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特開2024-49複数飛行体の飛行管理システム、方法及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024000049
(43)【公開日】2024-01-05
(54)【発明の名称】複数飛行体の飛行管理システム、方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G05D 1/00 20240101AFI20231225BHJP
   B64C 13/20 20060101ALI20231225BHJP
   B64C 39/02 20060101ALI20231225BHJP
   B64F 1/36 20240101ALI20231225BHJP
【FI】
G05D1/00 B
B64C13/20 Z
B64C39/02
B64F1/36
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022098571
(22)【出願日】2022-06-20
(71)【出願人】
【識別番号】000000974
【氏名又は名称】川崎重工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000556
【氏名又は名称】弁理士法人有古特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】松村 繁
(72)【発明者】
【氏名】久芳 義治
(72)【発明者】
【氏名】出仙 勇毅
(72)【発明者】
【氏名】梅田 卓弥
(72)【発明者】
【氏名】森 俊平
【テーマコード(参考)】
5H301
【Fターム(参考)】
5H301AA06
5H301AA10
5H301CC04
5H301CC07
5H301CC10
5H301DD06
5H301DD07
5H301DD17
5H301GG07
5H301GG17
5H301KK03
5H301KK08
5H301KK18
5H301KK19
(57)【要約】
【課題】遠隔制御可能な複数の飛行体を用いながら省人化を図る。
【解決手段】飛行管理システムは、前記複数の飛行体の操作権限を管理するように構成された処理回路を含む管理装置と、操作者により操作される操作インターフェースと、前記操作インターフェースに接続された処理回路と、を含む操作端末と、を備える。前記管理装置の前記処理回路は、前記複数の飛行体の各々の飛行状態に基づいて得られる権限付与要求信号に応じて、前記複数の飛行体のうち1つの特定飛行体の前記操作権限を前記操作端末に付与する権限付与指令を送信するように構成されている。前記操作端末の前記処理回路は、前記特定飛行体の前記操作権限を保有した状態で、前記特定飛行体を遠隔制御するように構成されている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の飛行体の飛行を管理するシステムであって、
前記複数の飛行体の操作権限を管理するように構成された処理回路を含む管理装置と、
操作者により操作される操作インターフェースと、前記操作インターフェースに接続された処理回路と、を含む操作端末と、を備え、
前記管理装置の前記処理回路は、前記複数の飛行体の各々の飛行状態に基づいて得られる権限付与要求信号に応じて、前記複数の飛行体のうち1つの特定飛行体の前記操作権限を前記操作端末に付与する権限付与指令を生成するように構成され、
前記操作端末の前記処理回路は、前記特定飛行体の前記操作権限を保有した状態で、前記特定飛行体を遠隔制御するように構成されている、複数飛行体の飛行管理システム。
【請求項2】
前記管理装置は、監視者から指示が入力される入力インターフェースを更に含み、
前記管理装置の前記処理回路は、前記入力インターフェースにおいて前記監視者により前記特定飛行体が選択されると、前記権限付与要求信号を生成する、請求項1に記載の複数飛行体の飛行管理システム。
【請求項3】
前記管理装置は、前記複数の飛行体の各々の前記飛行状態を示す飛行データを受信する通信インターフェースを更に含み、
前記管理装置の前記処理回路は、前記飛行データに基づいて、前記複数の飛行体の各々の前記飛行状態が所定の飛行条件を満たすか否かを判定するように構成され、
前記管理装置の前記処理回路は、前記管理装置が前記操作権限を有した状態で飛行中の前記特定飛行体の前記飛行状態が所定の飛行条件を満たすと判定されると、前記権限付与要求信号を生成する、請求項1又は2に記載の複数飛行体の飛行管理システム。
【請求項4】
前記管理装置は、監視者に情報を出力する出力インターフェースを更に含み、
前記管理装置の前記処理回路は、前記飛行条件を満たした飛行状態にある前記特定飛行体を示す報知情報を前記出力インターフェースに出力するように構成されている、請求項3に記載の複数飛行体の飛行管理システム。
【請求項5】
前記飛行データは、前記複数の飛行体の位置データを含み、
前記飛行状態は、前記複数の飛行体の飛行位置を含み、
前記飛行条件は、前記特定飛行体の前記飛行位置が前記特定飛行体の計画飛行ルートから逸脱していることを含む、請求項4に記載の複数飛行体の飛行管理システム。
【請求項6】
前記飛行データは、前記複数の飛行体の位置データを含み、
前記飛行状態は、前記複数の飛行体の飛行位置を含み、
前記飛行条件は、前記複数の飛行体のうち最も前記特定飛行体に近い隣接飛行体の前記飛行位置と、前記特定飛行体の前記飛行位置とが、所定の近接条件を満たすことを含む、請求項5に記載の複数飛行体の飛行管理システム。
【請求項7】
前記複数の飛行体の各々は、
前記管理装置から提供される飛行計画情報をもとに飛行する複数管理モードと、
前記操作端末から提供される飛行計画情報、または、前記操作端末から提供される飛行速度、飛行高度及び飛行方角に関する入力をもとに飛行する個別操作モードと、
のどちらかのモードで飛行し、
前記管理装置は、前記特定飛行体の前記操作権限を前記操作端末に付与する際、前記特定飛行体を前記複数管理モードから前記個別操作モードに移行するモード切替指令を生成する、請求項1又は2に記載の複数飛行体の飛行管理システム。
【請求項8】
前記管理装置又は前記操作端末の前記処理回路は、前記操作端末が操作権限を有した状態で飛行中の前記特定飛行体に関して所定の権限返還条件が成立すると、前記特定飛行体の操作権限を前記操作端末から前記管理装置に戻す指令を生成するように構成されている、請求項1に記載の複数飛行体の飛行管理システム。
【請求項9】
複数の飛行体の飛行を管理する方法であって、
管理装置が操作権限を有した状態で前記複数の飛行体の各々の飛行状態に基づいて得られる権限付与要求信号を受けたか否かを判定することと、
前記権限付与要求信号を受けると、前記特定飛行体の操作権限を操作端末に付与することと、
前記操作端末が前記特定飛行体の前記操作権限を保有した状態で、前記特定飛行体を遠隔制御することと、を含む、複数飛行体の飛行管理方法。
【請求項10】
請求項9に記載の前記飛行管理方法を少なくとも1つのプロセッサに実行させる飛行管理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、複数飛行体の飛行管理システム、方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ドローンの飛行システムが開示されている。前記システムでは、操作者が操作端末を操作することで、前記操作端末から前記ドローンの挙動を指令する制御信号が無線送信され、前記制御信号に基づいて前記ドローンが遠隔制御される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2021-146848号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記システムでは、1台のドローンに対して1人の操作者が必要になる。このため、ドローンの台数が増えると操作者の人数も増えることになる。そうすると、複数のドローンを用いる場合には、人的コストが増える問題がある。
【0005】
そこで本開示の一態様は、遠隔制御可能な複数の飛行体を用いながら省人化を図ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様に係る複数飛行体の飛行管理システムは、複数の飛行体の飛行を管理するシステムであって、前記複数の飛行体の操作権限を管理するように構成された処理回路を含む管理装置と、操作者により操作される操作インターフェースと、前記操作インターフェースに接続された処理回路と、を含む操作端末と、を備える。前記管理装置の前記処理回路は、前記複数の飛行体の各々の飛行状態に基づいて得られる権限付与要求信号に応じて、前記複数の飛行体のうち1つの特定飛行体の前記操作権限を前記操作端末に付与する権限付与指令を生成するように構成されている。前記操作端末の前記処理回路は、前記特定飛行体の前記操作権限を取得した状態で、前記特定飛行体を遠隔制御するように構成されている。
【0007】
本開示の一態様に係る複数飛行体の飛行管理方法は、複数の飛行体の飛行を管理する方法であって、管理装置が操作権限を有した状態で前記複数の飛行体の各々の飛行状態に基づいて得られる権限付与要求信号を受けたか否かを判定することと、前記権限付与信号を受けると、前記特定飛行体の操作権限を操作端末に付与することと、前記操作端末が前記特定飛行体の前記操作権限を保有した状態で、前記特定飛行体を遠隔制御することと、を含む。
【0008】
本開示の一態様に係る飛行管理プログラムは、前記飛行管理方法を少なくとも1つのプロセッサに実行させる。前記プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶され得る。前記記憶媒体は、非一時的(non-transitory)で有形(tangible)な媒体である。前記記憶媒体は、コンピュータに内蔵又は外付けされ得る。前記記憶媒体は、RAM、ROM、EEPROM、ストレージ等を含み、例えば、ハードディスク、フラッシュメモリ、光ディスク等とし得る。前記記憶媒体に記憶されたプログラムは、前記記憶媒体が直接接続されるコンピュータにおいて実行されてもよいし、前記記憶媒体とネットワークを介して接続されたコンピュータにおいて実行されてもよい。ネットワークとは、例えばインターネットである。
【発明の効果】
【0009】
本開示の一態様によれば、管理装置が複数の飛行体の飛行を管理する一方で、特定飛行体について権限付与信号が発生すると、その特定飛行体は操作者による操作端末の操作により制御される。よって、複数の飛行体を遠隔で操作可能にしながらも操作者の人数を飛行体の台数よりも少なくできる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、複数飛行体の飛行管理システムの概略図である。
図2図2は、図1の飛行体のブロック図である。
図3図3は、図1の操作端末のブロック図である。
図4図4は、図1の管理装置のブロック図である。
図5図5は、図1の飛行管理システムの処理を説明するシーケンス図である。
図6図6は、図2の管理装置の出力インターフェースの監視画面の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照して実施形態を説明する。
【0012】
図1は、複数飛行体の飛行管理システム1の概略図である。図1に示すように、飛行管理システム1は、複数の飛行体11と、少なくとも1つの操作端末12と、管理装置13と、を備える。飛行体11は、例えば、無人航空機である。飛行体11は、複数管理モードと個別操作モードとのどちらかのモードで飛行するよう構成されている。操作端末12は、操作者による個別操作に応じて個別操作モードの飛行体11を遠隔制御する。操作端末12は、飛行体11と無線通信によって通信可能となっている。操作端末12と飛行体11との間の無線通信は、例えば、直接無線通信であり、2.4GHz帯又は920MHz帯の電波を用いた無線通信とし得る。前記操作端末12の数は、飛行体11の数よりも少ない。
【0013】
飛行体11及び操作端末12は、公衆データ通信網を介して基地局Gと通信可能となっている。公衆データ通信網は、例えば、携帯電話網である。基地局Gは、ネットワークNに接続されている。ネットワークNは、例えば、インターネットである。なお、飛行体11及び操作端末12は、衛星通信網のような公衆データ通信網を介してネットワークNと接続されてよい。操作端末12の存在場所にインターネット利用環境がある場合には、操作端末12は、無線LAN又は有線LAN等によってネットワークNに接続されてもよい。管理装置13は、飛行体11が複数管理モードで飛行するための情報を飛行体11に提供する。管理装置13は、複数の飛行体11の操作権限を管理するように構成されている。
【0014】
図2は、図1の飛行体11のブロック図である。図2に示すように、飛行体11は、プロセッサ20、システムメモリ21、ストレージメモリ22、ジャイロセンサ23、加速度センサ24、衛星測位センサ25、距離センサ26、高度センサ27、地磁気センサ28、カメラ29、通信インターフェース30、プロペラアクチュエータ31、及び、プロペラ32を備える。
【0015】
ストレージメモリ22は、飛行プログラムA1を記憶している。システムメモリ21に読み出された飛行プログラムA1をプロセッサ20が実行する構成は、処理回路の一例である。飛行プログラムA1の一部又は全部は、飛行体11の外部のプロセッサにより実行されてもよく、その実行結果を飛行体11が受信してもよい。
【0016】
ジャイロセンサ23は、飛行体11の姿勢軸3軸周りの角速度をそれぞれ検出する。姿勢軸は互いに直交しており、飛行体11の前後方向、左右方向及び上下方向にそれぞれ対応して設定する。加速度センサ24は、飛行体11の前後方向、左右方向及び上下方向の加速度をそれぞれ検出する。プロセッサ20は、加速度センサ24が検出した加速度を積分して速度を算出する。衛星測位センサ25は、衛星測位システムを利用して飛行体11の位置を検出する。衛星測位システムは、例えばGPS(Global Positioning System)である。距離センサ26は、飛行体11と対象物との距離を検出する。距離センサ26は、例えば、超音波センサ又は光学センサである。高度センサ27は、飛行体11の高度を検出する。高度センサ27は、例えば、気圧センサ又は電波センサである。気圧センサは、速度センサを兼ねることもできる。地磁気センサ28は、飛行体11を基準とした方角を知るために地球の磁力を検出する。
【0017】
カメラ29は、飛行体11の周辺を撮影する。通信インターフェース30は、基地局Gと無線通信する通信機と、操作端末12と無線通信する通信機と、を含む。飛行体11は、例えば、4つのプロペラ32を備える。4つのプロペラ32の回転数を調節することで、飛行体11の挙動が決められる。プロペラアクチュエータ31は、4つのプロペラ32に個別に設けられ、プロペラ32をそれぞれ駆動する。各センサ23~28、カメラ29、通信インターフェース30及びプロペラアクチュエータ31は、プロセッサ20に接続されている。
【0018】
飛行プログラムA1を実行するプロセッサ20は、複数管理モードと個別操作モードとを選択的に実行する。複数管理モードでは、飛行体11は、管理装置13からネットワークN及び基地局Gを介して通信インターフェース30が受信した飛行計画情報に基づいて自動飛行する。飛行計画情報は、計画飛行ルート、計画飛行速度及び離着陸ポイントに関する情報を含む。プロセッサ20は、飛行計画情報に従うように各センサ23~28の検出信号に応じてプロペラアクチュエータ31を制御することで自動飛行する。
【0019】
個別操作モードでは、飛行体11は、操作者が操作した操作端末12から直接無線通信により通信インターフェース30が受信した指令に基づいて飛行する。操作端末12には、上昇又は下降指令、右移動又は左移動指令、前進又は後進指令、及び、右旋回又は左旋回指令の手動操作が操作者により入力される。操作端末12には、飛行計画情報が飛行指令として入力されてもよい。これら指令は、個別操作モードの飛行体11の通信インターフェース30により受信される。プロセッサ20は、これら指令に従ってプロペラアクチュエータ31を制御する。
【0020】
図3は、図1の操作端末12のブロック図である。図3に示すように、操作端末12は、プロセッサ40、システムメモリ41、ストレージメモリ42、操作インターフェース43、出力インターフェース44、及び、通信インターフェース45を備える。
【0021】
ストレージメモリ42は、操作プログラムA2を記憶している。システムメモリ41に読み出された操作プログラムA2をプロセッサ40が実行する構成は、処理回路の一例である。操作プログラムA2の一部又は全部は、操作端末12の外部のプロセッサにより実行されてもよく、その実行結果を操作端末12が受信してもよい。
【0022】
操作インターフェース43は、操作者により操作されるユーザインターフェースである。操作インターフェース43は、飛行計画情報、飛行速度、飛行高度及び飛行方角に関する指令が入力可能に構成されている。例えば、操作インターフェース43は、飛行計画情報に基づく操作、上昇又は下降指令、右移動又は左移動指令、前進又は後進指令、及び、右旋回又は左旋回指令を入力可能に構成されている。操作インターフェース43は、例えば、レバー、ハンドル、タッチパネル等とし得る。
【0023】
出力インターフェース44は、操作者に情報を出力するユーザインターフェースである。出力インターフェース44は、例えば、ディスプレイである。出力インターフェース44は、スピーカを含んでもよい。出力インターフェース44は、飛行体11の位置情報を表示し得る。操作者は、飛行体11を直接視認し難い場合には、出力インターフェース44上で飛行体11の位置を視認しながら操作インターフェース43を操作してもよい。通信インターフェース45は、基地局Gと無線通信する通信機と、飛行体11と無線通信する通信機と、を含む。操作インターフェース43、出力インターフェース44及び通信インターフェース45は、プロセッサ40に接続されている。
【0024】
複数の飛行体11から選ばれた1つの飛行体11の操作権限を操作端末12が与えられた場合、操作者は、操作端末12を個別操作し、当該選ばれた飛行体11を遠隔操作できる。即ち、操作端末12のプロセッサ20は、操作権限を保有した状態で、操作インターフェース43の操作に応じて、当該選ばれた飛行体11を個別操作モードで遠隔制御する。
【0025】
図4は、図1の管理装置13のブロック図である。図4に示すように、管理装置13は、プロセッサ50、システムメモリ51、ストレージメモリ52、入力インターフェース53、出力インターフェース54、及び、通信インターフェース55を備える。
【0026】
ストレージメモリ52は、管理プログラムA3を記憶している。システムメモリ51に読み出された管理プログラムA3をプロセッサ50が実行する構成は、処理回路の一例である。管理プログラムA3の一部又は全部は、管理装置13の外部のプロセッサにより実行されてもよく、その実行結果を管理装置13が受信してもよい。
【0027】
入力インターフェース53は、監視者から指示が入力されるユーザインターフェースである。入力インターフェース53は、例えば、マウス、キーボード、ジョイスティック、タッチパネル、マイク等とし得る。出力インターフェース54は、監視者に情報を出力するユーザインターフェースである。出力インターフェース54は、例えば、ディスプレイである。出力インターフェース54は、各飛行体11から受信する飛行データ又は当該飛行データに基づく情報をリアルタイムで表示し得る。出力インターフェース54は、スピーカを含み得る。
【0028】
通信インターフェース55は、ネットワークNと接続される通信機を含む。通信インターフェース55は、複数の飛行体11から基地局G及びネットワークNを介して各飛行体11の飛行状態を示す飛行データを受信する。入力インターフェース53、出力インターフェース54及び通信インターフェース55は、プロセッサ50と接続されている。
【0029】
管理装置13は、ネットワークN及び基地局Gを介して複数の飛行体11に前記飛行計画情報を送信し、各飛行体11は複数管理モードで前記飛行計画情報に従って自動飛行する。各飛行体11が複数管理モードで飛行しているとき、各飛行体11の操作権限は管理装置13が保有している。複数管理モードの飛行体11は、離着陸ポイントに到達したときにホバリング待機してもよく、その場合には管理装置13が飛行体11に離着陸の許可を送信する構成としてもよい。前記飛行計画情報は計画飛行時刻を含んでもよく、その場合には飛行体11が離着陸ポイントに到達したときに管理装置13からの許可なしで離着陸してもよい。
【0030】
管理装置13は、複数管理モードの複数の飛行体11の飛行状態を監視する。プロセッサ50は、各飛行体11の飛行データに基づいて、各飛行体11の飛行状態が所定の飛行条件を満たすか否かを判定する。プロセッサ50は、前記飛行条件を満たした飛行状態にある飛行体11を示す報知情報を出力インターフェース54に出力する。これにより、監視者は、前記操作権限付与を行うべき特定飛行体11を把握することができる。
【0031】
管理装置13は、複数の飛行体11の操作権限を管理する。即ち、管理装置13は、複数の飛行体11から選ばれた1つの飛行体11の操作権限を操作端末12に付与できる。複数管理モードの複数の飛行体11のうち1つの特定飛行体11に関して所定の権限付与条件が成立すると、プロセッサ50は、特定飛行体11の操作権限を操作端末12に付与する。管理装置13が特定飛行体11の操作権限を操作端末12に付与すると、特定飛行体11の操作権限は管理装置13から操作端末12に移行する。特定飛行体11の操作権限が操作端末12に移行されると、管理装置13は特定飛行体11の操作権限を失い、特定飛行体11は管理装置13からの指令に基づく飛行を行わない。
【0032】
例えば、プロセッサ50は、監視者が複数の飛行体11の各々の飛行状態に基づいて発した操作権限付与信号を受けて、特定飛行体11の操作権限を前記操作端末に付与する権限付与指令を生成する。具体的には、プロセッサ50は、前記特定飛行体11が入力インターフェース53を介して監視者により選択されたとき、その選択された特定飛行体11の操作権限を操作端末12に付与する。管理装置13は、操作端末12に付与された操作権限を、管理装置13に返還させることもできる。
【0033】
図5は、図1の飛行管理システム1の処理を説明するシーケンス図である。以下、図1乃至4の構成を適宜参照しながら図5の流れに沿って飛行管理システム1の処理を説明する。
【0034】
管理装置13は、所定の計画プログラム、監視者又は外部サーバからの要求に応じて複数の飛行体11の飛行計画を個別に設定する(ステップS1)。具体的には、管理装置13は、計画飛行ルート、計画飛行速度及び離着陸ポイントに関する飛行計画情報を各飛行体11に送信する。飛行体11は、飛行計画情報を受信すると、その飛行計画情報に従って複数管理モードにて自動飛行を行う(ステップS2)。
【0035】
管理装置13は、各飛行体11から受信する飛行データに基づいて、各飛行体11の飛行状態が所定の飛行条件を満たすか否かを判定する(ステップS3)。前記飛行データは、飛行体11の各センサ23~28及びカメラ29の少なくとも1つから得られるデータを含む。前記飛行データは、例えば、飛行体11の位置データ及び速度データを含む。飛行体11の飛行状態は、飛行体11の飛行位置及び飛行速度を含む。本実施形態では、前記飛行条件は、所定の異常条件としている。前記飛行条件は、飛行体11の飛行位置が飛行体11の計画飛行ルートから逸脱していることを含む。例えば、管理装置13は、飛行体11の飛行位置と計画飛行ルートとの間のズレが所定距離を超えると、飛行体11が計画飛行ルートから逸脱したと判定する。
【0036】
前記飛行条件は、複数の飛行体11のうち2つの飛行体11の飛行位置及び飛行速度が所定の近接条件を満たすことを含む。例えば、管理装置13は、2つの飛行体11の間の距離が所定の閾値未満になると、当該2つの飛行体11が近接したと判定する。前記閾値は、飛行体11の飛行速度が大きくなるにつれて大きくなる可変閾値とし得る。なお、前記近接条件は飛行速度を含まなくてもよく、前記閾値は固定閾値としてもよい。
【0037】
図6に示すように、管理装置13の出力インターフェース54の監視画面60は、計画飛行ルートRと、計画飛行ルートR上における離着陸ポイントPと、各飛行体11の位置を示すマークを表示する。各飛行体11の位置を示すマークは、リアルタイムで表示される。なお、図6における当該マークの符号は、理解容易のために飛行体11の符号を利用している。監視画面60では、複数管理モードで飛行中の飛行体11は、複数管理モードを示す第1表示態様で表示される。
【0038】
管理装置13は、前記飛行条件を満たした飛行状態にある飛行体11A~Cを示す報知情報を出力インターフェース54の監視画面60に出力する(ステップS4)。例えば、監視画面60は、計画飛行ルートを逸脱した飛行体を示すマーク11A、及び、互いに近接した2つの飛行体を示すマーク11B,11Cを、前記第1表示態様とは異なる第2表示態様にて表示する。これにより、管理装置13は、監視者に、飛行体11A~Cが前記飛行条件を満たした飛行状態にあることを報知する。前記第2表示態様は、例えば強調表示である。前記第2表示様態は、前記第1表示様態とは異なる形状の表示としてもよい。前記第1表示態様は点灯表示とし、前記第2表示様態は点滅表示としてもよい。前記第2表示態様は、前記第1表示様態の色とは異なる色での表示としてもよい。前記第2表示態様は、前記第1表示態様よりも描画サイズを大きくした表示としてもよい。報知の際には、アラーム音が出力されてもよい。
【0039】
監視者は、監視画面60で強調表示された飛行体11A~Cを含む飛行体11から個別操作が必要と判断したものを選択する(ステップS5)。このときに選択される飛行体11が特定飛行体と定義される。特定飛行体は、監視画面60で強調表示された飛行体11A~Cから選択されてもよいし、その他の飛行体11の中から選択されてもよい。例えば、飛行体11Aの個別操作が必要と判断される場合には、監視者は飛行体11Aを選択して特定飛行体に指定する。
【0040】
監視者は、特定飛行体11Aを個別操作するための操作端末12を選択する(ステップS6)。具体的には、監視画面60上の飛行体11A~C及びその他の飛行体11の表示情報に基づき、監視者が入力インターフェース53を介して特定飛行機11Aを選択することで、管理装置13には権限付与要求信号が入力される。即ち、本実施形態では、前記権限付与要求信号は複数の飛行体11の各々の飛行状態に基づいて得られる要求信号である。
【0041】
管理装置13は、前記権限付与要求信号を受け、選択された特定飛行体11Aと選択された操作端末12との紐付けを行う(ステップS7)。具体的には、管理装置13は、選択された特定飛行体11A及び操作端末12に、互いに認証させて互いを直接無線通信の相手として登録させる(ステップS8及びS9)。認証情報は、管理装置13から特定飛行体11A及び操作端末12に提供され得る。特定飛行体11A及び操作端末12における認証及び登録の完了は、操作端末12に特定飛行体11Aの操作権限が付与されたことを意味する。即ち、ステップS8及びS9において管理装置13から特定飛行体11A及び操作端末12に送信される指令は、権限付与指令を意味する。
【0042】
なお、特定飛行体11A及び操作端末12における認証及び登録が過去に完了した状態で当該登録が無効化されている場合には、当該登録を再有効化することが操作権限の付与を意味してもよい。また当該指令は、特定飛行体11Aが複数管理モードから個別操作モードに移行するモード切替指令でもある。すなわち、管理装置13は特定飛行体11Aの前記操作権限を操作端末12に付与する際、モード切替指令を生成する。
【0043】
操作端末12が操作権限を取得すると、特定飛行体11Aの操作権限を取得したことを示す通知が操作端末12の出力インターフェース44に出力される。当該通知を受けた操作者は、特定飛行体11Aが計画飛行ルートRに復帰するように、操作端末12の操作インターフェース43を操作して特定飛行体11Aを遠隔操作する(ステップS10)。これにより、特定飛行体11Aは、操作端末12からの指令に従って個別操作モードで飛行する(ステップS11)。
【0044】
特定飛行体11Aは、操作端末12に特定飛行体11Aの操作権限が付与された後に特定飛行体11Aが操作端末12からの指令を受信し始めたことをトリガーとして複数管理モードから個別操作モードに移行する。図6の監視画面60では、個別操作モードになった特定飛行体を示すマーク11Aは、個別操作モードを示す第3表示態様に変更される。前記第3表示態様は、前記第1表示態様及び前記第2表示態様とは異なる。前記第3表示様態は、前記第1表示様態及び前記第2表示態様とは異なる形状の表示としてもよい。前記第3表示態様は、前記第1表示様態及び前記第2表示態様の色とは異なる色での表示としてもよい。
【0045】
管理装置13は、特定飛行体11Aが計画飛行ルートRに復帰したと判定されると(ステップS12)、特定飛行体11Aと操作端末12との間の紐付けを解消する(ステップS13)。即ち、特定飛行体11Aが計画飛行ルートRに復帰したと判定されることは、権限返還条件の成立を意味する。紐づけの解消時には、操作端末12は、特定飛行体11Aの操作権限が管理装置13に返還されたことを出力インターフェース44から操作者に通知してもよい。なお、操作者による操作端末12の操作に応じて、特定飛行体11Aの操作権限が操作端末12から管理装置13に返還されてもよい。
【0046】
具体的には、管理装置13は、特定飛行体11A及び操作端末12に、ステップS8及びS9で通信相手として登録した登録情報を削除させる(ステップS14及びS15)。特定飛行体11A及び操作端末12から互いの登録情報が削除されることは、操作端末12から特定飛行体11Aの操作権限が管理装置13に返還されたことを意味する。なお、管理装置13は、登録情報を削除せずに当該登録を無効化してもよい。その場合には当該登録の無効化が操作権限の返還を意味する。
【0047】
特定飛行体11Aと操作端末12との間の紐付けが解消されると、特定飛行体11Aは複数管理モードに戻って計画飛行ルートRを飛行する(ステップS16)。即ち、管理装置13による紐付け解消は、特定飛行体11Aを個別操作モードから複数管理モードに戻す指令を意味する。
【0048】
なお、前述した例では監視者が特定飛行体として飛行体11Aを選択した場合を説明した。図6において監視者が飛行体11Bを選択する場合には、管理装置13は、前記同様に特定飛行体11Bと操作端末12との間の紐付けを行う(ステップS7)。操作者は、特定飛行体11Bが隣接飛行体11Cから離れるように、操作端末12の操作インターフェース43を個別操作して特定飛行体11Bを遠隔操作する(ステップS10)。管理装置13は、特定飛行体11Bと隣接飛行体11Cとの間の距離が閾値以上になったと判定されると(ステップS12)、特定飛行体11Bと操作端末12との間の紐付けを解消する(ステップS13)。また、監視画面60で強調表示された飛行体の飛行が、監視画面60で強調表示されていない飛行体11の飛行に影響することが予想できる場合には、監視者は、強調表示されていない飛行体11を選択してその操作権限を操作端末12に付与してもよい。
【0049】
なお、飛行管理システム1は、前述した実施形態に限定されるものではない。例えば、飛行体11は、無人機でなく有人機であってもよい。また、飛行体11は、例えばジェットエンジンを有する固定翼機であってもよい。操作端末12は、飛行体11を直接無線通信で遠隔制御する代わりに、ネットワークN及び基地局Gを介して飛行体11を遠隔制御してもよい。その場合、操作者は、操作端末12の出力インターフェース44で飛行体11の位置を視認しながら操作インターフェース43を操作し得る。
【0050】
管理装置13は、監視者の手動選択によらず、前記飛行条件を満たす飛行体を、操作権限を操作端末12に付与する飛行体として自動的に選択してもよい。即ち、管理装置13は、前記飛行条件を満たすと判定された飛行体11の操作権限を操作端末12に自動的に付与してもよい。
【0051】
前記飛行条件は、異常条件に限られない。例えば、前記飛行条件は、所定領域を飛行しているとの条件であってもよい。前記所定領域は、例えば、気象条件の悪い領域、気流の悪い領域等としてもよい。前記飛行条件は、飛行体11のセンサ23~28及びカメラ29のいずれかが故障したとの条件であってもよい。
【0052】
権限返還条件の成立は、特定飛行体11Aの操作権限を操作端末12から管理装置13に返還させる指令を監視者が管理装置13に手動で入力することであってもよい。権限返還条件の成立は、特定飛行体11Aの操作権限を操作端末12から管理装置13に返還させる指令を操作者が操作端末12に手動で入力することであってもよい。
【0053】
以下の項目のそれぞれは、好ましい実施形態の開示である。
【0054】
[項目1]
複数の飛行体の飛行を管理するシステムであって、前記複数の飛行体の操作権限を管理するように構成された処理回路を含む管理装置と、操作者により個別操作される操作インターフェースと、前記操作インターフェースに接続された処理回路と、を含む操作端末と、を備え、前記管理装置の前記処理回路は、前記複数の飛行体の各々の飛行状態に基づいて得られる権限付与要求信号に応じて、前記複数の飛行体のうち1つの特定飛行体の前記操作権限を前記操作端末に付与する権限付与指令を生成するように構成され、前記操作端末の前記処理回路は、前記特定飛行体の前記操作権限を保有した状態で、前記特定飛行体を遠隔制御するように構成されている、複数飛行体の飛行管理システム。
【0055】
この構成によれば、複数の飛行体を複数管理モードで飛行させる一方で、権限付与条件が成立した特定飛行体は複数管理モードから個別操作モードに移行して操作者の個別操作により個別操作モードにて制御される。よって、複数の飛行体を遠隔で操作可能にしながらも操作者の人数を飛行体の台数よりも少なくできる。
【0056】
[項目2]
前記管理装置は、監視者から指示が入力される入力インターフェースを更に含み、
前記管理装置の前記処理回路は、前記入力インターフェースにおいて前記監視者により前記特定飛行体が選択されると、前記権限付与指令を生成する、項目1に記載の複数飛行体の飛行管理システム。
【0057】
この構成によれば、複数管理モードから個別操作モードに切り替えを監視者が決定するため、モード切替の自由度と監視の信頼性とを向上できる。
【0058】
[項目3]
前記管理装置は、前記複数の飛行体の各々の飛行状態を示す飛行データを受信する通信インターフェースを更に含み、
前記管理装置の前記処理回路は、前記飛行データに基づいて、前記複数の飛行体の各々の前記飛行状態が所定の飛行条件を満たすか否かを判定するように構成され、
前記管理装置の前記処理回路は、前記管理装置が前記操作権限を有した状態で飛行中の前記特定飛行体の前記飛行状態が前記飛行条件を満たすと判定されると、前記権限付与要求信号指令を生成する、項目1又は2に記載の複数飛行体の飛行管理システム。
【0059】
この構成によれば、複数管理モードの複数の飛行体の飛行データに基づいて、個別操作モードに切り替えるべき飛行体の有無が監視される。よって、複数管理モードから個別操作モードに切り替えるべき飛行体を過不足なく判断できる。
【0060】
[項目4]
前記管理装置は、監視者に情報を出力する出力インターフェースを更に含み、
前記管理装置の前記処理回路は、前記飛行条件を満たした飛行状態にある前記特定飛行体を示す報知情報を前記出力インターフェースに出力するように構成されている、項目3に記載の複数飛行体の飛行管理システム。
【0061】
この構成によれば、監視者は複数管理モードから個別操作モードに切り替えるべき飛行体を出力インターフェースの報知情報から把握できる。
【0062】
[項目5]
前記飛行データは、前記複数の飛行体の位置データを含み、
前記飛行状態は、前記複数の飛行体の飛行位置を含み、
前記飛行条件は、前記特定飛行体の前記飛行位置が前記特定飛行体の計画飛行ルートから逸脱していることを含む、項目3又は4に記載の複数飛行体の飛行管理システム。
【0063】
この構成によれば、複数管理モードにおいて計画飛行ルートから逸脱した特定飛行体を個別操作によって計画飛行ルートに戻すことに役立てることができる。
【0064】
[項目6]
前記飛行データは、前記複数の飛行体の位置データを含み、
前記飛行状態は、前記複数の飛行体の飛行位置を含み、
前記飛行条件は、前記複数の飛行体のうち最も前記特定飛行体に近い隣接飛行体の前記飛行位置と、前記特定飛行体の前記飛行位置とが、所定の近接条件を満たすことを含む、項目3乃至5のいずれか1項に記載の複数飛行体の飛行管理システム。
【0065】
この構成によれば、隣接飛行体に近づき過ぎた特定飛行体を個別操作によって隣接飛行体から離すことに役立てることができる。
【0066】
[項目7]
前記複数の飛行体の各々は、
前記管理装置から提供される飛行計画情報をもとに飛行する複数管理モードと、
前記操作端末から提供される飛行計画情報、または、前記操作端末から提供される飛行速度、飛行高度及び飛行方角に関する入力をもとに飛行する個別操作モードと、
のどちらかのモードで飛行し、
前記管理装置は、
前記特定飛行体の前記操作権限を前記操作端末に付与する際、前記特定飛行体を前記複数管理モードから前記個別操作モードに移行するモード切替指令を生成する、項目1乃至6のいずれか1項に記載の複数飛行体の飛行管理システム。
【0067】
この構成によれば、特定飛行体の操作を円滑に切り替えることができる。
【0068】
[項目8]
前記管理装置又は前記操作端末の前記処理回路は、前記個別操作モードの前記特定飛行体に関して所定の権限返還条件が成立すると、前記特定飛行体を前記個別操作モードから前記複数管理モードに戻す指令を生成するように構成されている、項目1乃至7のいずれか1項に記載の複数飛行体の飛行管理システム。
【0069】
この構成によれば、権限返還条件が成立すると特定飛行体が複数管理モードに戻るため、操作端末による手動操作の負担を抑制できる。
【0070】
本明細書で開示する飛行体11、操作端末12及び管理装置13の各々のプロセッサ、システムメモリ、ストレージメモリ等の各要素の機能は、開示された機能を実行するよう構成またはプログラムされた、汎用プロセッサ、専用プロセッサ、集積回路、ASIC(Application Specific Integrated Circuits)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、従来の回路、及び/又は、それらの組み合わせ、を含む回路又は処理回路を使用して実行できる。プロセッサは、トランジスタやその他の回路を含むため、処理回路又は回路と見なされる。本開示において、回路、ユニット若しくは手段は、列挙された機能を実行するハードウェアであるか、又は、列挙された機能を実行するようにプログラムされたハードウェアである。ハードウェアは、本明細書に開示されているハードウェアであってもよいし、又は、列挙された機能を実行するようにプログラム若しくは構成されているその他の既知のハードウェアであってもよい。ハードウェアが回路の一種と考えられるプロセッサである場合、回路、手段若しくはユニットは、ハードウェア及びソフトウェアの組み合わせであり、ソフトウェアはハードウェア及び/又はプロセッサの構成に使用される。
【0071】
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、前記実施形態を説明した。しかし、本開示における技術は、これに限定されず、適宜、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施形態にも適用可能である。また、前記実施形態で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施形態とすることも可能である。例えば、1つの実施形態中の一部の構成又は方法を他の実施形態に適用してもよく、実施形態中の一部の構成は、その実施形態中の他の構成から分離して任意に抽出可能である。また、添付図面および詳細な説明に記載された構成要素の中には、課題解決のために必須な構成要素だけでなく、前記技術を例示するために、課題解決のためには必須でない構成要素も含まれる。
【符号の説明】
【0072】
1 飛行管理システム
11 飛行体
11A~C 特定飛行体
12 操作端末
13 管理装置
40 プロセッサ
43 操作インターフェース
50 プロセッサ
53 入力インターフェース
54 出力インターフェース
55 通信インターフェース
A2 操作プログラム
A3 管理プログラム
図1
図2
図3
図4
図5
図6