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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024049006
(43)【公開日】2024-04-09
(54)【発明の名称】ジョブ実行装置
(51)【国際特許分類】
   H04N 1/00 20060101AFI20240402BHJP
   G03G 21/00 20060101ALI20240402BHJP
   B41J 29/42 20060101ALI20240402BHJP
【FI】
H04N1/00 350
G03G21/00 386
B41J29/42 F
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022155218
(22)【出願日】2022-09-28
(71)【出願人】
【識別番号】000002369
【氏名又は名称】セイコーエプソン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001081
【氏名又は名称】弁理士法人クシブチ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】倉本 博幸
(72)【発明者】
【氏名】坂井 俊文
【テーマコード(参考)】
2C061
2H270
5C062
【Fターム(参考)】
2C061AP07
2C061AQ05
2C061AQ06
2C061CQ04
2C061CQ23
2C061CQ24
2C061CQ34
2H270NB22
2H270QB05
2H270QB14
2H270QB15
2H270ZC03
2H270ZC04
5C062AA02
5C062AA05
5C062AB17
5C062AB20
5C062AB22
5C062AB23
5C062AB40
5C062AB42
5C062AC05
5C062AC22
(57)【要約】
【課題】複数の操作画面を切り替えて表示可能な場合のユーザーの利便性を向上させる。
【解決手段】表示部120と、第1ホーム画面200で受け付けた設定に基づいて実行されたジョブ群の履歴である第1履歴群と、第1ホーム画面200とは異なる第2ホーム画面300で受け付けた設定に基づいて実行されたジョブ群の履歴である第2履歴群と、を記憶する記憶部180と、ジョブの実行を制御し、第1ホーム画面200及び第2ホーム画面300を含む表示画面を表示部120に表示させる制御部170と、を備え、第1ホーム画面200には、第1履歴群に含まれる実行済みの第1ジョブの再実行の指示を受け付ける第1オブジェクト群と、第2履歴群に含まれる実行済みの第2ジョブの再実行の指示を受け付ける第2オブジェクト群と、が含まれる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示部と、
第1画面で受け付けた設定に基づいて実行されたジョブ群の履歴である第1履歴群と、前記第1画面とは異なる第2画面で受け付けた設定に基づいて実行されたジョブ群の履歴である第2履歴群と、を記憶する記憶部と、
ジョブの実行を制御し、前記第1画面及び前記第2画面を含む表示画面を前記表示部に表示させる制御部と、を備え、
前記第1画面は、前記第1履歴群に含まれる実行済みの第1ジョブの再実行の指示を受け付ける第1オブジェクトと、前記第2履歴群に含まれる実行済みの第2ジョブの再実行の指示を受け付ける第2オブジェクトと、を含む、ジョブ実行装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記第1オブジェクト及び前記第2オブジェクトを、前記第1画面に時系列順に表示させる、請求項1記載のジョブ実行装置。
【請求項3】
前記第2画面は、ジョブの即実行の指示を受け付ける第1操作子を含み、
前記第2オブジェクトは、前記第1操作子の操作を受け付け、前記ジョブ実行装置が即実行したジョブの即時、再実行の指示を受け付ける、請求項1記載のジョブ実行装置。
【請求項4】
前記第2オブジェクトは、前記ジョブ実行装置が即実行したジョブの即時、再実行の指示を受け付ける第2操作子を含み、
前記制御部は、前記第2操作子の操作を受け付ける場合、前記第2オブジェクトに対応するジョブを即時、再実行し、
前記第2オブジェクトの前記第2操作子以外の領域の操作を受け付ける場合、前記ジョブの設定画面を前記表示部に表示させ、前記設定画面で受け付けた設定に基づいて前記ジョブを実行する、請求項3記載のジョブ実行装置。
【請求項5】
前記記憶部は、前記ジョブ実行装置がジョブとして実行する複数の処理データを記憶し、
前記第2画面は、前記記憶部が記憶する前記複数の処理データの一括実行の指示を受け付ける第3操作子を含み、
前記第2オブジェクトは、前記第3操作子の操作を受け付けて、前記ジョブ実行装置が一括実行した前記複数の処理データの再実行の指示を受け付ける第4操作子を含む、請求項1記載のジョブ実行装置。
【請求項6】
報知部を備え、
前記制御部は、前記第4操作子の操作を受け付けたときに、前記複数の処理データが前記記憶部に記憶されていない場合に、前記報知部に報知動作を実行させる、請求項5記載のジョブ実行装置。
【請求項7】
前記制御部は、前記第4操作子の操作を受け付ける場合、前記複数の処理データに対する処理を一括で再実行し、
前記第2オブジェクトの前記第4操作子以外の領域の操作を受け付ける場合、前記複数の処理データのうち、再実行する処理データを選択する選択画面を表示させ、前記選択画面の設定により選択される処理データに対する処理を再実行する、請求項5又は6記載のジョブ実行装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ジョブ実行装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、複数の操作画面を表示させる装置が知られている。
例えば、特許文献1は、第一のホーム画面と、第一のホーム画面と異なる第二のホーム画面とを、表示する画像形成装置を開示する。第一のホーム画面では、静的モードのホーム画面は、基本的には全ユーザーに対して同じ画面を提供した上で、ボタンの並び順などをユーザー自身がカスタマイズすることが可能である。第二のホーム画面では、画像処理装置1の状態に応じてユーザーに提示されるボタンの内容や並び順が変更される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2021-100795号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
複数の操作画面を切り替えて表示可能なジョブ実行装置においては、ユーザーの利便性を向上させる観点で改善の余地がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示は、表示部と、第1画面で受け付けた設定に基づいて実行されたジョブ群の履歴である第1履歴群と、前記第1画面とは異なる第2画面で受け付けた設定に基づいて実行されたジョブ群の履歴である第2履歴群と、を記憶する記憶部と、ジョブの実行を制御し、前記第1画面及び前記第2画面を含む表示画面を前記表示部に表示させる制御部と、を備え、前記第1画面は、前記第1履歴群に含まれる実行済みの第1ジョブの再実行の指示を受け付ける第1オブジェクトと、前記第2履歴群に含まれる実行済みの第2ジョブの再実行の指示を受け付ける第2オブジェクトと、を含む、ジョブ実行装置である。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】複合機の構成を示すブロック図。
図2】第1ホーム画面を示す図。
図3】選択画面を示す図。
図4】第2ホーム画面を示す図。
図5】複合機の動作を示すフローチャート。
図6】複合機の動作の続きを示すフローチャート。
図7】複合機の動作の続きを示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0007】
[1.複合機の構成]
図1は、ジョブ実行装置の一例である複合機100の構成を示すブロック図である。
複合機100は、操作部110、表示部120、画像読取部130、印刷部140、ファクシミリ通信部150、ネットワーク通信部160及び制御部170を備える。以下、ファクシミリ通信部150をFAX通信部150と表記し、ネットワーク通信部160をNW通信部160と表記する。
【0008】
操作部110は、テンキー、決定キー、スタートキーなどの物理キーを備える。物理キーの図示は省略する。操作部110は、ユーザーにより操作された物理キーに対応した操作信号を制御部170に出力する。
【0009】
表示部120は、液晶ディスプレイや有機EL(Electro Luminescence)等の表示パネル121と、タッチセンサー123とを備える。タッチセンサー123は、ユーザーのタッチ操作を検出する。タッチ操作は、ユーザーが、ユーザーの指又は指示体を表示パネル121にタッチさせて行う操作である。タッチセンサー123は、タッチ操作を検出し、検出したタッチ操作の位置を示す座標情報を制御部170に出力する。座標情報は、表示パネル121に予め設定された座標系での座標を示す情報である。
【0010】
画像読取部130は、光源や、イメージセンサー、アクチュエーター、アクチュエーターを駆動する駆動回路、センサー等を備える。光源や、イメージセンサー、アクチュエーター、アクチュエーターを駆動する駆動回路、センサーの図示は省略する。画像読取部130は、原稿台に載置された原稿の画像を読み取り、読み取った原稿の画像を画像データに変換する。画像読取部130は、変換した画像データを制御部170に出力する。
【0011】
印刷部140は、インクを収容するインクカートリッジと、インクカートリッジから供給されるインクをシートに吐出するヘッドと、を備える。インクカートリッジ及びヘッドの図示は省略する。印刷部140は、制御部170の制御に従い、インクジェット方式によりシートに画像を印刷する。印刷部140は、インクジェット方式で印刷を行う構成に限らず、電子写真方式で印刷を行う構成でもよい。
【0012】
FAX通信部150は、公衆回線網30を通じたFAX通信を行うファクシミリ通信モジュールを備える通信インターフェイスであり、公衆回線網30を通じて他のファクシミリ装置等との間で画像データを送受信する。
【0013】
NW通信部160は、例えば、NIC(Network Interface Card)等のネットワークアダプタを備える。NW通信部160は、ネットワーク50に接続された情報処理装置と相互にデータ通信を行い、印刷データを受信する。情報処理装置の図示は省略する。情報処理装置は、ユーザーが使用するパーソナルコンピューターや、タブレット端末、スマートフォン等の装置である。
【0014】
制御部170は、記憶部180と、プロセッサー190と、を備えるコンピューター装置である。
【0015】
記憶部180は、RAM(Random Access Memory)と、ROM(Read Only Memory)と、を備える。RAMは、プロセッサー190の演算領域として使用される。ROMは、ファームウェア181、ユーザーデータベース183、ジョブ履歴データベース185及び設定情報187を記憶する。以下、データベースをDBと略記する。ファームウェア181は、プロセッサー190が実行する制御プログラムである。
【0016】
ユーザーDB183は、利用者登録されたユーザーの識別情報を登録するデータベースであり、ユーザーDB183の1レコードには、ユーザーIDと、パスワードと、が含まれる。ユーザーID及びパスワードは、ユーザーにより登録される情報である。
【0017】
ジョブ履歴DB185は、複合機100が実行済みのジョブの履歴情報を記憶する。ジョブ履歴DB185は、後述する第1ホーム画面200で受け付けた設定に基づいて実行済みのジョブの履歴である第1履歴群を記憶する。また、ジョブ履歴DB185は、後述する第2ホーム画面300で受け付けた設定に基づいて実行済みのジョブの履歴である第2履歴群を記憶する。ここでジョブとは、複合機100に搭載された機能を利用して実行される処理を意味する。複合機100が実行するジョブには、印刷、複写、スキャンしてFAX、スキャンして保存等が含まれる。
【0018】
ジョブ履歴DB185の1レコードには、例えば、ユーザーID、ジョブを実行した日時を示す日時情報、ジョブの設定を示すジョブ設定、印刷データ及び識別情報が含まれる。ジョブ設定は、ジョブが印刷である場合、両面又は片面の設定、カラー又は白黒の設定、画像を印刷する用紙サイズの情報等が含まれる。印刷データは、実際に用紙に印刷されるデータである。印刷データは、処理データに相当する。識別情報は、該当のジョブが、第1履歴群に属するのか、第2履歴群に属するのかを識別する情報である。また、ジョブ履歴DB185の1レコードに、印刷データの取得方法を含めてもよい。印刷データの取得方法には、例えば、USBメモリーからの読み出し、情報処理装置から受信等が含まれる。
【0019】
設定情報187は、複合機100の各種の設定を示す情報である。例えば、設定情報187には、後述する第1ホーム画面200のタイムライン240に表示するジョブ履歴表示245の設定が含まれる。この設定は、第1ホーム画面200で受け付けた設定に基づいて実行されたジョブ履歴を示すジョブ履歴表示245だけを表示するのか、第1ホーム画面200及び第2ホーム画面300の両方で受け付けた設定に基づいて実行されたジョブ履歴を表示するのかを設定した情報である。この設定を、履歴表示設定という。
また、設定情報187には、複合機100の電源がオンされた直後や、複合機100がスリープ状態から通常状態への復帰後に、表示パネル121に第1ホーム画面200を表示するのか、第2ホーム画面300を表示するのかの設定が含まれる。設定情報187に含まれるこの設定を、画面表示設定という。
【0020】
プロセッサー190は、CPU(Central Processing Unit)や、MPU(Micro Processor Unit)により構成される。プロセッサー190は、単一のプロセッサーにより構成してもよいし、複数のプロセッサーにより構成してもよい。また、プロセッサー190は、記憶部180の一部又は全部や、その他の回路と統合されたSoC(System on a chip)により構成してもよい。また、プロセッサー190は、プログラムを実行するCPUと、所定の演算処理を実行するDSP(Digital Signal Processor)との組合せにより構成してもよい。
【0021】
制御部170は、スリープ状態において復帰イベントの発生を検出すると、複合機100をスリープ状態から通常状態に復帰させ、画面表示設定に従って表示パネル121に第1ホーム画面200又は第2ホーム画面300を表示させる。制御部170が検出する復帰イベントには、例えば、操作部110の操作やタッチ操作を受け付ける、FAX通信部150がファクシミリデータを受信する、NW通信部160により印刷データを受信する、等が含まれる。
【0022】
スリープ状態とは、例えば、表示パネル121や、画像読取部130、印刷部140等への電力の供給を制限し、複合機100の消費電力を削減した電源状態である。スリープ状態であっても、操作部110やFAX通信部150、NW通信部160への電力供給は制限しない、又は、動作可能な範囲で制限される。また、通常状態とは、表示パネル121や、画像読取部130、印刷部140等への電力の供給制限を解除し、これらの機能部への電力の供給を再開し、ジョブの処理要求があれば、ジョブを実行可能な電源状態である。
【0023】
図2は、第1ホーム画面200を示す図である。第1ホーム画面200は、第1画面に相当する。
第1ホーム画面200は、複合機100に実行させるジョブを選択する画面であり、第1ユーザー表示領域210、第1機能選択領域220、タイムライン240、画面切り替えボタン260を含む。
【0024】
第1ユーザー表示領域210は、ユーザー名211や、ログアウトボタン213を含む。ユーザー名211は、ログインしているユーザーのユーザー名である。ログアウトボタン213は、ログアウトを指示して複合機100の使用を終了させるボタンである。
【0025】
第1機能選択領域220は、複数の機能選択ボタン230を含む。機能選択ボタン230は、複合機100に実行させる機能を選択するボタンである。図2には、機能選択ボタン230A~230Dの4つの機能選択ボタン230を表示した例を示すが、第1機能選択領域220に表示される機能選択ボタン230の数は任意である。
図2に示す例では、機能選択ボタン230Aは、コピー機能を選択するボタンに設定され、機能選択ボタン230Bは、印刷機能を選択するボタンに設定される。また、機能選択ボタン230Cは、スキャンして保存の機能を選択するボタンに設定され、機能選択ボタン230Dは、スキャンしてFAX送信の機能を選択するボタンに設定される。
【0026】
タイムライン240には、ログインしているユーザーが第1ホーム画面200を使用して指示したジョブの履歴と、後述する第2ホーム画面300を使用して指示したジョブの履歴とを表示することが可能になっている。タイムライン240には、第1ホーム画面200を使用して指示したジョブと第2ホーム画面200を使用して指示したジョブとのうち、ジョブが処理された日時が直近のものから時系列順に所定数のジョブの各々について、ジョブ履歴表示245が表示される。ジョブ履歴表示245が第1履歴群に含まれる実行済みのジョブを表示する場合、ジョブ履歴表示245がタッチ操作により選択されることで、対応する第1履歴群の実行済みのジョブが再実行される。また、ジョブ履歴表示245が第2履歴群に含まれる実行済みのジョブを表示する場合、ジョブ履歴表示245がタッチ操作により選択されることで、対応する第2履歴群の実行済みのジョブが再実行される。
【0027】
ジョブ履歴表示245が、第1ホーム画面200で受け付けた設定に基づいて実行されたジョブの履歴を表す場合、ジョブ履歴表示245は第1オブジェクトに相当する。第1オブジェクトに相当する複数のジョブ履歴表示245は、第1オブジェクト群に相当する。
また、ジョブ履歴表示245が、第2ホーム画面300で受け付けた設定に基づいて実行されたジョブの履歴を表す場合、ジョブ履歴表示245は第2オブジェクトに相当する。第2オブジェクトに相当する複数のジョブ履歴表示245は、第2オブジェクト群に相当する。
【0028】
また、ジョブ履歴表示245には、ジョブ設定が表示される。
例えば、ジョブ履歴表示245が印刷の履歴である場合、ファイル名、印刷部数、カラー又は白黒の設定、片面又は両面の設定、用紙サイズ等がジョブ設定として表示される。
また、ジョブ履歴表示245がスキャンの履歴である場合、スキャンがカラースキャンなのか、白黒スキャンなのかを示す情報や、読み取った画像データのサイズを示す情報等がジョブ設定として表示される。
また、ジョブ履歴表示245がスキャンした画像データをFAX送信する履歴である場合、FAX送信の送信先を示すFAX番号がジョブ設定として表示される。
また、ジョブ履歴表示245がスキャンした画像データをフォルダーに保存する履歴である場合、画像データが保存されるフォルダーを示す情報がジョブ設定として表示される。
【0029】
また、設定情報187に含まれる履歴表示設定が、第1ホーム画面200のジョブ履歴だけを表示する設定である場合、タイムライン240には、第1ホーム画面200で受け付けた設定に従って処理したジョブのジョブ履歴表示245が表示される。
また、設定情報187に含まれる履歴表示設定が、第1ホーム画面200のジョブ履歴だけを表示する設定である場合、第1ホーム画面200で受け付けた設定に基づいて実行されたジョブの履歴だけをジョブ履歴DB185に記憶させてもよい。すなわち、第2ホーム画面300で受け付けた設定に基づいて実行されたジョブの履歴は、ジョブ履歴DB185に記憶させない。
【0030】
また、タイムライン240に表示されるジョブ履歴表示245には、即実行ボタン251や、すべて印刷ボタン253が表示されるジョブ履歴表示245が含まれる。即実行ボタン251は、第2操作子に相当し、すべて印刷ボタン253は、第4操作子に相当する。
後述する第2ホーム画面300において、即実行ボタン340が押下され、複合機100が即実行したジョブの履歴情報を表示するジョブ履歴表示245には、即実行ボタン251が表示される。
また、第2ホーム画面300において、選択ボタン330Dが押下され、複合機100が一括で実行した複数のジョブの履歴情報を表示するジョブ履歴表示245には、すべて印刷ボタン253が表示される。
【0031】
制御部170は、即実行ボタン251が押下されると、この即実行ボタン251を表示するジョブ履歴表示245が履歴として表示するジョブを即実行する。制御部170は、ジョブ履歴表示245が履歴として表示するジョブの印刷データを記憶部180から取得し、取得した印刷データを印刷部140に出力して、印刷部140に印刷を実行させる。
【0032】
また、制御部170は、ジョブ履歴表示245の即実行ボタン251以外の領域が押下された場合、ジョブ履歴表示245が履歴として表示するジョブの設定を受け付ける設定画面を表示パネル121に表示させる。設定画面には、カラー又は白黒、片面印刷又は両面印刷等の複数の設定項目が表示される。制御部170は、複数の設定項目の設定を受け付けると、これら複数の設定項目の設定に従ってジョブを実行する。
【0033】
制御部170は、すべて印刷ボタン253が押下されると、このすべて印刷ボタン253を表示するジョブ履歴表示245が履歴として表示する複数のジョブを一括で印刷する。このとき、制御部170は、複数のジョブに対応する複数の印刷データが記憶部180に記憶されていない場合、表示パネル121に印刷データが保存されていない旨の案内を表示する。また、制御部170は、印刷データを記憶するUSBメモリーを複合機100のUSBポートに接続してください、又は、情報処理装置から印刷データを再送信してください、といった印刷データの再取得方法を案内する表示を表示パネル121に表示させてもよい。表示パネル121は、報知部に相当する。また、印刷データが保存されていない旨の案内を表示パネル121に表示させる動作が、報知動作に相当する。
【0034】
図3は、選択画面270を示す図である。
また、制御部170は、ジョブ履歴表示245のうち、すべて印刷ボタン253以外の領域が押下された場合に、図3に示す選択画面270を表示させてもよい。
選択画面270には、ジョブ表示欄271と、一括実行ボタン273と、選択実行ボタン275とが表示される。
ジョブ表示欄271には、一括で印刷されたすべてのジョブと、各ジョブのジョブ設定とが表示される。
一括実行ボタン273は、ジョブ表示欄271に表示されたすべてのジョブの一括実行を指示するボタンである。
選択実行ボタン275は、ジョブ表示欄271に表示されるジョブのうち、選択されたジョブの実行を指示するボタンである。
【0035】
ユーザーはすべてのジョブを一括で実行する場合に、一括実行ボタン273を押下する。また、ユーザーは、ジョブ表示欄271に表示されるジョブのうち、再実行したいジョブをタッチ操作やマウス操作により選択し、選択実行ボタン275を押下する。これにより、制御部170は、選択されたジョブだけを再実行する。
【0036】
画面切り替えボタン260は、第1ホーム画面200から第2ホーム画面300への切り替えを指示するボタンである。制御部170は、画面切り替えボタン260が押下されると、表示パネル121に表示する画面を、第1ホーム画面200から第2ホーム画面300に切り替える。
【0037】
図4は、第2ホーム画面300を示す図である。第2ホーム画面300は、第2画面に相当する。
第2ホーム画面300は、複合機100に実行させるジョブを選択する画面であり、第2ユーザー表示領域310、第2機能選択領域320、画面切り替えボタン350を含む。
【0038】
第2ユーザー表示領域310は、第1ユーザー表示領域210と同様に、ユーザー名311や、ログアウトボタン313が表示される。
【0039】
第2機能選択領域320には、ユーザーが利用可能な複合機100の機能を選択する選択ボタン330が表示される。図3には、選択ボタン330として、選択ボタン330A、330B、330C及び330Dの4つを表示した例を示すが、選択ボタン330の数は4つに限定されない。
選択ボタン330A、330B、330C及び330Dは、例えば、コピーや、プリント、スキャンして保存、すべて印刷等の複合機100が備える機能を選択するボタンである。
第2機能選択領域320に表示される選択ボタン330は、ログインしているユーザーの使用頻度が高い機能が対応づけられたボタンである。また、第2機能選択領域320に表示される選択ボタン330は、ユーザーが選択した機能に対応づけられたボタンであってもよい。
【0040】
選択ボタン330A、330B及び330C内には、即実行ボタン340A、340B、340Cがそれぞれ表示される。以下、即実行ボタン340A、340B、340Cを総称する場合、即実行ボタン340と表記する。即実行ボタン340は、第1操作子に相当する。即実行ボタン340は、ジョブの即実行を指示するボタンである。
制御部170は、即実行ボタン340が押下されると、選択ボタン330が対応づけられた機能を即実行する。また、制御部170は、選択ボタン330の即実行ボタン340以外の領域が押下されると、選択ボタン330が対応づけられた機能の設定画面を表示させ、設定画面の設定を受け付け、受け付けた設定画面の設定に従って選択ボタン330が対応づけられた機能を実行する。
制御部170は、即実行ボタン340が押下されると、前回、対応する機能が選択されたときの設定に従って機能を実行してもよいし、デフォルトの設定に従って機能を実行してもよい。
【0041】
また、選択ボタン330Dは、すべて印刷の機能を選択するボタンに設定されている。選択ボタン330Dは、第3操作子に相当する。
すべて印刷とは、ログイン中のユーザーが使用する情報処理装置から受信済みのすべての印刷データを複合機100に一括して印刷させる機能である。
ユーザーの使用する情報処理装置が、複合機100から離れている場合、複合機100が情報処理装置から受信した印刷データを直ちに印刷してしまうと、印刷済みの用紙を第三者に盗み見られる可能性がある。このため、複合機100は、情報処理装置から印刷データを受信すると、受信した印刷データを記憶部180に一旦、記憶させる。そして、ユーザーが複合機100の前に立ち、操作部110を操作して複合機100にログインし、選択ボタン330Dを押下すると、制御部170は、受信済みの印刷データを記憶部180から読み出して印刷部140に印刷を開始させる。すべて印刷に設定された選択ボタン330Dには、未印刷の印刷データ数を表示する表示欄360が設けられる。
【0042】
画面切り替えボタン350は、第2ホーム画面300から第1ホーム画面200への切り替えを指示するボタンである。制御部170は、画面切り替えボタン350が押下されると、表示パネル121に表示する画面を、第2ホーム画面300から第1ホーム画面200に切り替える。
【0043】
[2.複合機の動作]
図5及び図6は、制御部170の動作を示すフローチャートである。特に、図5は、表示パネル121に表示する表示画面を、第1ホーム画面200と、第2ホーム画面300とに切り替える動作を示すフローチャートである。なお、このフローチャートでは、表示パネル121の表示を消灯したスリープ状態から処理を開始する場合を示す。
【0044】
まず、制御部170は、スリープ状態から通常状態への復帰イベントを検出したか否かを判定する(ステップS1)。制御部170は、復帰イベントを検出していない場合合(ステップS1/NO)、復帰イベントを検出するまで待機する。
【0045】
制御部170は、復帰イベントを検出すると(ステップS1/YES)、スリープ状態から通常状態に復帰して起動し(ステップS2)、設定情報187の画面表示設定を参照して、ホーム画面の表示設定が、第1ホーム画面200であるか否かを判定する(ステップS3)。制御部170は、画面表示設定が第1ホーム画面200ではない場合(ステップS3/NO)、第2ホーム画面300を表示パネル121に表示させる(ステップS4)。
【0046】
また、制御部170は、ホーム画面の表示設定が、第1ホーム画面200である場合(ステップS3/YES)、ジョブ履歴DB185から、処理した日時が直近のものから時系列順に所定数のジョブ履歴情報を取得する(ステップS5)。そして、制御部170は、取得した所定数のジョブ履歴情報をジョブ履歴表示245として時系列順にタイムライン240に表示した第1ホーム画面200を表示パネル121に表示させる(ステップS6)。タイムライン240に表示されるジョブ履歴表示245には、第1履歴群に含まれる実行済みのジョブを履歴とするジョブ履歴表示245と、第2履歴群に含まれる実行済みのジョブを履歴とするジョブ履歴表示245と、が含まれる。
【0047】
第1ホーム画面200又は第2ホーム画面300を表示パネル121に表示させると、制御部170は、画面切り替えボタン260又は350が押下されたか否かを判定する(ステップS7)。制御部170は、画面切り替えボタン260又は350が押下されていない場合(ステップS7/NO)、ステップS12の判定に移行する。
【0048】
また、制御部170は、画面切り替えボタン260又は350が押下されると(ステップS7/YES)、表示パネル121に表示中の画面が第1ホーム画面200であるか否かを判定する(ステップS8)。制御部170は、表示パネル121に表示中の画面が第1ホーム画面200ではなく第2ホーム画面300である場合(ステップS8/NO)、処理した日時が直近のものから時系列順に所定数のジョブ履歴情報を取得する(ステップS9)。そして、制御部170は、取得した所定数のジョブ履歴情報をジョブ履歴表示245としてタイムライン240に表示する第1ホーム画面200を表示パネル121に表示させる(ステップS10)。タイムライン240に表示されるジョブ履歴表示245には、第1履歴群に含まれる実行済みのジョブを履歴とするジョブ履歴表示245と、第2履歴群に含まれる実行済みのジョブを履歴とするジョブ履歴表示245と、が含まれる。第1ホーム画面200を表示パネル121に表示させると、制御部170は、ステップS12の判定に移行する。
【0049】
また、制御部170は、制御部170は、表示パネル121に表示中の画面が第1ホーム画面200である場合(ステップS8/YES)、第2ホーム画面300を表示パネル121に表示させる(ステップS11)。その後、制御部170は、操作部110の操作やタッチ操作、又は、FAX通信部150やNW通信部160によりデータを受け付けたか否かを判定する(ステップS12)。制御部170は、操作部110の操作やタッチ操作、又は、FAX通信部150やNW通信部160によりデータを受け付けた場合(ステップS12/YES、図6に示すフローチャートに移行する。
【0050】
また、制御部170は、操作部110の操作やタッチ操作、又は、FAX通信部150やNW通信部160によりデータを受け付けていない場合(ステップS12/NO)、待機を開始してからの待機時間が設定時間以上となったか否かを判定する(ステップS13)。制御部170は、待機を開始してからの待機時間が設定時間以上になっていない場合(ステップS13/NO)、ステップS7の判定に戻る。また、制御部170は、待機を開始してからの待機時間が設定時間以上になった場合(ステップS13/YES)、表示画面の表示を消灯して、通常状態からスリープ状態に移行する(ステップS14)。
【0051】
次に、図6に示すフローチャートを参照しながら操作部110が操作を受け付けた場合、又は、FAX通信部150若しくはNW通信部160がデータを受信した場合の動作について説明する。
制御部170は、操作部110が操作を受け付けると(ステップS12/YES)、受け付けた操作が、ジョブの実行を指示する操作であるか否かを判定する(ステップS15)。制御部170は、受け付けた操作がジョブの実行を指示する操作である場合(ステップS15/YES)、実行を指示されたジョブの設定を受け付ける設定画面を表示させる(ステップS16)。そして、制御部170は、設定画面の設定を受け付けると、受け付けた設定画面の設定に従ってジョブを実行する(ステップS17)。その後、制御部170は、実行したジョブの情報であるジョブ履歴表示245をジョブ履歴DB185に記憶させ(ステップS18)、図5に示すステップS12の判定に戻る。
【0052】
また、制御部170は、受け付けた操作が、ジョブの実行を指示する操作ではなかった場合(ステップS15/NO)、ジョブの即実行を指示する操作であるか否かを判定する(ステップS19)。制御部170は、受け付けた操作が、第2ホーム画面300に表示される即実行ボタン340の操作である場合に、ジョブの即実行を指示する操作であると判定する。制御部170は、ジョブの即実行を指示する操作である場合(ステップS19/YES)、即実行を指示されたジョブを実行する(ステップS20)。その後、制御部170は、実行したジョブの情報であるジョブ履歴表示245をジョブ履歴DB185に記憶させ(ステップS18)、図5に示すステップS12の判定に戻る。
【0053】
また、制御部170は、受け付けた操作が、ジョブの即実行を指示する操作ではない場合(ステップS19/NO)、すべて印刷の実行を指示する操作であるか否かを判定する(ステップS21)。制御部170は、すべて印刷の実行を指示する操作である場合(ステップS21/YES)、すべて印刷の対象となるすべてのジョブの印刷データを記憶部180から取得可能であるか否かを判定する(ステップS22)。制御部170は、すべて印刷の対象となるすべてのジョブの印刷データが記憶部180に記憶されており、記憶部180から印刷データを取得可能あるか否かを判定する。
【0054】
制御部170は、すべて印刷の対象となるすべてのジョブの印刷データを取得可能であると判定すると(ステップS22/YES)、すべて印刷の対象となるすべてのジョブを実行する(ステップS17)。その後、制御部170は、実行したジョブの情報であるジョブ履歴表示245をジョブ履歴DB185に記憶させ(ステップS18)、図5に示すステップS12の判定に戻る。
【0055】
また、制御部170は、すべて印刷の対象となるすべてのジョブの印刷データを取得可能ではないと判定すると(ステップS22/NO)、取得できない印刷データがある旨と、を表示パネル121に表示させる(ステップS23)。また、制御部170は、印刷データを取得可能なジョブだけの印刷を実行するか否かを問い合わせる案内を表示パネル121に表示させる。
【0056】
制御部170は、印刷データを取得可能なジョブだけの印刷を実行するとの操作を受け付けると(ステップS24/NO)、取得可能な印刷データの印刷を実行することでジョブを実行する(ステップS17)。その後、制御部170は、実行したジョブの情報であるジョブ履歴表示245をジョブ履歴DB185に記憶させ(ステップS18)、図5に示すステップS12の判定に戻る。
【0057】
また、制御部170は、すべての印刷データを印刷するとの操作を受け付けると(ステップS24/YES)、記憶部180から取得できない印刷データの再取得方法を表示パネル121に表示させる(ステップS25)。制御部170は、例えば、印刷データを記憶するUSBメモリーを複合機100のUSBポートに接続するように指示する案内を表示パネル121に表示させる。また、制御部170は、複合機100に接続された情報処理装置に、印刷データを再送信するように指示する案内を表示パネル121に表示させる。そして、制御部170は、すべて印刷の対象となるすべての印刷データを取得したか否かを判定する(ステップS26)。
【0058】
制御部170は、すべての印刷データを取得していない場合(ステップS26/NO)、すべての印刷データを取得するまで待機する。また、制御部170は、すべての印刷データを取得すると(ステップS26/YES)、すべての印刷データの印刷を実行するジョブを実行する(ステップS17)。その後、制御部170は、実行したジョブの情報であるジョブ履歴表示245をジョブ履歴DB185に記憶させ(ステップS18)、図5に示すステップS12の判定に戻る。
【0059】
次に、ステップS21の判定が否定判定であった場合の動作について図7のフローチャートを参照しながら説明する。
制御部170は、ステップS21において、受け付けた操作が、すべて印刷の実行を指示する操作ではない場合(ステップS21/NO)、第1ホーム画面200に表示されたジョブ履歴表示245を選択する操作であるか否かを判定する(ステップS27)。
【0060】
制御部170は、ジョブ履歴表示245を選択する操作であると判定すると(ステップS27/YES)、ジョブ履歴表示245の即実行ボタン251が押下されたか否かを判定する(ステップS28)。制御部170は、即実行ボタン251が押下されたと判定すると(ステップS28/YES)、ジョブ履歴DB185を参照して選択されたジョブ履歴表示245に対応するジョブ履歴情報を取得し(ステップS29)、取得したジョブ履歴情報に基づきジョブを即実行する(ステップS20)。その後、制御部170は、ジョブ履歴情報をジョブ履歴DB185に記憶させ(ステップS18)、図5に示すステップS12の判定に戻る。
【0061】
また、制御部170は、即実行ボタン251が押下されていないと判定すると(ステップS28/NO)、すべて印刷ボタン253が押下されたか否かを判定する(ステップS30)。制御部170は、すべて印刷ボタン253が押下されたと判定すると(ステップS30/YES)、ジョブ履歴DB185を参照して選択されたジョブ履歴表示245に対応するジョブ履歴情報を取得し(ステップS31)、ステップS22の判定に移行する。ステップS22以降の処理については説明済みであるため省略する。
【0062】
また、制御部170は、すべて印刷ボタン253が押下されていないと判定すると(ステップS30/NO)、ジョブ履歴DB185を参照して選択されたジョブ履歴表示245に対応するジョブ履歴情報を取得し(ステップS32)、ステップS16の処理に移行する。ステップS16以降の処理についは説明済みであるため省略する。
【0063】
また、制御部170は、ジョブ履歴表示245を選択する操作ではないと判定すると(ステップS27/NO)、受け付けた操作に対応した処理を実行して(ステップS33)、図5に示すステップS12の判定に戻る。ここでは、受け付けた操作に対応した処理として、例えば、制御部170は、FAX通信部150やNW通信部160により受信した印刷データを印刷する処理を実行する。
【0064】
[3.本開示のまとめ]
以下、本開示のまとめを付記する。
(付記1)
表示部と、
第1画面で受け付けた設定に基づいて実行されたジョブ群の履歴である第1履歴群と、前記第1画面とは異なる第2画面で受け付けた設定に基づいて実行されたジョブ群の履歴である第2履歴群と、を記憶する記憶部と、
ジョブの実行を制御し、前記第1画面及び前記第2画面を含む表示画面を前記表示部に表示させる制御部と、を備え、
前記第1画面は、前記第1履歴群に含まれる実行済みの第1ジョブの再実行の指示を受け付ける第1オブジェクトと、前記第2履歴群に含まれる実行済みの第2ジョブの再実行の指示を受け付ける第2オブジェクトと、を含む、ジョブ実行装置。
【0065】
この構成によれば、第1画面に、第1オブジェクト群と、第2オブジェクト群とが表示される。このため、第1画面で受け付けた設定に基づいて実行されたジョブと、第2画面で受け付けた設定に基づいて実行されたジョブとの再実行を第1画面から指示することができ、ユーザーの利便性を向上させることができる。
【0066】
(付記2)
前記制御部は、前記第1オブジェクト及び前記第2オブジェクトを、前記第1画面に時系列順に表示させる、付記1記載のジョブ実行装置。
【0067】
この構成によれば、第1画面に第1オブジェクト群及び第2オブジェクト群が時系列に表示される。従って、ジョブの再実行を第1画面から指示する際に、オブジェクトが見つけやすくなり、ユーザーの利便性を向上させることができる。
【0068】
(付記3)
前記第2画面は、ジョブの即実行の指示を受け付ける第1操作子を含み、
前記第2オブジェクトは、前記第1操作子の操作を受け付け、前記ジョブ実行装置が即実行したジョブの即時、再実行の指示を受け付ける、付記1記載のジョブ実行装置。
【0069】
この構成によれば、第2オブジェクト群にジョブの即時、再実行の指示を受け付ける第2オブジェクトが含まれる。従って、第1画面からジョブの即時、再実行を指示することができ、ユーザーの利便性を向上させることができる。
【0070】
(付記4)
前記第2オブジェクトは、前記ジョブ実行装置が即実行したジョブの即時、再実行の指示を受け付ける第2操作子を含み、
前記制御部は、前記第2操作子の操作を受け付ける場合、前記第2オブジェクトに対応するジョブを即時、再実行し、
前記第2オブジェクトの前記第2操作子以外の領域の操作を受け付ける場合、前記ジョブの設定画面を前記表示部に表示させ、前記設定画面で受け付けた設定に基づいて前記ジョブを実行する、付記3記載のジョブ実行装置。
【0071】
この構成によれば、第2操作子を操作することで、第2オブジェクトに対応するジョブを即時、再実行することができ、第2オブジェクトの第2操作子以外の領域を操作することで、設定画面で受け付けた設定に基づいてジョブを再実行することができる。
【0072】
(付記5)
前記記憶部は、前記ジョブ実行装置がジョブとして実行する複数の処理データを記憶し、
前記第2画面は、前記記憶部が記憶する前記複数の処理データの一括実行の指示を受け付ける第3操作子を含み、
前記第2オブジェクトは、前記第3操作子の操作を受け付けて、前記ジョブ実行装置が一括実行した前記複数の処理データの再実行の指示を受け付ける第4操作子を含む、付記1記載のジョブ実行装置。
【0073】
この構成によれば、一括実行された複数の処理データを再度、一括実行させることができる。
【0074】
(付記6)
報知部を備え、
前記制御部は、前記第4操作子の操作を受け付けたときに、前記複数の処理データが前記記憶部に記憶されていない場合に、前記報知部に報知動作を実行させる、付記5記載のジョブ実行装置。
【0075】
この構成によれば、複数の処理データが記憶部に記憶されていない場合に、報知部に報知動作を実行させることができ、処理データを再度、受信したり、読み込んだりする等の対応をとることができる。
【0076】
(付記7)
前記制御部は、前記第4操作子の操作を受け付ける場合、前記複数の処理データに対する処理を一括で再実行し、
前記第2オブジェクトの前記第4操作子以外の領域の操作を受け付ける場合、前記複数の処理データのうち、再実行する処理データを選択する選択画面を表示させ、前記選択画面の設定により選択される処理データに対する処理を再実行する、付記5又は6記載のジョブ実行装置。
【0077】
この構成によれば、第4操作子を操作することで、複数の処理データを一括で再実行することができ、第2オブジェクトの第4操作子以外の領域を操作することで、選択画面で選択した処理データを再実行することができる。
【0078】
[4.他の構成]
上述した実施形態は、本発明の好適な実施の形態である。但し、上述した実施形態に限定されることなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形実施が可能である。
例えば、図5及び図6に示すフローチャートの処理単位は、複合機100の処理を理解容易にするために、主な処理内容に応じて分割したものである。図5及び図6のフローチャートに示す処理単位の分割の仕方や名称によって本発明が制限されることはない。また、複合機100の処理は、処理内容に応じて、さらに多くの処理単位に分割することもできるし、1つの処理単位がさらに多くの処理を含むように分割することもできる。また、上記のフローチャートの処理順序も、図示した例に限られるものではない。
【符号の説明】
【0079】
30…公衆回線網、50…ネットワーク、100…複合機、110…操作部、123…タッチセンサー、130…画像読取部、140…印刷部、150…FAX通信部、160…NW通信部、170…制御部、180…記憶部、181…ファームウェア、183…ユーザーデータベース、185…ジョブ履歴データベース、187…設定情報、190…プロセッサー、200…第1ホーム画面、210…第1ユーザー表示領域、211…ユーザー名、213…ログアウトボタン、220…第1機能選択領域、225…すべて印刷ボタン、230、230A、230B、230C、230D…機能選択ボタン、240…タイムライン、245…ジョブ履歴表示、251…即実行ボタン、253…すべて印刷ボタン、260…画面切り替えボタン、270…選択画面、271…ジョブ表示欄、273…一括実行ボタン、275…選択実行ボタン、300…第2ホーム画面、310…第2ユーザー表示領域、311…ユーザー名、313…ログアウトボタン、320…第2機能選択領域、330、330A、330B…選択ボタン、340、340A、340B、340C…即実行ボタン、350…画面切り替えボタン。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7