(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024049034
(43)【公開日】2024-04-09
(54)【発明の名称】カウンタウエイト固定ユニット及び建設機械
(51)【国際特許分類】
B66C 23/76 20060101AFI20240402BHJP
【FI】
B66C23/76 D
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022155260
(22)【出願日】2022-09-28
(71)【出願人】
【識別番号】000140719
【氏名又は名称】株式会社加藤製作所
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100179062
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 正
(74)【代理人】
【識別番号】100153051
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100199565
【弁理士】
【氏名又は名称】飯野 茂
(74)【代理人】
【識別番号】100162570
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 早苗
(72)【発明者】
【氏名】中嶋 光也
【テーマコード(参考)】
3F205
【Fターム(参考)】
3F205AA06
3F205AC01
3F205CA03
3F205DA04
3F205GA03
3F205GA07
(57)【要約】
【課題】ウエイトブロックにおいて複数段のカウンタウエイトを互いに対して固定する作業での作業効率を向上させるカウンタウエイト固定ユニットを提供すること。
【解決手段】カウンタウエイト固定ユニットでは、複数段のカウンタウエイトが積重ねられたウエイトブロックに、最上段から最下段まで貫通孔が形成される。固定補助部材の上側固定部は、格納状態及び展開状態に切替わり可能で、固定補助部材が貫通孔に挿通された状態において、展開状態の上側固定部が最上段のカウンタウエイトに鉛直上側から当接可能である。最下段のカウンタウエイトに設けられる下側固定部は、貫通孔に挿通された固定補助部材を鉛直方向に移動可能にする非固定状態、及び、貫通孔に挿通された固定補助部材の移動を規制する固定状態に切替わり可能である。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
鉛直方向に複数段のカウンタウエイトが積重ねられ、最上段のカウンタウエイトから最下段のカウンタウエイトまで鉛直方向に貫通する貫通孔が形成されるウエイトブロックと、
格納状態及び展開状態に切替わり可能な上側固定部を備え、前記ウエイトブロックの前記貫通孔に挿通可能な固定補助部材であって、前記貫通孔に挿通された状態で前記上側固定部が前記展開状態になることにより、前記展開状態の前記上側固定部が前記最上段のカウンタウエイトに鉛直上側から当接可能な固定補助部材と、
前記最下段のカウンタウエイトに設けられ、前記貫通孔に挿通された前記固定補助部材を前記鉛直方向に移動可能にする非固定状態、及び、前記貫通孔に挿通された前記固定補助部材の前記鉛直方向に沿った移動を規制する固定状態に切替わり可能な下側固定部と、
を具備する、カウンタウエイト固定ユニット。
【請求項2】
前記上側固定部は、一対の外側プレートと、前記一対の外側プレートの間に前記一対の外側プレートに対して回動可能に取付けられる内側プレートと、を備え、
前記上側固定部は、前記内側プレートが回動することにより、前記格納状態と前記展開状態との間で切替わり、
前記上側固定部の前記展開状態では、前記内側プレートは、前記固定補助部材の長手方向に対して交差する方向に、前記一対の外側プレートから突出する、
請求項1のカウンタウエイト固定ユニット。
【請求項3】
前記下側固定部は、前記貫通孔の周方向に回動可能な回動部材と、前記回動部材と一緒に前記貫通孔の前記周方向に回動可能で、前記鉛直方向に交差する方向にスライド可能なロック部材と、を備え、
前記下側固定部は、前記ロック部材がスライドすることにより、前記非固定状態と前記固定状態との間で切替わる、
請求項1のカウンタウエイト固定ユニット。
【請求項4】
前記固定補助部材は、前記上側固定部として複数の上側固定部を備え、
前記固定補助部材が前記貫通孔に挿通された状態では、前記複数の上側固定部の中の前記ウエイトブロックの段数に対応した1つが、前記展開状態になるとともに、前記最上段のカウンタウエイトに当接する、
請求項1のカウンタウエイト固定ユニット。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれか1項のカウンタウエイト固定ユニットと、
前記カウンタウエイト固定ユニットの前記ウエイトブロックが設置される旋回体と、
前記鉛直上側から前記旋回体が連結され、前記鉛直方向に沿う旋回軸を中心として前記旋回体が旋回可能な走行車体と、
を具備する、建設機械。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カウンタウエイト固定ユニット及び建設機械に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1の建設機械では、鉛直方向に沿う旋回軸を中心として旋回可能な状態で、旋回体が走行車体に連結される。そして、旋回体には、ウエイトブロックが設置され、ウエイトブロックでは、複数段のカウンタウエイトが鉛直方向に積重ねられる。この建設機械では、締結部材によって、ウエイトブロックを鉛直方向の両側(鉛直上側及び鉛直下側)から締結することにより、ウエイトブロックにおいて積重ねられた複数段のカウンタウエイトが、互いに対して固定される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記特許文献1のようにウエイトブロックにおいて積重ねられた複数段のカウンタウエイトを互いに対して固定する作業では、作業効率を向上させ、作業における手間等を低減させることが、求められている。
【0005】
本発明は前記課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、ウエイトブロックにおいて複数段のカウンタウエイトを互いに対して固定する作業での作業効率を向上させるカウンタウエイト固定ユニット、及び、そのカウンタウエイト固定ユニットを備える建設機械を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するため、本発明のある態様のカウンタウエイト固定ユニットは、鉛直方向に複数段のカウンタウエイトが積重ねられ、最上段のカウンタウエイトから最下段のカウンタウエイトまで鉛直方向に貫通する貫通孔が形成されるウエイトブロックと、格納状態及び展開状態に切替わり可能な上側固定部を備え、前記ウエイトブロックの前記貫通孔に挿通可能な固定補助部材であって、前記貫通孔に挿通された状態で前記上側固定部が前記展開状態になることにより、前記展開状態の前記上側固定部が前記最上段のカウンタウエイトに鉛直上側から当接可能な固定補助部材と、前記最下段のカウンタウエイトに設けられ、前記貫通孔に挿通された前記固定補助部材を前記鉛直方向に移動可能にする非固定状態、及び、前記貫通孔に挿通された前記固定補助部材の前記鉛直方向に沿った移動を規制する固定状態に切替わり可能な下側固定部と、を備える。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、ウエイトブロックにおいて複数段のカウンタウエイトを互いに対して固定する作業での作業効率を向上させるカウンタウエイト固定ユニット、及び、そのカウンタウエイト固定ユニットを備える建設機械を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、第1の実施形態に係るクレーンを示す概略図である。
【
図2】
図2は、第1の実施形態に係るウエイト固定ユニットを、ウエイトブロックにおいて7段のカウンタウエイトが積重ねられた状態で示す斜視図である。
【
図3】
図3は、第1の実施形態に係るウエイト固定ユニットを、ウエイトブロックにおいて2段のカウンタウエイトが積重ねられた状態で示す斜視図である。
【
図4】
図4は、第1の実施形態に係るウエイト固定ユニットの固定補助部材を、接続体に5つの継足し体が継足された状態で示す斜視図である。
【
図5】
図5は、第1の実施形態に係るウエイト固定ユニットの固定補助部材を、接続体に継足し体が継足されていない状態で示す斜視図である。
【
図6】
図6は、第1の実施形態に係るウエイト固定ユニットの固定補助部材の固定リンク(上側固定部)を、格納状態で示す斜視図である。
【
図7】
図7は、第1の実施形態に係るウエイト固定ユニットの固定補助部材の固定リンクを、格納状態と展開状態との間で変改している状態で示す斜視図である。
【
図8】
図8は、第1の実施形態に係るウエイト固定ユニットの固定補助部材の固定リンクを、展開状態で示す斜視図である。
【
図9】
図9は、第1の実施形態に係るウエイト固定ユニットのウエイトブロックにおいて、最下段のカウンタウエイトを示す斜視図である。
【
図10】
図10は、第1の実施形態に係るウエイト固定ユニットのウエイトブロックにおいて最下段のカウンタウエイトに設けられる固定部(下側固定部)の構成を、部材ごとに分解した状態で示す斜視図である。
【
図11】
図11は、第1の実施形態に係るウエイト固定ユニットのウエイトブロックにおいて最下段のカウンタウエイトに設けられる固定部を、固定部が非固定状態で、かつ、鉛直下側から視た状態で示す平面図である。
【
図12】
図12は、第1の実施形態に係るウエイト固定ユニットのウエイトブロックにおいて最下段のカウンタウエイトに設けられる固定部を、固定部が固定状態で、かつ、鉛直下側から視た状態で示す平面図である。
【
図13】
図13は、第1の実施形態に係るウエイト固定ユニットの固定部(下側固定部)及びその近傍を、固定部が非固定状態で、かつ、固定補助部材がウエイトブロックの貫通孔に挿通された状態で示す斜視図である。
【
図14】
図14は、
図13の状態における固定部及びその近傍を、鉛直方向に平行又は略平行な断面で示す断面図である。
【
図15】
図15は、第1の実施形態に係るウエイト固定ユニットの固定部(下側固定部)及びその近傍を、固定部が固定状態で、かつ、固定補助部材がウエイトブロックの貫通孔に挿通された状態で示す斜視図である。
【
図16】
図16は、
図15の状態における固定部及びその近傍を、鉛直方向に平行又は略平行な断面で示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、実施形態について図面を参照して説明する。
【0010】
まず、実施形態の一例として、第1の実施形態について説明する。第1の実施形態では、建設機械としてクレーンが設けられる。
図1は、第1の実施形態に係るクレーン1を示す。
図1に示すように、クレーン1は、走行車体2及び旋回体3を備える。旋回体3は、走行車体2に鉛直上側から連結される。また、旋回体3は、鉛直方向(矢印Z1及び矢印Z2に示す方向)に沿う旋回軸(図示しない)を中心として、走行車体2に対して旋回可能ある。
【0011】
旋回体3では、鉛直方向に対して交差する(直交又は略直交する)前後方向(矢印X1及び矢印X2で示す方向)、及び、鉛直方向及び前後方向の両方に対して交差する(直交又は略直交する)幅方向(
図1において紙面に対して直交又は略直交する方向)が規定される。また、走行車体2でも、鉛直方向に対して交差する(直交又は略直交する)前後方向、及び、鉛直方向及び前後方向の両方に対して交差する(直交又は略直交する)幅方向が規定される。
図1では、走行車体2の前後方向が旋回体3の前後方向と一致又は略一致し、かつ、走行車体2の幅方向が旋回体3の幅方向と一致又は略一致する状態を示す。また、
図1では、走行車体2の前方側が旋回体3の後方側(矢印X2側)と一致又は略一致する状態で、クレーン1を示す。
【0012】
走行車体2は、運転室5及び二対のアウトリガ6A,6Bを備える。運転室5では、クレーン1の走行に関する操作が入力される。また、走行車体2では、前方側の部位に一対のアウトリガ6Aが設けられ、後方側の部位に一対のアウトリガ6Bが設けられる。クレーン1での作業時等には、アウトリガ6A,6Bのそれぞれは、地盤に接地される。
【0013】
旋回体3には、ブーム7の後端部が連結される。ブーム7は、後端部から前端部まで、長手方向に沿って延設される。ブーム7は、旋回体3に対して起伏可能である。また、ブーム7は、旋回体3と一緒に、走行車体2に対して旋回可能である。旋回体3はキャブ(操作室)8を備える。キャブ8では、旋回体3を旋回させる操作、及び、ブーム7を起伏させる操作等のクレーン1での作業に関する操作が入力される。旋回体3では、キャブ8は、ブーム7に対して幅方向の一方側に並んで配置される。
【0014】
また、旋回体3には、ウエイトブロック11が設置される。旋回体3にウエイトブロック11が設置された状態では、ウエイトブロック11は、旋回体3と一緒に、走行車体2に対して旋回可能である。ウエイトブロック11では、複数段のカウンタウエイトWが鉛直方向に積重ねられる。クレーン1には、ウエイトブロック11において複数段のカウンタウエイトWを互いに対して固定するウエイト固定ユニット10が、設けられる。ウエイトブロック11では、複数段のカウンタウエイトWの積重ね方向は、鉛直方向と一致又は略一致する。
【0015】
図2及び
図3は、ウエイト固定ユニット10を示す。
図2は、ウエイトブロック11において7段のカウンタウエイトW1~W7が積重ねられた状態を示し、
図3は、ウエイトブロック11において2段のカウンタウエイトW1,W2が積重ねられた状態を示す。以下の説明では、k段目(kは自然数)のカウンタウエイトをカウンタウエイトWkと示す等、参照符号においてWの後の自然数は、そのカウンタウエイトの段番を示す。
【0016】
ウエイトブロック11では、鉛直下側に位置するカウンタウエイトWほど、段番が低くなり、下段のカウンタウエイトとなる。そして、1段目のカウンタウエイトW1が、積重ねられた複数のカウンタウエイトWの中で、最も鉛直下側に位置し、最下段のカウンタウエイトWβとなる。また、ウエイトブロック11では、複数のカウンタウエイトの中で最も鉛直上側に位置するカウンタウエイトが、最上段のカウンタウエイトWαとなる。
図2の状態では、7段目のカウンタウエイトW7が最上段のカウンタウエイトWαとなり、
図3の状態では、2段目のカウンタウエイトW2が最上段のカウンタウエイトWαとなる。
【0017】
図2及び
図3等に示すように、ウエイトブロック11には、貫通孔13が形成される。貫通孔13は、最上段のカウンタウエイトWαから最下段のカウンタウエイトWβまで、ウエイトブロック11を鉛直方向に貫通する。ウエイトブロック11では、積重ねられたカウンタウエイトWの段数に関係なく、最上段のカウンタウエイトWαから最下段のカウンタウエイトWβまで、貫通孔13が形成される。
【0018】
ウエイト固定ユニット10は、固定補助部材15を備える。固定補助部材15は、ウエイトブロック11の貫通孔13に挿通される。
図4及び
図5は、固定補助部材15の構成を示す。
図4及び
図5等に示すように、固定補助部材15では、長手方向(矢印L1及び矢印L2で示す方向)が規定される。固定補助部材15は、長手方向が鉛直方向と一致又は略一致する状態で、貫通孔13に挿通される。
【0019】
固定補助部材15は、接続体16を備える。接続体16は、固定リンク20及び延設部21を備え、延設部21の一端に固定リンク20が接続される。延設部21の固定リンク20とは反対側の端は、接続体16の一端を形成し、長手方向について固定補助部材15の一方側の端を形成する。固定補助部材15では、接続体16の固定リンク20に、延設部21とは反対側から、1つ以上の継足し体17を継足し可能である。
図4は、接続体16に5つの継足し体17が継足された状態を示し、
図5は、接続体16に継足し体17が継足されていない状態を示す。
【0020】
継足し体17のそれぞれは、前述の固定リンク20及び中継部22を備える。接続体16に継足された1つ以上の継足し体17のそれぞれでは、中継部22は、長手方向について固定リンク20に対して接続体16に近い側に位置する。また、接続体16に1つ以上の継足し体17が継足された状態では、固定補助部材15に複数の固定リンク20が設けられ、長手方向について隣り合う2つの固定リンク20の間は、継足し体17の対応する1つの中継部22によって、中継される。なお、
図4及び
図5の一例では、延設部21及び中継部22のそれぞれは、鎖の接続体から形成されるが、これに限るものではない。ある一例では、延設部21及び中継部22のそれぞれは、ベルトスリング、ワイヤロープ及びリンクの接続体のいずれかから形成される。
【0021】
図6乃至
図8は、固定リンク20の構成を示す。固定補助部材15に設けられる1つ以上の固定リンク(上側固定部)20のそれぞれの構成は、以下に説明する構成と同様になる。固定リンク20は、
図6に示す格納状態、及び、
図8に示す展開状態に切替わり可能である。また、
図7は、格納状態と展開状態との間で変化している状態を示す。
図6乃至
図8に示すように、固定リンク20は、一対の外側プレート23及び内側プレート25を備える。内側プレート25は、一対の外側プレート23の間に配置され、一対の外側プレート23に回動可能に取付けられる。内側プレート25は、回動軸Rを中心として、外側プレート23に対して回動可能である。回動軸Rは、固定補助部材15の長手方向に対して交差する(直交又は略直交する)。
【0022】
図6に示すように、固定リンク(上側固定部)20の格納状態では、一対の外側プレート23の間に内側プレート25が格納され、内側プレート25は、外側プレート23に対して外側へ突出しない、又は、ほとんど突出しない。また、固定リンク20では、外側プレート23の一方に、孔26,27が形成される。固定リンク20の格納状態では、孔26に固定ピン28が挿通されることにより、固定ピン28が内側プレート25に取付けられる。そして、固定リンク20の格納状態では、孔26に挿通された固定ピン28が内側プレート25に取付けられることにより、回動軸Rの軸回りに内側プレート25が回動不可能になり、固定リンク20が格納状態で維持される。
【0023】
図7に示すように、格納状態と展開状態との間で固定リンク20を切替える場合は、固定ピン28を内側プレート25から取外し、内側プレート25を回動軸Rの軸回りに回動可能にする。そして、内側プレート25を回動軸Rの軸回りに回動することにより、固定リンク20は、格納状態と展開状態との間で切替わる。
【0024】
図8に示すように、固定リンク(上側固定部)20の展開状態では、内側プレート25は、一対の外側プレート23に対して外側へ突出する。固定リンク20の展開状態では、内側プレート25は、固定補助部材15の長手方向、及び、回動軸Rの両方に対して交差する(直交又は略直交する)方向に、一対の外側プレート23から突出する。また、固定リンク20の展開状態では、孔27に固定ピン28が挿通されることにより、固定ピン28が内側プレート25に取付けられる。そして、固定リンク20の展開状態では、孔27に挿通された固定ピン28が内側プレート25に取付けられることにより、回動軸Rの軸回りに内側プレート25が回動不可能になり、固定リンク20が展開状態で維持される。
【0025】
図9は、ウエイトブロック11において、最下段のカウンタウエイトWβ、すなわち、1段目のカウンタウエイトW1を示す。
図9に示すように、最下段のカウンタウエイトWβは、鉛直下側を向く下面31を備え、カウンタウエイトWβの下面31には、鉛直上側へ凹む凹部32が形成される。本実施形態では、凹部32に、固定部(下側固定部)30が設けられる。
【0026】
図10乃至
図12は、最下段のカウンタウエイトWβに設けられる固定部(下側固定部)30の構成を示す。
図10は、斜視図を示し、
図11及び
図12は、鉛直下側から視た状態を示す。また、
図10は、部材ごとに分解した状態を示す。
図10乃至
図12に示すように、ウエイトブロック11では、カウンタウエイトWβ(W1)の凹部32の底面まで、貫通孔13が貫通し、カウンタウエイトWβの凹部32の底面に、貫通孔13の開口33が形成される。ウエイトブロック11では、カウンタウエイトWβの開口33において、貫通孔13が鉛直下側へ向かって開口する。
【0027】
固定部30は、支持部材35、リング部材36、回動部材37、ガイド部材38、ロック部材41及び固定ピン42を備える。支持部材35は、カウンタウエイトWβの下面31に固定され、
図10乃至
図12の一例では、凹部32の底面に固定される。また、
図10乃至
図12の一例では、4つの支持部材35が設けられ、貫通孔13の開口33を4つの支持部材35が外周側から囲む状態で、支持部材35がカウンタウエイトWβに固定される。リング部材36は、支持部材35に鉛直下側から固定され、支持部材35を間に介して、カウンタウエイトWβの下面31に取付けられる。リング部材36は、貫通孔13の開口33を外周側から囲む状態で、支持部材35に取付けられる。また、開口33は、全周に渡って、リング部材36によって囲まれる。
【0028】
回動部材37は、鉛直方向について支持部材35とリング部材36との間で挟まれて状態で、カウンタウエイトWβの下面31に取付けられる。支持部材35及びリング部材36によって、回動部材37の鉛直方向に沿った移動が規制される。また、回動部材37は、鉛直方向から視てリング状又は略リング状に形成される。回動部材37には、鉛直方向に回動部材37を貫通する孔43が形成され、孔43は、ウエイトブロック11の貫通孔13と同軸又は略同軸に形成される。回動部材37は、孔43の周縁を突出端として、支持部材35及びリング部材36から内周側へ突出する。また、回動部材37は、貫通孔13の周方向の全周に渡って、支持部材35及びリング部材36から突出する。回動部材37の孔43は、ウエイトブロック11の貫通孔13に、鉛直下側から対向する。
【0029】
回動部材37は、カウンタウエイトWβ、支持部材35及びリング部材36に対して、貫通孔13の周方向に回動可能である(
図11及び
図12の矢印A1)。また、回動部材37では、鉛直下側を向く面に、取手45が形成される。
図10乃至
図12の一例では、回動部材37に一対の取手45が取付けられる。そして、一対の取手45は、貫通孔13(孔43)の周方向に、互いに対して離れて配置される。
【0030】
ガイド部材38及びロック部材41は、回動部材37において鉛直下側を向く面に、取付けられる。ガイド部材38及びロック部材41は、回動部材37と一緒に、貫通孔13の周方向に回動可能である。ガイド部材38は、回動部材37に固定され、回動部材37の孔43に対して外周側に配置される。
図10乃至
図12の一例では、一対のガイド部材38が回動部材37に固定され、一対のガイド部材38は、貫通孔13(孔43)の周方向に、互いに対して離れて配置される。
【0031】
ロック部材41は、ガイド部材38にスライド可能に係合することにより、回動部材37に取付けられる。ロック部材41は、鉛直方向(貫通孔13の貫通方向)に対して交差する方向に沿って、回動部材37及びガイド部材38に対してスライド可能である(
図11及び
図12の矢印B1)。ロック部材41の回動部材37に対するスライドは、ガイド部材38によってガイドされる。固定部30は、ロック部材41がスライドすることにより、
図11に示す非固定状態と
図12に示す固定状態との間で切替わる。
【0032】
ロック部材41には、鉛直方向にロック部材を貫通する孔部46,47が形成される。ロック部材41では、孔部47は、孔部46と連続して形成され、ロック部材41のスライド方向の一方側から、孔部(第1の孔部)46に孔部(第2の孔部)47が接続される。ここで、鉛直方向、及び、ロック部材41のスライド方向の両方に交差する(直交又は略直交する)ロック部材41の幅方向を規定する。ロック部材41の幅方向についての孔部46の寸法D1に比べて、ロック部材41の幅方向についての孔部47の寸法D2は小さい。
【0033】
図11に示すように、固定部30の非固定状態では、ロック部材41は、非ロック位置に位置し、孔部(第1の孔部)46が、貫通孔13(開口33)に鉛直下側から対向する。この際、孔部46は、回動部材37の孔43を間に介して、貫通孔13と対向する。そして、固定部30では、非ロック位置から
図12に示すロック位置にロック部材41をスライドさせることにより、固定部30が固定状態となる。
図12に示すように、固定部30の固定状態では、ロック部材41は、ロック位置に位置し、孔部(第2の孔部)47が、貫通孔13(開口33)に鉛直下側から対向する。この際、孔部47は、回動部材37の孔43を間に介して、貫通孔13と対向する。
【0034】
ガイド部材38のそれぞれには、係止片51が形成され、固定部30に、一対の係止片51が設けられる。また、ロック部材41には、一対の係止片52及び一対の係止片53が形成される。係止片53は、ロック部材41のスライド方向に係止片52から離れて配置される。
図10乃至
図12の一例では、固定部30に前述の固定ピン42が一対設けられる。そして、一対の固定ピン42のそれぞれが、係止片51の対応する一方及び係止片52の対応する一方に取付けられることにより、非ロック位置からのロック部材41のスライドが規制され、固定部30は非固定状態で維持される。一方、一対の固定ピン42のそれぞれが、係止片51の対応する一方及び係止片53の対応する一方に取付けられることにより、ロック位置からのロック部材41のスライドが規制され、固定部30は固定状態で維持される。また、ロック部材41では、鉛直下側を向く面に、取手55が形成される。
【0035】
ウエイトブロック11において複数段のカウンタウエイトWを互いに対して固定する(ロックする)作業では、固定補助部材15をウエイトブロック11の貫通孔13に挿通する。そして、固定補助部材15に設けられる1つ以上の固定リンク20の中のウエイトブロック11の段数に対応した1つを、最上段のカウンタウエイトWαに干渉させる。例えば、ウエイトブロック11が2段である場合は、接続体16の固定リンク20を、最上段のカウンタウエイトWαである2段目のカウンタウエイトW2に、干渉させる。また、ウエイトブロック11が7段である場合は、固定補助部材15において、接続体16に、少なくとも5つの継足し体17が継足される。そして、接続体16に5番目に近い継足し体17の固定リンク20を、最上段のカウンタウエイトWαである7段目のカウンタウエイトW7に、干渉させる。
【0036】
ウエイトブロック11において複数段のカウンタウエイトWを互いに対して固定する作業では、固定補助部材15を貫通孔に挿通した状態において、固定補助部材15の固定リンク(上側固定部)20の対応する1つを、展開状態にする。これにより、展開状態になった固定リンク20において、外側プレート23からの内側プレート25の突出部分が、最上段のカウンタウエイトWαに鉛直上側から当接する。これにより、固定補助部材15の固定リンク20の中のウエイトブロック11の段数に対応した1つが、最上段のカウンタウエイトWαに鉛直上側から当接する。なお、固定補助部材15に複数の固定リンク20が設けられる場合、最上段のカウンタウエイトWαに干渉する固定リンク20以外の固定リンク20は、格納状態で維持される。
【0037】
図13乃至
図16は、固定補助部材15がウエイトブロック11の貫通孔13に挿通された状態での、固定部(下側固定部)30及びその近傍を示す。
図13及び
図14は、固定部30の非固定状態、すなわち、ロック部材41が非ロック位置に位置する状態を示す。また、
図15及び
図16は、固定部30の固定状態、すなわち、ロック部材41がロック位置に位置する状態を示す。また、
図13及び
図15は、斜視図を示し、
図14及び
図16は、鉛直方向に平行又は略平行な断面を示す。ウエイトブロック11において複数段のカウンタウエイトWを互いに対して固定する作業では、固定部30を非固定状態にして、貫通孔13に固定補助部材15を挿通する。固定部30の非固定状態では、ロック部材41の孔部(第1の孔部)46が貫通孔13と対向するため、固定部30において固定補助部材15は鉛直方向に移動可能である。
【0038】
複数段のカウンタウエイトWを互いに対して固定する作業では、固定補助部材15を貫通孔13に挿通した状態で、前述したように、固定リンク(上側固定部)20のウエイトブロック11の段数に対応する1つを、最上段のカウンタウエイトWαに当接させる。そして、固定リンク20の対応する1つが最上段のカウンタウエイトWαに当接した状態で、貫通孔13の周方向についてのロック部材41の角度位置を、貫通孔13に挿通された固定補助部材15の姿勢に対応する角度位置に調整する。この際、作業者等が取手45を保持し、回動部材37を貫通孔13の周方向に回動させることにより、ロック部材41を回動部材37と一緒に回動させ、ロック部材41の角度位置を調整する。
【0039】
そして、前述のようにロック部材41の角度位置を調整すると、ロック部材41を非ロック位置からロック位置にスライドさせ、固定部30を固定状態にする。この際、作業者等が取手45を保持し、ロック部材41をスライドさせる。固定部30が固定状態になることにより、ロック部材41の孔部(第2の孔部)47が貫通孔13と対向する状態になる。これにより、貫通孔13に挿通された固定補助部材15に、ロック部材41の幅方向の両側からロック部材41が当接し、固定補助部材15は、ロック部材41の幅方向の両側からロック部材41に挟まれる。したがって、固定部30が固定状態になることにより、ロック部材41との間の摩擦等によって、貫通孔13に挿通された固定補助部材15の鉛直方向に沿った移動が規制され、固定補助部材15は、鉛直方向に移動不可能になる。
【0040】
前述のように本実施形態では、貫通孔13に固定補助部材15を挿通させた後、固定リンク20の対応する1つを、最上段のカウンタウエイトWαに鉛直上側から当接させるとともに、最下段のカウンタウエイトWβに設けられる固定部30によって、固定補助部材15の鉛直方向に沿った移動を規制する。これにより、貫通孔13に挿通された固定補助部材15によって、ウエイトブロック11において複数段のカウンタウエイトWが、互いに対して固定される。
【0041】
本実施形態では、最上段のカウンタウエイトWαから最下段のカウンタウエイトWβまで鉛直方向に貫通する貫通孔13が、ウエイトブロック11に形成される。そして、貫通孔13に固定補助部材15が挿通された状態で、固定補助部材15の固定リンク(上側固定部)20を展開状態にすることにより、展開状態の固定リンク20が最上段のカウンタウエイトWαに鉛直上側から当接可能になる。そして、最下段のカウンタウエイトWβに設けられる固定部(下側固定部)30を固定状態にすることにより、貫通孔13に挿通された固定補助部材15の鉛直方向に沿った移動が、規制される。
【0042】
前述のような構成であるため、本実施形態では、固定補助部材15及び固定部30を用いることにより、ウエイトブロック11において、複数段のカウンタウエイトWを互いに対して固定可能となる。このため、例えば、ウエイトブロック11において、複数段のカウンタウエイトWのそれぞれに、1段だけ上段のカウンタウエイトに対して固定する構成を設ける必要はない。これにより、ウエイトブロック11において複数段のカウンタウエイトWを互いに対して固定する作業での作業効率が、向上する。
【0043】
また、本実施形態では、固定部30は、最下段のカウンタウエイトWβに設けられる。このため、固定補助部材15の重量が増加することが抑制され、ウエイトブロック11の貫通孔13に固定補助部材15を挿通させる作業の作業効率が、向上する。これにより、ウエイトブロック11において複数段のカウンタウエイトWを互いに対して固定する作業での作業効率が、さらに向上する。
【0044】
また、本実施形態では、固定リンク(上側固定部)20は、内側プレート25が回動することにより、格納状態と展開状態との間で切替わる。そして、固定リンク20の展開状態では、内側プレート25は、固定補助部材15の長手方向に対して交差する方向に、一対の外側プレート23から突出する。これにより、固定リンク20を展開状態にすることにより、固定リンク20の内側プレート25は、最上段のカウンタウエイトWαに鉛直上側から適切に当接する。また、固定リンク20の格納状態では、内側プレート25は、外側プレート23に対して外側へ突出しない、又は、ほとんど突出しない。このため、固定リンク20を格納状態にすることにより、ウエイトブロック11のカウンタウエイトWと固定リンク20が干渉せず、ウエイトブロック11の貫通孔13に固定補助部材15が適切に挿通される。
【0045】
また、本実施形態では、固定部(下側固定部)30において、ロック部材41は、回動部材37と一緒に、貫通孔13の周方向に回動可能である。そして、鉛直方向に交差する方向にロック部材41がスライドすることにより、固定部30は、非固定状態と固定状態との間で切替わる。このため、固定部30によって、貫通孔13に挿通された固定補助部材15が鉛直方向に移動可能な非固定状態と貫通孔13に挿通された固定補助部材15の鉛直方向に沿った移動が規制される固定状態との間が、適切に切替えられる。また、ロック部材41を回動部材37と一緒に回動させることにより、貫通孔13に挿通された固定補助部材15の姿勢に対応する角度位置に、貫通孔13の周方向についてのロック部材41の角度位置を、適切に調整可能となる。
【0046】
また、本実施形態では、接続体16に継足し体17を継足すことにより、固定補助部材15に複数の固定リンク(上側固定部)20が形成される。そして、複数の固定リンク20が形成される固定補助部材15が貫通孔13に挿通された状態では、複数の固定リンク20の中のウエイトブロック11の段数に対応した1つが、最上段のカウンタウエイトWαに当接する。このため、ウエイトブロック11において複数のカウンタウエイトWを互いに対して固定する作業では、ウエイトブロック11でのカウンタウエイトWの段数に対応させて固定補助部材15を代える必要がない。すなわち、ウエイトブロック11でのカウンタウエイトWの段数に対応させて継足される継足し体17の数を調整するだけで、複数のカウンタウエイトWを互いに対して固定可能になる。これにより、1つの固定補助部材15によって、ウエイトブロック11でのカウンタウエイトWの段数に関係なく、ウエイトブロック11において複数のカウンタウエイトを互いに対して固定可能になる。
【0047】
なお、ある変形例では、前述のように固定補助部材15によってウエイトブロック11の複数段のカウンタウエイトWを互いに対して固定している状態において、固定補助部材15の固定リンク(上側固定部)20によって、ウエイトブロック11の段数を認識可能になる。ある一例では、固定補助部材15に設けられる1つ以上の固定リンク20のそれぞれに、銘板が設けられ、固定リンク20のそれぞれの銘板には、最下段のカウンタウエイトWβ以外のカウンタウエイトWの対応する1つの段番が、示される。例えば、接続体16の固定リンク20の銘板には、2段目のカウンタウエイトW2の段番である“2”が示され、接続体16に5番目に近い継足し体17の固定リンク20の銘板には、7段目のカウンタウエイトW7の段番である“7”が示される。これにより、最上段のカウンタウエイトWαに当接している固定リンク20の銘板に示される番号から、作業者等は、ウエイトブロック11の段数を認識可能となる。
【0048】
別のある一例では、固定補助部材15に設けられる1つ以上の固定リンク20のそれぞれに、記憶媒体及びコネクタが設けられ、固定リンク20のそれぞれの記憶媒体には、最下段のカウンタウエイトWβ以外のカウンタウエイトWの対応する1つの段番を示す識別番号が、記憶される。例えば、接続体16の固定リンク20の記憶媒体には、2段目のカウンタウエイトW2の段番である“2”が識別番号として記憶され、接続体16に5番目に近い継足し体17の固定リンク20の記憶媒体には、7段目のカウンタウエイトW7の段番である“7”が識別番号として記憶される。そして、固定リンク20のそれぞれでは、例えば、キャブ8の内部のモニタ等にコネクタがケーブルを介して接続されることにより、記憶媒体に記憶されている識別番号をモニタに表示させる。これにより、最上段のカウンタウエイトWαに当接している固定リンク20のコネクタをモニタ等に接続することにより、モニタに表示される識別番号から、作業者等は、ウエイトブロック11の段数を認識可能となる。
【0049】
また、ある変形例では、複数段のカウンタウエイトWが積重ねられるウエイトブロック11において、固定部30と同様の固定部が、最下段のカウンタウエイトWβ以外のカウンタウエイトWに設けられる。この場合、固定部30と同様の固定部は、貫通孔13に挿通された固定補助部材15が鉛直方向に移動可能な非固定状態と貫通孔13に挿通された固定補助部材15の鉛直方向に沿った移動が規制される固定状態との間で、切替わり可能である。
【0050】
また、旋回体3には、複数のウエイトブロック11が設置されてもよい。ある一例では、旋回体3において、旋回体3の幅方向に並ぶ状態で、複数のウエイトブロック11が設置され、例えば、3つのウエイトブロック11が、旋回体3の幅方向に並んで配置される。この場合も、複数のウエイトブロック11のそれぞれでは、複数段のカウンタウエイトWが鉛直方向に積重ねられる。そして、複数のウエイトブロック11のそれぞれでは、前述の実施形態等と同様にして、複数段のカウンタウエイトWが互いに対して固定される。
【0051】
また、前述の実施形態等では、ウエイト固定ユニット10が設けられる建設機械として、クレーン1を例に挙げたが、これに限るものではない。複数段のカウンタウエイトWが積重ねられたウエイトブロック11が旋回体3に設置され、かつ、鉛直方向に沿う旋回軸を中心として旋回体3が走行車体2に対して旋回可能な建設機械であれば、前述のウエイト固定ユニット10の構成を、適用可能である。
【0052】
なお、本願発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、各実施形態は可能な限り適宜組み合わせて実施してもよく、その場合組み合わせた効果が得られる。更に、上記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適当な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。
【符号の説明】
【0053】
1…クレーン、2…走行車体、3…旋回体、10…ウエイト固定ユニット、11…ウエイトブロック、13…貫通孔、15…固定補助部材、20…固定リンク(上側固定部)、23…外側プレート、25…内側プレート、30…固定部(下側固定部)、37…回動部材、41…ロック部材、W…カウンタウエイト。