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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024049040
(43)【公開日】2024-04-09
(54)【発明の名称】制御装置、制御方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   B60R 25/33 20130101AFI20240402BHJP
   H04Q 9/00 20060101ALI20240402BHJP
   B60R 25/10 20130101ALI20240402BHJP
   E05B 49/00 20060101ALI20240402BHJP
【FI】
B60R25/33
H04Q9/00 301Z
B60R25/10
E05B49/00 J
【審査請求】有
【請求項の数】18
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022155266
(22)【出願日】2022-09-28
(71)【出願人】
【識別番号】000005326
【氏名又は名称】本田技研工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】竹内 雄治
【テーマコード(参考)】
2E250
5K048
【Fターム(参考)】
2E250AA21
2E250BB55
2E250DD02
5K048AA14
5K048BA42
5K048DC01
5K048EB02
5K048FB15
(57)【要約】
【課題】車両の遠隔操作の権限を適切に制限する。
【解決手段】車両の位置情報を取得する。位置情報に基づく、第1の所定期間における車両の移動情報に基づいて、車両の遠隔操作許可範囲を設定する。ユーザ端末からの車両への遠隔操作入力のための特定の操作が行われることを示す情報を取得する。情報を取得した時の車両の位置が遠隔操作許可範囲外である場合に、車両への、ユーザ端末からの遠隔操作入力を制限する。移動情報には第1の所定期間における車両の位置情報と位置への訪問状況が含まれる。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の位置情報を取得する第1の取得手段と、
前記位置情報に基づく、第1の所定期間における前記車両の移動情報に基づいて、前記車両の遠隔操作許可範囲を設定する設定手段と、
ユーザ端末からの前記車両への遠隔操作入力のための特定の操作が行われることを示す情報を取得する第2の取得手段と、
前記情報を取得した時の前記車両の位置が前記遠隔操作許可範囲外である場合に、前記車両への、前記ユーザ端末からの遠隔操作入力を制限する制限手段と、
を備え、
前記移動情報には前記第1の所定期間における前記車両の前記位置情報と前記位置への訪問状況が含まれることを特徴とする、制御装置。
【請求項2】
前記ユーザ端末の位置情報を取得する第3の取得手段を更に備え、
前記設定手段は、前記遠隔操作許可範囲を、前記第1の所定期間における前記車両の位置情報と前記ユーザ端末の位置情報とに基づいて、前記遠隔操作許可範囲を設定することを特徴とする、請求項1に記載の制御装置。
【請求項3】
前記車両が開錠状態である場合に、前記車両の内部の通知部に識別情報を通知させる通知手段と、
ユーザ端末における前記識別情報の入力を確認した場合に、前記ユーザ端末を前記車両と対応する対応ユーザ端末として登録する登録手段と、
をさらに備えることを特徴とする、請求項1に記載の制御装置。
【請求項4】
前記設定手段は、ユーザ端末ごとに、前記ユーザ端末に対応する車両についての前記遠隔操作許可範囲を設定することを特徴とする、請求項1に記載の制御装置。
【請求項5】
前記設定手段は、前記遠隔操作許可範囲を、前記車両が前記第1の所定期間中の第2の所定期間の間続けて停止している位置を中心とした所定範囲とすることを特徴とする、請求項1に記載の制御装置。
【請求項6】
前記第2の所定期間が所定の日数であり、前記所定の日数は日を跨ぐ回数で計算されることを特徴とする、請求項5に記載の制御装置。
【請求項7】
前記設定手段は、前記遠隔操作許可範囲を、前記第1の所定期間において停止した回数が所定回数以上である位置を中心とした所定範囲とすることを特徴とする、請求項1に記載の制御装置。
【請求項8】
前記設定手段は、前記遠隔操作許可範囲を、前記第1の所定期間において通過した回数が所定回数以上である領域に基づいて設定される所定範囲とすることを特徴とする、請求項1に記載の制御装置。
【請求項9】
前記設定手段は、前記遠隔操作許可範囲を、第1の所定期間において、前記ユーザ端末により、ユーザ端末からの前記特定の操作が行われた回数が所定回数以上である領域に基づいて設定される所定範囲とすることを特徴とする、請求項1に記載の制御装置。
【請求項10】
前記特定の操作は、前記車両への遠隔操作入力を行うためのアプリケーションを起動する操作、又は前記アプリケーションにおいて前記車両への遠隔操作を入力する操作を含むことを特徴とする、請求項1に記載の制御装置。
【請求項11】
前記設定手段は、地図情報に基づく所定範囲を除くように前記遠隔操作許可範囲を設定することを特徴とする、請求項1に記載の制御装置。
【請求項12】
前記ユーザ端末と前記車両の開錠が可能な鍵とが通信可能であるか否かの判定を行う判定手段を更に備え、
前記制限手段は、前記判定手段により前記ユーザ端末と前記車両の開錠が可能な鍵とが通信可能であると判定される場合には、前記遠隔操作入力を制限しないことを特徴とする、請求項1に記載の制御装置。
【請求項13】
前記ユーザ端末が前記車両内に存在するか否かを示す情報を取得する第4の取得手段を更に備え、
前記制限手段は、前記車両の走行中に前記車両内に存在しない前記ユーザ端末からの遠隔操作入力が入力された場合に、前記遠隔操作入力を制限することを特徴とする、請求項1に記載の制御装置。
【請求項14】
前記ユーザ端末が前記車両内に存在するか否かを示す情報を取得する第4の取得手段を更に備え、
前記制限手段は、前記車両の走行中に前記車両内に存在する前記ユーザ端末からの前記遠隔操作入力が入力された場合に、前記遠隔操作入力を制限するか否かを、前記遠隔操作入力の種類に応じて決定することを特徴とする、請求項1に記載の制御装置。
【請求項15】
前記制限手段は、前記遠隔操作入力が、前記車両の走行状態に影響を及ぼす機能に関する遠隔操作の入力である場合に、前記遠隔操作入力を制限することを特徴とする、請求項14に記載の制御装置。
【請求項16】
前記第1の取得手段は、前記車両の位置情報を前記車両から取得できない場合に、前記特定の操作を行った前記ユーザ端末の位置情報を、前記車両の位置情報として取得することを特徴とする、請求項1に記載の制御装置。
【請求項17】
車両の位置情報を取得する工程と、
前記位置情報に基づく、第1の所定期間における前記車両の移動情報に基づいて、前記車両の遠隔操作許可範囲を設定する工程と、
ユーザ端末からの前記車両への遠隔操作入力のための特定の操作が行われることを示す情報を取得する工程と、
前記情報を取得した時の前記車両の位置が前記遠隔操作許可範囲外である場合に、前記車両への、前記ユーザ端末からの遠隔操作入力を制限する工程と、
を備え、
前記移動情報には前記第1の所定期間における前記車両の前記位置情報と前記位置への訪問状況が含まれることを特徴とする、制御方法。
【請求項18】
コンピュータを請求項1乃至16の何れか一項に記載の制御装置の各手段として機能させるためのコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、制御装置、制御方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、車両ユーザの遠隔操作要求に応じて、要求された操作を車両に実行させる装置、システムが知られている。特許文献1では、車両の現在の状況に照らして不適切な遠隔操作が実行されないよう、駐車位置に基づいて遠隔操作の許容/非許容を判断する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第4403985号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、例えば、車両の転売など、悪意のあるユーザにより車両の所有権が他者に渡った場合に、遠隔操作の権限が元のユーザに残ってしまうという課題があった。
【0005】
したがって、本発明の目的は、車両の遠隔操作の権限を適切に制限することである。また本発明は、脆弱な立場にある人々、女性、子供、障害者及び高齢者のニーズに特に配慮し、公共交通機関の拡大などを通じた交通の安全性改善により、全ての人々に、安全かつ安価で容易に利用できる、持続可能な輸送システムへのアクセスを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によれば、
車両の位置情報を取得する第1の取得手段と、
前記位置情報に基づく、第1の所定期間における前記車両の移動情報に基づいて、前記車両の遠隔操作許可範囲を設定する設定手段と、
ユーザ端末からの前記車両への遠隔操作入力のための特定の操作が行われることを示す情報を取得する第2の取得手段と、
前記情報を取得した時の前記車両の位置が前記遠隔操作許可範囲外である場合に、前記車両への、前記ユーザ端末からの遠隔操作入力を制限する制限手段と、
を備え、
前記移動情報には前記第1の所定期間における前記車両の前記位置情報と前記位置への訪問状況が含まれることを特徴とする、制御装置が提供される。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、車両の遠隔操作の権限を適切に制限することを可能とする。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の遠隔操作サービスを提供するシステム構成の一例を示す図。
図2】制御装置の構成の一例を示す図。
図3】データベースに格納されるデータの一例を示す図。
図4】車両の車載装置のハードウェア構成の一例を示す図。
図5】ユーザ端末のハードウェア構成の一例を示す図。
図6】車両及びユーザ端末における初期設定のGUIの一例を示す図。
図7】遠隔操作サービス実行時のユーザ端末におけるGUIの一例を示す図。
図8】一実施形態に係る遠隔操作許可範囲設定処理の一例を示すフローチャート。
図9】一実施形態に係る遠隔操作入力の制限処理の一例を示すフローチャート。
図10】遠隔操作入力の制限を行う際の車両の位置状態について説明を行うための図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明に必須のものとは限らない。実施形態で説明されている複数の特徴のうち二つ以上の特徴は任意に組み合わされてもよい。また、同一若しくは同様の構成には同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
【0010】
本発明の一実施形態に係る制御装置は、車両の位置情報を取得し、位置情報に基づく第1の所定期間における車両の移動情報に基づいて、車両の遠隔操作許可範囲を設定する。次いで制御装置は、ユーザ端末からの車両への遠隔操作入力のための特定の操作が行われることを示す情報を取得し、当該情報を取得した時の車両の位置情報が遠隔操作許可範囲外である場合に、車両へのユーザ端末からの遠隔操作入力を制限する。ここで、移動情報には、第1の所定期間における車両の位置情報と当該位置への訪問状況が含まれる。この制御装置は、とくに車両の遠隔操作に用いられる。本実施形態においては、制御装置は車両及びユーザ端末と通信を行うサーバであるものとして説明を行うが、これは一例であり、例えば機能の一部が車載機器によって行われるなど、同様の制御が可能であれば構成は限定されない。
【0011】
[システム]
図1は、本実施形態に係る制御装置100を含む、車両110の遠隔操作を行う遠隔操作サービスの構成の一例を示すシステム図である。本実施形態に係る制御装置100は、上述のようにサーバであり、ネットワーク130を介して車両110及びユーザ端末120と通信可能に接続されている。図1の例では車両110及びユーザ端末120はそれぞれ1つずつ記載されているが、これらの数は特に限定はされない。なお、以下においては車両の車載装置も含めて「車両」と呼ぶものとする。
【0012】
本実施形態に係る遠隔操作サービスでは、ユーザ端末120における遠隔操作入力に基づいて、制御装置100が車両110の制御を行う。本実施形態においては、車両110それぞれに対応付けられた対応ユーザ端末が存在し、対応ユーザ端末への遠隔操作入力により、車両110の制御が行われる。
【0013】
遠隔操作入力としては、例えば、車両110の開錠又は車両の(電源の)起動が行われるが、特にこれらに限定されるわけではない。例えば、ユーザ端末120は、後述する図7に示されるようなGUIにより、遠隔操作入力として、エアコンの起動、又は車両を探しやすくする(例えば、ライトの点灯)制御などの車載機器の制御の操作を受け付けてもよく、車両110における他の機能に関する遠隔操作入力を受け付けてもよい。本実施形態においては、ユーザ端末120が遠隔操作サービスを制御する専用のアプリケーションを介してユーザによる遠隔操作入力を受けつけ、ネットワーク130を介して制御装置100により車両110の制御が行われるものとする。以下、単に「アプリケーション」と表現する場合、上述した遠隔操作サービスを制御するアプリケーションを指すものとする。
【0014】
本実施形態に係るアプリケーションにおける動作例について説明を行う。本実施形態に係る制御装置100は、車両110とユーザ端末120とを対応付ける。ここでは、車両110の起動時に、車両110内部の表示部に識別情報が表示され、ユーザ端末120が当該識別情報の入力を受け付けると、これらの車両110とユーザ端末120とが対応付けられる。識別情報としては、例えば、四桁の数字で表されるPIN(Personal Identification Number)コードが用いられる。車両110は、ユーザ端末120においてアプリケーションを介して入力された遠隔操作入力に応じて、ドアの開錠、又は電源の起動などの各種動作を行う。
【0015】
なお、本実施形態においては、ユーザ端末120における遠隔操作入力に基づいて制御装置100が車両110の制御を行うものとするが、ユーザ端末120が直接車両110と通信し、制御の一部又は全てを行ってもよい。ユーザ端末120は、例えば近距離無線通信により車両110と接続し、車両110の制御を行うことができる。例えば初回にユーザ端末に識別情報を入力するなどしてユーザ端末120と車両110とを対応付ける際には制御装置100により車両110の制御が行われる。次いで、ユーザ端末120と車両110とを対応付けて以降所定期間(例えば、2か月)の、車両110の開錠などの遠隔操作については、制御装置100を経由せずユーザ端末120から車両110へと遠隔操作の通信を行ってもよい。この場合、後述する処理によりユーザ端末120からの遠隔操作入力を制御装置100が制限する際は、制御装置100によりユーザ端末120から車両110へと近距離無線通信による遠隔操作の通信が制限される。
【0016】
車両110は、本実施形態においては四輪自動車であるものとして説明を行うが、例えば二輪の鞍乗型車両など、異なる形態の車両が車両110として用いられてもよい。ユーザ端末120は、例えばスマートフォンなどの携帯端末であり、遠隔操作入力を含むユーザによる入力を受け付ける。本実施形態に係るユーザ端末120は、アプリケーションを介した入力により車両110の開錠を行うデジタルキーとして機能を有することができる。
【0017】
図2は、本実施形態に係る制御装置100のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。制御装置100は、処理部201、記憶部202、通信部203を含む。処理部201は、CPUに代表されるプロセッサであり、記憶部202に記憶されたプログラムを実行する。記憶部202は、RAM、ROM、ハードディスクなどの記憶デバイスである。通信部203は、通信ネットワークを介して車両110又はユーザ端末120と通信可能な有線又は無線の通信インタフェースを含む。
【0018】
記憶部202には、処理部201が実行するプログラムの他、各種のデータが格納される。プログラムはCD-ROM等の記憶媒体から制御装置100にインストールされてもよい。図2の例では記憶部202に格納されるデータとして、データベース(DB)211~212が例示されている。ここで、DB211は車両と対応ユーザ端末とを対応付けた情報を格納するデータベースである。DB212はユーザ端末と、そのユーザ端末と関連付けられている(例えば、家族として登録されている)ユーザ端末とを示す情報を格納するデータベースである。なお、DB211及びDB212は、それぞれ別個のデータベースとしても良いし、まとめて1つのデータベースとしても良い。本実施形態では、便宜上、データベースを分けて説明しているが、それぞれが別個のデータベースとして存在しているという限定ではない。図3は、これらのDBを簡単に例示する図である。
【0019】
DB211にはユーザ端末120ごとのレコードが蓄積されており、ユーザ端末と、そのユーザ端末に対応付けられた各車両と、当該対応付けがいつまで維持されるか(有効期限)の情報と、が合わせて登録されている。また本実施形態においては、DB211は、各ユーザ端末について、当該ユーザ端末に対して設定された遠隔操作許可範囲を示す情報と、制御装置100により遠隔操作入力が制限されているかの情報(制限情報)とを格納している。DB211に格納されるレコードは、図3(a)に例示されるように、ユーザ端末に対応するユーザID301と、車両に対応する車両ID302と、遠隔操作許可範囲303と、制限状態304と、有効期限305と、を含んでいる。ここでは、遠隔操作許可範囲303は、遠隔操作許可範囲を設定する中心となる座標により示されている。また、有効期限305は、車両110とユーザ端末120との対応付けが解消される日付として格納されているが、例えば残り期間を示す情報が格納されるなど、別の態様で表されてもいい。また、本実施形態においてユーザ端末120ごとに遠隔操作許可範囲が(ユーザ端末に対応付けられた車両における遠隔操作許可範囲として)対応付けて登録されるものとするが、車両110に対して遠隔操作許可範囲が対応付けて登録される態様であってもよい。
【0020】
DB212には、ユーザ端末120ごとのレコードが蓄積されており、ユーザ端末と、当該ユーザ端末に関連付けられたユーザ端末と、が合わせて登録されている。DB212に格納されるレコードは、図3(b)に例示されるように、ユーザ端末に対応するユーザID305と、関連付けられたユーザ端末に対応する関連ユーザID306と、を含んでいる。ここでは、1つのユーザ端末に複数のユーザ端末が登録されていてもよく、その数に制限はない。また、図3(b)の例ではユーザ端末ごとに関連付けられたユーザ端末を登録して管理が行われているが、関連付けられた一連のユーザ端末のグループを登録することにより同様の関連付けに関する情報がDB212に格納されていてもよい。
【0021】
なお、ユーザIDはユーザ端末120から通信により取得される情報に基づいて制御装置100がユーザ端末120に割り振るものとするが、例えばユーザがアプリケーションなどを介して入力した情報を用いて生成されるIDがユーザIDとして割り振られてもよい。
【0022】
図4は、本実施形態に係る車両110の車載装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。車両110は、処理部401、記憶部402、通信部403、入力部404、通知部405及びGPS(Global Positioning System)センサ406を含む。処理部401は、CPUに代表されるプロセッサであり、記憶部402に記憶されたプログラムを実行する。記憶部402は、RAM、ROMなどの記憶デバイスである。記憶部402に記憶されたプログラムには、本実施形態のサービスを利用するためのアプリケーションプログラムも含まれる。
【0023】
通信部403は、外部の装置と通信を行うための通信装置である。通信部403は、例えば通信ネットワークを介して制御装置100と通信可能な無線通信装置を含む。また例えば通信部403は、近距離無線通信を介してユーザ端末120と通信可能な無線通信装置を含む。入力部404はユーザの入力を受け付ける装置である。通知部405は、車両110内部の通知装置であり、例えばディスプレイでの表示などによりユーザへの情報の通知を行う。本実施形態においては、入力部404と通知部405がタッチパネル式ディスプレイを構成するものとしてタッチ入力による操作を可能としてもよく、例えば機械式スイッチ又はダイヤルなどによる操作が可能であってもよい。GPSセンサ406は車両110の現在位置を示す車両位置情報を取得するセンサであり、車両位置情報は通信部403を介して制御装置100へと送信される。本実施形態に係る通知部405は、上述のように車両110の起動時にPINコードなどの識別情報を通知することができる。この通知は、ディスプレイ上での表示であってもよく、音声による通知であってもよく、ユーザへの通知が可能なのであれば特にその手法は限定されない。以下においては通知部405がディスプレイ上での表示による通知を行うものとして説明を行う。
【0024】
ここで通知部405は、車両110が開錠状態である場合に識別情報の通知を行うものとする。なお、車両110を起動した際に識別情報の通知をおこなってもよい。最初に(ユーザ端末120の車両110への登録前に)ユーザ端末120を介さずに(例えば、物理キーにより)車両110の開錠が行われた場合に、車両110内部の通知装置によりユーザに識別情報を通知することで、適切な(開錠可能な)ユーザに識別情報を通知し、初期設定として車両110とユーザ端末120との対応付けを適切に行うことが可能となる。本実施形態においては、制御装置100が、ユーザ端末における、通知部405に表示される識別情報の入力が確認された場合に、当該ユーザ端末を車両110に対応する対応ユーザ端末として(例えば、図3(a)に示されるような形で)登録する。ユーザ端末120における識別情報を入力する表示の例については図6(a)を参照して後述する。
【0025】
また、通信部403は、近距離無線通信により、車両110内部のユーザ端末を検知することが可能である。ここでは、通信部403は、車両110の停車時に車両110の内部に存在していたユーザ端末120を示す情報(ここでは、ユーザIDで示されるものとする)を生成し、制御装置100に送信してもよい。
【0026】
図5は、本実施形態に係るユーザ端末120のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。ユーザ端末120は、基本的に車両110と同様の機能を実行可能な各機能部を有するため、重複する説明は省略する。
【0027】
本実施形態に係る車両110の位置情報(車両位置情報)及びユーザ端末120の位置情報(端末位置情報)は、GPSセンサにより取得される地図情報に対する位置を示す情報であり、所定の間隔ごとに取得及び更新されるものとして説明を行う。しかしながら、例えば外部の施設における装置によって車両110又はユーザ端末120の位置情報が制御装置100に送信されるなど、異なる手順によって制御装置100が各位置情報を取得してもよい。
【0028】
[遠隔操作サービス]
以下、本実施形態に係る遠隔操作サービスにおいて、制御装置100が行う処理の詳細について説明を行う。以下に係る処理は制御装置100の処理部201が行うものとする。
【0029】
制御装置100は、車両110の位置情報を取得し、位置情報に基づく第1の所定期間における車両110の移動情報に基づいて、車両110の遠隔操作許可範囲を設定する。本実施形態に係る遠隔操作許可範囲は、ユーザ端末120において特定の操作が行われることを示す情報を取得した際の車両110の位置が遠隔操作許可範囲外に存在する場合に、ユーザ端末120からの遠隔操作入力を制限するよう設定される範囲であるものとするが、詳細は後述する。本実施形態に係る第1の所定期間は、任意に設定可能であるが、例えば所定の日数(直近30日など)であるものとする。ここで、(以下に説明する第2の所定期間におけるものも含む)所定の日数は、一日における所定のタイミング(例えば0時)を超えて経過することを指し、すなわち日を跨ぐ回数により計算されるものとするが、24時間の経過に応じて1日と計算するようにしてもよく、日数の経過の目安として用いられるのであれば他の算出方法によって日数の計算がなされてもよい。
【0030】
車両100の移動情報は、第1の所定期間における車両のある位置への訪問状況を含む。ここで、訪問状況とは、車両100のある位置への訪問回数、又は停止期間を含む。本実施形態に係る制御装置100は、例えば車両110の停止期間が以下に説明する第2の所定期間にわたる位置に基づいて設定される範囲を遠隔操作許可範囲として設定してもよい。また例えば、制御装置100は、車両110の訪問回数(停止回数)が所定回数以上である位置に基づいて設定される範囲を遠隔操作許可範囲として設定してもよい。以下、制御装置100による遠隔操作許可範囲の設定処理の例について説明を行う。
【0031】
例えば制御装置100は、車両110が第1の所定期間中の第2の所定期間の間続けて停止している位置に基づいて設定される範囲を遠隔操作許可範囲として設定してもよい。この場合、遠隔操作許可範囲は、例えば第2の所定期間の間続けて停止している位置を中心とする(位置情報のズレや停止位置のズレなどを考慮した)所定の範囲(例えば、半径100メートル)とすることができる。第2の所定期間は、例えば3日間など、所定の日数として任意に設定が可能である。なおここでは、GPSセンサによる同じ座標(マージンを設定可能)に車両が位置し続ける場合に同じ位置に停止しているものとしてもよく、地図上の同じ施設(例えば、駐車場など)に車両が位置し続ける場合に同じ位置に停止しているものとしてもよい。
【0032】
また例えば、制御装置100は、第1の所定期間において車両が停止した(訪問した)回数が所定回数以上である位置に基づいて設定される範囲を遠隔操作許可範囲として設定してもよい。この場合、遠隔操作許可範囲は、例えば第1の所定期間において車両の起動を停止した回数が所定回数以上である位置を中心とする所定の範囲(例えば、半径100メートル)とすることができる。ここで、所定回数とは、例えば4回など、制御装置100のユーザが求める要件に応じて任意に設定が可能である。
【0033】
さらに例えば、制御装置100は、第1の所定期間において車両が通過した回数が所定回数以上である領域を求め、その領域に基づいて設定される所定の範囲を遠隔操作許可範囲として設定してもよい。この場合、例えば、制御装置100は、所定回数以上通過した領域を直接検出してもよく、所定回数以上通過した地点を複数検出し、それらに基づいて所定回数以上通過した領域を求めてもよい。ここで、遠隔操作許可範囲は、例えば所定回数以上通過した領域を中心として所定の幅(例えば、20メートル)を加えた範囲としてもよく、所定回数通過した地点それぞれから所定の範囲(例えば、半径100メートル)の領域群としてもよい。ここでの所定回数も、例えば4回など、制御装置100のユーザが求める要件に応じて任意に設定が可能である。
【0034】
さらに例えば、制御装置100は、第1の所定期間において、ユーザ端末120において車両への遠隔操作入力を行うための特定の操作が行われた回数が所定の回数以上である位置に基づいて設定される範囲を遠隔操作許可範囲として設定してもよい。この場合、遠隔操作許可範囲は、例えば第1の所定期間において特定の操作が行われた回数が所定回数以上である位置を中心とする所定の範囲(例えば、半径100メートル)とすることができる。ここでの所定回数も、例えば4回など、制御装置100のユーザが求める要件に応じて任意に設定が可能である。なお、本実施形態における「特定の操作」とは、例えばユーザ端末120におけるアプリケーションを起動する操作、アプリケーション上でログインする操作、又はアプリケーション上で遠隔操作入力を行う操作などを含む、ユーザ入力をアクティブとするための操作であるものとする。
【0035】
本実施形態に係る制御装置100は、第1の所定期間における車両の位置情報とユーザ端末の位置情報とに基づいて、遠隔操作許可範囲を設定してもよい。ここでは、制御装置100は、制御装置100は、上述したような第1の所定期間における車両の位置情報に基づいて設定される遠隔操作許可範囲に加えて、ユーザ端末の位置情報に基づいて設定される遠隔操作許可範囲を加えた範囲を実際に用いる遠隔操作許可範囲として設定することができる。ここで、ユーザ端末の位置情報に基づいて設定される遠隔操作許可範囲とは、例えば上述したような、特定の操作が行われた回数が所定の回数以上である位置に基づいて設定される範囲を用いることができる。
【0036】
これらのような処理によって遠隔操作許可範囲を設定することにより、車両が使用する頻度が高い領域を遠隔操作許可範囲として設け、その外で遠隔操作を行うための操作が入力された場合には悪用の恐れありとして遠隔操作入力を制限することが可能となる。
【0037】
これらの遠隔操作許可範囲の更新処理は、所定の条件を満たした場合に行われるものとする。例えば、制御装置100は、第1の所定期間において、直前の更新において遠隔操作許可範囲の設定に用いられた位置に停止していた期間以上の間車両110が停止している位置が検出された場合に、その新たに検出された位置を用いて設定される範囲を新たな遠隔操作許可範囲として更新してもよい。例えば、制御装置100は、第1の所定期間中の第2の所定期間の間続けて停止している位置に基づいて設定される範囲を遠隔操作許可範囲として設定している場合には、車両110が第2の所定期間以上停止している位置が新たに検出された場合に、その位置を中心とした所定範囲を次の遠隔操作許可範囲として更新、設定することができる。また例えば、制御装置100は、第1の所定期間において車両が停止した回数が所定回数以上である位置に基づいて設定される範囲を遠隔操作許可範囲として設定している場合には、車両110が第1の所定期間において所定回数以上停止している位置が新たに検出された場合に、その位置を中心とした所定範囲を次の遠隔操作許可範囲として更新、設定することができる。
【0038】
また、遠隔操作許可範囲の更新処理は、例えば毎日行われてもよく、所定期間(例えば、一か月)ごとに遠隔操作許可範囲の更新を行うようにしてもよい。このような処理によれば、車両110の停止頻度の高い位置から外れた位置に停止を続けている場合には遠隔操作入力を制限するように遠隔操作許可範囲を設定することが可能となる。
【0039】
なお、制御装置100は、遠隔操作許可範囲の更新が行われた場合に、その車両に対応付けられたユーザ端末120において所定の操作が行われるまで遠隔操作入力を制限するようにしてもよい。ここでは、遠隔操作許可範囲の更新が行われた場合にユーザ端末120におけるアプリケーションのログイン状態を解除し、所定の操作としてログイン入力が行われるまでログアウト状態として遠隔操作入力を行えないようにしてもよい。
【0040】
この遠隔操作許可範囲の更新処理は、新たに設定される遠隔操作許可範囲のみを次の遠隔操作許可範囲として設定する処理であってもよい。また、遠隔操作許可範囲の更新処理は、現時点から直近の第1の所定期間において新たに設定された遠隔操作許可範囲を全て遠隔操作許可範囲として設定する処理であってもよい。
【0041】
また、更新処理が行われる際に当該車両110に対応付けられたユーザ端末120全てについてログイン状態が解除され、直前の更新処理が行われた際にログインしていたユーザ端末120と同じユーザ端末によりログインが行われた場合には、前回の遠隔操作許可範囲と新たな遠隔操作許可範囲との両方を更新後の遠隔操作許可範囲とするようにしてもよい。さらに、ログイン状態が解除された後に、直前の更新処理が行われた際にログインしていたユーザ端末120と異なるユーザ端末によりログインが行われた場合には、新たな遠隔操作許可範囲のみを更新後の遠隔操作許可範囲とするようにしてもよい。
【0042】
制御装置100は、特定の操作が行われることを示す情報を取得した時の車両110の位置が遠隔操作許可範囲外である場合に、ユーザ端末120からの遠隔操作入力を制限する。ここで、制御装置100は、ユーザ端末120においてアプリケーションを起動する操作、又はアプリケーション上でログインする操作、又はアプリケーション上で遠隔操作入力を行う操作が行われた際に、特定の操作が行われることを示す情報を取得するものとする。
【0043】
例えば制御装置100は、ユーザ端末120からの遠隔操作入力を無効にすることにより、遠隔操作入力を制限してもよい。すなわち、制御装置100は、ユーザ端末120においてアプリケーションを介した遠隔操作が入力された場合に、その遠隔操作の内容を車両110へと送信しないようにしてもよい。また制御装置100は、ユーザ端末120における遠隔操作入力が近距離無線通信により車両110へと送信される場合には、ユーザ端末120のアプリケーションにおいて車両110への入力の送信を禁止する、又は車両110が指示を受信しても実行しないようにしてもよい。
【0044】
また例えば、制御装置100は、ユーザ端末120における遠隔操作入力を停止させることにより、遠隔操作入力を制限してもよい。すなわち、制御装置100は、ユーザ端末におけるアプリケーションのログイン又は起動など、遠隔操作入力が行われるための処理を停止させてもよい。
【0045】
また、車両110の走行中に遠隔操作入力が行われた場合には、その遠隔操作入力を実行することは危険である可能性がある。特に、車両110内に存在しないユーザ端末120からの遠隔操作入力は、走行中の車両110の運転状況に即していない可能性が特に高い。そのような観点から、制御装置100は、車両110の走行中に車両110内に存在しないユーザ端末120からの遠隔操作入力が入力された場合には、その遠隔操作入力を制限してもよい。
【0046】
また例えば、車両110の走行中に遠隔操作入力が行われる場合であっても、その遠隔操作入力が車両110内に存在するユーザ端末120によるものであるときは、走行中の車両110の運転状況に即した遠隔操作入力である可能性がある。したがって、制御装置100は、車両110の走行中に車両内に存在するユーザ端末120からの遠隔操作入力が入力された場合には、当該遠隔操作入力を制限するか否かを、遠隔操作入力の種類に応じて決定してもよい。例えば制御装置100は、走行中に入力された遠隔操作入力が車両110の走行状態に影響を及ぼす機能に関する遠隔操作入力である場合には、当該遠隔操作入力を制限する。走行状態に影響を及ぼす機能は、例えば車両110の開錠、デフロスターのオン/オフ、又は窓の開閉などである。一方で、制御装置100は、走行中に入力された遠隔操作入力が走行状態に影響を及ぼさない機能に関する遠隔操作入力である場合には、そのことに応じて遠隔操作入力を制限はしない。走行状態に影響を及ぼさない機能とは、例えば空調のオン/オフ、音楽若しくは動画の再生、又はシートヒータのオン/オフなど、走行に直接影響しない機能である。これらの機能は一例であり、アプリケーションの設計者の判断に応じて、各機能が走行状態に影響を及ぼす/及ぼさないについての設定がなされてもよい。例えば、空調の調整が走行状態に影響を及ぼす機能とされてもよい。このように、車両の走行中に入力される、車両110の走行状態に影響する機能に関する遠隔操作入力を制限することにより、走行に影響が及び危険が生じるのを防ぐことができる。また、このような走行中に入力された遠隔操作入力を制限する場合、ユーザ端末120においてログアウトさせることなく操作の拒否を行うことにより、再度のログインを行う手間を省略し、利便性を向上させることが可能となる。
【0047】
図6及び図7は、本実施形態に係る車両110及びユーザ端末120において表示されるGUIの一例を示す図である。図6は、初期設定として、車両110の通知部405により通知される識別情報をユーザ端末120に入力するために表示されるGUIの例が表示されている。図6(a)では車両110の通知部405であるディスプレイにおけるPINコードを表示する画面610の例が図示されており、図6(b)ではユーザ端末120におけるPINコードを入力するための画面600の例が図示されている。
【0048】
画面600は車両110が開錠状態になった場合に表示される画面であり、PINコード601とメッセージ602とが表示されている。ユーザ端末120によるPINコードの入力が確認されると識別情報の通知が終了し、通常の表示に移行する。ここでは、通知部405は車載機器のディスプレイであるため、画面600を終了するとカーナビ画面、又は音楽再生の管理画面などの一般的な表示画面に切り替わるものとする。
【0049】
画面610はアプリケーションの起動時(とくに、初回起動時)に表示されるPINコードの入力画面であり、PINコードの入力枠611とPINコードの送信ボタン612とが表示されている。PINコードの入力を終えることで車両110とユーザ端末120との対応付けが行われ、図3(a)に示すような情報がデータベースに記録される。
【0050】
図7は、車両110とユーザ端末120との対応付けが完了した後の、遠隔操作入力を行うためのユーザ端末120上のGUIの一例を示す図である。図7においては、画面700上に、遠隔操作それぞれに対応するボタンが表示されており、ユーザの入力により遠隔操作の指示が(制御装置100を介して)車両110へと送信される。画面700には、車両110の開錠を行う開錠ボタン701、車両の起動を行う起動ボタン702、空調(エアコン)を起動する空調ボタン703、及び車を探しやすくする探索ボタン704が表示されている。
【0051】
ユーザにより開錠ボタン701が押下されることにより、車両110が開錠される。車両110が開錠状態である場合、開錠ボタン701が車両110の施錠を行う不図示の施錠ボタンへと変更されてもよい。またユーザにより起動ボタン702が押下されることにより、車両の電源がオン状態(例えば、イグニッション電源オン状態)に移行する。車両の電源をオンにすることにより、ユーザが車両110を駆動させることができるようになる。
【0052】
ユーザにより空調ボタン703が押下されることにより、車両110のエアコンが起動される。ユーザ端末120は、空調ボタン703の押下に応じて、エアコンの温度設定又は風量調節など、空調の制御を行うガイド画面(不図示)に画面700を移行させてもよい。また、ユーザにより探索ボタン704が押下されることにより、ユーザから車両110が探しやすくなるよう、車両110の状態が変化する制御が行われる。ここでは、探索ボタン704の押下に応じて車両110のライトが所定期間(例えば、15秒)明滅するものとするが、車両110の備えるスピーカから音声を出力するなど、別の態様で車両110の状態を変化させてもよい。
【0053】
なお、セキュリティを向上させる観点から、起動ボタン702など所定のボタンを押下した際に、車両の通知部405に認証コードを表示させ、当該認証コードをユーザ端末に入力することにより押下したボタンに対応する指示を車両110に送信するようにしてもよい。
【0054】
また、画面700はこれらのような遠隔操作を行うボタンの他の情報を表示していてもよい。例えば、ユーザ端末120は、車両110の残燃料及び航続可能距離を示す情報を表示してもよく、車両110が開錠状態であるか否かを示す情報を表示してもよく、車両110内部の温度(又は外気温)などを表示してもよい。なおユーザ端末120は、画面700に示した遠隔操作のボタンを全て表示している必要はなく、アプリケーションの設計者の所望の機能のみについて遠隔操作が可能であってよい。また、画面700のように一つの画面に全てのボタンを表示する必要はなく、複数の画面に分散して各ボタンを含むオブジェクトが配置されていてもよい。
【0055】
図10は、本実施形態に係る遠隔操作サービスによる、遠隔操作許可範囲と車両の位置とに応じた制御処理に関して説明を行うための図である。図10(a)及び図10(b)では、制御装置100により、車両の移動情報に基づいて地図1000における遠隔操作許可範囲1001が設定されている。
【0056】
図10(a)では、車両の位置情報に基づく停止位置1002が検出されており、停止位置1002が遠隔操作許可範囲1001内に存在する。ここで、車両が停止位置1002に第1の所定期間存在している場合であっても、停止位置が遠隔操作許可範囲1001内であるため、遠隔操作入力の制限は行われない。
【0057】
一方で、図10(b)では、車両の位置情報に基づく停止位置1003が検出されており、停止位置1003は遠隔操作許可範囲1001の範囲外である。車両が停止位置1003に第1の所定期間存在している場合、本実施形態に係る制御装置100は、車両が転売などの悪用に用いられている可能性があるものとして、遠隔操作入力の制限を行う。
【0058】
以下、図8及び図9を参照して、本実施形態に係る遠隔操作サービスにおける、処理対象となるユーザ端末に対して制御装置100が遠隔操作入力を制限する処理の一例について説明を行う。図8は、制御装置100による遠隔操作許可範囲を設定する処理の一例を示すフローチャートである。S801で制御装置100は、遠隔操作許可範囲を設定する処理対象となる車両110を設定する。ここでは例えば、制御装置100は、遠隔操作許可範囲を更新する所定の条件を満たして車両110を処理対象としてもよく、DB211に登録されている車両のうちの1つを無作為に処理対象としてもよく、処理対象の設定手法は特に限定はされない。
【0059】
S802で制御装置100は、第1の所定期間における、処理対象の車両110の移動情報を取得する。ここでは、移動情報として、第1の所定期間における車両110の移動の履歴がDB211に格納されていてもよく、車両110が第2の所定期間続けて停車していた位置を示す情報などの情報がDB211に格納されていてもよい。S803で制御装置100は、S801で取得した情報に基づいて、遠隔操作許可範囲の設定(ここでは更新)を行い、処理を終了する。更新処理については上述したものを行うものとし、ここでの説明は省略する。ここでは、制御装置100は、S802でユーザ端末120の位置情報を追加で取得し、それも踏まえてS803における遠隔操作許可範囲の設定を行ってもよい。
【0060】
図9は、制御装置100の処理部401により実行される、本実施形態に係る遠隔操作許可範囲の設定処理の一例を示すフローチャートである。図9に係る処理が終了した場合、制限されていない遠隔操作入力が入力されている場合には当該遠隔操作が実行されるよう車両110へと指示が送信される。
【0061】
S901で制御装置100は、遠隔操作入力を制限するか否かの判断を行う処理対象とするユーザ端末120を設定する。ここでは、制御装置100は、特定の操作が行われることを示す情報を制御装置100に送信したユーザ端末120を処理対象とするものとするが、例えば車両110の停止時に車両110の内部に存在していたユーザ端末を処理対象とするなど、S901における処理対象とするユーザ端末の設定方法は特に限定はされない。例えば制御装置100は、DB211に登録されているユーザ端末のうちの1つを無作為に処理対象としてもよい。
【0062】
S902で制御装置100は、DB211を参照し、処理対象のユーザ端末120に対応付けられた車両110を示す情報を取得する。S903で制御装置100は、S902で情報を取得した車両110について、遠隔操作許可範囲を取得する。ここでは、遠隔操作許可範囲は図8に示す処理で設定されDB211に格納されているため、制御装置100はDB211を参照して遠隔操作許可範囲を取得する。
【0063】
S904で制御装置100は、車両が停止しているか否かを判定する。ここでは、制御装置100は、車両の電源がオンであるか否かの情報を車両110から取得することにより、車両が停止しているか否かを判定することができる。車両が停止している場合には処理はS905へと進み、そうでない場合には処理はS908へと進む。
【0064】
S905で制御装置100は、車両110の現在の位置を取得する。ここでは、制御装置100は、最後に電源を停止した時点での車両110の位置を現在の停止位置とすることができるが、車両110から現在の位置情報を取得してもよい。また制御装置100は、DB211において車両110と対応付けて位置情報を格納しておき、S905でその情報を参照してもよい。
【0065】
S906で制御装置100は、S903で設定した遠隔操作許可範囲と、S905で取得した車両110の現在の位置情報に基づいて、ユーザ端末120からの遠隔操作入力を制限するか否かを判断する。ここでは、制御装置100は、車両の位置が遠隔操作許可範囲内である場合には遠隔操作入力を制限せず、そうでない場合には遠隔操作入力を制限する。遠隔操作入力を制限しない場合には処理が終了し、遠隔操作入力を制限する場合には処理はS907へと進む。
【0066】
S907で制御装置100は、処理対象であるユーザ端末120について、遠隔操作入力を制限する。ここでは、制御装置100は、ユーザ端末120からの遠隔操作入力を無効にする、又はユーザ端末における遠隔操作の入力を停止させることにより、遠隔操作入力を制限する。本実施形態においては、処理対象のユーザ端末120のみが遠隔操作入力が制限されてもよく、処理対象のユーザ端末120と対応する車両110に対応付けられているユーザ端末全てについて遠隔操作入力が制限されてもよい。S907を終えた場合処理は終了する。
【0067】
S908で制御装置100は、処理対象のユーザ端末120が車両110内に存在するか否かを示す情報を取得する。ここでは、ユーザ端末120は、近距離無線通信により車両110とユーザ端末120とが通信できる場合には車両110内に存在するものとし、そうでない場合には車両110内に存在しないものとする。S909で制御装置100は、S908で取得した情報に基づいてユーザ端末120が車両110内に存在するか否かの判定を行う。ユーザ端末120が車両110内に存在する場合には処理がS910へと進み、そうでない場合には処理はS907へと進む。
【0068】
S910で制御装置100は、ユーザ端末120により入力される遠隔操作入力が車両110の走行状態に影響を及ぼす機能に関する遠隔操作の入力であるか否かを判定する。走行状態に影響を及ぼす機能に関する遠隔操作の入力である場合には、処理はS907へと進み、そうでない場合には処理は終了する。
【0069】
このような構成によれば、車両110の位置情報に基づいて遠隔操作許可範囲を設定し、車両110の停止位置と遠隔操作許可範囲とに基づいてユーザ端末120からの遠隔操作入力を制限するか否かの判断を行うことができる。とくに、停止位置が遠隔操作許可範囲外において車両を遠隔操作するための特定の入力が行われた場合に、車両110に対するユーザ端末120からの遠隔操作入力を制限することができる。したがって、悪意のあるユーザによる、例えば車両110の転売が行われた場合にも遠隔操作の権利が元のユーザに残ってしまうことを防止することが可能となる。
【0070】
なお、データベース212に示されるようにユーザ端末同士で関連付けが行われている場合、そのうちの1つで遠隔操作入力を制限する場合は、それらの関連付けられているグループのユーザ端末全てで遠隔操作入力を制限する方が効率がいいことも考えられる。したがって、制御装置100は、あるユーザ端末における遠隔操作入力を制限すると判断した場合に、当該ユーザ端末に関連付けられているユーザ端末からの遠隔操作入力もさらに制限してもよい。このような処理を行うことで、あるユーザが転売を行った恐れがあるとなどにより遠隔操作入力を制限した場合に、そのユーザの家族など、身近なユーザのものとして登録されているユーザ端末についても遠隔操作入力の制限をまとめて行うことができる。したがって、遠隔操作の制限の管理をより効率的に行うことが可能となる。
【0071】
なお、本実施形態においては車両110の移動情報に基づいて停止許可範囲を設定したが、例えば空港など、通常の用途でも複数日にわたって駐車を行う位置に車両110を停止させることも考えられる。そのような観点から、制御装置100は、地図情報に基づく所定範囲を除くように停車許可範囲を設定してもよい。この地図情報に基づく所定範囲は、例えば空港、又は港など、地図上でユーザが車両を長期間停車させておくことが想定される施設などの領域であり、アプリケーションの設計者が任意に設定することが可能である。
【0072】
また、遠隔操作許可範囲外に駐車を行った場合であっても、一時的に車両を停止させているのみで転売などを行ったわけではない場合も考えられる。そのような観点から、制御装置100は、車両110の内部に存在していたユーザ端末の降車後の位置を取得し、その位置が車両110から所定範囲内にあり続けている場合に、当該ユーザ端末による遠隔操作入力を制限しないようにしてもよい。
【0073】
また、ユーザがユーザ端末120を介さない車両110の開錠が可能な鍵を有している場合には、当該ユーザ端末120を有するユーザが車両110の正規のユーザであると考えられる。したがって、制御装置100は、ユーザ端末120と上述した鍵とが(例えば近距離無線通信により)通信可能であるか否かの判定を行い、通信可能である場合には遠隔操作入力を制限しないと判断してもよい。
【0074】
またさらに、本実施形態においては車両の位置が遠隔操作許可範囲外にある場合に遠隔操作入力を制限するものとしたが、その時点での車両の位置情報が、通信の問題などにより取得できない場合も考えられる。そのような場合には、制御装置100は、車両110の位置の代わりに、同タイミングで取得される、車両内に存在していたユーザ端末の位置情報を用いてもよい。また、車両110が例えば充電ステーション又はWifiなどの外部施設若しくは外部装置と接続している場合には、それらの外部施設若しくは外部装置に基づいて取得される位置情報が車両110の位置情報として用いられてもよい。
【0075】
なお、本実施形態においては、特定の操作が行われた際、すなわち遠隔操作が行われる際の車両の位置情報に基づいて、遠隔操作入力が制限されるか否かが決定される。そのため、例えばイグニッション電源OFF状態の車両110がレッカーなどで遠隔操作許可範囲外に運搬され、その後また遠隔操作許可範囲内に車両110が戻ってきてから遠隔操作入力が行われた場合には、遠隔操作入力の制限は行われない。
【0076】
また、例えば車両110がシェアカーとして利用されている場合には、メインの持ち主以外のユーザは遠隔操作が入力できず、物理キーにより車両110を開錠して、メインの持ち主が定常的に用いる停止許可範囲外へと停止することも考えられる。その場合であっても、そのユーザが車両の使用を終えて停止許可範囲内に車両110を戻してから、メインの持ち主による遠隔操作入力が行われることにより、遠隔操作入力の制限は行われない。
【0077】
[実施形態のまとめ]
上記実施形態には少なくとも以下の制御装置、制御方法、及びプログラムを開示している。
【0078】
1.上記実施形態の制御装置(例えば100)は、
車両の位置情報を取得する第1の取得手段(例えば203)と、
前記位置情報に基づく、第1の所定期間における前記車両の移動情報に基づいて、前記車両の遠隔操作許可範囲を設定する設定手段(例えば201)と、
ユーザ端末からの前記車両への遠隔操作入力のための特定の操作が行われることを示す情報を取得する第2の取得手段(例えば203)と、
前記情報を取得した時の前記車両の位置が前記遠隔操作許可範囲外である場合に、前記車両への、前記ユーザ端末からの遠隔操作入力を制限する制限手段(例えば201)と、
を備え、
前記移動情報には前記第1の所定期間における前記車両の前記位置情報と前記位置への訪問状況が含まれる。
この実施形態によれば、車両の遠隔操作の権限を適切に制限することが可能となる。
【0079】
2.上記実施形態の制御装置では、
前記ユーザ端末の位置情報を取得する第3の取得手段を更に備え、
前記設定手段は、前記遠隔操作許可範囲を、前記第1の所定期間における前記車両の位置情報と前記ユーザ端末の位置情報とに基づいて、前記遠隔操作許可範囲を設定する。
この実施形態によれば、車両の位置とユーザ端末との位置の両方に基づいて遠隔操作許可範囲を設定することが可能となる。
【0080】
3.上記実施形態の制御装置では、
前記車両が開錠状態である場合に、前記車両の内部の通知部に識別情報を通知させる通知手段と、
ユーザ端末における前記識別情報の入力を確認した場合に、前記ユーザ端末を前記対応ユーザ端末として登録する登録手段と、
をさらに備える。
この実施形態によれば、初期設定を行う場合などに、遠隔操作を用いず開錠を行うことができるユーザを対象として車両に対応するユーザ端末の登録を行うことが可能となる。
【0081】
4.上記実施形態の制御装置では、
前記設定手段は、ユーザ端末ごとに、前記ユーザ端末に対応する車両についての前記遠隔操作許可範囲を設定する。
この実施形態によれば、ユーザ端末ごとに設定される遠隔操作許可範囲に基づいて、当該ユーザ端末における遠隔操作入力が制限されるか否かの判断を行うことが可能となる。
【0082】
5.上記実施形態の制御装置は、
前記設定手段は、前記遠隔操作許可範囲を、前記車両が前記第1の所定期間中の第2の所定期間の間続けて停止している位置を中心とした所定範囲とする。
この実施形態によれば、車両の停車位置が通常想定される範囲から外れ続けている場合に遠隔操作入力を制限することが可能となる。
【0083】
6.上記実施形態の制御装置は、
前記第2の所定期間が所定の日数であり、前記所定の日数は日を跨ぐ回数で計算される。
この実施形態によれば、日を跨ぐこと回数に応じて車両の停止期間を評価することが可能となる。
【0084】
7.上記実施形態の制御装置は、
前記設定手段は、前記遠隔操作許可範囲を、前記第1の所定期間において停止した回数が所定回数以上である位置を中心とした所定範囲とする。
この実施形態によれば、車両の停止回数に応じて車両の停止期間を評価することが可能となる。
【0085】
8.上記実施形態の制御装置では、
前記設定手段は、前記遠隔操作許可範囲を、前記第1の所定期間において停止した回数が所定回数以上である位置を中心とした所定範囲とする。
この実施形態によれば、車両の停止回数に応じて車両の停止期間を評価することが可能となる。
【0086】
9.上記実施形態の制御装置では、
前記第1の設定手段は、前記遠隔操作許可範囲を、前記第1の所定期間において通過した回数が所定回数以上である領域に基づいて設定される所定範囲とする。
この実施形態によれば、ユーザが使用する頻度が高い領域を遠隔操作許可範囲として設定することが可能となる。
【0087】
10.上記実施形態の制御装置では、
前記特定の操作は、前記車両への遠隔操作入力を行うためのアプリケーションを起動する操作、又は前記アプリケーションにおいて前記車両への遠隔操作を入力する操作を含む。
この実施形態によれば、ユーザ端末におけるアプリケーションによる入力を行うための操作に応じて、遠隔操作入力を制限するか否かの判断を行うことが可能となる。
【0088】
11.上記実施形態の制御装置では、
前記第1の設定手段は、地図情報に基づく所定範囲を除くように前記遠隔操作許可範囲を設定する。
この実施形態によれば、空港など、通常の利用でも長期間の駐車が想定される所定範囲で車両が停止した場合に、無用に遠隔操作入力を制限してしまうことを避けることが可能となる。
【0089】
12.上記実施形態の制御装置では、
前記ユーザ端末と前記車両の開錠が可能な鍵とが通信可能であるか否かの判定を行う判定手段を更に備え、
前記制限手段は、前記判定手段により前記ユーザ端末と前記車両の開錠が可能な鍵とが通信可能であると判定される場合には、前記遠隔操作入力を制限しない。
この実施形態によれば、ユーザ端末が車両の正規のユーザが有する端末であると判定される場合には、遠隔操作入力を制限しないと判断することが可能となる。
【0090】
13.上記実施形態の制御装置では、
前記ユーザ端末が前記車両内に存在するか否かを示す情報を取得する第4の取得手段を更に備え、
前記制限手段は、前記車両の走行中に前記車両内に存在しない前記ユーザ端末からの遠隔操作入力が入力された場合に、前記遠隔操作入力を制限する。
この実施形態によれば、車両の走行中に車両の外部から入力される遠隔操作入力を制限し、安全を確保することが可能となる。
【0091】
14.上記実施形態の制御装置では、
前記ユーザ端末が前記車両内に存在するか否かを示す情報を取得する第4の取得手段を更に備え、
前記制限手段は、前記車両の走行中に前記車両内に存在する前記ユーザ端末からの前記遠隔操作入力が入力された場合に、前記遠隔操作入力を制限するか否かを、前記遠隔操作入力の種類に応じて決定する。
この実施形態によれば、車両の走行中に車両内部から入力される遠隔操作入力について、走行に影響が出るか否かに応じてその入力を制限するか否かを決定することが可能となる。
【0092】
15.上記実施形態の制御装置では、
前記制限手段は、前記遠隔操作入力が、前記車両の走行状態に影響を及ぼす機能に関する遠隔操作の入力である場合に、前記遠隔操作入力を制限する。
この実施形態によれば、車両の走行状態に影響を及ぼす遠隔操作の入力を制限し、安全性を向上させることが可能となる。
【0093】
16.上記実施形態の制御装置では、
前記第1の取得手段は、前記車両の位置情報を前記車両から取得できない場合に、前記特定の操作を行った前記ユーザ端末の位置情報を、前記車両の位置情報として取得する。
この実施形態によれば、車両の位置が取得できない場合にユーザの位置情報で代用することが可能となる。
【0094】
17.上記実施形態の制御方法は、
車両の位置情報を取得する工程と、
前記位置情報に基づく、第1の所定期間における前記車両の移動情報に基づいて、前記車両の遠隔操作許可範囲を設定する工程と、
ユーザ端末からの前記車両への遠隔操作入力のための特定の操作が行われることを示す情報を取得する工程と、
前記情報を取得した時の前記車両の位置が前記遠隔操作許可範囲外である場合に、前記車両への、前記ユーザ端末からの遠隔操作入力を制限する工程と、
を備え、
前記移動情報には前記第1の所定期間における前記車両の前記位置情報と前記位置への訪問状況が含まれる。
この実施形態によれば、車両の遠隔操作の権限を適切に制限することが可能となる。
【0095】
18.上記実施形態のプログラムは、
コンピュータを、請求項1から16のいずれか1項に記載の制御装置の各手段として機能させる。
この実施形態によれば、車両の遠隔操作の権限を適切に制限することが可能となる。
【0096】
以上、発明の実施形態について説明したが、発明は上記の実施形態に制限されるものではなく、発明の要旨の範囲内で、種々の変形・変更が可能である。
【符号の説明】
【0097】
201:処理部、202:記憶部、203:通信部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10