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特開2024-49154自動判断装置、自動判断方法および自動判断プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024049154
(43)【公開日】2024-04-09
(54)【発明の名称】自動判断装置、自動判断方法および自動判断プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/10 20230101AFI20240402BHJP
【FI】
G06Q10/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022155447
(22)【出願日】2022-09-28
(71)【出願人】
【識別番号】398040527
【氏名又は名称】株式会社オービック
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】河野 晃士
(72)【発明者】
【氏名】上野 剛光
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA20
(57)【要約】
【課題】適切な商流の判断をすることができる、自動判断装置、自動判断方法および自動判断プログラムを提供する。
【解決手段】本実施形態の自動判断装置であって、事業会社連携判断マスタを参照し、受発注データの受注番号毎に非窓口会社データを作成可能であるか否かを判断する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御部を備える自動判断装置であって、
得意先コード毎に、少なくとも搬入先コード、仕入先コード、受注単価、発注単価および受注番号を対応付けた窓口会社の受発注データと、
得意先コード毎に、少なくとも搬入先コード、仕入先コードおよび窓口会社または非窓口会社を示す会社番号を対応付けた事業会社連携判断マスタと、
にアクセス可能であり、
前記制御部は、
前記事業会社連携判断マスタを参照し、前記受発注データの受注番号毎に非窓口会社データを作成可能であるか否かを判断する判断部、
を備えること、
を特徴とする自動判断装置。
【請求項2】
請求項1に記載の自動判断装置であって、
得意先コード毎に、少なくとも搬入先コード、仕入先コード、売上単価、仕入単価および受注番号を対応付けた窓口会社の売仕入データ、
にさらにアクセス可能であり、
前記判断部は、
前記事業会社連携判断マスタを参照し、前記売仕入データの受注番号毎に非窓口会社データを作成可能であるか否かを判断すること、
を特徴とする自動判断装置。
【請求項3】
請求項2に記載の自動判断装置であって、
前記事業会社連携判断マスタは、
得意先コード毎に、事業会社得意先コード、事業会社納入先コードおよび事業会社仕入先コードをさらに対応付けており、
前記制御部は、
前記判断部によって前記非窓口会社データを作成可能であると判断された場合、前記事業会社連携判断マスタを参照し、前記受発注データまたは前記売仕入データの得意先コード、搬入先コードおよび仕入先コードに対応する事業会社得意先コード、事業会社納入先コードおよび事業会社仕入先コードを取得し、この事業会社得意先コード、事業会社納入先コードおよび事業会社仕入先コードを得意先コード、搬入先コードおよび仕入先コードに設定した非窓口会社データを作成する非窓口会社データ作成部、
をさらに備えること、
を特徴とする自動判断装置。
【請求項4】
請求項3に記載の自動判断装置であって、
得意先コード毎に、商品コードおよび単価を対応付けた得意先商品別単価マスタにさらにアクセス可能であり、
前記非窓口会社データ作成部は、
前記得意先商品別単価マスタを参照し、前記非窓口会社データの受注単価または売上単価を設定し、かつ、前記受発注データまたは前記売仕入データの受注番号を窓口会社の伝票番号と紐付けて設定すること、
を特徴とする自動判断装置。
【請求項5】
請求項4に記載の自動判断装置であって、
得意先コード毎に、商品コードおよび単価を対応付けた仕入先商品別単価マスタにさらにアクセス可能であり、
前記制御部は、
受注入力の受発注の入力データおよびEDIデータを取得し、前記受発注の入力データと、前記受発注のEDIデータと、前記得意先商品別単価マスタと、前記仕入先商品別単価マスタと、に基づいて、受注番号毎に受注単価および発注単価を設定した前記受発注データを計上して生成する計上部、
をさらに備えること、
を特徴とする自動判断装置。
【請求項6】
請求項5に記載の自動判断装置であって、
得意先コード毎に、商品コードおよび売上単価を対応付けた得意先商品別売上単価マスタと
得意先コード毎に、商品コードおよび仕入単価を対応付けた仕入先商品別仕入単価マスタと、
にさらにアクセス可能であり、
前記計上部は、
売上入力の売仕入の入力データおよびEDIデータを取得し、前記売仕入の入力データと、前記売仕入のEDIデータと、前記得意先商品別売上単価マスタと、前記仕入先商品別仕入単価マスタと、に基づいて、受注番号毎に売上単価および仕入単価を設定した前記売仕入データを計上して生成すること、
を特徴とする自動判断装置。
【請求項7】
請求項6に記載の自動判断装置であって、
前記制御部は、
前記受発注データ、前記売仕入データおよび前記非窓口会社データに基づいて、窓口会社および非窓口会社毎に仕訳データを作成する仕訳データ作成部、
をさらに備えること、
を特徴とする自動判断装置。
【請求項8】
請求項7に記載の自動判断装置であって、
前記制御部は、
前記仕訳データを外部に出力する出力制御部、
をさらに備えること、
を特徴とする自動判断装置。
【請求項9】
制御部を備える自動判断装置で実行される自動判断方法であって、
得意先コード毎に、少なくとも搬入先コード、仕入先コード、受注単価、発注単価および受注番号を対応付けた受発注データと、
得意先コード毎に、少なくとも搬入先コード、仕入先コードおよび窓口会社または非窓口会社を示す会社番号を対応付けた事業会社連携判断マスタと、
にアクセス可能であり、
前記制御部で実行される、
前記事業会社連携判断マスタを参照し、前記受発注データの受注番号毎に非窓口会社データを作成可能であるか否かを判断する判断ステップ、
を含むこと、
を特徴とする自動判断方法。
【請求項10】
制御部を備える自動判断装置に実行させるための自動判断プログラムであって、
得意先コード毎に、少なくとも搬入先コード、仕入先コード、受注単価、発注単価および受注番号を対応付けた受発注データと、
得意先コード毎に、少なくとも搬入先コード、仕入先コードおよび窓口会社または非窓口会社を示す会社番号を対応付けた事業会社連携判断マスタと、
にアクセス可能であり、
前記制御部に実行させるための、
前記事業会社連携判断マスタを参照し、前記受発注データの受注番号毎に非窓口会社データを作成可能であるか否かを判断する判断ステップ、
を含むこと、
を特徴とする自動判断プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動判断装置、自動判断方法および自動判断プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、預金連動型ローン取引システムに関し、ローン申込みデータとキャッシュフローデータとに基づいて、借入れ金額のうち預金残高に相当する金額についてはローンに係る利息を課さない預金連動型ローンに係る所定の演算する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002-183290号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、複数事業会社および販社となる会社があるグループ会社では、グループ内で注文窓口の会社(以下、「窓口会社」という)を置き、この窓口会社で注目伝票登録を実施する。
【0005】
しかしながら、注文の窓口会社は、商流をその都度判断し、伝票計上を実施しているため、人の経験判断に依存していることで、判断内容が異なったり、判断の間違いが生じたりする問題点があった。
【0006】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、適切な商流の判断をすることができる、自動判断装置、自動判断方法および自動判断プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る自動判断装置は、制御部を備える自動判断装置であって、得意先コード毎に、少なくとも搬入先コード、仕入先コード、受注単価、発注単価および受注番号を対応付けた窓口会社の受発注データと、得意先コード毎に、少なくとも搬入先コード、仕入先コードおよび窓口会社または非窓口会社を示す会社番号を対応付けた事業会社連携判断マスタと、にアクセス可能であり、前記制御部は、前記事業会社連携判断マスタを参照し、前記受発注データの受注番号毎に非窓口会社データを作成可能であるか否かを判断する判断部、を備えること、を特徴とする。
【0008】
また、本発明に係る自動判断方法は、制御部を備える自動判断装置で実行される自動判断方法であって、得意先コード毎に、少なくとも搬入先コード、仕入先コード、受注単価、発注単価および受注番号を対応付けた受発注データと、得意先コード毎に、少なくとも搬入先コード、仕入先コードおよび窓口会社または非窓口会社を示す会社番号を対応付けた事業会社連携判断マスタと、にアクセス可能であり、前記制御部で実行される、前記事業会社連携判断マスタを参照し、前記受発注データの受注番号毎に非窓口会社データを作成可能であるか否かを判断する判断ステップ、を含むこと、を特徴とする。
【0009】
また、本発明に係る自動判断プログラムは、制御部を備える自動判断装置に実行させるための自動判断プログラムであって、得意先コード毎に、少なくとも搬入先コード、仕入先コード、受注単価、発注単価および受注番号を対応付けた受発注データと、得意先コード毎に、少なくとも搬入先コード、仕入先コードおよび窓口会社または非窓口会社を示す会社番号を対応付けた事業会社連携判断マスタと、にアクセス可能であり、前記制御部に実行させるための、前記事業会社連携判断マスタを参照し、前記受発注データの受注番号毎に非窓口会社データを作成可能であるか否かを判断する判断ステップ、を含むこと、を特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、適切な商流の判断をすることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は、実施形態に係る自動判断装置の構成の一例を示すブロック図での概要を示す模式図である。
図2図2は、実施形態に係る自動判断装置の得意先商品別単価マスタにおける得意先商品別単価マスタテーブルの一例を示す図である。
図3図3は、実施形態に係る自動判断装置の仕入先商品別単価マスタにおける仕入先商品別単価マスタテーブルの一例を示す図である。
図4図4は、実施形態に係る自動判断装置の得意先商品別売上単価マスタにおける得意先商品別売上単価マスタテーブルの一例を示す図である。
図5図5は、実施形態に係る自動判断装置の仕入先商品別仕入単価マスタにおける仕入先商品別仕入単価マスタテーブルの一例を示す図である。
図6図6は、実施形態に係る自動判断装置の事業会社連携判断マスタにおける事業会社廉価委判断マスタテーブルの一例を示す図である。
図7図7は、実施形態に係る自動判断装置の自動判断装置が実行する処理によるデータ自動連携の概要を説明するための模式図である。
図8図8は、実施形態に係る自動判断装置の自動判断装置が実行する処理の概要を示すフローチャートである。
図9図9は、実施形態に係る自動判断装置の計上部が受発注における計上処理の概要を模式的に示す図である。
図10図10は、実施形態に係る自動判断装置の計上部が売上・仕入における計上処理の概要を模式的に示す図である。
図11図11は、実施形態に係る自動判断装置の判断部が受発注データに対して商流を判断する事業会社連携判断処理の概要を模式的に示す図である。
図12図12は、実施形態に係る自動判断装置の判断部が売仕入データに対して商流を判断する事業会社連携判断処理の概要を模式的に示す図である。
図13図13は、実施形態に係る自動判断装置の非窓口会社データ作成部が作成する非窓口会社の受発注データの一例を示す図である。
図14図14は、実施形態に係る自動判断装置の非窓口会社データ作成部が作成する非窓口会社の受発注データの別の一例を示す図である。
図15図15は、実施形態に係る自動判断装置の非窓口会社データ作成部が作成する非窓口会社の売仕入データの一例を示す図である。
図16図16は、実施形態に係る自動判断装置の非窓口会社データ作成部が作成する非窓口会社の売仕入データの別の一例を示す図である。
図17図17は、実施形態に係る自動判断装置の仕訳データ作成部が作成する窓口会社の仕訳データにおける仕訳データテーブルの一例を示す図である。
図18図18は、実施形態に係る自動判断装置の仕訳データ作成部が作成する非窓口会社「1」の仕訳データにおける仕訳データテーブルの一例を示す図である。
図19図19は、実施形態に係る自動判断装置の仕訳データ作成部が作成する非窓口会社「2」の仕訳データにおける仕訳データテーブルの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に、本発明に係る自動判断装置、自動判断方法および自動判断プログラムの実施形態を、図面に基づいて詳細に説明する。なお、本実施形態により本発明が限定されるものではない。
【0013】
[1.構成]
本実施形態に係る自動判断装置の構成の一例について、図1等を参照して説明する。図1は、自動判断装置の構成の一例を示すブロック図での概要を示す模式図である。
【0014】
図1に示す自動判断装置100は、市販のデスクトップ型パーソナルコンピュータである。なお、自動判断装置100は、デスクトップ型パーソナルコンピュータのような据置型情報処理装置に限らず、市販されているノート型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants)、スマートフォン、タブレット型パーソナルコンピュータなどの携帯型情報処理装置であってもよい。
【0015】
自動判断装置100は、制御部102と、通信インターフェース部104と、記憶部106と、入出力インターフェース部108と、を備えている。自動判断装置100が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
【0016】
通信インターフェース部104は、ルータ等の通信装置および専用線等の有線または無線の通信回線を介して、自動判断装置100をネットワーク300に通信可能に接続する。通信インターフェース部104は、他の装置と、通信回線と、を介してデータを通信する機能を有する。ここで、ネットワーク300は、自動判断装置100と、サーバ200と、を相互に通信可能に接続する機能を有し、例えばインターネットやLAN(Local Area Network)等である。なお、記憶部106に格納されるデータは、例えばサーバ200に格納されてもよい。
【0017】
入出力インターフェース部108には、入力装置112と、出力装置114と、が接続されている。出力装置114には、モニタ(家庭用テレビを含む)の他、スピーカやプリンタを用いることができる。入力装置112には、キーボード、マウス、およびマイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。なお、以下では、出力装置114をモニタ114とし、入力装置112をキーボード112またはマウス112として記載する場合がある。
【0018】
記憶部106には、各種のデータベース、テーブルおよびファイルなどが格納される。記憶部106には、OS(Operating System)と協働してCPU(Central Processing Unit)に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部106として、例えば、RAM(Random Access Memory)・ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および光ディスク等を用いることができる。記憶部106は、得意先商品別単価マスタ106aと、仕入先商品別単価マスタ106bと、得意先商品別売上単価マスタ106cと、仕入先商品別仕入単価マスタ106dと、事業会社連携判断マスタ106eと、を記憶している。
【0019】
得意先商品別単価マスタ106aは、得意先コード毎に、商品コードおよび単価を対応付けて記憶している。
【0020】
図2は、得意先商品別単価マスタ106aにおける得意先商品別単価マスタテーブルの一例を示す図である。図2に示す得意先商品別単価マスタテーブルT1の1行目には、得意先コード「TOK0001」に、商品コード「SHO0001」および単価「100」が対応付けて記憶されている。
【0021】
仕入先商品別単価マスタ106bは、得意先コード毎に、商品コードおよび単価を対応付けて記憶している。
【0022】
図3は、仕入先商品別単価マスタ106bにおける仕入先商品別単価マスタテーブルの一例を示す図である。図3に示す仕入先商品別単価マスタテーブルT2の1行目には、得先コード「SII0001」に、商品コード「SHO0001」および単価「100」を対応付けて記憶されている。
【0023】
得意先商品別売上単価マスタ106cは、得意先コード毎に、商品コードおよび売上単価を対応付けて記憶している。
【0024】
図4は、得意先商品別売上単価マスタ106cにおける得意先商品別売上単価マスタテーブルの一例を示す図である。図4に示す得意先商品別売上単価マスタテーブルT3の1行目には、得意先コード「TOK0001」に、商品コード「SHO0001」および売上単価「100」を対応付けて記憶している。
【0025】
仕入先商品別仕入単価マスタ106dは、得意先コード毎に、商品コードおよび仕入単価を対応付けて記憶している。
【0026】
図5は、仕入先商品別仕入単価マスタ106dにおける仕入先商品別仕入単価マスタテーブルの一例を示す図である。図5に示す仕入先商品別仕入単価マスタテーブルT4の1行目には、得意先コード「SII0001」に、商品コード「SHO001」および仕入単価「100」を対応付けて記憶している。
【0027】
事業会社連携判断マスタ106eは、得意先コード毎に、少なくとも搬入先コード、仕入先コードおよび窓口会社または非窓口会社を示す会社番号を対応付けて記憶している。
【0028】
図6は、事業会社連携判断マスタ106eにおける事業会社廉価委判断マスタテーブルの一例を示す図である。図6に示す事業会社連携判断マスタテーブルT5の1行目には、得意先コード「TOK0001」に、納入先コード「NOU0001」、仕入先コード「SII0001」、会社番号「100」、事業会社得意先コード「ZTOK0001」、事業会社納入先コード「ZNOU0001」および事業会社仕入先コード「ZSII0001」を対応付けて記憶している。例えば、事業会社連携判断マスタ106eは、得意先コード、納入先コードおよび仕入先コードをキーとして、どの会社への連携が必要か、事業会社側の各コードの変換を実施するものである。具体的には、会社番号は、それぞれ、「100」が非窓口会社「1」とし、「200」が非窓口会社「2」とし、「300」が非窓口会社「3」とする。即ち、会社番号は、グループ内の窓口会社、非窓口会社の法人を表す番号であり、どの会社の領域に連携するべきかの判断に使用されるものである。
【0029】
図1に戻り、自動判断装置100の構成の説明を続ける。
制御部102は、自動判断装置100を統括的に制御するCPU等である。制御部102は、OS等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。制御部102は、計上部102aと、判断部102bと、非窓口会社データ作成部102cと、仕訳データ作成部102dと、出力制御部102eと、を備える。
【0030】
計上部102aは、ユーザが入力装置112を介して入力した受注入力による入力データおよびEDI連携されたEDIデータ(受注データ)の取り込みを実行する。
【0031】
判断部102bは、事業会社連携判断マスタ106eを参照し、受発注データおよび売仕入データそれぞれの商流を判断する事業会社連携判断処理を実行する。具体的には、判断部102bは、事業会社連携判断マスタ106eを参照し、受発注データの受注番号毎に非窓口会社データを作成可能であるか否かを判断する。さらに、判断部102bは、事業会社連携判断マスタ106eを参照し、売仕入データの受注番号毎に非窓口会社データを作成可能であるか否かを判断する。
【0032】
非窓口会社データ作成部102cは、判断部102bによる事業会社連携判断処理によって非窓口会社と判断された非窓会社の受発注データおよび売仕入データを作成する非窓口会社データ作成処理を実行する。
【0033】
仕訳データ作成部102dは、窓口会社および非窓口会社それぞれの仕訳データを作成する仕訳データ作成処理を実行する。
【0034】
出力制御部102eは、仕訳データ作成部102dが作成した仕訳データをモニタ114に出力することによって表示させる。
【0035】
[2.自動判断装置が実行する処理によるデータ自動連携の概要]
次に、自動判断装置100が実行する処理によるデータ自動連携の概要について説明する。図7は、自動判断装置100が実行する処理によるデータ自動連携の概要を説明するための模式図である。
【0036】
図7に示すように、まず、自動判断装置100は、計上処理を実行する(ステップS1)。具体的には、自動判断装置100は、ユーザが入力装置112を介して入力した受注入力による受発注の入力データおよびEDI連携されたEDIデータ(受注データ)を取り込むことによって受発注データを計上する計上処理を実行する。さらに、自動判断装置100は、ユーザが入力装置112を介して入力した売上入力による売仕入の入力データおよびEDI連携されたEDIデータ(売上データ)を取り込むことによって売仕入データを計上する計上処理を実行する。
【0037】
続いて、自動判断装置100は、事業会社連携判断マスタ106eを参照し、受発注データおよび売仕入データそれぞれの商流を判断する事業会社連携判断処理を実行する(ステップS2)。
【0038】
その後、自動判断装置100は、事業会社連携判断処理によって非窓口会社と判断された非窓会社の受発注データおよび売仕入データを作成する非窓口会社データ作成処理を実行する(ステップS3)。
【0039】
その後、自動判断装置100は、窓口会社および非窓口会社それぞれの仕訳データを作成する仕訳データ作成処理を実行する(ステップS4)。
【0040】
[3.自動判断装置が実行する処理の詳細]
次に、自動判断装置100が実行する処理の概要について説明する。図8は、自動判断装置100が実行する処理の概要を示すフローチャートである。
【0041】
図8に示すように、計上部102aは、受発注データおよび売仕入データそれぞれを計上する計上処理を実行する(ステップS101)。
【0042】
まず、計上部102aが実行する受発注データの計上処理について説明する。図9は、計上部102aが受発注における計上処理の概要を模式的に示す図である。
【0043】
図9に示すように、計上部102aは、ユーザが入力装置112を介して入力した受注入力によるデータおよびEDI連携されたEDIデータ(受注データ)の取り込みを実行する。図9の受発注データテーブルT100に示すように、計上部102aは、窓口会社において複数の受発注データを作成する。
【0044】
図9に示す場合、計上部102aは、得意先商品別単価マスタテーブルT1の得意先コードおよび仕入先商品別単価マスタテーブルT2の得意先コードを参照し、発注単価の単価および受注単価それぞれの単価をセットする。ここで、得意先は、得意先の法人を表し、納入先は、得意先の事業所を表し、仕入先は、仕入先の法人を表す。
【0045】
例えば、得意先「TOK001」は、A会社を表す。この場合において、得意先「TOK001」であり、納入先「NOU0001」のとき、A会社東京事業所を表し、納入先「NOU002」のとき、A会社大阪事業所を表す。また、仕入先「SII001」は、A会社を表す。
【0046】
次に、計上部102aが実行する売仕入データの計上処理について説明する。図10は、計上部102aが売上・仕入における計上処理の概要を模式的に示す図である。
【0047】
図10に示すように、計上部102aは、ユーザが入力装置112を介して入力した売上入力によるデータおよびEDI連携されたEDIデータ(売上データ)の取り込みを実行する。この場合、計上部102aは、図9の受発注と同様に、窓口会社において複数の売仕入データを作成する。さらに、計上部102aは、得意先商品別売上単価マスタテーブルT3の得意先コードおよび仕入先商品別仕入単価マスタテーブルT4の得意先コードを参照し、売上単価および仕入単価それぞれの単価をセットする。
【0048】
図8に戻り、ステップS102以降の説明を続ける。
ステップS102において、判断部102bは、事業会社連携判断マスタ106eを参照し、受発注データおよび売仕入データそれぞれの商流を判断する事業会社連携判断処理を実行する。
【0049】
まず、判断部102bが受発注データに対して商流を判断する事業会社連携判断処理について説明する。図11は、判断部102bが受発注データに対して商流を判断する事業会社連携判断処理の概要を模式的に示す図である。
【0050】
図11に示すように、判断部102bは、事業会社連携判断マスタ106eの事業会社連携判断マスタテーブルT5を参照し、ステップS1において計上部102aが作成した受発注データにおける得意先コード、納入先コードおよび仕入先コードをキーとして、会社番号、事業会社得意先コード、事業会社納入先コードおよび事業会社仕入先コードを取得できるか否かを判断することによって非窓口会社データを作成可能であるか否かを判断する。
【0051】
例えば、判断部102bは、受発注データテーブルT100の1行目における得意先コード「TOK001」、納入先コード「NOU001」および仕入先コード「SII001」の場合、事業会社連携判断マスタテーブルT5から会社番号「100」、事業会社得意先コード「ZTOK001」、事業会社納入先コード「ZUOU0001」および事業会社仕入先コード「ZSII001」を取得できるため、非窓口会社データを作成可能であると判断する。
【0052】
同様に、判断部102bは、受発注データテーブルT100の2行目における得意先コード「TOK002」、納入先コード「NOU002」および仕入先コード「SII002」の場合、事業会社連携判断マスタテーブルT5から会社番号「200」、事業会社得意先コード「ZTOK002」、事業会社納入先コード「ZUOU0002」および事業会社仕入先コード「ZSII002」を取得できるため、非窓口会社データを作成可能であると判断する。
【0053】
一方、判断部102bは、受発注データテーブルT100の3行目における得意先コード「TOK003」、納入先コード「NOU002」および仕入先コード「SII002」の場合、会社番号、事業会社得意先コード、事業会社納入先コードおよび事業会社仕入先コードを取得できないため、非窓口会社データを作成可能でないと判断し、窓口会社のデータ作成のみで終了する。
【0054】
次に、判断部102bが売仕入データに対して商流を判断する事業会社連携判断処理について説明する。図12は、判断部102bが売仕入データに対して商流を判断する事業会社連携判断処理の概要を模式的に示す図である。
【0055】
図12に示すように、判断部102bは、受発注データと同様に、事業会社連携判断マスタ106eの事業会社連携判断マスタテーブルT5を参照し、ステップS1において計上部102aが作成した売仕入データにおける得意先コード、納入先コードおよび仕入先コードをキーとして、会社番号、事業会社得意先コード、事業会社納入先コードおよび事業会社仕入先コードを取得できるか否かを判断することによって非窓口会社データを作成可能であるか否かを判断する。
【0056】
図8に戻り、ステップS103以降の説明を続ける。
ステップS103において、非窓口会社データ作成部102cは、判断部102bによって非窓口会社データを作成可能であると判断された事業会社得意先コード、事業会社納入先コードおよび事業会社仕入先コードに基づく受発注データおよび売仕入データを作成する非窓口会社データ作成処理を実行する。
【0057】
まず、受発注データに基づく非窓口会社データの作成について説明する。最初に、受発注データにおける非窓口会社「1」の会社番号「100」の場合について説明する。図13は、非窓口会社データ作成部102cが作成する非窓口会社の受発注データの一例を示す図である。
【0058】
図13に示すように、まず、非窓口会社データ作成部102cは、判断部102bによって非窓口会社データを作成可能であると判断された事業会社得意先コード「ZTOK001」、事業会社納入先コード「ZUOU0001」および事業会社仕入先コード「ZSII001」を事業会社連携判断マスタ106eから取得する。
【0059】
続いて、非窓口会社データ作成部102cは、取得した事業会社得意先コード「ZTOK001」、事業会社納入先コード「ZUOU0001」および事業会社仕入先コード「ZSII001」を受発注データテーブルT101の得意先コード、納入先コードおよび仕入先コードそれぞれに設定する。
【0060】
その後、非窓口会社データ作成部102cは、得意先商品別単価マスタ106aが記憶する得意先商品別単価マスタテーブルT11の得意先コード「ZTOK0001」に対応する単価「150」を受発注データテーブルT101の受注単価に設定して作成する。この場合、非窓口会社データ作成部102cは、親会社である窓口会社側の売上単価「100」を受発注データテーブルT101の発注単価に設定して作成する。
【0061】
続いて、非窓口会社データ作成部102cは、受発注データテーブルT101の窓口会社伝票番号に、親会社側である窓口会社との伝票「UR00001」を保持して作成する。
【0062】
その後、非窓口会社データ作成部102cは、受発注データテーブルT101におけるその他の項目については、窓口会社の項目をそのまま設定して作成する、または、固定値で設定して作成する。
【0063】
次に、受発注データにおける非窓口会社「2」の会社番号「200」の場合について説明する。図14は、非窓口会社データ作成部102cが作成する非窓口会社の受発注データの別の一例を示す図である。
【0064】
図14に示すように、まず、非窓口会社データ作成部102cは、判断部102bによって非窓口会社データを作成可能であると判断された事業会社得意先コード「ZTOK002」、事業会社納入先コード「ZUOU0002」および事業会社仕入先コード「ZSII002」を事業会社連携判断マスタ106eから取得する。
【0065】
続いて、非窓口会社データ作成部102cは、取得した事業会社得意先コード「ZTOK002」、事業会社納入先コード「ZUOU0002」および事業会社仕入先コード「ZSII002」を受発注データテーブルT102の得意先コード、納入先コードおよび仕入先コードそれぞれに設定する。
【0066】
その後、非窓口会社データ作成部102cは、得意先商品別単価マスタ106aが記憶する得意先商品別単価マスタテーブルT12の得意先コード「ZTOK0002」に対応する単価「200」を受発注データテーブルT102の受注単価に設定して作成する。この場合、非窓口会社データ作成部102cは、親会社である窓口会社側の売上単価「150」を受発注データテーブルT102の発注単価に設定して作成する。
【0067】
続いて、非窓口会社データ作成部102cは、受発注データテーブルT102の窓口会社伝票番号に、親会社側である窓口会社との伝票「UR00002」を保持して作成する。
【0068】
その後、非窓口会社データ作成部102cは、受発注データテーブルT101におけるその他の項目については、窓口会社の項目をそのまま設定して作成する、または、固定値で設定して作成する。
【0069】
最後に、受発注データにおける非窓口会社「3」の会社番号「300」の場合について説明する。この場合、非窓口会社データ作成部102cは、非窓口会社データ作成部102cは、判断部102bによって非窓口会社データを作成可能でないと判断されたため、非窓口会社の受発注データを作成しない。
【0070】
次に、売仕入データに基づく非窓口会社データの作成について説明する。まず、受発注データにおける非窓口会社「1」の会社番号「100」の場合について説明する。図15は、非窓口会社データ作成部102cが作成する非窓口会社の売仕入データの一例を示す図である。
【0071】
図15に示すように、まず、非窓口会社データ作成部102cは、判断部102bによって非窓口会社データを作成可能であると判断された事業会社得意先コード「ZTOK001」、事業会社納入先コード「ZUOU0001」および事業会社仕入先コード「ZSII001」を事業会社連携判断マスタ106eから取得する。
【0072】
続いて、非窓口会社データ作成部102cは、取得した事業会社得意先コード「ZTOK001」、事業会社納入先コード「ZUOU0001」および事業会社仕入先コード「ZSII001」を売仕入データテーブルT201の得意先コード、納入先コードおよび仕入先コードそれぞれに設定する。
【0073】
その後、非窓口会社データ作成部102cは、得意先商品別単価マスタ106aが記憶する得意先商品別単価マスタテーブルT31の得意先コード「ZTOK0001」に対応する単価「150」を売仕入データテーブルT201の売上単価に設定して作成する。この場合、非窓口会社データ作成部102cは、親会社である窓口会社側の売上単価「100」を売仕入データテーブルT201の仕入単価に設定して作成する。
【0074】
続いて、非窓口会社データ作成部102cは、売仕入データテーブルT201の窓口会社伝票番号に、親会社側である窓口会社との伝票「UR00001」を保持して作成する。
【0075】
その後、非窓口会社データ作成部102cは、売仕入データテーブルT201におけるその他の項目については、窓口会社の項目をそのまま設定して作成する、または、固定値で設定して作成する。
【0076】
次に、売仕入データにおける非窓口会社「2」の会社番号「200」の場合について説明する。図16は、非窓口会社データ作成部102cが作成する非窓口会社の売仕入データの別の一例を示す図である。
【0077】
図16に示すように、まず、非窓口会社データ作成部102cは、判断部102bによって非窓口会社データを作成可能であると判断された事業会社得意先コード「ZTOK002」、事業会社納入先コード「ZUOU0002」および事業会社仕入先コード「ZSII002」を事業会社連携判断マスタ106eから取得する。
【0078】
続いて、非窓口会社データ作成部102cは、取得した事業会社得意先コード「ZTOK002」、事業会社納入先コード「ZUOU0002」および事業会社仕入先コード「ZSII002」を売仕入データテーブルT202の得意先コード、納入先コードおよび仕入先コードそれぞれに設定する。
【0079】
その後、非窓口会社データ作成部102cは、得意先商品別単価マスタ106aが記憶する得意先商品別単価マスタテーブルT32の得意先コード「ZTOK0002」に対応する単価「200」を売仕入データテーブルT202の売上単価に設定して作成する。この場合、非窓口会社データ作成部102cは、親会社である窓口会社側の売上単価「150」を売仕入データテーブルT202の仕入単価に設定して作成する。
【0080】
続いて、非窓口会社データ作成部102cは、売仕入データテーブルT202の窓口会社伝票番号に、親会社側である窓口会社との伝票「UR00002」を保持して作成する。
【0081】
その後、非窓口会社データ作成部102cは、売仕入データテーブルT201におけるその他の項目については、窓口会社の項目をそのまま設定して作成する、または、固定値で設定して作成する。
【0082】
最後に、受発注データにおける非窓口会社「3」の会社番号「300」の場合について説明する。この場合、非窓口会社データ作成部102cは、非窓口会社データ作成部102cは、判断部102bによって非窓口会社データを作成可能でないと判断されたため、非窓口会社の受発注データを作成しない。
【0083】
図8に戻り、ステップS104以降の説明を続ける。
ステップS104において、仕訳データ作成部102dは、非窓口会社データ作成部102cが生成した非窓口会社データと、受発注データと、売仕入データと、に基づいて、仕訳データを作成する仕訳データ作成処理を実行する。
【0084】
図17は、仕訳データ作成部102dが作成する窓口会社の仕訳データにおける仕訳データテーブルの一例を示す図である。図18は、仕訳データ作成部102dが作成する非窓口会社「1」の仕訳データにおける仕訳データテーブルの一例を示す図である。図19は、仕訳データ作成部102dが作成する非窓口会社「2」の仕訳データにおける仕訳データテーブルの一例を示す図である。
【0085】
図17に示すように、仕訳データ作成部102dは、非窓口会社データ作成部102cが生成した非窓口会社データと、受発注データと、売仕入データと、に基づいて、窓口会社の仕訳データにおける仕訳データテーブルT300を生成する。
【0086】
仕訳データテーブルT300の1行目には、仕訳番号「SW0001」に、仕訳行番「1」、取引先コード「TOk0001」、取引先名「得意先(非窓口会社「1」)」、借方「売掛金」、借方金額「100,000」、貸方科目「売上」、貸方金額「100,000」、作成元伝票番号「UR00001」が対応付けて作成されている。
【0087】
図18および図19に示すように、仕訳データ作成部102dは、非窓口会社データ作成部102cが生成した非窓口会社データと、受発注データと、売仕入データと、に基づいて、非窓口会社「1」および非窓口会社「2」それぞれの仕訳データにおける仕訳データテーブルT301および仕訳データテーブルT302を生成する。この仕訳データテーブルT301および仕訳データテーブルT302それぞれには、口会社の仕訳データにおける仕訳データテーブルT300と同様に、作成元伝票番号「UR00004」および作成元伝票番号「UR00005」が対応付けて作成されている。これにより、窓口会社および非窓口会社の伝票番号が紐付けられているため、ユーザが後からどの伝票から非窓口会社の伝票が発生したかを確認することができる。
【0088】
図8に戻り、ステップS105以降の説明を続ける。
出力制御部102eは、仕訳データ作成部102dが作成した仕訳データをモニタ114に出力する出力処理を実行する。もちろん、出力制御部102eは、仕訳データを納品書、請求書および発注書としてプリンタ等で出力してもよい。ステップS105の後、自動判断装置100は、本処理を終了する。
【0089】
以上説明した実施形態によれば、判断部102bが事業会社連携判断マスタ106eを参照し、受発注データおよび売仕入データそれぞれの商流を判断する事業会社連携判断処理を実行するため、適切な商流の判断をすることができる。
【0090】
また、実施形態によれば、非窓口会社データ作成部102cが判断部102bによって非窓口会社データを作成可能であると判断された事業会社得意先コード、事業会社納入先コードおよび事業会社仕入先コードに基づく受発注データおよび売仕入データを作成する非窓口会社データ作成処理を実行するため、非窓口会社の受発注データおよび売仕入データそれぞれを作成することができる。これにより、ユーザは、後続の出荷・入荷、売上・仕入の業務についても効率的に作業を行うことができる。
【0091】
また、実施形態によれば、仕訳データ作成部102dが非窓口会社データ作成部102cによって生成された非窓口会社データと、受発注データと、売仕入データと、に基づいて、仕訳データを作成する仕訳データ作成処理を実行し、窓口会社と非窓口会社の伝票番号は紐づけて設定する。これにより、ユーザは、後からどの伝票から非窓口会社の伝票が発生したかを容易に確認することができる。
【0092】
また、実施形態によれば、出力制御部102eが仕訳データ作成部102dによって作成された仕訳データをモニタ114に出力する出力処理を実行する。これにより、ユーザは、仕訳データを直感的に把握することができる。
【0093】
[4.国連が主導する持続可能な開発目標(SDGs)への貢献]
本実施形態により、業務効率化や企業の適切な経営判断を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標8および9に貢献することが可能となる。
【0094】
また、本実施形態により、廃棄ロス削減や、ペーパレス・電子化を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標12、13および15に貢献することが可能となる。
【0095】
また、本実施形態により、統制、ガバナンス強化に寄与することができるので、SDGsの目標16に貢献することが可能となる。
【0096】
[5.他の実施形態]
本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
【0097】
例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
【0098】
また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメーターを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0099】
また、自動判断装置100に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
【0100】
例えば、自動判断装置100が備える処理機能、特に制御部にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPUおよび当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。なお、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて自動判断装置100に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDD(Hard Disk Drive)などの記憶部などには、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部を構成する。
【0101】
また、このコンピュータプログラムは、自動判断装置100に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
【0102】
また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto-Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、および、Blu-ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
【0103】
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
【0104】
記憶部に格納される各種のデータベース等は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、および、ウェブページ用ファイル等を格納する。
【0105】
また、自動判断装置100は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、自動判断装置100は、当該装置に本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラムまたはデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
【0106】
さらに、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0107】
本発明は、複数事業会社および販社となる親会社があるグループ会社のデータ作成業務において有用である。
【符号の説明】
【0108】
100 自動判断装置
102 制御部
102a 計上部
102b 判断部
102c 非窓口会社データ作成部
102d 仕訳データ作成部
102c 出力制御部
104 通信インターフェース部
106 記憶部
106a 得意先商品別単価マスタ
106b 仕入先商品別単価マスタ
106c 得意先商品別売上単価マスタ
106d 仕入先商品別仕入単価マスタ
106e 事業会社連携判断マスタ
108 入出力インターフェース部
112 入力装置
114 出力装置
200 サーバ
300 ネットワーク
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19