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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024004922
(43)【公開日】2024-01-17
(54)【発明の名称】乾燥装置
(51)【国際特許分類】
   F26B 17/22 20060101AFI20240110BHJP
【FI】
F26B17/22
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022104826
(22)【出願日】2022-06-29
(71)【出願人】
【識別番号】522261525
【氏名又は名称】株式会社バイオマスレジンホールディングス
(74)【代理人】
【識別番号】110000671
【氏名又は名称】IBC一番町弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】神谷 雄仁
(72)【発明者】
【氏名】坂口 和久
【テーマコード(参考)】
3L113
【Fターム(参考)】
3L113AA07
3L113AB02
3L113AC08
3L113AC21
3L113AC51
3L113AC58
3L113AC67
3L113BA02
3L113CA02
3L113CB05
3L113CB24
3L113DA24
(57)【要約】
【課題】バイオマス材料を使用して得られる樹脂組成物の乾燥の際に樹脂同士が互着することを防止または抑制することである。
【解決手段】樹脂組成物を乾燥させるための乾燥装置100は、樹脂組成物を収容可能な内部空間を設けたタンク29と、配管p2、p3、p4、p5によってタンクと接続され、内部空間に流入する樹脂組成物を乾燥させる気体を発生可能な気体発生部11と、タンクの内部空間に配置され、回転軸31を中心に回転して内部空間を流通する樹脂組成物を撹拌させる撹拌翼32を備える第1乾燥部10を備える。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
樹脂組成物を乾燥するための乾燥装置であって、
前記樹脂組成物を収容可能な内部空間を設けたタンクと、
配管によって前記タンクと接続され、前記内部空間に流入する前記樹脂組成物を乾燥させる気体を発生可能な気体発生部と、
前記タンクの前記内部空間に配置され、回転軸を中心に回転して前記内部空間を流通する前記樹脂組成物を撹拌させる撹拌翼を備える乾燥部を有する、乾燥装置。
【請求項2】
前記乾燥部の下流に設けられ、前記樹脂組成物の含水率を検出可能な含水率検出部を有する請求項1に記載の乾燥装置。
【請求項3】
前記乾燥部は、配管によって前記気体発生部と接続され、前記気体発生部から流通する気体を除湿する除湿部を備える請求項1に記載の乾燥装置。
【請求項4】
前記乾燥部は、配管によって前記気体発生部からの気体が流通可能であり、前記気体発生部から流通する気体を圧縮する圧縮部を備える請求項1に記載の乾燥装置。
【請求項5】
前記乾燥部は、前記タンクに流入する前記樹脂組成物を加熱可能なヒーターを含む第1乾燥部と、
前記第1乾燥部よりも下流側に設けられ、前記第1乾燥部から流通する前記樹脂組成物を冷却可能な冷却部を含む第2乾燥部と、を備える請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の乾燥装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、乾燥装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、循環型社会の構築を求める声の高まりとともに化石燃料からの脱却が望まれており、バイオマスの利用が注目されている。バイオマスは、二酸化炭素と水から光合成された有機化合物であり、それを利用することにより、再度二酸化炭素と水になる、いわゆるカーボンニュートラルな再生可能エネルギーである。昨今、天然由来の澱粉、米粉、木粉、竹粉、紙粉、食品残渣といったバイオマス材料を配合した樹脂組成物の開発がなされている。
【0003】
例えば、特許文献1では、バイオマス材料として、食品残渣(コーヒー搾りかす等)を使用し、樹脂組成物を得る取り組みがなされている。例えば、特許文献2では、バイオマス材料として、余剰米を有効活用することを目的として、米を使用し樹脂組成物を得る取り組みがなされている。得られた樹脂組成物は成形され、所望の成形品となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2011-57920号公報
【特許文献2】特開2005-330402号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
成形品を得るまでの過程で、樹脂組成物は乾燥に付されうる。本発明者らは樹脂組成物の乾燥工程中に樹脂同士が互いに接着してしまう(以下、互着ともいう)ことがあることを見出した。
【0006】
よって発明が解決しようとする課題は、バイオマス材料を使用して得られる樹脂組成物の乾燥の際に樹脂同士が互着することを防止または抑制することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る樹脂組成物を乾燥させる乾燥装置は、タンクと、気体発生部と、乾燥部と、を有する。タンクは、樹脂組成物を収容可能な内部空間を設けている。気体発生部は、配管によってタンクと接続され、内部空間に流入する樹脂組成物を乾燥させる気体を発生可能に構成している。乾燥部は、タンクの内部空間に配置され、回転軸を中心に回転して内部空間を流通する樹脂組成物を撹拌させる撹拌翼を備える。
【発明の効果】
【0008】
本発明の一態様に係る乾燥装置によれば、バイオマス材料を使用して得られる樹脂組成物の乾燥の際に樹脂同士が互着することを防止または抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本実施形態に係る樹脂組成物を乾燥させる乾燥装置を示す概略斜視図である。
図2図1の正面図である。
図3図1の平面図である。
図4図1に係る乾燥装置を構成する第1乾燥部の圧縮機を示す模式図である。
図5図1に係る乾燥装置を構成する第1乾燥部の気体発生部および樹脂組成物を乾燥させるタンク等を示す概略斜視図である。
図6図5に含まれる第1乾燥部のタンクの内部等を示す概略斜視図である。
図7図6の正面図である。
図8図6の平面図である。
図9図1に係る乾燥装置を構成する第2乾燥部の圧縮機を示す模式図である。
図10図1に係る乾燥装置を構成する第2乾燥部の気体発生部および樹脂組成物を乾燥させるタンク等を示す概略斜視図である。
図11図10に含まれる第2乾燥部のタンクの内部等を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。ここで示す実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するために例示するものであって、本発明を限定するものではない。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で当業者などにより考え得る実施可能な他の形態、実施例および運用技術などは全て本発明の範囲、要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【0011】
さらに、本明細書に添付する図面は、図示と理解のしやすさの便宜上、適宜縮尺、縦横の寸法比、形状などについて、実物から変更し模式的に表現される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。
【0012】
また、以下の説明において、「第1」、「第2」のような序数詞を付して説明するが、特に言及しない限り、便宜上用いるものであって何らかの順序を規定するものではない。本明細書において、範囲を示す「X~Y」は「X以上Y以下」を意味する。また、特記しない限り、操作および物性等の測定は室温(20~25℃)/相対湿度40~50%RHの条件で測定する。
【0013】
図1図11は一実施形態に係る樹脂組成物(混練物)を乾燥させるための乾燥装置100の説明に供する図である。本実施形態に係る樹脂組成物は、一例としてバイオマスと樹脂等を複合して得られるものである。すなわち、本実施形態に係る樹脂組成物は、バイオマスと、樹脂と、相溶化剤と、を含む。以下、詳述する。
【0014】
(バイオマス)
本発明の一実施形態において、樹脂組成物の原料となるバイオマスが、食品系バイオマスおよび木質系バイオマスの少なくとも一方でありうる。
【0015】
食品系バイオマスとしては、デンプン系バイオマスおよびセルロース系バイオマスの少なくとも一方でありうる。
【0016】
デンプン系バイオマスとしては、米、じゃがいも、タロイモ、トウモロコシ、小麦、ライ麦、豆類、サツマイモ、ふすまなどが例示できる。デンプンとして米を用いる場合は、精米、古米、吟醸米、米ぬか(中白粉)等を用いることができる。中でも、成形品の成形に用いられる(つまり樹脂組成物を構成する)樹脂のペレットの一般的なサイズと類似し、ハンドリングが容易であるという観点から、デンプンは精米(生米)であることが好ましい。なお、ペレットの一般的なサイズは、例えば直径2~5mmのものをいう。よって、デンプン(例えば精米)の直径(平均粒子径)は2~5mmが好ましい。また、デンプンとして米を用いる場合、米粉(例えば、平均粒子径80μm以下)を用いることもできる。米粉の原料としては、β構造(結晶構造)である、精米、古米、吟醸米、米ぬか(中白粉)等が好適である。特に米ぬかは、精米される過程で廃棄されることが多いため、米粉として米ぬかを使用することは、環境負荷が低くエコロジーであり、ライフサイクルアセスメントの観点からも好適である。
【0017】
本発明の一実施形態において、樹脂組成物の原料となるバイオマスの粒径は、樹脂とバイオマスとを含む原料を混練する混練装置中の投入部に入る大きさであれば特に制限はされないが、目安としては目開き0.1~30mm、目開き1~27mm、あるいは、目開き5~25mmの篩を通るような大きさである。
【0018】
木質系バイオマスとしては、木質系、草本系などの如何なるものであってもよく、木粉、竹粉、ワラ、紙粉、パルプなどの少なくとも1種が例示できる。ネピアグラス、ベージグラス、ササ、タケ、綿、トウヒ、カバ、稲わらなど;バガス、籾殻などを含む農業廃棄物;製材残材、林地残材、間伐材、廃建材、木くずなどを含む産業廃棄物;古紙などを含む生活系廃棄物などでもよい。
【0019】
本発明の一実施形態において、木質系バイオマスの粒子径は、例えば、上限としては、60メッシュパス、70メッシュパス、80メッシュパス、あるいは、100メッシュパスのものなどが好適に使用できる。下限としては、200メッシュオン、150メッシュオンであってもよい。木質系バイオマスの市販品としては、LIGNOCEL(登録商標)C100、C200(以上、独国レッテンマイヤー社製)、KCフロックW-100GK、W-100F(以上、日本製紙株式会社製)等が好適である。
【0020】
(樹脂)
樹脂組成物を構成する樹脂は、概して生分解樹脂または非生分解樹脂を含む。生分解樹脂は、生分解性を有していれば、特に限定されず、以下に述べる任意の樹脂を用いることができる。
【0021】
生分解性樹脂は、2価のカルボン酸と、2価のアルコールとの重縮合反応によって得られるものである。2価のカルボン酸は、例えば炭素数1~4あるいは2~3の脂肪族炭化水素における2つの水素がカルボキシ基に置換されたもの、あるいは、芳香族炭化水素における2つの水素がカルボキシ基に置換されたものである。より詳しくは、例えば、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、テレフタル酸、イソフタル酸、オルトフタル酸等が好適である。2種以上のものが適宜組み合わされてもよい。2価のアルコールとしては、炭素数2~6あるいは3~5の脂肪族炭化水素における2つの水素が水酸基に置換されたものがある。より詳しくは、例えば、エタンジオール、プロパンジオール、ブタンジオール、ヘキサンジオール等が好適である。
【0022】
換言すれば、生分解性樹脂は、2価のカルボン酸由来の構成単位と、2価のアルコールの構成単位とを含む。このような生分解性の樹脂として、例えば、ポリブチレンサクシネート(PBS)、ポリブチレンアジペートテレフタレート(PBAT)等が好適である。
【0023】
生分解樹脂は、例えば、ポリ乳酸(PLA)、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリグリコール酸(PGA)、ポリブチレンサクシネート-co-アジペート(PBSA)、ポリブチレンアジペートテレフタレート(PBAT)、ポリエチレンテレフタレートサクシネート(PETS)、PBAT・PLAコンパウンド、澱粉ポリエステル樹脂、酢酸セルロース、ポリヒドロキシアルカン酸(PHA)、及び3-ヒドロキシブチレート-co-3-ヒドロキシヘキサノエート重合体(PHBH)からなる群から選択される少なくとも1種であってもよい。
【0024】
本発明の一実施形態において、生分解樹脂の融点の上限は、焦げ付きや、高温下におけるバイオマスの熱分解を防止するために、180℃、170℃以下、あるいは、160℃以下である。本発明の一実施形態において、非生分解性樹脂の融点の下限は、混練中の脱水を容易に行うことができる観点から、100℃以上であることが好ましく105℃以上であることがより好ましく、110℃以上であることが特に好ましい。本発明の一実施形態において、融点の測定は、例えば株式会社 島津製作所社製の定試験力押出形 細管式レオメータ フローテスタ(CFT-500EX)を用いて行うことができる。
【0025】
本発明の一実施形態において、非生分解性樹脂は、生分解性を有さない樹脂である。ここで、生分解性とは、ISO 9408、ISO 9439、ISO 10707、JIS K 6950 2000年、JIS K 6951 2000年、JIS K 6953 2011年、および、JIS K 6955 2017年の少なくとも1つを満たすものである。つまり、非生分解性は、それらのいずれも満たさないものでありうる。本発明の一実施形態において、非生分解性樹脂は、ポリオレフィンでありうる。本発明の一実施形態において、ポリオレフィンとしては、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)もしくはポリプロピレン(PP)、または、エチレン-酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン-アクリル酸エチル共重合体(EEA)等のエチレン系の共重合体が挙げられる。
【0026】
本発明の一実施形態において、非生分解性樹脂の融点の上限は、焦げ付きを防止するために、120℃、118℃以下、あるいは、116℃以下である。本発明の一実施形態において、非生分解性樹脂の融点の下限は、混練を容易に行うことができる観点から、110℃以上であることが好ましく、111℃以上であることがより好ましく、112℃以上であることが特に好ましい。本発明の一実施形態において、融点の測定は、例えば株式会社 島津製作所社製の定試験力押出形 細管式レオメータ フローテスタ(CFT-500EX)を用いて行うことができる。
【0027】
(相溶化剤)
本発明の一実施形態において、樹脂組成物は相溶化剤を含んでもよい。
【0028】
本発明の一実施形態において、相溶化剤は、飽和カルボン酸、不飽和カルボン酸またはその誘導体が用いられうる。飽和カルボン酸としては、無水コハク酸、コハク酸、無水フタル酸、フタル酸、無水テトラヒドロフタル酸、無水アジピン酸等が挙げられる。不飽和カルボン酸としては、マレイン酸、無水マレイン酸、無水ナジック酸、イタコン酸、無水イタコン酸、シトラコン酸、無水シトラコン酸、ソルビン酸、アクリル酸等が挙げられる。不飽和カルボン酸の誘導体としては、前記不飽和カルボン酸の金属塩、アミド、イミド、エステル等を使用することができる。また、不飽和カルボン酸またはその誘導体で変性された、ポリエチレンまたはポリプロピレンなどのポリオレフィン樹脂を使用することができる。これは、ポリオレフィンと不飽和カルボン酸またはその誘導体と、ラジカル発生剤とを溶媒の存在下または不存在下に加熱混合することにより得られる。
【0029】
本発明の一実施形態において、樹脂組成物は、バイオマスと、樹脂と、必要に応じて相溶化剤とを混練することを有して得られる。バイオマスの好適な配合量(固形分量)は、樹脂組成物となる原料の固形分換算の全量(100質量部)において、1~70質量部、5~68質量部、10~62質量部、20~58質量部、あるいは、30~55質量部の範囲であることが適切である。樹脂の好適な配合量は、樹脂組成物となる原料の固形分換算の全量(100質量部)において、10~69質量部、22~67質量部、29~61質量部、34~57質量部、あるいは、40~54質量部の範囲であることが適切である。相溶化剤の好適な配合量は、樹脂組成物となる原料の固形分換算の全量(100質量部)において、0.2~20質量部、0.5~10質量部、あるいは、1~5質量部の範囲であることが適切である。
【0030】
(乾燥装置100)
乾燥に供される樹脂組成物は、バイオマスと樹脂とを含む原料を混練装置で混練し、当該混練装置から排出されて紐状となり、ペレット状に切断された混練物でありうる。そのため、以下では乾燥対象たる樹脂組成物がペレット状の混練物である形態を例示する。乾燥装置100は、混練物の乾燥装置に相当する。乾燥装置100は、図1図3に示すように第1乾燥部10と、第2乾燥部40と、を有する。なお、乾燥装置100において乾燥される混練物は、乾燥前の含水率の下限が例えば100質量ppm以上、1000質量ppm以上、あるいは10000質量ppm以上であり、上限が500000質量ppm以下、300000質量ppm以下、あるいは100000質量ppm以下のものでありうる。
【0031】
なお、乾燥装置100の説明にあたり、図面には直交座標系を表記している。Xは水平方向の一つであり、第1水平方向Xとする。Yは第1水平方向Xと交差する水平方向に相当し、第2水平方向Yとする。Zは第1水平方向Xおよび第2水平方向Yと交差する方向であり、高さ方向Zとする。以下、詳述する。
【0032】
(第1乾燥部10)
第1乾燥部10は、図3図4図5に示すように気体発生部11と、除湿部12と、圧縮機13と、撹拌部26と、検出部35(含水率検出部に相当)と、を備える。気体発生部11と撹拌部26は、合わせてホッパードライヤと呼ばれ得る。以下、詳述する。
【0033】
気体発生部11は、配管p2、p3、p4、p5によって後述する撹拌部26のタンク29と接続され、タンク29の内部空間に流入する混練物を乾燥させる気体を発生可能に構成している。気体発生部11は、ファンなどを含み、上述したペレットの状態の混練物を乾燥させる気体を発生可能に構成している。
【0034】
除湿部12は、配管p2によって気体発生部11と接続され、気体発生部11から流通する気体を除湿するために設けられる。除湿部12は、気体を除湿する空間と、当該空間に配置され、デシカント方式等のように気体中に含まれる水分を吸着する吸着剤等を含むように構成できる。
【0035】
圧縮機13は、図4に示すように概して加熱部14と、圧縮部19と、を備える。加熱部14は、流入口15と、加熱チャンバ16と、ヒーター17と、流出口18と、を備える。
【0036】
流入口15は、加熱チャンバ16に設けられ、配管p3を通じて除湿部12と連通するように構成している。加熱チャンバ16は、除湿部12から流通する気体が加熱される箇所として構成している。加熱チャンバ16の形状についても特に限定されないが、例示すれば中空の直方体などの形状を採用できる。
【0037】
ヒーター17は、タンク29に流入する混練物を加熱可能に構成している。ヒーター17は、加熱チャンバ16に設置され、電流などのエネルギーの供給によって加熱チャンバ16内に熱エネルギーを発生可能に構成している。ヒーター17は加熱チャンバ16内に熱エネルギーを発生可能な公知のヒーターを採用できる。ヒーター17は、加熱チャンバ16内部の上面や側面などに設置できる。流出口18は、加熱チャンバ16に設けられ、配管p4を通じて加熱された流体を下流側に流出可能に構成している。流入口15および流出口18は、気体を流通できれば具体的な形状は限定されないが、例示として筒状に構成できる。
【0038】
圧縮部19は、配管p2、p3、p4によって気体発生部11からの気体が流通可能であり、気体発生部11から流通する気体を圧縮可能に構成している。圧縮部19は、図4に示すように流入口21と、圧縮チャンバ22と、圧縮弁23と、排水部24と、流出口25と、を備える。
【0039】
流入口21は、圧縮チャンバ22に設けられ、配管p4を介して加熱チャンバ16の流出口18と連通するように構成している。圧縮チャンバ22は、加熱チャンバ16から流通する気体を圧縮弁23により圧縮する空間となるように構成している。圧縮チャンバ22は、図4に示すように円筒と円錐を組み合わせた中空形状に構成できる。
【0040】
圧縮弁23は、圧縮チャンバ22に設けられ、加熱チャンバ16から流入する気体の圧力を調整することによって室内の気体を圧縮可能に構成している。圧縮弁23は、静圧を高める機構により、後述する撹拌部26のタンク29の内部空間を通常の乾燥機に比べて例えば2~5倍に加圧できる。これにより、乾燥対象であるペレット状の混練物への熱の浸透が促進され、乾燥時間の短縮を図るとともに、混練物の内部の水分やガスの放出を多くすることができる。
【0041】
排水部24は圧縮チャンバ22の下部において液化した成分を圧縮チャンバ22から排出可能に構成している。加熱部14において高温となった気体は圧縮チャンバ22において冷却される。その結果、気体中に含まれる油分は液化し、圧縮チャンバ22の下部に溜まり、ドレン等により排出可能になる。ここで、規定の圧力を超えた気体は外部に排出され、配管を通じて循環しないように構成している。
【0042】
流出口25は、配管p5を介して圧縮チャンバ22において圧縮された流体を撹拌部26のタンク29に流出可能に構成している。流入口21および流出口25は、流入口15等と同様に筒状に構成できる。
【0043】
撹拌部26は、図5図6に示すように流入口27、28と、タンク29と、回転軸31と、撹拌翼32と、流出口33、34と、を含む。流入口27は、図5に示すようにタンク29の上部に設けられ、配管p5を介して圧縮部19の流出口25と連通するように構成している。流入口28は、流入口27と別にタンク29の上部に設けられ、配管p1を介して乾燥対象となる混練物を流通可能に構成している。
【0044】
タンク29は、乾燥対象となる混練物と圧縮部19から流通する気体を流通させる空間として構成している。タンク29は、混練物を収容可能な内部空間を設けるように構成している。タンク29には圧縮機13と同様にタンク29の内部空間に流通する流体を加熱するヒーター(図示省略)を設置することができる。また、タンク29には配管p1を介して乾燥対象となる混練物をタンク29の内部空間に吸引する吸引ブロワなどを設置することができる。タンク29は、本実施形態において図7などに示すように円筒と円錐台を組み合わせたような形状として構成している。ただし、混練物を含む気体を下流に流通できれば、タンクの具体的な形状は上記に限定されない。
【0045】
回転軸31は、タンク29の内部空間を流通する混練物を撹拌させる撹拌翼32の軸として構成している。回転軸31は、本実施形態においてモーターMと接続されて垂直方向(高さ方向Z)に沿うように構成しており、垂直方向を中心に回転可能に設置している。
【0046】
撹拌翼32は、タンク29の内部空間において回転軸31と一体に配置しており、これにより回転軸31を中心に回転してタンク29の内部空間を流通する混練物を撹拌可能に構成している。撹拌翼32は、本実施形態において図6から図8に示すように平面視した際に略均等な角度間隔で高さ方向Zにおける位置を異ならせるように配置している。ただし、タンクの内部空間を流通する混練物を撹拌できれば、撹拌翼の個数や具体的な配置は図6から図8に限定されない。
【0047】
流出口33は、配管p6を介してタンク29と気体発生部11と連通するように構成している。気体発生部11から発生した気体は、配管p2を介して除湿部12に流通し、配管p3を介して圧縮機13の加熱部14に流通し、配管p4を介して圧縮部19に流通し、配管p5を介してタンク29に流通し、配管p6を介して気体発生部11に戻る。このように気体発生部11から発生した気体は、除湿部12、加熱部14、圧縮部19、タンク29を循環する。
【0048】
流出口34はタンク29に設けられ、タンク29の内部空間に流入した混練物を含む気体を下流側に流通させるように構成している。流出口34は、本実施形態において図7に示すようにタンク29の下部に設けるように構成している。流入口27、28、および流出口33、34は流入口15などと同様に筒状に構成できる。
【0049】
検出部35は、第1乾燥部10を構成する撹拌部26の下流側において流出口34に隣接して配置され、撹拌部26によって撹拌・乾燥した混練物の含水率を測定可能に構成している。検出部35は流通する混練物の含水率を測定できれば特に限定されないが、例示すればスイス ブライ エアープロコン社製のBRYSCANTMセンサーシリーズMoisture MinderTM M100等の近赤外線を照射して含水率を測定する機器を利用できる。検出部35の測定対象となる混練物は、測定結果が基準となる含水率となるか否かによって流通する経路を変えることができる。すなわち、検出部35による測定結果が基準以下の場合、混練物は配管p7を通じて第2乾燥部40に流通させることができる。一方、検出部35による測定結果が基準を越える場合、配管p7と別の経路に排出し、必要に応じ作業者によって配管p1から改めて第1乾燥部10による乾燥を再実施させることができる。
【0050】
(第2乾燥部40)
第2乾燥部40は、第1乾燥部10よりも下流側に設置している。第2乾燥部40は、図2図10に示すように気体発生部41と、除湿部42と、圧縮機43と、撹拌部50と、検出部58と、を備える。
【0051】
気体発生部41は、配管p8、p9、p10、p11によって後述する撹拌部50のタンク53と接続され、タンク53の内部空間に流入する混練物を乾燥させる気体を発生可能に構成している。気体発生部41のその他の内容は気体発生部11と同様であるため、詳細な説明を省略する。
【0052】
除湿部42は、配管p8、p9によって気体発生部41と接続され、気体発生部41から流通する気体を除湿するように設けている。除湿部42のその他の内容は除湿部12と同様であるため、詳細な説明を省略する。
【0053】
圧縮機43は、図9に示すように圧縮機13と比較して加熱部14を備えない一方で、圧縮部44を備える。圧縮部44は、配管p8、p9、p10によって気体発生部41からの気体が流通可能であり、気体発生部41から流通する気体を圧縮可能に構成している。圧縮部44は、流入口45と、圧縮チャンバ46と、圧縮弁47と、排水部48と、流出口49と、を備える。
【0054】
流入口45は、圧縮チャンバ46に設けられ、配管p10を介して除湿部42と連通するように構成している。圧縮チャンバ46は、除湿部42から流通する気体が圧縮弁47により圧縮される空間として構成している。圧縮弁47は、圧縮チャンバ46に設けられ、除湿部42から流入する気体の圧力を調整することによって室内の気体を圧縮可能に構成している。排水部48は、圧縮チャンバ46の下部において液化した成分を圧縮チャンバ46から排出可能に構成している。流出口49は、配管p11を介して圧縮チャンバ46において圧縮された気体を撹拌部50のタンク53に流出可能に構成している。流入口45、圧縮チャンバ46、および流出口49の形状などは、第1乾燥部10の流入口21、圧縮チャンバ22、流出口25の各々と同様に構成できる。
【0055】
撹拌部50は、図10図11に示すように流入口51、52と、タンク53と、回転軸54と、撹拌翼55と、流出口56、57と、を含む。撹拌部50は、撹拌部26と異なり、ヒーターを備えない以外の構成は撹拌部26と同様である。
【0056】
すなわち、流入口51はタンク53の上部に設けられ、配管p11を介して圧縮部44の流出口49と連通するように構成している。流入口52は、流入口51と別にタンク53の上部に設けられ、配管p7を介して第1乾燥部10からの混練物をタンク53に流通可能に構成している。
【0057】
タンク53は、乾燥対象となる混練物と圧縮部44から流通する気体を流通させる空間として構成している。タンク53は、混練物を収容可能な内部空間を設けるように構成している。タンク53は、タンク29と同様に配管p7を介して乾燥対象となる混練物をタンク53の内部空間に吸引する吸引ブロワなどを設置することができる。また、タンク53は、タンク29と同様に円筒と円錐台を組み合わせたような形状として構成しているが、混練物を含む気体を流通できれば具体的な形状は上記に限定されない。
【0058】
回転軸54は、タンク53の内部空間を流通する混練物を撹拌させる撹拌翼55の軸として構成している。撹拌翼55は、タンク53の内部空間に配置され、回転軸54を中心に回転して内部空間を流通する混練物を乾燥させるように構成している。回転軸54と撹拌翼55は、第1乾燥部10の回転軸31と撹拌翼32と同様であるため、詳細な説明を省略する。
【0059】
流出口56は、配管p12を介してタンク53と気体発生部41を連通するように構成している。流出口57は、タンク53の下部に設けられ、タンク53の内部空間に流入した混練物を含む気体を下流側に流通させるように構成している。
【0060】
検出部58は、第2乾燥部40を構成する撹拌部50の下流側において流出口57に隣接して配置され、撹拌部50によって撹拌・乾燥した混練物の含水率を測定可能に構成している。検出部58による含水率の測定結果が基準以下の場合、測定対象は図示しない配管を通じて最終製品を収容するストックタンク等に流通させることができる。一方、含水率の測定結果が基準を越える場合、混練物はストックタンクに通じる配管と別の経路に排出し、必要に応じて作業者によって配管p1から改めて第1乾燥部10による乾燥を再実施させることができる。上記以外の検出部58の構成は、第1乾燥部10の検出部35と同様であるため、検出部58に関する詳細な説明は省略する。
【0061】
第2乾燥部40には、第1乾燥部10から流通し、混練物を冷却する冷却部59を設けている。冷却部59は、図3に示すように、混練物を乾燥させる気体の流路で見て、気体発生部11と除湿部12の間に配置している。冷却部59は、配管p8を通じて気体発生部11からの気体を流通させる流入口と、内部空間と、内部空間に設けられる熱交換器と、配管p9を通じて冷却された材料を含む気体を除湿部42に排出する流出口などを含む公知の冷却機を採用できる。冷却部59を流通する気体は、配管p8~p12を通じて気体発生部41、冷却部59、除湿部42、圧縮機43、撹拌部50を循環するように構成している。
【0062】
第2乾燥部40の気体発生部41で発生した気体は配管p8を経て冷却部59で冷却され、配管p9を経て除湿部42において除湿され、配管p10を経て圧縮機43により圧縮され、配管p11を経て撹拌部50のタンク53の内部空間に流通する。
【0063】
以上のように構成された乾燥装置100では、上述したバイオマス原料が混練され、ペレット状に切断された混練物が吸引ブロワ等によって配管p1を通じて第1乾燥部10に流通する。第1乾燥部10では気体発生部11、除湿部12、圧縮機13、撹拌部26のタンク29を循環する気体によって混練物がタンク29の内部空間において除湿・加熱・撹拌・乾燥される。そして、混練物は、乾燥後の含水率が基準以下の場合に吸引ブロワ等によって配管p7を通じて第2乾燥部40に流通する。第1乾燥部10ではタンク29内の温度がおよそ80~110℃程度、1~3時間程度で乾燥が行われる。
【0064】
第2乾燥部40では気体発生部41、冷却部59、除湿部42、圧縮機43、撹拌部50のタンク53を循環する気体によって混練物がタンク53の内部空間において除湿・冷却・撹拌・乾燥される。第2乾燥部40において除湿・冷却・撹拌・乾燥された気体は、乾燥後の含水率が基準以下の場合に配管(図示省略)を通じて最終的に樹脂組成物を収容する容器(ストックタンク)に収容される。第2乾燥部40から最終的に樹脂組成物を収容する容器までには、第1乾燥部10のタンク29と第2乾燥部40のタンク53と同様に吸引ブロワを配管に接続して、第2乾燥部40からストックタンクに樹脂組成物を流通させることができる。第2乾燥部40ではタンク53内の温度がおよそ25~50℃程度、1~3時間程度で乾燥が行われる。
【0065】
乾燥後の混練物(樹脂組成物)は含水率が100質量ppm未満、50ppm以下、あるいは30ppm未満となる。下限としては検出限界以上である。なお、乾燥装置100による混練物の乾燥前後の含水率の測定は、水分測定装置(日東精工アナリテック株式会社社製 CA-310 電量滴定法 CAモード)を用いて、カールフィッシャー電量滴定法にて行うことができる。
【0066】
以上説明したように、本実施形態に係る乾燥装置100は、第1乾燥部10がタンク29と、気体発生部11と、撹拌翼32を備え、第2乾燥部40が撹拌部50に係るタンク53と、気体発生部41と、撹拌翼55を備える。タンク29は、樹脂組成物を収容する内部空間を設けるように構成している。気体発生部11は、配管p2、p3、p4、p5によってタンク29と接続され、内部空間に流入する樹脂組成物を乾燥させる気体を発生可能に構成している。撹拌翼32は、タンク29の内部空間に配置され、回転軸31を中心に回転して内部空間を流通する樹脂組成物を撹拌させるように構成している。第2乾燥部40のタンク53、気体発生部41、および撹拌翼55についても第1乾燥部10のタンク29、気体発生部11、および撹拌翼32の各々と同様に構成している。
【0067】
一般的に、樹脂組成物の乾燥の際、乾燥温度を高く設定すると、樹脂組成物中の樹脂同士が融着または接着し、それが互着という現象として現れる。また、上述した樹脂組成物はバイオマスを含みうるため、高温に曝されたバイオマス(特にデンプン系バイオマス)が樹脂同士を接着する接着剤のように作用し、その現象は助長される。そのため、乾燥温度を高く設定することが難しく、その分、製造工程において乾燥のためのスペースを比較的広く取る必要がある。これに対して、乾燥装置100では、上記のようにタンク29の内部空間において撹拌翼32を回転させながら樹脂組成物を乾燥させ、タンク53の内部空間において撹拌翼55を回転させながら樹脂組成物を乾燥させている。このように構成することによって、乾燥温度を高く設定しても、樹脂組成物内部に含まれている微量な水分も揮発させつつ、樹脂同士の互着を防止または抑制することができる。また、樹脂同士の互着を防止または抑制することによって、乾燥を行うタンク内の温度を互着が比較的起こりやすい状況と比べて高く設定することができる。また、樹脂組成物の製造工程において必要な乾燥スペースが大きくなることを抑制できる。
【0068】
また、乾燥装置100は、第1乾燥部10の下流に設けられ、樹脂組成物の含水率を検出可能な検出部35を有し、第2乾燥部40についても同様に検出部58を有するように構成している。このように構成することによって、樹脂組成物の含水率が設計値まで低下できているかを確認することができる。
【0069】
また、第1乾燥部10は配管p2によって気体発生部11と接続され、気体発生部11から流通する気体を除湿する除湿部12を備え、第2乾燥部40は、配管p8、p9を介して除湿部42が気体発生部41と接続されるように構成している。このように構成することによって、撹拌翼32の撹拌に加えて除湿部12、42によっても樹脂組成物を構成する樹脂同士の互着を防止または抑制することができる。
【0070】
また、第1乾燥部10は配管p2、p3、p4によって気体発生部11からの気体が流通可能であり、気体発生部11から流通する気体を圧縮する圧縮部19を備える。第2乾燥部40は、配管p8、p9、p10によって気体発生部41からの気体が流通可能であり、気体発生部41から流通する気体を圧縮部44において圧縮可能に構成している。このように乾燥装置100に圧縮部19、44を設けることによって、樹脂組成物の乾燥時間の短縮を図ることができる。
【0071】
また、乾燥装置100は、タンク29に流入する樹脂組成物を加熱可能なヒーターを含む第1乾燥部10と、第1乾燥部10よりも下流側に設けられ、第1乾燥部10から流通する混練物を冷却可能な冷却部59を含む第2乾燥部40を備える。このように構成することによって、樹脂組成物の乾燥効率を良好にすることができる。
【0072】
なお、本発明は上述した実施形態にのみ限定されず特許請求の範囲において種々の変更が可能である。上記において乾燥装置100は第1乾燥部10と、第2乾燥部40を備えると説明したが、樹脂組成物を所望の含水率まで乾燥できれば、乾燥部は第1乾燥部および第2乾燥部のいずれかのみを含むように構成してもよい。また、第1乾燥部10および第2乾燥部40には圧縮部19、44を設けると説明したが、第1乾燥部および第2乾燥部のような乾燥部には圧縮部を設けなくてもよい。
【0073】
本発明は、下記態様および形態を包含する。
【0074】
1.樹脂組成物を乾燥するための乾燥装置であって、
前記樹脂組成物を収容可能な内部空間を設けたタンクと、
配管によって前記タンクと接続され、前記内部空間に流入する前記樹脂組成物を乾燥させる気体を発生可能な気体発生部と、
前記タンクの前記内部空間に配置され、回転軸を中心に回転して前記内部空間を流通する前記樹脂組成物を撹拌させる撹拌翼を備える乾燥部を有する、乾燥装置。
【0075】
2.前記乾燥部の下流に設けられ、前記樹脂組成物の含水率を検出可能な含水率検出部を有する上記1.に記載の乾燥装置。
【0076】
3.前記乾燥部は、配管によって前記気体発生部と接続され、前記気体発生部から流通する気体を除湿する除湿部を備える上記1.または2.に記載の乾燥装置。
【0077】
4.前記乾燥部は、配管によって前記気体発生部からの気体が流通可能であり、前記気体発生部から流通する気体を圧縮する圧縮部を備える上記1.~3.のいずれかに記載の乾燥装置。
【0078】
5.前記乾燥部は、前記タンクに流入する前記樹脂組成物を加熱可能なヒーターを含む第1乾燥部と、
前記第1乾燥部よりも下流側に設けられ、前記第1乾燥部から流通する前記樹脂組成物を冷却可能な冷却部を含む第2乾燥部と、を備える上記1.から4.のいずれかに記載の乾燥装置。
【符号の説明】
【0079】
100 乾燥装置、
10 第1乾燥部(乾燥部)、
11 気体発生部、
12 除湿部、
17 ヒーター、
19 圧縮部、
29 タンク、
32 撹拌翼、
35 検出部(含水率検出部)、
40 第2乾燥部(乾燥部)、
41 気体発生部、
42 除湿部、
44 圧縮部、
53 タンク、
55 撹拌翼、
58 検出部(含水率検出部)、
59 冷却部、
p1~p12 配管、
X 第1水平方向、
Y 第2水平方向。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11