(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024049336
(43)【公開日】2024-04-09
(54)【発明の名称】自動車投光器用照明装置
(51)【国際特許分類】
F21S 41/657 20180101AFI20240402BHJP
F21S 45/70 20180101ALI20240402BHJP
F21V 19/02 20060101ALI20240402BHJP
F21W 102/13 20180101ALN20240402BHJP
【FI】
F21S41/657
F21S45/70
F21V19/02 300
F21W102:13
【審査請求】有
【請求項の数】14
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023130755
(22)【出願日】2023-08-10
(31)【優先権主張番号】22198420.6
(32)【優先日】2022-09-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(71)【出願人】
【識別番号】593045569
【氏名又は名称】ツェットカーヴェー グループ ゲーエムベーハー
(74)【代理人】
【識別番号】100080816
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 朝道
(74)【代理人】
【識別番号】100098648
【弁理士】
【氏名又は名称】内田 潔人
(72)【発明者】
【氏名】ペーター シャデンホーファー
(72)【発明者】
【氏名】ラルス アムンドソン
【テーマコード(参考)】
3K013
【Fターム(参考)】
3K013AA02
(57)【要約】 (修正有)
【課題】改善された照明装置を提供する。
【解決手段】自動車投光器用の投光器レベリングであり、主方向(X)において光を放出するよう構成された少なくとも1つの主ライトモジュール(100)、少なくとも1つの主ライトモジュール(100)をシールドするための可動のシールドカバー(200)、少なくとも1つの主ライトモジュール(100)の非照明位置(P1a、P1b、P2a)と少なくとも1つの主ライトモジュール(100)の照明位置(P3a、P4a)との間で回転軸(RA)の周りでの少なくとも1つの主ライトモジュール(100)の運動と、少なくとも1つの主ライトモジュール(100)とシールドカバー(200)の互いに対する運動を同時に実行させるための運動装置(300)を含む。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動車投光器用の照明装置であって、
前記照明装置(10)は自動車投光器のための投光器レベリングを提供すること、
前記照明装置(10)は、
・前記照明装置(10)の前方へ光分布を投影するために、主方向(X)において光路に沿って光を放出するよう構成された少なくとも1つの主ライトモジュール(100)、但し、前記少なくとも1つの主ライトモジュール(100)は回転軸(RA)の周りで回転可能である、
・前記少なくとも1つの主ライトモジュール(100)が前記主方向(X)において前記照明装置(10)の前方へ光を放出することを阻止するために、前記少なくとも1つの主ライトモジュール(100)をシールドするための可動のシールドカバー(200)、
・前記少なくとも1つの主ライトモジュール(100)の非照明位置(P1a、P2a)と前記少なくとも1つの主ライトモジュール(100)の照明位置(P3a、P4a)との間で、前記回転軸(RA)の周りでの前記少なくとも1つの主ライトモジュール(100)の運動と、前記少なくとも1つの主ライトモジュール(100)と前記シールドカバー(200)の互いに対する運動を同時に実行させるための運動装置(300)、但し、
・前記非照明位置(P1a、P2a)においては、前記シールドカバー(200)は―前記主方向(X)において見て―前記少なくとも1つの主ライトモジュール(100)の前方にあり、前記少なくとも1つの主ライトモジュール(100)が前記照明装置(10)の前方へ光を放出することを阻止するために前記少なくとも1つの主ライトモジュール(100)の光路をブロックし、及び、
・前記照明位置(P3a、P4a)においては、前記シールドカバー(200)は、前記少なくとも1つの主ライトモジュール(100)が前記照明装置(10)の前方へ光を放出することを可能にするために、前記主方向(X)において前記少なくとも1つの主ライトモジュール(100)の光路をブロックしないように、前記少なくとも1つの主ライトモジュール(100)の光路から外れるよう移動されている、及び、
・前記少なくとも1つの主ライトモジュール(100)及び前記シールドカバー(200)の運動に関して定置的なフレーム(400)、但し、前記運動装置(300)は前記フレーム(400)に取り付けられている、
を含むこと、
各照明位置(P3a、P4a)では、前記少なくとも1つの主ライトモジュール(100)は、自動車投光器のための投光器レベリングを可能にするよう前記照明装置(10)の前方へ異なる角度位置(複数)で前記光分布を投影するために、前記回転軸(RA)の周りの所定の作動角度範囲の定義された角度位置にあること
を特徴とする、照明装置。
【請求項2】
自動車投光器用の照明装置であって、
前記照明装置(20)は自動車投光器のための投光器レベリングを提供すること、
前記照明装置(20)は、
・前記照明装置(20)の前方へ光分布を投影するために、主方向(X)において光路に沿って光を放出するよう構成された少なくとも1つの主ライトモジュール(100)、但し、前記少なくとも1つの主ライトモジュール(100)は回転軸(RA)の周りで回転可能である、
・透光性セクション(61)を有するフロントカバー(60)、但し、前記フロントカバー(60)は、前記主方向(X)において前記少なくとも1つの主ライトモジュール(100)の下流側に配置されている、
・前記少なくとも1つの主ライトモジュール(100)が前記主方向(X)において前記照明装置(20)の前方へ光を放出することを阻止するために、前記フロントカバー(60)の前記透光性セクション(61)をシールドするための可動のシールドカバー(200)、
・前記少なくとも1つの主ライトモジュール(100)の非照明位置(P1b)と前記少なくとも1つの主ライトモジュール(100)の照明位置(P3b)との間で、前記回転軸(RA)の周りでの前記少なくとも1つの主ライトモジュール(100)の運動と、前記少なくとも1つの主ライトモジュール(100)と前記シールドカバー(200)の互いに対する運動を同時に実行させるための運動装置(300)、但し、
・前記非照明位置(P1b)においては、前記少なくとも1つの主ライトモジュール(100)は当該少なくとも1つの主ライトモジュール(100)の光路をブロックする前記フロントカバー(60)によってカバーされ、かつ、前記シールドカバー(200)は前記少なくとも1つの主ライトモジュール(100)が前記照明装置(20)の前方へ光を放出することを阻止するために前記フロントカバー(60)の前記透光性セクション(61)をブロックし、及び、
・前記照明位置(P3a、P4a)においては、前記少なくとも1つの主ライトモジュール(100)が前記主方向(X)において前記フロントカバー(60)の前記透光性セクション(61)を介して前記照明装置(20)の前方へ光を放出することを可能にするために、前記シールドカバー(200)は前記フロントカバー(60)の前記透光性セクション(61)から外れるように移動されており、かつ、前記少なくとも1つの主ライトモジュール(100)は前記フロントカバー(60)によってブロックされていない、及び、
・前記少なくとも1つの主ライトモジュール(100)及び前記シールドカバー(200)の運動に関して定置的なフレーム(400)、但し、前記運動装置(300)は前記フレーム(400)に取り付けられている、
を含むこと、
各照明位置(P3b)では、前記少なくとも1つの主ライトモジュール(100)は、自動車投光器のための投光器レベリングを可能にするよう前記照明装置(20)の前方へ異なる角度位置(複数)で前記光分布を投影するために、前記回転軸(RA)の周りの所定の作動角度範囲の定義された角度位置にあること
を特徴とする、照明装置。
【請求項3】
請求項2に記載の照明装置において、
前記照明装置(20)は、前記照明装置(20)の前方へ光分布を投影するために光路に沿って光を放出するよう構成された少なくとも1つの副ライトモジュール(700)を含むこと、
前記少なくとも1つの副ライトモジュール(700)は前記回転軸(RA)の周りで回転可能であること、
前記運動装置は、前記非照明位置(P1b)と中間位置(P2b)と前記少なくとも1つの主ライトモジュール(100)の照明位置(P3b)との間で、前記回転軸(RA)の周りでの前記少なくとも1つの主ライトモジュール(100)及び前記少なくとも1つの副ライトモジュール(700)の運動と、前記少なくとも1つの主ライトモジュール(100)及び前記少なくとも1つの副ライトモジュール(700)と前記シールドカバー(200)の互いに対する運動を同時に実行させるよう、構成されていること、但し、
・前記非照明位置(P1b)においては、前記少なくとも1つの主ライトモジュール(100)と前記少なくとも1つの副ライトモジュール(700)は、当該少なくとも1つの主ライトモジュール(100)及び当該少なくとも1つの副ライトモジュール(700)の光路をブロックする前記フロントカバー(60)によってカバーされ、かつ、前記シールドカバー(200)は、前記少なくとも1つの主ライトモジュール(100)及び前記少なくとも1つの副ライトモジュール(700)が前記照明装置(20)の前方へ光を放出することを阻止するために前記フロントカバー(60)の前記透光性セクションをブロックし、
・前記中間位置(P2b)においては、前記少なくとも1つの主ライトモジュール(100)は当該少なくとも1つの主ライトモジュール(100)の光路をブロックする不透明な前記フロントカバー(60)によってカバーされ、前記シールドカバー(200)は、前記少なくとも1つの副ライトモジュール(700)が前記主方向(X)において前記フロントカバー(60)の前記透光性セクション(61)を介して前記照明装置(20)の前方へ光を放出できるように、前記フロントカバー(60)の前記透光性セクション(61)から外れるよう移動されており、
・前記照明位置(P3b)においては、前記少なくとも1つの主ライトモジュール(100)が前記主方向(X)において前記フロントカバー(60)の前記透光性セクション(61)を介して前記照明装置(20)の前方へ光を放出することを可能にするよう、前記シールドカバー(200)は前記フロントカバー(60)の前記透光性セクション(61)から外れるように移動されており、かつ、前記少なくとも1つの主ライトモジュール(100)は前記フロントカバー(60)によってブロックされておらず、及び、
前記シールドカバー(200)又は前記フロントカバー(60)は、前記少なくとも1つの副ライトモジュール(700)が前記フロントカバー(60)の前記透光性セクション(61)を介して前記照明装置(20)の前方へ光を放出することを阻止するために、前記少なくとも1つの副ライトモジュール(700)の光路をブロックすること
を特徴とする、照明装置。
【請求項4】
請求項3に記載の照明装置において、
前記少なくとも1つの副ライトモジュール(700)は、前記少なくとも1つの主ライトモジュール(100)の光分布とは異なる光分布を前記照明装置(20)の前方へ放出するよう構成されていること
を特徴とする、照明装置。
【請求項5】
請求項1又は2に記載の照明装置において、
前記作動角度範囲は、測定スクリーン上において前記V-Vラインに沿って0°~-20°の角度範囲に相当すること
を特徴とする、照明装置。
【請求項6】
請求項1又は2に記載の照明装置において、
前記シールドカバー(200)は、前記非照明位置(P1a、P2a)と前記照明位置(P3a、P4a)との間で移行する間、その空間的配向を維持すること
を特徴とする、照明装置。
【請求項7】
請求項1又は2に記載の照明装置において、
前記シールドカバー(200)は、前記照明位置(10、20)が自動車に正しく組み込まれた状態で見て、実質的に垂直方向に運動可能であること
を特徴とする、照明装置。
【請求項8】
請求項1又は2に記載の照明装置において、
前記運動装置(300)は、前記少なくとも1つの主ライトモジュール(100)及び前記シールドカバー(200)の運動を同時に駆動するよう構成されたレベリングモータ(310)を含むこと
を特徴とする、照明装置。
【請求項9】
請求項3又は4に記載の照明装置において、
前記運動装置(300)は、前記少なくとも1つの主ライトモジュール(100)、前記副ライトモジュール(700)及び前記シールドカバー(200)の運動を同時に駆動するよう構成されたレベリングモータ(310)を含むこと
を特徴とする、照明装置。
【請求項10】
請求項1又は2に記載の照明装置において、
前記運動装置(300)はリンク機構(500)を含み、前記リンク機構(500)は、前記リンク機構(500)の駆動が前記少なくとも1つの主ライトモジュール(100)及び前記シールドカバー(200)の同時の運動を引き起こすように、前記少なくとも1つの主ライトモジュール(100)と前記シールドカバー(200)とをリンクするよう構成されていること
を特徴とする、照明装置。
【請求項11】
請求項3又は4に記載の照明装置において、
前記運動装置(300)はリンク機構(500)を含み、前記リンク機構(500)は、前記リンク機構(500)の駆動が前記少なくとも1つの主ライトモジュール(100)、前記少なくとも1つの副ライトモジュール(700)及び前記シールドカバー(200)の同時の運動を引き起こすように、前記少なくとも1つの主ライトモジュール(100)と前記少なくとも1つの副ライトモジュール(700)と前記シールドカバー(200)とをリンクするよう構成されていること
を特徴とする、照明装置。
【請求項12】
請求項1又は2に記載の照明装置において、
前記照明装置(10、20)は、透光性セクション(61)を備えたフロントカバー(60)を含むこと、
前記フロントカバー(60)は、前記主方向(X)において前記少なくとも1つの主ライトモジュール(100)の下流側に配置されていること、
前記照明位置(P3a、P4a、P3b)において、前記少なくとも1つの主ライトモジュール(100)は前記透光性セクション(61)を介して前記照明装置(10、20)の前方へ光を放出すること
を特徴とする、照明装置。
【請求項13】
請求項12に記載の照明装置において、
前記非照明位置(P1a、P1b、P2a)では、前記シールドカバー(200)は、前記少なくとも1つの主ライトモジュール(100)が前記照明装置(10、20)の前方へ光を放出することを阻止するために、前記フロントカバー(60)の前記透光性セクション(61)のブロックも行うこと、
前記照明位置(P3a、P4a、P3b)では、前記シールドカバー(200)は、前記フロントカバー(60)の前記透光性セクション(61)から外れるよう移動されていること
を特徴とする、照明装置。
【請求項14】
請求項1~4の何れかに記載の照明装置(10、20)を少なくとも1つ含む、自動車投光器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は2022年9月28日に出願された欧州特許出願第22198420.6号についてのパリ条約上の優先権の利益を主張するものであり、当該出願の全内容は引照を以って本書に繰り込みここに記載されているものとする。
【0002】
本発明は、自動車投光器(前照灯等)用照明装置であって、該照明装置が自動車投光器のための投光器レベリング(levelling)を提供するものに関する。
【0003】
本発明は、更に、本発明の照明装置を少なくとも1つ含む自動車投光器(前照灯等)に関する。
【背景技術】
【0004】
自動車投光器のための投光器レベリングを提供すると共に、ライトモジュールからの光が照明装置の前方へ意図せずに放出されることのないように安全性の増大を可能にする照明装置を提供することについての要望が増大している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
この目的のために、従来技術において解決策が幾つか提案されているが、それらは満足できるものではない。
【0007】
したがって、本発明の課題は改善された照明装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の第1の視点により、自動車投光器用の照明装置が提供される。
前記照明装置は自動車投光器のための投光器レベリング(levelling)を提供すること、
前記照明装置は、
・前記照明装置の前方へ光分布を投影するために、主方向において光路に沿って光を放出するよう構成された少なくとも1つの主ライトモジュール、但し、前記少なくとも1つの主ライトモジュールは回転軸の周りで回転可能である、
・前記少なくとも1つの主ライトモジュールが前記主方向において前記照明装置の前方へ光を放出することを阻止するために、前記少なくとも1つの主ライトモジュールをシールド(遮光)するための可動のシールドカバー、
・前記少なくとも1つの主ライトモジュールの非照明位置と前記少なくとも1つの主ライトモジュールの照明位置との間で、前記回転軸の周りでの前記少なくとも1つの主ライトモジュールの運動と、前記少なくとも1つの主ライトモジュールと前記シールドカバーの互いに対する(相対的)運動を同時に実行させるための運動装置、但し、
・前記非照明位置においては、前記シールドカバーは―前記主方向において見て―前記少なくとも1つの主ライトモジュールの前方にあり、前記少なくとも1つの主ライトモジュールが前記照明装置の前方へ光を放出することを阻止するために前記少なくとも1つの主ライトモジュールの光路をブロック(遮断)し、及び、
・前記照明位置においては、前記シールドカバーは、前記少なくとも1つの主ライトモジュールが前記照明装置の前方へ光を放出することを可能にするために、前記主方向において前記少なくとも1つの主ライトモジュールの光路をブロック(遮断)しない(ブロック解除する)ように、前記少なくとも1つの主ライトモジュールの光路から外れるよう移動されている、及び、
・前記少なくとも1つの主ライトモジュール及び前記シールドカバーの運動に関して定置的なフレーム、但し、前記運動装置は前記フレームに取り付けられている、
を含むこと、
各照明位置では、前記少なくとも1つの主ライトモジュールは、自動車投光器のための投光器レベリングを可能にするよう前記照明装置の前方へ異なる角度位置(複数)で前記光分布を投影するために、前記回転軸の周りの所定の作動角度範囲(内)の(1つの)定義された角度位置にあることを特徴とする(形態1)。
本発明の第2の視点により、自動車投光器用の照明装置が提供される。
前記照明装置は自動車投光器のための投光器レベリング(levelling)を提供すること、
前記照明装置は、
・前記照明装置の前方へ光分布を投影するために、主方向において光路に沿って光を放出するよう構成された少なくとも1つの主ライトモジュール、但し、前記少なくとも1つの主ライトモジュールは回転軸の周りで回転可能である、
・透光性セクションを有するフロントカバー、但し、前記フロントカバーは、前記主方向において前記少なくとも1つの主ライトモジュールの下流側に配置されている、
・前記少なくとも1つの主ライトモジュールが前記主方向において前記照明装置の前方へ光を放出することを阻止するために、前記フロントカバーの前記透光性セクションをシールド(遮光)するための可動のシールドカバー、
・前記少なくとも1つの主ライトモジュールの非照明位置と前記少なくとも1つの主ライトモジュールの照明位置との間で、前記回転軸の周りでの前記少なくとも1つの主ライトモジュールの運動と、前記少なくとも1つの主ライトモジュールと前記シールドカバーの互いに対する(相対的)運動を同時に実行させるための運動装置、但し、
・前記非照明位置においては、前記少なくとも1つの主ライトモジュールは、当該少なくとも1つの主ライトモジュールの光路をブロックする前記フロントカバーによってカバーされ、かつ、前記シールドカバーは、前記少なくとも1つの主ライトモジュールが前記照明装置の前方へ光を放出することを阻止するために前記フロントカバーの前記透光性セクションをブロック(遮光)し、及び、
・前記照明位置においては、前記少なくとも1つの主ライトモジュールが前記主方向において前記フロントカバーの前記透光性セクションを介して前記照明装置の前方へ光を放出することを可能にするために、前記シールドカバーは前記フロントカバーの前記透光性セクションから外れるように移動されており、かつ、前記少なくとも1つの主ライトモジュールは前記フロントカバーによってブロック(遮光)されていない、及び、
・前記少なくとも1つの主ライトモジュール及び前記シールドカバーの運動に関して定置的なフレーム、但し、前記運動装置は前記フレームに取り付けられている、
を含むこと、
各照明位置では、前記少なくとも1つの主ライトモジュールは、自動車投光器のための投光器レベリングを可能にするよう前記照明装置の前方へ異なる角度位置(複数)で前記光分布を投影するために、前記回転軸の周りの所定の作動角度範囲(内)の(1つの)定義された角度位置にあること
を特徴とする(形態2)。
本発明の第3の視点により、本発明の照明装置を少なくとも1つ含む、自動車投光器が提供される(形態14)。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(形態1)上記本発明の第1の視点参照。
(形態2)上記本発明の第2の視点参照。
(形態3)形態2に記載の照明装置において、
前記照明装置は、前記照明装置の前方へ光分布を投影するために光路に沿って光を放出するよう構成された少なくとも1つの副ライトモジュール(ないし付加(add-on)ライトモジュール)を含むこと、
前記少なくとも1つの副(付加)ライトモジュールは前記回転軸の周りで回転可能であること、
前記運動装置は、前記非照明位置と中間位置と前記少なくとも1つの主ライトモジュールの照明位置との間で、前記回転軸の周りでの前記少なくとも1つの主ライトモジュール及び前記少なくとも1つの副(付加)ライトモジュールの運動と、前記少なくとも1つの主ライトモジュール及び前記少なくとも1つの副(付加)ライトモジュールと前記シールドカバーの互いに対する(相対的)運動を同時に実行させるよう、構成されていること、但し、
・前記非照明位置においては、前記少なくとも1つの主ライトモジュールと前記少なくとも1つの副(付加)ライトモジュールは、当該少なくとも1つの主ライトモジュール及び当該少なくとも1つの副(付加)ライトモジュールの光路をブロック(遮断)する前記フロントカバーによってカバーされ、かつ、前記シールドカバーは、前記少なくとも1つの主ライトモジュール及び前記少なくとも1つの副(付加)ライトモジュールが前記照明装置の前方へ光を放出することを阻止するために前記フロントカバーの前記透光性セクションをブロック(遮光)し、
・前記中間位置においては、前記少なくとも1つの主ライトモジュールは当該少なくとも1つの主ライトモジュールの光路をブロックする不透明な前記フロントカバーによってカバーされ、前記シールドカバーは、前記少なくとも1つの副(付加)ライトモジュールが前記主方向において前記前記フロントカバーの前記透光性セクションを介して前記照明装置の前方へ光を放出できるように、前記フロントカバーの前記透光性セクションから外れるよう移動されており、
・前記照明位置においては、前記少なくとも1つの主ライトモジュールが前記主方向において前記フロントカバーの前記透光性セクションを介して前記照明装置の前方へ光を放出することを可能にするよう、前記シールドカバーは前記フロントカバーの前記透光性セクションから外れるように移動されており、かつ、前記少なくとも1つの主ライトモジュールは前記フロントカバーによってブロック(遮光)されておらず(ブロック解除されており)、及び、前記シールドカバー又は前記フロントカバーは、前記少なくとも1つの副(付加)ライトモジュールが前記フロントカバーの前記透光性セクションを介して前記照明装置の前方へ光を放出することを阻止するために、前記少なくとも1つの副(付加)ライトモジュールの光路をブロックすることが好ましい。
(形態4)形態3に記載の照明装置において、
前記少なくとも1つの副ライトモジュールは、前記少なくとも1つの主ライトモジュールの光分布とは異なる光分布を前記照明装置の前方へ放出するよう構成されていることが好ましい。
(形態5)形態1又は2に記載の照明装置において、
前記作動角度範囲は、測定スクリーン上において前記V-Vラインに沿って0°~-20°の角度範囲に相当することが好ましい。
(形態6)形態1又は2に記載の照明装置において、
前記シールドカバーは、前記非照明位置と前記照明位置との間で移行する間、その空間的配向を維持することが好ましい。
(形態7)形態1又は2に記載の照明装置において、
前記シールドカバーは、前記照明位置が自動車に正しく組み込まれた(搭載された)状態で見て、実質的に垂直方向に運動可能であることが好ましい。
(形態8)形態1又は2に記載の照明装置において、
前記運動装置は、前記少なくとも1つの主ライトモジュール及び前記シールドカバーの運動を同時に駆動するよう構成されたレベリングモータを含むことが好ましい。
(形態9)形態3又は4に記載の照明装置において、
前記運動装置は、前記少なくとも1つの主ライトモジュール、前記副ライトモジュール及び前記シールドカバーの運動を同時に駆動するよう構成されたレベリングモータを含むことが好ましい。
(形態10)形態1又は2に記載の照明装置において、
前記運動装置はリンク機構を含み、前記リンク機構は、前記リンク機構の駆動が前記少なくとも1つの主ライトモジュール及び前記シールドカバーの同時の運動を引き起こすように、前記少なくとも1つの主ライトモジュールと前記シールドカバーとをリンクするよう構成されていることが好ましい。
(形態11)形態3又は4に記載の照明装置において、
前記運動装置はリンク機構を含み、前記リンク機構は、前記リンク機構の駆動が前記少なくとも1つの主ライトモジュール、前記少なくとも1つの副ライトモジュール及び前記シールドカバーの同時の運動を引き起こすように、前記少なくとも1つの主ライトモジュールと前記少なくとも1つの副ライトモジュールと前記シールドカバーとをリンクするよう構成されていることが好ましい。
(形態12)形態1又は2に記載の照明装置において、
前記照明装置は、透光性セクションを備えたフロントカバーを含むこと、
前記フロントカバーは、前記主方向において前記少なくとも1つの主ライトモジュールの下流側に配置されていること、
前記照明位置において、前記少なくとも1つの主ライトモジュールは前記透光性セクションを介して前記照明装置の前方へ光を放出することが好ましい。
(形態13)形態12に記載の照明装置において、
前記非照明位置では、前記シールドカバーは、前記少なくとも1つの主ライトモジュールが前記照明装置の前方へ光を放出することを阻止するために、前記フロントカバーの前記透光性セクションのブロック(遮光)も行うこと、
前記照明位置では、前記シールドカバーは、前記フロントカバーの前記透光性セクションから外れるよう移動されていることが好ましい。
(形態14)上記本発明の第3の視点参照。
【0010】
上記の目的を達成するために、本発明の一視点による照明装置は、
・照明装置の前方へ、とりわけ道路上へ光分布、好ましくはロービーム及び/又はハイビーム用光分布を投影するために、主方向において光路に沿って光を放出するよう構成された少なくとも1つの主ライトモジュール、但し、少なくとも1つの主ライトモジュールは回転軸の周りで回転可能である、
・少なくとも1つの主ライトモジュールが主方向において照明装置の前方へ光を放出することを阻止するために、少なくとも1つの主ライトモジュールをシールド(遮光)するための可動のシールドカバー、
・少なくとも1つの主ライトモジュールの非照明位置と少なくとも1つの主ライトモジュールの照明位置との間で、回転軸の周りでの少なくとも1つの主ライトモジュールの運動と、少なくとも1つの主ライトモジュールとシールドカバーの互いに対する(相対的)運動を同時に実行させるための運動装置、但し、
・非照明位置においては、シールドカバーは―主方向に見て―少なくとも1つの主ライトモジュールの前方にあり、(以って、)少なくとも1つの主ライトモジュールが前記照明装置の前方へ光を放出することを阻止するために少なくとも1つの主ライトモジュールの光路をブロック(遮断)し、及び、
・照明位置においては、シールドカバーは、少なくとも1つの主ライトモジュールが照明装置の前方へ光を放出することを可能にするために、主方向において少なくとも1つの主ライトモジュールの光路をブロック(遮断)しない(ブロック解除する)ように、少なくとも1つの主ライトモジュールの光路から外れるよう移動されている、及び、
・少なくとも1つの主ライトモジュール及びシールドカバーの運動に関して定置的なフレーム、但し、運動装置はフレームに取り付けられている、
を含み、
各照明位置では、少なくとも1つの主ライトモジュールは、自動車投光器のための投光器レベリングを可能にするよう照明装置の前方へ異なる角度位置(複数)で光分布を投影するために、回転軸の周りの所定の作動角度範囲(内)の(1つの)定義された角度位置にある。
【0011】
この方策は、スイッチオフされているにも拘らず少なくとも1つの主ライトモジュールの光が放出されるという障害(故障)がある場合であっても、その光が照明装置の前方へ放出されないことを可能にする。
【0012】
付加的に、この方策は設計要求(要件)にも適合し、これにより、使用されていない少なくとも1つの主ライトモジュールは外部から視認されない。
【0013】
更に、本発明による方策は、必要に応じ少なくとも1つの主ライトモジュールを遮光(暗く:shading)しつつ投光器(前照灯等)のレベリングの調整(減光)を可能にする。
【0014】
有利には、作動角度範囲は測定スクリーン上においてV-Vライン(垂直線)に沿って0°~-20°の角度範囲に相当し、好ましくは、測定スクリーンはECEのガイドラインに従っている。
【0015】
有利には、シールドカバーは、非照明位置と照明位置との間での移行の間、その空間的配向を維持する。
【0016】
有利には、シールドカバーは、照明位置が自動車に正しく組み込まれた(搭載された)状態で見て、実質的に垂直方向に運動可能である。
【0017】
有利には、運動装置は、少なくとも1つの主ライトモジュール及びシールドカバーの運動を同時に駆動(作動)するよう構成されたレベリングモータを含む。
【0018】
有利には、運動装置はリンク機構を含み、リンク機構は、当該リンク機構を駆動することにより少なくとも1つの主ライトモジュール及びシールドカバーの同時の運動が引き起こされるように、少なくとも1つの主ライトモジュールとシールドカバーとをリンクするよう構成されている。
【0019】
有利には、照明装置は、透光性セクションを有する、フロントカバー、好ましくは不透明なフロントカバーを含み、フロントカバーは、主方向において少なくとも1つの主ライトモジュールの下流側に配置されており、照明位置では、少なくとも1つの主ライトモジュールは透光性セクションを介して照明装置の前方へ光を放出する。有利には、照明装置は少なくとも1つの主ライトモジュール及びシールドカバーを収容するためのハウジングを含み、ハウジングはフロントカバーを含む。
【0020】
有利には、非照明位置では、シールドカバーは、少なくとも1つの主ライトモジュールが照明装置の前方へ光を放出することを阻止するために、フロントカバーの透光性セクションのブロック(遮光)も行い、照明位置では、シールドカバーは、フロントカバーの透光性セクションから外れるよう移動されている。
【0021】
有利には、フロントカバーの透光性セクションは、フロントカバーを貫通して通過する穴(開口部)として構成されている。
【0022】
上記の目的を達成するために、本発明の更なる視点に応じた照明装置は、
・照明装置の前方へ、とりわけ道路上へ光分布、好ましくはロービーム用光分布を投影するために、主方向において光路に沿って光を放出するよう構成された少なくとも1つの主ライトモジュール、但し、少なくとも1つの主ライトモジュールは回転軸の周りで回転可能である、
・透光性セクションを有する、フロントカバー、好ましくは不透明なフロントカバー、但し、フロントカバーは、主方向において少なくとも1つの主ライトモジュールの下流側に配置されている、
・少なくとも1つの主ライトモジュールが主方向において照明装置の前方へ光を放出することを阻止するために、フロントカバーの透光性セクションをシールド(遮光)するための可動のシールドカバー、
・少なくとも1つの主ライトモジュールの非照明位置と少なくとも1つの主ライトモジュールの照明位置との間で、回転軸の周りでの少なくとも1つの主ライトモジュールの運動と、少なくとも1つの主ライトモジュールとシールドカバーの互いに対する(相対的)運動を同時に実行させるための運動装置、但し、
・非照明位置においては、少なくとも1つの主ライトモジュールは少なくとも1つの主ライトモジュールの光路をブロックするフロントカバーによってカバーされ、かつ、シールドカバーは少なくとも1つの主ライトモジュールが照明装置の前方へ光を放出することを阻止するためにフロントカバーの透光性セクションをブロック(遮光)し、及び、
・照明位置においては、少なくとも1つの主ライトモジュールが主方向においてフロントカバーの透光性セクションを介して照明装置の前方へ光を放出することを可能にするために、シールドカバーはフロントカバーの透光性セクションから外れるように移動されており、かつ、少なくとも1つの主ライトモジュールはフロントカバーによってブロック(遮光)されていない、及び、
・少なくとも1つの主ライトモジュール及びシールドカバーの運動に関して定置的なフレーム、但し、運動装置はフレームに取り付けられている、
を含み、
各照明位置では、少なくとも1つの主ライトモジュールは、自動車投光器のための投光器レベリングを可能にするよう照明装置の前方へ異なる角度位置(複数)で光分布を投影するために、回転軸の周りの所定の作動角度範囲(内)の(1つの)定義された角度位置にある。
【0023】
有利には、照明装置は少なくとも1つの主ライトモジュール、副(付加)ライトモジュール及びシールドカバーを収容するためのハウジングを含み、ハウジングはフロントカバーを含む。
【0024】
有利には、照明装置は、照明装置の前方へ光分布を投影するために光路に沿って光を放出するよう構成された少なくとも1つの副ライトモジュールを含み、少なくとも1つの副ライトモジュールは回転軸の周りで回転可能であり、
運動装置は、非照明位置と中間位置と少なくとも1つの主ライトモジュールの照明位置との間で、回転軸の周りでの少なくとも1つの主ライトモジュール及び少なくとも1つの副ライトモジュールの運動と、少なくとも1つの主ライトモジュール及び少なくとも1つの副ライトモジュールとシールドカバーの互いに対する(相対的)運動を同時に実行させるよう、構成されており、但し、
・非照明位置においては、少なくとも1つの主ライトモジュールと少なくとも1つの副ライトモジュールは、当該少なくとも1つの主ライトモジュール及び当該少なくとも1つの副ライトモジュールの光路をブロック(遮断)する前記フロントカバーによってカバーされ、かつ、シールドカバーは、少なくとも1つの主ライトモジュール及び少なくとも1つの副ライトモジュールが照明装置の前方へ光を放出することを阻止するためにフロントカバーの透光性セクションをブロック(遮光)し、
・中間位置においては、少なくとも1つの主ライトモジュールは当該少なくとも1つの主ライトモジュールの光路をブロックするフロントカバーによってカバーされ、シールドカバーは、少なくとも1つの副ライトモジュールが主方向においてフロントカバーの透光性セクションを介して照明装置の前方へ光を放出できるように、フロントカバーの透光性セクションから外れるよう移動されており、
・照明位置においては、少なくとも1つの主ライトモジュールが主方向においてフロントカバーの透光性セクションを介して照明装置の前方へ光を放出することを可能にするよう、シールドカバーはフロントカバーの透光性セクションから外れるように移動されており、かつ、少なくとも1つの主ライトモジュールはフロントカバーによってブロック(遮光)されておらず(フロントカバーによるブロックが解除されており)、及び、シールドカバー又はフロントカバーは、少なくとも1つの副ライトモジュールがフロントカバーの透光性セクションを介して照明装置の前方へ光を放出することを阻止するために、少なくとも1つの副ライトモジュールの光路をブロックする。
【0025】
有利には、少なくとも1つの副ライトモジュールは、少なくとも1つの主ライトモジュールの光分布とは異なる光分布を照明装置の前方へ放出するよう構成されており、好ましくは、少なくとも1つの副ライトモジュールの光分布は、位置表示灯、日中走行用ライト、信号灯又は方向指示灯(用の光分布)である。
【0026】
この方策は、スイッチオフされているにも拘らずライトモジュールの光が放出されるという障害(故障)がある場合であっても、その光が照明装置の前方へ放出されないことを可能にする。
【0027】
付加的に、この方策は設計要求(要件)にも適合し、これにより、使用されていない少なくとも1つの主ライトモジュールは外部から視認されない。
【0028】
更に、本発明による方策は、必要に応じ少なくとも1つの主ライトモジュールを遮光(暗く:shading)しつつ投光器(前照灯等)のレベリングの調整を可能にする。
【0029】
有利には、作動角度範囲は、測定スクリーン上においてV-Vラインに沿って0°~-20°の角度範囲に相当し、好ましくは、測定スクリーンはECEのガイドラインに従っている。
【0030】
有利には、シールドカバーは、非照明位置と照明位置との間での移行の間、その空間的配向を維持する。
【0031】
有利には、シールドカバーは、照明位置が自動車に正しく組み込まれた(搭載された)状態で見て、実質的に垂直方向に運動可能である。
【0032】
有利には、運動装置は、少なくとも1つの主ライトモジュール及びシールドカバーの運動を同時に駆動(作動)するよう構成されたレベリングモータを含む。
【0033】
有利には、運動装置はリンク機構を含み、リンク機構は、当該リンク機構を駆動することによって少なくとも1つの主ライトモジュール及びシールドカバーの同時の運動が引き起こされるように、少なくとも1つの主ライトモジュールとシールドカバーとをリンクするよう構成されている。
【0034】
有利には、運動装置はリンク機構を含み、リンク機構は、当該リンク機構を駆動することによって少なくとも1つの主ライトモジュール、少なくとも1つの副ライトモジュール及びシールドカバーの同時の運動が引き起こされるように、少なくとも1つの主ライトモジュールと少なくとも1つの副ライトモジュールとシールドカバーとをリンクするよう構成されている。
【0035】
有利には、フロントカバーの透光性セクションは、フロントカバーを貫通して通過する穴(開口部)として構成されている。
【0036】
上記の目的は、本発明に応じた照明装置を少なくとも1つ含む自動車投光器(前照灯等)によっても達成される。
【0037】
なお、別段の記載がない限り、本発明の1つの視点に関係する説明及び特徴は本発明の他の視点にも関係すること、及び、その逆の場合も同様であることに注意すべきである。
【0038】
以下に、本発明をさらに説明するために、図面に示されるような、例示的かつ非限定的な実施例を説明する。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【
図1】本発明に応じた照明装置の一例。該照明装置は主ライトモジュール、可動のシールドカバー及び運動装置を含む。運動装置は回転軸の周りでの主ライトモジュールの運動と、主ライトモジュールとシールドカバーの相対的運動を同時に実行させるよう構成されている。図示の場合、照明装置は、シールドカバーが主ライトモジュールの前方に位置する主ライトモジュールの一非照明位置にある。
【
図2】主ライトモジュールの更なる一非照明位置にある
図1の照明装置。主ライトモジュールの角度位置は
図1の場合の角度位置とは異なっている。
【
図3】主ライトモジュールの一照明位置にある
図1及び
図2の照明装置。シールドカバーは、主ライトモジュールが照明装置の前方へ光を放出することができるように、主ライトモジュールの光路から外れるように移動されている。
【
図4】主ライトモジュールの更なる一照明位置にある
図1~
図3の照明装置。
【
図5】本発明に応じた照明装置の更なる一例。該照明装置は
図1~
図4に示した照明装置に類似している。該照明装置は副ライトモジュールと、透光性(透過性)セクションを含む不透明なフロントカバーを備えたハウジングとを含む。図示の照明装置は主ライトモジュール及び副ライトモジュールの非照明位置にある。
【
図6】一中間位置にある
図5の照明装置。主ライトモジュールは不透明なフロントカバーによってカバーされ、副ライトモジュールはフロントカバーの透光性セクションを介して光を放出することができる。
【
図7】主ライトモジュールの一照明位置にある
図5及び
図6の照明装置。副ライトモジュールはシールドカバーによってカバーされている。
【実施例0040】
図1~
図4は自動車投光器(前照灯等)のための照明装置10の一例を示す。照明装置10は自動車投光器のための投光器レベリング(levelling)を提供する。照明装置10は、照明装置10の前方へ、とりわけ道路上へ、光分布、好ましくはロービーム及び/又はハイビーム用光分布を投影するために、主方向Xにおいて光路に沿って光を放出するよう構成された1つの主ライトモジュール100を含む。なお、主ライトモジュール100は回転軸RAの周りで回転可能である。
【0041】
更に、照明装置10は、主ライトモジュール100が主方向Xにおいて照明装置10の前方へ光を放出することを阻止するために、主ライトモジュール100をシールド(遮光)するための可動のシールドカバー200を含む。
【0042】
更に、照明装置10は、非照明位置P1a、P2aと照明位置P3a、P4aとの間で、回転軸RAの周りでの主ライトモジュール100の運動と、主ライトモジュール100とシールドカバー200の互いに対する(相対的)運動を同時に実行させるための運動装置300を含む。
【0043】
主ライトモジュール100の非照明位置P1a、P2aでは、シールドカバー200は―主方向Xにおいて見て―主ライトモジュール100の前方にあり、主ライトモジュール100が照明装置10の前方へ光を放出することを阻止するために主ライトモジュール100の光路をブロック(遮断)する。
【0044】
図1及び
図2は何れも主ライトモジュール100の非照明位置P1a、P2aの一例を示す。
【0045】
主ライトモジュール100の照明位置P3a、P4aでは、シールドカバー200は、主ライトモジュール100が照明装置10の前方へ光を放出することを可能にするために、主方向Xにおいて主ライトモジュール100の光路をブロック(遮断)しない(ブロック解除する)ように、主ライトモジュール100の光路から外れるよう移動されている。
【0046】
図3及び
図4は何れも主ライトモジュール100の照明位置P3a、P4aの一例を示す。主ライトモジュール100は回転軸RAの周りで異なる定義された角度位置にある。
【0047】
運動装置300はリンク機構500を含み、リンク機構500は、当該リンク機構500の駆動が主ライトモジュール100及びシールドカバー200の同時の運動を引き起こすように、主ライトモジュール100とシールドカバー200とをリンクするよう構成されている。更に、運動装置300は、主ライトモジュール100及びシールドカバー200の運動を同時に駆動するよう構成されたレベリングモータ310を含む。
【0048】
更に、照明装置10は主ライトモジュール100及びシールドカバー200の運動に関して定置的なフレーム400を含み、運動装置300はフレーム400に取り付けられている。
【0049】
各照明位置P3a、P4aでは、少なくとも1つの主ライトモジュール100は、自動車投光器のための投光器レベリングを可能にするために照明装置10の前方へ異なる角度位置(複数)で光分布を投影するために、回転軸RAの周りの所定の作動角度範囲(内)の(1つの)定義された角度位置にある。作動角度範囲は、測定スクリーン上においてV-Vライン(垂直ライン)に沿って0°~-20°の角度範囲に相当する。
【0050】
シールドカバー200は、非照明位置P1a、P2aと照明位置P3a、P4aとの間で移行する間、その空間的配向(姿勢)を維持する。シールドカバー200は、照明位置10が自動車に正しく組み込まれた(搭載された)状態で見て―実質的に垂直方向に運動可能である。
【0051】
更に、照明装置10は主ライトモジュール100を収容するためのハウジングを含む。ハウジングは透光性セクション61を有する不透明なフロントカバー60を含み、フロントカバー60は主方向Xにおいて主ライトモジュールの下流側に配置されており、照明位置P3a、P4aでは、主ライトモジュール100が透光性セクション61を介して(通して)照明位置10の前方へ光を放出する(よう構成されている)。
【0052】
非照明位置P1a、P2aでは、シールドカバー200は、主ライトモジュール100が照明装置10の前方へ光を放出することを阻止するために、フロントカバー60の透光性セクション61のブロック(遮光)も行う。照明位置P3a、P4aでは、シールドカバー200は、フロントカバー60の透光性セクション61から外れるよう移動されている。
【0053】
図5~
図7は自動車投光器用の照明装置20の他の一例を示す。照明装置20は自動車投光器のための投光器レベリングを提供する。照明装置20は、照明装置20の前方へ、とりわけ道路上へ光分布、好ましくはロービーム及び/又はハイビーム用光分布を投影するために、主方向Xにおいて光路に沿って光を放出するよう構成された主ライトモジュール100を含む。なお、主ライトモジュール100は回転軸RAの周りで回転可能である。
【0054】
照明装置20は主ライトモジュール100を収容するためのハウジングを含む。ハウジングは透光性セクション61を備える不透明なフロントカバー60を含み、フロントカバー60は主方向Xにおいて主ライトモジュール100の下流側に配置されている。
【0055】
更に、照明装置20は、少なくとも1つの主ライトモジュール100が主方向Xにおいて照明装置20の前方へ光を放出することを阻止するために、フロントカバー60の透光性セクション61をシールド(遮光)するための可動のシールドカバー200を含む。
【0056】
更に、照明装置20は、照明装置20の前方へ光分布を投影するために光路に沿って光を放出するよう構成された副ライトモジュール700を含む。副ライトモジュール700は回転軸RAの周りで回転可能である。副ライトモジュール700は、少なくとも1つの主ライトモジュール100の光分布とは異なる光分布を照明装置20の前方へ放出するよう構成されており、好ましくは、副ライトモジュール700の光分布は位置表示灯(position light)、日中走行用ライト(daytime running light)、信号灯(sign light)又は回り方向指示灯(turn indicator)(用の光分布)である。
【0057】
照明装置20は、更に、主ライトモジュール100の非照明位置P1bと中間位置P2bと照明位置P3bとの間で、回転軸RAの周りでの主ライトモジュール100及び副ライトモジュール700の運動と、主ライトモジュール100及び副ライトモジュール700とシールドカバー200との互いに対する(相対的)運動を同時に実行させるための運動装置300を含む。
【0058】
非照明位置P1bでは、主ライトモジュール100と副ライトモジュール700は、主ライトモジュール100及び副ライトモジュール700の光路がブロック(遮断)されるようフロントカバー60によってカバーされ、シールドカバー200は、主ライトモジュール100及び副ライトモジュール700が照明装置20の前方へ光を放出することを阻止するためにフロントカバー60の透光性セクションをブロック(遮光)する。
図5は主ライトモジュール100及び副ライトモジュール700のそのような非照明位置P1bの一例を示す。
【0059】
中間位置P2bでは、主ライトモジュール100は、当該主ライトモジュール100の光路がブロックされるよう、不透明なフロントカバー60によってカバーされ、シールドカバー200は、副ライトモジュール700が主方向Xにおいてフロントカバー60の透光性セクション61を介して(通して)照明装置20の前方へ光を放出できるように、フロントカバー60の透光性セクション61から外れるよう移動されている。
図6はそのような中間位置P2bの一例を示す。
【0060】
主ライトモジュール100の照明位置P3bでは、主ライトモジュール100が主方向Xにおいてフロントカバー60の透光性セクション61を介して照明装置20の前方へ光を放出することを可能にするよう、シールドカバー200はフロントカバー60の透光性セクション61から外れるように移動されており、かつ、主ライトモジュール100はフロントカバー60によってブロック(遮光)されておらず(フロントカバー60によるブロックが解除されており)、及び、シールドカバー200又はフロントカバー60は、副ライトモジュール700がフロントカバー60の透光性セクション61を介して照明装置20の前方へ光を放出することを阻止するために、副ライトモジュール700の光路をブロックする。
図7は主ライトモジュール100の照明位置P3bの一例を示し、この場合、主ライトモジュール100は回転軸RAの周りの(1つの)定義された角度位置にある。
【0061】
運動装置300はリンク機構500を含み、リンク機構500は、当該リンク機構500の駆動が主ライトモジュール100、副ライトモジュール700及びシールドカバー200の同時の運動を引き起こすように、主ライトモジュール100と副ライトモジュール700とシールドカバー200とをリンクするよう構成されている。更に、運動装置300は、主ライトモジュール100、副ライトモジュール700及びシールドカバー200の運動を同時に駆動(作動)するよう構成されたレベリングモータ310を含む。
【0062】
更に、照明位置20は、主ライトモジュール100、副ライトモジュール及びシールドカバー200の運動に関して定置的なフレーム400を含み、運動装置300はフレーム400に取り付けられている。
【0063】
各照明位置P3bでは、主ライトモジュール100は、自動車投光器のための投光器レベリングを可能にするために照明装置20の前方へ異なる角度位置(複数)で光分布を投影するために、回転軸RAの周りの所定の作動角度範囲(内)の(1つの)定義された角度位置にある。作動角度範囲は、測定スクリーン上においてV-Vライン(垂直線)に沿って0°~-20°の角度範囲に相当し得る。
【0064】
シールドカバー200は、非照明位置P1bと中間位置P2bと照明位置P3bとの間で移行する間、その空間的配向を維持し、シールドカバー200は、照明位置20が自動車に正しく組み込まれた(搭載された)状態で見て、実質的に垂直方向に運動可能である。
【0065】
上記の実施形態の全部又は一部は以下の付記として記載可能であるが、それらに限定されない。
[付記1]自動車投光器用の照明装置。
前記照明装置は自動車投光器のための投光器レベリング(levelling)を提供する。
前記照明装置は、
・前記照明装置の前方へ、とりわけ道路上へ、光分布、好ましくはロービーム用光分布、を投影するために、主方向において光路に沿って光を放出するよう構成された少なくとも1つの主ライトモジュール、但し、前記少なくとも1つの主ライトモジュールは回転軸の周りで回転可能である、
・前記少なくとも1つの主ライトモジュールが前記主方向において前記照明装置の前方へ光を放出することを阻止するために、前記少なくとも1つの主ライトモジュールをシールド(遮光)するための可動のシールドカバー、
・前記少なくとも1つの主ライトモジュールの非照明位置と前記少なくとも1つの主ライトモジュールの照明位置との間で、前記回転軸の周りでの前記少なくとも1つの主ライトモジュールの運動と、前記少なくとも1つの主ライトモジュールと前記シールドカバーの互いに対する(相対的)運動を同時に実行させるための運動装置、但し、
・前記非照明位置においては、前記シールドカバーは―前記主方向において見て―前記少なくとも1つの主ライトモジュールの前方にあり、前記少なくとも1つの主ライトモジュールが前記照明装置の前方へ光を放出することを阻止するために前記少なくとも1つの主ライトモジュールの光路をブロック(遮断)し、及び、
・前記照明位置においては、前記シールドカバーは、前記少なくとも1つの主ライトモジュールが前記照明装置の前方へ光を放出することを可能にするために、前記主方向において前記少なくとも1つの主ライトモジュールの光路をブロック(遮断)しない(ブロック解除する)ように、前記少なくとも1つの主ライトモジュールの光路から外れるよう移動されている、及び、
・前記少なくとも1つの主ライトモジュール及び前記シールドカバーの運動に関して定置的なフレーム、但し、前記運動装置は前記フレームに取り付けられている、
を含む。
各照明位置では、前記少なくとも1つの主ライトモジュールは、自動車投光器のための投光器レベリングを可能にするよう前記照明装置の前方へ異なる角度位置(複数)で前記光分布を投影するために、前記回転軸の周りの所定の作動角度範囲(内)の(1つの)定義された角度位置にある。
[付記2]自動車投光器用の照明装置。
前記照明装置は自動車投光器のための投光器レベリング(levelling)を提供する。
前記照明装置は、
・前記照明装置の前方へ、とりわけ道路上へ、光分布、好ましくはロービーム用光分布、を投影するために、主方向において光路に沿って光を放出するよう構成された少なくとも1つの主ライトモジュール、但し、前記少なくとも1つの主ライトモジュールは回転軸の周りで回転可能である、
・透光性セクションを有する、フロントカバー、好ましくは不透明なフロントカバー、但し、前記フロントカバーは、前記主方向において前記少なくとも1つの主ライトモジュールの下流側に配置されている、
・前記少なくとも1つの主ライトモジュールが前記主方向において前記照明装置の前方へ光を放出することを阻止するために、前記フロントカバーの前記透光性セクション(61)をシールド(遮光)するための可動のシールドカバー、
・前記少なくとも1つの主ライトモジュールの非照明位置と前記少なくとも1つの主ライトモジュールの照明位置との間で、前記回転軸の周りでの前記少なくとも1つの主ライトモジュールの運動と、前記少なくとも1つの主ライトモジュールと前記シールドカバーの互いに対する(相対的)運動を同時に実行させるための運動装置、但し、
・前記非照明位置においては、前記少なくとも1つの主ライトモジュールは、当該少なくとも1つの主ライトモジュールの光路をブロックする前記フロントカバーによってカバーされ、かつ、前記シールドカバーは、前記少なくとも1つの主ライトモジュールが前記照明装置の前方へ光を放出することを阻止するために前記フロントカバーの前記透光性セクションをブロック(遮光)し、及び、
・前記照明位置においては、前記少なくとも1つの主ライトモジュールが前記主方向において前記フロントカバーの前記透光性セクションを介して前記照明装置の前方へ光を放出することを可能にするために、前記シールドカバーは前記フロントカバーの前記透光性セクションから外れるように移動されており、かつ、前記少なくとも1つの主ライトモジュールは前記フロントカバーによってブロック(遮光)されていない、及び、
・前記少なくとも1つの主ライトモジュール及び前記シールドカバーの運動に関して定置的なフレーム、但し、前記運動装置は前記フレームに取り付けられている、
を含む。
各照明位置では、前記少なくとも1つの主ライトモジュールは、自動車投光器のための投光器レベリングを可能にするよう前記照明装置の前方へ異なる角度位置(複数)で前記光分布を投影するために、前記回転軸の周りの所定の作動角度範囲(内)の(1つの)定義された角度位置にある。
[付記3]上記の照明装置において、とりわけ付記2に記載の照明装置において、
前記照明装置は、前記照明装置の前方へ光分布を投影するために光路に沿って光を放出するよう構成された少なくとも1つの副ライトモジュール(付加(add-on)ライトモジュール)を含む;
前記少なくとも1つの副(付加)ライトモジュールは前記回転軸の周りで回転可能である;
前記運動装置は、前記非照明位置と中間位置と前記少なくとも1つの主ライトモジュールの照明位置との間で、前記回転軸の周りでの前記少なくとも1つの主ライトモジュール及び前記少なくとも1つの副(付加)ライトモジュールの運動と、前記少なくとも1つの主ライトモジュール及び前記少なくとも1つの副(付加)ライトモジュールと前記シールドカバーの互いに対する(相対的)運動を同時に実行させるよう、構成されている、但し、
・前記非照明位置においては、前記少なくとも1つの主ライトモジュールと前記少なくとも1つの副(付加)ライトモジュールは、当該少なくとも1つの主ライトモジュール及び当該少なくとも1つの副(付加)ライトモジュールの光路をブロック(遮断)する前記フロントカバーによってカバーされ、かつ、前記シールドカバーは、前記少なくとも1つの主ライトモジュール及び前記少なくとも1つの副(付加)ライトモジュールが前記照明装置の前方へ光を放出することを阻止するために前記フロントカバーの前記透光性セクションをブロック(遮光)し、
・前記中間位置においては、前記少なくとも1つの主ライトモジュールは当該少なくとも1つの主ライトモジュールの光路をブロックする不透明な前記フロントカバーによってカバーされ、前記シールドカバーは、前記少なくとも1つの副(付加)ライトモジュールが前記主方向において前記前記フロントカバーの前記透光性セクションを介して前記照明装置の前方へ光を放出できるように、前記フロントカバーの前記透光性セクションから外れるよう移動されており、
・前記照明位置においては、前記少なくとも1つの主ライトモジュールが前記主方向において前記フロントカバーの前記透光性セクションを介して前記照明装置の前方へ光を放出することを可能にするよう、前記シールドカバーは前記フロントカバーの前記透光性セクションから外れるように移動されており、かつ、前記少なくとも1つの主ライトモジュールは前記フロントカバーによってブロック(遮光)されておらず(ブロック解除されており)、及び、前記シールドカバー又は前記フロントカバーは、前記少なくとも1つの副(付加)ライトモジュールが前記フロントカバーの前記透光性セクションを介して前記照明装置の前方へ光を放出することを阻止するために、前記少なくとも1つの副(付加)ライトモジュールの光路をブロックする。
[付記4]上記の照明装置において、とりわけ付記3に記載の照明装置において、
前記少なくとも1つの副ライトモジュールは、前記少なくとも1つの主ライトモジュールの光分布とは異なる光分布を前記照明装置の前方へ放出するよう構成されている;
好ましくは、前記少なくとも1つの副ライトモジュールの光分布は、位置表示灯、日中走行用ライト、信号灯又は方向指示灯(用の光分布)である。
[付記5]上記の照明装置において、とりわけ付記1~4の何れかに記載の照明装置において、
前記作動角度範囲は、測定スクリーン上において前記V-Vラインに沿って0°~-20°の角度範囲に相当する。
[付記6]上記の照明装置において、とりわけ付記1~5の何れかに記載の照明装置において、
前記シールドカバーは、前記非照明位置と前記照明位置との間で移行する間、その空間的配向を維持する。
[付記7]上記の照明装置において、とりわけ付記1~6の何れかに記載の照明装置において、
前記シールドカバーは、前記照明位置が自動車に正しく組み込まれた(搭載された)状態で見て、実質的に垂直方向に運動可能である。
[付記8]上記の照明装置において、とりわけ付記1~7の何れかに記載の照明装置において、
前記運動装置は、前記少なくとも1つの主ライトモジュール及び前記シールドカバーの運動を同時に駆動するよう構成されたレベリングモータを含む。
[付記9]上記の照明装置において、とりわけ付記3~7の何れかに記載の照明装置において、
前記運動装置は、前記少なくとも1つの主ライトモジュール、前記副ライトモジュール及び前記シールドカバーの運動を同時に駆動するよう構成されたレベリングモータを含む。
[付記10]上記の照明装置において、とりわけ付記1~9の何れかに記載の照明装置において、
前記運動装置はリンク機構を含む;
前記リンク機構は、前記リンク機構の駆動が前記少なくとも1つの主ライトモジュール及び前記シールドカバーの同時の運動を引き起こすように、前記少なくとも1つの主ライトモジュールと前記シールドカバーとをリンクするよう構成されている。
[付記11]上記の照明装置において、とりわけ付記3~10の何れかに記載の照明装置において、
前記運動装置はリンク機構を含む;
前記リンク機構は、前記リンク機構の駆動が前記少なくとも1つの主ライトモジュール、前記少なくとも1つの副ライトモジュール及び前記シールドカバーの同時の運動を引き起こすように、前記少なくとも1つの主ライトモジュールと前記少なくとも1つの副ライトモジュールと前記シールドカバーとをリンクするよう構成されている。
[付記12]上記の照明装置において、とりわけ付記1、5~11の何れかに記載の照明装置において、
前記照明装置は、透光性セクションを備えた(有する)、フロントカバー、好ましくは不透明なフロントカバーを含む;
前記フロントカバーは、前記主方向において前記少なくとも1つの主ライトモジュールの下流側に配置されている;
前記照明位置において、前記少なくとも1つの(主)ライトモジュールは前記透光性セクションを介して前記照明装置の前方へ光を放出する。
[付記13]上記の照明装置において、とりわけ付記12に記載の照明装置において、
前記非照明位置では、前記シールドカバーは、前記少なくとも1つの主ライトモジュールが前記照明装置の前方へ光を放出することを阻止するために、前記フロントカバーの前記透光性セクションのブロック(遮光)も行う;
前記照明位置では、前記シールドカバーは、前記フロントカバーの前記透光性セクションから外れるよう移動されている。
[付記14]上記の照明装置、とりわけ付記1~13の何れかに記載の照明装置を少なくとも1つ含む、自動車投光器。
【0066】
本発明の全開示(特許請求の範囲及び図面を含む)の枠内において、さらにその基本的技術思想に基づいて、実施形態の変更・調整が可能である。また、本発明の全開示の枠内において種々の開示要素(各請求項の各要素、各実施形態の各要素、各図面の各要素等を含む)の多様な組み合わせないし選択(「非選択」を含む。)が可能である。すなわち、本発明は、特許請求の範囲及び図面を含む全開示、本発明の技術的思想にしたがって当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。特に、本書に記載した数値範囲については、当該範囲内に含まれる任意の数値ないし小範囲が、別段の記載のない場合でも具体的に記載されているものと解釈されるべきである。
【0067】
更に、特許請求の範囲に付記した図面参照符号は専ら発明の理解を助けるためのものであり、本発明を実施形態及び図示の実施例に限定することは意図していない。
【0068】
更に、上記の各文献の全内容は引照を以って本書に繰り込みここに記載されているものとする。