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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024049443
(43)【公開日】2024-04-10
(54)【発明の名称】印刷装置、制御方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   B41J 2/32 20060101AFI20240403BHJP
   B41J 29/38 20060101ALI20240403BHJP
   B41J 29/42 20060101ALI20240403BHJP
   B41J 3/36 20060101ALI20240403BHJP
【FI】
B41J2/32 Z
B41J29/38 104
B41J29/38 202
B41J29/42 F
B41J3/36 T
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022155672
(22)【出願日】2022-09-29
(71)【出願人】
【識別番号】000001443
【氏名又は名称】カシオ計算機株式会社
(72)【発明者】
【氏名】橋本 隆
【テーマコード(参考)】
2C055
2C061
2C065
【Fターム(参考)】
2C055CC00
2C055CC01
2C055CC05
2C061AQ04
2C061AR01
2C061AS06
2C061AS14
2C061CQ04
2C061CQ05
2C061CQ23
2C061CQ24
2C061CQ34
2C061HJ07
2C061HK11
2C061HM03
2C061HM07
2C061HN04
2C061HN20
2C065AA01
2C065AB01
2C065AD02
2C065CZ03
2C065CZ07
2C065CZ13
(57)【要約】
【課題】機器毎の専用アダプタが使用できない場合でも、供給される電力に応じてどのような印刷を行うことができるかをユーザに提示する印刷装置を提供する。
【解決手段】
印刷装置100は、外部電源から電力を取得して動作する印刷装置100であって、表示部130と、印刷部160と、制御部110と、を備え、制御部110は、接続された外部電源から、外部電源の電力の仕様に関する電力情報を取得し、取得した電力情報に基づいて印刷部で動作可能である印刷モードを選択し、選択された印刷モードに関する情報を表示部に表示する、ことを特徴とする。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部電源から電力を取得して動作する印刷装置であって、
表示部と、
印刷部と、
制御部と、を備え、
前記制御部は、
接続された前記外部電源から、該外部電源の電力の仕様に関する電力情報を取得し、
取得した前記電力情報に基づいて前記印刷部で動作可能である印刷モードを選択し、
選択された前記印刷モードに関する情報を前記表示部に表示する、
ことを特徴とする印刷装置。
【請求項2】
前記制御部は、選択した前記印刷モードによって前記印刷部が印刷する印刷結果イメージを前記表示部に表示する、
ことを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
【請求項3】
前記制御部は、選択した前記印刷モードによって前記印刷部が印刷可能な印刷速度を前記表示部に表示する、
ことを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記外部電源の電力が所定の電力に満たないことを前記電力情報が示す場合、前記電力情報に基づいて前記印刷部で動作可能である印刷モードを選択し、
選択された前記印刷モードに関する情報を前記表示部に表示する、
ことを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記外部電源の電力が所定の電力に満たないことを前記電力情報が示す場合、前記所定の電力を満たす外部電源の情報を前記表示部に表示する、
ことを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記電力情報に基づいて選択した前記印刷モードによって前記印刷部が印刷可能な印刷品位が所定の印刷品位に満たないと判断した場合、選択した前記印刷モードに関する情報を前記表示部に表示し、
前記電力情報に基づいて選択した前記印刷モードによって前記印刷部が印刷可能な印刷品位が所定の印刷品位を満たすと判断した場合、選択した前記印刷モードに関する情報を前記表示部に表示しない、
ことを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
【請求項7】
前記制御部は、前記印刷部が印刷可能な印刷品位が所定の印刷品位に満たない前記印刷モードによる印刷の実行を許可もしくは不可とする設定をユーザに選択させる表示を前記表示部に表示する、
ことを特徴とする請求項4に記載の印刷装置。
【請求項8】
外部電源から電力を取得して動作し、表示部と、印刷部と、制御部とを備える印刷装置の制御方法であって、
前記制御部が、
接続された前記外部電源から、該外部電源の電力の仕様に関する電力情報を取得し、
取得した前記電力情報に基づいて前記印刷部で動作可能である印刷モードを選択し、
選択された前記印刷モードに関する情報を前記表示部に表示する、
ことを特徴とする制御方法。
【請求項9】
外部電源から電力を取得して動作し、表示部と、印刷部とを備える印刷装置の制御部に、
接続された前記外部電源から、該外部電源の電力の仕様に関する電力情報を取得し、
取得した前記電力情報に基づいて前記印刷部で動作可能である印刷モードを選択し、
選択された前記印刷モードに関する情報を前記表示部に表示する、
処理を行わせるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷装置、制御方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
電気で動作する機器は、動作に必要な電源の規格(電力、電圧、電流等)が機器毎に異なっているため、それぞれに専用のAC(Alternating Current)電源アダプタ(専用アダプタ)を用意する必要があった。また、専用アダプタがない場合に電池でも動作可能な機器はあるが、電池で動作させる場合、電池の性能や消耗度合いによって機器の動作が不安定になることがある。電池での動作時の問題に関して、例えば特許文献1には、電源の状態を精度良く特定して印刷を行うことが可能な印刷装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2021-126782号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示されている印刷装置では、少し印刷した後の電源の電圧が閾値未満と判定された場合、電源(キャパシタ)を充電した後に印刷を実行することにより、電池からの出力が十分でない場合でも印刷を行うことができる。しかし、キャパシタの充電が十分にできなくなるほど電池が消耗している場合には印刷を行うことができない。また、ユーザは電源の状態によってどのように印刷が行われるのかを事前に知ることが出来なかった。
【0005】
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、機器毎の専用アダプタが使用できない場合でも、供給される電力に応じてどのような印刷を行うことができるかをユーザに提示する印刷装置、制御方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明に係る印刷装置は、
外部電源から電力を取得して動作する印刷装置であって、
表示部と、
印刷部と、
制御部と、を備え、
前記制御部は、
接続された前記外部電源から、該外部電源の電力の仕様に関する電力情報を取得し、
取得した前記電力情報に基づいて前記印刷部で動作可能である印刷モードを選択し、
選択された前記印刷モードに関する情報を前記表示部に表示する、
ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、機器毎の専用アダプタが使用できない場合でも、供給される電力に応じてどのような印刷を行うことができるかをユーザに提示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】実施形態1に係る印刷装置の機能構成の一例を示すブロック図である。
図2】実施形態1に係る印刷装置の電源接続時モード設定処理のフローチャートの一例である。
図3】実施形態1に係る印刷装置の印刷制御仕様の一例を示す図である。
図4】実施形態1に係る印刷装置の設定画面の一例を示す図である。
図5】実施形態1に係る印刷装置の印刷モード選択画面の一例を示す図である。
図6】実施形態2に係る印刷装置で用いる感熱テープの断面図である。
図7】実施形態2に係る印刷装置で用いる感熱テープに与える電力とOD値との関係を示す図である。
図8】実施形態2に係る印刷装置の印刷制御仕様の一例を示す図である。
図9】実施形態3に係る印刷装置で用いる感熱テープの断面図である。
図10】実施形態3に係る印刷装置の印刷制御仕様の一例を示す図である。
図11】実施形態5に係る印刷装置の印刷制御仕様の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、図中同一又は相当する部分には同一符号を付す。
【0010】
(実施形態1)
実施形態に係る印刷装置100は、熱が加えられた部分が黒に変色する白地のテープ状の感熱紙(感熱テープ)に印刷を行う感熱ラベルプリンタである。印刷装置100は、USB(Universal Serial Bus)-PD(Power Deliverly)規格の電源を使用し、USB-PDアダプタから出力される電力に応じて印刷モードを切り換える。
【0011】
印刷装置100は機能構成として、図1に示すように、制御部110、記憶部120、表示部130、操作入力部140、電源制御部150、サーマルヘッド制御部160、搬送モータ制御部170、カッターモータ制御部180を備える。
【0012】
制御部110は、例えばCPU(Central Processing Unit)等のプロセッサで構成される。制御部110は、記憶部120に記憶されているプログラムにより、印刷装置100の各種機能を実現する処理や後述する電源接続時モード設定処理等を実行する。また、制御部110はマルチスレッドに対応し、複数の処理を並行して実行することができる。
【0013】
記憶部120は、制御部110が実行するプログラムや、必要なデータを記憶する。記憶部120は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ等を含み得るが、これらに限られるものではない。記憶部120が記憶するデータのうち、プログラム、表示用の文字フォントや画像データ(イラストデータ、ロゴデータ等)、印刷用の文字フォントや画像データは、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリに格納され、プログラム実行中に用いる作業用のデータは原則としてRAMに記憶される。なお、記憶部120は、制御部110の内部に設けられていてもよい。
【0014】
表示部130は、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等のディスプレイを備え、入力された文字データの表示、文書編集時の内容表示、印刷データの確認表示、操作や設定のエラー告知等を表示する。
【0015】
操作入力部140は、押しボタンスイッチ、キーボード、タッチパネル等のユーザインタフェースであり、ユーザからの操作入力を受け付ける。操作入力部140がタッチパネルを備える場合は、表示部130のディスプレイと一体化したタッチパネルであってもよい。
【0016】
電源制御部150は、USB-PD規格の入力端子を備え、当該入力端子に外部電源として、USB-PD規格の電源アダプタを接続することにより、印刷装置100が動作するための電力の供給を受ける。
【0017】
サーマルヘッド制御部160(印刷部)は、サーマルヘッドの駆動回路及びサーマルヘッドを備える。サーマルヘッドの駆動回路は印刷データに応じてサーマルヘッドを発熱制御し、感熱テープへの印刷を行う。サーマルヘッドにはドット単位で感熱紙を加熱する素子が複数(例えば96ドット分)ライン状に並んでおり、制御部110が印刷データに応じて必要な素子に電力を供給して加熱することで感熱テープに印刷が行われる。
【0018】
搬送モータ制御部170は、搬送モータの駆動回路、搬送モータ及びプラテンローラを備える。搬送モータの駆動回路はテープ送り量に応じて搬送モータを励磁して、プラテンローラを駆動し、感熱テープを搬送する。例えば、サーマルヘッドに96ドット分の素子がライン状に並んでおり、96ドットを全て用いて印刷を行う場合、搬送モータ制御部170は、サーマルヘッドが96ドット分の印刷(感熱テープへの加熱)を行う度に、96ドットに対応する幅の分だけ感熱テープを移動させる。また、搬送モータ制御部170は、印刷しない部分については、サーマルヘッドによる印刷の幅とは関係なく次の印刷位置まで感熱テープを移動させる。
【0019】
カッターモータ制御部180は、カッターモータの駆動回路、カッターモータ及びカッターを備える。カッターモータの駆動回路は、感熱テープをカットする際にカッターモータを励磁して、カッターを駆動し、感熱テープをカッターで切り落とす。
【0020】
印刷装置100の消費電力のうち、その約9割はサーマルヘッド及び搬送モータで消費されている。このため、制御部110は、電源アダプタからの電力供給量が少ない場合には、印刷モード(印刷の仕様)をサーマルヘッドや搬送モータでの電力消費を抑える印刷モードに設定する。このための処理が電源接続時モード設定処理である。
【0021】
電源接続時モード設定処理について、図2を参照して説明する。印刷装置100にUSB-PD規格の電源アダプタが接続されると、電源接続時モード設定処理の実行が開始される。
【0022】
まず、制御部110は、接続されたプラグの接続方向の検知等、USBコンフィギュレーションプロセスの実行を開始する(ステップS101)。このステップでは、USBケーブルのプラグ面の検知、ホスト(ソース)/デバイス(シンク)の判別、5V電源の供給電流の検知が行われる。
【0023】
そして、制御部110は、接続された電源アダプタが供給可能な電力の仕様に関する電力情報を受信する(ステップS102)。具体的には電源アダプタが対応可能な最大電力仕様(例えば100W、60W、45W、18W、10W等)を電源アダプタが送信し、送信された最大電力仕様を制御部110が受信する。
【0024】
次に制御部110は、受信した電力情報(最大電力仕様)と印刷制御仕様とから、最適な電力仕様を決定する(ステップS103)。印刷制御仕様は、図3に示すように、各印刷モードに必要な電力と印刷制御とが対応した情報であり、記憶部120にこの印刷制御仕様の情報が記憶されている。ただし、図3に示す情報のうち、印刷速度や印刷サンプル(印刷結果イメージ)はユーザ向けの参考情報であり、表示部130に表示しない場合には、記憶部120に記憶されていなくてもよい。
【0025】
印刷制御仕様の印刷モードのうち、「高速印刷モード」は、電源アダプタから供給可能な電力が100W以上の場合に選択可能な印刷モードである。このモードでは印刷装置100の本来の性能が全て引き出される。具体的にはサーマルヘッドの全ての素子(例えば96素子)に通電され、サーマルヘッドを分割せずに印刷が行われる。また、搬送モータは2-2相励磁で制御されるため、トルク大かつ高速で感熱テープの搬送が行われる。その結果、印刷速度は例えば60m/秒となる。
【0026】
「中速印刷モード」は、電源アダプタから供給可能な電力が60W以上の場合に選択可能な印刷モードである。このモードでは印刷装置100の電力消費を抑えるため、通電するサーマルヘッドの素子数を半分(例えば上半分の48素子)にする。そして、全ての素子を使用すれば1回で印刷できる印刷データを2回に分けて印刷する。このため1ライン印刷する毎の感熱テープの搬送幅は高速印刷モードと比較して半分になる。搬送モータについては高速印刷モードと同様に2-2相励磁で制御する。その結果、印刷速度は例えば30m/秒となる。
【0027】
「低速印刷モード」は、電源アダプタから供給可能な電力が45W以上の場合に選択可能な印刷モードである。このモードでは印刷装置100の電力消費をさらに抑えるため、通電するサーマルヘッドの素子数を1/3(例えば上から1/3の32素子)にする。そして、全ての素子を使用すれば1回で印刷できたデータを3回に分けて印刷する。このため1ライン印刷する毎の感熱テープの搬送幅は高速印刷モードと比較して1/3になる。また搬送モータについては1-2相励磁で制御することで、トルクは少し弱まるが、消費電力を抑えて感熱テープの搬送を行う。その結果、印刷速度は例えば20m/秒となる。
【0028】
「エコ印刷モード」は、電源アダプタから供給可能な電力が18W以上の場合に選択可能な印刷モードである。このモードでは印刷装置100の電力消費をさらに抑えるため、通電するサーマルヘッドの素子数を1/4(例えば上から1/4の24素子)にする。そして、全ての素子を使用すれば1回で印刷できたデータを4回に分けて印刷する。このため1ライン印刷する毎の感熱テープの搬送幅は高速印刷モードと比較して1/4になる。また搬送モータについては1-2相励磁で制御するとともに、モータ電流低減抵抗をONにすることにより、トルクをさらに弱め、消費電力をさらに抑えて感熱テープの搬送を行う。その結果、印刷速度は例えば10m/秒となる。
【0029】
以上の4種類の印刷モードは消費電力が小さくなるにつれて、印刷速度が低くなるが、図3の印刷サンプルに示すように、基本的には印刷品質に差は生じない。しかし、電源アダプタから供給可能な電力が18W未満になると、印刷装置100は、印刷品位を落とさずに印刷することが不可能になる。この場合、印刷を諦める選択も考えられるが、「EM印刷モード」では、通電するサーマルヘッドの素子数を1/8(例えば上から1/8の12素子)にし、印字濃度を下げたり(例えば濃度3から濃度1に)、黒データエリアの黒ドットを間引いたり(例えば1/2に)することにより、消費電量を大幅に低減させる(1ライン印刷する毎の感熱テープの搬送幅は高速印刷モードと比較して1/8になる)。搬送モータについてはエコ印刷モードと同様に、1-2相励磁で制御するとともに、モータ電流低減抵抗をONにすることにより、トルクをさらに弱め、消費電力をさらに抑えて感熱テープの搬送を行う。その結果、印刷速度は例えば3m/秒となる。
【0030】
これら5種類の印刷モードでそれぞれ印刷した結果は、図3の印刷サンプルに示すように、EM印刷モード時のみ印刷品位が低下し、それ以外の印刷モードでは印刷速度に変化があるだけで印刷品位は変わらない。
【0031】
また、予めユーザは自分が望む印刷仕様を図4に示すような設定画面131で設定しておくことができる。この画面は、例えばユーザが操作入力部140から印刷仕様設定メニューを呼び出すと表示される。デフォルトの設定値は、例えば「スペック優先」、「緊急使用ON」である。
【0032】
「スペック優先」が設定されると、制御部110は、ステップS103で、採用する印刷モードを、電源アダプタの電力仕様が許す範囲でできるだけ高速に印刷する印刷モードに決定する。「消費電力優先」が設定されると、制御部110は、ステップS103で、印刷品位が落ちない範囲でできるだけ消費電力が少ない印刷モード(すなわちエコ印刷モード)に決定する。
【0033】
また、「緊急使用OFF」に設定されると、通常の印刷に必要な電力(すなわち18W以上の電力)がアダプタから供給されていない場合には、制御部110は、表示部130にその旨を表示して、印刷を行わない。「緊急使用ON」に設定されると、通常の印刷に必要な電力がアダプタから供給されていない場合でも、制御部110は、印刷品位を落として印刷を行う。この場合、制御部110は、表示部130に「電力不足のため通常の印刷を行えません。印刷品質を落として印刷を行いますが、よろしいでしょうか。」等と表示して、ユーザに「OK/キャンセル」の選択をしてもらって、ユーザが「OK」と回答した場合に緊急印刷モード(EM(エマージェンシー)印刷モード)での印刷を行うようにしてもよい。また、印刷品位を落とさずに印刷可能な電力がアダプタから供給されている場合には、印刷モードに関する情報を表示部に表示しないようにしてもよい。また、電力不足である場合は、必要な電力を満たすことのできるアダプタに関する情報を表示して、ユーザに対して適切なアダプタの使用を促すようにしてもよい。
【0034】
図2に戻り、ステップS103では、制御部110は、上述したように、受信した電力情報と印刷制御仕様とユーザが設定した印刷仕様(スペック優先、消費電力優先、緊急使用ON等)とに基づいて印刷モードを決定することにより、最適な電力仕様を決定する。例えば、電力情報として「100W」を受信し、ユーザが「スペック優先」を選択しているなら、制御部110は印刷モードを「高速印刷モード」に決定し、電力仕様を「100W」に決定する。
【0035】
そして、制御部110は決定した電力仕様を電源アダプタに送信し(ステップS104)、電源アダプタからアクノリッジを受信する(ステップS105)。
【0036】
そして、制御部110は、印刷モードをステップS103で決定した印刷モードに設定し(ステップS106)、電源接続時モード設定処理を終了する。
【0037】
以上の処理により、印刷装置100は、接続された電源アダプタで供給可能な電力に応じて最適な印刷モードを設定するので、専用アダプタが使用できない場合でも、供給される電力に応じた印刷を行うことができる。
【0038】
また、上述のステップS103では、例えば図5に示すように、電源アダプタの電力仕様から選択可能な印刷モードを一覧表示した印刷モード選択画面132を表示部130に表示し、ユーザに印刷モードを選択させるようにしてもよい。図5では、ユーザが中速印刷モードを選択した様子を示している。この場合、電源アダプタは100Wの電力供給が可能だが、ステップS104で制御部110は、60Wの電力仕様を電源アダプタに送信し、ステップS106で印刷モードを中速印刷モードに設定する。なお、例えば、電源アダプタで45W以下の電力供給しかできない場合には、ステップS103で制御部110は、低速印刷モード、エコ印刷モード、EM印刷モードの3つの印刷モードが一覧表示された印刷モード選択画面132を表示部130に表示することになる。
【0039】
(実施形態2)
実施形態1では、印刷装置100は、熱を加えると変色する単色印刷の感熱テープ(例えば熱を加えると黒に変色する白地のテープ)に印刷を行ったが、感熱テープは単色印刷の感熱テープに限定されるわけではない。実施形態2として、加える温度に応じて赤と黒に変色する2色印刷の感熱テープを使用可能な印刷装置101について説明する。
【0040】
印刷装置101の機能構成は図1に示すように印刷装置100と同様であるため、説明を省略する。ただし、印刷装置101が使用する感熱テープは、断面図を図6に示すように表面に近い方から保護層、赤発色層、中間層、黒発色層、基材と多層構造になっている。そして、この感熱テープのOD(Optical Density)値(光学濃度)と電力との関係は図7に示すように、赤発色層は黒発色層より低電力(低い温度)で赤に発色し、黒発色層は赤発色層より高電力(高い温度)で黒に発色するようになっている。
【0041】
実施形態2に係る印刷装置101の電源接続時モード設定処理も、図2に示す実施形態1に係る印刷装置100の電源接続時モード設定処理と同様である。ただし、ステップS103で参照する印刷制御仕様は、実施形態2においては図8に示すように、電力と発色数とが対応している。したがって、ステップS103では制御部110は、受信した最大電力仕様と印刷制御仕様と最大電力仕様の範囲でのユーザの設定した印刷仕様(スペック(色数)優先、消費電力優先等)とに基づいて印刷モードを決定することにより、最適な電力仕様を決定する。
【0042】
例えば、ユーザが設定した印刷仕様が「スペック優先」であり、電源アダプタから60W以上の電力を供給可能であれば、通常印刷モードに設定され、赤黒の2色で通常の印刷が行われる。しかし、電源アダプタから供給可能な電力が60W未満18W以上の場合は、単色印刷モードに設定され、赤単色での印刷が行われる。さらに、ユーザが設定した印刷仕様が「緊急使用ON」であり、電源アダプタから供給可能な電力18W未満の場合は、EM印刷モードに設定され、淡い赤単色での印刷が行われる。
【0043】
図6及び図7に示すように、赤発色層の発色温度は低いので、印刷装置101は、赤単色での印刷モードにすることにより、赤黒2色での印刷よりも低消費電力で印刷を行うことができる。
【0044】
(実施形態3)
実施形態3として、色の3原色に対応した発色層を備える感熱テープを利用してフルカラー印刷を可能にする印刷装置102について説明する。
【0045】
印刷装置102の機能構成は図1に示すように印刷装置100と同様であるため、説明を省略する。ただし、印刷装置102が使用する感熱テープは、断面図を図9に示すように表面に近い方から保護層、イエロー層、中間層、マゼンタ層、中間層、シアン層、基材と多層構造になっている。そして、表面に近い層ほど発色温度が高くなっている。
【0046】
このため、高い温度である第1温度(例えば220℃)の熱を第1時間(短時間)加えることにより、その熱は感熱テープの表面近くに存在するイエロー層に伝わりイエロー層はイエロー色に発色する。この場合、熱が加えられた時間が短時間であるため感熱テープのより深い部分に存在するマゼンタ層やシアン層には熱が伝わらず、マゼンタ層もシアン層も発色しない。
【0047】
また、中位の温度である第2温度(例えば180℃)の熱を第1時間よりも長い第2時間(中位の時間)加えることにより、その熱は感熱テープの中間部にあるマゼンタ層まで伝わりマゼンタ層はマゼンタの色に発色する。この場合、イエロー層も第2温度で熱せられるが発色温度(イエロー層の場合200℃以上)には達しないため、イエロー層は発色しない。また、熱が加えられた時間がそれほど長くないため感熱テープのより深い部分に存在するシアン層には熱が伝わらず、シアン層も発色しない。
【0048】
また、低い温度である第3温度(例えば140℃)の熱を第2時間よりも長い第3時間(比較的長い時間)加えることにより、その熱は感熱テープの深部にあるシアン層まで伝わりシアン層はシアンの色に発色する。この場合、イエロー層やマゼンタ層も第3温度で熱せられるが発色温度(イエロー層の場合200℃以上、マゼンタ層の場合160℃以上)には到達しないため、イエロー層もマゼンタ層も発色しない。
【0049】
このようにサーマルヘッドで感熱テープに加える熱の温度と時間を調整することにより、感熱テープに色の3原色のうちの任意の色を発色させることができる。そして、例えば印刷する各絵素(ピクセル)を3つのドット(サブピクセル)で表すことにして、サブピクセルのそれぞれにイエロー、マゼンタ、シアンを割り当てることにより、8色の印刷が可能になる。さらに各絵素をさらに多くのドットで表すことにして、3原色(イエロー、マゼンタ、シアン)のそれぞれの濃度を変化可能にすることにより、フルカラーの印刷が可能になる。
【0050】
実施形態3に係る印刷装置102の電源接続時モード設定処理も、図2に示す実施形態1に係る印刷装置100の電源接続時モード設定処理と同様である。ただし、ステップS103で参照する印刷制御仕様は、実施形態3においては図10に示すように、電力と発色数とが対応している。したがって、ステップS103では制御部110は、受信した最大電力仕様と印刷制御仕様と最大電力仕様の範囲でのユーザの設定した印刷仕様(スペック(色数)優先、消費電力優先等)とに基づいて印刷モードを決定することにより、最適な電力仕様を決定する。
【0051】
例えば、ユーザが設定した印刷仕様が「スペック優先」であり、電源アダプタから60W以上の電力を供給可能であれば、フルカラーモードに設定され、色の3原色を用いてフルカラーの印刷が行われる。図10に示す印刷サンプルでは、三角の図形がマゼンタ、丸の図形がイエロー、ABCDEの文字がシアンで印刷されているイメージを示している。
【0052】
しかし、電源アダプタから供給可能な電力が60W未満45W以上の場合は、MC(Magenta Cyan)モードに設定され、本来イエローだった部分はマゼンタとシアンを混合させて得られるブルーで印刷が行われる。
【0053】
また、電源アダプタから供給可能な電力が45W未満18W以上の場合は、C(Cyan)モードに設定され、どの色の部分も全てシアンで印刷が行われる。
【0054】
さらに、ユーザが設定した印刷仕様が「緊急使用ON」であり、電源アダプタから供給可能な電力18W未満の場合は、EM印刷モードに設定され、どの色の部分も全て薄いシアンでの印刷が行われる。
【0055】
図9に示すように、マゼンタ層の発色温度(160℃)はイエロー層の発色温度(200℃)より低く、シアン層の発色温度はさらに低い(120℃)。したがって、印刷装置102は、供給可能な電力に応じて、印刷可能な色の数を少なくすることにより、フルカラーでの印刷に必要な電力よりも低消費電力で印刷を行うことができる。
【0056】
なお、上述の図9に示す感熱テープの各色層(イエロー層、マゼンタ層、シアン層)の順番や発色温度は一例に過ぎず、必要に応じて色の順番や発色温度は自由に変更可能である。
【0057】
(実施形態4)
上述の実施形態では、電源アダプタがUSB-PD規格に対応していることを前提としていたが、実施形態4として、USB-PD規格に対応していない電源アダプタで動作可能な印刷装置103について説明する。
【0058】
印刷装置103の機能構成は図1に示すように印刷装置100と同様であるため、説明を省略する。ただし、印刷装置103の電源制御部150が備える入力端子はUSB-PD規格に対応していなくてもよい。例えば、単なるUSB端子を備えていてもよい。また、印刷装置103は、最大消費電力が10W以下であり、通常のUSBでも動作可能な感熱ラベルプリンタである。
【0059】
実施形態4に係る印刷装置103の電源接続時モード設定処理は、図2に示す実施形態1に係る印刷装置100の電源接続時モード設定処理のうち、ステップS102以降は実行しなくてもよい。特に、ステップS101において、電源アダプタがUSB-PD規格に対応していないことを検知したら、ステップS102以降は実行しない。
【0060】
ただし、実施形態4に係る制御部110は、ステップS101で電源アダプタの供給電流(3A/1.5A/500mA)を検知し、供給電流に応じて印刷モードを設定する。例えば、供給電流が1.5A以上の場合には、通常の印刷を行うが、500mAの場合には、印刷濃度を下げたり、黒ドットを間引いたりして、薄い印刷品質にする代わりに消費電力を低減する。
【0061】
このようにすることにより、印刷装置103は、USB-PD規格に対応していない電源アダプタが接続された場合でも、その電源アダプタの供給可能電流の大きさに応じて最適な印刷モードを設定して印刷を行うことができる。
【0062】
(実施形態5)
上述の実施形態1では、電源アダプタの供給可能な最大電力が小さくなるにつれて印刷速度は遅くなる。この印刷速度低下の主な要因は、最大電力が小さい場合には、通電するサーマルヘッドの素子数を少なくして、何回かに分割して印刷を行っているからである。実施形態5として、印刷される文字のサイズを小さくすることによって、印刷速度が低下した場合でも単位時間当たりの印刷文字数の低下を抑えることが可能な印刷装置104について説明する。
【0063】
実施形態5に係る印刷装置104の機能構成は図1に示すように印刷装置100と同様であるため、説明を省略する。
【0064】
実施形態5に係る印刷装置104の電源接続時モード設定処理も、図2に示す実施形態1に係る印刷装置100の電源接続時モード設定処理と同様である。ただし、ステップS103で参照する印刷制御仕様は、実施形態5においては図11に示すように、印刷制御として縮尺の情報も存在する。そして、実施形態5に係る制御部110は、印刷時には、印刷制御仕様で規定されている縮尺で印刷を行う。
【0065】
そして、設定画面131では「スペック優先/消費電力優先」の選択肢の代わりに「等倍印刷優先/単位時間当たりの印刷文字数優先」の選択肢が表示され、印刷速度が遅い場合に、等倍印刷(文字フォントサイズを変更しない)を希望するのか、縮尺(文字フォントサイズ)を小さくして単位時間当たりの印刷文字数を優先するのかをユーザが選択可能にしている。
【0066】
したがって、ステップS103では制御部110は、受信した最大電力仕様と印刷制御仕様と最大電力仕様の範囲でのユーザの設定した印刷仕様(等倍印刷優先、単位時間当たりの印刷文字数優先等)とに基づいて印刷モードを決定することにより、最適な電力仕様を決定する。
【0067】
例えば、電源アダプタから100W以上の電力を供給可能であれば、ユーザが設定した印刷仕様に関わらず、「通常文字印刷モード」に設定され、通常の文字サイズ(縮尺は等倍)で印刷が行われる。しかし、ユーザが設定した印刷仕様が「単位時間当たりの印刷文字数優先」で、電源アダプタから供給可能な電力が100W未満60W以上の場合は、「やや小文字印刷モード」に設定され、0.707倍の縮尺(つまり印刷面積比では1/2倍)での印刷が行われる。この結果、印刷速度が半分になっても単位時間当たりの印刷文字数(10文字/ミリ秒)を保った状態での印刷が可能になる。
【0068】
また、ユーザが設定した印刷仕様が「単位時間当たりの印刷文字数優先」かつ「緊急使用ON」であり、電源アダプタから供給可能な電力18W未満の場合は、「EM小文字印刷モード」に設定され、0.5倍の縮尺(つまり印刷面積比では1/4倍)での印刷が行われる。この結果、印刷速度は1/20に低下しても単位時間当たりの印刷文字数は1/5までにしか低下せずに印刷を行うことができる。
【0069】
(変形例)
以上に本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は一例であり、本発明の適用範囲はこれに限られない。すなわち、本発明の実施形態は種々の応用が可能であり、あらゆる実施形態が本発明の範囲に含まれる。
【0070】
例えば、実施形態1と実施形態2とを組合せることが可能である。この場合、制御部110は、例えば、電源アダプタから供給される電力が100W以上の場合には赤黒の2色印刷を高速で行える印刷モードを選択可能になり、電力が60Wの場合には赤黒の2色印刷を中速で行える印刷モードを選択可能になる。
【0071】
同様に、実施形態1と実施形態3を組み合わせることも可能である。この場合、制御部110は、例えば、電源アダプタから供給される電力が100W以上の場合にはフルカラー印刷を高速で行える印刷モードを選択可能になり、電力が60Wの場合にはフルカラー印刷を中速で行える印刷モードを選択可能になる。
【0072】
同様に、実施形態1と実施形態5を組み合わせることも可能である。この場合、ユーザが望む印刷仕様の設定画面131では、「スペック優先/消費電力優先」、「等倍印刷優先/単位時間当たりの印刷文字数優先」、「緊急使用ON/緊急使用OFF」の選択肢が表示され、ユーザはそれぞれの優先度等の設定が可能になる。
【0073】
そして、制御部110は、例えば、ユーザが「スペック優先」、「単位時間当たりの印刷文字数優先」を選択しており、電源アダプタから供給される電力が60Wの場合には、「中速印刷モード」かつ「やや小文字印刷モード」が選択され、印刷速度は高速印刷モードの半分になるが、0.707倍の縮尺で印刷することにより、印刷速度の低下を感じさせることなく印刷することが可能になる。
【0074】
また、上述した実施形態の組み合わせだけでなく、例えば実施形態1と実施形態2と実施形態5を組み合わせる等も自由に行うことができる。例えば、上述の全ての実施形態を組み合わせた実施形態も考えられる。この場合、制御部110は、セットされている感熱テープのカセットの種類を判別し、セットされている感熱テープが単色の感熱テープなら実施形態1と実施形態5を組み合わせた内容で動作し、2色の感熱テープなら実施形態1と実施形態2と実施形態5を組み合わせた内容で動作し、3色の感熱テープなら実施形態1と実施形態3と実施形態5を組み合わせた内容で動作してもよい。また、この場合、接続された電源アダプタがUSB-PD規格に対応していない場合は、制御部110は、実施形態4の内容で動作してもよい。
【0075】
また、いずれの場合も、印刷モードを選択する際に、選択可能な各印刷モードにおける印刷サンプルを表示部130に表示させて、ユーザに印刷モードを選択させてもよい。また、その際に、印刷サンプルだけでなく、印刷速度や電力等の情報も表示部130に表示させて、ユーザが印刷モードを選択する際の参考にしてもらってもよい。また、制御部110が表示部130に表示する印刷サンプルは、印刷制御仕様として記憶されている印刷サンプルに限らず、ユーザがラベルに印刷する内容として操作入力部140等から入力した文字等を、印刷プリビュー画面のような形で表示するものであってもよい。
【0076】
また、上記実施形態では、印刷装置100,101,102,103,104は感熱方式のラベルプリンタだったが、印刷装置はラベルプリンタでない通常の感熱方式のプリンタでもよい。また、印刷装置は、感熱紙への印刷だけでなく感熱インクリボンを用いて普通紙に印刷できる熱転写方式のプリンタでもよい。
【0077】
なお、上記実施形態では、制御部110のCPUが記憶部120に記憶されたプログラムを実行することによって、印刷装置100,101,102,103,104の各部を制御した。しかしながら、本発明において、制御部110は、CPUの代わりに、例えばASIC(Application Specifi Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、各種制御回路等の専用のハードウェアを備え、専用のハードウェアが、印刷装置100の各部を制御しても良い。この場合、制御部110の各機能を個別のハードウェアで実現しても良いし、各機能をまとめて単一のハードウェアで実現しても良い。また、各機能のうち、一部を専用のハードウェアによって実現し、他の一部をソフトウェア又はファームウェアによって実現しても良い。
【0078】
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、本発明には、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲とが含まれる。
【符号の説明】
【0079】
100,101,102,103,104…印刷装置、110…制御部、120…記憶部、130…表示部、131…設定画面、132…印刷モード選択画面、140…操作入力部、150…電源制御部、160…サーマルヘッド制御部、170…搬送モータ制御部、180…カッターモータ制御部
図1
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