(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024049692
(43)【公開日】2024-04-10
(54)【発明の名称】光源装置
(51)【国際特許分類】
A61B 3/12 20060101AFI20240403BHJP
【FI】
A61B3/12
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022156081
(22)【出願日】2022-09-29
(71)【出願人】
【識別番号】000220343
【氏名又は名称】株式会社トプコン
(74)【代理人】
【識別番号】100083563
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 祥二
(72)【発明者】
【氏名】森嶋 俊一
(72)【発明者】
【氏名】秋葉 正博
【テーマコード(参考)】
4C316
【Fターム(参考)】
4C316AA09
4C316AB16
4C316FY08
(57)【要約】 (修正有)
【課題】励起光を蛍光体に照射し、可視光を発光させる光源装置に於いて、小さい焦点距離を有し省スペース化が可能な光源装置を提供する。
【解決手段】励起光3を発する励起光光源2と、複数の非球面レンズから構成される集光レンズ群4と、蛍光体が塗布された蛍光体プレート5とを有し、前記励起光光源から発せられた励起光は前記集光レンズ群によって集光され、所要のスポット径で前記蛍光体を照射し、照射されたスポット径が2次光源として機能する様構成された。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
励起光を発する励起光光源と、複数の非球面レンズから構成される集光レンズ群と、蛍光体が塗布された蛍光体プレートとを有し、前記励起光光源から発せられた励起光は前記集光レンズ群によって集光され、所要のスポット径で前記蛍光体を照射し、照射されたスポット径が2次光源として機能する様構成された光源装置。
【請求項2】
前記集光レンズ群を構成する非球面レンズの少なくとも1つは光軸方向に位置調整が可能であり、前記スポット径の変更が可能に構成された請求項1に記載の光源装置。
【請求項3】
前記集光レンズ群のNAは0.5~0.8であり、焦点距離Fは1.5mm~15mmである請求項1に記載の光源装置。
【請求項4】
光学系ホルダに、励起光光源収納部、第1集光レンズ収納部、第2集光レンズ収納部がタンデムに設けられ、前記励起光光源収納部には前記励起光光源が設けられ、前記第1集光レンズ収納部には第1集光レンズが設けられ、前記第2集光レンズ収納部には光軸方向に移動可能なレンズホルダを介して第2集光レンズが設けられ、前記光学系ホルダの先端部には蛍光体プレートホルダを介して前記蛍光体プレートが設けられた請求項2又は請求項3に記載の光源装置。
【請求項5】
前記レンズホルダは前記第2集光レンズ収納部に光軸方向に位置調整可能に設けられ、前記蛍光体プレートホルダは筒部に対して光軸方向に位置調整可能に設けられた請求項4に記載の光源装置。
【請求項6】
光学系ホルダは有底筒体の筒部と、該筒部の基端に形成されたフランジ部から構成され、該フランジ部には光源ホルダを介して前記励起光光源が取付けられ、前記筒部の底部には前記蛍光体プレートが設けられ、前記筒部の内部には第1レンズホルダ、第2レンズホルダがそれぞれ移動可能に設けられ、前記第1レンズホルダには第1集光レンズが設けられ、前記第2レンズホルダには第2集光レンズが設けられた請求項2又は請求項3に記載の光源装置。
【請求項7】
前記第1レンズホルダ、前記第2レンズホルダの少なくとも一方の外周面に光軸方向と直交する長孔を設け、前記筒部に該長孔を露出させる第2調整孔を設けた請求項6に記載の光源装置。
【請求項8】
前記光学系ホルダにより、前記励起光光源、前記集光レンズ群、前記蛍光体プレートが一体化され、前記光学系ホルダは着脱用のフランジを有する請求項4に記載の光源装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、可視光を射出する光源装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
可視光を発する光源としてキセノンランプ、或は励起光として可視光の励起光を蛍光体に照射し、蛍光体から可視光を射出させる等の光源が用いられている。
【0003】
又、近年では、眼底観察装置、検眼装置等に用いられる光源として、小型化、省電力化、低コスト化等の要請から半導体レーザ、蛍光体を用い可視光を発する光源装置が用いられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】WO2012/124587
【特許文献2】WO2012/128384
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、励起光を蛍光体に照射し、可視光を発光させる光源装置に於いて、小さい焦点距離を有し省スペース化が可能な光源装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、励起光を発する励起光光源と、複数の非球面レンズから構成される集光レンズ群と、蛍光体が塗布された蛍光体プレートとを有し、前記励起光光源から発せられた励起光は前記集光レンズ群によって集光され、所要のスポット径で前記蛍光体を照射し、照射されたスポット径が2次光源として機能する様構成された光源装置に係るものである。
【0007】
又本発明は、前記集光レンズ群を構成する非球面レンズの少なくとも1つは光軸方向に位置調整が可能であり、前記スポット径の変更が可能に構成された光源装置に係るものである。
【0008】
又本発明は、前記集光レンズ群のNAは0.5~0.8であり、焦点距離Fは1.5mm~15mmである光源装置に係るものである。
【0009】
又本発明は、光学系ホルダに、励起光光源収納部、第1集光レンズ収納部、第2集光レンズ収納部がタンデムに設けられ、前記励起光光源収納部には前記励起光光源が設けられ、前記第1集光レンズ収納部には第1集光レンズが設けられ、前記第2集光レンズ収納部には光軸方向に移動可能なレンズホルダを介して第2集光レンズが設けられ、前記光学系ホルダの先端部には蛍光体プレートホルダを介して前記蛍光体プレートが設けられた光源装置に係るものである。
【0010】
又本発明は、前記レンズホルダは前記第2集光レンズ収納部に光軸方向に位置調整可能に設けられ、前記蛍光体プレートホルダは筒部に対して光軸方向に位置調整可能に設けられた光源装置に係るものである。
【0011】
又本発明は、光学系ホルダは有底筒体の筒部と、該筒部の基端に形成されたフランジ部から構成され、該フランジ部には光源ホルダを介して前記励起光光源が取付けられ、前記筒部の底部には前記蛍光体プレートが設けられ、前記筒部の内部には第1レンズホルダ、第2レンズホルダがそれぞれ移動可能に設けられ、前記第1レンズホルダには第1集光レンズが設けられ、前記第2レンズホルダには第2集光レンズが設けられた光源装置に係るものである。
【0012】
又本発明は、前記第1レンズホルダ、前記第2レンズホルダの少なくとも一方の外周面に光軸方向と直交する長孔を設け、前記筒部に該長孔を露出させる第2調整孔を設けた光源装置に係るものである。
【0013】
更に又本発明は、前記光学系ホルダにより、前記励起光光源、前記集光レンズ群、前記蛍光体プレートが一体化され、前記光学系ホルダは着脱用のフランジを有する光源装置に係るものである。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、励起光を発する励起光光源と、複数の非球面レンズから構成される集光レンズ群と、蛍光体が塗布された蛍光体プレートとを有し、前記励起光光源から発せられた励起光は前記集光レンズ群によって集光され、所要のスポット径で前記蛍光体を照射し、照射されたスポット径が2次光源として機能する様構成されたので、光学系の焦点距離を短くでき、省スペース化をはかることができるという優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】本発明の実施例に係る光学系の基本構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
図1に於いて、本実施例に係る光源装置の光学系について説明する。
【0017】
本光源装置は、可視光が必要とされる光源装置、例えば、眼底観察装置、検眼装置等の光源装置に適用される。
【0018】
図1中、1は光源装置の光学系、2は励起光光源を示し、該励起光光源は可視光の励起光、例えば、450nm程度の可視光のレーザ光線3を発するレーザダイオードである。尚、励起光としては、可視光に限らず、赤外光、紫外光、或は励起作用のある可視光であってもよい。
【0019】
該レーザダイオード2から発せられるレーザ光線3は、集光レンズ群4により集光され、蛍光体が塗布されている蛍光体プレート5に入射する。
【0020】
前記集光レンズ群4は、複数の集光レンズから構成され、高開口数(NA)を有し、且つ短い焦点距離Fを有している。
【0021】
本実施例では、前記集光レンズ群4は2枚の第1集光レンズ6、第2集光レンズ7から構成され、凸面が向い合う様に配置される。該第1集光レンズ6、該第2集光レンズ7は、非球面レンズであり、それぞれ高NAを有している。本実施例では、前記第1集光レンズ6はNA:0.5で、焦点距離f1=3.87mmであり、前記第2集光レンズ7はNA:0.28で、焦点距離f2=7.73mmとなっている。
【0022】
尚、前記第1集光レンズ6、前記第2集光レンズ7のNA,fはそれぞれ例示であり、前記光源装置が適用される条件、要求される光量等により適宜変更される。例えば、前記第1集光レンズ6、前記第2集光レンズ7の各NAは0.5~0.8の範囲で選択され、前記第1集光レンズ6、前記第2集光レンズ7の各焦点距離fは1.5mm~15mmの範囲で選択される。レーザからの光を多く取込み、且つレンズユニットが大型化しない程度が望ましい。
【0023】
又、前記第1集光レンズ6、前記第2集光レンズ7の少なくとも一方は、光軸方向の位置が調整可能となっており、前記焦点距離Fの値を調整可能となっている。
【0024】
前記レーザ光線3を前記蛍光体プレート5に照射した場合、蛍光体の発光強度(輝度)は照射強度に対応する。従って、前記レーザ光線3の集光を強めて照射スポット径を小さくすると照射強度も上がり、蛍光体の発光強度(輝度)は上がる。然し、発光強度が上がりすぎると、蛍光体の性能、効率が劣化する。
【0025】
この為、2次光源としての輝度を下げない程度に前記レーザ光線3のスポット径を調整する必要がある。本実施例では、前記第1集光レンズ6、前記第2集光レンズ7の位置を調整し、或は前記第1集光レンズ6、前記第2集光レンズ7のいずれか一方の位置を調整し、前記焦点距離Fを調整して前記蛍光体プレート5に照射される前記レーザ光線3のスポット径を調整する。調整されるスポット径としては、1mm~2mmが好ましい。
【0026】
図2を参照して第1の実施例を説明する。尚、
図2中、
図1で示したものと同等のものに同符号を付し、その説明を省略する。
【0027】
図2中、10は第1の実施例に於ける光源装置を示しており、11は該光源装置10が適用される装置(以下、適用装置)の光源装置取付け部を示している。
【0028】
該光源装置取付け部11には前記適用装置の光学系の光軸と同心の光源装置保持孔12が設けられ、前記光源装置10は前記光源装置保持孔12に挿入し、ボルト13によって固定される様になっており、又取付け時には前記光源装置10の光軸と前記適用装置の光軸とが合致する様、位置調整が可能となっている。
【0029】
前記光源装置10について説明する。
【0030】
光学系ホルダ15は、前記光源装置保持孔12に挿入される筒部16と該筒部16の基端に形成されたフランジ部17を有し、該フランジ部17が前記ボルト13によって前記光源装置取付け部11に取付けられている。前記光学系ホルダ15は、後述するレンズホルダ23を内蔵したレンズユニットであり、ボルト13により、前記フランジ部17を介し前記光源装置取付け部11に容易に取付け又は取外し可能である。固定手段はボルト13に限定されず、前記光源装置取付け部11と前記フランジ部17の間に係合部(図示せず)を設け、容易に取付け又は取り外し可能にしてもよい。
【0031】
前記筒部16には中心部を貫通する円柱空間が形成され、該円柱空間の軸心は光学系1の光軸と合致する。前記円柱空間には基端側からレーザダイオード収納部18、第1集光レンズ収納部19、第2集光レンズ収納部20が前記円柱空間と同心、タンデムに形成されている。
【0032】
前記レーザダイオード収納部18は基端側から大径座刳り孔18a、収納孔18bを有し、前記レーザダイオード2は基端側から前記レーザダイオード収納部18に挿入され、前記レーザダイオード2のフランジ部が前記大径座刳り孔18aに嵌合し、又該大径座刳り孔18aの座面に突当ることで、前記レーザダイオード2が位置決めされる。
【0033】
前記円柱空間の先端側から前記第2集光レンズ収納部20、前記第1集光レンズ収納部19が形成され、前記第2集光レンズ収納部20は前記第1集光レンズ収納部19より大径となっている。
【0034】
前記レーザダイオード収納部18と前記第1集光レンズ収納部19とは光路孔21によって連通され、該光路孔21の周囲には座内縁部21aが形成され、該座内縁部21aには前記円柱空間の先端側から第1集光レンズ6が突当てられ、該第1集光レンズ6はレンズホールドナット22により固定される。
【0035】
前記第2集光レンズ収納部20は前記レンズホールドナット22より大径であり、前記第2集光レンズ収納部20にレンズホルダ23が摺動可能に嵌合される。
【0036】
該レンズホルダ23は筒体であり、該レンズホルダ23の基端側には内縁部が形成され、前記レンズホルダ23の内筒面には螺子が刻設されている。前記レンズホルダ23の内部には第2集光レンズ7が収納され、該第2集光レンズ7は前記内縁部と前記螺子に螺合するリングナット24によって挾持される。
【0037】
前記第2集光レンズ7を保持し、前記第2集光レンズ収納部20に嵌合されたレンズホルダ23は、ピント合せの為に軸心方向(光軸方向)に位置調整可能となっている。
【0038】
位置調整の方法としては、前記第2集光レンズ収納部20と前記レンズホルダ23とを1部で螺子結合とし、前記レンズホルダ23を回転させることで軸心方向に変位が生じる様にしてもよい。尚、前記レンズホルダ23を回転させる為に、先端側端面にピンを挿入可能な穴、或はスリットを形成してもよい。或は、第1集光レンズ収納部19と前記レンズホルダ23間に間隙調整用のシム等を挿入してもよい。尚、前記第2集光レンズ7は前記レンズホルダ23と共にユニット化されているので、前記光学ホルダ15に対して容易に着脱することができる。
【0039】
前記レンズホルダ23の先端部に、蛍光体プレートホルダ26が設けられる。
【0040】
該蛍光体プレートホルダ26は袋ナット形状をしており、中心部に孔27が前記光源装置10の軸心(光軸)と同心に設けられ、該孔27に蛍光体プレート5が設けられる。
【0041】
前記筒部16の先端部は小径となっており、該小径部に前記蛍光体プレートホルダ26が嵌合する。前記蛍光体プレートホルダ26の先端が、小径部基端の段差に突当てられ、位置決めされる様にしてもよく、或は前記筒部16と前記蛍光体プレートホルダ26とを螺子結合とし、前記蛍光体プレートホルダ26を回転することで、前記筒部16に対する軸心方向の位置を調整可能としてもよい。
【0042】
前記レーザダイオード2から発光された可視光は、前記第1集光レンズ6、前記第2集光レンズ7によって集光され、所要のスポット径となって前記蛍光体プレート5に入射し、該蛍光体プレート5の蛍光体から可視光を発光させる。可視光を発光させるスポットは第2光源となる。
【0043】
スポット径の調整は、前記レンズホルダ23の位置を調整してもよいし、或は前記蛍光体プレート5の位置を調整してもよく、前記レンズホルダ23の位置、前記蛍光体プレート5位置を併せて調整してもよい。
【0044】
第1の実施例に係る光源装置10では、前記レーザダイオード2、前記第1集光レンズ6、前記第2集光レンズ7、前記蛍光体プレート5を前記光学系ホルダ15に一体にまとめており、小型化が図れると共に、前記光源装置10を1つの部品として取扱いすることができ、更に前記第2集光レンズ7、前記蛍光体プレート5の位置等の位置調整、スポット系の調整等を、前記光源装置10単体で実施でき作業性が向上する。
【0045】
図3を参照して第2の実施例を説明する。尚、
図3中、
図2で示したものと同等のものに同符号を付し、その説明を省略する。
【0046】
光学系ホルダ15は、筒部16とフランジ部17から構成され、前記筒部16は有底筒体となっており、先端の底部16aには蛍光体プレート5が取付けられている。
【0047】
前記筒部16の円柱空間には基端側から第1集光レンズ収納部19、第2集光レンズ収納部20が形成され、前記第1集光レンズ収納部19は前記第2集光レンズ収納部20に対して大径となっている。
【0048】
前記第1集光レンズ収納部19には第1レンズホルダ23aが摺動可能に嵌合され、該第1レンズホルダ23aには第1集光レンズ6が保持されている。
【0049】
前記第1レンズホルダ23aの外周面には軸心に対して直交する方向に第1長孔25aが穿設され、前記筒部16の前記第1長孔25aと対応する位置に第1調整孔26aが設けられ、前記第1長孔25aは前記第1調整孔26aに全体が露出する様になっている。
【0050】
同様に、前記第2集光レンズ収納部20には第2レンズホルダ23bが摺動可能に嵌合され、該第2レンズホルダ23bには第2集光レンズ7が保持されている。
【0051】
前記第2レンズホルダ23bの外周面には軸心に対して直交する方向に第2長孔25bが穿設され、前記筒部16の前記第2長孔25bと対応する位置に第2調整孔26bが設けられ、前記第2長孔25bは前記第2調整孔26bに露出する様になっている。
【0052】
レーザダイオード2は光源ホルダ28に設けられ、該光源ホルダ28は前記フランジ部17に取付けられる様になっている。
【0053】
前記レーザダイオード2、前記第1集光レンズ6、前記第2集光レンズ7、前記蛍光体プレート5は同一軸心(略同一軸心を含む)(同一光軸(略同一光軸を含む))上に配設される。
【0054】
前記第1レンズホルダ23a、前記第2レンズホルダ23bは、それぞれ前記第1長孔25a、前記第1調整孔26a及び前記第2長孔25b、前記第2調整孔26bを利用して軸心方向に位置が調整可能となっている。
【0055】
前記第1レンズホルダ23aの調整について説明する。
【0056】
該第1レンズホルダ23aの調整には、調整用ロッド(図示せず)が用いられる。
【0057】
該調整用ロッドは前記第1調整孔26aに回転自在に嵌合可能であり、先端には偏心ピン(図示せず)が突設されている。前記調整用ロッドを前記第1調整孔26aに差込むと、偏心ピンが前記第1長孔25aに嵌合し、前記調整用ロッドを回転させることで前記偏心ピンの偏心量の範囲で、前記第1レンズホルダ23aの位置調整が可能となっている。
【0058】
前記第1レンズホルダ23aの位置調整後の固定は、前記筒部16に設けた押し螺子(図示せず)によって行うことができる。
【0059】
前記第2レンズホルダ23bについても同様に調整することができる。
【0060】
尚、上記した前記第1レンズホルダ23a、前記第2レンズホルダ23bの位置調整方法は一例であり、上記調整方法に限定されるものではない。例えば、前記第1レンズホルダ23a、前記第2レンズホルダ23bにそれぞれ筒部16外に突出し、且つ軸心方向にスライド可能にピンを突設し、該ピン軸心方向に変位させる等である。
【0061】
又、前記第1レンズホルダ23a、前記第2レンズホルダ23bのいずれか一方を位置調整可能としてもよい。
【0062】
又、前記蛍光体プレート5の取付けについては、前記筒部16を有底筒体とせず、第1の実施例と同様蛍光体プレートホルダ26を用いてもよい。
【0063】
本第2の実施例では、第1の実施例と同様、前記レーザダイオード2、前記第1集光レンズ6、前記第2集光レンズ7、前記蛍光体プレート5を前記光学系ホルダ15により一体化でき、小型化が図れると共に、前記光源装置10を1つの部品として取扱いすることがでる。
【0064】
又、前記第1集光レンズ6、前記第2集光レンズ7、個々の位置調整が可能であると共に組立てた状態で、外部から位置調整が可能で、調整時の作業性がよい。更に前記第1集光レンズ6は第1レンズホルダ23aと共にユニット化され、前記第2集光レンズ7は第2レンズホルダ23bと共にユニット化されているので、前記集光レンズ群4は容易に取付け、取外しが可能である。
【符号の説明】
【0065】
1 光学系
2 レーザダイオード
3 レーザ光線
4 集光レンズ群
5 蛍光体プレート
6 第1集光レンズ
7 第2集光レンズ
10 光源装置
15 光学系ホルダ
16 筒部
18 レーザダイオード収納部
19 第1集光レンズ収納部
20 第2集光レンズ収納部
23 レンズホルダ
23a 第1レンズホルダ
23b 第2レンズホルダ
24 リングナット
25a 第1長孔
25b 第2長孔
26a 第1調整孔
26b 第2調整孔
28 光源ホルダ