(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024049711
(43)【公開日】2024-04-10
(54)【発明の名称】情報機器およびメニュー表示方法
(51)【国際特許分類】
G06F 3/0482 20130101AFI20240403BHJP
G01C 21/26 20060101ALI20240403BHJP
【FI】
G06F3/0482
G01C21/26 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022156109
(22)【出願日】2022-09-29
(71)【出願人】
【識別番号】000001487
【氏名又は名称】フォルシアクラリオン・エレクトロニクス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000198
【氏名又は名称】弁理士法人湘洋特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】竹井 真悟
(72)【発明者】
【氏名】小西 大心
(72)【発明者】
【氏名】小野 晴紀
(72)【発明者】
【氏名】二宮 千也
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 和則
(72)【発明者】
【氏名】高谷 理之
【テーマコード(参考)】
2F129
5E555
【Fターム(参考)】
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(57)【要約】
【課題】状況に応じて使用頻度の高い機能をユーザに提案し、各種機能の操作性および利便性をより向上させることができる。
【解決手段】 車両状態が走行中か停車中かを検出する車両状態検出部と、各種機能に関する複数の操作項目の各々の使用頻度を、車両が走行中か停車中かによって分けて特定する特定部と、画面に表示する情報を制御する表示制御部と、を備え、前記表示制御部は、前記操作項目の一部を集約した所定のメニュー画面に表示する制御を行い、前記車両状態が走行中の場合、走行中における使用頻度が高い前記操作項目を前記所定のメニュー画面における前記操作項目の少なくとも一部として表示し、前記車両状態が停車中の場合、停車中における使用頻度が高い前記操作項目を前記所定のメニュー画面における前記操作項目の少なくとも一部として表示する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両状態が走行中か停車中かを検出する車両状態検出部と、
各種機能に関する複数の操作項目の各々の使用頻度を、車両が走行中か停車中かによって分けて特定する特定部と、
画面に表示する情報を制御する表示制御部と、を備え、
前記表示制御部は、
前記操作項目の一部を集約した所定のメニュー画面に表示する制御を行い、
前記車両状態が走行中の場合、走行中における使用頻度が高い前記操作項目を前記所定のメニュー画面における前記操作項目の少なくとも一部として表示し、
前記車両状態が停車中の場合、停車中における使用頻度が高い前記操作項目を前記所定のメニュー画面における前記操作項目の少なくとも一部として表示する
ことを特徴とする情報機器。
【請求項2】
請求項1に記載の情報機器であって、
前記表示制御部は、
前記機能ごとに対応する前記所定のメニュー画面を表示し、
前記操作項目の少なくとも一部として表示した使用頻度が高い前記操作項目は、各種の前記機能のうち、特定の機能に対応する前記操作項目の中で使用頻度が高い前記操作項目である
ことを特徴とする情報機器。
【請求項3】
請求項1に記載の情報機器であって、
前記表示制御部が前記画面に表示した前記情報に対する操作を受け付ける入力受付部をさらに備え、
前記所定のメニュー画面は、固定表示領域と、変動表示領域と、を有し、
前記表示制御部は、
予め定められた前記操作項目またはユーザが意図的に選択した前記操作項目を前記固定表示領域に表示し、
前記操作項目の少なくとも一部として表示する使用頻度が高い前記操作項目を前記変動表示領域に表示する
ことを特徴とする情報機器。
【請求項4】
請求項3に記載の情報機器であって、
前記ユーザが意図的に選択した前記操作項目は、前記ユーザにより選択される前に、前記変動表示領域に表示されていた使用頻度が高い前記操作項目である
ことを特徴とする情報機器。
【請求項5】
請求項1に記載の情報機器であって、
前記表示制御部は、
使用頻度が高い前記操作項目を前記所定のメニュー画面に追加するか否かをユーザに確認する画面情報を表示し、
前記ユーザが前記所定のメニュー画面に追加を指示する操作を行った場合、当該指示の対象である使用頻度が高い前記操作項目を前記所定のメニュー画面に表示する
ことを特徴とする情報機器。
【請求項6】
請求項1に記載の情報機器であって、
前記表示制御部が前記画面に表示した前記情報に対する操作を受け付ける入力受付部と、
前記入力受付部が前記操作項目に対する操作を受け付けると、操作された前記操作項目に対応する機能を実行する機能部と、をさらに備える
ことを特徴とする情報機器。
【請求項7】
請求項1に記載の情報機器であって、
前記操作項目の操作回数に、当該操作項目の操作時に設定されている画面モードおよび前記車両状態を関連付けて操作回数情報に登録する計算部と、
前記操作回数情報を記憶する記憶部と、をさらに備え、
前記特定部は、前記操作回数情報を用いて、前記操作項目の前記使用頻度を特定する
ことを特徴とする情報機器。
【請求項8】
情報機器が行うメニュー表示方法であって、
前記情報機器は、
車両状態が走行中か停車中かを検出する車両状態検出ステップと、
各種機能に関する複数の操作項目の各々の使用頻度を、車両が走行中か停車中かによって分けて特定する特定ステップと、
画面に表示する情報を制御する表示制御ステップと、を行い、
前記表示制御ステップでは、
前記操作項目の一部を集約した所定のメニュー画面に表示する制御を行い、
前記車両状態が走行中の場合、走行中における使用頻度が高い前記操作項目を前記所定のメニュー画面における前記操作項目の少なくとも一部として表示し、
前記車両状態が停車中の場合、停車中における使用頻度が高い前記操作項目を前記所定のメニュー画面における前記操作項目の少なくとも一部として表示する
ことを特徴とするメニュー表示方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報機器およびメニュー表示方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ナビゲーション装置やインフォテイメント装置などの情報機器は、多機能化が進み、利用可能な機能やオーディオ・ビデオソースの種類が増加している。一方、情報機器の多機能化に伴って、各種機能を利用するためのユーザ操作は、煩雑になってきている。
【0003】
このようなユーザの操作性を考慮し、情報機器には、ユーザが登録した機能を容易な操作で呼び出す機能が搭載されていることがある。このような呼び出し機能は、クイックメニューあるいはショートカットキーと呼ばれている。クイックメニューは、ユーザが登録した機能を集約して表示したメニューである。ユーザは、クイックメニューを利用することで、登録した所望の機能を簡単に呼び出し、利用することができる。
【0004】
しかしながら、クイックメニューに登録できる機能は、情報機器のメーカー等が指定する機能に限られる場合が多い。そのため、ユーザは、頻繁に利用する機能であっても、クイックメニューに登録できない場合がある。
【0005】
また、特許文献1には、走行履歴を解析することで、習慣的に繰り返し利用されている用途を自動検出し、ユーザに提示する技術が提案されている。具体的には、特許文献1の技術では、走行用途の履歴情報および走行以外用途の履歴情報を解析し、習慣性利用用途を検出し、検出された習慣性利用用途がユーザに提示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1の技術は、走行用途等の履歴情報に基づいて自動検出した習慣的な用途を提示しており、必ずしも使用頻度の高い機能が提案されるわけではない。
【0008】
また、各種機能の使用頻度は、走行中や停車中によっても異なる場合がある。そのため、提案される機能は、そのような車両状態(走行状態)などが考慮されていることが望ましい。しかしながら、特許文献1の技術では、提案の際、車両状態などは考慮されていない。
【0009】
そこで、本発明は、状況に応じて使用頻度の高い機能をユーザに提案し、各種機能の操作性および利便性をより向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本願は、上記課題の少なくとも一部を解決する手段を複数含んでいるが、その例を挙げるならば、以下のとおりである。上記の課題を解決する本発明の一態様に係る情報機器は、車両状態が走行中か停車中かを検出する車両状態検出部と、各種機能に関する複数の操作項目の各々の使用頻度を、車両が走行中か停車中かによって分けて特定する特定部と、画面に表示する情報を制御する表示制御部と、を備え、前記表示制御部は、前記操作項目の一部を集約した所定のメニュー画面に表示する制御を行い、前記車両状態が走行中の場合、走行中における使用頻度が高い前記操作項目を前記所定のメニュー画面における前記操作項目の少なくとも一部として表示し、前記車両状態が停車中の場合、停車中における使用頻度が高い前記操作項目を前記所定のメニュー画面における前記操作項目の少なくとも一部として表示する。
【発明の効果】
【0011】
本発明は、状況に応じて使用頻度の高い機能をユーザに提案し、各種機能の操作性および利便性をより向上させることができる。
【0012】
なお、上記以外の課題、構成および効果等は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】
図1は、情報機器の概略構成の一例を示した図である。
【
図2】
図2は、クイックメニュー画面の一例を説明するための図である。
【
図3】
図3は、操作回数情報の一例を示した図である。
【
図4】
図4は、情報機器のハードウェア構成の一例を示した図である。
【
図5】
図5は、操作回数計算処理の一例を示したフロー図である。
【
図6】
図6は、操作項目提案処理の一例を示したフロー図である。
【
図7】
図7は、Navi画面モード(走行中)が設定されている場合のクイックメニュー画面の一例を示した図である。
【
図8】
図8は、Radio画面モードが設定されている場合であって、走行中に表示されたクイックメニュー画面の一例を示した図である。
【
図9】
図9は、Radio画面モードが設定されている場合であって、停車中に表示されたクイックメニュー画面の一例を示した図である。
【
図10】
図10は、変形例に係るポップアップ画面の一例を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下の説明は、本発明の一実施形態に係る情報機器に関する説明である。
【0015】
図1は、本実施形態における情報機器100の概略構成の一例を示した図である。情報機器100は、例えば、地図情報の表示や経路誘導などのナビゲーション機能、放送受信機能およびオーディオ・ビジュアル機能などを備えた車載のインフォテイメント装置である。なお、放送受信機能には、例えば、AMラジオ放送、FMラジオ放送および地上デジタルTV放送などの受信機能が含まれる。また、オーディオ・ビジュアル機能には、例えば、USB(Universal Serial Bus)に記録されている情報(例えば、映像・音声情報など)を再生するUSBオーディオ機能や、DVD(Digital Versatile Disc)に記録されている情報を再生する機能が含まれる。
【0016】
なお、このような情報機器100は、車載のインフォテイメント装置に限定されるものではない。例えば、情報機器100は、ナビゲーション機能、放送受信機能およびオーディオ・ビジュアル機能などを実現するためのアプリケーションソフトウェアがインストールされたスマートフォンやタブレット端末であっても良い。
【0017】
本実施形態における情報機器100は、車両が走行中か否かを示す車両状態(走行状態)や、ディスプレイの表示に関して設定されている画面モードに応じて、所定回数以上の使用頻度がある機能をユーザに提案する。このような提案を行うことにより、情報機器100は、各種機能の操作性および利便性をより向上させる。
【0018】
上記の処理を実行するために、情報機器100は、処理部110と、記憶部120と、通信部130と、を有している。
【0019】
処理部110は、情報機器100が実行する様々な処理を行う機能部である。具体的には、処理部110は、表示制御部111と、入力受付部112と、車両状態検出部113と、計算部114と、特定部115と、を有している。
【0020】
表示制御部111は、情報機器100の表示装置であるディスプレイの表示に関する制御を行う機能部である。具体的には、表示制御部111は、ユーザが選択した操作対象の機能(例えば、ナビゲーション機能、放送受信機能、オーディオ・ビジュアル機能およびその他の様々な機能)に関する画面情報を生成し、ディスプレイに表示する。
【0021】
より具体的には、表示制御部111は、ユーザが操作対象として選択した機能に応じた画面モードを設定し、当該画面モードに従った各種の情報をディスプレイに表示する。例えば、表示制御部111は、ユーザがナビゲーション機能を操作対象として選択した場合、Navi画面モードを設定する。また、表示制御部111は、設定した画面モードに従って、基本情報(例えば、地図情報)と、ナビゲーション機能に含まれる複数の詳細機能(例えば、地図表示、経路探索、経路誘導、高速なし検索およびガソリンスタンド検索など)の実行指示を受け付けるための操作項目と、を表示する。なお、操作項目は、ユーザが選択できるようにディスプレイに表示される情報である。情報機器100は、操作項目の選択を検知すると、当該操作項目に対応する詳細機能に関する処理を実行する。
【0022】
また、表示制御部111は、例えば、ユーザが放送受信機能(例えば、FMラジオ放送の受信機能)を操作対象として選択した場合、Radio画面モードを設定する。また、表示制御部111は、設定した画面モードに従って、基本情報(例えば、設定されているラジオ局の周波数)と、放送受信機能に含まれる複数の詳細機能(例えば、選局、EQ(イコライザー)設定、車速連動VOL(ボリューム)設定および道路交通情報の受信など)の実行指示を受け付けるための操作項目と、を表示する。
【0023】
また、表示制御部111は、ディスプレイに表示した画面情報上の所定位置にクイックメニューを呼び出す指示をユーザから受け付けるためのクイックメニューボタンを表示する。
【0024】
図2は、クイックメニュー画面300の一例を説明するための図である。クイックメニュー画面300は、ユーザが予め登録している詳細機能およびユーザに提案する詳細機能の操作項目を集約して表示した画面である。ユーザは、クイックメニュー画面300を利用することで、登録した所望の機能に対応する操作項目を容易にディスプレイ410に表示させることができる。
【0025】
図示する例では、ディスプレイ410の左下部にクイックメニューボタン330が表示されている。表示制御部111は、ユーザがクイックメニューボタン330を選択すると、クイックメニュー画面300の画面情報を生成し、ディスプレイ410に表示する。なお、クイックメニューボタン330の表示位置、サイズおよび形状は、図示する例に限定されるものではなく、適宜設定されれば良い。
【0026】
図示するように、クイックメニュー画面300は、固定表示領域310と、変動表示領域320と、を有している。固定表示領域310には、システムデフォルトや、ユーザによって予め登録されている詳細機能の操作項目が、ユーザによって選択できるように表示されている。また、変動表示領域320には、後述の操作項目提案処理によって特定された詳細機能の操作項目が、ユーザによって選択できるように表示されている。
【0027】
表示制御部111は、記憶部120に記憶されているクイックメニュー情報121を用いて、固定表示領域310に表示する操作項目を特定する。なお、クイックメニュー情報121には、ユーザが予め登録した詳細機能の操作項目が登録されている。
【0028】
また、表示制御部111は、操作項目提案処理において特定部115が特定した操作項目であって、その操作項目の操作回数が所定数(例えば、10回)を超える詳細機能の操作項目を変動表示領域320に表示する。具体的には、表示制御部111は、操作回数が所定数を超える詳細機能の操作項目のうち、操作回数がより多い所定数(例えば、3つ)の操作項目を変動表示領域320に表示する。なお、変動表示領域320に表示される操作項目は、固定表示領域310に表示される操作項目と重複しない操作項目が特定部115により特定される。
【0029】
入力受付部112は、入力装置を介して、ユーザから情報の入力を受け付ける機能部である。具体的には、入力受付部112は、入力装置を介して、ディスプレイ410に表示された各種の機能の選択指示や、選択された機能に含まれる詳細機能の操作項目に対する選択指示をユーザから受け付ける。なお、情報機器100に搭載されている入力装置には、例えば、情報機器100のディスプレイ410に搭載されているタッチパネル、ハードスイッチおよび音声入力指示を受け付けるマイクロフォンや、車両のセンターコンソールに配置されているコントローラなどがある。
【0030】
車両状態検出部113は、情報機器100を搭載した車両の走行に関する車両状態を検出する機能部である。具体的には、車両状態検出部113は、情報機器100に搭載されているGPS(Global Positioning System)情報受信装置から得られた位置情報の変化や、加速度センサから出力された情報に基づいて車両状態(車両が走行中であるか、または、停車中であるか)を検出する。なお、情報機器100が車載器の場合、車両状態検出部113は、例えば車両に搭載されている車速センサから出力された情報を用いて車両状態を検出しても良い。
【0031】
なお、車両状態検出部113は、CAN(Controller Area Network)を介して、車速情報を出力する制御ECU(Electronic Control Unit)から出力された情報を取得し、当該情報に基づいて車両状態を検出しても良い。
【0032】
計算部114は、ユーザが選択した機能の操作回数を計算する機能部である。具体的には、計算部114は、操作回数計算処理を行い、ユーザが選択した詳細機能の操作回数を、当該詳細機能が選択された際に設定されていた画面モードの種類と、車両状態と、に関連付けて操作回数情報122に記録する。
【0033】
特定部115は、操作回数が所定数(例えば、10回など)を超える詳細機能の操作項目を特定する機能部である。具体的には、特定部115は、記憶部120内の操作回数情報122を用いて操作項目提案処理を行い、当該処理の実行時に設定されている画面モードおよび車両状態と一致する条件が関連付けられている操作項目の中から、所定数以上の操作回数が記録されている操作項目を特定する。
【0034】
次は、記憶部120についての説明である。記憶部120は、情報機器100が行う処理に用いられる様々な種類の情報を記憶する機能部である。具体的には、記憶部120は、クイックメニュー情報121と、操作回数情報122と、を記憶している。
【0035】
クイックメニュー情報121は、クイックメニュー画面300の表示内容に関する様々な情報を有している。具体的には、クイックメニュー情報121には、例えば、ユーザが登録した詳細機能の操作項目であり、クイックメニュー画面の固定表示領域310に表示される操作項目が登録されている。また、クイックメニュー情報121には、固定表示領域310および変動表示領域320に表示される操作項目の上限数や表示位置などの表示形態を定義する情報が登録されている。
【0036】
図3は、操作回数情報122の一例を示した図である。なお、
図3は、2022年9月24日時点のものを一例として示している。操作回数情報122は、ユーザによる詳細機能の操作回数を記録した情報である。この操作回数情報122は、所定の単位期間(例えば、1週間)ごとに作成された複数(例えば、4期間分)のテーブル122-1~122-4を含んでいる。具体的には、操作回数情報122には、ある操作項目が選択された際に設定されていた画面モードおよび車両状態(走行中または停車中)と、対応する操作項目が選択された回数(操作項目に対応する詳細機能が使用された回数)とが関連付けられて週ごとに記録されている。なお、特定部115は、操作項目提案処理を行う際、操作回数情報122の各テーブル122-1~122-4に登録されている同一対象の操作項目における操作回数の合計数を用いる。
【0037】
例えば、
図3に示す操作回数情報122の例では、Radio画面モードが設定されている時であって、車両が走行中の際に、「自宅へ帰る」という詳細機能が2022年の第38週(9月19日から9月25日まで)において10回使用されたことを示している。また、
図3に示す操作回数情報122の例では、Navi画面モードが設定されている時であって、車両が停車中の際に、「ガソリンスタンド検索」という詳細機能が2022年の第38週において8回使用されたことを示している。
【0038】
なお、操作回数情報122には、操作項目ごとに操作のトータル回数、走行中の操作回数の合計および停車中の操作回数の合計についても記録されている。また、操作回数情報122の各テーブル122-1~122-4は、所定の保存期間(例えば、4週間)を経過したものから逐次削除される。
図3は、例えば9月24日の状態を示している。そのため、作成されてから4週間を経過している2022年第34週以前のテーブルは、削除されている。このような処理により、操作回数情報122は、直近の数週間の操作情報を常に保持する。また、一方で、所定期間を経過した古い週の操作情報は、操作回数情報122から削除されるため、操作項目提案処理に反映されなくなる。なお、所定期間が経過したテーブルの削除は、図示しない所定の機能部により実施される。また、前述のテーブルの単位期間および保存期間は、一例を示したものであり、適宜設定されれば良い。
【0039】
通信部130は、外部装置200との間で情報通信を行う機能部である。具体的には、通信部130は、例えば、ラジオ局やテレビ局の放送機器からラジオ放送や地上デジタルTV放送を受信する。また、通信部130は、例えば、インターネットやLAN(Local Area Network)などの所定のネットワークNを介して、外部装置200(例えば、情報配信装置)から道路交通情報などを取得する。
【0040】
以上が、情報機器100の機能構成の一例についての説明である。
【0041】
図4は、情報機器100のハードウェア構成の一例を示した図である。図示するように、情報機器100は、処理装置400と、ディスプレイ410と、記憶装置420と、音声入出力装置430と、入力装置440と、加速度センサ450と、放送受信装置460と、通信装置470と、USB接続端子480と、DVD装置490と、GPS情報受信装置500と、を有している。
【0042】
処理装置400は、情報機器100の各部を制御するユニットである。具体的には、処理装置400は、演算処理を実行するCPU(Central Processing Unit)401と、記憶装置420から読み出した各種の情報を一時的に格納するRAM(Random Access Memory)402と、CPU401で実行されるプログラムなどを格納するROM(Read Only Memory)403と、処理装置400に各種ハードウェアを接続するためのI/F(インターフェイス)404と、これらを相互に接続するバス405と、を有している。
【0043】
ディスプレイ410は、グラフィックス情報を表示するユニットであって、例えば液晶ディスプレイや有機ELディスプレイである。記憶装置420は、例えば、SSD(Solid State Drive)、HDD(Hard Disk Drive)および不揮発性メモリカードなど、少なくとも読み書きが可能な記憶媒体である。
【0044】
音声入出力装置430は、例えば、運転者や同乗者の発した音声を集音するマイクロフォン431である。入力装置440は、ユーザの指示入力を受け付ける装置であって、例えば、タッチパネル441やハードスイッチ442(例えば、ダイヤルスイッチなど)である。
【0045】
加速度センサ450は、物体の加速度(単位時間あたりの速度の変化量)を測定する装置である。GPS情報受信装置500は、人工衛星(GPS衛星)からの電波を受信する装置である。なお、処理装置400は、GPS情報受信装置500から得られた時間あたりの位置情報の変化または加速度センサ450により得られた加速度の積分値に基づき車速を計算する。
【0046】
放送受信装置460は、FM放送、AM放送および地上デジタルTV放送などを受信するハードウェアである。通信装置470は、外部装置200との間で無線通信や有線通信を行う通信ユニットである。
【0047】
USB接続端子480は、外部のUSBデバイス(例えば、USBオーディオやスマートフォンなど)を接続するための接続端子である。DVD装置490は、例えば、DVD-ROMなどの記憶媒体に記憶された情報を再生するDVDドライブである。
【0048】
なお、情報機器100の処理部110は、処理装置400のCPU401に処理を行わせるプログラムによって実現される。これらのプログラムは、例えば、記憶装置420およびROM403に格納されており、実行にあたってRAM402上にロードされ、CPU401により実行される。また、記憶部120は、RAM402、ROM403または記憶装置420によって実現されても良く、これらの組み合わせによって実現されても良い。また、通信部130は、放送受信装置460または通信装置470によって実現されても良く、これらの組み合わせによって実現されても良い。
【0049】
なお、情報機器100の各機能ブロックは、本実施形態において実現される各機能を理解容易にするために、主な処理内容に応じて分類したものである。したがって、本発明は、各機能の分類の仕方やその名称によって制限されることはない。また、情報機器100の各構成は、処理内容に応じて、さらに多くの構成要素に分類することもできる。また、情報機器100の各構成は、処理内容に応じて、1つの構成要素がさらに多くの処理を実行するように分類することもできる。
【0050】
また、各機能部の全部または一部は、コンピュータに実装されるハードウェア(ASICといった集積回路など)によって構築されても良い。また、各機能部の処理は、1つのハードウェアで実行されても良く、複数のハードウェアで実行されても良い。
【0051】
以下の説明は、情報機器100が実行する具体的な処理内容に関する説明である。
【0052】
図5は、操作回数計算処理の一例を示したフロー図である。当該処理は、例えば、ディスプレイ410に表示された詳細機能の操作項目のいずれかをユーザが選択すると開始される。なお、計算部114は、入力受付部112を介して、ユーザが選択した操作項目を特定する。
【0053】
処理が開始されると、表示制御部111は、どの画面モードが設定されているかを判定する(ステップS10)。具体的には、表示制御部111は、ユーザが詳細機能の操作項目を選択した時に設定されている画面モードの種類を特定する。
【0054】
なお、表示制御部111は、特定した画面モードの種類に応じて、次に移行するステップを決定する。表示制御部111は、例えば、特定した画面モードがRadio画面モードの場合、処理をステップS20-1に移行する。また、表示制御部111は、例えば、特定した画面モードがNavi画面モードの場合、処理をステップS30-1に移行する。また、表示制御部111は、例えば、特定した画面モードがUSB Audio画面モードの場合、あるいは、その他の機能に対応する画面モードの場合、各々の画面モードに対応するステップに処理を移行する。
【0055】
なお、
図5を用いた説明では、Radio画面モードおよびNavi画面モードにおける具体的な処理を一例として説明する。
【0056】
設定されている画面モードがRadio画面モードの場合、車両状態検出部113は、車両が走行中か否かを判定する(ステップS20-1)。そして、車両状態検出部113は、走行中と判定した場合(ステップS20-1でYes)、処理をステップS20-2に移行する。一方で、車両状態検出部113は、走行中ではないと判定した場合(ステップS20-1でNo)、処理をステップS20-3に移行する。
【0057】
なお、ステップS20-2の処理では、計算部114は、Radio画面モードおよび走行中という条件に関連付けられた最新の操作回数情報122-1の操作項目について、操作回数に1を追加する。また、計算部114は、操作回数を更新すると、本フローの処理を終了する。
【0058】
また、ステップS20-3の処理では、計算部114は、Radio画面モードおよび停車中の条件に関連付けられた最新の操作回数情報122-1の操作項目について、操作回数に1を追加する。また、計算部114は、操作回数を更新すると、本フローの処理を終了する。
【0059】
また、設定されている画面モードがNavi画面モードの場合、車両状態検出部113は、車両が走行中か否かを判定する(ステップS30-1)。そして、車両状態検出部113は、走行中と判定した場合(ステップS30-1でYes)、処理をステップS30-2に移行する。一方で、車両状態検出部113は、走行中ではないと判定した場合(ステップS30-1でNo)、処理をステップS30-3に移行する。
【0060】
なお、ステップS30-2の処理では、計算部114は、Navi画面モードおよび走行中の条件に関連付けられた最新の操作回数情報122-1の操作項目について、操作回数に1を追加する。また、計算部114は、操作回数を更新すると、本フローの処理を終了する。
【0061】
また、ステップS30-3の処理では、計算部114は、Navi画面モードおよび停車中の条件に関連付けられた最新の操作回数情報122-1の操作項目について、操作回数に1を追加する。また、計算部114は、操作回数を更新すると、本フローの処理を終了する。
【0062】
このようにして、計算部114は、ユーザによって操作された詳細機能の操作回数を計算し、対応する条件が関連付けられている操作回数情報122を更新する。
【0063】
なお、車両状態検出部113および計算部114は、Radio画面モードやNavi画面モード以外の画面モードでも同様の処理を行う。例えば、画面モードがUSB Audio画面モードの場合、車両状態検出部113は、走行中か否かを判定する。また、計算部114は、走行中と判定されている場合、USB Audio画面モードおよび走行中の条件に関連付けられた最新の操作回数情報122-1の操作項目について、操作項目の操作回数に1を追加する。また、計算部114は、停車中と判定されている場合、USB Audio画面モードおよび停車中の条件に関連付けられた最新の操作回数情報122-1の操作項目について、操作回数に1を追加する。
【0064】
また、車両状態検出部113および計算部114は、ステップS10において特定された画面モードがその他の機能に対応する画面モードの場合でも、上記と同様の処理を行う。なお、車両状態検出部113および計算部114は、ステップS20-2、S20-3、S30-2およびS30-3の処理において、当該処理当日が含まれる最新の単位期間のテーブル122-1に対して操作回数の追加処理を行う。なお、計算部114は、ステップS20-2、S20-3、S30-2およびS30-3の処理において、当該処理当日が含まれる単位期間のテーブルが操作回数情報122に存在しない場合、新たに当該単位期間のテーブルを作成する。
【0065】
以上が、操作回数計算処理の一例についての説明である。
【0066】
以下は、操作項目提案処理の一例についての説明である。
【0067】
図6は、操作項目提案処理の一例を示したフロー図である。操作項目提案処理は、例えば、ディスプレイ410に表示されたクイックメニューボタン330が選択されると開始される。
【0068】
処理が開始されると、特定部115は、画面モードおよび車両状態を特定する(ステップS40)。具体的には、特定部115は、表示制御部111を介して、当該処理の実行時に設定されている画面モードを特定する。また、特定部115は、車両状態検出部113を介して、当該処理の実行時に車両が走行中であるか否かを示す車両状態を特定する。
【0069】
次に、特定部115は、特定した画面モードおよび車両状態の条件が関連付けられている操作項目ごとの操作回数を、操作回数情報122に現存する各テーブル122-1~122-4の合計値から特定する(ステップS41)。具体的には、特定部115は、特定した画面モードおよび車両状態の条件と同一の条件が関連付けられている操作項目の操作回数を各テーブル122-1~122-4ごとに特定し、これらを合算する。より具体的には、特定部115は、例えば画面モードおよび車両状態が各々、Navi画面モードおよび走行中であることを特定した場合、当該条件が関連付けられている各テーブル122-1~122-4の操作項目に登録されている操作回数を特定する。また、特定部115は、特定した条件が関連付けられている各テーブル122-1~122-4の操作項目(例えば、ガソリンスタンド検索)に各々、2回、3回、3回および5回という操作回数が記録されている場合、これらを合算した値(13回)を特定する。
【0070】
次に、特定部115は、特定した操作項目の中で、操作回数が所定回数以上(例えば、10回以上など)の操作項目があるか否かを判定する(ステップS42)。
【0071】
そして、特定部115は、所定回数以上の操作項目がないと判定した場合(ステップS42でNo)、本フローの処理を終了する。一方で、特定部115は、所定回数以上の操作項目があると判定した場合(ステップS42でYes)、処理をステップS43に移行する。
【0072】
次に、特定部115は、ステップS43の処理において、所定回数以上の操作項目のうち、操作回数のより多い操作項目を特定する。具体的には、特定部115は、クイックメニュー情報121を用いて、所定回数以上の操作項目の中から、ユーザが予め登録した詳細機能の操作項目と重複しない操作項目を特定する。
【0073】
また、特定部115は、所定回数以上の操作項目であって、ユーザが予め登録した操作項目と重複しない操作項目の数を操作回数情報122から特定する。また、特定部115は、クイックメニュー情報121を用いて、変動表示領域の表示上限数を特定し、当該上限数を超えない範囲において、操作回数のより多い操作項目を特定する。
【0074】
次に、表示制御部111は、特定された操作項目をクイックメニュー画面300に表示して、当該操作項目に対応する詳細機能をユーザに提案する(ステップS44)。具体的には、表示制御部111は、特定部115により特定された操作項目をクイックメニュー画面300の変動表示領域320に表示することにより、当該処理の実行時に設定されている画面モードおよび車両状態と同じ条件下において使用頻度の高い操作項目の詳細機能をユーザに提案する。
【0075】
図7~
図9は各々、異なる画面モードまたは車両状態の際に表示されたクイックメニュー画面の一例を示した図である。
図7は、Navi画面モード(走行中)が設定されている場合のクイックメニュー画面600の一例を示した図である。
図8は、Radio画面モードが設定されている場合であって、走行中に表示されたクイックメニュー画面610の一例を示した図である。
図9は、Radio画面モードが設定されている場合であって、停車中に表示されたクイックメニュー画面620の一例を示した図である。
【0076】
図示するように、クイックメニュー画面600~620の変動表示領域320に表示されている詳細機能の操作項目は、設定されている画面モードや、車両状態に応じて異なっている。これは、変動表示領域320に表示される操作項目が、クイックメニューボタン330が選択された際(操作項目提案処理の実行時点)に設定されている画面モードおよび車両状態と同じ条件下において使用頻度が高い操作項目が表示されるためである。
【0077】
すなわち、情報機器100は、クイックメニュー画面の表示指示を受け付けたタイミングで設定されている画面モードおよび車両状態と同じ条件下において、過去に使用頻度が高かった詳細機能の操作項目をユーザに提案することができる。言い換えれば、情報機器100は、ユーザがクイックメニュー画面の表示指示を行ったタイミングで使用を望む可能性の高い機能の操作項目をクイックメニュー画面に表示する。そのため、情報機器100は、ユーザの操作性のみならず、利便性をも向上させることができる。
【0078】
次は、
図6のステップS45における説明である。ステップS45では、特定部115は、入力受付部112を介して、ユーザに提案した操作項目に対して固定表示領域310への入れ替え指示を受け付けたか否かを判定する。例えば、特定部115は、変動表示領域320に表示した操作項目に対して長押し操作が行われた場合、当該操作項目を固定表示領域310に入れ替える指示を受け付けたと判定する。
【0079】
なお、ユーザによる入れ替えの指示は、操作項目に対する長押し操作に限定されるものではない。例えば、特定部115は、変動表示領域320内の操作項目に対して、固定表示領域310に向けたドラッグ・アンド・ドロップ操作を受け付けた場合に、入れ替え指示を受け付けたと判定しても良い。あるいは、特定部115は、例えば、マイクロフォン431を介して、操作項目を固定表示領域310に入れ替えるための所定の音声指示を受け付けた場合に、入れ替え指示を受け付けたと判定しても良い。
【0080】
そして、特定部115は、入れ替え指示を受け付けたと判定した場合(ステップS45でYes)、表示制御部111を介して、対象の操作項目を固定表示領域310内に表示する(ステップS46)。また、特定部115は、入れ替えた操作項目を、固定表示領域310に表示する操作項目としてクイックメニュー情報121に登録する。
【0081】
なお、特定部115は、クイックメニュー情報121に登録されている固定表示領域310の表示上限数を確認する。そして、特定部115は、変動表示領域320内の操作項目を固定表示領域310に入れ替える(追加する)ことにより当該表示上限数を超える場合、固定表示領域310から削除する操作項目についてのユーザ指示を受け付ける。また、特定部115は、削除指示を受け付けた操作項目をクイックメニュー情報121から削除する。
【0082】
また、ステップS45の処理において、特定部115は、入れ替え指示を受け付けていないと判定した場合(ステップS45でNo)、処理をステップS47に移行する。
【0083】
ステップS47では、特定部115は、提案した操作項目に対応する詳細機能の実行指示を受け付けたか否かを判定する。例えば、特定部115は、変動表示領域320に表示した操作項目に対して短押し操作が行われた場合、当該操作項目に対応する詳細機能の実行指示を受け付けたと判定する。
【0084】
そして、特定部115は、当該指示を受け付けていないと判定した場合(ステップS47でNo)、処理をステップS45に戻す。一方で、当該指示を受け付けたと判定した場合(ステップS47でYes)、特定部115は、対象の操作項目に対応する詳細機能の実行指示を、当該詳細機能を実行する所定の機能部(図示せず)に対して出力し(ステップS48)、本フローの処理を終了する。
【0085】
以上が、操作項目提案処理の一例についての説明である。
【0086】
このような実施形態における情報機器は、時々の状況に応じて、使用頻度の高い機能をユーザに提案し、各種機能の操作性および利便性をより向上させることができる。特に、情報機器は、クイックメニュー画面の表示指示を受け付けた時に設定されている画面モードおよび車両状態と同じ条件下において使用頻度の高い操作項目に対応する機能をユーザに提案する。これにより、情報機器は、その時々においてユーザが使用を望む可能性の高い機能の操作項目をクイックメニュー画面に表示させることができる。言い換えれば、情報機器は、ユーザがクイックメニュー画面の表示指示を行ったタイミングで使用を望む可能性の高い機能の操作項目をクイックメニュー画面に表示させて、ユーザに提案することができる。そのため、情報機器は、操作性のみならず、利便性をも向上させることができる。
【0087】
なお、本実施形態における情報機器100は、上記の実施形態に限られるものではなく、同一の発明概念の範囲内において、様々な変形が可能である。前述の実施形態では、クイックメニュー画面の変動表示領域320に表示した詳細機能の操作項目を固定表示領域310に入れ替える場合、当該操作項目の長押し操作などを受け付ける例について説明した。一方で、変形例における情報機器100は、固定表示領域310への入れ替えをユーザに確認するポップアップ画面を表示し、ユーザからの指示を受け付けた場合に操作項目の入れ替えを行う。
【0088】
変形例における情報機器100の特定部115は、常時、操作回数情報122を参照し、その時点において設定されている画面モードおよび車両状態の条件に一致する操作項目の操作回数を把握する。そして、所定以上の操作回数の操作項目がある場合、より操作回数の多い操作項目を特定する。
【0089】
また、特定部115は、車両状態検出部113を介して、車両が停車したことを検出する。また、特定部115は、車両が停車した際に、表示制御部111を介して、クイックメニューボタン330を点滅させて表示し、ユーザにクイックメニューに関する提案があることを通知する。
【0090】
また、特定部115は、入力受付部112を介して、クイックメニューボタン330が選択されたことを検知すると、表示制御部111を介して、操作回数のより多い詳細機能の操作項目をクイックメニュー画面の固定表示領域310に追加するかをユーザに確認するポップアップ画面を生成し、これをディスプレイ410に表示する。
【0091】
図10は、変形例に係るポップアップ画面700の一例を示した図である。図示するように、特定部115は、表示制御部111を介して、車両が停車したタイミングでクイックメニューボタン330を点滅させて表示する。また、特定部115は、入力受付部112を介して、クイックメニューボタン330の選択を検知した場合、ポップアップ画面(図示する「クイックメニュー確認画面」)をディスプレイ410に表示して、操作回数のより多い詳細機能の操作項目をクイックメニュー画面の固定表示領域310に追加するかをユーザに確認する。なお、
図10のポップアップ画面における「クイックメニューに追加」とは、“クイックメニュー画面における固定表示領域310への追加”を意味する。
【0092】
また、特定部115は、ユーザの指示がYesの場合、提案した詳細機能の操作項目をクイックメニュー情報121に登録する。また、特定部115は、表示制御部111を介して、例えば
図7で例示したクイックメニュー画面600をディスプレイ410に表示する。
【0093】
なお、本変形例の場合は、クイックメニュー画面に変動表示領域320を表示させない形態であっても良い。特定部115は、より操作回数の多い詳細機能の操作項目を、ポップアップ画面を介してユーザに提案しているからである。また、本発明は、上記の実施形態と、変形例と、を組み合わせた形態であっても良い。
【0094】
また、本発明は、上記の実施形態や変形例などに限られるものではなく、これら以外にも様々な実施形態および変形例が含まれる。例えば、上記の実施形態は、本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、実施形態の構成は、その一部を他の実施形態や変形例の構成に置き換えることが可能である。また、実施形態の構成は、他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部は、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
【符号の説明】
【0095】
100・・・情報機器、110・・・処理部、111・・・表示制御部、112・・・入力受付部、113・・・車両状態検出部、114・・・計算部、115・・・特定部、120・・・記憶部、121・・・クイックメニュー情報、122・・・操作回数情報、130・・・通信部、200・・・外部装置、N・・・ネットワーク