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特開2024-49712空気調和システムの室内機、空気調和システム、制御装置、空気調和システムの室内機の制御方法、プログラム
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  • 特開-空気調和システムの室内機、空気調和システム、制御装置、空気調和システムの室内機の制御方法、プログラム 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024049712
(43)【公開日】2024-04-10
(54)【発明の名称】空気調和システムの室内機、空気調和システム、制御装置、空気調和システムの室内機の制御方法、プログラム
(51)【国際特許分類】
   F24F 11/63 20180101AFI20240403BHJP
   F24F 110/10 20180101ALN20240403BHJP
   F24F 110/20 20180101ALN20240403BHJP
   F24F 110/70 20180101ALN20240403BHJP
【FI】
F24F11/63
F24F110:10
F24F110:20
F24F110:70
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022156111
(22)【出願日】2022-09-29
(71)【出願人】
【識別番号】516299338
【氏名又は名称】三菱重工サーマルシステムズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100162868
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 英輔
(74)【代理人】
【識別番号】100161702
【弁理士】
【氏名又は名称】橋本 宏之
(74)【代理人】
【識別番号】100189348
【弁理士】
【氏名又は名称】古都 智
(74)【代理人】
【識別番号】100196689
【弁理士】
【氏名又は名称】鎌田 康一郎
(72)【発明者】
【氏名】高橋 裕人
(72)【発明者】
【氏名】神原 裕志
(72)【発明者】
【氏名】▲高▼野 雅司
(72)【発明者】
【氏名】山口 智充
【テーマコード(参考)】
3L260
【Fターム(参考)】
3L260AB02
3L260BA12
3L260BA64
3L260CA12
3L260CA13
3L260CB62
3L260CB63
3L260CB64
3L260EA07
3L260GA17
(57)【要約】
【課題】簡易な構成で、他の燃焼式の暖房機の使用に伴う室内の二酸化炭素濃度の上昇を検出する。
【解決手段】空気調和システムの室内機は、室内の温度を検出する温度センサと、室内の相対湿度を検出する相対湿度センサと、制御装置と、を備え、制御装置は、温度センサで検出される温度、及び相対湿度センサで検出される相対湿度を取得する情報取得部と、取得された温度、及び相対湿度に基づいて、室内機の運転を制御する運転制御部と、室内機の暖房運転時に、温度、及び相対湿度に基づいて、室内の絶対湿度を取得し、取得された絶対湿度に基づいて、室内の二酸化炭素濃度を監視する監視部と、を備える。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
空気調和システムの室内機であって、
室内の温度を検出する温度センサと、
前記室内の相対湿度を検出する相対湿度センサと、
制御装置と、を備え、
前記制御装置は、
前記温度センサで検出される前記温度、及び前記相対湿度センサで検出される前記相対湿度を取得する情報取得部と、
取得された前記温度、及び前記相対湿度に基づいて、前記室内機の運転を制御する運転制御部と、
前記室内機の暖房運転時に、前記温度、及び前記相対湿度に基づいて、前記室内の絶対湿度を取得し、取得された前記絶対湿度に基づいて、前記室内の二酸化炭素濃度を監視する監視部と、を備える
空気調和システムの室内機。
【請求項2】
前記監視部の監視結果に基づき、前記室内の二酸化炭素濃度が高まっている場合に、前記室内の二酸化炭素濃度が高まっていることを示す情報を出力する情報出力部、を更に備える
請求項1に記載の空気調和システムの室内機。
【請求項3】
前記情報は、室内の換気を促すためのものである
請求項2に記載の空気調和システムの室内機。
【請求項4】
前記監視部は、単位時間あたりの前記絶対湿度の増加量が、予め設定された閾値以上である場合に、前記室内の二酸化炭素濃度が高まっていると判定する
請求項1又は2に記載の空気調和システムの室内機。
【請求項5】
外部からの入力に基づき、複数の運転モードが選択可能とされた外部入力受付部を更に備え、
前記監視部は、前記外部入力受付部により、他の燃焼式の暖房機が使用されるモードが選択されている場合に、前記室内の二酸化炭素濃度の監視を行う
請求項1又は2に記載の空気調和システムの室内機。
【請求項6】
前記監視部は、前記運転制御部に対して外部から設定された設定温度と、前記温度センサで検出される前記温度との差が、予め設定された設定値よりも小さい場合に、前記室内の二酸化炭素濃度の監視を行う
請求項1又は2に記載の空気調和システムの室内機。
【請求項7】
前記情報取得部は、前記空気調和システムの冷媒回路内の冷媒を圧縮する圧縮機の回転数を取得し、
前記監視部は、取得された前記回転数が、予め設定された基準回転数よりも低い場合に、前記室内の二酸化炭素濃度の監視を行う
請求項6に記載の空気調和システムの室内機。
【請求項8】
請求項1又は2に記載の空気調和システムの室内機を備える
空気調和システム。
【請求項9】
空気調和システムの室内機に備えられた制御装置であって、
温度センサで検出される室内の温度、及び相対湿度センサで検出される前記室内の相対湿度を取得する情報取得部と、
取得された前記温度、及び前記相対湿度に基づいて、前記室内機の運転を制御する運転制御部と、
前記室内機の暖房運転時に、前記温度、及び前記相対湿度に基づいて、前記室内の絶対湿度を取得し、取得された前記絶対湿度に基づいて、前記室内の二酸化炭素濃度を監視する監視部と、を備える
制御装置。
【請求項10】
室内の温度、及び前記室内の相対湿度を取得するステップと、
室内機の暖房運転時に、前記温度、及び前記相対湿度に基づいて、前記室内の絶対湿度を取得するステップと、
取得された前記絶対湿度に基づいて、前記室内の二酸化炭素濃度を監視するステップと、を含む
空気調和システムの室内機の制御方法。
【請求項11】
室内の温度、及び前記室内の相対湿度を取得するステップと、
室内機の暖房運転時に、前記温度、及び前記相対湿度に基づいて、前記室内の絶対湿度を取得するステップと、
取得された前記絶対湿度に基づいて、前記室内の二酸化炭素濃度を監視するステップと、を、空気調和システムの室内機の制御装置に実行させる
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、空気調和システムの室内機、空気調和システム、制御装置、空気調和システムの室内機の制御方法、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
室内において、空気調和システム(いわゆるルームエアコンディショナ)に加えて、ファンヒータ、薪ストーブ等の燃焼式の暖房器具を組み合わせて用いることがある。燃焼式の暖房器具においては、燃料を燃焼させる際に、二酸化炭素が発生する。室内の二酸化炭素濃度が上昇した場合には、室内の換気を図る必要がある。
例えば、特許文献1には、室内空気の汚染度を検出するガスセンサを備えた空気調和システムが開示されている。このようなガスセンサを用いて室内の二酸化炭素濃度を検出し、室内の二酸化炭素が上昇したことが検出された場合に、室内の換気を図ることが考えられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2013-47579号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の空気調和システムにおいては、二酸化炭素濃度を検出するためのガスセンサを備えなければならず、構造の複雑化、コスト上昇等に繋がるという問題があった。
【0005】
本開示は、上記課題を解決するためになされたものであって、簡易な構成で、他の燃焼式の暖房機の使用に伴う室内の二酸化炭素濃度の上昇を検出することができる空気調和システムの室内機、空気調和システム、制御装置、空気調和システムの室内機の制御方法、プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本開示に係る空気調和システムの室内機は、空気調和システムの室内機であって、室内の温度を検出する温度センサと、前記室内の相対湿度を検出する相対湿度センサと、制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記温度センサで検出される前記温度、及び前記相対湿度センサで検出される前記相対湿度を取得する情報取得部と、取得された前記温度、及び前記相対湿度に基づいて、前記室内機の運転を制御する運転制御部と、前記室内機の暖房運転時に、前記温度、及び前記相対湿度に基づいて、前記室内の絶対湿度を取得し、取得された前記絶対湿度に基づいて、前記室内の二酸化炭素濃度を監視する監視部と、を備える。
【0007】
本開示に係る空気調和システムは、上記したような空気調和システムの室内機を備える。
【0008】
本開示に係る制御装置は、空気調和システムの室内機に備えられた制御装置であって、温度センサで検出される室内の温度、及び相対湿度センサで検出される前記室内の相対湿度を取得する情報取得部と、取得された前記温度、及び前記相対湿度に基づいて、前記室内機の運転を制御する運転制御部と、前記室内機の暖房運転時に、前記温度、及び前記相対湿度に基づいて、前記室内の絶対湿度を取得し、取得された前記絶対湿度に基づいて、前記室内の二酸化炭素濃度を監視する監視部と、を備える。
【0009】
本開示に係る空気調和システムの室内機の制御方法は、室内の温度、及び前記室内の相対湿度を取得するステップと、前記室内機の暖房運転時に、前記温度、及び前記相対湿度に基づいて、前記室内の絶対湿度を取得するステップと、取得された前記絶対湿度に基づいて、前記室内の二酸化炭素濃度を監視するステップと、を含む。
【0010】
本開示に係るプログラムは、室内の温度、及び前記室内の相対湿度を取得するステップと、前記室内機の暖房運転時に、前記温度、及び前記相対湿度に基づいて、前記室内の絶対湿度を取得するステップと、取得された前記絶対湿度に基づいて、前記室内の二酸化炭素濃度を監視するステップと、を、空気調和システムの室内機の制御装置に実行させる。
【発明の効果】
【0011】
本開示の空気調和システムの室内機、空気調和システム、制御装置、空気調和システムの室内機の制御方法、プログラムによれば、簡易な構成で、他の燃焼式の暖房機の使用に伴う室内の二酸化炭素濃度の上昇を検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本開示の実施形態に係る空気調和システムの概略構成を示す図である。
図2】上記空気調和システムの室内機の機能構成を示すブロック図である。
図3】本開示の実施形態に係る空気調和システムの室内機の制御方法の手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、添付図面を参照して、本開示による空気調和システムの室内機、空気調和システム、制御装置、空気調和システムの室内機の制御方法、プログラムを実施するための形態を説明する。しかし、本開示はこの実施形態のみに限定されるものではない。
(空気調和システムの構成)
図1に示すように、空気調和システム1は、室外機2と、室内機3と、を備えている。
【0014】
室外機2は、建物の室外に設置されている。室外機2は、室内機3に対し、接続配管5を介して接続されている。室外機2は、圧縮機21と、コンデンサ(図示せず)と、ファン(図示せず)と、膨張弁(図示せず)と、切換弁(図示せず)と、室外機制御装置25と、を備えている。
【0015】
圧縮機21、コンデンサ、ファン、膨張弁、及び切換弁は、冷媒回路(図示無し)上に設けられている。圧縮機21は、冷媒回路を構成する冷媒配管内を流れる冷媒を圧縮する。コンデンサは、室外の空気と、冷媒配管内を流れる冷媒との間で熱交換を行う。ファンは、コンデンサに向かって外部の空気を送る。膨張弁は、コンデンサを経た冷媒を膨張させる。切換弁は、冷媒回路における冷媒の流れを切り換え、冷房運転と暖房運転との切替を行う。
【0016】
室外機制御装置25は、室外機2の動作を制御する。室外機制御装置25は、圧縮機21の回転数を検出し、その検出結果を、後述する室内機3の制御装置40に転送する。
【0017】
室内機3は、建物の室内に設置されている。室内機3は、冷房運転、暖房運転等を行うことで、室内の空気調和を図る。室内機3は、エバポレータ33と、温度センサ31と、相対湿度センサ32と、制御装置40と、を備えている。
【0018】
室内機3のエバポレータ33は、接続配管5を介して室外機2に接続されている。接続配管は、冷媒回路(図示無し)の一部を構成する。
【0019】
温度センサ31は、室内機3が設置された室内の温度を検出する。相対湿度センサ32は、室内機3が設置された室内の相対湿度を検出する。温度センサ31、及び相対湿度センサ32は、それぞれで検出した情報(温度、相対湿度)を、制御装置40に出力する。
【0020】
制御装置40は、マイクロコンピュータ、CPU(Central Processing Unit)等のコンピュータと、コンピュータの周辺回路や周辺装置等のハードウェアを用いて構成することができる。本実施形態では、制御装置40は、マイクロコンピュータが搭載された制御基板により構成されている。図2に示すように、制御装置40は、ハードウェアと、コンピュータが実行するプログラム等のソフトウェアとの組み合わせから構成される機能的構成として、情報取得部41と、外部入力受付部42と、運転制御部43と、監視部44と、情報出力部45と、を備えている。
【0021】
情報取得部41は、温度センサ31で検出される温度、及び相対湿度センサ32で検出される相対湿度の情報を取得する。また、情報取得部41は、室外機2の室外機制御装置(図示せず)から転送される、圧縮機21の回転数の情報を取得する。
【0022】
外部入力受付部42は、外部のリモートコントローラ等からのユーザによる入力に基づき、複数の運転モードの選択を受付可能とされている。外部入力受付部42は、外部のリモートコントローラ等からのユーザによる入力に基づき、設定温度の入力を受け付ける。
室内機3は、室内機3のリモートコントローラ等において、暖房運転、冷房運転等の複数の運転モードが、空気調和システム1のユーザにより選択可能とされている。室内機3は、運転モードの一つとして、室内機3が設置されている室内で、暖房運転時に、他の燃焼式の暖房器具が使用されるモード(例えば、ファイアプレイスモード)が選択可能とされている。室内で使用される他の燃焼式の暖房器具としては、ガスファンヒータ、灯油ファンヒータ、ガスストーブ、石油ストーブ、薪を燃料とする薪ストーブ、木質ペレットを燃料とするペレットストーブ等が例示できる。
【0023】
外部入力受付部42は、暖房運転、冷房運転等の運転モードが選択されたことを受け付けた場合、運転制御部43に、選択された運転モードを通知する。外部入力受付部42は、室内で、暖房運転時に、他の燃焼式の暖房器具が使用されるファイアプレイスモードが選択されたことを受け付けた場合、監視部44に、ファイアプレイスモードが選択されたことを通知する。
【0024】
運転制御部43は、取得された温度、及び相対湿度に基づいて、室内機3の運転を制御する。運転制御部43は、設定温度と、温度センサ31で検出された室内の温度とに基づいて、室内の温度が設定温度に近づくように、室内機3を制御する。
【0025】
監視部44は、室内機3の暖房運転時に、温度、及び相対湿度に基づいて、室内の絶対湿度を取得する。室内の絶対湿度は、例えば公知の空気線図に基づいて、室内の温度と、室内の相対湿度とに基づいて取得できる。監視部44では、公知の空気線図等に基づいて設定された演算式に基づいて、温度センサ31で検出された室内の温度と、相対湿度センサ32で検出された室内の相対湿度とから、室内の絶対湿度を算出(取得)する。
【0026】
さらに、監視部44は、取得された絶対湿度に基づいて、室内の二酸化炭素濃度を監視する。監視部44では、単位時間あたりの絶対湿度の増加量が、予め設定された閾値以上である場合に、室内の二酸化炭素濃度が高まっていると判定する。このため、監視部44は、予め設定された時間間隔(例えば10分)ごとに、温度センサ31で検出される室内の温度と、相対湿度センサ32で検出される相対湿度とに基づいて、絶対湿度を算出する。監視部44は、算出した絶対湿度と、直前に算出した絶対湿度との差に基づき、予め設定された時間間隔に応じた単位時間あたりの絶対湿度の増加量が、予め設定された閾値以上である場合に、室内の二酸化炭素濃度が高まっていると判定する。
【0027】
また、監視部44は、外部入力受付部42からの通知に基づき、暖房運転時に、他の燃焼式の暖房器具が使用されるモードが選択されている場合に、上記したような室内の二酸化炭素濃度の監視を行うようにするのが好ましい。これにより、他の燃焼式の暖房器具が使用されておらず、通常の暖房運転、冷房運転が行われているときには、室内の二酸化炭素濃度の監視を行わないようにすることができる。
【0028】
また、監視部44は、室内機3における暖房負荷が小さい状態である場合に、上記したような室内の二酸化炭素濃度の監視を行うようにするのが好ましい。このため、監視部44は、運転制御部43に対して外部から設定された設定温度と、温度センサ31で検出される温度との差が、予め設定された設定値よりも小さい場合に、上記したような室内の二酸化炭素濃度の監視を行うようにするのが好ましい。さらに、監視部44は、情報取得部41で取得された圧縮機21の回転数が、予め設定された基準回転数よりも低い場合に、室内の二酸化炭素濃度の監視を行うようにするのが好ましい。
【0029】
情報出力部45は、監視部44の監視結果に基づき、室内の二酸化炭素濃度が高まっていると判定された場合に、室内の二酸化炭素濃度が高まっていることを示す情報を出力する。情報出力部45が出力する情報は、室内の換気を促すためのものであるのが好ましい。情報出力部45が出力する情報は、例えば、室内の二酸化炭素が高いことを示す情報であってもよい。
情報出力部45は、情報を、出力装置50に出力する。出力装置50は、例えば、リモートコントローラ(図示せず)、室内機3の筐体に設けられたディスプレイ部の表示画面、ランプ等である。情報は、例えば、表示画面におけるメッセージの表示、ランプの点灯、点滅等により、外部に報知される。情報は、リモートコントローラや室内機3から、アラーム音や音声メッセージの出力等により、外部に報知してもよい。また、情報出力部45は、出力する情報を、例えば、ユーザが利用するスマートフォン、タブレット端末等の外部端末に転送し、外部端末で情報を出力させるようにしてもよい。
【0030】
(空気調和システムの室内機の制御方法の手順)
図3に示すように、本開示の実施形態に係る空気調和システムの室内機の制御方法は、室内の二酸化炭素濃度の監視を行うか否かを判定するステップS11と、室内の温度、及び相対湿度を取得するステップS12と、室内の絶対湿度を取得するステップS13と、室内の二酸化炭素濃度を監視するステップS14と、情報を出力するステップS15と、を含んでいる。
【0031】
室内の二酸化炭素濃度の監視を行うか否かを判定するステップS11では、監視部44が、室内で、暖房運転時に、他の燃焼式の暖房器具が使用されている状態であるか否かを推定する。ここで、監視部44は、下記の条件(A)~(C)に基づき、室内で他の燃焼式の暖房器具が使用されている状態であるか否かを推定する。このステップS11は、予め設定された時間が経過する毎に、繰り返し実行される。
【0032】
条件(A):ファイアプレイスモードが選択されている。
室内で、暖房運転時に、他の燃焼式の暖房器具が使用される場合、ユーザにより、外部のリモートコントローラ等から、ファイアプレイスモードが選択される。外部入力受付部42は、ファイアプレイスモードが選択されたことを受け付けた場合、監視部44に、ファイアプレイスモードが選択されたことを通知する。監視部44は、条件(A)を確認するため、外部入力受付部42から、ファイアプレイスモードが選択されたことを示す通知がなされているか否かを判定する。
【0033】
条件(B):設定温度と、温度センサ31で検出される温度との差が、予め設定された設定値よりも小さい。
監視部44は、この条件(B)を確認するため、運転制御部43に対して外部から設定された設定温度と、温度センサ31で検出される温度との差が、予め設定された設定値よりも小さいか否かを判定する。
【0034】
条件(C):圧縮機21の回転数が、予め設定された基準回転数よりも低い。
監視部44は、この条件(C)を確認するため、情報取得部41で取得される圧縮機21の回転数が、予め設定された基準回転数よりも低いか否かを判定する。
【0035】
監視部44は、条件(A)~(C)の全てを満足する場合、室内で他の燃焼式の暖房器具が使用されている状態である(ステップS11;Yes)と推定し、ステップS12以降の、室内の二酸化炭素濃度の監視を行う処理に移行する。監視部44は、条件(A)~(C)の全てを満足しない場合、室内で他の燃焼式の暖房器具が使用されている状態ではない(ステップS11;No)と推定し、予め設定された時間が経過した後に、ステップS11を繰り返す。
【0036】
室内の温度、及び相対湿度を取得するステップS12では、情報取得部41が、温度センサ31で検出される温度、及び相対湿度センサ32で検出される相対湿度の情報を取得する。
【0037】
室内の絶対湿度を取得するステップS13では、監視部44が、ステップS12で取得された室内の温度と、室内の相対湿度とに基づいて、室内の絶対湿度を取得する。監視部44では、公知の空気線図等に基づいて設定された演算式に基づいて、温度センサ31で検出された室内の温度と、相対湿度センサ32で検出された室内の相対湿度とから、室内の絶対湿度を算出(取得)する。
【0038】
室内の二酸化炭素濃度を監視するステップS14では、監視部44が、ステップS13で取得された絶対湿度に基づいて、室内の二酸化炭素濃度を監視する。監視部44では、ステップS13で算出した絶対湿度と、その直前(前回の処理時)にステップS13で算出した絶対湿度との差に基づき、単位時間あたりの絶対湿度の増加量を算出する。監視部44は、算出された、単位時間あたりの絶対湿度の増加量が、予め設定された閾値以上であるか否かを判定する。
監視部44は、算出された単位時間あたりの絶対湿度の増加量が、予め設定された閾値以上ではない場合(ステップS14;No)、ステップS11に戻る。
監視部44は、算出された単位時間あたりの絶対湿度の増加量が、予め設定された閾値以上である場合(ステップS11;Yes)に、室内の二酸化炭素濃度が高まっていると判定し、ステップS15に進む。
【0039】
情報を出力するステップS15では、ステップS14における監視部44の監視結果に基づき、室内の二酸化炭素濃度が高まっていると判定された場合(ステップS11;Yes)に、室内の二酸化炭素濃度が高まっていることを示す情報を出力する。情報出力部45は、情報として、室内の換気を促すための情報を、出力装置50に出力する。
情報出力部45から出力された情報を受信した出力装置50は、室内の換気を促すための情報を、例えば、メッセージの表示、ランプの点灯、点滅、アラーム音や音声メッセージの出力等により、外部に報知する。空気調和システム1のユーザは、出力装置50によって報知される情報を認識した場合、窓を開ける、換気扇を動作させる等することによって、室内の換気を図ることができる。
【0040】
(作用効果)
上記構成の空気調和システム1、室内機3、制御装置40、空気調和システム1の室内機3の制御方法では、温度センサ31で検出される温度、及び相対湿度センサ32で検出される相対湿度に基づいて、室内の絶対湿度を取得する。室内で、空気調和システム1に加えて、燃焼式の暖房器具が用いられている場合、燃焼式の暖房器具における燃料の燃焼にともない、二酸化炭素とともに水分が発生する。これにより、燃焼式の暖房器具を使い続けていると、室内の二酸化炭素濃度が高まるとともに、室内の湿度が高まっていく。したがって、燃焼式の暖房器具の使用時に、室内の温度と湿度とに基づいて取得される絶対湿度の上昇を把握することで、室内の二酸化炭素濃度の上昇を実質的に監視することが可能となる。これにより、二酸化炭素濃度を検出する二酸化炭素センサを別途備えることなく、室内の二酸化炭素濃度を有効に監視することができる。その結果、簡易な構成で、他の燃焼式の暖房機の使用に伴う室内の二酸化炭素濃度の上昇を検出することができる。
【0041】
また、室内の二酸化炭素濃度が高まっている場合に、情報出力部45が、室内の二酸化炭素濃度が高まっていることを示す情報を出力する。これにより、室内のユーザが、室内の二酸化炭素濃度が高まっていることを認識することができる。これにより、室内のユーザは、窓を開ける、換気扇を動作させる等して、室内の換気を図ることができる。
【0042】
また、情報出力部45が、室内の換気を促す情報を出力することで、室内のユーザは、室内の二酸化炭素濃度が高まっており、室内の換気が必要であることを、より直接的に認識することができる。
【0043】
また、監視部44は、単位時間あたりの絶対湿度の増加量が、予め設定された閾値以上である場合に、室内の二酸化炭素濃度が高まっていると判定する。単位時間あたりの絶対湿度の増加量が大きい場合、室内の二酸化炭素濃度の上昇度合いが高まっている。このような場合に、室内の二酸化炭素濃度が高まっていると判定することにより、室内の換気を、より適切なタイミングで行うことができる。
【0044】
また、空気調和システム1、室内機3、制御装置40では、外部入力受付部42により、他の燃焼式の暖房機が使用されるモードが選択されている場合に、室内の二酸化炭素濃度の監視を行う。例えば、室内で加湿器や、調理による湿度上昇のみが生じている場合に、室内の湿度が上昇しても、室内の二酸化炭素濃度の上昇が生じないことがある。このような場合には、室内の二酸化炭素濃度の監視を行わず、室内で、他の燃焼式の暖房機が使用されていると判断される場合のみに、室内の絶対湿度の上昇に基づく二酸化炭素濃度の監視を行うことができる。
【0045】
また、監視部44は、運転制御部43に対して外部から設定された設定温度と、温度センサ31で検出される温度との差が、予め設定された設定値よりも小さい場合に、室内の二酸化炭素濃度の監視を行う。これにより、設定温度と室内の温度との差が小さい状態で、室内の絶対の湿度が上昇した場合、室内で、他の燃焼式の暖房機が使用されていることによって、二酸化炭素濃度の上昇が生じている、と推定することができる。したがって、室内の絶対湿度の上昇に基づく二酸化炭素濃度の監視を有効に行うことができる。
【0046】
また、監視部44は、取得された圧縮機21の回転数が、予め設定された基準回転数よりも低い場合に、室内の二酸化炭素濃度の監視を行う。このように、設定温度と室内の温度との差が小さく、しかも圧縮機21の回転数が低い状態で、室内の絶対の湿度が上昇した場合、室内で、他の燃焼式の暖房機が使用されていると、より高い精度で推定することができる。このような場合に、室内の絶対湿度の上昇に基づく二酸化炭素濃度の監視を有効に行うことができる。
【0047】
(その他の実施形態)
以上、本開示の実施の形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施の形態に限られるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
なお、上記実施形態では、ステップS11において、条件(A)~(C)の全てを満足する場合に、室内で他の燃焼式の暖房器具が使用されている状態である、と推定するようにしたが、これに限られない。例えば、ユーザが、ファイアプレイスモードを選択し忘れたまま、他の燃焼式の暖房器具を使用することも想定される。このため、例えば、条件(A)を満足せず、条件(B)及び条件(C)を満足している場合においても、室内で他の燃焼式の暖房器具が使用されている状態である(ステップS11;Yes)と推定し、ステップS12以降の、室内の二酸化炭素濃度の監視を行う処理に移行してもよい。条件(B)及び条件(C)を満足している場合、室内機3における暖房負荷が小さい状態である。このような状態で、ステップS14で、室内の絶対湿度が上昇していることが確認できれば、室内で他の燃焼式の暖房器具が使用されているために、室内の二酸化炭素濃度が上昇している、と考えられるためである。
【0048】
また、上記実施形態でコンピュータである制御装置40が実行するプログラムの一部または全部は、コンピュータ読取可能な記録媒体や通信回線を介して頒布することができる。
【0049】
<付記>
実施形態に記載の空気調和システム1の室内機3、空気調和システム1、制御装置40、空気調和システム1の室内機3の制御方法、プログラムは、例えば以下のように把握される。
【0050】
(1)第1の態様に係る空気調和システム1の室内機3は、空気調和システム1の室内機3であって、室内の温度を検出する温度センサ31と、前記室内の相対湿度を検出する相対湿度センサ32と、制御装置40と、を備え、前記制御装置40は、前記温度センサ31で検出される前記温度、及び前記相対湿度センサ32で検出される前記相対湿度を取得する情報取得部41と、取得された前記温度、及び前記相対湿度に基づいて、前記室内機3の運転を制御する運転制御部43と、前記室内機3の暖房運転時に、前記温度、及び前記相対湿度に基づいて、前記室内の絶対湿度を取得し、取得された前記絶対湿度に基づいて、前記室内の二酸化炭素濃度を監視する監視部44と、を備える。
【0051】
この空気調和システム1の室内機3は、温度センサ31で検出される温度、及び相対湿度センサ32で検出される相対湿度に基づいて、運転制御部43が、室内機3の運転を制御する。
室内で、空気調和システム1に加えて、燃焼式の暖房器具が用いられている場合、暖房器具における燃料の燃焼にともない、二酸化炭素とともに水分が発生する。これにより、燃焼式の暖房器具を使い続けていると、室内の二酸化炭素濃度が高まるとともに、室内の湿度が高まっていく。
監視部44では、温度センサ31で検出される温度、及び相対湿度センサ32で検出される相対湿度に基づいて、室内の絶対湿度を取得する。これにより、燃焼式の暖房器具の使用時に、室内の二酸化炭素濃度が高まるとともに、室内の絶対湿度が上昇した場合、監視部44で、絶対湿度の上昇を把握することができる。したがって、取得された絶対湿度に基づいて、室内の二酸化炭素濃度を実質的に監視することが可能となる。これにより、二酸化炭素濃度を検出する二酸化炭素センサを備えることなく、室内の二酸化炭素濃度を有効に監視することができる。その結果、簡易な構成で、他の燃焼式の暖房機の使用に伴う室内の二酸化炭素濃度の上昇を検出することができる。
【0052】
(2)第2の態様に係る空気調和システム1の室内機3は、(1)の空気調和システム1の室内機3であって、前記監視部44の監視結果に基づき、前記室内の二酸化炭素濃度が高まっている場合に、前記室内の二酸化炭素濃度が高まっていることを示す情報を出力する情報出力部45、を更に備える。
【0053】
これにより、室内の二酸化炭素濃度が高まっている場合に、情報出力部45が、室内の二酸化炭素濃度が高まっていることを示す情報を出力することによって、室内のユーザが、室内の二酸化炭素濃度が高まっていることを認識することができる。これにより、室内のユーザは、窓を開ける、換気扇を動作させる等して、室内の換気を図ることができる。
【0054】
(3)第3の態様に係る空気調和システム1の室内機3は、(1)又は(2)の空気調和システム1の室内機3であって、前記情報は、室内の換気を促すためのものである。
【0055】
これにより、情報出力部45が、室内の換気を促すための情報を出力することで、室内のユーザは、室内の二酸化炭素濃度が高まっている場合に、室内の換気が必要であることを、より直接的に認識することができる。
【0056】
(4)第4の態様に係る空気調和システム1の室内機3は、(1)から(3)の何れか一つの空気調和システム1の室内機3であって、前記監視部44は、単位時間あたりの前記絶対湿度の増加量が、予め設定された閾値以上である場合に、前記室内の二酸化炭素濃度が高まっていると判定する。
【0057】
これにより、単位時間あたりの絶対湿度の増加量が大きい場合、室内の二酸化炭素濃度の上昇度合いが高まっているので、このような場合に、室内の二酸化炭素濃度が高まっていると判定することにより、室内の換気を、より適切なタイミングで行うことができる。
【0058】
(5)第5の態様に係る空気調和システム1の室内機3は、(1)から(4)の何れか一つの空気調和システム1の室内機3であって、外部からの入力に基づき、複数の運転モードが選択可能とされた外部入力受付部42を更に備え、前記監視部44は、前記外部入力受付部42により、他の燃焼式の暖房機が使用されるモードが選択されている場合に、前記室内の二酸化炭素濃度の監視を行う。
【0059】
このような構成では、外部入力受付部42により、他の燃焼式の暖房機が使用されるモードが選択されている場合に、室内の二酸化炭素濃度の監視を行う。例えば、室内で加湿器や、調理による湿度上昇のみが生じている場合に、室内の湿度が上昇しても、室内の二酸化炭素濃度の上昇が生じないことがある。このような場合には、室内の二酸化炭素濃度の監視を行わず、室内で、他の燃焼式の暖房機が使用されていると判断される場合のみに、室内の絶対湿度の上昇に基づく二酸化炭素濃度の監視を行うことができる。
【0060】
(6)第6の態様に係る空気調和システム1の室内機3は、(1)から(5)の何れか一つの空気調和システム1の室内機3であって、前記監視部44は、前記運転制御部43に対して外部から設定された設定温度と、前記温度センサ31で検出される前記温度との差が、予め設定された設定値よりも小さい場合に、前記室内の二酸化炭素濃度の監視を行う。
【0061】
これにより、設定温度と室内の温度との差が小さい状態で、室内の絶対の湿度が上昇した場合、室内で、他の燃焼式の暖房機が使用されていると推定することができる。このような場合に、室内の絶対湿度の上昇に基づく二酸化炭素濃度の監視を有効に行うことができる。
【0062】
(7)第7の態様に係る空気調和システム1の室内機3は、(6)の空気調和システム1の室内機3であって、前記情報取得部41は、前記空気調和システム1の冷媒回路内の冷媒を圧縮する圧縮機21の回転数を取得し、前記監視部44は、取得された前記回転数が、予め設定された基準回転数よりも低い場合に、前記室内の二酸化炭素濃度の監視を行う。
【0063】
これにより、設定温度と室内の温度との差が小さく、しかも圧縮機21の回転数が低い状態で、室内の絶対の湿度が上昇した場合、室内で、他の燃焼式の暖房機が使用されていると、より高い精度で推定することができる。このような場合に、室内の絶対湿度の上昇に基づく二酸化炭素濃度の監視を有効に行うことができる。
【0064】
(8)第8の態様に係る空気調和システム1は、(1)から(7)の何れか一つの空気調和システム1の室内機3を備える。
【0065】
この空気調和システム1によれば、簡易な構成で、他の燃焼式の暖房機の使用に伴う室内の二酸化炭素濃度の上昇を検出することができる。
【0066】
(9)第9の態様に係る制御装置40は、空気調和システム1の室内機3に備えられた制御装置40であって、温度センサ31で検出される室内の温度、及び相対湿度センサ32で検出される前記室内の相対湿度を取得する情報取得部41と、取得された前記温度、及び前記相対湿度に基づいて、前記室内機3の運転を制御する運転制御部43と、前記室内機3の暖房運転時に、前記温度、及び前記相対湿度に基づいて、前記室内の絶対湿度を取得し、取得された前記絶対湿度に基づいて、前記室内の二酸化炭素濃度を監視する監視部44と、を備える。
【0067】
この制御装置40によれば、簡易な構成で、他の燃焼式の暖房機の使用に伴う室内の二酸化炭素濃度の上昇を検出することができる。
【0068】
(10)第10の態様に係る空気調和システム1の室内機3の制御方法は、室内の温度、及び前記室内の相対湿度を取得するステップS12と、前記室内機3の暖房運転時に、前記温度、及び前記相対湿度に基づいて、前記室内の絶対湿度を取得するステップS13と、取得された前記絶対湿度に基づいて、前記室内の二酸化炭素濃度を監視するステップS14と、を含む。
【0069】
この空気調和システム1の室内機3の制御方法によれば、簡易な構成で、他の燃焼式の暖房機の使用に伴う室内の二酸化炭素濃度の上昇を検出することができる。
【0070】
(11)第11の態様に係るプログラムは、室内の温度、及び前記室内の相対湿度を取得するステップS12と、前記室内機3の暖房運転時に、前記温度、及び前記相対湿度に基づいて、前記室内の絶対湿度を取得するステップS13と、取得された前記絶対湿度に基づいて、前記室内の二酸化炭素濃度を監視するステップS14と、を、空気調和システム1の室内機3の制御装置40に実行させる。
【0071】
このプログラムは、簡易な構成で、他の燃焼式の暖房機の使用に伴う室内の二酸化炭素濃度の上昇を検出する処理を、空気調和システム1の室内機3の制御装置40に実行させることができる。
【符号の説明】
【0072】
1…空気調和システム
2…室外機
3…室内機
21…圧縮機
25…室外機制御装置
31…温度センサ
32…相対湿度センサ
33…エバポレータ
40…制御装置
41…情報取得部
42…外部入力受付部
43…運転制御部
44…監視部
45…情報出力部
50…出力装置
図1
図2
図3