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特開2024-49716育児用品推奨装置および育児用品推奨プログラム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024049716
(43)【公開日】2024-04-10
(54)【発明の名称】育児用品推奨装置および育児用品推奨プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0601 20230101AFI20240403BHJP
【FI】
G06Q30/06 330
【審査請求】有
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022156118
(22)【出願日】2022-09-29
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-10-13
(71)【出願人】
【識別番号】516387750
【氏名又は名称】株式会社Fam’s
(71)【出願人】
【識別番号】504157024
【氏名又は名称】国立大学法人東北大学
(74)【代理人】
【識別番号】100117558
【弁理士】
【氏名又は名称】白井 和之
(72)【発明者】
【氏名】根本 靖久
【テーマコード(参考)】
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
5L030BB58
5L049BB58
(57)【要約】
【課題】子供の身体動作の特徴や体質に適合した育児用品が推奨品として提示される育児用品推奨装置、育児用品推奨システムおよび育児用品推奨プログラムを提供する。
【解決手段】育児用品推奨サーバ10は、特徴データ生成部80および推奨処理部90を有する。特徴データ生成部80は、複数の発育特定動作それぞれの可否を示す動作可否データを発育特定動作それぞれに割り当てられた動作コードごとに含む発育状況データを用いて、子供の発育が順調であるか否かの発育状況判定を実行する発育状況判定手段と、発育状況判定の結果が含まれるように、子供の身体動作に関する特徴を示す特徴データを生成する特徴データ生成手段とを有している。推奨処理部90は、特徴データに適合した育児用品を推奨品として提示する推奨品提示手段を有する。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
子供の発育状況を示すデータであって、該子供の身体を用いた動作である身体動作のうちの、該子供の発育の進捗状況の特定に有用な、はいはい、寝返り、といった複数の発育特定動作それぞれの可否を示す動作可否データを、前記発育特定動作それぞれに割り当てられた動作コードごとに含む発育状況データを用いて、該子供の発育が順調であるか否かの発育状況判定を実行する発育状況判定手段と、
該発育状況判定手段による前記発育状況判定の結果が含まれるように、該発育状況判定の対象となった前記子供の前記身体動作に関する特徴を示す特徴データを生成する特徴データ生成手段と、
該特徴データ生成手段によって生成された前記特徴データに適合した育児用品を推奨品として提示する推奨品提示手段とを有する育児用品推奨装置。
【請求項2】
前記子供の発育が順調であるときの目安を示すデータであって、前記身体動作が初めて可になる初期可能時期が明らかになり、かつ前記動作コードのそれぞれに対応するように設定された発育目安データが記憶されている発育目安データ記憶手段を更に有し、
前記発育状況判定手段は、前記発育目安データ記憶手段に記憶されている前記発育目安データを用いて前記発育状況判定を実行する請求項1記載の育児用品推奨装置。
【請求項3】
前記動作コードそれぞれに対応するように設定された発育指標コードについて、前記子供の発育が順調、先行、遅延のいずれであるかを示す発育進捗コードがそれぞれ設定され、該各発育進捗コードと、前記推奨品提示手段によって提示される前記推奨品であって、前記発育特定動作それぞれに適した適正推奨品とが関連付けられ、かつ推奨可否を示す推奨可否データが記憶されている推奨品決定データ記憶手段と、
該推奨品決定データ記憶手段に記憶されている前記推奨可否データにしたがい、前記推奨品を決定する推奨品決定手段とを更に有し、
前記推奨品決定手段により決定された前記推奨品を前記推奨品提示手段が提示する請求項1または2記載の育児用品推奨装置。
【請求項4】
前記発育状況データが前記子供の月齢を示す月齢データを含み、
前記子供の前記月齢データに応じたペルソナを示すペルソナ画像を生成するペルソナ画像生成手段と、
該ペルソナ画像生成手段によって生成される前記ペルソナ画像を提示する画像提示手段とを更に有する請求項1項記載の育児用品推奨装置。
【請求項5】
前記ペルソナ画像生成手段は、前記ペルソナ画像として、前記推奨品提示手段によって提示される前記推奨品を前記子供が使用する前の事前ペルソナを示す事前ペルソナ画像と、前記推奨品を前記子供が使用した後の事後ペルソナを示す事後ペルソナ画像とを生成する請求項4記載の育児用品推奨装置。
【請求項6】
前記発育状況データが前記子供の月齢を示す月齢データを含み、
前記子供の前記月齢データに応じたペルソナを示すペルソナ画像を生成するペルソナ画像生成手段と、
該ペルソナ画像生成手段によって生成される前記ペルソナ画像を提示する画像提示手段と、
前記推奨品決定データ記憶手段に記憶されている前記適正推奨品に関する推奨コメントが前記発育指標コードに関連付けて記憶されている推奨コメント記憶手段とを更に有し、
前記ペルソナ画像生成手段は、前記ペルソナ画像として、前記特徴データに応じた事前ペルソナを前記推奨コメント記憶手段に記憶されている前記推奨コメントに応じて変化させた事後ペルソナを示す事後ペルソナ画像を生成する請求項3記載の育児用品推奨装置。
【請求項7】
前記ペルソナ画像生成手段は、前記子供の発育が遅延であることを示す前記発育進捗コードの個数を遅延個数として計測し、該計測された遅延個数に応じて前記子供の表情を変化させて、前記ペルソナ画像を生成する請求項6記載の育児用品推奨装置。
【請求項8】
前記推奨品提示手段によって前記推奨品が提示されるときに、前記推奨品とともに前記事前ペルソナ画像および前記事後ペルソナ画像が提示されるように制御する提示制御手段を更に有する請求項5記載の育児用品推奨装置。
【請求項9】
前記発育目安データ記憶手段は、前記発育目安データとして、前記身体動作の可否が生後月数ごとに示され、かつ、該生後月数の最小値である最小月数から前記初期可能時期に応じた初期可能月数よりも小さい月数では前記身体動作が不可であり、該初期可能月数以降に前記身体動作が可能になるように設定された2種類の可否データが記憶されている請求項2記載の育児用品推奨装置。
【請求項10】
前記発育状況判定手段は、前記発育状況データに含まれる前記動作可否デーが前記発育目安データと一致するか否かを判定し、その判定結果に応じて前記子供の発育が順調であるか否かを決定する請求項2記載の育児用品推奨装置。
【請求項11】
前記発育状況判定手段は、前記発育状況データに含まれる前記動作可否データと、前記発育目安データのうちの前記子供の生後月数に対応する対応目安データとが比較されて、該動作可否データと該対応目安データとが相違するときに、該動作可否データが、前記身体動作が可能になるように設定された可能データと一致するか否かを判定する動作可能判定を前記動作コードごとに実行するように制御される請求項9記載の育児用品推奨装置。
【請求項12】
コンピュータを育児用品推奨装置として機能させるための育児用品推奨プログラムであって、該コンピュータを
子供の発育状況を示すデータであって、該子供の身体を用いた動作である身体動作のうちの、該子供の発育の進捗状況の特定に有用な、はいはい、寝返り、といった複数の発育特定動作それぞれの可否を示す動作可否データを、前記発育特定動作それぞれに割り当てられた動作コードごとに含む発育状況データを用いて、該子供の発育が順調であるか否かの発育状況判定を実行する発育状況判定手段と、
該発育状況判定手段による前記発育状況判定の結果が含まれるように、該発育状況判定の対象となった前記子供の前記身体動作に関する特徴を示す特徴データを生成する特徴データ生成手段と、
該特徴データ生成手段によって生成された前記特徴データに適合した育児用品を推奨品として提示する推奨品提示手段として機能させる育児用品推奨プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、子供の発育の進捗状況の相違が反映されるように、子供の特徴に適合した育児用品が推奨品として提示される育児用品推奨装置および育児用品推奨プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、子育て中の親を対象とした育児に関する支援サービスが知られている。例えば、家事援助、育児に関するアドバイスを提供する育児支援ヘルパーサービス、未就学児を預かる保育サービスや一時預かりサービス、育児用品のレンタルサービスなどが知られている。
【0003】
また、インターネットを利用したサービスとして、育児関連情報を提供するサービスや、利用者の状況に応じて、子育てに必要な施設や費用に関する情報提供が行われる子育て支援システム(例えば、特許文献1、特許文献2参照)、育児用品の購入支援サービス(例えば、特許文献3参照)などが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002-56112号公報
【特許文献2】特開2005-284844号公報
【特許文献3】特許第7002087号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前述した特許文献3に開示されている育児用品の購入支援サービスでは、子供の発育状況に応じた育児用品が育児用品リストに掲載され、育児用品リストが子育て中の親等のユーザに提示される。
【0006】
一方、近年、商品やサービスの購入に関する注文がインターネットを利用した通信で送信され、その注文に係る商品やサービスが郵便や宅配を利用して顧客に届けられるシステム(インターネット通販ともいう)が広く普及している。従来のインターネット通販では、利用者による商品の購入や検索、商品の閲覧などに関する過去の履歴に基づき、推奨される商品やサービスが割り出され、その割り出された商品やサービスが利用者に提示されること(「推奨品等の提示」ともいう)が行われている。
【0007】
そのため、前述した従来の育児用品の購入支援サービスでも、発育状況に応じた育児用品に加えて、商品の閲覧等過去の履歴に基づき、育児用品が推奨品として提示されることが考えられる。
【0008】
しかし、子供の発育状況には個人差があり、発育(成長)が早い子供が存在すれば、発育(成長)が遅い子供も存在し、手足を含む身体を用いた動作(身体動作ともいう)も子供ごとに相違している。例えば、寝返りができる生後6か月の子供、はいはいができる生後9か月の子供がいる一方で、寝返りができない同じ生後6か月の子供、はいはいができない生後9か月の子供も存在する。つまり、発育の進捗状況が子供ごとに相違するから、育児用品が推奨品として提示されるときは、発育の進捗状況の相違が反映されるように、身体動作の特徴に適合した育児用品が提示されることが望ましい。また、体質も、子供ごとに相違がある。例えば、生まれつき肌が弱い子供や、接触性皮膚炎が生じやすい子供がいる一方で、そうでない子供がいる。このような子供の状態を見過ごしたり、十分なケアをせずに放置しておくと、子供がアレルギーマーチと呼ばれる繰り返しの皮膚症状やアトピー性体質になり、一生涯アレルギー疾患(皮膚炎、鼻炎、喘息、食物アレルギーなど)を起こしやすい体質になることが医学会で報告されている。
【0009】
特に、身体動作の特徴や体質に適合した推奨品が提示されることによって、身体動作の特徴や体質に適合していない推奨品が提示されるときよりも、推奨品の購入に至る可能性が高まると考えられる。また、そのような推奨を行うことがより重視されると考えられており、インターネット検索や、高機能携帯電話機(スマートフォンともいう)の普及がそれに拍車をかけている。そのため、子供の身体動作の特徴や体質に適合している推奨品が提示されることが望まれるも、従来の技術では、それが実現されることがなかった。
【0010】
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、発育の進捗状況の相違が反映されるように、子供の身体動作の特徴や体質に適合した育児用品が推奨品として提示される育児用品推奨装置および育児用品推奨プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を解決するため、本発明は、子供の発育状況を示すデータであって、該子供の身体を用いた動作である身体動作のうちの、その子供の発育の進捗状況の特定に有用な、はいはい、寝返り、といった複数の発育特定動作それぞれの可否を示す動作可否データを、発育特定動作それぞれに割り当てられた動作コードごとに含む発育状況データを用いて、その子供の発育が順調であるか否かの発育状況判定を実行する発育状況判定手段と、その発育状況判定手段による発育状況判定の結果が含まれるように、その発育状況判定の対象となった子供の身体動作に関する特徴を示す特徴データを生成する特徴データ生成手段と、その特徴データ生成手段によって生成された特徴データに適合した育児用品を推奨品として提示する推奨品提示手段とを有する育児用品推奨装置を特徴とする。
【0012】
上記育児用品推奨装置は、子供の発育が順調であるときの目安を示すデータであって、身体動作が初めて可になる初期可能時期が明らかになり、かつ動作コードのそれぞれに対応するように設定された発育目安データが記憶されている発育目安データ記憶手段を更に有し、発育状況判定手段は、発育目安データ記憶手段に記憶されている発育目安データを用いて発育状況判定を実行することが好ましい。
【0013】
また、上記育児用品推奨装置は、動作コードそれぞれに対応するように設定された発育指標コードについて、子供の発育が順調、先行、遅延のいずれであるかを示す発育進捗コードがそれぞれ設定され、その各発育進捗コードと、推奨品提示手段によって提示される推奨品であって、発育特定動作それぞれに適した適正推奨品とが関連付けられ、かつ推奨可否を示す推奨可否データが記憶されている推奨品決定データ記憶手段と、その推奨品決定データ記憶手段に記憶されている推奨可否データにしたがい、推奨品を決定する推奨品決定手段とを更に有し、推奨品決定手段により決定された推奨品を推奨品提示手段が提示するようにすることができる。
【0014】
上記育児用品推奨装置は、発育状況データが子供の月齢を示す月齢データを含み、子供の月齢データに応じたペルソナを示すペルソナ画像を生成するペルソナ画像生成手段と、そのペルソナ画像生成手段によって生成されるペルソナ画像を提示する画像提示手段とを更に有するようにすることができる。
【0015】
また、ペルソナ画像生成手段は、ペルソナ画像として、推奨品提示手段によって提示される推奨品を子供が使用する前の事前ペルソナを示す事前ペルソナ画像と、推奨品を子供が使用した後の事後ペルソナを示す事後ペルソナ画像とを生成するようにすることができる。
【0016】
さらに、発育状況データが子供の月齢を示す月齢データを含み、子供の月齢データに応じたペルソナを示すペルソナ画像を生成するペルソナ画像生成手段と、そのペルソナ画像生成手段によって生成されるペルソナ画像を提示する画像提示手段と、推奨品決定データ記憶手段に記憶されている適正推奨品に関する推奨コメントが発育指標コードに関連付けて記憶されている推奨コメント記憶手段とを更に有し、ペルソナ画像生成手段は、ペルソナ画像として、特徴データに応じた事前ペルソナを推奨コメント記憶手段に記憶されている推奨コメントに応じて変化させた事後ペルソナを示す事後ペルソナ画像を生成するようにすることができる。
【0017】
また、ペルソナ画像生成手段は子供の発育が遅延であることを示す発育進捗コードの個数を遅延個数として計測し、その計測された遅延個数に応じて子供の表情を変化させて、ペルソナ画像を生成することが好ましい。
【0018】
上記育児用品推奨装置は、推奨品提示手段によって推奨品が提示されるときに、推奨品とともに事前ペルソナ画像および事後ペルソナ画像が提示されるように制御する提示制御手段を更に有することが好ましい。
【0019】
また、発育目安データ記憶手段は、発育目安データとして、身体動作の可否が生後月数ごとに示され、かつ、その生後月数の最小値である最小月数から初期可能時期に応じた初期可能月数よりも小さい月数では身体動作が不可であり、その初期可能月数以降に身体動作が可能になるように設定された2種類の可否データが記憶されているようにすることができる。
【0020】
さらに、発育状況判定手段は、発育状況データに含まれる動作可否デーが発育目安データと一致するか否かを判定し、その判定結果に応じて子供の発育が順調であるか否かを決定するようにすることができる。
【0021】
上記育児用品推奨装置の場合、発育状況判定手段は、発育状況データに含まれる動作可否データと、発育目安データのうちの子供の生後月数に対応する対応目安データとが比較されて、その動作可否データとその対応目安データとが相違するときに、その動作可否データが、身体動作が可能になるように設定された可能データと一致するか否かを判定する動作可能判定を動作コードごとに実行するように制御されるようにすることができる。
【0022】
そして、本発明は、コンピュータを育児用品推奨装置として機能させるための育児用品推奨プログラムであって、そのコンピュータを子供の発育状況を示すデータであって、その子供の身体を用いた動作である身体動作のうちの、その子供の発育の進捗状況の特定に有用な、はいはい、寝返り、といった複数の発育特定動作それぞれの可否を示す動作可否データを、発育特定動作それぞれに割り当てられた動作コードごとに含む発育状況データを用いて、その子供の発育が順調であるか否かの発育状況判定を実行する発育状況判定手段と、その発育状況判定手段による発育状況判定の結果が含まれるように、その発育状況判定の対象となった子供の身体動作に関する特徴を示す特徴データを生成する特徴データ生成手段と、その特徴データ生成手段によって生成された特徴データに適合した育児用品を推奨品として提示する推奨品提示手段として機能させる育児用品推奨プログラムを提供する。
【発明の効果】
【0023】
以上詳述したように、本発明によれば、発育の進捗状況の相違が反映されるように、子供の身体動作の特徴や体質に適合した育児用品が推奨品として提示される育児用品推奨装置および育児用品推奨プログラムが得られる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】本発明の実施の形態に係る育児用品推奨サーバを含む育児用品推奨システムのシステム構成図である。
図2】育児用品推奨サーバの内部の構成を中心に示すブロック図である。
図3】ユーザ端末装置の内部の構成を中心に示すブロック図である。
図4】本発明の実施の形態に係る育児用品推奨サーバの主要な構成を示す機能ブロック図である。
図5】推奨処理部の主要な構成を主な各種記憶部またはDBとともに示す機能ブロック図である。
図6】登録処理部の主要な構成を示す機能ブロック図である。
図7】会員マスタのレコードレイアウトの一例を示す図である。
図8】子供マスタのレコードレイアウトの一例を示す図である。
図9】発育状況データ記憶DBのレコードレイアウトの一例を示す図である。
図10】特徴データ記憶DBのレコードレイアウトの一例を示す図である。
図11】発育目安テーブルのデータベース構造の一例を示す図である。
図12】会員サポート処理の動作手順の一例を示すフローチャートである。
図13】育児用品推奨処理の動作手順の一例を示すフローチャートである。
図14】特徴データ生成処理の動作手順の一例を示すフローチャートである。
図15】特徴抽出処理の動作手順の一例を示すフローチャートである。
図16】歯の指標データ生成処理の動作手順の一例を示すフローチャートである。
図17】身体動作指標データ生成処理の動作手順の一例を示すフローチャートである。
図18】推奨品決定テーブルのデータベース構造の一例を示す図である。
図19】育児用品推奨サーバ、ユーザ端末装置のそれぞれが行う処理と、両者が連携して行う動作の一例を示す図である。
図20】推奨コメント記憶部のデータベース構造の一例を示す図である。
図21】育児用品推奨サーバが有する発育パターン登録DBに記憶されている発育パターンの一例を示したグラフである。
図22】発育記録フォームの画面レイアウトの一例を示す図である。
図23】推奨品リスト、事前ペルソナ画像、事後ペルソナ画像、推奨コメントが含まれる混合画像の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、同一要素には同一符号を用い、重複する説明は省略する。
【0026】
(育児用品推奨システムの全体構成)
まず、本発明の実施の形態に係る育児用品推奨サーバ10を含む育児用品推奨システム1の構成について説明する。
【0027】
図1は育児用品推奨システム1のシステム構成図である。図1に示すように、育児用品推奨システム1は、育児用品推奨サーバ(以下、「推奨サーバ」ともいう)10と、子育て中の親等のユーザが操作する複数のユーザ端末装置30(図1では、固定端末装置30Aと、モバイル端末装置30B、30C、30D)とを有し、これらがインターネットN1を介して互いに接続される構成を有している。
【0028】
推奨サーバ10は、育児用品推奨プログラムにしたがったデータ処理を行い、ユーザに対して、育児用品推奨サービスを提供する。その育児用品推奨サービスとは、本発明の適用によって実現されるサービスである。育児用品推奨サービスは、ユーザに対して、後述する特徴データに適合した育児用品が推奨品として提示されるサービスである。本実施の形態では、ユーザが希望する場合、育児用品推奨サービスとは別のサービスも推奨サーバ10によって提供される。
【0029】
ユーザ端末装置30は、推奨サーバ10との間でデータの受信または送信を行う。
【0030】
そして、育児用品推奨システム1では、推奨サーバ10が、以下の処理a)b)、c)を実行し、そのc)で決定される育児用品が推奨品としてユーザ端末装置30に提示される。
a) 子供の発育が順調であるか否かの発育状況判定
b) a)の発育状況判定の結果が含まれるように特徴データを生成
c) b)の特徴データに適合した育児用品の決定
【0031】
ユーザ端末装置30のユーザは、推奨品として提示される育児用品を購入することができる。推奨サーバ10によって、子供の発育が順調であるか否かの発育状況判定が実行され、その結果が含まれる特徴データに適合した育児用品が推奨品として提示される。そのため、子育て中の親は、自らの商品の閲覧等過去の履歴ではなく、子供の発育の進捗状況に応じた育児用品を取得できる。
【0032】
(推奨サーバ10の構成)
次に、図2を参照して、推奨サーバ10の構成について説明する。図2は、推奨サーバ10の内部の構成を中心に示すブロック図である。推奨サーバ10は、育児用品推奨サービスを提供する専門事業者が運用するサーバである。
【0033】
推奨サーバ10は、CPU(Central Processing Unit)11と、ROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13とを有している。CPU11は、ROM12に記憶されているプログラムにしたがい作動して、KBC(Key board controller)17を介してキーボード19やマウス20の操作入力で得られる入力データをメインバス19Aを介して入力する一方、他の構成要素との信号の入出力を行い、推奨サーバ10全体の動作制御を行う。CPU11は、後述する育児用品推奨プログラムにしたがい、後述する登録処理部60、発育状況データ記録処理部70、特徴データ生成部80、推奨処理部90を作動させる。ROM12には、BIOS(Basic Input/Output System)や制御プログラム、恒久的なデータが記憶されている。RAM13には、CPU11が作動する際に用いるデータや、会員サポートプログラム(会員サポート処理の実行に用いられるプログラムで、本発明に係る育児用品推奨プログラムを含む)などのプログラムが記憶される。
【0034】
その他、推奨サーバ10は、ハードディスク装置(Hard disk drive,HDD)14と、通信制御部15と、通信処理部16と、ビデオコントローラ18とを有している。
【0035】
ハードディスク装置14には、OS(Operating System)、DBMS(database management system)、Webサーバプログラム等のミドルウェアが記憶されている。また、ハードディスク装置14には、育児用品推奨プログラム等のプログラム、その実行に必要な図4図5に示す各種記憶部またはDB(database)と、その他の記憶部、DB、ファイルが形成されている。ここで、図4は、育児用品推奨処理を実現する推奨サーバ10の主要な構成を示す機能ブロック図、図5は、推奨処理部90の主要な構成を主な各種記憶部またはDBとともに示す機能ブロック図である。
【0036】
図4図5に示すように、ハードディスク装置14には、会員マスタ101,子供マスタ102,発育状況データ記憶DB103,特徴データ記憶DB104、発育目安テーブル(TBL)110、発育パターン登録DB111、推奨品決定テーブル(TBL)112,推奨品マスタ113,推奨コメント記憶部114,推奨品データファイル116,事前画像データ記憶部117,事後画像データ記憶部118、ペルソナ基礎データ記憶部121が形成されている。各記憶部、DB、ファイルについては後述する。
【0037】
通信制御部15は、CPU11の指示にしたがい作動して、ユーザ端末装置30や、図示しないサーバとの通信を行うための回線の接続および切断を制御する。通信処理部16は、通信制御部15の指示にしたがい作動して、インターネットN1を介して行われるデータの送受信を実行する。
【0038】
ビデオコントローラ18は、図示しないディスプレイ装置における画像表示を制御して、各種の設定に用いられる画面等を表示させる。
【0039】
そして、ハードディスク装置14の各種記憶部、DB、ファイルについて説明すると次のとおりである。会員マスタ101は、会員に関するデータを記憶したマスターファイルである。会員とは、本実施の形態において、育児用品推奨サービスの提供を受けるユーザである。主に、会員として、乳幼児の子供を持つ親が想定されるが、出産を控えた妊娠中の母親、その配偶者も会員となることができる。例えば、会員マスタ101は、図7に示すように、会員Noフィールド101a~保有ポイントフィールド101jまでの9つのフィールドを有するレコードが記憶される。
【0040】
会員Noフィールド101aには、会員固有の会員ナンバが記憶される。会員氏名フィールド101bには、会員の氏名が記憶される。会員区分フィールド101cには、会員区分が記憶される。会員区分とは、会員が育児用品推奨サービスの提供を受ける会員本人なのか、その家族(家族会員)なのか、さらには、友人、関係者(友達会員)なのかを示すデータである。住所フィールド101d、Tel-Noフィールド101eには、それぞれ、会員の住所、電話番号が記憶される。子供氏名フィールド101fには、会員の子供氏名が記憶される。性別フィールド101gには、子供の性別を示すデータ(性別データ)が記憶される。出産順序区分フィールド101hには、出産順序区分が記憶される。出産順序区分とは、子供の生まれた順番を示すデータである。例えば、第1子であれば、"1"、第2子であれば、"2"といったデータである。保有ポイントフィールドには、会員が保有するポイントを示すデータが記憶される。ポイントは、会員が育児用品推奨サービス(またはその他のオプションサービス)を利用することによって獲得される。
【0041】
子供マスタ102は、会員の子供に関するデータを記憶したマスターファイルである。子供マスタ102と会員マスタ101とは、会員Noをキーにして関連性を有し、RDB(Relational Data Base)を形成している。
【0042】
子供マスタ102は、図8に示すように、会員Noフィールド102a、出産順序区分フィールド102b、子供氏名フィールド102c、性別フィールド102d、生年月日フィールド102eと、出産時情報フィールド102f、102g、102hを有するレコードが記憶される。会員Noフィールド102a、出産順序区分フィールド102b、子供氏名フィールド102c、性別フィールド102dには、会員マスタ101と共通するデータが記憶される。生年月日フィールド102eには、子供の生年月日を示すデータ(生年月日データ)が記憶される。出産時情報フィールド102f、102g、102hには、子供の出産時における身長データ、体重データ、頭囲データが記憶される。
【0043】
(発育状況データ記憶DB、特徴データ記憶DB)
発育状況データ記憶DB103には、子供の発育状況を示す発育状況データが記憶される。発育状況データ記憶DB103は、会員Noをキーにして会員マスタ101と関連性を有している。発育状況データは、主に身体面での発育の状況を示すデータであるが、また、皮膚炎、喘息、食物アレルギーがある、夜泣きをする、ぐずる、いやいやをするといった体質に関する発育の状況を示すデータを含めることができる。
【0044】
発育状況データ記憶DB103は、図9に示すように、会員Noフィールド103a、子供氏名フィールド103b、性別フィールド103c、生年月日フィールド103cc、身体データ記憶部103d、歯データ記憶部103g、動作可否データ記憶部103hを有するレコードが記憶されている。会員Noフィールド103a、子供氏名フィールド103b、性別フィールド103cには、それぞれ会員マスタ101と共通するデータが記憶される。生年月日フィールド103ccには、子供の生年月日(子供マスタ102の生年月日フィールド102eと同じ)が記憶される。
【0045】
身体データ記憶部103dには、身体データ(子供の身長、体重、頭囲といった身体の特定に使用されるデータ)が記憶される。身体データ記憶部103dは、出産時記憶部103eと、測定日データ記憶部103fとを有している。出産時記憶部103eと、測定日データ記憶部103fのそれぞれに、子供の身長、体重、頭囲に対応したフィールドがある。その各フィールドに子供の身長、体重、頭囲を示すデータが記憶される。出産時記憶部103eには、子供の出産時の身長、体重、頭囲を示すデータが記憶される。測定日データ記憶部103fには、測定が行われた時点(測定日1から測定日100までの測定日ベース)の身長、体重、頭囲を示すデータが記憶される。
【0046】
測定日データ記憶部103fには、出産時の身長、体重、頭囲(出産時記憶部103eのデータ)を基礎とした比率のデータが記憶される。例えば、出産時の体重が2.6kgで、最初の測定日(測定日1)の時点での体重が3.6kgの場合、"測定日1"の"体重"には、1.38(3.6kgの2.6kgに対する比率)が記憶される。測定日データ記憶部103fには、比率のデータではなく、測定値が記憶されてもよい。
【0047】
歯データ記憶部103gは、生え始めフィールドg1と、本数フィールドg2とを有している(生え始めフィールドg1と、本数フィールドg2とをまとめて歯データフィールド103kcともいう)を有している。生え始めフィールドg1には、生え始めコードが設定される。生え始めコードは、歯の生え始めが有るのか無いのかを示すデータで、生え始めが無いことを意味する"0"または生え始めが有ることを意味する"1"がセットされる。本数フィールドg2には、生えている歯の本数を示す本数データ("0"~"9")が記憶される。
【0048】
動作可否データ記憶部103hは、後述する発育特定動作に対応した複数の動作フィールド103kaを有し、各動作フィールド103kaに発育特定動作に固有の動作コード("h1"~"h20")が割り当てられている。その各動作フィールド103kaに動作可否データ103kbが記憶されており、その動作可否データ103kbによって、対応する発育特定動作の可否が把握される。動作可否データ103kbは、対応する発育特定動作ができるのか(可能なのか)、できないのか(不可なのか)を示すデータであって、本実施の形態では、"1"または"0"が設定される。"1"は発育特定動作が可能であることを示し、"0"は発育特定動作が不可であることを示している。
【0049】
発育特定動作は、子供が行う動作であって、身体(主に手足)を用いた動作(身体動作ともいう)のうちの、子供の発育の進捗状況がどの程度であるのか、その特定に有用な動作を意味している。発育特定動作には、例えば、"はいはい"、"寝返り"、"おすわり"、"つかまり立ち"、といった複数の動作があるが、そのほかは図9に例示されている(なお、発育特定動作は、図9に記載されている以外にも存在するが、図示が省略されている)。これらの発育特定動作には、"h1"、"h2"、"h3"等の固有の動作コードが割り当てられている。例えば、"はいはい"、"寝返り"、"おすわり"、"つかまり立ち"には、動作コードとして、それぞれ、"h6"、"h5"、"h3"、"h7"が割り当てられている。
【0050】
特徴データ記憶DB104には、子供の発育に関する特徴を示す特徴データ(発育特徴データともいう)が記憶される。本実施の形態では、子供の発育が、主に手足を含む身体を用いた動作(身体動作)の側面から把握されているため、特徴データ記憶DB104には、後述する発育指標データ記憶部104gが設けられている。
【0051】
そして、特徴データ記憶DB104は、会員Noフィールド104a、子供氏名フィールド104b、性別フィールド104c、生年月日フィールド104cc、身体データ記憶部104d、発育指標データ記憶部104gを有するレコードが記憶される。これらのうち、会員Noフィールド104a、子供氏名フィールド104b、性別フィールド104c、生年月日フィールド104cc、身体データ記憶部104dには、それぞれ発育状況データ記憶DB103の会員Noフィールド103a、子供氏名フィールド103b、性別フィールド103c、生年月日フィールド103cc、身体データ記憶部103dと共通するデータ記憶されている。
【0052】
発育指標データ記憶部104gは、身体動作指標部104h、歯の指標部104j、発育パターン部104kを有している。身体動作指標部104hは、複数の発育指標フィールド104maを有している。各発育指標フィールド104maには、発育指標コードが割り当てられている。発育指標コードは、子供の発育に関する特徴が把握されるための指標として用いられ、前述した各動作コード("h1"~"h20")に対応するように設定されている。本実施の形態では、動作コード("h1"~"h20")に対応するように、発育指標コードに"h1f"~"h20f"が設定されている。そして、その各発育指標フィールド104maに、発育進捗コード104mbが記憶されている。発育進捗コード104mbは、子供の発育が順調なのか、先行しているのか、遅延しているのかを示している。本実施の形態では、順調、先行、遅延のそれぞれを示すデータとして、"0"、"8"、"9"が設定されている。
【0053】
歯の指標部104jは、生え始め指標フィールドg1fと、本数指標フィールドg2fとを有している(生え始め指標フィールドg1fと、本数指標フィールドg2fとをまとめて歯の指標フィールド104mcともいう)を有している。生え始め指標フィールドg1fと本数指標フィールドg2fには、発育指標フィールド104maと同様に、発育進捗コード104mbが記憶されている。発育パターン部104kには、後述する発育パターンが記憶される。
【0054】
(発育目安テーブル)
そして、発育目安テーブル110は、本発明に係る発育目安データ記憶手段であって、本実施の形態では、図11に示すようなデータ構造を有している。発育目安テーブル110には、子供の発育が順調であるときの目安を示すデータが記憶される。図11に示すように、発育目安テーブル110は、生後月数データ部110aと、目安データ部110bとを有し、その両者が関連付けられて、後述する可否データ110eまたは本数目安データ110fが設定されている。
【0055】
生後月数データ部110aには、子供の生後月数(図11では、"2"から順に"18"までの正の整数)が記憶されている。本実施の形態では、"2"が生後月数の最小値であるから、最小月数は"2"である。
【0056】
目安データ部110bは、歯の目安データ部110cと、身体動作の目安データ部110dとを有している。歯の目安データ部110cは、生え始めフィールドgg1,本数フィールドgg2を有する。生え始めフィールドgg1,本数フィールドgg2は、それぞれ歯データ記憶部103gの生え始めフィールドg1、本数フィールドg2に対応するように形成されている。生え始めフィールドgg1には、可否データ110eが設定され、本数フィールドgg2には、本数目安データ110f(歯の本数の目安を示すデータで、図11では、"0"~"7"の整数)が設定されている。身体動作の目安データ部110dは、複数のフィールド("hh1"~"hh20")が有り、そのそれぞれが動作コード("h1"~"h20")に対応するように形成されている。
【0057】
そして、歯の目安データ部110cと、身体動作の目安データ部110dのそれぞれのフィールド単位に、その全体として、身体動作が初めて可(可能)になる時期(歯に関しては、初めて歯が生え始めた時期)が明らかになるように、可否データ110eが設定されている。例えば、身体動作の目安データ部110dの場合、フィールド"hh3"について、可否データ110eが,生後月数"2"から"18"に向かって順に"0","0","0","0","1","1","1"・・・のように、設定されている。可否データ110eの"0","1"は、前述した動作可否データ103kbと同様に、それぞれ発育特定動作が不可であること、発育特定動作が可能であることを示している。"1"が本発明に係る可能データに相当する。
【0058】
フィールド"hh3"では、生後月数"2"~"5"について、可否データ110eに"0"が設定され、生後月数"6"以降は、すべて"1"が設定されている。これは、フィールド"hh3"に対応した身体動作(動作コード"h3"に対応した"おすわり")が生後月数"6"で初めて可能になること(この場合、"6"が初期可能月数である)を示している。また、生後月数"2"~"5"について、可否データ110eに"0"が設定されているので、最小月数から初期可能月数よりも小さい月数までが、身体動作が不可であることを示している。さらに、初期可能月数(フィールド"hh3"では、"6")以降に身体動作が可能になるように、可否データ110eが設定されている。
【0059】
発育パターン登録DB111には、複数の発育パターンが登録されている。発育パターン登録DB111には、例えば図21に示すような発育パターンPa,Pb,Pc,Pdが登録されている。一般、子供の発育には、出産時は小さいがその後の発育が早い(体重の増加が比較的早い)パターンや、出産時は大きいがその後の発育がゆっくりしている(体重の増加が比較的遅い)パターンなど、複数のパターンがある。子供の発育状況データが収集され、それから複数とおりの発育パターンが設定され、その発育パターンを示すデータが発育パターンデータとして、予め発育パターン登録DB111に登録されている。例えば、生後日数と体重との対応を数値化しておき(さらには、線形近似、対数近似、指数近似等の近似を行い、その結果を数式化して)、発育パターンデータとして登録することができる。
【0060】
続いて、登録処理部60,発育状況データ記録処理部70,特徴データ生成部80、推奨処理部90について説明する。
【0061】
登録処理部60は、図6に示すように、会員登録部61と、子供データ登録部62とを有している。会員登録部61は、図示しない会員登録フォーム(会員登録に用いる入力画面データ)をユーザ端末装置30に送信して、その会員登録フォームを用いて入力されたデータを会員マスタ101に記憶させる。子供データ登録部62は子供データ入力手段であって、図示しない子供登録フォーム(子供に関するデータ登録に用いる入力画面データ)をユーザ端末装置30に送信して、その子供登録フォームを用いて入力された生年月日データ等のデータを子供マスタ102に記憶させる。
【0062】
発育状況データ記録処理部70は、発育状況データ入力手段に相当している。発育状況データ記録処理部70は、発育記録フォーム300をユーザ端末装置30に送信して、その発育記録フォーム300を用いて入力されたデータを発育状況データ記憶DB103に記憶させる。
【0063】
発育記録フォーム300は、図22に示すように、会員子供データ表示部301と、発育状況データ入力部302と、進捗状況入力部303、304とを有している。会員子供データ表示部301には、会員No、会員氏名、子供氏名、生年月日等の会員マスタ101,子供マスタ102に入力済のデータが表示される。発育状況データ入力部302は、測定日、身長、体重、頭囲の入力部を有している。これらを用いた入力されたデータが身体データ記憶部103dの対応するフィールドに記憶される。進捗状況入力部303には、子供が、首すわり、寝返り等の発育特定動作ができたか、否かが入力される。進捗状況入力部304には、歯が生え始めたか否か、歯が生え始めているときの歯の本数が入力される。進捗状況入力部303から入力されたデータを用いて、動作可否データ記憶部103hの該当する動作フィールド103kaに動作可否データ103kbが記憶される(出産の時点で、動作可否データ103kbのすべてに"0"が設定されていて、できた発育特定動作の動作可否データ103kbに"1"が設定される)。進捗状況入力部304から入力されたデータを用いて歯データフィールド103kcにデータが記憶される。
【0064】
特徴データ生成部80は、発育状況データ記憶DB103に記憶されている発育状況データを用いて、発育目安テーブル110、発育パターン登録DB111にアクセスしながら後述する発育状況判定を実行することによって、特徴データを生成する。特徴データ生成部80の詳細については後述する。
【0065】
推奨処理部90は、特徴データに適合した育児用品を推奨品として提示する機能を有し、本発明に係る推奨品提示手段に相当している。また、推奨処理部90は、後述する事前ペルソナ画像および事後ペルソナ画像を提示する機能を有するため、画像提示処理にも相当している。
【0066】
推奨処理部90は、図5に示すように、決定処理部91,リスト作成部92,事前ペルソナ画像生成処理部93,事後ペルソナ画像生成処理部94,提示処理部95を有している。決定処理部91は、特徴データ記憶DB104に記憶されている特徴データを用いて、後述する推奨品決定テーブル112,推奨品マスタ113にアクセスしながら後述する推奨品決定処理を行い、後述する推奨品データファイル116を生成する。リスト作成部92は、推奨品データファイル116に記憶されているデータを入力して、推奨品が掲載されている推奨品リストL1を作成する。事前ペルソナ画像生成処理部93は、詳しくは後述するが、事前画像生成処理を行い、事前画像データを生成して、その事前画像データを事前画像データ記憶部117に記憶させる。事後ペルソナ画像生成処理部94は、詳しくは後述するが、事後画像生成処理を行い、事後画像データを生成して、その事後画像データを事後画像データ記憶部118に記憶させる。提示処理部95は、推奨品リストL1、事前画像データ記憶部117の事前画像データ、事後画像データ記憶部118の事後画像データを入力して、推奨品リストL1、事前ペルソナ画像、事後ペルソナ画像をユーザに提示する提示処理を実行する(詳しくは後述する)。
【0067】
(ユーザ端末装置30の構成)
ユーザ端末装置30は、図1に示すように、インターネットN1への接続環境を備え、推奨サーバ10と通信を行うことができる。なお、以下の説明ではユーザ端末装置30として、モバイル端末装置30B(持ち運び可能なノート型のパーソナルコンピュータ)が想定されているが、ユーザ端末装置30は固定端末装置30Aでもよい。固定端末装置30Aは、例えば、据え置き型のパーソナルコンピュータである。モバイル端末装置30C、30Dは、例えば、高機能携帯電話機(スマートフォンともいう)や、タブレット型の端末装置が想定される。
【0068】
ユーザ端末装置30は、図3に示すように、CPU31、ROM32、RAM33、データ記憶部34、液晶表示部35を有している。また、ユーザ端末装置30は、音声変換処理部36、通信制御部37、通信処理部38a、無線通信部38b、スピーカ39およびマイク40を有している。
【0069】
CPU31は、ROM32に記憶されているプログラムにしたがい作動してユーザ端末装置30全体の動作制御を司る。ROM32はCPU31が実行する制御プログラムが記憶されている。RAM33には、データ通信を行うための通信制御プログラムや、CPU31によるプログラムの実行に必要なデータ等が記憶される。
【0070】
データ記憶部34には種々のデータや、アプリケーションプログラムが記憶されている。液晶表示部35は、LCD(Liquid Crystal Display)とその駆動部を有し、文字、図形、記号などの画像表示を行う画像表示手段である。音声変換処理部36は、音声データを伸張してスピーカ39に出力する一方、マイク40から入力するアナログ音声信号をデジタルの音声データに変換および圧縮して、通信処理部38aに入力する。通信制御部37はCPU31の指示を受けて作動し、データ通信を行うための回線の接続および切断を制御する。通信処理部38aは、通信制御部37の指示にしたがい作動して、インターネットN1を介して行われるデータの送受信を実行する。無線通信部38bは通信制御部37の制御にしたがい、無線によるデータの送受信を実行する無線通信手段である。スピーカ39は、音声を出力する音声出力手段であり、マイク40はユーザの会話内容等の音声を入力し、電気信号に変換する。
【0071】
そして、CPU31は、後述する推奨品取得プログラムにしたがい、後述するリスト取得部401、リスト表示制御部402、事前画像取得部403、事後画像取得部404、画像表示制御部405を作動させる(図19参照)。これにより、後述する推奨品リストL1,事前ペルソナ画像、事後ペルソナ画像がユーザ端末装置30の液晶表示部35に表示される。
【0072】
(育児用品推奨システムの動作内容)
次に、図4図5とともに図12から図17までを参照して、推奨サーバ10による育児用品推奨処理を含む会員サポート処理の動作内容について説明する。
【0073】
推奨サーバ10では、CPU11が会員サポートプログラムにしたがい、会員サポート処理を実行する。その会員サポートプログラムに本発明に係る育児用品推奨プログラムが組み込まれているので、会員サポート処理が実行されることによって、育児用品推奨処理が実行される。
【0074】
そして、育児用品推奨処理が実行されるときは、ユーザ端末装置30を用いて入力されたデータ(主に、子供の生年月日、体重データを含む発育状況データ)にしたがい、CPU11が発育目安テーブル110,推奨品決定テーブル112等にアクセスしながら、特徴データ生成部80、推奨処理部90を作動させる。これにより、育児用品推奨処理が実行される。なお、育児用品推奨プログラムは、推奨サーバ10において特徴データ生成部80、推奨処理部90実現し、推奨サーバ10を発育状況判定手段、特徴データ生成手段、推奨品提示手段として機能させるためのプログラムである。
【0075】
そして、推奨サーバ10が会員サポート処理を実行するときは、CPU11が会員サポートプログラムにしたがい図12に示すフローチャートに沿った処理を実行する。図12は、CPU11が実行する会員サポート処理の動作手順の一例を示すフローチャートである。なお、図12図13等において"S"とはステップを略記したものである。
【0076】
CPU11は、会員サポート処理を開始すると、まず、ステップ1で会員登録処理を行う。ここでは、会員登録部61が作動して、ユーザ端末装置30に会員登録フォームを送信する。ユーザがユーザ端末装置30を用いてその会員登録フォームに応じたデータの入力処理を行うと、会員No、会員氏名等の育児用品推奨サービスを受ける会員の登録に必要なデータがユーザ端末装置30から推奨サーバ10に送信され、そのデータを会員登録部61が会員マスタ101に記憶させる。
【0077】
次に、CPU11は、処理をステップ2に進めて子供データ登録処理を行う。ここでは、子供データ登録部62が作動して、ユーザ端末装置30に子供登録フォームを送信する。ユーザがユーザ端末装置30を用いてその子供登録フォームに応じたデータの入力処理を行うと、子供氏名、生年月日データ等のデータがユーザ端末装置30から推奨サーバ10に送信される。すると、子供データ登録部62がその子供氏名、生年月日データ等のデータを子供マスタ102に記憶させる。
【0078】
続いて、処理がステップ3に進み、発育記録処理が実行される。ここでは、発育状況データ記録処理部70が作動して、ユーザ端末装置30に発育記録フォーム300を送信する。ユーザがユーザ端末装置30を用いて発育記録フォーム300に応じたデータの入力処理を行うと、発育状況データとしての体重データ、身長データ、測定日等のデータ、各発育特定動作ができたか否かのデータが、ユーザ端末装置30から推奨サーバ10に送信される。すると、発育状況データ記録処理部70がそれらのデータを発育状況データ記憶DB103に記憶させる。
【0079】
続いて、処理がステップ4に進むと、CPU11が育児用品推奨プログラムにしたがい、後述する育児用品推奨処理を実行する。その後、処理がステップ5に進み、ユーザ端末装置30からの入力データによってオプションサービスを使用するか否かが判定される。オプションサービスを使用すると判定された場合はステップ6に処理が進み、オプションサービスを使用すると判定されない場合はステップ7に処理が進む。
【0080】
ステップ6では、オプションサービス処理が実行される。オプションサービスとは、会員サポートに関するサービスで、育児用品推奨サービスとは別のサービスである。オプションサービスは、会員の要望に応じて実行される。例えば、オプションサービスとして、育児用品に関する情報の提供、会員が利用できる子育て支援施設の予約、子育て支援に関するチャット機能の利用、子育て支援に関する専門家への相談、医療機関の遠隔診療の受診や予防接種、サンプルモニタービジネスなどが考えられる。
【0081】
ステップ6が終了すると、処理がステップ7に進み、ポイント計算処理が実行される。ポイント計算処理では、育児用品(推奨品とは別の育児用品)の購入、推奨品の購入、その他のオプションサービスの利用によって、ユーザが獲得したポイントの加算、ポイントの利用による減算処理などが実行される。ステップ7が終了すると、会員サポート処理が終了する。
【0082】
(育児用品推奨処理:S4)
CPU11は、育児用品推奨処理を図13に示すフローチャートに沿って実行する。その育児用品推奨処理について詳しく述べれば、以下の通りである。
【0083】
育児用品推奨処理が開始すると、処理がステップ11に進む。ステップ11では、CPU11の指示にしたがい特徴データ生成部80が作動する。特徴データ生成部80は、図14に示すフローチャートに沿って特徴データ生成処理を実行する。特徴データ生成部80は、本発明に係る発育状況判定手段、特徴データ生成手段としての機能を有している。
【0084】
(特徴データ生成処理:S11)
特徴データ生成処理では、後述する特徴抽出処理が実行されることによって、後述する発育状況判定の結果が含まれるように、特徴データが生成される。
【0085】
そして、図14に示すように、特徴データ生成部80が特徴データ生成処理を開始すると、処理がステップ21に進む。ステップ21では、発育状況データ記憶DB103に記憶されている発育状況データが読み出される。次に、処理がステップ22に進む。ステップ22では、発育状況データのうち、会員Noフィールド103a、子供氏名フィールド103b、性別フィールド103c、生年月日フィールド103cc、身体データ記憶部103dに記憶されているデータが、出力レコード(図示しないが、特徴データ記憶DB104のレコードレイアウトに対応している出力レコード)の対応するフィールドにセットされる。続いて、処理がステップ23に進み、後述する特徴抽出処理が実行される。特徴抽出処理では、発育指標データ記憶部104gにセットされるデータが発育状況データを用いて生成される。特徴抽出処理が実行された後、処理がステップ24に進む。ステップ24では、出力レコードが特徴データ記憶DB104に書き込まれる処理が実行されて、特徴データが特徴データ記憶DB104に記憶される。ステップ24が実行されると、特徴データ生成処理が終了する。すると、図13において、処理がステップ12に進み、後述する推奨品決定処理が実行される。
【0086】
(特徴抽出処理:S23)
特徴抽出処理は、特徴データ生成部80によって、図15に示すフローチャートに沿って実行される。
【0087】
特徴データ生成部80が特徴抽出処理を開始すると、処理がステップ31に進む。ステップ31では、出力レコードの歯の指標部104jに対応するフィールドに"0"がセットされる。次のステップ32では、出力レコードの身体動作指標部104hに対応するフィールドに"0"がセットされる。ステップ31,32によって、歯の指標部104jと身体動作指標部104hとが初期化される。
【0088】
次に、ステップ33に処理が進み、生年月日フィールド103ccの生年月日を用いて出生月数Maが算出される。続くステップ34、ステップ35,ステップ36では、本発明に係る発育状況判定が実行される(詳しくはステップ34,36)。その発育状況判定では、発育状況データを用いて、子供の発育が順調であるか否かが動作コード("h1"~"h20")ごとに判定される。
【0089】
ステップ34では、出生月数Maがサーチキーに設定されて発育目安テーブル110の生後月数データ部110aがサーチされる。そして、出生月数Maが生後月数データ部110aと一致するレコード(発育目安テーブル110のうちの出生月数Maに対応するデータであり、本発明の対応目安データに相当する)が発育目安テーブル110から読み出される。続くステップ35では、後述する歯の指標データ生成処理が実行されて、歯の指標部104jにセットされるデータ(歯の指標データ)が生成される。次のステップ36では、後述する身体動作指標データ生成処理が実行されて、身体動作指標部104hにセットされるデータ(身体動作指標データ)が生成される。そして、さらに次のステップ37で、後述する発育パターン決定処理が実行され、発育パターン部104kにセットされるデータ(発育パターンデータ)が生成される。その後、ステップ38に処理が進むと、ステップ35~ステップ37で生成された歯の指標データ、身体動作指標データ、発育パターンデータが出力レコードのそれぞれの該当するフィールドにセットされる。ステップ38が実行されると、特徴抽出処理が終了する。
【0090】
(歯の指標データ生成処理:S35)
そして、歯の指標データ生成処理は、図16に示すフローチャートに沿って、実行される。歯の指標データ生成処理が開始されると、ステップ41に処理が進む。ステップ41では、発育状況データについて、歯データ記憶部103gの生え始めフィールドg1のデータ(生え始めコード)が、歯の目安データ部110cの生え始めフィールドgg1のデータ(可否データ110e)と一致するか否かが判定される。両者が一致するときは、処理がステップ43に進むが、両者が一致しないときは処理がステップ42に進む。
【0091】
処理がステップ42に進むと、生え始めフィールドg1の生え始めコードが"1"に一致するか否かが判定される。生え始めコードが"1"に一致するときは、処理がステップ45に進むが、生え始めコードが"1"に一致しないときは処理がステップ46に進む。ステップ45,46に処理が進むと、出力レコードのうちの生え始め指標フィールドg1fに該当するフィールドにそれぞれ"8"、"9"がセットされる。
【0092】
処理がステップ43に進むと、発育状況データについて、歯データ記憶部103gの本数フィールドg2のデータ(歯の本数データ)が、歯の目安データ部110cの本数フィールドgg2のデータ(本数目安データ110f)と一致するか否かが判定される。歯の本数データが本数目安データ110fと一致するときは、歯の指標チェック処理が終了するが、歯の本数データが本数目安データ110fと一致しないときは処理がステップ44に進む。
【0093】
処理がステップ44に進むと、本数フィールドg2の歯の本数データが本数フィールドgg2の本数目安データ110fよりも大きいか否かが判定される。本数フィールドg2の歯の本数データが本数フィールドgg2の本数目安データ110fよりも大きいときは処理がステップ47に進むが、歯の本数データが本数目安データ110fよりも小さいときは処理がステップ48に進む。ステップ47,48に処理が進むと、出力レコードの本数指標フィールドg2fに該当するフィールドにそれぞれ"8"、"9"がセットされる。ステップ47,48が実行されると、歯の指標チェック処理が終了する。
【0094】
ステップ41,42で、それぞれ生え始めフィールドg1と、本数フィールドg2とが発育目安テーブル110と比較されている。ステップ41,42において、一致すると判定されることによって、歯に関する発育(本実施の形態では、歯の生え始めと、歯の本数)が発育目安テーブル110の通りであり、順調である、と決定される。また、生え始めフィールドg1が発育目安テーブル110と一致しないときにおいて、生え始めフィールドg1の生え始めコードが"1"のときは、歯の生え始めが先行状態であり、生え始めフィールドg1の生え始めコードが"1"でないときは、歯の生え始めが遅延状態である、と決定される。また、本数フィールドg2の歯の本数データが本数フィールドgg2の本数目安データ110fと一致しないときにおいて、歯の本数データが本数目安データ110fよりも大きいときは、発育が先行状態であるが、そうでないときは、発育が遅延状態である、と決定される。
【0095】
以上のように、推奨サーバ10は、次のような歯の指標データが生成されるように、歯の指標データ生成処理を実行する歯の指標データ生成手段として機能を有している。その歯の指標データは、生え始めフィールドg1と本数フィールドg2が発育目安テーブル110とそれぞれ一致するときは、歯に関する発育が順調であり、生え始めフィールドg1と本数フィールドg2が発育目安テーブル110と一致しないときは、歯に関する発育が先行または遅延であることを示している。
【0096】
(身体動作指標データ生成処理:S36)
身体動作指標データ生成処理は、図17に示すフローチャートに沿って、実行される。身体動作指標データ生成処理では、発育特定動作に関する進捗判定処理が、各動作コード"h1"~"h20"を対象にして実行される。その結果に応じて、身体動作指標データが生成される。
【0097】
発育特定動作に関する進捗判定処理とは、動作可否データ103kbを用いて、各発育特定動作が発育目安テーブル110からみて、順調、先行、遅延のいずれであるかを判定する処理である。進捗判定処理では、各動作コード"h1"~"h20"の動作可否データ103kbが身体動作の目安データ部110dの対応するフィールド"hh1"~"hh20"の可否データ110eと比較される(予め、ステップ34で出生月数Maが生後月数データ部110aと一致するレコードが発育目安テーブル110から読み出されている)。その両者が一致するときは、その動作コードに対応する発育特定動作に関する発育が順調であり、一致しないときは、発育特定動作に関する発育が先行または遅延であると判定される。
【0098】
そして、動作コード"h1"については、ステップ51,52,57,58が実行される。ステップ51では、発育状況データについて、動作フィールド103kaの動作コード"h1"に対応したフィールドの動作可否データ103kbが身体動作の目安データ部110dのフィールド"hh1"の可否データ110eと一致するか否かが判定される。動作可否データ103kbが可否データ110eと一致するときは、処理がステップ53に進むが、動作可否データ103kbが可否データ110eと一致しないときは処理がステップ52に進む。ステップ52に処理が進むと、動作コード"h1"に対応したフィールドの動作可否データ103kbが"1"に一致するか否かが判定される(ステップ52での判定が本発明に係る動作可能判定に相当する)。動作可否データ103kbが"1"に一致するときは、処理がステップ57に進むが、動作可否データ103kbが"1"に一致しないときは処理がステップ58に進む。ステップ57,58に処理が進むと、出力レコードのうちの発育指標コード"h1f"に応じたフィールドにそれぞれ"8"、"9"がセットされる。
【0099】
同様にして、動作コード"h2"については、ステップ53,54,59,60が実行され、動作コード"h20"については、ステップ55,56,61,62が実行される。
【0100】
ステップ53では、発育状況データについて、動作フィールド103kaの動作コード"h2"に対応したフィールドの動作可否データ103kbが身体動作の目安データ部110dのフィールド"hh2"の可否データ110eに一致するか否かが判定される。動作可否データ103kbが可否データ110eに一致するときは、処理がステップ55に進むが、動作可否データ103kbが可否データ110eに一致しないときは処理がステップ54に進む。ステップ54に処理が進むと、動作コード"h2"に対応したフィールドの動作可否データ103kbが"1"に一致するか否かが判定される。動作可否データ103kbが"1"に一致するときは、処理がステップ59に進むが、動作可否データ103kbが"1"に一致しないときは処理がステップ60に進む。ステップ59,60に処理が進むと、出力レコードのうちの発育指標コード"h2f"に応じたフィールドにそれぞれ"8"、"9"がセットされる。
【0101】
動作コード"h3"~"h19"も同様に処理が実行されて(図示は省略されている)、ステップ55,56,61,62が実行される。
【0102】
ステップ55では、発育状況データについて、動作フィールド103kaの動作コード"h20"に対応したフィールドの動作可否データ103kbが身体動作の目安データ部110dのフィールドhh20の可否データ110eと一致するか否かが判定される。動作可否データ103kbが可否データ110eと一致するときは、身体動作指標データ生成処理が終了するが、動作可否データ103kbが可否データ110eと一致しないときは処理がステップ56に進む。ステップ56に処理が進むと、動作コード"h20"に対応したフィールドの動作可否データ103kbが"1"に一致するか否かが判定される。動作可否データ103kbが"1"に一致するときは、処理がステップ61に進むが、動作可否データ103kbが"1"に一致しないときは処理がステップ62に進む。ステップ61,62に処理が進むと、出力レコードのうちの発育指標コード"h20f"に応じたフィールドそれぞれ"8"、"9"がセットされる。
【0103】
ステップ35,36の歯の指標データ生成処理、身体動作指標データ生成処理が終了すると、図15において、処理がステップ37に進み、後述する発育パターン決定処理が実行される。その後、処理がステップ38に進み、ステップ35,36,37で生成された歯の指標データ、身体動作指標データ、発育パターンが出力レコードにセットされる。ステップ38が実行されると、特徴抽出処理が終了する。すると、図14において、ステップ24に処理が進む。前述したように、ステップ24が実行されると、特徴データ生成処理が終了する。特徴データ生成処理が終了すると、図13において処理がステップ12に進み、後述する推奨品決定処理が開始される。
【0104】
(発育パターン決定処理:S37)
そして、発育パターン決定処理では、CPU11が発育データ読取部、分析処理部、発育パターン決定部としての動作を実行する。CPU11が発育データ読取部としての動作を行う場合、発育状況データ記憶DB103の身体データ記憶部103dに記憶されている身体データの読み取り処理を実行する。また、CPU11が分析処理部としての動作を実行すると、発育パターン登録DB111にアクセスして、登録されている発育パターンデータを読み出す。CPU11は、その読み出した各発育パターンデータを用いて、身体データに関する分析処理を行い、その結果を示す分析データを出力する。さらに、CPU11が発育パターン決定部としての動作を実行すると、出力される分析データにしたがい、発育パターンデータの中で発育データ読取部が読み出した身体データに最も近似している発育パターンデータを選び出し、それを最適パターンとして決定する。決定された最適パターンを示すデータが出力レコードの発育パターン部104kに応じたフィールドにセットされる。
【0105】
(推奨品決定処理:S12)
推奨品決定処理は、推奨処理部90の決定処理部91によって実行される。CPU11の指示にしたがい決定処理部91が作動すると、決定処理部91が特徴データ記憶DB104から特徴データを読み出し、推奨品決定テーブル112を参照することによって、推奨品を決定する。その決定処理部91が本発明にかかる推奨品決定手段としての機能を有する。
【0106】
推奨品決定テーブル112は本発明にかかる推奨品決定データ記憶手段であって、図18に示すようなデータ構造を有している。推奨品決定テーブル112は、歯の指標部112b1、身体動作指標部112b2を有している。歯の指標部112b1と身体動作指標部112b2に、指標対応部112fa,進捗コードエリア112fbが設けられている。指標対応部112faは、生え始め指標フィールドg1f、本数指標フィールドg2fおよび各発育指標コード("h1f"~"h20f")のそれぞれに対応した個別エリアを有し、その各個別エリアに発育進捗コード("0"、"8"、"9")に応じた進捗コードエリア112fbが割り当てられている。その各進捗コードエリア112fbに適正推奨品が関連付けられたうえで、推奨可否を示す推奨可否データが設定されている。
【0107】
ここで、推奨品とは、本発明に係る推奨サーバ10がユーザに購入および使用を進める育児用品である。本実施の形態では、推奨品として、複数種類の育児用品が対象となっている。複数ある発育特定動作のそれぞれに適した推奨品が適正推奨品である。例えば、"おすわり練習チェア"(図18のh32)は、推奨品であって、しかも、発明特定動作のおすわり(動作コード"h3")の練習に適しているから、動作コード"h3"の適正推奨品である。しかし、"おすわり練習チェア"(図18のh32)は、発明特定動作の、おもちゃ手づかみ(動作コード"h2")の練習には適していないから、動作コード"h2"の適正推奨品ではない。このように、推奨品決定テーブル112では、推奨サーバ10がユーザに購入および使用を進める育児用品が、発明特定動作との関連性を考慮した形で(適正推奨品として)登録されている。
【0108】
推奨可否データは、推奨可否を示すデータであるが、本実施の形態では、"7"が推奨可であることを示し、スペース(図18では、空欄)が推奨不可であることを示している。各適正推奨品で、"7"が設定されているときに、推奨品として決定される。例えば、h21の積み木は、発育指標コード"h2f"の発育進捗コード"0"、"8"の進捗コードエリア112fbについては、推奨可を示す"7"が設定されている。そのため、発育指標コード"h2f"に対応する発育特定動作("おもちゃ手づかみ")の進捗状況が順調または先行であるときに、推奨品として決定される。しかし、発育進捗コード"9"の進捗コードエリア112fbについては、"7"が設定されていないので、その進捗状況が遅延であるときは推奨品として決定されない。これは、発明特定動作"おもちゃ手づかみ"が順調な場合と、先行している場合に「積み木」が推奨品として決定されるが、"おもちゃ手づかみ"が遅延の場合には、「積み木」が推奨品として決定されないことを示している。
【0109】
そして、決定処理部91が推奨品決定処理を開始すると、決定処理部91が前述の特徴データ生成処理(S11)で生成された特徴データを特徴データ記憶DB104から読み出す。また、決定処理部91は、その特徴データの発育指標データ記憶部104gのうちの、歯の指標部104j、身体動作指標部104hに記憶されている発育進捗コード104mbをひとまとめで読み出す。歯の指標部104jの生え始め指標フィールドg1f、本数指標フィールドg2fと、身体動作指標部104hの複数の発育指標フィールド104ma(h1f、h2f・・・h20f)には、それぞれ"0"、"8"、"9"の発育進捗コード104mbが設定されている。そのため、すべての発育進捗コード104mbがひとまとめで読み出されると、"0"、"8"、"9"のいずれかがセットされた合計22桁(2桁+20桁)のデータ(例えば、00009800000・・・・、「読み出し指標データ」ともいう)が読み出される。その読み出し指標データには、その先頭から順にg1f、g2f、h1f、h2f・・・h20fが対応しているので、先頭からの桁数で、g1f、g2f、h1f、h2f・・・h20fのいずれのフィールドに対応したデータであるのかが特定される。
【0110】
そして、読み出し指標データが先頭から順に使用されるときは、推奨品決定テーブル112が参照される個別エリア(サーチエリア)が特定される。その際、指標対応部112faのうちの、読み出し指標データの先頭からの桁数に応じた個別エリアがサーチエリアに特定される。例えば、読み出し指標データの5桁目のデータが使用されるときは、指標対応部112faに、順に、"g1f"、"g2f"、"h1f"、"h2f"、"h3f"、"h4f"・・・が設定され、その5番目が"h3f"であるから、発育指標コード"h3f"の個別エリアがサーチエリアに特定される。また、読み出し指標データのその該当する桁数のデータに応じた進捗コードエリア112fbが参照され、"7"が設定されている推奨品が抽出される。例えば、読み出し指標データの5桁目のデータが"9"であるときは、指標対応部112faの"h3f"の個別エリアのうちの、進捗コードエリア112fbが"9"のレコードが参照される。このとき、図18によると、"h31"のクッションと、"h32"練習チェアに"7"が設定されているので、このクッションと、練習チェアが推奨品に決定される。
【0111】
読み出し指標データのすべての桁数のデータについて同様の処理が実行されることによって、推奨品が決定される。また、決定処理部91は、推奨品マスタ113にアクセスして、推奨品マスタ113から、決定された推奨品に関する商品説明(商品名、製造メーカ、価格、使用方法、およびそれらを示す画像など)に関するデータ(推奨品リストデータ)を読み出し、その推奨品リストデータを推奨品データファイル116に記憶させる。その後、推奨品決定処理が終了する。図13に示すように、ステップ12が終了すると、ステップ13に処理が進む。
【0112】
ステップ13に処理が進むと、CPU11の指示によってリスト作成部92が作動する。リスト作成部92は、推奨品リスト作成処理を実行する。図19に示すように、ステップ13からステップ17までが実行されることによって、リスト作成部92、事前ペルソナ画像生成処理部93,事後ペルソナ画像生成処理部94,提示処理部95が順次作動する。
【0113】
リスト作成部92が推奨品リスト作成処理を実行すると、推奨品リストL1が作成される。推奨品リストL1は、ステップ12で決定された推奨品を一覧で示したリストである。このとき、リスト作成部92は、推奨品データファイル116から、推奨品リストデータを読み出し、その推奨品リストデータを適宜編集して推奨品リストL1を作成する。
【0114】
次に、処理がステップ14に進むと、CPU11の指示にしたがい事前ペルソナ画像生成処理部93が作動する。事前ペルソナ画像生成処理部93は、特徴データ記憶DB104の特徴データを用いて事前ペルソナ画像を生成し、その生成された事前ペルソナ画像に応じた事前画像データが事前画像データ記憶部117に記憶される。推奨サーバ10では、月齢及び性別に応じた一般的な子供を示す画像データ(ペルソナ基礎データともいう)が複数準備されて、ペルソナ基礎データ記憶部121に記憶されている。事前ペルソナ画像生成処理部93は、そのペルソナ基礎データを用いて、特徴データ記憶DB104の特徴データをもとに子供の月齢及び性別に応じた画像データを選び出し、その子供の表情を発育進捗コード104mbに応じて変化させて事前ペルソナ画像を生成する。
【0115】
事前ペルソナ画像は、特徴データを用いて生成される特徴データに応じたペルソナであって、前述した適正推奨品(推奨品リストL1に掲載される適正推奨品)を子供が使用する前のペルソナ(適正推奨品が使用される前のペルソナを事前ペルソナともいう)を示す画像である。事前ペルソナは、特徴データに応じたペルソナなので、子供の発育状況に応じたペルソナである。なお、ペルソナとは、一般に、商品やサービスの典型的なユーザを意味している。ペルソナ画像は、そのペルソナを視認可能な画像である。ステップ14で生成される画像は、子供が適正推奨品を使用する前の状態に応じた画像である。例えば、動作コードh3について、遅延状態の子供の場合、おすわりがうまくできないことで、悲しそうな表情をしている子供の画像が事前ペルソナ画像に相当する。また、事前ペルソナ画像が生成されるときは、特徴データを用いて、子供の発育が遅延であることを示す発育進捗コードの個数を計測し、その個数に応じて表情が変化させることができる。より詳しくは、発育進捗コード104mbがひとまとめで読み出されたデータ(前述の「読み出し指標コード」)中に含まれる遅延状態を示す"9"の個数(遅延個数ともいう)を計測し、その遅延個数が多くなるほど、より悲しそうな表情に変化させることができる(その遅延個数が少なくなるほど、悲しさが和らぐ表情に変化させる)。
【0116】
次に、処理がステップ15に進むと、コメント対応処理部96が作動して、コメント対応処理を実行する。コメント対応処理では、コメント対応処理部96が後述する推奨コメント記憶部114にアクセスして、その推奨コメントフィールド114cに記憶されている推奨コメント(指標コードフィールド114a、発育進捗コードフィールド114bに対応する推奨コメント)を読み出し、コメント対応ファイル119を作成する。
【0117】
ここで、推奨コメント記憶部114は、図20に示すように、指標コードフィールド114a、発育進捗コードフィールド114b、推奨コメントフィールド114cとを有している。指標コードフィールド114aは、生え始め指標フィールドg1f、本数指標フィールドg2f、発育指標フィールド104maに対応するように形成されている。発育進捗コードフィールド114bは、発育進捗コードに対応するように形成されている。推奨コメントフィールド114cには、推奨コメントが記載される。例えば、適正推奨品に関するコメントで、推奨されるおもちゃの種類や、発育特定動作に関する練習の仕方、適正推奨品が使用された子供の効果などが記載される。また、子育てを経験がある母親のコメント、医師のコメントなども推奨コメントフィールド114cに記載される。
【0118】
そして、コメント対応ファイル119には、推奨コメントとともに、推奨コメントに沿った処理が実行されたことによって、子供の発育に起こりえる変化を示すデータ(発育変化データ)が記憶される。例えば、おもちゃ手づかみが遅延状態であった子供Cに関する次のような画像データが考えられる。その子供Cが推奨品を用いた練習の結果、おもちゃ手づかみが可能になり、さらに、手づかみで食べることに興味を持ち、その結果、離乳食が進んだことを示す画像データが考えられる。
【0119】
続いて、処理がステップ16に進むと、事後ペルソナ画像生成処理部94が作動する。事後ペルソナ画像生成処理部94は、事後ペルソナ画像を生成し、その生成された事後ペルソナ画像に応じた事後画像データが事後画像データ記憶部118に記憶される。事後ペルソナ画像生成処理部94は、事前ペルソナ画像生成処理部93と同様に、特徴データ記憶DB104の特徴データおよびペルソナ基礎データ記憶部121のペルソナ基礎データを用い、さらに推奨品データファイル116の推奨品リストデータとともに、推奨コメント記憶部114の推奨コメントおよびコメント対応ファイル119の発育変化データを用いて、事後ペルソナ画像を生成する。事後ペルソナ画像生成処理部94は、特徴データおよびペルソナ基礎データに応じた子供の表情を、推奨品リストデータ、推奨コメント、発育変化データに応じて変化させて、事後ペルソナ画像を生成する。事後ペルソナ画像は、推奨品リストL1に掲載される適正推奨品を子供が使用した後および/またはコメント対応が実行された後のペルソナを示す画像である。例えば、適正推奨品を用いた練習によっておすわりがうまくできるようになったため、うれしそうな表情をしている子供の画像が事後ペルソナ画像に相当する。
【0120】
また、前述のように遅延個数に応じて、子供の表情を変化させて、事前ペルソナ画像が生成されるときは、その遅延個数が以下の進行データによって修正された後の改善数に応じて、子供の表情を変化させることができる。より詳しくは、遅延個数が負(マイナス)の整数に設定され、推奨コメント、発育変化データと、推奨品リストデータ(推奨品ごと)にそれぞれ正(プラス)の整数の進行データが設定される。そして、遅延個数と、各進行データの合計で改善数が算出される。その改善数が大きくなるほど、よりうれしそうな表情に変化させることができる。
【0121】
続いて、処理がステップ17に進むと、CPU11の指示によって、提示処理部95が作動する。提示処理部95は、リスト・画像提示処理を実行する。すると、通信制御部15、通信処理部16が作動してユーザ端末装置30とでデータ通信が実行される。続いて、提示処理部95が推奨品リストL1をユーザ端末装置30に提示する。図19に示すように、ユーザ端末装置30では、CPU31の指示にしたがいリスト取得部401、リスト表示制御部402が作動して、推奨サーバ10から提示される推奨品リストL1を取得し、その推奨品リストL1が液晶表示部35に表示される。
【0122】
また、画像提示手段としての提示処理部95が事前画像データ記憶部117に記憶されている事前画像データを読み出し、その事前画像データをユーザ端末装置30に送信することによって、事前ペルソナ画像を提示する。図19に示すように、ユーザ端末装置30では、CPU31の指示にしたがい事前画像取得部403が作動して、推奨サーバ10から送信される事前画像データを取得する。
【0123】
さらに、提示処理部95が事後画像データ記憶部118に記憶されている事後画像データを読み出し、その事後画像データをユーザ端末装置30に送信することによって、事後ペルソナ画像を提示する。すると、図19に示すように、ユーザ端末装置30において、CPU31の指示にしたがい事後画像取得部404が作動して、推奨サーバ10から提示される事後画像データを取得する。その後、ユーザ端末装置30において、CPU31の指示にしたがい画像表示制御部405が作動する。すると、推奨サーバ10から提示される事前画像データおよび事後画像データを用いて、事前ペルソナ画像および事後ペルソナ画像が液晶表示部35に表示される。
【0124】
以上のように、リスト・画像提示処理が実行されるときは、CPU11が提示制御手段としての動作を行い、推奨品リストL1とともに、事前ペルソナ画像および事後ペルソナ画像が提示されるように制御することが好ましい。
【0125】
そうすると、例えば、ユーザ端末装置30には、図23に示すような混合画像LXが表示される。混合画像LXには、推奨品リストL1とともに、事前ペルソナ画像の表示部L2、事後ペルソナ画像の表示部L3、推奨コメント表示部L5が含まれている。混合画像LXでは、表示部L2および表示部L3が左右横並びに配置され、表示部L2から表示部L3に向かう矢印L4が併記されている。ステップ17が終了すると、リスト・画像提示処理が終了し、育児用品推奨処理が終了する。
【0126】
以上のように、本発明の実施の形態にかかる推奨サーバ10を有する育児用品推奨システム1では、ユーザ(会員)がユーザ端末装置30を用いて、子供の発育状況に関するデータ(少なくとも体重、好ましくは体重、身長および頭囲)とともに、発育特定動作の進捗状況を入力することによって、推奨サーバ10が発育特定動作の進捗状況に応じた推奨品を決定し、それが記載された推奨品リストL1を提示する。推奨品リストL1を通じて提示される推奨品は子供の身体動作の特徴に適合している。例えば、おすわりができる生後6か月の子供(C1,図示せず)と、おすわりができない生後6か月の子供(C2,図示せず)がいた場合、子供C1には練習チェアが推奨品として提示されないが、同じ練習チェアが子供C2には推奨品として提示される。提示される推奨品には、子供ごとの発育の進捗状況の相違が反映されるようになる。また、身体動作の特徴に適合している推奨品が提示されることで、推奨品の購入に至る可能性が高まると考えられるから、育児用品推奨システム1はユーザ(会員)はもちろん、システムを運用する事業者にとっても、とても有効である。
【0127】
推奨サーバ10では、発育目安テーブル110の可否データ110eを用いた発育状況判定の結果を用いて推奨品が決定されているので、発育状況判定に客観性が確保される。また、発育状況判定によって、各発育特定動作が順調、先行、遅延のいずれであるかが決められ、その結果に応じて推奨品が決定される。そのため、発育特定動作の進捗状況により的確に適合した形で推奨品が決定される。進捗状況が順調、先行、遅延のいずれかの3パターンに決定されるため、その決定のために複雑な処理が必要とされない。
【0128】
また、事前ペルソナ画像が提示されるため、その事前ペルソナ画像で示される表情から、子供の今現在の発育の進捗状況が可視化される。ユーザは、自らの子供について、順調、先行、遅延なのかを把握できる。その順調、先行、遅延は、発育目安テーブルを用いた発育状況判定によって決められているから、ユーザは、客観的に受け止めることができる。事前ペルソナ画像とともに事後ペルソナ画像が表示されることで、推奨品を用いた場合の効果も可視化される。事前ペルソナ画像から事後ペルソナ画像への表情の変化などから、ユーザは、推奨品を用いた場合の効果をより確実に実感できる。
【0129】
ユーザによって、推奨コメントが参照されることで、育児用品の購入に要する手間に加えて、育児に関する情報収集の手間がなくなり、育児の負担軽減につながる。特に、混合画像LXのようにして、推奨品リストL1とともに、事前ペルソナ画像、事後ペルソナ画像が対比して表示されると、その両者を簡単に比較できるので、ユーザは、推奨品を使用したときの効果をより確実に実感できる。
【0130】
子育て中の親にとっては、子供の発育が順調なのかどうかが明確でないことがある。子供は、成長していく過程で様々動作を身に付けるが、動作の種類が多岐にわたる。そのため、子供がそれぞれの動作を身に付ける時期が順調なのか、先行しているのか、遅延しているのかを確認、把握することはとても手間のかかることである。この点、本発明に係る育児用品推奨サーバ10によって、推奨品が提示されることに加えて、推奨コメントが提示される。そのため、子育て中の親がその推奨コメントを参照することで、子供の発育が順調なのかどうかを発育特定動作ごとに把握することができる。また、子供の発育が順調なのかどうかが把握されたことに加え、子育て中の親は、必要に応じて、医療サービスにアクセスする機会も確保される。
【0131】
(変形例)
また、ユーザ端末装置はノートパソコンではなく、高機能携帯電話機でもよい。なお、CPU11が実行する育児用品推奨プログラムは、磁気記録媒体、CD-ROM,DVD等の各種記録媒体に記録することができるし、ネットワークを介して図示しないサーバからダウンロードすることもできる。推奨サーバ10はサーバ装置により構成されるだけではなく、クラウドコンピューティングサービス上に構築された仮想サーバ等により構成されることもできる。
【0132】
会員マスタ101、子供マスタ102,発育状況データ記憶DB103に記憶されているデータを活用することによって、電子母子手帳を形成することもできる。特に、発育状況データ記憶DB103の動作可否データ記憶部103hには、発育特定動作に変化があったか否かが記憶される。そのため、これらのデータと、その時点の子供の様子を写した動画データなどを関連付けて記憶させることにより、子供の発育状況を的確に反映させた発育記録が推奨サーバ10に保存される。
【0133】
また、上記の実施形態では、発育状況データ記憶DB103に動作可否データ記憶部103hを設けて、子供の発育特定動作の可否が記憶されていた。これに加えて、子供の体質に関するデータを記憶するフィールド(体質データフィールド)が発育状況データ記憶DB103に設けられ、子供の体質に関するデータ(例えば、皮膚炎がある、なしを示すデータや、喘息がある、なしを示すデータ、食が細い、太いを示す、夜泣き等のデータで、「体質データ」ともいう)が発育状況データとして記憶されるようにすることができる。そして、その体質データを用いて、発育が順調な否かの発育状況判定が行われ、その結果が含まれるように、特徴データが生成され、その特徴データに適合した育児用品が推奨品として提示されるようにすることができる。
【0134】
以上の説明は、本発明の実施の形態についての説明であって、この発明の装置及び方法を限定するものではなく、様々な変形例を容易に実施することができる。また、各実施形態における構成要素、機能、特徴あるいは方法ステップを適宜組み合わせて構成される装置又は方法も本発明に含まれるものである。
【産業上の利用可能性】
【0135】
本発明を適用することにより、発育の進捗状況の相違が反映されるように、子供の身体動作の特徴や体質に適合した育児用品が推奨品として提示されるようにすることができる。本発明は、育児用品推奨装置および育児用品推奨プログラムの分野で利用することができる。
【符号の説明】
【0136】
1…育児用品推奨システム、10…育児用品推奨サーバ、11,31…CPU、30…ユーザ端末装置、80…特徴データ抽出部、90…推奨処理部、91…決定処理部、92…リスト作成部、93…事前ペルソナ画像生成処理部、94…事後ペルソナ画像生成処理部、95…提示処理部、103…発育状況データ記憶DB、104…特徴データ記憶DB、110…発育目安テーブル、112…推奨品決定テーブル、114…推奨コメント記憶部。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
【手続補正書】
【提出日】2023-03-23
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
子供の発育状況を示すデータであって、該子供の身体を用いた動作である身体動作のうちの、該子供の発育の進捗状況の特定に有用な、はいはい、寝返り、といった複数の発育特定動作それぞれが可能なのか不可なのかを示す動作可否データを、前記発育特定動作それぞれに割り当てられた動作コードごとに含み、かつ前記子供の生年月日を示す生年月日データを含む発育状況データが記憶されている発育状況データ記憶手段と、
前記子供の発育に関する特徴が把握される指標として用いられ、前記動作コードそれぞれに対応するように設定されている発育指標コードごとに前記子供の発育が順調、先行、遅延のいずれであるかを示す発育進捗コードを含み、かつ前記生年月日データを有する特徴データが記憶されている特徴データ記憶手段と、
月齢に応じた一般的な前記子供を示す画像データであるペルソナ基礎データが複数記憶されているペルソナ基礎データ記憶手段と、
該ペルソナ基礎データ記憶手段に記憶されている前記ペルソナ基礎データのうちの前記特徴データに含まれる前記生年月日データを用いて算出された前記子供の月齢に応じた前記画像データを選び出し、該画像データが示す前記子供の表情を前記特徴データに含まれる前記発育進捗コードに応じて変化させて事前ペルソナ画像を生成する事前ペルソナ画像生成手段と、
該事前ペルソナ画像生成手段によって生成される前記事前ペルソナ画像を提示する画像提示手段と、
前記特徴データ記憶手段に記憶されている前記特徴データに適合した育児用品を推奨品として提示する推奨品提示手段とを有する育児用品推奨装置。
【請求項2】
前記事前ペルソナ画像生成手段は、前記特徴データに含まれている前記発育進捗コードであって、前記子供の発育が前記遅延であることを示すデータの個数である遅延個数を計測し、該遅延個数に応じて前記子供の表情を変化させて前記事前ペルソナ画像を生成する請求項1記載の育児用品推奨装置。
【請求項3】
前記特徴データ記憶手段は、前記子供の歯に関する発育が順調、先行、遅延のいずれであるかを示すデータとして、前記発育進捗コードが記憶されている歯の指標データ部を更に有し、該歯の指標データ部は、前記子供の歯の生え始めが順調、先行、遅延のいずれであるかを示すデータとして、前記発育進捗コードが記憶されている生え始め指標フィールドを有する請求項1記載の育児用品推奨装置。
【請求項4】
前記発育指標コードそれぞれに対応した個別エリアを有し、該個別エリアそれぞれに前記発育進捗コードに応じた進捗コードエリアが割り当てられ、かつ該進捗コードエリアのそれぞれに前記推奨品提示手段によって提示される前記推奨品であって、前記発育特定動作それぞれに適した適正推奨品が関連付けられて、推奨可能または推奨不可を示す推奨可否データが設定されている推奨品決定データ記憶手段と、
該推奨品決定データ記憶手段に記憶されている前記推奨可否データにしたがい、前記推奨品を決定する推奨品決定手段とを更に有し、
前記推奨品提示手段は、前記推奨品決定手段により決定された前記推奨品を提示する請求項1~3のいずれか一項記載の育児用品推奨装置
【請求項5】
前記発育状況データ記憶手段に記憶されている前記発育状況データの前記動作可否データを用いて前記子供の発育が順調、先行、遅延のいずれであるかを前記動作コードごとに判定する進捗判定処理手段と、
該進捗判定処理手段により判定された結果に対応したデータが前記発育進捗コードとして含まれるように前記特徴データを生成する特徴データ生成手段とを更に有する請求項1記載の育児用品推奨装置
【請求項6】
前記子供の発育が順調であるときの目安を示すデータが記憶されている目安データ部と、前記子供の生後月数を示すデータが記憶されている生後月数データ部とが関連付けられている発育目安データ記憶手段を更に有し、
前記目安データ部は、前記動作コードのそれぞれに対応したフィールドを有し、該フィールドそれぞれが前記生後月数データ部と関連付けられ、かつ前記身体動作が可能なのか不可なのかを示す可否データが該フィールドそれぞれにおいて前記生後月数ごとに設定され、さらに、該フィールドそれぞれにおいて、前記生後月数の最小値である最小月数から前記身体動作が初めて可能になる時期に応じた初期可能月数未満の前記生後月数までに前記可否データのうちの前記身体動作が不可であることを示す不可データが設定されて、前記初期可能月数以上の前記生後月数に前記可否データのうちの前記身体動作が可能であることを示す可能データが設定されている請求項5記載の育児用品推奨装置。
【請求項7】
前記進捗判定処理手段は、前記発育目安データ記憶手段から、前記動作コードすべてについて、前記発育状況データ記憶手段に記憶されている前記発育状況データに含まれる前記生年月日データを用いて算出された前記子供の月齢に応じた前記生後月数に設定されている前記可否データを読み出し、該読み出した前記可否データを前記発育状況データに含まれる前記動作可否データと比較して、前記子供の発育が順調、先行、遅延のいずれであるかを判定する請求項6記載の育児用品推奨装置。
【請求項8】
前記推奨品決定データ記憶手段に記憶されている前記適正推奨品に関する推奨コメントが前記発育指標コードに関連付けて記憶されている推奨コメント記憶手段と、
前記事前ペルソナ画像を前記推奨コメント記憶手段に記憶されている前記推奨コメントに応じて変化させて事後ペルソナ画像を生成する事後ペルソナ画像生成手段とを更に有する請求項4記載の育児用品推奨装置。
【請求項9】
前記推奨品提示手段によって前記推奨品が提示されるときに、前記推奨品とともに前記事前ペルソナ画像および前記事後ペルソナ画像が並べて提示されるように制御する提示制御手段を更に有する請求項8記載の育児用品推奨装置。
【請求項10】
前記事前ペルソナ画像生成手段は、前記遅延個数が前記推奨コメントに設定された数値で修正された後の改善数に応じて前記子供の表情を変化させる請求項8記載の育児用品推奨装置
【請求項11】
前記発育状況データ記憶手段は、前記動作可否データが記憶されている動作可否データ記憶部、前記生年月日データが記憶されている生年月日データ記憶部および前記子供の体質に関する体質データが記憶されている体質データ記憶部を更に有し、
前記進捗判定処理手段は、前記体質データを用いて前記子供の発育が順調、先行、遅延のいずれであるかを判定する請求項5~7のいずれか一項記載の育児用品推奨装置。
【請求項12】
コンピュータを育児用品推奨装置として機能させるための育児用品推奨プログラムであって、該コンピュータを
子供の発育状況を示すデータであって、該子供の身体を用いた動作である身体動作のうちの、該子供の発育の進捗状況の特定に有用な、はいはい、寝返り、といった複数の発育特定動作それぞれが可能なのか不可なのかを示す動作可否データを、前記発育特定動作それぞれに割り当てられた動作コードごとに含み、かつ前記子供の生年月日を示す生年月日データを含む発育状況データが記憶される発育状況データ記憶手段に該発育状況データを記憶させる発育状況データ記憶制御手段と、
前記子供の発育に関する特徴が把握される指標として用いられ、前記動作コードそれぞれに対応するように設定されている発育指標コードごとに前記子供の発育が順調、先行、遅延のいずれであるかを示す発育進捗コードを含み、かつ前記生年月日データを有する特徴データが記憶される特徴データ記憶手段に該特徴データを記憶させる特徴データ記憶制御手段と、
月齢に応じた一般的な前記子供を示す画像データであるペルソナ基礎データが複数記憶されているペルソナ基礎データ記憶手段に記憶されている前記ペルソナ基礎データのうちの前記特徴データに含まれる前記生年月日データを用いて算出された前記子供の月齢に応じた前記画像データを選び出し、該画像データが示す前記子供の表情を前記特徴データに含まれる前記発育進捗コードに応じて変化させて事前ペルソナ画像を生成する事前ペルソナ画像生成手段と、
該事前ペルソナ画像生成手段によって生成される前記事前ペルソナ画像を提示する画像提示手段と、
前記特徴データ記憶手段に記憶されている前記特徴データに適合した育児用品を推奨品として提示する推奨品提示手段として機能させる育児用品推奨プログラム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0011】
上記課題を解決するため、本発明は、子供の発育状況を示すデータであって、その子供の身体を用いた動作である身体動作のうちの、その子供の発育の進捗状況の特定に有用な、はいはい、寝返り、といった複数の発育特定動作それぞれが可能なのか不可なのかを示す動作可否データを、発育特定動作それぞれに割り当てられた動作コードごとに含み、かつ子供の生年月日を示す生年月日データを含む発育状況データが記憶されている発育状況データ記憶手段と、子供の発育に関する特徴が把握される指標として用いられ、動作コードそれぞれに対応するように設定されている発育指標コードごとに子供の発育が順調、先行、遅延のいずれであるかを示す発育進捗コードを含み、かつ生年月日データを有する特徴データが記憶されている特徴データ記憶手段と、月齢に応じた一般的な前記子供を示す画像データであるペルソナ基礎データが複数記憶されているペルソナ基礎データ記憶手段と、そのペルソナ基礎データ記憶手段に記憶されているペルソナ基礎データのうちの特徴データに含まれる生年月日データを用いて算出された子供の月齢に応じた画像データを選び出し、その画像データが示す子供の表情を特徴データに含まれる発育進捗コードに応じて変化させて事前ペルソナ画像を生成する事前ペルソナ画像生成手段と、その事前ペルソナ画像生成手段によって生成される事前ペルソナ画像を提示する画像提示手段と、特徴データ記憶手段に記憶されている特徴データに適合した育児用品を推奨品として提示する推奨品提示手段とを有する育児用品推奨装置を特徴とする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0012】
上記育児用品推奨装置において、事前ペルソナ画像生成手段は、特徴データに含まれている発育進捗コードであって、子供の発育が遅延であることを示すデータの個数である遅延個数を計測し、その遅延個数に応じて子供の表情を変化させて前記事前ペルソナ画像を生成することが好ましい。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0013】
また、上記育児用品推奨装置において、特徴データ記憶手段は、子供の歯に関する発育が順調、先行、遅延のいずれであるかを示すデータとして、発育進捗コードが記憶されている歯の指標データ部を更に有し、その歯の指標データ部は、子供の歯の生え始めが順調、先行、遅延のいずれであるかを示すデータとして、発育進捗コードが記憶されている生え始め指標フィールドを有するようにすることができる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0014】
上記育児用品推奨装置は、発育指標コードそれぞれに対応した個別エリアを有し、その個別エリアそれぞれに発育進捗コードに応じた進捗コードエリアが割り当てられ、かつその進捗コードエリアのそれぞれに推奨品提示手段によって提示される推奨品であって、発育特定動作それぞれに適した適正推奨品が関連付けられて、推奨可能または推奨不可を示す推奨可否データが設定されている推奨品決定データ記憶手段と、その推奨品決定データ記憶手段に記憶されている推奨可否データにしたがい、推奨品を決定する推奨品決定手段とを更に有し、推奨品提示手段は、推奨品決定手段により決定された推奨品を提示するようにすることができる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0015】
また、発育状況データ記憶手段に記憶されている発育状況データの動作可否データを用いて子供の発育が順調、先行、遅延のいずれであるかを動作コードごとに判定する進捗判定処理手段と、その進捗判定処理手段により判定された結果に対応したデータが発育進捗コードとして含まれるように特徴データを生成する特徴データ生成手段とを更に有するようにすることができる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0016】
さらに、子供の発育が順調であるときの目安を示すデータが記憶されている目安データ部と、子供の生後月数を示すデータが記憶されている生後月数データ部とが関連付けられている発育目安データ記憶手段を更に有し、目安データ部は、動作コードのそれぞれに対応したフィールドを有し、そのフィールドそれぞれが生後月数データ部と関連付けられ、かつ身体動作が可能なのか不可なのかを示す可否データがそのフィールドそれぞれにおいて生後月数ごとに設定され、さらに、そのフィールドそれぞれにおいて、生後月数の最小値である最小月数から身体動作が初めて可能になる時期に応じた初期可能月数未満の生後月数までに可否データのうちの身体動作が不可であることを示す不可データが設定されて、初期可能月数以上の生後月数に可否データのうちの身体動作が可能であることを示す可能データが設定されているようにすることができる。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0017】
また、進捗判定処理手段は、発育目安データ記憶手段から、動作コードすべてについて、発育状況データ記憶手段に記憶されている発育状況データに含まれる生年月日データを用いて算出された子供の月齢に応じた生後月数に設定されている可否データを読み出し、その読み出し可否データを発育状況データに含まれる動作可否データと比較して、子供の発育が順調、先行、遅延のいずれであるかを判定することが好ましい。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0018】
上記育児用品推奨装置は、推奨品決定データ記憶手段に記憶されている適正推奨品に関する推奨コメントが発育指標コードに関連付けて記憶されている推奨コメント記憶手段と、事前ペルソナ画像を推奨コメント記憶手段に記憶されている推奨コメントに応じて変化させて事後ペルソナ画像を生成する事後ペルソナ画像生成手段とを更に有することが好ましい。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0019】
また、推奨品提示手段によって推奨品が提示されるときに、推奨品とともに事前ペルソナ画像および事後ペルソナ画像が並べて提示されるように制御する提示制御手段を更に有するようにすることができる。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0020】
さらに、事前ペルソナ画像生成手段は、遅延個数が推奨コメントに設定された数値で修正された後の改善数に応じて子供の表情を変化させるようにすることができる。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0021】
上記育児用品推奨装置の場合、発育状況データ記憶手段は、動作可否データが記憶されている動作可否データ記憶部、生年月日データが記憶されている生年月日データ記憶部および子供の体質に関する体質データが記憶されている体質データ記憶部を更に有し、進捗判定処理手段は、体質データを用いて子供の発育が順調、先行、遅延のいずれであるかを判定するようにすることができる。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0022】
そして、本発明は、コンピュータを育児用品推奨装置として機能させるための育児用品推奨プログラムであって、そのコンピュータを子供の発育状況を示すデータであって、その子供の身体を用いた動作である身体動作のうちの、その子供の発育の進捗状況の特定に有用な、はいはい、寝返り、といった複数の発育特定動作それぞれが可能なのか不可なのかを示す動作可否データを、発育特定動作それぞれに割り当てられた動作コードごとに含み、かつ子供の生年月日を示す生年月日データを含む発育状況データが記憶される発育状況データ記憶手段にその発育状況データを記憶させる発育状況データ記憶制御手段と、子供の発育に関する特徴が把握される指標として用いられ、動作コードそれぞれに対応するように設定されている発育指標コードごとに子供の発育が順調、先行、遅延のいずれであるかを示す発育進捗コードを含み、かつ生年月日データを有する特徴データが記憶される特徴データ記憶手段にその特徴データを記憶させる特徴データ記憶制御手段と、月齢に応じた一般的な子供を示す画像データであるペルソナ基礎データが複数記憶されているペルソナ基礎データ記憶手段に記憶されているペルソナ基礎データのうちの特徴データに含まれる生年月日データを用いて算出された子供の月齢に応じた画像データを選び出し、その画像データが示す子供の表情を特徴データに含まれる発育進捗コードに応じて変化させて事前ペルソナ画像を生成する事前ペルソナ画像生成手段と、その事前ペルソナ画像生成手段によって生成される事前ペルソナ画像を提示する画像提示手段と、特徴データ記憶手段に記憶されている特徴データに適合した育児用品を推奨品として提示する推奨品提示手段として機能させる育児用品推奨プログラムを提供する。
【手続補正書】
【提出日】2023-06-27
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
子供の発育状況を示すデータであって、該子供の身体を用いた動作である身体動作のうちの、該子供の発育の進捗状況の特定に有用な、はいはい、寝返り、といった複数の発育特定動作それぞれが可能なのか不可なのかを示す動作可否データを、前記発育特定動作それぞれに割り当てられた動作コードごとに含み、かつ前記子供の生年月日を示す生年月日データを含む発育状況データが記憶されている発育状況データ記憶手段と、
前記子供の発育に関する特徴が把握される指標として用いられ、前記動作コードそれぞれに対応するように設定されている発育指標コードごとに前記子供の発育が順調、先行、遅延のいずれであるかを示す発育進捗コードを含み、かつ前記生年月日データを有する特徴データが記憶されている特徴データ記憶手段と、
月齢に応じた一般的な前記子供を示す画像データであるペルソナ基礎データが複数記憶されているペルソナ基礎データ記憶手段と、
該ペルソナ基礎データ記憶手段に記憶されている前記ペルソナ基礎データのうちの前記特徴データに含まれる前記生年月日データを用いて算出された前記子供の月齢に応じた前記画像データを選び出し、該画像データが示す前記子供の表情を前記特徴データに含まれる前記発育進捗コードに応じて変化させて事前ペルソナ画像を生成する事前ペルソナ画像生成手段と、
該事前ペルソナ画像生成手段によって生成される前記事前ペルソナ画像を提示する画像提示手段と、
前記特徴データ記憶手段に記憶されている前記特徴データに適合した育児用品を推奨品として提示する推奨品提示手段とを有する育児用品推奨装置。
【請求項2】
前記事前ペルソナ画像生成手段は、前記特徴データに含まれている前記発育進捗コードであって、前記子供の発育が前記遅延であることを示すデータの個数である遅延個数を計測し、該遅延個数に応じて前記子供の表情を変化させて前記事前ペルソナ画像を生成する請求項1記載の育児用品推奨装置。
【請求項3】
前記特徴データ記憶手段は、前記子供の歯に関する発育が順調、先行、遅延のいずれであるかを示すデータとして、前記発育進捗コードが記憶されている歯の指標データ部を更に有し、該歯の指標データ部は、前記子供の歯の生え始めが順調、先行、遅延のいずれであるかを示すデータとして、前記発育進捗コードが記憶されている生え始め指標フィールドを有する請求項1記載の育児用品推奨装置。
【請求項4】
前記発育指標コードそれぞれに対応した個別エリアを有し、該個別エリアそれぞれに前記発育進捗コードに応じた進捗コードエリアが割り当てられ、かつ該進捗コードエリアのそれぞれに前記推奨品提示手段によって提示される前記推奨品であって、前記発育特定動作それぞれに適した適正推奨品が関連付けられて、推奨可能または推奨不可を示す推奨可否データが設定されている推奨品決定データ記憶手段と、
該推奨品決定データ記憶手段に記憶されている前記推奨可否データにしたがい、前記推奨品を決定する推奨品決定手段とを更に有し、
前記推奨品提示手段は、前記推奨品決定手段により決定された前記推奨品を提示する請求項2記載の育児用品推奨装置。
【請求項5】
前記発育状況データ記憶手段に記憶されている前記発育状況データの前記動作可否データを用いて前記子供の発育が順調、先行、遅延のいずれであるかを前記動作コードごとに判定する進捗判定処理手段と、
該進捗判定処理手段により判定された結果に対応したデータが前記発育進捗コードとして含まれるように前記特徴データを生成する特徴データ生成手段とを更に有する請求項1記載の育児用品推奨装置。
【請求項6】
前記子供の発育が順調であるときの目安を示すデータが記憶されている目安データ部と、前記子供の生後月数を示すデータが記憶されている生後月数データ部とが関連付けられている発育目安データ記憶手段を更に有し、
前記目安データ部は、前記動作コードのそれぞれに対応したフィールドを有し、該フィールドそれぞれが前記生後月数データ部と関連付けられ、かつ前記身体動作が可能なのか不可なのかを示す可否データが該フィールドそれぞれにおいて前記生後月数ごとに設定され、さらに、該フィールドそれぞれにおいて、前記生後月数の最小値である最小月数から前記身体動作が初めて可能になる時期に応じた初期可能月数未満の前記生後月数までに前記可否データのうちの前記身体動作が不可であることを示す不可データが設定されて、前記初期可能月数以上の前記生後月数に前記可否データのうちの前記身体動作が可能であることを示す可能データが設定されている請求項5記載の育児用品推奨装置。
【請求項7】
前記進捗判定処理手段は、前記発育目安データ記憶手段から、前記動作コードすべてについて、前記発育状況データ記憶手段に記憶されている前記発育状況データに含まれる前記生年月日データを用いて算出された前記子供の月齢に応じた前記生後月数に設定されている前記可否データを読み出し、該読み出した前記可否データを前記発育状況データに含まれる前記動作可否データと比較して、前記子供の発育が順調、先行、遅延のいずれであるかを判定する請求項6記載の育児用品推奨装置。
【請求項8】
前記推奨品決定データ記憶手段に記憶されている前記適正推奨品に関する推奨コメントが前記発育指標コードに関連付けて記憶されている推奨コメント記憶手段と、
前記事前ペルソナ画像を前記推奨コメント記憶手段に記憶されている前記推奨コメントに応じて変化させて事後ペルソナ画像を生成する事後ペルソナ画像生成手段とを更に有する請求項4記載の育児用品推奨装置。
【請求項9】
前記推奨品提示手段によって前記推奨品が提示されるときに、前記推奨品とともに前記事前ペルソナ画像および前記事後ペルソナ画像が並べて提示されるように制御する提示制御手段を更に有する請求項8記載の育児用品推奨装置。
【請求項10】
前記事前ペルソナ画像生成手段は、前記遅延個数が前記推奨コメントに設定された数値で修正された後の改善数に応じて前記子供の表情を変化させる請求項8記載の育児用品推奨装置。
【請求項11】
コンピュータを育児用品推奨装置として機能させるための育児用品推奨プログラムであって、該コンピュータを
子供の発育状況を示すデータであって、該子供の身体を用いた動作である身体動作のうちの、該子供の発育の進捗状況の特定に有用な、はいはい、寝返り、といった複数の発育特定動作それぞれが可能なのか不可なのかを示す動作可否データを、前記発育特定動作それぞれに割り当てられた動作コードごとに含み、かつ前記子供の生年月日を示す生年月日データを含む発育状況データが記憶される発育状況データ記憶手段に該発育状況データを記憶させる発育状況データ記憶制御手段と、
前記子供の発育に関する特徴が把握される指標として用いられ、前記動作コードそれぞれに対応するように設定されている発育指標コードごとに前記子供の発育が順調、先行、遅延のいずれであるかを示す発育進捗コードを含み、かつ前記生年月日データを有する特徴データが記憶される特徴データ記憶手段に該特徴データを記憶させる特徴データ記憶制御手段と、
月齢に応じた一般的な前記子供を示す画像データであるペルソナ基礎データが複数記憶されているペルソナ基礎データ記憶手段に記憶されている前記ペルソナ基礎データのうちの前記特徴データに含まれる前記生年月日データを用いて算出された前記子供の月齢に応じた前記画像データを選び出し、該画像データが示す前記子供の表情を前記特徴データに含まれる前記発育進捗コードに応じて変化させて事前ペルソナ画像を生成する事前ペルソナ画像生成手段と、
該事前ペルソナ画像生成手段によって生成される前記事前ペルソナ画像を提示する画像提示手段と、
前記特徴データ記憶手段に記憶されている前記特徴データに適合した育児用品を推奨品として提示する推奨品提示手段として機能させる育児用品推奨プログラム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】削除
【補正の内容】