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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024049718
(43)【公開日】2024-04-10
(54)【発明の名称】電気錠装置
(51)【国際特許分類】
   E05B 47/00 20060101AFI20240403BHJP
   E05B 49/00 20060101ALI20240403BHJP
【FI】
E05B47/00 U
E05B49/00 J
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022156120
(22)【出願日】2022-09-29
(71)【出願人】
【識別番号】000155067
【氏名又は名称】ミネベアアクセスソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100165179
【弁理士】
【氏名又は名称】田▲崎▼ 聡
(74)【代理人】
【識別番号】100126664
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 慎吾
(74)【代理人】
【識別番号】100154852
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 太一
(74)【代理人】
【識別番号】100194087
【弁理士】
【氏名又は名称】渡辺 伸一
(72)【発明者】
【氏名】丸山 雄祐
【テーマコード(参考)】
2E250
【Fターム(参考)】
2E250AA02
2E250BB08
2E250DD02
2E250FF36
(57)【要約】
【課題】レイアウト設定の自由度及び汎用性を向上させることができる電気錠装置を提供する。
【解決手段】電気錠装置(10)は、ドアノブ(11)と、磁石(13)と、磁気センサ(21)と、通信部と、ロック機構(24)と、制御部とを備える。ドアノブ(11)は建物の扉に設けられるとともに操作者により操作される。磁石(13)は装着部材(13a)によってドアノブ(11)に装着される。磁気センサ(21)は磁石(13)の磁界を検出する。通信部は所定の通信端末と無線通信する。ロック機構(24)は扉の施錠及び解錠を行う。制御部は、磁気センサ(21)から出力される信号に基づいて、磁石(13)の磁界の所定変化を検知した場合に、通信部の無線通信によって所定の通信端末から所定情報を取得し、所定情報の照合を完了した場合に、ロック機構(24)によって扉の解錠を実行させる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
建物の扉に設けられるとともに操作者により操作される操作部材と、
磁石及び前記磁石の磁界を検出する磁気センサと、
前記磁石又は前記磁気センサを前記操作部材に装着することによって、操作者による前記操作部材の操作に応じて前記磁石又は前記磁気センサを変位させる装着部材と、
所定の通信端末と無線通信する通信部と、
前記扉の施錠及び解錠を行うロック機構と、
前記磁気センサから出力される信号に基づいて前記磁界の所定変化を検知した場合に、前記通信部の前記無線通信によって前記所定の通信端末から所定情報を取得し、前記所定情報の照合を完了した場合に、前記ロック機構によって前記扉の解錠を実行させる制御部と
を備える
ことを特徴とする電気錠装置。
【請求項2】
前記操作部材は、前記建物の屋内側及び屋外側に設けられるとともに連動して動作する屋内側操作部材及び屋外側操作部材を備え、
前記磁石又は前記磁気センサは前記屋内側操作部材に装着される
ことを特徴とする請求項1に記載の電気錠装置。
【請求項3】
前記磁気センサに装着される磁性体部材を備える
ことを特徴とする請求項2に記載の電気錠装置。
【請求項4】
前記磁石又は前記磁気センサの相対位置を変更する可動機構を備える
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の電気錠装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気錠装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば、建物の扉のハンドルに連動して操作されるスイッチを扉の内部に備え、操作者によるハンドルの操作に応じて扉の内部で操作されるスイッチの接点状態が変化することによって、解錠のための認証処理を開始する電気錠装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
従来、例えば、車両のドアハンドルの可動部位に内蔵される磁気センサと固定部位に内蔵される磁石とを備え、操作者によるドアハンドルの操作に応じて磁気センサが検出する磁石の磁界が変化することによって、ドアロックの解除の識別を実行するシステムが知られている(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2016-65414号公報
【特許文献2】特開2001-227205号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記した従来技術の電気錠装置及びシステムによれば、スイッチ及びスイッチの操作部位と磁気センサ及び磁石とは、予め扉及びドアの内部に配置されていることで、レイアウトの変更又は拡張等に対する自由度及び汎用性が損なわれるという問題が生じる。
【0005】
本発明は、レイアウト設定の自由度及び汎用性を向上させることができる電気錠装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決して係る目的を達成するために、本発明は以下の態様を採用した。
(1):本発明の一態様に係る電気錠装置(10,10A)は、建物の扉に設けられるとともに操作者により操作される操作部材(11)と、磁石(13)及び前記磁石の磁界を検出する磁気センサ(21)と、前記磁石又は前記磁気センサを前記操作部材に装着することによって、操作者による前記操作部材の操作に応じて前記磁石又は前記磁気センサを変位させる装着部材(13a)と、所定の通信端末(5)と無線通信する通信部(22)と、前記扉の施錠及び解錠を行うロック機構(24)と、前記磁気センサから出力される信号に基づいて前記磁界の所定変化を検知した場合に、前記通信部の前記無線通信によって前記所定の通信端末から所定情報を取得し、前記所定情報の照合を完了した場合に、前記ロック機構によって前記扉の解錠を実行させる制御部(25)とを備える。
【0007】
(2):上記(1)に記載の電気錠装置では、前記操作部材は、前記建物の屋内側及び屋外側に設けられるとともに連動して動作する屋内側操作部材及び屋外側操作部材を備え、前記磁石又は前記磁気センサは前記屋内側操作部材に装着されてもよい。
【0008】
(3):上記(2)に記載の電気錠装置は、前記磁気センサに装着される磁性体部材(41)を備えてもよい。
【0009】
(4):上記(1)から(3)のいずれか1つに記載の電気錠装置は、前記磁石又は前記磁気センサの相対位置を変更する可動機構(31)を備えてもよい。
【発明の効果】
【0010】
上記(1)によれば、磁石又は磁気センサは装着部材によって操作部材に装着されるので、例えば磁石及び磁気センサが扉又は操作部材等に内蔵固定される場合に比べて、レイアウト設定の自由度及び汎用性を向上させることができる。
【0011】
上記(2)の場合、磁石又は磁気センサは屋内側操作部材に装着されるので、所望のセキュリティ性を確保することができる。
上記(3)の場合、磁気センサに装着される磁性体部材を備えることによって、レイアウト設定の自由度及び汎用性を向上させることができる。
上記(4)の場合、磁石又は磁気センサの相対位置を変更する可動機構を備えることによって、レイアウト設定の自由度及び汎用性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の実施形態に係る電気錠装置の構成図。
図2】本発明の実施形態に係る電気錠装置の機能構成を示すブロック図。
図3】本発明の実施形態に係る電気錠装置のドアノブに連動する磁石の変位の一例を示す図。
図4】本発明の実施形態に係る電気錠装置の磁気センサの可動機構の構成を示す断面図。
図5】本発明の実施形態に係る電気錠装置の動作を示すフローチャート。
図6】本発明の実施形態の変形例に係る電気錠装置の構成図。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施形態の電気錠装置について、添付図面を参照しながら説明する。
図1は、実施形態の電気錠装置10の構成図である。図2は、実施形態に係る電気錠装置10の機能構成を示すブロック図である。
図1及び図2に示すように、実施形態の電気錠装置10は、例えば、住宅等の建物の扉(図示略)を電動で施錠及び解錠する電気錠システム1を構成する。実施形態の電気錠システム1は、例えば、操作者に所持される通信端末5と、電気錠装置10とを備える。
通信端末5は、例えばスマートフォン、タブレット端末及びパーソナルコンピュータ等の携帯情報端末である。通信端末5は、例えば、Wi-Fi及びBluetooth(登録商標)等の所定規格の無線通信によって電気錠装置10との間で各種情報の送受信を行う。
【0014】
電気錠装置10は、例えば、屋外側及び屋内側の一対のドアノブ11と、磁石13と、電気錠15とを備える。
ドアノブ11の外形は、例えば、レバーハンドル型である。屋外側及び屋内側の一対のドアノブ11は、扉に装着される支持部11aを回転中心として、連動して回転する。ドアノブ11は、扉の開閉時に操作者の手指によって把持され、支持部11aを回転中心として回転操作されることによって、扉枠(図示略)に設けられるストライク(図示略)に対してラッチボルト(図示略)をスライド移動させる。
【0015】
磁石13は、例えば、屋内側のドアノブ11に装着されている。磁石13は、例えば、適宜の装着部材13aによってドアノブ11に着脱可能に装着されている。適宜の装着部材13aは、例えば、ゴム等の弾性を有する材料、樹脂若しくは金属等によって形成されたバンド等の結束部材、固定具等の固定部材又は粘着テープ等の粘着性を有する部材等である。
図3は、実施形態に係る電気錠装置10のドアノブ11に連動する磁石13の変位の一例を示す図である。
図3に示すように、磁石13は、操作者による屋外側のドアノブ11の回転操作に連動して、屋内側のドアノブ11とともに支持部11aを回転中心として回転することによって、後述する電気錠15の磁気センサ21に対して相対的に変位する。
【0016】
図2に示すように、電気錠15は、例えば、磁気センサ21と、通信部22と、駆動部23と、ロック機構24と、制御部25とを備える。
磁気センサ21は、例えばホール素子及びMR素子等である。磁気センサ21は、磁石13の磁界を検出する。磁気センサ21は、ドアノブ11に対する操作者の手指による回転操作に起因する磁石13の磁界の変化に応じた信号を出力する。
磁気センサ21は、例えば、電気錠15の筐体15a(図4参照)の内部に設けられる可動機構31に支持される。
【0017】
図4は、実施形態に係る電気錠装置の磁気センサの可動機構31の構成を示す断面図である。
図4に示すように、可動機構31は、例えば、互いに直交する水平方向等の第1方向Xと鉛直方向等の第2方向Yとの各々に沿って、操作者の操作に応じた磁気センサ21のスライド移動を許容することによって、磁気センサ21の位置を調整する機構である。
【0018】
可動機構31は、例えば、一対の第1ガイド部材32と、センサ支持部材33と、一対の弾性支持部材34と、一対の第2ガイド部材35とを備える。
第1ガイド部材32は、例えば、第1方向Xに沿って延びるガイドレール等である。一対の第1ガイド部材32は、例えば、第2方向Yに所定間隔をあけて向かい合うように配置されている。一対の第1ガイド部材32は、例えば波形等の複数の凹凸が形成された一対の対向面32aを備える。一対の対向面32aは、後述するセンサ支持部材33の弾性部位33bを第2方向Yの両側から挟み込むように支持し、弾性部位33bの弾性変形を伴っての第1方向Xに沿ったスライド移動を許容する。
センサ支持部材33は、例えば、磁気センサ21を支持する支持部位33aと、支持部位33aに固定される弾性部位33bとを備える。弾性部位33bは、操作者の操作によって第1方向Xに沿う外力が作用すると、一対の対向面32aで相対的に間隔が狭い部位(つまり互いに凸状の部位)を弾性変形しながら通過し、相対的に間隔が広い部位(つまり互いに凹状の部位)で弾性変形を解消することによって、第1方向Xに沿って多段階的にスライド移動する。
【0019】
一対の弾性支持部材34は、例えば、一対の第1ガイド部材32の第1方向Xでの両端に設けられている。
第2ガイド部材35は、例えば、第2方向Yに沿って延びるガイドレール等である。一対の第2ガイド部材35は、例えば、第1方向Xに所定間隔をあけて向かい合うように配置されている。一対の第2ガイド部材35は、例えば波形等の複数の凹凸が形成された一対の対向面35aを備える。一対の対向面35aは、一対の第1ガイド部材32の両端に設けられた一対の弾性支持部材34を第1方向Xの両側から挟み込むように支持し、一対の弾性支持部材34の弾性変形を伴っての第2方向Yに沿ったスライド移動を許容する。
一対の弾性支持部材34は、操作者の操作によって第2方向Yに沿う外力が作用すると、一対の対向面35aで相対的に間隔が狭い部位(つまり互いに凸状の部位)を弾性変形しながら通過し、相対的に間隔が広い部位(つまり互いに凹状の部位)で弾性変形を解消することによって、第2方向Yに沿って多段階的にスライド移動する。
【0020】
図2に示すように、通信部22は、例えば、Wi-Fi及びBluetooth(登録商標)等の所定規格の無線通信によって通信端末5との間で各種情報の送受信を行う。
駆動部23は、例えば電動モータ等のアクチュエータを備え、ロック機構24に動力を出力する。
ロック機構24は、例えば、操作者によって回転操作されるサムターン24a及び扉枠(図示略)のストライク(図示略)に対してスライド移動するデッドボルト(図示略)等を備える。ロック機構24は、駆動部23から入力される動力又はサムターン24aを介した操作者の操作に応じて、デッドボルトをスライド移動させることによって、施錠及び解錠を実行する。
【0021】
制御部25は、例えば電気錠装置10の動作を統合的に制御する。
制御部25は、例えばCPU(Central Processing Unit)等のプロセッサによって所定のプログラムが実行されることにより機能するソフトウェア機能部を備える。ソフトウェア機能部は、CPUなどのプロセッサ、プログラムを格納するROM(Read Only Memory)、データを一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)及びタイマーなどの電子回路を備えるECU(Electronic Control Unit)である。なお、制御部25の少なくとも一部は、LSI(Large Scale Integration)などの集積回路であってもよい。
【0022】
制御部25は、磁気センサ21から出力される信号に基づいて、通信部22及び駆動部23の動作を制御する。
制御部25は、例えば、磁気センサ21から出力される信号に基づいて、磁石13の磁界の所定変化を検知した場合に、通信部22の無線通信によって通信端末5から所定情報を取得する。所定情報は、例えば、通信端末5に排他的に割り当てられるID(IDentifier)等の識別情報及びパスワード等の認証情報等を備える。制御部25は、例えば、通信端末5の所定情報の照合を完了した場合に、駆動部23の動力によってロック機構24を作動させることによって解錠を実行させる。
【0023】
以下に、実施形態での電気錠装置10の動作、つまり制御部25が実行する制御動作について説明する。
図5は、実施形態での実施形態に係る電気錠装置10の動作を示すフローチャートである。
図5に示すように、先ず、制御部25は、磁気センサ21から出力される信号に基づいて、磁石13の磁界の所定変化の有無を判定することによって、ドアノブ11に対する操作者の手指による回転操作の有無を判定する(ステップS01)。
この判定結果が「NO」の場合、制御部25は、ステップS01の処理を繰り返す。
一方、この判定結果が「YES」の場合、制御部25は、処理をステップS02に進める。
【0024】
次に、制御部25は、周辺に存在する所定の通信端末5を把握するためのサーチ信号を通信部22から発信する(ステップS02)。
次に、制御部25は、操作者の所持する所定の通信端末5からサーチ信号に対する応答であるアンサー信号を受信したか否かを判定する(ステップS03)。
この判定結果が「NO」の場合、制御部25は、処理をエンドに進める。
一方、この判定結果が「YES」の場合、制御部25は、処理をステップS04に進める。
【0025】
次に、制御部25は、通信部22と通信端末5との通信接続の確立に伴って、通信端末5から受信する所定情報に基づき、所定の照合処理を実行する(ステップS04)。
次に、制御部25は、例えば、予め記憶している識別情報及び認証情報等の情報と、通信端末5から受信する所定情報との照合が正常に完了したか否かを判定する(ステップS05)。
この判定結果が「NO」の場合、制御部25は、処理をエンドに進める。
一方、この判定結果が「YES」の場合、制御部25は、処理をステップS06に進める。
次に、制御部25は、駆動部23の動力によってロック機構24を動作させることによって、解錠を実行させる(ステップS06)。そして、処理をエンドに進める。
【0026】
上述したように、実施形態の電気錠装置10によれば、磁石13は装着部材13aによってドアノブ11に装着されるので、例えば磁石13が扉又はドアノブ11等に内蔵固定される場合に比べて、レイアウト設定の自由度及び汎用性を向上させることができる。
磁石13は屋内側のドアノブ11に装着されるので、所望のセキュリティ性を確保することができる。
磁気センサ21の相対位置を変更する可動機構31を備えることによって、レイアウト設定の自由度及び汎用性を、より一層に向上させることができる。
制御部25は、磁気センサ21から出力される信号に基づいて、磁石13の磁界の所定変化を検知した場合に、通信部22と通信端末5との通信接続を自動的に確立するので、操作者による通信端末5の操作を不要として利便性を向上させつつ、無線通信に要する電力消費の増大を抑制することができる。制御部25は、通信部22の自動的な無線通信によって所定の通信端末5から照合処理のための所定情報を取得するので、操作者による通信端末5の操作を不要として、セキュリティ性を向上させることができる。
【0027】
(変形例)
以下、実施形態の変形例について説明する。なお、上述した実施形態と同一部分については、同一符号を付して説明を省略又は簡略化する。
上述した実施形態では、磁気センサ21の相対位置を変更する可動機構31を備えるとしたが、これに限定されず、例えば、磁石13に対する相対位置に応じて磁気センサ21に装着される適宜の形状の磁性体部材41を備えてもよい。
図6は、実施形態の変形例に係る電気錠装置10Aの構成図である。
図6に示すように、変形例の電気錠装置10Aは、例えば、磁気センサ21に装着される所定形状の磁性体ブロック等の磁性体部材41を備える。所定形状は、例えば、所定の相対位置での磁石13の磁界の磁束を磁気センサ21に導き易い形状等である。
この場合、磁気センサ21に装着される磁性体部材41を備えることによって、レイアウト設定の自由度及び汎用性を向上させることができる。
【0028】
上述した実施形態では、ドアノブ11の外形はレバーハンドル型であるとしたが、これに限定されず、例えば、いわゆる握り玉型等の他の形状であってもよい。また、ドアノブ11は操作者によって回転操作されるとしたが、これに限定されず、例えば操作者の手前に引くように操作される機構を有するように形成されてもよい。
【0029】
上述した実施形態では、磁石13はドアノブ11に装着されるとしたが、これに限定されない。例えば、磁石13の代わりに磁気センサ21が適宜の装着部材によって着脱可能にドアノブ11に装着されるとともに、磁石13が電気錠15の筐体15a又は可動機構31によって支持されてもよい。
【0030】
本発明の実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0031】
1…電気錠システム、5…通信端末、10,10A…電気錠装置、11…ドアノブ(操作部材、屋内側操作部材、屋外側操作部材)、13…磁石、13a…装着部材、15…電気錠、21…磁気センサ、22…通信部、23…駆動部、24…ロック機構、25…制御部、31…可動機構、41…磁性体部材
図1
図2
図3
図4
図5
図6