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特開2024-49769電極カテーテル及びカテーテルシャフトの製造方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024049769
(43)【公開日】2024-04-10
(54)【発明の名称】電極カテーテル及びカテーテルシャフトの製造方法
(51)【国際特許分類】
   A61N 1/05 20060101AFI20240403BHJP
   A61B 5/287 20210101ALI20240403BHJP
   A61N 1/39 20060101ALI20240403BHJP
   A61B 18/14 20060101ALI20240403BHJP
【FI】
A61N1/05
A61B5/287
A61N1/39
A61B18/14
【審査請求】有
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022156205
(22)【出願日】2022-09-29
(71)【出願人】
【識別番号】594170727
【氏名又は名称】日本ライフライン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100116274
【弁理士】
【氏名又は名称】富所 輝観夫
(72)【発明者】
【氏名】小磯 智春
(72)【発明者】
【氏名】神山 洋輝
(72)【発明者】
【氏名】林田 紳吾
【テーマコード(参考)】
4C053
4C127
4C160
【Fターム(参考)】
4C053CC03
4C053JJ13
4C053JJ23
4C127AA02
4C127LL08
4C160KK47
(57)【要約】
【課題】導電性を持つ補強層によりトルク伝達性を確保しつつ、補強層と導線の意図しない導通を回避するための技術を提供する。
【解決手段】互いに分離した第1ルーメン30及び第2ルーメン34を内包するシャフト本体12と、シャフト本体12に埋設される補強層38とを有するカテーテルシャフト14と、シャフト本体12の外周部に装着されるリング状の電極18Aと、電極18Aに導通され第1ルーメン30内に挿通される導線48Aと、を備え、補強層38は、導電性を持ち、電極18Aの内側において、第1ルーメン30を取り囲むことなく第2ルーメン34を取り囲む。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
互いに分離した第1ルーメン及び第2ルーメンを内包するシャフト本体と、前記シャフト本体に埋設される補強層とを有するカテーテルシャフトと、
前記シャフト本体の外周部に装着されるリング状の電極と、
前記電極に導通され前記第1ルーメン内に挿通される導線と、を備え、
前記補強層は、導電性を持ち、前記電極の内側において、前記第1ルーメンを取り囲むことなく前記第2ルーメンを取り囲む電極カテーテル。
【請求項2】
前記カテーテルシャフトは、前記第2ルーメンを形成するルーメンチューブを備え、
前記シャフト本体は、少なくとも一層の樹脂層からなり、
前記補強層は、前記ルーメンチューブに巻き付けられるとともに、前記ルーメンチューブを被覆する前記樹脂層に埋設されている請求項1に記載の電極カテーテル。
【請求項3】
前記ルーメンチューブを被覆する前記樹脂層は、押出成形により形成される請求項2に記載の電極カテーテル。
【請求項4】
前記補強層は、複数の素線を筒状に編み込んだ編組により構成され、
前記素線の中心線に直交する断面において、前記素線の断面形状は扁平形状である請求項1に記載の電極カテーテル。
【請求項5】
前記カテーテルシャフトには、前記電極の装着位置において前記シャフト本体の外周面から前記第1ルーメンまで至る側孔が形成され、
前記側孔は、前記第1ルーメンの中心周りにおいて前記補強層全体を含む周方向範囲を避けるように設けられる請求項1に記載の電極カテーテル。
【請求項6】
前記シャフト本体の基端側部分に取り付けられるハンドルを備え、
前記補強層は、前記ハンドルから前記電極までの連続する軸方向範囲に少なくとも設けられる請求項1に記載の電極カテーテル。
【請求項7】
前記第2ルーメンは、前記シャフト本体の先端側部分が生体に挿入されたとき、生体の外部にある外部空間と生体の内部にある内部空間とを連通する請求項1に記載の電極カテーテル。
【請求項8】
前記電極は、生体の処置対象部の処置に供する電気の出力に用いられる請求項1に記載の電極カテーテル。
【請求項9】
前記カテーテルシャフトの軸方向に直交する断面において、前記第2ルーメンの断面積は、前記第1ルーメンの断面積よりも大きい請求項1に記載の電極カテーテル。
【請求項10】
前記補強層の素材は、金属である請求項1に記載の電極カテーテル。
【請求項11】
請求項2に記載のカテーテルシャフトの製造方法であって、
前記ルーメンチューブの外周部に前記補強層を巻き付けた状態で、前記補強層を埋設するように前記ルーメンチューブを被覆する樹脂層を押出成形する工程を含むカテーテルシャフトの製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、電極カテーテルに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、ルーメンを内包するシャフト本体を有するカテーテルシャフトと、カテーテルシャフトの外周部に装着されるリング状の電極と、電極に導通されルーメン内に挿通される導線とを備える電極カテーテルを開示する。特許文献1の電極カテーテルは、カテーテルシャフトのトルク伝達性の向上を図るため、シャフト本体内に編組からなる樹脂製の補強層を埋設している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2017-148472号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
設計の自由度を高める観点からは、通常は導電性のない樹脂製の補強層に替えて、金属等の導電性を持つ補強層の採用が望まれる。本願発明者は、導電性を持つ補強層によりトルク伝達性を確保しつつ、補強層と導線の意図しない導通を回避するための新たなアイデアを見出した。
【0005】
本開示の目的の1つは、導電性を持つ補強層によりトルク伝達性を確保しつつ、補強層と導線の意図しない導通を回避するための技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の第1態様の電極カテーテルは、互いに分離した第1ルーメン及び第2ルーメンを内包するシャフト本体と、前記シャフト本体に埋設される補強層とを有するカテーテルシャフトと、前記シャフト本体の外周部に装着されるリング状の電極と、前記電極に導通され前記第1ルーメン内に挿通される導線と、を備え、前記補強層は、導電性を持ち、前記電極の内側において、前記第1ルーメンを取り囲むことなく前記第2ルーメンを取り囲む。
【0007】
本開示の第2態様の電極カテーテルは、前述の第1態様において、前記カテーテルシャフトは、前記第2ルーメンを形成するルーメンチューブを備え、前記シャフト本体は、少なくとも一層の樹脂層からなるとともに前記ルーメンチューブも内包し、前記補強層は、前記ルーメンチューブに巻き付けられるとともに、前記ルーメンチューブを被覆する前記樹脂層に埋設されている。
【0008】
本開示の他の態様は、第2態様のカテーテルシャフトの製造方法であり、前記ルーメンチューブの外周部に前記補強層を巻き付けた状態で、前記補強層を埋設するように前記ルーメンチューブを被覆する樹脂層を押出成形する工程を含む。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、導電性を持つ補強層によりトルク伝達性を確保しつつ、補強層と導線の意図しない導通を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】実施形態の電極カテーテルの側面図である。
図2図1のII-II断面図である。
図3図1のIII-III断面図である。
図4図3のIV-IV断面図である。
図5A】カテーテルシャフトの製造方法に関する第1の説明図である。
図5B】カテーテルシャフトの製造方法に関する第2の説明図である。
図6図3の狭隘部周りの拡大図である。
図7】素線の断面形状の説明図である。
図8】参考形態の電極カテーテルの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本開示を実施するための実施形態を説明する。同一又は同等の構成要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。各図面では、説明の便宜のため、適宜、構成要素を省略、拡大、縮小する。図面は符号の向きに合わせて見るものとする。
【0012】
図1を参照する。電極カテーテル10は、生体の器官の処置に用いられる。ここでの「処置」とは、病気、けが等を手当てすることをいう。ここでは、この器官の処置対象部が心臓の心腔部である例を説明する。ここでの心腔部は、右心房、左心房等の心房と、右心室、左心室等の心室とを含む箇所をいう。電極カテーテル10を心臓の心腔部の処置に用いる場合、上大静脈から右心房を経由して冠状静脈洞に挿入する上大静脈アプローチと、下大静脈から右心房を経由して冠状静脈洞に挿入する下大静脈アプローチとがある。電極カテーテル10は、これらのいずれのアプローチに使用してもよい。
【0013】
電極カテーテル10は、シャフト本体12を有するカテーテルシャフト14と、シャフト本体12の基端側部分12aに取り付けられるハンドル16と、シャフト本体12の先端側部分12bの外周部に装着されるリング状の複数の電極18A、18Bと、を備える。以下、単に軸方向、径方向、周方向というとき、カテーテルシャフト14の軸方向、径方向、周方向をいうものとする。
【0014】
カテーテルシャフト14は、弾性変形可能な可撓性を持つ。カテーテルシャフト14の先端部にはカテーテルシャフト14を保護するための先端チップ14aが装着される。カテーテルシャフト14の外径は、生体の心臓に用いられる場合、例えば、7Fr(2.3mm)以下であり、好ましくは6Fr(2.0mm)以下である。
【0015】
ハンドル16は、医師等の施術者により把持される。ハンドル16の操作によりシャフト本体12の基端側部分12aにトルクが付与されると、そのトルクがシャフト本体12の先端側部分12bまで伝達される。本実施形態のハンドル16には、第1保護チューブ20Aを介して、外部給電装置(不図示)に電気的に接続するためのコネクタ22が取り付けられる。本実施形態のハンドル16には、第2保護チューブ20Bを介して、シャフト本体12の第2ルーメン34(後述する)内に通じるポート部材24が取り付けられる。
【0016】
電極18A、18Bは、例えば、白金、金、銀、アルミニウム、銅、ステンレス等の電気導電性の良好な金属により構成される。複数の電極18A、18Bは、生体の処置対象部の処置に供する電気の出力に用いられる。複数の電極18A、18Bは、心電位等の計測のためのみには用いられない。言い換えると、複数の電極18A、18Bは、生体の発する微弱な電気信号の取り込みのためのみには用いられない。この処置に供する電気は、外部給電装置により生成されたうえで、外部給電装置から複数の電極18A、18Bを介して生体の処置対象部に出力される。ここでの「処置に供する電気」とは、例えば、除細動、アブレーション(PFA(Pulsed Field Ablation)、高周波アブレーション等)等の処置に供する電気をいう。ここで挙げた処置態様は一例に過ぎず、電気の出力により実現できる各種処置に適用してもよい。
【0017】
複数の電極18A、18Bは、複数の第1電極18Aからなる第1電極群26Aと、複数の第2電極18Bからなる第2電極群26Bとを含む。第1電極群26Aの各第1電極18Aと第2電極群26Bの各第2電極18Bとは、生体の処置対象部に電気を出力するときに異なる極性となる。例えば、第1電極18Aが正極となるときは第2電極18Bが負極となり、第1電極18Aが負極となるときは第2電極18Bが正極となる。除細動をする場合、例えば、第1電極群26Aを冠状静脈洞内に配置し、第2電極群26Bを右心房内に配置する。複数の電極18A、18Bのそれぞれは、カテーテルシャフト14の軸方向に間を空けて設けられる。本実施形態の第1電極群26Aの各第1電極18Aと第2電極群26Bの各第2電極18Bはまとまって配置されている。なお、第1電極18A、第2電極18Bの個数は単数でもよい。
【0018】
図2を参照する。カテーテルシャフト14は、シャフト本体12の他に、第1ルーメン30を内側に形成する第1ルーメンチューブ32と、第2ルーメン34を内側に形成する第2ルーメンチューブ36と、シャフト本体12に埋設される補強層38と、を備える。補強層38は後述する。
【0019】
シャフト本体12は、少なくとも先端側部分12bにおいて生体の内部に挿入されたうえで生体の処置対象部内に配置される。シャフト本体12は、互いに分離した第1ルーメン30及び第2ルーメン34を内包している。ここでの「互いに分離した」とは、第1ルーメン30と第2ルーメン34の一方の内側に他方が形成される二重構造とはならないことを意味する。本実施形態のシャフト本体12は、この他に、第1ルーメンチューブ32及び第2ルーメンチューブ36も内包している。本実施形態のシャフト本体12は、二つの第1ルーメン30と一つの第2ルーメン34とを内包しており、各第1ルーメン30は個別の第1ルーメンチューブ32により形成される。
【0020】
シャフト本体12は、少なくとも一層の樹脂層40からなる。シャフト本体12は、自身を構成する樹脂層40として、第1ルーメンチューブ32及び第2ルーメンチューブ36を被覆する内層42と、内層42を被覆する外層44とを備える。
【0021】
各ルーメンチューブ32、36及びシャフト本体12の樹脂層40(内層42、外層44)は絶縁性を持つ合成樹脂を素材とする。ルーメンチューブ32、36は、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ペルフルオロアルコキシアルカン(PFA)等の良好な滑り性を持つ合成樹脂を素材とする。外層44は、ポリエーテルブロックエーテル(PEBAX)等の良好な滑り性、機械強度、柔軟性及び生体適合性を持つ合成樹脂を素材とする。内層42は、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリエーテルブロックアミド(PEBAX等)、ポリウレタン、ナイロン等の合成樹脂を素材とする。内層42、外層44には、造影剤、顔料等が混練されてもよい。内層42の絶縁耐力は、例えば、外層44の絶縁耐力よりも低くしてもよい。
【0022】
第2ルーメンチューブ36は、その基端側において、シャフト本体12よりも軸方向外側に延び出したうえで、ハンドル16の内部及び第2保護チューブ20Bに挿通され、ポート部材24に取り付けられる(図1参照)。第2ルーメン34は、シャフト本体12の先端側部分12bが生体に挿入されたとき、生体の外部にある外部空間と生体の内部にある内部空間とを連通する。このとき、第2ルーメン34は、ポート部材24を通して生体の外部空間と連通し、先端チップ14aを通して生体の内部空間と連通する。第2ルーメン34は、その両端側において電極カテーテル10の外部に開放しているともいえる。これにより、ガイドワイヤ等の索状部材46の挿通経路又は流体の通流経路として第2ルーメン34を用いることができる。索状部材46としてガイドワイヤを用いる場合、ガイドワイヤの外径は、好ましくは0.018inch(0.46mm)以上0.038inch(0.97mm)以下の範囲であり、より好ましくは0.025inch(0.63mm)以上0.035inch(0.89mm)以下の範囲である。
【0023】
索状部材46の挿通経路として第2ルーメン34を用いる場合、生体の外部空間から内部空間に挿入される索状部材46が第2ルーメン34に挿通される。このとき、予め生体の内部空間に索状部材46(ガイドワイヤ)を留置しておき、生体の内部空間にシャフト本体12を挿入するときに、第2ルーメン34に挿通させた索状部材46によりシャフト本体12をガイドさせてもよい。この他にも、予め生体の内部空間にシャフト本体12の先端側部分12bを留置しておき、その第2ルーメン34内に生体の外部空間から索状部材46を挿入するときに、第2ルーメン34により索状部材46をガイドさせてもよい。流体の通流経路として第2ルーメン34を用いる場合、第2ルーメン34を通して生体の外部空間及び内部空間の一方から他方に流体が通流する。ここでの流体とは、例えば、生体の外部空間から内部空間に投与される造影剤等の液剤をいう。
【0024】
カテーテルシャフト14の軸方向に直交する断面において、第2ルーメン34の断面積S2は、第1ルーメン30の断面積S1よりも大きくなる。第2ルーメン34の断面積S2は、カテーテルシャフト14内にある全てのルーメンのなかで最も大きくなる。これにより、第2ルーメン34を索状部材46の挿通経路として用いる場合、索状部材46の大型化を図ることができる。また、第2ルーメン34を流体の通流経路として用いる場合、流体通流量の増大を図ることができる。これらは、第1ルーメン30の断面積S1よりも第2ルーメン34の断面積S2を小さくする場合と比べた効果をいう。
【0025】
電極カテーテル10は、複数の電極18A、18Bのそれぞれに導通される複数の導線48A、48Bを備える。複数の導線48A、48Bは、外部給電装置から複数の電極18A、18Bに供給される処置に供する電気の通電経路となる。複数の導線48A、48Bは、複数の第1導線48Aからなる第1導線群50Aと、複数の第2導線48Bからなる第2導線群50Bとを含む。各第1導線48Aは、各第1電極18Aと一対一に対応しており、その対応する第1電極18Aに導通される。各第2導線48Bは、各第2電極18Bと一対一に対応しており、その対応する第2電極18Bに導通される。第1導線群50Aと第2導線群50Bは、互いに別々の第1ルーメン30内に挿通される。複数の導線48A、48Bは、第1ルーメン30の他、ハンドル16の内部及び第2保護チューブ20Bに挿通され、コネクタ22に内蔵される複数の出力端子のそれぞれに導通される。
【0026】
図3図4を参照する。以下、各電極18A、18B、各導線48A、48Bに共通する特徴を第1電極18A、第1導線48Aを図示のうえ説明する。電極18A、18Bは、例えば、スエージング加工等により径方向内側に向けて塑性変形させることで、シャフト本体12の外周部に密着した状態で装着される。カテーテルシャフト14には、複数の電極18A、18Bそれぞれの装着位置に個別に対応する側孔60が形成される。側孔60は、対応する電極18A、18Bの装着位置においてシャフト本体12の外周面から第1ルーメン30まで至るように形成される。導線48A、48Bは、カテーテルシャフト14の側孔60を通して第1ルーメン30外に引き出されたうえで、自身と対応する電極18A、18Bの内周面に接合されることで、その電極18A、18Bに導通される。
【0027】
本実施形態の導線48A、48Bは、金属芯線62と、金属芯線62を被覆する絶縁層64とを備える。金属芯線62は、導線48A、48Bの先端部において絶縁層64により被覆されずに露出する露出部62aを備える。本実施形態の導線48A、48Bは、金属芯線62の露出部62aにおいて、接着、溶接等により電極18A、18Bの内周面と接合される。本実施形態において、導線48A、48Bと電極18A、18Bとは接着と溶接の両方により接合される。図4では、導線48A、48Bと電極18A、18Bに接着のための接着剤63が塗布され、導線48A、48Bの金属芯線62と電極18A、18Bに溶接により溶け込み部65が形成される例を示す。なお、導線48A、48Bの絶縁層64は必須ではない。
【0028】
補強層38は、複数の素線66を筒状に編み込んだ編組により構成される。この他にも、補強層38は、単数の素線66により構成されるコイル等でもよい。補強層38は、カテーテルシャフト14のトルク伝達性を高める役割を持つ。これを実現するため、補強層38は、シャフト本体12を構成する樹脂層40に埋設されており、ハンドル16からシャフト本体12に付与されるトルクをシャフト本体12と一体に伝達可能である。本実施形態の補強層38は、第2ルーメンチューブ36に巻き付けられるとともに、第2ルーメンチューブ36を被覆するシャフト本体12の樹脂層40(内層42)に埋設されている。
【0029】
補強層38は、導電性を持つ素材により構成される。補強層38の素材は特に限定されず、鋼(ステンレス等)、アルミニウム等の金属の他に、導電性を持つ樹脂を採用してもよい。ここでの金属は、言及している金属を主成分とする合金も含む。このように補強層38の素材を金属とすることで、その素材を樹脂とする場合と比べ、トルク伝達性の向上を図ることができる。
【0030】
補強層38は、リング状の電極18A、18Bの内側において、第1ルーメン30を取り囲むことなく、第2ルーメン34を取り囲んでいる。第1ルーメン30は、補強層38の取り囲む箇所の外側に配置されることになる。これにより、カテーテルシャフト14の側孔60を、第1ルーメン30の中心C30周りにおいて補強層38全体を含む周方向範囲R1を避けるように設けることができる。第1ルーメン30の中心C30を通る接線であって、その中心C30周りの最も周方向一方側から補強層38に接する接線を第1接線La1とし、その中心C30周りの最も周方向他方側から補強層38に接する接線を第2接線La2とする。このとき、周方向範囲R1は、第1接線La1から第2接線La2までの範囲をいう。これにより、第1ルーメン30内の導線48A、48Bを電極18A、18Bに導通させるにあたり、補強層38の取り囲む箇所を避けて第1ルーメン30から導線48A、48Bを引き出すことができる。本実施形態では、第1ルーメン30の中心C30を挟んで第2ルーメン34とは逆側に側孔60が設けられる。ここで説明した位置関係は、カテーテルシャフト14の軸方向に直交する断面において満たされる。
【0031】
以上の電極カテーテル10の効果を説明する。図8は、参考形態の電極カテーテル10の一部を示す。参考形態の電極カテーテル10は、次に説明する補強層38の位置において実施形態の電極カテーテル10と相違する。ここでは説明の便宜のため、補強層38が埋設される範囲を二点鎖線で示す。
【0032】
仮に、補強層38が、複数のルーメン30、34を取り囲む場合を考える。この場合、第1ルーメン30内の導線48A、48Bを電極18A、18Bに導通させるにあたり、補強層38の取り囲む箇所を通るように第1ルーメン30から導線48A、48Bを引き出す必要がある。このとき、編組、コイル等により補強層38が構成される場合、補強層38の素線間の間隙を通るように第1ルーメン30から導線48A、48Bを引き出すことになる。第1ルーメン30内での導線48A、48Bの位置ずれ等に起因して補強層38に導線48A、48Bが接触してしまうと、補強層38と導線48A、48Bが意図せず導通する恐れがある。この意図しない導通は、例えば、導線48A、48Bの金属芯線62(図4参照)と補強層38が直接に接触する場合に生じ得る。また、導線48A、48Bの金属芯線62は、通常、絶縁層64により被覆されることで絶縁処理が施されている。このように導線48A、48Bに絶縁処理を施していても、複数の電極18A、18Bから高電圧の電気を出力する場合、導線48A、48Bの絶縁層64と補強層38とが接触していると、導線48A、48Bの金属芯線62と補強層38の接近により絶縁層64の絶縁破壊が起きる可能性がある。このような絶縁破壊が起きた場合にも、補強層38と導線48A、48Bが意図せず導通する恐れがある。
【0033】
図3を参照する。本実施形態の補強層38は、導線48A、48Bが挿通される第1ルーメン30を取り囲むことなく第2ルーメン34を取り囲んでいる。よって、第1ルーメン30内の導線48A、48Bを電極18A、18Bに導通させるにあたり、補強層38の取り囲む箇所を避けて第1ルーメン30から導線48A、48Bを引き出すことができる。これにより、補強層38と導線48A、48Bの接触に起因する、補強層38と導線48A、48Bの意図しない導通を防止することができる。また、これと併せて、カテーテルシャフト14内に設けられる補強層38によりトルク伝達性を確保できる。
【0034】
また、本実施形態の電極18A、18Bは、生体の処置に供する電気の出力に用いられる。この場合、心電位等の計測のために複数の電極18A、18Bを用いる場合と比べて、複数の電極18A、18B間に生じる電位差は非常に大きくなり、それに伴い絶縁層64の絶縁破壊のリスクが増大する。このような状況下でも、前述の構成により、補強層38と導線48A、48Bの意図しない導通を防止できる利点がある。
【0035】
なお、電極カテーテル10を下大静脈アプローチに用いる場合、先端側の電極群26Aを冠状静脈洞内に留置し、基端側の電極群26Bを右心房内でループを形成して留置する。カテーテルシャフト14のトルク伝達性を確保することで、右心房内でループを形成するときの作業性を良好にすることができる。
【0036】
次に、電極カテーテル10の他の特徴を説明する。図1を参照する。補強層38は、ハンドル16から少なくとも最も基端側の電極18A、18Bまでの連続する軸方向範囲Ra1に少なくとも設けられる。補強層38は、好ましくは、ハンドル16から最も先端側の電極18A、18Bまでの連続する軸方向範囲Ra2に設けられるとよい。本実施形態の補強層38は、ハンドル16から先端チップ14aまでの連続する軸方向範囲に設けられる。この条件を満たすうえで、先端チップ14aの内部まで補強層38が設けられていなくともよい。また、この条件を満たすうえで、ハンドル16の内部では、ハンドル16からカテーテルシャフト14にトルクが伝達される箇所に補強層38が設けられていればよい。これにより、ハンドル16からシャフト本体12に付与されたトルクを、補強層38により電極18A、18Bのある箇所まで効果的に伝達できる。
【0037】
図3を参照する。第2ルーメン34の中心C34は、シャフト本体12の中心C12に対して偏心方向D1に偏心している。ここでの「ルーメンの中心」とは、言及しているルーメンの内周面のなす形状の幾何中心をいう。また、シャフト本体12の中心C12は、シャフト本体12の外周面のなす形状の幾何中心をいう。これにより、第2ルーメン34の内周面における偏心方向D1にある面部分とシャフト本体12の外周面との間には、電極18A、18Bから第2ルーメン34までの幅の狭い狭隘部70が設けられる。二つの第1ルーメン30の中心C30は、シャフト本体12の中心C12に対して、第2ルーメン34の偏心方向D1とは逆向きに偏心したうえで、カテーテルシャフト14の周方向に間を空けて設けられる。
【0038】
カテーテルシャフト14は、一体成形品として構成される。この一体成形品を得るための成形方法は特に限定されない。ここでは、この成形方法として押出成形を用いる場合を例に説明する。ルーメンチューブ32、36を被覆するシャフト本体12の樹脂層40(ここでは内層42)は、この押出成形により形成される。これにより、補強層38及びルーメンチューブ32、36と一体にシャフト本体12を設けることができる。本実施形態では、カテーテルシャフト14の各ルーメンチューブ32、36の他、内層42を被覆する外層44も押出成形により形成される。このカテーテルシャフト14の製造方法を説明する。
【0039】
図5Aを参照する。まず、第2ルーメンチューブ36に対応するマンドレル80の外周側に第2ルーメンチューブ36を配置する。このとき、予め準備しておいた第2ルーメンチューブ36をマンドレル80に被せてもよいし、第2ルーメンチューブ36を押出成形により形成してもよい。次に、第2ルーメンチューブ36の外周部に補強層38を巻き付ける。このとき、例えば、ブレーダーから複数の素線66を送り出しつつ筒状に編み込むことで編組としての補強層38を形成する。
【0040】
図5Bを参照する。次に、第2ルーメンチューブ36に補強層38を巻き付けた状態で、補強層38を埋設するように第1ルーメンチューブ32、第2ルーメンチューブ36を被覆する内層42を押出成形する。このとき、内層42を構成する溶融樹脂を押出成形機から押し出すことで内層42を押出成形する。また、これに先立って、第1ルーメンチューブ32に対応するマンドレル82の外周側に第1ルーメンチューブ32を配置しておく。このとき、予め準備しておいた第1ルーメンチューブ32をマンドレル82に被せてもよいし、第1ルーメンチューブ32を押出成形により形成してもよい。
【0041】
次に、内層42を被覆するように外層44を押出成形することで、完成品となるカテーテルシャフト14を得る。このとき、外層44の素材となる溶融樹脂を押出成形機から押し出すことで、外層44を押出成形する。
【0042】
ここで、シャフト本体12は、少なくとも一層の樹脂層40からなるとともに第2ルーメンチューブ36も内包している。この場合、図5Bに示すように、第2ルーメンチューブ36を被覆する樹脂層40(ここでは内層42)の押出成形時に、その樹脂層40を構成する溶融樹脂により第2ルーメンチューブ36に軸方向の圧縮荷重が付与される。これに起因して、第2ルーメンチューブ36がマンドレル80から離れて径方向外側に膨らむような弛み変形が生じ得る。この対策として、通常、弛み変形に十分に抵抗できるような第2ルーメンチューブ36の肉厚を確保している。
【0043】
本実施形態の補強層38は、第2ルーメンチューブ36に巻き付けられるとともに、第2ルーメンチューブ36を被覆する樹脂層40に埋設されている。このため、第2ルーメンチューブ36を被覆する樹脂層40の押出成形時に生じる第2ルーメンチューブ36の弛み変形を補強層38により拘束でき、その弛み変形に抵抗するために第2ルーメンチューブ36に要求される肉厚を低減できる。よって、第2ルーメンチューブ36に巻き付けられる補強層38がない場合と比べ、第2ルーメンチューブ36の内径はそのままに第2ルーメンチューブ36の外径の小型化を図ることができる。これは、図6の例でいえば、第2ルーメンチューブ36の内径R36aをそのままに、第2ルーメンチューブ36の外径をR36b-1からR36b-2に小型化することを意味する。これに伴い、第2ルーメンチューブ36に巻き付けられる補強層38がない場合と比べ、第2ルーメンチューブ36に巻き付けられる補強層38から電極18A、18Bまでの距離(特に、シャフト本体12の狭隘部70での距離)を離すことができる。ひいては、シャフト本体12の樹脂層40(特に、狭隘部70の外層44)の絶縁破壊に起因する、電極18A、18Bと補強層38の意図しない導通を防止することができる。なお、第2ルーメンチューブ36の厚みは、例えば、10μm以上50μm以下の範囲となる。
【0044】
図7を参照する。本実施形態の各素線66は、図示しないものの、第2ルーメンチューブ36周りに螺旋状に巻き付けられる。補強層38を構成する素線66の中心C66を通る中心線に直交する断面において、その素線66の断面形状は扁平形状となる。この条件は、編組の各素線66のそれぞれにおいて満たされる。これを実現するうえで、本実施形態の素線66は平線を採用しているが、オーバル形状等の線材を採用してもよい。素線66の中心線に直交する断面において、素線66の中心C66を通る直線上で最も小さくなる外寸を短軸方向寸法Laといい、そのときの直線に沿った方向を短軸方向Daという。また、素線66のなす扁平形状において短軸方向Daと直交する方向を長軸方向Dbという。この素線66の長軸方向Dbに沿った長軸方向寸法Lbは、例えば、好ましくは、短軸方向寸法Laの2倍以上10倍以下であり、より好ましくは3倍以上7倍以下となる。また、素線66の短軸方向寸法Laは、好ましくは50μm以下であり、より好ましくは35μm以下である。
【0045】
素線66は、短軸方向Daの両側に位置し長軸方向Dbに延びる一対の長辺側面部66aと、一対の長辺側面部66aを繋ぐ一対の短辺側面部66bとを備える。本実施形態の長辺側面部66aは長軸方向Dbに延びる直線状をなすが曲線状をなしていてもよい。本実施形態の短辺側面部66bは長辺側面部66aに対して角部を介して繋がる直線状をなすが、一対の長辺側面部66aを滑らかに繋ぐ曲線状をなしていてもよい。本実施形態において、複数の素線66のうちの少なくとも一つ以上の素線66における一方の長辺側面部66aは、カテーテルシャフト14の軸方向に直交する断面において、第2ルーメンチューブ36に接触している(図6参照)。
【0046】
カテーテルシャフト14を製造するとき、第2ルーメンチューブ36周りに補強層38となる複数の素線66を巻き付けたうえで、補強層38を埋設するようにシャフト本体12の樹脂層40(ここでは内層42)を押出成形する。このとき、このような扁平形状の素線66を用いることで、第2ルーメンチューブ36の外周面に対して第2ルーメン34周りの径方向に対向する位置に素線66の長辺側面部66aを配置できる。言い換えると、各素線66の短軸方向Daに対向する位置に第2ルーメンチューブ36の外周面を配置できる。
【0047】
これにより、同じ断面積の円形形状の素線66を採用する場合と比べ、第2ルーメン34周りでの素線66の径方向寸法をできるだけ小さくし易くなり、その分、素線66を第2ルーメンチューブ36に近づけることができる。ひいては、第2ルーメン34の内形、シャフト本体12の外形を変えることなく、補強層38から電極18A、18Bまでの距離(特に、シャフト本体12の狭隘部70での距離)を離すことができる。ひいては、シャフト本体12の樹脂層40(特に、狭隘部70の樹脂層40)の絶縁破壊に起因する、電極18A、18Bと補強層38の意図しない導通を防止することができる。
【0048】
次に、ここまで説明した各構成要素の変形形態を説明する。
【0049】
カテーテルシャフト14は各ルーメンチューブ32、36を備えずともよいし、第1ルーメンチューブ32及び第2ルーメンチューブ36の一方のみを備えていてもよい。シャフト本体12は、第1ルーメン30及び第2ルーメン34以外の他のルーメンを内包していてもよい。第2ルーメン34の個数は特に限定されず、単数及び三つ以上でもよい。シャフト本体12の樹脂層40は外層44のみとしてもよいし、三層以上あってもよい。第1ルーメン30の断面積S1は、第2ルーメン34の断面積S2と同じでもよいし、その断面積S2よりも小さくともよい。第2ルーメン34は、その両端側において電極カテーテル10の外部に向けて開放せずに閉じていてもよい。この場合、第2ルーメン34内には導線48A、48B以外の部材を挿通していてもよいし、特定の部材を配置せずともよい。
【0050】
補強層38は、編組、コイルの他に、導電性を持つチューブ等であってもよい。補強層38は、少なくともいずれか一つの電極18A、18Bを含む軸方向範囲に設けられていればよい。例えば、補強層38は、最も先端側の電極18A、18Bから先端チップ14aまでの軸方向範囲に設けなくともよい。補強層38の素線66の断面形状は特に限定されず、円形形状であってもよい。
【0051】
カテーテルシャフト14の成形方法としては、樹脂層40の素材となる素材チューブと熱収縮チューブとを用いて各樹脂層40を成形するリフロー成形を用いてもよい。このリフロー成形では、マンドレルに各ルーメンチューブ32、36を被せ、各ルーメンチューブ32、36に内層42の素材となる素材チューブを被せ、その素材チューブに熱収縮チューブを更に被せる。このとき、第2ルーメンチューブ36に補強層38を巻き付けたうえで、各ルーメンチューブ32、36に素材チューブを被せる。この後、熱収縮チューブと素材チューブを加熱し、素材チューブを溶融した溶融樹脂を熱収縮チューブの熱収縮により各ルーメンチューブ32、34に密着させる。この後、熱収縮チューブと溶融樹脂を冷却すると、溶融樹脂の固化により内層42を成形できる。この冷却と同時又は冷却に続いて、熱収縮チューブを裂く等することにより内層42から熱収縮チューブを剥がすことができる。次に、各ルーメンチューブ32、36を被覆する内層42に外層44の素材となる素材チューブを被せ、その素材チューブに熱収縮チューブを更に被せる。この後、前述と同様、熱収縮チューブと素材チューブの加熱、熱収縮チューブと溶融樹脂の冷却、熱収縮チューブの剥がしを順に経ることにより、外層44を成形でき、カテーテルシャフト14を成形できる。
【0052】
なお、カテーテルシャフト14の成形方法としてリフロー成形を用いた場合、通常、複数のルーメンチューブ32、36が接触した状態となり、両者の間に隙間が設けられない。これに対して、カテーテルシャフト14の成形方法として前述した押出成形を用いた場合、通常、複数のルーメンチューブ32、36の間に隙間が設けられる。実施形態でいえば、隣り合う第1ルーメンチューブ32の間の他、第1ルーメンチューブ32と第2ルーメンチューブ36の間に隙間が設けられる。この隙間の距離は、隣り合うルーメンチューブ32、36の間で最も距離の狭くなる箇所において、好ましくは10μm以上300μm以下の範囲となり、より好ましくは10μm以上200μm以下の範囲となる。
【0053】
以上の実施形態及び変形形態は例示である。これらを抽象化した技術的思想は、実施形態及び変形形態の内容に限定的に解釈されるべきではない。実施形態及び変形形態の内容は、構成要素の変更、追加、削除等の多くの設計変更が可能である。前述の実施形態では、このような設計変更が可能な内容に関して、「実施形態」との表記を付して強調している。しかしながら、そのような表記のない内容でも設計変更が許容される。図面の断面に付したハッチングは、ハッチングを付した対象の材質を限定するものではない。実施形態及び変形形態において言及している構造、数値には、製造誤差等を考慮すると同一とみなすことができるものも当然に含まれる。
【符号の説明】
【0054】
10…電極カテーテル、12…シャフト本体、14…カテーテルシャフト、16…ハンドル、18A、18B…電極、30…第1ルーメン、32…第1ルーメンチューブ、34…第2ルーメン、36…第2ルーメンチューブ、38…補強層、40…樹脂層、48A…導線、60…側孔、66…素線。
図1
図2
図3
図4
図5A
図5B
図6
図7
図8