(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024004980
(43)【公開日】2024-01-17
(54)【発明の名称】開閉体装置の構造
(51)【国際特許分類】
E06B 1/70 20060101AFI20240110BHJP
E06B 7/26 20060101ALI20240110BHJP
【FI】
E06B1/70 A
E06B7/26
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022104919
(22)【出願日】2022-06-29
(71)【出願人】
【識別番号】000239714
【氏名又は名称】文化シヤッター株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100067323
【弁理士】
【氏名又は名称】西村 教光
(74)【代理人】
【識別番号】100124268
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 典行
(72)【発明者】
【氏名】本庄 俊章
【テーマコード(参考)】
2E011
2E036
【Fターム(参考)】
2E011MA02
2E036RA08
2E036RC02
2E036TA07
(57)【要約】
【課題】下枠への幅木の着座構造を阻害することなく、下枠の屋内外方向の溝幅を狭めて、車輪の落ち込みを抑制できる開閉体装置の構造を提供する。
【解決手段】サッシ下枠17の外側に設けられ、シャッターカーテン19の最下端となる幅木21が当たる下枠23を備えた開閉体装置の構造であって、幅木21は、下枠23の外側で垂下する水切り板37と、屋内側で垂下する屋内側垂下板41と、を少なくとも有し、下枠23は、底壁部43と、底壁部43から起立してサッシ下枠17の上端縁と略同等の高さとされるとともに水切り板37の屋内側で重なる起立片45と、底壁部43から起立してサッシ下枠17の外面に固定される固定片47と、を有し、底壁部43には、起立片45と固定片47との間における屋内側垂下片41に干渉しない位置で上端縁が起立片45と同じ高さに配置される隙間詰め起立片55を有した支持体53が取り付けられる。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
建物の外壁に取り付けられたサッシ下枠の外側に設けられ、昇降する開閉体の最下端となる幅木が当たる下枠を備えた開閉体装置の構造であって、
前記幅木は、前記下枠よりも外側に重なって垂下する水切り板と、前記水切り板に対し屋内側に離間して垂下する屋内側垂下板と、を少なくとも有し、
前記下枠は、前記サッシ下枠よりも屋外側に延出する底壁部と、前記底壁部から起立して前記サッシ下枠の上端縁と略同等の高さとされるとともに前記水切り板に対し屋内側で重なる起立片と、前記屋内側垂下板よりも屋内側の位置で前記底壁部から起立して前記サッシ下枠の外面に固定される固定片と、を有し、
前記底壁部には、前記起立片と前記固定片との間における前記屋内側垂下片に干渉しない略中央位置で上端縁が前記起立片と同じ高さに配置される隙間詰め起立片を有した支持体が取り付けられることを特徴とする開閉体装置の構造。
【請求項2】
前記支持体が取り付けられる前記底壁部に、屋外側へ向かって下り傾斜する雨水誘導面が形成され、
前記支持体は、略鉛直方向に起立する前記隙間詰め起立片に対し、鋭角な角部を介し前記雨水誘導面に平行となって接続される固定基部が形成されることを特徴とする請求項1に記載の開閉体装置の構造。
【請求項3】
前記支持体は、前記隙間詰め起立片が複数で構成され、それぞれ平行となって前記起立片と前記固定片との間における前記屋内側垂下片に干渉しない位置で配設され、各上端縁を前記起立片と同じ高さに配置することを特徴とする請求項1または2に記載の開閉体装置の構造。
【請求項4】
前記支持体が、前記底壁部に、着脱自在に取り付けられることを特徴とする請求項1または2に記載の開閉体装置の構造。
【請求項5】
前記支持体が、前記底壁部に、着脱自在に取り付けられることを特徴とする請求項3に記載の開閉体装置の構造。
【請求項6】
前記支持体には、検知手段を備える注意喚起手段が設けられることを特徴とする請求項1または2に記載の開閉体の構造。
【請求項7】
前記支持体には、検知手段を備える注意喚起手段が設けられることを特徴とする請求項3に記載の開閉体の構造。
【請求項8】
前記支持体には、検知手段を備える注意喚起手段が設けられることを特徴とする請求項4に記載の開閉体の構造。
【請求項9】
前記支持体には、検知手段を備える注意喚起手段が設けられることを特徴とする請求項5に記載の開閉体の構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、開閉体装置の構造に関する。
【背景技術】
【0002】
室内と室外とで車椅子の出入りを容易とし、雨水の排水が容易な敷居面フラットサッシが提案されている(特許文献1参照)。この敷居面フラットサッシは、サッシ枠を構成する下枠材のレール支持壁に、少なくともレールと補助壁を上向きに突設し、レールより室内側の支持壁下方に中空の流水樋を設け、支持壁に排水孔を、流水樋の前壁に排水口を穿設し、流水樋前壁の上部外側に軸支部を設け、該軸支部に前記排水口の開閉板を揺動可能に嵌挿したものである。
【0003】
この敷居面フラットサッシによれば、下枠材のレールと補助壁が内側壁天板と略同じ高さを成すので、下枠材の屋内側に取付ける床板との段差、及び下枠材の屋外側に付設するバルコニー等のアプローチとの段差を無くし、内外レール間と、網戸レールより室外側に補助壁を突出するので、レールと補助壁によって溝間隔が狭くなる。その結果、車椅子の車輪が落ち込むことなく容易に出入りし得るものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、建物の開口部である窓部にシャッター装置(開閉体装置)などが付設される構成となると、サッシ下枠の屋外側には、シャッター装置の下枠が取り付けられることになる。シャッター装置は、開閉体であるシャッターカーテンが窓上部から下降して、サッシ窓の外側を覆うと、シャッターカーテンの下降下端に設けられた幅木が下枠に着座する。幅木と下枠とは、互いの凹凸同士が嵌合する所謂あいじゃくり構造となっている。このあいじゃくり構造は、シャッターカーテン閉鎖時における下枠と幅木との間での光漏れの防止や、シャッターカーテン閉鎖時に屋外からのこじ開けを防ぐ防犯構造として採用されている。
また、シャッター装置は、建物側へサッシ窓が設置された後に建物側に組み付けられるが、通常、サッシ枠の外周を囲むようにシャッター装置の枠体構造が建物側に固定され、このことから、上記したようにバルコニー等が屋外に設置されることになると、下枠の位置がサッシ下枠より下方となり屋内側の床板面よりも下方に位置することとなる。このことから、屋内側と屋外側との間に、下枠の幅寸法分の凹溝状部分が生じてしまう。すなわち、シャッター装置を配置することによって遮光性や防犯性を得ようとすると、バルコニー等の屋外側と屋内外との行き来の利便性や居住空間としての快適性を得ることができないという不具合が生じる。
【0006】
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、その目的は、下枠への幅木の着座構造を阻害することなく、下枠の屋内外方向の溝幅を狭めて、移動体における車輪の落ち込みや通行人の足の引っ掛かり等を抑制できる開閉体装置の構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
次に、上記の課題を解決するための手段を、実施の形態に対応する図面を参照して説明する。
本発明の請求項1記載の開閉体装置の構造は、建物の外壁13に取り付けられたサッシ下枠17の外側に設けられ、昇降する開閉体の最下端となる幅木21が当たる下枠23を備えた開閉体装置の構造であって、
前記幅木21は、前記下枠23よりも外側に重なって垂下する水切り板37と、前記水切り板37に対し屋内側に離間して垂下する屋内側垂下板41と、を少なくとも有し、
前記下枠23は、前記サッシ下枠17よりも屋外側に延出する底壁部43と、前記底壁部43から起立して前記サッシ下枠17の上端縁と略同等の高さとされるとともに前記水切り板37に対し屋内側で重なる起立片45と、前記屋内側垂下板41よりも屋内側の位置で前記底壁部43から起立して前記サッシ下枠17の外面に固定される固定片47と、を有し、
前記底壁部43には、前記起立片45と前記固定片47との間における前記屋内側垂下片41に干渉しない略中央位置で上端縁が前記起立片45と同じ高さに配置される隙間詰め起立片55を有した支持体53が取り付けられることを特徴とする。
【0008】
この開閉体装置の構造では、サッシ下枠17の外側に、開閉体装置の下枠23が固定される。下枠23は、サッシ下枠17よりも屋外側に延出する底壁部43を有する。下枠23は、底壁部43から起立して幅木21の水切り板37に対し屋内側で重なる起立片45を有する。また、下枠23は、幅木21の屋内側垂下板41よりも屋内側の位置で底壁部43から起立して、サッシ下枠17の外面に固定される固定片47を有する。つまり、下枠23は、長手方向に直交する断面が、底壁部43の前後(屋内外)に、上向きに起立する起立片45と、固定片47とを有した上向き開口のコ字形状となる。下枠23は、この起立片45と固定片47との間が、長手方向に渡る溝となる。
下枠23には、上方より下降してきた開閉体の幅木21が当たって止まる(着座する)。幅木21は、下枠23の起立片45よりも外側に重なって垂下する水切り板37を有する。また、幅木21は、水切り板37に対し屋内側に離間して垂下する屋内側垂下板41とを有する。つまり、幅木21は、屋外側より、水切り板37と、屋内側垂下板41とが、屋内外方向に離間して形成され、下向き開口のコ字形状となる。
底壁部43には、起立片45と、固定片47との間に、支持体53が取り付けられる。支持体53は、起立片45と固定片47との間の略中央位置で上端縁が起立片45と同じ高さに配置される隙間詰め起立片55を有する。この隙間詰め起立片55は、幅木21における前記屋内側垂下片41に干渉しない略中央位置に配置される。
したがって、開閉体装置の構造では、底壁部43に支持体53が取り付けられ、底壁部43から隙間詰め起立片55が起立することにより、屋外側から順に、水切り板37、起立片45、隙間詰め起立片55、屋内側垂下板41、固定片47が上下交互に嵌り合うあいじゃくり構造となる。あいじゃくり構造は、風雨の容易な進入を妨げたり、屋内照明などの光の外部への漏れや、外部光などの光の屋内側への侵入を防いだり、こじ開け具(バールなどの工具)を差し込みにくくして防犯性を高めたりできる。
そして、開閉体装置の構造では、下枠23における起立片45と、固定片47との間の略中央位置に隙間詰め起立片55が配置されることにより、従来の下枠23における溝幅(隙間)Wを略半分に狭めることができる。すなわち、従来では起立片45と、固定片47との間に落ち込むおそれのあった車輪61を、隙間詰め起立片55の上端縁で支持することができる。その結果、下枠23への幅木21の着座構造を阻害することなく、下枠23の屋内外方向の溝幅を狭めて、移動体における車輪61の落ち込みを抑制できる。また、この下枠23の位置で通行人が足を引っかけてしまうおそれも抑制できる。
【0009】
本発明の請求項2記載の開閉体装置の構造は、請求項1に記載の開閉体装置の構造であって、
前記支持体53が取り付けられる前記底壁部43に、屋外側へ向かって下り傾斜する雨水誘導面57が形成され、
前記支持体53は、略鉛直方向に起立する前記隙間詰め起立片55に対し、鋭角な角部を介し前記雨水誘導面57に平行となって接続される固定基部59が形成されることを特徴とする。
【0010】
この開閉体装置の構造では、支持体53の隙間詰め起立片55に、固定基部59が形成される。固定基部59は、下枠23の雨水誘導面57に平行となって取り付けられる。雨水誘導面57は、屋外側へ向かって下り傾斜して底壁部43に形成される。これにより、下枠23は、上方より底壁部43へ流れ落ちた雨水を、屋外側へ導き排水可能としている。
隙間詰め起立片55は、この雨水誘導面57に、固定基部59を介して固定される。つまり、支持体53は、屋外側へ向かって下る傾斜面に固定されることになる。ここで、支持体53は、固定基部59と隙間詰め起立片55とが、鋭角な角部を介して接続され略レ字状に形成されているので、隙間詰め起立片55をほぼ鉛直方向に起立させることができる。これにより、隙間詰め起立片55は、車輪61から荷重が加えられた際に、板厚方向に変形する曲げ荷重よりも大きな座屈荷重で車輪61からの荷重を支持することができる。
【0011】
本発明の請求項3記載の開閉体装置の構造は、請求項1または2に記載の開閉体装置の構造であって、
前記支持体85は、前記隙間詰め起立片55が複数で構成され、それぞれ平行となって前記起立片45と前記固定片47との間における前記屋内側垂下片41に干渉しない位置で配設され、各上端縁を前記起立片45と同じ高さに配置することを特徴とする。
【0012】
この開閉体装置の構造では、隙間詰め起立片55が複数で構成されており、幅木21の水切り板37と屋内側垂下片41と、起立片45と各隙間詰め起立片55のそれぞれが交互に嵌まり合い、これらによってあいじゃくり構造とすることができる。
これら複数の隙間詰め起立片55により、下枠23の屋内外方向の溝幅をさらに狭めることができる。また、より多くの箇所で車輪61を支持できるので、荷重を分散させることができる。つまり、各隙間詰め起立片55に加わる荷重を低減し、耐久性を高めることができる。さらに、嵌め合い箇所が増えるので、風雨の進入、光の漏れや侵入、防犯性により有利な構造とすることができる。
【0013】
本発明の請求項4記載の開閉体装置の構造は、請求項1または2に記載の開閉体装置の構造であって、
前記支持体53が、前記底壁部43に、着脱自在に取り付けられることを特徴とする。
【0014】
この開閉体装置の構造では、支持体53を、オプションとして考えることができる。すなわち、開閉体装置の構造は、支持体53を、ビスやリベットで簡単に取り付けでき、既存の下枠23に対して後付けを可能とする。また、開閉体装置の構造は、支持体53を、ビスやリベットで簡単に取り付けと取り外しをできるようにすることが可能となる。支持体53は、着脱自在とすることにより、破損や劣化での交換も容易に可能となる。さらに、下枠23やサッシ下枠17、その他の部位と色を変えての組合せも選択可能にできる。また、支持体53は、着脱自在とすることにより、必要なときにのみ使うようにもできる。
【0015】
本発明の請求項5記載の開閉体装置の構造は、請求項3に記載の開閉体装置の構造であって、
前記支持体53が、前記底壁部43に、着脱自在に取り付けられることを特徴とする。
【0016】
この開閉体装置の構造では、支持体53を、オプションとして考えることができる。すなわち、開閉体装置の構造は、支持体53を、ビスやリベットで簡単に取り付けでき、既存の下枠23に対して後付けを可能とする。また、開閉体装置の構造は、支持体53を、ビスやリベットで簡単に取り付けと取り外しをできるようにすることが可能となる。支持体53は、着脱自在とすることにより、破損や劣化での交換も容易に可能となる。さらに、下枠23やサッシ下枠17、その他の部位と色を変えての組合せも選択可能にできる。また、支持体53は、着脱自在とすることにより、必要なときにのみ使うようにもできる。また、複数の隙間詰め起立片55のそれぞれを色を変えて組み合わせることも可能となる。
【0017】
本発明の請求項6記載の開閉体装置の構造は、請求項1または2に記載の開閉体装置の構造であって、
前記支持体には、検知手段を備える注意喚起手段が設けられることを特徴とする。
【0018】
本発明の請求項7記載の開閉体装置の構造は、請求項3に記載の開閉体の構造であって、前記支持体には、検知手段を備える注意喚起手段が設けられることを特徴とする。
【0019】
これら開閉体装置の構造では、注意喚起手段により、下枠23やサッシ下枠17で構成される屋内と屋外との開口部12において、そこを通過する或いは接近する人や移動体を検知手段にて検知し、音や光などで当人や周囲に知らせる、つまり注意を促すことが可能となる。
【0020】
本発明の請求項8記載の開閉体装置の構造は、請求項4に記載の開閉体の構造であって、前記支持体には、検知手段を備える注意喚起手段が設けられることを特徴とする。
【0021】
本発明の請求項9記載の開閉体装置の構造は、請求項5に記載の開閉体の構造であって、前記支持体には、検知手段を備える注意喚起手段が設けられることを特徴とする。
【0022】
これら開閉体装置の構造では、注意喚起手段により、下枠23やサッシ下枠17で構成される屋内と屋外との開口部12において、そこを通過する或いは接近する人や移動体を検知手段にて検知し、音や光などで当人や周囲に知らせる、つまり注意を促すことが可能となる。また、着脱自在な支持体53との組み合わせで、注意を促す手段の組み合わせ等を利用者に応じて変更するなどが可能となる。
【発明の効果】
【0023】
本発明に係る請求項1記載の開閉体装置の構造によれば、下枠への幅木の着座構造を阻害することなく、下枠の凹溝状部分における屋内外方向の溝幅を狭めて、移動体における車輪の落ち込みを抑制できる。また、下枠の溝幅が狭まり、且つ隙間埋め起立片を起立片と固定片との間で同じ高さに配置していることからも、屋内と屋外とを行き来する際の車輪の落ち込みが抑制され、通行する人が足を引っかけてしまうおそれも抑制できる。
【0024】
本発明に係る請求項2記載の開閉体装置の構造によれば、屋外側へ向かって下り傾斜する雨水誘導面に、ほぼ鉛直方向に隙間詰め起立片を起立させて固定でき、隙間詰め起立片の耐荷重を大きく確保できる。
【0025】
本発明に係る請求項3記載の開閉体装置の構造によれば、下枠の屋内外方向の溝幅をさらに狭めて、移動体における車輪をより落ち込みにくくできるとともに、支持体の耐久性も高めることができる。
【0026】
本発明に係る請求項4記載の開閉体装置の構造によれば、居住空間の用途に応じ支持体の取り付け・取り外しが可能となり、異なる色やデザイン、隙間詰め起立片の異なる数の支持体を選択可能として、汎用性、付加価値を高めることができる。
【0027】
本発明に係る請求項5記載の開閉体装置の構造によれば、居住空間の用途に応じ支持体の取り付け・取り外しが可能となり、異なる色やデザイン、隙間詰め起立片の異なる数の支持体を選択可能として、汎用性、付加価値を高めることができる。また、複数の隙間詰め起立片のそれぞれを色を変えて組み合わせることも可能となる。
【0028】
本発明に係る請求項6や請求項7に記載の開閉体装置の構造によれば、注意喚起手段により、下枠やサッシ下枠で構成される屋内と屋外との出入口部分である開口部において、そこを通過する或いは接近する人や移動体を検知手段にて検知し、音や光などで当人や周囲に知らせる、つまり注意を促すことが可能となる。
【0029】
本発明に係る請求項8や請求項9に記載の開閉体装置の構造によれば、注意喚起手段により、下枠やサッシ下枠で構成される屋内と屋外との出入口部分である開口部において、そこを通過する或いは接近する人や移動体を検知手段にて検知し、音や光などで当人や周囲に知らせる、つまり注意を促すことが可能となる。また、着脱自在な支持体との組み合わせで、注意を促す手段の組み合わせ等を利用者に応じて変更するなどが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【
図1】本実施形態に係る開閉体装置の構造を備える窓部の斜視図である。
【
図2】サッシ下枠に取り付けられた下枠に幅木が着座したシャッターカーテンの要部側断面図である。
【
図4】支持体が取り付けられる前の下枠の分解側断面図である。
【
図5】支持体が取り付けられた下枠の側断面図である。
【
図6】(a)は下枠の平面図、(b)は変形例に係る下枠の正断面図、(b)は他の変形例に係る下枠の平面図である。
【
図7】位置決め用突片を備えた変形例1に係る支持体の説明図である。
【
図8】隙間詰め起立片の上端縁に幅広部を設けた変形例2に係る支持体の説明図である。
【
図9】隙間詰め起立片を複数備えた変形例3に係る支持体の説明図である。
【
図10】下枠を車輪が通過する際の動作説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下、本発明に係る実施形態を図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係る開閉体装置の構造を備える窓部の斜視図である。
本実施形態に係る開閉体装置の構造は、建物のサッシ枠の周囲を囲むように取り付けられる開閉体装置11に適用される。以下、開閉体装置11は、シャッター装置11とも称す。サッシ枠14は、建物躯体に設けられた窓となる開口部12に取り付けられる。サッシ枠14は、例えば引き違いサッシ窓15の戸当たり部分となる一対のサッシ縦枠を有する。一対のサッシ縦枠の下端同士は、サッシ下枠17によって接続される。
【0032】
本実施形態に係る開閉体装置の構造は、主要部が、サッシ下枠17の外側である屋外側に設けられ、昇降する開閉体であるシャッターカーテン19の最下端となる幅木21が当たる下枠23を備える。シャッター装置11は、開口部12の上部となるまぐさより上方に、収納ボックス25が取り付けられる。収納ボックス25は、開口部12の間口幅に渡って延在するほぼ直方体形状となる。収納ボックス25の長手方向両側には、上下方向に延在して建物躯体に固定され外壁13よりも突出する一対の外枠27が取り付けられる。左右に位置する外枠27は、対向面にシャッターカーテン19の両側をガイドするためのガイドレール29を備える。シャッター装置11は、ガイドレール29にガイドされたシャッターカーテン19を昇降させることにより、サッシ窓15の屋外側で開閉される。
【0033】
開口部12の外側、すなわち、シャッター装置11の下枠23を挟んでサッシ下枠17と反対側には、デッキ31が設けられている。建物である住宅は、室内の床面33を窓部(開口部12)の外に設けたデッキ31に連続するように略同一な高さ面に設定することで、居室空間をより広く見せ、居室内からデッキ31に向かって窓部を通しての開放感を感じさせることができる。
【0034】
図2は、サッシ下枠17に取り付けられた下枠23に幅木21が着座したシャッターカーテン19の要部側断面図である。
サッシ下枠17にはレール35が起立して形成され、例えばサッシ窓15が左右で一対の場合には内外に離間する一対の平行なレール35となって形成される。それぞれのレール35には、引き違いとなる2枚のサッシ窓15が走行自在に取り付けられる。一対のレール35の上端縁は、ほぼ同じ高さとなる。
【0035】
シャッターカーテン19の最下端に取り付けられる幅木21は、シャッターカーテン19が下降して閉鎖すると下枠23に着座する。幅木21は、シャッターカーテン19を構成するスラットと同様の短冊状に形成される上半部と、下枠23に着座する下半部とで構成され、この下半部には、下枠23よりも外側に重なって垂下する水切り板37を有する。水切り板37は、デッキ31と下枠23との間に設けられる間隙に垂下端が入り込む。また、幅木21は、水切り板37に対し屋内側に離間して垂下する屋内側垂下板41を有し、さらに本実施の形態では、これら水切り板37と屋内側垂下板41との間に、それぞれに離間して中間垂下板39を有する。中間垂下板39は、下端が下枠23に当たる。この中間垂下板39の下端には緩衝材が設けられることにより、下枠23への着座時における衝撃が吸収される。幅木21は、これら水切り板37、中間垂下板39、屋内側垂下板41が、押出成形によるアルミ型材によって一体成形される。
【0036】
下枠23は、サッシ下枠17よりも屋外側に延出する底壁部43を有する。また、下枠23は、底壁部43のデッキ31に近接する端縁に底壁部43から起立してサッシ下枠17の上端縁と略同等の高さとされるとともに水切り板37に対し屋内側で重なる起立片45と、屋内側垂下板41よりも屋内側の位置で底壁部43から起立してサッシ下枠17の外面に固定される固定片47と、を有している。固定片47は、屋外側よりビスやリベット等の締結具49によってサッシ下枠17の外面取付部51に固定される。外面取付部51には、固定片47を保持するための固定形状部が形成されていてもよい。
【0037】
下枠23の底壁部43には、幅木21の中間垂下板39と屋内側垂下板41との間の略中央位置で、これら中間垂下板39と屋内側垂下板41とに干渉しない位置に支持体53が取り付けられる。支持体53は、上端縁が起立片45と同じ高さに配置される隙間詰め起立片55を有する。支持体53は、基本的には、下枠23と同材質を使用して外観意匠がそろえられる。また、強度の確保、紫外線や雨水等の影響もあるため、耐候性や防錆性にも配慮した材質とする。このため、支持体53は、下枠23と同材質のアルミ材とすることが好ましい。
【0038】
図3は、
図2の要部拡大図である。
下枠23は、底壁部43に、屋外側へ向かって、すなわち固定片47から起立片45に向かって下り傾斜する雨水誘導面57が形成される。支持体53は、略鉛直方向に起立する隙間詰め起立片55に、鋭角θaな角部を介して固定基部59が形成され、略レ字状に形成される。隙間詰め起立片55は、固定基部59が雨水誘導面57に平行となってビスやリベット等の締結具49により固定される。
【0039】
開閉体装置の構造は、支持体53が、締結具49により固定されることにより、底壁部43に対して、容易に取り付けが可能であり、また着脱自在に取り付けられる。
【0040】
開閉体装置の構造では、サッシ下枠17の上端縁と、一対のレール35の上端縁と、室内の床面33とが、ほぼ同じ高さとなる。また、シャッター装置11の下枠23は、デッキ上面32と、起立片45の上端縁と、隙間詰め起立片55の上端縁とが、ほぼ同じ高さとなる。そして、これらデッキ上面32と、起立片45の上端縁と、隙間詰め起立片55の上端縁と、サッシ下枠17の上端縁と、一対のレール35の上端縁と、室内の床面33とは、略同一水平面に配置される。ここで、略同一平面とは、車椅子などの移動体が通過する際に、車輪61が支障なく通過できる数ミリ程度の段差は許容する意である。
【0041】
なお、ここで、移動体としては、車椅子の他に、車輪付きの様々なもの、例えば、ベビーカー、台車、カート、ワゴン、点滴スタンド、ストレッチャー、乗用玩具、掃除機などの家電製品などが挙げられる。
【0042】
図4は、支持体53が取り付けられる前の下枠23の分解側断面図である。
本実施形態の下枠23は、溝幅方向の略中間位置から内側半分が、断面台形状の角筒部63で形成される。角筒部63は、底壁部43の一部を構成する。角筒部63は、上面が雨水誘導面57となる。角筒部63の後面(図中右端)には、サッシ下枠17の外面取付部51に係合する取付部65がヒレ状に形成される。下枠23は、この雨水誘導面57の設けられた角筒部63が一体的に成形されることにより、雨水のスムースな排水と、着座するシャッターカーテン19の荷重を支持する強度を有して形成される。支持体53は、固定基部59を固定するための締結具49が、この角筒部63の中空部に貫通することにより下枠23に固定される。
【0043】
なお、下枠23の底壁部43は、外側半分が下り傾斜部67となる。下り傾斜部67は、底壁部43の一部を構成する。この下り傾斜部67は、雨水誘導面57やガイドレール29を伝って流れ込んだ雨水を、底壁部43の外端に誘導する。下り傾斜部67に誘導された雨水は、下枠23の両端等に設けられる排水口から外部へ排水される。
【0044】
図5は、支持体53が取り付けられた下枠23の側断面図である。
下枠23は、支持体53が取り付けられると、溝幅Wが、半分以下となって略二等分割される。例えば、下枠23の溝幅Wは、50mm程度であるので、隙間詰め起立片55の上端縁幅を加味すると、略二等分割されるそれぞれの溝幅Wsは、約25mm以下とすることができる。これにより、開閉体装置の構造は、支持体53を取り付けない場合に比べ、下枠23への車輪61の落ち込みを抑制でき、通過に支障がない。
【0045】
図6(a)は下枠23の平面図、(b)は変形例に係る下枠23の正断面図、(b)は他の変形例に係る下枠23の平面図である。
図6(a)に示すように、支持体53は、その全長が、下枠23の全長よりもやや短く形成される。これにより、開閉体装置の構造は、支持体53を下枠23の中央揃えに取り付けることで、長手方向の両側に隙間詰め起立片55の不在となる排水部69を設けることができる。
また、
図6(b)に示すように、支持体53は、隙間詰め起立片55の中央部に、排水用切欠71を設けてもよい。
さらに、
図6(c)に示すように、支持体53は、支持体53の長手方向を複数に分割し、中間排水部73を空けて下枠23に取り付けてもよい。例えば、上述した引き違いサッシ窓15の構成とすれば、窓部においてサッシ窓15は左右いずれかに片寄せることで開放となり、窓部の左右いずれかの開放された半部において支持体53が位置することとなる。
これら排水部69、排水用切欠71、中間排水部73は、移動体の車輪61の通過が無い位置とされ、すなわち窓部における開放時の隅部分においては移動体が接近することがなく、車輪61が通過しないことから設けることが可能となる。
【0046】
図7は、位置決め用突片75を備えた変形例1に係る支持体77の説明図である。
開閉体装置の構造に用いられる支持体77は、
図7(a)に示すように、隙間詰め起立片55から固定基部59よりも下方へ垂下する位置決め用突片75を備えてもよい。この変形例1によれば、
図7(b)に示すように、固定基部59を雨水誘導面57に載せ、位置決め用突片75を角筒部63の前面64に当接することで、支持体77を容易に位置決めできる。
【0047】
図8は、隙間詰め起立片55の上端縁に幅広部79を設けた変形例2に係る支持体81の説明図である。
開閉体装置の構造に用いられる支持体81は、
図8(a)に示すように、上述した位置決め用突片75に加え、幅広部79を隙間詰め起立片55の上端縁に設けてもよい。この変形例2によれば、
図8(b)に示すように、支持体81を取り付けることにより略二等分割されるそれぞれの溝幅Wsを、幅広部79がない場合に比べ、より狭くすることができる。
【0048】
図9は、隙間詰め起立片を複数備えた変形例3に係る支持体85の説明図である。
開閉体装置の構造に用いられる支持体85は、
図9(a)に示すように、隙間詰め起立片55を複数で備える構成としてもよく、例えば隙間詰め起立片55と平行となって屋内側垂下板41と固定片47との間で、上端縁を起立片45と同じ高さに配置する隙間詰め起立補助片83をさらに備えてもよい。この変形例3によれば、
図9(b)に示すように、下枠23の屋内外方向の溝幅をさらに狭めて、移動体における車輪61をより落ち込みにくくできるとともに、車輪91からの荷重を分散させ、支持体53の耐久性も高めることができる。
【0049】
次に、上記した構成の作用を説明する。
【0050】
本実施形態に係る開閉体装置の構造では、サッシ下枠17の外側である屋外側の外面に、シャッター装置11の下枠23が固定される。下枠23は、サッシ下枠17よりも屋外方向に延出しデッキ31に近接する底壁部43を有する。下枠23は、底壁部43から起立して幅木21の水切り板37に対し屋内側で重なる起立片45を有する。また、下枠23は、幅木21の屋内側垂下板41よりも屋内側の位置で底壁部43から起立して、サッシ下枠17の外面に固定される固定片47を有する。つまり、下枠23は、長手方向に直交する断面が、底壁部43の前後(屋内外)に、上向きに起立する起立片45と、固定片47とを有した上向き開口のコ字形状となる。下枠23は、この起立片45と固定片47との間が、長手方向に渡る溝となる。
【0051】
下枠23は、上方より下降してきたシャッターカーテン19の幅木21が当たって止まる(着座)する。幅木21は、下枠23の起立片45よりも外側に重なって垂下する水切り板37を下部に有する。また、幅木21は、水切り板37に対し屋内側に離間して垂下する中間垂下板39と、中間垂下板39よりもさらに屋内側に離間して垂下する屋内側垂下板41とを有する。つまり、幅木21は、その下半部の形状が、屋外側より、水切り板37と、中間垂下板39と、屋内側垂下板41とが、屋内外方向に離間して形成され、下向きに開口する略E字形状となる。
【0052】
底壁部43には、幅木21の中間垂下板39と、固定片47との間となる位置に、支持体53が取り付けられる。支持体53は、中間垂下板39と屋内側垂下板41との間の略中央位置で上端縁が起立片45と同じ高さに配置される隙間詰め起立片55を有する。この隙間詰め起立片55は、幅木21における中間垂下板39と屋内側垂下板41との間の略中央位置に配置される。同時に、この隙間詰め起立片55は、下枠23における起立片45と、固定片47との間においても、内外方向の略中央位置に配置される。
【0053】
したがって、開閉体装置の構造では、隙間詰め起立片55が、中間垂下板39と屋内側垂下板41とに干渉せず、底壁部43に支持体53が取り付けられ、支持体53から隙間詰め起立片55が起立することにより、屋外側から順に、水切り板37、起立片45、中間垂下板39、隙間詰め起立片55、屋内側垂下板41、固定片47が上下交互に嵌り合うあいじゃくり構造となる。あいじゃくり構造は、風雨の容易な進入を妨げたり、屋内照明などの光の外部への漏れや、外部光などの光の屋内側への侵入を防いだり、こじ開け具(バールなどの工具)を差し込みにくくして防犯性を高めたりできる。
【0054】
図10は、下枠23を車輪61が通過する際の動作説明図である。
そして、開閉体装置の構造では、下枠23における起立片45と、固定片47との間の略中央位置に隙間詰め起立片55が配置されることにより、従来の下枠23における溝幅Wを半分以下の溝幅Wsに狭めることができる。これにより、従来では起立片45と、固定片47との間に落ち込んでしまう車輪61を、隙間詰め起立片55の上端縁で支持することができる。その結果、下枠23への幅木21の着座構造を阻害することなく、下枠23の屋内外方向の溝幅Wを狭めて、移動体における車輪61の落ち込みを抑制することができる。
【0055】
また、この開閉体装置の構造では、支持体53の隙間詰め起立片55に、固定基部59が形成される。固定基部59は、下枠23の雨水誘導面57に平行となって取り付けられる。雨水誘導面57は、屋外側へ向かって下り傾斜して底壁部43に形成される。これにより、下枠23は、上方より底壁部43へ流れ落ちた雨水を、屋外側へ排水可能としている。
【0056】
隙間詰め起立片55は、この雨水誘導面57に、固定基部59を介して固定される。つまり、支持体53は、屋外側へ向かって下る傾斜面に固定されることになる。ここで、支持体53は、固定基部59と隙間詰め起立片55とが、鋭角θaな角部を介して接続され略レ字状に形成されているので、隙間詰め起立片55をほぼ鉛直方向に起立させることができる。これにより、隙間詰め起立片55は、車輪61から荷重が加えられた際に、板厚方向に変形する曲げ荷重よりも大きな座屈荷重で車輪61からの荷重を支持することができる。その結果、屋外側へ向かって下り傾斜する雨水誘導面57に、ほぼ鉛直方向に隙間詰め起立片55を起立させて固定でき、隙間詰め起立片55の耐荷重を大きく確保できる。
【0057】
また、この開閉体装置の構造では、屋外側から順に、水切り板37、起立片45、中間垂下板39、隙間詰め起立片55、屋内側垂下板41、固定片47が交互に嵌り合うのに加え、さらに屋内側垂下板41と固定片47との間に、支持体53から起立する隙間詰め起立補助片83をさらに配置したあいじゃくり構造とすることができる。
【0058】
これにより、下枠23の屋内外方向の溝幅をさらに狭めることができる。また、より多くの箇所で車輪61を支持できるようになるので、荷重を分散させることができる。つまり、隙間詰め起立片55に加わる荷重を低減し、耐久性を高めることができる。さらに、嵌め合い箇所が増えるので、風雨の進入、光の漏れや侵入、防犯性により有利な構造とすることができる。その結果、下枠23の屋内外方向の溝幅をさらに狭めて、移動体における車輪61をより落ち込みにくくできるとともに、支持体53の耐久性も高めることができる。
【0059】
また、この開閉体装置の構造では、支持体53を、オプションとして考えることができる。すなわち、開閉体装置の構造は、支持体53を、ビスやリベットなどの締結具49で簡単に取り付け・取り外しできるようにすることが可能となる。支持体53は、着脱自在とすることにより、破損や劣化での交換も容易に可能となる。さらに、色違いなどの組合せも選択可能にできる。また、支持体53は、着脱自在とすることにより、必要なときにのみ使うようにもできる。その結果、居住空間の用途に応じ支持体53の取り付け・取り外しが可能となり、異なる色やデザイン、隙間詰め起立片55の異なる数の支持体53を選択可能として、汎用性、付加価値を高めることができる。
【0060】
この他、開閉体装置の構造は、支持体53に、図示しないが、注意喚起手段を付加する構成とすることもできる。注意喚起手段は、検知手段を備えた構成とされ、この検知手段としては、支持体53を通過する人や移動体、或いは支持体53に接近する人や移動体を検知する各種センサとされる。センサは、支持体53自体、或いはその周囲に配置される重量センサや、非接触にて人や移動体を検知するエリアセンサ、3Dセンサ、焦電センサ、光学センサ、ToFセンサなどとされ、屋内から屋外や屋外から屋内など人や移動体の出入りを検知する。また、注意喚起手段は、各種センサからの信号に応じて報知を行う報知部を有しており、この報知部としては、音や光を発する発音装置や発光装置とされる。発音装置は、例えばアラーム音やブザー音など警告音を発したり、チャイムやメロディなどを流すものとされる。また、発光装置は、例えば支持体53、下枠23、サッシ下枠17、サッシ枠14、外枠27等のいずれか、或いはそれらを少なくとも1つ含む複数部分にLEDなどの発光体を組込み、それら自体が光るランプや、室内天井などのいずれかの位置からサッシ枠14の方向や支持体53に向けて明るく光を照らすライトなどとされる。これら音や光は、断続的なものでもよく、或いは連続的なものとしてもよく、すなわち、徐々に音が大きくなる、断続音から連続音に変化する、光量が徐々に大きくなる、光を点滅から点灯に変化させる、発光色を変化させるなど注意を喚起するものとする。
【0061】
そして、このような注意喚起手段によれば、サッシ枠14や下枠23上など出入口部分である開口部12を通過する、或いは開口部12に近づく人や移動体をセンサにて検知し、これら人や移動体に対し、開口部12であることを音や光にて知らせることが可能となる。
【0062】
また、報知部としては、この開口部12から離れた位置にいる人など外部に向けて、この開口部12を通過または開口部12に近づく人や移動体がいることを知らせるものとしてもよい。なお報知部は、音や光だけではなく、振動などを発するものとしてもよく、例えば、通過する人が所持する携帯型情報端末などが振動することで、その開口部12であることを知らせ、注意を促すものとしてもよい。
【0063】
このような注意喚起手段を有することで、開口部12を通過する人やこの開口部12に近づく人は、より意識してこの開口部12の通過を行うことが可能となる。
【0064】
また、上述した着脱自在な構成と、注意喚起手段とを組み合わせることで、注意を促す手段の組み合わせ等を利用者に応じて変更するなどが可能となる。
【0065】
従って、本実施形態に係る開閉体装置の構造によれば、下枠23への幅木21の着座構造を阻害することなく、下枠23の屋内外方向の凹状の溝幅を狭め、且つ隙間埋め起立片55を起立片45と固定片47との間で同じ高さとなるよう支持体53を配置していることから、屋内外方向に各片55,45,47の上端縁が揃い、車いすなど移動体における車輪61の落ち込みを抑制でき、また、通行する人の足の引っ掛かりを抑制することができる。
【符号の説明】
【0066】
11…開閉体装置(シャッター)
13…外壁
17…サッシ下枠
19…開閉体(シャッターカーテン)
21…幅木
23…下枠
37…水切り板
39…中間垂下板
41…屋内側垂下板
43…底壁部
45…起立片
47…固定片
53…支持体
55…隙間詰め起立片
57…雨水誘導面
59…固定基部
77…支持体
81…支持体
83…隙間詰め起立補助片
85…支持体