特開 2024-49884 調光シート

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)

(12)【公報種別】公開特許公報(A)

(11)【公開番号】P2024049884

(43)【公開日】2024-04-10

(54)【発明の名称】調光シート

(51)【国際特許分類】

   G02F 1/13 20060101AFI20240403BHJP

   G02F 1/1345 20060101ALI20240403BHJP

【ＦＩ】

G02F1/13 505

G02F1/1345

【審査請求】未請求

【請求項の数】6

【出願形態】ＯＬ

(21)【出願番号】P 2022156384

(22)【出願日】2022-09-29

(71)【出願人】

【識別番号】000003193

【氏名又は名称】ＴＯＰＰＡＮホールディングス株式会社

(74)【代理人】

【識別番号】100105957

【弁理士】

【氏名又は名称】恩田 誠

(74)【代理人】

【識別番号】100068755

【弁理士】

【氏名又は名称】恩田 博宣

(72)【発明者】

【氏名】中村 玄

【テーマコード（参考）】

2H088

2H092

【Ｆターム（参考）】

2H088EA33

2H088GA01

2H088GA10

2H088HA01

2H088HA02

2H088MA20

2H092GA11

2H092GA33

2H092GA41

2H092GA48

2H092HA04

2H092NA25

2H092PA01

2H092RA10

(57)【要約】

【課題】調光層の封止性を高めた調光シートを提供する。
【解決手段】調光シートは、平面視において、表透明基材のなかで調光層から露出する表外側端面２１Ｅと裏向き端子区画面３２Ｅとの間の部分に支持され、調光層の端面のなかで裏向き端子区画面３２Ｅに重なる部分を封止する裏向き封止部４２Ｅと、裏透明基材のなかで調光層から露出する裏外側端面３１Ｅと表内側端面２２Ｅとの間の部分に支持され、調光層の端面のなかで表内側端面２２Ｅに重なる部分を封止する表向き封止部４１Ｅであって、スリットＳを通じて裏向き封止部４２Ｅと接続されると共に、スリットＳを含む領域で裏向き封止部４２Ｅと重畳する表向き封止部４２Ｅと、をさらに備える。
【選択図】図１

【特許請求の範囲】

【請求項1】

表電極層を支持する表透明基材と、
裏電極層を支持する裏透明基材と、
液晶組成物を含有する調光層と、を備え、
前記表電極層と前記裏電極層とが前記表透明基材と前記裏透明基材との間に配置され、前記調光層が前記表電極層と前記裏電極層とに挟まれた調光シートであって、
前記表透明基材の表面と対向する視点から見た平面視において、
前記表透明基材の端面は、表内側端面と表外側端面とこれらを繋ぐ表接続端面とを備え、
前記裏透明基材の端面は、裏内側端面と裏外側端面とこれらを繋ぐ裏接続端面とを備え、
前記裏内側端面は、前記表外側端面よりも前記表面の内側に配置され、
前記裏外側端面は、前記表内側端面よりも前記表面の外側に配置され、
前記表接続端面と前記裏接続端面とは、前記表透明基材から前記裏透明基材までを貫通するスリットを構成し、
前記調光シートは、前記平面視において、
前記表透明基材のなかで前記調光層から露出する部分であって前記表外側端面と前記裏内側端面との間の部分に支持され、前記調光層の端面のなかで前記裏内側端面に重なる部分を封止する裏向き封止部と、
前記裏透明基材のなかで前記調光層から露出する部分であって前記裏外側端面と前記表内側端面との間の部分に支持され、前記調光層の端面のなかで前記表内側端面に重なる部分を封止する表向き封止部であって、前記スリットを通じて前記裏向き封止部と接続されると共に、前記スリットを含む領域で前記裏向き封止部と重畳する前記表向き封止部と、をさらに備える
ことを特徴とする調光シート。

【請求項2】

前記表接続端面の全体は、前記平面視において前記裏接続端面の全体と重なる
請求項１に記載の調光シート。

【請求項3】

前記表電極層は、裏向き端子を備え、
前記裏向き端子は、前記平面視において前記表外側端面と前記裏内側端面とに囲まれ、
前記裏向き封止部は、前記裏向き端子を覆う
請求項１に記載の調光シート。

【請求項4】

前記表電極層は、裏向き端子を備え、
前記裏内側端面は、第１裏内側端面と第２裏内側端面とを備え、
前記表外側端面と前記第１裏内側端面との距離は、前記表外側端面と前記第２裏内側端面との距離よりも大きく、前記第１裏内側端面と前記表外側端面とが、前記平面視において前記裏向き端子を挟み、
前記表接続端面は、前記平面視において前記第２裏内側端面と前記表外側端面とを繋ぐ
請求項１に記載の調光シート。

【請求項5】

前記平面視において、
前記表外側端面と前記裏外側端面とが直線状に連なり、
前記表内側端面が前記裏外側端面に追従する直線状を有する
請求項１に記載の調光シート。

【請求項6】

前記表電極層は、裏向き端子を備え、
前記裏電極層は、表向き端子を備え、
前記裏内側端面は、第１裏内側端面と第２裏内側端面とを備え、
前記平面視において、
前記表外側端面と前記裏外側端面とが直線状に連なり、
前記第２裏内側端面が前記表外側端面に追従する直線状を有し、かつ前記表内側端面と直線状に連なり、
前記表外側端面と前記第１裏内側端面との距離は、前記表外側端面と前記第２裏内側端面との距離よりも大きく、前記第１裏内側端面と前記表外側端面とが、前記平面視において前記裏向き端子を挟み、
前記表接続端面は、前記平面視において前記第２裏内側端面と前記表外側端面とを繋ぎ、
前記表内側端面と前記裏外側端面との間隙が前記表向き端子に接続される
請求項５に記載の調光シート。

【発明の詳細な説明】

【技術分野】

【0001】

本開示は、表透明基材と裏透明基材との間に調光層を備えた調光シートに関する。

【背景技術】

【0002】

調光シートは、表透明基材と裏透明基材とを備える。表透明基材の一側面は、表透明電極層を支持する。裏透明基材の一側面は、裏透明電極層を支持する。調光層は、表透明電極層と裏透明電極層との間に配置されている。調光層は、複数の空隙を区画する透明高分子層と、各空隙を充填する液晶組成物とを含む。表透明電極層と裏透明電極層との間の電圧変更は、調光層における液晶化合物の配向状態を変え、これによって調光シートの透明度合いを変える。

【0003】

調光シートの周方向に延在する縁は、裏透明基材の端面、調光層の端面、および表透明基材の端面を備える。表透明基材の端面と調光層の端面とは、調光シートの縁において、裏透明基材の端面よりも裏透明基材の内側に配置されている。裏透明基材の一側面は、裏支持部と裏縁部とを備える。裏支持部は、裏透明基材の一側面において調光層を支持する。表透明基材の一側面と対向する視点から見て、表透明基材の端面と調光層の端面とは、裏縁部と裏支持部とを区切る。表透明基材の端面と調光層の端面とが裏透明基材の端面よりも裏透明基材の内側に配置される分だけ、裏縁部は調光層から露出する。縁封止部は、裏透明基材の裏縁部に配置されると共に、裏縁部と裏支持部とを区切る調光層の端面を封止する。これによって、調光シートの周方向では、調光層の高い封止性が実現されると共に、当該封止性の安定化が図られる（例えば、特許文献１を参照）。

【先行技術文献】

【特許文献】

【0004】

【特許文献1】特開２０２０－１７７０３９号公報

【発明の概要】

【発明が解決しようとする課題】

【0005】

一方、各透明電極層は、調光層に接する回路部と、調光層から露出する端子とを備える。表透明電極層は、表回路部と裏向き端子とを備える。裏透明電極層は、裏回路部と表向き端子とを備える。回路部は、端子に電気的に接続される。調光シートを駆動する電圧信号は、各透明電極層の端子に入力される。

【0006】

表向き端子は、上述した裏縁部と同じく裏透明電極層のなかで調光層から露出する。表透明基材の端面と調光層の端面とは、表向き端子において裏透明基材の端面よりも裏透明基材の内側に配置される。表透明基材の一側面と対向する視点から見て、表向き端子は、裏縁部と同じく表透明基材の端面と調光層の端面とによって裏回路部から区切られる。表向き端子封止部は、表向き端子の縁に配置されると共に、表向き端子を区切る調光層の端面を封止する。このように、表向き端子封止部と上記縁封止部とは、共通する裏透明基材の一側面に支持されると共に、共通する表透明基材の端面に追従する。このため、表向き端子封止部は、表透明基材の端面に沿って縁封止部から延長され得る。

【0007】

これに対し、裏向き端子は、表透明電極層のなかで調光層から露出する。裏透明基材の端面と調光層の端面とは、裏向き端子において表透明基材の端面よりも表透明基材の内側に配置される。裏向き端子は、裏透明基材の端面と調光層の端面によって表回路部から区切られる。裏向き端子封止部は、裏向き端子の縁に配置されると共に、裏向き端子を区切る調光層の端面を封止する。このように、裏向き端子封止部と上記縁封止部とは、各別の透明基材の一側面に支持されると共に、各別の透明基材の端面に追従する。このため、裏透明基材の端面に追従する裏向き端子封止部は、表透明基材の端面に追従する縁封止部から分断される。そして、調光層の端面を封止する裏向き端子封止部と、調光層の端面を封止する縁封止部との分断は、調光層の封止を妨げてしまう。なお、調光層の封止性を高める要請は、裏向き端子封止部と縁封止部とを備える調光シートのみならず、調光層の端面が各別の透明基材に区切られる調光シートに共通する。

【課題を解決するための手段】

【0008】

上記課題を解決する調光シートは、表電極層を支持する表透明基材と、裏電極層を支持する裏透明基材と、液晶組成物を含有する調光層と、を備え、前記表電極層と前記裏電極層とが前記表透明基材と前記裏透明基材との間に配置され、前記調光層が前記表電極層と前記裏電極層とに挟まれた調光シートである。前記表透明基材の表面と対向する視点から見た平面視において、前記表透明基材の端面は、表内側端面と表外側端面とこれらを繋ぐ表接続端面とを備える。前記裏透明基材の端面は、裏内側端面と裏外側端面とこれらを繋ぐ裏接続端面とを備える。前記裏内側端面は、前記表外側端面よりも前記表面の内側に配置され、前記裏外側端面は、前記表内側端面よりも前記表面の外側に配置され、前記表接続端面と前記裏接続端面とは、前記表透明基材から前記裏透明基材までを貫通するスリットを構成する。前記調光シートは、前記平面視において、前記表透明基材のなかで前記調光層から露出する部分であって前記表外側端面と前記裏内側端面との間の部分に支持され、前記調光層の端面のなかで前記裏内側端面に重なる部分を封止する裏向き封止部と、前記裏透明基材のなかで前記調光層から露出する部分であって前記裏外側端面と前記表内側端面との間の部分に支持され、前記調光層の端面のなかで前記表内側端面に重なる部分を封止する表向き封止部であって、前記スリットを通じて前記裏向き封止部と接続されると共に、前記スリットを含む領域で前記裏向き封止部と重畳する前記表向き封止部と、をさらに備える。

【0009】

上記構成によれば、平面視において、調光層の端面なかで表内側端面に重なる部分は、表向き封止部に封止される。表向き封止部は、裏透明基材に支持される。平面視において、調光層の端面なかで裏内側端面に重なる部分は、裏向き封止部によって封止される。裏向き封止部は、表透明基材に支持される。ここで、表向き封止部は、スリットを通じて裏向き封止部に接続されると共に、調光シートの縁に配置されたスリットで裏向き封止部と重畳する。このため、裏向き封止部が表向き封止部に接続され、これによって裏向き封止部と表向き封止部とが恰も１つの封止部として機能する。加えて、裏向き封止部がスリットで表向き封止部に重畳することは、２つの透明基材に支持されないスリットでのシートの機械的な強度を高める。

【0010】

上記調光シートにおいて、前記表接続端面の全体は、前記平面視において前記裏接続端面の全体と重なってもよい。
平面視において、表接続端面のなかで裏透明基材に重ならない部分は、２つの透明基材が重なる部分と比べて、裏透明基材に支持されない分だけ機械的に脆弱である。裏接続端面のなかで表透明基材に重ならない部分もまた、２つの透明基材が重なる部分と比べて、表透明基材に支持されない分だけ機械的に脆弱である。上記構成によれば、表接続端面の全体が裏接続端面の全体に重なるため、透明基材に重ならない部分を含む構成と比べて、機械的な強度が高まる。

【0011】

上記調光シートにおいて、前記表電極層は、裏向き端子を備え、前記裏向き端子は、前記平面視において前記表外側端面と前記裏内側端面とに囲まれ、前記裏向き封止部は、前記裏向き端子を覆ってもよい。

【0012】

上記構成によれば、裏向き封止部が裏向き端子を覆う。スリットで重畳する裏向き封止部が裏向き端子に支持されるため、２つの透明基材に支持されないスリットでの機械的な強度がさらに高まる。そして、調光層の端面なかで裏向き端子を区切る部分の封止性が高まる。

【0013】

上記調光シートにおいて、前記表電極層は、裏向き端子を備え、前記裏内側端面は、第１裏内側端面と第２裏内側端面とを備え、前記表外側端面と前記第１裏内側端面との距離は、前記表外側端面と前記第２裏内側端面との距離よりも大きく、前記第１裏内側端面と前記表外側端面とが、前記平面視において前記裏向き端子を挟み、前記表接続端面は、前記平面視において前記第２裏内側端面と前記表外側端面とを繋いでもよい。

【0014】

上記構成によれば、表外側端面と第１裏内側端面との距離が表外側端面と第２裏内側端面との距離よりも大きい分だけ、配線に接続される裏向き端子の面積が大きい。また、表外側端面と第２裏内側端面との距離が表外側端面と第１裏内側端面との距離よりも小さい分だけ、表接続端面の長さが短い。すなわち、表外側端面と第２裏内側端面との距離が小さい分だけ、表透明基材から裏透明基材までを貫通するスリットの大きさが小さい。このため、裏向き端子の面積が確保されながらも、透明基材に支持されない部分に由来した機械的な強度の低下が抑制される。そして、裏向き端子とスリットとの第1方向における距離は、第２裏内側端面が介在する分だけ長い。外部配線の接続される裏向き端子は、外部配線から受ける反りや張りなどの機械的な負荷を受ける。２つの透明基材に支持されないスリットと裏向き端子とが離間する上述した構成は、調光シートにおけるスリットでの機械的な負荷そのものを低める。

【0015】

上記調光シートは、前記平面視において、前記表外側端面と前記裏外側端面とが直線状に連なり、前記表内側端面が前記裏外側端面に追従する直線状を有してもよい。
上記構成によれば、表外側端面と裏外側端面とが直線状に連なる。このため、表外側端面と裏外側端面とが相互に離間したり、表外側端面と裏外側端面とが屈曲したりする場合と比べて、表外側端面と裏外側端面とから構成される調光シートの縁の部分で機械的な強度が高まる。このように、機械的に強度の高められた調光シートの縁に沿って表向き封止部が配置されている。このため、表向き封止部による封止性が高まると共に、２つの透明基材に支持されないスリットでの機械的な強度がさらに高まる。

【0016】

上記調光シートにおいて、前記表電極層は、裏向き端子を備え、前記裏電極層は、表向き端子を備え、前記裏内側端面は、第１裏内側端面と第２裏内側端面とを備え、前記平面視において、前記表外側端面と前記裏外側端面とが直線状に連なり、前記第２裏内側端面が前記表外側端面に追従する直線状を有し、かつ前記表内側端面と直線状に連なり、前記表外側端面と前記第１裏内側端面との距離は、前記表外側端面と前記第２裏内側端面との距離よりも大きく、前記第１裏内側端面と前記表外側端面とが、前記平面視において前記裏向き端子を挟み、前記表接続端面は、前記平面視において前記第２裏内側端面と前記表外側端面とを繋ぎ、前記表内側端面と前記裏外側端面との間隙が前記表向き端子に接続されてもよい。

【0017】

上述したように、外部配線の接続される裏向き端子や表向き端子は、外部配線から受ける反りや張りなどの機械的な負荷を受ける。２つの透明基材に支持されないスリットと２つの端子とが離間する構成は、調光シートにおけるスリットでの機械的な負荷そのものを低める。

【発明の効果】

【0018】

本開示の調光シートによれば、調光層の封止性を高められる。

【図面の簡単な説明】

【0019】

【図1】図１は、調光シートを示す平面図である。

【図2】図２は、調光シートの端面を示す斜視図である。

【図3】図３は、図１のIII－III線断面図である。

【図4】図４は、図１のIV－IV線断面図である。

【図5】図５は、調光シートの断面図である。

【図6】図６は、変更例の調光シートを示す平面図である。

【図7】図７は、変更例の調光シートを示す平面図である。

【発明を実施するための形態】

【0020】

以下、図１から図５を参照して調光シートの一実施形態を説明する。
図１が示すように、調光シート１０は、表透明フィルム２０、裏透明フィルム３０、および調光層４０（図２を参照）を備える。調光シート１０における端面の一部は、シート端面１１Ｅである。シート端面１１Ｅは、第１方向Ｄ１に延在している。シート端面１１Ｅは、１つの表外側端面２１Ｅと、２つの裏外側端面３１Ｅとを備える。表外側端面２１Ｅは、表透明フィルム２０における端面の一部である。２つの裏外側端面３１Ｅは、裏透明フィルム３０における端面の一部である。１つの表外側端面２１Ｅは、２つの裏外側端面３１Ｅに挟まれている。

【0021】

第２方向Ｄ２は、調光シート１０の表面と対向する視点から見た平面視において、第１方向Ｄ１と直交する。第２方向Ｄ２は、調光シート１０の中心からシート端面１１Ｅに向く。なお、調光シート１０は、第１方向Ｄ１と第２方向Ｄ２とを含む平面状を有してもよいし、曲面状を有してもよい。シート端面１１Ｅは、直線状を有してもよいし、曲線状を有してもよい。

【0022】

［シート層構成］
図２が示すように、表透明フィルム２０は、表透明基材２３と表電極層２４とを備える。表透明基材２３は、表電極層２４を支持する。裏透明フィルム３０は、裏透明基材３３と裏電極層３４とを備える。裏透明基材３３は、裏電極層３４を支持する。

【0023】

表電極層２４と裏電極層３４とは、表透明基材２３と裏透明基材３３との間に配置されている。調光層４０は、表電極層２４と裏電極層３４とに挟まれている。調光層４０は、表電極層２４と裏電極層３４との間に供給される電圧信号によって駆動される。調光シート１０は、表電極層２４と調光層４０との間に、配向層をさらに備えてもよい。調光シート１０は、裏電極層３４と調光層４０との間に、配向層をさらに備えてもよい。

【0024】

各透明基材２３，３３は、それぞれ可視光を透過する光透過性、および電気的な絶縁性を有する。各透明基材２３，３３を構成する材料は、有機高分子化合物、または無機高分子化合物である。有機高分子化合物の一例は、ポリエステル、ポリアクリレート、ポリカーボネート、ポリオレフィンからなる群から選択される少なくとも１つである。無機高分子化合物の一例は、二酸化ケイ素、酸窒化ケイ素、及び窒化ケイ素からなる群から選択される少なくとも１つである。

【0025】

各電極層２４，３４は、それぞれ可視光を透過する光透過性、および電気的な導電性を有する。各電極層２４，３４を構成する材料の一例は、それぞれ酸化インジウムスズ、フッ素ドープ酸化スズ、酸化スズ、酸化亜鉛、カーボンナノチューブ、ポリ３，４‐エチレンジオキシチオフェンからなる群から選択される少なくとも１つである。

【0026】

調光層４０は、電圧の印加によって印加後の光透過率を印加前の光透過率とは異ならせる。調光層４０の一例は、透明有機高分子層と液晶組成物とを備える。透明有機高分子層は、表電極層２４と裏電極層３４との間に、液晶組成物によって充填される空隙を区画する。液晶組成物は、透明有機高分子層が有する空隙に充填される。液晶組成物は、液晶化合物を含む。液晶化合物の一例は、シッフ塩基系化合物、アゾ系化合物、アゾキシ系化合物、ビフェニル系化合物、ターフェニル系化合物、安息香酸エステル系化合物、トラン系化合物、ピリミジン系化合物、シクロヘキサンカルボン酸エステル系化合物、フェニルシクロヘキサン系化合物、ジオキサン系化合物からなる群から選択される少なくとも１つである。

【0027】

調光層４０における液晶組成物の保持型式の一例は、高分子ネットワーク型、高分子分散型、およびカプセル型から構成される群から選択されるいずれか１つである。高分子分散型は、孤立した多数の空隙を透明有機高分子層のなかに備え、高分子層に分散した空隙のなかに液晶組成物を保持する。高分子ネットワーク型は、三次元の網目状を有した透明な高分子ネットワークを備え、相互に連通した網目状の空隙のなかに液晶組成物を保持する。高分子ネットワークは、透明有機高分子層の一例である。カプセル型は、カプセル状を有した液晶組成物を透明有機高分子層のなかに保持する。なお、液晶組成物は、上述した液晶化合物以外に、透明有機高分子層を形成するためのモノマー、および二色性色素を含有してもよい。

【0028】

［シート平面構成］
図１に戻り、表透明基材２３の端面は、１つの表外側端面２１Ｅと、２つの表内側端面２２Ｅと、２つの表接続端面１Ｂとを備える。表透明基材２３の端面は、表向き端子区画面２３Ｅをさらに備える。１つの表外側端面２１Ｅ、２つの表内側端面２２Ｅ、２つの表接続端面１Ｂ、および１つの表向き端子区画面２３Ｅは、平面視において分岐しない１つの折れ線状を有する。

【0029】

表外側端面２１Ｅは、シート端面１１Ｅを構成する。表外側端面２１Ｅは、平面視において第１方向Ｄ１に延在している。表外側端面２１Ｅは、平面視において直線状を有する。

【0030】

表内側端面２２Ｅは、表外側端面２１Ｅと同じく、平面視において第１方向Ｄ１に延在している。表内側端面２２Ｅは、平面視において直線状を有する。１つの表外側端面２１Ｅは、第１方向Ｄ１において２つの表内側端面２２Ｅに挟まれている。第１方向Ｄ１において、表外側端面２１Ｅの長さは、表内側端面２２Ｅの長さよりも長くてもよいし、表内側端面２２Ｅの長さ以下でもよい。第１方向Ｄ１において、２つの表内側端面２２Ｅの長さは、相互に等しくてもよいし、相互に異なってもよい。

【0031】

表透明基材２３の端面は、２つの表接続端面１Ｂを備える。各表接続端面１Ｂは、表外側端面２１Ｅの各端部に１つずつ表内側端面２２Ｅを繋ぐ。表接続端面１Ｂは、平面視において第２方向Ｄ２に延在している。表接続端面１Ｂの第２方向Ｄ２における長さは、表外側端面２１Ｅの第１方向Ｄ１における長さよりも短い。表接続端面１Ｂの第２方向Ｄ２における長さは、表外側端面２１Ｅの第２方向Ｄ２における長さよりも短い。表接続端面１Ｂの第２方向Ｄ２における長さは、表内側端面２２Ｅの第１方向Ｄ１における長さよりも短い。表外側端面２１Ｅの各端部は、別々の表接続端面１Ｂに接続されている。各表接続端面１Ｂは、別々の表内側端面２２Ｅにおける端部に接続されている。

【0032】

表向き端子区画面２３Ｅは、平面視において逆Ｕ字状を有する。表向き端子区画面２３Ｅは、平面視において１つの表内側端面２２Ｅの第１方向Ｄ１に配置される。表向き端子区画面２３Ｅは、１つの表内側端面２２Ｅに接続されている。表向き端子区画面２３Ｅは、平面視において表内側端面２２Ｅに対する第２方向Ｄ２の反対方向に配置されている。第１方向Ｄ１において、表向き端子区画面２３Ｅの長さは、表外側端面２１Ｅの長さよりも長くてもよいし、表外側端面２１Ｅの長さ以下でもよい。第１方向Ｄ１において、表向き端子区画面２３Ｅの長さは、表内側端面２２Ｅの長さよりも長くてもよいし、表内側端面２２Ｅの長さ以下でもよい。

【0033】

図２に戻り、表電極層２４の端面は、表透明基材２３の端面に連なる。表電極層２４の端面は、表外側端面２１Ｅ、表接続端面１Ｂ、表内側端面２２Ｅ、および表向き端子区画面２３Ｅのそれぞれから表透明基材２３の厚さ方向に連なる。表電極層２４の端面は、平面視において表透明基材２３の端面と一致する。

【0034】

図１に戻り、裏透明基材３３の端面は、２つの裏外側端面３１Ｅと、２つの裏接続端面２Ｂ、図１の破線で示す逆Ｕ字状を有した裏向き端子区画面３２Ｅとを備える。裏向き端子区画面３２Ｅは、裏内側端面の一例である。２つの裏外側端面３１Ｅ、２つの裏接続端面２Ｂ、および裏向き端子区画面３２Ｅは、平面視において分岐しない１つの折れ線状を有する。

【0035】

裏外側端面３１Ｅは、シート端面１１Ｅを構成する。２つの裏外側端面３１Ｅは、それぞれ第１方向Ｄ１に延在している。裏外側端面３１Ｅは、平面視において表透明フィルム２０の表外側端面２１Ｅに連なる直線状を有する。

【0036】

裏向き端子区画面３２Ｅは、平面視において表外側端面２１Ｅよりも表透明基材２３の表面の内側に配置されている。裏向き端子区画面３２Ｅは、平面視において表透明フィルム２０の表接続端面１Ｂから表透明基材２３の表面の内側に配置されている。裏向き端子区画面３２Ｅは、第１方向Ｄ１において２つの裏外側端面３１Ｅに挟まれている。第１方向Ｄ１において、裏向き端子区画面３２Ｅの長さは、表向き端子区画面２３Ｅの長さよりも長くてもよいし、表向き端子区画面２３Ｅの長さ以下でもよい。第１方向Ｄ１において、裏向き端子区画面３２Ｅの長さは、表内側端面２２Ｅの長さよりも長くてもよいし、表内側端面２２Ｅの長さ以下でもよい。第２方向Ｄ２において、裏向き端子区画面３２Ｅの長さは、表向き端子区画面２３Ｅの長さよりも長くてもよいし、表向き端子区画面２３Ｅの長さ以下でもよい。

【0037】

裏透明基材３３の端面は、２つの裏接続端面２Ｂを備える。各裏接続端面２Ｂは、裏向き端子区画面３２Ｅの各端部に１つずつ裏外側端面３１Ｅを繋ぐ。裏接続端面２Ｂは、平面視において第２方向Ｄ２に延在している。各裏外側端面３１Ｅは、別々の裏接続端面２Ｂに接続されている。各裏接続端面２Ｂは、１つの裏向き端子区画面３２Ｅにおける別々の端部に接続されている。裏接続端面２Ｂと裏向き端子区画面３２Ｅとの境界点は、平面視において表内側端面２２Ｅの一端部である。言い換えれば、表透明フィルム２０の表内側端面２２Ｅは、平面視において裏接続端面２Ｂと裏向き端子区画面３２Ｅとの境界点から第２方向Ｄ２に延在している。

【0038】

図２に戻り、裏電極層３４の端面は、裏透明基材３３の端面に連なる。裏電極層３４の端面は、裏外側端面３１Ｅ、裏向き端子区画面３２Ｅ、および裏接続端面２Ｂのそれぞれから裏透明基材３３の厚さ方向に連なる。

【0039】

図１に戻り、調光層４０の端面は、平面視において裏透明フィルム３０の裏向き端子区画面３２Ｅと一致する部分を備える。表電極層２４は、表回路部と裏向き端子１２Ｅとを備える。表回路部は、表電極層２４のなかで調光層４０に接する部分である。

【0040】

裏向き端子１２Ｅは、表電極層２４の表電極面２４Ｓのなかで、調光層４０から露出している。裏向き端子１２Ｅは、平面視において表外側端面２１Ｅと裏向き端子区画面３２Ｅとに囲まれている。調光層４０の端面は、平面視において表回路部と裏向き端子１２Ｅとに表電極層２４を区切る。裏透明フィルム３０の端面は、平面視において表回路部と裏向き端子１２Ｅとに表電極層２４を区切る。

【0041】

調光層４０の端面は、平面視において表向き端子区画面２３Ｅと一致する部分を備える。裏電極層３４は、裏回路部と表向き端子１３Ｅとを備える。裏回路部は、裏電極層３４のなかで調光層４０に接する部分である。

【0042】

表向き端子１３Ｅは、裏電極層３４の裏電極面３４Ｓのなかで、調光層４０から露出している。表向き端子１３Ｅは、平面視において裏外側端面３１Ｅと表向き端子区画面２３Ｅとに囲まれている。調光層４０の端面は、平面視において裏回路部と表向き端子１３Ｅとに裏電極層３４を区切る。表透明フィルム２０の端面は、平面視において裏回路部と表向き端子１３Ｅとに裏電極層３４を区切る。

【0043】

図３が示すように、裏向き端子１２Ｅは、導電性接着剤５３を介して表用配線基板５０に接着されている。導電性接着剤５３は、例えば、異方性導電フィルム、異方性導電ペースト、等方性導電フィルム、および等方性導電ペーストからなる群から選択される少なくとも一種である。表用配線基板５０は、導電性接着剤５３を通じて裏向き端子１２Ｅに駆動信号を入力する。

【0044】

図４が示すように、表向き端子１３Ｅは、導電性接着剤６３を介して裏用配線基板６０に接着されている。導電性接着剤６３は、例えば、異方性導電フィルム、異方性導電ペースト、等方性導電フィルム、および等方性導電ペーストからなる群から選択される少なくとも一種である。裏用配線基板６０は、導電性接着剤６３を通じて表向き端子１３Ｅに駆動信号を入力する。

【0045】

［封止部］
図２に戻り、表接続端面１Ｂと裏接続端面２Ｂとは、表透明基材２３から裏透明基材３３までを貫通するスリットＳを構成する。表接続端面１Ｂの全体は、平面視において裏接続端面２Ｂの全体と重なる。スリットＳは、第２方向Ｄ２に延在する。スリットＳは、平面視において表接続端面１Ｂと裏接続端面２Ｂとの重なりである。

【0046】

調光シート１０は、表向き封止部４１Ｅと裏向き封止部４２Ｅとを備える。図１において、表向き封止部４１Ｅの占有する領域は、濃いドットを付して示す。裏向き封止部４２Ｅの占有する領域は、薄いドットを付して示す。表向き封止部４１Ｅと裏向き封止部４２Ｅとが重畳する領域は、表向き封止部４１Ｅと同じく、濃いドットを付して示す。

【0047】

表向き封止部４１Ｅと裏向き封止部４２Ｅとは、それぞれ吸湿性を有した絶縁性の樹脂である。表向き封止部４１Ｅと裏向き封止部４２Ｅとを構成する封止剤は、エポキシ樹脂やアクリル系樹脂などである。

【0048】

図１の薄いドットが示すように、裏向き封止部４２Ｅは、平面視において、表電極層２４の表電極面２４Ｓのなかで表外側端面２１Ｅと裏向き端子区画面３２Ｅとの間の部分に支持される。裏向き封止部４２Ｅは、裏向き端子１２Ｅ、導電性接着剤５３、および表用配線基板５０を覆う。図１，２が示すように、裏向き封止部４２Ｅは、裏透明フィルム３０の裏面のなかで裏向き端子１２Ｅの周囲を覆う。裏向き封止部４２Ｅは、調光層４０の端面のなかで裏向き端子区画面３２Ｅに重なる部分を封止する。

【0049】

図１の濃いドットが示すように、表向き封止部４１Ｅは、平面視において、裏電極層３４の裏電極面３４Ｓのなかで裏外側端面３１Ｅと表向き端子区画面２３Ｅとの間の部分に支持される。表向き封止部４１Ｅは、表向き端子１３Ｅ、導電性接着剤６３、および裏用配線基板６０を覆う。表向き封止部４１Ｅは、表透明フィルム２０の表面のなかで表向き端子１３Ｅの周囲を覆う。表向き封止部４１Ｅは、調光層４０の端面のなかで表向き端子区画面２３Ｅに重なる部分を封止する。

【0050】

さらに、表向き封止部４１Ｅは、平面視において、裏電極層３４の裏電極面３４Ｓのなかで裏外側端面３１Ｅと表内側端面２２Ｅとの間の部分に支持される。図１，２が示すように、表向き封止部４１Ｅは、表透明フィルム２０の表面のなかで表内側端面２２Ｅの周囲を覆う。表向き封止部４１Ｅは、調光層４０の端面のなかで表内側端面２２Ｅに重なる部分を封止する。図２，５が示すように、表向き封止部４１Ｅは、スリットＳを通じて裏向き封止部４２Ｅに接続される。表向き封止部４１Ｅは、スリットＳを含む領域で裏向き封止部４２Ｅと重畳している。

【0051】

上記実施形態によれば、以下に列挙する効果が得られる。
（１）平面視において、調光層４０の端面なかで表内側端面２２Ｅに重なる部分は、表向き封止部４１Ｅに封止される。これによって、調光層４０の端面なかで表内側端面２２Ｅに重なる部分が封止される。

【0052】

（２）平面視において、調光層４０の端面なかで裏向き端子区画面３２Ｅに重なる部分は、裏向き封止部４２Ｅによって封止される。これによって、調光層４０の端面なかで裏向き端子区画面３２Ｅに重なる部分が封止される。

【0053】

（３）表向き封止部４１Ｅは、スリットＳを通じて裏向き封止部４２Ｅに接続されると共に、調光シート１０の縁に配置されたスリットＳで裏向き封止部４２Ｅと重畳する。このため、裏向き封止部４２Ｅと表向き封止部４１Ｅとの接続が調光層４０の端面封止を連続させる。すなわち、表裏に分断された裏向き封止部４２Ｅと表向き封止部４１Ｅとが恰も１つの封止部として機能する。そして、裏向き封止部４２ＥがスリットＳで表向き封止部４１Ｅに重畳することは、表透明基材２３や裏透明基材３３に支持されないスリットＳでのシートの機械的な強度を高める。

【0054】

（４）平面視において、表接続端面１Ｂのなかで裏透明基材３３に重ならない部分は、表透明基材２３が裏透明基材３３に重なる部分と比べて、裏透明基材３３に支持されない分だけ機械的に脆弱である。裏接続端面２Ｂのなかで表透明基材２３に重ならない部分もまた、表透明基材２３が裏透明基材３３に重なる部分と比べて、表透明基材２３に支持されない分だけ機械的に脆弱である。この点、表接続端面１Ｂの全体が裏接続端面２Ｂの全体に重なる構成は、透明基材２３，３３に重ならない部分を含む構成と比べて、機械的な強度が高まる。

【0055】

（５）裏向き封止部４２Ｅが裏向き端子１２Ｅの全体に支持されるため、スリットＳでの機械的な強度がさらに高まる。そして、調光層４０の端面なかで裏向き端子１２Ｅを区切る部分の封止性が高まる。

【0056】

（６）表外側端面２１Ｅと裏外側端面３１Ｅとが直線状に連なるため、表外側端面２１Ｅと裏外側端面３１Ｅとが相互に離間したり、表外側端面２１Ｅと裏外側端面３１Ｅとが屈曲したりする場合と比べて、調光シート１０の縁で機械的な強度が高まる。このように、機械的に強度の高められた調光シート１０の縁に沿って表向き封止部４１Ｅが配置されているため、表向き封止部４１Ｅによる封止性が高まると共に、スリットＳでの機械的な強度がさらに高まる。

【0057】

なお、上記実施形態は、以下のように変更して実施することもできる。
［表接続端面１Ｂ，裏接続端面２Ｂ］
・裏向き端子１２Ｅの端面は、平面視において表外側端面２１Ｅよりも表透明基材２３の表面の内側に配置されてもよい。この際、裏外側端面３１Ｅは、表外側端面２１Ｅよりも表透明基材２３の表面の内側に配置されてもよい。すなわち、表外側端面２１Ｅと裏外側端面３１Ｅとは、平面視において折れ線状や曲線状に連なってもよい。また、表外側端面２１Ｅと裏外側端面３１Ｅとは、平面視において第１方向Ｄ１に相互に離間してもよい。なお、表外側端面２１Ｅと裏外側端面３１Ｅとが第１方向Ｄ１に相互に離間する場合、表接続端面１Ｂと裏接続端面２Ｂとも同じく、平面視において第１方向Ｄ１に相互に離間する。

【0058】

・図６が示すように、表接続端面１Ｂと裏接続端面２Ｂとは、裏向き端子区画面３２Ｅの第２方向Ｄ２に配置されてもよい。こうした構成であっても、上記（１）から（６）に準じた効果は得られる。

【0059】

・図７が示すように、裏向き端子区画面３２Ｅは、平面視において第１裏内側端面１Ｅと第２裏内側端面２Ｅとを備えてもよい。表外側端面２１Ｅと第１裏内側端面１Ｅとの距離は、表外側端面２１Ｅと第２裏内側端面２Ｅとの距離よりも大きくてもよい。第１裏内側端面１Ｅと表外側端面２１Ｅとは、平面視において裏向き端子１２Ｅを挟む。表接続端面１Ｂは、平面視において第２裏内側端面２Ｅと表外側端面２１Ｅとを繋いでもよい。

【0060】

上記変更例によれば、以下に列挙する効果が得られる。
（７）表外側端面２１Ｅと第１裏内側端面１Ｅとの距離が表外側端面２１Ｅと第２裏内側端面２Ｅとの距離よりも大きい分だけ、配線に接続される裏向き端子１２Ｅの面積が大きい。

【0061】

（８）表外側端面２１Ｅと第２裏内側端面２Ｅとの距離が表外側端面２１Ｅと第１裏内側端面１Ｅとの距離よりも小さい分だけ、表接続端面１Ｂの長さが短い。すなわち、表外側端面２１Ｅと第２裏内側端面２Ｅとの距離が小さい分だけ、表透明基材２３から裏透明基材３３までを貫通するスリットＳの大きさが小さい。このため、裏向き端子１２Ｅの面積が確保されながらも、透明基材２３，３３に支持されない部分に由来した機械的な強度の低下が抑制される。

【0062】

（９）裏向き端子１２ＥとスリットＳとの第1方向Ｄ１における距離は、第２裏内側端面２Ｅが介在する分だけ長い。外部配線の接続される裏向き端子１２Ｅは、外部配線から受ける反りや張りなどの機械的な負荷を受ける。透明基材２３，３３に支持されないスリットＳと裏向き端子１２Ｅとが離間する構成は、調光シート１０におけるスリットＳでの機械的な負荷そのものを低める。

【0063】

・さらに、図７が示すように、第２裏内側端面２Ｅが表外側端面２１Ｅに追従する直線状を有してもよい。この際、第２裏内側端面２Ｅが表内側端面２２Ｅと直線状に連なり、表内側端面２２Ｅと裏外側端面３１Ｅとの間隙が表向き端子１３Ｅに接続されてもよい。

【0064】

上述したように、外部配線の接続される裏向き端子１２Ｅや表向き端子１３Ｅは、外部配線から受ける反りや張りなどの機械的な負荷を受ける。この点、上記変更例によれば、２つの透明基材２３，３３に支持されないスリットＳと２つの端子１２Ｅ，１３Ｅとが第２裏内側端面２Ｅの長さ分だけ、また表外側端面２１Ｅの長さ分だけ離間する。結果として、上記（９）に準じた効果がさらに高まる。

【0065】

［裏電極層３４］
・裏電極層３４の端面は、平面視において裏外側端面３１Ｅよりも表透明基材２３の表面の内側に配置されてもよい。裏電極層３４の端面は、平面視において表内側端面２２Ｅに重なってもよい。あるいは、裏電極層３４は、平面視において表内側端面２２Ｅと重なる線に沿って切断されてもよい。

【0066】

［スリットＳ］
・スリットＳの延在方向は、第２方向Ｄ２に限らず、第２方向Ｄ２と交差する方向でもよい。スリットＳの形状は、平面視において直線に限らず、曲線や折れ線などの線状でもよい。

【0067】

・スリットＳを構成する表接続端面１Ｂと裏接続端面２Ｂとは、第２方向Ｄ２に相互に離間してもよい。すなわち、スリットＳは、平面視において表接続端面１Ｂと裏接続端面２Ｂとの間隙でもよいし、表接続端面１Ｂと裏接続端面２Ｂとが重なる部分と、表接続端面１Ｂと裏接続端面２Ｂとの間隙との組み合わせでもよい。

【符号の説明】

【0068】

Ｄ１…第１方向
Ｄ２…第２方向
Ｓ…スリット
１Ｂ…表接続端面
２Ｂ…裏接続端面
１０…調光シート
１１Ｅ…シート端面
１２Ｅ…裏向き端子
１３Ｅ…表向き端子
２０…表透明フィルム
２１Ｅ…表外側端面
２２Ｅ…表内側端面
２３Ｅ…表向き端子区画面
２３…表透明基材
２４…表電極層
３０…裏透明フィルム
３１Ｅ…裏外側端面
３２Ｅ…裏内側端面の一例である裏向き端子区画面
３３…裏透明基材
３４…裏電極層
４０…調光層
４１Ｅ…表向き封止部
４２Ｅ…裏向き封止部

【図1】

【図2】

【図3】

【図4】

【図5】

【図6】

【図7】