(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024049901
(43)【公開日】2024-04-10
(54)【発明の名称】予実管理装置、予実管理方法、及び予実管理プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/20 20230101AFI20240403BHJP
【FI】
G06Q10/00 300
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022156413
(22)【出願日】2022-09-29
(71)【出願人】
【識別番号】398040527
【氏名又は名称】株式会社オービック
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】平井 博之
(72)【発明者】
【氏名】上野 剛光
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC15
(57)【要約】
【課題】修理案件に関する予実を簡易に把握できる仕組みを構築して修理案件の原価見積の精度を向上させることが可能な予実管理装置を提供することを目的とする。
【解決手段】本実施の形態に係る予実管理装置は、修理指示入力画面において、修理対象の製品について、製品の修理に関する修理予定と修理実績を含む修理予定実績データの修理実績を参照して、類似する過去の案件の修理実績を表示し、当該表示される修理実績を修正して、今回の修理予定を登録する修理指示入力手段と、登録画面において、修理対象の製品について、今回の修理実績を前記記憶エリアに登録する修理実績登録手段と、修理対象の製品の修理後に、照会画面において、製品修理後に、今回修理した製品について、修理予定実績データを参照して、修理予定と修理実績を表示する修理履歴照会手段と、を備えている。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御部を備え、製品の修理の予実管理を行う予実管理装置であって、
前記制御部は、
製品の修理に関する修理予定と修理実績を含む修理予定実績データを格納した記憶エリアにアクセス可能に構成されており、
修理指示入力画面において、修理対象の製品について、前記修理予定実績データの修理実績を参照して、類似する過去の案件の修理実績を表示し、当該表示される修理実績を修正して、今回の修理予定を前記記憶エリアに登録する修理指示入力手段と、
登録画面において、修理対象の製品について、今回の修理実績を前記記憶エリアに登録する修理実績登録手段と、
修理対象の製品の修理後に、照会画面において、今回修理した製品について、前記修理予定実績データを参照して、修理予定と修理実績を表示する修理履歴照会手段と、
を備えたことを特徴とする予実管理装置。
【請求項2】
前記修理履歴照会手段は、照会画面において、修理対象の製品について、前記修理予定実績データを参照して、類似する過去の案件の修理予定と修理実績を表示することを特徴とする請求項1に記載の予実管理装置。
【請求項3】
前記修理予定は、労務費の予定と材料費の予定を含み、前記修理実績は、労務費の実績と材料費の実績を含むことを特徴とする請求項1に記載の予実管理装置。
【請求項4】
前記修理予定実績データは、
修理指示番号、事業所、指示日、品目、数量を含む修理指示データと、
修理指示番号、行、払出品目、数量、単価、金額を含む修理指示払出明細データと、
修理指示番号、行、作業区分、時間、単価、金額を含む修理指示作業予定データと、
修理実績番号、事業所、修理指示番号、実績日、品目、数量、不良内容を含む修理実績データと、
修理実績番号、行、払出品目、数量、単価、金額を含む修理実績払出明細データと、
作業日報番号、修理指示番号、作業日、作業担当者、作業区分、時間を含む作業実績データと、
を含むことを特徴とする請求項3に記載の予実管理装置。
【請求項5】
前記製品は、機械製品を含むことを特徴とする請求項1~4のいずれか1つに記載の予実管理装置。
【請求項6】
制御部を備えた情報処理装置が実行する予実管理方法であって、
前記制御部は、
製品の修理に関する修理予定と修理実績を含む修理予定実績データを格納した記憶エリアにアクセス可能に構成されており、
前記制御部において実行される、
修理指示入力画面において、修理対象の製品について、前記修理予定実績データの修理実績を参照して、類似する過去の案件の修理実績を表示し、当該表示される修理実績を修正して、今回の修理予定を前記記憶エリアに登録する修理指示入力工程と、
登録画面において、修理対象の製品について、今回の修理実績を前記記憶エリアに登録する修理実績登録工程と、
修理対象の製品の修理後に、照会画面において、今回修理した製品について、前記修理予定実績データを参照して、修理予定と修理実績を表示する修理履歴照会工程と、
を含むことを特徴とする予実管理方法。
【請求項7】
制御部を備えた情報処理装置が実行するための予実管理プログラムであって、
前記制御部は、
製品の修理に関する修理予定と修理実績を含む修理予定実績データを格納した記憶エリアにアクセス可能に構成されており、
前記制御部において実行される、
修理指示入力画面において、修理対象の製品について、前記修理予定実績データの修理実績を参照して、類似する過去の案件の修理実績を表示し、当該表示される修理実績を修正して、今回の修理予定を前記記憶エリアに登録する修理指示入力工程と、
登録画面において、修理対象の製品について、今回の修理実績を前記記憶エリアに登録する修理実績登録工程と、
修理対象の製品の修理後に、照会画面において、今回修理した製品について、前記修理予定実績データを参照して、修理予定と修理実績を表示する修理履歴照会工程と、
を実行するための予実管理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、予実管理装置、予実管理方法、及び予実管理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、機械関連の修理業において、修理見積時に、交換部品・作業工数の見積(原価見積)を行う。従来、修理に関する予実管理を行うシステムとして、例えば、特許文献1がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1においては、修理案件に関する予実を簡易に把握する仕組みについては何ら記載されていない。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、修理案件に関する予実を簡易に把握できる仕組みを構築して修理案件の原価見積の精度を向上させることが可能な予実管理装置、予実管理方法、及び予実管理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、制御部を備え、製品の修理の予実管理を行う予実管理装置であって、前記制御部は、製品の修理に関する修理予定と修理実績を含む修理予定実績データを格納した記憶エリアにアクセス可能に構成されており、修理指示入力画面において、修理対象の製品について、前記修理予定実績データの修理実績を参照して、類似する過去の案件の修理実績を表示し、当該表示される修理実績を修正して、今回の修理予定を前記記憶エリアに登録する修理指示入力手段と、登録画面において、修理対象の製品について、今回の修理実績を前記記憶エリアに登録する修理実績登録手段と、修理対象の製品の修理後に、照会画面において、製品修理後に、今回修理した製品について、前記修理予定実績データを参照して、修理予定と修理実績を表示する修理履歴照会手段と、を備えたことを特徴とする。
【0007】
また、本発明の一態様によれば、前記照会履歴照会手段は、照会画面において、修理対象の製品について、前記修理予定実績データを参照して、類似する過去の案件の修理予定と修理実績を表示することにしてもよい。
【0008】
また、本発明の一態様によれば、前記修理予定は、労務費の予定と材料費の予定を含み、前記修理実績は、労務費の実績と材料費の実績を含むことにしてもよい。
【0009】
また、本発明の一態様によれば、前記修理予定実績データは、修理指示番号、事業所、指示日、品目、数量を含む修理指示データと、修理指示番号、行、払出品目、数量、単価、金額を含む修理指示払出明細データと、修理指示番号、行、作業区分、時間、単価、金額を含む修理指示作業予定データと、修理実績番号、事業所、修理指示番号、実績日、品目、数量、不良内容を含む修理実績データと、修理実績番号、行、払出品目、数量、単価、金額を含む修理実績払出明細データと、作業日報番号、修理指示番号、作業日、作業担当者、作業区分、時間を含む作業実績データと、を含むことにしてもよい。
【0010】
また、本発明の一態様によれば、前記製品は、機械製品を含むことにしてもよい。
【0011】
また、上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、制御部を備えた情報処理装置が実行する予実管理方法であって、前記制御部は、製品の修理に関する修理予定と修理実績を含む修理予定実績データを格納した記憶エリアにアクセス可能に構成されており、前記制御部において実行される、修理指示入力画面において、修理対象の製品について、前記修理予定実績データの修理実績を参照して、類似する過去の案件の修理実績を表示し、当該表示される修理実績を修正して、今回の修理予定を前記記憶エリアに登録する修理指示入力工程と、登録画面において、修理対象の製品について、今回の修理実績を前記記憶エリアに登録する修理実績登録工程と、修理対象の製品の修理後に、照会画面において、製品修理後に、今回修理した製品について、前記修理予定実績データを参照して、修理予定と修理実績を表示する修理履歴照会工程と、を含むことを特徴とする。
【0012】
また、本発明の一態様によれば、制御部を備えた情報処理装置が実行するための予実管理プログラムであって、前記制御部は、製品の修理に関する修理予定と修理実績を含む修理予定実績データを格納した記憶エリアにアクセス可能に構成されており、前記制御部において実行される、修理指示入力画面において、修理対象の製品について、前記修理予定実績データの修理実績を参照して、類似する過去の案件の修理実績を表示し、当該表示される修理実績を修正して、今回の修理予定を前記記憶エリアに登録する修理指示入力工程と、登録画面において、修理対象の製品について、今回の修理実績を前記記憶エリアに登録する修理実績登録工程と、修理対象の製品の修理後に、照会画面において、製品修理後に、今回修理した製品について、前記修理予定実績データを参照して、修理予定と修理実績を表示する修理履歴照会工程と、を実行するための予実管理プログラムであることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、修理案件に関する予実を簡易に把握できる仕組みを構築して修理案件の原価見積の精度を向上させることが可能になるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】
図1は、本実施の形態に係る予実管理装置の構成の一例を示すブロック図である。
【
図2】
図2は、本実施の形態に係る予実管理装置の全体の処理の概略を説明するためのフローを示す図である。
【
図3】
図3は、本実施の形態に係る予実管理装置の制御部の処理の具体例を説明するための図である。
【
図4】
図4は、本実施の形態に係る予実管理装置の制御部の処理の具体例を説明するための図である。
【
図5】
図5は、本実施の形態に係る予実管理装置の制御部の処理の具体例を説明するための図である。
【
図6】
図6は、本実施の形態に係る予実管理装置の制御部の処理の具体例を説明するための図である。
【
図7】
図7は、本実施の形態に係る予実管理装置の制御部の処理の具体例を説明するための図である。
【
図8】
図8は、本実施の形態に係る予実管理装置の制御部の処理の具体例を説明するための図である。
【
図9】
図9は、本実施の形態に係る予実管理装置の制御部の処理の具体例を説明するための図である。
【
図10】
図10は、本実施の形態に係る予実管理装置の制御部の処理の具体例を説明するための図である。
【
図11】
図11は、本実施の形態に係る予実管理装置の制御部の処理の具体例を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は本実施形態により限定されるものではない。
【0016】
[1.概要]
例えば、機械関連の修理業において、修理見積時に、交換部品・作業工数の見積(原価見積)を行い営業部門に見積回答する。この場合、原価見積の精度が悪く、不採算案件となるケースがある。しかしながら、従来、修理に関する予実結果を簡易的に確認する方法がなく、実態がつかめずに改善されていないケースが多い。
【0017】
そこで、本実施の形態では、修理案件に関する予実を簡易に把握できる仕組みを構築し、予実の情報を見える化(可視化)することで、修理案件の原価見積の精度を向上させる。
【0018】
本実施の形態の予実管理装置は、修理依頼時に原価見積を行う、機械製品やその他の製品を修理する場合に広く適用可能である。
【0019】
[2.構成]
本実施形態に係る予実管理装置100の構成の一例について、
図1を参照して説明する。
図1は、予実管理装置100の構成の一例を示すブロック図である。
【0020】
予実管理装置100は、市販のデスクトップ型パーソナルコンピュータである。なお、予実管理装置100は、デスクトップ型パーソナルコンピュータのような据置型情報処理装置に限らず、市販されているノート型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants)、スマートフォン、タブレット型パーソナルコンピュータなどの携帯型情報処理装置であってもよい。
【0021】
予実管理装置100は、制御部102と通信インターフェース部104と記憶部106と入出力インターフェース部108と、を備えている。予実管理装置100が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
【0022】
通信インターフェース部104は、ルータ等の通信装置および専用線等の有線または無線の通信回線を介して、予実管理装置100をネットワーク300に通信可能に接続する。通信インターフェース部104は、他の装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。ここで、ネットワーク300は、予実管理装置100と、サーバ200とを相互に通信可能に接続する機能を有し、例えばインターネットやLAN(Local Area Network)等である。
【0023】
入出力インターフェース部108には、入力装置112および出力装置114が接続されている。出力装置114には、モニタ(タッチパネルを含む)の他、スピーカやプリンタを用いることができる。入力装置112には、キーボード、マウス、およびマイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。なお、以下では、出力装置114をモニタ114またはプリンタ114とし、入力装置112をキーボード112またはマウス112として記載する場合がある。
【0024】
記憶部106には、各種のデータベース、テーブル、およびファイルなどが格納される。記憶部106には、OS(Operating System)と協働してCPU(Central Processing Unit)に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部106として、例えば、RAM(Random Access Memory)・ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および光ディスク等を用いることができる。また、記憶部106は、データテーブル106a備えている。
【0025】
データテーブル106aは、修理指示データ、修理指示払出明細データ、修理指示作業予定データ、修理実績データ、修理実績払出明細データ、作業実績データ等の各種データを格納するためのテーブルである。「修理指示データ」、「修理指示払出明細データ」、「修理指示作業予定データ」、「修理実績データ」、「修理実績払出明細データ」、「作業実績データ」を総称して、製品の修理に関する予定(「予算」、「目標」ともいう)及び実績を示す「修理予定実績データ」と称する。
【0026】
修理指示データは、修理指示番号、事業所、指示日、品目、数量を含んでいてもよい。
修理指示払出明細データは、修理指示番号、行、払出品目、数量、単価、金額を含んでいてもよい。修理指示作業予定データは、修理指示番号、行、作業区分、時間、単価、金額を含んでいてもよい。
【0027】
修理実績データは、修理実績番号、事業所、修理指示番号、実績日、品目、数量、不良内容を含んでいてもよい。修理実績払出明細データは、修理実績番号、行、払出品目、数量、単価、金額を含んでいてもよい。作業実績データは、作業日報番号、修理指示番号、作業日、作業担当者、作業区分、時間、単価、金額を含んでいてもよい。
【0028】
制御部102は、予実管理装置100を統括的に制御するCPU等である。制御部102は、OS等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。
【0029】
制御部102は、記憶部106に格納されているデータテーブル106aにアクセス可能に構成されている。なお、データテーブル106aは、他の場所(例えば、サーバ200)に設けられていてもよく、制御部102がアクセス可能な構成であればよい。
【0030】
制御部102は、機能概念的に、修理履歴照会部102aと、修理指示入力部102bと、作業実績入力部102cと、修理実績入力部102dと、画面表示制御部102eと、を備えている。
【0031】
修理履歴照会部102aは、モニタ14に表示される修理履歴照会画面において、修理対象の製品について、データテーブル106aの修理予定実績データを参照して、類似する過去の案件の修理予定と修理実績を表示する(第1の修理履歴照会処理)。また、修理履歴照会部102aは、モニタ14に表示される修理履歴照会画面において、製品の修理後に、データテーブル106aの修理予定実績データを参照して、今回修理した製品について、修理予定と修理実績を表示する(第2の修理履歴照会処理)。
【0032】
修理指示入力部102bは、修理対象の製品について、例えば、モニタ14に表示される修理指示入力画面において、担当者の操作に応じて、類似する過去の案件の修理実績を表示し、表示される修理実績を修正して、修理予定(修理指示データ、修理指示払出明細データ、修理指示作業予定データ)をデータテーブル106aに登録する。
【0033】
作業実績入力部102c及び修理実績入力部102d(修理実績登録手段)は、修理実績(修理実績データ、修理実績払出明細データ、作業実績データ)をデータテーブル106aに登録する。
【0034】
具体的には、作業実績入力部102cは、修理作業の都度、例えば、モニタ14に表示される作業実績入力画面上での担当者の操作に応じて、作業実績データ(作業日報)をデータテーブル106aに登録する。
【0035】
修理実績入力部102dは、修理の完了後、例えば、モニタ14に表示される修理実績入力画面上での担当者の操作に応じて、修理実績データや修理実績払出明細データをデータテーブル106aに登録する。
【0036】
画面表示制御部102eは、モニタ114に表示する各種画面(例えば、修理履歴照会画面、作業実績入力画面、修理実績入力画面等)の表示及びその入力を制御する。
【0037】
[3.具体例]
図1~
図11を参照して、本実施の形態における予実管理装置100の制御部102の処理の具体例について説明する。
【0038】
(3-1.全体の処理)
図2は、本実施の形態における予実管理装置100の制御部102の全体の処理の概略を説明するためのフローを示す図である。
【0039】
図2を参照して、本実施の形態における予実管理装置100の制御部102の全体の処理の概略を説明する。(1)営業部門において、顧客から製品の修理の見積依頼があった場合には、修理見積を修理部門に依頼する。(2)修理部門では、原価見積(交換部品、修理作業の見積)を作成して、営業部門に渡す。修理履歴照会部102aは、第1の修理履歴照会処理を実行する(ステップS1)。具体的には、第1の修理履歴照会処理では、修理履歴照会部102aは、モニタ14に表示される修理履歴照会画面において、担当者の操作に応じて、修理対象の製品について、データテーブル106aの修理予定実績データを参照して、類似する過去の案件の修理予定と修理実績を表示する。担当者は、類似する過去の案件の修理予定と修理実績を見ながら黒字となるような原価見積を作成する。
【0040】
また、修理部門では、当該製品について交換部品や作業予定の登録を行う。修理指示入力部102bは、修理指示入力処理(ステップS2)を実行する。具体的には、修理指示入力処理では、修理指示入力部102bは、修理対象の製品について、例えば、モニタ14に表示される修理指示入力画面において、担当者の操作に応じて、類似する過去の案件の修理実績を表示し、当該表示される修理実績を修正して、修理予定(修理指示データ、修理指示払出明細データ、修理指示作業予定データ)をデータテーブル106aに登録する。
【0041】
(3)営業部門では、顧客に見積を提示し、(4)顧客から注文を受け取ると、当該製品の修理を修理部門に依頼する。
【0042】
(5)修理部門では、製品の修理を開始し、作業日報の登録や修理完了時に使用材料の登録を行う。作業実績入力部102cは、作業実績入力処理を実行する(ステップS3)。具体的には、作業実績入力処理では、作業実績入力部102cは、修理作業の都度、例えば、モニタ14に表示される作業実績入力画面上での担当者の操作に応じて、作業実績データ(作業日報)をデータテーブル106aに登録する。
【0043】
また、修理実績入力部102dは、修理実績入力処理を実行する(ステップS4)。具体的には、修理実績入力処理では、修理実績入力部102dは、修理の完了後、例えば、モニタ14に表示される修理実績入力画面上での担当者の操作に応じて、修理実績データや修理実績払出明細データをデータテーブル106aに登録する。
【0044】
(6)修理部門では、作業が完了すると、(7)修理した製品を出荷し、営業部門に修理完了を連絡する。(8)営業部門では、製品修理の売上を計上する。
【0045】
(9)修理部門では、製品の修理について結果分析(修理の予実管理)を行う。修理履歴照会部102aは、第2の修理履歴照会処理を実行する(ステップS5)。具体的には、第2の修理履歴照会処理では、修理履歴照会部102aは、当該製品の修理後に、モニタ14に表示される修理履歴照会画面において、担当者の操作に応じて、今回の修理後の製品について、データテーブル106aの修理予定実績データを参照して、修理後の製品の修理予定と修理実績を表示する。
【0046】
(3-2.サンプルデータ)
図3~
図11は、本実施の形態における予実管理装置100の制御部102の処理の具体例を説明するためのサンプルデータを示す図である。
図3~
図11を参照して、本実施の形態における予実管理装置100の制御部102の処理の具体例を説明する。以下の説明では、金額の単位を全て「円」とし、その表記を省略する。
【0047】
(第1の修理履歴表示処理:S1)
図3~
図5を参照して、第1の修理履歴表示処理の詳細を説明する。修理履歴照会にて、過去類似案件の検索を行う。修理履歴照会部102aは、モニタ14に表示される修理履歴照会画面において、担当者の操作に応じて、対象の製品について、データテーブル106aの修理予定実績データを参照して、類似する過去の案件の修理予定と修理実績を表示する。
【0048】
図3は、データテーブル106aに登録されている修理予定実績データ(修理指示データ、修理指示払出明細データ、修理指示作業予定データ、修理実績データ、修理実績払出明細データ)のデータ例を示す図である。
【0049】
図3(A)は、修理指示データのデータ例を示す図である。修理指示データは、修理指示番号、事業所、指示日、品目、数量の項目を備えている。修理指示番号は、キー項目となる。同図に示す例では、1行目は、修理指示番号「SS0001」、事業所「A工場」、指示日「7/1」、品目「製品A」、数量「1個」となっている。
【0050】
図3(B)は、修理指示払出明細データのデータ例を示す図である。修理指示払出明細データは、材料費に関する予定データであり、修理指示番号、行、払出品目、数量、単価、金額の項目を備えている。修理指示番号及び行は、キー項目となる。同図に示す例では、1行目は、修理指示番号「SS0001」、行「1」、払出品目「部品A」、数量「1個」、単価「1,000」、金額「1,000」となっている。
【0051】
図3(C)は、修理指示作業予定データのデータ例を示す図である。修理指示作業予定データは、労務費に関する予定データであり、修理指示番号、行、作業区分、時間、単価、金額の項目を備えている。修理指示番号及び行はキー項目となる。同図に示す例では、1行目は、修理指示番号「SS0001」、行「1」、作業区分「作業A」、時間「2h」、単価「1,000」、金額「2,000」となっている。
【0052】
図3(D)は、修理実績データのデータ例を示す図である。修理実績データは、修理実績番号、事業所、修理指示番号、実績日、品目、数量、不良内容の項目を備えている。修理実績番号は、キー項目となる。同図に示す例では、1行目は、修理実績番号「SZ0001」、事業所「A工場」、修理指示番号「SS0001」、実績日「7/20」、品目「製品A」、数量「1個」、不良内容「変形」となっている。
【0053】
図3(E)は、修理実績払出明細データのデータ例を示す図である。修理実績払出明細データは、材料費に関する実績データであり、修理実績番号、行、払出品目、数量、単価、金額の項目を備えている。修理実績番号及び行はキー項目となる。同図に示す例では、1行目は、修理実績番号「SZ0001」、行「1」、払出品目「部品A」、数量「0個」、単価「1,000」、金額「0」となっている。
【0054】
図3(F)は、作業実績データのデータ例を示す図である。作業実績データは、労務費に関する実績データであり、作業日報番号、修理指示番号、作業日、作業担当者、作業区分、時間、単価、金額の項目を備えている。作業日報番号は、キー項目となる。同図に示す例では、1行目は、作業日報番号「SN0001」、修理指示番号「SZ0001」、作業日「7/19」、作業担当者「担当者A」、作業区分「作業A」、時間「1h」、単価「1,000」、金額「1,000」となっている。
【0055】
図4及び
図5は、修理履歴照会画面の表示例を示しており、
図4は、その第一画面(メイン画面)、
図5は、その詳細画面を示している。第一画面は、修理指示番号単位での内容照会、予実確認が可能となっている。第二画面は、第一画面より、選択行をダブルクリックにて起動する。修理指示番号単位での、使用材料、作業分類別の工数の予実差異が確認可能となっている。
【0056】
図4に示す第一画面は、事業所、品番、修理日、修理指示番号、不良内容(変形、割れ、摩耗等を指定するためのチェックボックス)等の検索条件を指定する検索条件エリアと、検索条件に該当する照会結果が表示される照会結果表示エリアと、不図示の実行ボタンを備えている。
【0057】
照会結果表示エリアには、修理指示番号、修理実績番号、製品コード、製品名、修理日、予定材料費(=修理指示払出明細データの払出品目の合計金額)、予定労務費(=修理指示作業予定データの作業の合計金額)、予定原価(=予定材料費+予定労務費)、実際原価(=修理実績払出明細データの払出品目の合計金額+作業実績データの作業の合計金額)、金額差異(=実際原価-予定原価)、不良内容(変形、割れ、摩擦、断線等)のデータが表示される。
【0058】
検索条件エリアで検索条件を入力して不図示の実行ボタンを押すと、データテーブル106aの修理予定実績データが参照されて該当する照会結果が表示される。
【0059】
検索条件エリアで修理元の対象製品の品番を指定して照会を行うことができる。また、不良内容を指定して照会を行うことができる。
【0060】
図4に示す例では、対象製品「H00001:製品A」を指定して実行ボタンを押下すると、対象製品「H00001:製品A」とキーとして、
図3の修理予定実績データが参照されて、照会結果表示エリアの1行目のようなデータが表示される。なお、
図3において、修理実績番号「SZ0011」については、修理予定実績データの図示を省略しているが、ここでは照会結果表示エリアの2行目のようなデータを表示するための修理予定実績データがデータテーブル106aに登録されているものとして説明する。
【0061】
ここでは、予定材料費「5,500(=1,000+4,000+500)、予定労務費「3,200(=2,000+1,000)、予定原価「8,700(=5,500+3,200)、実際原価「11,800(=4,000+1,000+3,000+1,000+1,000+600+1,200)、金額差異「3,100(=11,800-8,700)」、不良内容「変形」となっている。
【0062】
結果表示エリアの該当行をダブルクリックして選択すると、
図5に示すような第2画面に遷移して、詳細内容(内訳)を確認することができる。
図5は、
図4の照会結果表示エリアで1行目が選択された場合を示している。
【0063】
第2の画面は、材料費の予実差異を表示する材料予実差異エリアと、労務費の予実差異を表示する作業予定差異エリアを備えている。
【0064】
材料予実差異エリアには、修理指示払出明細データと修理実績払出明細データが参照されて、製品、使用予定数、予定金額、実績数、実績金額、差異数量、金額差異、その合計が表示される。
【0065】
作業予実差異エリアには、修理指示作業予定データと修理実績データが参照されて、製品、作業内容、予定工数、予定金額、実績工数、実績金額、工数差異、金額差異、その合計が表示される。
【0066】
過去の類似案件を検索・確認することで、今回見積の精度向上を図る。また、次に説明するように、修理指示入力時に過去実績(修理実績情報)より参照呼出しが可能となっている。担当者は、第1画面及び第2画面を見ながら過去の予実を分析して、黒字になるような原価見積を作成する。
【0067】
(修理指示入力処理:S2)
図6及び
図7を参照して、修理指示入力処理の詳細を説明する。修理指示入力にて、作業予定時間・交換部品の登録を行う。修理指示入力部102bは、修理対象の製品について、例えば、モニタ14に表示される修理指示入力画面において、担当者の操作に応じて、類似する過去の案件の修理実績を表示し、当該表示される修理実績を修正して、修理予定(修理指示データ、修理指示払出明細データ、修理指示作業予定データ)をデータテーブル106aに登録する。
【0068】
図6(A)は、修理実績データのデータ例を示す図である。
図6(B)は、修理実績払出明細データのデータ例を示す図である。
図6(c)は、作業実績データのデータ例を示す図である。
図6に示すデータは
図3と同様である。
【0069】
図7(A)は、変更前の修理指示入力画面の表示例、
図7(B)は変更前の修理指示入力画面の表示例、
図7(C)、(D)、(E)は、今回登録される修理指示データ、修理指示払出明細データ、修理指示作業予定データのデータ例を示す図である。
【0070】
修理指示入力画面では、過去実績を複写して、内容の修正(見直を含む)を行い、予定を登録する。
図7(A)において、修理指示入力画面は、修理実績番号を入力する欄と、事業所、指示日、作業着手日、作業納期、指示数を入力する入力エリアと、作業予定を入力する作業予定入力エリアと、払出明細を入力する払出明細入力エリアと、作業予定の合計金額である予定労務費、払出明細の合計金額である予定材料費、予定労務費+予定在留費である予定原価が表示される合計エリアと、不図示の登録ボタンと、を備えている。修理実績番号を入力することで、過去実績を複写し、呼び出しか可能となっている。例えば、担当者は、該当の修理実績番号は、上述した第1の修理履歴照会処理S1の修理履歴照会画面で把握することができる。修理指示番号は、登録時に自動採番される。
【0071】
作業予定入力エリアは、作業内容、作業時間、単価、金額の項目を備えている。払出明細入力エリアは、部品、払出数、単価、金額の項目を備えている。
【0072】
修理実績番号を入力すると、修理実績番号をキーとして、データテーブル106aの修理実績データ、修理実績払出明細データ、作業実績データが読み出されて、作業予定入力エリア及び払出明細入力エリアに表示(複写)される。
【0073】
図7(A)に示す例は、修理実績番号「SZ0001」を指定して、
図6の修理実績データ、修理実績払出明細データ、作業実績データが読み出されて表示された場合を示している。
【0074】
担当者は、今回の案件について入力エリアでデータを入力する。そして、作業予定入力エリア及び払出明細入力エリアで、過去実績を見ながら今回の案件の内容を反映させる(必要により修正する)。
図7(B)は、担当者による変更後の修理指示入力画面を示しており、作業予定入力エリアと払出明細入力エリアでデータが変更されている(金額が高くなっている)。ここで、不図示の登録ボタンを押すと、画面の入力内容に応じた修理指示データ、修理指示払出明細データ、修理指示作業予定データがデータテーブル106aに登録される。
【0075】
図7(B)に示す画面の例では、登録ボタンを押すと、
図7(C)に示す修理指示データ、
図7(D)に示す修理指示払出明細データ、
図7(E)に示す修理指示作業予定データがデータテーブル106aに登録される。
図7(C)~(E)に示す例では、修理指示番号「SS0100」が新たに自動採番されている。
【0076】
(作業実績入力処理:S3)
図8を参照して、作業実績入力処理の詳細を説明する。作業実績入力画面で、修理指示番号に対して作業日報を入力して登録を行う。作業実績入力部102cは、修理作業の都度、例えば、モニタ114に表示される作業実績入力画面上での担当者の操作に応じて、作業実績データ(作業日報)をデータテーブル106aに登録する。
【0077】
図8(A)は、データテーブル106aに登録される作業実績データの例、
図8(B)、(C)は、作業実績入力画面の表示例を示している。作業実績入力画面は、作業日報番号、事業所、作業日、作業担当者、修理指示番号、作業区分、作業時間の入力欄と、不図示の登録ボタンと、を備えている。入力欄でデータを入力して登録ボタンを押すと、入力内容に応じた作業実績データが登録される。例えば、
図8に示す例では、
図8(B)の作業実績入力画面で登録ボタンが押されると、
図8(A)の1行目のような作業実績データが登録される。また、
図8(C)の作業実績入力画面で登録ボタンが押されると、
図8(A)の2行目のような作業実績データが登録される。
【0078】
(修理実績入力処理:S4)
図9を参照して、修理実績入力処理の具体例を説明する。修理実績入力画面において、修理指示番号に対して実績登録(使用材料の登録)を行う。修理実績入力部102dは、修理の完了後、例えば、モニタ14に表示される修理実績入力画面上での担当者の操作に応じて、修理実績データや修理実績払出明細データをデータテーブル106aに登録する。
【0079】
図9(A)は、修理実績入力画面の表示例、
図9(B)、(C)は、データテーブル106aに登録される修理実績データ、修理実績払出明細データの例を示している。
【0080】
修理実績入力画面は、
図9(A)に示すように、作業実績入力画面は、修理指示番号、事業所、修理日、品番、実績数、不良内容(チェックボックスで変形・折れ、割れ・欠け、摩耗等を選択する)を入力する入力エリアと、払出明細を入力する払出明細入力エリアと、不図示の登録ボタンと、を備えている。修理実績番号は、登録時に自動採番される。画面でデータを入力して登録ボタンを押すと、入力内容に応じた修理実績データ及び修理実績払出明細データがデータテーブル106aに登録される。
【0081】
修理指示番号を入力すると、修理指示番号をキーとして、データテーブル106aの修理指示払出明細データが読み出されて払出明細入力エリアに初期表示される。
図9(A)に示す例では、修理指示番号「SZ0100」が指定されて、
図7(D)の修理指示払出明細データが読み出されて払出明細入力エリアに初期表示されている。予定のデータを初期表示すことで、実績の入力を容易にするためである。
【0082】
払出明細入力エリアにおいて実績ベースで払出明細を修正する。
図9(A)に示す例では、部品Fが追加されている。
【0083】
例えば、
図9に示す例では、
図9(A)の作業実績入力画面(変更後)で登録ボタンが押されると、
図9(B),(C)に示すうような修理実績データ、修理実績払出明細データがデータテーブル106aに登録される。
図9(B)、(C)に示す例では、修理実績番号「SZ0100」が新たに自動採番されている。
【0084】
(第2の修理履歴照会処理:S5)
図10及び
図11を参照して、第2の修理履歴照会処理の詳細を説明する。修理実績照会画面において、今回の修理について予実分析を行う。修理履歴照会部102aは、当該製品の修理後に、モニタ14に表示される修理履歴照会画面において、担当者の操作に応じて、修理後の製品について、データテーブル106aの修理予定実績データを参照して、修理後の製品の修理予定と修理実績を表示する。
【0085】
図10は、修理履歴照会画面の第1画面の表示例、
図11は、修理履歴照会画面の第2画面の表示例を示している。
【0086】
図10の第1画面で品番「H00001:製品A」を入力して、不図示の実行ボタンを押すと、対象製品「H00001:製品A」とキーとして、修理予定実績データが参照されて、結果表示エリアに同図に示すようなデータが表示される。3行目に今回の修理予定及び修理実績が追加(反映)されている。3行目を選択すると、
図11に示すような、詳細な内訳を記載した第2の画面が表示される。第1及び第2の画面の照会結果を見て今回の修理の予実分析を行う。今回の金額差異は「-700」で黒字となっている。次回見積時に照会して差異分析を行うことで、見積精度の向上へ活用する。
【0087】
以上説明したように、本実施の形態によれば、修理指示入力画面において、修理対象の製品について、データテーブル106aに登録されている修理予定実績データの修理実績を参照して、類似する過去の案件の修理実績を表示し、当該表示される修理実績を修正して、今回の修理予定を前記記憶エリアに登録する修理指示入力部102bと、登録画面において、修理対象の製品について、今回の修理実績をデータテーブル106aに登録する作業実績入力部102c及び修理実績入力部102dと、修理対象の製品の修理後に、照会画面において、製品修理後に、今回修理した製品について、修理予定実績データを参照して、修理予定と修理実績を表示する修理履歴照会部102aと、を備えているので、修理案件に関する予実を簡易に把握できる仕組みを構築して修理案件の原価見積の精度を向上させることが可能となる。
【0088】
[4.国連が主導する持続可能な開発目標(SDGs)への貢献]
本実施形態により、業務効率化や企業の適切な経営判断を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標8及び9に貢献することが可能となる。
【0089】
また、本実施形態により、廃棄ロス削減や、ペーパレス・電子化を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標12、13及び15に貢献することが可能となる。
【0090】
また、本実施形態により、統制、ガバナンス強化に寄与することができるので、SDGsの目標16に貢献することが可能となる。
【0091】
[5.他の実施形態]
本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
【0092】
例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部又は一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部又は一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
【0093】
また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0094】
また、予実管理装置100に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
【0095】
例えば、予実管理装置100が備える処理機能、特に制御部にて行われる各処理機能については、その全部又は任意の一部を、CPU及び当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて予実管理装置100に機械的に読み取られる。すなわち、ROM又はHDD(Hard Disk Drive)などの記憶部などには、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部を構成する。
【0096】
また、このコンピュータプログラムは、予実管理装置100に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部又は一部をダウンロードすることも可能である。
【0097】
また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム商品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto-Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、及び、Blu-ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
【0098】
また、「プログラム」とは、任意の言語又は記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコード又はバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成及び読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
【0099】
記憶部に格納される各種のデータベース等は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、及び、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、及び、ウェブページ用ファイル等を格納する。
【0100】
また、予実管理装置100は、既知のパーソナルコンピュータ又はワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、予実管理装置100は、当該装置に本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラム又はデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
【0101】
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部又は一部を、各種の付加等に応じて又は機能負荷に応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
【符号の説明】
【0102】
100 予実管理装置
102 制御部
102a 修理履歴照会部
102b 修理指示入力部
102c 作業実績入力部
102d 修理実績入力部
102e 画面表示制御部
104 通信インターフェース部
106 記憶部
106a データテーブル
108 入出力インターフェース部
112 入力装置
114 出力装置
200 サーバ
300 ネットワーク