(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024050049
(43)【公開日】2024-04-10
(54)【発明の名称】取引支援方法、取引支援装置、及び取引支援プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/06 20230101AFI20240403BHJP
A63F 7/02 20060101ALI20240403BHJP
G06Q 20/38 20120101ALI20240403BHJP
【FI】
G06Q30/06
A63F7/02 355Z
G06Q20/38 310
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022156631
(22)【出願日】2022-09-29
(71)【出願人】
【識別番号】000128946
【氏名又は名称】マミヤ・オーピー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103872
【弁理士】
【氏名又は名称】粕川 敏夫
(74)【代理人】
【識別番号】100149456
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 喜幹
(74)【代理人】
【識別番号】100194238
【弁理士】
【氏名又は名称】狩生 咲
(74)【代理人】
【識別番号】100205648
【弁理士】
【氏名又は名称】森田 真一
(72)【発明者】
【氏名】福田 秀樹
(72)【発明者】
【氏名】村山 勉
(72)【発明者】
【氏名】岩間 章郎
【テーマコード(参考)】
2C088
5L020
5L030
5L049
5L055
【Fターム(参考)】
2C088CA31
2C088CA35
5L020AA71
5L030BB26
5L049BB26
5L055AA71
(57)【要約】
【課題】遊技に対する景品をデジタルコンテンツとしつつ、その管理や取り引きを適切且つ容易なものとする。
【解決手段】ホールに設置されたホールシステム6と、ファンが利用するファン端末8と、デジタルコンテンツに対して発行されたNFTの取り引きを記録するブロックチェーンを管理するブロックチェーンネットワーク3と、を備えた取引支援システム1により、ファン端末8から、ホールが保有する景品のうちの所定の景品を選択する選択情報を受信する処理と、ホールシステム6から、ホールのアカウント情報及びファンのアカウント情報と共に、ホールが保有する景品のうちファンが選択した所定の景品をファンに譲渡する譲渡処理のリクエストを受信する処理と、ファンが選択した景品のNFTの所有権を、ホールからファンに設定するトランザクションを生成し、当該トランザクションをブロックチェーンネットワーク3に送信する処理とを実行する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
NFTが発行されたデジタルコンテンツに係る景品の取り引きを支援する方法であって、
ファンに遊技機による娯楽サービスを提供するホールに設置されたホールシステムと、
前記ファンが利用するファン端末と、
前記デジタルコンテンツに対して発行されたNFTの取り引きを記録するブロックチェーンを管理するブロックチェーンネットワークと、を備えた取引支援システムにより、
前記ファン端末から、前記ホールが保有する景品のうちの所定の景品を選択する選択情報を受信する選択情報受信処理と、
前記ホールシステムから、前記ホールのアカウント情報及び前記ファンのアカウント情報と共に、前記ホールが保有する景品のうち前記ファンが選択した所定の景品を前記ファンに譲渡する譲渡処理のリクエストを受信する第一のリクエスト受信処理と、
前記ファンが選択した景品のNFTの所有権を、前記ホールから前記ファンに設定するトランザクションを生成し、当該トランザクションを前記ブロックチェーンネットワークに送信する第一の取引処理と、を実行する、
取引支援方法。
【請求項2】
前記取引処理のリクエストについて、前記ブロックチェーンネットワークに格納されているトランザクションデータを参照し、所定の判定条件に基づいた適否を判定する、
請求項1記載の取引支援方法。
【請求項3】
前記景品をホールに卸す問屋に設置された問屋システム、をさらに備え、
前記問屋システムから、前記問屋が保有する景品のうち所定の景品を前記ホールに譲渡する譲渡処理のリクエストを受信する第二のリクエスト受信処理と、
前記問屋が保有する景品のNFTの所有権を、前記問屋から前記ホールに設定するトランザクションを生成し、当該トランザクションを前記ブロックチェーンネットワークに送信する第二の取引処理と、をさらに実行し、
前記所定の判定条件は、前記問屋から前記ホールへの景品の譲渡処理に係るリクエストについて、前記ブロックチェーンにトランザクションデータとして格納されている取引履歴に基づき、同じホールに対して一度所有権を移転したことなる景品が譲渡処理の対象である場合には、これを不適切なものとする、
請求項2記載の取引支援方法。
【請求項4】
前記景品をホールに卸す問屋に設置された問屋システム、をさらに備え、
前記問屋システムから、前記問屋が保有する景品のうち所定の景品を前記ホールに譲渡する譲渡処理のリクエストを受信する第二のリクエスト受信処理と、
前記問屋が保有する景品のNFTの所有権を、前記問屋から前記ホールに設定するトランザクションを生成し、当該トランザクションを前記ブロックチェーンネットワークに送信する第二の取引処理と、をさらに実行し、
前記所定の判定条件は、ファンに景品が譲渡されて以降に行われる景品の譲渡処理に係るリクエストについて、前記ブロックチェーンにトランザクションデータとして格納されている取引履歴に基づき、問屋からホールに所有権を移転する譲渡処理が前記景品の取引履歴として存在することを適切なものとする、
請求項2記載の取引支援方法。
【請求項5】
前記ファンの要求に応じて前記景品を所定の有価価値と交換する景品交換所に設置された交換所システム、をさらに備え、
前記所定の判定条件は、前記ファンが前記景品交換所で景品交換を行う場合の景品の譲渡処理に係るリクエストについて、前記ブロックチェーンにトランザクションデータとして格納されている取引履歴に基づき、前記景品を前記ファンに提供したホールが所定のホールとして前記景品交換所と関連付けて登録されている場合を適切なものとする、
請求項2記載の取引支援方法。
【請求項6】
前記ホールにおいて前記ファンが保有する遊技価値に対応するホール内景品と前記景品の対応テーブルを参照して、種類を前記ファン端末に対して提示する処理、をさらに実行し、
前記選択情報受信処理は、前記ファン端末から、前記ホールが保有する景品のうち前記ファンに提供可能な景品から所定の景品を選択する選択情報を受信する、
請求項1記載の取引支援方法。
【請求項7】
前記景品をホールに卸す問屋に設置された問屋システム、をさらに備え、
前記問屋システムが選択し、所定の識別情報を付与した前記デジタルコンテンツに対してNFTを発行する第二の取引処理、をさらに実行する、
請求項1記載の取引支援方法。
【請求項8】
所定の景品のNFTの所有権を問屋に移転する譲渡処理に係るリクエストについて、前記ブロックチェーンにトランザクションデータとして格納されている当該所定の景品の取引履歴に基づき、前記NFTの発行時に景品の所有者であった問屋を譲受人として設定する、
請求項1記載の取引支援方法。
【請求項9】
NFTが発行されたデジタルコンテンツに係る景品の取り引きを支援する装置であって、
ファンに遊技機による娯楽サービスを提供するホールに設置されたホールシステムと、
前記ファンが利用するファン端末と、
前記デジタルコンテンツに対して発行されたNFTの取り引きを記録するブロックチェーンを管理するブロックチェーンネットワークと、通信ネットワークを介して通信可能に構成され、
前記ファン端末から、前記ホールが保有する景品のうちの所定の景品を選択する選択情報を受信する選択情報受信手段と、
前記ホールシステムから、前記ホールのアカウント情報及び前記ファンのアカウント情報と共に、前記ホールが保有する景品のうち前記ファンが選択した所定の景品を前記ファンに譲渡する譲渡処理のリクエストを受信するリクエスト受信手段と、
前記ファンが選択した景品のNFTの所有権を、前記ホールから前記ファンに設定するトランザクションを生成し、当該トランザクションを前記ブロックチェーンネットワークに送信する取引処理手段と、を有する、
取引支援装置。
【請求項10】
コンピュータを、NFTが発行されたデジタルコンテンツに係る景品の取り引きを支援する装置として機能させるための取引支援プログラムであって、
ファンに遊技機による娯楽サービスを提供するホールに設置されたホールシステムと、
前記ファンが利用するファン端末と、
前記デジタルコンテンツに対して発行されたNFTの取り引きを記録するブロックチェーンを管理するブロックチェーンネットワークと、通信ネットワークを介して通信可能に構成されたコンピュータに対し、
前記ファン端末から、前記ホールが保有する景品のうちの所定の景品を選択する選択情報を受信する選択情報受信処理と、
前記ホールシステムから、前記ホールのアカウント情報及び前記ファンのアカウント情報と共に、前記ホールが保有する景品のうち前記ファンが選択した所定の景品を前記ファンに譲渡する譲渡処理のリクエストを受信するリクエスト受信処理と、
前記ファンが選択した景品のNFTの所有権を、前記ホールから前記ファンに設定するトランザクションを生成し、当該トランザクションを前記ブロックチェーンネットワークに送信する取引処理と、を実行させる、
取引支援プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、取引支援システム、取引支援装置、及び取引支援プログラムに関する。
に関する。
【背景技術】
【0002】
パチンコやスロットといった遊技機による娯楽サービスを提供する遊技店では、パチンコ玉やメダルといった遊技媒体を景品に交換できる。従来、このような娯楽サービスにおいては、遊技店、景品交換所、問屋の三つの業者が介在する三店方式と呼ばれる営業形態により、特殊景品と言われる金地金が景品として提供されてきた。
【0003】
ところで、近年、コピーが容易なデジタルコンテンツに対して、ブロックチェーン上で発行されたNFTを利用して代替不能な資産価値を付与する技術が注目を集めている。NFTによればデジタルコンテンツの所有者を証明することができ、また、NFTが発行されたデジタルコンテンツは、インターネットのプラットフォーム上での売買も可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2021-94212号公報
【特許文献2】特開2021-131779号公報
【特許文献3】特開2022-13271号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述した特殊景品はそれ自体に価値がある有体物であるため、運送などの流通コストがかかるほか、盗難のおそれもあった。また、景品としてデジタルコンテンツを提供する場合には、流通コストは削減できるが、その管理や取り引きに信頼性を与える手段が必要とされる。
【0006】
そこで、本発明は、遊技に対する景品をデジタルコンテンツとしつつ、その管理や取り引きを適切且つ容易なものとすることを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明の一の観点に係る取引支援方法は、NFTが発行されたデジタルコンテンツに係る景品の取り引きを支援するシステムであって、ファンに遊技機による娯楽サービスを提供するホールに設置されたホールシステムと、前記ファンが利用するファン端末と、前記デジタルコンテンツに対して発行されたNFTの取り引きを記録するブロックチェーンを管理するブロックチェーンネットワークと、を備えた取引支援システムにより、前記ファン端末から、前記ホールが保有する景品のうちの所定の景品を選択する選択情報を受信する選択情報受信処理と、前記ホールシステムから、前記ホールのアカウント情報及び前記ファンのアカウント情報と共に、前記ホールが保有する景品のうち前記ファンが選択した所定の景品を前記ファンに譲渡する譲渡処理のリクエストを受信する第一のリクエスト受信処理と、前記ファンが選択した景品のNFTの所有権を、前記ホールから前記ファンに設定するトランザクションを生成し、当該トランザクションを前記ブロックチェーンネットワークに送信する第一の取引処理と、を実行する。
【0008】
前記取引処理のリクエストについて、前記ブロックチェーンネットワークに格納されているトランザクションデータを参照し、所定の判定条件に基づいた適否を判定するものとしてもよい。
【0009】
前記景品をホールに卸す問屋に設置された問屋システム、をさらに備え、前記問屋システムから、前記問屋が保有する景品のうち所定の景品を前記ホールに譲渡する譲渡処理のリクエストを受信する第二のリクエスト受信処理と、前記問屋が保有する景品のNFTの所有権を、前記問屋から前記ホールに設定するトランザクションを生成し、当該トランザクションを前記ブロックチェーンネットワークに送信する第二の取引処理と、をさらに実行し、前記所定の判定条件は、前記問屋から前記ホールへの景品の譲渡処理に係るリクエストについて、前記ブロックチェーンにトランザクションデータとして格納されている取引履歴に基づき、同じホールに対して一度所有権を移転したことなる景品が譲渡処理の対象である場合には、これを不適切なものとするものとしてもよい。
【0010】
前記景品をホールに卸す問屋に設置された問屋システム、をさらに備え、前記問屋システムから、前記問屋が保有する景品のうち所定の景品を前記ホールに譲渡する譲渡処理のリクエストを受信する第二のリクエスト受信処理と、前記問屋が保有する景品のNFTの所有権を、前記問屋から前記ホールに設定するトランザクションを生成し、当該トランザクションを前記ブロックチェーンネットワークに送信する第二の取引処理と、をさらに実行し、前記所定の判定条件は、ファンに景品が譲渡されて以降に行われる景品の譲渡処理に係るリクエストについて、前記ブロックチェーンにトランザクションデータとして格納されている取引履歴に基づき、問屋からホールに所有権を移転する譲渡処理が前記景品の取引履歴として存在することを適切なものとするものとしてもよい。
【0011】
前記ファンの要求に応じて前記景品を所定の有価価値と交換する景品交換所に設置された交換所システム、をさらに備え、前記所定の判定条件は、前記ファンが前記景品交換所で景品交換を行う場合の景品の譲渡処理に係るリクエストについて、前記ブロックチェーンにトランザクションデータとして格納されている取引履歴に基づき、前記景品を前記ファンに提供したホールが所定のホールとして前記景品交換所と関連付けて登録されている場合を適切なものとするものとしてもよい。
【0012】
前記ホールにおいて前記ファンが保有する遊技価値に対応するホール内景品と前記景品の対応テーブルを参照して、種類を前記ファン端末に対して提示する処理、をさらに実行し、前記選択情報受信処理は、前記ファン端末から、前記ホールが保有する景品のうち前記ファンに提供可能な景品から所定の景品を選択する選択情報を受信するものとしてもよい。
【0013】
前記景品をホールに卸す問屋に設置された問屋システム、をさらに備え、前記問屋システムが選択し、所定の識別情報を付与した前記デジタルコンテンツに対してNFTを発行する第二の取引処理、をさらに実行するものとしてもよい。
【0014】
所定の景品のNFTの所有権を問屋に移転する譲渡処理に係るリクエストについて、前記ブロックチェーンにトランザクションデータとして格納されている当該所定の景品の取引履歴に基づき、前記NFTの発行時に景品の所有者であった問屋を譲受人として設定するものとしてもよい。
【0015】
本発明の別の観点に係る取引支援装置は、NFTが発行されたデジタルコンテンツに係る景品の取り引きを支援する装置であって、ファンに遊技機による娯楽サービスを提供するホールに設置されたホールシステムと、前記ファンが利用するファン端末と、前記デジタルコンテンツに対して発行されたNFTの取り引きを記録するブロックチェーンを管理するブロックチェーンネットワークと、通信ネットワークを介して通信可能に構成され、前記ファン端末から、前記ホールが保有する景品のうちの所定の景品を選択する選択情報を受信する選択情報受信手段と、前記ホールシステムから、前記ホールのアカウント情報及び前記ファンのアカウント情報と共に、前記ホールが保有する景品のうち前記ファンが選択した所定の景品を前記ファンに譲渡する譲渡処理のリクエストを受信するリクエスト受信手段と、前記ファンが選択した景品のNFTの所有権を、前記ホールから前記ファンに設定するトランザクションを生成し、当該トランザクションを前記ブロックチェーンネットワークに送信する取引処理手段と、を有する。
【0016】
本発明の別の観点に係る取引支援プログラムは、コンピュータを、NFTが発行されたデジタルコンテンツに係る景品の取り引きを支援する装置として機能させるための取引支援プログラムであって、ファンに遊技機による娯楽サービスを提供するホールに設置されたホールシステムと、前記ファンが利用するファン端末と、前記デジタルコンテンツに対して発行されたNFTの取り引きを記録するブロックチェーンを管理するブロックチェーンネットワークと、通信ネットワークを介して通信可能に構成されたコンピュータに対し、前記ファン端末から、前記ホールが保有する景品のうちの所定の景品を選択する選択情報を受信する選択情報受信処理と、前記ホールシステムから、前記ホールのアカウント情報及び前記ファンのアカウント情報と共に、前記ホールが保有する景品のうち前記ファンが選択した所定の景品を前記ファンに譲渡する譲渡処理のリクエストを受信するリクエスト受信処理と、前記ファンが選択した景品のNFTの所有権を、前記ホールから前記ファンに設定するトランザクションを生成し、当該トランザクションを前記ブロックチェーンネットワークに送信する取引処理と、を実行させる。
なお、コンピュータプログラムは、各種のデータ読取可能な記録媒体に格納して提供したり、インターネット等のネットワークを介してダウンロード可能に提供したりすることができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、遊技機による遊技に対する景品をデジタルコンテンツとすることで、景品の流通コストを削減し、盗難を防ぐことができる。また、NFT技術を用いることで景品の真贋判定や管理が容易になるし、景品の流動性を高めることもできる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本発明の実施形態にかかる取引支援システムの概要を説明するための概要図である。
【
図2】本発明の実施形態に係る取引支援システムの全体構成、及び各システム又は端末が備える機能を示す機能ブロック図である。
【
図3】本発明の実施形態に係る取引支援システムにおいて実行される処理の流れを示したシーケンス図であり、問屋からホールに景品が卸される場合の流れを示している。
【
図4】本発明の実施形態に係る取引支援システムにおいて実行される処理の流れを示したシーケンス図であり、ホールからファンに景品が提供される場合の流れを示している。
【
図5】本発明の実施形態に係る取引支援システムにおいて実行される処理の流れを示したシーケンス図であり、景品交換所で景品交換が行われる場合の流れを示している。
【
図6】本発明の実施形態に係る取引支援システムにおいて実行される処理の流れを示したシーケンス図であり、景品交換所から問屋に景品が買い取られる場合の流れを示している。
【
図7】本発明の実施形態に係る取引支援システムにおいて実行される処理の流れを示したシーケンス図であり、ファンから第三者に景品が譲渡される場合の流れを示している。
【
図8】本発明の実施形態に係る取引支援システムにおいて実行される処理の流れを示した処理フロー図であり、景品の譲渡の適否を判定する処理の流れを示している。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明にかかる取引支援システムの実施の形態について、図を参照して説明する。
パチンコやスロットマシンといった遊技機による遊技では、遊技の結果に対して景品が提供されるところ、本実施形態に係る取引支援システムは当該景品の取り引きを支援する。この取引支援システムを用いて提供されるサービスでは、
図1に示すように、問屋、ホール、景品交換所、ファンの間で景品がやり取りされる。
【0020】
問屋は、ホールに景品を卸す業者である。この問屋はまた、景品交換所から景品を買い取る。
ホールは、ファンに遊技機による娯楽サービスを提供する遊技場である。遊技機は、パチンコ玉やメダルといった所定の遊技媒体を用いて遊技するパチンコやスロットなどである。このホールは、問屋から景品を購入し、ファンに対しては、遊技の結果得られた遊技媒体の数量、即ち遊技価値に応じて景品を提供する。
景品交換所は、ファンの要望に応じてファンが所有する景品を所定の有価価値に交換する。この景品交換所はまた、所定の有価価値と交換した景品を問屋に買い取ってもらう。
ファンは、ホールで遊技を行う者であり、ホールにおいて遊技の結果得られた遊技価値を景品と交換する。このファンはまた、景品を景品交換所に持ち込んで当該景品を所定の有価価値に交換したり、他のファン等の第三者に景品を譲り渡したりする。
【0021】
このように景品がやり取りされる本実施形態に係る取引支援システムにおいて、景品はNFT(Non-Fungible Token:非代替性トークン)が発行されたデジタルコンテンツである。デジタルコンテンツは電子出版物等であり、NFTが発行されることにより一意で代替不可能なデータとして扱われ、一点物の価値を有する。
【0022】
●システム概要
図2は、本実施形態に係る取引支援システム1の全体構成例を示している。取引支援システム1は、コンテンツ管理サーバ2、ブロックチェーンネットワーク3、取引支援装置4、問屋システム5、ホールシステム6、交換所システム7、ファン端末8によって構成され、これらは通信ネットワークを介して通信可能に構成されている。通信ネットワークは、たとえばインターネットであり、公衆電話回線網や携帯電話回線網、無線通信路、イーサネット(登録商標)などにより構築される。
【0023】
●コンテンツ管理サーバ2
コンテンツ管理サーバ2は、景品となるデジタルコンテンツを管理するためのクラウド上のサーバ装置である。
本実施形態におけるデジタルコンテンツは、遊技の結果に対する景品としてファンに提供されるものであり、広くデジタルデータで表現可能な著作物を含む。例えば、静止画、動画、音楽、文章などが挙げられる。
このコンテンツ管理サーバ2は、各デジタルコンテンツについて、デジタルコンテンツごとにユニークなコンテンツIDのほか、著作者や内容等に関わる情報などのメタデータを記憶している。
【0024】
●ブロックチェーンネットワーク3
ブロックチェーンネットワーク3は、P2P(Peer to Peer)通信により互いに通信可能に接続された複数のコンピュータノードにより構成され、トークンの取り引きをトランザクションとして記録するブロックチェーンを管理する。このブロックチェーンネットワーク3には、各種の公知のブロックチェーンネットワーク3を利用できるが、例えばイーサリアム等のスマートコントラクト機能を持つブロックチェーンを好適に利用できる。
【0025】
本実施形態では、デジタルコンテンツごとに発行されたNFTがブロックチェーンに保持される。NFTには、所有権を有するユーザ(以降、「所有者」とも称する。)を示すアドレス値を格納するためのデータ領域(所有者格納領域)があり、記録の改竄が実質的に不可能なブロックチェーンでNFTを保持することで、NFTの所有者の名義が真正なものであると証明できる。
【0026】
所有者格納領域に格納されているアドレス値を書き換えるためには、現時点の所有者等のアドレス値に基づき、新たな所有者を示すアドレス値を指定したトランザクションを発行及び送信する必要がある。所有者格納領域に格納されているアドレス値が、新たな所有者を示すアドレス値に書き換わると、新たな所有者が所有権を獲得する一方、元の所有者は所有権を失い、これによりNFTが発行されたデジタルコンテンツが譲渡されたことになる。本実施形態では、デジタルコンテンツの最初の所有権はまず問屋に設定され、以後、現に所有権を有する者が、所有者名義の変更を要求できる。
【0027】
ブロックチェーンを構成するブロック内には、主に、直前のブロックのハッシュ値、トランザクションデータ、及びナンス値が含まれる。トランザクションデータは、このブロックの期間中に発生した全てのトランザクションの記録を示している。ナンス値は、次のブロックを追加する際に、このブロックから所定条件を満たすハッシュ値を生成するための値である。ナンス値が決定するとこのブロックはハッシュ化されて、そのハッシュ値が直後のブロックに引き継がれる。なお、最新のブロックでは、まだナンス値は決まっておらず、トランザクションデータが所定のデータ容量となるまで蓄積されていく。
【0028】
なお、ブロックチェーンネットワーク3において、取引支援装置4から送信されたトランザクションの真正性の検証は既知の方法によって実行される。即ち、ブロックチェーンネットワーク3は、取引支援装置4から、NFTの譲渡処理のためのトランザクションをデジタル署名データと共に受信すると、トランザクションのハッシュ値(第1のダイジェスト)を生成すると共に、所有者のアカウント番号(公開鍵)によってデジタル署名データを復号した値(第2のダイジェスト)を得る。そして、この第1のダイジェストと第2のダイジェストとが等しくなるかどうかを検証し、検証の結果、第1のダイジェストと第2のダイジェストが等しいことがわかれば、このトランザクションは、確かに所有者によって発行された真正なものであると判断できる。
【0029】
●問屋システム5
問屋システム5は、ホールに景品を卸す問屋が利用するシステムである。
この問屋システム5は、一又は複数の端末又は装置によって構成される。端末又は装置は、一般的なPC(パーソナルコンピュータ)やスマートフォン、タブレット型端末などによって実現され、通信部、記憶部、入出力部などの機能部を有する。
【0030】
通信部は、所定の通信プロトコルによりネットワークを介したデータの送受信を実行する機能部であり、ブラウザプログラムなどによって実現される。記憶部は、各種のデータを記録する機能部であり、ソリッドステートドライブ、フラッシュメモリなどによって実現される。入出力部は、データを入出力するための機能部であり、タッチパネルディスプレイなどによって実現される。なお、入出力部は、キーボードやマイク等の入力部とディスプレイ等の出力部によって構成されていてもよい。
【0031】
問屋システム5は、コンテンツ管理サーバ2において管理されている所定のデジタルコンテンツに対してユニークなシリアルナンバーを付与すると共に、取引支援装置4に対し、当該シリアルナンバーが付与された所定のデジタルコンテンツに対するNFTの発行要求を送信する。NFTが発行されたデジタルコンテンツは、問屋からホールに卸され、当該ホールでファンに提供される景品となる。シリアルナンバーは、景品を識別するための識別情報としてブロックチェーンに格納され、このシリアルナンバーをキーとして、ブロックチェーンネットワーク3上のノードで共有されているNFTを検索することも可能である。
なお、シリアルナンバーは、既知の手法による生成した乱数等によって構成されるが、このシリアルナンバーは問屋システム5において管理され、重複するシリアルナンバーが異なるNFTに付与されないようになっている。
【0032】
なお、本実施形態にかかわらず、問屋はNFTが発行された景品をホールに卸す工程のみを担い、問屋とは異なる所定の発行者が取引支援装置4との間でNFTの発行に係る処理を実行するものとしてもよい。この場合、発行者は、所定の発行システムにより、所定の問屋を所有権者としたデジタルコンテンツにNFTを発行するか、自らを原所有権者としてデジタルコンテンツにNFTを発行した上で当該NFTが発行されたデジタルコンテンツを所定の問屋に対して譲渡する。
なお、発行者がNFTを発行する処理は、上述のとおり問屋システム5がNFTを発行する場合と同様であり、また、所定の発行システムは少なくともNFTを発行するのに必要な機能部を有しており、例えば本実施形態に係る問屋システム5と同様なシステムにより構成される。
【0033】
●ホールシステム6
ホールシステム6は、遊技機による娯楽サービスをファンに提供するホールに設置され、ホール内における遊技機の管理やファンに対する景品の提供に関わる処理を実行するシステムである。
このホールシステム6は、一又は複数の端末又は装置によって構成される。端末又は装置は、一般的なPC(パーソナルコンピュータ)やスマートフォン、タブレット型端末などによって実現され、通信部、記憶部、入出力部、撮像部などの機能部を有する。なお、実際的な想定においては、ホールシステム6は、ファンに対応するホールスタッフが用いる複数の端末と、これら複数の端末を統括する上位の装置によって構成される。なお、ホール内で稼働する遊技機や計数機など、一般的なホールにおいて稼働する各種の装置がホールシステム6の管理下にある。
【0034】
通信部は、所定の通信プロトコルによりネットワークを介したデータの送受信を実行する機能部であり、ブラウザプログラムなどによって実現される。記憶部は、各種のデータを記録する機能部であり、ソリッドステートドライブ、フラッシュメモリなどによって実現される。入力部は、データを入出力するための機能部であり、タッチパネルディスプレイなどによって実現される。撮像部は、所定の撮像対象を撮像する機能部であり、CCDカメラなどによって実現される。
【0035】
ホールシステム6は、ホール内での遊技機の稼働状況を管理しており、ファンごとの入金残高、持玉数や貯玉数といった遊技媒体の数量(遊技価値)等を記憶、管理する。また、ファンが得た遊技価値との交換により、ホールがホール内でファンに独自に提供するホール内景品に関する情報として、遊技価値と交換可能なホール内景品の種類及ぶ数量の対応テーブルを有している。ホールシステム6は、当該対応テーブルを参照して、ファンが保有する遊技価値から交換可能なホール内景品の種類と数量を算出できる。なお、本実施形態に係る説明において、ホール内景品は、ホールがホール内でファンに独自に提供するものであって、所謂特殊景品を含むが、NFTが発行されたデジタルコンテンツに係る景品と異なるものである。また、本実施形態に係る説明においては、単に「景品」といった場合には、NFTが発行されたデジタルコンテンツを指すものとする。
【0036】
また、本実施形態では、取引支援システム1において用いられる専用のアプリケーションプログラムであって、取引支援装置4とのユーザインタフェースを通じてNFTの取り引きを行うためのプログラムがホールシステム6に実装される。このアプリケーションプログラムは、ホールのアカウント情報(以下、「ホールアカウント」と称する)を格納している。そして、ファン端末8からQRコード(登録商標)などの二次元コードにコード化されたファンのアカウント情報(以下、「ファンアカウント」と称する)を読み取ると、これをデコードしてファンアカウントを取得する。そして、ホールアカウント及びファンアカウントと共に、ファンが選択した景品をホールからファンに譲渡する処理のリクエストを取引支援システム1に送信する。
【0037】
●交換所システム7
交換所システム7は、景品交換所に設置されたシステムであり、一般的なPC(パーソナルコンピュータ)やスマートフォン、タブレット型端末などによって実現され、通信部、記憶部、入出力部などの機能部を有する。なお、通信部、記憶部、入出力部などの機能部は上述した問屋システム5が備えたものと同様である。
【0038】
本実施形態では、交換所システム7にも、取引支援システム1において用いられる専用のアプリケーションプログラムが実装される。このアプリケーションプログラムは、景品交換所のアカウント情報(以下、「交換所アカウント」と称することがある)を格納している。そして、当該交換所アカウントをQRコード(登録商標)などの二次元コードにコード化し、出力する。
【0039】
●ファン端末8
ファン端末8は、ホールにおいて遊技機による娯楽サービスの提供を受けるファンが利用する端末であり、一般的なPC(パーソナルコンピュータ)やスマートフォン、タブレット型端末などによって実現され、通信部、記憶部、入出力部、撮像部などの機能部を有する。なお、通信部、記憶部、入出力部、撮像部などの機能部は上述したホールシステム6が備えたものと同様である。
【0040】
本実施形態では、ファン端末8にも、取引支援システム1において用いられる専用のアプリケーションプログラムが実装される。ファン端末8に実装されるアプリケーションプログラムは、ファンのアカウント情報(上述したファンアカウント)を格納している。また、交換所システム7からQRコード(登録商標)などの二次元コードにコード化された交換所アカウント読み取ると、これをデコードして交換所アカウントを取得する。そして、ファンアカウント及び交換所アカウントと共に、ファンが選択した景品をファンから景品交換所に譲渡する処理のリクエストを取引支援システム1に送信する。
【0041】
●取引支援装置4
取引支援装置4は、問屋システム5、ホールシステム6、交換所システム7、ファン端末8の間で行われる取り引きを支援する装置である。この取引支援装置4は、景品の流れをブロックチェーンネットワーク3におけるトークンの流れとして管理しており、各システム又は端末からのリクエストに応じて所定のトランザクションを発行してブロックチェーンネットワーク3に送信する。
【0042】
なお、取引支援装置4は、ハードウェア装置により構成されてもよいし、一部又は全部の機能がクラウドコンピュータにより実現されていてもよい。また、取引支援装置4は、複数のハードウェア資源により構成されていてもよい。この場合に、当該複数のハードウェア資源は有線又は無線により接続され、互いに情報の送受信を行う。さらに、取引支援装置4の各構成は、API(Application Programming Interface、アプリケーション・プログラミング・インタフェース)により実現されていてもよい。
【0043】
取引支援装置4は主として、ユーザ情報記憶部41、管理情報記憶部42、算定処理部43、判定条件記憶部44、判定処理部45、取引処理部46、通信処理部47からなる機能ブロックを構成する。
【0044】
ユーザ情報記憶部41は、取引支援システム1のユーザたる、問屋、ホール、景品交換所、及びファンに関する情報を記憶する。このユーザ情報記憶部41に記憶される情報には例えば、各ユーザのアカウント情報として、システムへのログインIDやパスワード、登録名、ログイン履歴、ユーザの取引履歴、ユーザの連絡先(例えば、メールアドレス、電話番号、住所等)のほか、ユーザの口座(例えば現実通貨の口座、あるいはブロックチェーンネットワーク3内の暗号通貨のウォレット口座)等の情報を適宜に含む。なお、この各ユーザのアカウント情報は、ブロックチェーンネットワーク3へ送信し、ブロックチェーンに格納できる。
【0045】
管理情報記憶部42は、デジタルコンテンツに対して発行されたNFTや取り引きを管理するための情報を記憶する。この管理情報記憶部42には例えば、コンテンツ管理サーバ2で管理されているデジタルコンテンツと、当該デジタルコンテンツに対して発行されたNFTとを関連付けるために、デジタルコンテンツのコンテンツIDやシリアルナンバーと、NFTのアカウント番号(公開鍵)が関連付けて記憶されている。その他、各システムや端末から受け付けたリクエストやこれに応じて実行した取り引きの履歴など、デジタルコンテンツやNFTの管理のために必要な情報を適宜記憶しておくことができる。
【0046】
算定処理部43は、ホールがファンに提供するホール内景品の種類及び数量に対応する景品(NFTの発行されたデジタルコンテンツ)の種類を算定する。詳細には、算定処理部43は、ホール内景品の種類及び数量と景品の種類の対応テーブルを別途もっている。そして、ホールシステム6から、ファンが保有する遊技価値に応じたホール内景品の種類及び数量に係る情報を受け付けると、算定処理部43は当該対応テーブルを参照して、ホールが保有する景品のうちファンに提供可能な景品の種類を算定する。
【0047】
判定条件記憶部44は、NFTの所有権を移転する譲渡処理のリクエストについて、その適否を判定するための判定条件を記憶している。判定条件は、各種設定できるが、例えば以下の例が挙げられる。
(判定条件1)問屋からホールへの景品の譲渡処理に係るリクエストについて、取引履歴に基づき、同じホールに対して一度卸した、即ち同じホールに一度所有権を移転したことのある景品が譲渡処理の対象である場合には、これを不適切なものとする。
(判定条件2)ファンに景品が譲渡されて以降に行われる景品の譲渡処理に係るリクエストについて、問屋からホールに卸した取引履歴が存在すること、即ち、問屋からホールに所有権を移転する譲渡処理が景品の取引履歴として存在することを適切なものとする。
(判定条件3)ファンが景品交換所で景品交換を行う場合の景品の譲渡処理に係るリクエストについて、当該景品をファンに提供したホールが所定のホールとして予め登録されている場合を適切なものとし、当該所定のホールとして登録されていない場合を不適切なものとする。所定のホールに係る情報は例えば、管理情報記憶部42に各景品交換所と関連付けて登録される。
(判定条件4)ファンが景品交換所で景品交換を行う場合の景品の譲渡処理に係るリクエストについて、景品をファンに提供した所定のホールと所定の景品交換所との位置関係に基づき、当該所定の景品交換所が当該所定のホールから一定の距離範囲にあることを適切なものとする。
(判定条件5)ファンが景品交換所で景品交換を行う場合の景品の譲渡処理に係るリクエストについて、同一のファンが一定の頻度以上で、ホールから一定の距離範囲外にある景品交換所で景品の交換を行うことを不適切なものとする。
以上の判定条件は一例であり、ブロックチェーンにトランザクションデータとして格納されている取引履歴や取引支援装置4が保持している情報に基づき、適切な譲渡処理とする判定条件を設定できる。なお、これらの判定条件は、単独、又は複数のものを適宜に組み合わせて用いることができる。
【0048】
判定処理部45は、各システム又は端末から要求されたNFTの所有権を移転する譲渡処理のリクエストについて、判定条件記憶部44を参照して、譲渡人や譲受人の情報、取引履歴などに基づきその適否を判定する。
取引支援装置4は、判定処理部45の処理結果に応じて、NFTの譲渡処理を続行したり、譲渡処理を中断したりできる。また、譲渡処理が不適切なものと判定された場合に、一旦、システム又は端末に対して警告を出し、警告を踏まえた上でさらなるリクエストがあった場合には譲渡処理を続行することもできる。
【0049】
取引処理部46は、各システムや端末からのリクエストに応じ、所定のデジタルコンテンツに対するNFTを発行したり、所定のトランザクションを生成してブロックチェーンネットワーク3に送信することによりNFTの所有権の移転(景品の譲渡処理)を実行したりする。
【0050】
本実施形態において、NFTの発行は問屋システム5からのリクエストに基づいて実行される。リクエストを受け付けた取引支援装置4は、取引処理部46によりアカウント番号(公開鍵)と秘密鍵を含むウォレットを作成し、ブロックチェーンネットワーク3に対して、問屋がシリアルナンバーを付与したデジタルコンテンツに対するNFTの発行を要求する。
また、NFTの譲渡処理では、ブロックチェーンネットワーク3に対してNFTの所有権の移転を要求するトランザクションを所有者名義にて生成し、ブロックチェーンネットワーク3に送信する。このトランザクションは、一般的な公開鍵暗号方式によって署名され、ブロックチェーンネットワーク3側において、所有者名義によって正当に発行されたものであることが検証される。
【0051】
通信処理部47は、インターネット等の通信ネットワークを介して、各システムや端末とデータの送受信処理を実行する。
【0052】
なお、取引支援装置4はこれらの機能部のほか、景品の譲渡処理に付随する対価の支払いに係る処理を実行する機能を有していてもよい。この場合、景品の譲渡処理に伴う対価は特に限られず、現実の通貨であってもよいし、ブロックチェーンネットワーク3内におけるウォレット口座を用いた暗号通貨であってもよい。
また、本実施形態において、アカウント情報を授受する態様は、二次元コード等のコードの読み取りに限られず、例えばNFC通信等の近距離無線通信や、アカウント情報を格納したICチップからの取得などの態様でも可能である。
【0053】
●処理1(問屋/ホール)
以下、本実施形態に係る取引支援システム1において実行される処理について図を参照して説明する。
図3は、取引支援装置4が問屋からのリクエストに応じてNFTを発行し、ホールにて景品が提供可能となるまでの処理の流れを示している。
問屋システム5は、コンテンツ管理サーバ2に登録されているデジタルコンテンツから所定のデジタルコンテンツを選択し、当該選択したデジタルコンテンツに対してシリアルナンバーを付与する(S101)。
【0054】
取引支援装置4は、問屋システム5がデジタルコンテンツの選択とシリアルナンバーの付与を行うと、これを当該デジタルコンテンツに対するNFTの発行処理のリクエストとして受け付ける。そして、取引処理部46はまず、シリアルナンバーが付与されたデジタルコンテンツに対し、当該シリアルナンバーを付与した問屋を所有者とするNFTを発行する(S102)。NFTが発行されたデジタルコンテンツは景品として扱われ、取引支援装置4によって管理される。
【0055】
ホールシステム6は、取引支援装置4によって管理され問屋が保有している景品を閲覧し、自らのホールで扱う景品を選択する(S103)。
取引支援装置4は、選択された景品について、譲渡処理を行うべく譲渡処理の確認通知を問屋システム5に送信する(S104)。これに応じて問屋システム5が承諾通知を送信すると(S105)、取引支援装置4は、当該承諾通知を、選択された景品をホールに譲渡する処理(卸す処理)のリクエストとして受け付け、取引処理部46が景品の譲渡処理を実行する(S106)。景品の譲渡処理では、取引処理部46が、選択された景品のNFTの所有権を、問屋からホールに設定するトランザクションを生成し、当該トランザクションをブロックチェーンネットワーク3に送信し、アカウントを変更する(S1061)。また、この取り引きを取引履歴として管理情報記憶部42に記録し(S1062)、譲渡処理を完了する。
【0056】
景品の譲渡処理の完了に合わせて、完了通知がホールシステム6と問屋システム5それぞれに対して送信される(S107、S108)。これにより、問屋からホールにNFTが発行されたデジタルコンテンツからなる景品が卸される。
【0057】
なお、景品の譲渡処理の際に必要となる問屋とホールのアカウント情報は例えば、S105における承諾通知と共に問屋システム5から取引支援装置4に対して送信される。この際、問屋システム5が取引支援装置4に対して送信するホールのアカウント情報は、問屋システム5が予め取得、記録しておいたものであってもよいし、譲渡処理の実行の都度、ホールシステム6に対して取得を要求して取得するもであってもよい。
また、上述の例では、ホールが景品を選択すると当該景品が卸されるものとしたが、これに限らず、ホールがあらかじめ景品の既定の在庫数を決めておき、景品が一定数減ると自動的に景品の発注が行われ、問屋から景品が卸されるようになっていてもよい。
【0058】
また、他の実施形態において、問屋がNFTの発行された景品をホールに卸す工程のみを担い、問屋とは異なる所定の発行者が取引支援装置4との間でNFTの発行に係る処理を実行する場合には、所定の発行者が用いる発行システムがS101の処理を実行して、所定の問屋を所有者したNFTが発行される。
【0059】
●処理2(ホール/ファン)
図4は、ホールにおいてファンが遊技価値と景品を交換する場合の処理の流れを示している。
ホールでの遊技を終えたファンは、獲得した遊技価値を景品に交換すべく、ホールのスタッフに景品の交換を申し出るなどする。
これに応じて、ホールシステム6は、ファン端末8からファンのアカウント情報(ファンアカウント)を取得する(S201)。
アカウント情報の取得では例えば、ファンがファン端末8において専用のアプリケーションプログラムを立ち上げ、自らのファンアカウントがコード化された二次元コードを画面上に出力する。ホールシステム6は当該二次元コードを取得してデコードすることにより、ファンアカウントを正確かつ安全に取得できる。
【0060】
ホールシステム6は、ファンアカウントを取得したファンの遊技価値に基づき、遊技価値に応じて交換可能なホール内景品の種類と数量を算定する(S202)。そして、取引支援装置4に対して、ファンアカウントなどのファン端末8の情報及びホールアカウント等のホールシステム6の情報と共に、算定したホール内景品の種類と数量に係る情報を送信する(S203)。
【0061】
取引支援装置4は、算定処理部43により、ホール内景品の種類と数量に基づき、ホールが保有する景品のうち交換可能な景品の種類を算定した上、交換可能な景品の種類をファン端末8に送信する(S204)。
なお、ここでは、取引支援装置4から直接、ファン端末8に対して、交換可能な景品の種類に係る情報を送信しているが、これに限らず、ホールシステム6を介してファン端末8に送信してもよいし、ホールシステム6上でファンが確認できるようにしてもよい。また、取引支援装置4からファン端末8に送信する景品の情報には、景品の種類に係る情報のほか、景品の内容や評価、価値など、景品に関わる情報を適宜に含めることができる。
【0062】
ファンは、ファン端末8において交換可能な景品の中から所望の景品を選択する(S205)。
取引支援装置4は、選択された景品について、景品の譲渡処理を実行する(S206)。景品の譲渡処理では、取引処理部46が、選択された景品のNFTの所有権を、ホールからファンに設定するトランザクションを生成し、当該トランザクションをブロックチェーンネットワーク3に送信し、アカウントを変更する(S2061)。また、この取り引きを取引履歴として管理情報記憶部42に記録し(S2062)、譲渡処理を完了する。
なお、景品の譲渡処理に移行する前に、景品の譲渡処理の確認通知をホールシステム6又は/及びファン端末8に送信し、承諾通知をまって譲渡処理を実行するようにしてもよい。また、NFTの所有権の移転は、現にNFTを所有する所有者の名義にて行われるところ、本例において、取引支援装置4は、S203におけるホールシステム6から取引支援装置4に対する情報の送信、あるいは別途ホールシステム6が取引支援装置4に対して送信する上記承諾通知を、ファンが選択した景品をホールからファンに譲渡する処理のリクエストとして受け付けることができる。
【0063】
景品の譲渡処理の完了に合わせて、完了通知がホールシステム6とファン端末8それぞれに対して送信される(S207、S208)。これにより、ホールからファンに対し、NFTが発行されたデジタルコンテンツからなる景品が提供される。なお、ホールからファンに対する景品の提供と並行して、ホールシステム6では、景品の交換に対応するファンの遊技価値を消化する。
【0064】
なお、本実施形態においては、ファンが有する遊技価値を一旦、ホール内景品の種類及び数量に置き換え、置き替えられたほーる内景品の種類及び数量に相応する景品をファンに提供するものとしたが、これに関わらず、取引支援装置4がホールシステム6からファンの遊技価値に係る情報を取得し、別途保持した遊技価値と景品の対応関係を示す対応テーブルに基づき、ファンの遊技価値に相応する景品の種類を提示してもよい。
【0065】
なお、本実施例にかかわらず、ファンのアカウント情報の取得は例えば、ファンがホール内での遊技の際に用いるICカードなどから取得してもよい。ICカードは、遊技機による遊技に用いるものであって、ファンのアカウント情報が登録されており、仕様如何によっては遊技媒体の数量等に係る情報も書き換え可能に登録される。この場合、ホールシステム6は当該ICカードからファンのアカウント情報を取得することによってファンを特定して遊技価値と景品の交換を行える。
【0066】
●処理3(ファン/景品交換所)
図5は、ファンが景品交換所で景品の交換を行う場合の処理の流れを示している。
ファンは、景品を所定の有価価値と交換すべく、景品交換所に景品の交換を申し出るなどし、ファン端末8により交換所システム7から景品交換所のアカウント情報(交換所アカウント)を取得する(S301)。
アカウント情報の取得では例えば、景品交換所が交換所システム7において専用のアプリケーションプログラムを立ち上げ、自らの交換所アカウントがコード化された二次元コードを画面上に出力する。ファン端末8は、当該二次元コードを取得してデコードすることにより、景品交換所の交換所アカウントを正確かつ安全に取得できる。
【0067】
ファンは、ファン端末8により取引支援装置4にアクセスし、ファンが所有している景品に係る景品情報を参照した上(S302)、交換したい景品を選択すると共に、景品交換所の交換所アカウントを送信する(S303)。
なお、ここでは、ファン端末8から直接、取引支援装置4に対して、交換する景品の選択情報と景品交換所の交換所アカウントを送信しているが、これに限らず、交換所システム7から、交換する景品の選択情報と景品交換所の交換所アカウントを送信するようにしてもよい。
【0068】
取引支援装置4は、ファン端末8から景品の選択情報と景品交換所の交換所アカウントを受信すると、選択された景品をファンから景品交換所に譲渡する処理のリクエストがあったものとして、選択された景品について景品の譲渡処理を実行する(S304)。景品の譲渡処理では、取引処理部46が、選択された景品のNFTの所有権を、ファンから景品交換所に設定するトランザクションを生成し、当該トランザクションをブロックチェーンネットワーク3に送信し、アカウントを変更する(S3061)。また、この取り引きを取引履歴として管理情報記憶部42に記録し(S3062)、譲渡処理を完了する。
なお、景品譲渡処理に移行する前に、景品譲渡処理の確認通知をファン端末8又は/及び交換所システム7に送信し、承諾通知をまって譲渡処理を実行するようにしてもよい。
【0069】
景品の譲渡処理の完了に合わせて、完了通知が交換所システム7とファン端末8それぞれに対して送信される(S305、S306)。なお、ファンが所有する景品が景品交換所に譲渡されると、別途、これに応じた有価価値等が景品交換所からファンに提供される。これにより、ファンは自らが所有する景品を景品交換所で所定の有価価値等と交換できる。なお、有価価値は、現実の通貨や暗号通貨、所定のサービスにおいて使用可能なポイントなど、景品との交換に見合った価値を有するものであれば特に限定されない。
【0070】
●処理4(景品交換所/問屋)
図6は、景品交換所と問屋の間において、景品交換所が所有する景品を所定の有価価値等に交換し、これにより景品交換所が景品を問屋に買い取ってもらう場合の処理の流れを示している。
景品交換所は、景品を所定の有価価値に交換すべく、取引支援装置4にアクセスして所有している景品の情報を参照する(S401)。そして、所有している景品の中から交換する景品を選択すると共に、景品の交換の相手先となる問屋を選択する(S402)。問屋の選択は例えば、取引支援装置4が管理している情報に基づいて問屋を選択したり、景品交換所が所定の問屋のアカウント情報を指定したりすることによって行われる。
【0071】
なお、ここで景品の交換の相手先となる問屋は、交換所が選択した景品を卸した問屋、即ち当該景品のNFTの発行時に景品の所有者であった問屋に設定されるようになっていてもよい。この場合には例えば、交換所システム7が所定の景品を選択すると、取引支援装置4が当該景品の取引履歴に基づき、当該景品を卸した問屋を特定し、当該特定した問屋が景品交換の相手先となるようにしてもよい。また、この場合、ここで参照される取引履歴はブロックチェーンにトランザクションデータとして格納されているものであってもよいし、管理情報記憶部42に記録されているものであってもよい。
【0072】
取引支援装置4は、交換所システムから景品の選択情報を受信すると、これを、景品交換所が指定した問屋又はNFTの発行時に景品の所有者であったことにより設定された問屋を譲受人とする景品の譲渡処理のリクエストとして受け付ける。そして、選択された景品について、景品譲渡処理を行うべく景品譲渡処理の確認通知を問屋システム5に送信する(S403)。これに応じて問屋システム5が承諾通知を送信すると(S404)、取引支援装置4は、当該承諾通知を、NFTが発行されたデジタルコンテンツを問屋に譲渡する処理のリクエストとして受け付け、景品の譲渡処理を実行する(S405)。景品の譲渡処理では、取引処理部46が、選択された景品のNFTの所有権を、景品交換所から問屋に設定するトランザクションを生成し、当該トランザクションをブロックチェーンネットワーク3に送信し、アカウントを変更する(S4051)。また、この取り引きを取引履歴として管理情報記憶部42に記録し(S4052)、譲渡処理を完了する。
【0073】
景品の譲渡処理の完了に合わせて完了通知が問屋システム5と交換所システム7それぞれに対して送信される(S406、S407)。これにより、問屋から卸された景品が一連の流通工程を経て問屋に戻る。
なお、景品交換所が所有する景品が問屋に譲渡されると、別途、これに応じた有価価値等が問屋から景品交換所に提供される。これにより、景品交換所は自らが所有する景品を問屋に買い取ってもらうことができる。また、有価価値は、現実の通貨や暗号通貨など、景品の買い取りに相応する価値を有するものであれば特に限定されない。
【0074】
また、景品を買い戻した問屋は、取引支援装置4に対して当該景品のNFTの焼却をリクエストし、NFTが焼却されたデジタルコンテンツに改めて以前とは異なるシリアルナンバーを付与して新たな景品に用いることもできる。他の実施形態において、NFTの発行を所定の発行者が担う場合には、NFTの焼却のリクエストや新たなシリアルナンバーの付与などは当該所定の発行者が用いる発行システムにおいて実行される。
【0075】
また、景品を買い戻した問屋は、NFTを焼却することなく、これまでに景品を卸したホールとは異なるホールに景品を卸すこともできる。この場合、取引支援装置は景品に対して発行されたNFTの取引履歴を参照して、これまでに卸されていないホールを判別し、当該ホールに対してのみ当該景品を提供することもできる。
【0076】
●処理5(ファン/第三者)
図7は、ファンが第三者と景品の交換を行う場合の処理の流れを示している。なお、ここにいう第三者は問屋やホール、あるいは景品交換所以外の者であるほかは特に限定されず、ファンは様々な第三者と景品の交換を行える。ここでは、第三者が景品を所有するファンとは異なるファンである場合を例にとることとし、景品の譲渡人となるファンを第一ファン、景品の譲受人となるファンを第二ファンとして区別し、それぞれが使用する端末を第一ファン端末8-1、第二ファン端末8-2と称して区別することとする。
なお、第一ファン端末8-1及び第二ファン端末8-2の構成は上述したファン端末8と同様である。
また、ここにいう第二ファンは、第一ファンにとっての第三者の一例であり、必ずしも第三者はホールのファンである必要はない。ただし、本実施形態に係る処理の実行のためには、第三者が用いる端末に上述したファン端末8と同様の機能が要求される。
【0077】
第一ファンは、第二ファンと景品の交換を行うべく、第一ファン端末8-1により第二ファン端末8-2から第二ファンのアカウント情報(ファンアカウント)を取得する(S501)。
アカウント情報の取得では例えば、第二ファンが第二ファン端末8-2において専用のアプリケーションプログラムを立ち上げ、自らのファンアカウントがコード化された二次元コードを画面上に出力する。第一ファン端末8-1は、当該二次元コードを取得してデコードすることにより、第二ファンのファンアカウントを正確かつ安全に取得できる。
【0078】
第一ファンは、第一ファン端末8-1により取引支援装置4にアクセスし、第一ファンが所有している景品情報を参照した上(S502)、交換したい景品を選択すると共に、第二ファンのファンアカウントを取引支援装置4に対して送信する(S503)。
【0079】
取引支援装置4は、第一ファン端末8-1からの景品の選択情報と第二ファンのファンアカウントを受信すると、選択された景品を第一ファンから第二ファンに譲渡する処理のリクエストがあったものとして、選択された景品について景品の譲渡処理を実行する(S504)。景品の譲渡処理では、取引処理部46が、選択された景品のNFTの所有権を、第一ファンから第二ファンに設定するトランザクションを生成し、当該トランザクションをブロックチェーンネットワーク3に送信し、アカウントを変更する(S5041)。また、この取り引きを取引履歴として管理情報記憶部42に記録し(S5042)、譲渡処理を完了する。
なお、景品の譲渡処理に移行する前に、景品の譲渡処理の確認通知を第二ファン端末8-2又は/及び第一ファン端末8-1に送信し、承諾通知をまって譲渡処理を実行するようにしてもよい。
【0080】
景品の譲渡処理の完了に合わせて、完了通知が第二ファン端末8-2と第一ファン端末8-1それぞれに対して送信される(S505、S506)。これにより、ファン同士の間で景品が譲渡される。
なお、上述のとおり、第二ファンは第三者の一例であり、ファンではない他の第三者に対しても、上述した処理によってファンから景品の譲渡を行える。
●処理6(判定処理)
図8は、景品の譲渡処理において、譲渡の適否を判定する処理を実行する場合の処理の流れを示している。なお、景品の譲渡の適否を判定する処理は、上述した処理1~5のいずれの譲渡処理についても適用し得る。
取引支援装置4の判定処理部45は、景品の譲渡処理の実行に際し、トランザクションデータとしてブロックチェーンに格納されている取引履歴や管理情報記憶部42に記憶されている取引履歴を参照し(S601)、判定条件記憶部44に記憶されている判定条件に基づいて景品の譲渡のリクエストが適切なものかどうかを判定する(S602)。
【0081】
その結果、適切なものである場合には、取引処理部46が、所定の景品についてのNFTの所有権を、所定の譲渡人から譲受人に設定するトランザクションを生成し、当該トランザクションをブロックチェーンネットワーク3に送信してアカウントを変更する(S603)。また、この取り引きを取引履歴として管理情報記憶部42に記録し(S604)、譲渡処理を完了する。
一方、景品の譲渡のリクエストが適切なものでなかった場合には、景品の譲渡処理を要求した端末あるいはシステムに対してエラーメッセージを送信するなどしてエラー処理を実行して終了する。
【0082】
以上の本実施形態に係る取引支援システム1によれば、遊技機による遊技に対する景品を一品性のあるデジタルコンテンツとし、景品の流通コストの削減や盗難防止を実現できる。また、NFT技術を用いることで景品の真贋判定や管理が容易になるし、景品の流動性を高めることもできる。
【符号の説明】
【0083】
1 :取引支援システム
2 :コンテンツ管理サーバ
3 :ブロックチェーンネットワーク
4 :取引支援装置
41 :ユーザ情報記憶部
42 :管理情報記憶部
43 :算定処理部
44 :判定条件記憶部
45 :判定処理部
46 :取引処理部
47 :通信処理部
5 :問屋システム
6 :ホールシステム
7 :交換所システム
8 :ファン端末