(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024050065
(43)【公開日】2024-04-10
(54)【発明の名称】コミュニケーション支援装置、コミュニケーション支援システム、コミュニケーション支援方法、プログラム、及び記録媒体
(51)【国際特許分類】
G06F 16/9035 20190101AFI20240403BHJP
G06F 40/279 20200101ALI20240403BHJP
H04L 51/216 20220101ALI20240403BHJP
【FI】
G06F16/9035
G06F40/279
H04L51/216
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022156657
(22)【出願日】2022-09-29
(71)【出願人】
【識別番号】000232092
【氏名又は名称】NECソリューションイノベータ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100115255
【弁理士】
【氏名又は名称】辻丸 光一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100201732
【弁理士】
【氏名又は名称】松縄 正登
(74)【代理人】
【識別番号】100154081
【弁理士】
【氏名又は名称】伊佐治 創
(74)【代理人】
【識別番号】100227019
【弁理士】
【氏名又は名称】安 修央
(72)【発明者】
【氏名】平田 隆之
(72)【発明者】
【氏名】飯野 冴香
(72)【発明者】
【氏名】小泉 崇央
(72)【発明者】
【氏名】松下 暢
【テーマコード(参考)】
5B091
5B175
【Fターム(参考)】
5B091CA01
5B175HA01
(57)【要約】
【課題】 コミュニケーション形成を支援するコミュニケーション支援装置を提供する。
【解決手段】本発明のコミュニケーション支援装置は、通信部、対話部、コミュニケーション支援部を含み、前記通信部は、外部端末と通信可能であり、前記対話部は、前記通信部を介し、一方の外部端末から受信したユーザ対話を解析し、前記コミュニケーション支援部は、前記解析結果に基づき、他方のユーザとコミュニケーション形成の可能性のあるキーワードを認定し、前記対話部は、さらに、前記キーワードに基づき、前記他方のユーザとのコミュニケーション形成を促す前記装置対話を生成し、かつ、前記通信部を介して、前記装置対話を前記一方の外部端末に出力する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信部、対話部、コミュニケーション支援部を含み、
前記通信部は、外部端末と通信可能であり、
前記対話部は、前記通信部を介し、一方の外部端末から受信したユーザ対話を解析し、
前記コミュニケーション支援部は、前記解析した解析結果に基づき、他方のユーザとコミュニケーション形成の可能性のあるキーワードを認定し、
前記対話部は、さらに、前記キーワードに基づき、前記他方のユーザとのコミュニケーション形成を促すための装置対話を生成し、かつ、前記通信部を介して、前記他方のユーザとのコミュニティ形成を促すための装置対話を前記一方の外部端末に出力する、
コミュニケーション支援装置。
【請求項2】
前記対話部は、前記キーワードに基づき、前記一方の外部端末のユーザとのコミュニケーション形成を促すための装置対話を生成し、かつ、前記通信部を介して、前記一方のユーザとのコミュニケーション形成を促すための装置対話を前記他方のユーザの外部端末に出力する、
請求項1記載のコミュニケーション支援装置。
【請求項3】
前記コミュニケーション支援部は、前記ユーザ毎のパーソナルデータベースを参照して前記キーワードを認定する、
請求項1又は2記載のコミュニケーション支援装置。
【請求項4】
前記コミュニケーション支援部は、キーワード関連データベースを参照して前記キーワードを認定し、
前記キーワード関連データベースは、前記キーワードと、前記キーワードの上位概念及び下位概念並びに前記キーワードに関連するワードとを紐づけて格納したデータベースである、
請求項1又は2記載のコミュニケーション支援装置。
【請求項5】
前記装置対話が、チャットボットによって生成される、
請求項1又は2記載のコミュニケーション支援装置。
【請求項6】
さらに、データ統計部を含み、
前記データ統計部は、前記パーソナルデータベース、及び前記キーワード関連データベースのうち少なくとも一方のデータベースに格納された情報に基づき、統計データを算出する、
請求項4記載のコミュニケーション支援装置。
【請求項7】
請求項1又は2記載のコミュニケーション支援装置と、外部端末とを含み、
前記外部端末は、入力部、及び出力部を含み、
前記入力部は、前記コミュニケーション支援装置から装置対話を入力し、
前記出力部は、前記コミュニケーション支援装置へユーザ対話を出力する、
コミュニケーション支援システム。
【請求項8】
通信工程、対話工程、コミュニケーション支援工程を含み、
前記通信工程は、外部端末と通信可能であり、
前記対話工程は、前記通信工程を介し、一方の外部端末から受信したユーザ対話を解析し、
前記コミュニケーション支援工程は、前記解析した解析結果に基づき、他方のユーザとコミュニケーション形成の可能性のあるキーワードを認定し、
前記対話工程は、さらに、前記キーワードに基づき、前記他方のユーザとのコミュニケーション形成を促すための装置対話を生成し、かつ、前記通信工程を介して、前記他方のユーザとのコミュニティ形成を促すための装置対話を前記一方の外部端末に出力する、
前記各工程が、コンピュータにより実行されるコミュニケーション支援方法。
【請求項9】
通信手順、対話手順、コミュニケーション支援手順を含み、
前記通信手順は、外部端末と通信可能であり、
前記対話手順は、前記通信手順を介し、一方の外部端末から受信したユーザ対話を解析し、
前記コミュニケーション支援手順は、前記解析した解析結果に基づき、他方のユーザとコミュニケーション形成の可能性のあるキーワードを認定し、
前記対話手順は、さらに、前記キーワードに基づき、前記他方のユーザとのコミュニケーション形成を促すための装置対話を生成し、かつ、前記通信手順を介して、前記他方のユーザとのコミュニティ形成を促すための装置対話を前記一方の外部端末に出力する、
前記各手順をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項10】
通信手順、対話手順、コミュニケーション支援手順を含み、
前記通信手順は、外部端末と通信可能であり、
前記対話手順は、前記通信手順を介し、一方の外部端末から受信したユーザ対話を解析し、
前記コミュニケーション支援手順は、前記解析した解析結果に基づき、他方のユーザとコミュニケーション形成の可能性のあるキーワードを認定し、
前記対話手順は、さらに、前記キーワードに基づき、前記他方のユーザとのコミュニケーション形成を促すための装置対話を生成し、かつ、前記通信手順を介して、前記他方のユーザとのコミュニティ形成を促すための装置対話を前記一方の外部端末に出力する、
前記各手順をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コミュニケーション支援装置、コミュニケーション支援システム、コミュニケーション支援方法、プログラム、及び記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ユーザによる入力文に対して、適切な応答文をユーザに返すことができる対話システムが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、特許文献1のシステムはユーザ個人と対話システムとが一対一で対話できるものであるが、他のユーザを巻き込んだ対話を前提としたものではない。
【0005】
また近年、例えば、組織の運用において、その組織に所属する人たちの心理的なゆとりを確保することが重要な課題となっている。心理的なゆとりを確保する方法としては、例えば、オープンかつフラットにコミュニケーションを取れる環境づくりが必要であるが、近年は人間関係などのしがらみにより困難となっている。
【0006】
そこで、本発明は、コミュニケーション形成を支援するための、コミュニケーション支援装置、コミュニケーション支援システム、コミュニケーション支援方法、プログラム、及び記録媒体の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記目的を達成するために、本発明のコミュニケーション支援装置は、
通信部、対話部、コミュニケーション支援部を含み、
前記通信部は、外部端末と通信可能であり、
前記対話部は、前記通信部を介し、一方の外部端末から受信したユーザ対話を解析し、
前記コミュニケーション支援部は、前記解析した解析結果に基づき、他方のユーザとコミュニケーション形成の可能性のあるキーワードを認定し、
前記対話部は、さらに、前記キーワードに基づき、前記他方のユーザとのコミュニケーション形成を促すための装置対話を生成し、かつ、前記通信部を介して、前記他方のユーザとのコミュニティ形成を促すための装置対話を前記一方の外部端末に出力する。
【0008】
本発明のコミュニケーション支援システムは、
本発明のコミュニケーション支援装置と、外部端末とを含み、
前記外部端末は、入力部、及び出力部を含み、
前記入力部は、前記コミュニケーション支援装置から装置対話を入力し、
前記出力部は、前記コミュニケーション支援装置へユーザ対話を出力する。
【0009】
本発明のコミュニケーション支援方法は、
通信工程、対話工程、コミュニケーション支援工程を含み、
前記通信工程は、外部端末と通信可能であり、
前記対話工程は、前記通信工程を介し、一方の外部端末から受信したユーザ対話を解析し、
前記コミュニケーション支援工程は、前記解析した解析結果に基づき、他方のユーザとコミュニケーション形成の可能性のあるキーワードを認定し、
前記対話工程は、さらに、前記キーワードに基づき、前記他方のユーザとのコミュニケーション形成を促すための装置対話を生成し、かつ、前記通信工程を介して、前記他方のユーザとのコミュニティ形成を促すための装置対話を前記一方の外部端末に出力する。
【0010】
本発明のプログラムは、本発明の方法の各工程を、手順として、コンピュータに実行させるためのプログラムである。
【0011】
本発明の記録媒体は、前記本発明のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、ユーザに対してコミュニケーション形成を促してコミュニケーションを支援することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】
図1は、実施形態1のコミュニケーション支援装置の一例の構成を示すブロック図である。
【
図2】
図2は、実施形態1コミュニケーション支援装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【
図3】
図3(a)は、実施形態1のコミュニケーション支援装置における処理の一例を示すフローチャートである。
図3(b)は、実施形態1のコミュニケーション支援装置における処理の別の一例を示すフローチャートである。
【
図4】
図4は、実施形態1コミュニケーション支援装置における処理のさらに別の一例を示すフローチャートである。
【
図5】
図5は、実施形態2のコミュニケーション支援装置の一例の構成を示すブロック図である。
【
図6】
図6は、実施形態3のコミュニケーション支援システムの一例の構成を示すブロック図である。
【
図7】
図7は、実施形態4のコミュニケーション支援の一例を示すイメージ図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
[実施形態1]
図1は、本実施形態のコミュニケーション支援装置10の一例の構成を示すブロック図である。
図1に示すように、本装置10は、通信部11、対話部12、及び、コミュニケーション支援部13を含む。
【0015】
本装置10は、例えば、前記各部を含む1つの装置でもよいし、前記各部が、通信回線網を介して接続可能な装置でもよい。また、本装置10は、前記通信回線網を介して、後述する外部装置と接続可能である。前記通信回線網は、特に制限されず、公知のネットワークを使用でき、例えば、有線でも無線でもよい。前記通信回線網は、例えば、インターネット回線、WWW(World Wide Web)、電話回線、LAN(Local Area Network)、SAN(Storage Area Network)、DTN(Delay Tolerant Networking)、LPWA(Low Power Wide Area)、L5G(ローカル5G)、等があげられる。無線通信としては、例えば、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、ローカル5G、LPWA等があげられる。前記無線通信としては、各装置が直接通信する形態(Ad Hoc通信)、インフラストラクチャ(infrastructure通信)、アクセスポイントを介した間接通信等であってもよい。本装置10は、例えば、システムとしてサーバに組み込まれていてもよい。また、本装置10は、例えば、本発明のプログラムがインストールされたパーソナルコンピュータ(PC、例えば、デスクトップ型、ノート型)、スマートフォン、タブレット端末等であってもよい。本装置10は、例えば、前記各部のうち少なくとも一つがサーバ上にあり、その他の前記各部が端末上にあるような、クラウドコンピューティングやエッジコンピューティング等の形態であってもよい。
【0016】
図2に、本装置10のハードウェア構成のブロック図を例示する。本装置10は、例えば、中央処理装置(CPU、GPU等)101、メモリ102、バス103、記憶装置104、入力装置105、出力装置106、通信デバイス107等を含む。本装置10の各部は、それぞれのインタフェース(I/F)により、バス103を介して相互に接続されている。
【0017】
中央処理装置101は、コントローラ(システムコントローラ、I/Oコントローラ等)等により、他の構成と連携動作し、本装置10の全体の制御を担う。本装置10において、中央処理装置101により、例えば、本発明のプログラムやその他のプログラムが実行され、また、各種情報の読み込みや書き込みが行われる。具体的には、例えば、中央処理装置101が、通信部11、対話部12、及び、コミュニケーション支援部13として機能する。中央処理装置101は、演算装置として、CPU、GPU(Graphics Processing Unit)、APU(Accelerated Processing Unit)等の演算装置を備えてもよいし、これらの組合せを備えてもよい。
【0018】
バス103は、例えば、外部装置とも接続できる。前記外部装置は、例えば、外部データベース等の外部記憶装置、プリンタ、外部入力装置、外部表示装置、外部撮像装置等があげられる。前記外部データベースは、例えば、後述のパーソナルデータベース、キーワード関連データベース、定型文データベース、及びユーザ対話データベース等があげられる。本装置10は、例えば、バス103に接続された通信デバイス107により、外部ネットワーク(前記通信回線網)に接続でき、外部ネットワークを介して、他の装置と接続することもできる。
【0019】
メモリ102は、例えば、メインメモリ(主記憶装置)があげられる。中央処理装置101が処理を行う際には、例えば、後述する記憶装置104に記憶されている本発明のプログラム等の種々の動作プログラムを、メモリ102が読み込み、中央処理装置101は、メモリ102からデータを受け取って、プログラムを実行する。前記メインメモリは、例えば、RAM(ランダムアクセスメモリ)である。また、メモリ102は、例えば、ROM(読み出し専用メモリ)であってもよい。
【0020】
記憶装置104は、例えば、前記メインメモリ(主記憶装置)に対して、いわゆる補助記憶装置ともいう。前述のように、記憶装置104には、本発明のプログラムを含む動作プログラムが格納されている。記憶装置104は、例えば、記録媒体と、記録媒体に読み書きするドライブとの組合せであってもよい。前記記録媒体は、特に制限されず、例えば、内蔵型でも外付け型でもよく、HD(ハードディスク)、CD-ROM、CD-R、CD-RW、MO、DVD、フラッシュメモリー、メモリーカード等があげられる。記憶装置104は、例えば、記録媒体とドライブとが一体化されたハードディスクドライブ(HDD)、及びソリッドステートドライブ(SSD)であってもよい。
【0021】
本装置10において、メモリ102及び記憶装置104は、ログ情報、外部データベース(図示せず)や外部の装置から取得した情報、本装置10によって生成した情報、本装置10が処理を実行する際に用いる情報等の種々の情報を記憶することも可能である。この場合、メモリ102及び記憶装置104は、例えば、情報等を記憶していてもよい。なお、少なくとも一部の情報は、例えば、メモリ102及び記憶装置104以外の外部サーバに記憶されていてもよいし、複数の端末にブロックチェーン技術等を用いて分散して記憶されていてもよい。
【0022】
本装置10は、例えば、さらに、入力装置105、出力装置106を備える。入力装置105は、例えば、タッチパネル、トラックパッド、マウス等のポインティングデバイス;キーボード;カメラ、スキャナ等の撮像手段;ICカードリーダ、磁気カードリーダ等のカードリーダ;マイク等の音声入力手段;等があげられる。出力装置106は、例えば、LEDディスプレイ、液晶ディスプレイ等の表示装置;スピーカ等の音声出力装置;プリンタ;等があげられる。本実施形態1において、入力装置105と出力装置106とは、別個に構成されているが、入力装置105と出力装置106とは、タッチパネルディスプレイのように、一体として構成されてもよい。
【0023】
つぎに、本実施形態のコミュニケーション支援方法の一例を、
図3(a)のフローチャートS10に基づき説明する。本実施形態のコミュニケーション支援方法は、例えば、
図1又は
図2の装置10を用いて、次のように実施する。なお、本実施形態のコミュニケーション支援方法は、
図1又は
図2の装置10の使用には限定されない。
【0024】
まず、通信部11は、外部端末と通信可能である。なお、本発明において、単に「外部端末」という場合、後述する「一方の外部端末」および「他方の外部端末」の両方を含むものとする。
【0025】
対話部12により、通信部11を介し、一方の外部端末から受信したユーザ対話を解析する(S11)。なお、本発明において「ユーザ」とは、前記外部端末を介して本支援装置を利用するヒトをいう。前記外部端末は、例えば、前記ユーザが保有するユーザ端末であってもよいし、前記ユーザ端末と本装置10との間の通信を中継する外部の対話装置であってもよい。前記対話装置は、例えば、前記ユーザ端末が有するアプリケーションから送信されるテキストメッセージを前記ユーザ対話として受信可能である。前記ユーザ対話の解析は、特に限定されないが、例えば、対話の内容から後述するキーワードを抽出した結果や、ユーザ属性、対話を行った時間帯、時期等に基づく解析であってもよい。前記ユーザ属性は、特に限定されないが、例えば、年齢、性別、職場、職業、職種等があげられる。なお、
図3(a)においては、一方の外部端末からユーザ対話を受信し、これを解析しているが(S11)、例えば、
図3(b)のように、S11の前にあらかじめ本装置10が一方の外部端末に対してキーワードを抽出するための装置対話を送信してもよい(S111)。その後、本装置10が送信した装置対話の内容に基づいて一方の外部端末から送信されるユーザ対話を受信し、これを解析してもよい(S112)。また、図示していないが、例えば、対話部12は、一方の外部端末から受信したユーザ対話を解析し、かつ、前記解析した解析結果から前記ユーザ対話に対応する装置対話を生成してもよい。
【0026】
前記装置対話は、例えば、チャットボットが生成してもよい。前記装置対話の生成は、例えば、対話の定型文が保存された前記定型文データベースを参照して行ってもよいし、前記ユーザ対話を保存したユーザ対話データベースを参照して行ってもよいし、学習済みAIモデルを用いて行ってもよい。前記定型文データベースを参照して行う場合、例えば、前記ユーザ対話を解析して得られた前記キーワードに基づき、前記キーワードに紐づけられた対話の定型文を参照して、前記装置対話を生成してもよい。前記ユーザ対話データベースを参照して行う場合、例えば、前記ユーザ対話を解析して得られた前記キーワードに基づき、前記キーワードに紐づけられた前記ユーザ対話を参照して、前記装置対話を生成してもよい。前記チャットボットは、例えば、設定されたタイミング毎、又は随時発生するイベント毎に前記装置対話を生成してもよい。前記設定は、例えば、時限的設定、ユーザ又はシステムによる設定等があげられる。前記時限的設定は、特に限定されないが、例えば、起床直後、休憩時、休憩前後、作業終了前後、出退勤時、帰宅前後、食前後、終身前後等の時限的な設定があげられる。前記ユーザ又はシステムによる設定は、例えば、前記ユーザが任意で定めた時間、頻度や、端末のログとして保存されている各種イベントのタイミングに関する情報(例えば、休憩時間や、打ち合わせのタイミング等に関する情報)に基づく設定があげられる。
【0027】
つぎに、コミュニケーション支援部13は、前記解析結果に基づき、他方のユーザとコミュニケーション形成の可能性のあるキーワードを認定する(S12)。前記キーワードは、例えば、一方のユーザと他方のユーザとで共通する趣味や嗜好に関するもの、前記ユーザ属性等があげられる。前記キーワードの認定方法は、特に限定されないが、例えば、形態素解析による自然言語処理など、従来公知の方法により行うことができる。
【0028】
コミュニケーション支援部13は、例えば、前記ユーザ毎のパーソナルデータベースを参照して前記キーワードを認定してもよい。前記パーソナルデータベースは、例えば、前記ユーザを特定する識別情報に対して、前記ユーザの趣味、嗜好、前記ユーザ属性等を紐づけたもの(以下、単に「パーソナルデータ」という場合がある。)を格納したデータベースである。前記パーソナルデータベースは、例えば、あらかじめ収集しておいた前記パーソナルデータを格納したものであってもよいし、対話の中で認定したキーワードを前記識別情報と紐づけて格納したものであってもよい。
【0029】
コミュニケーション支援部13は、例えば、キーワード関連データベースを参照して前記キーワードを認定してもよい。前記キーワード関連データベースは、例えば、前記キーワードと、前記キーワードの上位概念及び下位概念並びに前記キーワードに関連するワード(以下、単に「関連ワード」という場合がある。)とを紐づけて格納したデータベースである。前記キーワードに関連するワードとは、例えば、前記キーワードの類語、前記類語の上位概念及び下位概念、前記キーワードと概念、属性等が近しいワード等をいう。前記キーワード関連データベースは、例えば、あらかじめ収集しておいた前記キーワードと前記関連ワードとを紐づけて格納したものであってもよいし、対話の中で認定したキーワードに前記関連ワードを紐づけて格納したものであってもよい。
【0030】
つぎに、対話部12により、さらに、前記キーワードに基づき、前記他方のユーザとのコミュニケーション形成を促すための装置対話を生成し、かつ、通信部11を介して、前記他方のユーザとのコミュニケーション形成を促すための装置対話を前記一方の外部端末に出力する(S13)。前記コミュニケーションは、例えば、ユーザ同士の一対一での対話や、複数ユーザによるチャットルームにおける対話、一定のコミュニティにおける対話等があげられる。前記一定のコミュニティは、特に限定されないが、例えば、共通の趣味、嗜好、前記ユーザ属性に基づき形成されたコミュニティであってもよく、例えば、会社、医療現場、官公庁、学校等のコミュニティであってもよい。
【0031】
図4のとおり、前記対話部は、例えば、前記キーワードに基づき、前記一方の外部端末のユーザとのコミュニケーション形成を促すための装置対話を生成し、かつ、前記通信部を介して、前記一方のユーザとのコミュニケーション形成を促すための装置対話を前記他方のユーザの外部端末に出力してもよい(S13’)。
【0032】
対話部12は、例えば、さらに、ユーザ間のコミュニケーションを盛り上げるための装置対話を生成して、外部端末に出力してもよいし、ユーザ間でコミュニケーションが形成された場合に、前記形成されたコミュニケーションを終了するための装置対話を生成して、外部端末に出力してもよい。前記盛り上げるための装置対話とは、例えば、ユーザ間の共通の趣味嗜好に関する話題等があげられる。前記形成されたコミュニケーションを終了するための装置対話とは、例えば、作成されたチャットルームの削除を促す対話や、形成されたコミュニティの解散を促すための対話等があげられる。前記コミュニケーションを盛り上げるための装置対話や、前記形成されたコミュニケーションを終了するための装置対話は、例えば、共通の趣味嗜好を有するユーザが一定数集まった場合や、前記趣味嗜好に関するユーザ対話の提供頻度、提供者数、ユーザ間のコミュニケーションの盛り上がり度等により、生成又は出力してもよい。
【0033】
本実施形態によれば、例えば、普段の生活では知り得なかった同じ趣味や嗜好等を持った人達の間のコミュニケーション形成が可能となる。また、例えば、同一組織内でのコミュニケーション量の増加に伴い、横のつながりも増えるため、組織等の風通しをよくするきっかけにもなる。組織が会社等である場合、例えば、業務の合間にリフレッシュすることができる等、心理的な負担を軽減する効果もある。さらに、装置対話をチャットボットが生成する場合においては、ユーザ間の会話をチャットボットが仲介して話題を提供してくれるため、ユーザ同士が一対一でコミュニケーションを行った場合と比べて、よりコミュニケーションを活性化できる点に利点がある。
【0034】
[実施形態2]
実施形態2は、本発明のコミュニケーション支援装置の他の例である。
【0035】
本実施形態のコミュニケーション支援装置10Aは、実施形態1のコミュニケーション支援10の構成に加えて、データ統計部14を含むこと以外は前記実施形態1のコミュニケーション支援装置10と同様であり、その説明を援用できる。本実施形態のコミュニケーション支援装置10Aは、例えば、データ統計部を含む。
【0036】
図5は、本装置10Aの一例の構成を示すブロック図である。
図5に示すように、本装置10Aは、実施形態1のコミュニケーション支援装置10の構成に加えて、データ統計部14を備える。コミュニケーション支援装置10Aのハードウェア構成は、
図2のコミュニケーション支援装置10のハードウェア構成において、中央処理装置101が、
図1のコミュニケーション支援装置10の構成に代えて、
図5のコミュニケーション支援装置10Aの構成を備える以外は同様である。
【0037】
つぎに、本実施形態のコミュニケーション支援方法について説明する。本実施形態のコミュニケーション支援方法は、例えば、
図5に示す本実施形態のコミュニケーション支援装置10Aを用いて実施できる。なお、本発明のコミュニケーション支援方法は、コミュニケーション支援装置10Aの使用に限定されない。
【0038】
実施形態2の装置10Aは、例えば、データ統計部14により、前記パーソナルデータベース、及び前記キーワード関連データベースのうち少なくとも一方のデータベースに格納された情報に基づき、統計データを算出してもよい。前記情報は、例えば、前述の実施形態1において述べた、前記パーソナルデータベースに格納された前記パーソナルデータや、前記キーワード関連データベースに格納された前記キーワード及び前記関連ワード等があげられる。また、前記情報の他にも、例えば、対話の回数、頻度、対話相手、時間、文字数等の情報をもとに前記統計データを算出してもよい。前記統計データは、特に限定されないが、例えば、ユーザの趣味嗜好の統計データ、ユーザ間のコミュニケーション量、コミュニケーションのルート、コミュニケーションの連携の強弱、コミュニティ勢力、装置対話における話題のキーワード、ユーザの意欲、幸福度等に関するデータがあげられる。算出された前記統計データは、例えば、視認可能な状態に出力してもよい。前記視認可能な状態とは、例えば、表、グラフ、ワードクラウド等があげられる。
【0039】
本実施形態によれば、例えば、一定の組織に属するユーザの趣味嗜好等が統計化したデータとして算出されるため、組織における隠れた強みや特性を見出すきっかけとなる。また、例えば、前記一定の組織が会社等であった場合には、雑談度合いを測定・分析し、統計化することで、業務中に雑談に入り込みすぎず、程よい息抜きになっているか、適度な余裕をもって業務に当たれているか等を確認することができる。これにより、会社の労働環境を改善するための一助となる。さらに、例えば、社内調査では発見できない課題を雑談から見出すきっかけにもなる。
【0040】
[実施形態3]
つぎに、本発明のコミュニケーション支援装置と、外部端末とを含む、コミュニケーション支援システムの一例を、実施形態1の装置10を用いて説明する。なお、本発明のコミュニケーション支援装置は、例えば、実施形態2における装置10Aを用いることもでき、これに限定されない。
【0041】
前記外部端末は、入力部、及び出力部を含む。前記入力部は、前記コミュニケーション支援装置から装置対話を入力し、前記出力部は、前記コミュニケーション支援装置へユーザ対話を出力する。前記外部端末は、例えば、パーソナルコンピュータ(PC、例えば、デスクトップ型、ノート型)、スマートフォン、タブレット端末等であってもよい。
【0042】
図6のとおり、本装置10と前記外部端末は通信回線網を介して接続され、本装置10と前記外部端末との間でユーザ対話及び装置対話の送受信がされる。また、例えば、本装置10が外部データベースを参照する場合や、前記外部データベースに前記キーワード等を格納する場合等には、
図6のとおり、前記通信回線網を介してこれらの操作が行われる。
【0043】
[実施形態4]
本実施形態は、コミュニケーション支援の一例を示すものである。
図7において、本装置10、外部端末、及び外部データベースによるコミュニケーション支援の一例のイメージを示す。なお、本実施形態はあくまでもコミュニケーション支援の一例を示すものであるため、これには限定されない。
【0044】
まず、一方の外部端末より、本装置10に対してユーザ対話が入力される。ユーザ対話を受信した本装置は、前記ユーザ対話を解析する。なお、本装置は、前記ユーザ対話を解析し、かつ、解析結果からユーザ対話に対応する装置対話を生成してもよい。また、本装置10は、前記解析結果に基づき、他方のユーザとのコミュニケーション形成の可能性のあるキーワードを認定する。例えば、前記キーワードの認定は、パーソナルデータベース及びキーワード関連データベースを参照してされる。また、解析結果に基づき認定されたキーワードを、例えば、パーソナルデータベースに登録してもよい。その後、前記キーワードに基づき、前記他方のユーザとのコミュニケーション形成を促す装置対話が生成される。前記装置対話は、例えば、定型文データベース及びユーザ対話データベースを参照して生成してもよい。生成された前記装置対話は、前記一方の外部端末に出力される。また、例えば、前記認定したキーワードに基づき、前記一方のユーザとのコミュニケーション形成を促す装置対話が生成される。生成された前記装置対話は、前記他方の外部端末に出力される。前記コミュニケーション形成を促す装置対話を受信した各外部端末のユーザは、前記受信をきっかけに、コミュニケーション形成を図ることができる。
【0045】
[実施形態5]
本実施形態のプログラムは、本発明の各工程を、手順として、コンピュータに実行させるためのプログラムである。本発明において、例えば、「手順」を「処理」と読み替え可能である。また、本実施形態のプログラムは、例えば、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。前記記録媒体は、例えば、非一時的なコンピュータ可読記録媒体(non-transitory computer-readable storage medium)である。前記記録媒体は、特に制限されず、例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、ハードディスク(HD)、光ディスク、フロッピー(登録商標)ディスク(FD)等があげられる。
【0046】
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更が可能である。
【0047】
<付記>
上記の実施形態の一部または全部は、以下の付記のように記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
通信部、対話部、コミュニケーション支援部を含み、
前記通信部は、外部端末と通信可能であり、
前記対話部は、前記通信部を介し、一方の外部端末から受信したユーザ対話を解析し、
前記コミュニケーション支援部は、前記解析した解析結果に基づき、他方のユーザとコミュニケーション形成の可能性のあるキーワードを認定し、
前記対話部は、さらに、前記キーワードに基づき、前記他方のユーザとのコミュニケーション形成を促すための装置対話を生成し、かつ、前記通信部を介して、前記他方のユーザとのコミュニティ形成を促すための装置対話を前記一方の外部端末に出力する、
コミュニケーション支援装置。
(付記2)
前記対話部は、前記キーワードに基づき、前記一方のユーザの外部端末とのコミュニケーション形成を促すための装置対話を生成し、かつ、前記通信部を介して、前記一方のユーザとのコミュニケーション形成を促すための装置対話を前記他方のユーザの外部端末に出力する、
付記1記載のコミュニケーション支援装置。
(付記3)
前記コミュニケーション支援部は、前記ユーザ毎のパーソナルデータベースを参照して前記キーワードを認定する、
付記1又は2記載のコミュニケーション支援装置。
(付記4)
前記コミュニケーション支援部は、キーワード関連データベースを参照して前記キーワードを認定し、
前記キーワード関連データベースは、前記キーワードと、前記キーワードの上位概念及び下位概念並びに前記キーワードに関連するワードとを紐づけて格納したデータベースである、
付記1から3のいずれかに記載のコミュニケーション支援装置。
(付記5)
前記対話部は、さらに、前記通信部を介して、他方のユーザとコミュニケーション形成の可能性のあるキーワードを認定するための装置対話を前記一方の外部端末に出力する、
付記1から4のいずれかに記載のコミュニケーション支援装置。
(付記6)
前記装置対話が、チャットボットによって生成される、
付記1から5のいずれかに記載のコミュニケーション支援装置。
(付記7)
さらに、データ統計部を含み、
前記データ統計部は、前記パーソナルデータベース、及び前記キーワード関連データベースのうち少なくとも一方のデータベースに格納された情報に基づき、統計データを算出する、
付記4から6のいずれかに記載のコミュニケーション支援装置。
(付記8)
前記統計データが、組織における雑談度合いに関する統計データである、付記7記載のコミュニケーション支援装置。
(付記9)
付記1から8のいずれかに記載のコミュニケーション支援装置と、外部端末とを含み、
前記外部端末は、入力部、及び出力部を含み、
前記入力部は、前記コミュニケーション支援装置から装置対話を入力し、
前記出力部は、前記コミュニケーション支援装置へユーザ対話を出力する、
コミュニケーション支援システム。
(付記10)
通信工程、対話工程、コミュニケーション支援工程を含み、
前記通信工程は、外部端末と通信可能であり、
前記対話工程は、前記通信工程を介し、一方の外部端末から受信したユーザ対話を解析し、
前記コミュニケーション支援工程は、前記解析した解析結果に基づき、他方のユーザとコミュニケーション形成の可能性のあるキーワードを認定し、
前記対話工程は、さらに、前記キーワードに基づき、前記他方のユーザとのコミュニケーション形成を促すための装置対話を生成し、かつ、前記通信工程を介して、前記他方のユーザとのコミュニティ形成を促すための装置対話を前記一方の外部端末に出力する、
前記各工程が、コンピュータにより実行されるコミュニケーション支援方法。
(付記11)
前記対話工程は、前記キーワードに基づき、前記一方の外部端末のユーザとのコミュニケーション形成を促すための装置対話を生成し、かつ、前記通信工程を介して、前記一方のユーザとのコミュニケーション形成を促すための装置対話を前記他方のユーザの外部端末に出力する、
付記10記載のコミュニケーション支援方法。
(付記12)
前記コミュニケーション支援工程は、前記ユーザ毎のパーソナルデータベースを参照して前記キーワードを認定する、
付記10又は11記載のコミュニケーション支援方法。
(付記13)
前記コミュニケーション支援工程は、キーワード関連データベースを参照して前記キーワードを認定し、
前記キーワード関連データベースは、前記キーワードと、前記キーワードの上位概念及び下位概念並びに前記キーワードに関連するワードとを紐づけて格納したデータベースである、
付記10から12のいずれかに記載のコミュニケーション支援方法。
(付記14)
前記対話工程は、さらに、前記通信工程を介して、他方のユーザとコミュニケーション形成の可能性のあるキーワードを認定するための装置対話を前記一方の外部端末に出力する、
付記10から13のいずれかに記載のコミュニケーション支援方法。
(付記15)
前記装置対話が、チャットボットによって生成される、
付記10から14のいずれかに記載のコミュニケーション支援方法。
(付記16)
さらに、データ統計工程を含み、
前記データ統計工程は、前記パーソナルデータベース、及び前記キーワード関連データベースのうち少なくとも一方のデータベースに格納された情報に基づき、統計データを算出する、
付記13から15のいずれかに記載のコミュニケーション支援方法。
(付記17)
前記統計データが、組織における雑談度合いに関する統計データである、付記16記載のコミュニケーション支援方法。
(付記18)
通信手順、対話手順、コミュニケーション支援手順を含み、
前記通信手順は、外部端末と通信可能であり、
前記対話手順は、前記通信手順を介し、一方の外部端末から受信したユーザ対話を解析し、
前記コミュニケーション支援手順は、前記解析した解析結果に基づき、他方のユーザとコミュニケーション形成の可能性のあるキーワードを認定し、
前記対話手順は、さらに、前記キーワードに基づき、前記他方のユーザとのコミュニケーション形成を促すための装置対話を生成し、かつ、前記通信手順を介して、前記他方のユーザとのコミュニティ形成を促すための装置対話を前記一方の外部端末に出力する、
前記各手順をコンピュータに実行させるためのプログラム。
(付記19)
前記対話手順は、前記キーワードに基づき、前記一方の外部端末のユーザとのコミュニケーション形成を促すための装置対話を生成し、かつ、前記通信手順を介して、前記一方のユーザとのコミュニケーション形成を促すための装置対話を前記他方の外部端末に出力する、
付記18記載のプログラム。
(付記20)
前記コミュニケーション支援手順は、前記ユーザ毎のパーソナルデータベースを参照して前記キーワードを認定する、
付記18又は19記載のプログラム。
(付記21)
前記コミュニケーション支援手順は、キーワード関連データベースを参照して前記キーワードを認定し、
前記キーワード関連データベースは、前記キーワードと、前記キーワードの上位概念及び下位概念並びに前記キーワードに関連するワードとを紐づけて格納したデータベースである、
付記18から20のいずれかに記載のプログラム。
(付記22)
前記対話手順は、さらに、前記通信手順を介して、他方のユーザとコミュニケーション形成の可能性のあるキーワードを認定するための装置対話を前記一方のユーザの外部端末に出力する、
付記18から21のいずれかに記載のプログラム。
(付記23)
前記装置対話が、チャットボットによって生成される、
付記18から22のいずれかに記載のプログラム。
(付記24)
さらに、データ統計手順を含み、
前記データ統計手順は、前記パーソナルデータベース、及び前記キーワード関連データベースのうち少なくとも一方のデータベースに格納された情報に基づき、統計データを算出する、
付記21から23のいずれかに記載のプログラム。
(付記25)
前記統計データが、組織における雑談度合いに関する統計データである、付記24記載のプログラム。
(付記26)
通信手順、対話手順、コミュニケーション支援手順を含み、
前記通信手順は、外部端末と通信可能であり、
前記対話手順は、前記通信手順を介し、一方の外部端末から受信したユーザ対話を解析し、
前記コミュニケーション支援手順は、前記解析した解析結果に基づき、他方のユーザとコミュニケーション形成の可能性のあるキーワードを認定し、
前記対話手順は、さらに、前記キーワードに基づき、前記他方のユーザとのコミュニケーション形成を促すための装置対話を生成し、かつ、前記通信手順を介して、前記他方のユーザとのコミュニティ形成を促すための装置対話を前記一方の外部端末に出力する、
前記各手順をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。
(付記27)
前記対話手順は、前記キーワードに基づき、前記一方の外部端末のユーザとのコミュニケーション形成を促すための装置対話を生成し、かつ、前記通信手順を介して、前記一方のユーザとのコミュニケーション形成を促すための装置対話を前記他方のユーザの外部端末に出力する、
付記26記載の記録媒体。
(付記28)
前記コミュニケーション支援手順は、前記ユーザ毎のパーソナルデータベースを参照して前記キーワードを認定する、
付記26又は27記載の記録媒体。
(付記29)
前記コミュニケーション支援手順は、キーワード関連データベースを参照して前記キーワードを認定し、
前記キーワード関連データベースは、前記キーワードと、前記キーワードの上位概念及び下位概念並びに前記キーワードに関連するワードとを紐づけて格納したデータベースである、
付記26から28のいずれかに記載の記録媒体。
(付記30)
前記対話手順は、さらに、前記通信手順を介して、他方のユーザとコミュニケーション形成の可能性のあるキーワードを認定するための装置対話を前記一方の外部端末に出力する、
付記26から29のいずれかに記載の記録媒体。
(付記31)
前記装置対話が、チャットボットによって生成される、
付記26から30のいずれかに記載の記録媒体。
(付記32)
さらに、データ統計手順を含み、
前記データ統計手順は、前記パーソナルデータベース、及び前記キーワード関連データベースのうち少なくとも一方のデータベースに格納された情報に基づき、統計データを算出する、
付記29から31のいずれかに記載の記録媒体。
(付記33)
前記統計データが、組織における雑談度合いに関する統計データである、付記32記載の記録媒体。
【産業上の利用可能性】
【0048】
本発明によれば、例えば、通常は個人の趣味嗜好を聞き出すことができない職場環境においても、コミュニケーション形成を支援することができる。また、例えば、得られたデータをもとに統計データを算出して、労働環境の改善等にも役立てることができる。本発明を適用できる分野は制限されず、コミュニケーション支援装置を用いた幅広い分野に適用可能である。
【符号の説明】
【0049】
10 コミュニケーション支援装置
11 通信部
12 対話部
13 コミュニケーション支援部
14 データ統計部
101 CPU
102 メモリ
103 バス
104 記憶装置
105 入力装置
106 出力装置
107 通信デバイス