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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024050109
(43)【公開日】2024-04-10
(54)【発明の名称】空気処理装置及び空気処理システム
(51)【国際特許分類】
   A61L 9/20 20060101AFI20240403BHJP
   F24F 8/167 20210101ALI20240403BHJP
   F24F 8/22 20210101ALI20240403BHJP
   F24F 11/39 20180101ALI20240403BHJP
   F24F 11/50 20180101ALI20240403BHJP
   A61L 9/00 20060101ALI20240403BHJP
【FI】
A61L9/20
F24F8/167
F24F8/22
F24F11/39
F24F11/50
A61L9/00 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022156739
(22)【出願日】2022-09-29
(71)【出願人】
【識別番号】000003757
【氏名又は名称】東芝ライテック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100179062
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 正
(74)【代理人】
【識別番号】100075672
【弁理士】
【氏名又は名称】峰 隆司
(74)【代理人】
【識別番号】100153051
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100162570
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 早苗
(72)【発明者】
【氏名】冨山 彩弥香
(72)【発明者】
【氏名】藤原 章裕
(72)【発明者】
【氏名】小西 達也
(72)【発明者】
【氏名】大武 寛和
(72)【発明者】
【氏名】柴原 雄右
(72)【発明者】
【氏名】佐々木 優
(72)【発明者】
【氏名】佐々木 淳
(72)【発明者】
【氏名】福田 直生
(72)【発明者】
【氏名】松本 卓馬
(72)【発明者】
【氏名】森山 厳與
(72)【発明者】
【氏名】森 聖也
【テーマコード(参考)】
3L260
4C180
【Fターム(参考)】
3L260AA04
3L260AB18
3L260BA62
3L260CB68
3L260GA17
4C180AA02
4C180AA07
4C180CC03
4C180DD03
4C180EA27Y
4C180EA34X
4C180HH05
4C180HH14
4C180HH15
4C180HH17
4C180HH19
4C180KK05
4C180KK10
(57)【要約】
【課題】インジケータを省略しても、フィルタのメンテナンスのタイミングを適切に通知可能な空気処理装置を提供すること。
【解決手段】実施形態によれば、空気処理装置は、照明部、空気処理部及び制御ユニットを備える。照明部は、可視光光源からの可視光を照射し、空気処理部は、処理空間に導入された空気を紫外光源及びフィルタによって処理するとともに、処理された空気を処理空間から排出する。制御ユニットは、可視光光源の第1の作動状態において、フィルタのメンテナンスを行う条件を満たし、かつ、可視光光源の作動に関する所定の条件を満たしたことに基づいて、フィルタのメンテナンスを行うことを通知する可視光光源の通知作動を割込ませる。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
可視光光源を備え、前記可視光光源からの可視光を照射する照明部と;
紫外光源及びフィルタを備え、処理空間に導入された空気を前記紫外光源及び前記フィルタによって処理するとともに、処理された空気を前記処理空間から排出する空気処理部と;
前記可視光光源の作動を制御するとともに、前記可視光光源の第1の作動状態において、前記フィルタのメンテナンスを行う条件を満たし、かつ、前記可視光光源の前記作動に関する所定の条件を満たしたことに基づいて、前記フィルタの前記メンテナンスを行うことを通知する前記可視光光源の通知作動を割込ませる制御ユニットと;
を具備する、空気処理装置。
【請求項2】
前記制御ユニットは、前記可視光光源の前記第1の作動状態において、前記フィルタの前記メンテナンスを行う前記条件を満たし、かつ、前記可視光光源を前記第1の作動状態から第2の作動状態へ切替える指令が入力されたことに基づいて、前記第2の作動状態で前記可視光光源を作動させる前に、前記可視光光源を前記通知作動で作動させる、請求項1の空気処理装置。
【請求項3】
可視光光源を備え、前記可視光光源からの可視光を照射する照明機器と;
紫外光源及びフィルタを備え、前記照明機器とは別体で設けられる空気処理装置であって、処理空間に導入された空気を前記紫外光源及び前記フィルタによって処理するとともに、処理された空気を前記処理空間から排出する空気処理装置と;
前記照明機器の前記可視光光源の作動を制御するとともに、前記可視光光源の第1の作動状態において、前記フィルタのメンテナンスを行う条件を満たし、かつ、前記可視光光源の前記作動に関する所定の条件を満たしたことに基づいて、前記フィルタの前記メンテナンスを行うことを通知する前記可視光光源の通知作動を割込ませる制御ユニットと;
を具備する、空気処理システム。
【請求項4】
前記制御ユニットは、前記可視光光源の前記第1の作動状態において、前記フィルタの前記メンテナンスを行う前記条件を満たし、かつ、前記可視光光源を前記第1の作動状態から第2の作動状態へ切替える指令が入力されたことに基づいて、前記第2の作動状態で前記可視光光源を作動させる前に、前記可視光光源を前記通知作動で作動させる、請求項3の空気処理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、空気処理装置及び空気処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
紫外線を用いて空気を除菌等する空気処理部を備える空気処理装置が知られている。このような空気処理装置では、空気処理部の処理空間に部屋空間等の外部から空気を導入し、処理空間において紫外線及び光触媒フィルタを用いて、導入した空気を除菌及び脱臭等する。そして、空気処理装置の空気処理部では、除菌及び脱臭等された空気が、部屋空間等の外部へ処理空間から排出される。また、空気処理装置には、インジケータが設けられ、インジケータによって、光触媒フィルタ等のフィルタのメンテナンスを行うことを通知する。
【0003】
前述のような空気処理装置では、配置するスペースの観点から、フィルタのメンテナンスを行うことを通知するインジケータを省略することが、必要になる場合がある。特に、部屋空間等の環境空間に可視光を照射する照明部が空気処理部に加えて設けられ、天井等の壁面に照明部及び空気処理部が一体に取付けられる空気処理装置では、インジケータを省略し、照明部のスペースを確保する必要がある。また、空気処理部を備える空気処理装置及び空気処理システムでは、インジケータを省略しても、空気処理に用いられるフィルタのメンテナンスのタイミングが適切に通知されることが、求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第6998077号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、インジケータを省略しても、フィルタのメンテナンスのタイミングを適切に通知可能な空気処理装置及び空気処理システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態によれば、空気処理装置は、照明部、空気処理部及び制御ユニットを備える。照明部は、可視光光源を備え、可視光光源からの可視光を照射する。空気処理部は、紫外光源及びフィルタを備え、処理空間に導入された空気を紫外光源及びフィルタによって処理するとともに、処理された空気を処理空間から排出する。制御ユニットは、可視光光源の作動を制御するとともに、可視光光源の第1の作動状態において、フィルタのメンテナンスを行う条件を満たし、かつ、可視光光源の作動に関する所定の条件を満たしたことに基づいて、フィルタのメンテナンスを行うことを通知する可視光光源の通知作動を割込ませる。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、インジケータを省略しても、フィルタのメンテナンスのタイミングを適切に通知可能な空気処理装置及び空気処理システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、第1の実施形態に係る空気処理装置を示す概略図である。
図2図2は、第1の実施形態に係る空気処理装置における電気系統及び制御系統の一例を概略的に示すブロック図である。
図3図3は、第1の実施形態に係る空気処理装置において、制御ユニットによって行われる、可視光光源の作動制御の一例を概略的に示すフローチャートである。
図4図4は、第1の実施形態に係る空気処理装置において、可視光光源の作動状態の時間変化の一例を示す概略図である。
図5図5は、第1の実施形態に係る空気処理装置において、可視光光源の作動状態の時間変化の図4とは別の一例を示す概略図である。
図6図6は、第1の変形例に係る空気処理装置において、制御ユニットによって行われる、可視光光源の作動制御の一例を概略的に示すフローチャートである。
図7図7は、第2の変形例に係る空気処理システムの使用状態の一例を示す概略図である。
図8図8は、第2の変形例に係る空気処理システムにおける電気系統及び制御系統の一例を概略的に示すブロック図である。
図9図9は、第3の変形例に係る空気処理システムにおける電気系統及び制御系統の一例を概略的に示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
実施形態の空気処理装置(1)は、照明部(11)、空気処理部(12)及び制御ユニット(30)を備える。照明部(11)は、可視光光源(15)を備え、可視光光源(15)からの可視光を照射する。空気処理部(12)は、紫外光源(25)及びフィルタ(26)を備え、処理空間(17)に導入された空気を紫外光源(25)及びフィルタ(26)によって処理するとともに、処理された空気を処理空間(17)から排出する。制御ユニット(30)は、可視光光源(15)の作動を制御するとともに、可視光光源(15)の第1の作動状態において、フィルタ(26)のメンテナンスを行う条件を満たし、かつ、可視光光源(15)の作動に関する所定の条件を満たしたことに基づいて、フィルタ(26)のメンテナンスを行うことを通知する可視光光源(15)の通知作動を割込ませる。これにより、専用のインジケータを省略しても、照明部(11)を用いて、フィルタ(26)のメンテナンスのタイミングを適切に通知可能となる。
【0010】
実施形態の空気処理装置(1)では、制御ユニット(30)は、可視光光源(15)の第1の作動状態において、フィルタ(26)のメンテナンスを行う条件を満たし、かつ、可視光光源(15)を第1の作動状態から第2の作動状態へ切替える指令が入力されたことに基づいて、第2の作動状態で可視光光源(15)を作動させる前に、可視光光源(15)を通知作動で作動させる。これにより、照明部(11)の通常の照明用途への可視光光源(15)の通知作動の影響が、低減される。
【0011】
実施形態の空気処理システム(40)は、照明機器(41)、空気処理装置(42)及び制御ユニット(30)を備える。照明機器(41)は、可視光光源(15)を備え、可視光光源(15)からの可視光を照射する。空気処理装置(42)は、紫外光源(25)及びフィルタ(26)を備え、照明機器(41)とは別体で設けられる。空気処理装置(42)は、処理空間(17)に導入された空気を紫外光源(25)及びフィルタ(26)によって処理するとともに、処理された空気を処理空間(17)から排出する。制御ユニット(30)は、照明機器(41)の可視光光源(15)の作動を制御するとともに、可視光光源(15)の第1の作動状態において、フィルタ(26)のメンテナンスを行う条件を満たし、かつ、可視光光源(15)の作動に関する所定の条件を満たしたことに基づいて、フィルタ(26)のメンテナンスを行うことを通知する可視光光源(15)の通知作動を割込ませる。これにより、専用のインジケータを省略しても、照明機器(41)を用いて、フィルタ(26)のメンテナンスのタイミングを適切に通知可能となる。
【0012】
実施形態の空気処理システム(40)では、制御ユニット(30)は、可視光光源(15)の第1の作動状態において、フィルタ(26)のメンテナンスを行う条件を満たし、かつ、可視光光源(15)を第1の作動状態から第2の作動状態へ切替える指令が入力されたことに基づいて、第2の作動状態で可視光光源(15)を作動させる前に、可視光光源(15)を通知作動で作動させる。これにより、照明機器(41)の通常の照明用途への可視光光源(15)の通知作動の影響が、低減される。
【0013】
(第1の実施形態)
まず、実施形態の一例として、第1の実施形態について説明する。図1は、第1の実施形態に係る空気処理装置1を示す。図1の一例では、空気処理装置1は、天井等の壁面10に設置される。空気処理装置1は、照明部(照明モジュール)11及び空気処理部(空気処理モジュール)12を備える。本実施形態では、空気処理装置1において照明部11及び空気処理部12が一体に形成され、照明部11及び空気処理部12は、一体に壁面10に取付けられる。
【0014】
図1の一例では、壁面10によって、部屋空間等の環境空間13が規定される。また、図1の一例では、空気処理装置1に、2つの照明部11及び1つの空気処理部12が設けられる。なお、空気処理装置1には、照明部11及び空気処理部12のそれぞれが1つ以上ずつ設けられればよく、照明部11及び空気処理部12のそれぞれの数は、特に限定されない。照明部11のそれぞれは、可視光光源15を備える。可視光光源15は、可視光LED及び可視光を発光するランプ等のいずれかを発光素子として備える。照明部11のそれぞれでは、可視光光源から出射される可視光を、環境空間13へ照射する。
【0015】
空気処理部12は、処理ボックス16を備え、処理ボックス16の内部に処理空間17が形成される。空気処理部12では、連通口21,22が形成される。処理空間17は、連通口21,22のそれぞれを通して、空気処理装置1の外部と連通する。処理空間17は、連通口21,22のそれぞれを通して、例えば、壁面10によって規定される環境空間13と連通する。空気処理部12は、ファン23、紫外光源25及びフィルタである光触媒フィルタ26を備える。
【0016】
ファン23が作動されることにより、環境空間13等の外部から処理空間17に空気を導入し、かつ、導入した空気を処理空間17の外部に排出する空気の流れが、発生する。図1の一例では、ファン23を作動することにより、連通口21から処理空間17を通って連通口22に向かう空気の流れが、発生する。この場合、連通口21が処理空間17へ空気を導入する導入口となり、連通口22が処理空間17から外部へ空気を排出する排出口となる。ある一例では、連通口22が導入口となり、連通口21が排出口となる。この場合、ファン23を作動することにより、連通口22から処理空間17を通って連通口21に向かう空気の流れが、発生する。
【0017】
紫外光源25は、紫外光LED及び紫外光を発光するランプ等のいずれかを発光素子として備える。空気処理部12では、紫外光源25から出射された紫外線が、処理空間17において照射される。ここで、処理ボックス16は、少なくとも内面が、紫外線を反射する材料から形成され、例えば、アルミニウム合金及びステンレス合金等のいずれかから形成される。このため、紫外光源25からの紫外線が処理空間17の外部に出射されることが、有効に防止される。光触媒フィルタ26では、母材の表面に光触媒が担持される。光触媒フィルタ26では、複数(無数)の貫通孔が母材に形成され、母材は、例えば、酸化アルミニウム及び窒化アルミニウム等のセラミックスから形成される。また、母材に担持される光触媒は、例えば、酸化チタン及び酸化タングステン等の金属酸化物から形成される。
【0018】
本実施形態では、紫外光源25は、処理空間17において、ピーク波長が320nm以上かつ400nm以下の範囲になる紫外線、すなわち、UV-Aを少なくとも照射する。そして、処理空間17では、紫外光源25から出射された紫外線が、直接的に及び/又は反射した後に、光触媒フィルタ26に入射する。処理空間17において光触媒フィルタ26にUV-Aが入射することにより、光触媒フィルタ26において活性酸素及びOHラジカルが生成される。そして、生成された活性酸素及びOHラジカルによって、処理空間17の空気に含まれるウイルス、菌(細菌)及び臭い物質等が、分解される。これにより、処理空間17において、空気の除菌及び脱臭等が行われる。
【0019】
また、ある一例では、紫外光源25は、前述したUV-Aに加えて、ピーク波長が200nm以上かつ320nm以下の範囲になる紫外線を含むUV-Cを処理空間17において照射する。処理空間17において、紫外光源25からUV-Cが空気に照射されることにより、空気に含まれるウイルス及び菌(細菌)等の活動が抑制される。これにより、処理空間17において空気の除菌が行われる。なお、紫外光源25は、UV-Aのみを照射し、UV-Cを照射しなくてもよい。また、“除菌”とは、空気中に存在するウイルス及び菌(細菌)等を不活性化すること等を意味し、“除菌”の代わりに“殺菌”、“滅菌”及び“減菌”等といった用語を用いることも可能である。このため、実施形態では、“除菌”という用語を用いるが、“除菌”という用語を、“殺菌”、“滅菌”及び“減菌”等に置き換え可能である。
【0020】
空気処理部12によって空気の処理を行う際には、ファン23を作動し、紫外光源25から紫外線を出射させる。これにより、処理空間17では、外部から導入口(21,22の対応する一方)を通して導入された空気に対して、紫外光源25からのUV-A及び光触媒フィルタ26を用いた前述の除菌及び脱臭が、少なくとも行われる。この際、導入された空気に対して、紫外光源25からのUV-Cを用いた前述の除菌が行われてもよい。そして、除菌及び脱臭等された空気は、排出口(17,18の対応する一方)を通して、環境空間13等の空気処理装置1の外部へ排出される。
【0021】
図2は、空気処理装置1における電気系統及び制御系統の一例を示す。図2に示すように、空気処理装置1は、制御ユニット30を備える。制御ユニット30は、照明制御部31、紫外線制御部32、ファン制御部33及び中央制御部35を備える。照明制御部31、紫外線制御部32、ファン制御部33及び中央制御部35のそれぞれは、プロセッサ又は集積回路、及び、メモリ等の記憶媒体から構成される。
【0022】
照明制御部31、紫外線制御部32、ファン制御部33及び中央制御部35のそれぞれを構成するプロセッサ又は集積回路は、CPU(Central Processing Unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、マイコン、FPGA(Field Programmable Gate Array)、及び、DSP(Digital Signal processor)等のいずれかを含む。照明制御部31、紫外線制御部32、ファン制御部33及び中央制御部35のそれぞれは、集積回路等を1つのみ備えてもよく、集積回路等を複数備えてもよい。また、照明制御部31、紫外線制御部32、ファン制御部33及び中央制御部35のそれぞれは、記憶媒体を1つのみ備えてもよく、記憶媒体を複数備えてもよい。
【0023】
照明制御部31には、商用電源等の外部電源37から交流電力が供給される。照明制御部31では、AC/DCコンバータ等によって交流電力が直流電力に変換され、照明制御部31は、変換した直流電力によって、作動される。また、照明制御部31では、交流電力から変換した直流電力を、変圧回路等によって可視光光源15に対応した電圧に変圧する。そして、照明制御部31は、変圧した直流電力を可視光光源15に供給することにより、可視光光源15を点灯させ、可視光光源15から可視光を出射させる。照明制御部31は、可視光光源15への直流電力の供給を制御することにより、可視光光源15の作動を制御する。これにより、可視光光源15の点灯及び消灯が制御され、可視光光源15からの可視光の出射が制御される。また、照明制御部31が可視光光源15への直流電力の供給を制御することにより、可視光光源15から出射される可視光の明るさ等が制御されてもよい。
【0024】
紫外線制御部32には、外部電源37から交流電力が供給される。紫外線制御部32では、AC/DCコンバータ等によって交流電力が直流電力に変換され、紫外線制御部32は、変換した直流電力によって、作動される。また、紫外線制御部32では、交流電力から変換した直流電力を、変圧回路等によって紫外光源25に対応した電圧に変圧する。そして、紫外線制御部32は、変圧した直流電力を紫外光源25に供給することにより、紫外光源25を点灯させ、紫外光源25から紫外線を出射させる。紫外線制御部32は、紫外光源25への直流電力の供給を制御することにより、紫外光源25の作動を制御する。これにより、紫外光源25の点灯及び消灯が制御され、紫外光源25からの紫外線の出射が制御される。
【0025】
また、図2の一例では、空気処理装置1に、AC/DCコンバータ36が設けられる。AC/DCコンバータ36には、外部電源37から交流電力が供給され、AC/DCコンバータ36は、交流電力を直流電力に変換する。また、AC/DCコンバータ36は、変換した直流電力を、ファン制御部33及び中央制御部35に供給する。ファン制御部33及び中央制御部35は、AC/DCコンバータ36からの直流電力によって、作動される。
【0026】
前述のように図2の一例では、照明制御部31及び紫外線制御部32のそれぞれに対して1つずつ、AC/DCコンバータが設けられ、1つのAC/DCコンバータ36が、ファン制御部33及び中央制御部35で共用されるが、これに限るものではない。ある一例では、照明制御部31、紫外線制御部32、ファン制御部33及び中央制御部35のそれぞれに対して1つずつ、AC/DCコンバータが設けられる。また、別のある一例では、1つのAC/DCコンバータが、照明制御部31、紫外線制御部32、ファン制御部33及び中央制御部35で共用される。
【0027】
ファン制御部33では、AC/DCコンバータ36からの直流電力を、変圧回路等によってファン23に対応した電圧に変圧する。そして、ファン制御部33は、変圧した直流電力をファン23に供給することにより、ファン23を作動させる。これにより、処理空間17において、前述のように、導入口(連通口21,22の対応する一方)から排出口(連通口21,22の対応する一方)への空気の流れが、発生する。ファン制御部33は、ファン23への直流電力の供給を制御することにより、ファン23の作動を制御する。これにより、処理空間17における空気の流れが制御される。
【0028】
また、中央制御部35は、空気処理装置1全体を制御及び管理する。中央制御部35は、照明制御部31、紫外線制御部32及びファン制御部33のそれぞれと、有線通信又は無線通信によって、情報交換可能である。中央制御部35は、光触媒フィルタ26のメンテナンスに関する情報を取得する。そして、中央制御部35は、メンテナンスに関する情報に基づいて、光触媒フィルタ26のメンテナンスを行う条件を満たしているか否かを判定する。
【0029】
ある一例では、中央制御部35は、光触媒フィルタ26の前回のメンテナンスからのファン23の作動時間を、メンテナンスに関する情報として、ファン制御部33から取得する。そして、中央制御部35は、ファン23の作動時間が基準時間を超えていることに基づいて、光触媒フィルタ26のメンテナンスを行う条件を満たしたと判定する。別のある一例では、中央制御部35は、光触媒フィルタ26の前回のメンテナンスからの紫外光源25の点灯時間を、メンテナンスに関する情報として、紫外線制御部32から取得する。そして、中央制御部35は、紫外光源25の点灯時間が基準時間を超えていることに基づいて、光触媒フィルタ26のメンテナンスを行う条件を満たしたと判定する。
【0030】
また、別のある一例では、光触媒フィルタ26を撮影する画像センサ(図示しない)等が設けられ、中央制御部35は、画像センサが撮影した画像に基づいて、光触媒フィルタ26の汚れ度合いを推定する。そして、中央制御部35は、光触媒フィルタ26の汚れ度合いが基準レベルを超えていることに基づいて、光触媒フィルタ26のメンテナンスを行う条件を満たしたと判定する。さらに別のある一例では、光触媒フィルタ26の近傍での風速を検知する風速センサ(図示しない)等が設けられ、中央制御部35は、ファン23が作動している状態において、風速センサでの検知結果を取得する。そして、中央制御部35は、風速センサが検知した風速が基準レベルより低いことに基づいて、光触媒フィルタ26のメンテナンスを行う条件を満たしたと判定する。
【0031】
照明制御部31は、メンテナンスを行う条件を満たすか否かの判定結果に少なくとも基づいて、可視光光源15の作動を制御する。図3は、照明制御部31を含む制御ユニット30によって行われる、可視光光源15の作動制御の一例を示す。図3の一例の処理は、可視光光源15の第1の作動状態において、定期的に行われる。図3の一例の処理を開始すると、制御ユニット30は、可視光光源15を第1の作動状態から第2の作動状態へ切替える指令が入力されたか否かを判定する(S101)。切替える指令が入力されていない場合は(S101-No)、制御ユニット30は、可視光光源15を第1の作動状態で維持する(S102)。なお、第1の作動状態から第2の作動状態へ切替える操作等の可視光光源15の作動状態を切替える操作は、例えば、リモコン等の空気処理装置1のユーザインタフェース(図示しない)によって入力可能である。
【0032】
また、第1の作動状態は、可視光光源15の作動状態の1つであり、第2の作動状態は、可視光光源15の作動状態の中の第1の作動状態とは異なる1つである。ある一例では、可視光光源15が点灯している状態が第1の作動状態となり、可視光光源15が消灯している状態が第2の作動状態となる。この場合、制御ユニット30は、S101において、可視光光源15をONからOFFに切替える指令が入力されたか否かを判定する。別のある一例では、可視光光源15が消灯している状態が第1の作動状態となり、可視光光源15が点灯している状態が第2の作動状態となる。この場合、制御ユニット30は、S101において、可視光光源15をOFFからONに切替える指令が入力されたか否かを判定する。さらに別のある一例では、第1の作動状態及び第2の作動状態において、可視光光源15は、互いに対して異なる明るさで点灯する。この場合、制御ユニット30は、S101において、可視光光源15から出射される可視光の明るさを切替える指令が入力されたか否かを判定する。
【0033】
切替える指令が入力された場合は(S101-Yes)、制御ユニット30は、光触媒フィルタ26のメンテナンスを行う条件を満たすか否かを判定する(S103)。光触媒フィルタ26のメンテナンスを行う条件についての判定は、前述した例のいずれかと同様にして、行われる。メンテナンスを行う条件を満たさない場合は(S103-No)、制御ユニット30は、可視光光源15を第1の作動状態から第2の作動状態に切替え、第2の作動状態で作動させる(S104)。一方。メンテナンスを行う条件を満たす場合は(S103-Yes)、制御ユニット30は、光触媒フィルタ26のメンテナンスを行うことを通知する通知作動に、可視光光源15を第1の作動状態から切替える(S105)。そして、制御ユニット30は、通知作動で可視光光源15をある程度作動させた後、可視光光源15を第2の作動状態で作動させる(S106)。
【0034】
ここで、通知作動では、可視光光源15は、第1の作動状態及び第2の作動状態とは異なる作動状態で、作動される。ある一例では、通知作動において、可視光光源15は、点滅する。別のある一例では、通知作動において、可視光光源15から出射される可視光の明るさが、規定のパターンで時間変化する。すなわち、通知作動において、可視光光源15からの可視光が、規定のパターンで調光される。
【0035】
本実施形態では、可視光光源15の第1の作動状態において、図3の一例の処理を行うことにより、制御ユニット30は、光触媒フィルタ26のメンテナンスを行う条件を満たし、かつ、可視光光源15の作動に関する所定の条件を満たしたことに基づいて、光触媒フィルタ26のメンテナンスを行うことを通知する可視光光源15の通知作動を割込ませる。そして、可視光光源15の第1の作動状態では、図3の一例の処理を行うことにより、制御ユニット30は、光触媒フィルタ26のメンテナンスを行う条件を満たし、かつ、可視光光源15を第1の作動状態から第2の作動状態へ切替える指令が入力されたことに基づいて、第2の作動状態で可視光光源15を作動させる前に、可視光光源15を通知作動で作動させる。
【0036】
図4は、可視光光源15の作動状態の時間変化の一例を示し、図5は、可視光光源15の作動状態の時間変化の図4とは別の一例を示す。図4の一例では、可視光光源15の第1の作動状態において、時間t1又はその直前に、可視光光源15を第1の作動状態から第2の作動状態へ切替える指令が入力される。ただし、時間t1では、光触媒フィルタ26のメンテナンスを行う条件を満たしていない。このため、時間t1又はその直後において、可視光光源15が第1の作動状態から第2の作動状態に切替えられる。この際、第1の作動状態と第2の作動状態との間に通知作動が割込まれることなく、可視光光源15が第2の作動状態に切替えられる。
【0037】
図5の一例では、可視光光源15の第1の作動状態において、時間t2又はその直前に、可視光光源15を第1の作動状態から第2の作動状態へ切替える指令が入力される。そして、時間t2では、光触媒フィルタ26のメンテナンスを行う条件を満たしている。このため、可視光光源15は、第2の作動状態で作動される前に、通知作動で作動される。この際、可視光光源15は、時間t2と時間t2より後の時間t3との間において、通知作動で作動される。そして、可視光光源15が通知作動で作動された後、時間t3又はその直後において、可視光光源15が第2の作動状態に切替えられる。
【0038】
前述のように本実施形態では、可視光光源15の第1の作動状態において、制御ユニット30は、光触媒フィルタ26のメンテナンスを行う条件を満たし、かつ、可視光光源15の作動に関する所定の条件を満たしたことに基づいて、光触媒フィルタ26のメンテナンスを行うことを通知する可視光光源15の通知作動を割込ませる。このため、光触媒フィルタ26のメンテナンスを行うことを通知する専用のインジケータを省略しても、照明部11(可視光光源15)を用いて、光触媒フィルタ26のメンテナンスのタイミングを適切に通知可能となる。
【0039】
メンテナンスを行うことを通知する専用のインジケータが省略されることにより、空気処理部12及び照明部11が一体に壁面10に取付けられる空気処理装置1であっても、照明部11のスペースを適切に確保可能となる。また、インジケータが省略されることにより、空気処理装置1の大型化が抑制され、空気処理装置1全体が占めるスペースを低減可能となる。
【0040】
また、本実施形態では、可視光光源15の第1の作動状態において、制御ユニット30は、光触媒フィルタ26のメンテナンスを行う条件を満たし、かつ、可視光光源15を第1の作動状態から第2の作動状態へ切替える指令が入力されたことに基づいて、第2の作動状態で可視光光源15を作動させる前に、可視光光源15を通知作動で作動させる。ことため、メンテナンスを行う条件を満たす場合は、可視光光源15のONとOFFとの間を切替えるタイミング、及び、可視光光源15からの可視光の明るさを切替えるタイミング等において、可視光光源15が通知作動で作動される。これにより、照明部11の通常の照明用途への可視光光源15の通知作動の影響が、低減される。
【0041】
(変形例)
なお、第1の変形例では、制御ユニット30は、可視光光源15の作動制御において、図3の一例の処理の代わりに、図6の一例の処理を行う。図6の一例の処理は、可視光光源15の第1の作動状態において、定期的に行われる。図6の一例の処理を開始すると、制御ユニット30は、規定時間になったか否かを判定する(S111)。規定時間になっていない場合は(S111-No)、制御ユニット30は、可視光光源15を第1の作動状態で維持する(S112)。ここで、規定時間としては、例えば、午後10時等の1日おける規定時間が挙げられる。
【0042】
規定時間になった場合は(S111-Yes)、制御ユニット30は、S103の処理と同様に、光触媒フィルタ26のメンテナンスを行う条件を満たすか否かを判定する(S113)。メンテナンスを行う条件を満たさない場合は(S113-No)、制御ユニット30は、可視光光源15を第1の作動状態で維持する(S112)。一方。メンテナンスを行う条件を満たす場合は(S113-Yes)、制御ユニット30は、光触媒フィルタ26のメンテナンスを行うことを通知する通知作動に、可視光光源15を第1の作動状態から切替える(S114)。そして、制御ユニット30は、通知作動で可視光光源15をある程度作動させた後、可視光光源15を第1の作動状態に戻す(S115)。
【0043】
本変形例では、可視光光源15の第1の作動状態において、図6の一例の処理を行うことにより、制御ユニット30は、光触媒フィルタ26のメンテナンスを行う条件を満たし、かつ、可視光光源15の作動に関する所定の条件を満たしたことに基づいて、光触媒フィルタ26のメンテナンスを行うことを通知する可視光光源15の通知作動を割込ませる。このため、前述の実施形態等と同様に、光触媒フィルタ26のメンテナンスを行うことを通知する専用のインジケータを省略しても、照明部11(可視光光源15)を用いて、光触媒フィルタ26のメンテナンスのタイミングを適切に通知可能となる。したがって、本変形例でも、前述の実施形態等と同様の作用及び効果を奏する。
【0044】
また、図3の一例の処理、及び、図6の一例の処理等の前述した可視光光源15の作動制御は、可視光光源15を備える照明機器とは別体で空気処理装置が設けられる空気処理システムにも、適用可能である。前述した可視光光源15の作動制御が適用される空気処理システムとして、第2の変形例に係る空気処理システム40を、図7及び図8に示す。図7は、空気処理システム40の使用状態の一例を示し、図8は、空気処理システム40における電気系統及び制御系統の一例を示す。
【0045】
図7に示すように、本変形例の空気処理システム40では、可視光光源15を備える照明機器41は、天井等の壁面10に設置される。そして、照明機器41は、可視光光源15から出射された可視光を、部屋空間等の壁面10によって規定される環境空間13へ照射する。図7に示すように、空気処理システム40では、照明機器41とは別体の空気処理装置42が、可視光が照射される環境空間13に配置される。本変形例では、空気処理装置1の内部に、処理空間17が形成される。そして、前述の実施形態等と同様に、ファン23を作動することにより、処理空間17に外部から導入口を通して空気が導入され、導入された空気が、処理空間17から排出口を通して外部に排出される。また、本変形例でも、前述の実施等と同様にして、処理空間17において、紫外光源25からの紫外線及び光触媒フィルタ26を用いて、導入された空気が、除菌及び脱臭等される。
【0046】
本変形例では、照明機器41に、照明制御部31が設けられ、空気処理装置42に、空気処理装置42全体を制御する装置制御部38が設けられる。照明制御部31は、照明機器41に搭載されるプロセッサ又は集積回路、及び、メモリ等の記憶媒体から構成される。そして、装置制御部38は、空気処理装置42に搭載されるプロセッサ又は集積回路、及び、メモリ等の記憶媒体から構成される。本変形例でも、照明制御部31は、外部電源37からの交流電力を直流電力に変換し、照明制御部31は、変換した直流電力によって、作動される。そして、照明制御部31は、交流電力から変換した直流電力を、可視光光源15に対応した電圧に変圧し、変圧した直流電力を可視光光源15に供給する。
【0047】
装置制御部38は、外部電源37からの交流電力を直流電力に変換し、装置制御部38は、変換した直流電力によって、作動される。そして、装置制御部38は、交流電力から変換した直流電力を、紫外光源25に対応した電圧に変圧し、変圧した直流電力を紫外光源25に供給する。また、装置制御部38は、交流電力から変換した直流電力を、ファン23に対応した電圧に変圧し、変圧した直流電力をファン23に供給する。
【0048】
本変形例の空気処理システム40では、照明機器41及び空気処理装置42とは別体で、コンピュータ等の処理装置45が設けられる。そして、処理装置45は、前述の中央制御部35を備える。中央制御部35は、処理装置45に搭載されるプロセッサ又は集積回路、及び、メモリ等の記憶媒体から構成される。本変形例では、制御ユニット30は、照明制御部31、装置制御部38及び中央制御部35を備える。制御ユニット30では、中央制御部35は、照明制御部31及び装置制御部38のそれぞれと、有線通信又は無線通信によって、情報交換可能である。本変形例でも、中央制御部35は、メンテナンスに関する情報に基づいて、光触媒フィルタ26のメンテナンスを行う条件を満たしているか否かを判定する。
【0049】
本変形例では、照明制御部31、装置制御部38及び中央制御部35から構成される制御ユニット30が、前述の実施形態等と同様にして、可視光光源15の作動を制御する。このため、前述の実施形態等と同様に、光触媒フィルタ26のメンテナンスを行うことを通知する専用のインジケータを省略しても、照明機器41(可視光光源15)を用いて、光触媒フィルタ26のメンテナンスのタイミングを適切に通知可能となる。したがって、本変形例でも、前述の実施形態等と同様の作用及び効果を奏する。また、図3の一例の処理等と同様にして可視光光源15の作動制御が行われることにより、照明機器41の通常の照明用途への可視光光源15の通知作動の影響が、低減される。
【0050】
図8等の変形例の空気処理システム40では、中央制御部35による処理は、クラウドサーバによって行われてもよい。この場合、中央制御部35は、仮想CPU等の仮想プロセッサ、及び、クラウドメモリから構成される。
【0051】
また、図9に示す第3の変形例の空気処理システム40では、処理装置45が設けられず、中央制御部35が設けられない。本変形例では、照明制御部31及び装置制御部38から、制御ユニット30が構成される。そして、制御ユニット30では、照明制御部31及び装置制御部38は、有線通信又は無線通信によって、互いに対して情報交換可能である。また、本変形例では、照明制御部31及び装置制御部38のいずれかが、メンテナンスに関する情報に基づいて、光触媒フィルタ26のメンテナンスを行う条件を満たしているか否かを判定する。
【0052】
本変形例では、照明制御部31及び装置制御部38から構成される制御ユニット30が、前述の実施形態等と同様にして、可視光光源15の作動を制御する。このため、前述の実施形態等と同様に、光触媒フィルタ26のメンテナンスを行うことを通知する専用のインジケータを省略しても、照明機器41(可視光光源15)を用いて、光触媒フィルタ26のメンテナンスのタイミングを適切に通知可能となる。したがって、本変形例でも、前述の実施形態等と同様の作用及び効果を奏する。
【0053】
これら少なくとも一つの実施形態によれば、制御ユニットは、可視光光源の第1の作動状態において、フィルタのメンテナンスを行う条件を満たし、かつ、可視光光源の作動に関する所定の条件を満たしたことに基づいて、フィルタのメンテナンスを行うことを通知する可視光光源の通知作動を割込ませる。これにより、インジケータを省略しても、フィルタのメンテナンスのタイミングを適切に通知可能な空気処理装置及び空気処理システムを提供することができる。
【0054】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0055】
1…空気処理装置、11…照明部、12…空気処理部、15…可視光光源、17…処理空間、23…ファン、25…紫外光源、26…光触媒フィルタ、30…制御ユニット、40…空気処理システム、41…照明機器、42…空気処理装置。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9