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特開2024-50137マットレスリフト装置及びそれを備えたベッド
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024050137
(43)【公開日】2024-04-10
(54)【発明の名称】マットレスリフト装置及びそれを備えたベッド
(51)【国際特許分類】
   A47C 21/00 20060101AFI20240403BHJP
   A47C 19/04 20060101ALI20240403BHJP
   A47C 19/02 20060101ALI20240403BHJP
【FI】
A47C21/00
A47C19/04 A
A47C19/02 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022156796
(22)【出願日】2022-09-29
(71)【出願人】
【識別番号】594166823
【氏名又は名称】有限会社アドバンスエンジニアズ
(74)【代理人】
【識別番号】100122552
【弁理士】
【氏名又は名称】松下 浩二郎
(74)【代理人】
【識別番号】100092808
【弁理士】
【氏名又は名称】羽鳥 亘
(74)【代理人】
【識別番号】100140981
【弁理士】
【氏名又は名称】柿原 希望
(72)【発明者】
【氏名】青木 清
(57)【要約】
【課題】シーツ交換作業について、大型ベッドを含むあらゆるベッドにおいて容易に行えるようにする。
【解決手段】一対の並行な支持脚20,20とそれらの上端側及び下部側に各々軸着された一対の並行且つ水平な横材5,31からなる4節平行リンク機構2Aを1基以上備え、支持脚20,20上端側を渡して軸着された中間節になる上側の横材5がマットレスを載せた床板を支持しながら、マットレスを水平のまま上下方向及び横材5の長手方向に沿う水平方向に所定距離の範囲で移動させるマットレスリフト装置1Aとして、支持脚20,20のうち少なくともいずれかは、原動節として機能するものとして付勢手段としてのシリンダ式ダンパー7が連結されており、その作動により支持脚20上端側を持ち上げ方向に付勢しながら、ベッドのシーツ交換時にマットレスの水平移動を伴う上下移動を行うものとした。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一対の並行な支持脚とそれらの上端側及び下部側に各々軸着された一対の並行且つ水平な横材からなる4節平行リンク機構を1基以上備えており、前記両支持脚上端側を渡して軸着された中間節になる上側の前記横材がマットレスを載せた床板を支持しながら、前記マットレスを水平のまま上下方向及び横材の長手方向に沿う水平方向に所定距離の範囲で移動させるマットレスリフト装置であって、前記支持脚のうち少なくともいずれかは、原動節として機能するものとして駆動手段又は/及び付勢手段が連結されており、前記駆動手段又は/及び前記付勢手段の作動により前記支持脚上端側を揺動又は持ち上げ方向に付勢しながら、ベッドのシーツ交換時に前記マットレスの水平移動を伴う上下移動を行うものとされている、ことを特徴とするマットレスリフト装置。
【請求項2】
前記付勢手段はシリンダ式のダンパーであり、その一端側が前記支持脚の上部側に連結されているとともに他端側が静止節になる下側の前記横材又は前記横材を支持した基台側に連結されており、前記支持脚の上端側を常に持ち上げ方向に付勢している、ことを特徴とする請求項1に記載したマットレスリフト装置。
【請求項3】
前記駆動手段は電動アクチュエータであり、その作動軸が前記支持脚下部から延設したレバーの先端側又は1対の前記レバーの先端側を連結したリンクバーに連結されており、前記電動アクチュエータの本体側からモータ駆動で前記作動軸を突出・没入させることで自動的に前記支持脚の上端側を揺動させる、ことを特徴とする請求項1に記載したマットレスリフト装置。
【請求項4】
請求項1,2又は3に記載したマットレスリフト装置をベッドフレームの内側空間に内装しながら、前記上側の横材が前記マットレスを載置する床板の裏面側に固定されている、ことを特徴としたベッド。
【請求項5】
前記マットレスリフト装置は、前記ベッドフレームの内側空間において、載置する前記マットレスの対角線に沿う斜めの向きで内装・固定されている、ことを特徴とする請求項4に記載したベッド。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マットレスリフト装置及びそれを備えたベッドに関し、殊に、マットレスを載せた床板を持ち上げながら水平方向に移動させて、シーツの交換作業を容易化するマットレスリフト装置及びそれを備えたベッドに関する。
【背景技術】
【0002】
ホテルや旅館等の宿泊施設で行われる客室作業のうち、ベッドメイク時のシーツ交換作業には多大な労力を要することが知られている。殊に、壁際に配置されたベッドにおいては、新しいシーツの端を壁に密着する側のマットレスと床板の間に挟み込む際に、重いマットレスをずらして壁との間に隙間を確保してからマットレス端部を持ち上げてシーツの端を折り込む必要があるため、多大な手間を有することになる。
【0003】
また、ヘッドボードのあるベッドについては、ヘッドボードとマットレスの頭側端部が密着していることから、マットレスをずらしてヘッドボードとの間に隙間を作った状態でマットレス端部を持ち上げてシーツの端を折り込むため、同様に手間を要していた。このように、ベッドのシーツ交換作業にはマットレスをずらしたり持ち上げたりする動作を伴うため、作業者の間では腰や関節を痛める職業病が問題となっており、ベッドメイク時のシーツ交換作業を容易に行えるようにする手段の開発が望まれていた。
【0004】
そのため、特開2017-99702号公報に記載されているもののように、マットレスを載せた床板の一端側が、ガスダンパー等の伸縮部材の付勢力で容易に持ち上がるようにした跳ね上げ式ベッドも普及するようになった。この跳ね上げ式ベッドは、蝶番金具で開閉可能に設けられた床板の一端側がマットレスを載せたまま持ち上がることで床板下方の収納空間を開放することを目的としたものであるが、マットレスの長辺側端部の一方が持ち上がるタイプについては、壁に密着する側を持ち上げることで、その部分のシーツ折り込み作業を容易に行うことができる。
【0005】
ところが、この跳ね上げ式ベッドにおいても、マットレスの頭側が壁に密着して配置された場合やヘッドボードを備えたものの場合には、マットレスの一方の長辺側端部が持ち上がった状態であっても、マットレスの頭側端部が壁やヘッドボードに密着したままであるため、この部分におけるシーツの折り込み作業は容易化されないままである。また、横幅の広いキングサイズ等のマットレスの場合は、一方の長辺端部側がかなり高い位置まで持ち上がることから、背の低い作業者にとっては、その部分のシーツ折り込み作業が極めて困難な状況になってしまう。
【0006】
これに対し、特開2018-201832号公報には、床板とマットレスの間に摩擦抵抗がマットレスの表面よりも摩擦抵抗の小さい素材によるスライドシートを介在させてなるベッドが提案されており、横幅と重量の大きなマットレスであってもスライド操作を行いやすくして、シーツ交換作業の容易化を実現している。
【0007】
ところが、マットレスのスライド操作が容易になっても、壁際に配置されたりヘッドボードを備えたりしたベッドにあっては、マットレスをずらして壁やヘッドボードの間に隙間を形成したとしても、床板を備えたベッドフレームは移動しないままであるため、隙間を形成したマットレスの端部側に作業員が入れないという状況は変わらない。また、マットレスを水平移動させたとしても、その端部側にシーツを折り込む際には、作業員が腰をかがめた低い姿勢でマットレスの端を持ち上げながら行うため、作業員の負担軽減という観点で不充分であると言わざるを得ない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2017-99702号公報
【特許文献2】特開2018-201832号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、上記のような問題を解決しようとするものであり、シーツ交換作業について、大型ベッドを含むあらゆるベッドにおいて容易に行えるようにすることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
そこで、本発明は、並行な一対の支持脚とそれらの上端側及び下部側に各々軸着された一対の並行且つ水平な横材からなる4節平行リンク機構を1基以上備えており、両支持脚上端側を渡して軸着された中間節になる上側の横材がマットレスを載せた床板を支持しながら、マットレスを水平のまま上下方向及び横材の長手方向に沿う水平方向に所定距離の範囲で移動させるマットレスリフト装置であって、その支持脚のうち少なくともいずれかは、原動節として機能するものとして駆動手段又は/及び付勢手段が連結されており、その駆動手段又は/及び付勢手段の作動により前記支持脚上端側を揺動又は持ち上げ方向に付勢しながら、ベッドのシーツ交換時にマットレスの水平移動を伴う上下移動を行うものとされている、ことを特徴とするものとした。
【0011】
このように、ベッドフレームの床板に載置したマットレスを、原動節になる支持脚を駆動手段又は/及び付勢手段で揺動又は持ち上げ方向に付勢して中間節の横材を移動させる4節並行リンク機構を備えたマットレスリフト装置としたことで、作業者がマットレスを持ち上げる力を不要又は最小限に抑えながら、マットレスを適度な高さに持ち上げると同時に水平方向にずらす動作が可能となるため、ヘッドボードがあったり壁際に配置されたりしたベッドであっても、シーツ交換作業においてベッドの周囲どの方向からでも腰をかがめることなく容易に作業を行えるものとなる。
【0012】
また、このマットレスリフト装置において、その付勢手段はシリンダ式のダンパーであり、その一端側が支持脚の上部側に連結されているとともに他端側が静止節になる下側の横材又はその横材を支持した基台側に連結されており、その支持脚の上端側を常に持ち上げ方向に付勢している、ことを特徴としたものとすれば、電源を要さず作業者による僅かな力でもマットを最適な作業位置に移動させることができる。
【0013】
或いは、その駆動手段は電動アクチュエータであり、その作動軸が支持脚下部から延設したレバーの先端側又は1対の前記レバーの先端側を連結したリンクバーに連結されており、電動アクチュエータの本体側からモータ駆動で作動軸を突出・没入させることで、自動的に支持脚上端側を揺動させることを特徴としたものとすれば、作業者による手動作業を要することなくマットレスを所望の位置に移動させることができ、且つ、ストッパを要することなくモータ駆動が停止した位置でマットレスを安定的に停止・固定させることが可能となる。
【0014】
さらに、上述したマットレスリフト装置を、ベッドフレームの内側空間に内装しながらその上側の横材がマットレスを載置する床板の裏面側に固定されている、ことを特徴としたベッドとすれば、上述したマットレスリフト装置の各機能をそのまま発揮可能なベッドとなる。
【0015】
この場合、そのマットレスリフト装置は、ベッドフレームの内側空間において、マットレスの対角線に沿う斜めの向きで内装・固定されている、ことを特徴としたものとすれば、シーツ交換時に部屋の角部等に配置されたベッドにおけるマットレスの総ての側面側にスペースを形成させることが可能となるため、シーツ交換作業を一層容易に行えるものとなる。
【発明の効果】
【0016】
原動節になる支持脚を駆動手段又は/及び付勢手段で揺動方向に動作又は持ち上げ方向に付勢させる4節並行リンク機構を備えた本発明によると、大型ベッドを含むあらゆるベッドにおいてシーツ交換作業を容易に行えるものとなる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明における第1の実施の形態のマットレスリフト装置のリフト時の状態を示す斜視図である。
図2図1のマットレスリフト装置の側面図である。
図3】(A)は図2のマットレスリフト装置の最も低い通常時の状態を示す側面図、(B)は(A)の状態からリフト動作を行っている途中の状態を示す側面図、(C)は(B)の状態からリフト動作を完了した状態を示す側面図である。
図4図3(A)のマットレスリフト装置を備えたベッドのフレーム部分を縦断してマットレスリフト装置の内装状態を示す縦断面図である。
図5図4のベッドにおけるマットレスリフト装置を作動させたリフト時の状態を示す縦断面図である。
図6】(A)は図1のマットレスリフト装置を部屋の角部に配置した大型ベッド内部でマットレスの対角線上に内装した場合の横断面図、(B)は(A)のマットレスリフト装置を作動させてリフト状態にしてシーツ交換を行っている状態を示す横断面図である。
図7】本発明における第2の実施の形態のマットレスリフト装置の通常時の状態を示す側面図である。
図8図7の状態からリフト動作を行っている途中の状態を示す側面図である。
図9図8の状態からリフト動作を完了した状態を示す側面図である、
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下に、図面を参照しながら本発明を実施するための形態を説明する。
【0019】
図1は、本発明における第1の実施の形態であるマットレスリフト装置1Aのリフト時の状態を示す斜視図であり、図2はその側面図である。このマットレスリフト装置1Aは、ベッドフレーム10の内部空間に内装した状態(図4参照)で、その上側の横材5,5をベッドの床板10aに固定して使用され、シーツ交換作業時にマットレスのリフト手段として使用されるものである。
【0020】
その構成は、一対の並行な支持脚20,20とそれらの上端側及び下部側に軸204,200で各々軸着された上下一対の並行且つ水平な横材5,31からなる4節平行リンク機構2Aが、幅材25,25,21,21で幅方向に2基連結されて並列しており、その4本の支持脚20上端側に軸着されて中間節となる横材5,5が、マットレス11を載せた床板10a(図4参照)を支持しながら、マットレス11を水平のまま上下方向及び横材5の長手方向に沿う水平方向に所定距離の範囲で移動可能なものとしている。
【0021】
また、その4本の支持脚20の総てが4節平行リンク機構2A,2Aの原動節として機能するように、付勢手段としての4本のシリンダ式ダンパー7が各々連結されており、その基端側が支持脚20の上部側に軸201で各々軸着されているとともにその作動軸の先端側が静止節となる下側の横材31,31を支持している4本の脚30を備えた基台部3の幅材32,32に軸202で各々軸着されており、その先端側を揺動可能な状態にて軸支されている。そのため、付勢手段としてのシリンダ式ダンパー7が原動節になる総ての支持脚20上端側を、各々持ち上げ方向に付勢するようになっている。
【0022】
さらに、図中手前側の支持脚20,20の軸着部分には、扇状のストッパ板26,26が付設されており、その一方に接続されたロック手段8の操作部81を操作しながら、係止部80の図示しない係止軸を突出・没入させてストッパ板26の左右両端側に形成した切り欠き部分に係止及び係止解除を行うことで、支持脚20が水平及び垂直の各位置にて固定及び固定解除を行えるようになっている。
【0023】
尚、並列した4節平行リンク機構2A,2Aは、幅方向に並列している支持脚20,20同士が幅材21,21で下部側を連結されているが、その幅材21,21の中間部から延設したレバー211,211の先端側同士を軸203,203でリンクバー40の両端側に軸着されてリンク機構を形成しており、左右の4節平行リンク機構2A,2Aが正確に同期しながら動作するようになっている。
【0024】
図3(A)は、支持脚20が水平の状態にてロック手段8により下死点位置に固定された状態を示し、図(B)は図(A)の状態から4本の支持脚20を起立させるリフト動作中の状態を示し、図(C)は図(B)の状態から支持脚20をさらに起立させて垂直の状態にしてロック手段8により上死点位置で固定した状態を示している。
【0025】
本実施の形態おいては、4本のシリンダ式ダンパー7による支持脚20を持ち上げ方向に付勢する力は、マットレスリフト装置1Aに床板10a及びマットレスを載せた重量にほぼ匹敵するように設定されていることから、作業者が力を加えずに又は僅かな力を加えるだけで、マットレス10aを上昇させることができ、また、マットレス10aを下降させる場合も同様である。
【0026】
即ち、本実施の形態のマットレスリフト装置1Aは、原動節になる支持脚20を付勢手段で持ち上げ方向に付勢させる4節並行リンク機構2Aを備えていることで、マットレス11を載せた床板10aを作業者が持ち上げる力を不要又は最小限に抑えながら、図4に示した状態のマットレス11を図5に示す高さに持ち上げると同時に水平方向にずらすことが可能となるため、ヘッドボード12があったり壁際に配置されたりしたベッド100Aであっても、シーツ交換作業をベッド周囲の総ての方向から腰をかがめることなく適度な高さで容易に行えるものとなる。
【0027】
また、本実施の形態のマットレスリフト装置1Aを、図6(A)に示すようにベッドフレーム10の内側空間でマットレス11の対角線に沿う斜めの向きで内装して床板10aに固定してなるベッド100Bとすれば、部屋の角部等に配置されたベッド100Bであっても、シーツ交換作業時にマットレス11の総ての側面側にスペースを形成させることが可能となるため、シーツの交換を一層容易に行えるものとなる。
【0028】
図7は、本発明における第2の実施の形態であるマットレスリフト装置1Bのリフト前の状態を示している。このマットレスリフト装置1Bも上述したマットレスリフト装置1Aと基本的な構成は共通しており、並行な一対の支持脚22,22とそれらの上端側及び下部側に各々軸着された一対の並行且つ水平な横材6,35からなる4節平行リンク機構2Bを幅方向に並列して2基備えており(図中奥側のものは見えない)、両支持脚22,22上端側を渡して軸着された中間節になる横材6の2本がマットレスを載せた床板を支持しながら、マットレスを水平のまま上下方向及び横材6の長手方向に沿う水平方向に所定距離の範囲で移動させものである。
【0029】
また、その4本の支持脚22は、総て原動節として機能するものとして駆動手段である電動アクチュエータ9がリンク機構を介して連結されており、アクチュエータ9の作動により総ての支持脚22上端側を揺動させながら、ベッドのシーツ交換時に図7の下死点から図8の中間点を通り図9の上死点の位置に至る範囲において、マットレスの水平移動を伴う上下移動を自動的に行えるようになっている。
【0030】
即ち、電動アクチュエータ9は、内装した電動モータの駆動でボルト状部材を回転させながらこれを螺入した筒状の作動軸90を突出・没入する動作を行うものであり、その作動軸90が支持脚22下部から斜め下向きに延設した一対のレバー221の先端側を連結したリンクバー41の中途位置に連結されており、スイッチ50を操作して作動軸90を突出・没入動作させることで、自動的に支持脚22上端側を揺動させるようになっている。
【0031】
そのため、このマットレスリフト装置1Bを、ベッドフレーム内に配設して上側の横材6,6を床板底面に固定しておくことで、ベッド外部に延出したスイッチ50を作業者が操作するだけで、手動による動作を要することなくマットレスを所望の位置に移動させることができ、且つ、モータ駆動が停止した位置でマットレスを安定的に停止させることができる。
【0032】
また、本実施の形態のマットレスリフト装置2Bも、上述したマットレスリフト装置1Aと同様に、図6に記載した例のようにマットレス11の対角線位置に沿う斜めの向きで内装・固定して使用することで、上述と同様の作用・効果を発揮することは言うまでもない。
【0033】
以上、述べたように、シーツ交換作業について、本発明により大型ベッドを含むあらゆるベッドにおいて容易に行えるようになった。
【符号の説明】
【0034】
1A,1B マットレスリフト装置、2A,2B 4節平行リンク機構、5,6,31,35 横材、7 シリンダ式ダンパー、8 ロック手段、9 電動アクチュエータ、10 ベッドフレーム、10a 床板、11 マットレス、12 ヘッドボード、20,22 支持脚、100A,100B ベッド
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9