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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024050196
(43)【公開日】2024-04-10
(54)【発明の名称】情報処理システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 20/24 20120101AFI20240403BHJP
【FI】
G06Q20/24
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022156893
(22)【出願日】2022-09-29
(71)【出願人】
【識別番号】392026693
【氏名又は名称】株式会社NTTドコモ
(74)【代理人】
【識別番号】110000752
【氏名又は名称】弁理士法人朝日特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】吉田 雅裕
(72)【発明者】
【氏名】三村 知之
(72)【発明者】
【氏名】小林 史明
(72)【発明者】
【氏名】貞 祐光
【テーマコード(参考)】
5L020
5L055
【Fターム(参考)】
5L020AA52
5L055AA52
(57)【要約】
【課題】特定の店舗群において利用可能な第1の決済機能と、広範な店舗群において利用可能な第2の決済機能とを切り替えて決済処理を行う。
【解決手段】判断部102は、記憶媒体10から取得された決済機能情報と、その決済機能情報を取得した店舗端末20に予め設定されている利用可否情報とを比較して、ハウスカード機能が利用可能か否か、又は、一般クレジットカード機能が利用可能であるか否かをそれぞれ判断する。情報送受信部103は、ハウスカード機能が利用可能と判断された場合には、そのハウスカード機能による決済処理を行うシステム群と、そのハウスカード機能による決済処理に用いられる情報を送受信し、一般クレジットカード機能が利用可能と判断された場合には、その一般クレジットカード機能による決済処理を行うシステム群と、その一般クレジットカード機能による決済処理に用いられる情報を送受信する。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
店舗端末が記憶媒体から読み取った情報に基づいて、当該記憶媒体を所持するユーザが当該店舗端末の設置された店舗において、特定の店舗群においてのみ利用可能な第1の決済機能と、前記第1の決済機能に比べて広範な店舗群において利用可能な第2の決済機能とがそれぞれ利用可能であるか否かを判断する判断部と、
前記第1の決済機能が利用可能と判断された場合には、当該第1の決済機能による決済処理を行う第1の決済システムと、当該第1の決済機能による決済処理に用いられる情報を送受信し、前記第2の決済機能が利用可能と判断された場合には、当該第2の決済機能による決済処理を行う第2の決済システムと、当該第2の決済機能による決済処理に用いられる情報を送受信する情報送受信部と
を備えることを特徴とする情報処理システム。
【請求項2】
前記店舗が前記第1の決済機能による決済処理に要するコストは、前記店舗が前記第2の決済機能による決済処理に要するコストよりも安く、
前記情報送受信部は、前記第1の決済機能が利用可能ではなく且つ前記第2の決済機能が利用可能と判断された場合にのみ、当該第2の決済機能による決済処理に用いられる情報を前記第2の決済システムと送受信する
ことを特徴とする請求項1記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記第1の決済機能が利用可能であると判断された場合において、
前記情報送受信部は、
前記第1の決済機能についてオーソリゼーションを行うための情報を、当該第1の決済機能をユーザに提供する第1の決済事業者が管理する第1の決済システムと送受信するとともに、当該第1の決済機能による決済金額を前記第1の決済システムに送信し、
さらに、前記第1の決済機能による決済処理に要するコスト及び前記第2の決済機能による決済処理に要するコストを精算する精算システムに対して、前記第1の決済機能による決済金額を送信する
ことを特徴とする請求項1記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記第2の決済機能が利用可能であると判断された場合において、
前記情報送受信部は、
前記第2の決済機能についてオーソリゼーションを行うための情報を、当該第2の決済機能をユーザに提供する第2の決済事業者が管理する第2の決済システムと送受信するとともに、当該第2の決済機能による決済金額を前記第2の決済システムに送信し、
さらに、前記第1の決済機能による決済処理に要するコスト及び前記第2の決済機能による決済処理に要するコストを精算する精算システムに対して、前記第2の決済機能による決済金額を送信する
ことを特徴とする請求項1記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記第1の決済機能をユーザに提供する第1の決済事業者が前記第2の決済機能のアクワイアラである場合において、前記第1の決済機能及び前記第2の決済機能が利用可能であると判断されたとき、
前記情報送受信部は、前記第2の決済機能についてオーソリゼーションを行うための情報を、当該第2の決済機能をユーザに提供する第2の決済事業者が管理する第2の決済システムと送受信するとともに、当該第2の決済機能による決済金額を、当該第2の決済機能のアクワイアラとして機能する前記第1の決済事業者が管理する第2の決済システムに送信し、
さらに、前記第2の決済システムは、前記第1の決済機能による決済処理に要するコスト及び前記第2の決済機能による決済処理に要するコストを精算する精算システムに対して、前記第2の決済機能による決済金額を送信する
ことを特徴とする請求項1記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記第1の決済機能をユーザに提供する第1の決済事業者が前記第2の決済機能のイシュアである場合において、
前記情報送受信部は、
前記第2の決済機能についてオーソリゼーションを行うための情報を、前記第2の決済機能のイシュアとして機能する前記第1の決済事業者が管理する第2の決済システムと送受信するとともに、前記第2の決済機能をユーザに提供する第2の決済事業者が管理する第2の決済システムに対して、前記第2の決済機能による決済金額を送信し、
さらに、前記第1の決済機能による決済処理に要するコスト及び前記第2の決済機能による決済処理に要するコストを精算する精算システムに対して、前記第2の決済機能による決済金額を送信する
ことを特徴とする請求項1記載の情報処理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は決済処理を行うための技術に関する。
【背景技術】
【0002】
スマートホンの高機能化に伴い、クレジットカード機能の実装が普及している。例えば特許文献1には、携帯端末に複数のクレジットカード決済サービスのそれぞれに対応した複数のクレジットカード情報を格納しておき、各クレジットカードが利用されるときに適用されるサービスポイントが有利な順に従って、決済時に使用されるクレジットカードを選択することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】国際公開2007-116521号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
クレジットカードの種類には多種多様なものがあるが、その1つとして、いわゆる国際的なクレジットカードブランドと提携せずに、例えばコンビニエンスストア、百貨店、スーパーマーケット、ガソリンスタンド等の、クレジットカードを発行する企業やそのグループ会社或いはフランチャイズチェーン展開している店舗でしか利用できないものがある。この種のクレジットカードは、主に顧客の囲い込み等の目的で利用されており、日本においてはハウスカードと呼ばれている。
【0005】
スマートホンのような高機能化した記憶媒体においては、例えばハウスカードのように特定の店舗群においてのみ決済に利用可能な第1の決済機能と、そのハウスカードよりも広範な店舗群において決済に利用可能な第2の決済機能とが実装されることが考えられる。
【0006】
本発明は、このような背景に鑑みてなされたものであり、特定の店舗群においてのみ決済に利用可能な第1の決済機能と、第1の決済機能に比べて広範な店舗群において決済に利用可能な第2の決済機能とを切り替えて決済処理を行うことが可能なシステムを実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、本発明は、店舗端末が記憶媒体から読み取った情報に基づいて、当該記憶媒体を所持するユーザが当該店舗端末の設置された店舗において、特定の店舗群においてのみ利用可能な第1の決済機能と、前記第1の決済機能に比べて広範な店舗群において利用可能な第2の決済機能とがそれぞれ利用可能であるか否かを判断する判断部と、前記第1の決済機能が利用可能と判断された場合には、当該第1の決済機能による決済処理を行う第1の決済システムと、当該第1の決済機能による決済処理に用いられる情報を送受信し、前記第2の決済機能が利用可能と判断された場合には、当該第2の決済機能による決済処理を行う第2の決済システムと、当該第2の決済機能による決済処理に用いられる情報を送受信する情報送受信部とを備えることを特徴とする情報処理システムを提供する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、特定の店舗群においてのみ決済に利用可能な第1の決済機能と、第1の決済機能に比べて広範な店舗群において決済に利用可能な第2の決済機能とを切り替えて決済処理を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の実施形態に係る情報処理システム1の全体構成の一例を示す図である。
図2】同実施形態に係る情報処理センタ30が備えるコンピュータ31のハードウェア構成を示す図である。
図3】同実施形態に係る情報処理システム1の機能構成の一例を示す図である。
図4】同実施形態の動作例1における情報の流れを説明する概念図である。
図5】同実施形態の動作例2における情報の流れを説明する概念図である。
図6】同実施形態の動作例3における情報の流れを説明する概念図である。
図7】同実施形態の動作例4における情報の流れを説明する概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[構成]
図1は、本発明の実施形態に係る情報処理システム1の全体構成の一例を示す図である。図1に示すように、この情報処理システム1は、店舗で商品又はサービスを購入するユーザによって利用される記憶媒体10と、その店舗によって店員によって操作される店舗端末20と、ユーザによって購入された商品又はサービスの決済に関する処理を行うシステム群と、これらを通信可能に接続する無線通信網又は有線通信網を含む通信網2とを備えている。決済に関する処理を行うシステム群は、情報処理センタ30、例えばCDS(Credit Data transfer System)と呼ばれるようなクレジットデータ伝送システム40、例えばCAFIS(Credit And Finance Information Switching system)と呼ばれるようなカード決済ネットワーク50、インハウス事業者システム60、アクワイアラシステム70、イシュアシステム80、精算システム90、及びこれらを接続する通信網又は専用線(図示せず)を含む。
【0011】
情報処理センタ30は、1以上のコンピュータからなる設備である。クレジットデータ伝送システム40は、情報処理センタ30とアクワイアラシステム70を接続して決済に関するデータを伝送するネットワークシステムである。カード決済ネットワーク50は、情報処理センタ30と、イシュアシステム80及びインハウス事業者システム60とを接続して決済に関するデータを伝送するネットワークシステムである。アクワイアラとは、いわゆるクレジットカードの加盟店契約会社であり、国際的な又は或る国や地域において広範に普及しているクレジットカードブランドからライセンスを取得して、加盟店(図1における店舗)の開拓、審査又は管理を行う機関である。アクワイアラシステム70はアクワイアラが管理する、1以上のコンピュータからなる設備である。イシュアとは、いわゆるクレジットカードの発行会社であり、ユーザと契約してクレジットカードの発行及び提供を行う機関である。イシュアシステム80はイシュアが管理する、1以上のコンピュータからなる設備である。
【0012】
上記のようなアクワイアラ及びイシュアに対して、インハウス事業者は、クレジットカードブランドと提携せずに、例えばコンビニエンスストア、百貨店、スーパーマーケット、ガソリンスタンド等の、クレジットカードを発行する企業やそのグループ会社或いはフランチャイズチェーン展開している店舗でのみ利用可能なクレジットカードの審査、発行、管理を行う機関である。この種のクレジットカードは、特に日本においてはハウスカードと呼ばれている。インハウス事業者システム60は、インハウス事業者が管理する、1以上のコンピュータからなる設備である。
【0013】
記憶媒体10は、決済機能に関する決済機能情報を記憶した記憶媒体である。記憶媒体10は、例えば決済機能情報を記憶したプラスティックカードであってもよいし、決済機能情報を記憶したスマートホン、ウェアラブル端末又はタブレットなどの、ユーザが携帯可能なコンピュータであってもよい。なお、記憶媒体10に記された図形(例えば1次元コードや2次元コード等)によって決済機能情報が表されている場合も、記憶媒体10に決済機能情報が記憶されているとみなす。
【0014】
店舗端末20は通信可能なコンピュータである。店舗端末20は、店舗の店員等によって操作される端末であり、例えばレジスタと一体又はレジスタに接続されたコンピュータである。なお、ここでいう店舗とは、建物に設けられてその位置が移動しない店舗のほか、例えばタクシー、バス又は移動式販売車両などの移動可能な店舗に相当するものを含む。なお、図1には、各構成をそれぞれ1つずつ示しているが、これらはそれぞれ複数であってもよい。
【0015】
記憶媒体10には、上記のハウスカードのように特定の店舗群(コンビニエンスストア、百貨店、スーパーマーケット、ガソリンスタンド等の、クレジットカードを発行する企業やそのグループ会社或いはフランチャイズチェーン展開している店舗群)においてのみ決済に利用可能な第1の決済機能と、そのハウスカードよりも広範な店舗群(クレジットカードブランドによるライセンスが許諾されたクレジットカードの加盟店に相当する店舗群)において決済に利用可能な第2の決済機能との少なくともいずれか一方が実装されている。
【0016】
ここで、上記の第1の決済機能のことをハウスカード機能と呼び、上記の第2の決済機能のことを一般クレジットカード機能と呼ぶ。従って、複数の記憶媒体10の中には、ハウスカード機能のみを実装したもの、一般クレジットカード機能のみを実装したもの、及び、ハウスカード機能並びに一般クレジットカード機能を実装したものがある。
【0017】
一方、複数の店舗の中にも、その店舗に対応するハウスカード(例えばその店舗がフランチャイズチェーン展開している店舗群の一つである場合に、そのフランチャイズの本部に相当する企業が発行したハウスカード)のみを利用可能な店舗、クレジットカードブランドによるライセンスが許諾されたクレジットカードのみを利用可能な店舗、及び、その店舗に対応するハウスカード並びにクレジットカードの双方を利用可能な店舗がある。
【0018】
本実施形態に係る情報処理システム1は、店舗側において利用可能な決済機能に応じて、記憶媒体10に実装されている決済機能を切り替えて決済を行うことができるようにする。精算システム90は、アクワイアラ及びイシュアと、インハウス事業者と、情報処理システム1の仕様を提供するプラットフォーム提供者との間で、ハウスカード機能による決済処理に要するコスト及び一般クレジットカード機能による決済処理に要するコストの精算を行うための、1以上のコンピュータからなる設備である、
【0019】
図2は、例えば情報処理センタ30が有するコンピュータ31のハードウェア構成を示す図である。コンピュータ31は、物理的には、プロセッサ3001、メモリ3002、ストレージ3003、通信装置3004、入力装置3005、出力装置3006、及びこれらを接続するバスなどを含むコンピュータとして構成されている。これらの各装置は図示せぬ電池から供給される電力によって動作する。なお、以下の説明では、「装置」という文言は、回路、デバイス、ユニットなどに読み替えることができる。コンピュータ31のハードウェア構成は、図2に示した各装置を1つ又は複数含むように構成されてもよいし、一部の装置を含まずに構成されてもよい。また、それぞれ筐体が異なる複数の装置が通信接続されて、コンピュータ31を構成してもよい。
【0020】
コンピュータ31における各機能は、プロセッサ3001、メモリ3002などのハードウェア上に所定のソフトウェア(プログラム)を読み込ませることによって、プロセッサ3001が演算を行い、通信装置3004による通信を制御したり、メモリ3002及びストレージ3003におけるデータの読み出し及び書き込みの少なくとも一方を制御したりすることによって実現される。
【0021】
プロセッサ3001は、例えば、オペレーティングシステムを動作させてコンピュータ全体を制御する。プロセッサ3001は、周辺装置とのインターフェース、制御装置、演算装置、レジスタなどを含む中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)によって構成されてもよい。また、例えばベースバンド信号処理部や呼処理部などがプロセッサ3001によって実現されてもよい。
【0022】
プロセッサ3001は、プログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュール、データなどを、ストレージ3003及び通信装置3004の少なくとも一方からメモリ3002に読み出し、これらに従って各種の処理を実行する。プログラムとしては、後述する動作の少なくとも一部をコンピュータに実行させるプログラムが用いられる。コンピュータ31の機能ブロックは、メモリ3002に格納され、プロセッサ3001において動作する制御プログラムによって実現されてもよい。各種の処理は、1つのプロセッサ3001によって実行されてもよいが、2以上のプロセッサ3001により同時又は逐次に実行されてもよい。プロセッサ3001は、1以上のチップによって実装されてもよい。なお、プログラムは、電気通信回線を介してコンピュータ31に送信されてもよい。
【0023】
メモリ3002は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、RAM(Random Access Memory)などの少なくとも1つによって構成されてもよい。メモリ3002は、レジスタ、キャッシュ、メインメモリ(主記憶装置)などと呼ばれてもよい。メモリ3002は、本実施形態に係る方法を実施するために実行可能なプログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュールなどを保存することができる。
【0024】
ストレージ3003は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、CD-ROM(Compact Disc ROM)などの光ディスク、ハードディスクドライブ、フレキシブルディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク、デジタル多用途ディスク、Blu-ray(登録商標)ディスク)、スマートカード、フラッシュメモリ(例えば、カード、スティック、キードライブ)、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップなどの少なくとも1つによって構成されてもよい。ストレージ3003は、補助記憶装置と呼ばれてもよい。
【0025】
通信装置3004は、ネットワークや専用線を介してコンピュータ間の通信を行うためのハードウェア(送受信デバイス)であり、例えばネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、通信モジュールなどともいう。
【0026】
入力装置3005は、外部からの入力を受け付ける入力デバイス(例えば、キー、マイクロフォン、スイッチ、ボタン、カメラ、センサ、2次元コードリーダなど)である。出力装置3006は、外部への出力を実施する出力デバイス(例えば、ディスプレイ、スピーカー、LEDランプなど)である。なお、入力装置3005及び出力装置3006は、一体となった構成(例えば、タッチパネル)であってもよい。
【0027】
プロセッサ3001、メモリ3002などの各装置は、情報を通信するためのバスによって接続される。バスは、単一のバスを用いて構成されてもよいし、装置間ごとに異なるバスを用いて構成されてもよい。
【0028】
コンピュータ31は、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などのハードウェアを含んで構成されてもよく、当該ハードウェアにより、各機能ブロックの一部又は全てが実現されてもよい。例えば、プロセッサ3001は、これらのハードウェアの少なくとも1つを用いて実装されてもよい。
【0029】
図1に例示した店舗端末20、クレジットデータ伝送システム40、カード決済ネットワーク50、インハウス事業者システム60、アクワイアラシステム70、イシュアシステム80及び精算システム90はそれぞれ、図2に例示したコンピュータ31と同様のハードウェアを含むコンピュータを備えている。これらの各コンピュータが連携することにより、以下に述べるような機能が実現される。
【0030】
図3は、情報処理システム1の機能構成を示すブロック図である。店舗端末20は、記憶媒体10から、その記憶媒体10が実装する決済機能に関する決済機能情報を、例えば近接通信や画像読取等の任意の方法で取得する。この決済機能情報は、例えば上記記憶媒体10が実装する決済機能がハウスカード機能か又は一般クレジットカード機能かを識別する識別情報や、これらハウスカード又は一般クレジットカードの発行者を識別する識別情報等を含んでいる。情報処理システム1の取得部101は、店舗端末20に実装された機能であり、上記決済機能情報を取得する。また、取得部101は、店員による商品バーコードのスキャン等の所定の方法により、決済金額を取得する。
【0031】
判断部102は、記憶媒体10から取得された決済機能情報と、その決済機能情報を取得した店舗端末20に予め設定されているハウスカード機能又は一般クレジットカード機能の利用可否情報とを比較して、その店舗端末20が設置された店舗において、その記憶媒体10の決済機能として、ハウスカード機能が利用可能か否か、又は、一般クレジットカード機能が利用可能であるか否かをそれぞれ判断する。ここでの具体的な判断手法については、後の動作例にて詳述する。
【0032】
情報送受信部103は、ハウスカード機能が利用可能と判断された場合には、そのハウスカード機能による決済処理を行うシステム群と、そのハウスカード機能による決済処理に用いられる情報を送受信する。一方、情報送受信部103は、一般クレジットカード機能が利用可能と判断された場合には、その一般クレジットカード機能による決済処理を行うシステム群と、その一般クレジットカード機能による決済処理に用いられる情報を送受信する。ハウスカード機能による決済処理を行うシステム群、及び、一般クレジットカード機能による決済処理を行うシステム群の詳細については、後の動作例にて詳述する。
【0033】
[動作]
次に、図4~7を参照して、情報処理システム1の動作について説明する。なお、以下の説明において、例えば情報処理センタ30を処理の主体として記載する場合には、具体的には、その情報処理センタ30が備えるコンピュータにおいて、プロセッサ3001、メモリ3002などのハードウェア上に所定のソフトウェア(プログラム)を読み込ませることで、プロセッサ3001が演算を行い、通信装置3004による通信や、メモリ3002及びストレージ3003におけるデータの読み出し及び/又は書き込みを制御することにより、処理が実行されることを意味する。他の装置群及びシステム群についても同様である。
【0034】
[動作例1]
動作例1として、図4を参照しながら、記憶媒体10が、商品又はサービスを購入した店舗に対応するハウスカード機能を有している場合を説明する。この場合、判断部102(情報処理センタ30)は、記憶媒体10から取得された決済機能情報と、その決済機能情報を取得した店舗端末20に予め設定されているハウスカード機能又は一般クレジットカード機能の利用可否情報とを比較し、その店舗端末20が設置された店舗において、その記憶媒体10の決済機能として、ハウスカード機能が利用可能であると判断する。
【0035】
店舗においてハウスカード機能が利用可能であると判断された場合に、情報送受信部103(情報処理センタ30)は、図4の矢印a1で示すように、そのハウスカード機能についてオーソリゼーションを行うための情報を、そのハウスカード機能をユーザに提供するインハウス事業者(第1の決済事業者)が管理するインハウス事業者システム60(第1の決済システム)と送受信する。ここでいうオーソリゼーションとは、クレジットカードを利用しようとしているユーザの与信状況を照会し、決済可能かどうかを確認する処理である。インハウス事業者システム60(第1の決済システム)は、与信等に関するオーソリゼーション情報を格納したオーソリゼーション情報データベースを記憶しており、このデータベースを用いてオーソリゼーションを行う。
【0036】
また、情報送受信部103(情報処理センタ30)は、図4の矢印a2で示すように、ハウスカード機能による決済金額等を含む売上情報をインハウス事業者システム60(第1の決済システム)に送信する。この売上情報は、インハウス事業者システム60(第1の決済システム)の売上情報データベースに格納される。
【0037】
さらに、情報送受信部103(インハウス事業者システム60)は、図4の矢印a3で示すように、ハウスカード機能による決済金額等を含む売上情報を精算システム90に送信する。この売上情報は、精算システム90の売上情報データベースに格納される。精算システム90は、ハウスカード機能による決済処理に要するコストを、インハウス事業者及びプラットフォーム提供者間で精算する。ここでいうコストとは、インハウス事業者からプラットフォーム提供者に対して、情報処理システム1の仕様を利用したことについて支払う対価である。上記売上情報には、(1)上記店舗において記憶媒体10のハウスカード機能を利用できる場合、(2)上記(1)に加えて、上記店舗において利用可能な記憶媒体10のハウスカード機能に対してクレジットカード機能が付帯している場合、(3)上記(1)に加えて、上記店舗において記憶媒体10のクレジットカード機能を利用できる場合、(4)上記(1)~(3)のいずれもが可能な場合、を識別するパラメータが含まれている。このパラメータの違いに応じて、上記コストが算出されるようになっている(以下の動作2~4において同じ)。
【0038】
[動作例2]
動作例2として、図5を参照しながら、記憶媒体10が、商品又はサービスを購入した店舗に対応するハウスカード機能を有していないが、一般クレジットカード機能を有しており、且つ、その店舗においてその一般クレジットカード機能が利用可能である場合を説明する。この場合、判断部102(情報処理センタ30)は、記憶媒体10から取得された決済機能情報と、その決済機能情報を取得した店舗端末20に予め設定されているハウスカード機能又は一般クレジットカード機能の利用可否情報とを比較し、その店舗端末20が設置された店舗において、その記憶媒体10の決済機能として、一般クレジットカード機能が利用可能であると判断する。
【0039】
店舗において一般クレジットカード機能が利用可能であると判断された場合に、情報送受信部103(情報処理センタ30)は、図5の矢印b1で示すように、一般クレジットカード機能についてオーソリゼーションを行うための情報を、その一般クレジットカード機能をユーザに提供するイシュア(第2の決済事業者)が管理するイシュアシステム80(第2の決済システム)と送受信する。また、情報送受信部103(情報処理センタ30)は、図5の矢印b2で示すように、その一般クレジットカード機能による決済金額等を含む売上情報をアクワイアラシステム70(第2の決済システム)に送信する。この売上情報は、アクワイアラシステム70(第2の決済システム)の売上情報データベースに格納される。
【0040】
さらに、情報送受信部103(アクワイアラシステム70)は、精算システム90に対して、一般クレジットカード機能による決済金額等を含む売上情報を送信する。この売上情報は、精算システム90の売上情報データベースに格納される。精算システム90は、一般クレジットカード機能による決済処理に要するコストを、アクワイアラ、イシュア及びプラットフォーム提供者間で精算する。このコストは、アクワイアラ及びイシュアが、プラットフォーム提供者に対し、一般クレジットカード機能を利用した決済処理を行ったこと及び情報処理システム1の仕様を利用したことについて支払う対価を含む。また、このコストは、アクワイアラ及びイシュア間において精算すべき費用を含む。
【0041】
なお、記憶媒体10が、商品又はサービスを購入した店舗においてハウスカード機能及び一般クレジットカード機能の双方が利用可能であると判断された場合には、ハウスカード機能を優先的に利用して決済処理を行うようにすることが望ましい。具体的には、動作例1のように、情報送受信部103は、ハウスカード機能についてオーソリゼーションを行うための情報を、そのハウスカード機能をユーザに提供するインハウス事業者(第1の決済事業者)が管理するインハウス事業者システム60(第1の決済システム)と送受信するとともに、そのハウスカード機能による決済金額をインハウス事業者システム60(第1の決済システム)に送信し、さらに、ハウスカード機能による決済金額を精算システム90に送信する。
【0042】
これは、一般に、店舗において、一般クレジットカード機能を利用する場合に比べて、ハウスカード機能を利用する場合のほうが、コストが安いからである。このようにハウスカード機能による決済処理に要するコストが一般クレジットカード機能による決済処理に要するコストよりも安い場合には、情報送受信部103は、ハウスカード機能が利用可能ではなく且つ一般クレジットカード機能が利用可能と判断されたときのみ、動作例2を行う。
【0043】
[動作例3]
記憶媒体10が、商品又はサービスを購入した店舗に対応するハウスカード機能とは異なる店舗のハウスカード機能と、一般クレジットカード機能を有しており、且つ、その決済を行う店舗のインハウス事業者がその一般クレジットカード機能のアクワイアラであるケースがある。つまり、このインハウス事業者は、動作例1では第1の決済事業者に相当するものであったが、本動作例2では第2の決済事業者にも相当する。図6を参照しながら、このようなケースの動作を動作例3として説明する。
【0044】
この場合、判断部102(情報処理センタ30)は、記憶媒体10から取得された決済機能情報と、その決済機能情報を取得した店舗端末20に予め設定されているハウスカード機能又は一般クレジットカード機能の利用可否情報とを比較し、その店舗端末20が設置された店舗において、その記憶媒体10の決済機能として、一般クレジットカード機能が利用可能であると判断する。
【0045】
そして、情報送受信部103(情報処理センタ30)は、図6の矢印c1で示すように、一般クレジットカード機能についてオーソリゼーションを行うための情報を、その一般クレジットカード機能をユーザに提供するイシュア(第2の決済事業者)が管理するイシュアシステム80(第2の決済システム)と送受信する。また、情報送受信部103(情報処理センタ30)は、図6の矢印c2で示すように、その一般クレジットカード機能による決済金額を第2の決済事業者としてのインハウス事業者が管理する第2の決済システムとしてのインハウス事業者システム60に送信する。この決済金額は、インハウス事業者システム60の売上情報データベースに格納される。
【0046】
さらに、情報送受信部103(インハウス事業者システム60)は、図6の矢印c3で示すように、一般クレジットカード機能による決済金額を精算システム90に送信する。この決済金額は、精算システム90の売上情報データベースに格納される。精算システム90は、一般クレジットカード機能による決済処理に要するコストを、インハウス事業者(ここではアクワイアラを兼ねる)、イシュア及びプラットフォーム提供者間で精算する。このコストは、アクワイアラとしてのインハウス事業者及びイシュアが、プラットフォーム提供者に対し、一般クレジットカード機能を利用した決済処理を行ったこと及び情報処理システム1の仕様を利用したことについて支払う対価を含む。また、このコストは、アクワイアラとしてのインハウス事業者及びイシュア間において精算すべき費用を含む。
なお、本動作例3は、記憶媒体10が一般クレジットカード機能のみを有しており、且つ、決済を行う店舗においてその一般クレジットカード機能が利用可能なのアクワイアラであるケースにおいても実施される。
【0047】
[動作例4]
記憶媒体10が、ハウスカード機能及び一般クレジットカード機能を有しているが、ユーザが商品又はサービスを購入した店舗が上記ハウスカード機能を利用可能な店舗ではなく、上記一般クレジットカード機能のみを利用可能な店舗であるケースがある。つまり、このケースにおいて、ユーザが商品又はサービスを購入した店舗は、そのユーザの記憶媒体10のハウスカード機能に対応してない、別のインハウス事業者の店舗であるが、そのユーザの記憶媒体10の一般クレジットカード機能に対応するイシュアに相当するケースである。図7を参照しながら、このようなケースの動作を動作例4として説明する。
【0048】
この場合、判断部102(情報処理センタ30)は、記憶媒体10から取得された決済機能情報と、その決済機能情報を取得した店舗端末20に予め設定されているハウスカード機能又は一般クレジットカード機能の利用可否情報とを比較し、その店舗端末20が設置された店舗において、その記憶媒体10の決済機能として、一般クレジットカード機能が利用可能であると判断する。
【0049】
そして、情報送受信部103(情報処理センタ30)は、図7の矢印d1で示すように、一般クレジットカード機能についてオーソリゼーションを行うための情報を、インハウス事業者(第2の決済事業者)が管理するインハウス事業者システム60(第2の決済システム)と送受信する。ここでは一般クレジットカード機能による決済であるため、そのオーソリゼーションを行うための情報は、情報処理センタ30からカード決済ネットワーク50経由でインハウス事業者システム60(第2の決済システム)と送受信される。
【0050】
また、情報送受信部103(情報処理センタ30)は、図7の矢印d2で示すように、一般クレジットカード機能をユーザに提供するアクワイアラ(第2の決済事業者)が管理するアクワイアラシステム70(第2の決済システム)に対して、一般クレジットカード機能による決済金額を送信する。この決済金額は、アクワイアラシステム70(第2の決済システム)の売上情報データベースに格納される。
【0051】
さらに、情報送受信部103(アクワイアラシステム70)は、精算システム90に対して、一般クレジットカード機能による決済金額を送信する。この決済金額は、精算システム90の売上情報データベースに格納される。精算システム90は、一般クレジットカード機能による決済処理に要するコストを、インハウス事業者(イシュアを兼ねる)、アクワイアラ及びプラットフォーム提供者間で精算する。このコストは、イシュアとしてのインハウス事業者及びアクワイアラが、情報処理システム1の管理者プラットフォーム提供者に対し、一般クレジットカード機能を利用した決済処理を行ったこと及び情報処理システム1の仕様を利用したことについて支払う対価を含む。また、このコストは、イシュアとしてのインハウス事業者及びアクワイアラ間において精算すべき費用を含む。
【0052】
以上説明した実施形態によれば、店舗側において利用可能な決済機能に応じて、記憶媒体10に実装されているハウスカード機能(第1の決済機能)と一般クレジットカード機能(第2の決済機能)とを切り替えて決済処理を行うことが可能となる。
【0053】
[変形例]
本発明は、上述した実施形態に限定されない。上述した実施形態を以下のように変形してもよい。また、以下の2つ以上の変形例を組み合わせて実施してもよい。
【0054】
上記の実施形態は、決済機能としてクレジットカードによるものを例示したが、本発明はこれに限らず、例えばプリペイドカードやデビットカード等の任意の決済機能に適用し得るものである。
【0055】
また、図4~7において、各情報の最終的な送信先が変わらなければ、その情報の経路はこれらの図の例示に限定されない。例えば図5~7において、オーソリゼーションを行うための情報は、カード決済ネットワーク50を経由して最終的な送信先のイシュアシステム80(イシュアとして機能するインハウス事業者システム60を含む)に送信されるが、アクワイアラシステム70を介してイシュアシステム80(イシュアとして機能するインハウス事業者システム60を含む)に送信されてもよい。つまり、オーソリゼーションを行うための情報は、店舗端末20→カード決済ネットワーク50→アクワイアラシステム70→カード決済ネットワーク50→イシュアシステム80(イシュアとして機能するインハウス事業者システム60を含む)という経路で送信されてもよい。
【0056】
上記実施形態の説明に用いたブロック図は、機能単位のブロックを示している。これらの機能ブロック(構成部)は、ハードウェア及びソフトウェアの少なくとも一方の任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現方法は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的又は論理的に結合した1つの装置を用いて実現されてもよいし、物理的又は論理的に分離した2つ以上の装置を直接的又は間接的に(例えば、有線、無線などを用いて)接続し、これら複数の装置を用いて実現されてもよい。機能ブロックは、上記1つの装置又は上記複数の装置にソフトウェアを組み合わせて実現されてもよい。例えば、上記実施形態で開示した情報処理センタ30の機能は店舗端末20が有していてもよい。
【0057】
機能には、判断、決定、判定、計算、算出、処理、導出、調査、探索、確認、受信、送信、出力、アクセス、解決、選択、選定、確立、比較、想定、期待、見做し、報知(broadcasting)、通知(notifying)、通信(communicating)、転送(forwarding)、構成(configuring)、再構成(reconfiguring)、割り当て(allocating、mapping)、割り振り(assigning)などがあるが、これらに限られない。たとえば、送信を機能させる機能ブロック(構成部)は、送信制御部(transmitting unit)や送信機(transmitter)と呼称される。いずれも、上述したとおり、実現方法は特に限定されない。
【0058】
本開示において説明した各態様/実施形態は、LTE(Long Term Evolution)、LTE-A(LTE-Advanced)、SUPER 3G、IMT-Advanced、4G(4th generation mobile communication system)、5G(5th generation mobile communication system)、FRA(Future Radio Access)、NR(new Radio)、W-CDMA(登録商標)、GSM(登録商標)、CDMA2000、UMB(Ultra Mobile Broadband)、IEEE 802.11(Wi-Fi(登録商標))、IEEE 802.16(WiMAX(登録商標))、IEEE 802.20、UWB(Ultra-WideBand)、Bluetooth(登録商標)、その他の適切なシステムを利用するシステム及びこれらに基づいて拡張された次世代システムの少なくとも一つに適用されてもよい。また、複数のシステムが組み合わされて(例えば、LTE及びLTE-Aの少なくとも一方と5Gとの組み合わせ等)適用されてもよい。
【0059】
本開示において説明した各態様/実施形態の処理手順は、矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本開示において説明した方法については、例示的な順序を用いて様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。
【0060】
入出力された情報等は特定の場所(例えば、メモリ)に保存されてもよいし、管理テーブルを用いて管理してもよい。入出力される情報等は、上書き、更新、又は追記され得る。出力された情報等は削除されてもよい。入力された情報等は他の装置へ送信されてもよい。
【0061】
判定は、1ビットで表される値(0か1か)によって行われてもよいし、真偽値(Boolean:true又はfalse)によって行われてもよいし、数値の比較(例えば、所定の値との比較)によって行われてもよい。
【0062】
以上、本開示について詳細に説明したが、当業者にとっては、本開示が本開示中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本開示は、請求の範囲の記載により定まる本開示の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本開示の記載は、例示説明を目的とするものであり、本開示に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
【0063】
ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、他の名称で呼ばれるかを問わず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、手順、機能などを意味するよう広く解釈されるべきである。また、ソフトウェア、命令、情報などは、伝送媒体を介して送受信されてもよい。例えば、ソフトウェアが、有線技術(同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL:Digital Subscriber Line)など)及び無線技術(赤外線、マイクロ波など)の少なくとも一方を使用してウェブサイト、サーバ、又は他のリモートソースから送信される場合、これらの有線技術及び無線技術の少なくとも一方は、伝送媒体の定義内に含まれる。
【0064】
本開示において説明した情報、信号などは、様々な異なる技術のいずれかを使用して表されてもよい。例えば、上記の説明全体に渡って言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、チップなどは、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光子、又はこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。なお、本開示において説明した用語及び本開示の理解に必要な用語については、同一の又は類似する意味を有する用語と置き換えてもよい。
【0065】
また、本開示において説明した情報、パラメータなどは、絶対値を用いて表されてもよいし、所定の値からの相対値を用いて表されてもよいし、対応する別の情報を用いて表されてもよい。
【0066】
本開示において使用する「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。
【0067】
本開示において使用する「第1」、「第2」などの呼称を使用した要素へのいかなる参照も、それらの要素の量又は順序を全般的に限定しない。これらの呼称は、2つ以上の要素間を区別する便利な方法として本開示において使用され得る。したがって、第1及び第2の要素への参照は、2つの要素のみが採用され得ること、又は何らかの形で第1の要素が第2の要素に先行しなければならないことを意味しない。
【0068】
上記の各装置の構成における「部」を、「手段」、「回路」、「デバイス」等に置き換えてもよい。
【0069】
本開示において、「含む(include)」、「含んでいる(including)」及びそれらの変形が使用されている場合、これらの用語は、用語「備える(comprising)」と同様に、包括的であることが意図される。さらに、本開示において使用されている用語「又は(or)」は、排他的論理和ではないことが意図される。
【0070】
本開示において、例えば、英語でのa,an及びtheのように、翻訳により冠詞が追加された場合、本開示は、これらの冠詞の後に続く名詞が複数形であることを含んでもよい。
【0071】
本開示において、「AとBが異なる」という用語は、「AとBが互いに異なる」ことを意味してもよい。なお、当該用語は、「AとBがそれぞれCと異なる」ことを意味してもよい。「離れる」、「結合される」などの用語も、「異なる」と同様に解釈されてもよい。
【符号の説明】
【0072】
1:情報処理システム、2:通信網、10:記憶媒体、20:店舗端末、30:情報処理センタ、31:コンピュータ、3001:プロセッサ、3002:メモリ、3003:ストレージ、3004:通信装置、3005:入力装置、3006:出力装置、40:クレジットデータ伝送システム、50:カード決済ネットワーク、60:インハウス事業者システム、70:アクワイアラシステム、80:イシュアシステム、90:精算システム、101:取得部、102:判断部、103:情報送受信部。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7