(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024005020
(43)【公開日】2024-01-17
(54)【発明の名称】コネクタ及びコネクタアッセンブリ
(51)【国際特許分類】
H01R 13/66 20060101AFI20240110BHJP
H01R 13/6581 20110101ALI20240110BHJP
H01R 12/51 20110101ALI20240110BHJP
【FI】
H01R13/66
H01R13/6581
H01R12/51
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022104986
(22)【出願日】2022-06-29
(71)【出願人】
【識別番号】000194918
【氏名又は名称】ホシデン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100104569
【弁理士】
【氏名又は名称】大西 正夫
(72)【発明者】
【氏名】米田 宏太朗
(72)【発明者】
【氏名】近藤 快人
【テーマコード(参考)】
5E021
5E223
【Fターム(参考)】
5E021FA03
5E021FA09
5E021FB02
5E021FC21
5E021FC40
5E021KA20
5E021MA04
5E021MA31
5E223AA01
5E223AB59
5E223AB65
5E223AC37
5E223BA07
5E223BB01
5E223BB05
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5E223CD01
5E223DB09
5E223DB13
5E223DB22
5E223EA02
5E223EB04
5E223EB12
5E223FA01
5E223FA13
5E223FA14
(57)【要約】
【目的】 本発明は新規なコネクタを得る。
【構成】 コネクタC1は、ボディ100と、少なくとも一つの第1端子200aと、内部基板300と、少なくとも一つの第1端子200aに流れる電流を非接触で検知可能な構成を有する少なくとも一つの電流センサ400とを備えている。少なくとも一つの第1端子200aの先端部210aは、ボディ100からY方向に突出している。少なくとも一つの第1端子200aの本体部220aは、ボディ100に少なくとも部分的に保持されている。本体部220aがボディ100内に配置された被測定対象部223aを有している。内部基板300は、ボディ100に固定されており且つ被測定対象部223aに対してZ-Z’方向に間隔をあけて配置されている。少なくとも一つの電流センサ400は、内部基板300上に実装されており且つ被測定対象部223aの近傍に配置されている。
【選択図】
図2B
【特許請求の範囲】
【請求項1】
絶縁性を有するボディと、
少なくとも一つの第1端子と、
内部基板と、
前記少なくとも一つの第1端子に流れる電流を非接触で検知可能な構成を有する少なくとも一つの電流センサとを備えており、
前記少なくとも一つの第1端子は、先端部と、本体部と、リード部とを有しており、前記先端部は、第1方向に延びており且つ前記ボディから前記第1方向の一方に突出しており又は前記ボディから露出しており、前記本体部は、前記先端部と前記リード部との間に設けられており、前記第1方向及び第2方向に延びており且つ前記ボディに少なくとも部分的に保持されており、前記本体部は、前記第1方向及び前記第2方向に延びており且つ前記ボディ内に配置された被測定対象部を有しており、前記リード部は、外部接続可能であり、前記第2方向は前記第1方向に略直交する方向であり、
前記内部基板は、前記ボディに固定されており且つ前記少なくとも一つの第1端子の前記被測定対象部に対して第3方向に間隔をあけて配置されており、前記第3方向は、前記第1方向及び前記第2方向に略直交する方向であり、
前記少なくとも一つの電流センサは、前記内部基板上に実装されており且つ前記少なくとも一つの第1端子の前記被測定対象部の近傍に配置されているコネクタ。
【請求項2】
請求項1記載のコネクタにおいて、
前記少なくとも一つの電流センサは、前記少なくとも一つの第1端子の前記被測定対象部に対して前記第3方向に間隔をあけて配置されており且つ前記第3方向において前記少なくとも一つの電流センサの少なくとも一部が前記被測定対象部の投影面積に重なるように配置されているコネクタ。
【請求項3】
請求項2記載のコネクタにおいて、
前記内部基板は、前記少なくとも一つの第1端子の前記被測定対象部に対して前記第3方向の一方側に配置されており、
前記少なくとも一つの電流センサは、前記内部基板に対して前記第3方向の一方側又は他方側に配置されると共に、前記少なくとも一つの第1端子の前記被測定対象部に対して前記第3方向の一方側に配置されているコネクタ。
【請求項4】
請求項2記載のコネクタにおいて、
前記内部基板は、前記少なくとも一つの第1端子の前記被測定対象部に対して前記第3方向の他方側に配置されており、
前記少なくとも一つの電流センサは、前記内部基板に対して前記第3方向の一方側又は他方側に配置されると共に、前記少なくとも一つの第1端子の前記被測定対象部に対して前記第3方向の他方側に配置されているコネクタ。
【請求項5】
請求項1~4の何れかに記載のコネクタにおいて、
導電性を有する少なくとも一つのシールド部を更に備えており、
前記少なくとも一つのシールド部は、第1板、第2板及び第3板のうちの少なくとも一つを有しており、
前記第1板は、前記内部基板に固定されており且つ前記少なくとも一つの電流センサ及び前記少なくとも一つの第1端子の前記被測定対象部に対して前記第2方向の一方側又は前記第1方向の一方側に間隔をあけて配置されており、
前記第2板は、前記内部基板に固定されており且つ前記少なくとも一つの電流センサ及び前記少なくとも一つの第1端子の前記被測定対象部に対して前記第2方向の他方側又は前記第1方向の他方側に間隔をあけて配置されており、
前記第3板は、前記第1板及び前記第2板の少なくとも一方に連接されており且つ前記少なくとも一つの第1端子の前記被測定対象部に対して前記第3方向の一方側又は前記第3方向の他方側に間隔をあけて配置されているコネクタ。
【請求項6】
請求項1~4の何れかに記載のコネクタにおいて、
前記少なくとも一つの第1端子の前記リード部は、前記第3方向又は斜め方向に延びており、前記斜め方向は、前記第1方向の他方及び前記第3方向の他方の成分を含む方向であり、
前記リード部は実装部を有しており、前記実装部は、前記リード部の前記第3方向の他方側の端部であって、前記第3方向の他方又は前記第1方向の他方に延びているコネクタ。
【請求項7】
請求項6記載のコネクタにおいて、
前記少なくとも一つの第1端子の前記被測定対象部の第1直角方向の寸法が、前記少なくとも一つの第1端子の前記先端部の接点部の第2直角方向の寸法及び前記リード部の前記実装部の第3直角方向の寸法のそれぞれよりも大きくなっており、
前記第1直角方向は、前記少なくとも一つの第1端子の前記被測定対象部に電流が流れる方向に略直角な方向であり、前記第2直角方向は、前記少なくとも一つの第1端子の前記接点部に電流が流れる方向に略直角な方向であり、前記第3直角方向は、前記少なくとも一つの第1端子の前記実装部に電流が流れる方向に略直角な方向であるコネクタ。
【請求項8】
請求項6記載のコネクタにおいて、
少なくとも一つの第2端子を更に備えており、
前記少なくとも一つの第2端子は、先端部と、本体部と、リード部とを有しており、
前記少なくとも一つの第2端子の前記先端部は、前記第1方向に延びており且つ前記ボディから前記第1方向の一方に突出しており又は前記ボディから露出しており、
前記少なくとも一つの第2端子の前記本体部は、前記少なくとも一つの第2端子の前記先端部と前記リード部との間に設けられており、前記第1方向及び前記第2方向に延びており且つ前記ボディに少なくとも部分的に保持されており、
前記少なくとも一つの第2端子の前記リード部は、前記第3方向又は前記斜め方向に延びており且つ実装部を有しており、
前記少なくとも一つの第2端子の前記リード部の前記実装部は、前記少なくとも一つの第2端子の前記リード部の前記第3方向の他方側の端部であって、前記第3方向の他方又は前記第1方向の他方に延びているコネクタ。
【請求項9】
請求項1~4の何れかに記載のコネクタにおいて、
前記ボディは、収容部を有しており、前記収容部は、前記第2方向に延びており且つ前記第3方向の一方に開口した収容空間を有しており、
前記内部基板が前記第3方向の一方側から前記収容空間内に収容され且つ前記収容部に少なくとも前記第1方向及び前記第2方向において保持されているコネクタ。
【請求項10】
請求項9記載のコネクタにおいて、
前記ボディは、前記収容部に設けられており且つ前記第3方向において前記内部基板を前記少なくとも一つの第1端子の前記被測定対象部に対して位置決めする少なくとも一つの位置決め部を更に有しているコネクタ。
【請求項11】
請求項9記載のコネクタにおいて、
前記収容部は、前記第3方向に延びており且つ前記収容空間に連通し且つ前記ボディから前記第3方向の他方に開口した少なくとも一つの挿通孔を更に有しており、
前記少なくとも一つの第1端子の前記リード部は、前記第3方向に延びており、
前記少なくとも一つの第1端子の前記リード部は実装部を有しており、前記実装部は、前記リード部の前記第3方向の他方側の端部であって、前記第3方向の他方に延びており且つ前記ボディに対して前記第3方向の他方側に位置しており、
前記コネクタは、少なくとも一つの第3端子を更に備えており、
前記少なくとも一つの第3端子は、前記第3方向に延びており且つ前記ボディの少なくとも一つの挿通孔を貫通しており、
前記少なくとも一つの第3端子は、内部接続部と、外部接続部とを有しており、
前記内部接続部は、前記少なくとも一つの第3端子の前記第3方向の一方側の端部であり且つ前記内部基板に接続されており、
前記外部接続部は、前記少なくとも一つの第3端子の前記第3方向の他方側の端部であり且つ前記少なくとも一つの挿通孔から前記第3方向の他方に突出しているコネクタ。
【請求項12】
請求項11記載のコネクタにおいて、
前記少なくとも一つの位置決め部は、第1位置決め部を含んでおり、前記第1位置決め部は、前記第3方向の他方側から前記内部基板に直接当接又は他の部材を介して間接的に当接しているコネクタ。
【請求項13】
請求項12記載のコネクタにおいて、
前記少なくとも一つの挿通孔は、前記第1位置決め部を前記第3方向に貫通しているコネクタ。
【請求項14】
請求項1~4の何れかに記載のコネクタにおいて、
少なくとも一つの第3端子と、
少なくとも一つの第1接続部材とを更に備えており、
前記少なくとも一つの第3端子は、内部接続部と、外部接続部とを有しており、
前記内部接続部は、前記内部基板に接続されており、
前記外部接続部は、前記少なくとも一つの第1接続部材に接続されているコネクタ。
【請求項15】
請求項6記載のコネクタにおいて、
導電性を有するシェルを更に備えており、
前記シェルは、シェル本体と、少なくとも一つの第1脚部と、少なくとも一つの第2脚部とを有しており、
前記シェル本体は、前記第2方向及び前記第3方向に沿った断面視において上下逆の略U字状又は略O字状であり、前記シェル本体内に前記ボディが収容されており、
前記少なくとも一つの第1脚部は、前記シェル本体から前記第3方向の他方又は前記第2方向の一方に延びており、
前記少なくとも一つの第2脚部は、前記シェル本体から前記第3方向の他方又は前記第2方向の他方に延びているコネクタ。
【請求項16】
請求項1~4の何れかに記載のコネクタにおいて、
前記内部基板上に実装されており且つ前記少なくとも一つの電流センサに前記内部基板を介して接続された少なくとも一つの通信部を更に備えており、
前記少なくとも一つの通信部は、前記少なくとも一つの電流センサの出力信号に基づいて前記少なくとも一つの第1端子に流れる電流値を取得し、取得した前記電流値を無線アンテナに出力する構成を有しているコネクタ。
【請求項17】
請求項6記載のコネクタと、
前記コネクタが実装された外部基板とを備えており、
前記外部基板は、前記コネクタの前記少なくとも一つの第1端子の前記実装部が接続された少なくとも一つの第1電極を有しているコネクタアッセンブリ。
【請求項18】
請求項8記載のコネクタと、
前記コネクタが実装された外部基板とを備えており、
前記外部基板は、前記コネクタの前記少なくとも一つの第1端子の前記実装部が接続された少なくとも一つの第1電極と、
前記コネクタの前記少なくとも一つの第2端子の前記実装部が接続された少なくとも一つの第2電極とを有しているコネクタアッセンブリ。
【請求項19】
請求項11記載のコネクタと、
前記コネクタが実装された外部基板とを備えており、
前記外部基板は、スルーホール電極である少なくとも一つの第1電極と、スルーホール電極である少なくとも一つの第2電極と、スルーホール電極である少なくとも一つの第3電極とを有しており、
前記コネクタの前記少なくとも一つの第1端子の前記実装部が前記少なくとも一つの第1電極に挿入され且つ接続されており、
前記コネクタの前記少なくとも一つの第2端子の前記実装部が前記少なくとも一つの第2電極に挿入され且つ接続されており、
前記コネクタの前記少なくとも一つの第3端子の前記外部接続部が前記少なくとも一つの第3電極に挿入され且つ接続されているコネクタアッセンブリ。
【請求項20】
請求項15記載のコネクタと、
前記コネクタが実装された外部基板とを備えており、
前記外部基板は、前記少なくとも一つの第1端子の前記実装部が接続された少なくとも一つの第1電極と、
前記シェルの前記少なくとも一つの第1脚部が接続された少なくとも一つの第4電極と、
前記シェルの前記少なくとも一つの第2脚部が接続された少なくとも一つの第5電極とを有しているコネクタアッセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コネクタ及びコネクタアッセンブリに関する。
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、従来の電源装置用のコネクタが開示されている。このコネクタは、導電性を有するシェルと、複数の端子と、絶縁性を有するボディと、内部基板と、複数の電流センサと、複数の信号線とを備えている。シェルは、略筒状である。複数の端子は、シェルの軸方向にそれぞれ延びた金属板であって、先端部、中間部及び後端部をそれぞれ有している。ボディは、複数の端子の中間部を軸方向に略直交する方向に間隔をあけて保持しており且つ複数の端子の先端部及び中間部と共にシェル内に収容されている。内部基板は、ボディに保持されており且つ複数の端子の中間部に対して下側に位置するように配置されている。複数の電流センサは、内部基板上に実装されており且つ複数の端子に流れる電流によって発生する磁界をそれぞれ検出するGMR(Giant Magneto Resistive effect)センサである。複数の信号線は、内部基板を介して複数の電流センサにそれぞれ電気的に接続されており且つボディ及びシェルから導出されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、新規なコネクタ及びコネクタアッセンブリを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様のコネクタは、絶縁性を有するボディと、少なくとも一つの第1端子と、内部基板と、少なくとも一つの第1端子に流れる電流を非接触で検知可能な構成を有する少なくとも一つの電流センサとを備えている。少なくとも一つの第1端子は、先端部と、本体部と、リード部とを有している。先端部は、第1方向に延びており且つボディから第1方向の一方に突出しており又はボディから露出している。本体部は、先端部とリード部との間に設けられており、第1方向及び第2方向に延びており且つボディに少なくとも部分的に保持されている。本体部は、第1方向及び第2方向に延びており且つボディ内に配置された被測定対象部を有している。リード部は外部接続可能である。第2方向は第1方向に略直交する方向である。内部基板は、ボディに固定されており且つ少なくとも一つの第1端子の被測定対象部に対して第3方向に間隔をあけて配置されている。第3方向は、第1方向及び第2方向に略直交する方向である。少なくとも一つの電流センサは、内部基板上に実装されており且つ少なくとも一つの第1端子の被測定対象部の近傍に配置されている。
【0006】
このような新規なコネクタが得られた。
【0007】
少なくとも一つの電流センサは、少なくとも一つの第1端子の被測定対象部に対して第3方向に間隔をあけて配置されており且つ第3方向において少なくとも一つの電流センサの少なくとも一部が被測定対象部の投影面積に重なるように配置されていてもよい。
【0008】
内部基板は、少なくとも一つの第1端子の被測定対象部に対して第3方向の一方側に配置されていてもよい。少なくとも一つの電流センサは、内部基板に対して第3方向の一方側又は他方側に配置されると共に、少なくとも一つの第1端子の被測定対象部に対して第3方向の一方側に配置されていてもよい。
【0009】
内部基板は、少なくとも一つの第1端子の被測定対象部に対して第3方向の他方側に配置されていてもよい。少なくとも一つの電流センサは、内部基板に対して第3方向の一方側又は他方側に配置されると共に、少なくとも一つの第1端子の被測定対象部に対して第3方向の他方側に配置されていてもよい。
【0010】
上記した何れかの態様のコネクタは、導電性を有する少なくとも一つのシールド部を更に備えていてもよい。少なくとも一つのシールド部は、第1板、第2板及び第3板のうちの少なくとも一つ又は少なくとも二つを有していてもよい。
【0011】
第1板は、内部基板に固定されており且つ少なくとも一つの電流センサ及び少なくとも一つの第1端子の被測定対象部に対して第2方向の一方側又は第1方向の一方側に間隔をあけて配置されていてもよい。
【0012】
第2板は、内部基板に固定されており且つ少なくとも一つの電流センサ及び少なくとも一つの第1端子の被測定対象部に対して第2方向の他方側又は第1方向の他方側に間隔をあけて配置されていてもよい。
【0013】
第3板は、第1板及び第2板の少なくとも一方に連接されており且つ少なくとも一つの第1端子の被測定対象部に対して第3方向の一方側又は第3方向の他方側に間隔をあけて配置されていてもよい。
【0014】
少なくとも一つの第1端子のリード部は、第3方向又は斜め方向に延びていてもよい。斜め方向は、第1方向の他方及び第3方向の他方の成分を含む方向とすることができる。リード部は実装部を有していてもよい。リード部の実装部は、リード部の第3方向の他方側の端部であって、第3方向の他方又は第1方向の他方に延びていてもよい。
【0015】
少なくとも一つの第1端子のリード部は、ボディに対して第2方向の一方に配置されていてもよい。この場合、本体部は略L字状に折り曲げられていてもよい。リード部の実装部は、少なくとも一つの第2端子のリード部の第3方向の他方側の端部であって、第3方向の他方、第2方向の一方又は第2方向の他方に延びていてもよい。
【0016】
少なくとも一つの第1端子の被測定対象部の第1直角方向の寸法が、少なくとも一つの第1端子の先端部の接点部の第2直角方向の寸法及びリード部の実装部の第3直角方向の寸法のそれぞれよりも大きくなっていてもよい。第1直角方向は、少なくとも一つの第1端子の被測定対象部に電流が流れる方向に略直角な方向とすることが可能である。第2直角方向は、少なくとも一つの第1端子の接点部に電流が流れる方向に略直角な方向とすることが可能である。第3直角方向は、少なくとも一つの第1端子の実装部に電流が流れる方向に略直角な方向とすることが可能である。
【0017】
上記した何れかコネクタは、少なくとも一つの第2端子を更に備えていてもよい。
【0018】
少なくとも一つの第2端子は、先端部と、本体部と、リード部とを有していてもよい。少なくとも一つの第2端子の先端部は、第1方向に延びており且つボディから第1方向の一方に突出しており又はボディから露出していてもよい。少なくとも一つの第2端子の本体部は、先端部とリード部との間に設けられており、第1方向及び第2方向に延びており且つボディに少なくとも部分的に保持されていてもよい。少なくとも一つの第2端子のリード部は外部接続可能であればよい。少なくとも一つの第2端子のリード部は、第3方向又は斜め方向に延びていてもよい。少なくとも一つの第2端子のリード部は実装部を有していてもよい。少なくとも一つの第2端子のリード部の実装部は、少なくとも一つの第2端子のリード部の第3方向の他方側の端部であって、第3方向の他方又は第1方向の他方に延びていてもよい。少なくとも一つの第2端子のリード部は、ボディに対して第2方向の他方に配置されていてもよい。この場合、少なくとも一つの第2端子の本体部は略L字状に折り曲げられていてもよい。少なくとも一つの第2端子のリード部の実装部は、少なくとも一つの第2端子のリード部の第3方向の他方側の端部であって、第3方向の他方、第2方向の他方又は第2方向の一方に延びていてもよい。
【0019】
ボディは、収容部を有していてもよい。収容部は、第2方向に延びており且つ第3方向の一方に開口した収容空間を有していてもよい。内部基板が第3方向の一方側から収容空間内に収容され且つ収容部に少なくとも第1方向及び第2方向において保持されていてもよい。
【0020】
ボディは、少なくとも一つの位置決め部を更に有していてもよい。少なくとも一つの位置決め部は、収容部に設けられており且つ第3方向において内部基板を少なくとも一つの第1端子の被測定対象部に対して位置決めするようになっているとよい。
【0021】
少なくとも一つの位置決め部は、第1位置決め部を含んでいてもよい。第1位置決め部は、第3方向の他方側から内部基板に直接当接又は他の部材を介して間接的に当接してもよい。
【0022】
収容部は、第3方向に延びており且つ収容空間に連通し且つボディから第3方向の他方に開口した少なくとも一つの挿通孔を更に有していてもよい。
【0023】
少なくとも一つの挿通孔は、第1位置決め部を第3方向に貫通していてもよい。少なくとも一つの挿通孔は、収容部の収容空間の底部を貫通していてもよい。
【0024】
少なくとも一つの第1端子のリード部は、第3方向に延びていてもよい。少なくとも一つの第1端子のリード部の実装部は、リード部の第3方向の他方側の端部であって、第3方向の他方に延びており且つボディに対して第3方向の他方側に位置していてもよい。
【0025】
コネクタは、少なくとも一つの第3端子を更に備えていてもよい。少なくとも一つの第3端子は、内部接続部と、外部接続部とを有していてもよい。
【0026】
内部接続部は、内部基板に接続されていてもよい。
【0027】
少なくとも一つの第3端子は、第3方向に延びており且つボディの少なくとも一つの挿通孔を貫通していてもよい。内部接続部は、少なくとも一つの第3端子の第3方向の一方側の端部であり且つ内部基板に接続されていてもよい。外部接続部は、少なくとも一つの第3端子の第3方向の他方側の端部であり且つ少なくとも一つの挿通孔から第3方向の他方に突出していてもよい。
【0028】
上記した何れかのコネクタは、少なくとも一つの第1接続部材を更に備えていてもよい。外部接続部は、少なくとも一つの第1接続部材に接続されていてもよい。
【0029】
上記した何れかのコネクタは、導電性を有するシェルを更に備えていてもよい。シェルは、シェル本体と、少なくとも一つの第1脚部と、少なくとも一つの第2脚部とを有していてもよい。シェル本体は、第2方向及び第3方向に沿った断面視において上下逆の略U字状又は略O字状であり、シェル本体内にボディが収容されていてもよい。少なくとも一つの第1脚部は、シェル本体から第3方向の他方又は第2方向の一方に延びていてもよい。少なくとも一つの第2脚部は、シェル本体から第3方向の他方又は第2方向の他方に延びていてもよい。
【0030】
上記した何れかのコネクタは、内部基板上に実装されており且つ少なくとも一つの電流センサに内部基板を介して接続された少なくとも一つの通信部を更に備えていてもよい。少なくとも一つの通信部は、少なくとも一つの電流センサの出力信号に基づいて少なくとも一つの第1端子に流れる電流値を取得し、取得した電流値を無線アンテナに出力する構成を有していてもよい。
【0031】
本発明のコネクタアッセンブリは、上記した何れかのコネクタと、コネクタが実装された外部基板とを備えていてもよい。
【0032】
外部基板は、コネクタの少なくとも一つの第1端子の実装部が接続された少なくとも一つの第1電極を有していてもよい。
【0033】
外部基板は、コネクタの少なくとも一つの第2端子の実装部が接続された少なくとも一つの第2電極を更に有していてもよい。
【0034】
外部基板は、コネクタの少なくとも一つの第3端子の外部接続部が接続された少なくとも一つの第3電極を更に有していてもよい。
【0035】
少なくとも一つの第1電極は、スルーホール電極であってもよい。少なくとも一つの第2電極は、スルーホール電極であってもよい。少なくとも一つの第3電極は、スルーホール電極であってもよい。コネクタの少なくとも一つの第1端子の実装部が少なくとも一つの第1電極に挿入され且つ接続されていてもよい。コネクタの少なくとも一つの第2端子の実装部が少なくとも一つの第2電極に挿入され且つ接続されていてもよい。コネクタの少なくとも一つの第3端子の外部接続部が少なくとも一つの第3電極に挿入され且つ接続されていてもよい。
【0036】
外部基板は、シェルの少なくとも一つの第1脚部が接続された少なくとも一つの第4電極と、シェルの少なくとも一つの第2脚部が接続された少なくとも一つの第5電極とを更に有していてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【
図1A】本発明の実施例1に係るコネクタアッセンブリの正面、平面及び右側面から表した斜視図である。
【
図1B】実施例1のコネクタアッセンブリの背面、底面及び左側面から表した斜視図である。
【
図2A】実施例1のコネクタの
図1A中の2A-2A断面図である。
【
図2B】実施例1のコネクタの
図1A中の2B-2B断面図である。
【
図2C】実施例1のコネクタの
図2E中の2C-2C断面図である。
【
図2D】実施例1のコネクタの
図2A中の2D-2D断面図である。
【
図2E】実施例1のコネクタの
図2A中の2E-2E断面図である。
【
図3A】実施例1のコネクタの正面、平面及び右側面から表した分解斜視図である。
【
図3B】実施例1のコネクタの背面、平面及び左側面から表した分解斜視図である。
【
図4A】実施例1のコネクタの設計変更例の
図2Aに対応する断面図である。
【
図4B】前記設計変更例のコネクタの
図2Bに対応する断面図である。
【
図4C】前記設計変更例のコネクタの
図2Cに対応する断面図である。
【
図4D】前記設計変更例のコネクタの
図4A中の4D-4D断面図である。
【
図4E】前記設計変更例のコネクタの
図4A中の4E-4E断面図である。
【
図5A】前記設計変更例のコネクタの正面、平面及び右側面から表した分解斜視図である。
【
図5B】前記設計変更例のコネクタの背面、平面及び左側面から表した分解斜視図である。
【
図6A】本発明の実施例2のコネクタの
図2Aに対応する断面図である。
【
図6B】実施例2のコネクタの
図2Bに対応する断面図である。
【
図6C】実施例2のコネクタの
図2Cに対応する断面図である。
【
図6D】実施例2のコネクタの
図6A中の6D-6D断面図である。
【
図6E】実施例2のコネクタの
図6A中の6E-6E断面図である。
【
図7A】実施例2のコネクタの正面、平面及び右側面から表した分解斜視図である。
【
図7B】実施例2のコネクタの背面、平面及び左側面から表した分解斜視図である。
【
図8A】実施例3のコネクタの設計変更例の
図6Aに対応する断面図である。
【
図8B】実施例3のコネクタの
図6Bに対応する断面図である。
【
図8C】実施例3のコネクタの
図6Cに対応する断面図である。
【
図8D】実施例3のコネクタの
図8A中の8D-8D断面図である。
【
図9A】実施例3のコネクタの正面、平面及び右側面から表した分解斜視図である。
【
図9B】実施例3のコネクタの背面、平面及び左側面から表した分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0038】
以下、本発明の実施例1、2、3及びその設計変更例を含む複数の実施例について説明する。なお、後述する実施例及び設計変更例の各構成要素は、互いに矛盾しない限り、相互に組み合わせることが可能であることに留意されたい。また、後述する実施例の各態様及び設計変更例における各構成要素を構成する素材、形状、寸法、数及び配置等はその一例を説明したものであって、同様の機能を実現し得る限り任意に設計変更することが可能であることにも留意されたい。
【実施例0039】
以下、本発明の実施例1及びその設計変更例を含む複数の実施例に係るコネクタアッセンブリA1(以下、単に「アッセンブリA1」とも称する。)について、
図1A~
図5Bを参照しつつ説明する。
図1A~3Bには、実施例1のアッセンブリA1が示されている。
図4A~5Bには、実施例1のアッセンブリA1の設計変更例が示されている。
図1A~
図2B、
図2D~
図4B及び
図4D~
図5Bには、Y-Y’方向(第1方向)が示されている。Y-Y’方向は、Y方向(第1方向の一方)及びY’方向(第1方向の他方)を含む。
図1A~
図1B、
図2C~
図3B及び
図4C~
図5Bには、Y-Y’方向に略直交するX-X’方向(第2方向)が示されている。X-X’方向は、X方向(第2方向の一方)及びX’方向(第2方向の他方)を含む。
図1A~
図2C、
図3A~
図4C及び
図5A~
図5Bには、Y-Y’方向及びX-X’方向に略直交するZ-Z’方向(第3方向)が示されている。Z-Z’方向は、Z方向(第3方向の一方)及びZ’方向(第3方向の他方)を含む。
【0040】
アッセンブリA1は、コネクタC1を備えている。コネクタC1は、絶縁性を有するボディ100と、少なくとも一つの第1端子200aとを備えている。ボディ100は絶縁樹脂で構成されている。少なくとも一つの第1端子200aは、一又は複数であって、アッセンブリA1が組み込まれる機器の充放電用の電源端子、給電用の給電端子、信号伝送用の信号端子又はその他の端子として使用されるものである。少なくとも一つの第1端子200aが一つである場合、一の第1端子200aがボディ100に部分的に保持されている。少なくとも一つの第1端子200aが複数である場合、複数の第1端子200aがボディ100に部分的に保持されており且つX-X’方向に間隔をあけて配置されている。以下、説明の便宜上、少なくとも一つの第1端子200aを「一又は各第1端子200a」とも称する。「一又は各第1端子200a」のうちの一の第1端子200aは、第1端子200aが一つである場合の一の第1端子200aに相当し、各第1端子200aは、第1端子200aが複数である場合の各々の第1端子200aに相当する。
【0041】
一又は各第1端子200aは、金属等の導電性を有する素材で構成されており、且つ先端部210a、本体部220a及びリード部230aを有している。先端部210aは、Y-Y’方向及びX-X’方向に延びた板状(X-X’方向及びZ-Z’方向に沿った断面が長方形、正方形又はその他の多角形であるものを含む。)又はY-Y’方向に延びた円柱状であって、本体部220aに対してY方向側に位置している。先端部210aは、ボディ100からY方向に突出していてもよい。先端部210aが、図示しない相手方コネクタの少なくとも一つの第1端子に接触可能な接点部211aを有している。本体部220aは、Y-Y’方向及びX-X’方向に延びた板状であって、一又は各第1端子200aの先端部210aとリード部230aとの間に設けられている。本体部220aは、ボディ100に部分的に保持されている。本体部220aは、被測定対象部223aを有する。被測定対象部223aは、Y-Y’方向及びX-X’方向に延びた板状であって、ボディ100内に配置されている。リード部230aは、外部接続可能である。リード部230aは、Z-Z’方向及びX-X’方向に延びた板状(X-X’方向及びY-Y’方向に沿った断面が長方形、正方形又はその他の多角形であるものを含む。)、斜め方向及びX-X’方向に延びた板状(X-X’方向及びY-Y’方向に沿った断面が長方形、正方形又はその他の多角形であるものを含む。)、又はZ-Z’方向若しくは斜め方向に延びた円柱状であって、本体部220aに対してY’方向側に位置している。リード部230aは、リード部230aのZ’方向側の端部である実装部231aと、リード部230aの実装部231aに対してZ方向側の部分(以下、「リード部本体」とも称する。)とを有している。実装部231aは、リード部本体からZ’方向に延びており且つボディ100に対してZ’方向側(ボディ100外)に位置する(
図1A~
図5B参照)、又は、リード部本体からY’方向に延びており且つボディ100に対してY’方向側(ボディ100外)に位置する(図示なし)。なお、斜め方向は、Z’方向の成分及びY’方向の成分を含む方向である。
【0042】
被測定対象部223aの第1直角方向の寸法は、先端部210aの接点部211aの第2直角方向の寸法及びリード部230aの実装部231aの第3直角方向の寸法のそれぞれよりも大きくすることが可能であるが、これに限定されるものではなく、それぞれと同じであってもよい。一又は各第1端子200aにおいて、先端部210a及び本体部220aに電流が流れる方向(すなわち、接点部211a及び被測定対象部223aに電流が流れる方向)は、Y’方向であり、リード部230aの実装部231aがZ’方向に延びている場合、リード部230aの実装部231aに電流が流れる方向は、Z’方向であり、リード部230aの実装部231aがY’方向に延びている場合、リード部230aの実装部231aに電流が流れる方向は、Y’方向である。第1直角方向は、被測定対象部223aに電流が流れる方向に略直角な方向であるX-X’方向となる。第2直角方向は、接点部211aに電流が流れる方向に略直角な方向であるX-X’方向となる。第3直角方向は、実装部231aに電流が流れる方向に略直角な方向であるX-X’方向となる。
【0043】
例えば、一又は各第1端子200a及びボディ100は以下の(1)又は(2)の何れかの構成を更に有している。
【0044】
(1)ボディ100は、接続部110と、保持部120と、収容部130とを有する。接続部110は、Y-Y’方向に延びた筒(多角筒又は円筒)であって、Z-Z’方向及びX-X’方向に沿った断面視において多角形状又は円形状の接続空間111を有している。接続空間111はY方向に開口しており且つ図示しない相手方コネクタの接続部がY-Y’方向に沿って挿脱可能になっている。保持部120は、ボディ100の接続部110に対してY’方向側に位置している。収容部130は、保持部120に対してY’方向側に位置しており且つ収容空間131を有している。収容空間131はZ方向に開口している。収容部130は、収容空間131のX方向側の第1壁、収容空間131のX’方向側の第2壁、収容空間131のY’方向側の第3壁及び収容空間131の底部を更に有している。第1壁、第2壁及び第3壁のそれぞれのZ方向側の端面は、Z-Z’方向において、保持部120のZ方向の端面と同一の高さ位置に位置していてもよいし、異なる高さ位置に位置していてもよい。第1壁、第2壁及び第3壁のそれぞれのZ方向側の端面が、Z-Z’方向において同一の高さ位置に位置していてもよいし、異なる高さ位置に位置していてもよい。
【0045】
保持部120は、少なくとも一つの第1保持孔121aを有している。少なくとも一つの第1保持孔121aは、一又は複数の第1端子200aの数に応じて一(
図2D及び
図4D参照)又は複数(図示なし)であって、保持部120をY-Y’方向に貫通しており且つ接続空間111と収容空間131とを繋いでいる。第1保持孔121aが複数である場合、X-X’方向に間隔をあけて配置されている。
【0046】
ボディ100は、少なくとも一つの第1挿入孔150aを更に有している。少なくとも一つの第1挿入孔150aは、一又は複数の第1端子200aの数に応じて一(
図2D、
図3A、
図3B、
図4D、
図5A及び
図5B参照)又は複数(図示なし)であって、収容部130の第3壁をY-Y’方向に貫通しており且つ一又は複数の第1保持孔121aに対してY’方向側に位置している。一又は複数の第1挿入孔150aは、収容空間131に連通している。
【0047】
ボディ100は、少なくとも一つの第1ガイド溝160aを更に有していてもよい。少なくとも一つの第1ガイド溝160aは、一又は複数の第1端子200aの数に応じて一(
図2D、
図3A、
図3B、
図4D、
図5A及び
図5B参照)又は複数(図示なし)であって、収容部130の第3壁のY’方向側の面に設けられており且つ一又は複数の第1挿入孔150aからY’方向に延びている。
【0048】
一又は各第1端子200aの先端部210aは、ボディ100の保持部120からY方向に突出しており且つボディ100の接続部110の接続空間111内に配置されている(
図1A~
図2B、
図2D~
図2E、
図4A~
図4B及び
図4D~
図4E参照)。一又は各第1端子200aの本体部220aは、被測定対象部223aに対してY方向側の第1部221aと、被測定対象部223aに対してY’方向側の第2部222aとを更に有する。本体部220aの第1部221aは、ボディ100の保持部120の対応する第1保持孔121aに挿入保持されている。本体部220aの第2部222aは、ボディ100の対応する第1挿入孔150aに挿入保持されている。本体部220aの被測定対象部223aは、ボディ100の収容部130の収容空間131内に収容されている。一又は各第1端子200aのリード部230aのリード部本体は、ボディ100の対応する第1ガイド溝160aに挿入されており且つ第1ガイド溝160aに沿って配置されている。リード部230aの実装部231aがリード部本体からZ’方向に延びている場合、リード部230aの実装部231aが対応する第1ガイド溝160aからZ’方向に突出しており且つボディ100に対してZ’方向側(ボディ100外)に位置している。リード部230aの実装部231aがリード部本体からY’方向に延びている場合、リード部230aの実装部231aが対応する第1ガイド溝160aからY’方向に突出しており且つボディ100に対してY’方向側(ボディ100外)に位置している。
【0049】
本体部220aの第1部221aは、以下のZ-Z’方向の寸法及びX-X’方向の寸法の少なくとも一方を有する。本体部220aの第1部221aのZ-Z’方向の寸法は、先端部210aのZ-Z’方向の寸法と略同じ又は大きく且つ対応する第1保持孔121aのZ-Z’方向の寸法と略同じ又は若干大きい。本体部220aの第1部221aのX-X’方向の寸法は、先端部210aのX-X’方向の寸法と略同じ又は大きく且つ対応する第1保持孔121aのX-X’方向の寸法と略同じ又は若干大きい。本体部220aの第2部222aのZ-Z’方向の寸法は、本体部220aの被測定対象部223aのZ-Z’方向の寸法と略同じであり且つ対応する第1挿入孔150aのZ-Z’方向の寸法と略同じ又は若干小さい。本体部220aの第2部222aのX-X’方向の寸法は、本体部220aの被測定対象部223aのX-X’方向の寸法よりも小さい又は略同じである。対応する第1挿入孔150aのX-X’方向の寸法は、本体部220aの被測定対象部223aのX-X’方向の寸法よりも若干大きい。リード部230aのリード部本体のX-X’方向の寸法は、対応する第1ガイド溝160aのX-X’方向の寸法よりも小さい。リード部230aのリード部本体のZ-Z’方向の寸法は、対応する第1ガイド溝160aのZ-Z’方向の寸法と略同じである。
【0050】
このため、一又は各第1端子200aをボディ100に取り付けるときに、先端部210aは、対応する第1挿入孔150aにY’方向側から挿入され、対応する第1保持孔121aを通って接続空間111内に配置される。本体部220aの第1部221aは、対応する第1挿入孔150aにY’方向側から挿入され、対応する第1保持孔121aに挿入保持される。本体部220aの被測定対象部223aは、対応する第1挿入孔150aにY’方向側から挿入され、収容部130の収容空間131内に配置される。本体部220aの第2部222aは、対応する第1挿入孔150aにY’方向側から挿入保持される。リード部230aのリード部本体が対応する第1ガイド溝160aにY’方向側から挿入される。
【0051】
なお、対応する第1挿入孔150aは、Z’方向に開放されていてもよい。この場合、本体部220aの第2部222aは、対応する第1挿入孔150aにY’方向側から挿入されており且つ対応する第1挿入孔150a内に配置されているが、対応する第1挿入孔150aに保持されていない。また、対応する第1ガイド溝160aは省略可能である。この場合、一又は各第1端子200aのリード部230aは、ボディ100に対してY’方向側に位置する。
【0052】
(2)ボディ100は、少なくとも一つの第1挿入孔150a及び少なくとも一つの第1ガイド溝160aが設けられていない点及び収容部130の第3壁のZ方向の端面のZ-Z’方向の高さ位置が一又は複数の第1保持孔121aに対してZ’方向側に位置している点で相違する以外、上記(1)の構成を有するボディ100と同じ構成である(図示なし)。一又は各第1端子200aの先端部210aは、上記(1)のとおりである。一又は各第1端子200aの本体部220aの第1部221aは、ボディ100の保持部120の対応する第1保持孔121aに挿入保持されている。一又は各第1端子200aの本体部220aの第2部222aは、ボディ100の収容部130の第3壁に対してZ方向側に位置している。第2部222aは、収容部130の第3壁のZ方向の端面にZ方向側から当接し支持されていてもよいし、収容部130の第3壁のZ方向の端面に対してZ-Z’方向に間隔をあけて配置されていてもよい。本体部220aの被測定対象部223aは、ボディ100の収容部130の収容空間131内(すなわち、収容部130の第1壁と第2壁の間)に配置されている。一又は各第1端子200aのリード部230aは、ボディ100に対してY’方向側に位置している。リード部230aの実装部231aがリード部本体からZ’方向に延びている場合、リード部230aの実装部231aがボディ100に対してZ’方向側(ボディ100外)に位置している。リード部230aの実装部231aがリード部本体からY’方向に延びている場合、リード部230aの実装部231aがボディ100に対してY’方向側(ボディ100外)に位置している。
【0053】
コネクタC1は、少なくとも一つの第2端子200bを更に備えていてもよい。少なくとも一つの第2端子200bは、一又は複数であって、アッセンブリA1が組み込まれる機器の充放電用の電源端子、給電用の給電端子、信号伝送用の信号端子又はその他の端子として使用されるものである。一又は複数の第2端子200bがボディ100に部分的に保持されている。一の第2端子200bは、一の第1端子200a又は複数の第1端子200aのうちの最もX’方向側若しくはX方向側に位置する最端の第1端子200aに対してX-X’方向に間隔をあけて配置されていてもよいし、複数の第1端子200aのうちのX-X’方向のおいて隣り合う二つの第1端子200aの間に配置されていてもよい。複数の第2端子200bは、X-X’方向に間隔をあけて配置されていてもよい。この場合、複数の第2端子200bのうちの最もX方向側に位置する最端の第2端子200bが、一の第1端子200a又は最端の第1端子200aに対してX-X’方向に間隔をあけて配置されているとよい。又は、複数の第2端子200b及び複数の第1端子200aは、一つずつ若しくは複数ずつX-X’方向に交互に間隔をあけて配置されていてもよいし、その他の何らかの規則性をもってX-X’方向に間隔をあけて配置されていてもよいし、不規則にX-X’方向に間隔をあけて配置されていてもよい。以下、説明の便宜上、少なくとも一つの第2端子200bを「一又は各第2端子200b」とも称する。「一又は各第2端子200b」のうちの一の第2端子200bは、第2端子200bが一つである場合の一の第2端子200bに相当し、各第2端子200bは、第2端子200bが複数である場合の各々の第2端子200bに相当する。
【0054】
一又は各第2端子200bは、被測定対象部223aを有していない点で相違する以外、一又は各第1端子200aと同様の構成とすることが可能である。すなわち、一又は各第2端子200bの先端部210bは、一又は各第1端子200aの先端部210aと同様の構成とすることが可能である。一又は各第2端子200bの本体部220bは、被測定対象部223aを有していない点を除き、一又は各第1端子200aの本体部220aと同様の構成とすることが可能である。一又は各第2端子200bのリード部230bは、一又は各第1端子200aのリード部230aと同様の構成とすることが可能である。
【0055】
ボディ100が上記(1)の構成を有する場合、ボディ100及び一又は各第2端子200bは以下の(3)の構成を有している。ボディ100が上記(2)の構成を有する場合、ボディ100及び一又は各第2端子200bは以下の(4)の構成を有している。
【0056】
(3)ボディ100の保持部120は、少なくとも一つの第2保持孔121bを更に有している。少なくとも一つの第2保持孔121bは、一又は複数の第2端子200bの数に応じて一(
図2D及び
図4D参照)又は複数(図示なし)であって、保持部120をY-Y’方向に貫通しており且つ接続空間111と収容空間131とを繋いでいる。第2保持孔121bが一つである場合、一の第1保持孔121a又は複数の第1保持孔121aのうちの最もX方向側の端に位置する第1保持孔121aに対してX-X’方向に間隔をあけて配置されている。第2保持孔121bが複数である場合、複数の第2保持孔121bはX-X’方向に間隔をあけて配置されおり、且つ複数の第2保持孔121bのうちの最もX’方向側の端に位置する第2保持孔121bが、一の第1保持孔121a又は複数の第1保持孔121aのうちの最もX方向側の端に位置する第1保持孔121aに対してX-X’方向に間隔をあけて配置されている。
【0057】
ボディ100は、少なくとも一つの第2挿入孔150bを更に有している。少なくとも一つの第2挿入孔150bは、一又は複数の第2端子200bの数に応じて一(
図2D、
図3A、
図3B、
図4D、
図5A及び
図5B参照)又は複数(図示なし)であって、収容部130の第3壁をY-Y’方向に貫通しており且つ一又は複数の第2保持孔121bに対してY’方向側に位置している。一又は複数の第2挿入孔150bは、収容空間131に連通している。
【0058】
ボディ100は、少なくとも一つの第2ガイド溝160bを更に有していてもよい。少なくとも一つの第2ガイド溝160bは、一又は複数の第2端子200bの数に応じて一(
図2D、
図3A、
図3B、
図4D、
図5A及び
図5B参照)又は複数(図示なし)であって、収容部130の第3壁のY’方向側の面に設けられており且つ一又は複数の第2挿入孔150bからY’方向に延びている。
【0059】
一又は各第2端子200bの先端部210bは、ボディ100の保持部120からY方向に突出しており且つボディ100の接続部110の接続空間111内に配置されている(
図1A~
図2B、
図2D~
図2E、
図4A~
図4B及び
図4D~
図4E参照)。一又は各第2端子200bの本体部220bは、第1部221bと、第2部222bとを有する。本体部220bの第1部221bは、ボディ100の保持部120の対応する第2保持孔121bに挿入保持されている。本体部220bの第2部222bは、ボディ100の対応する第2挿入孔150bに挿入保持されている。一又は各第2端子200bのリード部230bのリード部本体は、ボディ100の対応する第2ガイド溝160bに挿入されており且つ対応する第2ガイド溝160bに沿って配置されている。リード部230bの実装部231bがリード部本体からZ’方向に延びている場合、リード部230bの実装部231bが対応する第2ガイド溝160bからZ’方向に突出しており且つボディ100に対してZ’方向側(ボディ100外)に位置している。リード部230bの実装部231bがリード部本体からY’方向に延びている場合、リード部230bの実装部231bが対応する第2ガイド溝160bからY’方向に突出しており且つボディ100に対してY’方向側(ボディ100外)に位置している。
【0060】
本体部220bの第1部221bは、以下のZ-Z’方向の寸法及びX-X’方向の寸法の少なくとも一方を有する。本体部220bの第1部221bのZ-Z’方向の寸法は、先端部210bのZ-Z’方向の寸法と略同じ又は大きく且つ対応する第2保持孔121bのZ-Z’方向の寸法と略同じ又は若干大きい。本体部220bの第1部221bのX-X’方向の寸法は、先端部210bのX-X’方向の寸法と略同じ又は大きく且つ対応する第2保持孔121bのX-X’方向の寸法と略同じ又は若干大きい。本体部220bの第2部222bのZ-Z’方向の寸法は、対応する第2挿入孔150bのZ-Z’方向の寸法と略同じ又は若干小さい。本体部220bの第2部222bのX-X’方向の寸法は、対応する第2挿入孔150bのX-X’方向の寸法と略同じ又は小さい。リード部230bのリード部本体のX-X’方向の寸法は、対応する第2ガイド溝160bのX-X’方向の寸法よりも小さい。リード部230bのリード部本体のZ-Z’方向の寸法は、対応する第2ガイド溝160bのZ-Z’方向の寸法と略同じである。
【0061】
このため、一又は各第2端子200bをボディ100に取り付けるときに、先端部210bは、対応する第2挿入孔150bにY’方向側から挿入され、対応する第2保持孔121bを通って接続空間111内に配置される。本体部220bの第1部221bは、対応する第2挿入孔150bにY’方向側から挿入され、対応する第2保持孔121bに挿入保持される。本体部220bの第2部222bは、対応する第2挿入孔150bにY’方向側から挿入保持される。リード部230bのリード部本体が対応する第2ガイド溝160bにY’方向側から挿入される。
【0062】
なお、対応する第2挿入孔150bは、Z’方向に開放されていてもよい。この場合、本体部220bの第2部222bは、対応する第2挿入孔150bにY’方向側から挿入されており且つ対応する第2挿入孔150b内に配置されているが、対応する第2挿入孔150bに保持されていない。また、対応する第2ガイド溝160bは省略可能である。この場合、一又は各第2端子200bのリード部230bは、ボディ100に対してY’方向側に位置する。
【0063】
(4)ボディ100は、少なくとも一つの第2挿入孔150b及び少なくとも一つの第2ガイド溝160bが設けられていない点及び収容部130の第3壁のZ方向の端面のZ-Z’方向の高さ位置が一又は複数の第1保持孔121a及び一又は複数の第2保持孔121bに対してZ’方向側に位置している点で相違する以外、上記(3)の構成を有するボディ100と同じ構成である(図示なし)。一又は各第2端子200bの先端部210bは、上記(3)のとおりである。一又は各第2端子200bの本体部220bの第1部221bは、ボディ100の保持部120の対応する第2保持孔121bに挿入保持されている。一又は各第2端子200bの本体部220bの第2部222bは、ボディ100の収容部130の第3壁に対してZ方向側に位置している。第2部222aは、収容部130の第1壁のZ方向の端面にZ方向側から当接し支持されていてもよいし、収容部130の第3壁のZ方向の端面に対してZ-Z’方向に間隔をあけて配置されていてもよい。一又は各第2端子200bのリード部230bは、ボディ100に対してY’方向側に位置している。リード部230bの実装部231bがリード部本体からZ’方向に延びている場合、リード部230bの実装部231bがボディ100に対してZ’方向側(ボディ100外)に位置している。リード部230bの実装部231bがリード部本体からY’方向に延びている場合、リード部230bの実装部231bがボディ100に対してY’方向側(ボディ100外)に位置している。
【0064】
なお、少なくとも一つの第2端子200bは省略可能である。この場合、ボディ100の上記(3)~(4)の構成も省略される。
【0065】
コネクタC1は、内部基板300を更に備えている。内部基板300は、Z方向側の第1面301と、Z’方向側の第2面302とを有している。内部基板300は、一又は複数組の第1、第2固定孔310、320を更に有している。第1、第2固定孔310、320は、内部基板300をZ-Z’方向に貫通している。内部基板300は、一又は複数の電極330を更に有していてもよい。電極330は、内部基板300をZ-Z’方向に貫通したスルーホール電極であってもよいし、内部基板300の第2面302上に設けられた表面電極であってもよい。内部基板300は、ボディ100に位置固定されており且つ一又は複数の第1端子200aの被測定対象部223aに対してZ-Z’方向に間隔をあけて配置されている。内部基板300は、一又は複数の第1端子200aの被測定対象部223aに対してZ方向側(
図2A~
図2C及び
図2E参照)に位置している。例えば、内部基板300は、以下のとおりボディ100に位置固定されている。位置固定された内部基板300の第1面301及び第2面302は、一又は複数の第1端子200aの被測定対象部223aのZ方向側の面及びZ’方向の面に対して略平行であるとよいが、これに限定されるものではない。
【0066】
内部基板300は、ボディ100の収容部130の収容空間131内に収容されており且つ収容部130にY-Y’方向及びX-X’方向において位置固定されている。内部基板300のY-Y’方向の寸法は、収容部130の収容空間131のY-Y’方向の寸法と略同じであり且つ内部基板300のX-X’方向の寸法は、収容部130の収容空間131のX-X’方向の寸法と略同じである。内部基板300が収容空間131内に嵌合(FIT IN)することによって、収容部130にY-Y’方向及びX-X’方向において位置固定されていてもよい。又は、内部基板300は、ボディ100の収容部130の収容空間131内に収容された後に、収容部130を加熱して変型させることによって内部基板300が収容部130にY-Y’方向及びX-X’方向において位置固定されていてもよい。又は、内部基板300は、ボディ100の収容部130の収容空間131内に収容された後に、内部基板300が収容部130に接着剤又はその他の手段でY-Y’方向及びX-X’方向において位置固定されていてもよい。又は、内部基板300は、ボディ100の収容部130の収容空間131内に設置された位置決め部と係合する切り欠き部や貫通孔を有していてY-Y’方向およびX-X’方向において位置固定されていてもよい。
【0067】
ボディ100は、少なくとも一つの位置決め部を更に有していてもよい。少なくとも一つの位置決め部は、収容部130に設けられており且つZ-Z’方向において内部基板300を一又は複数の第1端子200aの被測定対象部223aに対して位置決めする。少なくとも一つの位置決め部は、第1位置決め部141、第2位置決め部142及び第3位置決め部143のうちの少なくとも一つを含む。
【0068】
第1位置決め部141は、ボディ100の収容部130の収容空間131の底部からZ方向に延びた台座である。第1位置決め部141のZ方向側の端面が、一又は複数の第1端子200aの被測定対象部223aのZ方向側の面に対してZ方向側に位置している。第1位置決め部141のZ方向側の端面が、Z’方向側から内部基板300の第2面302に直接当接又は第1の他の部材(例えば、支持部材700)を介して間接的に当接している。
【0069】
第2位置決め部142は、ボディ100の収容部130の収容空間131のY方向側の壁面又はX方向側の壁面(第1壁の内面)に設けられた段部である。第2位置決め部142のZ方向側の端面が、一又は複数の第1端子200aの被測定対象部223aのZ方向側の面に対してZ方向側に位置している。第2位置決め部142のZ方向側の端面が、Z’方向側から内部基板300の第2面302に直接当接又は第2の他の部材を介して間接的に当接している。
【0070】
第3位置決め部143は、ボディ100の収容部130の第1壁のY’方向側の壁面(第3壁の内面)又はX’方向側の壁面(第2壁の内面)に設けられた段部である。第3位置決め部143のZ方向側の端面が、一又は複数の第1端子200aの被測定対象部223aのZ方向側の面に対してZ方向側に位置している。第3位置決め部143のZ方向側の端面が、Z’方向側から内部基板300の第2面302に直接当接又は第3の他の部材を介して間接的に当接している。
【0071】
このように第1位置決め部141、第2位置決め部142及び第3位置決め部143の少なくとも一つが内部基板300に当接することによって、内部基板300が一又は複数の第1端子200aの被測定対象部223aに対してZ方向側で位置固定されている。
【0072】
コネクタC1は、少なくとも一つの電流センサ400を更に備えている。少なくとも一つの電流センサ400は、一又は複数の第1端子200aの被測定対象部223aの数に応じて一又は複数である。以下、説明の便宜上、少なくとも一つの電流センサ400を「一又は各電流センサ400」とも称する。「一又は各電流センサ400」のうちの一の電流センサ400は、電流センサ400が一つである場合の一の電流センサ400に相当し、各電流センサ400は、電流センサ400が複数である場合の各々の電流センサ400に相当する。
【0073】
一又は各電流センサ400は、対応する第1端子200aに電流が流れることにより、アンペールの法則によって被測定対象部223aの周りに発生する磁場を非接触で検出し、当該磁場の強さに応じて出力信号(電圧等)を変化させる磁気センサである。一又は各電流センサ400は、例えば、前記磁場をホール効果を用いて非接触で検出するホールセンサ、前記磁場を磁気抵抗効果を用いて非接触で検出するMRセンサ又は前記磁場を磁気インピーダンス効果を用いて非接触で検出するMIセンサ等である。一又は各電流センサ400は、内部基板300上に実装されている。一又は各電流センサ400は、対応する被測定対象部223aに対してZ-Z’方向に間隔をあけて配置されており且つZ-Z’方向において一又は各電流センサ400の少なくとも一部が対応する被測定対象部223aの投影面積に重なるように配置されていてもよいが、対応する第1端子200aの被測定対象部223aに電流が流れることによって発生する磁場を非接触で検出できる程度に対応する第1端子200aの被測定対象部223aの近傍に配置されていればよい。
【0074】
例えば、一又は各電流センサ400が内部基板300の第1面301上に実装されている場合(
図2A~
図2C及び
図2E~
図3B参照)、一又は各電流センサ400は、内部基板300及び対応する被測定対象部223aに対してZ方向側に位置し且つZ-Z’方向において一又は各電流センサ400全体又は一部が対応する被測定対象部223aの投影面積に重なるように配置されている。
【0075】
一又は各電流センサ400が内部基板300の第2面302上に実装されている場合(
図4A~
図4C及び
図4E~
図5B参照)、一又は各電流センサ400は、内部基板300に対してZ’方向側に位置する一方、対応する被測定対象部223aに対してZ方向側に位置してZ-Z’方向に間隔をあけて対向しており且つZ-Z’方向において一又は各電流センサ400全体又は一部が対応する被測定対象部223aの投影面積に重なるように配置されている。一又は各電流センサ400は、対応する第1端子200aのリード部230aに対してY方向側に位置する。この場合、一又は各電流センサ400は、対応する第1端子200aに電流が流れることにより、被測定対象部223aの周りに発生する磁場と、リード部230aの周りに発生する磁場との合成磁場を非接触で検出し、当該合成磁場の強さに応じて出力信号(電圧等)を変化させる構成とすることも可能であるが、被測定対象部223aの周りに発生する磁場を検出し、当該磁場の強さに応じて出力信号(電圧等)を変化させる構成とすることも可能である。
【0076】
内部基板300が上記した何れかのとおりに位置固定されることによって、一又は各電流センサ400が上記した何れかのとおりに対応する第1端子200aの被測定対象部223aに対して位置固定される。
【0077】
コネクタC1は、導電性を有する少なくとも一つのシールド部500を更に備えていてもよい。少なくとも一つのシールド部500は、一又は複数の第1端子200aの被測定対象部223aの数に応じて一又は複数である。以下、説明の便宜上、少なくとも一つのシールド部500を「一又は各シールド部500」とも称する。「一又は各シールド部500」のうちの一のシールド部500は、シールド部500が一つである場合の一のシールド部500に相当し、各シールド部500は、シールド部500が複数である場合の各々のシールド部500に相当する。
【0078】
一又は各シールド部500は、金属又は磁性成形材料等の磁性体で構成されている。磁性成形材料は、磁性材料の粉末をエンプラ等の樹脂にコンパウンドさせた成形材料である。一又は各シールド部500は、第1板510、第2板520及び第3板530のうちの少なくとも一つ又は少なくとも二つを有している。第1板510は、内部基板300に固定されており且つ対応する電流センサ400及び対応する第1端子200aの被測定対象部223aに対してX方向側に間隔をあけて配置されている。第2板520は、内部基板300に固定されており且つ対応する電流センサ400及び対応する第1端子200aの被測定対象部223aに対してX’方向側に間隔をあけて配置されている。第3板530は、第1板510及び第2板520の少なくとも一方に連接されており且つ対応する第1端子200aの被測定対象部223aに対してZ’方向側に間隔をあけて配置されている。
【0079】
例えば、一又は各シールド部500は更に以下の構成を有していてもよいが、これに限定されるものではない。
【0080】
第1板510、第2板520は、Z-Z’方向及びY-Y’方向に延びた金属等の磁性体で構成された板状であって、内部基板300の対応する第1、第2固定孔310、320をZ-Z’方向に貫通して固定されており且つ内部基板300の第1面301又は第2面302上の対応する電流センサ400及び対応する第1端子200aの被測定対象部223aに対してX方向側、X’方向側に間隔をあけて配置されている(
図2A~
図5B参照)。なお、第1板510は、内部基板300を貫通するのではなく、内部基板300の第1面301又は第2面302上に固定されていてもよい。第2板520は、第1板510と同様に設計変更可能である。この場合、第1固定孔310及び/又は第2固定孔320は省略される。
【0081】
第1板510のX’方向側の面から第2板520のX方向側の面までのX-X’方向の直線距離は、対応する電流センサ400のX-X’方向の寸法及び対応する第1端子200aの被測定対象部223aのX-X’方向の寸法のそれぞれよりも大きい。対応する電流センサ400が内部基板300の第1面301上に実装されている場合、第1板510のZ-Z’方向の寸法、第2板520のZ-Z’方向の寸法は、対応する電流センサ400のZ方向側の面から対応する第1端子200aの被測定対象部223aのZ’方向側の面までのZ-Z’方向の直線距離と略同じ(図示なし)又は大きい(
図2C及び
図3A~
図3B参照)。対応する電流センサ400が内部基板300の第2面302上に実装されている場合、第1板510のZ-Z’方向の寸法、第2板520のZ-Z’方向の寸法は、内部基板300の第2面302から対応する第1端子200aの被測定対象部223aのZ’方向側の面までのZ-Z’方向の直線距離と略同じ(図示なし)又は大きい(
図4C及び
図5A~
図5B参照)。第1板510のY-Y’方向の寸法、第2板520のY-Y’方向の寸法は、対応する電流センサ400のY-Y’方向の寸法及び対応する第1端子200aの被測定対象部223aのY-Y’方向の寸法の少なくとも一方と略同じ(図示なし)又は大きい(
図2D、
図3A~
図3B、
図4D及び
図5A~
図5B参照)。第1板510が対応する電流センサ400及び対応する第1端子200aの被測定対象部223aをX方向側から覆っており、対応する電流センサ400及び対応する第1端子200aの被測定対象部223aを電磁遮蔽している。第2板520が対応する電流センサ400及び対応する第1端子200aの被測定対象部223aをX’方向側から覆っており、対応する電流センサ400及び対応する第1端子200aの被測定対象部223aを電磁遮蔽している。
【0082】
第3板530は、X-X’方向及びY-Y’方向に延びた金属等の磁性体で構成された板状である。第1板510及び第2板520の双方が設けられている場合、第3板530は第1板510と第2板520との間を連結している(
図2A~
図5B参照)。第1板510及び第2板520の何れか一方の板が設けられている場合、第3板530は、一方の板に連接されている(図示なし)。何れの場合も、第3板530のY-Y’方向の寸法は、対応する第1端子200aの被測定対象部223aのY-Y’方向と略同じ又は大きく、且つ第3板530のX-X’方向の寸法は、対応する第1端子200aの被測定対象部223aのX-X’方向の寸法よりも大きい。第3板530が、対応する第1端子200aの被測定対象部223aをZ’方向側から覆っており、対応する第1端子200aの被測定対象部223aを電磁遮蔽している。
【0083】
一又は各シールド部500の第1板510及び第2板520の少なくとも一方が内部基板300に固定されているが、内部基板300に電気的に接続されていない。すなわち、一又は各シールド部500は、電気的に浮遊している。但し、第1板510及び第2板520の双方が設けられている場合、一又は各シールド部500は、その第1板510及び第2板520の少なくとも一方が内部基板300に電気的に接続されることによって、内部基板300を介してグランドに接続されていてもよい。第1板510及び第2板520の何れか一方の板が設けられている場合、一又は各シールド部500は、その一方の板が内部基板300に接続されることによって、内部基板300を介してグランドに接続されていてもよい。
【0084】
一又は各シールド部500の第3板530が設けられている場合、内部基板300を上記したとおりにボディ100の収容部130に位置固定した後に、対応する第1端子200aを上記のとおりにボディ100に取り付けるとよい。
【0085】
なお、少なくとも一つのシールド部500は省略可能である。この場合、内部基板300の一又は複数組の第1、第2固定孔310、320も省略される。
【0086】
コネクタC1は、少なくとも一つの第3端子600を更に備えていてもよい。少なくとも一つの第3端子600は一又は複数である。この場合、ボディ100は、少なくとも一つの第3端子600の数に応じた一又は複数の挿通孔1411を更に有していてもよい。一又は複数の挿通孔1411は、ボディ100の第1位置決め部141をZ-Z’方向に貫通している(
図2(c)及び
図4(c)参照(但し、第1位置決め部141が設けられている場合に限る。))又はボディ100の収容部130の底部をZ-Z’方向に貫通している(図示なし)。複数の挿通孔1411は、Y-Y’方向に間隔を開けて配置されていてもよいが、X-X’方向に間隔をあけて配置されていてもよいし、X-X’方向に複数列で配置されており且つ各列の挿通孔1411がY-Y’方向に間隔をあけて配置されていてもよいし、Y-Y’方向に複数列で配置されており且つ各列の挿通孔1411がX-X’方向に間隔をあけて配置されていてもよい。
【0087】
以下、説明の便宜上、少なくとも一つの第3端子600を「一又は各第3端子600」とも称する。「一又は各第3端子600」のうちの一の第3端子600は、第3端子600が一つである場合の一の第3端子600に相当し、各第3端子600は、第3端子600が複数である場合の各々の第3端子600に相当する。
【0088】
一又は各第3端子600は、金属等の導電性を有する素材で構成されている。一又は各第3端子600は、内部接続部610及び外部接続部620を有している。内部接続部610は、内部基板300に接続されている。これにより、一又は各第3端子600が、内部基板300を介して対応する電流センサ400又は対応するシールド部500(但し、対応するシールド部500が設けられており且つ内部基板300に電気的に接続されている場合に限る。)に接続されている。内部基板300及び一又は各第3端子600を介して、対応する電流センサ400がコネクタC1の外部に接続可能となる。これにより、対応する電流センサ400の出力信号を外部出力したり、対応する電流センサ400に外部から給電及び/又は制御信号の信号通信等を行ったりすることができる。また、内部基板300及び一又は各第3端子600を介して、対応するシールド部500をグランドに接続することも可能になる。外部接続部620は、ボディ100外に配置されている。
【0089】
一又は各第3端子600は、例えば、Z-Z’方向に延びたロッド又は板等であって、対応する挿通孔1411をZ-Z’方向に貫通している。対応する挿通孔1411が第1位置決め部141に設けられており且つ内部基板300の第2面302が支持部材700を介して間接的に当接する場合、一又は各第3端子600は、支持部材700も貫通している。一又は各第3端子600は、対応する挿通孔1411に嵌合(FIT IN)し保持されていてもよいが、これに限定されるものではない。一又は各第3端子600は、内部接続部610と外部接続部620との間の中間部を更に有している。中間部が対応する挿通孔1411内に配置されている。内部接続部610は、中間部からZ方向に延びた一又は各第3端子600のZ方向側の端部であって、対応する挿通孔1411に対してZ方向側に位置している。内部接続部610は、内部基板300の対応するスルーホール電極である電極330をZ-Z’方向に貫通してはんだ又は導電接着剤等で電気的且つ機械的に接続(固定)されていてもよいし、中間部に連接されたL字状の部位であって、内部基板300の第2面302上の対応する表面電極である電極330上にはんだ又は導電接着剤等で電気的且つ機械的に接続(固定)されていてもよい。外部接続部620は、中間部からZ’方向に延びた一又は各第3端子600のZ’方向側の端部である。外部接続部620は、対応する挿通孔1411からZ’方向側に突出しており且つボディ100に対してZ’方向側に位置していてもよい。外部接続部620は、中間部からX’方向又はX方向に延びており、その先端部がボディ100に対してX’方向側又はX方向側に位置していてもよい。
【0090】
内部基板300が少なくとも一つの位置決め部にZ方向側から当接する場合、内部基板300がボディ100の収容部130の収容空間131に挿入されるときに、一又は各第3端子600が対応する挿通孔1411をZ-Z’方向に貫通する。
【0091】
なお、一又は各の第3端子600の外部接続部620は、ボディ100内(例えば、収容空間131内)に配置されていてもよい。この場合、ボディ100は、一又は複数の挿通孔1411の代わりに図示しない導出孔を更に有しており、外部接続部620が図示しない第1接続部材(例えば、ワイヤーハーネス、FPC(Flexible Printed Circuits)又はFFC(Flexible Flat Cable)等)に接続されており、且つ第1接続部材が導出孔を通じてボディ100の外部に導出されているとよい。対応する電流センサ400の出力信号が内部基板300、一又は各第3端子600及び第1接続部材を介して外部出力される。また、対応するシールド部500が内部基板300、一又は各第3端子600及び第1接続部材を介してグランドに接続される。少なくとも一つの第3端子は省略可能である。この場合、コネクタC1は、内部基板300に接続された図示しない第2接続部材(ワイヤーハーネス、FPC(Flexible Printed Circuits)又はFFC(Flexible Flat Cable)等)を更に備えており、第2接続部材が導出孔からボディ100の外部に導出される構成となっていてもよい。第2接続部材は、内部基板300を介して対応する電流センサ400又は対応するシールド部500(但し、対応するシールド部500が設けられている場合に限る。)に接続されている。対応する電流センサ400の出力信号が内部基板300及び第2接続部材を介して外部出力される。対応するシールド部500が内部基板300及び第2接続部材を介してグランドに接続される。
【0092】
コネクタC1は、シェル800を更に備えていてもよい。シェル800は、シェル本体810を有している。シェル本体810は、プレス成形することによって作成された金属板で構成されていてもよいし(
図1A~
図3B参照)、鋳造された金属で構成されていてもよいし(図示なし)、3Dプリンタによって作成された金属で構成されていてもよい(図示なし)。又は、シェル本体810は、樹脂成形されており且つシェル本体810の外面及び内面の少なくとも一方に金属がメッキ加工や蒸着された構成とすることも可能である。シェル本体810は、以下の(ア)又は(イ)の構成を更に有している。
【0093】
(ア)シェル本体810は、Y-Y’方向に延びており且つZ’方向側の部分が切り欠かれた略筒(例えば、Z’方向側の部分が切り欠かれた円筒又は多角筒)であって、Z-Z’方向及びX-X’方向における断面視において上下逆の略U字状である(
図1A~
図3参照)。シェル本体810内にボディ100が収容されている。シェル本体810は、第1壁811と、第2壁812と、第3壁813とを有している。第1壁811は、シェル本体810のX方向側の壁であって、ボディ100をX方向側から覆っている。第2壁812は、シェル本体810のX’方向側の壁であって、ボディ100をX’方向側から覆っている。第3壁813は、第1壁811と第2壁812との間を連結するシェル本体810のZ方向側の壁であって、ボディ100をZ方向側から覆っている。ボディ100の収容部130の第1壁及び第2壁のそれぞれのZ方向側の端面が、ボディ100の保持部120のZ方向側の端面に対してZ’方向側に位置しており且つシェル本体810の第1壁811、第2壁812及び第3壁813が収容部130の収容空間131に対してZ方向側で、収容空間131に繋がる空間を区画する。ボディ100の収容部130の第1壁及び第2壁のそれぞれのZ方向側の端面が、Z-Z’方向においてボディ100の保持部120のZ方向側の端面と同じ高さ位置である場合、第3壁813が収容部130の収容空間131をZ方向側から閉塞する。
【0094】
(イ)シェル本体810は、Y-Y’方向に延びた略筒(例えば、円筒又は多角筒等)であって、Z-Z’方向及びX-X’方向における断面視において略環状(例えば、円環状又は多角環状等)である(図示なし)。シェル本体810は、第1壁811、第2壁812及び第3壁813に加えて、図示しない第4壁を有している。第1壁811、第2壁812及び第3壁813は、それぞれ上記したとおりである。第4壁は、第1壁811と第2壁812との間を連結するシェル本体810のZ’方向側の壁であって、ボディ100をZ’方向側から覆っている。
【0095】
ボディ100に第1位置決め部141、第2位置決め部142及び第3位置決め部143の少なくとも一つが設けられている場合、シェル本体810の第1壁811、第2壁812には、図示しない第1、第2係止爪が設けられていてもよいが、設けられていなくても構わない。第1、第2係止爪は、内部基板300がボディ100の収容部130の収容空間131に収容される前の状態で、折り曲げられておらず、内部基板300がボディ100の収容部130の収容空間131に収容された後に、第1、第2係止爪が内部基板300にZ方向側から当接するように折り曲げられている。
【0096】
シェル800は、少なくとも一つの第1脚部820aと、少なくとも一つの第2脚部820bとを更に有している。少なくとも一つの第1脚部820aは、一又は複数であって、シェル本体810からZ’方向又はX方向に延びている。例えば、一又は複数の第1脚部820aは、シェル本体810の第1壁811又は第4壁(但し、第4壁が設けられている場合に限る。)からZ’方向又はX方向に延びていてもよい。少なくとも一つの第2脚部820bは、一又は複数であって、シェル本体810からZ’方向又はX’方向に延びている。例えば、一又は複数の第2脚部820bは、シェル本体810の第2壁812又は第4壁(但し、第4壁が設けられている場合に限る。)からZ’方向又はX方向に延びていてもよい。一又は複数の第1脚部820aと一又は複数の第2脚部820bとは、X-X’方向に間隔をあけて配置されている。複数の第1脚部820aは、Y-Y’方向に間隔をあけて配置されている。複数の第2脚部820bは、Y-Y’方向に間隔をあけて配置されている。
【0097】
シェル800は、カバー830を更に有していてもよい。カバー830は、シェル本体810の第3壁813のY’方向の端からZ-Z’方向に延びている。カバー830が、ボディ100をY’方向側から覆っている。ボディ100の収容部130の第1壁、第2壁及び第3壁のそれぞれのZ方向側の端面が、ボディ100の保持部120のZ方向側の端面に対してZ’方向側に位置している場合、第1壁811、第2壁812、第3壁813及びカバー830が収容部130の収容空間131に対してZ方向側で、収容空間131に繋がる空間を区画する。ボディ100の収容部130の第1壁及び第2壁のそれぞれのZ方向側の端面が、Z-Z’方向においてボディ100の保持部120のZ方向側の端面と同じ高さ位置である一方、ボディ100の収容部130の第3壁のZ方向側の端面が、ボディ100の保持部120のZ方向側の端面に対してZ’方向側に位置している場合、第3壁813が収容部130の収容空間131をZ方向側から閉塞し且つカバー830が収容部130の収容空間131をY’方向側から閉塞する。ボディ100の収容部130の第1壁、第2壁及び第3壁のそれぞれのZ方向側の端面が、Z-Z’方向においてボディ100の保持部120のZ方向側の端面と同じ高さ位置である場合、第3壁813が収容部130の収容空間131をZ方向側から閉塞する。
【0098】
なお、カバー830は、シェル本体810と一体形成した構成とすることが可能であるし、省略することも可能である。また、シェル800自体を省略することも可能である。
【0099】
コネクタC1は、少なくとも一つの通信部900を更に備えていてもよい。以下、説明の便宜上、少なくとも一つの通信部900を「一又は各通信部900」とも称する。「一又は各通信部900」のうちの一の通信部900は、通信部900が一つである場合の一の通信部900に相当し、各通信部900は、通信部900が複数である場合の各々の通信部900に相当する。一又は各通信部900は、内部基板300の第1面301又は第2面302上に実装されたIC等の無線通信回路であって、内部基板300を介して対応する電流センサ400に接続されている。通信部900は、対応する電流センサ400の出力信号に基づいて対応する第1端子200aに流れる電流値を取得し、取得した電流値を図示しない無線アンテナに出力する構成を有している。この場合、少なくとも一つの第3端子600、少なくとも一つの第3端子600並びに第1接続部材、又は第2接続部材は省略してもよいが、省略しなくても構わない。シェル800が設けられていない場合、無線アンテナも内部基板300の第1面301又は第2面302上に設けられていてもよいし、一又は各通信部900の内部に設けられていてもよい。シェル800が設けられている場合、無線アンテナは、コネクタC1外に配置され、少なくとも一つの第3端子600、少なくとも一つの第3端子600並びに第1接続部材、又は第2接続部材が、内部基板300を介して一又は各通信部900に接続されている。少なくとも一つの第3端子600、少なくとも一つの第3端子600並びに第1接続部材、又は第2接続部材と、内部基板300とによって、一又は各通信部900から無線アンテナに出力したり、一又は各通信部900に対してコネクタC1の外部から給電及び/又は制御信号の信号通信等を行ったりすることができる。なお、少なくとも一つの通信部900及び無線アンテナは省略可能である。少なくとも一つの通信部900は、
図2Eのみに図示しており、その他の図面では図示省略されている。
【0100】
アッセンブリA1は、外部基板B1を更に備えている。外部基板B1のZ方向側の実装面上にコネクタC1が実装されている。外部基板B1は、外部基板B1をZ-Z’方向に貫通したスルーホール電極(
図1B、
図2B、
図3A~
図3B、
図4B及び
図5A~
図5B参照)又は実装面上の表面電極(図示なし)である少なくとも一つの第1電極10aを備えている。少なくとも一つの第1電極10aは、コネクタC1の少なくとも一つの第1端子200aの数に応じて一又は複数であって、一又は複数の第1端子200aの実装部231aの位置に合わせて配置されている。
【0101】
コネクタC1の一又は各の第1端子200aの実装部231aがZ’方向に延びている場合、一又は各の第1端子200aの実装部231aが対応するスルーホール電極である第1電極10aを貫通しており且つはんだ又は導電接着剤等で電気的且つ機械的に接続(固定)されている。コネクタC1の一又は各の第1端子200aの実装部231aがY’方向に延びている場合、一又は各の第1端子200aの実装部231aが対応する表面電極である第1電極10a上にはんだ又は導電接着剤等で電気的且つ機械的に接続(固定)されている。
【0102】
コネクタC1の少なくとも一つの第2端子200bが設けられている場合、外部基板B1は、外部基板B1をZ-Z’方向に貫通したスルーホール電極(
図1B、
図3A~
図3B、及び
図5A~
図5B参照)又は実装面上の表面電極(図示なし)である少なくとも一つの第2電極10bを更に備えていてもよい。少なくとも一つの第2電極10bは、コネクタC1の少なくとも一つの第2端子200bの数に応じて一又は複数であって、一又は複数の第2端子200bの実装部231bの位置に合わせて配置されている。
【0103】
コネクタC1の一又は各の第2端子200bの実装部231bがZ’方向に延びている場合、一又は各の第2端子200bの実装部231bが対応するスルーホール電極である第2電極10bを貫通しており且つはんだ又は導電接着剤等で電気的且つ機械的に接続(固定)されている。コネクタC1の一又は各の第2端子200bの実装部231bがY’方向に延びている場合、一又は各の第2端子200bの実装部231bが対応する表面電極である第2電極10bに上はんだ又は導電接着剤等で電気的且つ機械的に接続(固定)されている。なお、少なくとも一つの第2端子200bが省略される場合、少なくとも一つの第2電極10bも省略される。
【0104】
コネクタC1の少なくとも一つの第3端子600が設けられている場合、外部基板B1は、外部基板B1をZ-Z’方向に貫通したスルーホール電極(
図1B、
図2C、
図3A~
図3B、
図4C及び
図5A~
図5B参照)又は実装面上の表面電極(図示なし)である少なくとも一つの第3電極20を更に備えていてもよい。少なくとも一つの第3電極20は、コネクタC1の少なくとも一つの第3端子600の数に応じて一又は複数であって、一又は複数の第3端子600の外部接続部620の位置に合わせて配置されている。
【0105】
コネクタC1の一又は各の第3端子600の外部接続部620がZ’方向に延びている場合、一又は各の第3端子600の外部接続部620が対応するスルーホール電極である第3電極20を貫通しており且つはんだ又は導電接着剤等で電気的且つ機械的に接続(固定)されている。コネクタC1の一又は各の第3端子600の外部接続部620がX’方向側又はX方向側に延びている場合、一又は各の第3端子600の外部接続部620が対応する表面電極である第3電極20上にはんだ又は導電接着剤等で電気的且つ機械的に接続(固定)されている。なお、少なくとも一つの第3端子600が省略される場合、少なくとも一つの第3電極20も省略される。
【0106】
コネクタC1の少なくとも一つの第3端子600に代えて、第1接続部材又は第2接続部材が設けられている場合、第1接続部材又は第2接続部材が外部基板B1に接続されている。
【0107】
コネクタC1のシェル800が設けられている場合、外部基板B1は、外部基板B1をZ-Z’方向に貫通したスルーホール電極(
図1B、
図3A~
図3B、及び
図5A~
図5B参照)又は実装面上の表面電極(図示なし)である少なくとも一つの第4電極30a及び少なくとも一つの第5電極30bを更に備えていてもよい。少なくとも一つの第4電極30aは、シェル800の少なくとも一つの第1脚部820aの数に応じて一又は複数であって、一又は複数の第1脚部820aの位置に応じて配置されている。少なくとも一つの第5電極30bは、シェル800の少なくとも一つの第2脚部820bの数に応じて一又は複数であって、一又は複数の第2脚部820bの位置に応じて配置されている。
【0108】
コネクタC1のシェル800の一又は各第1脚部820aがシェル本体810からZ’方向に延びている場合、一又は各第1脚部820aは、対応するスルーホール電極である第4電極30aを貫通しており且つはんだ又は導電接着剤等で電気的且つ機械的に接続(固定)されている。コネクタC1のシェル800の一又は各第1脚部820aがシェル本体810からX方向に延びている場合、一又は各第1脚部820aは、対応する表面電極である第4電極30a上にはんだ又は導電接着剤等で電気的且つ機械的に接続(固定)されている。
【0109】
コネクタC1のシェル800の一又は各第2脚部820bがシェル本体810からZ’方向に延びている場合、一又は各第2脚部820bは、対応するスルーホール電極である第5電極30bを貫通しており且つはんだ又は導電接着剤等で電気的且つ機械的に接続(固定)されている。コネクタC1のシェル800の一又は各第2脚部820bがシェル本体810からX’方向に延びている場合、一又は各第2脚部820bは、対応する表面電極である第5電極30b上にはんだ又は導電接着剤等で電気的且つ機械的に接続(固定)されている。
【0110】
少なくとも一つの通信部900が設けられている場合、内部基板300上ではなく、外部基板B1上に実装されていてもよい。この場合、少なくとも一つの通信部900は、少なくとも一つの第3端子600、少なくとも一つの第3端子600並びに第1接続部材、又は第2接続部材を介して少なくとも一つの電流センサ400に接続される。無線アンテナは、外部基板B1上に設けられていてもよい。
【0111】
以上のような新規なコネクタC1が得られた。このコネクタC1は、以下の(1)~(9)の技術的特徴及び効果を更に奏する。
【0112】
(1)技術的特徴及び効果
少なくとも一つの電流センサ400の検出精度を向上させることができる。内部基板300がボディ100に固定され且つ内部基板300に実装された少なくとも一つの電流センサ400がボディ100に保持された少なくとも一つの第1端子200aの被測定対象部223aの近傍に配置されている。よって、内部基板300をボディ100内で固定することによって、内部基板300上の少なくとも一つの電流センサ400の少なくとも一つの第1端子200aの被測定対象部223aに対する距離、位置関係及び向きを確定することができ、その結果として少なくとも一つの電流センサ400の検出精度を向上させることができる。
【0113】
特に、ボディ100の収容部130に収容空間131及び第1位置決め部141、第2位置決め部142及び第3位置決め部143の少なくとも一つの位置決め部が設けられている場合、内部基板300をボディ100の収容部130の収容空間131内に挿入し、Z方向側から内部基板300を第1位置決め部141、第2位置決め部142及び第3位置決め部143の少なくとも一つの位置決め部に当接させ且つ上記した何れかのとおりに、内部基板300が収容部130にY-Y’方向及びX-X’方向において位置固定させることによって、内部基板300が収容部130にY-Y’方向、X-X’方向及びZ-Z’方向で位置固定されるので、内部基板300上の少なくとも一つの電流センサ400の少なくとも一つの第1端子200aの被測定対象部223aに対する距離、位置関係及び向きを確定することができ、その結果として少なくとも一つの電流センサ400の検出精度を向上させることができる。
【0114】
(2)技術的特徴及び効果
コネクタC1の組み立てが容易になる。ボディ100の収容部130に収容空間131及び第1位置決め部141、第2位置決め部142及び第3位置決め部143の少なくとも一つの位置決め部が設けられている場合、少なくとも一つの電流センサ400が実装された内部基板300をボディ100の収容部130の収容空間131内にZ方向側から挿入するだけで、Z方向側から内部基板300が少なくとも一つの位置決め部に当接する。その上で、上記した何れかのとおりに、内部基板300を収容部130にY-Y’方向及びX-X’方向において位置固定させることによって、内部基板300が収容部130にY-Y’方向、X-X’方向及びZ-Z’方向で位置固定される。この内部基板300には、少なくとも一つのシールド部500が固定されていてもよいし、固定されていなくてもよい。その後、少なくとも一つの第1端子200aは、上記(1)又は(2)のとおり、ボディ100に組み込むとよい。これにより、内部基板300上の少なくとも一つの電流センサ400が、前述のとおり少なくとも一つの第1端子200aの被測定対象部223aに対する位置決めがなされる。このため、内部基板300及び少なくとも一つの電流センサ400のボディ100の収容部130に対する組み立てが容易になる。なお、少なくとも一つの第2端子200bが設けられている場合、少なくとも一つの第2端子200bは、任意のタイミングでボディ100に取り付けることができる。
【0115】
また、Z-Z’方向に延びたロッド又は板等である少なくとも一つの第3端子600が設けられている場合、内部基板300をボディ100の収容部130の収容空間131内に挿入させると共に、少なくとも一つの第3端子600をボディ100の少なくとも一つの挿通孔1411に貫通させるだけで、少なくとも一つの第3端子600をボディ100に取り付けることができる。
【0116】
しかも、少なくとも一つの位置決め部のZ方向側の端面が少なくとも一つの第1端子200aの被測定対象部223aのZ方向側の面よりもZ方向側に位置し且つ少なくとも一つの電流センサ400が内部基板300の第1面301上に実装されている、又は内部基板300の第2面302上に実装されて少なくとも一つの第1端子200aの被測定対象部223aに対してZ方向側に間隔をあけて配置されているので、上記のとおり、内部基板300をボディ100の収容部130に位置固定させた後に、少なくとも一つの第1端子200aを、上記(1)又は(2)のとおり、ボディ100に組み込むときに、内部基板300及び少なくとも一つの電流センサ400が少なくとも一つの第1端子200aの被測定対象部223aに衝突する恐れがない。
【0117】
更に、少なくとも一つの第1端子200aの実装部231a、少なくとも一つの第2端子200bの実装部231a及び少なくとも一つの第3端子600の外部接続部620が、Z’方向に延びている場合、少なくとも一つの第1端子200aの実装部231a、少なくとも一つの第2端子200bの実装部231a、少なくとも一つの第3端子600の外部接続部620を、外部基板B1のスルーホール電極である第1、第2、第3電極10a、10b、20に挿入して容易に接続することができる。少なくとも一つの第1端子200aの実装部231a及び少なくとも一つの第2端子200bの実装部231aがY’方向に延びており、且つ少なくとも一つの第3端子600の外部接続部620が、X’方向又はX方向に延びている場合、少なくとも一つの第1端子200aの実装部231a、少なくとも一つの第2端子200bの実装部231a、少なくとも一つの第3端子600の外部接続部620を、外部基板B1の表面電極である第1、第2、第3電極10a、10b、20上に載置して容易に接続することができる。
【0118】
(3)技術的特徴及び効果
少なくとも一つのシールド部500の第1板510が設けられている場合、少なくとも一つのシールド部500の第1板510は、少なくとも一つの電流センサ400及び少なくとも一つの第1端子200aの被測定対象部223aに対してX方向側に間隔をあけて配置されているので、第1板510によって少なくとも一つの電流センサ400及び少なくとも一つの第1端子200aの被測定対象部223aがX方向側から電磁遮蔽される。少なくとも一つのシールド部500の第2板520が設けられている場合、少なくとも一つのシールド部500の第2板520は、少なくとも一つの電流センサ400及び少なくとも一つの第1端子200aの被測定対象部223aに対してX’方向側に間隔をあけて配置されているので、第2板520によって少なくとも一つの電流センサ400及び少なくとも一つの第1端子200aの被測定対象部223aがX’方向側から電磁遮蔽される。少なくとも一つのシールド部500の第3板530が設けられている場合、少なくとも一つのシールド部500の第3板530は、少なくとも一つの第1端子200aの被測定対象部223aに対してZ’方向側に間隔をあけて配置されているので、第3板530によって少なくとも一つの第1端子200aの被測定対象部223aがZ’方向側から電磁遮蔽される。
【0119】
しかも、少なくとも一つのシールド部500の第1板510と第2板520との間に少なくとも一つの電流センサ400及び少なくとも一つの第1端子200aの被測定対象部223aが配置されている場合、少なくとも一つの第1端子200aに電流が流れることによって、少なくとも一つの第1端子200aの被測定対象部223aの周りに発生する磁場の分布が、少なくとも一つのシールド部500の第1板510及び第2板520が設けられていない場合に少なくとも一つの第1端子200aに電流が流れることによって、少なくとも一つの第1端子200aの被測定対象部223aの周りに発生する磁場の分布よりも密にできる。換言すると、少なくとも一つの電流センサ400によって検出される磁場が強くなる。そのため、少なくとも一つの電流センサ400の検出精度を向上させることができる。少なくとも一つのシールド部500が第3板530を更に有する場合、少なくとも一つの第1端子200aに電流が流れることによって、少なくとも一つの第1端子200aの被測定対象部223aの周りに発生する磁場の分布をより密にでき、少なくとも一つの電流センサ400の検出精度を更に向上させることができる。
【0120】
(4)技術的特徴及び効果
少なくとも一つの電流センサ400が内部基板300の第2面302上に実装されている場合、少なくとも一つの電流センサ400は、少なくとも一つの第1端子200aに電流が流れることにより、被測定対象部223aの周りに発生する磁場と、リード部230aの周りに発生する磁場との合成磁場を非接触で検出し、当該合成磁場の強さに応じて出力信号(電圧等)を変化させる構成とすることが可能である。この場合、少なくとも一つの電流センサ400によって検出される磁場が強くなるので、少なくとも一つの電流センサ400の検出精度を向上させることができる。
【0121】
(5)技術的特徴及び効果
少なくとも一つの第3端子600が設けられている場合、内部基板300及び少なくとも一つの第3端子600を介して、少なくとも一つの電流センサ400、少なくとも一つのシールド部500(但し、シールド部500が設けられている場合に限る。)及び少なくとも一つの通信部900(但し、通信部900が設けられている場合に限る。)の少なくとも一つがコネクタC1の外部に接続可能となる。これにより、少なくとも一つの電流センサ400の出力信号を外部出力したり、少なくとも一つの電流センサ400に外部から給電及び/又は制御信号の信号通信等を行ったり、少なくとも一つのシールド部500をグランドに接続したり、少なくとも一つの通信部900に外部から給電及び/又は制御信号の信号通信等を行ったりすることが可能になる。
【0122】
(6)技術的特徴及び効果
少なくとも一つの第1端子200aの被測定対象部223aの第1直角方向(X-X’方向)の寸法が、先端部210aの接点部211aの第2直角方向(X-X’方向)の寸法及びリード部230aの実装部231aの第3直角方向(X-X’方向)の寸法のそれぞれよりも大きい場合、少なくとも一つの第1端子200aに電流が流れることによって、少なくとも一つの第1端子200aの被測定対象部223aの周りに発生する磁場が強くなるので、少なくとも一つの電流センサ400の検出精度を向上させることができる。しかも、少なくとも一つの第1端子200aが複数である場合及び/又は少なくとも一つの第1端子200a及び少なくとも一つの第2端子200bが設けられている場合、先端部210aの接点部211aの第2直角方向(X-X’方向)の寸法が被測定対象部223aの第1直角方向(X-X’方向)の寸法よりも小さいため、複数の第1端子200aの接点部211a間のX-X’方向の距離を小さくする、及び/又は、隣り合う少なくとも一つの第1端子200aの接点部211aと少なくとも一つの第2端子200bの接点部211bとの間隔を小さくしたりすることができる。このため、コネクタC1の小型化が図れる。
【0123】
(7)技術的特徴及び効果
シェル800が設けられている場合、コネクタC1のEMC(Electromagnetic Compatibility)特性が向上する。このため、少なくとも一つの第1端子200a、少なくとも一つの第2端子200b(但し、第2端子200bが設けられている場合に限る。)、少なくとも一つの第3端子600(但し、第3端子600が設けられている場合に限る。)、内部基板300及び少なくとも一つの電流センサ400の少なくとも一つから発生する電磁ノイズがコネクタC1の外部機器に影響を与えたり、外部機器等によって発生した電磁ノイズが少なくとも一つの電流センサ400に悪影響を与えたりする可能性が低減される。
【0124】
(8)技術的特徴及び効果
コネクタC1は、外部基板B1上に実装可能な構成であるので、基板上の既存のコネクタと少なくとも一つの電流センサ400付きのコネクタC1に容易に置換することができる。
【0125】
(9)技術的特徴及び効果
コネクタC1は、少なくとも一つの電流センサ400が、少なくとも一つの第1端子200aに流れる電流を非接触で検出する構成であるので、少なくとも一つの電流センサ400が、少なくとも一つの第1端子200aに流れる電流によって発生するジュール熱の影響を受け難い。そのため、内部基板300上に温度補償用の複雑な回路を設けることが不要になり且つ少なくとも一つの電流センサ400等の電子部品として温度特性のよい電子部品を採用する必要もないため、コネクタC1のコストダウンが図れる。
【0126】
以上のようなアッセンブリA1は、コネクタC1を備えているので、上記(1)~(9)の技術的特徴及び効果を奏する。
ボディ100の収容部130に少なくとも一つの位置決め部が設けられている場合、少なくとも一つの位置決め部の第1位置決め部141、第2位置決め部142及び第3位置決め部143は以下の構成とすることが可能である。
第1位置決め部141のZ方向側の端面が、一又は複数の第1端子200aの被測定対象部223aのZ’方向側の面に対してZ’方向側に位置している。第1位置決め部141のZ方向側の端面が、Z’方向側から内部基板300の第2面302に直接当接又は第1の他の部材(例えば、支持部材700)を介して間接的に当接している。
第2位置決め部142のZ方向側の端面が、一又は複数の第1端子200aの被測定対象部223aのZ’方向側の面に対してZ’方向側に位置している。第2位置決め部142のZ方向側の端面が、Z’方向側から内部基板300の第2面302に直接当接又は第2の他の部材を介して間接的に当接している。
第3位置決め部143のZ方向側の端面が、一又は複数の第1端子200aの被測定対象部223aのZ’方向側の面に対してZ’方向側に位置している。第3位置決め部143のZ方向側の端面が、Z’方向側から内部基板300の第2面302に直接当接又は第3の他の部材を介して間接的に当接している。
このように第1位置決め部141、第2位置決め部142及び第3位置決め部143の少なくとも一つが内部基板300に当接することによって、内部基板300が一又は複数の第1端子200aの被測定対象部223aに対してZ’方向側で位置固定されている。
一又は各電流センサ400が内部基板300の第2面302上に実装されている場合(図示なし)、一又は各電流センサ400は、内部基板300及び対応する被測定対象部223aに対してZ’方向側に位置し且つZ-Z’方向において一又は各電流センサ400全体又は一部が対応する被測定対象部223aの投影面積に重なるように配置されている。
何れの場合も、一又は各電流センサ400は、対応する第1端子200aのリード部230aに対してY方向側に位置する。この場合、一又は各電流センサ400は、対応する第1端子200aに電流が流れることにより、被測定対象部223aの周りに発生する磁場と、リード部230aの周りに発生する磁場との合成磁場を非接触で検出し、当該合成磁場の強さに応じて出力信号(電圧等)を変化させる構成とすることも可能であるが、被測定対象部223aの周りに発生する磁場を検出し、当該磁場の強さに応じて出力信号(電圧等)を変化させる構成とすることも可能である。
コネクタC2の少なくとも一つのシールド部500が設けられている場合、コネクタC2の一又は各シールド部500は、第3板530が第1板510及び第2板520の少なくとも一方に連接されており且つ対応する第1端子200aの被測定対象部223aに対してZ’方向側ではなく、Z方向側に間隔をあけて配置されている点で相違する以外、コネクタC1の一又は各シールド部500と略同じ構成である。以下、その相違点について詳しく説明する。
コネクタC2の一又は各シールド部500の第1板510、第2板520は、内部基板300の対応する第1、第2固定孔310、320をZ-Z’方向に貫通して固定されている。第1板510が対応する電流センサ400及び対応する第1端子200aの被測定対象部223aをX方向側から覆っている。第2板520が対応する電流センサ400及び対応する第1端子200aの被測定対象部223aをX’方向側から覆っている。なお、第1板510は、内部基板300を貫通するのではなく、内部基板300の第1面301又は第2面302上に固定されていてもよい。第2板520は、第1板510と同様に設計変更可能である。この場合、第1固定孔310及び/又は第2固定孔320は省略される。
一又は各シールド部500の第1板510及び第2板520の少なくとも一方が設けられている場合、少なくとも一つの一方の板がボディ100の収容部130の収容空間131の底部に当接していてもよいが、これに限定されるものではない。
特に、ボディ100の収容部130に収容空間131及び第1位置決め部141、第2位置決め部142及び第3位置決め部143の少なくとも一つの位置決め部が設けられている場合、内部基板300をボディ100の収容部130の収容空間131内に挿入し、Z方向側から内部基板300を第1位置決め部141、第2位置決め部142及び第3位置決め部143の少なくとも一つの位置決め部に当接させ且つ上記した何れかのとおりに、内部基板300が収容部130にY-Y’方向及びX-X’方向において位置固定させることによって、内部基板300が収容部130にY-Y’方向、X-X’方向及びZ-Z’方向で位置固定されるので、内部基板300上の少なくとも一つの電流センサ400の少なくとも一つの第1端子200aの被測定対象部223aに対する距離、位置関係及び向きを確定することができ、その結果として少なくとも一つの電流センサ400の検出精度を向上させることができる。
また、Z-Z’方向に延びたロッド又は板等である少なくとも一つの第3端子600が設けられている場合、内部基板300をボディ100の収容部130の収容空間131内に挿入させると共に、少なくとも一つの第3端子600をボディ100の少なくとも一つの挿通孔1411に貫通させるだけで、少なくとも一つの第3端子600をボディ100に取り付けることができる。
しかも、少なくとも一つの位置決め部のZ方向側の端面が少なくとも一つの第1端子200aの被測定対象部223aのZ’方向側の面よりもZ’方向側に位置し且つ少なくとも一つの電流センサ400が内部基板300の第1面301上に実装されて少なくとも一つの第1端子200aの被測定対象部223aに対してZ’方向側に間隔をあけて配置されている、又は内部基板300の第2面302上に実装されているので、上記のとおり、内部基板300をボディ100の収容部130に位置固定させた後に、少なくとも一つの第1端子200aが、上記(1)又は(2)のとおり、ボディ100に組み込むときに、内部基板300及び少なくとも一つの電流センサ400が少なくとも一つの第1端子200aの被測定対象部223aに衝突する恐れがない。
更に、少なくとも一つの第1端子200aの実装部231a、少なくとも一つの第2端子200bの実装部231a及び少なくとも一つの第3端子600の外部接続部620が、Z’方向に延びている場合、少なくとも一つの第1端子200aの実装部231a、少なくとも一つの第2端子200bの実装部231a、少なくとも一つの第3端子600の外部接続部620を、外部基板B1のスルーホール電極である第1、第2、第3電極10a、10b、20に挿入して容易に接続することができる。少なくとも一つの第1端子200aの実装部231a及び少なくとも一つの第2端子200bの実装部231aがY’方向に延びており、且つ少なくとも一つの第3端子600の外部接続部620が、X’方向又はX方向に延びている場合、少なくとも一つの第1端子200aの実装部231a、少なくとも一つの第2端子200bの実装部231a、少なくとも一つの第3端子600の外部接続部620を、外部基板B1の表面電極である第1、第2、第3電極10a、10b、20上に載置して容易に接続することができる。
しかも、少なくとも一つのシールド部500の第1板510と第2板520との間に少なくとも一つの電流センサ400及び少なくとも一つの第1端子200aの被測定対象部223aが配置されている場合、少なくとも一つの第1端子200aに電流が流れることによって、少なくとも一つの第1端子200aの被測定対象部223aの周りに発生する磁場の分布が、少なくとも一つのシールド部500の第1板510及び第2板520が設けられていない場合に少なくとも一つの第1端子200aに電流が流れることによって、少なくとも一つの第1端子200aの被測定対象部223aの周りに発生する磁場の分布よりも密にできる。換言すると、少なくとも一つの電流センサ400によって検出される磁場が強くなる。そのため、少なくとも一つの電流センサ400の検出精度を向上させることができる。少なくとも一つのシールド部500が第3板530を更に有する場合、少なくとも一つの第1端子200aに電流が流れることによって、少なくとも一つの第1端子200aの被測定対象部223aの周りに発生する磁場の分布をより密にでき、少なくとも一つの電流センサ400の検出精度を更に向上させることができる。