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特開2024-5032情報提供装置、情報提供方法、情報提供プログラム、および情報提供システム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024005032
(43)【公開日】2024-01-17
(54)【発明の名称】情報提供装置、情報提供方法、情報提供プログラム、および情報提供システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/10 20230101AFI20240110BHJP
【FI】
G06Q10/10 310
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022105004
(22)【出願日】2022-06-29
【新規性喪失の例外の表示】新規性喪失の例外適用申請有り
(71)【出願人】
【識別番号】511120369
【氏名又は名称】株式会社サルカン
(74)【代理人】
【識別番号】100166051
【弁理士】
【氏名又は名称】駒津 啓佑
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 慶臣
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA07
(57)【要約】
【課題】 提供される情報の精度と鮮度とを向上する情報提供装置、情報提供方法、情報提供プログラム、および情報提供システムを提供することを目的とする。
【解決手段】 情報に対して閲覧者が入力するメモ情報と、メモ情報を入力した閲覧者であるメモ入力閲覧者を識別する識別情報と、を関連させたメモ情報をメモ情報受付手段が受け付け、メモ入力閲覧者が入力してメモ情報受付手段が受け付けたメモと、メモ入力閲覧者が要求情報した情報と、を関連させて表示する表示情報を情報提供手段が作成し、メモ情報受付手段が受け付けたメモ入力閲覧者を識別する情報を伏せて管理者にメモ通知手段が通知する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
管理者が作成した閲覧情報を閲覧者に提供する情報提供装置において、
前記閲覧情報に対してメモ情報を入力した閲覧者であるメモ入力閲覧者を識別するメモ入力閲覧者識別情報と、前記メモ入力閲覧者が入力したメモ情報とを関連させた閲覧者識別メモ情報を受け付けるメモ情報受付手段と、
前記メモ入力閲覧者が要求情報した閲覧情報に対して、前記閲覧者識別メモ情報を関連させて表示させる閲覧メモ表示情報を提供する情報提供手段と、
前記閲覧者識別メモ情報から前記メモ入力閲覧者識別情報を伏せたメモ情報を前記管理者に通知するメモ通知手段と、
を備えることを特徴とする情報提供装置。
【請求項2】
前記メモ通知手段は、
所定の期間内で前記管理者に通知されていないメモ情報を監視して通知するメモ通知監視部、
を備えることを特徴とする請求項1記載の情報提供装置。
【請求項3】
前記閲覧情報は複数の見出しと、前記見出しの内容とによって階層化された情報であって、
前記閲覧者の要求情報によって前記見出し、または前記内容が省略されて表示されること、
を特徴とする請求項1記載の情報提供装置。
【請求項4】
前記閲覧情報は文字情報を含む情報であって、
前記メモ情報受付手段は、
前記文字情報内でメモ情報が入力された位置を特定するための文字メモ入力位置特定部、
を備えることを特徴とする請求項1記載の情報提供装置。
【請求項5】
前記閲覧情報は動画情報を含む情報であって、
前記動画情報内でメモ情報が入力された位置を特定するための動画メモ入力位置特定部、
を備えることを特徴とする請求項1記載の情報提供装置。
【請求項6】
前記動画メモ入力位置特定部は、
前記動画情報を再生した際の経過時間で前記位置を特定すること、
を特徴とする請求項5記載の情報提供装置。
【請求項7】
前記閲覧情報は画像情報を含む情報であって、
前記画像情報内でメモ情報が入力された位置を特定するための画像情報メモ入力位置特定部、
を備えることを特徴とする請求項1記載の情報提供装置。
【請求項8】
管理者が作成した閲覧情報を閲覧者に提供する情報提供方法において、
前記閲覧情報に対してメモ情報を入力した閲覧者であるメモ入力閲覧者を識別するメモ入力閲覧者識別情報と、前記メモ入力閲覧者が入力したメモ情報とを関連させた閲覧者識別メモ情報をメモ情報受付手段が受け付ける工程と、
前記メモ入力閲覧者が要求情報した閲覧情報に対して、前記閲覧者識別メモ情報を関連させて表示させる閲覧メモ表示情報を情報提供手段が提供する工程と、
前記閲覧者識別メモ情報から前記メモ入力閲覧者識別情報を伏せたメモ情報を前記管理者にメモ通知手段が通知する工程と、
を備えることを特徴とする情報提供方法。
【請求項9】
管理者が作成した閲覧情報を閲覧者に提供する情報提供プログラムにおいて、
コンピューターを、
前記閲覧情報に対してメモ情報を入力した閲覧者であるメモ入力閲覧者を識別するメモ入力閲覧者識別情報と、前記メモ入力閲覧者が入力したメモ情報とを関連させた閲覧者識別メモ情報を受け付けるメモ情報受付手段、
前記メモ入力閲覧者が要求情報した閲覧情報に対して、前記閲覧者識別メモ情報を関連させて表示させる閲覧メモ表示情報を提供する情報提供手段、
前記閲覧者識別メモ情報から前記メモ入力閲覧者識別情報を伏せたメモ情報を前記管理者に通知するメモ通知手段、
として機能させることを特徴とする情報提供プログラム。
【請求項10】
閲覧者が操作する閲覧端末機器に、管理者が操作する管理端末機器で作成した閲覧情報を提供する情報提供システムにおいて、
前記閲覧情報に対してメモ情報を入力した閲覧者であるメモ入力閲覧者を識別するメモ入力閲覧者識別情報と、前記メモ入力閲覧者が入力したメモ情報とを関連させた閲覧者識別メモ情報を受け付けるメモ情報受付手段と、
前記メモ入力閲覧者が要求情報した閲覧情報に対して、前記閲覧者識別メモ情報を関連させて表示させる閲覧メモ表示情報を提供する情報提供手段と、
前記閲覧者識別メモ情報から前記メモ入力閲覧者識別情報を伏せたメモ情報を前記管理者に通知するメモ通知手段とを具備する情報提供装置、
を備えることを特徴とする情報提供システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報提供装置、情報提供方法、情報提供プログラム、および情報提供システムに関し、特に閲覧者に管理者が作成した情報を提供する情報提供装置、情報提供方法、情報提供プログラム、および情報提供システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、作業スピードの向上や業務の品質の均一化を図るために、取り扱い説明書や作業の手順などの体系的な情報をまとめたマニュアルが使用されている。また、これらのマニュアルが電子化された電子マニュアルも広く使われている。
【0003】
この電子マニュアルを情報ベースで管理するシステムを利用することで、例えば電子マニュアルの周知徹底、詳細な閲覧進捗、作業進捗管理の徹底を容易に実施することが可能なシステムが開発されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
具体的に特許文献1で開示されたシステムでは、電子マニュアルデータベースを有するサーバーと、ネットワークを経由して電子マニュアルデータベースを利用するユーザー端末とを備えており、サーバーで、ユーザー端末上での電子マニュアルの作成を電子マニュアル作成支援手段が支援し、電子マニュアルの閲覧を要求するユーザー端末に対して電子マニュアルのデータをステップ形式で電子マニュアル提供手段が提供し、予め選択された特定のユーザーに対して電子マニュアルの閲覧を義務付けるタスクを発行すると共にその旨をタスク発行手段が通知し、タスクの対象となったユーザーによる電子マニュアルの各ステップ単位の詳細な閲覧の進捗状況と作業の進捗状況とをタスク管理手段が管理する。
【0005】
これにより、予め選択された特定のユーザーに対して特定の電子マニュアルを必ず閲覧するように指示することができ、特定のユーザーに対するマニュアルの周知徹底を容易に実施することができる。またそのような指示を受けたユーザーがマニュアルを閲覧したかどうかを容易に把握することができ、管理者の利便性を高めることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2017-107608公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、特許文献1で開示されたシステムでは、管理者側の利便性を高めることはできるものの、電子マニュアルを利用するユーザー側の利便性を高めることができないという問題があった。
【0008】
例えばマニュアルに誤字などの間違いがあった場合、特許文献1で開示されたシステムや一般的なマニュアルでは、ユーザーが勝手にマニュアルを修正することは許されない。これは管理者が作成したマニュアルの整合性を持たせるためである。
【0009】
例えば、マニュアルを閲覧するユーザー全員が、自由自在にマニュアルを修正できたとすると、間違った情報でマニュアルが公開されてしまうおそれがある。また管理者が意図しないマニュアルに改変されてしまうおそれもある。このためマニュアルの閲覧者に修正の権限を自由に与えてしまうと、マニュアルの整合性が取れない問題や、作業を統一化することができない問題がある。
【0010】
この問題を解決するためには、マニュアルが間違っていた場合に、間違いを発見したユーザーが管理者に対して間違いを指摘することで、マニュアルを修正してもらう修正依頼手続きが必要とされる。
【0011】
しかし、この修正依頼手続きは、自由にマニュアルを修正することに比べて手間がかかる。このためユーザーはマニュアルに多少の間違いがあったとしても修正依頼手続きをすることなく作業を行う場合がある。この場合、間違った情報のまま多くのユーザーが作業を行うことになるため、事故につながるおそれがある。
【0012】
またマニュアルの修正は間違いによるものだけでなく、新しい作業方法が発見されたり、法律等で使用できなくなった材料や作業方法などがマニュアルに記載されていたりする場合がある。このような場合は甚大な被害につながるおそれがある。
【0013】
さらにマニュアルに記載されていない作業方法をユーザーが発見したことで作業効率を向上させることができたとしても、マニュアルを修正することに手間がかかっていたのではユーザー間で有益な情報を共有することはできない。このようにマニュアルの整合性を保つために必要な修正依頼手続きは、ユーザーの利便性の低下にもつながる問題がある。
【0014】
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、提供される情報の精度と鮮度とを向上する情報提供装置、情報提供方法、情報提供プログラム、および情報提供システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明では上記問題を解決するために、管理者が作成した閲覧情報を閲覧者に提供する情報提供装置において、前記閲覧情報に対してメモ情報を入力した閲覧者であるメモ入力閲覧者を識別するメモ入力閲覧者識別情報と、前記メモ入力閲覧者が入力したメモ情報とを関連させた閲覧者識別メモ情報を受け付けるメモ情報受付手段と、前記メモ入力閲覧者が要求情報した閲覧情報に対して、前記閲覧者識別メモ情報を関連させて表示させる閲覧メモ表示情報を提供する情報提供手段と、前記閲覧者識別メモ情報から前記メモ入力閲覧者識別情報を伏せたメモ情報を前記管理者に通知するメモ通知手段とを備えることを特徴とする情報提供装置が提供される。
【0016】
これにより、閲覧情報に対してメモ情報を入力した閲覧者であるメモ入力閲覧者を識別するメモ入力閲覧者識別情報と、メモ入力閲覧者が入力したメモ情報とを関連させた閲覧者識別メモ情報をメモ情報受付手段が受け付け、メモ入力閲覧者が要求情報した閲覧情報に対して、閲覧者識別メモ情報を関連させて表示させる閲覧メモ表示情報を情報提供手段が提供し、閲覧者識別メモ情報からメモ入力閲覧者識別情報を伏せたメモ情報を管理者にメモ通知手段が通知する。
【0017】
また、本発明では、管理者が作成した閲覧情報を閲覧者に提供する情報提供方法において、前記閲覧情報に対してメモ情報を入力した閲覧者であるメモ入力閲覧者を識別するメモ入力閲覧者識別情報と、前記メモ入力閲覧者が入力したメモ情報とを関連させた閲覧者識別メモ情報をメモ情報受付手段が受け付ける工程と、前記メモ入力閲覧者が要求情報した閲覧情報に対して、前記閲覧者識別メモ情報を関連させて表示させる閲覧メモ表示情報を情報提供手段が提供する工程と、前記閲覧者識別メモ情報から前記メモ入力閲覧者識別情報を伏せたメモ情報を前記管理者にメモ通知手段が通知する工程とを備えることを特徴とする情報提供方法が提供される。
【0018】
これにより、閲覧情報に対してメモ情報を入力した閲覧者であるメモ入力閲覧者を識別するメモ入力閲覧者識別情報と、メモ入力閲覧者が入力したメモ情報とを関連させた閲覧者識別メモ情報をメモ情報受付手段が受け付け、メモ入力閲覧者が要求情報した閲覧情報に対して、閲覧者識別メモ情報を関連させて表示させる閲覧メモ表示情報を情報提供手段が提供し、閲覧者識別メモ情報からメモ入力閲覧者識別情報を伏せたメモ情報を管理者にメモ通知手段が通知する。
【0019】
また、本発明では、管理者が作成した閲覧情報を閲覧者に提供する情報提供プログラムにおいて、コンピューターを、前記閲覧情報に対してメモ情報を入力した閲覧者であるメモ入力閲覧者を識別するメモ入力閲覧者識別情報と、前記メモ入力閲覧者が入力したメモ情報とを関連させた閲覧者識別メモ情報を受け付けるメモ情報受付手段、前記メモ入力閲覧者が要求情報した閲覧情報に対して、前記閲覧者識別メモ情報を関連させて表示させる閲覧メモ表示情報を提供する情報提供手段、前記閲覧者識別メモ情報から前記メモ入力閲覧者識別情報を伏せたメモ情報を前記管理者に通知するメモ通知手段として機能させることを特徴とする情報提供プログラムが提供される。
【0020】
これにより、閲覧情報に対してメモ情報を入力した閲覧者であるメモ入力閲覧者を識別するメモ入力閲覧者識別情報と、メモ入力閲覧者が入力したメモ情報とを関連させた閲覧者識別メモ情報をメモ情報受付手段が受け付け、メモ入力閲覧者が要求情報した閲覧情報に対して、閲覧者識別メモ情報を関連させて表示させる閲覧メモ表示情報を情報提供手段が提供し、閲覧者識別メモ情報からメモ入力閲覧者識別情報を伏せたメモ情報を管理者にメモ通知手段が通知する。
【0021】
また、本発明では、閲覧者が操作する閲覧端末機器に、管理者が操作する管理端末機器で作成した閲覧情報を提供する情報提供システムにおいて、前記閲覧情報に対してメモ情報を入力した閲覧者であるメモ入力閲覧者を識別するメモ入力閲覧者識別情報と、前記メモ入力閲覧者が入力したメモ情報とを関連させた閲覧者識別メモ情報を受け付けるメモ情報受付手段と、前記メモ入力閲覧者が要求情報した閲覧情報に対して、前記閲覧者識別メモ情報を関連させて表示させる閲覧メモ表示情報を提供する情報提供手段と、前記閲覧者識別メモ情報から前記メモ入力閲覧者識別情報を伏せたメモ情報を前記管理者に通知するメモ通知手段とを具備する情報提供装置を備えることを特徴とする情報提供システムが提供される。
【0022】
これにより、閲覧情報に対してメモ情報を入力した閲覧者であるメモ入力閲覧者を識別するメモ入力閲覧者識別情報と、メモ入力閲覧者が入力したメモ情報とを関連させた閲覧者識別メモ情報をメモ情報受付手段が受け付け、メモ入力閲覧者が要求情報した閲覧情報に対して、閲覧者識別メモ情報を関連させて表示させる閲覧メモ表示情報を情報提供手段が提供し、閲覧者識別メモ情報からメモ入力閲覧者識別情報を伏せたメモ情報を管理者にメモ通知手段が通知する。
【発明の効果】
【0023】
本発明の情報提供装置、情報提供方法、情報提供プログラム、および情報提供システムによれば、閲覧情報に対してメモ情報を入力した閲覧者であるメモ入力閲覧者を識別するメモ入力閲覧者識別情報と、メモ入力閲覧者が入力したメモ情報とを関連させた閲覧者識別メモ情報をメモ情報受付手段が受け付け、メモ入力閲覧者が要求情報した閲覧情報に対して、閲覧者識別メモ情報を関連させて表示させる閲覧メモ表示情報を情報提供手段が提供し、閲覧者識別メモ情報からメモ入力閲覧者識別情報を伏せたメモ情報を管理者にメモ通知手段が通知するので、次のような効果がある。
【0024】
閲覧情報に対してメモ情報を入力した閲覧者であるメモ入力閲覧者を識別するメモ入力閲覧者識別情報と、メモ入力閲覧者が入力したメモ情報とを関連させた閲覧者識別メモ情報をメモ情報受付手段が受け付け、メモ入力閲覧者が要求情報した閲覧情報に対して、閲覧者識別メモ情報を関連させて表示させる閲覧メモ表示情報を情報提供手段が提供することで、閲覧者が従来のような修正依頼手続きを必要とせずに、入力したメモ情報によって閲覧情報に必要な情報を追記することができる。
【0025】
また、メモ入力閲覧者が要求情報した閲覧情報に対して、閲覧者識別メモ情報を関連させて表示させる閲覧メモ表示情報を情報提供手段が提供するので、閲覧者が入力したメモ情報が他人に閲覧されることがない。このため公開されることをおそれて入力できない閲覧者によるメモ情報の入力頻度が向上する。
【0026】
さらに、閲覧者識別メモ情報からメモ入力閲覧者識別情報を伏せたメモ情報を管理者にメモ通知手段が通知するので、閲覧者が入力したメモ情報によって閲覧者が特定されることがないので、閲覧情報の鮮度を向上させるためのメモ情報の収集量を増加させることができる。
【0027】
また、入力頻度が向上したメモ情報は、メモ通知手段によって管理者に通知されるので、管理者は通知されたメモ情報から必要なメモ情報を選別して、閲覧情報を編集することができる。これにより閲覧情報の精度が向上する。
【0028】
このようにメモ情報の入力頻度が向上することで情報の鮮度を向上させるための情報を収集することができ、そのメモ情報が管理者に通知されるので、閲覧情報の精度と鮮度とを向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
図1】本実施の形態に係る情報提供システム全体の構成を示すブロック図である。
図2】情報提供手段の詳細を示すブロック図である。
図3】メモ情報受付手段の詳細を示すブロック図である。
図4】メモ通知手段の詳細を示すブロック図である。
図5】情報記憶手段の詳細を示すブロック図である。
図6】閲覧表示情報記憶部の詳細を示すブロック図である。
図7】ユーザー識別情報記憶部が記憶するユーザー識別情報の情報構造例を示す図である。
図8】画像情報記憶部が記憶する画像情報の情報構造例を示す図である。
図9】動画情報記憶部が記憶する動画情報の情報構造例を示す図である。
図10】書類表示情報記憶部161Aが記憶する書類表示情報の情報構造例を示す図である。
図11】親表示情報記憶部が記憶する親表示情報の情報構造例を示す図である。
図12】子表示情報記憶部が記憶する子表示情報の情報構造例を示す図である。
図13】説明表示情報記憶部が記憶する説明表示情報の情報構造例を示す図である。
図14】文字メモ情報記憶部が記憶するメモ表示情報の情報構造例を示す図である。
図15】動画メモ情報記憶部が記憶する動画メモ情報の情報構造例を示す図である。
図16】閲覧者が操作する閲覧端末機器、または管理者が操作する管理端末機器から要求情報される要求情報を情報提供装置が受け付けてから、閲覧端末機器または管理端末機器で情報を閲覧、あるいは管理端末機器で情報を編集するまでの処理を示すフローチャートである。
図17】閲覧者が操作する閲覧端末機器、または管理者が操作する管理端末機器から要求情報される要求情報を情報提供手段が受け付けてから、閲覧者が操作する閲覧端末機器、または管理者が操作する管理端末機器に情報提供手段が閲覧情報を提供するまでの処理を示すフローチャートである。
図18】管理者が操作する管理端末機器にメモ通知手段が情報に入力されたメモ情報を通知するまでの処理を示すフローチャートである。以下、図18に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
図19】閲覧者が操作する閲覧端末機器、または管理者が操作する管理端末機器から要求情報されるメモ情報に関する要求情報をメモ情報受付手段が受け付けてから、受け付けたメモ情報を情報記憶手段に記憶するまでの処理を示すフローチャートである。
図20】閲覧端末機器または管理端末機器で表示される書類一覧画面の一例を示す図である。
図21】閲覧端末機器または管理端末機器で表示される詳細画面のタイトル表示領域に複数の親タイトルが表示された状態の一例を示す図である。
図22】閲覧端末機器または管理端末機器で表示される詳細画面のタイトル表示領域に任意の親タイトルから展開された子タイトルが表示された状態の一例を示す図である。
図23】閲覧端末機器または管理端末機器で表示される詳細画面のタイトル表示領域に任意の子タイトルから展開された説明タイトルが表示された状態の一例を示す図である。
図24】閲覧端末機器または管理端末機器で表示される詳細画面の説明表示領域に説明表示欄が表示された状態の一例を示す図である。
図25】閲覧端末機器または管理端末機器で表示される詳細画面の説明表示領域に説明表示欄と入力されたメモ表示情報が表示された状態の一例を示す図である。
図26】閲覧端末機器または管理端末機器で表示される詳細画面の説明表示領域に動画情報を含む説明表示欄が表示された状態の一例を示す図である。
図27】閲覧端末機器または管理端末機器で表示される詳細画面の説明表示領域に説明表示欄と入力された動画メモ情報が表示された状態の一例を示す図である。
図28】メモ通知手段が通知手段としてメールで管理者に通知する際のメールの作成例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本実施の形態に係る情報提供システム全体の構成を示すブロック図である。
図1に示すように、情報提供システム1000は、閲覧者200が閲覧する情報である閲覧情報を提供する情報提供装置100と、閲覧者200が操作することで情報提供装置100が提供した閲覧情報を閲覧する閲覧端末機器210と、管理者300が操作することで情報提供装置100が提供する閲覧情報を管理する管理端末機器310と、これらが接続される例えばインターネットやイントラネットなどのネットワーク400とを備えており、情報提供装置100、閲覧端末機器210、および管理端末機器310が互いにネットワーク400を介して情報通信が行われる。
【0031】
閲覧端末機器210および管理端末機器310の例としては、ネットワーク400に接続することで互いに情報の通信が可能な携帯電話やスマートフォン、タブレット、パーソナルコンピューターなどの情報端末装置が挙げられる。
【0032】
情報提供装置100は、例えばネットワーク400を介して閲覧端末機器210や管理端末機器310から入力された要求情報に対して、処理した情報を提供することができるサーバーやコンピューターなどの情報処理装置であって、ユーザー識別情報受付手段110、閲覧情報編集受付手段120、メモ情報受付手段130、情報提供手段140、メモ通知手段150、および情報記憶手段160を備えている。
【0033】
ユーザー識別情報受付手段110は、ネットワーク400を介して接続された閲覧端末機器210や管理端末機器310によって情報提供装置100に入力された要求情報から、例えば閲覧者200や管理者300が操作する閲覧端末機器210や管理端末機器310を識別するためのユーザー識別情報を受け付けるためのものであって、閲覧情報編集受付手段120、メモ情報受付手段130、情報提供手段140、および情報記憶手段160が接続されている。
【0034】
具体的に、情報提供装置100に閲覧端末機器210や管理端末機器310から要求情報が入力されると、情報提供装置100に入力された要求情報に含まれるユーザー識別情報をユーザー識別情報受付手段110が受け付ける。
【0035】
情報提供装置100に入力された要求情報は、ユーザー識別情報受付手段110を介して入力され、ユーザー識別情報受付手段110に接続された閲覧情報編集受付手段120、メモ情報受付手段130、および情報提供手段140は、ユーザー識別情報受付手段110が受け付けたユーザー識別情報に基づいて各処理を行う。
【0036】
ユーザー識別情報の例としては、例えば情報提供装置100が提供する閲覧情報で構成された情報サイトにアクセスするためのログイン情報の他、情報提供装置100に接続する閲覧端末機器210や管理端末機器310にあらかじめ記憶されたMACアドレス(Media ACCess Control address)、IMEI(International Mobile Equipment Identifier)などの端末識別情報や、情報提供装置100に接続する閲覧端末機器210や管理端末機器310に割り振られたIPアドレス(Internet ProtoCol address)などが挙げられる。
【0037】
閲覧情報編集受付手段120は、ネットワーク400を介して接続された管理端末機器310によって、情報提供装置100に入力された情報提供装置100が提供する閲覧情報を編集するための閲覧情報編集情報を受け付け、受け付けた閲覧情報編集情報に基づいて処理をするためのものであって、ユーザー識別情報受付手段110、メモ情報受付手段130、情報提供手段140、および情報記憶手段160が接続されている。
【0038】
具体的に、閲覧情報編集受付手段120は、接続されたユーザー識別情報受付手段110が受け付けたユーザー識別情報に基づいて処理が行われ、ユーザー識別情報によってユーザーが管理者300である、つまりユーザー識別情報が管理端末機器310によるものである場合に、閲覧情報編集受付手段120は管理端末機器310からの閲覧情報編集情報を受け付ける。
【0039】
閲覧情報編集情報の例としては、管理者300が管理する閲覧情報の新規入力情報、更新情報、削除情報などが挙げられる。閲覧情報編集受付手段120が受け付けた閲覧情報編集情報に基づいて、情報記憶手段160に対して管理者300が管理する閲覧情報を閲覧情報編集受付手段120が新規入力、更新、または削除する。
【0040】
メモ情報受付手段130は、ネットワーク400を介して接続された主に閲覧者200が操作する閲覧端末機器210によって情報提供装置100に入力されたメモ情報を受け付けるためのものである。
【0041】
情報提供装置100が提供した閲覧情報に対して、メモ情報を入力する閲覧者200であるメモ入力閲覧者が入力したメモ情報をメモ情報受付手段130が受け付け、受け付けたメモ情報に対してメモ情報受付手段130が、メモ入力閲覧者のユーザー識別情報であるメモ入力閲覧者識別情報を関連させた情報を閲覧者識別メモ情報として受け付ける処理をする。メモ情報受付手段130には、ユーザー識別情報受付手段110、閲覧情報編集受付手段120、情報提供手段140、および情報記憶手段160が接続されている。
【0042】
具体的に、メモ情報受付手段130は、接続されたユーザー識別情報受付手段110が受け付けたユーザー識別情報であるメモ入力閲覧者識別情報と、閲覧者200が操作する閲覧端末機器210によって情報提供装置100に入力されたメモ情報とを関連させ、接続された情報記憶手段160に閲覧者識別メモ情報として記憶させる。またメモ情報受付手段130は、一度受け付けて情報記憶手段160に記憶された閲覧者識別メモ情報を更新する、削除するなどの処理を行うこともできる。
【0043】
メモ情報の例としては、管理者300が情報提供装置100を通じて提供する閲覧情報に対して入力する付加情報であって、閲覧情報内の間違いの気づきや、気になる所、分かりづらい所、発見した新しいやり方など様々なメモ情報が挙げられる。
【0044】
情報提供手段140は、ネットワーク400を介して接続された主に管理者300が操作する管理端末機器310によって情報提供装置100に入力された情報提供装置100が提供する閲覧情報と、閲覧者200が操作する閲覧端末機器210によって情報提供装置100に入力されたメモ情報とを表示する閲覧メモ表示情報を提供するためのものであって、ユーザー識別情報受付手段110、閲覧情報編集受付手段120、メモ情報受付手段130、および情報記憶手段160が接続されている。
【0045】
また情報提供手段140は、管理者300が情報提供装置100を通じて、閲覧者200が操作する閲覧端末機器210に閲覧情報を表示するための閲覧表示情報作成部141、および閲覧者200が操作する閲覧端末機器210にメモ情報を表示するためのメモ表示情報作成部142を備えている。
【0046】
閲覧表示情報作成部141は、あらかじめ管理者300が閲覧情報編集受付手段120を介して情報記憶手段160に記憶された閲覧情報のうち、閲覧端末機器210または管理端末機器310からの要求情報に対応した閲覧情報を表示するための閲覧表示情報を作成するためのものである。
【0047】
例えば情報提供手段140がウェブブラウザ上で表示するための情報を提供する場合には、閲覧端末機器210または管理端末機器310からの要求情報に対応した閲覧情報を情報記憶手段160から読み出し、HTML、CSS、JavaSCript(登録商標)、PHPなどの言語を使って、閲覧情報を表示するための閲覧表示情報を閲覧表示情報作成部141が作成する。
【0048】
メモ表示情報作成部142は、あらかじめ閲覧者200がメモ情報受付手段130を介して情報記憶手段160に記憶されたメモ情報のうち、閲覧端末機器210からの要求情報に対応したメモ情報を表示するためのメモ表示情報を作成するためのものである。
【0049】
例えば情報提供手段140がウェブブラウザ上で表示するための閲覧情報を提供する場合には、閲覧端末機器210または管理端末機器310からの要求情報に対応したメモ情報を情報記憶手段160から読み出し、HTML、CSS、JavaSCript(登録商標)、PHPなどの言語を使って、メモ情報を情報内の所定の位置に表示するためのメモ表示情報をメモ表示情報作成部142が作成する。
【0050】
さらに具体的には、閲覧者200のうち特定の閲覧者201が操作する閲覧端末機器211によってメモ情報受付手段130を介して情報提供装置100に入力されたメモ情報は、閲覧端末機器211からの要求情報にのみ対応してメモ表示情報作成部142がメモ表示情報を作成する。
【0051】
これにより、閲覧者201によって情報提供装置100に入力されたメモ情報は、閲覧者201だけが閲覧することができ、他の閲覧者202や閲覧者203は閲覧者201が入力したメモ情報を閲覧することができない。
【0052】
メモ通知手段150は、ネットワーク400を介して接続された閲覧者200が操作する閲覧端末機器210によって情報提供装置100に入力されたメモ情報を、管理者300が操作する管理端末機器310に通知するためのものであって、情報記憶手段160に接続されている。
【0053】
具体的にメモ通知手段150は、情報記憶手段160に閲覧者200がメモ情報受付手段130を介して記憶させたメモ情報の内容を、メモ情報を入力した閲覧者200が誰であるかわからない匿名状態で管理者300が操作する管理端末機器310に通知する。
【0054】
これにより閲覧者200は、メモ情報を入力した人物を特定されることなく、情報に任意のメモ情報を記憶させることができる。このため閲覧者200は他人の目を気にすることなく自由にメモ情報を残すことができる。これにより閲覧者200による情報提供装置100へのメモ情報の入力頻度が向上する。
【0055】
一方で管理者300は、上記のように閲覧者200が自由に残したメモ情報を、閲覧者200が特定されることなくメモ情報の内容をメモ通知手段150による通知によって把握することができる。
【0056】
これにより、メモ通知手段150によって通知されたメモ情報の内容に基づき、必要に応じて情報を更新することができる。このため閲覧者200が入力したメモ情報によって閲覧情報の鮮度を向上することができる。
【0057】
また、メモ情報の内容が管理者300の意図する閲覧情報と異なる場合や、メモ情報の内容が間違っている場合には、管理者300が閲覧情報を更新しない選択をすることができる。これにより閲覧情報の鮮度を向上するだけでなく、閲覧情報の精度を向上することもできる。
【0058】
メモ通知手段150が通知する手段は、管理端末機器310のウェブブラウザ上で表示して通知することもできるが、メモ通知手段150が作成したメールを管理端末機器310に送信することで管理者300に通知することもできる。
【0059】
情報記憶手段160は、ユーザー識別情報受付手段110、閲覧情報編集受付手段120、メモ情報受付手段130、情報提供手段140、およびメモ通知手段150に必要な様々な情報を記憶するための記憶媒体である。
【0060】
また情報記憶手段160には、コンピューターをユーザー識別情報受付手段110、閲覧情報編集受付手段120、メモ情報受付手段130、情報提供手段140、およびメモ通知手段150として機能させるためのプログラムを記憶することができる。
【0061】
以上のように、本実施の形態の情報提供装置100では、閲覧者200が閲覧情報を閲覧する際に、閲覧情報に対する間違いの気づきや、気になる所、分かりづらい所、発見した新しいやり方など、様々なメモ情報を情報提供装置100に記憶させることができ、その情報提供装置100に記憶されたメモ情報は、情報提供装置100に記憶させた閲覧者200のみが閲覧することができる。
【0062】
また管理者300は、メモ通知手段150によって匿名化されたメモ情報が通知される。この通知されたメモ情報には、閲覧情報に対する閲覧者200が間違いの気づきや、気になる所、分かりづらい所、発見した新しいやり方などの様々なメモ情報が含まれており、この通知されたメモ情報に基づいて管理者300は情報を更新することができるので、閲覧情報の鮮度と精度が向上される。
【0063】
図2は、情報提供手段の詳細を示すブロック図である。
図2に示すように、情報提供手段140は、閲覧表示情報作成部141、およびメモ表示情報作成部142を備えている。
【0064】
閲覧表示情報作成部141は、書類表示欄作成部141A、親表示欄作成部141B、子表示欄作成部141C、説明表示欄作成部141Dを備えている。
管理者300が作成する閲覧情報は、閲覧者200が閲覧情報を把握しやすいように、大見出し、中見出し、小見出しなどのように複数の階層で表示するとよい。また複数の階層で表示された情報をまとめたものを書類として表示するとよい。
【0065】
なお、ここでは書類としての書類表示欄を書類表示欄作成部141Aが作成し、大見出しとしての親表示欄を親表示欄作成部141Bが作成し、中見出しとしての子表示欄を子表示欄作成部141Cが作成し、小見出しとしての説明表示欄を説明表示欄作成部141Dが作成する例で以下を説明する。なお階層の数や名称は任意に設定することができる。
【0066】
書類表示欄作成部141Aは、情報記憶手段160に記憶された書類表示情報に基づいて、管理者300が作成した情報の大見出し、中見出し、小見出しをまとめた書類表示欄を作成するためのものである。書類表示欄作成部141Aは、閲覧者200や管理者300からの要求情報に応じて、書類表示欄を閲覧端末機器210や管理端末機器310に表示させるための情報を作成する。
【0067】
親表示欄作成部141Bは、情報記憶手段160に記憶された親表示情報に基づいて、管理者300が作成した情報の大見出しである親表示欄を作成するためのものである。親表示欄作成部141Bは、閲覧者200や管理者300からの要求情報に応じて、親表示欄を閲覧端末機器210や管理端末機器310に表示させるための情報を作成する。
【0068】
子表示欄作成部141Cは、情報記憶手段160に記憶された子表示情報に基づいて、管理者300が作成した情報の中見出しである子表示欄を作成するためのものである。子表示欄作成部141Cは、閲覧者200や管理者300からの要求情報に応じて、子表示欄を閲覧端末機器210や管理端末機器310に親表示欄から展開させて表示させるための情報を作成する。
【0069】
また子表示欄作成部141Cは、閲覧者200や管理者300からの要求情報に応じて、閲覧端末機器210や管理端末機器310に親表示欄から展開されて表示された子表示欄を非表示にすることもできる。これにより閲覧端末機器210や管理端末機器310には親表示欄のみが表示されるので、閲覧者200は表示された親表示欄から自分に必要な情報を素早く見つけることができる。
【0070】
説明表示欄作成部141Dは、情報記憶手段160に記憶された説明表示情報に基づいて、管理者300が作成した情報の小見出しである説明表示欄を作成するためのものである。この説明表示欄には、管理者300が提供する情報の詳細な説明が表示される。説明表示欄には文字情報だけでなく、画像情報や動画情報を表示することもできる。
【0071】
説明表示欄作成部141Dは、閲覧者200や管理者300からの要求情報に応じて、説明表示欄を閲覧端末機器210や管理端末機器310に子表示欄から展開させて表示させるための情報を作成する。
【0072】
また説明表示欄作成部141Dは、閲覧者200や管理者300からの要求情報に応じて、閲覧端末機器210や管理端末機器310に子表示欄から展開されて表示された説明表示欄を非表示にすることもできる。これにより閲覧端末機器210や管理端末機器310には親表示欄または子表示欄のみが表示されるので、閲覧者200は表示された子表示欄から自分に必要な情報を素早く見つけることができる。
【0073】
メモ表示情報作成部142は、メモ抽出部142A、文字メモ表示欄作成部142B、動画情報メモ表示欄作成部142Cを備えている。
メモ抽出部142Aは、閲覧者200からの要求情報に応じて情報に表示するメモ情報を接続された情報記憶手段160に記憶されたメモ情報から閲覧者200に対して表示するメモ情報を抽出するためのものである。
【0074】
例えば閲覧者200のうち特定の閲覧者201が操作する閲覧端末機器211によって閲覧情報を表示する要求情報があった場合、メモ抽出部142Aは情報記憶手段160に記憶されたメモ情報の中から閲覧者201が入力したメモ情報を抽出する。
【0075】
文字メモ表示欄作成部142Bは、メモ抽出部142Aが情報記憶手段160から抽出したメモ情報を、説明表示欄に表示された文字情報にメモ情報を表示する文字メモ表示欄を作成するためのものである。文字メモ表示欄作成部142Bは、あらかじめ指定された位置や、説明表示欄に表示された文字列の位置を特定してメモ情報を表示することもできる。
【0076】
動画情報メモ表示欄作成部142Cは、メモ抽出部142Aが情報記憶手段160から抽出したメモ情報を説明表示欄に表示された動画情報に関連するメモ情報を表示する動画情報メモ表示欄を作成するためのものである。
【0077】
なお、ここではメモ表示情報作成部142が、説明表示欄の文字情報に関連するメモ情報を表示する例や、動画情報に関連するメモ情報を表示する例で説明したが、例えば説明表示欄に表示された画像情報内の任意の位置にメモ情報を入力するための画像情報メモ入力位置特定部を備えることで、説明表示欄に表示された画像情報内の任意の位置に、関連するメモ情報を表示するようにしてもよい。
【0078】
図3は、メモ情報受付手段の詳細を示すブロック図である。
図3に示すように、メモ情報受付手段130は、文字メモ受付部131、および動画メモ受付部132を備えている。
【0079】
文字メモ受付部131は、説明表示欄に閲覧者200が入力するメモ情報を受け付けるためのものであって、文字メモ入力位置特定部131A、および文字メモ情報受付部131Bを備えている。
【0080】
文字メモ入力位置特定部131Aは、閲覧者200が閲覧する閲覧情報内でメモ情報を入力する位置を特定するためのものである。例えば閲覧者200による閲覧端末機器210によって、メモ情報を入力する閲覧情報の説明表示欄に表示された特定のキーワードが選択された場合、その選択されたキーワードの位置を文字メモ入力位置特定部131Aが特定する。
【0081】
また閲覧者200によるメモ情報を入力する位置が、説明表示欄の最後や特定の段落の区切りが選択された場合、その説明表示欄の最後や特定の段落の区切り位置を文字メモ入力位置特定部131Aが特定する。また同じ位置に複数のメモ情報が入力される場合においては、文字メモ入力位置特定部131Aがメモ情報を表示する順番などを特定することができる。
【0082】
文字メモ情報受付部131Bは、閲覧者200が閲覧する閲覧情報内でメモ情報が入力される内容を受け付けるためのものである。例えば閲覧者200が操作する閲覧端末機器210によって、特定のキーワードが選択された状態で、そのキーワードが誤記であるとして、正しい文字列が入力されると、その正しい文字列をメモ表示情報として文字メモ情報受付部131Bが受け付ける。
【0083】
動画メモ受付部132は、説明表示欄に表示された動画情報に閲覧者200が入力するメモ情報を受け付けるためのものであって、動画メモ入力位置特定部132A、および動画メモ情報受付部132Bを備えている。
【0084】
動画メモ入力位置特定部132Aは、閲覧者200が閲覧する説明表示欄に表示された動画情報にメモ情報を入力する動画情報の位置を特定するためのものである。例えば閲覧者200による閲覧端末機器210によって、メモ情報を入力する動画情報の特定の再生位置が選択された場合、その動画情報の再生位置を動画メモ入力位置特定部132Aが特定する。
【0085】
動画メモ情報受付部132Bは、閲覧者200が閲覧する説明表示欄に表示された動画メモ情報を入力する内容を受け付けるためのものである。例えば閲覧者200による閲覧端末機器210によって、画の特定の再生位置が選択された状態で、その再生位置で閲覧者200が入力するメモ情報を動画メモ情報受付部132Bが受け付ける。
【0086】
なお、ここでは文字メモ受付部131が、説明表示欄に入力するメモ表示情報の位置を特定してメモ表示情報を受け付ける例や、動画メモ受付部132が、説明表示欄に表示された動画情報に入力する動画メモ情報の位置を特定して動画メモ情報を受け付ける例で説明したが、説明表示欄に表示された画像情報に関連させたメモ情報を入力する場合は、メモ情報受付手段130が、説明表示欄に表示された画像情報に入力する画像メモ情報の位置を特定して、その画像メモ情報の内容をメモ情報受付手段130受け付けることもできる。
【0087】
図4は、メモ通知手段の詳細を示すブロック図である。
図4に示すように、メモ通知手段150は、未通知抽出部151、メモ通知部152、およびメモ通知監視部153を備えている。
【0088】
未通知抽出部151は、情報記憶手段160に記憶されたメモ情報のうち、管理者300に通知されていないメモ情報を抽出するためのものである。例えば情報記憶手段160に記憶されたメモ情報には、通知をしたかどうかを記憶する欄が設けられており、その欄に基づいて未通知抽出部151が管理者300に通知されていないメモ情報を抽出する。
【0089】
メモ通知部152は、未通知抽出部151が抽出した管理者300に通知されていないメモ情報を管理者300に通知するためのものである。このときメモ通知部152は、メモ情報に含まれるユーザー識別情報を除いた情報を管理者300に通知する。
【0090】
管理者300にメモ通知部152が通知する方法は、例えば未通知抽出部151が抽出したメモ情報からユーザー識別情報が除去された情報が記載されたメールをメモ通知部152が作成し、あらかじめ記憶された管理者300のメールアドレス宛にメモ情報が記載されたメールが送信される。
【0091】
このほか管理者300が操作する管理端末機器310に、あらかじめ組み込まれたアプリケーションに対して、未通知抽出部151が抽出したメモ情報からユーザー識別情報が除去された情報を通知することもできる。
【0092】
メモ通知監視部153は、未通知抽出部151およびメモ通知部152の動作を監視するためのものである。例えば、あらかじめ設定された時刻に、未通知抽出部151およびメモ通知部152が処理を行うように設定された場合、その時刻にメモ通知監視部153が未通知抽出部151およびメモ通知部152に処理を行うように信号を出す。
【0093】
このメモ通知監視部153が未通知抽出部151およびメモ通知部152の動作を監視することで、あらかじめ設定された時刻に、未通知抽出部151が抽出したメモ情報が管理者300に通知される。これにより管理者300は、まとまったメモ情報を定期的に受け取ることができ、閲覧情報の更新作業などをまとまった時間で行うことができる。
【0094】
図5は、情報記憶手段の詳細を示すブロック図である。
図5に示すように、情報記憶手段160は、閲覧表示情報記憶部161、文字メモ情報記憶部162、動画メモ情報記憶部163、ユーザー識別情報記憶部164、画像情報記憶部165、動画情報記憶部166、およびプログラム情報記憶部167を備えている。
【0095】
閲覧表示情報記憶部161は、管理者300が提供する閲覧情報を表示するための情報である閲覧表示情報を記憶するためのものである。閲覧表示情報記憶部161に記憶される閲覧表示情報は、管理端末機器310を管理者300が操作して情報提供装置100に入力され、閲覧情報編集受付手段120が受け付けた情報である。
【0096】
文字メモ情報記憶部162は、管理者300によって提供された閲覧情報に閲覧者200が入力するメモ情報を表示するための情報であるメモ表示情報を記憶するためのものである。
【0097】
文字メモ情報記憶部162に記憶されるメモ表示情報は、閲覧端末機器210を閲覧者200が操作することで情報提供装置100に入力され、メモ情報受付手段130が受け付けた文字メモ情報である。
【0098】
動画メモ情報記憶部163に記憶される動画メモ情報は、閲覧端末機器210を閲覧者200が操作することで情報提供装置100に入力され、メモ情報受付手段130が受け付けた動画メモ情報である。
【0099】
ユーザー識別情報記憶部164は、情報提供装置100に入力された要求情報に含まれる閲覧者200または管理者300であるユーザーを識別するための情報であるユーザー識別情報を記憶するためのものである。
【0100】
ユーザー識別情報記憶部164に記憶されるユーザー識別情報は、閲覧端末機器210を閲覧者200が操作して情報提供装置100に入力される、または管理端末機器310を管理者300が操作して情報提供装置100に入力される要求情報に含まれるユーザー識別情報をユーザー識別情報受付手段110が受け付けた情報である。
【0101】
画像情報記憶部165は、管理者300が提供する閲覧情報に関連する画像情報を表示するための情報である画像情報を記憶するためのものである。画像情報記憶部165に記憶される画像情報には、図面や写真のほか、3D画像情報などを含むことができる。
【0102】
動画情報記憶部166は、管理者300が提供する情報に関連する動画情報を表示するための情報である動画情報を記憶するためのものである。動画情報記憶部166に記憶される動画情報には、動画情報を再生するための動画情報ファイルの他、動画情報サイトのURL(Uniform ResourCe LoCator)を記憶することもできる。
【0103】
プログラム情報記憶部167は、情報提供装置100を機能させるために必要なプログラムを記憶するためのものである。この他、情報記憶手段160は、必要に応じて任意の情報も記憶することができる。
【0104】
プログラム情報記憶部167には具体的に、コンピューターをユーザー識別情報受付手段110、閲覧情報編集受付手段120、メモ情報受付手段130、情報提供手段140、およびメモ通知手段150として機能させるためのプログラムが記憶されている。
【0105】
図6は、閲覧表示情報記憶部の詳細を示すブロック図である。
図6に示すように、閲覧表示情報記憶部161は、書類表示情報記憶部161A、親表示情報記憶部161B、子表示情報記憶部161C、および説明表示情報記憶部161Dを備えている。
【0106】
書類表示情報記憶部161Aは、管理者300が作成した閲覧情報を情報ごとにまとめた書類表示情報を記憶するためのものである。書類表示情報記憶部161Aに記憶される書類表示情報は、管理端末機器310を管理者300が操作して情報提供装置100に入力され、閲覧情報編集受付手段120が受け付けた情報である。
【0107】
親表示情報記憶部161Bは、管理者300が作成した閲覧情報の大見出しである親表示欄を作成するための情報である親表示情報を記憶するためのものである。親表示情報記憶部161Bに記憶される親表示情報は、管理端末機器310を管理者300が操作して情報提供装置100に入力され、閲覧情報編集受付手段120が受け付けた情報である。
【0108】
子表示情報記憶部161Cは、管理者300が作成した閲覧情報の中見出しである子表示欄を作成するための情報である子表示情報を記憶するためのものである。子表示情報記憶部161Cに記憶される子表示情報は、管理端末機器310を管理者300が操作して情報提供装置100に入力され、閲覧情報編集受付手段120が受け付けた情報である。
【0109】
説明表示情報記憶部161Dは、管理者300が作成した閲覧情報の小見出しである説明表示欄を作成するための情報である説明表示情報を記憶するためのものである。説明表示情報記憶部161Dに記憶される説明表示情報は、管理端末機器310を管理者300が操作して情報提供装置100に入力され、閲覧情報編集受付手段120が受け付けた情報である。
【0110】
図7は、ユーザー識別情報記憶部が記憶するユーザー識別情報の情報構造例を示す図である。
図7に示すように、ユーザー識別情報記憶部164が記憶するユーザー識別情報には、ユーザーID(identifiCation)欄、ユーザー名欄、パスワード欄、識別情報欄、およびユーザー種別欄の各欄が設けられている。
【0111】
「ユーザーID」の欄には、ユーザー識別情報を識別するための識別情報であるユーザー識別情報固有の文字情報が設定されている。
「ユーザー名」の欄には、ユーザーを識別するために、ユーザーである閲覧者200または管理者300が任意に設定した、または情報提供装置100が適宜設定したユーザー固有の文字情報が設定されている。
【0112】
「パスワード」の欄には、ユーザーである閲覧者200または管理者300が、情報提供装置100によって提供されるサービスにログインするために必要なパスワードの文字列が設定されている。
【0113】
「識別情報」の欄には、ユーザーである閲覧者200が操作する閲覧端末機器210または管理端末機器310を識別するための識別情報である閲覧端末機器210または管理端末機器310に割り振られた閲覧端末機器210または管理端末機器310固有の文字情報が設定されている。識別情報の例としては、MACアドレス、IMEI、IPアドレスなどが挙げられる。
【0114】
「ユーザー種別」の欄には、ユーザーが情報提供装置100によって提供される閲覧情報の編集を許可された管理者300であるか、あるいは情報を閲覧が許可された閲覧者200であるかを識別するための文字列が設定されている。ユーザー種別の例としては「管理者」または「閲覧者」が設定される。
【0115】
ユーザー識別情報記憶部164が記憶するユーザー識別情報は具体的に、ユーザーIDが「U001」であり、ユーザー名が「AAA」であり、パスワードが「*****」であり、識別情報が「AA:AA:AA:AA:AA:AA」であり、ユーザー種別が「閲覧者」である、という情報が記憶されている。
【0116】
図8は、画像情報記憶部が記憶する画像情報の情報構造例を示す図である。
図8に示すように、画像情報記憶部165が記憶する画像情報には、画像情報ID欄、説明表示情報ID欄、位置欄、および画像情報ファイル欄の各欄が設けられている。
【0117】
「画像情報ID」の欄には、画像情報を識別するための識別情報である画像情報固有の文字情報が設定されている。
「説明表示情報ID」の欄には、後述する説明表示情報を識別するための識別情報である説明表示情報固有の文字情報が設定されている。
【0118】
「位置」の欄には、説明表示情報に基づいて説明表示欄作成部141Dが作成する説明表示欄に画像情報が表示される位置を示す文字情報が設定されている。
「画像情報ファイル」の欄には、管理者300が提供する閲覧情報に必要な画像情報の画像情報ファイルが記憶されている。あるいは画像情報が記憶された場所を示す文字情報を記憶してもよい。
【0119】
画像情報記憶部165が記憶する画像情報は具体的に、画像情報IDが「G001」であり、説明表示情報IDが「E001」であり、位置が「*****」であり、画像情報ファイルが「画像情報ファイル001.jpg」である、という情報が記憶されている。
【0120】
図9は、動画情報記憶部が記憶する動画情報の情報構造例を示す図である。
図9に示すように、動画情報記憶部166が記憶する動画情報には、動画情報ID欄、説明表示情報ID欄、位置欄、および動画情報ファイル欄の各欄が設けられている。
【0121】
「動画情報ID」の欄には、動画情報を識別するための識別情報である動画情報固有の文字情報が設定されている。
「説明表示情報ID」の欄には、後述する説明表示情報を識別するための識別情報である説明表示情報固有の文字情報が設定されている。
【0122】
「位置」の欄には、説明表示情報に基づいて説明表示欄作成部141Dが作成する説明表示欄に動画情報が表示される位置を示す文字情報が設定されている。
「動画情報ファイル」の欄には、管理者300が提供する閲覧情報に必要な動画情報の動画情報ファイルが記憶されている。あるいは動画情報が記憶された場所を示す文字情報を記憶してもよい。
【0123】
動画情報記憶部166が記憶する動画情報は具体的に、動画情報IDが「D001」であり、説明表示情報IDが「E001」であり、位置が「*****」であり、動画情報ファイルが「動画情報ファイル001.mp4」である、という情報が記憶されている。
【0124】
図10は、書類表示情報記憶部161Aが記憶する書類表示情報の情報構造例を示す図である。
図10に示すように、書類表示情報記憶部161Aが記憶する書類表示情報には、書類表示情報ID欄、表示順欄、書類タイトル欄、作成者欄、作成日欄、更新者欄、および更新日欄の各欄が設けられている。
【0125】
「書類表示情報ID」の欄には、書類表示情報を識別するための識別情報である書類表示情報固有の文字情報が設定されている。
「表示順」の欄には、管理者300が作成した閲覧情報を情報ごとにまとめた書類表示情報を表示する書類表示欄を表示する順番を示す数値情報が設定されている。
【0126】
「書類タイトル」の欄には、書類表示欄のタイトルを示す文字情報が設定されている。
「作成者」の欄には、書類表示情報を作成した者を示す文字情報が設定されている。
「作成日」の欄には、書類表示情報を作成した日付を示す日付情報が設定されている。
「更新者」の欄には、書類表示情報を更新した者を示す文字情報が設定されている。
「更新日」の欄には、書類表示情報を更新した日付を示す日付情報が設定されている。
【0127】
書類表示情報記憶部161Aが記憶する書類表示情報は具体的に、書類表示情報IDが「S001」であり、表示順が「1」であり、書類タイトルが「自作パソコンの組み立て方」であり、作成者が「KKK」であり、作成日が「2022.05.20」であり、更新者が「KKK」であり、更新日が「2022.06.10」である、という情報が記憶されている。
【0128】
図11は、親表示情報記憶部が記憶する親表示情報の情報構造例を示す図である。
図11に示すように、親表示情報記憶部161Bが記憶する親表示情報には、親表示情報ID欄、書類表示情報ID欄、表示順欄、親タイトル欄、作成者欄、作成日欄、更新者欄、および更新日欄の各欄が設けられている。
【0129】
「親表示情報ID」の欄には、親表示情報を識別するための識別情報である親表示情報固有の文字情報が設定されている。
「書類表示情報ID」の欄には、書類表示情報を識別するための識別情報である書類表示情報固有の文字情報が設定されている。
【0130】
また親表示情報記憶部161Bに記憶された親表示情報の「書類表示情報ID」は、書類表示情報記憶部161Aに記憶された書類表示情報の「書類表示情報ID」に関連づけられている。
【0131】
「表示順」の欄には、閲覧情報の大見出しである親表示欄を表示する順番を示す数値情報が設定されている。
「親タイトル」の欄には、閲覧情報の大見出しである親表示欄のタイトルを示す文字情報が設定されている。
【0132】
「作成者」の欄には、親表示情報を作成した者を示す文字情報が設定されている。
「作成日」の欄には、親表示情報を作成した日付を示す日付情報が設定されている。
「更新者」の欄には、親表示情報を更新した者を示す文字情報が設定されている。
「更新日」の欄には、親表示情報を更新した日付を示す日付情報が設定されている。
【0133】
親表示情報記憶部161Bが記憶する親表示情報は具体的に、親表示情報が「P001」であり、書類表示情報IDが「S001」であり、表示順が「1」であり、親タイトルが「内容物の確認と準備」であり、作成者が「KKK」であり、作成日が「2022.05.20」であり、更新者が「KKK」であり、更新日が「2022.06.10」である、という情報が記憶されている。
【0134】
図12は、子表示情報記憶部が記憶する子表示情報の情報構造例を示す図である。
図12に示すように、子表示情報記憶部161Cが記憶する子表示情報には、子表示情報ID欄、親情報ID欄、表示順欄、子タイトル欄、作成者欄、作成日欄、更新者欄、および更新日欄の各欄が設けられている。
【0135】
「子表示情報ID」の欄には、子表示情報を識別するための識別情報である子表示情報固有の文字情報が設定されている。
「親表示情報ID」の欄には、親表示情報を識別するための識別情報である書類表示情報固有の文字情報が設定されている。
【0136】
また子表示情報記憶部161Cに記憶された子表示情報の「親表示情報ID」は、親表示情報記憶部161Bに記憶された親表示情報の「親表示情報ID」に関連づけられている。
【0137】
「表示順」の欄には、閲覧情報の中見出しである子表示欄を表示する順番を示す数値情報が設定されている。
「子タイトル」の欄には、閲覧情報の中見出しである子表示欄のタイトルを示す文字情報が設定されている。
【0138】
「作成者」の欄には、子表示情報を作成した者を示す文字情報が設定されている。
「作成日」の欄には、子表示情報を作成した日付を示す日付情報が設定されている。
「更新者」の欄には、子表示情報を更新した者を示す文字情報が設定されている。
「更新日」の欄には、子表示情報を更新した日付を示す日付情報が設定されている。
【0139】
子表示情報記憶部161Cが記憶する子表示情報は具体的に、子表示情報IDが「C001」であり、親表示情報IDが「P001」であり、表示順が「1」であり、子タイトルが「各パーツの確認」であり、作成者が「KKK」であり、作成日が「2022.05.23」であり、更新者が「KKK」であり、更新日が「2022.05.23」である、という情報が記憶されている。
【0140】
図13は、説明表示情報記憶部が記憶する説明表示情報の情報構造例を示す図である。
図13に示すように、説明表示情報記憶部161Dが記憶する説明表示情報には、説明表示情報ID欄、子情報ID欄、表示順欄、説明タイトル欄、説明内容欄、作成者欄、作成日欄、更新者欄、および更新日欄の各欄が設けられている。
【0141】
「説明表示情報ID」の欄には、説明表示情報を識別するための識別情報である説明表示情報固有の文字情報が設定されている。
また説明表示情報記憶部161Dに記憶された説明表示情報の「説明表示情報ID」は、画像情報記憶部165に記憶された画像情報の「説明表示情報ID」に関連づけられている。
【0142】
さらに説明表示情報記憶部161Dに記憶された説明表示情報の「説明表示情報ID」は、動画情報記憶部166に記憶された動画情報の「説明表示情報ID」に関連づけられている。
【0143】
「子表示情報ID」の欄には、子表示情報を識別するための識別情報である書類表示情報固有の文字情報が設定されている。
また説明表示情報記憶部161Dに記憶された説明表示情報の「子表示情報ID」は、子表示情報記憶部161Cに記憶された子表示情報の「子表示情報ID」に関連づけられている。
【0144】
「表示順」の欄には、閲覧情報の小見出しである説明表示欄を表示する順番を示す数値情報が設定されている。
「説明タイトル」の欄には、閲覧情報の小見出しである説明表示欄のタイトルを示す文字情報が設定されている。
「説明内容」の欄には、閲覧情報の小見出しである説明表示欄の内容を示す文字情報が設定されている。
【0145】
「作成者」の欄には、説明表示情報を作成した者を示す文字情報が設定されている。
「作成日」の欄には、説明表示情報を作成した日付を示す日付情報が設定されている。
「更新者」の欄には、説明表示情報を更新した者を示す文字情報が設定されている。
「更新日」の欄には、説明表示情報を更新した日付を示す日付情報が設定されている。
【0146】
説明表示情報記憶部161Dが記憶する説明表示情報は具体的に、説明表示情報IDが「E001」であり、子表示情報IDが「C001」であり、表示順が「1」であり、説明タイトルが「CPU」であり、説明内容が「CPU 製品名:****…(以下省略)」であり、作成者が「KKK」であり、作成日が「2022.05.23」であり、更新者が「KKK」であり、更新日が「2022.05.23」である、という情報が記憶されている。
【0147】
図14は、文字メモ情報記憶部が記憶するメモ表示情報の情報構造例を示す図である。
図14に示すように、文字メモ情報記憶部162が記憶するメモ表示情報には、メモ表示情報ID欄、説明表示情報ID欄、表示順欄、位置欄、メモ内容欄、作成者欄、作成日欄、更新者欄、更新日欄、および通知フラグの各欄が設けられている。
【0148】
「メモ表示情報ID」の欄には、メモ表示情報を識別するための識別情報であるメモ表示情報固有の文字情報が設定されている。
「説明表示情報ID」の欄には、説明表示情報を識別するための識別情報である書類表示情報固有の文字情報が設定されている。
【0149】
また文字メモ情報記憶部162に記憶されたメモ表示情報の「説明表示情報ID」は、説明表示情報記憶部161Dに記憶された説明表示情報の「説明表示情報ID」に関連づけられている。
【0150】
「表示順」の欄には、閲覧情報の説明表示欄に入力されるメモである説明メモ欄を表示する順番を示す数値情報が設定されている。
「位置」の欄には、説明表示情報に基づいて説明表示欄作成部141Dが作成する説明表示欄にメモ情報が入力される位置を示す文字情報が設定されている。
「メモ内容」の欄には、説明表示欄に入力されるメモである説明メモ欄の内容を示す文字情報が設定されている。
【0151】
「作成者」の欄には、メモ表示情報を作成した者を示す文字情報が設定されている。
「作成日」の欄には、メモ表示情報を作成した日付を示す日付情報が設定されている。
「更新者」の欄には、メモ表示情報を更新した者を示す文字情報が設定されている。
「更新日」の欄には、メモ表示情報を更新した日付を示す日付情報が設定されている。
【0152】
「通知フラグ」の欄には、メモ通知手段150によって管理者300にメモ情報が入力されたことを通知したかどうかの文字情報が設定されている。通知フラグの例としては、通知が完了済であることを示す「済」、または通知が未完了であることを示す「未」が設定される。
【0153】
文字メモ情報記憶部162が記憶するメモ表示情報は具体的に、メモ表示情報IDが「EM001」であり、説明表示情報IDが「E001」であり、表示順が「1」であり、位置が「最終段落下」であり、メモ内容が「CPUのコア数により…(以下省略)」であり、作成者が「EEE」であり、作成日が「2022.05.24」であり、更新者が「EEE」であり、更新日が「2022.05.24」であり、通知フラグが「済」である、という情報が記憶されている。
【0154】
図15は、動画メモ情報記憶部が記憶する動画メモ情報の情報構造例を示す図である。
図15に示すように、動画メモ情報記憶部163が記憶する動画メモ情報には、動画メモ情報ID欄、説明表示情報ID欄、動画情報ID欄、表示順欄、タイムスタンプ欄、メモ内容欄、作成者欄、作成日欄、更新者欄、更新日欄、および通知フラグの各欄が設けられている。
【0155】
「動画メモ情報ID」の欄には、動画メモ情報を識別するための識別情報である動画メモ情報固有の文字情報が設定されている。
「説明表示情報ID」の欄には、説明表示情報を識別するための識別情報である説明表示情報固有の文字情報が設定されている。
【0156】
「動画情報ID」の欄には、動画情報を識別するための識別情報である動画情報固有の文字情報が設定されている。
また動画メモ情報記憶部163に記憶された動画メモ情報の「動画情報ID」は、動画情報記憶部166に記憶された動画情報の「動画情報ID」に関連づけられている。
【0157】
「表示順」の欄には、説明表示欄に表示される動画情報に入力されるメモである動画情報メモ欄を表示する順番を示す数値情報が設定されている。
「タイムスタンプ」の欄には、動画閲覧表示情報に基づいて動画情報メモ表示欄作成部142Cが作成する動画情報メモ表示欄にメモ情報が入力される時間位置を示す文字情報が設定されている。
「メモ内容」の欄には、動画情報メモ表示欄に入力されるメモである動画情報メモ欄の内容を示す文字情報が設定されている。
【0158】
「作成者」の欄には、動画メモ情報を作成した者を示す文字情報が設定されている。
「作成日」の欄には、動画メモ情報を作成した日付を示す日付情報が設定されている。
「更新者」の欄には、動画メモ情報を更新した者を示す文字情報が設定されている。
「更新日」の欄には、動画メモ情報を更新した日付を示す日付情報が設定されている。
【0159】
「通知フラグ」の欄には、メモ通知手段150によって管理者300にメモ情報が入力されたことを通知したかどうかの文字情報が設定されている。通知フラグの例としては、通知が完了済であることを示す「済」、または通知が未完了であることを示す「未」が設定される。
【0160】
動画メモ情報記憶部163が記憶する動画メモ情報は具体的に、動画メモ情報IDが「DM001」であり、動画閲覧表示情報IDが「E001」であり、動画情報IDが「D001」であり、表示順が「1」であり、タイムスタンプが「2:34:15」であり、メモ内容が「隠れて見えづらいが…(以下省略)」であり、作成者が「FFF」であり、作成日が「2022.05.26」であり、更新者が「FFF」であり、更新日が「2022.05.26」であり、通知フラグが「未」である、という情報が記憶されている。
【0161】
図16は、閲覧者が操作する閲覧端末機器、または管理者が操作する管理端末機器から要求情報される要求情報を情報提供装置が受け付けてから、閲覧端末機器または管理端末機器で情報を閲覧、あるいは管理端末機器で情報を編集するまでの処理を示すフローチャートである。以下、図16に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
【0162】
〔ステップS11〕
情報提供装置100は要求情報を受け付ける。具体的には、閲覧者200が操作する閲覧端末機器210、または管理者300が操作する管理端末機器310から送信された要求情報を情報提供装置100が受け付ける。
【0163】
〔ステップS12〕
情報提供装置100はユーザー識別情報を受け付ける。具体的には、ステップS11で情報提供装置100が受け付けた要求情報に含まれるユーザー識別情報をユーザー識別情報受付手段110が受け付ける。
【0164】
〔ステップS13〕
情報提供装置100はユーザー識別情報によるユーザーを判断する。具体的には、ステップS12でユーザー識別情報受付手段110が受け付けたユーザー識別情報に基づいて、ユーザーが閲覧者200であるか、あるいは管理者300であるかを、情報記憶手段160に記憶されたユーザー識別情報を参照してユーザー識別情報受付手段110が判断する。
【0165】
ユーザー識別情報受付手段110がユーザー識別情報に基づいてユーザーを閲覧者200であると判断したときは処理をステップS14に進め、ユーザー識別情報受付手段110がユーザー識別情報に基づいてユーザーを管理者300であると判断したときは処理をステップS15に進める。
【0166】
〔ステップS14〕
情報提供装置100は情報を提供する。具体的には、情報提供手段140が閲覧表示情報およびメモ表示情報を作成し、閲覧者200が操作する閲覧端末機器210、または管理者300が操作する管理端末機器310に送信することで閲覧メモ表示情報を情報提供手段140が提供する。
【0167】
〔ステップS15〕
情報提供装置100は要求情報による要求情報を判断する。具体的には、ステップS11で情報提供装置100が受け付けた要求情報に基づいて、管理者300の要求情報が閲覧情報の編集であるか、あるいは閲覧情報の閲覧であるかを、ユーザー識別情報受付手段110が判断する。
【0168】
ユーザー識別情報受付手段110が要求情報を閲覧情報の編集であると判断したときは処理をステップS16に進め、ユーザー識別情報受付手段110が要求情報を閲覧情報の閲覧であると判断したときは処理をステップS14に進める。
【0169】
図17は、閲覧者が操作する閲覧端末機器、または管理者が操作する管理端末機器から要求情報される要求情報を情報提供手段が受け付けてから、閲覧者が操作する閲覧端末機器、または管理者が操作する管理端末機器に情報提供手段が閲覧情報を提供するまでの処理を示すフローチャートである。以下、図17に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
【0170】
〔ステップS21〕
情報提供手段140は要求情報を受け付ける。具体的には、閲覧者200が操作する閲覧端末機器210、または管理者300が操作する管理端末機器310から要求情報される要求情報を情報提供手段140が受け付ける。
【0171】
〔ステップS22〕
情報提供手段140は閲覧表示情報を作成する。具体的には、ステップS21で情報提供手段140が受け付けた要求情報に基づいて、情報記憶手段160に記憶された情報提供情報から要求情報に対応する閲覧情報を抽出して閲覧表示情報を閲覧表示情報作成部141が作成する。
【0172】
〔ステップS23〕
情報提供手段140はメモ情報を抽出する。具体的には、ステップS21で情報提供手段140が受け付けた要求情報と要求情報に含まれるユーザー識別情報とに基づいて、その要求情報された閲覧情報に関連するユーザーのメモ情報を、情報記憶手段160に記憶されたメモ表示情報または動画メモ情報からメモ抽出部142Aが抽出する。
【0173】
なお、ステップS23の処理で、要求情報された情報に関連するユーザーのメモ情報をメモ抽出部142Aが抽出できなかった場合、すなわち要求情報された閲覧情報に関連するユーザーのメモ情報が存在しなかった場合は処理をステップS25に進めることができる。
【0174】
〔ステップS24〕
情報提供手段140はメモ情報の表示情報を作成する。具体的には、ステップS23でメモ抽出部142Aが抽出したメモ表示情報または動画メモ情報を、ステップS22で閲覧表示情報作成部141が作成した閲覧表示情報内の必要な位置に文字メモ表示欄を文字メモ表示欄作成部142Bが作成し、動画情報メモ表示欄を動画情報メモ表示欄作成部142Cが作成する。
【0175】
〔ステップS25〕
情報提供手段140は閲覧メモ表示情報を提供する。具体的には、ステップS21~ステップS24までの処理で作成された閲覧メモ表示情報を、閲覧者200が操作する閲覧端末機器210、または管理者300が操作する管理端末機器310に情報提供手段140が送信する。
【0176】
図18は、管理者が操作する管理端末機器にメモ通知手段が情報に入力されたメモ情報を通知するまでの処理を示すフローチャートである。以下、図18に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
【0177】
〔ステップS31〕
メモ通知手段150は、現在の時刻が通知時間かどうかを判断する。具体的には、あらかじめ情報記憶手段160に記憶されたプログラム情報に基づいて、現在の時刻が通知時間であるかどうかをメモ通知手段150が備えるメモ通知監視部153が判断する。
【0178】
現在の時刻が通知時間であるとメモ通知監視部153が判断したときは処理をステップS32に進め、現在の時刻が通知時間ではないとメモ通知監視部153が判断したときはステップS31の処理を繰りかえす。
【0179】
〔ステップS32〕
メモ通知手段150はメモ表示情報または動画メモ情報から管理者300に通知されていないメモ情報を抽出する。具体的には、情報記憶手段160に記憶されたメモ表示情報および動画メモ情報のうち、管理者300に通知されていない、通知フラグ欄が「未」であるメモ情報を未通知抽出部151が抽出する。
【0180】
〔ステップS33〕
メモ通知手段150は通知情報を作成する。具体的には、ステップS32で未通知抽出部151が抽出したメモ情報から、ユーザー識別情報を除いた匿名状態の情報に基づいて、メモ通知部152が通知情報を作成する。
【0181】
〔ステップS34〕
メモ通知手段150は通知する。具体的には、ステップS33でメモ通知部152が作成した通知情報を、管理者300が操作する管理端末機器310にメモ通知部152が送信する。
【0182】
〔ステップS35〕
メモ通知手段150は通知フラグを更新する。具体的には、ステップS32で未通知抽出部151が抽出したメモ情報の通知フラグ欄を、通知が完了したものとして「済」にメモ通知部152が更新する。
【0183】
図19は、閲覧者が操作する閲覧端末機器、または管理者が操作する管理端末機器から要求情報されるメモ情報に関する要求情報をメモ情報受付手段が受け付けてから、受け付けたメモ情報を情報記憶手段に記憶するまでの処理を示すフローチャートである。以下、図19に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
【0184】
〔ステップS41〕
メモ情報受付手段130は要求情報を判断する。具体的には、主に閲覧者200が操作する閲覧端末機器210から要求情報されるメモ情報に関する要求情報を、メモ情報の入力であるか、メモ情報の更新であるか、あるいはメモ情報の削除であるかどうかをメモ情報受付手段130が判断する。
【0185】
要求情報されたメモ情報に関する要求情報がメモ情報の入力であるとメモ情報受付手段130が判断したときは処理をステップS42に進め、要求情報されたメモ情報に関する要求情報がメモ情報の更新であるとメモ情報受付手段130が判断したときは処理をステップS43に進め、要求情報されたメモ情報に関する要求情報がメモ情報の削除であるとメモ情報受付手段130が判断したときは処理をステップS44に進める。
【0186】
〔ステップS42〕
メモ情報受付手段130はメモ情報を入力する。具体的には、情報記憶手段160が備える文字メモ情報記憶部162あるいは動画メモ情報記憶部163の該当する記憶部に、ステップS41で受け付けた要求情報のメモ情報を入力する。
【0187】
〔ステップS43〕
メモ情報受付手段130はメモ情報を更新する。具体的には、ステップS41で受け付けた要求情報のメモ情報を情報記憶手段160が備える文字メモ情報記憶部162あるいは動画メモ情報記憶部163から抽出し、その抽出したメモ情報をステップS41で受け付けた要求情報のメモ情報に更新する。
【0188】
〔ステップS44〕
メモ情報受付手段130はメモ情報を削除する。具体的には、ステップS41で受け付けた要求情報のメモ情報を情報記憶手段160が備える文字メモ情報記憶部162あるいは動画メモ情報記憶部163から抽出し、その抽出したメモ情報を削除する。
【0189】
〔ステップS45〕
メモ情報受付手段130は通知フラグを更新する。具体的には、ステップS42でメモ情報受付手段130に入力されたメモ情報、またはステップS43でメモ情報受付手段130が更新したメモ情報の通知フラグ欄を、通知が完了していないものとして「未」にメモ情報受付手段130が更新する。
【0190】
〔ステップS46〕
メモ情報受付手段130は情報の記憶を確定する。具体的には、ステップS42で情報記憶手段160にメモ情報受付手段130が入力したメモ情報、ステップS43で情報記憶手段160に記憶されてメモ情報受付手段130が更新したメモ情報、またはステップS44で情報記憶手段160に記憶されて削除されたメモ情報を、メモ情報受付手段130が確定して情報記憶手段160に記憶させる。
【0191】
図20は、閲覧端末機器または管理端末機器で表示される書類一覧画面の一例を示す図である。
以下、閲覧端末機器210または管理端末機器310で表示される表示画面の説明をするが、閲覧端末機器210に表示された表示画面を例として説明する。
【0192】
図20に示すように、閲覧端末機器210に表示される表示画面500には、情報提供装置100によって提供された書類の一覧が表示される書類一覧画面510が表示されている。
【0193】
書類一覧画面510は、情報提供手段140が備える閲覧表示情報作成部141内の書類表示欄作成部141Aが作成する。
書類一覧画面510は、複数の親表示欄、複数の子表示欄、および複数の説明表示欄で構成されて管理者300が提供する1つの情報がまとめられた書類がそれぞれの書類表示欄511として表示される。
【0194】
書類一覧画面510に表示された複数の書類表示欄511には、情報記憶手段160に記憶された書類表示情報の書類タイトルが表示される。この書類タイトルを閲覧者200が閲覧し、任意の書類表示欄511を選択することで、閲覧者200は選択した書類の詳細を閲覧することができる。
【0195】
図21は、閲覧端末機器または管理端末機器で表示される詳細画面のタイトル表示領域に複数の親タイトルが表示された状態の一例を示す図である。
図21に示すように、閲覧端末機器210に表示される表示画面500には、情報提供装置100によって提供された情報の書類に含まれる書類タイトル、親タイトル、子タイトル、および説明タイトルが表示されるタイトル表示領域520、および説明表示欄が表示される説明表示領域530が表示されている。
【0196】
タイトル表示領域520の上段には、閲覧者200が選択した書類の書類タイトル521が表示されている。
また書類タイトル521の下には、タイトル表示領域520に表示された親タイトル、子タイトル、および説明タイトルの状態を示すインジケーター522が表示されている。
【0197】
具体的にインジケーター522は、タイトル表示領域520に親タイトルのみが表示された状態と、タイトル表示領域520に親タイトルから展開された子タイトルが表示された状態と、子タイトルから説明タイトルが展開された状態と、を示すことができる。
【0198】
さらに具体的には、インジケーター522の3段階で表示される左側の1段目が点灯している状態では、タイトル表示領域520に親タイトルのみが表示された状態を示している。
【0199】
また、インジケーター522の3段階で表示される中央の2段目が点灯している状態では、タイトル表示領域520に親タイトルから展開された子タイトルが表示された状態を示している。
【0200】
さらに、インジケーター522の3段階で表示される右側の3段目が点灯している状態では、タイトル表示領域520に子タイトルから展開された説明タイトルが表示された状態を示している。
【0201】
なお、閲覧者200がインジケーター522の任意の場所を選択することで、タイトル表示領域520の状態を変化させることができる。例えば、インジケーター522の左側の1段目を選択することで親タイトルのみが表示された状態、中央の2段目を選択することですべての親タイトルから子タイトルが展開された状態、右側の3段目を選択することですべての子タイトルから説明タイトルが展開された状態にすることができる。
【0202】
図21の状態では、インジケーター522の3段階で表示される左側の1段目が点灯しているため、インジケーター522の下には、情報提供装置100によって提供された情報の書類に含まれる親タイトルのみが複数表示されている。
【0203】
書類タイトル521は、情報提供手段140が備える閲覧表示情報作成部141内の書類表示欄作成部141Aが作成する書類表示欄の一部であり、親タイトル523は情報提供手段140が備える閲覧表示情報作成部141内の親表示欄作成部141Bが作成する親表示欄の一部である。
【0204】
タイトル表示領域520に表示された複数の親タイトル523を閲覧者200が閲覧し、任意の親タイトル523を閲覧者200が選択することで親タイトル523から子タイトルが展開される。
【0205】
図22は、閲覧端末機器または管理端末機器で表示される詳細画面のタイトル表示領域に任意の親タイトルから展開された子タイトルが表示された状態の一例を示す図である。
図22に示すように、インジケーター522の3段階で表示される中央の2段目が点灯しているため、インジケーター522の下には、情報提供装置100によって提供された情報の書類に含まれる任意の親タイトルから展開された子タイトル524が複数表示されている。
【0206】
子タイトル524は、情報提供手段140が備える閲覧表示情報作成部141内の子表示欄作成部141Cが作成する子表示欄の一部である。
タイトル表示領域520に表示された任意の親タイトル523から展開された子タイトル524を閲覧者200が閲覧し、任意の子タイトル524を閲覧者200が選択することで子タイトル524から説明タイトルが展開される。
【0207】
図23は、閲覧端末機器または管理端末機器で表示される詳細画面のタイトル表示領域に任意の子タイトルから展開された説明タイトルが表示された状態の一例を示す図である。
図23に示すように、インジケーター522の3段階で表示される右側の3段目が点灯しているため、インジケーター522の下には、情報提供装置100によって提供された情報の書類に含まれる任意の子タイトル524から展開された説明タイトル525が複数表示されている。
【0208】
説明タイトル525は、情報提供手段140が備える閲覧表示情報作成部141内の説明表示欄作成部141Dが作成する説明表示欄の一部である。
タイトル表示領域520に表示された任意の子タイトル524から展開された説明タイトル525を閲覧者200が閲覧し、任意の説明タイトル525を閲覧者200が選択することで説明表示領域530に説明表示欄が表示される。
【0209】
図24は、閲覧端末機器または管理端末機器で表示される詳細画面の説明表示領域に説明表示欄が表示された状態の一例を示す図である。
図24に示すように、説明表示領域530の上段には、閲覧者200が選択した説明タイトル531が表示されている。
また説明タイトル531の下には、説明内容532が表示されている。この説明内容532には、画像情報532Aやメモ入力ボタン532Bを含むことができる。
【0210】
閲覧者200がメモ入力ボタン532Bを選択することで、メモ表示情報の入力状態となり、閲覧者200が一般には公開されないメモ表示情報を入力することができる。入力された説明メモ情報はメモ情報受付手段130が受け付ける。ここで入力された説明メモ情報は、入力した閲覧者200だけが閲覧することができる。
【0211】
なおメモ入力ボタン532Bには、入力されたメモ表示情報が一般に公開されないということが閲覧者200に伝わるように、例えば「Myメモ情報を入力」など、個人的なメモ機能であることを表示するとよい。
説明タイトル525および説明内容532は、情報提供手段140が備える閲覧表示情報作成部141内の説明表示欄作成部141Dが作成する説明表示欄の一部である。
【0212】
図25は、閲覧端末機器または管理端末機器で表示される詳細画面の説明表示領域に説明表示欄と入力されたメモ表示情報が表示された状態の一例を示す図である。
図25に示すように、説明内容532の下部には、閲覧者200によって入力されたメモ表示情報が文字メモ表示欄533に表示されている。表示されている文字メモ表示欄533は、そのメモ表示情報を入力した閲覧者200のみが閲覧することができる。
【0213】
ここでは説明内容532の下部に設けられたメモ入力ボタン532Bを閲覧者200が選択することで、文字メモ入力位置特定部131Aがメモ表示情報の位置が説明内容532の下部として特定してメモ表示情報を文字メモ情報受付部131Bが受け付けている。
【0214】
この他、例えば説明内容532に記載された任意のキーワードを閲覧者200が選択し、その状態で閲覧者200がメモ入力ボタン532Bを選択することで、キーワードが記載された位置を文字メモ入力位置特定部131Aが特定してメモ表示情報を文字メモ情報受付部131Bが受け付けることもできる。この場合、入力された説明メモ情報は、キーワードから吹き出し表示された吹出表示でメモ表示情報が表示されてもよい。
【0215】
文字メモ表示欄533は、情報提供手段140が備えるメモ表示作成部内のメモ抽出部142Aが閲覧者200によって入力されたメモ表示情報を抽出して、文字メモ表示欄作成部142Bが作成する文字メモ表示欄の一部である。
【0216】
図26は、閲覧端末機器または管理端末機器で表示される詳細画面の説明表示領域に動画情報を含む説明表示欄が表示された状態の一例を示す図である。
図26に示すように、説明タイトル531の下には、説明内容532が表示されており、この説明内容532には動画情報532Cを含むことができ、メモ入力ボタン532Bは動画情報532Cに関連付けられている。
【0217】
閲覧者200がメモ入力ボタン532Bを動画情報532Cが再生された状態で選択することで、再生中の動画情報532Cの経過時間がタイムスタンプとして記録され、タイムスタンプに関連させた動画メモ情報の入力状態となり、閲覧者200が一般には公開されない動画メモ情報を入力することができる。入力された動画メモ情報はメモ情報受付手段130が受け付ける。ここで入力された動画メモ情報は、入力した閲覧者200だけが閲覧することができる。この他、閲覧者200に任意のタイムスタンプと動画情報メモとを入力させてもよい。
【0218】
図27は、閲覧端末機器または管理端末機器で表示される詳細画面の説明表示領域に説明表示欄と入力された動画メモ情報が表示された状態の一例を示す図である。
図25に示すように、説明内容532の下部には、閲覧者200によって入力された動画メモ情報が動画情報メモ表示欄534に表示されている。表示されている動画情報メモ表示欄534は、その動画メモ情報を入力した閲覧者200のみが閲覧することができる。
【0219】
ここでは説明内容532の下部に設けられたメモ入力ボタン532Bを動画情報532Cが再生された状態で閲覧者200が選択することで、動画メモ入力位置特定部132Aが動画メモ情報を入力する動画情報532Cを再生した際の経過時間をタイムスタンプとして特定して、動画メモ情報を動画メモ情報受付部132Bが受け付けている。
【0220】
動画情報メモ表示欄534は、情報提供手段140が備えるメモ表示作成部内のメモ抽出部142Aが閲覧者200によって入力された動画メモ情報を抽出して、動画情報メモ表示欄作成部142Cが作成する動画情報メモ表示欄の一部である。
【0221】
図28は、メモ通知手段が通知手段としてメールで管理者に通知する際のメールの作成例を示す図である。
図28に示すように、メモ通知手段150が作成する管理者300宛に送信する通知メール600には、メモ情報の入力情報として、例えばメモ通知監視部153が監視した期間である監視期間通知部610、入力されたメモ情報の件数通知部620、入力されたメモ情報の内容メモ内容通知部630が表示される。
【0222】
通知メール600は、メモ通知手段150が備える未通知抽出部151が管理者300に通知されていないメモ情報を抽出し、メモ通知部152が管理者300宛に送信するために作成したものである。
【0223】
内容メモ内容通知部630は、その内容にメモ情報が入力された書類の書類名や、メモ情報が入力された書類内の位置や、メモ情報が入力日時などの情報を含むことができるが、メモ情報を入力した閲覧者200の情報は通知されない。
【0224】
以上のように、本実施の形態の情報提供装置100では、閲覧者200が情報を閲覧する際に情報に対する間違いの気づきや、気になる所、分かりづらい所、発見した新しいやり方など様々なメモ情報を情報提供装置100に記憶させることができ、その情報提供装置100に記憶されたメモ情報は、情報提供装置100に記憶させた閲覧者200のみが閲覧することができる。
【0225】
また管理者300は、メモ通知手段150によって匿名化されたメモ情報が通知される。この通知されたメモ情報には、情報に対する閲覧者200が間違いの気づきや、気になる所、分かりづらい所、発見した新しいやり方など様々なメモ情報が含まれており、この通知されたメモ情報に基づいて管理者300は情報を更新することができるので、情報の鮮度と精度が向上される。
【符号の説明】
【0226】
100 情報提供装置
110 ユーザー識別情報受付手段
120 閲覧情報編集受付手段
130 メモ情報受付手段
140 情報提供手段
141 閲覧表示情報作成部
142 メモ表示情報作成部
150 メモ通知手段
160 情報記憶手段
200、201、202、203 閲覧者
210、211、212、213 閲覧端末機器
300 管理者
310 管理端末機器
400 ネットワーク
1000 情報提供システム
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28