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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024050329
(43)【公開日】2024-04-10
(54)【発明の名称】情報処理システム
(51)【国際特許分類】
   H04N 23/60 20230101AFI20240403BHJP
   H04L 67/06 20220101ALI20240403BHJP
【FI】
H04N23/60 300
H04L67/06
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022157145
(22)【出願日】2022-09-29
(71)【出願人】
【識別番号】000003757
【氏名又は名称】東芝ライテック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】加藤 俊也
(72)【発明者】
【氏名】西垣 英則
(72)【発明者】
【氏名】石坂 大介
(72)【発明者】
【氏名】平松 拓朗
(72)【発明者】
【氏名】渡邉 将人
(72)【発明者】
【氏名】杉田 瑞樹
(72)【発明者】
【氏名】小林 勝之
(72)【発明者】
【氏名】石北 徹
【テーマコード(参考)】
5C122
【Fターム(参考)】
5C122DA11
5C122EA01
5C122FH11
5C122GA24
5C122GC06
5C122GC07
5C122GC14
5C122GC18
5C122GC38
5C122GC52
5C122HB01
5C122HB09
(57)【要約】
【課題】情報管理の機能の維持を図ること。
【解決手段】情報処理システムは、カメラ付きの照明装置と、照明装置とネットワークを通じて通信可能なサーバ装置とを備える。情報処理システムは、照明装置により撮影された撮影画像の内容、又は照明装置とサーバ装置との間の通信状況に応じて、撮影画像の保存態様を変更する。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
カメラ付きの照明装置と;
前記照明装置とネットワークを通じて通信可能なサーバ装置と;
を備える情報処理システムであって、
前記照明装置と前記サーバ装置との間の通信状況、又は前記照明装置により撮影された撮影画像の内容に応じて、前記撮影画像の保存態様を変更する
ことを特徴とする情報処理システム。
【請求項2】
前記照明装置は、
前記撮影画像を前記サーバ装置に転送するタイミングで、前記サーバ装置との通信を正常に行えない状態である場合、前記照明装置の内部に転送対象となる前記撮影画像を保存する第1の制御部;
を備えることを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記第1の制御部は、
前記撮影画像を前記サーバ装置に転送するタイミングで、前記サーバ装置との通信を正常に行える状態である場合、前記照明装置に保存されている前記撮影画像のうち、前記サーバ装置に未転送の状態である前記撮影画像を前記サーバ装置に転送する
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記第1の制御部は、
前記サーバ装置から受信した前記撮影画像に対する指示に従って、前記撮影画像を内部的に保存する
ことを特徴とする請求項2または3に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記サーバ装置は、
前記撮影画像を保存し、
前記撮影画像の解析結果が所定の条件を満たしているか否かを判定し、
前記撮影画像の解析結果が所定の条件を満たしていると判定した場合、前記撮影画像を保存対象とする旨の指示を前記照明装置に送信する第2の制御部;
を備えることを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記第2の制御部は、
前記撮影画像を解析した結果、前記撮影画像から所定のイベントが検出された場合、前記撮影画像を保存対象とする旨の指示を前記照明装置に送信する
ことを特徴とする請求項5に記載の情報処理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、カメラ等により撮像した画像を用いた処理が行われている。たとえば、照明装置に設けられたカメラ等により撮像を行い、撮像した画像を用いて情報の管理を行う技術が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2021-54541号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記の従来技術には、情報管理の機能を維持する上で改善の余地がある。たとえば、従来技術では、照明装置から所定時間ごとにアップロード撮影された画像がネットワーク上のサーバで管理されているが、通信エラーなどにより記録データに欠損が生じるおそれがある。記録データに欠損が生じた場合、情報管理の機能を維持することが難しい。
【0005】
そこで、本開示では、情報管理の機能の維持を図ることができる情報処理システムを提案する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態の一例に係る情報処理システムは、カメラ付きの照明装置と、照明装置とネットワークを通じて通信可能なサーバ装置とを備える。情報処理システムは、照明装置により撮影された撮影画像の内容、又は照明装置とサーバ装置との間の通信状況に応じて、撮影画像の保存態様を変更する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1図1は、実施形態に係る管理システムの構成例を示す図である。
図2図2は、実施形態に係る照明装置の外観構成の一例を示す斜視図である。
図3図3は、実施形態に係る情報処理システムによる処理の概要を示す図である。
図4図4は、実施形態に係る照明装置の機能構成の一例を示すブロック図である。
図5図5は、実施形態に係る照明装置が備える画像記憶部に記憶される情報の概要を示す図である。
図6図6は、実施形態に係る中継器の機能構成の一例を示すブロック図である。
図7図7は、実施形態に係るサーバ装置の機能構成の一例を示すブロック図である。
図8図8は、実施形態に係るサーバ装置が備える画像記憶部に記憶される情報の概要を示す図である。
図9図9は、実施形態に係る情報処理システムにおける処理の流れを示すシーケンス図である。
図10図10は、実施形態に係る照明装置による処理の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下に説明する実施形態に係る情報処理システム1は、カメラ付きの照明装置100と、照明装置100とネットワークを通じて通信可能なサーバ装置300とを備え、照明装置100により撮影された撮影画像の内容、又は照明装置100とサーバ装置300との間の通信状況に応じて、撮影画像の保存態様を変更する。
【0009】
また、実施形態に係る情報処理システム1は、照明装置100は、撮影画像をサーバ装置300に転送するタイミングで、サーバ装置300との通信を正常に行えない状態である場合、照明装置100の内部に転送対象となる撮影画像を保存する制御部50(「第1の制御部」の一例)を備える。
【0010】
また、実施形態に係る情報処理システム1において、制御部50は、撮影画像をサーバ装置300に転送するタイミングで、サーバ装置300との通信を正常に行える状態である場合、照明装置100に保存されている撮影画像のうち、サーバ装置300に未転送の状態である撮影画像をサーバ装置300に転送する。
【0011】
また、実施形態に係る情報処理システム1において、制御部50は、サーバ装置300から受信した撮影画像に対する指示に従って、撮影画像を内部的に保存する。
【0012】
また、実施形態に係る情報処理システム1において、サーバ装置300は、撮影画像を保存し、撮影画像の解析結果が所定の条件を満たしているか否かを判定し、撮影画像の解析結果が所定の条件を満たしていると判定した場合、撮影画像を保存対象とする旨の指示を照明装置100に送信する制御部330(「第2の制御部」の一例)を備える。
【0013】
また、実施形態に係る情報処理システム1において、制御部330は、撮影画像を解析した結果、撮影画像から所定のイベントが検出された場合、撮影画像を保存対象とする旨の指示を照明装置100に送信する。
【0014】
従来、災害の発生に備えて備蓄物を管理する管理システムが提案されている。かかるシステムでは、備蓄物を実際に保管する事業者から備蓄物の情報をサーバ装置へ送信することで、自治体は備蓄物を管理している。かかるシステムとして、たとえば、ネットワーク管理型のネットワークカメラを備えたカメラ付き照明器具システムが利用されている。
【0015】
このような照明器具システムでは、ネットワークカメラにより撮影された画像(録画データ)が所定時間(たとえば、1分)ごとにクラウドサーバに保存される。このため、ネットワークを通じて、ネットワークカメラとクラウドサーバとの間で定期的に録画データの送受信が行われることになる。しかし、ネットワークに何らかの障害が発生し、ネットワークカメラとクラウドサーバとの間で正常な通信を行えない場合、クラウドサーバ側で録画データを取得できず、録画データが欠損するおそれがある。記録データに欠損が生じた場合、情報管理の機能を維持することが難しい。
【0016】
このようなことから、本開示は、情報管理の機能の維持を図ることができる情報処理システムを提案する。以下、図1図10を参照して、実施形態に係る情報処理システム1について説明する。
【0017】
[実施形態]
(情報処理システムの構成例)
以下、実施形態に係る情報処理システム1の構成の一例について説明する。図1に、実施形態に係る情報処理システム1の構成例を示す。図1に示す情報処理システム1は、照明装置100と、中継器200と、サーバ装置300と、表示装置400とを有する。情報処理システム1には、複数の照明装置100や、複数の中継器200や、複数のサーバ装置300や、複数の表示装置400が含まれてもよい。
【0018】
照明装置100は、有線または無線によりLAN(Local Area Network)などのネットワークに接続する。照明装置100は、ネットワークを通じて、中継器200と通信する。また、照明装置100は、中継器200を通じて、サーバ装置300との間で各種データを送受信する。
【0019】
サーバ装置300は、有線または無線によりWAN(Wide Area Network)などのネットワークに接続する。サーバ装置300は、ネットワークを通じて、中継器200や、表示装置400と通信する。なお、サーバ装置300は、任意の装置(ゲートウェイ装置など)を介して表示装置400と通信してもよい。
【0020】
ネットワークは、インターネット、電話回線網、衛星通信網などの公衆回線網や、Ethernet(登録商標)を含む各種のLAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)などを含んでもよい。また、ネットワークは、IP-VPN(Internet Protocol-Virtual Private Network)などの専用回線網を含んでもよい。また、ネットワークは、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)など無線通信網を含んでもよい。
【0021】
照明装置100は、ネットワークカメラなどのカメラ付きの照明装置である。たとえば、照明装置100は、カメラと照明器具とが一体となって構成される。たとえば、照明装置100は、工場などの構造物の天井に設置され、点灯により床面を照明する。図2に、実施形態に係る照明装置100の外観構成の一例を示す。
【0022】
図2に示すように、実施形態に係る照明装置100は、天井直付けタイプの照明装置であり、いわゆるベースライトである。図2に示す例において、照明装置100は、カメラユニット20と照明ユニット30とを有する。なお、照明装置100は、ベースライトに限られず、シーリングライトやダウンライト、スポットライトなどであってもよい。
【0023】
カメラユニット20は、照明装置100の周囲の所定の領域を撮影する撮影装置である。図1では、カメラユニット20は、カメラ21の画角に対応する領域AR(撮影範囲)を撮影する。たとえば、カメラユニット20は、領域AR内に人TGが位置する場合、人TGを含む画像(映像)を撮影する。照明ユニット30は、光源の点灯によりカメラユニット20の撮影領域の少なくとも一部を照明する照明装置である。すなわち、カメラユニット20の撮影領域と、照明ユニット30が照明する範囲とは一致してもよく、一致しなくてもよい。また、カメラユニット20は、照明ユニット30と一体に配設されていなくてもよく、カメラユニット20と照明ユニット30との間に空間を設けて配設されてもよい。
【0024】
中継器200は、中継処理を行う機能を有する装置である。たとえば、中継器200は、いわゆるゲートウェイとして機能する情報処理装置(コンピュータ)である。
【0025】
サーバ装置300は、照明装置100(カメラユニット20)により撮影された画像(録画データ)を記録し、記録した画像(録画データ)を管理する情報処理装置である。サーバ装置300は、典型的には、汎用的なサーバ装置やワークステーションなどである。または、サーバ装置300は、単独のサーバにより実現されてもよいし、複数のサーバ装置及び複数のストレージ装置が協働して動作するクラウドシステムなどにより実現されてもよい。
【0026】
表示装置400は、サーバ装置300により管理されている画像(録画データ)を表示するための各種機能を有する情報処理装置である。各種処理機能には、通信機能や、表示機能や、ウェブブラウンジング機能などが含まれ得る。たとえば、表示装置400は、照明装置100が設置された工場の管理者により利用される。表示装置400は、スマートデバイス(スマートフォン、又はタブレット)、PDA、デスクトップ型やラップトップ型のパーソナルコンピュータなどにより実現される。
【0027】
(情報処理システムによる処理の概要)
以下、図1図3を用いて、実施形態に係る管理システムによる処理の概要について説明する。図3に、実施形態に係る情報処理システムによる処理の概要を示す。
【0028】
照明装置100は、中継器200を通じて、所定のタイミングで、撮影画像のデータ(録画データ)をサーバ装置300に転送(アップロード)する。照明装置100が録画データをサーバ装置300に転送する所定のタイミングは、たとえば、照明装置100が設置されている工場の管理者により予め設定される。また、照明装置100は、所定の単位で、撮影画像のデータをサーバ装置300に転送できる。たとえば、照明装置100は、前回の転送後、所定のタイミングに至るまでに撮影された撮影画像の全てのデータを一度にサーバ装置300に転送してもよいし、数回に分けて転送してもよい。
【0029】
また、照明装置100は、撮影画像のデータを転送する所定のタイミングで、サーバ装置300との間の通信を正常に行えない状態である場合、転送対象となる撮影画像のデータを自装置の内部に保存する。そして、照明装置100は、自装置の内部に保存した撮影画像のデータについて転送状況を登録する。具体的には、照明装置100は、自装置の内部に保存した撮影画像について、未転送であることを示す情報を対応付けて登録する。
【0030】
また、照明装置100は、撮影画像のデータを転送する所定のタイミングで、サーバ装置300と正常に通信を行える状態である場合、照明装置100に保存されている撮影画像のデータのうち、サーバ装置300に未転送の状態である撮影画像のデータがあるか否かを確認する。照明装置100は、未転送の状態である撮影画像のデータがある場合、未転送の状態である撮影画像を、転送対象の撮影画像のデータとともに、サーバ装置300に転送する。
【0031】
サーバ装置300は、照明装置100から受信した撮影画像のデータを逐次保存する。また、サーバ装置300は、撮影画像の内容を解析し、撮影画像の内容が所定の条件を満たしているか否かを判定する。たとえば、図3に示すように、サーバ装置300は、撮影画像から所定のイベントが検出されたか否かを判定する。所定のイベントの具体例としては、たとえば、監視ポイントである撮影範囲に人が検出された場合や、搬送される商品数に異常がある場合などが想定される。サーバ装置300は、撮影画像の内容に所定のイベントが発生している場合、撮影画像の内容が所定の条件を満たしていると判定する。
【0032】
サーバ装置300は、撮影画像の内容が所定の条件を満たしていると判定した場合、撮影画像を保存対象とする旨の指示を照明装置100に送信する。図3に示すように、サーバ装置300は、撮影画像のフレーム単位で、保存対象とする旨の指示を照明装置100に送信してもよいし、保存対象とする最初のフレームと最後のフレームを照明装置100に通知してもよい。
【0033】
照明装置100は、サーバ装置300から受信した撮影画像に対する指示に従って、撮影画像のデータを内部的に保存する。すなわち、照明装置100は、サーバ装置300に転送した(一時的に保存しておいた)撮影画像のデータの中から、サーバ装置300から受信した保存対象とする指示に該当する撮影画像のデータを最終的に保存する。
【0034】
このように、実施形態に係る情報処理システム1は、照明装置100とサーバ装置300との間で正常な通信を行えない状態である場合、照明装置100の内部に転送対象となる撮影画像のデータを保存する。このようにして、実施形態に係る情報処理システム1は、通信エラーなどによる録画データの欠損を防止し、情報管理の機能の維持を図ることができる。また、実施形態に係る情報処理システム1は、撮影画像の内容が所定の条件を満たしている撮影画像のデータが、照明装置100およびサーバ装置300の双方に保存される。このようにして、実施形態に係る情報処理システム1は、情報管理に有益な録画データを冗長化でき、情報管理の機能の維持を図ることができる。
【0035】
(機能構成例)
(照明装置の構成例)
以下、図4を用いて、実施形態に係る照明装置100の機能構成の一例について説明する。図4に、実施形態に係る照明装置100の機能構成の一例を示す。実施形態に係る照明装置100は、ネットワークカメラなどのカメラ付きの照明装置であり(たとえば、図2参照)、図4に示すように、通信部10と、カメラユニット20と、照明ユニット30と、記憶部40と、制御部50とを有する。
【0036】
通信部10は、中継器200などの他の装置との間で情報の送受信を行う。通信部10は、たとえば、所定の通信回路またはNIC(Network Interface Card)などによって実現され得る。通信部10は任意の通信方式をサポートできる。通信部10がサポートする通信方式には、たとえば、ローカルエリアネットワーク(LAN)などの無線通信や、有線通信や、赤外線通信などが含まれていてもよい。
【0037】
カメラユニット20は、カメラ21と、カメラ制御部22と、記憶部23とを有する。カメラ21は、たとえば、CCD(Charge Coupled Device)や、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)など、電子的に画像を取得する撮像素子を備え、所定の画角を撮影して画像データ(「画像」ともいう)を生成できる。カメラ21は、所定の位置に配置され、特定空間を撮像できる。なお、画像データは、動画データであってもよく、静止画データであってもよい。
【0038】
カメラ制御部22は、カメラ21による撮影を制御する。また、カメラ制御部22は、カメラ21の撮影により生成した画像データを制御部50に出力する。
【0039】
記憶部23は、カメラユニット20の各種制御を実現するためのプログラムやデータを記憶する。記憶部23は、カメラ21が撮影した画像、またはカメラ21の撮影により生成した画像データを記憶してもよい。記憶部23は、たとえば、RAM(Random Access Memory)やフラッシュメモリ(Flash Memory)などの半導体メモリ素子、または、ハードディスクや光ディスクなどの記憶装置によって実現され得る。
【0040】
照明ユニット30は、光源31と、照明制御部32と、記憶部33とを有する。光源31は、たとえば、LED(Light Emitting Diode)などの半導体発光素子を有する。光源31は、照明制御部32から出力された制御信号に応じた態様で点灯または消灯する。
【0041】
照明制御部32は、光源31の点灯および消灯を制御する。照明制御部32は、消灯する光源31を点灯し、あるいは点灯する光源31を消灯する。光源31の調光が可能な照明ユニット30の場合、照明制御部32は、光源31の調光度を制御してもよい。
【0042】
記憶部33は、照明ユニット30の各種制御を実現するためのプログラムやデータを記憶する。記憶部33は、たとえば、RAMやフラッシュメモリなどの半導体メモリ素子、または、ハードディスクや光ディスクなどの記憶装置によって実現され得る。なお、記憶部33は、後述する記憶部40に設けられていてもよい。
【0043】
記憶部40は、各種情報を記憶する。たとえば、記憶部40は、制御部50により実行される各種制御を実現するためのプログラムおよびデータを記憶できる。記憶部40は、たとえば、RAMやフラッシュメモリなどの半導体メモリ素子、または、ハードディスクや光ディスクなどの記憶装置によって実現され得る。また、記憶部40がフラッシュメモリにより実現される場合、SDカードなどの着脱可能な可搬型の記録メディアにより実装されてもよい。
【0044】
記憶部40は、撮影画像のデータをサーバ装置300に転送(アップロード)する処理や、サーバ装置300からの指示に応じて撮影画像のデータを内部的に保存する処理などを実行するための機能を提供するプログラムを記憶できる。なお、記憶部40は、目的に応じた種々のプログラムおよびデータを記憶できる。たとえば、記憶部40は、照明装置100において、撮影画像の解析処理を実行する場合、画像の解析処理を実行するための機能を提供するプログラムおよびデータを記憶してもよい。また、記憶部40は、記憶部23に記憶される情報や記憶部33に記憶される情報を記憶してもよい。
【0045】
図4に示すように、記憶部40は、照明装置100の内部に保存される撮影画像のデータに関する各種情報を記憶する画像記憶部41を有する。図5を用いて、画像記憶部41に記憶される情報の概要について説明する。図5に、実施形態に係る照明装置100が備える画像記憶部41に記憶される情報の概要を示す。
【0046】
図5に示すように、画像記憶部41は、「画像ファイルNo.」の項目や、「撮影日時」の項目や、「転送状況」の項目や、「保存フラグ」の項目などといった複数の項目を有しており、これらの項目は相互に対応付けられている。
【0047】
「画像ファイルNo.」の項目には、撮影画像のデータが保存されているファイルを特定するためのファイル識別情報が記憶されている。「撮影日時」の項目には、撮影画像のデータが取得された(撮像された)日時を示す情報が記憶される。「転送状況」の項目には、該当のファイルに保存されている撮影画像のデータがサーバ装置300に転送済みの状態である否かを示す情報が記憶される。「保存フラグ」の項目には、該当のファイルに保存されている撮影画像のデータが内部的に保存されているか否かを示す情報が記憶される。
【0048】
たとえば、図5に示す例では、「画像ファイルNo.」が「画像ex1111」で特定される撮影画像のデータのうち、2022年10月1日12時20分から12時24分までの5分間の撮影画像のデータ(録画データ)が内部的に保存されている状態である。また、図5に示す例では、「画像ファイルNo.」が「画像ex1112」で特定される撮影画像のデータのうち、2022年10月2日12時16分から12時26分までの10分間の撮影画像のデータ(録画データ)がサーバ装置300に未転送の状態である。
【0049】
制御部50は、たとえば、照明装置100の各部を制御する制御回路であり、各種の処理手順などを規定したプログラム及び所要データを格納するための内部メモリを有し、これらによって種々の処理を実行する。制御部50は、マイクロコンピュータなどにより実現され得る。マイクロコンピュータは、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)などのプロセッサ、及びROM(Read Only Memory)やRAMなどの記憶デバイスを搭載する。ROMには、照明装置100の各部を制御するためのプログラムや各種処理を実行するためのアプリが格納されている。CPUなどのプロセッサが、ROMに格納されたプログラムやアプリを実行することで、マイクロコンピュータによる照明装置100の制御や各種機能が実現される。RAMには、CPUなどのプロセッサによる演算の実行などに必要なメモリ領域として使用される。なお、制御部50は、記憶部40に格納されているプログラムなどを読み込んで、読み込んだプログラムを実行することにより、照明装置100の制御や各種機能を実現してもよい。また、制御部50は、たとえば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)、SoC(System-on-a-chip)などの集積回路により実現されてもよい。
【0050】
図4に示すように、取得部51と、処理部52と、送信部53とを有し、これらの各部により、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部50の内部構成は、図4に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。
【0051】
取得部51は、各種情報を取得する。取得部51は、カメラユニット20から各種情報を取得できる。取得部51は、カメラユニット20が撮像した撮影画像のデータをカメラユニット20から取得できる。取得部51は、照明ユニット30から各種情報を取得できる。取得部51は、記憶部40から各種情報を取得できる。取得部51は、通信部10を介して外部の装置から各種情報を取得できる。たとえば、取得部51は、中継器200から送信された情報を取得できる。
【0052】
処理部52は、カメラユニット20で撮影された撮影画像を処理し、所定の処理を実行する。たとえば、処理部52は、取得部51により取得された撮影画像のデータを、通信部10を介して、中継器200に送信する。
【0053】
また、処理部52は、撮影画像のデータを転送する所定のタイミングで、サーバ装置300との間の通信を正常に行えない状態である場合、転送対象となる撮影画像のデータを自装置の内部に保存する。そして、照明装置100は、自装置の内部に保存した撮影画像のデータについて転送状況を登録する。具体的には、照明装置100は、自装置の内部に保存した撮影画像について、未転送であることを示す情報を対応付けて登録する。
【0054】
また、処理部52は、撮影画像のデータを転送する所定のタイミングで、サーバ装置300と正常に通信を行える状態である場合、記憶部40に保存されている撮影画像のデータのうち、サーバ装置300に未転送の状態である撮影画像のデータがあるか否かを確認する。照明装置100は、未転送の状態である撮影画像のデータがある場合、未転送の状態である撮影画像を、転送対象の撮影画像のデータとともに、サーバ装置300に転送する。
【0055】
また、処理部52は、サーバ装置300からの指示に従って、保存対象となる撮影画像のデータを記憶部40に内部的に保存する。なお、処理部52は、撮影画像の内容を解析する画像処理を実行することもできる。処理部52は、記憶部40に各種情報を格納する。
【0056】
(中継器の構成例)
以下、図6は、実施形態に係る中継器200の機能構成の一例について説明する。図6に、実施形態に係る中継器200の機能構成の一例を示す。図6に示すように、中継器200は、通信部210と、記憶部220と、制御部230とを有する。
【0057】
通信部210は、たとえば、所定の通信回路またはNICなどによって実現される。たとえば、通信部210は、照明装置100やサーバ装置300などの外部装置と通信可能である。また、通信部210は、情報処理システム1の管理者が利用する端末装置や、任意の外部装置と通信可能であってもよい。
【0058】
記憶部220は、各種情報を記憶する。たとえば、記憶部220は、中継器200により実行される各種処理に関する情報を記憶できる。たとえば、RAMやフラッシュメモリなどの半導体メモリ素子、または、ハードディスクや光ディスクなどの記憶装置によって実現される。記憶部220は、中継器200に関する情報を記憶する。記憶部220は、中継器200に関する情報として、たとえば、装置IDや設置位置といった情報を記憶できる。なお、記憶部220が有する情報は上記に限らず、記憶部220は、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。
【0059】
制御部230は、たとえば、中継器200の各部を制御する制御回路であり、各種の処理手順などを規定したプログラム及び所要データを格納するための内部メモリを有し、これらによって種々の処理を実行する。制御部230は、マイクロコンピュータなどにより実現され得る。マイクロコンピュータは、CPUやMPUなどのプロセッサ、及びROMやRAMなどの記憶デバイスを搭載する。ROMには、中継器200の各部を制御するためのプログラムや各種処理を実行するためのアプリが格納されている。CPUなどのプロセッサが、ROMに格納されたプログラムやアプリを実行することで、マイクロコンピュータによる中継器200の制御や各種機能が実現される。RAMには、CPUなどのプロセッサによる演算の実行などに必要なメモリ領域として使用される。なお、制御部230は、記憶部220に格納されているプログラムなどを読み込んで、読み込んだプログラムを実行することにより、中継器200の制御や各種機能を実現してもよい。また、制御部230は、たとえば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)、SoC(System-on-a-chip)などの集積回路により実現されてもよい。
【0060】
図6に示すように、制御部230は、取得部231と、処理部232と、送信部233とを有し、これらの各部により、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部230の内部構成は、図6に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。
【0061】
取得部231は、各種情報を取得する。取得部231は、記憶部220から各種情報を取得できる。取得部231は、通信部210を介して、外部の装置から各種情報を取得できる。たとえば、取得部231は、照明装置100から送信された撮影画像のデータを取得できる。また、たとえば、取得部231は、サーバ装置300から送信された情報(撮影画像を保存対象とする旨の指示)を取得できる。
【0062】
処理部232は、中継器200に関する各種処理を実行する。たとえば、処理部232は、取得部231により取得された撮影画像のデータを送信部233に受け渡す。また、処理部232は、取得部231により取得されたサーバ装置300からの情報を送信部233に受け渡す。
【0063】
送信部233は、通信部210を介して、外部装置に各種情報を送信する。たとえば、送信部233は、処理部232から受け取った撮影画像のデータを、中継器200を通じてサーバ装置300に転送する。また、たとえば、送信部233は、処理部232から受け取ったサーバ装置300からの情報を、中継器200を通じて照明装置100に転送する。
【0064】
(サーバ装置の構成例)
以下、実施形態に係るサーバ装置300の構成例について説明する。図7に、実施形態に係るサーバ装置300の機能構成の一例を示す。サーバ装置300は、照明装置100(カメラユニット20)により撮影された画像(録画データ)を記録し、記録した画像(録画データ)を管理する情報処理装置であり、図7に示すように、通信部310と、記憶部320と、制御部330とを有する。
【0065】
通信部310は、たとえば、所定の通信回路またはNICなどによって実現される。たとえば、通信部310は、中継器200や表示装置400などの外部の装置と通信可能である。また、通信部310は、情報処理システム1の管理者が利用する端末装置や、任意の外部装置と通信可能であってもよい。
【0066】
記憶部320は、各種情報を記憶する。制御部330により実行される各種制御を実現するためのプログラムおよびデータを記憶できる。記憶部320は、たとえば、RAMやフラッシュメモリなどの半導体メモリ素子、または、ハードディスクや光ディスクなどの記憶装置によって実現され得る。記憶部320は、照明装置100から送信された撮影画像のデータを逐次保存する処理や、撮影画像のデータを解析し、解析結果に基づいて撮影画像を保存対象とする旨の指示を照明装置100に送信する処理などを実行するための機能を提供するプログラムを記憶できる。なお、記憶部320は、目的に応じた種々のプログラムおよびデータを記憶できる。
【0067】
図7に示すように、記憶部320は、サーバ装置300の内部に保存される撮影画像のデータに関する各種情報を記憶する画像記憶部321を有する。図8を用いて、画像記憶部321に記憶される情報の概要について説明する。図8に、実施形態に係るサーバ装置300が備える画像記憶部321に記憶される情報の概要を示す。
【0068】
図8に示すように、画像記憶部41は、「画像ファイルNo.」の項目や、「撮影日時」の項目や、「イベント有無」の項目や、「保存状況」の項目などといった複数の項目を有しており、これらの項目は相互に対応付けられている。
【0069】
「画像ファイルNo.」の項目には、撮影画像のデータが保存されているファイルを特定するためのファイル識別情報が記憶されている。「撮影日時」の項目には、撮影画像のデータが取得された(撮像された)日時を示す情報が記憶される。「イベント有無」の項目には、撮影画像の内容に所定のイベントが検出されたか否か否かを示す情報が記憶される。「保存状況」の項目には、撮影画像のデータの保存態様(保存先)を示す情報が記憶される。
【0070】
たとえば、図8に示す例では、「画像ファイルNo.」が「画像ex1111」で特定される撮影画像のデータのうち、2022年10月1日12時20分から12時24分までの5分間の撮影画像のデータ(録画データ)から「イベントEA」が検出されたことが示されている。また、図8に示す例では、「画像ファイルNo.」が「画像ex1111」で特定される撮影画像のデータのうち、2022年10月1日12時15分から12時19分までの5分間の撮影画像データ(録画データ)と、2022年10月1日12時25分から12時27分までの3分間の撮影画像のデータ(録画データ)が自装置(サーバ装置300)に保存されていることが示されている。また、図8に示す例では、2022年10月1日12時20分から12時24分までの5分間の撮影画像のデータ(録画データが自装置(サーバ装置300)および他装置(照明装置100)に保存されていることが示されている。
【0071】
制御部330は、たとえば、サーバ装置300の各部を制御する制御回路であり、各種の処理手順などを規定したプログラム及び所要データを格納するための内部メモリを有し、これらによって種々の処理を実行する。制御部330は、マイクロコンピュータなどにより実現され得る。マイクロコンピュータは、CPUやMPUなどのプロセッサ、及びROMやRAMなどの記憶デバイスを搭載する。ROMには、サーバ装置300の各部を制御するためのプログラムや各種処理を実行するためのアプリが格納されている。CPUなどのプロセッサが、ROMに格納されたプログラムやアプリを実行することで、マイクロコンピュータによるサーバ装置300の制御や各種機能が実現される。RAMには、CPUなどのプロセッサによる演算の実行などに必要なメモリ領域として使用される。なお、制御部330は、記憶部320に格納されているプログラムなどを読み込んで、読み込んだプログラムを実行することにより、サーバ装置300の制御や各種機能を実現してもよい。また、制御部330は、たとえば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)、SoC(System-on-a-chip)などの集積回路により実現されてもよい。
【0072】
図7に示すように、制御部330は、取得部331と、処理部332と、送信部333とを有し、これらの各部により、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部330の内部構成は、図7に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。
【0073】
取得部331は、各種情報を取得する。取得部331は、記憶部320から各種情報を取得できる。取得部331は、通信部310を介して外部装置から各種情報を取得できる。たとえば、取得部331は、中継器200を通じて、照明装置100から転送(アップロード)された撮影画像のデータを取得できる。
【0074】
処理部332は、サーバ装置300に関する各種処理を実行する。処理部332は、取得部331により取得された撮影画像のデータを記憶部320に逐次保存する。また、処理部332は、撮影画像の内容を解析し、撮影画像の内容が所定の条件を満たしているか否かを判定する。たとえば、処理部332は、撮影画像から所定のイベントが検出されたか否かを判定する。所定のイベントの具体例としては、たとえば、監視ポイントである撮影範囲に人が検出された場合(人物検知)や、搬送される商品数に異常がある場合(動体検知)などが想定される。処理部332は、撮影画像の内容に所定のイベントが発生している場合、撮影画像の内容が所定の条件を満たしていると判定する。処理部332は、撮影画像の内容が所定の条件を満たしていると判定した場合、該当の撮影画像のデータを証明装置100における保存対象とする。
【0075】
送信部333は、通信部210を介して、外部装置に各種情報を送信する。たとえば、通信部333は、撮影画像のデータを保存対象とする旨の指示を、中継器200を通じて照明装置100に送信する。
【0076】
(処理の流れ)
(システム全体の処理の流れ)
以下、実施形態に係る情報処理システム1による処理の流れについて説明する。図9に、実施形態に係る情報処理システム1における処理の流れを示す。
【0077】
図9に示すように、照明装置100は、撮影画像のデータ(録画データ)をサーバ装置300に転送する(ステップS101)。サーバ装置300は、照明装置100から受信した撮影画像のデータを逐次保存する(ステップS102)。
【0078】
サーバ装置300は、撮影画像の内容を解析して(ステップS103)、撮影画像の内容が所定の条件を満たす撮影画像の保存対象とする指示を照明装置100に送信して(ステップS104)、処理を終了する。
【0079】
照明装置100は、サーバ装置300から受信した指示に従って、該当の撮影画像を内部的に保存して(ステップS105)、処理を終了する。
【0080】
(照明装置の処理の流れ)
以下、実施形態に係る照明装置100による処理の流れについて説明する。図10に、実施形態に係る照明装置100による処理の流れを示す。
【0081】
図10に示すように、処理部52は、撮影画像のデータを転送する所定のタイミングに到達すると、サーバ装置300との間の通信を正常に行える状態であるか否かを判定する(ステップS201)。
【0082】
処理部52は、サーバ装置300との間の通信を正常に行える状態であると判定した場合(ステップS201;Yes)、画像記憶部41に記憶されている情報を参照して、サーバ装置300に未転送の状態である撮影画像のデータがあるか否かを確認する(ステップS202)。
【0083】
処理部52は、サーバ装置300に未転送の状態である撮影画像のデータがあると判定した場合(ステップS202;Yes)、未転送画像と転送対象画像を取得する(ステップS203)。
【0084】
また、送信部53は、ステップS203で取得された画像のデータを、通信部10を介してサーバ装置300に転送し(ステップS204)、図10に示す処理手順を終了する。
【0085】
また、上述のステップS201において、処理部52は、サーバ装置300との間の通信を正常に行えない状態であると判定した場合(ステップS201;No)、転送対象となる撮影画像のデータを自装置の内部に保存する(ステップS205)。そして、処理部52は、自装置の内部に保存した撮影画像のデータについて転送状況を登録して(ステップS206)、上述のステップS201の処理手順に移行する。
【0086】
また、上述のステップS202において、処理部52は、サーバ装置300に未転送の状態である撮影画像のデータがないと判定した場合(ステップS202;No)、転送対象画像を取得して(ステップS207)、上述のステップS204の処理手順に移行する。
【0087】
<<その他>>
上記実施形態において、照明装置100は、撮影画像のデータを記憶部40に保存する際、記憶部40の記憶容量に空きがない場合、記憶部40に保存されている撮影画像のデータを古いデータから順に削除してもよい。このとき、照明装置100は、保存対象となる撮影画像のデータを保存できれば、記憶部40に記憶されている撮影画像のデータの中から任意のデータサイズのデータを削除してもよい。
【0088】
また、上記実施形態において、サーバ装置300は、撮影画像のデータから検出したイベントごとに、撮影画像のデータを保存するフォルダを分けてもよい。
【0089】
また、上記実施形態において、情報処理システム1は、中継器200を備えていなくてもよい。表示装置400は、照明装置100に接続して、照明装置100の記憶部40に記憶されている情報を表示してもよい。
【0090】
また、上記実施形態に係るサーバ装置300の処理を実現するための情報処理プログラムを、光ディスク、半導体メモリ、磁気テープ、フレキシブルディスクなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布してもよい。このとき、たとえば、サーバ装置300は、情報処理プログラムをコンピュータにインストールし、上述の処理を実行する。このコンピュータは、実施形態に係るサーバ装置300であってよい。同様に、上記実施形態に係る照明装置100の処理を実現するための情報処理プログラムを、光ディスク、半導体メモリ、磁気テープ、フレキシブルディスクなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布してもよい。このとき、たとえば、照明装置100は、情報処理プログラムをコンピュータにインストールし、上述の処理を実行する。このコンピュータは、実施形態に係る照明装置100であってよい。
【0091】
また、上記情報処理プログラムをインターネットなどのネットワーク上のサーバ装置が備えるディスク装置に格納しておき、コンピュータにダウンロードなどできるようにしてもよい。また、上述の機能を、OS(Operating System)とアプリケーションソフトとの協働により実現してもよい。この場合には、OS以外の部分を媒体に格納して配布してもよいし、OS以外の部分をサーバ装置に格納しておき、コンピュータにダウンロードなどできるようにしてもよい。
【0092】
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部又は一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部又は一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。たとえば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0093】
以上、本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。この実施形態は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。また、この実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0094】
また、本明細書に記載された効果はあくまで例示であって限定されるものでは無く、また他の効果があってもよい。
【符号の説明】
【0095】
1 情報処理システム
100 照明装置
10 通信部
20 カメラユニット
30 照明ユニット
40 記憶部
41 画像記憶部
50 制御部
51 取得部
52 処理部
53 送信部
200 中継器
210 通信部
220 記憶部
230 制御部
231 取得部
232 処理部
233 送信部
300 サーバ装置
310 通信部
320 記憶部
321 画像記憶部
330 制御部
331 取得部
332 処理部
333 送信部
400 表示装置
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10