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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024050345
(43)【公開日】2024-04-10
(54)【発明の名称】鳥害防止具
(51)【国際特許分類】
   H02G 7/00 20060101AFI20240403BHJP
   H02G 1/02 20060101ALI20240403BHJP
【FI】
H02G7/00
H02G1/02
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022157168
(22)【出願日】2022-09-29
(71)【出願人】
【識別番号】000115382
【氏名又は名称】ヨツギ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100124039
【弁理士】
【氏名又は名称】立花 顕治
(72)【発明者】
【氏名】小谷 栄治
【テーマコード(参考)】
5G352
5G367
【Fターム(参考)】
5G352AC02
5G367BB11
(57)【要約】      (修正有)
【課題】施工を容易に行う鳥害防止具を提供する。
【解決手段】電線8に取り付けられる鳥害防止具10であって、鳥害防止具10は、本体1と、本体の上端部に取り付けられた第1把持部材と、第1把持部材に対して、第1方向に近接離間可能な第2把持部材5と、第2把持部材を第1把持部材に対して近接離間させるための操作機構と、第1把持部材及び本体の少なくとも一方に取り付けられた索条取付部42と、を備え、操作機構を、本体の下端部において操作することで、第1把持部材及び第2把持部材によって電線を把持する。電線が第1把持部材及び第2把持部材によって把持されて、鳥害防止具が電線に吊り下げられた使用状態にあるとき、軸方向Zが鉛直方向Nに対して、30~50度の角度θをなすような、重量配分を有する。
【選択図】図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電線に取り付けられる鳥害防止具であって、
本体と、
前記本体部の上端部に取り付けられた第1把持部材と、
前記第1把持部に対して、第1方向に近接離間可能な第2把持部材と、
前記第2把持部を前記第1把持部に対して近接離間させるための操作機構と、
前記第1把持部及び前記本体部の少なくとも一方に取り付けられた索条取付部と、
を備え、
前記操作機構は、前記本体の下端部において操作するように構成され、
前記第1把持部材及び第2把持部材によって、前記電線を把持するように構成され、
前記第1把持部材及び第2把持部材によって前記電線が把持され、前記鳥害防止具が前記電線に吊り下げられた使用状態にあるとき、前記第1方向が鉛直方向に対して、30~50度の角度をなすように、重量配分が構成されている、鳥害防止具。
【請求項2】
前記操作機構は、
前記本体の下端部側に設けられた操作部材と、
前記操作部材に連結され、前記第1方向に延びるネジ部材と、
を備え、
前記ネジ部材は、前記操作部の回転により、軸周りに回転するように構成され、
前記第2把持部材は、前記ネジ部材によって移動可能に構成されている、請求項1に記載の鳥害防止具。
【請求項3】
前記ネジ部材は、前記本体の内部に配置され、
前記第2把持部材は、前記ネジ部材に連結されるとともに、前記本体部の外面に沿って移動可能に構成されている、請求項2に記載の鳥害防止具。
【請求項4】
前記ネジ部材の上端部に、一体的に形成された抜け止め部が設けられ、
前記抜け止め部が前記本体の上端に係合することで、前記ネジ部材が前記本体部の下端側に抜けるのが規制され、
前記ネジ部材の下端部は、前記本体の下端部から突出し、当該突出部分に前記操作部材が連結されている、請求項2または3に記載の鳥害防止具。
【請求項5】
前記第1把持部材に設けられた第1把持面と、前記第2把持部材に設けられた第2把持面とで、前記電線を把持するように構成され、
前記第1把持面は、側面視において互いに交差する2つの面を有している、請求項1または2に記載の鳥害防止具。
【請求項6】
前記第1把持部材に設けられた一対の第1把持面と、前記第2把持部材に設けられた第2把持面とで、前記電線を把持するように構成され、
前記一対の第1把持面の間には、前記第2把持部材が嵌まる凹部が形成されている、請求項1または2に記載の鳥害防止具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、鳥害防止具に関する。
【背景技術】
【0002】
電線に鳥が止まるのを防止するための索条を取り付けるための種々の鳥害防止具が提案されている。例えば、特許文献1には、次のような鳥害防止具が開示されている。この鳥害防止具は、電線を引っかけるための第1把持部材と、この第1把持部材に対して近接離間する第2把持部材と、を有している。第2把持部材にはネジ部材が連結されており、ネジ部材の下端に設けられた操作部材を回転させることで、ネジ部材を回転し、第2把持部材を上昇させるようになっている。そして、両端部材により、電線を挟み、鳥害防止具を電線に固定するようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平9-140016号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、経時変化によって両把持部材による電線の把持が緩んだときには、電線に対して、鳥害防止具が回転するおそれがある。その場合、例えば、操作部材が水平方向を向いた場合には、操作部材を操作することが困難になる。本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、電線の把持が緩んだ場合でも、操作部材の操作を容易に行うことができる、鳥害防止具を提供することを目的とする。
【0005】
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、施工を容易に行うことができる、鳥害防止具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
項1.電線に取り付けられる鳥害防止具であって、
本体と、
前記本体部の上端部に取り付けられた第1把持部材と、
前記第1把持部材に対して、第1方向に近接離間可能な第2把持部材と、
前記第2把持部材を前記第1把持部材に対して近接離間させるための操作機構と、
前記第1把持部材及び前記本体の少なくとも一方に取り付けられた索条取付部と、
を備え、
前記操作機構は、前記本体の下端部において操作するように構成され、
前記第1把持部材及び第2把持部材によって、前記電線を把持するように構成され、
前記第1把持部材及び第2把持部材によって前記電線が把持され、前記鳥害防止具が前記電線に吊り下げられた使用状態にあるとき、前記第1方向が鉛直方向に対して、30~50度の角度をなすように、重量配分が構成されている、鳥害防止具。
【0007】
項2.前記操作機構は、
前記本体の下端部側に設けられた操作部材と、
前記操作部材に連結され、前記第1方向に延びるネジ部材と、
を備え、
前記ネジ部材は、前記操作部の回転により、軸周りに回転するように構成され、
前記第2把持部材は、前記ネジ部材によって移動可能に構成されている、項1に記載の鳥害防止具。
【0008】
項3.前記ネジ部材は、前記本体の内部に配置され、
前記第2把持部材は、前記ボールネジに連結されるとともに、前記本体の外面に沿って移動可能に構成されている、項2に記載の鳥害防止具。
【0009】
項4.前記ネジ部材の上端部に、一体的に形成された抜け止め部が設けられ、
前記抜け止め部が前記本体の上端に係合することで、前記ネジ部材が前記本体の下端側に抜けるのが規制され、
前記ネジ部材の下端部は、前記本体の下端部から突出し、当該突出部分に前記操作部材が連結されている、項2または3に記載の鳥害防止具。
【0010】
項5.前記第1把持部材に設けられた第1把持面と、前記第2把持部材に設けられた第2把持面とで、前記電線を把持するように構成され、
前記第1把持面は、側面視において互いに交差する2つの面を有している、項1から4のいずれかに記載の鳥害防止具。
【0011】
項6.前記第1把持部材に設けられた一対の第1把持面と、前記第2把持部材に設けられた第2把持面とで、前記電線を把持するように構成され、
前記第1把持面の間には、前記第2把持部材が嵌まる凹部が形成されている、項1から5のいずれかに記載の鳥害防止具。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、施工を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の一実施形態に係る鳥害防止具の斜視図である。
図2】本発明の一実施形態に係る鳥害防止具の斜視図である。
図3】本発明の一実施形態に係る鳥害防止具の斜視図である。
図4図1の側面図である。
図5図1のA-A線断面図である。
図6図4のB-B線断面図である。
図7図4のC-C線断面図、である。
図8図1の鳥害防止具の施工を示す側面図である。
図9図1の鳥害防止具の施工を示す側面図である。
図10図1の鳥害防止具の施工を示す斜視図である。
図11図1の鳥害防止具の施工を示す側面図である。
図12】第1把持部材の窪みを示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明に係る鳥害防止具の一実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
【0015】
<1.鳥害防止具の構造>
図1図3は本実施形態に係る鳥害防止具の正面図、図4図1の鳥害防止具の側面図、図5図1のA-A線断面図、図6図4のB-B線断面図、図7図4のC-C線断面図である。以下では、説明の便宜のため、図1図3に示す方向にしたがって説明を行う。但し、本発明は、これらの方向に限定されるものではない。
【0016】
図1図7に示すように、この鳥害防止具10は、円筒状の本体1と、この本体1の内部空間を軸方向(第1方向)に貫通するネジ部材2と、ネジ部材2の下端に連結される操作部材3と、本体1の上端部に固定される第1把持部材4と、ネジ部材2に螺合する第2把持部材5と、を備えている。
【0017】
図5に示すように、本体1は、上端面及び下端面に、それぞれ第1貫通孔11及び第2貫通孔12が形成されている。また、本体1の外周面には、上端部のやや下方から下端部のやや上方まで上下方向に延びる側面視矩形状の第3貫通孔13が形成されている。そして、第1~第3貫通孔11~13は、それぞれ本体1の内部空間に連通している。また、図3に示すように、本体1の外周面において、第3貫通孔13の左右方向の両側には、上下方向に延びるガイド面14が形成されている。各ガイド面14は平坦面を有しており、この平坦面に、後述する第2把持部材5の突部52がスライド可能に接するようになっている。
【0018】
図5に示すように、ネジ部材2は、雄ネジが形成されたネジ本体21と、このネジ本体21の上端に固定された円板状の抜け止め部22と、ネジ本体21の下端に連結され、ネジ本体を延長するように延びる支持部23と、を備えている。ネジ部材は、本体1の第1貫通孔11から挿入され、支持部23が第2貫通孔12から外部に突出するように配置されている。これにより、ネジ本体21は、本体1の内部空間において軸方向の全体に亘って延び、軸周りに回転可能となっている。このとき、抜け止め部22が、本体1の上端面に係合して抜け止めになるため、ネジ部材2は本体1の下方から離脱しないようになっている。また、本体1の下端面から突出する支持部23には、上述した操作部材3が連結されている。この操作部材3の外径は、第2貫通孔12より大きいため、この操作部材3もネジ部材2の抜け止めとして機能する。そして、この操作部材3を軸周りに回転させると、操作部材3とともにネジ部材2が軸周りに回転するようになっている。
【0019】
操作部材3は、円筒状に形成されており、その壁部には、図1に示すような棒状の長尺工具7の突部71が嵌まる切り欠き31が形成されている。したがって、施工作業者は、長尺工具7の先端を下方から操作部材3の内部空間に挿入するとともに、突部71を切り欠き31に係合させた状態で、長尺工具7を軸周りに回転させる。これにより、操作部材3が回転し、ネジ部材2を軸周りに回転させることができる。
【0020】
図2に示すように、第1把持部材4は、本体1の外周面の上端付近に固定され、前側に延びる第1基部41と、この第1基部41の上面の前端に連結された索条取付部42と、を有している。図5及び図7に示すように、第1基部41の下面には、一対の支持部411と、これら支持部411の間に形成された凹部412と、が形成されており、これらは左右方向に並んでいる。各支持部411には、側面視において上に凸の三角形状の窪み(第1把持面)413が形成されている。各窪み413の頂部と凹部412の上面とは、概ね同じ位置に形成されている。
【0021】
図3に示すように、索条取付部42は、板状に形成され、前側に向かって斜め上方に延びるように形成されている。より詳細には、索条取付部42は、鉛直方向Nに対し、30~50度の角度θをなしている。また、索条取付部42の左右の両側には、索条を取り付けるための複数の切り欠き421が、所定間隔をおいて上下方向に形成されている。
【0022】
図3及び図5に示すように、第2把持部材5は、直方体状に形成された第2基部5
と、第2基部51の左右方向の両側に取り付けられた一対の板状の突部52と、を有している。第2基部51は、本体1の内部空間に配置される第1部位511と、第1部位511から前側に延び、第3貫通孔13を介して本体1の外部に配置される第2部位512と、を有している。第2部位512には、上下方向に延びる貫通孔513が形成されている。この貫通孔513には、雌ネジが形成されており、上述したネジ部材2のネジ本体21が螺合している。また、第2部位512の左右方向の両側には、上述した突部52がそれぞれ形成されており、各突部52は、本体1のガイド面14に接している。
【0023】
第2部位512は、第1把持部材4の凹部412に嵌まるようになっている。すなわち、第2部位512の左右方向の幅が、凹部412の幅と概ね同じになっている。また、図5に示すように、第2部位512の上面には、側面視において下に凸の円弧状の窪み(第2把持面)514が形成されている。
【0024】
上記のように、ネジ部材2には第2把持部材5が螺合し、且つ、第2把持部材5の突部52が、本体1の外周面のガイド面14に接しているため、操作部材3とともにネジ部材2を回転させると、第2把持部材5は本体1に対して上下動するようになっている。
【0025】
また、図8に示すように、この鳥害防止具10は、第1把持部材4の下面に電線8を引っかけてぶら下げたとき、本体1の軸方向Zが鉛直方向Nに対して、30~50度の角度θをなすように、重量配分がなされている。このとき、索条取付部42は、鳥害防止具10の最上部に配置されるとともに、鉛直方向Nと概ね平行に、第1把持部材4の上端から上方に延びるようになっている。
【0026】
<2.鳥害防止具の使用方法>
図8に示すように、まず、操作部材3を回転させて、第1把持部材4と第2把持部材5との間に隙間を形成する。この状態で、図9に示すように、長尺工具7により鳥害防止具10を支持し、電線8に対して、斜め下方から鳥害防止具10を近づけ、第1把持部材4の下面に電線を引っかける。次に、操作部材3を回転させて、第2把持部材5を上昇させ、両把持部材4,5の間に電線8を挟む。
【0027】
このようにして、図10に示すように、電線8に対して所定間隔で鳥害防止具10を取り付けた後、複数の鳥害防止具10の索条取付部42に亘って、索条9を取り付ける。こうして、施工が完了する。
【0028】
<3.特徴>
以上のように本実施形態によれば、次の効果を得ることができる。
(1)本実施形態に係る鳥害防止具10は、第1把持部材4の下面に電線8を引っかけてぶら下げたとき、図8に示すように、本体1の軸方向Zが鉛直方向Nに対して、30~50度の角度θをなすように、重量配分がなされている。そのため、例えば、両把持部材4,5による電線8の把持が仮に緩んだ場合でも、鳥害防止具10の本体1は、自重により本体1の軸方向Zが鉛直方向Nに対して、30~50度の角度をなすように構成されている。したがって、本体1の下端に取り付けられている操作部材3に対して、斜め下方から長尺工具7を係合させることができるため、鳥害防止具10の操作を容易に行うことができる。また、これに伴い、索条取付部42も、鳥害防止具10の最上部において、鉛直方向Nに概ね平行に延びるため、索条9の取付も容易になる。
【0029】
特に、図11に示すように、複数の電線8が垂直方向に平行に配置されている場合には、目的の電線8の真下から長尺工具や鳥害防止具を近づけると、他の電線8に接触してしまうため、鳥害防止具10を電線8に引っかけることができなかったり、電線8に取り付けた後に鳥害防止具10をうまく操作することができないおそれがある。これに対して、本実施形態に係る鳥害防止具10は、目標の電線8に対して、斜めからアプローチするのに適した構成を有しているため、垂直方向に並ぶ電線8に対しても、鳥害防止具10の取り扱いを容易に行うことができる。
【0030】
(2)本実施形態の鳥害防止具10では、第2把持部材5を上方に移動させて第1把持部材4との間に電線8を把持するようにしている。このように電線8を把持したとき、図9に示すように、把持力が強いほど第2把持部材5には下向きの力Fが作用する。この力は、第2把持部材5に螺合するネジ部材2にも作用し、ネジ部材2を下方に移動させる方向の力が作用する。これに対して本実施形態では、図5に示すように、ネジ部材2の上端に抜け止め部22が設けられ、本体1に対してネジ部材2が下方に抜けないように構成されているため、ネジ部材2の下方への移動を強固に抑制することができる。したがって、第2把持部材5に下向きの力が作用しても、下方に移動するのを抑制することができる。その結果、電線8をしっかりと把持することができる。
【0031】
(3)第1把持部材4の下面には、側面視で三角形状の窪み413が形成されているため、第1把持部材4に電線8が引っかけられたときには、電線8は窪み413に対して側面視の2点で接触する。そのため、次のような効果を得ることができる。例えば、図12(a)に示すように、第1把持部材4の下面に円弧状の窪み70が形成されているとすると、電線8がこの窪み70に対して、側面視の1点で接触する。そのため、操作部材3を回転したときには、電線8が第1把持部材4対して矢印の方向に捻れてしまい、第2把持部材5を上昇させたときには、電線8が捻れた状態で把持されるおそれがある。
【0032】
これに対して、図12(b)に示すように、本実施形態の第1把持部材4の下面には側面視が三角形状の窪み413が形成されているため、電線8は上記のように側面視の2点で接触する。したがって、操作部材3を回転したときに、電線8が第1把持部材4に対して捻れるのを抑制することができる。したがって、第2把持部材5を上昇させたときに、電線8が捻れずに把持することが可能となる。
【0033】
(4)第1把持部材4の下面には、一対の支持部411の間に凹部412が形成されており、この凹部412に第2把持部材5が嵌まるようになっている。そのため、支持部411の下面、つまり窪み413よりも上方に第2把持部材5が移動できるため、電線8をより強固に把持することができる。
【0034】
<4.変形例>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、種々の変更が可能である。また、以下の変形例は、適宜組み合わせることができる。
【0035】
<4-1>
操作部材3の構成は特には限定されず、本体1の下方に取り付けられ、回転によってネジ部材2を回転させ、第2把持部材5を上下動させることができればよい。したがって、工具を係合して回転できるのであれば、溝以外の他の形態でもよい。また、操作部材3は、作業者の手で回転できるような構造であってもよい。
【0036】
<4-2>
第1把持部材4及び第2把持部材5の構成は特には限定されず、電線8を把持できるのであれば、他の形態でもよい。
【0037】
<4-3>
上記実施形態では、ネジ部材2の上端に抜け止め部22を設け、この抜け止め部22を本体1の上端面に係合させているが、この構成に限定されない。すなわち、ネジ部材2が本体1から離脱しないように、回転させることができれば、その他の構成でもよい。
【0038】
<4-4>
索条取付部42の構成は、特には限定されず、索条9が取り付けられるように構成されていればよい。また、索条取付部42の第1把持部材4に対する取付角度θは上述したものに限定されず、他の角度でもよい。さらに、索条取付部42は、第1把持部材4以外に、本体1に設けてもよく、必ずしも鳥害防止具10の最上部に配置されていなくてもよい。
【符号の説明】
【0039】
10 :鳥害防止具
1 :本体
2 :ネジ部材
22 :抜け止め部
3 :操作部材
4 :第1把持部材
412 :凹部
413 :窪み(第1把持面)
42 :索条取付部
5 :第2把持部材
521 :窪み(第2把持面)
8 :電線
9 :索条
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12