IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社Seibiiの特許一覧

特開2024-50362設置対象機材取付支援システム、及び、設置対象機材取付支援方法
<>
  • 特開-設置対象機材取付支援システム、及び、設置対象機材取付支援方法 図1
  • 特開-設置対象機材取付支援システム、及び、設置対象機材取付支援方法 図2
  • 特開-設置対象機材取付支援システム、及び、設置対象機材取付支援方法 図3
  • 特開-設置対象機材取付支援システム、及び、設置対象機材取付支援方法 図4
  • 特開-設置対象機材取付支援システム、及び、設置対象機材取付支援方法 図5
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024050362
(43)【公開日】2024-04-10
(54)【発明の名称】設置対象機材取付支援システム、及び、設置対象機材取付支援方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/40 20240101AFI20240403BHJP
【FI】
G06Q50/30
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2022166523
(22)【出願日】2022-09-29
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-05-09
(71)【出願人】
【識別番号】520060634
【氏名又は名称】株式会社Seibii
(74)【代理人】
【識別番号】100160831
【弁理士】
【氏名又は名称】大谷 元
(72)【発明者】
【氏名】多田 幸一
(72)【発明者】
【氏名】蟻塚 正樹
(72)【発明者】
【氏名】田村 侑子
(72)【発明者】
【氏名】▲辻▼ 天斗
(72)【発明者】
【氏名】尾崎 巨典
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC42
5L050CC42
(57)【要約】      (修正有)
【課題】車両への設置対象機材の取り付けの確実性を向上させた車両に取り付けられる設置対象機材の取り付けを支援する設置対象機材取付支援システム及び設置対象機材取付支援方法を提供する。
【解決手段】設置対象機材取付支援システム100において、管理装置1は、撮影された画像から対象車両の車両番号又は対象車両の車体番号を認識して読み取る演算装置10と、車両番号又は車体番号に対応する作業内容を特定する情報を記憶する記憶する記憶装置20と、対象車両の車両番号又は対象車両の車体番号が、記憶装置20に予め記憶されている作業予定の対象車両と一致するか否かを判定する判定装置30を有する。演算装置10は更に、認識結果が一致した場合、作業継続を促すボタンを表示し、認識結果が一致しない場合、注意喚起を表示する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
設置対象機材の取り付けを支援する設置対象機材取付支援システムであって、
撮影された画像から対象車両の車両番号又は対象車両の車体番号を認識して読み取る演算装置と、
車両番号又は車体番号に対応する作業内容を特定する情報を記憶する記憶する記憶装置と、
前記対象車両の車両番号又は前記対象車両の車体番号が、前記記憶装置に予め記憶されている作業予定の対象車両と一致するか否かを判定する判定装置と、
前記撮影された対象車両の車両番号又は対象車両の車体番号を画像として表示する表示処理装置と、を有し、
前記演算装置は、
前記認識結果が一致した場合、前記表示処理装置に作業継続を促すボタンを表示し、
前記認識結果が一致しない場合、前記表示処理装置に注意喚起を表示するようにした、設置対象機材取付支援システム。
【請求項2】
前記記憶装置は、
車両番号又は車体番号に対応する設置対象機材を特定する情報を記憶する
請求項1に記載の設置対象機材取付支援システム。
【請求項3】
前記演算装置は、
さらに前記設置対象機材が、前記記憶装置に記憶されている前記設置対象機材を特定する情報と一致するか否かを判定する
請求項2に記載の設置対象機材取付支援システム。
【請求項4】
前記演算装置は、
前記表示処理装置に、前記対象車両が存在する作業場所に設置業者が向かうことを伝える出発ボタンを表示する
請求項1~3のいずれか一項に記載の設置対象機材取付支援システム。
【請求項5】
前記演算装置は、
前記表示処理装置に、前記対象車両が存在する場所に設置業者が到着したことを伝える到着ボタンを表示する
請求項4に記載の設置対象機材取付支援システム。
【請求項6】
前記演算装置は、
前記到着ボタンが操作された際、
前記表示処理装置に、前記記憶装置に予め記憶されている作業予定の一台または複数台の対象車両を表示する
請求項5に記載の設置対象機材取付支援システム。
【請求項7】
前記演算装置は、
前記作業開始ボタンが操作された際、
前記表示処理装置に、前記記憶装置に予め記憶されている作業予定の対象車両に対しての確認項目、前記設置対象機材の取付に対する注意事項を表示する
請求項6に記載の設置対象機材取付支援システム。
【請求項8】
前記表示処理装置は、
前記設置業者が使用しているユーザ端末に組み込まれている
請求項1~3のいずれか一項に記載の設置対象機材取付支援システム。
【請求項9】
表示される作業予定の対象車両を選択し、
前記対象車両の車両番号又は対象車両の車体番号を撮影し、
撮影された画像から対象車両の車両番号又は対象車両の車体番号を認識し、
認識した車両番号又は車体番号から情報を読み取り、
前記撮影された対象車両の車両番号又は対象車両の車体番号を画像として表示し、
前記対象車両の車両番号又は前記対象車両の車体番号が、予め記憶されている作業予定の対象車両と一致するか否かを判定し、
前記認識結果が一致した場合に限って作業開始を促すようにした、設置対象機材取付支援方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両に取り付けられる設置対象機材(例えば、ドライブレコーダーやカーナビゲーションシステム、バックカメラ、テレマティクス装置、デジタルタコグラフ、ETC、カーオーディオ、レーダー探知機、TVキャンセラーなど)の取り付けを支援する設置対象機材取付支援システム、及び、設置対象機材取付支援方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、車両一台一台に取り付けられているナンバープレートを利用するようにした技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1には、「車両に取り付けられたナンバープレートの少なくとも一部が写る画像を取得する取得部と、前記画像における前記ナンバープレート部分から文字を抽出する文字抽出部と、登録車両の車両情報と文字とを対応付けて記憶する記憶部から、抽出された前記文字に対応する車両情報を取得する車両情報取得部と、取得された前記車両情報を表示部に表示させる表示制御部と、前記車両の少なくとも一部が写る画像から前記車両に係る部分の特徴量を抽出する車両情報抽出部と、抽出された前記特徴量と、前記車両情報取得部が取得した前記車両情報と対応付けて前記記憶部に記憶される前記登録車両に係る画像の特徴量と、を照合する照合部と、を有し、前記表示制御部はさらに、前記照合部による照合結果を前記表示部に表示させる、」という内容が記載されている。
【0003】
また、撮像した車両のナンバーで車両の入出庫を管理するようにした技術が開示されている(例えば、特許文献2参照)。特許文献2には、「駐車場への車両の入出庫を検知する検知手段と、検知手段が車両の入出庫を検知した信号に基づいて、入出庫車両の車両画像を撮像するカメラと、駐車料金を精算するための精算機と、を備えた駐車場システムであって、前記精算機は、前記検知手段による車両の入庫の信号に基づいて入庫時刻を決定し、当該入庫時刻から駐車時間を計測する計測部と、前記カメラが撮像した車両画像から車両ナンバーを読み取る読取手段と、前記読取手段が読み取った車両ナンバーとカメラが撮像した車両画像と計測部が決定した入庫時刻とを関連付けて記録する記録部と、車両ナンバーと入庫時刻を入力するための操作部と前記記録部が記録した車両ナンバー及び車両画像を表示する表示部とを備えたパネル部と、駐車料金の精算を行うための精算部と、車両ナンバーに基づいた精算を行うための第1制御部及び入庫時刻に基づいた精算を行うための第2制御部を備え、駐車料金の精算信号を前記精算部に出力する制御手段と、を有し、前記第1制御部は、入力された車両ナンバーに基づいて前記記録部内の複数の画像を前記表示部に表示させることにより、駐車車両の当否判定に供し、前記第2制御部は、入力された入庫時刻に基づいて前記記録部内の複数の画像を前記表示部に表示させることにより、駐車車両の当否判定に供する」という内容が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第6658040号
【特許文献2】特開2018-022366号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1又は特許文献2に記載のように、車両一台一台に取り付けられたナンバープレートに付記されているナンバーを用いて、車両を管理する技術は従来から種々考えられている。また、車両一台一台について、近年は特に、特徴的な外観デザインに加え、外観デザインに応じた内装を有し、さらにはエンジンやモーター、バッテリー等が格納されている機械室や燃料タンクなどの形状も複雑化・多様化している。
加えて、車両に取り付けられる設置対象機材も、デジタル技術の進展によってますます複雑化・高度化している。
このような状況から、例えば車両に設置対象機材を後付けで取り付ける場合には非常に高度な技術が要求される。
【0006】
また、車両を多く抱える業種(例えば、レンタカー業、運送業、宅配業、タクシー業など)では、ドライバーや同乗者の安全を確保する観点から、設置対象機材を新規に取り付けたり、新しい設置対象機材に交換したりしなければならないことも多い。一台でも取り付けミスがあると、その車両では設置対象機材が動かないことになるばかりか、全台のチェックをしなければならず、不要な労力を要することになる。さらには、設置対象機材を取り付けた整備士の責任問題にまで発展する可能性もある。
【0007】
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたものであり、車両への設置対象機材の取り付けの確実性を向上させた車両に取り付けられる設置対象機材の取り付けを支援する設置対象機材取付支援システム、設置対象機材取付支援方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る設置対象機材取付支援システムは、設置対象機材の取り付けを支援する設置対象機材取付支援システムであって、撮影された画像から対象車両の車両番号又は対象車両の車体番号を認識して読み取る演算装置と、車両番号又は車体番号に対応する作業内容を特定する情報を記憶する記憶する記憶装置と、前記対象車両の車両番号又は前記対象車両の車体番号が、前記記憶装置に予め記憶されている作業予定の対象車両と一致するか否かを判定する判定装置と、前記撮影された対象車両の車両番号又は対象車両の車体番号を画像として表示する表示処理装置と、を有し、前記演算装置は、前記認識結果が一致した場合、前記表示処理装置に作業継続を促すボタンを表示し、前記認識結果が一致しない場合、前記表示処理装置に注意喚起を表示するようにした、ものである。
なお、「車体番号」として説明するが「車体番号」は「車台番号」と同義である。また、「車両番号」を「ナンバー」として説明する場合もあるが「車両番号」と「ナンバー」は同義である。以下全文にわたって同様である。
【0009】
本発明に係る設置対象機材取付支援システムは、前記記憶装置は、車両番号又は車体番号に対応する設置対象機材を特定する情報を記憶する、ものである。
【0010】
本発明に係る設置対象機材取付支援システムは、前記演算装置は、さらに前記設置対象機材が、前記記憶装置に記憶されている前記設置対象機材を特定する情報と一致するか否かを判定する、ものである。
【0011】
本発明に係る設置対象機材取付支援システムは、前記演算装置は、前記表示処理装置に、前記対象車両が存在する作業場所に設置業者が向かうことを伝える出発ボタンを表示するものである。
【0012】
本発明に係る設置対象機材取付支援システムは、前記演算装置は、前記表示処理装置に、前記対象車両が存在する場所に設置業者が到着したことを伝える到着ボタンを表示するものである。
【0013】
本発明に係る設置対象機材取付支援システムは、前記演算装置は、前記到着ボタンが操作された際、前記表示処理装置に、前記記憶装置に予め記憶されている作業予定の対象車両を表示するものである。
【0014】
本発明に係る設置対象機材取付支援システムは、前記演算装置は、前記作業開始ボタンが操作された際、前記表示処理装置に、前記記憶装置に予め記憶されている作業予定の対象車両に対しての確認項目、前記設置対象機材の取付に対する注意事項を表示するものである。
【0015】
本発明に係る設置対象機材取付支援システムは、前記表示処理装置は、前記設置業者が使用しているユーザ端末に組み込まれているものである。
【0016】
本発明に係る設置対象機材取付支援方法は、表示される作業予定の対象車両を選択し、前記対象車両の車両番号又は対象車両の車体番号を撮影し、撮影された画像から対象車両の車両番号又は対象車両の車体番号を認識し、認識した車両番号又は車体番号から情報を読み取り、前記撮影された対象車両の車両番号又は対象車両の車体番号を画像として表示し、前記対象車両の車両番号又は前記対象車両の車体番号が、予め記憶されている作業予定の対象車両と一致するか否かを判定し、前記認識結果が一致した場合に限って作業開始を促すようにした、ものである。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、車両番号又は車体番号が作業予定の対象車両と一致した場合に限って、次の作業の開始を促すようになっているので、車両への設置対象機材の取り付けの確実性を向上、つまり取付間違いをなくすことができる。したがって、本発明によれば、設置対象機材の取り付けを高品質で実行することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明の実施の形態に係る設置対象機材取付支援システムの概略ブロック図である。
図2】本発明の実施の形態に係る設置対象機材取付支援システムの取付作業の流れを示す模式図である。
図3】本発明の実施の形態に係る設置対象機材取付支援システムの取付作業の流れを示す模式図である。
図4】本発明の実施の形態に係る設置対象機材取付支援システムの取付作業の流れを示す模式図である。
図5】本発明の実施の形態に係る設置対象機材取付支援システムを用いた設置対象機材の取付作業の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0019】
実施の形態.
図1は、本発明の実施の形態に係る設置対象機材取付支援システム(以下、システム100と称する)の概略ブロック図である。システム100は、車両に取り付けられる設置対象機材の取り付けを支援するものである。また、システム100は、例えばクラウドコンピューティングに基づくクラウドサーバを有している。システム100は、スマートフォンなど(後段で説明するユーザ端末50)にインストールされたアプリやインターネットブラウザを起動することでアクセスすることができる。
【0020】
図1に示すように、システム100は、演算装置10と、記憶装置20と、判定装置30と、通信装置40と、を有している。演算装置10、記憶装置20、判定装置30、及び、通信装置40は、システム100の全体を統括制御する管理装置1に含まれている。また、システム100の管理装置1には、車両に取り付けられる設置対象機材の取り付けを支援するための設置対象機材取付支援プログラムが格納されている。もっとも、システム100は、クラウドサーバに限らず、Webサーバー等の物理サーバーを有していてもよい。管理装置1には、外部端末からアクセスが可能になっており、演算装置10、記憶装置20、判定装置30、通信装置40の操作が可能になっている。また、記憶装置20には、新しいスケジュールが随時格納可能になっており、格納されるたびにスケジュール内容がアップデートされる。0
【0021】
通信装置40は、スマートフォンや携帯電話などのユーザ端末50と、インターネットなどのネットワークWを介して通信可能に接続される。ユーザ端末50は、写真を撮影する撮影装置51と、ネットワークW上のサーバーへ対象作業内容を表示したり、ナンバープレートを含む画像データ等を表示したりする表示処理装置52と、を有している。また、ユーザ端末50で撮影された画像や画像を認識して抽出された識別情報はデータとして通信装置40を介して演算装置10に送られる。ユーザ端末50は、スマートフォンや携帯電話以外のノートPC、タブレットPC、PDA(Personal Digital Assistant)などであってもよい。
【0022】
演算装置10は、ユーザ端末50で撮影されたナンバープレートの画像に含まれるナンバーを認識してナンバー情報の読取を行う機能を有している。また、演算装置10は、作業の状態として、作業開始前、作業中、作業完了済を識別するようにしてもよい。さらに、演算装置10は、作業の状態として、出発前、出発後、到着後を識別するようにしてもよい。
【0023】
記憶装置20は、車両ナンバーと、車両ナンバーに対応する設置対象機材を特定する情報と、車両ナンバーに対応する作業内容を特定する情報とを、記憶する機能を有している。また、記憶装置20は、設置対象機材を特定する情報として、設置対象機材の個体識別番号を記憶・保持するようにしてもよい。さらに、記憶装置20は、車体番号と、車体番号に対応する設置対象機材を特定する情報と、車体番号に対応する作業を特定する情報とを、記憶管理するようにしてもよい。なお、車両ナンバーに変えて、車体番号を利用してもよい。また、車両ナンバーと車体番号を併用してもよい。
【0024】
判定装置30は、演算装置10の認識結果と記憶装置20の対応情報をもとに、対象車両のナンバーが、認識結果と一致するか否かを判定する機能を有する。
また判定装置30は、ユーザ端末50から設置対象機材の識別情報を受け取り、記憶装置20の対応情報をもとに、設置対象機材が、対象車両の設置対象機材と一致するか否かを判定する機能を有することもできる。
設置対象機材の識別情報の一例として、クライアントの作業依頼番号、クライアントの機器識別番号、機器の製造シリアルナンバー、管理装置1が作業または機材に紐づけて発行した任意の番号などが考えられる。ただし、これに限定されない。
通信装置40は、インターネットWを介してユーザ端末50との情報を入出力する機能を有している。
【0025】
撮影装置51は、ユーザ端末50に組み込まれたデジタルカメラ等として装備されており、設置対象機材を取り付ける予定の車両のナンバープレートを撮影するものである。撮影装置51で撮影されたナンバープレートはデータとして演算装置10に送られる。撮影装置51は、車両のナンバープレートに変えて、または、同時に、車両に直接的または間接的に記載された車体番号を含む文字列を撮影により読み取り可能にしてもよい。撮影装置51は、車両の自動車検査証を撮影し、自動車検査証に含まれる車両番号または車体番号の文字列または二次元コードを読み取り可能にしてもよい。
撮影装置51は、電子化された自動車検査証に組み込まれたICタグを無線通信により読み取り、車両番号または車体番号を特定してもよい。
撮影装置51は、設置対象機材の本体、付属品もしくは包装部に、直接的または間接的に記載された個体識別情報を含む文字列を撮影しOCR(Optical Character Reader)により読み取り可能にしてもよい。個体識別情報を含む文字列の代わりに、一次元または二次元のコードを撮影装置51で読み取り可能にしてもよい。 撮影装置51は、表示処理装置52からの指令によって、動作が制御されるようになっている。
【0026】
表示処理装置52は、ユーザ端末50のディスプレイ等として装備されており、対象作業内容を表示したり、ナンバープレートを含む画像データ等を表示したりするものである。また、表示処理装置52は、判定装置30の判定結果を表示することもできる。その際、対象作業のナンバーが、認識結果と一致した場合に、演算装置10は、作業開始を行うボタンを表示し、作業開始情報を送信する表示することができる。ここでは作業開始ボタンとして説明するが、作業開始ボタンに限定するものではない。例えば、作業中のチェックボタン等を表示してもよい。作業中のチェックボタン等は、特に作業の初期段階での確認の際に効果は発揮する。つまり、演算装置10は、認識結果が一致した場合、表示処理装置52に作業継続を促すボタンを表示するようになっている。
また、対象作業のナンバーが、認識結果と一致しない場合に、演算装置10は、表示処理装置52に注意喚起を表示する。このとき、演算装置10は作業の継続を促すボタンも表示する。
【0027】
表示処理装置52は、撮影装置51で読み取った画像データを、設置対象機材が作業店に届いたときに表示するようにしてもよい。表示処理装置52は、撮影装置51で読み取った画像データを、設置対象機材が作業現場で作業開始直前に表示するようにしてもよい。表示処理装置52は、車両のナンバープレートと設置対象機材の識別情報を、1枚の写真として同時に撮影装置51で撮影可能したり、別々に連続して撮影装置51で撮影したりするようにしてもよい。
【0028】
車両ナンバーに対応する設置対象機材とは、車両に取り付けられる設置対象機材を差し、例えば、ドライブレコーダーやカーナビゲーションシステム、バックカメラ、テレマティクス装置、デジタルタコグラフ、ETC、カーオーディオ、レーダー探知機、TVキャンセラーなどを想定している。ただし、今後の技術の進展により、ここに記載していない設置対象機材の登場も考えられるため、設置対象機材を特に限定するものではない。
【0029】
また、システム100は、撮影した写真データを保存するストレージ装置61を有していてもよい。ストレージ装置61に保存された写真のうち、認識結果が一致しない写真のみを絞り込み、写真を表示することができるようにしてもよい。記憶装置20にストレージ装置61の機能を併せ持たせてもよい。
【0030】
<設置対象機材の取付作業の一例>
・従来の取付作業
一般的に、設置対象機材を購入した店舗で設置したり設置業者を手配したりすることが多い。または、ネット等で設置対象機材を購入したような場合には、設置対象機材の購入者が設置業者(整備士)を探し、探した設置業者に設置対象機材を設置してもらう。このような場合、購入者は、探した設置業者に対して、作業当日までに、設置対象機材を送ることが一般的である。ネット等で購入した設置対象機材には、設置対象機材の個別識別番号、対象車両のナンバーが記載されたシールが貼られている。設置業者の中には複数の購入者から依頼が入っている場合もある。このような場合、設置業者は、複数種に設置対象機材かつ多数の設置対象機材を在庫することになる。
【0031】
設置業者は、作業当日までに、作業当日に作業する設置対象機材の個別識別番号、対象車両のナンバーと、シールに記載された設置対象機材の個別識別番号または対象車両のナンバーと、を目視で確認して、一致不一致を判断する。そして、作業当日に持ち出す設置対象機材を判断し、設置対象機材を設置現場へ持ち出すことになる。設置業者は、作業当日の一つまたは複数の設置現場にて、一台または複数台の作業対象車両に対して、設置対象機材に記載されている設置対象機材の個別識別番号または対象車両のナンバーを目視で再度確認し、一致不一致を判断し、取付作業を実施する。
【0032】
しかしながら、設置業者は人間であるため、人間の目視による確認では間違いが起こる可能性を排除することができない。また、ナンバーの微細な差異(例えば、下一桁のみ数字が異なるなど)を見逃しやすい。特に、希望ナンバー制度により、同一の作業場所で、同一車種、かつ、ナンバーの4桁の数字部(一連指定番号)が全く同一の車両を、同一日に連続して作業するようなケースの場合、取り違えの間違いが発生している。
【0033】
・システム100を用いた場合の取付作業(図2図4を適宜参照して説明する)
図2図4は、システム100の取付作業の流れを示す模式図である。
システム100では、前提として、ある整備士(以下、整備士Aと称する)の1日の作業が、作業場所ごとにスケジュールされ、記憶装置20に格納されている。システム100に予め格納するのは、システム100を提供している事業者などを想定している。整備士Aは、ユーザ端末50の表示処理装置52を介して、自分のスケジュールを確認することができる。例えば、図2(A)に示すようなイメージで表示処理装置52に表示される。なお、整備士は、設置業者の一例である。
【0034】
作業を開始する整備士Aはまず、確認した場所(例えば、自宅など)で、表示処理装置52に表示される「出発ボタン」を押す(図2(A))。表示処理装置52に表示される「出発ボタン」は、対象車両が存在する作業場所に整備士Aが向かうことをシステム100に伝えるものである。システム100は、整備士Aが出発した時間をデータとして所得することができ、時間データを次回以降の参考にすることが可能になる。
【0035】
整備士Aは。作業場所に向けて実際に出発する。作業場所に到着したとき、整備士Aは、表示処理装置52に表示される「到着ボタン」を押す(図2(B))。表示処理装置52に表示される「到着ボタン」は、対象車両が存在する場所に整備士Aが到着したことをシステム100に伝えるものである。移動中は、表示処理装置52に目的地までのマップなどを表示させるようにするとよい。システム100によれば、設置業者が出発してから作業場所に到着するまでの時間をデータとして所得することができ、時間データを次回以降の参考にすることが可能になる。
【0036】
整備士Aが「到着ボタン」を押すと、表示処理装置52に表示される画面が切り替わる(図2(C))。作業場所にある一台または複数台の作業対象車両とナンバーが表示される。整備士Aは、表示された作業予定の対象車両の中から作業する1つを選択する。対象車両が選択されると、表示処理装置52に表示される画面が切り替わる(図2(D))。ここで、整備士Aは、対象車両のナンバープレートを撮影装置51を用いて読み込む。ナンバーが読み込まれたら、整備士Aは、表示処理装置52に表示される「緑色の○ボタン」を押す。次に、表示処理装置52には、読み込まれた対象車両のナンバーが正しいかどうかの確認画面に切り替わる。
【0037】
読み込んだナンバーと登録されている車両ナンバーが一致した場合、つまり正しいナンバーが読み込まれた場合、整備士Aは、「作業開始ボタン」を押す(図3(E))。一方、読み込んだナンバーと登録されている車両ナンバーが不一致の場合、つまり正しいナンバーが読み込まれなかった場合、注意喚起の一例として表示される「撮り直すボタン」を押す(図3(F))。なお、次に、表示処理装置52に、設置対象機材の情報の入力画面を表示するようにしてもよい(図3(G))。読み込んだ設置対象機材の情報と登録されている設置対象機材が一致した場合に、作業開始を許可するような設定にでき、設置対象機材の間違いがさらに軽減できる。表示処理装置52に、記憶装置20に記憶されている設置対象機材の識別番号を表示させ、整備士Aが取り付けようとしている機材と一致することを、目視で確認するように促してもよい。また、システム100は、設置業者が作業開始した時間をデータとして所得することができ、時間データを次回以降の参考にすることが可能になる。
【0038】
「作業開始ボタン」が整備士Aに押されると、表示処理装置52に表示される画面が切り替わり、確認すべき項目や対象車両や設置対象機材の取付に対する注意事項(ワーニングメッセージ)が表示される(図4(H))。これにより、整備士Aは、取付作業の注意点を、作業開始前に確認することが可能になる。また、表示処理装置52には、「作業に必要な写真」を表示することもできる。こうすることで、視覚的に、取付作業の注意点を事前に確認することができることになる。さらに、表示処理装置52に注意事項を確認したことを記録するチェックボタンなどを表示してもよい。こうすることで、作業前の事前確認したことを記録として残すことが可能になる。
【0039】
事前確認を終えたら、整備士Aは、取付作業を行う。このとき表示処理装置52には作業中の画面が表示される(図4(I))。作業メニューによっては、作業中に、確認を実施し、記録を残すようにするとよい。取付作業のすべての工程が終わったら、整備士Aは作業を完了させる。システム100は、表示処理装置52に完了項目を表示させ、整備士Aに確認を指示し、記録を残すよういする(図4(J))。完了項目の1つに、ナンバー及び設置対象機材が同時に映った写真の登録があり、ナンバーと設置対象機材を紐づけて記憶装置20に記録するとよい。最後に、整備士Aが「作業完了ボタン」を押すことで、取付作業が完了となる。以下、整備士Aは、上記操作を繰り返し、その日のスケジュールをこなしていく。また、システム100は、設置業者が作業完了した時間をデータとして所得することができ、時間データを次回以降の参考にすることが可能になる。
【0040】
また、システム100は、一つの作業場所に複数の作業車両が予定されている場合は、作業場所ごとにスケジュールをまとめることを可能にしている。こうすることで、整備士などの設置業者が作業場所ごとに作業のスケジュールを組み立てることができるようになる。
【0041】
システム100は、「到着ボタン」と「作業開始ボタン」を表示するようにしている。そのため、システム100によれば、整備士などの設置業者が作業場所に到着したか否かを正確に把握することができる。到着していない場合には、管理本部などへの通報により、顧客への案内や架電等に活かすことが可能になる。
【0042】
システム100は、「作業完了ボタン」を表示するようにしているので、作業時間を正確に把握することができる。したがって、作業時間の実績に基づいて、次回の作業の所要時間を整備士ごとに切り替えることができる。また、整備士の過去の作業内容の履歴や作業回数、作業時間、作業を行った車両型式の履歴や作業回数、品質不具合履歴やグレードをデータベースとして入力し、整備士の品質レベルに応じて、確認すべき項目や、注意喚起のワーニングメッセージを切り替えるようにしてもよい。
【0043】
<システム100を用いた設置対象機材の取付作業のフロー>
図5は、システム100を用いた設置対象機材の取付作業の流れを示すフローチャートである。図5に基づいて、システム100を用いた設置対象機材の取付作業の流れについて説明する。図5に示すフローは、図2図4に示す内容を補完するものである。
【0044】
作業を開始する整備士Aはまず、対象車両のナンバープレートを撮影装置51を用いて撮影する(ステップS10)。撮影装置51は、ユーザ端末50に含まれている。撮影されたナンバープレートは、ユーザ端末50の表示処理装置52に読み込まれる。表示処理装置52は、読み込んだナンバーを画像として表示する。表示処理装置52は、読み込んだナンバープレートの画像データを管理装置1の通信装置40に送信する(ステップS20)。
【0045】
通信装置40に送信された画像データは、演算装置10によって登録されている車両ナンバーと一致するかどうか判定される(ステップS30)。演算装置30が一致すると判定した場合(ステップS30;Yes)、つまり正しいナンバーが読み込まれたと判定した場合、ユーザ端末50の表示処理装置52を介して読み込んだナンバーが正しいという判定結果を表示する(ステップS40)。そして、演算装置30は、OK判定結果と画像データを記憶装置40に保存する(ステップS50)。OK判定結果が表示されたら、整備士Aは、表示処理装置52に表示される画面に従って取付作業を続行することができる。
【0046】
一方、演算装置30が不一致だと判定した場合(ステップS30;No)、つまり正しくないナンバーが読み込まれたと判定した場合、ユーザ端末50の表示処理装置52を介して読み込んだナンバーが正しくないという判定結果を表示する(ステップS60)。そして、演算装置30は、NG判定結果と画像データを記憶装置40に保存する(ステップS70)。NG判定結果が表示されたら、整備士Aは、再度、正しいナンバープレートが付記されている車両を選択し、ナンバープレートの撮影を行えばよい。
【0047】
以上のように、システム100は、設置対象機材の取り付けを支援する設置対象機材取付支援システムであって、撮影された画像から対象車両の車両番号又は対象車両の車体番号を認識してナンバー情報を読み取る演算装置10と、車両番号又は車体番号に対応する設置対象機材を特定する情報する記憶装置20と、対象車両の車両番号又は対象車両の車体番号が、記憶装置20に予め記憶されている作業予定の対象車両と一致するか否かを判定する判定装置30と、撮影された対象車両の車両番号又は対象車両の車体番号を画像として表示する表示処理装置52と、を有し、演算装置10は、認識結果が一致した場合、表示処理装置52に作業継続を促すボタンを表示し、認識結果が一致しない場合、表示処理装置52に注意喚起を表示するようにした、ものである。
【0048】
したがって、システム100によれば、車両番号又は車体番号が作業予定の対象車両と一致した場合に限って、次の作業の開始を促すようになっているので、車両への設置対象機材の取り付けの確実性を向上、つまり取付間違いをなくすことができる。また、システム100によれば、設置対象機材の取り付けを高品質で実行することが可能になる。
【0049】
また、システム100は、演算装置10が、表示処理装置52に、対象車両が存在する作業場所に設置業者が向かうことを伝える出発ボタンを表示するものである。
したがって、システム100によれば、設置業者が出発した時間をデータとして所得することができ、時間データを次回以降の参考にすることが可能になる。
【0050】
また、システム100は、演算装置10が、表示処理装置52に、対象車両が存在する場所に設置業者が到着したことを伝える到着ボタンを表示するものである。
したがって、システム100によれば、設置業者が出発してから作業場所に到着するまでの時間をデータとして所得することができ、時間データを次回以降の参考にすることが可能になる。つまり、システム100は、出発、到着、作業開始、作業終了の4段階で、時間を記録することが可能になっている。
【0051】
また、システム100は、演算装置10が、到着ボタンが操作された際、表示処理装置52に、記憶装置20に予め記憶されている作業予定の対象車両を表示するものである。
【0052】
また、システム100は、演算装置10が、作業開始ボタンが操作された際、表示処理装置52に、記憶装置20に予め記憶されている作業予定の対象車両に対しての確認項目、設置対象機材の取付に対する注意事項を表示するものである。
【0053】
また、システム100は、表示処理装置52が、設置業者が使用しているユーザ端末50に組み込まれているものである。
【0054】
本発明に係る設置対象機材取付支援方法は、表示される作業予定の対象車両が選択し、前記対象車両のナンバー又は対象車両の車体番号を撮影し、撮影された画像から対象車両のナンバー又は対象車両の車体番号を認識し、認識したナンバー又は車体番号からナンバー情報を読み取り、前記撮影された対象車両のナンバー又は対象車両の車体番号を画像として表示し、前記対象車両のナンバー又は前記対象車両の車体番号が、予め記憶されている作業予定の対象車両と一致するか否かを判定し、前記認識結果が一致した場合に限って作業開始を促すようにしたものである。
【0055】
したがって、本発明に係る設置対象機材取付支援方法によれば、ナンバー又は車体番号が作業予定の対象車両と一致した場合に限って、次の作業の開始を促すようになっているので、車両への設置対象機材の取り付けの確実性を向上、つまり取付間違いをなくすことができる。また、本発明に係る設置対象機材取付支援方法によれば、設置対象機材の取り付けを高品質で実行することが可能になる。
【0056】
<システム100が奏する効果のまとめ>
・設置対象機材の取付間違いを防止できる。
・設置対象機材の設置が得意な設置業者(整備士など)を探すことができる。
・当日必要な機材を漏れなく、間違いなく当日作業現場に持ち出すことができる。
・作業と対象車両の間違いを作業前に、防止できる
・特に同一作業場所に、作業対象ではない車両を含めて複数台の車両がある場合に、ナンバーの微細な差異に気付かずに、車両を間違えて作業をすることを防止できる。
・取違設置を行った場合で、特に通信型ドライブレコーダーやテレマティクス装置の場合は、車両内外の画像や移動経路の個人情報が、情報流出することになり、設置業者および依頼主の企業信用を含めた莫大な損失が発生するが、これを阻止できる。
【0057】
・ナンバー認識が失敗した場合に、写真画像と、失敗を表現する情報とを管理サーバー(記憶装置20)が記憶することで、遠隔にいる品質確認者が人手で目視によりナンバーの一致を確認することができ、取り違えを防止することができる。
・新車、一時抹消登録等によりデータベース上、ナンバーが未定義の車両に対して、車台番号を確認し、補完的に写真を撮影させることで、車両ナンバーが未定義の車両に対しても、取り違えを防止することができる。
・設置対象機材の本体もしくは付属品もしくは包装部に直接的または間接的に記載された個体識別情報を含む文字列または一次元または二次元のコードと、ナンバープレートまたは車台番号を同時に1枚の写真に撮影させることにより、作業と設置対象機材の間違いを防止できる。
【0058】
・当日持ち出す機材が、届いていない状態を、当日より前に早期に検出することが可能になる。
・取付機器だけなく、車両から取り外す機器についても、その個体識別記号を読み込むことで、間違って外すことの防止となる。
・以上の効果は、本発明に係る設置対象機材取付支援方法にも同様に奏することになる。
【0059】
ここで、上述した実施の形態は、設置対象機材取付支援システム、及び、設置対象機材取付支援方法における好適な具体例であり、本発明の技術的範囲は、これらの態様に限定されるものではない。例えば、撮影装置51と表示処理装置52は、タッチパネル式の液晶ディスプレイなどを用いて一体構成にしてもよいし、複数の物理ボタンを含んで構成された操作部を設け、液晶ディスプレイ(LCD)等からなる表示部と別構成としてもよい。
【符号の説明】
【0060】
1 管理装置、10 演算装置、20 記憶装置、30 判定装置、40 通信装置、50 ユーザ端末、51 撮影装置、52 表示処理装置、61 ストレージ装置、100 設置対象機材取付支援システム。
図1
図2
図3
図4
図5
【手続補正書】
【提出日】2023-01-31
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
設置対象機材の取り付けを支援する設置対象機材取付支援システムであって、
撮影された画像から対象車両の車両番号又は対象車両の車体番号を認識して読み取る演算装置と、
車両番号又は車体番号に対応する作業内容を特定する情報を記憶する記憶する記憶装置と、
前記対象車両の車両番号又は前記対象車両の車体番号が、前記記憶装置に予め記憶されている作業予定の対象車両と一致するか否かを判定する判定装置と、
前記撮影された対象車両の車両番号又は対象車両の車体番号を画像として表示する表示処理装置と、を有し、
前記演算装置は、
前記認識結果が一致した場合、前記表示処理装置に作業継続を促すボタンを表示し、
前記認識結果が一致しない場合、前記表示処理装置に注意喚起を表示するようにした、設置対象機材取付支援システム。
【請求項2】
前記記憶装置は、
車両番号又は車体番号に対応する設置対象機材を特定する情報を記憶する
請求項1に記載の設置対象機材取付支援システム。
【請求項3】
前記演算装置は、
さらに前記設置対象機材が、前記記憶装置に記憶されている前記設置対象機材を特定する情報と一致するか否かを判定する
請求項2に記載の設置対象機材取付支援システム。
【請求項4】
前記演算装置は、
前記表示処理装置に、前記対象車両が存在する作業場所に設置業者が向かうことを伝える出発ボタンを表示する
請求項1~3のいずれか一項に記載の設置対象機材取付支援システム。
【請求項5】
前記演算装置は、
前記表示処理装置に、前記対象車両が存在する場所に設置業者が到着したことを伝える到着ボタンを表示する
請求項4に記載の設置対象機材取付支援システム。
【請求項6】
前記演算装置は、
前記到着ボタンが操作された際、
前記表示処理装置に、前記記憶装置に予め記憶されている作業予定の一台または複数台の対象車両を表示する
請求項5に記載の設置対象機材取付支援システム。
【請求項7】
前記演算装置は、
前記到着ボタンが操作された際、
前記表示処理装置に、前記記憶装置に予め記憶されている作業予定の対象車両に対しての確認項目、前記設置対象機材の取付に対する注意事項を表示する
請求項6に記載の設置対象機材取付支援システム。
【請求項8】
前記表示処理装置は、
前記設置業者が使用しているユーザ端末に組み込まれている
請求項1~3のいずれか一項に記載の設置対象機材取付支援システム。
【請求項9】
設置対象機材の取り付けを支援する設置対象機材取付支援システムが実行する設置対象機材取付支援方法であって、
前記設置対象機材取付支援システムの全体を統括制御する管理装置は、
表示される作業予定の対象車両を選択し、
前記対象車両の車両番号又は対象車両の車体番号を撮影し、
撮影された画像から対象車両の車両番号又は対象車両の車体番号を認識し、
認識した車両番号又は車体番号から情報を読み取り、
前記撮影された対象車両の車両番号又は対象車両の車体番号を画像として表示し、
前記対象車両の車両番号又は前記対象車両の車体番号が、予め記憶されている作業予定の対象車両と一致するか否かを判定し、
前記認識結果が一致した場合に限って作業開始を促すようにした、設置対象機材取付支援方法。