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特開2024-50363金融機関店舗の相談契約業務用端末機器のための移動式かつ壁面収納式ワゴン
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  • 特開-金融機関店舗の相談契約業務用端末機器のための移動式かつ壁面収納式ワゴン 図1
  • 特開-金融機関店舗の相談契約業務用端末機器のための移動式かつ壁面収納式ワゴン 図2
  • 特開-金融機関店舗の相談契約業務用端末機器のための移動式かつ壁面収納式ワゴン 図3
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024050363
(43)【公開日】2024-04-10
(54)【発明の名称】金融機関店舗の相談契約業務用端末機器のための移動式かつ壁面収納式ワゴン
(51)【国際特許分類】
   A47B 31/00 20060101AFI20240403BHJP
   A47F 9/00 20060101ALI20240403BHJP
【FI】
A47B31/00 G
A47F9/00 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2022166524
(22)【出願日】2022-09-29
(71)【出願人】
【識別番号】391048429
【氏名又は名称】株式会社秀光
(72)【発明者】
【氏名】佐久間 悠太
(57)【要約】
【課題】従来、金融機関店舗において相談契約業務を行わない時には、相談契約業務用のローカウンターと端末機器の周囲が、他の用途に活用できない遊休スペースとなっていた。
【解決手段】端末機器を乗せて入力作業等ができ、使用しない時は移動し、壁面に収納できることを特徴とするワゴンを提供する。これによりローカウンターは一般的で軽量なテーブル製品に替えられ、簡単に移動できるものになる。これらにより相談契約業務を行わない時には、そのスペースを空けて、他の用途に活用できるようになる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
側板(1)(2)、背板(3)、地板(7)、キャスター(8)からなる本体に、天板(4)、引出式キーボード天板(5)、引出式棚板(6)が取付けられることで、端末機器を乗せて入力作業等ができ、使用しない時は移動し、壁面に収納できることを特徴とするワゴン。(図1
【請求項2】
壁面の開口寸法にたいし、側板(1)(2)を20ミリ程度小さくすることで、収納した際に隙間なく収まり、美観と防犯性を満たすことを特徴とするワゴン。(図2)(図3
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、金融機関店舗の相談契約業務において使用される端末機器を乗せて入力作業等ができ、また、使用しない時は移動し、壁面に収納できるワゴンに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、金融機関店舗の相談契約業務において使用される端末機器は、業務を行うローカウンターに設置されており、多くの店頭で見ることができる。その機能は、投資信託等の契約型商品の内容を来店客に見せて説明するためのモニタ、情報を入力するキーボードとマウス、手書き伝票を読み取るスキャナ、汎用パソコン本体等で構成されている。(非特許文献1)
【0003】
また、汎用パソコンが乗せられるワゴン状の家具製品も公知である。(非特許文献2)
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】「総合カタログ Vol.46」、株式会社くろがね工作所、p.640
【0005】
【非特許文献2】「オフィスカタログ vol.29」、イナバインターナショナル株式会社、P386
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来、金融機関店舗において来店客にたいする相談契約業務は、店頭のロビーにおいて、位置が固定されたローカウンターで行われていた。そのローカウンターには、モニタ、キーボード、マウス、スキャナ、パソコン本体等が一体で組込まれており、じっくりと相談するためには有効であった。しかし、現在の金融機関店舗のロビーでは、休日の投資セミナー、企業間のビジネスマッチング、講師を招いたカルチャースクールのイベントが行われる等、ロビーの用途が多種多様になり、店舗によっては月に数回、ロビーのレイアウト変更をする状況となっている。これらのイベントでは、ローカウンターを使った相談契約業務は行わないため、ローカウンターと端末機器の位置が固定されていると、その周囲がイベントに活用できない遊休スペースとなってしまう課題が生じた。
【0007】
本発明は、この課題を、端末機器を乗せて入力作業等が完結でき、また、使用しない時は移動し、壁面に収納できるワゴンにより解決しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係るワゴンは、側板(1)(2)、背板(3)、地板(7)、キャスター(8)、ハンドル(10)からなる本体に、天板(4)、引出式キーボード天板(5)、引出式棚板(6)が取付けられることで、端末機器を乗せて入力作業等が完結でき、使用しない時は移動し、壁面に収納できることを特徴とする。(図1
【0009】
ワゴンに組み合わせる壁面(11)は、内装工事で一般的なLGS(軽量鉄骨)に石膏ボードを貼るものや、オフィスなどで使用されるパーティションシステム製品等が想定される。壁面の開口寸法にたいし、ワゴンの側板(1)(2)を20ミリ程度小さくすることで、ワゴンを収納した時に隙間なく収まり、美観と防犯性を満たす。(図2)(図3
【発明の効果】
【0010】
店頭のロビーにおいて、相談契約業務を行わない時は、相談契約業務用端末機器を乗せたワゴンを移動し、壁面に収納できることで、空いたスペースを他の用途に活用できるようになる。
【0011】
また、端末機器を乗せたワゴン上で、入力作業等が完結できることで、接客のための机は、従来の位置が固定されたローカウンターに代わり、移動できる一般的で軽量なテーブル製品(12)が選択できるようになり、それは、通常時にロビーに置かれるテーブルや、セミナーやイベントで使用されるテーブルと共用できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】 本発明に係るワゴンの斜視図である。
図2】 ワゴンを壁面より引出した、使用時の斜視図である。
図3】 ワゴンを壁面に収納した、使用しない時の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
図1は本発明に係るワゴンの実施の形態を示し、図2および図3は実施の状態を示す。図1において、ワゴンは、キャスター8とハンドル10により移動し、引出式キーボード天板5と引出式棚板6を引出すことで入力作業等のスペースが確保される。通線孔9により各端末機器への電源と通信の配線がなされる。
【0014】
ワゴンに組み合わせる壁面11には開口が開けられ、壁面の開口寸法にたいし、ワゴンの側板1、2を20ミリ程度小さくすることで、収納した際に隙間なく収まる。
【符号の説明】
【0015】
1 側板
2 側板
3 背板
4 天板
5 引出式キーボード天板
6 引出式棚板
7 地板
8 キャスター
9 通線孔
10 ハンドル
11 壁面
12 テーブル
図1
図2
図3