IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ アイキ産業株式会社の特許一覧

<>
  • 特開-瓶上部に取り付ける用具保持装置 図1
  • 特開-瓶上部に取り付ける用具保持装置 図2
  • 特開-瓶上部に取り付ける用具保持装置 図3
  • 特開-瓶上部に取り付ける用具保持装置 図4
  • 特開-瓶上部に取り付ける用具保持装置 図5-1
  • 特開-瓶上部に取り付ける用具保持装置 図5-2
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024050367
(43)【公開日】2024-04-10
(54)【発明の名称】瓶上部に取り付ける用具保持装置
(51)【国際特許分類】
   A47J 47/16 20060101AFI20240403BHJP
【FI】
A47J47/16 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2022167208
(22)【出願日】2022-09-29
(71)【出願人】
【識別番号】591152207
【氏名又は名称】株式会社アイキ
(72)【発明者】
【氏名】小林 功
【テーマコード(参考)】
4B066
【Fターム(参考)】
4B066EE55
(57)【要約】      (修正有)
【課題】狭い場所で用具を有効に収納、供給し安定して保持し、その保持された用具の上下部分のスペースも有効に使うことができる用具保持装置を提供すること。
【解決手段】用具保持装置を瓶の上部に取り付けることにより、高い位置に配置する。そしてその用具保持装置に調理用具、輪ゴム、袋、電子用具、鍋蓋、紙、布等を載置、吊るし、寄り掛け、収容、挟むなどして、保持する。更にこの保持部分の用具に接する部分に滑り止めを施したり、床に置いても安定にしたりする。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
瓶上部に取り付き、用具の保持部が設けられた用具保持装置。
【請求項2】
瓶上部の口に嵌合する形状を含むことにより瓶に取り付けられる[請求項1]記載の用具保持装置。
【請求項3】
瓶上部の口に嵌るキャップに取り付けられる[請求項1]記載の用具保持装置。
【請求項4】
用具が本発明用具保持装置の面、2本以上の線、3つ以上の点又はその組み合わせに載って保持される[請求項1][請求項2][請求項3]記載の用具保持装置
【請求項5】
用具の一部分を本発明用具保持装置の部材の下に宛がい、その用具の他の部分を本発明用具保持装置の離れた位置のもう1つの部材の上に載せて保持される[請求項1][請求項2][請求項3][請求項4]記載の用具保持装置
【請求項6】
吊るされる為の孔、又はフックが有る用具が、本発明用具保持装置の張り出し細棒にその孔、又はフックを通して吊るし保持される[請求項1][請求項2][請求項3][請求項4][請求項5]記載の用具保持装置
【請求項7】
用具が本発明用具保持装置の上方解放容器の中に収容される[請求項1][請求項2][請求項3][請求項4][請求項5][請求項6]記載の用具保持装置。
【請求項8】
複数の輪ゴムを収容し任意に取りだせる輪ゴム収容部が設けられた[請求項1][請求項2][請求項3][請求項4][請求項5][請求項6][請求項7]記載の用具保持装置
【請求項9】
袋がその口を開いた状態で保持される[請求項1][請求項2][請求項3][請求項4][請求項5][請求項6][請求項7][請求項8]記載の用具保持装置。
【請求項10】
電子用具保持部の有する[請求項1][請求項2][請求項3][請求項4][請求項5][請求項6][請求項7][請求項8][請求項9]記載の用具保持装置。
【請求項11】
用具が本発明用具保持装置の上方に伸びる3つ以上の突起に載って保持される[請求項1][請求項2][請求項3][請求項4][請求項5][請求項6][請求項7][請求項8][請求項9][請求項10]記載の用具保持装置。
【請求項12】
器や鍋、フライパンなどの中にその一端を入れた用具の他の部分が、本発明用具保持装置の外周側面の湾入部に寄り掛け保持される[請求項1][請求項2][請求項3][請求項4][請求項5][請求項6][請求項7][請求項8][請求項9][請求項10][請求項11]記載の用具保持装置。
【請求項13】
本発明用具保持装置のクリップに挟むことにより用具が保持される[請求項1][請求項2][請求項3][請求項4][請求項5][請求項6][請求項7][請求項8][請求項9][請求項10][請求項11][請求項12]記載の用具保持装置。
【請求項14】
瓶から外した本発明用具保持装置の下面の多くの部分が一つの平面に有り、その平面から下に突出する部分が無い[請求項1][請求項2][請求項3][請求項4][請求項5][請求項6][請求項7][請求項8][請求項9][請求項10][請求項11][請求項12][請求項13]記載の用具保持装置。
【請求項15】
本発明用具保持装置の用具に接する部分に滑り止めが施された[請求項1][請求項2][請求項3][請求項4][請求項5][請求項6][請求項7][請求項8][請求項9][請求項10][請求項11][請求項12][請求項13]][請求項14]記載の用具保持装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は用具を保持する装置に関する
【背景技術】
【0002】
生活用具は多種にわたり、使用の目的や段階でその状況が変わり、収納位置の変更が出来る事や、立体的に収納出来ることが望まれている。
又、料理などでは素材に触れた用具は対象物を汚し易く、用具自体も汚染を嫌いむやみに置くことが出来ない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2011-139880
【特許文献2】公開番号2004-267717
【特許文献3】特開2021-130506
【特許文献4】特開2019-30717
【特許文献5】特開2022-17039
【特許文献6】特開2022-7480
【特許文献7】特願2016-51742
【特許文献8】特開2022-16923
【特許文献9】特開2022-7457
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
文献1記載の物では、鍋蓋に取り付くことが出来るが蓋を使う時には不便であり、鍋中身の撹拌や味見にも不向きである。
蓋から外し床に置けば重量が無く安定し辛い。
【0005】
文献2記載の物では、お玉や箸からの液だれの為、頻繁に器具自体を洗う必要が有る
【0006】
文献3記載の物では、瓶のキャップに取り付いているが、用具を保持していないし保持にも適さない。
【0007】
文献4記載の物では、瓶の上部に取り付き瓶の内容物を粉砕し、それを供給しているが用具を保持出来ない。
【0008】
文献5、6記載の物では、瓶の上部に取り付き瓶の内容物を計量して、それを提供しているが用具を保持していない。
【0009】
文献7記載の物では、鍋蓋を収納しているが他の機能は無く、素材の重さによる安定が期待出来ず、あまり高い位置に鍋蓋を保持し辛い。
【0010】
文献8記載の物では、瓶の上部にフードボールが取り付いているが、用具を載置していない。
【0011】
文献9記載の物では、瓶の上部に液体の分配補充の装置が付いている。
【0012】
本発明の課題は狭い場所で用具を有効に収納、供給し安定して保持し、その保持された用具の上下部分のスペースも有効に使う事であり、その用具保持装置を任意の場所に移動したい。
特に調理中に使う調理用具を周囲を汚さず、用具自体も汚さず保持したい。
コスト負担を少なくしたい。
【課題を解決するための手段】
【0013】
用具保持装置を瓶上部に取り付け、用具を保持する。
【0014】
用具保持装置に瓶上部の口に嵌合する形状を含めることにより瓶に取り付ける
【0015】
用具保持装置を瓶上部の口に嵌るキャップに取り付ける。
【0016】
用具を用具保持装置の面、2本以上の線、3つ以上の点又はその組み合わせに載せて保持する
【0017】
用具をその一部分を本発明用具保持装置の部材の下に宛がい、その用具の他の部分を本発明用具保持装置の離れた位置のもう1つの部材の上に載せて保持する。
【0018】
吊るされる為の孔又はフックが有る用具を、本発明用具保持装置の張り出し細棒にその孔又はフックを通して吊るし保持する。
【0019】
用具を本発明用具保持装置の上方解放容器の中に収容する。
【0020】
用具保持装置に複数の輪ゴムを収容し、任意に取りだせる輪ゴム収容部を設ける。
【0021】
用具保持装置が袋をその口が開いた状態で保持する。
【0022】
用具保持装置に電子用具保持部が有る。
【0023】
用具を本発明用具保持装置の上方に伸びる3つ以上の突起に載せて保持する。
【0024】
用具の一端を器や鍋、フライパンなどの中に入れ、その用具の他の部分を本発明用具保持装置の外周側面の湾入部に寄り掛けて保持する。
【0025】
本発明用具保持装置のクリップに挟むことにより用具が保持する
【0026】
瓶から外した本発明用具保持装置の下面の多くの部分が一つの平面に有り、その平面から下に突出する部分を無くする。
【0027】
本発明用具保持装置の用具に接する部分に滑り止めを施す。
【発明の効果】
【00028】
用具保持装置を瓶上部に取り付けるので高い位置に成り、床面は瓶の底面部分以外は有効に使用出来る。
用具保持装置を取り付けた瓶は移動することが出来、使用状況により場所を変えることが出来る。
瓶は内容物使用後は廃棄されるものであり、その有効利用に成る。
又、水を入れれば重さが有り安定した基体となる。その為調理用具を複数載置したり多段に安定して保持出来る。
しかも瓶は種類が豊富で太さ、容量、高さを適宜選択出来る。
【00029】
瓶上部の口に嵌るキャップの形状を本発明用具保持装置に含ませ、その形状で瓶に取り付けると瓶に堅固に取り付け出来る。
【0030】
瓶上部の口に嵌るキャップに用具保持装置を取り付けるとキャップは比較的外形が共通化されている為多くの瓶に取り付けることが出来、瓶の太さ、容量、高さなどを使用者が任意に選択出来る。
又、キャップ形状を形成し液漏れなく密閉する等の煩雑な形状や構造を回避できる。
【0031】
本発明用具保持装置の面、2本以上の線、3つ以上の点又はその組み合わせに用具を載せて簡単に保持出来る。
【0032】
用具の一部分を本発明用具保持装置の部材の下に宛がい、その用具の他の部分を本発明用具保持装置の離れた位置のもう1つの部材の上に載せて保持すると、本発明用具保持装置の前記両部材に加わる用具からの力は、単に載せた場合より梃の支点の様に働くため大きくなり、振動などで調理器具がずれたり脱落したりしずらい。
この保持方法では用具保持装置に偶力が働くが、瓶底面に対し瓶+内容物の重さが良く働き転倒しずらい。
又、用具に平坦部が無かったり後記の孔やフックが無かったり、重心位置が不適切であったりする用具にも対応出来、大きさも広い範囲の用具を保持出来る。
【0033】
吊るされる為の孔又はフックが有る用具を、本発明用具保持装置の張り出し細棒にその孔又はフックを通して吊るすと、用具が縦長状態になり水平投影面積が小さく邪魔になりずらく比較的多くを安定して保持出来る。
【0034】
用具を本発明用具保持装置の上向きで底の有る容器の中に収容すると、簡単で安定して保持出来る。
更に蓋などを付加すれば埃、湯気などによる汚れを防ぎ視覚的にも良好に出来る。
【0035】
本発明用具保持装置に複数の輪ゴムを収容し任意に取りだせる輪ゴム収容部を設けると、任意に場所を移動出来、瓶と中の水による重さが、輪ゴムを引っ張った力により本発明用具保持装置が移動するのを防ぎ好都合である。
【0036】
本発明用具保持装置に袋がその口を開いた状態で保持されると、手を煩わせることなく保持されている袋の口から、両手を使い品物を出し入れ出来る。又、その口を閉じる機構にすればその操作も両手で出来る。
袋に品物が入り重さが加わったり、前記口閉じ作業などでも瓶と中の水の重さで安定を保てる。
【0037】
電子用具を本発明用具保持装置で保持し瓶の上部高さにして使用すると、目線が上方に成り猫背やストレートネック、近視などに成るのを防ぐことが出来る。
調理作業など立っての作業時には床上の電子用具は目から遠くなり見ずらいが、本発明用具保持装置では高い位置で使用出来、レシピなどを見ながらの作業には好都合である。
無論、本発明用具保持装置を瓶から放し、床に置き通常の電子用具保持装置として使うことも出来る。
上記本発明用具保持装置は、通常の電子用具保持装置の床置き基体の中央に瓶のキャップに勘合する孔を開けるだけで実現出来、コストを掛けず実現出来る。
【0038】
鍋蓋は具材や湯気が付き縦置きするとその下部分を汚す、持ち手や摘みが有り、裏返して床面に置くと不安定で大きな平面を占有し、しかも頻繁に開け閉めする為置く場所に困ることが多い。
しかし、本発明用具保持装置の上方に伸びる3つ以上の突起に載せて保持すると用具保持装置の上方に安定して置ける。
用具保持装置全般の使用の妨げにならず、他の部分を汚すこともない。
【0039】
器や鍋、フライパンなどの中にその一端を入れた用具の他の部分を、本発明用具保持装置の外周側面の湾入部に寄り掛け保持すると、用具で内容物を頻繁にかき混ぜる時に便利であり、かき混ぜて具材の付いた端部はそのまま器や鍋、フライパンなどの中に維持出来、掴む部分も再使用に適した位置にあり、用具が火から離れるので加熱や類焼を回避出来る。
【0040】
本発明用具保持装置の保持機構がクリップであれば、その弾性体の力で用具を強固に保持することが出来る。
【0041】
瓶から外した本発明用具保持装置の下面の多くの部分が一つの平面に有り、その平面から下に突出する部分が無ければ、床上に本発明用具保持装置を安定して置けて平坦な床で使用することが出来る。
【0042】
本発明用具保持装置の用具に接する部分に滑り止めを施すと、用具がずれたり、脱落することを防ぐことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0043】
図1】は本発明用具保持装置の使用状態斜視図である
図2】は本発明用具保持装置の別の使用状態を示す斜視図である
図3】は本発明の中央で切断した斜視図である
図4】は本発明の袋の口を開けて保持した状態の斜視図であり、1点鎖線での口を閉じる状態を示している。そして2点鎖線で袋、3点鎖線で弾性紐状体を示している
図5-1】は本発明用具保持装置の電子用具を保持し瓶上部に取り付いた状態の斜視図である
図5-2】は本発明用具保持装置の電子用具を保持し床に置いた状態の斜視図である
【発明を実施するための形態】
【0044】
以下、本発明の実施形態を図面を用い説明する。
図1は本発明の用具保持装置1の使用状態の斜視図であり、ほぼ中央に瓶2の上部口に取り付くキャップの内形状が有り瓶に堅固に取り付く。
尚、このキャップの内形状30は図3で表している。
又瓶への取り付き方法は、図2、4、5の様に瓶の口に嵌るキャップ40に取り付くことにより行っても良い。
【0045】
計量スプーン6は本発明の用具保持装置1の上面平坦部77に載置される。
菜箸7は本発明の用具保持装置1の横棒11と横棒12に載置される。
この方法では平坦部に載置されるよりも、用具の中央部分を掴み取り上げたり置いたりするのに指が下に回り込み、作業が容易である。
尚、図2では同じ方法でお玉21が載置されている。
【0046】
図1に於いて、お玉8はその把持部先端を本発明の用具保持装置1の横棒14の下にあてがい、お玉8の中央寄り部分を横棒13の上に載せて保持する。
この方法では、小さかったり、重心が偏ったり、乗せるのに適さない形状の物などを保持するのにも適している。
又横棒13、14に対するお玉8の接触圧は単純載置と異なり自重より大きくなり、振動などでの脱落が防げる。
更に、この時発生する用具保持装置1に対する偶力は保持装置を転倒させようとするが、瓶の中に水を入れ重さを持たせることで容易に防ぐことが出来る。
尚、図3には同様の方法で、小さい用具であるスプーン31が保持されている。
【0047】
把持部先端に孔9の有る用具であるターナー10を本発明の用具保持装置1の張り出し細棒34に通し吊るして保持する。台所用具などには、吊るされるための穴やフックの有る物が多く、張り出し細棒の有る壁面などに吊るし保管することが多い。本発明であれば瓶2を移動することにより適宜場所を変えて使うことが出来、壁面等面的配置でなく瓶を中心に立体的に張り出し細棒33を設けることも出来る。図2様に基体70に張り出し細棒33を設ければ瓶の高さにより適宜長さの用具を吊るすことが出来る。上方に伸びる突起84、85の途中に張り出し細棒34を設ければ、より長い用具を吊るせる。
【0048】
底の有る角筒である上方解放容器27には細く小さい楊枝28を収納する。無論大きさを変え竹串、箸、スプーン等を立てて保持出来るし、平面的に拡大し寝かせて保持することも出来るし多くの形状の用具を収容保持出来る。
又蓋を付けて内容の用具を保護することも出来る。
【0049】
図2には菜箸22が調理中の鍋23の中に差し込まれ、その菜箸22の上方が本発明用具保持装置1の横棒13の側面に寄り掛けて保持されている。
横棒13の取り付く基体70の延長側壁71とこの横棒13の先端の輪ゴム収納体24が横棒13から出っ張り、水平面としての内くぼみの湾入部74を形成し、菜箸22が横方向に滑って倒れ脱落するのを防いでいる。
菜箸22は鍋内の具材をかき混ぜ、他の作業をする時に図の様に本発明用具保持装置1に寄り掛けると菜箸22の状態が手に持っての作業時とほぼ同じ位置と角度に保持されている。その為すぐに掴んで使用状態に戻れるし、その繰り返しが出来る。
又加熱の炎からも離れるので菜箸22は焦げたり燃えたりすることもない。菜箸22を他の場所に置くのと違い、菜箸22の先端が不衛生に汚れることはなく、置いた場所を汚すこともない。
基体70と延長側壁71と他方の延長側壁72による湾入部75、その延長側壁72と他の横棒11とその先端の脱落防止板73による湾入部76でも同じように菜箸22をより掛け保持出来る。
無論菜箸と同様にお玉、ターナーなどもこの寄りかける方法で保持出来る。
【0050】
輪ゴム収納部24は、輪ゴム25を保持し適宜取り出せる。輪ゴムを取る時に輪ゴムを引っ張るが、瓶2と中に入れた水の重さで動くことはないし、使用する場所の近くに移動して置けて大変便利である。
【0051】
図4には、ペットボトルのキャップ40にぴったりと取り付く円形孔の有るリング41にほぼ円形のポリ袋保持輪42が合体している。
ポリ袋保持輪42には、ほぼ2等分する位置にヒンジ44、44が有り、前半分の輪43は45位置、46位置、47位置の様に回転し、ポリ袋保持輪43を45位置で口開き、47位置で口閉じ状態に出来る。
ポリ袋49をポリ袋保持輪42に掛けて弾性紐状体53を掛ければ、このポリ袋49は外れ難く成る。更にその弾性紐状体53は上下に外れない様に弾性紐状体脱落防止片54により安定位置にとどまる。
ポリ袋保持輪42は45位置以上に下方向に回転しない様に規制片51,52で最大開口状態を保っている。
ゴミ入れ等にポリ袋は便利でよく使われる。床上部で開口状態を保ち臭気や美観の為頻繁に口閉じ状態に出来、しかも、その置く位置を変更出来、瓶と内容物の重さにより安定するこの実施方法は、大変好都合である。
【0052】
電子用具保持装置60は、基部61に角度変更ヒンジ62を介して一体に組み立てられて成る。
図5-1では基部61の中央に瓶2のキャップ40に嵌り込む孔64が有り、キャップ40を介して瓶に堅固に取り付く。
電子用具保持装置60は瓶の長さだけ高い位置に保持され、使用者は高い位置の電子用具63を見ることに成る。
近年電子用具の使用時の低位置目視により猫背やストレートネック、近視、肩こり等大きな問題になっている。
又、この利用方法では調理など立っての作業中に電子用具を見る時、床に置くと目からの距離が遠くなり見ずらいと言う欠点も改善出来る。
この図5-1の使用方法は、瓶2の種類で高さを変更出来、入れる水の重さで安定し、位置移動も簡単、使用床面積も小さくなる。
通常位置で使用したければ、キャップ40から外し床に置けばよい。従来の電子用具保持装置にキャップ40に嵌り込む孔64を設けるだけなので製造は容易でありコスト負担もない。
この電子用具保持装置は、他の用具保持装置と組み合わせることも出来るし、瓶2の上部口に取り付くキャップの内形状(図3の30に示す)が有り、瓶に堅固に取り付けることも出来る。
【0053】
調理作業中の鍋蓋は、取ったり又、蓋をしたりすることが多く、取った時にはレンジ近くに立てかけたりするが、湯気による水滴が垂れるので裏返して水平に置くことが多い。
調理中のレンジ周りには、加熱前後の食材や調味料、盛り付け用器、色々な用具が有り、置き場所は非常に少ない。又、鍋蓋は裏返すと安定が悪く転び易く、しかも大きな面積を占める。
本発明の用具保持装置1の上方に伸びる3本の突起83,84、85には鍋蓋16を裏返して乗せることが出来る。
鍋蓋16は、鍋の上で水滴を切り、裏返しに持った手を下にして突起83、84、85の上に載せれば、3点で安定して保持出来る。
突起84、85の間のスペースが広いので、裏返した鍋蓋16を持つ手を抜き差しし易い。
突起先端は瓶を中心にして配置され、乗った鍋蓋16の重心は瓶2の底の中心の上に来る、その瓶2には水が入り重さが有るので安定も良い。
鍋蓋は水平面積は広いが突起の長さ分用具保持装置1の基体70の上方の高い位置に保持されるので、下部分に保持された用具の操作には支障がない。更に言えば、鍋蓋とその下に保持される用具は全て空中にあり床面は瓶の底だけしか占有しないので邪魔になることが少ない。
尚、図1では3本の突起83、84、85は本体と別に作り上方から本体の孔に差し込まれ一体化している。
突起を別体とすることで商品パッケージが小さく出来収納体積を減少させ、送料を節約し、店舗での展示スペースも小さく出来るし、射出成形を容易にすることが出来る。
又、蓋を保持しない場合はこの突起を着けないことも出来る。
突起が上に伸びているので、その上方位置に前記張り出し細棒34を設けると、長い用具を吊るしても床に付かず好都合である。
図3では突起83,84が本体と一体に作られている。
【0054】
図3の横棒11の先端の脱落防止壁73には、クリップ80がヒンジ81を介して取り付いている。
クリップ80には薄く小さい物例えばキッチンタイマー、メモ用紙、布巾などを挟んで保持すると便利である。
クリップ形状によりスマートホン、電卓なども保持出来る。
クリップに止めると本発明用具保持装置を移動する時や振動が加わった時に保持したものが脱落するおそれが無い。
【0055】
本発明用具保持装置を瓶や瓶のキャップから外し、図5-2の様に床に置いた時、基部61の下面の多くの部分が一つの平面にあり、その平面から下に突出する部分が無ければガタガタ不安定になることはない。
【0056】
図2の上方に伸びる突起83、84、85の突起先端86、87、88は摩擦係数の大きい素材でコーティングされている。
上に載る用具が滑り落ちるのを防ぐためである。
他の用具に接する部分も、同様に滑り止めを施すことが出来る。
【0057】
本出願書に於いての用語説明
床: テイブル、机、調理台、ガスレンジなどの平坦な上面
クリップ:物品を機構内の弾性体の力を用いて挟んで保持する道具
用具: 人が使用する道具、器具、物品など
瓶: 上部に開口の有るペットボトル、ワインボトル、アルミなど金属性ボトル
電子用具:スマートホン、タブレット、電子手帳など
湾入部: 地形で言う湾の様に内窪みな形状部分
【符号の説明】
【0058】
1 用具保持装置
2 瓶
6 計量スプーン
7 菜箸
8 お玉
9 孔
10 ターナー
11、12、13、14 横棒
16 鍋蓋
21 お玉
22 菜箸
23 鍋
24 輪ゴム収納部
25 輪ゴム
27 上方解放容器
28 楊枝
30 キャップの内形状
31 スプーン
33,34 張り出し細棒
40 キャップ
41 リング
42 ポリ袋保持輪
43 前半分の輪
44 ヒンジ
49 ポリ袋
51,52 規制片
53 弾性紐状体
54 弾性紐状体脱落防止片
60 電子用具保持装置
61 基部
62 ヒンジ
63 電子用具
64 孔
70 基体
71、72 延長側壁
73 脱落防止板
74、75、76 湾入部
77 平坦部
80 クリップ
81 ヒンジ
83、84、85 突起
86、87、88 突起先端
図1
図2
図3
図4
図5-1】
図5-2】