(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024050425
(43)【公開日】2024-04-10
(54)【発明の名称】エアロゾル発生装置、判断方法およびコンピュータ読み取り可能な記憶媒体
(51)【国際特許分類】
A24F 40/53 20200101AFI20240403BHJP
A24F 40/51 20200101ALI20240403BHJP
A24F 40/20 20200101ALI20240403BHJP
【FI】
A24F40/53
A24F40/51
A24F40/20
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023132229
(22)【出願日】2023-08-15
(31)【優先権主張番号】202211205921.2
(32)【優先日】2022-09-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】517419906
【氏名又は名称】深▲せん▼麦克韋爾科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】SHENZHEN SMOORE TECHNOLOGY LIMITED
【住所又は居所原語表記】16#, Dongcai Industrial Park, Gushu Town, Xixiang Street, Baoan District, Shenzhen, Guangdong, China
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】謝 崢俊
(72)【発明者】
【氏名】陳 涛
【テーマコード(参考)】
4B162
【Fターム(参考)】
4B162AA03
4B162AA22
4B162AB12
4B162AC12
4B162AC34
4B162AC37
4B162AD20
4B162AD22
4B162AD32
(57)【要約】 (修正有)
【課題】操作方法は簡単で、収容空洞に挿入されたエアロゾル発生製品の状態のインテリジェントな判断が実現され、ユーザーの体験感を向上させるエアロゾル発生装置、判断方法およびコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供する。
【解決手段】エアロゾル発生装置100は、収容空洞101、誘導ユニット20および制御ユニット30を含む。収容空洞はエアロゾル発生製品200を収容するために使用される。誘導ユニットは、収容空洞の底部に配置され、収容空洞に挿入されたエアロゾル発生製品の圧力を検出して誘導信号を生成するために使用される。制御ユニットは誘導ユニットに電気的に接続され、誘導信号に基づいて収容空洞に挿入されたエアロゾル発生製品の状態を決定するために使用される。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
収容空洞と、誘導ユニットと、制御ユニットと、を含むエアロゾル発生装置であって、
前記収容空洞はエアロゾル発生製品を収容するために使用され、
前記誘導ユニットは、前記収容空洞の底部に配置され、前記収容空洞に挿入された前記エアロゾル発生製品の圧力を検出して誘導信号を生成するために使用され、
前記制御ユニットは前記誘導ユニットに電気的に接続され、前記制御ユニットは前記誘導信号に基づいて前記収容空洞に挿入された前記エアロゾル発生製品の状態を決定するために使用される
ことを特徴とするエアロゾル発生装置。
【請求項2】
前記制御ユニットは、前記誘導信号に基づいて前記誘導信号の変化値を決定し、前記変化値が第1閾値以上であることに応答して、前記エアロゾル発生製品が前記収容空洞に挿入されることを決定し、かつ前記変化値が第2閾値以上であることに応答して、前記エアロゾル発生製品が前記収容空洞の底部に挿入されることを決定することを特徴とする請求項1に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項3】
前記誘導信号は、前記誘導ユニットの抵抗変化信号、静電容量変化信号およびインダクタンス変化信号のうちの少なくとも1つであることを特徴とする請求項1に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項4】
前記誘導信号は、前記誘導ユニットの抵抗変化信号であり、前記制御ユニットは、前記誘導ユニットの抵抗の変化を発生するに基づいて、前記エアロゾル発生製品が前記収容空洞に挿入されることを決定し、かつ前記誘導ユニットの抵抗の変化値が予め設定された範囲を満たすことに基づいて、前記エアロゾル発生製品が前記収容空洞の底部に挿入されることを決定することを特徴とする請求項3に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項5】
前記誘導ユニットは薄膜抵抗歪みゲージを含み、前記予め設定された範囲は1Ω~4Ωであることを特徴とする請求項4に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項6】
前記エアロゾル発生装置はフィードバックユニットを含み、前記フィードバックユニットは前記制御ユニットに電気的に接続され、前記制御ユニットは前記収容空洞に挿入された前記エアロゾル発生製品の状態に基づいて前記フィードバックユニットを制御してフィードバック信号を送信し、前記フィードバック信号は、音信号、光信号および振動信号のうちの少なくとも1つであることを特徴とする請求項1に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項7】
収容空洞に挿入されたエアロゾル発生製品の状態の判断方法は、
誘導ユニットの生成された誘導信号を獲得するステップと、
前記誘導信号に基づいて前記収容空洞に挿入されたエアロゾル発生製品の状態を決定するステップと、
を含むことを特徴とする判断方法。
【請求項8】
前記誘導信号は、前記誘導ユニットの抵抗変化信号であり、
前記誘導信号に基づいて前記収容空洞に挿入されたエアロゾル発生製品の状態を決定するステップは、
前記誘導ユニットの抵抗の変化を発生することに応答して、前記エアロゾル発生製品が前記収容空洞に挿入されることを決定するサブステップと、
前記誘導ユニットの抵抗の変化値が予め設定された範囲を満たすことに応答して、前記エアロゾル発生製品が前記収容空洞の底部に挿入されることを決定するサブステップと、
を含むことを特徴とする請求項7に記載の判断方法。
【請求項9】
コンピュータ読み取り可能な記憶媒体にプログラムファイルが記憶され、前記プログラムファイルが実行されることにより、請求項7または請求項8のいずれか1項に記載の判断方法が実現されることを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項10】
接続されたプロセッサ及びメモリを含むエアロゾル発生装置であって、前記メモリにコンピュータプログラムガ記憶され、前記プロセッサがコンピュータプログラムを実行することにより、請求項7または請求項8のいずれか1項に記載の判断方法が実現されることを特徴とするエアロゾル発生装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は霧化装置の技術分野に関し、特にエアロゾル発生装置、判断方法およびコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
エアロゾル発生装置は、エアロゾル発生製品を収容する収容空洞を有する。エアロゾル発生製品が誤った状態で収容空洞に挿入されると、例えば、収容室の底部にエアロゾル発生製品が挿入されず、エアロゾル発生製品の加熱が不十分になり、ユーザーの体験感に影響を与える。
【0003】
従来のエアロゾル発生製品が収容空洞に挿入された状態を判断する方法としては、主に2つの方法がある。一つの方法はエアロゾル発生製品にマーキングラインを引くことであり、使用者は、エアロゾル発生製品がマーキングラインに挿入されたことを目視で確認した後、エアロゾル発生製品が収容空洞の底部に挿入されたことを判断する。もう一つの方法は、使用者自身の触覚と押す圧力によって、エアロゾル発生製品が収容空洞の底部に挿入されたかどうかを判断することである。
【0004】
しかし、上記2つの収容空洞に挿入されたエアロゾル発生製品の状態の判断方法は煩雑であり、十分にインテリジェントではないため、従来技術を早急に改善する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本出願は、エアロゾル発生装置、判断方法及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供し、収容空洞に挿入されたエアロゾル発生製品の状態を判断する際の煩雑な操作および不十分なインテリジェントという既存の問題を解決することができる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記技術的問題を解決するために、本出願で提供される1つの技術的解決策は、エアロゾル発生装置を提供し、前記エアロゾル発生装置は、収容空洞と、誘導ユニットと、制御ユニットと、を含み、前記収容空洞はエアロゾル発生製品を収容するために使用され、前記誘導ユニットは、前記収容空洞の底部に配置され、前記収容空洞に挿入された前記エアロゾル発生製品の圧力を検出して誘導信号を生成するために使用され、前記制御ユニットは前記誘導ユニットに電気的に接続され、前記制御ユニットは前記誘導信号に基づいて前記収容空洞に挿入された前記エアロゾル発生製品の状態を決定するために使用される。
【0007】
一つの実施形態において、前記制御ユニットは、前記誘導信号に基づいて前記誘導信号の変化値を決定し、前記変化値が第1閾値以上であることに応答して、前記エアロゾル発生製品が前記収容空洞に挿入されることを決定し、かつ前記変化値が第2閾値以上であることに応答して、前記エアロゾル発生製品が前記収容空洞の底部に挿入されることを決定する。
【0008】
一つの実施形態において、前記誘導信号は、前記誘導ユニットの抵抗変化信号、静電容量変化信号、およびインダクタンス変化信号のうちの少なくとも1つである。
【0009】
一つの実施形態において、前記誘導信号は、前記誘導ユニットの抵抗変化信号であり、前記制御ユニットは、前記誘導ユニットの抵抗の変化を発生するに基づいて、前記エアロゾル発生製品が前記収容空洞に挿入されることを決定し、かつ前記誘導ユニットの抵抗の変化値が予め設定された範囲を満たすことに基づいて、前記エアロゾル発生製品が前記収容空洞の底部に挿入されることを決定する。
【0010】
一つの実施形態において、前記誘導ユニットは薄膜抵抗歪みゲージを含み、前記予め設定された範囲は1Ω~4Ωである。
【0011】
一つの実施形態において、前記エアロゾル発生装置はフィードバックユニットを含み、前記フィードバックユニットは前記制御ユニットに電気的に接続され、前記制御ユニットは前記収容空洞に挿入された前記エアロゾル発生製品の状態に基づいて前記フィードバックユニットを制御してフィードバック信号を送信し、前記フィードバック信号は、音信号、光信号および振動信号のうちの少なくとも1つである。
【0012】
上記技術的問題を解決するために、本出願で提供される別の技術的解決策は、収容空洞に挿入されたエアロゾル発生製品の状態の判断方法を提供し、収容空洞に挿入されたエアロゾル発生製品の状態の判断方法は、誘導ユニットの生成された誘導信号を獲得するステップと、前記誘導信号に基づいて前記収容空洞に挿入されたエアロゾル発生製品の状態を決定するステップと、を含む。
【0013】
一つの実施形態において、前記誘導信号は、前記誘導ユニットの抵抗変化信号であり、前記誘導信号に基づいて前記収容空洞に挿入されたエアロゾル発生製品の状態を決定するステップは、前記誘導ユニットの抵抗の変化を発生することに応答して、前記エアロゾル発生製品が前記収容空洞に挿入されることを決定するサブステップと、前記誘導ユニットの抵抗の変化値が予め設定された範囲を満たすことに応答して、前記エアロゾル発生製品が前記収容空洞の底部に挿入されることを決定するサブステップと、を含む。
【0014】
上記技術的問題を解決するために、本出願で提供されるもう1つの技術的解決策は、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供し、前記コンピュータ読み取り可能な記憶媒体にプログラムファイルが記憶され、前記プログラムファイルが実行されることにより、前記いずれか1項に記載の判断方法が実現される。
【0015】
上記技術的問題を解決するために、本出願で提供されるもう1つの技術的解決策は、エアロゾル発生装置を提供し、前記エアロゾル発生装置は、接続されたプロセッサ及びメモリを含み、前記メモリにコンピュータプログラムガ記憶され、前記プロセッサがコンピュータプログラムを実行することにより、前記いずれか1項に記載の判断方法が実現される。
【発明の効果】
【0016】
従来技術とは異なり、本出願はエアロゾル発生装置、判断方法およびコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供する。エアロゾル発生装置は、収容空洞、誘導ユニットおよび制御ユニットを含む。収容空洞は、エアロゾル発生製品を収容するために使用される。誘導ユニットは、収容空洞の底部に配置され、収容空洞に挿入されたエアロゾル発生製品の圧力を検出して誘導信号を生成するために使用される。制御ユニットは誘導ユニットに電気的に接続され、制御ユニット30は、誘導信号に基づいて、収容空洞に挿入されたエアロゾル発生製品の状態を決定するために使用される。これにより、操作方法は簡単で、収容空洞に挿入されたエアロゾル発生製品の状態のインテリジェントな判断が実現され、ユーザーの体験感を向上させる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
本出願の実施形態における技術的解決策をより明確に説明するために、以下では、実施形態の説明において使用する必要がある図面を簡単に説明する。明らかに、以下の説明における図面は、本出願のいくつかの実施形態にすぎない。当業者にとって創造的な努力なしにこれらの図面から他の図面を得ることができる。
【
図1】本出願が提供されるエアロゾル発生製品を収容するエアロゾル発生装置の一実施形態の概略構造図である。
【
図2】本出願が提供される収容空洞に挿入されたエアロゾル発生製品の状態の判断方法の一実施形態のフローチャートである。
【
図3】本出願が提供されるコンピュータ読み取り可能な記憶媒体の一実施形態の概略構造図である。
【
図4】本出願が提供されるエアロゾル発生装置の別の実施形態の概略構造図である。
【0018】
以下、本出願の実施形態の図面を参照しながら本出願の実施形態の技術方案を明確且つ完全に説明する。理解されるように、記載された実施形態は、本出願の実施形態の一部にすぎず、それらのすべてではない。本出願の実施形態に基づいて、当業者が進歩性のある労働を必要とせずに取得するすべての他の実施形態は、いずれも本出願の保護範囲に属する。
【0019】
図1を参照すると、
図1は本出願が提供されるエアロゾル発生製品を収容するエアロゾル発生装置の一実施形態の概略構造図である。
【0020】
エアロゾル発生装置100は、エアロゾル発生製品200を加熱するために使用され、例えば、特定の香気或は物質を有する植物葉類の固体基質を加熱するために使用される。エアロゾル発生装置100は、特定の香気を有する植物葉類の固体基質を加熱不燃の方法で焼き、茎および葉の固体基質が焼かれ、使用者が吸入するためのエアロゾルが形成される。本出願のエアロゾル発生装置100は、医療、美容又はレジャーの吸食などの様々な分野で使用される。
【0021】
具体的には、エアロゾル発生装置100は、ハウジング10、誘導ユニット20、制御ユニット30および加熱アセンブリ40を含む。具体的には、ハウジング10には収容空洞101が設置される。収容空洞101は、エアロゾル発生製品200を収容するために使用される。誘導ユニット20は、収容空洞101の底部に配置され、加熱アセンブリ40と絶縁して設置される。誘導ユニット20は、エアロゾル発生製品200が収容空洞101に挿入されて誘導ユニット20が押し付けられるときに、収容空洞101に挿入されたエアロゾル発生製品200の圧力を検出し、誘導信号を生成するために使用される。制御ユニット30は、ハウジング10に配置され、かつ誘導ユニット20に電気的に接続される。制御ユニット30は、誘導信号に基づいて収容空洞101に挿入されたエアロゾル発生製品200の状態を決定するために使用される。
【0022】
薄膜抵抗ひずみゲージを含む誘導ユニット20を例として説明する。薄膜抵抗ひずみゲージの原理は、薄膜抵抗ひずみゲージが異なる程度の力によって押し付けられると、異なる抵抗値の特性を示すことである。この特性により、制御ユニット30は、この変化を収集し、対応する判断を下すことができる。具体的には、エアロゾル発生製品200が収容空洞101に挿入され、かつ収容空洞101の底部に配置された誘導ユニット20が押し付けられると、誘導ユニット20は、異なる圧力に基づいて異なる程度に変形し、それによって異なる値に対応する誘導信号を生成する。誘導ユニット20は薄膜抵抗ひずみゲージであるため、生成された誘導信号は抵抗変化信号である。制御ユニット30は、薄膜抵抗ひずみゲージの抵抗変化信号を取得し、さらに抵抗変化信号の変化値を取得し、抵抗変化信号の変化値に基づいて、アロゾル発生製品200が収容空洞101に挿入されたか、または収容空洞101の底部に挿入されたかを決定する。これにより、制御ユニット30は、収容空洞101に挿入されたエアロゾル発生製品200の状態に基づいて、エアロゾル発生製品200の加熱を容易に制御できる。
【0023】
もちろん、誘導ユニット20は、ひずみ型静電容量近接検出またはひずみ型インダクタンス近接検出に基づいて、エアロゾル発生製品200が誘導ユニット20を押し付ける圧力を検出することができ、ここでは制限されない。具体的には、異なる検出方法に基づいて、誘導信号は、誘導ユニット20の生成される抵抗変化信号、静電容量変化信号およびインダクタンス変化信号のうちの少なくとも1つである。
【0024】
収容空洞101はエアロゾル発生装置100のハウジング10によって画定して形成されることができる。収容空洞101はまたは加熱アセンブリ40によって画定して形成されてもよい(
図1に示す)。
【0025】
一つの実施例では、 加熱アセンブリ40は、周圈式の抵抗加熱、電磁加熱、または赤外線加熱によってエアロゾル発生製品200を加熱する。具体的には、加熱アセンブリ40は、中空柱状体を含む。中空柱状体は、収容空洞101を画定して収容空洞101が形成される。中空柱状体の断面は、円形、楕円形、四角形、ひし形、または他の形状であってもよく、本出願ではこれに制限されない。例えば、加熱アセンブリ40は、金属中空柱状体と、金属中空柱状体の周囲を囲んで設置された電磁コイルと、を含む。電磁コイルは、通電状態で金属中空柱状体に変化の電磁界を提供するために使用される。これにより、電磁誘導によって金属中空柱状体を発熱させて、エアロゾル発生製品200が加熱される。
【0026】
別の実施例では、エアロゾル発生装置100のハウジング10は、収容空洞101を画定して収容空洞101が形成される。エアロゾル発生装置100は、取り付けベースと、取り付けベースに固定された加熱アセンブリ40と、をさらに含む。加熱アセンブリ40は、中央ピンタイプまたはシートタイプの構造体であり、エアロゾル発生製品200に挿入され、抵抗加熱、電磁加熱または赤外線加熱によってエアロゾル発生製品200を加熱するために使用される。
【0027】
さらに、エアロゾル発生装置100は電芯50を含む。電芯50は、ハウジング10に配置され、かつ制御ユニット30に電気的に接続される。制御ユニット30は、電芯50を制御して加熱アセンブリ40に電力を供給するために使用される。
【0028】
具体的には、制御ユニット30は、エアロゾル発生製品200が収容空洞101に挿入される前後に受信した誘導信号に基づいて誘導信号の変化値を決定し、変化値が第1閾値以上であることに応答し、エアロゾル発生製品200が収容空洞101に挿入されることを決定し、変化値が第2閾値以上であることに応答して、エアロゾル発生物品200が収容空洞101の底部に挿入されることを決定する。
【0029】
薄膜抵抗ひずみゲージを含む誘導ユニット20を例として説明する。一つの実施形態において、エアロゾル発生製品200が収容空洞101に挿入され、かつ薄膜抵抗ひずみゲージが第1圧力で押し付けられると、薄膜抵抗ひずみゲージの抵抗値が変化され、制御ユニット30は、抵抗変化信号を収集した後、エアロゾル発生物品200が収容空洞101に挿入されることを決定する。エアロゾル発生製品200が薄膜抵抗ひずみゲージを押し付け続けると、制御ユニット30は、抵抗変化信号の変化値が予め設定された範囲を満たすことに応答して、エアロゾル発生物品200が収容空洞の底部に挿入されることを決定する。本出願では、予め設定された範囲は1Ω~4Ωである。
【0030】
具体的には、エアロゾル発生体200が収容空洞101に挿入されていない場合、薄膜抵抗ひずみゲージの初期抵抗値R0は無限大である。別の実施形態では、エアロゾル発生製品200が収容空洞101に挿入され、かつ薄膜抵抗歪みゲージが第1圧力で押し付けられると、制御ユニット30は、抵抗変化信号を収集した後、抵抗変化信号の変化値が第1閾値以上であることに応答し、エアロゾル発生製品200が収容空洞101に挿入されることを決定する。エアロゾル発生製品200が薄膜抵抗ひずみゲージを押し付け続けると、制御ユニット30は、抵抗変化信号の変化値が第2閾値以上であることに応答して、エアロゾル発生物品200が収容空洞101の底部に挿入されることを決定する。本出願では、第1閾値の範囲は1Ω~4Ωであり、第2閾値の範囲は1Ω~4Ωであり、実際の状況に応じて設計できる。
【0031】
具体的には、エアロゾル発生製品200が誘導ユニット20にちょうど接触するとき、エアロゾル発生製品200は、この時点で誘導ユニット20と完全に接触ない。すなわち、エアロゾル発生製品200は、エアロゾル発生製品200が収容空洞101の底部に完全に挿入されない。これにより、エアロゾル発生製品200の加熱が不十分であるという問題がある。従いまして、制御ユニット30は、エアロゾル発生製品200が誘導ユニット20を押し付けるときの誘導信号の変化値を判断することによって、エアロゾル発生製品200が収容空洞101の底部に完全に挿入されるかどうかを決定する。これにより、エアロゾル発生製品200に対する加熱効果を保証できる。
【0032】
誘導信号の変化値とエアロゾル発生物品200が誘導ユニット20を押し付ける圧力との間の関係は、誘導ユニット20の種類に応じて具体的に決定される。本実施形態では、誘導信号の変化値は、エアロゾル発生製品200が誘導ユニット20を押し付ける圧力に正比例する。すなわち、エアロゾル発生製品200が誘導ユニット20を押し付ける圧力が大きいほど、誘導ユニット20が生成された誘導信号の変化値は大きい。エアロゾル発生製品200が誘導ユニット20を押し付ける圧力が小さいほど、誘導ユニット20が生成された誘導信号の変化値は小さい。
【0033】
さらに、エアロゾル発生装置100は、フィードバックユニット(図示せず)も含むことができる。フィードバックユニットは、制御ユニット30に電気的に接続される。制御ユニット30は、エアロゾル発生製品200が収容空洞101に挿入され、かつ収容空洞101の底部に挿入された時点に基づいてフィードバックユニットを制御してフィードバック信号を送信する。具体的に、フィードバック信号は、音信号、光信号、および振動信号のうちの少なくとも1つである。具体的には、フィードバックユニットはマイクユニットである場合に、送信されるフィードバック信号は音信号である。フィードバックユニットはLEDライトである場合に、送信されるフィードバック信号は光信号である。フィードバックユニットは振動センサーである場合に、送信されるフィードバック信号は振動信号である。
【0034】
従来技術とは異なり、本出願によって提供されるエアロゾル発生装置100は、収容空洞101、誘導ユニット20および制御ユニット30を含む。収容空洞101は、エアロゾル発生製品200を収容するために使用される。誘導ユニット20は、収容空洞101の底部に配置され、収容空洞101に挿入されたエアロゾル発生製品200の圧力を検出して誘導信号を生成するために使用される。制御ユニット30は誘導ユニット20に電気的に接続され、制御ユニット30は、誘導信号に基づいて、収容空洞101に挿入されたエアロゾル発生製品200の状態を決定するために使用される。本出願が提供するエアロゾル発生装置100は、エアロゾル発生製品200が収容空洞101に挿入されているか否かの判断を実現するだけでなく、エアロゾル発生製品200が収容空洞101の底部に挿入されているか否かの判断も実現でき、二重の判断機能を有する。これにより、制御ユニット30は、収容空洞101に挿入されたエアロゾル発生製品200の状態に基づいて、エアロゾル発生製品200の加熱を制御し、エアロゾル発生製品200が加熱および霧化後に収縮して、制御ユニット30がエアロゾル発生製品200を検出できなくなり、それによって加熱が停止され、ユーザーの体験感に影響を与えるのを防ぐことができる。さらに、エアロゾル発生製品を収容空洞に挿入する状態を判断する従来の方法と比較して、操作方法はシンプルでインテリジェントであり、ユーザーの体験感を向上させる。
【0035】
図2を参照すると、
図2は、本出願が提供される収容空洞に挿入されたエアロゾル発生製品の状態の判断方法の一実施形態のフローチャートである。具体的に、該判断方法は以下のステップを含む。
【0036】
ステップ(S1):誘導ユニットの生成された誘導信号を獲得する。
【0037】
具体的には、エアロゾル発生製品200が収容空洞101の底部に挿入されて誘導ユニット20が押し付けられると、誘導ユニット20は誘導信号を生成する。例えば、誘導ユニット20は、薄膜抵抗ひずみゲージを含む。アロゾル発生製品200が収容空洞101の底部に挿入され、かつ薄膜抵抗ひずみゲージが押し付けられると、薄膜抵抗ひずみゲージの抵抗は変化され、誘導信号は生成される。
【0038】
ステップ(S2):誘導信号に基づいて収容空洞に挿入されたエアロゾル発生製品の状態を決定する。
【0039】
具体的に、薄膜抵抗ひずみゲージを含む誘導ユニット20を例として説明する。エアロゾル発生製品200が収容空洞101に挿入され、かつ収容空洞101の底部に設置された誘導ユニット20が押し付けらると、誘導ユニット20は、異なる圧力に基づいて異なる程度に変形し、それによって異なる値に対応する誘導信号を生成する。誘導ユニット20は薄膜抵抗ひずみゲージであるため、生成された誘導信号は抵抗変化信号である。制御ユニット30は、薄膜抵抗ひずみゲージの抵抗変化信号を取得し、さらに抵抗変化信号の変化値を取得し、抵抗変化信号の変化値に基づいて、アロゾル発生製品200が収容空洞101に挿入されるか、または収容空洞101の底部に挿入されるかを決定する。これにより、制御ユニット30は、収容空洞101に挿入されたエアロゾル発生製品200の状態に基づいて、エアロゾル発生製品200の加熱を制御できる。
【0040】
一つの実施形態では、誘導信号に基づいて収容空洞101に挿入されたエアロゾル発生製品200の状態を決定するステップは、誘導ユニット20の抵抗の変化を発生することに応答して、エアロゾル発生製品200が収容空洞101に挿入され、かつ収容空洞101の底部に挿入されることを決定することを含む。
【0041】
具体的には、エエアロゾル発生製品200が収容空洞101に挿入され、かつ薄膜抵抗ひずみゲージが第1圧力で押し付けられると、薄膜抵抗ひずみゲージの抵抗値が変化され、制御ユニット30は、抵抗変化信号を収集した後、エアロゾル発生製品200が収容空洞101の底部に挿入されることを決定する。
【0042】
別の実施形態では、誘導信号に基づいて収容空洞101に挿入されたエアロゾル発生製品200の状態を決定するステップは、誘導ユニット20の抵抗の変化を発生することに応答して、エアロゾル発生製品200が収容空洞101に挿入されることを決定するサブステップと、かつ誘導ユニット20の抵抗の変化値が予め設定された範囲を満たすことに応答して、エアロゾル発生製品200が収容空洞101の底部に挿入されることを決定するサブステップと、を含む。
【0043】
具体的には、エアロゾル発生製品200が収容空洞101に挿入され、かつ薄膜抵抗ひずみゲージが第1圧力で押し付けられると、薄膜抵抗ひずみゲージの抵抗値が変化され、制御ユニット30は、抵抗変化信号を収集した後、エアロゾル発生製品200が収容空洞101に挿入されることを決定する。エアロゾル発生製品200が薄膜抵抗ひずみゲージを押し付け続けると、制御ユニット30は、抵抗変化信号の変化値が予め設定された範囲を満たすことに応答して、エアロゾル発生製品200が収容空洞101の底部に挿入されることを決定する。本出願では、予め設定された範囲は1Ω~4Ωである。
【0044】
もう一つの実施形態では、誘導信号に基づいて収容空洞101に挿入されたエアロゾル発生製品200の状態を決定するステップは、誘導ユニット20の変化値が第1閾値以上であることことに応答して、エアロゾル発生製品200が収容空洞101に挿入されることを決定するサブステップと、かつ誘導ユニット20の変化値が第2閾値以上であることに応答して、エアロゾル発生製品200が収容空洞101の底部に挿入されることを決定するサブステップと、を含む。
【0045】
具体的には、エアロゾル発生体200が収容空洞101に挿入されていない場合、薄膜抵抗ひずみゲージの初期抵抗値R0は無限大である。エアロゾル発生製品200が収容空洞101に挿入され、かつ薄膜抵抗歪みゲージが第1圧力で押し付けられると、制御ユニット30は、抵抗変化信号を収集した後、抵抗変化信号の変化値が第1閾値以上であることに応答し、エアロゾル発生製品200が収容空洞101に挿入されたことを決定する。エアロゾル発生製品200が薄膜抵抗ひずみゲージを押し付け続けると、制御ユニット30は、抵抗変化信号の変化値が第2閾値以上であることに応答して、エアロゾル発生物品200が収容空洞101の底部に挿入されることを決定する。本出願では、第1閾値の範囲は1Ω~4Ωであり、第2閾値の範囲は1Ω~4Ωであり、実際の状況に応じて設計できる。
【0046】
一つの実施形態では、該判断方法は、収容空洞に挿入されたエアロゾル発生製品の状態に基づいてフィードバックユニットを制御して、フィードバック信号を送信するステップと、をさらに含む。
【0047】
具体的に、フィードバック信号は、音信号、光信号および振動信号のうちの少なくとも1つである。エアロゾル発生製品200におけるフィードバックユニットはマイクユニットである場合、送信されるフィードバック信号は音信号である。エアロゾル発生製品200におけるフィードバックユニットはLEDライトである場合、送信されるフィードバック信号は光信号である。エアロゾル発生製品200におけるフィードバックユニットは振動センサーである場合、送信されるフィードバック信号は振動信号である。
【0048】
従来技術とは異なり、本出願によって提供される収容空洞に挿入されたエアロゾル発生製品の状態の判断方法は、誘導ユニットの生成された誘導信号を獲得するステップと、誘導信号に基づいてエアロゾル発生製品の収容空洞への挿入状態を決定するステップと、を含む。これにより、操作方法は簡単で、収容空洞に挿入されたエアロゾル発生製品の状態のインテリジェントな判断が実現され、ユーザーの体験感を高めることができる。
【0049】
図3を参照すると、
図3は、本出願によって提供されるコンピュータ読み取り可能な記憶媒体の一実施形態の概略構造図である。
【0050】
コンピュータ読み取り可能な記憶媒体60にはプログラムファイル61が記憶される。プログラムファイル61がプロセッサによって実行されると、
図2で説明した判断方法が実現される。
【0051】
プログラムファイル61は、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体60に記憶され、いくつかの命令を含む。該命令はネットワークデバイス(ルータ、パーソナルコンピュータ、サーバなど)またはプロセッサが本出願の様々な実施形態における方法のステップのすべてまたは一部を実行することに用いられる。
【0052】
コンピュータ読み取り可能な記憶媒体60は、プログラムファイル61を記憶できる媒体であってもよく、例えた、Uディスク、モバイルハードディスク、読み取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、磁気ディスクまたは光ディスクの中のいずれかの1つであってもよい。
【0053】
図4を参照すると、
図4は、本出願によって提供されるエアロゾル発生装置の別の実施形態の概略構造図である。エアロゾル発生装置70は、接続されたプロセッサ72とメモリ71とを含む。メモリ71にはコンピュータプログラムが記憶される。プロセッサ72がコンピュータプログラムを実行することにより、
図2で説明した判断方法が実現される。
【0054】
以上は本出願の実施形態であって、本出願の特許範囲を制限するものではなく、本出願の明細書及び図面の内容を利用して行われる等価構造又は等価プロセス変換、又は他の関連する技術分野に直接又は間接的に適用されるものは、いずれも同様に本出願の特許保護範囲内に含まれる。