(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024050566
(43)【公開日】2024-04-10
(54)【発明の名称】複数の4Dエネルギーフィールドを指向するためのシステムおよび方法
(51)【国際特許分類】
G02B 30/10 20200101AFI20240403BHJP
H04N 5/66 20060101ALI20240403BHJP
【FI】
G02B30/10
H04N5/66 Z
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023223694
(22)【出願日】2023-12-28
(62)【分割の表示】P 2020538941の分割
【原出願日】2019-01-14
(31)【優先権主張番号】62/617,288
(32)【優先日】2018-01-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/617,293
(32)【優先日】2018-01-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】519006883
【氏名又は名称】ライト フィールド ラボ、インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】カラフィン,ジョナサン,シーン
(72)【発明者】
【氏名】ベヴェンシー,ブレンダン,エルウッド
(57)【要約】 (修正有)
【課題】秩序化材料分布を使用したエネルギー・リレーのエネルギーの横方向局在化のシステム、およびそのエネルギー・リレーを製造する方法に関する。
【解決手段】複数のエネルギー領域のエネルギーを指向するためのエネルギー指向システムを製造するためのシステムおよび方法を開示する。電磁エネルギー、音響エネルギー、および触覚エネルギーを含む、複数のエネルギー領域のエネルギーを指向するためのエネルギー・リレーおよびエネルギー導波路を開示する。複数のエネルギー領域を備える4Dエネルギーフィールドを投影および感知するためのシステムを開示する。
【選択図】
図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
(補正なし)エネルギー・リレーであって、
第1のモジュールと、第2のモジュールと、を備え、前記第1のモジュールが、前記エ
ネルギー・リレーの横方向平面内に、第1のコンポーネント設計構造体および第2のコン
ポーネント設計構造体の配置を備え、前記第2のモジュールが、前記エネルギー・リレー
の前記横方向平面内に、第3のコンポーネント設計構造体および第4のコンポーネント設
計構造体の配置を備え、
前記第1および第2のコンポーネント設計構造体がどちらも、前記横方向平面に対して
垂直である長手方向平面に沿って、第1のエネルギー領域に属するエネルギーを輸送する
ように構成され、前記第3および第4のコンポーネント設計構造体がどちらも、前記横方
向平面に対して垂直である前記長手方向平面に沿って、前記第1のエネルギー領域とは異
なる第2のエネルギー領域に属するエネルギーを輸送するように構成され、前記第1のモ
ジュールが、前記第1のエネルギー領域について、前記長手方向平面において前記横方向
平面よりも大幅に高い輸送効率を有し、前記第2のモジュールが、前記第2のエネルギー
領域について、前記長手方向平面において前記横方向平面よりも大幅に高い輸送効率を有
する、エネルギー・リレー。
【請求項2】
(補正なし)前記エネルギー・リレーが、対向する第1および第2の表面を備え、前記
第1および第2の表面が異なる表面積を有し、前記エネルギー・リレーが、前記第1およ
び第2の表面を通って延在する伝搬経路に沿って、エネルギーの前記第1および第2のド
メインをリレーするように構成される、請求項1に記載のエネルギー・リレー。
【請求項3】
(補正なし)前記エネルギー・リレーが、前記第1および第2の表面の傾斜表面接続縁
部をさらに備え、前記エネルギー・リレーが、少なくとも前記第1または第2のドメイン
のエネルギーがそれぞれの伝搬経路に沿ってリレーされるときに、該ドメインに拡大また
は縮小のいずれかを適用する、請求項2に記載のエネルギー・リレー。
【請求項4】
(補正なし)前記エネルギー・リレーが、少なくとも第1の表面と、第2の表面と、第
3の表面と、を備え、前記エネルギー・リレーが、前記第1および第2の表面を通って延
在する第1の複数のエネルギー伝播経路に沿って、前記第1のドメインのエネルギーをリ
レーするように、ならびに前記第1および第3の表面を通って延在する第2の複数のエネ
ルギー伝播経路に沿って、前記第2のドメインのエネルギーをリレーするように構成され
、
前記第1および第2の複数のエネルギー伝播経路が、前記第1の表面においてインター
リーブされる、請求項1に記載のエネルギー・リレー。
【請求項5】
(補正なし)前記第2および第3の表面が、同一平面上にあり、前記第1の表面と平行
であり、かつ実質的に異なる位置に配置される、請求項4に記載のエネルギー・リレー。
【請求項6】
(補正なし)前記第1、第2、第3、および第4のコンポーネント設計構造体が、前記
第2および第3の表面が実質的に異なる位置にあることを可能にする可撓性を備える、請
求項4に記載のエネルギー・リレー。
【請求項7】
(補正なし)前記第1および第2の複数の伝搬経路が、実質的に非平行である、請求項
4に記載のエネルギー・リレー。
【請求項8】
(補正なし)前記第1のモジュールが、前記エネルギー・リレーの横方向平面内に、実
質的に非ランダムパターンで、前記第1および第2のコンポーネント設計構造体の配置を
備え、
前記第2のモジュールが、前記エネルギー・リレーの前記横方向平面内に、実質的に非
ランダムパターンで、前記第3および第4のコンポーネント設計構造体の配置を備える、
請求項1に記載のエネルギー・リレー。
【請求項9】
(補正なし)前記第1および第2のコンポーネント設計構造体が、実質的に類似する第
1の設計特性および実質的に異なる第2の設計特性を備え、前記第3および第4のコンポ
ーネント設計構造体が、実質的に類似する第1の設計特性および実質的に異なる第2の設
計特性を備える、請求項8に記載のエネルギー・リレー。
【請求項10】
(補正なし)前記第1の設計特性が、前記エネルギー・リレーの横方向寸法の断面サイ
ズを含み、前記第2の設計特性が、屈折率を含む、請求項9に記載のエネルギー・リレー
。
【請求項11】
(補正なし)前記第1の設計特性が、前記エネルギー・リレーの前記横方向寸法の断面
サイズを含み、前記第2の設計特性が、音響インピーダンスを含む、請求項9に記載のエ
ネルギー・リレー。
【請求項12】
(補正なし)前記第1のエネルギー領域が、電磁スペクトルの第1の帯域を備え、前記
第2のエネルギー領域が、前記電磁スペクトルの第2の帯域を備える、請求項8に記載の
エネルギー・リレー。
【請求項13】
(補正なし)前記第1のエネルギー領域が、電磁エネルギーを備え、前記第2のエネル
ギー領域が、機械的エネルギーを備える、請求項8に記載のエネルギー・リレー。
【請求項14】
(補正なし)前記第1および第2のコンポーネント設計構造体が、実質的に類似する第
1の設計特性および実質的に異なる第2の設計特性を備え、前記第3および第4のコンポ
ーネント設計構造体が、実質的に類似する第1の設計特性および実質的に異なる第3の設
計特性を備える、請求項8に記載のエネルギー・リレー。
【請求項15】
(補正なし)前記第1の設計特性が、前記エネルギー・リレーの前記横方向寸法の断面
サイズを含み、前記第2の設計特性が、屈折率を含み、および前記第3の設計特性が、音
響インピーダンスを含む、請求項14に記載のエネルギー・リレー。
【請求項16】
(補正なし)前記第1のモジュールが、前記エネルギー・リレーの横方向平面内に、実
質的に非ランダムパターンで、前記第1および第2のコンポーネント設計構造体の配置を
備え、前記第2のモジュールが、前記エネルギー・リレーの前記横方向平面内に、実質的
にランダムなパターンで、前記第3および第4のコンポーネント設計構造体の配置を備え
る、請求項1に記載のエネルギー・リレー。
【請求項17】
(補正なし)前記第1および第2のコンポーネント設計構造体が、実質的に類似する第
1の設計特性および実質的に異なる第2の設計特性を備え、前記第3および第4のコンポ
ーネント設計構造体が、実質的に類似する第1の設計特性および実質的に異なる第2の設
計特性を備える、請求項16のエネルギー・リレー。
【請求項18】
(補正なし)前記第1の設計特性が、前記エネルギー・リレーの前記横方向寸法の断面
サイズを含み、前記第2の設計特性が、屈折率を含む、請求項17に記載のエネルギー・
リレー。
【請求項19】
(補正なし)前記第1の設計特性が、前記エネルギー・リレーの前記横方向寸法の断面
サイズを含み、前記第2の設計特性が、音響インピーダンスを含む、請求項17に記載の
エネルギー・リレー。
【請求項20】
(補正なし)前記第1のエネルギー領域が、前記電磁スペクトルの第1の帯域を備え、
前記第2のエネルギー領域が、前記電磁スペクトルの第2の帯域を備える、請求項16に
記載のエネルギー・リレー。
【請求項21】
(補正なし)前記第1のエネルギー領域が、電磁エネルギーを備え、前記第2のエネル
ギー領域が、機械的エネルギーを備える、請求項16に記載のエネルギー・リレー。
【請求項22】
(補正なし)前記第1および第2のコンポーネント設計構造体が、実質的に類似する第
1の設計特性および実質的に異なる第2の設計特性を備え、前記第3および第4のコンポ
ーネント設計構造体が、実質的に類似する第1の設計特性および実質的に異なる第3の設
計特性を備える、請求項16に記載のエネルギー・リレー。
【請求項23】
(補正なし)前記第1の設計特性が、前記エネルギー・リレーの前記横方向寸法の断面
サイズを含み、前記第2の設計特性が、屈折率を含み、および前記第3の設計特性が、音
響インピーダンスを含む、請求項22に記載のエネルギー・リレー。
【請求項24】
(補正なし)前記第1のモジュールが、前記エネルギー・リレーの横方向平面内に、実
質的にランダムなパターンで、前記第1および第2のコンポーネント設計構造体の配置を
備え、前記第2のモジュールが、前記エネルギー・リレーの前記横方向平面内に、実質的
にランダムなパターンで、前記第3および第4のコンポーネント設計構造体の配置を備え
る、請求項1に記載のエネルギー・リレー。
【請求項25】
(補正なし)前記第1および第2のコンポーネント設計構造体が、実質的に類似する第
1の設計特性および実質的に異なる第2の設計特性を備え、前記第3および第4のコンポ
ーネント設計構造体が、実質的に類似する第1の設計特性および実質的に異なる第2の設
計特性を備える、請求項24に記載のエネルギー・リレー。
【請求項26】
(補正なし)前記第1の設計特性が、前記エネルギー・リレーの前記横方向寸法の断面
サイズを含み、前記第2の設計特性が、屈折率を含む、請求項25に記載のエネルギー・
リレー。
【請求項27】
(補正なし)前記第1の設計特性が、前記エネルギー・リレーの前記横方向寸法の断面
サイズを含み、前記第2の設計特性が、音響インピーダンスを含む、請求項25に記載の
エネルギー・リレー。
【請求項28】
(補正なし)前記第1のエネルギー領域が、前記電磁スペクトルの第1の帯域を備え、
前記第2のエネルギー領域が、前記電磁スペクトルの第2の帯域を備える、請求項24に
記載のエネルギー・リレー。
【請求項29】
(補正なし)前記第1のエネルギー領域が、電磁エネルギーを備え、前記第2のエネル
ギー領域が、機械的エネルギーを備える、請求項24に記載のエネルギー・リレー。
【請求項30】
(補正なし)前記第1および第2のコンポーネント設計構造体が、実質的に類似する第
1の設計特性および実質的に異なる第2の設計特性を備え、前記第3および第4のコンポ
ーネント設計構造体が、実質的に類似する第1の設計特性および実質的に異なる第3の設
計特性を備える、請求項24に記載のエネルギー・リレー。
【請求項31】
(補正なし)前記第1の設計特性が、前記エネルギー・リレーの前記横方向寸法の断面
サイズを含み、前記第2の設計特性が、屈折率または音響インピーダンスのうちの1つを
含み、前記第3の設計特性が、屈折率または音響インピーダンスのうちの1つを含む、請
求項30に記載のエネルギー・リレー。
【請求項32】
(補正なし)エネルギー・リレーであって、
前記エネルギー・リレーの横方向平面内に第1のコンポーネント設計構造体および第2
のコンポーネント設計構造体の配置を備える第1のモジュールと、
エネルギー・リレー材料と、を備え、
前記第1のモジュールおよび前記エネルギー・リレー材料が、前記エネルギー・リレー
の前記横方向平面にわたって分布し、
前記第1および第2のコンポーネント設計構造体がどちらも、前記横方向平面に対して
垂直である長手方向平面に沿って、第1のエネルギー領域に属するエネルギーを輸送する
ように構成され、前記エネルギー・リレー材料が、前記横方向平面に対して垂直である長
手方向平面に沿って、前記第1のエネルギー領域とは異なる第2のエネルギー領域に属す
るエネルギーを輸送するように構成され、前記第1のモジュールが、前記第1のエネルギ
ー領域について、前記長手方向平面において前記横方向平面よりも大幅に高い輸送効率を
有し、前記エネルギー・リレー材料が、前記第2のエネルギー領域について、前記長手方
向平面において前記横方向平面よりも大幅に高い輸送効率を有する、エネルギー・リレー
。
【請求項33】
(補正なし)前記第1のモジュールが、前記エネルギー・リレーの横方向平面内に、実
質的に非ランダムパターンで、前記第1および第2のコンポーネント設計構造体の配置を
備える、請求項32に記載のエネルギー・リレー。
【請求項34】
(補正なし)前記第1および第2のコンポーネント設計構造体が、実質的に類似する第
1の設計特性および実質的に異なる第2の設計特性を備える、請求項33に記載のエネル
ギー・リレー。
【請求項35】
(補正なし)前記第1の設計特性が、前記エネルギー・リレーの前記横方向寸法の断面
サイズを含み、前記第2の設計特性が、屈折率を含む、請求項34に記載のエネルギー・
リレー。
【請求項36】
(補正なし)前記第1の設計特性が、前記エネルギー・リレーの前記横方向寸法の断面
サイズを含み、前記第2の設計特性が、音響インピーダンスを含む、請求項34に記載の
エネルギー・リレー。
【請求項37】
(補正なし)前記第1のエネルギー領域が、前記電磁スペクトルの第1の帯域を備え、
前記第2のエネルギー領域が、前記電磁スペクトルの第2の帯域を備え、前記第1および
第2の帯域の少なくとも一部分が重複しない、請求項33に記載のエネルギー・リレー。
【請求項38】
(補正なし)前記第1のエネルギー領域が、電磁エネルギーを備え、前記第2のエネル
ギー領域が、機械的エネルギーを備える、請求項33に記載のエネルギー・リレー。
【請求項39】
(補正なし)前記第2のエネルギー領域が、電気エネルギーを備える、請求項33に記
載のエネルギー・リレー。
【請求項40】
(補正なし)前記第1のモジュールが、前記エネルギー・リレーの横方向平面内に、実
質的にランダムなパターンで、前記第1および第2のコンポーネント設計構造体の配置を
備える、請求項32に記載のエネルギー・リレー。
【請求項41】
(補正なし)前記第1および第2のコンポーネント設計構造体が、実質的に類似する第
1の設計特性および実質的に異なる第2の設計特性を備える、請求項40に記載のエネル
ギー・リレー。
【請求項42】
(補正なし)前記第1の設計特性が、前記エネルギー・リレーの前記横方向寸法の断面
サイズを含み、前記第2の設計特性が、屈折率を含む、請求項41に記載のエネルギー・
リレー。
【請求項43】
(補正なし)前記第1の設計特性が、前記エネルギー・リレーの前記横方向寸法の断面
サイズを含み、前記第2の設計特性が、音響インピーダンスを含む、請求項41に記載の
エネルギー・リレー。
【請求項44】
(補正なし)前記第1のエネルギー領域が、前記電磁スペクトルの第1の帯域を備え、
前記第2のエネルギー領域が、前記電磁スペクトルの第2の帯域を備え、前記第1および
第2の帯域の少なくとも一部分が重複しない、請求項40に記載のエネルギー・リレー。
【請求項45】
(補正なし)前記第1のエネルギー領域が、電磁エネルギーを備え、前記第2のエネル
ギー領域が、機械的エネルギーを備える、請求項40に記載のエネルギー・リレー。
【請求項46】
(補正なし)前記第2のエネルギー領域が、電気エネルギーを備える、請求項40に記
載のエネルギー・リレー。
【請求項47】
(補正なし)エネルギー・リレーを形成する方法であって、
前記エネルギー・リレーの長手方向平面に沿って、第1のエネルギー領域に属するエネ
ルギーを輸送するように構成された第1のエネルギー・リレー材料を提供することと、
前記第1のエネルギー・リレー材料に1つ以上の機械的開口部を形成することであって
、前記1つ以上の機械的開口部が、前記長手方向平面に沿って実質的に配向されている、
形成することと、
第2のエネルギー・リレー材料を前記1つ以上の機械的開口部に組み込むことであって
、前記第2のエネルギー・リレー材料が、前記エネルギー・リレーの前記長手方向平面に
沿って、前記第1のエネルギー領域とは異なる第2のエネルギー領域に属するエネルギー
を輸送するように構成される、組み込むことと、を含み、
前記エネルギー・リレーが、前記第1および第2のエネルギー領域について、前記長手
方向平面において、前記長手方向平面に対して垂直である横方向平面よりも大幅に高い輸
送効率を有する、方法。
【請求項48】
(補正なし)前記第1のエネルギー領域が、前記電磁スペクトルの第1の帯域を備え、
前記第2のエネルギー領域が、前記電磁スペクトルの第2の帯域を備え、前記第1および
第2の帯域の少なくとも一部分が重複しない、請求項47に記載の方法。
【請求項49】
(補正なし)前記第1のエネルギー領域が、電磁エネルギーを備え、前記第2のエネル
ギー領域が、音響機械的エネルギーを備える、請求項47に記載の方法。
【請求項50】
(補正なし)前記第2のエネルギー・リレー材料が、前記第1のエネルギー領域に属す
るエネルギーを反射するようにさらに構成され、前記第1のエネルギー・リレー材料が、
前記第2のエネルギー領域に属するエネルギーを反射するようにさらに構成される、請求
項47に記載の方法。
【請求項51】
(補正なし)前記第2のエネルギー・リレー材料が、空気を含む、請求項47に記載の
方法。
【請求項52】
(補正なし)前記第2のエネルギー・リレー材料が、可撓性リレー材料を含む、請求項
47に記載の方法。
【請求項53】
(補正なし)前記第1および第2のエネルギー・リレー材料がどちらも、実質的に同じ
材料を含む、請求項47に記載の方法。
【請求項54】
(補正なし)前記第1および第2のエネルギー・リレー材料がどちらも、複数の1つ以
上のコンポーネント設計粒子を含む、請求項47に記載の方法。
【請求項55】
(補正なし)エネルギー・リレーを形成するための方法であって、
前記エネルギー・リレーの長手方向平面に沿って、それぞれ、第1および第2のエネル
ギー領域に属するエネルギーを輸送するように構成された複数の第1および第2のエネル
ギー・リレー材料を提供することと、
前記長手方向平面に対して垂直である、前記エネルギー・リレーの横方向平面に、ある
パターンで、前記複数の第1および第2のエネルギー・リレー材料を配置することと、
前記エネルギー・リレーの前記横方向平面内の第1および第2のエネルギー・リレー材
料の前記実質的に非ランダムパターンを維持しながら、前記第1および第2のエネルギー
・リレー材料の配置を、融合させた構造体に処理することと、を含み、
前記エネルギー・リレーが、前記長手方向平面において前記横方向平面よりも大幅に高
いエネルギー輸送効率を有する、方法。
【請求項56】
(補正なし)処理することが、以下のステップ、すなわち、
圧縮力を前記配置に適用すること、
熱を前記配置に適用すること、
冷却を前記配置に適用すること、および
前記配置上で化学反応を実行すること、のうちの少なくとも1つを実行することを含む
、請求項55に記載の方法。
【請求項57】
(補正なし)前記第1のエネルギー領域が、前記電磁スペクトルの第1の帯域を備え、
前記第2のエネルギー領域が、前記電磁スペクトルの第2の帯域を備え、前記第1および
第2の帯域の少なくとも一部分が重複しない、請求項55に記載の方法。
【請求項58】
(補正なし)前記第1のエネルギー領域が、電磁エネルギーを備え、前記第2のエネル
ギー領域が、機械的エネルギーを備える、請求項55に記載の方法。
【請求項59】
(補正なし)前記第2のエネルギー・リレー材料が、前記第1のエネルギー領域に属す
るエネルギーを反射するようにさらに構成され、前記第1のエネルギー・リレー材料が、
前記第2のエネルギー領域に属するエネルギーを反射するようにさらに構成される、請求
項55に記載の方法。
【請求項60】
(補正なし)前記第2のエネルギー・リレー材料が、空気を含む、請求項55に記載の
方法。
【請求項61】
(補正なし)少なくとも前記第1または第2のエネルギー・リレー材料が、可撓性リレ
ー材料を含む、請求項55に記載の方法。
【請求項62】
(補正なし)前記第1および第2のエネルギー・リレー材料がどちらも、1つ以上のコ
ンポーネント設計構造体を備える、請求項55に記載の方法。
【請求項63】
(補正なし)前記第1のエネルギー・リレー材料が、前記第1のエネルギー領域のエネ
ルギーをリレーするように構成された第1および第2のコンポーネント設計構造体を備え
、前記第2のエネルギー・リレー材料が、前記第2のエネルギー領域のエネルギーをリレ
ーするように構成された第3および第4のコンポーネント設計構造体を備える、請求項6
2に記載の方法。
【請求項64】
(補正なし)前記エネルギー・リレーを形成する前に、前記第1および第2のエネルギ
ー・リレー材料の配置を拘束空間に収容することをさらに含む、請求項55に記載の方法
。
【請求項65】
(今回補正)エネルギー指向システムであって、
少なくとも第1および第2のエネルギー・リレー材料を備えるエネルギー・リレー装置
であって、前記第1のエネルギー・リレー材料が、第1のエネルギー領域に属するエネル
ギーを輸送するように構成され、前記第2のエネルギー・リレー材料が、前記第1のエネ
ルギー領域とは異なる第2のエネルギー領域に属するエネルギーを輸送するように構成さ
れる、エネルギー・リレー装置を備え、
前記エネルギー・リレー装置が、少なくとも第1の表面、第2の表面、および第3の表
面を備え、前記エネルギー・リレーが、前記第1および第2の表面を通って延在する第1
の複数のエネルギー伝播経路に沿って、前記第1のドメインのエネルギーをリレーするよ
うに、ならびに前記第1および第3の表面を通って延在する第2の複数のエネルギー伝播
経路に沿って、前記第2のドメインのエネルギーをリレーするように構成され、
前記第1および第2の複数のエネルギー伝播経路が、前記第1の表面に沿って、前記第
1のエネルギー領域の複数の第1のエネルギー位置および前記第2のエネルギー領域の複
数の第2のエネルギー位置を形成する前記第1の表面においてインターリーブされ、
前記エネルギー指向システムが、前記複数の第1および第2のエネルギー位置に、また
はそこからエネルギーを指向するように構成された導波路のアレイをさらに備える、エネ
ルギー指向システム。
【請求項66】
(補正なし)前記導波路のアレイの第1の複数の導波路が、前記第1のエネルギー位置
に、およびそこからエネルギーを指向するように構成され、前記導波路のアレイの第2の
複数の導波路が、第2のエネルギー位置に、およびそこからエネルギーを指向するように
構成される、請求項65に記載のシステム。
【請求項67】
(補正なし)前記第1の複数の導波路が、第1のエネルギー位置に隣接して配置され、
前記第2の複数の導波路が、第2のエネルギー位置に隣接して配置される、請求項66に
記載のシステム。
【請求項68】
(補正なし)第1の複数の導波路が、前記複数の第1のエネルギー位置に、およびそこ
からエネルギーを指向するように構成される、請求項65に記載のシステム。
【請求項69】
(補正なし)前記第1および第2のエネルギー領域が、実質的に同じであり、前記導波
路のアレイの各導波路が、複数の第1および第2のエネルギー位置の両方に、およびその
両方からエネルギーを指向する、請求項65に記載のシステム。
【請求項70】
(補正なし)前記複数の第1のエネルギー位置が、エネルギー感知位置であり、前記複
数の第2のエネルギー位置が、エネルギー源位置である、請求項69に記載のシステム。
【請求項71】
(補正なし)各導波路が、一組のエネルギー位置と関連付けられ、かつ前記一組のエネ
ルギー位置のうちの1つのエネルギー位置によって少なくとも部分的に決定される伝搬経
路に沿って、前記一組のエネルギー位置のうちの前記1つのエネルギー位置に、またはそ
こからエネルギーを指向するように構成され、前記伝搬経路が、2つの角座標によって画
定され、各導波路が、2つの空間座標によって画定され、それによって、前記2つの空間
座標および2つの角座標を組み合わせて、4D座標を形成し、
前記導波路のアレイの各導波路の各伝搬経路の前記4D座標が、4Dエネルギーフィー
ルド関数によって記述される、請求項65に記載のシステム。
【請求項72】
(補正なし)前記第1および第2のエネルギー領域が、実質的に同じであり、
前記導波路のアレイの一組の導波路が、第1および第2のエネルギー位置の両方に、お
よびその両方からエネルギーを指向するように構成される、請求項71に記載のシステム
。
【請求項73】
(補正なし)前記導波路のアレイが、一組の第1の導波路と、一組の第2の導波路と、
を備え、前記一組の第1の導波路が、一組の前記第1のエネルギー位置に、およびそこか
ら前記第1のエネルギー領域のエネルギーを指向するように構成され、前記一組の第2の
導波路が、一組の前記第2のエネルギー位置に、およびそこから前記第2のエネルギー領
域のエネルギーを指向するように構成される、請求項71に記載のシステム。
【請求項74】
(補正なし)前記導波路のアレイが、第3の一組の導波路を備え、前記第3の一組の導
波路が、前記第1の表面に沿って、第3の一組のエネルギー位置に、およびそこから、前
記第1および第2のエネルギー領域とは異なる第3のエネルギー領域のエネルギーを指向
するように構成される、請求項73に記載のシステム。
【請求項75】
(補正なし)前記第1の一組の導波路が、第1の4Dエネルギーフィールド関数によっ
て記述された伝搬経路に沿って、前記第1の一組の導波路を介して、前記複数の第1のエ
ネルギー位置から前記第1のエネルギー領域のエネルギーを指向し、前記第2の一組の導
波路が、第2の4Dエネルギーフィールド機能によって記述された伝搬経路に沿って、前
記第2の一組の導波路を介して、前記複数の第2のエネルギー位置に前記第2のエネルギ
ー領域のエネルギーを指向する、請求項73に記載のシステム。
【請求項76】
(補正なし)前記第1のエネルギー領域が、電磁エネルギーであり、前記第2のエネル
ギー領域が、音波の形態の機械的エネルギーである、請求項75に記載のシステム。
【請求項77】
(補正なし)前記第1のエネルギー領域が、音波の形態の機械的エネルギーであり、前
記第2のエネルギー領域が、電磁エネルギーである、請求項75に記載のシステム。
【請求項78】
(補正なし)前記第1および第2のエネルギー領域がどちらも、音波の形態の電磁エネ
ルギーまたは機械的エネルギーのいずれかである、請求項75に記載のシステム。
【請求項79】
(補正なし)前記第1のエネルギー領域のエネルギーが、前記第2の表面に沿って複数
のエネルギー装置で提供され、かつ前記第1の複数の伝搬経路に沿って、前記第1の表面
に沿った前記複数の第1の位置へリレーされ、前記第2のエネルギー領域のエネルギーが
、前記第1の表面に沿った前記複数の第2の位置から、前記第2の複数の伝搬経路に沿っ
て、前記第3の表面の複数のエネルギー感知装置にリレーされる、請求項75に記載のシ
ステム。
【請求項80】
(補正なし)第1のエネルギー・リレー材料を含む前記第1の表面の領域が、前記導波
路のアレイによってアドレス指定され、第2のエネルギー・リレー材料を含む前記第1の
表面の領域が、前記導波路のアレイによってアドレス指定されない、請求項65に記載の
システム。
【請求項81】
(補正なし)前記エネルギー指向システムが、複数のエネルギー・リレー装置を備え、
前記複数のエネルギー・リレー装置の前記第1の表面が、単一のシームレスなエネルギー
面に配設され、よって、前記複数のエネルギー・リレー装置の第1の表面の間の分離が、
前記単一のシームレスなエネルギー面の幅、または前記単一のシームレスなエネルギー面
からの前記単一のシームレスエネルギー面の長さ、のうちの小さい方である距離において
、20/40の視野を有する人間の眼の視力によって画定されるような、最小知覚可能外
形よりも実質的に小さい、請求項65に記載のシステム。
【請求項82】
(補正なし)前記複数のエネルギー・リレー装置が、前記第2および第3の表面を備え
るエネルギー源側面と、前記第1の表面を備えるディスプレイ側面であって、前記第1の
エネルギー・リレー材料が、前記源側面から、前記第1の複数のエネルギー伝播経路に沿
って、前記ディスプレイ側面にエネルギーを指向するように構成され、前記第2のエネル
ギー・リレー材料が、前記ディスプレイ側面から、前記第2の複数のエネルギー伝播経路
に沿って、前記源側面にエネルギーを指向するように構成される、ディスプレイ側面と、
を備える、請求項81に記載のシステム。
【請求項83】
(補正なし)前記導波路のアレイの各導波路が、前記源側面から前記ディスプレイ側面
にリレーされる前記第1の複数の伝搬経路に沿って、前記第1のドメインのエネルギーを
指向するように、かつ前記ディスプレイ側面から前記源側面にリレーされる前記第2の複
数の伝搬経路に沿って、前記第2のドメインのエネルギーを指向するように構成される、
請求項82に記載のシステム。
【請求項84】
(補正なし)前記複数のエネルギー・リレー装置の各々の前記第2および第3の表面が
、前記第1および第2の複数の伝搬経路が共通の表面に沿ってインターリーブされるよう
に、前記共通の表面に沿ってインターリーブされる、請求項82に記載のシステム。
【請求項85】
(補正なし)エネルギー指向システムであって、
エネルギー面から第1のエネルギーを指向するように構成された複数の第1のエネルギ
ー位置を備える前記エネルギー面と、
複数の開口を備える導電性平面の1つ以上の対の間に装着された1つ以上の導電性ダイ
ヤフラムを備えるエネルギー装置と、を備え、
前記エネルギー装置が、前記エネルギー面に隣接して配置され、前記エネルギー面の表
面の少なくとも一部分にわたって延在し、前記複数の開口が、前記複数の第1のエネルギ
ー位置と実質的に一致しており、
前記1つ以上の導電性ダイヤフラムが、前記エネルギー面から指向された前記第1のエ
ネルギーを実質的に透過し、
前記導電性平面の1つ以上の対が、前記1つ以上の導電性ダイヤフラムを移動させ、そ
れによって、前記エネルギー装置から指向された第2のエネルギーを生成するように構成
される、エネルギー指向システム。
【請求項86】
(補正なし)前記エネルギー面が、ディスプレイ壁であり、前記複数のエネルギー位置
が、複数の光源であり、前記第1のエネルギーが、光エネルギーを備え、
前記エネルギー装置が、静電スピーカであり、前記第2のエネルギーが、音波を含む、
請求項85に記載のエネルギー指向システム。
【請求項87】
(補正なし)前記複数の光源が、LED光源を備える、請求項86に記載のエネルギー
指向システム。
【請求項88】
(補正なし)エネルギーシステムであって、
導波路のアレイであって、各導波路が、別々の基板に配置された1つ以上の素子を備え
、各導波路が、少なくとも1つの開口を備える、導波路のアレイと、
複数のエネルギー開口を備える導電性平面の1つ以上の対の間に装着された1つ以上の
導電性ダイヤフラムを備えるエネルギー装置と、を備え、
前記エネルギー装置が、電圧が前記導電性平面の1つ以上の対にわたって印加されたと
きに、前記導電性平面の1つ以上の対が前記1つ以上の導電性ダイヤフラムの運動を誘発
し、それによって、エネルギーを生成するように構成され、
前記複数のエネルギー開口が、前記複数の導波路開口と実質的に一致し、
前記エネルギー装置が、前記導波路のアレイの前記別々の基板の間に収容されるように
構成される、エネルギーシステム。
【請求項89】
(補正なし)前記導波路の前記素子の間に配置された前記導電性平面が、隣接する導波
路の間のエネルギー伝播を抑制する、請求項88に記載のエネルギーシステム。
【請求項90】
(補正なし)エネルギー指向システムであって、
複数のエネルギー位置において少なくとも第1のエネルギーを生成するように構成され
たエネルギー源システムと、
導波路のアレイであって、前記導波路のアレイの各導波路が、前記複数のエネルギー位
置の対応するサブセットから、前記少なくとも第1のエネルギーを受信するように構成さ
れ、前記複数のエネルギー位置の前記サブセットの各エネルギー位置が、各導波路の開口
を実質的に満たし、各導波路が、複数の伝搬経路に沿って、前記少なくとも第1のエネル
ギーを指向し、前記複数の伝搬経路の各伝搬経路が、少なくとも前記対応するエネルギー
位置の位置によって決定される、導波路のアレイと、
複数の開口を備える導電性平面の1つ以上の対の間に装着された1つ以上の導電性ダイ
ヤフラムを備えるエネルギー装置と、を備え、
前記エネルギー装置の前記複数の開口が、前記導波路のアレイの前記開口と実質的に一
致するように、前記エネルギー装置が、前記導波路のアレイに隣接して配置され、前記導
波路のアレイの少なくとも一部分にわたって延在し、
前記1つ以上の導電性ダイヤフラムが、前記複数の伝搬経路に沿って指向された前記少
なくとも第1のエネルギーを実質的に透過し、
前記エネルギー装置が、電圧が前記導電性平面の1つ以上の対にわたって印加されたと
きに、前記導電性平面の1つ以上の対が前記1つ以上の導電性ダイヤフラムの運動を誘発
し、それによって、前記複数の伝搬経路と協働して指向された第2のエネルギーを生成す
るように構成される、エネルギー指向システム。
【請求項91】
(補正なし)前記導波路のアレイの各導波路の前記複数の伝搬経路を組み合わせて、前
記少なくとも第1のエネルギーの4Dエネルギーフィールドを形成する、請求項90に記
載のエネルギー指向システム。
【請求項92】
(補正なし)前記第2のエネルギーが、音響エネルギーを備える、請求項90に記載の
エネルギー指向システム。
【請求項93】
(補正なし)前記エネルギー装置の前記1つ以上の導電性平面が、前記少なくとも第1
のエネルギーの伝搬を抑制するように構成され、それによって、導波路の開口を通過しな
い前記導波路と関連付けられた前記複数のエネルギー位置の前記対応するサブセットから
の前記少なくとも第1のエネルギーの任意の一部分が、実質的に吸収される、請求項90
に記載のエネルギー指向システム。
【請求項94】
(補正なし)前記エネルギー装置が、導電性平面の複数の対を備え、各対が、互いに独
立して動作するように構成される、請求項90に記載のエネルギー指向システム。
【請求項95】
(補正なし)前記第2のエネルギーが、音響エネルギーである、請求項94に記載のエ
ネルギー指向システム。
【請求項96】
(補正なし)前記第2のエネルギーが、超音波エネルギーである、請求項94に記載の
エネルギー指向システム。
【請求項97】
(補正なし)前記エネルギー装置が、前記少なくとも第1のエネルギーの前記複数の伝
搬経路と協働して少なくとも1つの体積触覚表面を形成する音響エネルギーフィールドを
生成するように動作可能である、請求項96に記載のエネルギー指向システム。
【請求項98】
(補正なし)前記導波路のアレイの各導波路の前記複数の伝搬経路を組み合わせて、前
記少なくとも第1のエネルギーの4Dエネルギーフィールドを形成し、前記体積触覚表面
が、前記4Dエネルギーフィールドと協働して生成される、請求項97に記載のエネルギ
ー指向システム。
【請求項99】
(補正なし)前記エネルギー指向システムが、前記4Dエネルギーフィールドを占有す
る前記第1のエネルギーのホログラムを生成するように構成され、前記エネルギー装置が
、前記生成されたホログラムと実質的に一致する複数の体積触覚表面を生成するように構
成される、請求項98に記載のエネルギー指向システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、「System and Methods for Transverse
Energy Localization in Energy Relays Us
ing Ordered Structures」と題する2018年1月14日出願の
米国仮特許出願第62/617,288号、および「Novel Applicatio
n of Holographic and Light Field Technol
ogy」と題する2018年1月14日出願の米国仮特許出願第62/617,293号
に対する優先権の利益を主張するものであり、どちらも参照によりそれらの全体が本明細
書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、一般に、明視野エネルギーシステムに関し、より具体的には、秩序化材料分
布を使用したエネルギー・リレーのエネルギーの横方向局在化のシステム、およびそのエ
ネルギー・リレーを製造する方法に関する。
【背景技術】
【0003】
Gene RoddenberryのStar Trekにより世間一般に普及され、
1900年代初期に作家Alexander Moszkowskiによって当初計画さ
れた「ホロデッキ」室内のインタラクティブな仮想世界の夢は、ほぼ一世紀の間、空想科
学小説および技術革新に対するインスピレーションである。しかしながら、この経験の画
期的な実現は、文献、メディア、ならびに子供達および同様に大人達の集合的な想像力の
外には、全く存在していない。
【発明の概要】
【0004】
複数のエネルギー領域のエネルギーを指向するためのエネルギー指向システムを製造す
るためのシステムおよび方法を開示する。複数のエネルギー領域を指向するためのエネル
ギー・リレーおよびエネルギー導波路を開示する。複数のエネルギー領域を備える4Dエ
ネルギーフィールドを投影および感知するためのシステムを開示する。
【0005】
一実施形態では、エネルギー・リレーは、第1のモジュールと、第2のモジュールと、
を備え、第1のモジュールが、エネルギー・リレーの横方向平面内に、第1のコンポーネ
ント設計構造体および第2のコンポーネント設計構造体の配置を備え、第2のモジュール
が、エネルギー・リレーの横方向平面内に、第3のコンポーネント設計構造体および第4
のコンポーネント設計構造体の配置を備え、第1および第2のコンポーネント設計構造体
がどちらも、横方向平面に対して垂直である長手方向平面に沿って、第1のエネルギー領
域に属するエネルギーを輸送するように構成され、第3および第4のコンポーネント設計
構造体がどちらも、横方向平面に対して垂直である長手方向平面に沿って、第1のエネル
ギー領域とは異なる第2のエネルギー領域に属するエネルギーを輸送するように構成され
、第1のモジュールが、第1のエネルギー領域について、長手方向平面において横方向平
面よりも大幅に高い輸送効率を有し、第2のモジュールが、第2のエネルギー領域につい
て、長手方向平面において横方向平面よりも大幅に高い輸送効率を有する。
【0006】
一実施形態では、エネルギー・リレーは、エネルギー・リレーの横方向平面内に第1の
コンポーネント設計構造体および第2のコンポーネント設計構造体の配置を備える第1の
モジュールと、エネルギー・リレー材料と、を備え、第1のモジュールおよびエネルギー
・リレー材料は、エネルギー・リレーの横方向平面にわたって分布し、第1および第2の
コンポーネント設計構造体はどちらも、横方向平面に対して垂直である長手方向平面に沿
って、第1のエネルギー領域に属するエネルギーを輸送するように構成され、エネルギー
・リレー材料は、横方向平面に対して垂直である長手方向平面に沿って、第1のエネルギ
ー領域とは異なる第2のエネルギー領域に属するエネルギーを輸送するように構成され、
第1のモジュールは、第1のエネルギー領域について、長手方向平面において横方向平面
よりも大幅に高い輸送効率を有し、エネルギー・リレー材料は、第2のエネルギー領域に
ついて、長手方向平面において横方向平面よりも大幅に高い輸送効率を有する。
【0007】
一実施形態では、エネルギー・リレーを形成する方法は、エネルギー・リレーの長手方
向平面に沿って、第1のエネルギー領域に属するエネルギーを輸送するように構成された
第1のエネルギー・リレー材料を提供することと、第1のエネルギー・リレー材料に1つ
以上の機械的開口部を形成することであって、1つ以上の機械的開口部が、長手方向平面
に沿って実質的に配向されている、形成することと、第2のエネルギー・リレー材料を1
つ以上の機械的開口部に組み込むことであって、第2のエネルギー・リレー材料が、エネ
ルギー・リレーの長手方向平面に沿って、第1のエネルギー領域とは異なる第2のエネル
ギー領域に属するエネルギーを輸送するように構成される、組み込むことと、を含み、エ
ネルギー・リレーは、第1および第2のエネルギー領域について、長手方向平面において
、長手方向平面に対して垂直である横方向平面よりも大幅に高い輸送効率を有する。
【0008】
一実施形態では、エネルギー・リレーを形成するための方法は、エネルギー・リレーの
長手方向平面に沿って、それぞれ、第1および第2のエネルギー領域に属するエネルギー
を輸送するように構成された複数の第1および第2のエネルギー・リレー材料を提供する
ことと、長手方向平面に対して垂直である、エネルギー・リレーの横方向平面に、実質的
に非ランダムパターンで、複数の第1および第2のエネルギー・リレー材料を配置するこ
とと、エネルギー・リレーの横方向平面内の第1および第2のエネルギー・リレー材料の
実質的に非ランダムパターンを維持しながら、第1および第2のエネルギー・リレー材料
の配置を、融合させた構造体に処理することと、を含み、エネルギー・リレーが、長手方
向平面において横方向平面よりも大幅に高いエネルギー輸送効率を有する。
【0009】
一実施形態では、エネルギー指向システムは、第1および第2のエネルギー・リレー材
料を備えるエネルギー・リレー装置であって、第1のエネルギー・リレー材料が、第1の
エネルギー領域に属するエネルギーを輸送するように構成され、第2のエネルギー・リレ
ー材料が、第1のエネルギー領域とは異なる第2のエネルギー領域に属するエネルギーを
輸送するように構成される、エネルギー・リレー装置を備え、エネルギー・リレー装置が
、第1の表面、第2の表面、および第3の表面を備え、エネルギー・リレーが、第1およ
び第2の表面を通って延在する第1の複数のエネルギー伝播経路に沿って、第1のドメイ
ンのエネルギーをリレーするように、ならびに第1および第3の表面を通って延在する第
2の複数のエネルギー伝播経路に沿って、第2のドメインのエネルギーをリレーするよう
に構成され、第1および第2の複数のエネルギー伝播経路が、第1の表面に沿って、第1
のエネルギー領域の複数の第1のエネルギー位置および第2のエネルギー領域の複数の第
2のエネルギー位置を形成する第1の表面においてインターリーブされ、エネルギー指向
システムが、複数の第1および第2のエネルギー位置に、またはそこからエネルギーを指
向するように構成された導波路のアレイをさらに備える。
【0010】
一実施形態では、エネルギー指向システムは、エネルギー面からの第1のエネルギーを
指向するように構成された複数の第1のエネルギー位置を備えるエネルギー面と、複数の
開口を備える導電性平面の1つ以上の対の間に装着された1つ以上の導電性ダイヤフラム
を備えるエネルギー装置と、を備え、エネルギー装置は、エネルギー面に隣接して配置さ
れ、エネルギー面の表面の少なくとも一部分にわたって延在し、複数の開口は、複数の第
1のエネルギー位置と実質的に一致しており、1つ以上の導電性ダイヤフラムは、エネル
ギー面から指向された第1のエネルギーを実質的に透過し、導電性平面の1つ以上の対は
、1つ以上の導電性ダイヤフラムを移動させ、それによって、エネルギー装置から指向さ
れた第2のエネルギーを生成するように構成される。
【0011】
一実施形態では、エネルギーシステムは、導波路のアレイであって、各導波路が、別々
の基板に配置された1つ以上の素子を備え、各導波路が、少なくとも1つの開口を備える
、導波路のアレイと、複数のエネルギー開口を備える導電性平面の1つ以上の対の間に装
着された1つ以上の導電性ダイヤフラムを備えるエネルギー装置と、を備え、複数のエネ
ルギー開口は、複数の導波路開口と実質的に一致し、エネルギー装置は、導波路のアレイ
の別々の基板の間に収容されるように構成される。
【0012】
一実施形態では、エネルギー指向システムは、複数のエネルギー位置において少なくと
も第1のエネルギーを生成するように構成されたエネルギー源システムと、導波路のアレ
イであって、導波路のアレイの各導波路が、複数のエネルギー位置の対応するサブセット
から少なくとも第1のエネルギーを受信して、各導波路の開口を実質的に満たすように、
および複数のエネルギー位置の対応するサブセットによって部分的に決定された複数の伝
搬経路に沿って少なくとも第1のエネルギーを指向するように構成された、導波路のアレ
イと、複数の開口を備える導電性平面の1つ以上の対の間に装着された1つ以上の導電性
ダイヤフラムを備えるエネルギー装置と、を備え、エネルギー装置は、導波路のアレイに
隣接して配置され、導波路のアレイの少なくとも一部分にわたって延在し、エネルギー装
置の複数の開口は、導波路のアレイの開口と実質的に一致し、1つ以上の導電性ダイヤフ
ラムは、複数の伝搬経路に沿って指向された少なくとも第1のエネルギーを実質的に透過
し、エネルギー装置は、電圧が導電性平面の1つ以上の対にわたって印加されたときに、
導電性平面の1つ以上の対が1つ以上の導電性ダイヤフラムの運動を誘発し、それによっ
て、複数の伝搬経路と協働して指向された第2のエネルギーを生成するように構成される
。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】エネルギー指向システムの設計パラメータを示す概略図である。
【
図2】機械的エンベロープを有する能動装置領域を有するエネルギーシステムを示す概略図である。
【
図3】エネルギー・リレーシステムを示す概略図である。
【
図4】互いに接着されてベース構造体に固定されたエネルギー・リレー素子の一実施形態を示す概略図である。
【
図5A】マルチコア光ファイバを介してリレーされた画像の一例を示す概略図である。
【
図5B】横アンダーソン局在化原理の特性を呈する光リレーを通るリレーされた画像の一例を例解する概略図である。
【
図6】エネルギー面から視認者に伝搬する光線を示す概略図である。
【
図7A】本開示の一実施形態に基づいて、オイルまたは液体内の2つの成分材料を混合することによって横アンダーソン局在化を達成する可撓性エネルギー・リレーの切取図を例解する。
【
図7B】本開示の一実施形態に基づいて、結合剤内の2つのコンポーネント材料を混合することによって横アンダーソン局在化を達成し、その際に、1つの材料特性について1つの方向における最小変化の経路を達成する、剛性エネルギー・リレーの概略切取図を例解する。
【
図8】本開示の一実施形態に基づいて、エネルギーを吸収するように設計された長手方向におけるDEMA(寸法外壁吸収)材料の包含物の横方向平面の切取図を例解する。
【
図9】2つのコンポーネント材料のランダム分布を備えるエネルギー・リレーの一部分の横方向平面の切取図を例解する。
【
図10】単一のモジュールを画定する3つのコンポーネント材料の非ランダムパターンを備えるエネルギー・リレーのモジュールの横方向平面の切取図を例解する。
【
図11】2つのコンポーネント材料のランダム分布を備える予融合エネルギー・リレーの一部分の横方向平面の切取図を例解する。
【
図12A】類似の配向を有する複数のモジュールを画定する3つのコンポーネント材料の非ランダム分布を備える予融合エネルギー・リレーの一部分の横方向平面の切取図を例解する。
【
図12B】配向を変化させた複数のモジュールを画定する3つのコンポーネント材料の非ランダムパターンを備える予融合エネルギー・リレーの一部分の横方向平面の切取図を例解する。
【
図13】2つのコンポーネント材料のランダム分布を備える融合エネルギー・リレーの一部分の横方向平面の切取図を例解する。
【
図14】3つのコンポーネント材料のうちの1つを含む粒子の非ランダムパターンを備える融合エネルギー・リレーの一部分の横方向平面の切取図を例解する。
【
図15】2つの異なるCES材料のランダム化された分布を備えるエネルギー・リレーの一部分の断面図を例解する。
【
図16】3つの異なるCES材料の非ランダムパターンを備えるエネルギー・リレーの一部分の断面図を例解する。
【
図17】2つのコンポーネント材料のうちの1つを含む凝集粒子のランダム化された分布を備えるエネルギー・リレーの一部分の断面斜視図を例解する。
【
図18】3つのコンポーネント材料のうちの1つを含む凝集粒子の非ランダムパターンを備えるエネルギー・リレーの一部分の断面斜視図を例解する。
【
図19A】本開示の一実施形態に基づいて、エネルギー・リレー組み合わせ装置を例解する。
【
図19B】本開示の一実施形態に基づいて、
図19Aのさらなる実施形態を例解する。
【
図20】本開示の一実施形態に基づいて、エネルギー導波路システムの一実施態様の直交図を例解する。
【
図21】本開示の一実施形態に基づいて、エネルギー導波路システムの別の一実施態様の直交図を例解する。
【
図22】本開示の一実施形態に基づいて、さらに別の実施態様の直交図を例解する。
【
図23A】複数のエネルギー領域のエネルギーを輸送することができる、秩序化エネルギー・リレーの横方向平面の切取図を例解する。
【
図23B】複数のエネルギー領域のエネルギーを輸送することができる、秩序化エネルギー・リレーの長手方向平面の切取図を例解する。
【
図24】2つの異なるエネルギー領域のエネルギーを伝搬することができる、エネルギー・リレー材料を製造するためのシステムを例解する。
【
図25】2つの異なるエネルギー領域のエネルギーをリレーすることができる、エネルギー・リレー素子の斜視図を例解する。
【
図26】可撓性エネルギー導波路を含む、2つの異なるエネルギー領域のエネルギーをリレーすることができるエネルギー・リレー素子の斜視図を例解する。
【
図27A】融合前の、異なる材料で構成されているマルチエネルギー領域導波路を例解する。
【
図27B】融合後の、異なる材料で構成されているマルチエネルギー領域導波路を例解する。
【
図28】複数の穿孔を備えるエネルギー・リレーの斜視図を例解する。
【
図29】テーパ状エネルギー・リレーのモザイク配置を例解する。
【
図30】2つの直列の複合光リレーテーパを備える、エネルギー・リレー要素スタックの側面図を例解する。
【
図32】光ファイバに入る光線およびリレーの出口の、結果として得られる円錐形の光分布の直交図を例解する。
【
図33】本開示の一実施形態に基づいて、拡大率が3:1である光学テーパリレー構成、およびその結果得られる、取り付けられたエネルギー源の光の視野角の直交図を例解する。
【
図34】本開示の一実施形態に基づいて、
図33の光学テーパリレーの、光学テーパリレーのエネルギー源側面に湾曲した表面を有し、その結果、エネルギー源の全体的な視野角が増大している直交図を例解する。
【
図35】本開示の一実施形態に基づいて、エネルギー源側面に対して非垂直であるが、平面である表面を有する
図33の光学テーパリレーの直交図を例解する。
【
図36】エネルギー源側面に凹面を有する
図33の光リレーおよび照射円錐の一実施形態の直交図を例解する。
【
図37】本開示の一実施形態に基づいて、エネルギー源側面に同じ凹面を有するが、凸面の出力エネルギー面の形状を有する
図36の光学テーパリレーおよび光照射円錐の一実施形態の直交図を例解する。
【
図38】本開示の一実施形態に基づいて、湾曲したエネルギー源側面の表面と一緒に結合されて、垂直なエネルギー源表面からエネルギー源の可視画像を形成する、複数の光学テーパモジュールの直交図を例解する。
【
図39】本開示の一実施形態に基づいて、垂直なエネルギー源側面の形状および中心軸の周りに放射状の凸面のエネルギー源表面と一緒に結合された、複数の光学テーパモジュールの直交図を例解する。
【
図40】本開示の一実施形態に基づいて、垂直なエネルギー源側面の形状および中心軸の周りに放射状の凸面のエネルギー源側面の表面と一緒に結合された複数の光学テーパリレーモジュールの直交図を例解する。
【
図41】本開示の一実施形態に基づいて、可視出力光線がエネルギー源から見てより均一になるように各エネルギー源が独立して構成されている、複数の光学テーパリレーモジュールの直交図を例解する。
【
図42】本開示の一実施形態に基づいて、エネルギー源側面およびエネルギー源がどちらも、入力および出力光線に対する制御を提供するために様々な形状で構成されている、複数の光学テーパリレーモジュールの直交図を例解する。
【
図43】複数の光学テーパリレーモジュールの、その個々の出力エネルギー面が、視認者を囲むシームレスな凹面の円筒形エネルギー源を形成するように研削され、リレーの源の端部が平坦であり、各々がエネルギー源に接合されている配置の直交図を例解する。
【
図44】静電スピーカの必須コンポーネントの図を例解する。
【
図45】静電スピーカ素子が組み込まれたエネルギー投影システムの側面図を例解する。
【
図46】エネルギーを投影するエネルギー源を備えるエネルギー源システムから単になる、エネルギーディスプレイ装置の側面図を例解する。
【
図47】隣接する導波路間のエネルギー抑制要素として、静電スピーカの穿孔導電素子を一体化する、4Dエネルギー投影システムの一部分の側面図を例解する。
【
図48】多層の導波路素子の間で、ウェーブガイド・アレイ構造体内のエネルギー抑制要素として、静電スピーカの穿孔導電素子を一体化する、4Dエネルギー投影システムの一部分の直交図を例解する。
【
図49】モジュール式静電スピーカシステムの1つのモジュールの一実施形態の直交図を例解する。
【
図50】導波路基板に装着された導波路のアレイの前に配置されたアセンブリに配置された複数の静電スピーカモジュールの一実施形態の直交図を例解する。
【
図51】4Dエネルギーフィールド、ならびに静電スピーカによって生成された振動音波を投影する、モジュール式4Dエネルギーフィールドパッケージの一実施形態の直交図を例解する。
【
図52】壁に装着された静電スピーカ5100を有する複数の4Dエネルギーフィールドパッケージからなるモジュール式エネルギー投影壁の一実施形態の直交図を例解する。
【
図53】導電性ダイヤフラムを取り囲む、一対の導電性平面内の一組の透明な開口からなる、静電スピーカシステムに使用される単一電極の一実施形態の正面図を例解する。
【
図54】すべてが別々に駆動され得る、4つの同じモジュールを備える静電スピーカの正面図を例解する。
【
図55】4つのより小さい静電スピーカの組み合わせ領域を有する導電素子対および静電スピーカのダイヤフラムの一実施形態の正面図を例解する。
【
図56】ホログラフィックミュージシャンを投影し、同時に音楽を演奏している、一体型静電スピーカを備えた明視野ディスプレイの前にダンサーを含むシーンの一実施形態の斜視図を例解する。
【
図57】複数の独立して制御される静電スピーカ領域を有する静電スピーカシステムを備えたエネルギー投影装置の一実施形態の斜視図を例解する。
【
図58】エネルギー・リレー要素スタックが単一のシームレスエネルギー指向表面を形成するために8×4のアレイに配置されている、エネルギー指向装置の一実施形態の斜視図を例解する。
【
図60】エネルギー指向装置の
図17からの側面図の拡大図を含む。
【
図61】複数のエネルギー伝播経路を画定するように動作可能なエネルギー導波路システムの一実施形態の上面斜視図を例解する。
【発明を実施するための形態】
【0014】
ホロデッキ(Holodeck)(集合的に「ホロデッキ設計パラメータ」と呼ばれる
)の一実施形態は、十分なエネルギー刺激を提供して、人間の感覚受容器をだまし、仮想
的、社会的、およびインタラクティブな環境内で受容されたエネルギーインパルスが真実
であると信じ込ませ、1)外付けアクセサリ、ヘッドマウントアイウェア、または他の周
辺機器を伴わない両眼視差、2)任意の数の視認者に対して同時に視認体積全域にわたる
正確な運動視差、閉鎖、および不透明度、3)知覚されたすべての光線に対する、同期収
束、目の遠近調節、および縮瞳を介した視覚的焦点、ならびに4)視覚、聴覚、触覚、味
覚、嗅覚、および/またはバランスに対して人間の感覚「解像度」を超えるほどの十分な
密度および解像度の収束エネルギー波伝搬を提供する。
【0015】
これまでの従来の技術に基づいて、視覚系、聴覚系、体性感覚系、味覚系、嗅覚系、お
よび前庭系を含むホロデッキ設計パラメータ(Holodeck Design Par
ameter)によって示唆されたように、画期的な方法ですべての受容野を提供するこ
とが可能な技術から、我々は、数世紀とまでは言わないが、数十年経過したところにある
。
【0016】
本開示では、明視野およびホログラフィックという用語は、任意の感覚受容器応答の刺
激のためのエネルギー伝播を定義するために、同義的に使用され得る。最初の開示は、ホ
ログラフィック画像および体積型ハプティクスのためのエネルギー面を通る電磁的および
機械的エネルギー伝播の例に言及し得るが、あらゆる形態の感覚受容器が、本開示の中で
想定される。さらに、伝搬経路に沿ったエネルギー伝播に対する本明細書に開示された原
理は、エネルギー放出およびエネルギー捕捉の両方に適用可能であり得る。
【0017】
今日、多くの技術が存在し、それらは、残念ながら、レンチキュラー印刷、ペッパーズ
ゴースト、裸眼立体ディスプレイ、水平視差ディスプレイ、ヘッドマウントVRおよびA
Rディスプレイ(HMD)、ならびに「フォークスログラフィ」として一般化された他の
そのような錯覚を含む、ホログラムと混同されていることが多い。これらの技術は、真の
ホログラフィックディスプレイの所望の特性のいくつかを呈し得るが、識別された4つの
ホロデッキ設計パラメータのうちの少なくとも2つに対処するのに十分な任意の方法で、
人間の視覚感覚応答を刺激する能力が不足している。
【0018】
これらの課題は、ホログラフィックエネルギー伝播に対して十分にシームレスなエネル
ギー面を生成するための従来の技術によっては首尾よく実施されていない。しかしながら
、視差バリア、ホーゲル、ボクセル、回折光学素子、マルチビュー投影、ホログラフィッ
ク拡散器、回転ミラー、多層ディスプレイ、時系列ディスプレイ、ヘッドマウントディス
プレイ等を含む、体積式および方向多重化明視野ディスプレイを実施するには、様々なア
プローチがあるが、従来のアプローチは、画質、解像度、角度サンプリング密度、サイズ
、コスト、安全性、フレームレート等に関する妥協を必要とすることがあり、最終的には
実行不可能な技術となる可能性がある。
【0019】
視覚系、聴覚系、体性感覚系のためのホロデッキ設計パラメータを達成するために、そ
れぞれの系の各々の人間の鋭敏さが研究され、人間の感覚受容器を十分欺くためにエネル
ギー波を伝搬させることが理解される。視覚系は、おおよそ1分まで解像することができ
、聴覚系は、わずか3度の配置差を区別することができ、手の体性感覚系は、2~12m
m離れた点を識別することができる。これらの鋭敏性を測定するには、様々な相反する方
法があるが、これらの値は、エネルギー伝播の知覚を刺激するためのシステムおよび方法
を理解するには十分である。
【0020】
よく知られている感覚受容器のうち、人間の視覚系は、単一の光子でさえ感覚を誘発す
ることができることを考慮すると、はるかに感度が高い。この理由のため、本導入の多く
は、視覚エネルギー波伝搬に焦点を絞り、開示されたエネルギー導波路表面内に結合され
た極めて低い解像度のエネルギーシステムは、適切な信号を収束させて、ホログラフィッ
ク感覚上の知覚を誘発し得る。特に断りのない限り、すべての開示は、すべてのエネルギ
ーおよび感覚ドメインに当てはまる。
【0021】
視認体積および視認距離が与えられた視覚系に対するエネルギー伝播の有効設計パラメ
ータを計算する場合、所望のエネルギー面は、有効エネルギー位置密度の多くのギガピク
セルを含むように設計され得る。広い視認体積、または近視野視認に関して、所望のエネ
ルギー面の設計パラメータは、数百ギガピクセル以上の有効エネルギー位置密度を含み得
る。比較すると、所望のエネルギー源は、入力環境変数に依存して、体積型ハプティクス
学の超音波伝搬の場合の1~250有効ギガピクセルのエネルギー位置密度、またはホロ
グラフィック音響の音響伝搬の場合の36~3,600個の有効エネルギー位置のアレイ
を有するように設計されることができる。注目すべき重要なことは、開示された双方向エ
ネルギー面アーキテクチャでは、すべての構成要素が、ホログラフィック伝搬を可能にす
るために、任意のエネルギー領域に対して適切な構造を形成するように構成され得ること
である。
【0022】
しかしながら、今日、ホロデッキを可能にするための主な課題は、利用可能な視覚技術
および電磁気装置の限界を内包している。音響装置および超音波装置は、それぞれの受容
野における感覚鋭敏性に基づいて所望の密度における大きさに数桁の違いがあることを考
慮すると、それほど困難なものではないが、その複雑性を軽視すべきではない。ホログラ
フィックエマルジョンは、所望の密度を上回る解像度を伴って存在し、静止画像内の干渉
パターンを符号化する一方で、最先端のディスプレイ装置は、解像度、データスループッ
ト、および製造の実現可能性によって制約される。これまで、単独のディスプレイ装置で
は、視力に対してほぼホログラフィックな解像度を有する明視野を有意に生成することが
できなかった。
【0023】
高度現実的ライト・フィールド・ディスプレイのための所望の解像度を満たすことが可
能な単一のシリコンベース装置の製造は、現実的ではなく、現在の製造能力を超える極め
て複雑な製造プロセスを内包し得る。既存の多数のディスプレイ装置を一緒にタイル状に
並べることに対する制約は、パッケージング、電子機器回路、筐体、光学部品により形成
される継ぎ目および間隙、ならびに画像化、コスト、および/またはサイズの観点から結
果として必然的に実行不可能な技術となる他の多くの課題を内包する。
【0024】
本明細書に開示された実施形態は、ホロデッキを構築するための現実世界の道筋を提供
し得る。
【0025】
ここで、これ以降の本明細書に、添付図面を参照して、実施形態例について説明するが
、添付図面は、本明細書の一部を形成し、それらは、実施されることが可能な実施形態例
を例解している。本開示および付属の特許請求の範囲の中で使用されているように、「実
施形態」、「実施形態例」、および「例示的実施形態」という用語は、必ずしも単一の実
施形態を指しているわけではないが、それらは単一の実施形態であってもよく、また、様
々な実施形態例が、実施形態例の範囲または趣旨から逸脱しなければ、容易に組み合わさ
れ、同義的に使用され得る。さらに、本明細書内で使用される専門用語は、実施形態例を
説明することのみを目的としており、限定されたものであることを意図されていない。こ
の点において、本明細書で使用されるように、用語「in」は、「の中(in)」および
「の上(on)」を含んでもよく、用語「a」、「an」、および「the」は、単数お
よび複数への言及を含んでもよい。さらに、本明細書内で使用されているように、用語「
by」は、また、その文脈に従って「から(from)」をも意味し得る。さらに、本明
細書内で使用されているように、用語「if」は、また、その文脈に従って「when(
の場合)」または「on(のとき)」をも意味し得る。さらに、本明細書内で使用されて
いるように、単語「および/または」は、関連して列挙された項目のうちの1つ以上の任
意およびすべての可能な組み合わせを指し、包含し得る。
【0026】
ホログラフィックシステムの検討
明視野エネルギー伝播解像度の概要
明視野およびホログラフィックディスプレイは、エネルギー面位置が、視認体積内に伝
搬された角度、色、および強度の情報を提供する複数の投影の結果である。開示されたエ
ネルギー面は、追加の情報が同じ表面を通って共存および伝搬する機会を提供し、他の感
覚系応答を誘導する。立体ディスプレイとは異なり、空間内の収束されたエネルギー伝播
経路の視認される位置は、視認者が視認体積の周りを移動しても変化せず、多数の視認者
が、あたかも対象物が本当にそこに存在するかのように、実世界空間の伝搬された対象物
を同時に見てもよい。いくつかの実施形態では、エネルギーの伝搬は、同じエネルギー伝
播経路内に位置してもよいが、反対方向に位置してもよい。例えば、エネルギー伝播経路
に沿ったエネルギー放出およびエネルギー捕捉は、本開示のいくつかの実施態様では、両
方とも可能である。
【0027】
図1は、感覚受容器応答の刺激に関連した変数を例示する概略図である。これらの変数
には、表面対角101、表面幅102、表面高さ103、確定したターゲット着座距離1
18、ディスプレイの中心からのターゲット着座視野104、両眼の間のサンプルとして
本明細書に示された中間サンプルの数105、成人の瞳孔間の平均離隔距離106、人間
の目の角度分単位の平均解像度107、ターゲット視認者位置と表面幅との間に形成され
る水平視野108、ターゲット視認者位置と表面高さとの間に形成される垂直視野109
、結果として生じる表面全体の水平導波路素子解像度、または素子の総数110、結果と
して生じる表面全体の垂直導波路素子解像度、または素子の総数111、両眼の間におけ
る瞳孔間間隔、および両眼の間の角度投影に対する中間サンプル数に基づいたサンプル距
離112、が含まれ、角度サンプリングは、サンプル距離およびターゲット着座距離に基
づくことができ113、所望の角度サンプリングから導出された導波路素子当たり総水平
解像度114、所望の角度サンプリングから導出された導波路素子当たり総垂直解像度1
15、装置水平は、所望の慎重なエネルギー源の確定数のカウントであり116、装置垂
直は、所望の慎重なエネルギー源の確定数のカウントである117。
【0028】
所望の最小解像度を理解するための方法は、視覚(または他の)感覚受容器応答の十分
な刺激を確保するための以下の基準、すなわち、表面サイズ(例えば、84インチ対角線
)、表面アスペクト比(例えば、16:9)、座席距離(例えば、ディスプレイからの距
離128インチ)、座席視野(例えば、ディスプレイの中心に対して120度または±6
0度)、ある距離を隔てた所望の中間サンプル(例えば、両眼の間にある1つの追加伝搬
経路)、大人の眼間の平均離隔距離(約65mm)、および人間の目の平均解像度(約1
角度分)に基づき得る。これらの例の値は、具体的なアプリケーション設計パラメータに
応じたプレースホルダとみなされるべきである。
【0029】
さらに、視覚感覚受容器に起因する値の各々は、他の系と置き換えられ、所望の伝搬経
路パラメータを決定し得る。他のエネルギー伝播の実施形態の場合、聴覚系の角度感度を
3度と低くなるように、また、手の体性感覚系の空間解像度を2~12mmと小さくなる
ように考慮され得る。
【0030】
これらの知覚の鋭敏さを測定するための様々な相反する方法が存在するが、これらの値
は、仮想エネルギー伝播の知覚を刺激するシステムおよび方法を理解するのに十分である
。設計解像度を考慮するための多くの方法が存在するが、以下に提案される方法論は、実
用的な製品検討と感覚系の生物学的な解像限界とを組み合わせる。当業者には理解される
ように、以下の概要は、かかる任意のシステム設計を単純化したものであり、単なる例示
的な目的のみのために考慮されるべきである。
【0031】
感覚系の解像限界が理解されると、以下が与えられれば、受け取る感覚系が、単一のエ
ネルギー導波路素子と隣接する素子とを識別できないように、総エネルギー導波路素子密
度を計算することができる。
【数1】
【0032】
上記の計算の結果、ほぼ32×18°の視野が得られ、ほぼ1920×1080個(最
も近いフォーマットに丸められた)のエネルギー導波路素子が所望される。また、視野が
(u、v)両方に対して両立し、エネルギー位置のより規則正しい空間サンプリング(例
えば、ピクセルアスペクト比)を提供するように、変数を制約することもできる。システ
ムの角度サンプリングが、最適化された距離における2点間で定義されたターゲット視認
体積位置、および追加伝搬エネルギー経路を仮定すると、以下のように与えられる。
【数2】
【0033】
この場合、眼間距離を活用してサンプル距離を計算するが、任意の尺度を活用して所与
の距離としての適切なサンプル数を説明し得る。上記の変数を考慮すると、0.57°当
たり約1本の光線が望ましく、別々の感覚系当たりの系全体の解像度が、算出され得、以
下のように与えられる。
【数3】
●総解像度H=N*水平素子解像度
●総解像度V=N*垂直素子解像度
【0034】
上記のシナリオを使って、視力システムに対して対処されたエネルギー面のサイズ、お
よび角度解像度が与えられると、その結果得られるエネルギー面は、望ましくは、約40
0k×225kピクセルのエネルギー分解能位置、または90ギガピクセルのホログラフ
ィック伝搬密度を含み得る。これらの与えられた変数は、単に例示目的のみのためであり
、他の多くの感覚及びエネルギーの計量学上の検討事項が、エネルギーのホログラフィッ
ク伝搬の最適化に対して検討されるべきである。追加の実施形態では、1ギガピクセルの
エネルギー分解能位置が、入力変数に基づいて求められ得る。追加の実施形態では、1,
000ギガピクセルのエネルギー分解能位置が、入力変数に基づいて求められ得る。
【0035】
現行技術の限界
活性領域、装置電子機器回路、パッケージング、および機械的エンベロープ
図2は、ある特定の機械的形状因子を伴う活性領域220を有する装置200を示す。
装置200は、電力供給のためのドライバ230および電子機器回路240を含み、活性
領域220に接続することができ、その活性領域は、xおよびyの矢印により示されるよ
うな寸法を有する。この装置200は、電力および冷却のコンポーネントを駆動するため
のケーブル配線および機械的構造体を考慮に入れておらず、機械的実装面積は、可撓ケー
ブルを装置200の中に導入することによってさらに最小化され得る。また、かかる装置
200に対する最小設置面積は、M:xおよびM:yの矢印により示される寸法を有する
機械的エンベロープ210と呼ばれてもよい。この装置200は、単に例解目的のみのた
めであり、特定用途向け電子機器回路設計は、機械的エンベロープ・オーバヘッドをさら
に減らす可能性があるが、ほとんどすべての場合において、装置の活性領域の正確なサイ
ズとはなり得ない。一実施形態では、この装置200は、マイクロOLED、DLPチッ
プ、もしくはLCDパネル、または画像照明の目的を有する他の任意の技術に対する能動
画像領域220と関連するため、電子機器回路の依存状態を例解する。
【0036】
いくつかの実施形態では、より大規模なディスプレイ全体上に多数の画像を集約するた
めに、他の投影技術を検討することも可能となり得る。しかしながら、このことは、投写
距離、最小焦点、光学品質、均一なフィールド解像度、色収差、熱特性、較正、整列、追
加サイズ、または形状因子に対するより大きな複雑化によるコストをもたらし得る。最も
実用的な応用の場合、数十または数百個のこれらの投影源200をホストとして機能させ
ることは、結果として、より信頼性が低く、より大規模な設計となり得る。
【0037】
単に例示的な目的だけのため、3840×2160サイトのエネルギー位置密度を有す
るエネルギー装置を仮定すると、エネルギー面に対して望ましい個別のエネルギー装置(
例えば、装置100)の数を算出し得、以下のように与えられる。
【数4】
【0038】
上記の解像度の考慮を前提とすると、
図2に示すものと同様の、ほぼ105×105個
の装置が所望され得る。数多くの装置が、規則正しい格子状にマッピングされる場合もさ
れない場合もある様々なピクセル構造体からなることに注意されたい。各完全なピクセル
内に追加のサブピクセルまたは位置が存在するという場合には、これらを利用して、追加
の解像度または角度密度を生成してもよい。追加の信号処理を使用して、ピクセル構造体
(複数可)の指定された位置に従って、明視野を正しい(u、v)座標に変換する方法を
決定することができ、各装置の、既知の較正された明示的な特性となり得る。さらに、他
のエネルギー領域は、これらの比率および装置構造体の異なる取り扱いを必要とし得、当
業者は、所望の周波数ドメインの各々の間にある直接的な内在的関係を理解するであろう
。これについては、以降の開示の中でより詳細に示され、検討されるであろう。
【0039】
結果得られた計算を使用して、最大解像度エネルギー面を生成するには、これらの個別
の装置のうちのどれだけの個数が望ましいのかを理解し得る。この場合、視力閾値を達成
するには、約105×105個または約11,080個の装置が所望され得る。十分な感
覚ホログラフィック伝搬に対してこれらの利用可能なエネルギー位置からシームレスなエ
ネルギー面を作り出すことには、課題および斬新さが存在する。
【0040】
シームレスなエネルギー面の概要
エネルギー・リレーのアレイの構成および設計
いくつかの実施形態では、装置の機械的構造の制約による継ぎ目のない個別装置のアレ
イから高エネルギー位置密度を生成する課題に対処するためのアプローチが開示されてい
る。一実施形態では、エネルギー伝播リレーシステムにより、能動装置領域の有効サイズ
を増加させることが、機械的寸法を満たすか、または超過することを可能にして、リレー
のアレイを構成し、かつ単一のシームレスなエネルギー面を形成し得る。
【0041】
図3は、かかるエネルギー・リレーシステム300の一実施形態を示す。図に示すよう
に、リレーシステム300は、機械的エンベロープ320に搭載された装置310を含み
得、エネルギー・リレー素子330が、装置310からエネルギーを伝搬させる。リレー
素子330は、装置の多数の機械的エンベロープ320が多数の装置310のアレイ中に
配置されているときに生じ得る任意の間隙340を減らす能力を提供するように構成され
得る。
【0042】
例えば、装置の活性領域310が20mm×10mmであり、機械的エンベロープ32
0が40mm×20mmである場合、エネルギー・リレー素子330は、2:1の倍率で
設計されて、小端部(矢印A)において約20mm×10mm、拡大端部(矢印B)にお
いて40mm×20mmであるテーパ形状を作り出すことができ、各装置310の機械的
エンベロープ320を変更または衝突させることなく、これらの素子330のアレイを一
緒にシームレスに整列させる能力を提供し得る。機械的に、リレー素子330は、一緒に
接合または融着され、装置310間の最低限の継ぎ目間隙340を確保しながら整列され
、かつ研磨されることができる。かかる一実施形態では、目の視力限界より小さい継ぎ目
間隙340を達成することが可能になる。
【0043】
図4は、一緒に形成され、追加の機械的構造体430に確実に固定されたエネルギー・
リレー素子410を有するベース構造体400の一例を示す。シームレスなエネルギー面
420の機械的構造体は、複数のエネルギー・リレー素子410、450を、リレー素子
410、450を搭載するための接合または他の機械的プロセスを通じて、同じベース構
造体に直列に結合する機能を提供する。いくつかの実施態様では、各リレー素子410は
、融着されるか、接合されるか、接着されるか、圧力嵌合されるか、整列されるか、また
はそれ以外の方法で一緒に取り付けられて、その結果得られるシームレスなエネルギー面
420を形成してもよい。いくつかの実施態様では、装置480は、リレー素子410の
後部に搭載され、パッシブまたはアクティブ調芯されて、決められた公差を維持する範囲
内で適切なエネルギー位置に整列することを確保し得る。
【0044】
一実施形態では、シームレスエネルギー面は、1つ以上のエネルギー位置を備え、1つ
以上のエネルギー・リレー要素スタックは、第1および第2の側面を備え、各エネルギー
・リレー要素スタックは、1つ以上のエネルギー位置とシームレスディスプレイ表面との
間で延在する伝搬経路に沿ってエネルギーを指向する単一のシームレス表示面を形成する
ように配置され、ここで、終端エネルギー・リレー素子の任意の2つの隣接する第2の側
面の端部間距離は、単一のシームレス表示面の幅より大きい距離において20/40の映
像よりも良好な人間の視力によって定義されるような最小知覚可能外形よりも小さい。
【0045】
一実施形態では、シームレスなエネルギー面の各々は、横方向および長手方向の配向に
第1および第2の表面を形成する1つ以上の構造体を各々有する1つ以上のエネルギー・
リレー素子を備える。第1のリレー表面は、結果として正または負の倍率となる第2のリ
レー表面と異なる領域を有し、第2のリレー表面全体を横切る表面輪郭の法線に対して±
10度の角度を実質的に充填するように、第2のリレー表面を通ってエネルギーを通過さ
せる第1および第2のリレー表面の両方に対して明白な表面輪郭を伴って構成されている
。
【0046】
一実施形態では、複数のエネルギー領域は、視覚、聴覚、触覚、または他のエネルギー
領域を含む1つ以上の感覚ホログラフィックエネルギー伝播経路を指向するように、単一
のエネルギー・リレー内、または複数のエネルギー・リレーの間に構成され得る。
【0047】
一実施形態では、シームレスなエネルギー面は、1つまたは複数のエネルギー領域を同
時に受信および放出の両方を行って、そのシステム全体にわたって双方向のエネルギー伝
播を提供するように、各第2の側面に対する2つ以上の第1の側面を含むエネルギー・リ
レーで構成される。
【0048】
一実施形態では、エネルギー・リレーは、ゆるやかなコヒーレント素子として提供され
る。
【0049】
コンポーネント設計構造体の導入
横アンダーソン局在エネルギー・リレーにおける開示された進展
エネルギー・リレーの特性は、横アンダーソン局在を誘発するエネルギー・リレー素子
について本明細書に開示された原理に従って大幅に最適化されてもよい。横アンダーソン
局在は、横方向には無秩序であるが長手方向には一貫性のある材料を通って輸送される光
線の伝搬である。
【0050】
これは、アンダーソン局在現象を生じさせる材料の影響は、波の干渉が横方向の配向の
伝搬を完全に制限し得る一方で長手方向の配向の伝搬を継続するような多重散乱経路間の
ランダム化によるよりも、全反射による影響を受けにくいことを意味し得る。
【0051】
さらに重要な利点としては、従来のマルチコア光ファイバ材料のクラッドを除去するこ
とである。このクラッドは、ファイバ間のエネルギーの散乱を機能的に除去するが、同時
に光線エネルギーに対する障壁として機能し、これによって少なくともコア対クラッド比
(例えば、70:30のコア対クラッド比では、受信されたエネルギー伝送のうちの最大
70%で送信し得る)まで伝送を減少させ、さらに、伝搬されたエネルギー内に強いピク
セル化パターニングを形成する。
【0052】
図5Aは、かかる1つの非アンダーソン局在エネルギー・リレー500の一例の端面図
を示し、ここでは、画像が、光ファイバの固有の特性のためにピクシレーション化および
ファイバー・ノイズが現れ得るマルチコア光ファイバを介してリレーされている。従来の
マルチモードおよびマルチコア光ファイバを使うと、リレーされた画像は、離散的なアレ
イコアの全反射特性のために本質的にピクセル化され得、そこでは、任意のコア間クロス
トークが変調伝達関数を低下させ、かつ輪郭ボケを増加させるであろう。従来のマルチコ
ア光ファイバを使って結果として生成された画像は、
図5Aに示すものと同様の残留固定
ノイズファイバパターンを有する傾向がある。
【0053】
図5Bは、横アンダーソン局在の特性を示す材料を含むエネルギー・リレーを通過する
同じリレー画像550の一例を示し、ここでは、リレーパターンが、
図5Aの固定された
ファイバパターンと比較して、より大きな密度の粒子構造を有する。一実施形態では、ラ
ンダム化された微小コンポーネント加工構造体を含むリレーは、横アンダーソン局在を誘
発し、市販のマルチモードガラス光ファイバよりも高い、解決可能な解像度の伝搬で光を
より有効に輸送する。
【0054】
一実施形態では、横アンダーソン局在化を呈するリレー素子は、一次元格子状に配置さ
れた3つの各々の直交平面内に、複数の少なくとも2つの異なるコンポーネント設計構造
体を含み得、その複数の構造体は、一次元格子内の横方向平面内の材料波伝播特性のラン
ダム化された分布、および一次元格子内の長手方向平面内の材料の波動伝搬特性の同様の
値のチャネルを形成し、そこでは、エネルギー・リレーを通って伝搬するエネルギー波は
、横方向配向に対して、長手方向配向により高い輸送効率を有し、空間的に横方向の向き
に局在化されている。
【0055】
一実施形態では、一次元格子内の横方向平面の材料波伝播特性のランダム化された分布
は、分布のランダム化された性質のため、望ましくない構成につながり得る。材料波伝播
特性のランダム化された分布は、横方向平面全体にわたって平均してエネルギーのアンダ
ーソン局在化を誘発し得るが、制御されていないランダム分布の結果として、類似する材
料波伝播特性の限られた領域を偶然に形成し得る。例えば、類似する波伝搬特性のこれら
の局所的な領域のサイズが、それらの意図するエネルギー輸送ドメインに対して大きすぎ
る場合、その材料を介したエネルギー輸送の効率の潜在的低減が存在し得る。
【0056】
一実施形態では、リレーは、光の横アンダーソン局在化を誘発することによって特定の
波長範囲の可視光を輸送するために、コンポーネント設計構造体のランダム化された分布
から形成され得る。しかしながら、それらのランダム分布のため、構造体は、可視光の波
長よりも数倍大きい単一のコンポーネント設計構造体の連続領域を横方向平面にわたって
形成するように、偶然に配設し得る。その結果、大きい連続する単一材料領域の長手方向
軸に沿って伝搬する可視光は、横アンダーソン局在化効果の低下を経験する場合があり、
また、リレーを介した輸送効率の悪化を被る場合がある。
【0057】
一実施形態では、エネルギー・リレー材料の横方向平面の材料波伝播特性の秩序化分布
を設計することが望ましくなり得る。かかる秩序化分布は、横アンダーソン局在化に類似
する方法を介してエネルギー局在化効果を理想的に誘発し、一方で、ランダムな特性分布
から本質的に生じる変則的に分布する材料特性による輸送効率の潜在的な低下を最小にす
る。以下、エネルギー・リレー素子内の横アンダーソン局在化の効果に類似する横方向エ
ネルギー局在化効果を誘発するために、材料波伝播特性の秩序化分布を使用することを、
秩序化エネルギー局在化と呼ぶ。
【0058】
一実施形態では、複数のエネルギー領域は、視覚、聴覚、触覚、または他のエネルギー
領域を含む1つ以上の感覚ホログラフィックエネルギー伝播経路を指向するように、単一
の秩序化エネルギー局在化エネルギー・リレー内、または複数の秩序化エネルギー局在化
エネルギー・リレーの間に構成され得る。
【0059】
一実施形態では、シームレスなエネルギー面は、1つ以上のエネルギー領域の受信およ
び放出の両方を同時に行って、そのシステム全体にわたって双方向のエネルギー伝播を提
供するように、各第2の側面に対する2つ以上の第1の側面を備える、秩序化エネルギー
局在化エネルギー・リレーで構成される。
【0060】
一実施形態では、秩序化エネルギー局在化エネルギー・リレーは、ゆるやかなコヒーレ
ント素子または可撓性エネルギー・リレー素子として構成される。
【0061】
4Dプレノプティック関数に関する考察
ホログラフィックウェーブガイド・アレイを通るエネルギーの選択的伝搬
上記および本明細書全体にわたって考察されているように、明視野ディスプレイシステ
ムは、一般に、エネルギー源(例えば、照明源)、および上記の考察で明確に示したよう
な、十分なエネルギー位置密度で構成されたシームレスなエネルギー面を含む。複数のリ
レー素子を使用して、エネルギー装置からシームレスなエネルギー面にエネルギーをリレ
ーし得る。一旦、エネルギーが所要のエネルギー位置密度を有するシームレスなエネルギ
ー面に送達されると、エネルギーは、開示されたエネルギー導波路システムを介して4D
プレノプティック関数に従って伝搬され得る。当業者により理解されるように、4Dプレ
ノプティック関数は、当技術分野でよく知られており、本明細書では、これ以上詳述しな
い。
【0062】
エネルギー導波路システムは、4Dプレノプティック関数の角度コンポーネントを表す
ことを通じて通過するエネルギー波の角度方向を変化させるように構成された構造体と共
に、4Dプレノプティック関数の空間座標を表すシームレスなエネルギー面に沿って複数
のエネルギー位置を通ってエネルギーを選択的に伝搬させ、そこでは、伝搬されたエネル
ギー波は、4Dプレノプティック関数により指向された複数の伝搬経路に従って空間内に
収束し得る。一実施形態では、エネルギー伝播経路は、2D空間座標および2D傾斜座標
を備える4D座標によって画定され得る。一実施形態では、4D座標によって画定される
複数のエネルギー伝播経路は、4Dエネルギーフィールド関数によって記述することがで
きる。
【0063】
ここで、4Dプレノプティック関数に従って、4D画像空間における明視野エネルギー
面の一例を示した
図6を参照する。この図は、エネルギーの光線が視認体積内の様々な位
置から空間630内でどのように収束するかを説明する際の視認者620へのエネルギー
面600の光線追跡の一実施形態を例解している。図に示すように、各導波路素子610
は、エネルギー面600を通るエネルギー伝播640を説明する4次元情報を画定する。
2つの空間次元(本明細書では、xおよびyと呼ばれる)とは、画像空間内で観察され得
る物理的な複数のエネルギー位置、ならびに角度成分θおよびφ(本明細書では、uおよ
びvと呼ばれる)であり、これは、エネルギーウェーブガイド・アレイを通って投影され
るときに仮想空間内で観察される。通常、および4Dプレノプティック関数に従って、複
数の導波路(例えば、小型レンズ)は、本明細書に記載されたホログラフィックまたは明
視野システムを形成する際、u、v角度成分により画定された方向に沿って、x、y次元
から仮想空間内の特定の位置にエネルギー位置を指向することができる。
【0064】
しかしながら、当業者であれば、明視野およびホログラフィックディスプレイ技術に対
する重要な課題は、回折、散乱、拡散、角度方向、較正、焦点、視準、曲率、均一性、素
子クロストーク、ならびに減少する有効解像度ならびに極めて忠実にエネルギーを正確に
収束させることができないことの一因となる他の多数のパラメータのいずれかを正確に考
慮しなかった設計のために、制御されていないエネルギー伝播を引き起こすことを理解す
るであろう。
【0065】
一実施形態では、ホログラフィックディスプレイに関する課題に対処するための選択的
エネルギー伝播へのアプローチは、エネルギー抑制要素、および4Dプレノプティック関
数により画成された環境の中に、導波路の開口部を略平行エネルギーで実質的に満たすこ
とを含み得る。
【0066】
一実施形態では、エネルギー導波路のアレイは、各導波路素子が通って延在するように
構成された複数のエネルギー伝播経路を画定し、単一導波路素子を通過するのみのために
各エネルギー位置の伝搬を制限するように位置づけられた1つ以上の素子によって抑制さ
れたシームレスなエネルギー面に沿って、複数のエネルギー位置に対する所定の4D関数
により定義された固有の方向において、導波路素子の有効アパーチャを実質的に充填し得
る。
【0067】
一実施形態では、複数のエネルギー領域は、単一のエネルギー導波路内に、または多数
のエネルギー導波路の間に構成され、視覚、聴覚、触覚、または他のエネルギー領域を含
む1つ以上の感覚ホログラフィックエネルギー伝播を指向し得る。
【0068】
一実施形態では、エネルギー導波路およびシームレスなエネルギー面は、システム全体
にわたって双方向のエネルギー伝播を提供するように、1つまたは複数のエネルギー領域
の受信および放出の両方を行うように構成される。
【0069】
一実施形態では、エネルギー導波路は、エネルギーの非線形または非規則的なエネルギ
ー分布を伝搬するように構成されており、そのエネルギー分布は、非送信ボイド領域を含
み、デジタル符号化、回折、屈折、反射、グリン、ホログラフィック、フレネル、または
壁、テーブル、床、天井、部屋、もしくは他の幾何学ベース環境を含む任意のシームレス
なエネルギー面配向のための同様な導波路構成を活用する。さらなる実施形態では、エネ
ルギー導波路素子は、ユーザが360度構成でエネルギー面のすべての周辺からホログラ
フィック画像を視認することを可能にする任意の表面プロファイルおよび/または卓上視
野を提供する様々な形状を生成するように構成され得る。
【0070】
一実施形態では、エネルギーウェーブガイド・アレイ素子は、反射表面としてもよく、
それらの素子の配置は、六角形、正方形、不規則、半規則、湾曲、非平面、球面、円筒、
傾斜規則、傾斜不規則、空間的に変化する、かつ/または多層化されてもよい。
【0071】
シームレスなエネルギー面内の任意のコンポーネントの場合、導波路またはリレーコン
ポーネントとしては、以下に限定されないが、光ファイバ、シリコン、ガラス、ポリマー
、光リレー、回折、ホログラフィック、屈折、または反射素子、光フェイスプレート、エ
ネルギー結合器、ビームスプリッタ、プリズム、偏光素子、空間光変調器、能動ピクセル
、液晶セル、透明ディスプレイ、またはアンダーソン局在もしくは全反射を呈する任意の
同様な材料を挙げることができる。
【0072】
ホロデッキの実現
ホログラフィック環境内で人間の感覚受容器を刺激するための双方向シームレスエネルギ
ー面システムの集約
多数のシームレスなエネルギー面を一緒にタイル張り、融着、接合、取り付け、および
/または縫い合わせを行い、部屋全体を含む任意のサイズ、形状、輪郭、または形状因子
を形成することによって、シームレスなエネルギー面システムの大規模な環境を構築する
ことが可能になる。各エネルギー面システムは、双方向ホログラフィックエネルギー伝播
、放出、反射、または感知用に集合的に構成された、ベース構造体、エネルギー面、リレ
ー、導波路、装置、および電子機器回路を有するアセンブリを備え得る。
【0073】
一実施形態では、タイル張り式シームレスエネルギーシステムの環境が、集約されて所
与の環境内のすべての表面まで構成する設備を含む、大きくシームレスな平面または曲面
壁を形成し、シームレス、不連続面、カット面、曲面、円筒、球面、幾何学的、または非
規則的な形状の任意の組み合わせとして構成されている。
【0074】
一実施形態では、平面表面の集約タイルは、劇場または会場ベースのホログラフィック
エンターテイメントのための壁サイズのシステムを形成する。一実施形態では、平面表面
の集約タイルは、洞窟ベースのホログラフィック設備のために天井および床の両方を含む
4~6つの壁を有する部屋を網羅する。一実施形態では、湾曲した表面の集約タイルは、
没入型ホログラフィック設備のための円筒型シームレス環境を生成する。一実施形態では
、シームレス球形表面の集約タイルは、没入型ホロデッキベース体験のためのホログラフ
ィックドームを生成する。
【0075】
一実施形態では、シームレスな湾曲したエネルギー導波路の集合タイルは、エネルギー
導波路構造体内のエネルギー抑制要素の境界に沿った正確なパターンに従った機械的エッ
ジを提供し、隣接する導波路表面の隣接するタイル状の機械的エッジを接着、整列、また
は融合させて、モジュール式のシームレスなエネルギー導波路システムをもたらす。
【0076】
集合タイル状環境のさらなる実施形態では、エネルギーは、複数の同時エネルギー領域
に対して双方向に伝搬される。追加の実施形態では、エネルギー面は、明視野データが照
明源によって導波路を通じて投影され、同時に同じエネルギー面を通じて受信され得るよ
うに設計された導波路を用いて、同じエネルギー面から同時に表示および捕捉する能力を
提供する。さらなる実施形態では、深度検知および能動走査技術をさらに活用して、正確
な世界座標内のエネルギー伝播と視認者との間の相互作用を可能にし得る。追加の実施形
態では、エネルギー面および導波路は、触覚または体積触覚のフィードバックを誘発する
ために、周波数を放射、反射または収束するように動作可能である。いくつかの実施形態
では、双方向エネルギー伝播と集合表面との任意の組み合わせが可能である。
【0077】
一実施形態では、このシステムは、シームレスなエネルギー面の同じ部分に対して、少
なくとも2つのエネルギー装置を対にするために、2つ以上の経路のエネルギー結合器と
独立に対にされた1つまたは複数のエネルギー装置を有するエネルギー面を通して、エネ
ルギーの双方向の放出および検知が可能なエネルギー導波路を備える、または1つまたは
複数のエネルギー装置が、エネルギー面の後ろの、ベース構造体に固定された追加のコン
ポーネントに近接して、または軸外直接または反射投影もしくは感知のための導波路のF
OVの前および外部の位置に近接して固定されており、結果得られたエネルギー面が、導
波路がエネルギーを収束すること、第1の装置がエネルギーを放出すること、および第2
の装置がエネルギーを検知することを可能にし、ここで、情報は、伝搬されたエネルギー
パターン内の干渉の、目および網膜による4Dプレノプティック追跡または検知、深度予
測、近接、動き追跡、画像、色または音の形成、または他のエネルギー周波数解析を含む
がこれらに限定されない、コンピュータビジョンに関連したタスクを実行するように処理
される。さらなる実施形態では、追跡された位置は、双方向捕捉データと投影情報との間
の干渉に基づいて、エネルギーの位置を能動的に計算し修正する。
【0078】
いくつかの実施形態では、超音波センサ、可視電磁ディスプレイ、および超音波放出装
置を含む3つのエネルギー装置の複数の組み合わせが、各装置のエネルギー領域に特有の
加工特性、ならびに超音波および電磁エネルギーが、各装置のエネルギーを別々に指向お
よび収束させ、分離したエネルギー領域のために構成されている他の導波路素子によって
は実質的に影響を受けない能力をそれぞれ提供するように構成された2つの加工導波路素
子、を含む3つの第1の表面の各々と一緒に単一の第2のエネルギー・リレー表面の中に
結合されたエネルギーを伝搬させる3つの第1のリレー表面の各々、に対して共に構成さ
れている。
【0079】
いくつかの実施形態では、符号化/復号化技術、ならびに較正された構成ファイルに基
づいてエネルギー伝播に適切な較正情報にデータを変換するための専用の集積システムを
使用して、効率的な製造がシステムアーチファクトの除去、および得られたエネルギー面
の幾何学的マッピングの生成を可能にする較正手順が開示されている。
【0080】
いくつかの実施形態では、一連の追加のエネルギー導波路、および1つ以上のエネルギ
ー装置が1つのシステムに一体化され、不明瞭なホログラフィックピクセルを生成し得る
。
【0081】
いくつかの実施形態では、導波路の直径よりも大きい空間解像度および/または角度解
像度を提供するために、または他の超解像目的で、エネルギー抑制要素、ビームスプリッ
タ、プリズム、アクティブ視差バリアまたは偏光技術を含む、追加の導波路素子を統合す
ることができる。
【0082】
いくつかの実施形態では、開示されたエネルギーシステムは、仮想現実(VR)または
拡張現実(AR)などの着用可能な双方向装置として構成することもできる。他の実施形
態では、エネルギーシステムは、視認者のために、表示または受信されたエネルギーを、
空間内の決定された平面に近接して焦点させる調整光学素子(複数可)を含んでもよい。
いくつかの実施形態では、ウェーブガイド・アレイは、ホログラフィックヘッドマウント
ディスプレイに組み込まれてもよい。他の実施形態では、システムは、視認者がエネルギ
ーシステムおよび現実世界環境(例えば、透明ホログラフィックディスプレイ)の両方を
見ることが可能になる多数の光学経路を含んでもよい。これらの例では、システムは、他
の方法に加えて近視野として提示され得る。
【0083】
いくつかの実施形態では、データの送信は、情報およびメタデータの任意のデータセッ
トを受信し、当該データセットを分析し、材料特性、ベクトル、表面ID、より疎なデー
タセットを形成する新規ピクセルデータを受信または割り当てを行う、選択可能または可
変の圧縮率を有する符号化処理を含み、そこでは、受信されたデータは、2D、立体、マ
ルチビュー、メタデータ、明視野、ホログラフィック、幾何学的形状、ベクトルもしくは
ベクトル化されたメタデータを含んでもよく、符号器/復号器は、2D、2Dプラス深度
、メタデータ、もしくは他のベクトル化された情報、立体、立体プラス深度、メタデータ
、もしくは他のベクトル化された情報、マルチビュー、マルチビュープラス深度、もしく
は他のベクトル化された情報、ホログラフィック、または明視野コンテンツに対する画像
処理を含む実時間またはオフラインのデータを、深度メタデータの有無にかかわらず深度
推定アルゴリズムを介して変換する能力を提供し得、逆光線追跡方法は、特徴付けられた
4Dプレノプティック関数を介して、様々な2D、立体、マルチビュー、体積、明視野、
またはホログラフィックのデータから実世界座標に逆光線追跡によって生成されて得られ
た変換データを適切にマッピングする。これらの実施形態では、所望の全データ送信は、
未処理の明視野データセットよりも数桁小さい送信情報となり得る。
【0084】
図61は、複数のエネルギー伝播経路9108を画定するように動作可能なエネルギー
導波路システム9100の一実施形態の上面斜視図を例解する。エネルギー導波路システ
ム9100は、複数のエネルギー伝播経路9108に沿ってエネルギー導波路のアレイ9
112を通過するようにエネルギーを指向するよう構成されたエネルギー導波路のアレイ
9112を備える。一実施形態では、複数のエネルギー伝播経路9108は、アレイの第
1の側面9116の複数のエネルギー位置9118を通ってアレイの第2の側面9114
まで延在する。
【0085】
図61を参照すると、一実施形態では、複数のエネルギー伝播経路9108の第1のサ
ブセットは、第1のエネルギー位置9122を通って延在する。第1のエネルギー導波路
9104は、複数のエネルギー伝播経路9108の第1のサブセットの第1のエネルギー
伝播経路9120に沿ってエネルギーを指向するように構成される。第1のエネルギー伝
播経路9120は、第1のエネルギー位置9122と第1のエネルギー導波路9104と
の間に形成された第1の主光線9138によって画成され得る。第1のエネルギー伝播経
路9120は、第1のエネルギー位置9122と第1のエネルギー導波路9104との間
に形成され、それぞれエネルギー伝播経路9120Aおよび9120Bに沿って第1のエ
ネルギー導波路9104によって指向される光線9138Aおよび9138Bを含むこと
ができる。第1のエネルギー伝播経路9120は、第1のエネルギー導波路9104から
アレイの第2の側面9114に向かって延在し得る。一実施形態では、第1のエネルギー
伝播経路9120に沿って指向されるエネルギーは、第1の主光線9138が第2の側面
9114を通って伝搬される角度と実質的に平行な方向に第1のエネルギー導波路910
4を通って指向されるエネルギー伝播経路9120Aとエネルギー伝播経路9120Bと
の間、またはこれらを含む1つ以上のエネルギー伝播経路を含む。
【0086】
実施形態は、第1のエネルギー伝播経路9120に沿って指向されるエネルギーが、エ
ネルギー伝播経路9120Aおよび9120B、ならびに第1の主光線9138と実質的
に平行な方向に第1のエネルギー導波路9104を出ることができるように構成され得る
。第2の側面9114のエネルギー導波路素子9112を通って延在するエネルギー伝播
経路は、実質的に類似する伝搬方向の複数のエネルギー伝播経路を備えると仮定すること
ができる。
【0087】
図62は、エネルギー導波路システム9100の一実施形態の正面例解図である。第1
のエネルギー伝播経路9120は、
図61に示されるアレイ9112の第2の側面911
4に向かって、第1のエネルギー導波路9104から延在する固有の方向9208に延在
し得、その固有の方向は、少なくとも第1のエネルギー位置9122によって決定される
。第1のエネルギー導波路9104は、空間座標9204によって画定され得、少なくと
も第1のエネルギー位置9122によって決定される固有の方向9208は、第1のエネ
ルギー伝播経路9120の方向を画定する角度座標9206によって画定され得る。空間
座標9204および角度座標9206は、第1のエネルギー伝播経路9120の固有の方
向9208を画定する四次元プレノプティック座標セット9210を形成することができ
る。
【0088】
一実施形態では、第1のエネルギー導波路9104を通って第1のエネルギー伝播経路
9120に沿って指向されるエネルギーは、第1のエネルギー導波路9104の第1の開
口9134を実質的に満たし、エネルギー伝播経路9120Aとエネルギー伝播経路91
20Bとの間に位置し、第1のエネルギー伝播経路9120の方向と平行な1つ以上のエ
ネルギー伝播経路に沿って伝搬する。一実施形態では、第1の開口9134を実質的に満
たす1つ以上のエネルギー伝播経路は、第1の開口9134の50%を超える直径を備え
得る。一実施形態では、導波路9100のアレイは、ディスプレイ壁を形成するように配
設され得る。
【0089】
一実施形態では、第1の開口部9134を実質的に満たす第1のエネルギー導波路91
04を通って第1のエネルギー伝播経路9120に沿って指向されるエネルギーは、第1
の開口9134の50%~80%の直径を備え得る。
【0090】
図61を再び参照すると、一実施形態では、エネルギー導波路システム9100は、第
1の側面9116と第2の側縁9114との間のエネルギーの伝搬を制限し、隣接する導
波路9112の間のエネルギー伝播を抑制するように位置づけられたエネルギー抑制要素
9124をさらに備え得る。一実施形態では、エネルギー抑制要素は、第1の開口913
4を通って延在しない複数のエネルギー伝播経路108の第1のサブセットの一部分に沿
ったエネルギー伝播を抑制するように構成される。一実施形態では、エネルギー抑制要素
9124は、第1の側面9116で、エネルギー導波路9112のアレイと複数のエネル
ギー位置9118との間に配置され得る。一実施形態では、エネルギー抑制要素9124
は、第2の側面9114で、複数のエネルギー位置9118とエネルギー伝播経路910
8との間に配置され得る。一実施形態では、エネルギー抑制要素9124は、第1の側面
9116または第2の側面9114で、エネルギー導波路9112のアレイまたは複数の
エネルギー位置9118と直交に配置することができる。
【0091】
一実施形態では、第1のエネルギー伝播経路9120に沿って指向されるエネルギーは
、第2のエネルギー導波路9128を通る第2のエネルギー伝播経路9126に沿って指
向されるエネルギーに収束し得る。第1および第2のエネルギー伝播経路は、アレイ91
12の第2の側面9114の位置9130に収束し得る。一実施形態では、第3のエネル
ギー伝播経路9140および第4のエネルギー伝播経路9141もまた、アレイ9112
の第1の側面9116の位置9132に収束し得る。一実施形態では、第5のエネルギー
伝播経路9142および第6のエネルギー伝播経路9143もまた、アレイ9112の第
1の側面9116と第2の側面9114との間の位置9136に収束し得る。
【0092】
一実施形態では、エネルギー導波路システム9100は、それを通過するエネルギーの
角度方向を変更するように構成された構造体、例えば、屈折素子、回折素子、反射素子、
屈折率分布型素子、ホログラフィック素子、または他の光学素子、少なくとも1つの開口
数を備える構造体、少なくとも1つの内面からエネルギーを再指向するように構成された
構造体、光リレー、その他、などの、エネルギーを指向するための構造体を備え得る。導
波路9112は、
a)屈折、回折、または反射、
b)単層または複合多層素子、
c)ホログラフィック光学素子およびデジタル符号化光学系、
d)3Dプリント素子、またはリソグラフィックマスタもしくはレプリカ、
e)フレネルレンズ、回折格子、ゾーンプレート、バイナリ光学素子、
f)レトロ反射素子、
g)光ファイバ、全反射、またはアンダーソン局在化、
h)屈折率分布型光学系、または種々の屈折率整合材料、
i)ガラス、ポリマー、気体、固体、液体、
j)音響導波路、
k)マイクロおよびナノスケール素子、または
l)偏光、プリズム、もしくはビームスプリッタ、などの双方向エネルギー指向構造体
もしくは材料のいずれか1つ、これらのまたは組み合わせを含み得ることを認識されたい
。
【0093】
一実施形態では、エネルギー導波路システムが、エネルギーを双方向に伝搬させる。
【0094】
一実施形態では、エネルギー導波路が、音波の形態の機械的エネルギーの伝搬のために
構成されている。
【0095】
一実施形態では、エネルギー導波路が、電磁エネルギーの伝搬のために構成されている
。
【0096】
一実施形態では、エネルギー導波路素子内の1つ以上の構造体内、およびエネルギー導
波路システムを含む1つ以上の層内で適切な材料特性を絡合すること、層状化すること、
反射させること、組み合わせること、または他の方法で供給することによって、エネルギ
ー導波路が、機械的、電磁的、および/または他の形態のエネルギーを同時に伝搬させる
ように構成されている。
【0097】
一実施形態では、エネルギー導波路が、4D座標系内で、uおよびvに対して、それぞ
れ異なる比率を有するエネルギーを伝搬させる。
【0098】
一実施形態では、エネルギー導波路が、アナモルフィックな関数を使用してエネルギー
を伝搬させる。一実施形態では、エネルギー導波路が、エネルギー伝播経路に沿って複数
の素子を備える。
【0099】
一実施形態では、エネルギー導波路が、光ファイバリレー研磨表面から直接形成されて
いる。
【0100】
一実施形態では、エネルギー導波路システムが、横アンダーソン局在化を呈する材料を
含む。
一実施形態では、エネルギー導波路システムが、極超音速周波数を伝搬させて立体空間内
で触感を収束させる。
【0101】
一実施形態では、エネルギー導波路素子のアレイは、
a)エネルギー導波路のアレイの六角形パッキン、
b)エネルギー導波路のアレイの正方形パッキン、
c)エネルギー導波路のアレイの不規則または半規則的パッキン、
d)エネルギー導波路の湾曲または非平面アレイ、
e)エネルギー導波路の球形アレイ、
f)エネルギー導波路の円筒形アレイ、
g)エネルギー導波路の傾斜した規則的アレイ、
h)エネルギー導波路の傾斜した不規則アレイ、
i)エネルギー導波路の空間的に変化するアレイ、
j)エネルギー導波路の多層アレイ、を含み得る。
【0102】
アンダーソン局在化材料の制限および秩序化エネルギー局在化の導入
アンダーソン局在化原理は、1950年代に導入されたが、材料およびプロセスにおけ
る最近の技術的ブレークスルーによってはじめて、その原理が光輸送において実際に研究
されることを可能にした。横アンダーソン局在化は、横方向には不規則であるが、長手方
向には不変の材料を通って横方向平面内で波が拡散することなく輸送される波の伝搬であ
る。
【0103】
先行技術において、横アンダーソン局在化は、ランダムに混合され、そして互いに溶融
された、異なる屈折率(RI)を有する光ファイバの数百万本の個々の撚り線を線引きす
ることを通じて、光ファイバ面板が作製された実験を通して観察された。入力ビームが面
板の表面のうちの一方を横切ってスキャンされると、反対側の表面上の出力ビームは、入
力ビームの横方向位置へ追従する。アンダーソン局在化は、不規則な媒体内では、波の拡
散の不存在を呈するため、いくつかの基本的な物理学は、光ファイバリレーと比較した場
合とは異なる。これは、アンダーソン局在化現象を生じさせる光ファイバの効果が、波の
干渉を長手方向の経路において継続しながら、横方向配向の伝搬を完全に制限することが
できる多重散乱経路間のランダム化によるよりも、全反射による影響を受けにくいことを
意味する。この概念に加えて、エネルギー輸送装置の横方向平面内のランダム化された分
布の代わりに、材料波伝播特性の秩序化分布が使用され得ることが本明細書に導入される
。かかる秩序化分布は、本明細書で装置の横方向平面の秩序化エネルギー局在化と呼ばれ
るものを誘発し得る。この秩序化エネルギー局在化は、類似する材料特性の局在化された
グループ化の発生を低減させ、この発生は、ランダム分布の性質により起こり得るが、装
置を通したエネルギー輸送の全体的な効率を低下させるように作用する。
【0104】
一実施形態では、光学的変調伝達関数(MTF)で測定したときに、秩序化エネルギー
局在化材料が、最高品質の市販のマルチモードガラスイメージファイバーと同等またはそ
れ以上のコントラストで光を輸送することが可能であり得る。マルチモードおよびマルチ
コア光ファイバを用いると、コア間の任意のクロストークによってMTFが減少し、ぼや
けが増加するであろう、コアの個別アレイの全反射の特性により、リレーされた画像は、
本質的にピクセル化される。
図5Aに示すように、マルチコア光ファイバを用いて生成さ
れて得られた画像は、残留固定ノイズファイバパターンを有する傾向がある。対照的に、
図5Bは、ノイズパターンが固定ファイバパターンよりもはるかに粒子構造のように見え
る横アンダーソン局在化原理に類似する秩序化エネルギー局在化を呈する材料サンプルの
一例を介した同じリレー画像を例解する。
【0105】
秩序化エネルギー局在化現象を呈する光リレーの別の利点は、それをポリマー材から製
造することができ、その結果、コストおよび重量が低減されることである。一般にガラス
または他の類似する材料で作製される類似する光学グレードの材料は、ポリマーで生成さ
れる同じ寸法の材料の100倍以上のコストがかかり得る。さらに、材料の密度の大部分
までが空気および他の軽量プラスチックであることを考えると、ポリマーリレー光学系の
重量は、10~100倍少なくすることができる。疑義を避けるため、たとえそれが上記
のコストおよび重量の示唆を満たさないとしても、アンダーソン局在化特性または本明細
書に記載される秩序化エネルギー局在化特性を呈する任意の材料が本開示に含まれ得る。
当業者には理解されるように、上記の示唆は、同様のガラス製品が除外する重要な商業的
実行可能性にそれ自体役立つ唯一の実施形態である。追加の利点は、秩序化エネルギー局
在化が機能するために、光ファイバのクラッド部が必要とされ得ないことであり、そのク
ラッド部は、従来のマルチコア光ファイバの場合、ファイバ間の光散乱を防止するのに必
要であるが、同時に光線の一部分を遮り、したがって、少なくともコア対クラッド比によ
る透過を低下させる(例えば、70:30のコア対クラッド比は、最良でも受光照度の7
0%しか透過しない)。
【0106】
別の利点は、材料が従来の意味において基本的に縁部を有しないため、継ぎ目なしで接
合または融合され得る多数のより小さな部品を生成する能力であり、任意の2つのピース
の合併は、2つ以上のピースを一緒に合併するためのプロセスに応じて単一のピースとし
てコンポーネントを生成することとほぼ同じである。大規模な用途の場合、これは、大規
模な基幹設備または金型コストを伴わずに製造する能力に対してかなりの利点であり、そ
うしなければ他の方法では不可能である単一の材料ピースを生成する能力を提供する。従
来のプラスチック光ファイバは、これらの利点のいくつかを有するが、クラッド部のため
に、一般には、依然としてある程度の距離の継ぎ目線を必要とする。
【0107】
本開示は、秩序化エネルギー局在化現象を呈する材料を製造する方法を含む。1つ以上
のコンポーネント設計構造体(CES)からなる構築ブロックを使用して、電磁エネルギ
ー、音響エネルギー、または他のタイプのエネルギーのリレーを構築するためのプロセス
が提案されている。用語CESは、限定されないが、他の特性の中でもとりわけ材料のタ
イプ、サイズ、形状、屈折率、重心、電荷、重量、吸収、および磁気モーメントを含む、
特定の設計特性(EP)を有する構築ブロックコンポーネントを指す。CESのサイズ規
模は、リレーされているエネルギー波の波長程度であり得、ミリスケール、マイクロスケ
ール、またはナノスケールにわたって変化し得る。また、他のEPのサイズ規模も、エネ
ルギー波の波長に強く依存する。
【0108】
本開示の範囲内で、複数のCESの特定の配置は、リレーにわたって横方向で繰り返し
て、効果的に秩序化エネルギー局在化を誘発し得る、秩序化パターンを形成し得る。かか
るCESの秩序化パターンの1つの例は、本明細書でモジュールと呼ばれる。モジュール
は、2つ以上のCESを備え得る。リレー内の2つ以上のモジュールのグループ化は、本
明細書で構造体と呼ばれる。
【0109】
秩序化エネルギー局在化は、とりわけ電磁波、音波、量子波、エネルギー波の輸送に適
用される一般的な波の現象である。秩序化エネルギー局在化を呈するエネルギー波リレー
を形成するのに必要とされる1つ以上の構築ブロック構造体は、各々、対応する波長程度
のサイズを有する。構築ブロックに対する別のパラメータは、これらの構築ブロックに使
用される材料中のエネルギー波の速度であり、これは、電磁波に対する屈折率、および音
波に対する音響インピーダンスを含む。例えば、構築ブロックのサイズおよび屈折率は、
X線から電波までの電磁スペクトルのあらゆる周波数に適応するように変化することがで
きる。
【0110】
この理由から、光リレーに関する本開示における考察は、完全な電磁スペクトルだけで
なく、音響エネルギーおよび他のタイプのエネルギーにも一般化され得る。この理由から
、たとえ考察が可視電磁スペクトルなどの特定の1つの形態のエネルギーに焦点を合わせ
ているとしても、エネルギー源、エネルギー面、およびエネルギー・リレーという用語の
使用がしばしば使用されるであろう。
【0111】
疑義を避けるために、材料の量、プロセス、タイプ、屈折率などは、単なる例示であり
、秩序化エネルギー局在化特性を呈する任意の光学材料が、本明細書に含まれる。さらに
、秩序化材料およびプロセスの任意の使用が、本明細書に含まれる。
【0112】
本開示に記載されている光学設計の原理は、概して、すべての形態のエネルギー・リレ
ーに適用され、特定の製品、市場、形状因子、搭載などのために選択された設計実施態様
は、これらの幾何学形状に対処する必要がある場合もない場合もあるが、簡素化を目的と
して、開示されているいずれのアプローチも、すべての可能性のあるエネルギー・リレー
材料を含むことに留意されたい。
【0113】
一実施形態では、可視電磁エネルギーのリレーの場合、CESの横方向サイズは、1ミ
クロン程度であるべきである。CESに対して使用される材料は、以下に限定されないが
、ガラス、プラスチック、樹脂などを含むように所望された光学的品質を呈する任意の光
学材料とすることができる。材料の屈折率は、1より大きく、2つのCESタイプが選択
された場合、屈折率における差は、重要な設計パラメータになる。材料のアスペクト比は
、長手方向の波の伝播を助けるため、細長くなるように選択され得る。
【0114】
実施形態では、他のエネルギー領域からのエネルギーは、CESを使用してリレーされ
得る。例えば、エネルギーの機械的振動の形態であり得る音響エネルギーまたは触覚エネ
ルギーがリレーされ得る。これらの代替エネルギー領域の輸送効率に基づいて、適切なC
ESが選択され得る。例えば、音響または触覚エネルギーをリレーする際には、空気がC
ES材料のタイプとして選択され得る。実施形態では、特定の形態の電磁エネルギーをリ
レーするために、空間または真空がCESとして選択され得る。さらに、2つの異なるC
ESは、共通の材料のタイプが共通であり得るが、形状などの別の設計特性が異なり得る
。
【0115】
CESの形成は、形成された材料を取り出して、それらのピースを、所望の形状の形成
物、もしくは当該技術分野において既知の任意の他の方法、またはアディティブプロセス
に向けて切断する破壊プロセスとして完成され得、そこでは、CESは、成長し、印刷さ
れ、形成され、溶融され、または当技術分野において既知の任意の他の方法で製造され得
る。アディティブプロセスおよび破壊プロセスを組み合わせて、製造上さらなる制御を行
い得る。これらのピースは、現在、特定の構造のサイズおよび形状に組み立てられている
。
【0116】
一実施形態では、電磁エネルギー・リレーの場合、光学グレードの結合剤、エポキシ、
または他の既知の光学材料を使用することが可能であり得、それらの材料は、液体として
始まり、他の処理パラメータの中で、以下に限定されない、とりわけUV、熱、時間を含
む様々な手段を通じて光学グレードの固体構造を形成し得る。別の実施形態では、接合剤
は、可撓性のある用途のために、硬化しないか、または屈折率整合オイルで作製される。
結合剤は、固体構造体および非硬化オイルまたは光学液体に塗布され得る。これらの材料
は、ある特定の屈折率(RI)特性を呈してもよい。接合剤は、CES材料タイプ1また
はCES材料タイプ2のいずれかのRIと整合する必要がある。一実施形態では、この光
学接合剤のRIは、1.59であり、PSと同じである。第2の実施形態では、この光学
結合剤のRIは、1.49であり、PMMAと同じである。別の実施形態では、この光学
結合剤のRIは、1.64であり、熱可塑性ポリエステル(TP)材料と同じである。
【0117】
一実施形態では、エネルギー波に対して、結合剤RIが整合する材料のRIを有効に相
殺するように、結合剤が、CES材料タイプ1およびCES材料タイプ2の混合物に混合
され得る。結合剤は、気泡の脱出、材料の望ましい分布、および粘性特性の発現を達成す
るための十分な時間を与えることによって、完全に混合され得る。さらなる一定の撹拌を
実施して、様々な密度の材料、または他の材料特性に起因して起こり得るいかなる分離に
も対抗するために、材料の適切な混合を確実にし得る。
【0118】
形成され得るあらゆる気泡を排出するように、真空中またはチャンバ内でこのプロセス
を実行することが必要とされ得る。さらなる方法論は、硬化プロセス中に振動を導入する
ことであり得る。
【0119】
交互する方法としては、追加の形態特性およびEPを有する3つ以上のCESが提供さ
れる。
【0120】
一実施形態では、電磁エネルギー・リレーの場合、追加の方法は、結合剤のみと一緒に
使用される単一のCESのみを提供し、その場合、CESおよび結合剤のRIは異なる。
【0121】
追加の方法は、任意の数のCESを提供し、そして意図的に気泡を導入することを含む
。
【0122】
一実施形態では、電磁エネルギー・リレーの場合、ある方法は、別個の所望のRIを有
する複数の結合剤、および、それらが別々に、または一緒に硬化して完全に混合された構
造体の形成を可能にし得るように、ゼロ、1つ、またはそれ以上のCESを混合するプロ
セスを提供する。2つ以上の別々の硬化方法論を利用し、異なる工具および手順方法論を
用いて、異なるインターバルで硬化および混合する能力を可能にしてもよい。一実施形態
では、1.49のRIを有するUV硬化エポキシが、1.59のRIを有する熱硬化第2
のエポキシと混合され、そこでは、材料の一定の撹拌が、十分な期間だけの加熱およびU
V処理を交互に行いながら提供され、より大きな混合物内から中実構造体の形成を見始め
るが、一旦硬化プロセスがほぼ完了すると攪拌が継続できなくなるときまで、任意の大き
な粒子が形成するには十分な長さの時間ではなく、硬化プロセスは、同時に実行されて材
料を互いに完全に結合させる。第2の実施形態では、1.49のRIを有するCESが追
加される。第3の実施形態では、1.49および1.59の両方のRIを有するCESが
、両方とも追加される。
【0123】
別の実施形態では、電磁エネルギー・リレーの場合、ガラスおよびプラスチック材料は
、それらのそれぞれのRI特性に基づいて混合される。
【0124】
追加の実施形態では、硬化混合物が金型内で形成され、硬化後に切断および研磨される
。別の実施形態では、利用される材料は、熱で再液化し、第1の形状に硬化し、次いで第
2の形状に引っ張られて、テーパまたは曲がり形状になることを含むが、これらに限定さ
れない。
【0125】
ポリマー材料を互いに溶接するために使用されるいくつかの既知の従来の方法が存在す
ることを認識するべきである。これらの技術のうちの多くは、参照によりその全体が本明
細書に組み込まれ、熱、機械的(例えば、振動、溶接、超音波溶接など)、電磁的、およ
び化学的(溶媒)溶接方法を含む、軟化させた材料の表面を結合させるためのプロセスを
説明している、ISO472(「Plastics-Vocabulary」、Inte
rnational Organization for Standardizati
on、Switzerland 1999)で説明されている。本開示の文脈では、用語
「融合する(fuse)」、「融合している(fusing)」、または「融合した(f
used)」は、一実施形態では、当業者に既知の上で説明した技術のいずれかによって
、2つ以上のポリマー材料がそれらの表面を一緒に一体化または接合したことを意味する
。さらに、特定の実施形態では、非ポリマー材料も使用することができる。そうした材料
の文脈での用語「融合する」、「融合している」、または「融合した」は、そうした非ポ
リマー材料を一体化または接合する、上で説明した、および当業者に既知の一連の溶接技
術に類似した、類似の意味を有する。
【0126】
図7Aは、混合オイルまたは液体76と共にCES材料タイプ1(72)およびCES
材料タイプ2(74)を使用した、横アンダーソン局在化アプローチを呈するリレーの可
撓性のある実施態様70の切取図を例解し、本開示の一実施形態に基づいて、可能な限り
端部キャップリレー79を使用すると、可撓性チューブエンクロージャ78内のリレーの
いずれかの端部における第1の表面77から第2の表面77へエネルギー波をリレーする
。CES材料タイプ1(72)およびCES材料タイプ2(74)の両方は、細長いとい
う設計特性を有し、この実施形態では、形状は楕円形であるが、円筒形または撚り線など
の任意の他の細長いまたは設計された形状も可能である。細長い形状は、最小設計特性変
動75のチャネルを可能にする。
【0127】
可視電磁エネルギー・リレーの一実施形態に対して、実装態様70は、結合剤を、CE
S材料タイプ2(74)と整合する屈折率を有する屈折率マッチングオイル76と交換し
、可撓性チューブエンクロージャ78内に配置してCES材料タイプ1とCES材料2と
の混合物の可撓性を維持し、エンドキャップ79は、画像がエンドキャップの一方の表面
から他方の表面に確実にリレーすることができるようにするための中実の光リレーとなる
であろう。CES材料の細長い形状は、最小屈折率変動75のチャネルを可能にする。
【0128】
70の複数の例は、中実または可撓性の形態でリレー結合器を形成するために、単一の
表面の中に絡合され得る。
【0129】
一実施形態では、可視電磁エネルギー・リレーの場合、70のいくつかの例は、各々、
一端が画像の多数の特定のタイルのうちの1つのみを示す表示装置に接続され得、光リレ
ーの他端が、規則的なモザイク状に配置され、目立った継ぎ目がないフル画像を表示する
ように配置されている。CES材料の特性により、モザイク内に複数の光リレーを一緒に
多数融合することがさらに可能である。
【0130】
図7Bは、CES横アンダーソン局在化エネルギー・リレーの剛性の実施態様750の
切取図を例解する。CES材料タイプ1(72)およびCES材料タイプ2(74)は、
材料2(74)の屈折率と整合する結合剤753と混合されている。任意選択のリレーエ
ンドキャップ79を使用して、筐体754内の第1の表面77から第2の表面77にエネ
ルギー波をリレーすることが可能である。この実施形態では、CES材料タイプ1(72
)およびCES材料タイプ2(74)は両方とも、細長いという設計特性を有し、その形
状は、楕円形であるが、円筒形もしくは撚り線などの任意の他の細長い、または設計され
た形状も可能である。また、長手方向751に沿った最小設計特性変動75の経路も
図7
Bに示されており、この経路は、一方のエンドキャップ表面77から他方のエンドキャッ
プ表面77へのこの方向751におけるエネルギー波の伝搬を支援する。
【0131】
CESの初期構成および整列は、機械的な配置を伴ってなされ得、または、以下に限定
されないが、液体中のCESのコロイドに適用されるとコロイド結晶形成をもたらし得る
電荷、微量の強磁性体材料を含有するCESを規則化するのに役立ち得る磁気モーメント
、もしくは重力に従って硬化前の結合液内に複数の層を作り出すのに役立つ、使用された
CESの相対重量を含む、材料のEPを探求することによってなされ得る。
【0132】
一実施形態では、電磁エネルギー・リレーの場合、
図7Bに示した実施態様は、CES
材料タイプ2(74)の屈折率と整合する結合剤753を有し、任意選択のエンドキャッ
プ79は、画像がエンドキャップの一方の表面から他方の表面にリレーされ得ることを確
実にする中実の光リレーであり、長手方向の最小の変動を有するEPは、屈折率であり、
局在化電磁波の伝搬を支援するチャネル75を作成する。
【0133】
可視電磁エネルギー・リレーに対する一実施形態では、
図8は、その材料のうちの混合
物全体の所与の百分率における1つの例示的な材料の長手方向のCES材料タイプ72、
74と共に、DEMA(寸法外壁吸収)CES、80の含有物の横方向平面の切取図を例
解しており、その材料は、可視電磁エネルギー・リレーに対する本開示の一実施形態に基
づいて、迷光を制御する。
【0134】
光を透過しない追加のCES材料が、混合物(複数可)に添加されて、従来の光ファイ
バ技術におけるEMAに類似するランダムな迷光を吸収するが、吸収材料の分布は、長手
方向寸法が不変であることとは対照的に、3つすべての次元においてランダムであり得る
。本明細書で、この材料は、DEMA、80と呼ばれる。第3の次元においてこの手法を
活用することで、以前の実施態様の方法よりもはるかにより多くの制御を提供する。DE
MAを使用することで、迷光の制御は、それが占めるすべての光リレーコンポーネントの
表面の領域の割合だけ光透過全体を最終的に低減させる撚り線のEMAを含む、任意の他
の実施態様よりはるかに完全にランダム化される。対照的に、DEMAは、リレー材料の
全体を通して混合され、横方向において同じ光低減を伴わずに、長手方向の光透過を効果
的に制御する。DEMAは、混合物全体に対して任意の比率で提供され得る。一実施形態
では、DEMAは、材料の混合物全体の1%である。第2の実施形態では、DEMAは、
材料の混合物全体の10%である。
【0135】
追加の実施形態では、2つ以上の材料が、熱および/または圧力で処理されて結合プロ
セスを実行し、これは、金型、または当技術分野における既知の他の同様の形成プロセス
を用いて完成されても、またはされなくてもよい。これは、溶融プロセス中の気泡を除去
するために、真空もしくは振動台などの中に適用されても、またはされなくてもよい。例
えば、材料タイプのポリスチレン(PS)およびポリメチルメタクリレート(PMMA)
を有するCESを混合し、次いで、適切な金型の中に配置し、この金型を両方の材料の融
点に到達させることができる均一な熱分布環境中に配置し、そして、材料特性により要求
される1時間当たりの最大温度上昇または下降を超えることによる損傷/破損を生じさせ
ることなく、それぞれの温度の間をサイクルさせ得る。
【0136】
材料を追加の液状結合剤と混合する必要があるプロセスの場合、各材料の変わりやすい
特定の密度を考慮して、材料の分離を防止する一定の速度で回転するプロセスが必要とさ
れ得る。
【0137】
アンダーソンおよび秩序化エネルギー・リレー材料の分化
図9は、それぞれが2つのコンポーネント材料、コンポーネント設計構造体(CES)
902およびCES904のうちの1つを含む、粒子のランダム化された分布を備える予
融合エネルギー・リレーの一部分900の横方向平面の切取図を例解する。一実施形態で
は、CES902またはCES904を含む粒子は、異なる屈折率などの異なる材料特性
を有し得、また、それを通して輸送されるエネルギーのアンダーソン局在化効果を誘発す
ることができ、材料の横方向平面内のエネルギーを局在化する。一実施形態では、CES
902またはCES904のいずれかを含む粒子は、例解図の平面の中へ、およびそこか
ら外へ長手方向に延在し得、それによって、材料の横方向平面内のエネルギーの局在化の
ため、従来の光ファイバエネルギー・リレーと比較して、減少した散乱効果を有する長手
方向に沿ったエネルギー伝播を可能にする。
【0138】
図10は、各粒子が3つのコンポーネント材料CES1002、CES1004、また
はCES1006のうちの1つを含む、粒子の秩序化分布を備える予融合エネルギー・リ
レーのモジュール1000の横方向平面の切取図を例解する。CES1002、1004
、または1006のうちの1つを含む粒子は、モジュールの横方向平面内のエネルギー局
在化効果を誘発し得る、異なる屈折率などの異なる材料特性を有し得る。CES1002
、1004、または1006のうちの1つを含む粒子のパターンは、CES1002、1
004、または1006のうちの1つを含む粒子が配設される特定のパターンを画定する
、モジュール境界1008内に含まれ得る。
図9に類似して、CES1002、1004
、または1006のうちの1つを含む粒子は、例解図の平面の中へ、およびそこから外へ
長手方向に延在して、材料の横方向平面内のエネルギーの局在化のため、従来の光ファイ
バエネルギー・リレーと比較して、減少した散乱効果を有する長手方向に沿ったエネルギ
ー伝播を可能にする。
【0139】
図9によるCES902または904のうちの1つを含む粒子、および
図10によるC
ES1002、1004、または1006のうちの1つを含む粒子は、例解図の平面に対
して垂直に長手方向に延在し、
図9および
図10にそれぞれ示される特定のパターンで配
設される、それぞれの材料の長く細いロッドであり得る。
図9および
図10示される粒子
の環状断面形状のため、CESの個々の粒子の間には小さい間隙が存在し得るが、これら
の間隙は、CES材料が融合プロセス中にいくらかの流動性を得て、一緒に「溶解して」
任意の間隔を埋めるので、融合時に効果的に除去される。
図9および
図10に例解する断
面形状は環状であるが、これは本開示の範囲を限定するものとみなされるべきでなく、当
業者は、本明細書で開示された原理に基づいて、予融合材料の任意の形態または形状を利
用することができることを認識するべきである。
【0140】
図11は、2つのコンポーネント材料、CES1102またはCES1104のうちの
1つを含む粒子のランダム分布を備える予融合エネルギー・リレーの一部分1100の横
方向平面の切取図を例解する。一部分1100は、各々がCES1102または1104
のいずれかを含む粒子のランダム化された分布を備える、サブ部分1106および110
8などの複数のサブ部分を有し得る。CES1102またはCES1104を含む粒子の
ランダム分布は、リレーの融合後に、一部分1100を介して長手方向にリレーされるエ
ネルギーにおいて、横アンダーソン局在化効果を誘発し得る。
【0141】
図13は、2つのコンポーネント材料CES1302またはCES1304のうちの1
つを含む粒子のランダム分布を備える融合エネルギー・リレーの一部分1300の横方向
平面の切取図を例解する。一部分1300は、
図11による一部分1100の可能な融合
形態を表し得る。本開示の文脈では、類似するCESの隣接する粒子が融合時に一緒に凝
集するとき、これを凝集粒子(AP)と呼ぶ。CES1302のAPの一例は、1308
に見ることができ、これは、複数の未融合CES1302粒子(
図11に示す)の融合形
態を表し得る。
図13に例解するように、類似するCESの各連続粒子間の境界、ならび
に類似するCES境界粒子を有するモジュール間の境界は、融合時に除去され、一方で、
異なるCESのAP間に新しい境界が形成される。
【0142】
アンダーソン局在化原理によれば、材料の横方向に分布する異なるエネルギー波伝搬特
性を有する材料のランダム化された分布は、その方向内のエネルギーを局在化し、材料の
輸送効率を低下させ得る、エネルギーの拡散を抑制し、かつ干渉を低減させる。例えば、
電磁エネルギーを輸送する文脈では、異なる屈折率を有する材料をランダムに分布させる
ことによって、横方向の屈折率のばらつきの量を増加させることを介して、横方向の電磁
エネルギーを局在化させることが可能になる。
【0143】
しかしながら、上述したように、ランダム化された分布の性質のため、材料の望ましく
ない配置が偶然に形成され得る可能性が存在し、これは、材料内のエネルギー局在化効果
の実現を制限し得る。例えば、
図13のAP1306は、融合後に、
図11の対応する位
置に示される粒子のランダム化された分布を潜在的に形成し得る。例えば、電磁エネルギ
ーを輸送するための材料を設計するときに、設計上の考慮事項は、CESの予融合粒子の
横方向サイズである。エネルギーが横方向に散乱することを防止するために、融合時に、
その結果得られる平均APサイズが、実質的に、材料が輸送することを意図する電磁エネ
ルギーの波長程度であるように、粒子サイズを選択することができる。しかしながら、平
均APサイズを設計することができるが、当業者は、粒子のランダム分布が、APの様々
な予測不可能なサイズをもたらし、あるものは意図する波長よりも小さく、また、あるも
のは意図する波長よりも大きいことを認識するであろう。
【0144】
図13では、AP1306は、一部分1300の全長にわたって延在し、平均よりもか
なり大きいサイズのAPを表す。これは、AP1306のサイズがまた、一部分1300
が長手方向に輸送することを意図するエネルギーの波長よりもかなり大きいことも意味し
得る。その結果、長手方向におけるAP1306を介したエネルギー伝播は、横方向平面
における散乱効果を経験し得、アンダーソン局在化効果を低減させ、その結果、AP13
06を介したエネルギー伝播内の干渉パターン、および一部分1300の全体的なエネル
ギー輸送効率の低減をもたらす。
【0145】
本明細書で開示された原理によれば、およびランダム化された分布の性質のため、例え
ばサブ部分1108などの一部分1100内のサブ部分は、画定された分布パターンが存
在しないので、任意の重要性のものであり得ると理解されるべきである。しかしながら、
当業者には、所与のランダム化された分布において、同じまたは実質的に類似する分布の
パターンを備える固有のサブ部分を識別することができるという可能性が存在することが
明らかになるはずである。この存在は、全体的に誘発された横アンダーソン局在化効果を
大幅に抑制し得ず、本開示の範囲は、かかる場合を除外するように制限されるものとみな
されるべきでない。
【0146】
本明細書で開示された非ランダム秩序化パターンの設計上の考慮事項は、コンポーネン
ト材料のランダム化された分布に代わるものを表し、エネルギー・リレー材料が、エネル
ギー局在化効果を横方向に呈することを可能にし、一方で、ランダム化された分布に固有
の偏位事例を潜在的に制限することを回避する。
【0147】
異なる分野にわたって、および多くの専門分野を介して、「ランダム性」という概念、
および実際に何がランダムで、何がそうでないかという観念は、常に明白でないことに留
意されるべきである。下で検討されるランダムおよび非ランダム分布、配置、パターンな
どについて検討するとき、本開示の文脈において考慮する複数の重要なポイントが存在す
る。しかしながら、本明細書の開示が、決して、ランダムまたは非ランダムの概念を概念
化および/または体系化する唯一の方法でないことが理解されるべきである。多くの代替
的な、および同等に有効な概念化が存在し、本開示の範囲は、本文脈において当業者によ
って想到される任意の方法を除外するように制限されるとみなされるべきではない。
【0148】
空間完全ランダム性(CSR)は、当技術分野で既知であり、Smith,T.E.,
(2016)、Notebook on Spatial Data Analysis
[online](http://www.seas.upenn.edu/~ese5
02/#notebook)に記載されており、これは参照により本明細書に組み込まれ
、完全にランダムな形態で配置された、空間内の(この場合、2D平面内の)点の分布を
説明するために使用される概念である。CSRを説明するために使用される2つの共通の
特徴、すなわち、空間ラプラス原理および統計的独立性の仮定が存在する。
【0149】
空間ラプラス原理は、より一般的なラプラス原理の空間確率のドメインへの適用であり
、本質的に、他に示す情報がない限り、点が特定の位置に配置される可能性とみなされ得
る特定の事象の可能性が、空間内の各位置に対する可能性と同様であることを述べている
。すなわち、領域内の各位置は、点を含む等しい可能性を有し、したがって、点を見つけ
る確率は、領域内の各位置にわたって同じである。これは、特定のサブ領域内の点を見つ
ける確率が、そのサブ領域の面積と基準領域全体の面積との比率に比例していることをさ
らに意味する。
【0150】
CSRの第2の特徴は、空間的独立性の仮定である。この原理は、領域内の他のデータ
点の位置が、特定の位置においてデータ点を見つける確率に対していかなる影響または効
果を及ぼさないと仮定する。言い換えれば、データ点は、互いに独立しているとみなされ
、「周辺領域」の状態は、いわば、基準領域内の位置においてデータ点を見つける確率に
影響を及ぼさない。
【0151】
CSRの概念は、本明細書で説明するCES材料のいくつかの実施形態などの、材料の
秩序化分布の対照的な例として有用である。アンダーソン材料は、本開示の他の部分にお
いて、エネルギー・リレーの横方向平面内のエネルギー伝播材料のランダム分布であると
して説明されている。上述したCSRの特徴に留意して、これらの概念を、本明細書に記
載するアンダーソン材料の実施形態のいくつかに適用して、そうしたアンダーソン材料分
布の「ランダム性」がCSRに準拠しているかどうかを決定することが可能である。第1
および第2の材料を含むエネルギー・リレーの実施形態を仮定すると、第1または第2の
いずれかの材料のCESが、大まかに、実施形態の横方向平面の同じ領域を占有し得るの
で(それらが、大まかに、横方向寸法が同じサイズであることを意味する)、およびさら
に、第1および第2のCESは、実施形態において等しい量で提供されると仮定され得る
ので、本発明者らは、エネルギー・リレーの実施形態の横方向平面に沿った任意の特定の
位置の場合、この文脈で適用される空間ラプラス原理に従って、第1のCESまたは第2
のCESのいずれかが存在する可能性が同様にあり得ると仮定することができる。代替的
に、リレー材料が他のエネルギー・リレーの実施形態において異なる量で提供される場合
、または互いに異なる横方向サイズを有する場合、本発明者らは、空間ラプラス原理に従
って、いずれかの材料を見つける確率が、提供される材料の比率またはそれらの相対的サ
イズに比例することを、同様に予想する。
【0152】
次に、アンダーソンエネルギー・リレーの実施形態の第1および第2の材料がどちらも
(入念な機械的混合または他の手段のいずれかによって)ランダムな様態で配設され、さ
らに、材料の「配置」が、材料がランダム化されるときに、同時に発生し、自発的に生じ
得るという事実によって明示されるので、本発明者らは、これらの実施形態について、隣
接するCES材料の同一性が、特定のCES材料の同一性に、およびその逆も同様に、い
かなる影響も及ぼさないと断言することができる。すなわち、これらの実施形態内のCE
S材料の同一性は、互いに独立している。したがって、本明細書に記載するアンダーソン
材料の実施形態は、記載されるCSR特徴を満たすと言え得る。当然のことながら、上述
のように、外部の要因および「現実の」交絡因子の性質は、厳格なCSR定義を有するア
ンダーソンエネルギー・リレー材料の実施形態のコンプライアンスに影響を及ぼし得るが
、当業者は、これらのアンダーソン材料の実施形態が、実質的に、かかる定義の合理的な
許容範囲内に入ると認識するであろう。
【0153】
対照的に、本明細書で開示された秩序化エネルギー・リレー材料の実施形態のいくつか
の分析は、それらの対応するアンダーソン材料の実施形態からの(および、CSRからの
)特定の逸脱を強調する。アンダーソン材料とは異なり、秩序化エネルギー・リレーの実
施形態内のCES材料は、その隣接物の同一性と無関係であり得ない。特定の秩序化エネ
ルギー・リレーの実施形態内のCES材料の配置にぴったりのパターンは、とりわけ、類
似する材料をどのように互いに対して空間的に配設して、融合時に、かかる材料によって
形成されるAPの有効サイズを制御するのかに影響を及ぼすように設計される。言い換え
れば、秩序化分布の材料を配設するいくつかの実施形態の目的の1つは、単一の材料(A
P)を含む任意の領域の、横方向寸法における最終的な断面積(またはサイズ)に影響を
及ぼして、目的の中でもとりわけ、エネルギーが長手方向に沿ってリレーされたときの、
該領域内の横方向エネルギー散乱および干渉の影響を制限することである。したがって、
秩序化分布の実施形態においてエネルギー・リレー材料が最初に「配設された」ときに、
ある程度の特異性および/または選択性が用いられるが、これは、特定のCESの同一性
が、他のCESの、特にそれを直接取り囲んでいる材料の同一性から「独立している」と
認めない場合がある。それとは逆に、特定の実施形態では、材料は、非ランダムパターン
に基づいて特に選択され、任意の1つの特定のCESの同一性は、パターンの連続性に基
づいて、およびパターンのどの部分(したがって、どの材料)がすでに配設されているか
を知る際に決定される。したがって、これらの特定の秩序化分布エネルギー・リレーの実
施形態は、CSR基準に準拠することができないということになる。したがって、2つ以
上のCESまたはエネルギー・リレー材料のパターンまたは配置が、「非ランダム」また
は「実質的に非ランダム」として説明される実施形態では、とりわけ、材料が、記載され
た一般的概念またはCSRの特徴に実質的に準拠していないこと、および、本開示の文脈
では、秩序化材料分布とみなされることを意味し得る。
【0154】
人間の署名のように、非ランダムパターンが、ノイズを含む非ランダム信号とみなされ
得ることを認識されたい。非ランダムパターンは、ノイズを含むことによりそれらが同じ
でないときであっても、実質的に同じであり得る。ノイズおよび非ランダム信号を分離し
て、後者を相関させるために使用され得る、パターンの認識および比較における極めて多
数の従来の技法が存在する。一例として、参照により本明細書に組み込まれる、Rhoa
desへの米国特許第7,016,516号は、ランダム性(ノイズ、平滑性、清浄性な
ど)を識別し、非ランダム信号を相関させて、署名が本物であるかどうかを決定する方法
を記載している。Rhodesは、信号のランダム性の計算がこの分野の当業者に十分理
解されていることを留意しており、1つの例示的な技術は、各サンプル点での信号の導関
数をとり、これらの値を二乗し、次いで、信号全体を合計することである。Rhodes
は、様々な他の周知の技術を代替的に使用することができることをさらに留意している。
従来のパターン認識フィルタおよびアルゴリズムを使用して、同じ非ランダムパターンが
識別され得る。実施例は、米国特許第5,465,308号および同第7,054,85
0号に提供されており、これらはすべて、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる
。パターン認識および比較の他の技術は、本明細書では繰り返さないが、当業者は、既存
の技術を容易に適用して、エネルギー・リレーが、複数の繰り返しモジュールを備え、各
々が、実質的に非ランダムパターンに配設されている少なくとも第1および第2の材料を
含み、実際に、同じ実質的に非ランダムパターンを備えているかどうかを決定することを
認識されたい。
【0155】
さらに、ランダム性およびノイズに関して上述した点を考慮して、実質的に非ランダム
パターンへの材料の配置が、機械的不正確さまたは製造のばらつきなどの意図しない要因
のため、意図するパターンの歪みを被り得ることが認識されるべきである。しかしながら
、当業者には、非ランダムパターンに対するかかる歪みが、ほとんど不可避であり、機械
的技術の性質に固有であることが明らかであろう。したがって、材料の配置を考慮したと
き、単にそれらの固有の違いにもかかわらず同じ人に属しているものとして2つの署名を
識別するように、歪んでいない部分からパターンの歪んだ部分を区別することは、かかる
当業者の能力の範囲内である。
【0156】
図12Aは、類似する配向を有する複数のモジュールを画定する、3つのコンポーネン
ト材料CES1202、CES1204、またはCES1206の秩序化分布を備える、
予融合エネルギー・リレーの一部分1200の横方向平面の切取図を例解する。これらの
3つのCES材料の粒子は、該粒子の実質的に不変の分布を共有する、モジュール120
8およびモジュール1210などの繰り返しモジュール内に配設される。
図12Aに例解
するように、一部分1200は、6つのモジュールを備えるが、所与の秩序化エネルギー
・リレー内のモジュールの数は、任意の数とすることができ、また、所望の設計パラメー
タに基づいて選択され得る。加えて、モジュールのサイズ、モジュール当たりの粒子の数
、モジュール内の個々の粒子のサイズ、モジュール内の粒子の分布パターン、異なるタイ
プのモジュールの数、および外部モジュール式または間入型の材料の包含は、すべて、考
慮されるべき、かつ本開示の範囲内に入る設計パラメータであり得る。
【0157】
同様に、各モジュール内に含まれる異なるCESの数は、
図12Aに例解されるように
3つである必要はなく、好ましくは、所望の設計パラメータに適した任意の数であり得る
。さらに、各CESが有する異なる特徴的な特性は、所望の設計パラメータを満たすよう
に可変的であり得、違いは、屈折率のみに限定されるべきでない。例えば、2つの異なる
CESは、実質的に同じ屈折率を有し得るが、それらの融点温度は異なり得る。
【0158】
図12Aに例解するエネルギー・リレーの一部分1200を介して輸送されるエネルギ
ーの散乱を最小にし、かつ横方向エネルギー局在化を促進するために、一部分1200を
備えるモジュールの秩序化パターンは、上述の秩序化分布特徴を満たし得る。本開示の文
脈において、連続粒子は、横方向平面内で互いに実質的に隣接する粒子であり得る。粒子
は、互いに接触しているように例解され得るか、または隣接する粒子の間に例解される間
隙が存在し得る。当業者は、隣接する例解される粒子の間の小さい間隙が、偶然の美的な
アーチファクトであること、または現実の材料の配置において生じ得る微小な機械的ばら
つきを例解することを意味すること、のいずれかであることを認識するであろう。さらに
、本開示はまた、実質的に非ランダムパターンのCES粒子の配置も含むが、設計による
製造のばらつきまたは偶然のばらつきによる例外を含む。
【0159】
CES粒子の秩序化パターンは、エネルギーのより大きい局在化、およびリレー材料を
介した横方向のエネルギーの散乱を低減させることを可能にし得、その結果、他の実施形
態と比較して、秩序化材料を介したエネルギー輸送のより高い効率を可能にし得る。
図1
2Bは、3つのコンポーネント材料、CES1202、CES1204、またはCES1
206のうちの1つを含む粒子の秩序化分布を備える、予融合エネルギー・リレーの一部
分1250の横方向平面の切取図を例解し、粒子は、配向を変化させた複数のモジュール
を画定する。一部分1250のモジュール1258および1260は、
図12Aのモジュ
ール1208および1210に類似する材料の秩序化分布を備える。しかしながら、モジ
ュール1260の材料のパターンは、モジュール1258のパターンに対して回転させて
いる。一部分1250の複数の他のモジュールもまた、回転させた分布パターンを呈する
。パターンに対してどのくらいの回転が課されたかにかかわらず、各モジュール内の粒子
分布の実際のパターンが同じままであるので、一部分1250内の各モジュールは、この
回転配置にもかかわらず、上述した秩序化分布を有することに留意することが重要である
。
【0160】
図14は、3つのコンポーネント材料、CES1402、CES1404、またはCE
S1406のうちの1つを含む粒子の秩序化分布を備える、融合エネルギー・リレーの一
部分1400の横方向平面の切取図を例解する。一部分1400は、
図12Aからの、一
部分1200の可能な融合形態を表し得る。秩序化分布でCES粒子を配設することによ
って、
図14に示されるリレーは、
図13に示されるランダム化された分布と比較して、
リレーを介した長手方向のエネルギーのより効率的な輸送を実現し得る。エネルギーの波
長のおよそ1/2の直径を有するCES粒子を、材料を介して輸送し、該粒子を
図12A
に示す予融合秩序化分布で配設するように選択することによって、その結果得られる
図1
4に見られる融合後のAPのサイズは、意図するエネルギーの波長の1/2~2倍の横方
向寸法を有し得る。APの横方向寸法をこの範囲内に実質的に制限することによって、材
料を介して長手方向に輸送されるエネルギーは、秩序化エネルギー局在化を可能にし、ま
た散乱および干渉効果を低減させ得る。一実施形態では、リレー材料におけるAPの横方
向寸法は、好ましくは、APを介して長手方向に意図して輸送されるエネルギー波長の1
/4~8倍であり得る。
【0161】
図14に見られるように、および
図13とは対照的に、すべてのAPにわたるサイズの
顕著な整合性が存在し、これは、予融合CES粒子を配設する方法に対して制御を及ぼす
ことによってもたらされ得る。具体的には、粒子の配置のパターンを制御することは、A
P内のエネルギー散乱および干渉パターンにつながり得るより大きいAPの形成を低減ま
たは排除し得、エネルギー・リレー内のCES粒子のランダム化された分布を超える向上
を表す。
【0162】
図15は、2つの異なるCES材料、CES1502およびCES1504のランダム
化された分布を備える、エネルギー・リレーの一部分1500の断面図を例解する。一部
分1500は、例解図の垂直軸に沿って長手方向にエネルギーを輸送するように設計され
、また、例解図の水平軸に沿って横方向に分布したいくつかのAPを備える。AP151
0は、一部分1500内のすべてのAPの平均APサイズを表し得る。一部分1500の
融合の前にCES粒子の分布をランダム化する結果として、一部分1500を形成する個
々のAPは、1510によって示される平均サイズを実質的に逸脱し得る。例えば、AP
1508は、横方向の幅がAP1510よりもかなり広い。その結果、長手方向のAP1
510およびAP1508を介して輸送されるエネルギーは、顕著に異なる局在化効果、
ならびに異なる量の波の散乱および干渉を経験し得る。その結果、そのリレーされた目的
地に到達すると、一部分1500を介して輸送された任意のエネルギーは、一部分150
0に入るときに、その元の状態にと比較して、異なるレベルの干渉性または交軸にわたる
強度の変化を呈し得る。リレーに入ったときとは大幅に異なる状態にある、該リレーから
現れるエネルギーを有することは、画像光輸送などの特定の用途には望ましくない場合が
ある。
【0163】
加えて、
図15に示されるAP1506は、横方向においてAP1510よりも実質的
に小さくなり得る。その結果、AP1506の横方向幅は、特定の所望のエネルギー波長
ドメインのエネルギーが効果的にそこを伝搬するには小さすぎる場合があり、該エネルギ
ーの低下を生じさせ、また、該エネルギーをリレーする際の一部分1500の性能に悪影
響を及ぼす。
【0164】
図16は、3つの異なるCES材料、CES1602、CES1604、およびCES
1606の秩序化分布を備える、エネルギー・リレーの一部分1600の断面図を例解す
る。一部分1600は、例解図の垂直軸に沿って長手方向にエネルギーを輸送するように
設計され、また、例解図の水平軸に沿って横方向に分布したいくつかのAPを備える。C
ES1604を備えるAP1610、およびCES1602を備えるAP1608はどち
らも、横方向において実質的に同じサイズを有し得る。一部分1600内のすべての他の
APもまた、横方向において類似するAPサイズを実質的に共有し得る。その結果、一部
分1600を介して長手方向に輸送されているエネルギーは、一部分1600の交軸にわ
たって実質的に均一な局在化効果を経験し得、また、低減された散乱および干渉効果を被
り得る。横方向寸法の一貫したAP幅を維持することによって、一部分1600に入るエ
ネルギーは、それが一部分1600に入る横方向に沿った場所にかかわらずリレーされ、
等しく影響を及ぼされる。これは、画像光輸送などの特定の用途の場合、
図15に示され
るランダム化された分布を超えるエネルギー輸送の向上を表し得る。
【0165】
図17は、2つのコンポーネント材料、CES1702またはCES1704のうちの
1つを含む凝集粒子のランダム化された分布を備える、エネルギー・リレーの一部分17
00の断面斜視図を例解する。
図17において、入力エネルギー1706は、エネルギー
1706を表す矢印によって示されるように、例解図の垂直方向と対応する、リレーを介
した長手方向に一部分1700を介して輸送するように提供される。エネルギー1706
は、側面1710において一部分1700に受信され、側面1712においてエネルギー
1708として一部分1700から現れる。エネルギー1708は、エネルギー1708
が一部分1700を介して輸送されたときに不均一な変換を受けたことを例解することを
意図して、矢印のサイズおよびパターンを変化させて例解され、エネルギー1708の異
なる一部分は、長手方向のエネルギー方向1706に対して垂直な横方向における大きさ
および局在化の量を変化させることによって、初期入力エネルギー1706とは異なる。
【0166】
図17に例解するように、所望のエネルギー波長が側面1710から側面1712に効
果的に伝搬するには小さすぎる、または別様には不相応である横方向サイズを有する、A
P1714などのAPが存在し得る。同様に、所望のエネルギー波長が側面1710から
側面1712に効果的に伝搬するには大きすぎる、または別様には不相応である、AP1
716などのAPが存在し得る。一部分1700を形成するために使用されるCES粒子
のランダム化された分布の結果であり得る、一部分1700にわたるエネルギー伝播特性
のこのばらつきの組み合わせ効果は、エネルギー・リレー材料としての一部分1700の
有効性および有用性を制限し得る。
【0167】
図18は、3つのコンポーネント材料、CES1802、CES1804、またはCE
S1806のうちの1つを含む凝集粒子の秩序化分布を備える、エネルギー・リレーの一
部分1800の断面斜視図を例解する。
図18において、入力エネルギー1808は、エ
ネルギー1808を表す矢印によって示されるように、例解図の垂直方向と対応する、リ
レーを介した長手方向に一部分1800を介して輸送するように提供される。エネルギー
1808は、側面1812において一部分1800に受信され、エネルギー1810とし
て側面1814から現れる。
図18に例解するように、出力エネルギー1810は、一部
分1800の横方向にわたって実質的に均一な特性を有し得る。さらに、入力エネルギー
1808および出力エネルギー1810は、波長、強度、解像度、または任意の他の波伝
搬特性などの、実質的に変化しない特性を共有し得る。これは、一部分1800の横方向
に沿ったAPの均一なサイズおよび分布によるものであり得、横方向に沿った各点でのエ
ネルギーが、共通に影響を受ける様態で、一部分1800を介して伝搬することを可能に
し、これは、現れるエネルギー1810にわたる、および入力エネルギー1808と現れ
るエネルギー1810との間の任意のばらつきを制限するのを補助し得る。
【0168】
テーパジ状エネルギー・リレー
拡張された機械的エンベロープを含む個々のエネルギー波源のアレイから高解像度を生
成するという課題をさらに解決するために、テーパ状エネルギー・リレーを使用して、各
エネルギー源の有効サイズを増大することができる。テーパ状エネルギー・リレーのアレ
イを一緒につなぎ合わせて、単一の連続したエネルギー面を形成すると、これらのエネル
ギー源に対する機械的要件の制限を回避することができる。
【0169】
一実施形態では、1つ以上のエネルギー・リレー素子が、1つ以上のエネルギー位置と
単一のシームレスエネルギー面との間に延在する伝搬経路に沿ってエネルギーを指向する
ように構成され得る。
【0170】
例えば、エネルギー波源の活性領域が、20mm×10mmであり、機械的なエンベロ
ープが、40mm×20mmである場合、各エネルギー波源の機械的なエンベロープを変
更するかまたは妨害することなく、これらのテーパのアレイを一緒にシームレスに整列さ
せることができると仮定すると、テーパ状エネルギー・リレーは、2:1の拡大率で設計
されて、小端部上に20mm×10mm(切断時)、および拡大端部上に40mm×20
mm(切断時)のテーパを生成し得る。
【0171】
図29は、本開示の一実施形態に基づいて、1つのかかるテーパ状エネルギー・リレー
モザイク配置7400の直交図を例解する。
図29において、リレー装置7400は、2
つ以上のリレー素子7402を含むことができ、各リレー素子7402は、1つ以上の構
造体で形成され、各リレー素子7402は、第1の表面7406と、第2の表面7408
と、横方向配向(表面7406、7408に対して略平行である)と、長手方向配向(表
面7406、7408に対して略垂直である)と、を有する。第1の表面7406の表面
積は、第2の表面7408の表面積とは異なり得る。リレー素子7402の場合、第1の
表面7406の表面積は、第2の表面7408の表面積よりも小さい。別の実施形態では
、第1の表面7406の表面積は、第2の表面7408の表面積と同じかまたはそれより
も大きくなり得る。エネルギー波は第1の表面7406から第2の表面7408に、また
はその逆に通過することができる。
【0172】
図29において、リレー素子装置7400のリレー素子7402は、第1の表面740
6と第2の表面7408との間に傾斜プロファイル部分7404を含む。動作中に、第1
の表面7406と第2の表面7408との間を伝搬するエネルギー波は、横方向の配向よ
りも長手方向の配向においてより高い輸送効率を有することができ、リレー素子7402
を通過するエネルギー波は、空間拡大または空間縮小をもたらし得る。言い換えれば、リ
レー素子装置7400のリレー素子7402を通過するエネルギー波は、増加した倍率ま
たは減少した倍率を経験し得る。一実施形態では、エネルギーは、ゼロ拡大で1つ以上の
エネルギー・リレー素子を通って指向され得る。いくつかの実施形態では、リレー素子装
置を形成するための1つ以上の構造体は、ガラス、カーボン、光ファイバ、光学薄膜、プ
ラスチック、ポリマー、またはそれらの混合物を含み得る。
【0173】
一実施形態では、第1の表面を通過するエネルギー波は、第1の解像度を有し、第2の
表面を通過するエネルギー波は、第2の解像度を有し、第2の解像度は、第1の解像度の
約50%以上である。別の実施形態では、エネルギー波は、第1の表面に提供されたとき
には均一なプロファイルを有するが、第2のリレー表面の位置に関係なく、第2の表面の
法線に対して±10度の開き角を有するコーンを実質的に満たす、前方方向のエネルギー
密度であらゆる方向に放射しながら第2の表面を通過することができる。
【0174】
いくつかの実施形態では、第1の表面は、エネルギー波源からエネルギーを受信するよ
うに構成されてもよく、エネルギー波源は、第1の表面および第2の表面のうちの少なく
とも一方の幅とは異なる幅を有する機械的エンベロープを有する。
【0175】
一実施形態では、エネルギーは、長手方向の配向を定義する第1および第2の表面との
間で輸送され得、リレーの各々の第1および第2の表面は、第1および第2の方向によっ
て定義される横方向の配向にほぼ沿って延在し、ここで、長手方向の配向は、横方向の配
向に実質的に垂直である。一実施形態では、複数のリレーを通って伝搬するエネルギー波
は、横方向の配向よりも長手方向の配向において高い輸送効率を有し、横アンダーソン局
在の原理による長手方向の配向の最小屈折率変動に伴う横方向の配向のランダム化された
屈折率変動に起因する横方向の平面で空間的に局在化される。各リレーがマルチコアファ
イバで構築されているいくつかの実施形態では、各リレー素子内を伝搬するエネルギー波
は、この向きのファイバの配列によって決定される長手方向に進行し得る。
【0176】
機械的には、これらのテーパ状エネルギー・リレーは、それらを整列させてリレー間の
可能な限り最小の継ぎ目間隙を確保するために、一緒に接合または融合される前に高精度
に切断および研磨される。エネルギー・リレーの第2の表面によって形成されるシームレ
ス表面は、リレーが接合された後に研磨される。かかる一実施形態では、テーパ材料に熱
的に整合するエポキシを使用して、50umの最大継ぎ目間隙を達成することが可能であ
る。別の実施形態では、テーパアレイを圧縮および/または加熱下に置く製造プロセスは
、素子を一緒に融着する能力を提供する。別の実施形態では、プラスチックテーパの使用
は、追加の接合を伴わずに接合を創出するために、より容易に化学的に融着または熱処理
され得る。疑義を避けるために、重力および/または力以外の接合を明示的に含まないよ
うに、任意の方法を使用してアレイを一緒に接合してもよい。
【0177】
一実施形態では、終端エネルギー・リレー要素の任意の2つの隣接する第2の表面の縁
部間の間隔は、単一のシームレスなエネルギー面の高さ、または単一のシームレスなエネ
ルギー面の幅、のうちの小さい方であるシームレスなエネルギー面からの距離において、
20/40の視野を有する人間の眼の視力によって画定されるような、最小知覚可能外形
よりも小さくなり得る。
【0178】
特定の許容範囲仕様を満たす様式で、複数のコンポーネントを保持するためには、機械
的構造が好ましい場合がある。いくつかの実施形態では、テーパ状リレー素子の第1およ
び第2の表面は、円形、楕円形、卵形、三角形、正方形、長方形、平行四辺形、台形、菱
形、五角形、六角形などを含むがこれらに限定されない任意の多角形形状を有し得る。い
くつかの例では、例えば長方形テーパなどの非正方形テーパの場合、リレー素子は、エネ
ルギー源全体の最大寸法と平行な最小テーパ寸法を有するように回転させてもよい。この
アプローチは、エネルギー源の中心点から見たときに、拡大されたリレー素子の受光円錐
に起因する光線の最も低い拒絶を呈するエネルギー源の最適化を可能にする。例えば、所
望のエネルギー源サイズが100mm×60mmであり、各テーパ状エネルギー・リレー
が20mm×10mmである場合、所望のエネルギー源のサイズを生成するために、3×
10のテーパエネルギー・リレー素子のアレイを組み合わせることができるように、リレ
ー素子を整列および回転させてもよい。ここではいずれも、他の組み合わせの中で、6×
5のマトリックスのアレイの代替構成を有するアレイを利用できないことを示唆していな
い。3×10のレイアウトからなるアレイは、概して、代替の6×5のレイアウトよりも
性能が良くなるであろう。
【0179】
エネルギー・リレー要素スタック
エネルギー源システムの最も単純化された構成は、単一のテーパ状エネルギー・リレー
素子に接合されたエネルギー源で構成されるが、複数のリレー素子を結合して、品質また
は柔軟性を高めた単一のエネルギー源モジュールを形成してもよい。かかる一実施形態は
、エネルギー源に取り付けられた小端部を有する第1のテーパ状エネルギー・リレーと、
第1のリレー素子に接続された第2のテーパ状エネルギー・リレーと、を含み、第2の光
学テーパの小端部が、第1のリレー素子の拡大端部に接触し、2つの個々のテーパ倍率の
積に等しい合計倍率を生成する。これは、一連の2つ以上のエネルギー・リレー素子で構
成されるエネルギー・リレー要素スタックの一例であり、各エネルギー・リレー素子は、
第1の側面と、第2の側面と、を備え、スタックは、第1の素子の第1の表面から、末端
表面とも呼ばれる、並びの最後にある素子の第2の表面へ連続してエネルギーをリレーす
る。各エネルギー・リレー素子は、それを通してエネルギーを指向するように構成されて
もよい。
【0180】
一実施形態では、エネルギー指向装置は、1つ以上のエネルギー位置と、1つ以上のエ
ネルギー・リレー要素スタックと、を備える。各エネルギー・リレー要素スタックは、1
つ以上のエネルギー・リレー素子を備え、各エネルギー・リレー素子は、第1の表面と、
第2の表面と、を備える。各エネルギー・リレー素子は、それを通してエネルギーを指向
するように構成されてもよい。一実施形態では、各エネルギー・リレー要素スタックの末
端エネルギー・リレー素子の第2の表面は、単一のシームレスディスプレイ表面を形成す
るように配置され得る。一実施形態では、1つ以上のエネルギー・リレー要素スタックは
、1つ以上のエネルギー位置と単一のシームレスディスプレイ表面との間に延在するエネ
ルギー伝播経路に沿ってエネルギーを指向するように構成され得る。
【0181】
図30は、本開示の一実施形態に基づいて、直列の2つの複合光リレーテーパ7502
、7504からなるエネルギー・リレー要素スタック7500の側面図を例解し、どちら
もテーパも、小端部がエネルギー源表面7506に面している。
図30において、入力開
口数(NA)は、テーパ7504の入力に対して1.0であるが、テーパ7502の出力
に対しては約0.16にすぎない。出力開口数は、テーパ7504に対する2と、テーパ
7502に対する3との積である、合計倍率6で除算されることに留意されたい。このア
プローチの1つの利点は、第2のエネルギー波リレー素子を変更することなく、エネルギ
ー源の様々な寸法を考慮するために、第1のエネルギー波リレーをカスタマイズする能力
である。その能力はさらに、エネルギー源または第1のリレー素子の設計を変えることな
く、出力エネルギー面のサイズを変更するための柔軟性を提供する。
図30にはまた、エ
ネルギー源駆動電子機器を含むエネルギー源7506および機械的エンベロープ7508
も示されている。
【0182】
一実施形態では、第1の表面は、エネルギー源ユニット(例えば、7506)からエネ
ルギー波を受信するように構成され、エネルギー源ユニットは、第1の表面および第2の
表面のうちの少なくとも一方の幅とは異なる幅を有する機械的エンベロープを含み得る。
一実施形態では、第1の表面を通過するエネルギー波が、第1の解像度を有し得る一方で
、第2の表面を通過するエネルギー波が、第2の解像度を有し得、そのため、第2の解像
度が第1の解像度の約50%以上である。別の実施形態では、エネルギー波は、第1の表
面に提供されたときには均一なプロファイルを有するが、第2のリレー表面の位置に関係
なく、第2の表面の法線に対して±10度の開き角を有するコーンを実質的に満たす、前
方方向のエネルギー密度であらゆる方向に放射しながら第2の表面を通過することができ
る。
【0183】
一実施形態では、複数の積層構成のエネルギー・リレー素子は、複数の面板(倍率1の
リレー)を含み得る。いくつかの実施形態では、複数の面板は、異なる長さを有してもよ
く、またはゆるやかなコヒーレント光リレーである。他の実施形態では、複数の素子は、
傾斜輪郭部分を有することができ、傾斜輪郭部分は、角度付き、直線、湾曲、テーパ状、
切子面状、またはリレー素子の垂直軸に対して非垂直な角度に配列され得る。さらに別の
実施形態では、複数のリレー素子を通って伝搬するエネルギー波は、横方向の配向よりも
長手方向の配向において高い輸送効率を有し、長手方向の配向の最小屈折率変動に伴う横
方向の配向のランダム化された屈折率変動に起因する横方向の配向で空間的に局在化され
る。各エネルギー・リレーがマルチコアファイバで構築されている実施形態では、各リレ
ー素子内を伝搬するエネルギー波は、この向きのファイバの配列によって決定される長手
方向に進行し得る。
【0184】
光学画像リレーおよびテーパ素子
非常に高密度の繊維束は、光をピクセルコヒーレンシおよび高い透過率でリレーするこ
とを可能にするために、多量の材料で製造されることがある。光ファイバは、ガラス、プ
ラスチック、または同様の媒体の透明なファイバに沿って光を導く。この現象は、全反射
と呼ばれる概念によって制御される。光線が材料の臨界角内に含まれ、光線がより高密度
な材料の方向から入射すると、光線は異なる屈折率を有する2つの透明な光学材料の間で
全体的に内部反射することになる。
【0185】
図31は、最大受光角
【数5】
7608(または材料のNA)、異なる屈折率を有するコア7612およびクラッド76
02の材料、ならびに反射光線7604および屈折光線7610、を詳述する、内部反射
7600の基本原理の直交図を例解する。一般に、光の透過率は、反射毎に0.001パ
ーセント未満だけ減少し、直径が約50ミクロンのファイバは、フィート毎に3,000
回の反射を有し得、これは、他の複合光学方法論と比較して、その光伝送がいかに効率的
であるかを理解するのに役立つ。
【0186】
入射角(I)と屈折角(R)との間の関係は、スネルの法則
【数6】
で計算することができ、式中、n
1は、空気の屈折率であり、n
2は、コア材料7612
の屈折率である。
【0187】
ファイバ光学分野の当業者であれば、集光力、最大受光角、および他の必要な計算に関
連付けられている追加の光学原理を理解して、光が光ファイバ材料を通ってどのように進
行するかを理解するであろう。以下の実施形態で説明するように、光ファイバ材料は、光
を集中させる方法ではなく光のリレーとみなされるべきであるので、この概念を理解する
ことは重要である。
【0188】
光ファイバを出る光の角度分布を理解することは、本開示にとって重要であり、また入
射角に基づいて予想されるものと同じではないことがある。光線7610の出口方位角は
、最大受光角7608、ファイバの長さおよび直径、ならびに材料の他のパラメータによ
って急速に変化する傾向があるので、出射光線は、入射角および屈折角によって画定され
るような円錐形状としてファイバを出る傾向がある。
【0189】
図32は、光ファイバ7704に入る光線7702が、特定の方位角
【数7】
を有する円錐形状の光分布7706で、どのように出ることができるかを示している。こ
の効果は、ファイバを通してレーザポインタを照らすことによって観察され、表面上の様
々な距離と角度で出力光線を見ることができる。提案された設計と共に進歩する重要な概
念になるであろう円錐領域全体にわたる光の分布を有する円錐形状の出口(例えば、円錐
形状の半径だけではない)。
【0190】
ファイバ材料の伝送損失の主な原因は、クラッディング、材料の長さ、および受光角度
の外側の光線に対する光の損失である。クラッドは、コアを絶縁し、光線による個々のフ
ァイバ間の進行を軽減するのを助けるために、より大きい束内の各個々のファイバを囲む
材料である。これに加えて、追加の不透明な材料を使用して、余分な壁吸収(EMA)と
呼ばれる受光角度の外側の光を吸収してもよい。両方の材料は、コントラスト、散乱、お
よびいくつかの他の要因に関して見られる画像品質を向上するのを補助することができる
が、入口から出口までの全体的な光透過を減少させ得る。簡単にするために、クラッドに
対するコアの割合は、これが光の損失の理由の1つであり得るので、ファイバのおおよそ
の伝送能力を理解するために使用することができる。他のタイプの材料が利用可能であり
得、また、以下の議論において検討されるが、大部分の材料において、コア対クラッド比
は、おおよそ約50%~約80%の範囲であり得る。
【0191】
各ファイバはファイバ直径毎におおよそ0.5の写真線ペアを解像することができ、し
たがってピクセルをリレーするとき、ピクセル毎に1つより多いファイバを有することが
重要であり得る。いくつかの実施形態では、ファイバの各々の間の平均解像度がこれらの
材料を利用するときに関連するMTF損失を軽減するのに役立つので、ピクセル毎に1ダ
ース程度が利用され得るか、または3つ以上のファイバが許容可能であり得る。
【0192】
一実施形態では、光ファイバは、ファイバ光フェイスプレートの形態で実装され得る。
面板は、一緒に融着されて真空気密ガラスプレートを形成する、単一または複数、または
複数のマルチファイバの集合である。面板の一方の側面に提示される画像は、高効率で外
部表面に輸送され得るので、このプレートは理論的には厚さゼロのウィンドウと考えるこ
とができる。従来、これらの面板は、約6ミクロン以上のピッチを有する個々のファイバ
で構成され得るが、最終的にコントラストおよび画像品質を低下させる可能性があるクラ
ッド材料の有効性にもかかわらず、より高い密度が達成され得る。
【0193】
いくつかの実施形態では、光ファイバ束はテーパ状であってもよく、その結果、異なる
サイズおよび各表面の釣り合った拡大率を有するピクセルのコヒーレントマッピングがも
たらされる。例えば、拡大端部は、より大きいファイバピッチおよびより高い拡大率を有
する光ファイバ素子の側面を指すことができ、小端部は、より小さいファイバピッチおよ
びより低い拡大率を有する光ファイバ素子の側面を指すことができる。様々な形状を製造
するプロセスは、加熱および所望の拡大率の製造を含んでもよく、これは光ファイバの元
のピッチをそれらの元のサイズからより小さいピッチに物理的に変更し、これによりテー
パおよびNA上の位置に応じて受光角を変化させ得る。別の要因は、製造プロセスが平ら
な表面に対する繊維の直角度を歪める可能性があることである。とりわけテーパ設計に関
する課題の1つは、各端部の有効NAが、拡大率の割合におおよそ比例して変化し得るこ
とである。例えば、2:1の比を有するテーパは、直径10mmの小端部と、直径20m
mの拡大端部と、を有し得る。元の材料が10ミクロンのピッチで0.5のNAを有する
場合、小端部は、1.0のおおよそ有効なNAと、5ミクロンのピッチと、を有するであ
ろう。結果として得られる受光角および出口角も同様に、比例して変化し得る。このプロ
セスからの厳密な結果を理解するために実施され得るはるかに複雑な分析があり、当業者
であれば誰でも、これらの計算を実施することができるであろう。この議論の目的のため
に、これらの一般化は、画像化の影響ならびに全体的なシステムおよび方法を理解するの
に十分である。
【0194】
フレキシブルなエネルギー源と湾曲したエネルギー・リレー表面の使用
湾曲した表面を有するある特定のエネルギー源技術またはエネルギー投影技術を作り出
すことが可能であり得る。例えば、一実施形態では、エネルギー源として、湾曲したOL
EDディスプレイパネルが使用され得る。別の実施形態では、エネルギー源として、焦点
のないレーザ投影システムが利用され得る。さらに別の実施形態では、投影される表面に
わたって焦点を維持するのに十分に広い被写界深度を有する投影システムが用いられても
よい。疑義を避けるために、これらの例は例示目的で提供されており、決してこの技術の
説明のための技術的実装の範囲を限定するものではない。
【0195】
既知の光入力角度で完全に集束した投影画像を保持し得る湾曲したエネルギー面または
湾曲した表面を活用することによって、光学構成の主光線角(CRA)に基づいて光の操
作円錐を生成することができる光学技術を考慮すると、それぞれの出力修正角度は、より
理想化された視野角を提供し得る。
【0196】
かかる一実施形態では、光リレー素子のエネルギー面の側面は、モジュール毎に、円筒
形、球形、平面、または非平面の研磨構成(本明細書では「形状」または「形状の」と呼
ぶ)に湾曲し得、ここでは、エネルギー源は、もう1つの源モジュールから生じる。各有
効な発光エネルギー源は、変形の過程を通して変更されるそれ自体のそれぞれの視野角を
有する。この湾曲したエネルギー源または同様のパネル技術を活用することは、変形およ
びCRAの再構成または各有効ピクセルの最適視野角の影響を受けにくいであろうパネル
技術を可能にする。
【0197】
図33は、本開示の一実施形態に基づいて、拡大率が3:1である光リレーテーパ構成
7800、およびその結果得られる取り付けられたエネルギー源の光の視野角の直交図を
例解する。光リレーテーパは、3:1の拡大率で1.0の入力NAを有し、結果として、
おおよそ0.33の出力光線に対する有効NA(これに関連する他の多くの係数があり、
これは単純化された参照用のみである)、平面および直角な表面が、テーパ状エネルギー
・リレーの両端にあり、エネルギー源が、小端部に取り付けられている。このアプローチ
だけを利用すると、エネルギー面の画角は入力角度の画角のおおよそ1/3であり得る。
疑義を避けるために、1:1の有効拡大率を有する同様の構成(光フェイスプレートまた
は他のものを活用する)、または任意の他の光リレーのタイプもしくは構成が、さらに活
用され得る。
【0198】
図34は、
図33と同じテーパ状エネルギー・リレーモジュール7900を例解するが
、ここで、エネルギー源側面の表面は、湾曲した形状の構成7902を有し、一方で、エ
ネルギー源側面7903の反対側の表面は、平面の表面を有し、モジュール7900の光
軸に対して垂直である。この手法によって、入力角度(例えば、7902付近の矢印を参
照されたい)は、この形状に基づいてバイアスされ得、出力角度(例えば、7903付近
の矢印を参照されたい)は、
図33のものとは異なり、表面の位置からより独立して調整
され、
図34に例示されるような湾曲した表面7902を提供するが、各有効光放出源の
可視出口円錐は、表面7902へのエネルギー源入力の可視出口円錐よりも小さくなり得
る。これは、利用可能な光線のより粗いかまたはより圧縮された密度のために視角を最適
化する特定のエネルギー面を考慮するときに有利であり得る。
【0199】
別の実施形態では、出力角度の変動は、入力エネルギー面7902を凸面の形状にする
ことによって達成され得る。かかる変動がなされた場合、エネルギー面7903の端部付
近の光の出力円錐は、中心に向かって曲がる。
【0200】
いくつかの実施形態では、リレー素子装置は、湾曲したエネルギー面を含み得る。一例
では、リレー素子装置の両方の表面は、平面であり得る。代替的に、他の例では、一方の
表面は、平面であり得、他方の表面は、非平面であり得、またはその逆もあり得る。最後
に、別の例では、リレー素子装置の両方の表面は、非平面であり得る。他の実施形態では
、非平面の表面は、他の非平面の構成の中でも、凹面の表面または凸面の表面であり得る
。例えば、リレー素子の両方の表面は、凹面であり得る。代替的に、両方の表面が凸面で
あってもよい。別の例では、一方の表面は凹面であってもよく、他方の表面は凸面であっ
てもよい。当業者には、本明細書では、平面、非平面、凸面、および凹面の表面の複数の
構成が企図および開示されていることが理解されよう。
【0201】
図35は、本開示の別の実施形態に基づいて、エネルギー源側面に対して非垂直である
が、平面である表面8002を有する、光リレーテーパ8000の直交図を例解する。エ
ネルギー源側面の形状における著しいカスタマイズ可能な変動を明確にするために、
図3
5は、
図34と比較するためにエネルギー源側面に対して非垂直だが平面の形状を簡単に
作成する結果を例解し、表面特性における任意の変動により可能となる光1、2、3の入
力許容円錐角度および出力可視放出円錐角度を直接制御する能力をさらに実証する。
【0202】
また、用途に応じて、リレーのエネルギー源側面がリレー内の光の伝搬方向を画定する
光軸に対して垂直のままであり、リレーの出力表面が光軸に対して非垂直である、エネル
ギー・リレー構成を設計することも可能であり得る。他の構成は、様々な非垂直な形状の
構成を呈する、入力エネルギー源側面およびエネルギー出力側面の両方を有することがで
きる。この方法では、入力および出力エネルギー源の視野角に対する制御をさらに向上さ
せることが可能であり得る。
【0203】
いくつかの実施形態では、テーパはまた、特定の視野角を最適化するように、リレーの
光軸と非垂直でもあり得る。そのような一実施形態では、
図33に示すような単一のテー
パは、光軸と平行なカットによって四分円にカットされ、テーパの大端と小端は、4つの
等しい部分にカットされ得る。これらの4つの四分円は、次いで、各テーパ四分円を個々
の光学中心軸を中心に180度回転させて再度組み立てて、再度組み立てた四分円の中心
から離れて面し、したがって視野を最適化する、テーパの小端部を有する。他の実施形態
では、物理的に拡大された端部のサイズまたは縮尺を増大させることなく、縮小された端
部上のエネルギー源間の隙間の増大を提供するために、非直角なテーパも直接製造され得
る。これらのおよび他のテーパ状の構成は本明細書に開示されている。
【0204】
図36は、エネルギー源の側面に凹面を有する
図33の光リレーおよび光照射円錐の直
交図を例解する。この場合、出力光の円錐は、
図33と比較して、エネルギー源側面が平
坦である場合よりも、出力エネルギー面の平面の縁部付近で著しく広がる。
【0205】
図37は、エネルギー源の側面に同じ凹面を有する
図36の光学テーパリレー8200
および光照射円錐の直交図を例解する。この実施例では、出力エネルギー面8202は、
凸面の形状を有する。
図36と比較して、凹面の出力表面8202上の出力光の円錐は、
入力許容円錐およびこの形状の構成から生成される光の出口円錐により、エネルギー源表
面にわたってより視準される。疑義を避けるために、提供される実施例は、単に例解的な
ものであり、また、入力エネルギー源側面および出力エネルギー面のための任意の形状の
構成が、出力エネルギー面の所望の視角および光の密度、ならびにエネルギー源自体から
生成される光の角度に応じて利用され得るので、明示的な表面特徴を示すことを意図しな
い。
【0206】
いくつかの実施形態では、複数のリレー素子は、直列に構成され得る。一実施形態では
、直列の任意の2つのリレー素子は、別の素子に対する一方の素子からの逆歪みが、任意
のかかるアーチファクトを光学的に軽減するのを助けるように、意図的に歪められたパラ
メータとさらに結合されてもよい。別の実施形態では、第1の光学テーパは、光学バレル
歪みを呈し、第2の光学テーパは、このアーチファクトの逆を呈するように製造されて、
一緒に集約されたときに生じる情報が、部分的または完全のいずれかで打ち消されるより
も、2つの素子のうちのいずれか1つによってもたらされる任意のかかる光学的歪みのよ
うな、光ピンクッション歪みを生成し得る。これは、複合補正が一連で適用され得るよう
に、任意の2つ以上の素子にさらに適用可能であり得る。
【0207】
いくつかの実施形態では、小型および/または軽量のフォームファクタで、エネルギー
源のアレイなどを製造するために、単一のエネルギー源基板、電子機器、および/または
同種のものなどを製造することが可能であり得る。この配置では、個々のコンポーネント
および電子機器と比較して、光リレーの端部が極めて小さいフォームファクタでエネルギ
ー源の活性領域に整列するように、光リレーモザイクをさらに組み込むことが実現可能で
あり得る。この技術を使用して、モニタ、スマートフォンなどのような小型フォームファ
クタ装置に対応することは実現可能であり得る。
【0208】
図38は、本開示の一実施形態に基づいて、湾曲したエネルギー源側面の表面8314
、8316、8318、8320、8322とそれぞれ一緒に結合されて、各テーパの複
数の垂直な出力エネルギー面から最適可視画像8302を形成する、複数の光学テーパリ
レーモジュール8304、8306、8308、8310、8312のアセンブリ830
0の直交図を例解する。この例では、テーパリレーモジュール8304、8306、83
08、8310、8312は、並列に形成される。単一の列のテーパリレーモジュールの
みが示されているが、いくつかの実施形態では、積層構成を有するテーパもまた、並列に
かつ一列に一緒に結合されて、連続したシームレスな可視画像8302を形成し得る。
【0209】
図38では、各テーパリレーモジュールは、独立して動作し得るか、または光リレーの
アレイに基づいて設計され得る。この図に示すように、光学テーパリレー8304、83
06、8308、8310、8312を有する5つのモジュールが一緒に整列されて、よ
り大きい光学テーパ出力エネルギー面8302を生成する。この構成では、出力エネルギ
ー面8302は、各リレーの光軸に対して垂直であり得、5つのエネルギー源側面831
4、8316、8318、8320、8322の各々は、出力エネルギー面8302の前
、またはこの表面の後ろにあり得る中心軸を中心に環状輪郭に変形し得、アレイ全体が、
個別モジュールとしてではなく、単一の出力エネルギー面として機能することを可能にす
る。加えて、さらに、出力された光の視野角を計算し、エネルギー源側面の形状に必要と
される理想的な表面特徴を決定することによって、このアセンブリ構造体8300を最適
化することが可能であり得る。
図38は、かかる一実施形態を例解し、複数のモジュール
が一緒に結合され、エネルギー源側面の湾曲が、より大きい出力エネルギー面の光の視野
角を占める。5つのリレーモジュール8304、8306、8308、8310、831
2が示されているが、当業者には、用途に応じて、より多いまたはより少ないリレーモジ
ュールが一緒に結合され得、これらは、2つの寸法で一緒に結合して、任意の大きい出力
エネルギー面8302を形成し得ることが認識されるであろう。
【0210】
一実施形態では、
図38のシステムは第1および第2の方向にわたって(例えば、列に
わたって、または積層構成で)配設された複数のリレー素子8304、8306、830
8、8310、8312を含み、複数のリレー素子の各々は、それぞれのリレー素子の第
1の表面と第2の表面との間の長手方向の配向に沿って延在する。いくつかの実施形態で
は、複数のリレー素子の各々の第1および第2の表面は、第1および第2の方向によって
画定される横方向の配向にほぼ沿って延在し、長手方向の配向は横方向の配向に対して実
質的に垂直である。他の実施形態では、長手方向の配向の最小屈折率変動に伴う横方向の
配向のランダム化された屈折率変動は、長手方向の配向に沿った実質的により高い輸送効
率を有するエネルギー波、および横方向の配向に沿った空間局在をもたらす。
【0211】
一実施形態では、複数のリレー素子は、それぞれ第1の方向または第2の方向に沿って
単一のタイル状表面を形成するように、第1の方向または第2の方向にわたって配設され
得る。いくつかの実施形態では、複数のリレー素子は、当業者によって認識され得るよう
に、少なくとも2×2構成を有するマトリックスに、または限定されないが、3×3構成
、4×4構成、3×10構成、および他の構成を含む、他のマトリックスに配設される。
他の実施形態では、単一のタイル状表面間の継ぎ目は、単一のタイル状表面の最小寸法の
2倍の視距離では認知不能であり得る。
【0212】
いくつかの実施形態では、複数のリレー素子(例えば、8304、8306、8308
、8310、8312)の各々は、長手方向の配向の最小屈折率変動と結合された、横方
向の配向のランダム化された屈折率変動を有し、長手方向の配向に沿った実質的により高
い輸送効率を有するエネルギー波、および横方向の配向に沿った空間局在化をもたらす。
リレーがマルチコアファイバで構成されているいくつかの実施形態では、各リレー素子内
を伝搬するエネルギー波は、この配向でのファイバの整列によって決定される長手方向の
配向に進行し得る。
【0213】
他の実施形態では、複数のリレー素子(例えば、8304、8306、8308、83
10、8312)の各々は、長手方向の配向に沿ってエネルギーを輸送するように構成さ
れ、複数のリレー素子を介して伝搬するエネルギー波は、ランダム化された屈折率の変動
により、横方向の配向よりも長手方向の配向において高い輸送効率を有し、よって、エネ
ルギーは、横方向の配向に局在化される。いくつかの実施形態では、リレー素子間を伝搬
するエネルギー波は、横方向の配向よりも長手方向の配向において実質的に高い輸送効率
により、長手方向の配向と実質的に平行に進行し得る。他の実施形態では、長手方向の配
向の最小屈折率変動に伴う横方向の配向のランダム化された屈折率変動は、長手方向の配
向に沿った実質的により高い輸送効率を有するエネルギー波、および横方向の配向に沿っ
た空間局在をもたらす。
【0214】
図39は、本開示の一実施形態に基づいて、垂直なエネルギー源側面の形状8404、
8406、8408、8410、および8412、ならびに中心軸を中心に放射状である
凸面のエネルギー源表面8402と一緒に結合された複数の光学テーパリレーモジュール
の配置8400の直交図を例解する。
図39は、
図38に示される構成の変形例を例解し
、垂直なエネルギー源側面の形状および中心軸を中心に放射状である凸面の出力エネルギ
ー面を有する。
【0215】
図40は、本開示の別の実施形態に基づいて、垂直な出力エネルギー面8502および
中心軸を中心に放射状の凸面のエネルギー源側面8504と一緒に結合された複数の光リ
レーモジュールの配置8500の直交図を例解する。
【0216】
いくつかの実施形態では、エネルギー・リレーのアレイの源側面を中心半径を中心に円
筒形に湾曲した形状に構成し、平坦なエネルギー出力表面を有することによって、入力エ
ネルギー源の受光角度および出力エネルギー源の放出角度が切り離され得、各エネルギー
源モジュールをエネルギー・リレーの受光円錐とより良く整列させることが可能であり得
、これは、エネルギーテーパリレーの倍率、NA、および他の因子などのパラメータに対
する制約のため、それ自体が制限され得る。
【0217】
図41は、本開示の一実施形態に基づいて、可視出力光線のように、各エネルギー出力
表面が独立して構成された、複数のエネルギー・リレーモジュールの配置8600の直交
図を例解する。
図41は、
図40に類似する構成を例解しているが、各エネルギー・リレ
ー出力表面が独立して構成されており、よって、可視出力光線は、光軸に対してより均一
な角度で(または正確な形状の採用に対するより少ない依存で)複合出力エネルギー面か
ら放出される。
【0218】
図42は、本開示の一実施形態に基づいて、放出エネルギー源側面およびエネルギー・
リレー出力表面がどちらも、入力および出力光線に対する明示的な制御を生成する様々な
形状で構成されている、複数の光学テーパリレーモジュールの配置8700の直交図を例
解する。この目的のために、
図42は、放出エネルギー源側面およびリレー出力表面がど
ちらも、入力および出力光線に対するより大きい制御を可能にする、湾曲した形状で構成
されている、5つのモジュールを有する構成を例解する。
【0219】
図43は、その個々の出力エネルギー面が視認者を取り囲むシームレスな凹面の円筒形
エネルギー源表面を形成するように構成され、リレーの源の端部が平坦であり、各々がエ
ネルギー源に接合されている、複数の光リレーモジュールの配置8800の直交図を例解
する。
【0220】
図43に示す実施形態では、ならびに
図81、
図82、
図83、
図84、および
図85
に示される実施形態に類似して、システムは、第1および第2の方向にわたって配設され
た複数のエネルギー・リレーを含み得、リレーの各々において、エネルギーは、長手方向
の配向を画定する第1の表面と第2の表面との間で輸送され、リレーの各々の第1および
第2の表面は、第1および第2の方向によって画定された横方向の配向にほぼ沿って延在
し、長手方向の配向は、横方向の配向に対して実質的に垂直である。この実施形態ではま
た、複数のリレーを介して伝搬するエネルギー波は、長手方向の配向における最小の屈折
率の変動に伴う横方向の配向における高い屈折率の変動により、横方向の配向よりも長手
方向の配向において高い輸送効率を有する。各リレーがマルチコアファイバで構築されて
いるいくつかの実施形態では、各リレー素子内を伝搬するエネルギー波は、この向きのフ
ァイバの配列によって決定される長手方向に進行し得る。
【0221】
一実施形態では、上述したものと同様に、複数のリレー素子の各々の第1および第2の
表面は、概して、横方向の配向に沿って湾曲し得、複数のリレー素子は、第1および第2
の方向にわたって一体的に形成され得る。複数のリレーは、第1および第2の方向にわた
って組み立てられ、少なくとも2×2構成を有するマトリックスに配置され、ガラス、光
ファイバ、光学フィルム、プラスチック、ポリマー、またはそれらの混合物を含み得る。
いくつかの実施形態では、複数のリレーのシステムは、第1の方向または第2の方向に沿
って単一のタイル状表面をそれぞれ形成するように、第1の方向または第2の方向にわた
って配置され得る。上記のように、複数のリレー素子は、当業者によって認識され得るよ
うに、限定されないが、3×3構成、4×4構成、3×10構成、および他の構成を含む
、他のマトリックスで配設することができる。他の実施形態では、単一のタイル状表面間
の継ぎ目は、単一のタイル状表面の最小寸法の2倍の視距離では認知不能であり得る。
【0222】
エネルギー・リレーのモザイクの場合、以下の実施形態が含まれてもよい:第1および
第2の表面の両方が、平面であり得るか、第1および第2の表面の一方が、平面であり、
かつ他方が非平面であり得るか、または第1および第2の葉面が、非平面であり得る。い
くつかの実施形態では、第1および第2の表面の両方が凹面であってもよく、第1および
第2の表面の一方が凹面であり、他方が凸面であってもよく、または第1および第2の表
面の両方が凸面であってもよい。他の実施形態では、第1および第2の表面のうちの少な
くとも一方は、平面、非平面、凹面、または凸面であり得る。平面である表面は、エネル
ギー輸送の長手方向に対して垂直であり得るか、またはこの光軸に対して非垂直であり得
る。
【0223】
いくつかの実施形態において、複数のリレーは、他のタイプのエネルギー波の中でも特
に限定されないが、電磁波、光波、音響波を含むエネルギー源の空間拡大または空間縮小
を引き起こし得る。他の実施形態では、複数のリレーはまた、複数のエネルギー・リレー
(例えば、エネルギー源のための面板など)を含んでもよく、複数のエネルギー・リレー
は、他の寸法の中でも、幅、長さが異なる。いくつかの実施形態では、複数のエネルギー
・リレーはまた、ゆるやかなコヒーレント光リレーまたはファイバも含み得る。
【0224】
マルチエネルギー領域の透過
エネルギー・リレー材料の製造プロセスの任意の段階中に、処理ステップを導入して、
リレー材料が、次いで2つ以上の実質的に異なるエネルギー領域に属するエネルギーを輸
送することを効果的に可能にする。これは、第2のパターニング、第2の構造体、または
他の材料もしくは設計変形例をリレー材料に加えることが必要であり得る。
【0225】
一実施形態では、エネルギー領域は、材料を介して効果的に伝搬され得る電磁エネルギ
ーの波長範囲を指し得る。したがって、異なるエネルギー領域は、電磁エネルギーの異な
る周波数の範囲を指し得る。様々な確立された電磁エネルギー領域およびエネルギーサブ
ドメインは、当業者に周知である。加えて、一実施形態では、エネルギー領域は、異なる
物理現象を介して伝搬する、電磁エネルギー、音響エネルギー、触覚エネルギー、または
振動エネルギーなどのエネルギーのタイプを指し得る。本開示の範囲は、1つのタイプの
エネルギーのみに限定されるものとみなされるべきではなく、単一のエネルギーの波長も
しくは大きさ、または単一の波長の範囲もしくは大きさに限定されるべきではない。
【0226】
図23Aは、複数のエネルギー領域のエネルギーを輸送することができる秩序化エネル
ギー・リレー2300の横方向平面の切取図を例解する。
図23Aでは、エネルギー・リ
レー2300は、2つの異なるタイプのエネルギー輸送材料、すなわち、材料2301お
よび材料2302を含む。材料2301および2302は、材料2301が、第1のエネ
ルギー領域内に入るエネルギーを局在化させるように構成された特定のサイズの粒子23
04などの粒子を備えるように、および材料2302が、第1のエネルギー領域とは異な
る第2のエネルギー領域内に入るエネルギーを局在化させるように構成された特定のサイ
ズの粒子2303などの粒子を備えるように設計され得る。一実施形態では、リレー材料
2301は、超音波の形態で機械的エネルギーを透過し、リレー材料2302は、可視電
磁エネルギーの形態で電磁エネルギーを透過する。他の実施形態では、エネルギーを輸送
するように作用する任意の数のエネルギー・リレー材料が存在し得ることが可能である。
他の実施形態では、1つ以上のエネルギー輸送材料は、コンポーネント設計構造体(CE
S)のランダム分布で作製され、したがって、エネルギーの横アンダーソン局在化を呈す
る。
図23Aに示すような異なる実施形態では、1つ以上のリレーが、秩序化分布で配設
されたCESによって構築され、したがって、本開示で前に説明したように、秩序化エネ
ルギー局在化を呈する。複数のエネルギー領域のリレーは、各リレー材料がアンダーソン
局在化または秩序化エネルギー局在化を呈し得るように構築され得ることが認識されるべ
きである。さらに、他の実施形態では、両方の輸送機構を伴うリレーを有することができ
る。一実施形態では、各エネルギー領域のために予約されている1つのタイプ、または所
与のエネルギー領域のための各エネルギー輸送方向が存在する。
【0227】
一実施形態では、材料2301および2302は、第1のエネルギー領域内に入るエネ
ルギーが材料2301を通過し、材料2302に反射するように、および第1のエネルギ
ー領域とは異なる第2のエネルギー領域内に入るエネルギーが材料2302を通過し、材
料2301に反射するように設計され得る。
【0228】
特定の実施形態では、材料2301および2302は、同じ材料であり得るが、所望の
エネルギー領域の選択を達成するために、実質的に異なるサイズを有する。製造プロセス
において、所与のエネルギー・リレー材料のサイズを低減させる場合、低減させた後には
、より大きくサイズ決定された材料がエネルギー・リレーに導入され得、次いで、すべて
の後続の処理ステップを受けて、その結果、2つ以上の異なるエネルギー領域におけるエ
ネルギー伝播に対する選択性を有するリレーが生じ得る。
【0229】
図23Aに示される複数のエネルギー領域リレーを活用して、リレーによって輸送され
得る各タイプのエネルギーの空間解像度を維持する、密にインターリーブされたエネルギ
ー位置を備えるエネルギー面を構築することができる。例えば、材料2301が超音波エ
ネルギーを輸送し、材料2302が画像の形態の電磁エネルギーを輸送する一実施形態で
は、画像は、材料2301が適切に寸法決定され、かつ不規則および/または疎な間隔で
使用されるのであれば、材料2301の存在によってわずかに低下された解像度で、リレ
ーを介して輸送され得る。
【0230】
図23Bは、複数のエネルギー領域のエネルギーを輸送することができる秩序化エネル
ギー・リレー2300の長手方向平面の切取図を例解する。
図23Bの白色領域は、
図2
3Aからの材料2302を例解し、黒線は、
図23Aからの材料2301を例解する。図
23Bは、複数のエネルギー領域に対する選択性を有するリレー材料が、長手(または伝
搬)方向に沿った断面図のように見え得ることを示す。一実施形態では、2302の領域
は、光の伝搬に対する選択性を有する高密度粒子であり得、2301の領域は、超音波周
波数の伝搬に対する選択性を有するより大きい粒子であり得る。当業者は、単一のリレー
材料内にエネルギー伝播の複数のエネルギー領域を有する利点を提供し得ることを認識す
ることができる。
【0231】
図24は、2つの異なるエネルギー領域のエネルギーを伝搬することができるエネルギ
ー・リレー材料を製造するためのシステム2400を例解する。
図24では、エネルギー
・リレー材料のブロック2401が提供されている。一実施形態では、エネルギー・リレ
ー材料のブロック2401は、ブロックの長手方向平面に沿って、第1のエネルギー領域
に属するエネルギーを輸送するように構成され得る。第2のパターンが材料に導入される
ように、2402などの1つ以上の機械的開口部が形成され得る。これらの領域は、穿設
、彫刻、溶融、形成、融合、エッチング、レーザカット、化学形成され得るか、または別
様に、所望のエネルギー領域に適切な規則的もしくは非規則的なパターンで生成され得る
。一実施形態では、機械的開口部2402は、空のままであり得る。例えば、一実施形態
では、リレー材料は、音波の伝搬のための導波路を形成する孔を備え得る。
【0232】
一実施形態では、機械的開口部2402を満たすために、材料2403などの第2の材
料が加えられ得る。材料2403は、ブロック2401とは異なるエネルギー領域のエネ
ルギーの伝搬を可能にする特性を有し得る。したがって、材料2403がブロック240
1に一体化されると、その結果得られるリレーは、2つの異なるエネルギー領域のエネル
ギーを効果的に伝搬する。例えば、ブロック2401は、高解像度画像を輸送するための
局在化電磁エネルギーを伝搬するように構成され得、一方で、プラグ2403は、孔24
02から取り外して、超音波を輸送するように設計されたエネルギー・リレーと置き換え
られ得る。その結果得られるエネルギー・リレー材料は、2つのエネルギー領域の場合、
横方向平面よりも長手方向平面において高い輸送効率を可能にし得る。
【0233】
一実施形態では、可視光のために設計された面板またはブロックの形態のリレー素子は
、可撓性の機械的音響導波路管をエネルギー・リレー材料に導入するために、面板の表面
を通過する一連の微小穿孔を有する。
【0234】
図25は、2つの異なるエネルギー領域のエネルギーをリレーすることができるエネル
ギー・リレー素子2500の斜視図を例解する。リレー2500は、第1の材料2501
と、第2の材料2502と、を備え得る。材料2501および2502は、実質的に同じ
材料であり得るが、寸法サイズまたは形状が異なり得る。代替的に、材料2501および
2502は、様々なエネルギー伝播特性を有する、異なる材料であり得る。材料2501
と2502は、複数の秩序化または無秩序置換基エネルギー・リレー粒子を含み得るか、
またはモノリシック材料であり得る。
【0235】
図26は、可撓性エネルギー導波路を含む2つの異なるエネルギー領域のエネルギーを
リレーすることができるエネルギー・リレー素子2600の斜視図を例解する。
図26に
示される構成では、第1の材料2601は、材料を通して2つの異なるエネルギー領域の
エネルギーを効果的に輸送するように、第2の材料2602を通して導入され得る。加え
て、第1のエネルギー領域のエネルギーを、それを通して輸送される素子2600の側面
に輸送するために、可撓性導波路2603が素子2600の底部に加えられ得る。同様に
、第2のエネルギー領域のエネルギーを、それを通して輸送される2600の側面に輸送
するために、可撓性導波路2604が素子2600の底部に加えられ得る。可撓性導波路
2603および2604は、異なるエネルギー領域に属するエネルギーを効果的に輸送す
るように設計され得、一実施形態では、導波路2603は、材料2601と同じエネルギ
ー領域のエネルギーを輸送するように設計され得、導波路2604は、材料2602と同
じエネルギー領域のエネルギーを輸送するように設計され得る。
【0236】
一実施形態では、可撓性導波路2603および2604は、第2の端部において、エネ
ルギー投影または受信装置(図示せず)に取り付けられ得る。可撓性導波路2603およ
び2604は、それらの柔軟性のため、エネルギーを受信および投影するためのリレー素
子2600の表面が、2Dまたは3D空間内の実質的に異なる位置にあることを可能にし
得る。可撓性導波路は、2つ以上のエネルギー装置の間でのシームレスな混合を可能にす
るために、複数のエネルギー領域のために組み合わされ得る。
【0237】
図27は、融合の前および後に、異なる材料2703および2704を含む、マルチエ
ネルギー領域リレー2700を形成するための方法を例解する。
図27Bでは、2つのリ
レー材料2703および2704の個々のロッドは、2701で示される構成で提供およ
び配設される。材料2703および2704の構成は、材料の長手方向平面に沿って、第
1および第2のエネルギー領域に属するエネルギーを輸送するように構成され得る。一実
施形態では、材料2703および2704は、異なるエネルギー領域に属するエネルギー
を輸送するように設計される。次いで、構成2701内の材料が一緒に融合されて、27
02で示される単一のシームレスなエネルギー・リレーを形成する。一実施形態では、構
成2701を一緒に融合させることは、任意の順序で実行される以下のステップ、すなわ
ち、熱を構成に適用すること、圧縮力を構成に適用すること、冷却を構成に適用すること
、および触媒を伴ってまたは伴わずに配置に対する化学反応を実行すること、のいずれか
を含み得る。リレー2702は、特定のエネルギー領域に属するエネルギーを材料270
3および2704にリレーすることが可能であり得る。一実施形態では、融合リレー27
02の所望のエネルギー伝播特徴」に応じて、材料2703または2704のいずれかが
空気として選択され得る。例えば、リレー2702を介して伝搬させるための所望のエネ
ルギー領域のうちの1つは、音であり得、可能なエネルギー・リレー材料として空気が選
択されることにつながる。一実施形態では、エネルギー・リレー材料は、融合前に可撓性
材料であり得るか、または融合プロセスの結果として材料間に誘発される可撓性を有し得
る。一実施形態では、エネルギー・リレー材料2703および2704は、本開示の他の
場所で議論したように、1つ以上のコンポーネント設計構造体を備え得る。一実施形態で
は、
図27に例解される方法は、金型によって提供され得る拘束空間を使用して実行され
得、それによって、材料2703および2704が、融合プロセスステップ(複数可)を
実行しながら、構成2701に配設され、次いで、拘束空間内に収容される。
【0238】
図28は、複数の穿孔を備えるエネルギー・リレー2800の斜視図を例解する。リレ
ー2800では、微小穿孔または孔2801などの他の形態の孔が、エネルギー・リレー
に生成され得る。これは、エネルギーを第1のエネルギー領域にリレーする能力を提供し
得、一方で、音、機械的エネルギー、液体、または任意の他の所望の構造体が、第1のエ
ネルギー領域と同時にエネルギー・リレーを自由に通過することを可能にする。
【0239】
簡単にするために、本明細書で論じる実施例は、2つの異なるエネルギー領域のエネル
ギーを輸送するように設計されたリレーを備えるが、当業者は、異なるエネルギー領域の
正確な数が2である必要がないこと、および本明細書で開示した原理は、異なるエネルギ
ー領域の任意の所望の数のエネルギーを輸送するための材料を設計するために使用され得
ることを認識するべきである。したがって、本開示の範囲は、2つの異なるエネルギー領
域の輸送のみに設計された材料に限定されるとみなされるべきではない。
【0240】
エネルギー結合要素
リレー材料2603および2604がどちらも、対応するエネルギー領域のエネルギー
源および波長にそれぞれ連結されている場合、
図26に示されるリレー1900は、デュ
アルエネルギー源であるように構成することができるリレー組み合わせ素子とみなすこと
ができる。エネルギー投影システムは、
図26に示されるものならびに
図23Aに示され
るリレー2300などの、インターリーブされたエネルギー位置によって構築されたリレ
ーを活用して、2つの異なるエネルギー源からエネルギーを輸送して、各エネルギー領域
の寸法および2つの異なるタイプのリレー領域の配置によって誘導されるこのエネルギー
を単一の表面の上へある空間解像度で合併させることができる。一実施形態では、エネル
ギー結合要素は、2つ以上のエネルギー伝播経路をインターリーブすることを可能にし、
その一例を
図20に示す。加えて、エネルギー・リレーが双方向性であるので、1つの表
面からの2つの異なるタイプのエネルギーを、または単一の表面からの源および感知エネ
ルギーを同時に、吸収することが可能である。
【0241】
図19Aは、第1の表面および2つの織り合わせた第2の表面1930を備えるエネル
ギー・リレー組み合わせ素子1900を例解し、第2の表面1930は、エネルギー放射
装置1910およびエネルギー感知装置1920の両方を有する。
図19Aのさらなる実
施形態は、2つ以上の第2のリレー表面1930のうちの少なくとも1つのための2つ以
上のサブ構造体コンポーネント1910、1920を有し、サブ構造体の直径を含む、2
つ以上の第2のリレー表面1930のサブ構造体コンポーネントの間に異なる設計特性を
呈する、エネルギー・リレー組み合わせ素子1900を含み、1つ以上の第2の表面19
30の各々のサブ構造体の直径は、決定したエネルギー装置およびエネルギー周波数ドメ
インの波長と実質的に類似する。
【0242】
図19Bは、
図19Aのさらなる一実施形態を例解し、エネルギー・リレー組み合わせ
素子1901は、1つ以上の導波路素子表面1930内の1つ以上の素子タイプ1910
、1920と、素子タイプ1910、1920の各々が、釣り合ったエネルギー周波数ド
メイン内の波長の伝搬経路1950、1960を変更するように設計される特性と、を含
む。一実施形態では、エネルギー・リレー組み合わせ素子1950は、電磁エネルギー放
出装置1910と、機械的エネルギー放射装置1920と、を含み得、各装置1910、
1920は、それぞれ、電磁エネルギー・リレー経路1950および機械的エネルギー・
リレー経路1960を変更するように構成される。
【0243】
別の実施形態では、任意の第2のエネルギー周波数ドメインの波長は、第1のエネルギ
ー周波数ドメインに実質的に影響を及ぼされ得ない。エネルギー・リレーの2つ以上の第
2の表面の複数のエネルギー装置および1つ以上の導波路素子内の1つ以上の素子タイプ
の組み合わせは、指定された用途に必要されるものとして実質的に独立して、エネルギー
装置、エネルギー・リレー、およびエネルギー導波路を介して、1つ以上のエネルギー領
域を実質的に伝搬する能力を提供する。
【0244】
一実施形態では、エネルギー・リレー組み合わせ素子1901は、積層構成で組み立て
られて、上述したものに類似する、同時に一体化したシームレスなエネルギー面1930
に結合された、電磁エネルギー導波路1970および機械的エネルギー導波路1980を
さらに含み得る。動作中に、エネルギー・リレー組み合わせ素子1901は、すべてのエ
ネルギーが同じ位置1990を中心に収束することができるように、エネルギー経路を伝
搬させることが可能である。
【0245】
いくつかの実施形態では、この導波路1901は、双方向性エネルギー面と、エネルギ
ーを伝搬する1つのインタレースされたセグメントと、エネルギー面でエネルギーを受信
する第2のインタレースされたセグメントと、を有する、単一のリレー素子であり得る。
このようにして、これは、システム内のすべてのエネルギー・リレーモジュール毎に反復
されて、双方向のエネルギー面が生成され得る。
【0246】
シームレスなエネルギー指向装置
図58は、エネルギー・リレー要素スタックが、8×4のアレイで配設されて、エネル
ギー面5810の最長寸法に対して平行な各テーパ状エネルギー・リレー要素スタックの
末端表面の最短寸法を有する単一のシームレスなエネルギー指向表面5810を形成する
、エネルギー指向装置の実施形態5800の斜視図を例解する。エネルギーは、各々がエ
ネルギー・リレー要素スタックの第1の素子に接合された、または別様に取り付けられた
、32個の別々のエネルギー源5850から生じる。
【0247】
一実施形態では、エネルギー面5810は、ディスプレイ壁を形成するように配設され
得る。
【0248】
一実施形態では、末端エネルギー・リレー素子の任意の2つの隣接する第2の表面の縁
部間の間隔が、単一のシームレスディスプレイ表面から、単一のシームレスディスプレイ
表面の高さ、または単一のシームレスディスプレイ表面の幅のうちのより小さい方よりも
大きい距離で、20/100よりも良好な視覚を有する人間の眼の視力によって定義され
る最小知覚可能外形よりも小さいことがある。
【0249】
【0250】
図60は、第1および第2の方向によって画定された横方向の配向に沿って配設された
エネルギー・リレー要素スタック6030で構成される繰り返し構造体からなり、複数の
エネルギーユニット6050から、エネルギー・リレー要素スタックの第2の表面によっ
て形成された単一の共通のシームレスなエネルギー面6080にエネルギー波を伝搬する
ために使用される、エネルギー指向装置1600の側面
図5940の拡大図である。各エ
ネルギーユニット6050は、エネルギー源6010、ならびに駆動電子機器を収容する
機械的筐体6050からなる。各リレースタックは、エネルギー源6010に等倍で直接
接合された一方の側面の面板6040、および他方の側面のテーパ状エネルギー・リレー
からなり、テーパは、エネルギーをシームレスなエネルギー面6080に伝搬しながら、
面板からのエネルギー波を空間的に拡大する。一実施形態では、テーパ状エネルギー・リ
レーの倍率は、2:1である。一実施形態では、テーパ状エネルギー・リレー6020は
、共通のベース構造体6060によって定位置に保持され、これらのテーパの各々は、面
板601640に接合され、これが次に、エネルギーユニット6050に接合される。可
能な限り最小の継ぎ目間隙が実現されることを確実にするために、隣接するテーパ602
0は、縫い目6070で一緒に接合または融合される。全8×4アレイ内のすべてのテー
パ状エネルギー・リレーは、各テーパ状エネルギー・リレーの第2の表面が、単一の連続
したエネルギー面6080を形成するように、シームレスなモザイク状に配設され、これ
は、平面度を確実にするために、組み立て中に研磨される。一実施形態では、表面601
0は、10波以内の平面度に研磨される。面板6085は、表面601680の寸法より
もわずかに大きい寸法を有し、テーパ状エネルギー面6080の視野を拡張するために、
表面6080と直接接触して配置される。面板の第2の表面は、エネルギー指向装置60
00のための出力エネルギー面6010を形成する。
【0251】
6000のこの実施形態では、エネルギーは、各エネルギー源6010からリレースタ
ック6030を介して伝搬され、次いで、面板に対して実質的に垂直になり、長手方向を
画定し、リレースタックの各々の第1および第2の表面は、第1および第2の方向によっ
て画定される横方向の配向にほぼ沿って延在し、ここで、長手方向の配向は、横方向の配
向に実質的に垂直である。一実施形態では、リレー素子の面板6040、テーパ6020
、および面板6085のうちの少なくとも1つを介して伝搬するエネルギー波は、横方向
の配向よりも長手方向の配向において高い輸送効率を有し、長手方向の配向の最小屈折率
変動に伴う横方向の配向のランダム化された屈折率変動に起因する横方向の配向で局在化
される。いくつかの実施形態では、リレー素子の面板6040、テーパ6020、および
面板6085のうちの少なくとも1つは、マルチコアファイバで構築され、長手方向の配
向に進行する各リレー素子内を伝搬するエネルギー波は、この配向のファイバの整列によ
って決定され得る。
【0252】
一実施形態では、6040の第1の表面を通過するエネルギー波は、第1の空間解像度
を有し、テーパ状エネルギー・リレー6020の第2の表面、および面板を通過するエネ
ルギー波は、第2の解像度を有し、第2の解像度は、第1の解像度の約50%以上である
。別の実施形態では、エネルギー波は、面板6040の第1の表面に均一なプロファイル
を有し、一方で、この表面6010上の位置に関係なく、シームレスなエネルギー面60
10の垂線に対して±10度の開口角を有する円錐を実質的に満たす、前方方向のエネル
ギー密度で、あらゆる方向に放射するシームレスなエネルギー面6080および6010
を通過し得る。
【0253】
一実施形態では、エネルギー指向装置は、1つ以上のエネルギー源と、1つ以上のエネ
ルギー・リレー要素スタックと、を備える。
【0254】
一実施形態では、エネルギー指向装置の各エネルギー・リレー素子は、
横アンダーソン局在化を呈する1つ以上の光学素子、
複数の光ファイバ、
ゆるやかなコヒーレント光ファイバ、
画像結合器、
1つ以上の屈折率分布型光学素子、
1つ以上のビームスプリッタ、
1つ以上のプリズム、
1つ以上の偏光光学素子、
機械的オフセットのための1つ以上の複数のサイズまたは長さの光学素子、
1つ以上の導波路、
1つ以上の回折素子、屈折素子、反射素子、ホログラフィック素子、リソグラフィ素子、
または透過素子、および
1つ以上の再帰反射体、のうちの少なくとも1つを備え得る。
【0255】
一実施形態では、1つ以上のエネルギー・リレー素子の数量および1つ以上のエネルギ
ー位置の数量は、エネルギー指向装置の機械的寸法を定義し得る。システムに組み込まれ
る光リレー素子の数は無制限であり、機械的な考察によってのみ制限され、結果として生
じるシームレスエネルギー面は、コンポーネントの解像力および画質によってのみ制限さ
れる、無限解像度エネルギー面を生成する複数の低解像度エネルギー源を含むディスプレ
イ装置内に含まれる。
【0256】
特定の許容範囲仕様を満たす様式で、複数のリレーコンポーネントを保持するためには
、機械的構造が好ましい場合がある。機械的には、シームレスなエネルギー面を形成する
第2の表面を備えるエネルギー・リレーは、それらを整列させて、可能なエネルギー・リ
レー間の可能な限り最小の継ぎ目間隙を確実にするために、一緒に接合または融合される
前に高精度に切断および研磨される。シームレスな表面6080は、リレー6020が一
緒に接合された後に研磨される。かかる一実施形態では、テーパ状エネルギー・リレー材
料に熱的に適合するエポキシを使用して、50umの最大継ぎ目間隙を達成することが可
能である。別の実施形態では、テーパアレイを圧縮および/または加熱下に置く製造工程
は、素子を一緒に融着する能力を提供する。別の実施形態では、プラスチックテーパの使
用は、追加の接合を伴わずに接合を創出するために、より容易に化学的に融着または熱処
理され得る。疑義を避けるために、重力および/または力以外の接合を明示的に含まない
ように、任意の方法を使用してアレイを一緒に接合してもよい。
【0257】
エネルギー面は、個々におよび/または単一のエネルギー面として研磨され得、平面、
球形、円筒形、円錐形、切子面、タイル状、規則的、非規則的、凸面、凹面、傾斜、また
は特定用途のための任意の他の形状を含む、任意の表面形状であり得る。光学素子は、光
学軸が平行、非平行、および/または特定の方法で垂直に配向されたエネルギー面を有す
るように配置されるように、機械的に装着され得る。
【0258】
能動ディスプレイ領域の外側に様々な形状を生成する能力は、クランプ構造、接合プロ
セス、または1つ以上のリレー素子を所定の位置に保持することが望まれる任意の他の機
械的手段により、同じベース構造体に直列に複数の光学素子を接合する能力を提供する。
様々な形状は、光学材料から形成されてもよく、または追加の適切な材料と接合されても
よい。結果として生じる形状を保持するために活用される機械的構造体は、該構造体の上
に適合するように同じ形態であってもよい。一実施形態では、エネルギー・リレーは、エ
ネルギー・リレーの全長の10%に等しいが、幅および高さにおいてエネルギー源の活性
領域より25%大きい側面を有する正方形形状で設計される。このエネルギー・リレーは
、整合した機械的構造体でクランプされ、屈折率整合油、屈折率整合エポキシなどを活用
してもよい。電磁エネルギー源の場合、任意の2つの光学素子を直列に配置するプロセス
は、画像整列の適切な許容範囲が確実に実施されるように、視覚的フィードバックが提供
される機械的なまたは活性な整列を含んでもよい。典型的には、ディスプレイは整列の前
に光学素子の背面表面に装着されるが、これは用途に応じて望ましい場合もあれば望まし
くない場合もある。
【0259】
一実施形態では、各エネルギー・リレー要素スタックの末端エネルギー・リレー素子の
第2の側面は、単一のシームレスエネルギー面を形成するように配置され得る。
【0260】
一実施形態では、モザイク状のエネルギー・リレー要素スタックによって形成された単
一のシームレスエネルギー面は、接合剤、屈折率整合油、圧力、または重力を使用して、
表面と直接接触するように面板層を配置して、面板層をエネルギー面に接着することによ
って拡張され得る。一実施形態では、面板層は、単一片のエネルギー・リレー材料で構成
されてもよく、一方で他の実施形態では、一緒に接合または融着された2片以上のエネル
ギー・リレー材料で構成される。一実施形態では、面板の拡張は、シームレスエネルギー
面の法線に対してエネルギー波の放出角度を増大させ得る。
【0261】
一実施形態では、1つ以上のエネルギー・リレー要素スタックは、1つ以上のエネルギ
ー位置と単一のシームレスエネルギー面との間に延在するエネルギー伝播経路に沿ってエ
ネルギーを指向するように構成され得る。
【0262】
一実施形態では、終端エネルギー・リレー要素の任意の2つの隣接する第2の表面の縁
部間の間隔が、単一のシームレスなエネルギー面から、単一のシームレスなエネルギー面
の高さ、または単一のシームレスなエネルギー面の幅のうちのより小さい方よりも大きい
距離で、20/40よりも良好な視覚を有する人間の眼の視力によって画定される最小知
覚可能外形よりも小さいことがある。
【0263】
一実施形態では、各エネルギー・リレー要素スタックのエネルギー・リレー素子は、端
部から端部までの構成で配置される。一実施形態では、エネルギーは、ゼロ拡大、非ゼロ
拡大、またはゼロ拡大以外で、1つ以上のエネルギー・リレー要素スタックを通って指向
され得る。一実施形態では、1つ以上のエネルギー・リレー要素スタックのエネルギー・
リレー要素スタックのいずれかは、横アンダーソン局在を呈する素子と、光ファイバと、
ビームスプリッタと、画像結合器と、それらを通過するエネルギーの角度方向を変更する
ように構成された素子と、を備え得る。
【0264】
一実施形態では、エネルギー伝播経路に沿って指向されるエネルギーは、波長によって
定義される電磁エネルギー、電磁スペクトルのレジームに属する波長、例えば可視光、紫
外線、赤外線、X線などであり得る。一実施形態では、エネルギー伝播経路に沿って指向
されたエネルギーは、機械的エネルギー、例えば音響音声、触覚圧力などであり得る。体
積音響環境は、ホログラフィック音声または同様の技術を達成することを効果的に目指す
技術である。寸法触覚装置は、明視野ディスプレイに表示されたビジュアルに直接結合さ
れ得る、空中に浮かぶ物体に触れる感覚を生成するために、トランスデューサ、エアエミ
ッタなどのアレイを生成する。対話型または没入型媒体をサポートする任意の他の技術が
、このホログラフィックディスプレイと併せてさらに探索され得る。エネルギー指向装置
をディスプレイ表面として使用するためには、電子機器が、個々のディスプレイのピンに
直接装着され得るか、ゼロ挿入力(ZIF)コネクタなどのソケットで電子機器に取り付
けられ得るか、またはインターポーザおよび/または同種のものを使用することによって
、システムの簡素化された設置および保守を提供し得る。一実施形態では、ディスプレイ
装着平面と物理的電子パッケージの位置との間のオフセットを生成するために、ディスプ
レイボード、FPGA、ASIC、IO装置、または該ディスプレイの使用に好ましい、
同様に所望されるコンポーネントを含む、ディスプレイ電子コンポーネントを、フレック
スケーブルまたはフレックスリジッドケーブルに装着するか、またはつなぎ合わせてもよ
い。装置に対して所望されるように、電子機器を装着するために、追加の機械的構造が提
供される。これは、光学素子の密度を増加させる能力を提供し、それによって、任意のテ
ーパ状光リレーの光学倍率を減少させ、全体のディスプレイサイズおよび/または重量を
減少させる。
【0265】
冷却構造体は、特定の温度範囲内でシステム性能を維持するように設計されてもよく、
すべての機械的構造体は、サーモスタットレギュレータに十分な圧力を提供する固体状態
液体冷却システムを有する液体冷却システムを提供するための追加の銅または他の類似材
料チューブを含み得る。追加の実施形態は、電子機器、ディスプレイ、および/または動
作中の温度変化に敏感な、または過剰な熱を発生し得る任意の他のコンポーネントのため
に一貫したシステム性能を維持するペルチェユニットもしくは熱シンクおよび/または同
種のものを含み得る。
【0266】
エネルギー指向システムおよび複数のエネルギー領域
エネルギー投影システムは、エネルギー・リレー組み合わせ素子1901を使用して形
成され得、2つ以上のタイプのエネルギーを同時に投影すること、または1つのタイプの
エネルギーを投影し、同時に、同じもしくは異なるタイプのエネルギーを感知すること、
を可能にする。例えば、一実施形態では、エネルギー・リレー組み合わせ素子を使用する
ことで、エネルギー指向モジュール1901は、ディスプレイ表面の前方に明視野を投影
し、同時に、ディスプレイ表面の前方で明視野を捕捉するように構成することができる。
この実施形態では、エネルギー・リレー装置1950は、導波路素子1970、1980
の下に位置づけられたシームレスなエネルギー面1930の第1の一組の位置を、エネル
ギー装置1910に接続する。一例において、エネルギー装置1910は、ソースピクセ
ルのアレイを有する放出型ディスプレイである。エネルギー・リレー装置1960は、導
波路素子1970、1980の下に位置づけられたシームレスなエネルギー面1930の
第2の一組の位置を、エネルギー装置1920に接続する。一例において、エネルギー装
置1920は、センサピクセルのアレイを有する撮像センサである。
図26に示すように
、エネルギー指向モジュール1901は、シームレスなエネルギー面1930の位置が密
にインターリーブされるように構成され得る。別の実施形態では、特定の導波路素子19
70または1980の下にあるすべてのセンサピクセル1920は、すべての放出型ディ
スプレイの位置、すべての撮像センサの位置、または位置のいくつかの組み合わせである
。他の実施形態では、シームレスなエネルギー面は、ソース位置が明視野を投影し、光を
撮像センサに輸送する位置が2D明視野を捕捉するような方法で、導波路の下のソース位
置および導波路の間の感知位置を備える。他の実施形態では、双方向のエネルギー面は、
様々な他の形態のエネルギーを投影および受信することができる。
【0267】
一実施形態では、類似するエネルギー領域のエネルギーを指向するように構成される導
波路が提供され得る。一実施形態では、複数のエネルギー領域のうちの1つのエネルギー
を指向するように構成される導波路が提供され得る。一実施形態では、単一の導波路は、
2つ以上のエネルギー領域のエネルギーを指向するように構成され得る。
【0268】
図20は、
図19Aのエネルギー・リレー組み合わせ素子を利用し、明視野投影システ
ムならびに撮像センサの両方として作用する双方向のエネルギー・リレーを備える、エネ
ルギー指向システム2000の直交図を例解する。
図20は、本開示の一実施形態に基づ
いて、視認者が、時間T1で位置L1にあり、光線が、導波路を通る経路に沿ってエネル
ギー座標P1に収束し、視認者が、時間T2で位置L2に移動し、光線が、導波路を通る
経路に沿ってエネルギー座標P2に収束する状態を例解し、複数のエネルギー座標P1お
よびP2の各々は、エネルギー・リレー表面の第1の側面に形成され、2つの織り合わせ
た第2のリレー表面を含み、かつ第1のエネルギー感知装置および第2のエネルギー放射
装置を提供して、どちらも、エネルギー導波路を介し視認体積内の運動および相互作用の
感知、ならびに同じエネルギー・リレーおよびエネルギー導波路を介したエネルギーの放
出の両方を行い、時間T1および位置L1から時間T2、位置L2に放出されたエネルギ
ーに対する視覚的な変化をもたらす。複数のエネルギー座標P1、P2は、同一平面上に
あり得るか、または三次元空間内の複数の平面または位置に分布し得る。
【0269】
一実施形態では、システム2000は、エネルギー装置2020を含み得、一組のエネ
ルギー装置がエネルギー放出2010のために構成され、別の一組のエネルギー装置がエ
ネルギー感知2030のために構成される。一実施形態では、エネルギー装置2020は
、システム2000のそれぞれの第2および第3の表面に配置され得、一方で、エネルギ
ー面2050は、システム2000の第1の表面に配置され得る。この実施形態は、単一
のシームレスなエネルギー面2050を提供するように構成された複数のリレー組み合わ
せ素子2040をさらに含み得る。任意選択的に、複数の導波路2060は、エネルギー
面2050の前に配置され得る。動作中に、上述のように、システム2000は、T1、
L1とT2、L2との間で感知した運動に応じて、T1 2070で伝搬されたエネルギ
ーおよびT2 2080の修正されて伝搬されたエネルギーを有する、対話型制御による
同時の双方向エネルギーの感知または放射を提供し得る。
【0270】
図19Bからのエネルギー表示システム1901の別の実施形態では、システム190
1は、2つの異なるタイプのエネルギーを投影するように構成される。
図19Bの一実施
形態では、エネルギー装置1910は、電磁エネルギーを放出するように構成された放出
型ディスプレイであり、エネルギー装置1920は、機械的エネルギーを放出するように
構成された超音波トランスデューサである。したがって、シームレスのエネルギー面19
30の様々な位置から光および音を投影することができる。この構成では、エネルギー・
リレー素子1950は、エネルギー装置1910をシームレスなエネルギー面1930に
接続し、電磁エネルギーをリレーする。エネルギー・リレー素子は、電磁エネルギーの輸
送を効率的にする(例えば、屈折率を変化させる)特性を有するように構成される。一実
施形態では、エネルギー・リレー素子は、横方向エネルギー伝播のアンダーソン局在化を
誘発するように構成されたエネルギー・リレー材料のランダムなパターンを備え得る。一
実施形態では、エネルギー・リレー素子は、横方向エネルギー伝播の秩序化エネルギー局
在化を誘発するように構成されたエネルギー・リレー材料の非ランダムパターンを備え得
る。エネルギー・リレー素子1960は、エネルギー装置1920をシームレスなエネル
ギー面1930に接続し、機械的エネルギーをリレーする。エネルギー・リレー素子19
60は、超音波エネルギーの効率的な輸送の特性(例えば、異なる音響インピーダンスを
有する材料の分布)を有するように構成される。いくつかの実施形態では、機械的エネル
ギーは、エネルギー導波路層上の電磁導波路素子1970の間の位置から投影され得る。
機械的エネルギーを投影する位置は、光が一方の電磁導波路素子から他方に運搬されるの
を抑制する役割を果たす構造体を形成し得る。一例では、超音波の機械的エネルギーを投
影する位置の空間的に分離されたアレイは、三次元触覚形状および表面を空中に作成する
ように構成することができる。表面は、投影されたホログラフィックオブジェクト(例え
ば、ホログラフィックオブジェクト1990)と一致し得る。いくつかの例では、アレイ
にわたる位相の遅延および振幅の変化は、触覚形状の作成を支援し得る。
【0271】
図20のさらなる実施形態は、複合システムを含み、エネルギー・リレーシステムが2
つを超える第2の表面を有し、エネルギー装置が、異なるエネルギー領域のすべてであり
得、エネルギー装置の各々は、エネルギー・リレーシステムの第1の表面を介して、それ
ぞれエネルギーを受信または放出し得る。
【0272】
図21は、本開示の一実施形態に基づいて、視認者が、時間T1で位置L1にあり、光
線が、導波路を通る経路に沿ってエネルギー座標P1に収束し、視認者が、時間T2で位
置L2に移動し、光線が、導波路を通る経路に沿ってエネルギー座標P2に収束する場合
の、
図19Aのさらなる複合システム2100を一実施形態の直交図によって例解し、複
数のエネルギー座標P1およびP2の各々は、エネルギー・リレー表面の第1の側面に形
成され、第1の機械的エネルギー放射装置、第2のエネルギー放射装置、および第3のエ
ネルギー感知装置を有する3つの第2のリレー表面を備え、エネルギー導波路は、エネル
ギー・リレーの第1の表面を介して機械的およびエネルギーの両方を放出し、第3のエネ
ルギー感知装置が既知の放出エネルギーから感知した受信データへの干渉を検出すること
を可能にし、機械的エネルギー放出は、放出エネルギー、触覚を生成するために収束する
機械的エネルギー、可視照明を生成するために収束するエネルギーと相互作用する能力を
直接もたらし、T1、L1からT2、L2に放出されるエネルギーは、視認者と放出エネ
ルギーとの触覚の相互作用に応答するように修正される。
【0273】
一実施形態では、システム2100は、超音波エネルギー放出装置2110と、電磁エ
ネルギー放出装置2120と、電磁感知装置2130と、を含み得る。この実施形態は、
単一のシームレスなエネルギー面2150を提供するように構成された複数のリレー組み
合わせ素子2140をさらに含み得る。任意選択的に、複数の導波路2170は、エネル
ギー面2150の前に配置され得る。
【0274】
1つ以上のエネルギー装置は、2つ以上の経路リレー結合器、ビームスプリッタ、プリ
ズム、偏光子、または他のエネルギー組み合わせ方法と独立して対にして、少なくとも2
つのエネルギー装置をエネルギー面の同じ部分と対にし得る。1つ以上のエネルギー装置
は、エネルギー面の背面に、ベース構造体に固定された追加のコンポーネントに近接して
、または軸外指向もしくは反射投影もしくは感知のための導波路のFOVの前および外側
の位置に、固定され得る。その結果得られるエネルギー面は、エネルギーの双方向の透過
を提供し、導波路は、エネルギー波をエネルギー装置の上へ収束させて、関連する深さ、
近接度、画像、色、音、および他のエネルギーを感知し、感知されたエネルギーは、ウェ
ーブガイド・アレイを介して追跡する4D視線および網膜追跡、エネルギー面、およびエ
ネルギー感知装置が挙げられるが、これらに限定されない、機械視覚関連のタスクを実行
するために処理される。
【0275】
動作中に、上述のように、システム1900は、T1、L1とT2、L2との間の感知
した運動および超音波触覚応答からの伝搬エネルギーの放出の感知した干渉に応じて、T
1 2180での伝搬エネルギー、T1 1960での伝搬触覚、およびT2 2190
での修正された伝搬エネルギーによる対話型制御によって、双方向エネルギーの感知また
は放出を同時に提供し得る。
【0276】
図22は、視認者が、位置L1にあり、光線が、導波路2230を通る経路に沿ってエ
ネルギー座標P1に収束し、複数のエネルギー座標P1の各々が、1つ以上の装置に対応
するエネルギー・リレー表面2220の第1の側面に形成され、導波路またはリレー表面
が、追加の反射もしくは回折特性および伝搬触覚2260を提供し、反射または回折特性
が、実質的に、座標P1において光線の伝搬に影響を及ぼさない、1つ以上のエネルギー
装置2210と、追加のコンポーネント(例えば、単一のシームレスなエネルギー面22
20を形成するように構成されたリレー素子2200)とを対にする位置実施形態を例解
する。
【0277】
一実施形態では、反射または回折特性は、追加の軸外エネルギー装置2235A、22
35Bのエネルギーに釣り合い、装置2235A、2235Bの各々は、追加の導波路お
よびエネルギー・リレーを含み、各追加のエネルギー・リレーは、2つ以上の第2の表面
を含み、各々が、P1 2250に類似する体積を介して伝搬する対応するエネルギー座
標P2をそれぞれ伴う、感知または発光装置を有する。一実施形態では、反射または回折
エネルギーは、装置を介して伝搬することができる。
【0278】
別の実施形態では、第1および第2の導波路素子に関する視野外の追加のシステムは、
追加の導波路およびリレー素子を有する追加のシステム2240A、2240Bを備え、
リレー素子は、2つの第2の表面と、1つの第1の表面と、を有し、第2の表面は、集中
放出装置および感知エネルギー装置の両方からエネルギーを受信する。
【0279】
一実施形態では、導波路素子2240A、2240Bは、エネルギー2270を所望の
体積を直接介して伝搬するように構成され、所望の体積は、エネルギー座標P1およびP
2の経路に対応し、かつシステム2240A、2240Bを通過する追加のエネルギー座
標P3を形成し、感知装置および放出装置の各々は、既知の放出エネルギーから、感知し
た受信データへの干渉を検出するように構成される。
【0280】
いくつかの実施形態では、本開示の一実施形態に基づいて、機械的エネルギーの放出は
、放出エネルギーと直接相互作用する能力をもたらし、機械的エネルギーは、収束して、
触覚を生成し、エネルギーは、収束して、可視照明を生成し、放出されたエネルギーは、
視認者と放出エネルギーとの間の触覚の相互作用に応答するように修正される。
【0281】
アーキテクチャ内の様々なコンポーネントは、限定されないが、壁装着、テーブル装着
、ヘッド装着、湾曲面、非平面の表面、または技術の他の適切な実装が挙げられる、いく
つかの構成で装着され得る。
【0282】
図20、
図21、および
図22は、エネルギー面および導波路が、周波数を放出、反射
、回折、または収束して、触覚または体積触覚フィードバックを誘発するように動作可能
であり得る一実施形態を例解する。
【0283】
図20、
図21、および
図22は、(a)ベース構造体と、(b)エネルギー面を集合
的に形成している1つ以上のコンポーネントと、(c)1つ以上のエネルギー装置と、(
d)1つ以上のエネルギー導波路と、を備える、双方向のエネルギー面を例解する。エネ
ルギー面、装置、および導波路は、ベース構造体に装着することができ、かつエネルギー
面を介したエネルギーの双方向の放出および感知を行うことができるエネルギー導波路シ
ステムを規定することができる。
【0284】
一実施形態では、その結果得られるエネルギーディスプレイシステムは、明視野データ
が、追加的な外部装置を伴うことなく、導波路を介して照明源によって投影され、同時に
、同じエネルギー装置の表面を介して受信され得るように設計された導波路によって、同
じ放出表面から同時に表示および捕捉の両方を行う能力を提供する。
【0285】
さらに、追跡位置は、能動的に計算し、指定された座標に光を操作して、可変画像およ
び他の投影周波数を、双方向の表面画像と投影情報との間の直接の配色から、所定の用途
の要件に誘導することを可能にし得る。
【0286】
図20、
図21、および
図22の一実施形態では、1つ以上のコンポーネントが、指定
された用途のための平面、球面、円筒、円錐、小面、タイル状、規則的、不規則的、また
は任意の他の幾何学形状を含む、任意の表面形状を収容するように形成される。
【0287】
図20、
図21、および
図22の一実施形態では、1つ以上のコンポーネントが、横ア
ンダーソン局在化を誘発する材料を含む。
【0288】
一実施形態では、四次元(4D)プレノプティック機能に従ってエネルギーを指向する
ように構成されたエネルギーシステムは、複数のエネルギー装置と、1つ以上のエネルギ
ー・リレー素子を有するエネルギー・リレーシステムと、を含み、1つ以上のエネルギー
・リレー素子の各々は、第1の表面および第2の表面を含み、1つ以上のエネルギー・リ
レー素子の第2の表面は、エネルギー・リレーシステムの単一のシームレスなエネルギー
面を形成するように配設され、第1の複数のエネルギー伝播経路が、複数のエネルギー装
置内のエネルギー位置からエネルギー・リレーシステムの単一のシームレスなエネルギー
面を通って延在する。エネルギーシステムは、エネルギー導波路のアレイを有するエネル
ギー導波路システムをさらに含み、第2の複数のエネルギー伝播経路が、4Dのプレノプ
ティック機能によって決定される方向に、単一のシームレスなエネルギー面からエネルギ
ー導波路のアレイを通って延在する。一実施形態では、単一のシームレスなエネルギー面
は、それを通してエネルギーの提供および受信の両方を行うように動作可能である。
【0289】
一実施形態では、エネルギーシステムは、第2の複数のエネルギー伝播経路に沿ったエ
ネルギーを、エネルギー導波路システムを通って単一のシームレスなエネルギー面に指向
し、第1の複数のエネルギー伝播経路に沿ったエネルギーを、単一のシームレスなエネル
ギー面からエネルギー・リレーシステムを通って複数のエネルギー装置に指向するように
構成される。
【0290】
別の実施形態では、エネルギーシステムは、第1の複数のエネルギー伝播経路に沿った
エネルギーを、複数のエネルギー装置からエネルギー・リレーシステムを通って単一のシ
ームレスなエネルギー面に指向し、第2の複数のエネルギー伝播経路に沿ったエネルギー
を、単一のシームレスなエネルギー面からエネルギー導波路システムを通るように指向す
るように構成される。
【0291】
いくつかの実施形態では、エネルギーシステムは、関連する深さ、近接度、画像、色、
音、および他の電磁周波数を感知するように構成され、感知されたエネルギーは、4D視
線および網膜追跡に関する機械視覚を実行するように処理される。他の実施形態では、単
一のシームレスなエネルギー面は、明視野データがエネルギー導波路システムを介して複
数のエネルギー装置によって投影され、同時に、同じ単一のシームレスなエネルギー面を
介して受信され得るように設計されたエネルギー導波路システムによって、単一のシーム
レスなエネルギー面から、表示および捕捉の両方を同時に行うようにさらに動作可能であ
る。
【0292】
静電スピーカ
デュアルエネルギー面を生成するために、第1のエネルギー面は、第1のエネルギーに
加えて第2のエネルギーの投影を可能にする第2のエネルギー源のトランスデューサと共
に構成することが可能である。静電スピーカは、エネルギー投影表面と一体化することが
でき、かつ音を、ならびに特定の構成では音場および体積触覚表面を生成するために使用
することができる技術の一例である。
【0293】
大規模ディスプレイ技術が直面する課題のうちの1つは、音などの視界外の刺激を説得
力がありかつ干渉しない様態で効果的に組み込むための方法である。一般に、聴覚信号は
、視覚信号が生成される場所から離れた位置で生成される。例えば、映画館の観客席のス
ピーカは、画面スクリーンの側面、周囲、および真向かいに配置される。最近では、穿孔
投影スクリーンが進化して、聴覚信号をスクリーンの背面で生成し、穿孔を通して透過す
ることが可能になっている。しかしながら、この方法は、通常、スクリーンの穿孔により
一部の視覚信号が損なわれるので、スクリーンを介して伝搬する信号の音声品質、または
投影スクリーンの視覚品質を犠牲にして成り立っている。
【0294】
本開示は、上述した従来の方法を向上させる代替的な音響エネルギー生成の解決策とし
て、静電スピーカを提案する。静電スピーカは、静電場内に懸架される薄膜を振動させて
、振動音波を作成することによって動作する、音声生成装置である。一般に、膜は、プラ
スチックなどの薄い可撓性材料からなり、第2の導電性材料で覆われるか、またはそれと
織り合わせられる。次いで、複合膜を導電性グリッドの間に配置して、膜の両側に小さい
間隙を残す。次いで、所望の音声データに対応する電気信号を使用して、電気グリッドの
対応する部分に沿って電流を駆動し、これが次に、生成された電界の下で膜を振動させ、
聴覚信号を形成する空気振動を生成する。
【0295】
図44は、静電スピーカ4400の必須コンポーネントの図を例解する。ダイヤフラム
4401は、導電性であり、かつ電極ワイヤ4403の1つ以上の対によって提供される
電界を提供する電極4402からなる2つの導電性グリッドの間に懸架される。ダイヤフ
ラムは、ワイヤ4404によって供給される電位電圧に保持され、電圧が電極に印加され
たときに変形し、振動音波を生成する。導電性グリッドは、単一の導電性平面の一組の開
口であり得る。
図53は、導電性ダイヤフラム5301を取り囲む、単一対の連続する導
電性平面5302内の一組の透明な開口5305からなる、静電スピーカシステムに使用
される単一電極の一実施形態の一実施形態を例解する。各電極対およびダイヤフラムはま
た、一対の導電性平面を一緒に形成する複数の個別制御のグリッド対の形態もとり得る。
図54は、すべてが別々に駆動され得る、
図53からの4つの同じモジュール5300を
備える静電スピーカの図を例解する。
【0296】
上述のように、任意のディスプレイ、ホログラフィック、またはそれ以外のものの場合
は、多くの場合、可視スピーカを導入することなく音声を組み込むための方法に関する課
題が存在する。スピーカをスクリーンの背面に隠すための他の方法としては、音響を目に
見えない位置に配置する能力のために、通常、音質および画像輝度をトレードオフする、
穿孔スクリーンならびにいくつかの他の技術が挙げられる。これは、直接放出型ディスプ
レイを含む大型のシステムが、多くの場合大型で、厚く、電子機器で満たされているビデ
オ壁の用途の場合に特に問題となり、スクリーンの背面に音響を配置する能力を、不可能
ではないにしても、非常に困難にする。本発明者らは、大型ディスプレイの現場に関する
音響問題を解決するための異なる手法を提案し、該手法では、ディスプレイ表面の上に改
良型の静電ダイヤフラムを活用し、また、静電材料のコンポーネントが、ディスプレイ表
面を通過するように、または隣接するタイルの間をデイジーチェーンするように提供され
た電気配線を有する、シームレスなタイル化能力を提供する。静電素子は、細い穿孔導電
性材料の間に挟まれるダイヤフラム(2~20um)のために、極めて薄いポリマーを活
用する。提案された設計では、穿孔は、以下のいずれかのパターン構成、すなわち、ピク
セルレイアウト、4D光学レイアウト、またはLEDダイオードレイアウトに従うか、ま
たは所望のパターンを有する任意の他の構成に従う。この手法によって、現在、導電性材
料内の穿孔の各々に十分な密度および間隔を提供して、下層のディスプレイ表面からの釣
り合ったパターンにマッチする、光学的に透明な素子を構築することが実現可能である。
さらに、静電システムの指向性のため、タイル状の素子の各々について、または領域毎に
変調/入力信号を変更することによって、音場を生成することがさらに可能である。これ
は、提案されたシステムの指向制御のレベルおよび透過の性質により、従来の音響をはる
かに超えて、能力をさらに向上させる。追加の一実施形態では、ホログラフィックディス
プレイシステムのためのウェーブガイド・アレイ内に静電素子を直接製作し、同時に製造
することが可能である。
【0297】
図45は、静電スピーカ素子が組み込まれたエネルギー投影システム4500の側面図
を例解する。
図45では、エネルギー源システム4510は、導波路4515のアレイを
備えるエネルギー投影システム4514介してエネルギー位置4511からエネルギーを
指向するように構成される。各導波路は、導波路4515のうちの1つについて4521
として示される、一組の投影経路を投影し、各投影経路は、その対応するエネルギー源位
置4511の位置によって少なくとも決定される。ダイヤフラム4501の位置を制御す
る導電性グリッド4502は、ワイヤ4503に印加される電圧によって駆動される。グ
リッドの開口が導波路4515と一致するように配設される。導電性グリッドの可能な形
状を
図53に5302として示す。導波路4515によって投影されるエネルギーは、大
幅な損失を伴うことなく、グリッドの開口を通過し、ダイヤフラム4501を通過する。
例えば、投影される可視電磁エネルギー4521の場合、ダイヤフラムは、比較的透明な
ITOをコーティングしたPET材料であり得る。電圧線は、穿孔され、融合された適切
な位置を介して提供され得るか、または別様にエネルギー投影システムに提供され得る。
【0298】
図46は、エネルギー4621を投影するエネルギー源4632を備えるエネルギー源
システム4631から単になる、エネルギーディスプレイ装置4600を例解する。各エ
ネルギー源は、エネルギー源位置4632に整列させたそれらの開口を有する電極460
2によって挟まれた、透明な静電ダイヤフラム4601で覆われている。一実施形態では
、ディスプレイ装置4600は、電磁エネルギーに加えて音声の機械的エネルギーを投影
する静電スピーカによって増強される、各エネルギー源位置4632にダイオードを有す
る、従来のLEDビデオ壁であり得る。実施形態では、静電スピーカは、独立して駆動す
ることができる、
図54に例解する数多くの個々の領域から作製することが可能である。
かかるモジュールのアレイを使用して、指向性音声を生成するように構成することができ
る超音波指向表面のアレイを生成することができる。別の実施形態では、アレイにわたる
位相遅延および振幅変動は、ディスプレイの前面に触覚形状を作成するのを支援すること
ができる。
【0299】
図47は、隣接する導波路間のエネルギー抑制要素として、静電スピーカの穿孔導電性
素子を一体化する4Dエネルギー投影システム4700の一部分を例解する。エネルギー
投影システム4700は、複数のエネルギー源位置、ならびにエネルギー投影導波路47
21および4722からなるエネルギー源システム4710を備える。導波路とエネルギ
ー源システムとの間には、導波路と一致して配設された導電性平面の開口を有し、導波路
の間に配置された導電性素子4702を有する静電スピーカ、および導波路から投影され
たエネルギーを透過するダイヤフラム4701が挟まれている。一実施形態では、導電性
平面の開口は、導波路の開口と一致して配設される。エネルギー源システム4710は、
導波路4715の第1の側面のエネルギー源位置4711と、導波路4715の第2の側
面のその対応する伝搬経路4721と、を備える。エネルギー源システム4710はまた
、導波路4716の第1の側面のエネルギー源位置4712と、導波路4716の第2の
側面の対応するエネルギー伝播経路4722と、を有する。導波路4715の開口を通過
しない、位置4711からのエネルギー4726の一部分は、静電スピーカの導電性層4
702Aおよび4702Bのうちの最も近い一部分の少なくとも1つによって遮られる。
この導電性構造体はまた、それぞれの導波路4716の開口を通過しない、エネルギー位
置4712からの、隣接するエネルギー4727の一部分を部分的に。このようにして、
いくつかの実施形態では、静電スピーカの導体は、上述したバッフル構造体の場所および
機能をとることができるエネルギー抑制要素として作用する。
【0300】
図48は、多層の導波路素子の間で、ウェーブガイド・アレイ構造体内のエネルギー抑
制要素として、静電スピーカの穿孔導電素子を一体化する、4Dエネルギー投影システム
4800の一部分を例解する。エネルギー投影システム4800は、多数のエネルギー源
位置からなるエネルギー源システム4810と、2つの導波路基板4818および481
9に装着された2素子の導波路4815と、を備える。導波路基板の間には、静電スピー
カの導電性グリッド4802およびダイヤフラム4801の対が埋設されている。エネル
ギー位置4811からのエネルギーは、導波路4815によってエネルギー投影経路48
21に投影される。関連する導波路4815の有効な開口を通過しない、エネルギー位置
4811からのエネルギーの一部分は、
図47に示す遮断に類似して、導波路の開口を取
り囲む静電スピーカ導体の少なくとも1つの一部分によって遮られる。本開示の一実施形
態は、システム4800の導波路であり、静電スピーカが導波路のアレイ内に埋設され、
導波路と関連付けられたエネルギー源位置に由来するがその導波路の開口を通って流れな
いエネルギーの一部分を遮るエネルギー抑制構造体を形成する導電性素子を有する。
【0301】
図49は、モジュール式静電スピーカシステム4900の1つのモジュールの一実施形
態を例解する。ダイヤフラム4901は、2対の電極4902の間に懸架され、各電極は
、それと並列に配置された類似するモジュールの電極に接触し得る、導電性スタブリード
4903を特徴とする。
図50は、導波路基板5018に装着された導波路5015のア
レイの前に配置されたアセンブリに配置された複数の静電スピーカモジュール4900の
一実施形態を例解する。この構造体は、音声および別の形態のエネルギーの両方を投影す
るシームレスなデュアルエネルギー面を作成するために、静電スピーカ構造体が、モジュ
ール式であり得ること、およびエネルギー指向システムのモジュール式タイルに装着され
得ることを示す。
【0302】
図51は、4Dエネルギーフィールド、ならびに静電スピーカによって生成された振動
音波を投影する、モジュール式4Dのエネルギーフィールドパッケージの一実施形態を例
解する。これは、
図45に示されるエネルギー指向システム4500のモジュール式のバ
ージョンである。エネルギー源システム5110は、エネルギー源位置5111および5
111Aを備える。導波路5115Aは、導波路5115Aの開口に入射する特定のエネ
ルギー位置5111Aからのエネルギーを、少なくともエネルギー位置5111Aの位置
に依存する伝搬経路5121に導く。各導波路5115および関連するピクセル5111
は、二次元(2D)位置座標を表し、各関連する伝搬経路5121は、2D角度座標を表
し、これらは一緒に、位置5111から投影されるエネルギーの4D座標を形成する。少
なくとも1つの実施形態では、エネルギー抑制要素は、特定の導波路5115に関連する
エネルギー源に由来するが、特定の導波路の開口を通って進行しない、光の一部分を遮り
得る。静電スピーカ素子は、電極5102の対の間に懸下された、エネルギー源システム
5110のエネルギーを透過するダイヤフラム5101を備える。モジュールの境界にあ
る電極5102上の導電性スタブ5103は、導体を、並列に装着された隣接するモジュ
ール5100と接続することを可能にする。構造体5131は、モジュール5100のた
めの電気的接続および機械的装着を表す。
【0303】
図52は、壁5232に装着された静電スピーカ5100を有する複数の4Dエネルギ
ーフィールドパッケージからなるモジュール式エネルギー投影壁の一実施形態を例解する
。各モジュールは自律的であり、かかるシステムを容易に組み立てて、保守することを可
能にする。装着壁5232は、平面、湾曲、または多面であり得る。加えて、各モジュー
ル5101のダイヤフラムは、隣接するモジュールからのダイヤフラムと接続する場合、
またはしない場合がある。異なる実施形態では、各モジュールの一組の接点5102は、
隣接するモジュールからの接点と接触する場合、またはしない場合がある。一実施形態で
は、各モジュール5100は、
図54に示すような構成を有する一対の穿孔電極平面を有
する独立した静電スピーカとして機能し得、導電性材料5302の開口5305は、エネ
ルギー投影導波路に整列される。異なる実施形態において、静電スピーカと組み込まれた
複数の4Dエネルギーパッケージからなる、エネルギー投影壁5200の静電スピーカモ
ジュールのすべての導体が接触して、一対で単一の大きい穿孔導体平面を形成する。
図5
5は、4つのより小さい静電スピーカ5300の組み合わせ領域を有する導電性素子対お
よび静電スピーカ5500のダイヤフラムの一実施形態を例解する。このより大きい静電
スピーカは、導波路と一致する開口5505を有する導電性プレート5502と、単一の
ダイヤフラム5501と、を有する。本議論は、静電スピーカ素子を有するモジュール式
4Dエネルギーフィールドパッケージからなるエネルギー投影壁を対象にしているが、こ
れらの実施形態はまた、単一のシームレスなエネルギー面ならびにエネルギー・リレーを
備えるものを含む、異なるタイプのエネルギー投影システムにも当てはまることが認識さ
れるであろう。
【0304】
静電スピーカを備える任意のエネルギー投影システムの場合、音声ならびにエネルギー
フィールドを生成することが可能である。
図56は、ホログラフィックミュージシャン5
651を投影し、同時に音楽5652を演奏している、一体型静電スピーカを備えた明視
野ディスプレイの前にダンサー5661を含むシーン5600の一実施形態を例解する。
【0305】
縫い目を伴う、
図54に示される構造体を有する複数の隣接するモジュールの電極構成
を伴う独立した静電スピーカを有する各4Dエネルギーフィールドモジュールによって、
各ダイヤフラムを独立して制御して、超音波機械的エネルギーを生成することが可能であ
る。一実施形態では、一体型静電スピーカを有する任意のエネルギー指向システムは、シ
ームレスなエネルギー面を備えるシステムを含む、
図54に示すような複数の独立して駆
動される静電スピーカ領域を有するように構成することができる。各静電スピーカ領域は
、超音波エネルギーを独立して投影することができる。超音波機械的エネルギーを投影す
る独立した位置の、その結果得られる空間的に分離されたアレイは、音声を指向するか、
または空中で三次元触覚の形状および表面を作成するように構成することができる。いく
つかの例では、アレイにわたる位相遅延および振幅変動は、かかる触覚の作成を支援する
ことができる。
音場と共に空中に作成される体積触覚表面は、ホログラフィックオブジェクトと一致する
ように投影され得る。
図57は、
図54に例解する複数の独立して制御される静電スピー
カ領域を有する静電スピーカシステムを備えたエネルギー投影装置4500の一実施形態
を例解する。5761A、5761B、および5761Cの静電スピーカモジュールは、
それぞれが超音波エネルギーを生成するワイヤ対5762A、5762B、および576
2Cのそれぞれに電圧を部分的に駆動することによって、独立して駆動される。ディスプ
レイ表面上のすべての位置からのこの投影された機械的エネルギーを使用して、ホログラ
フィック
図5751の差し出した手5752に対応する触覚表面を空間内に生成すること
ができる。その結果、この例では、独立して駆動される静電スピーカ素子のアレイと共に
構成されたエネルギー投影装置4500は、人のホログラム5751、ならびに視認者5
761には手のように感じる触覚表面5752を投影する。
【0306】
本開示の原理的な特徴は、本開示の範囲から逸脱することなく様々な実施形態の中で使
用することができることを理解されたい。当業者は、日常的な実験だけを用いて、本明細
書に記載された特定の手順に対する多くの等価物を認識するか、または特定することがで
きるであろう。かかる等価物は、本開示の範囲内にあるとみなされ、特許請求の範囲によ
り網羅される。
【0307】
さらに、本明細書における節の見出しは、37CFR1.77に基づく示唆との一貫性
を持たせるために、またはそれ以外では構成上の手がかりを提供するために、提供されて
いる。これらの見出しは、本開示に由来し得る任意の特許請求の範囲に記載された本発明
(複数可)を限定または特徴付けるものではない。具体的には、一例として、見出しが「
発明の分野」と称していても、かかる特許請求の範囲は、いわゆる技術分野を説明するた
めのこの見出しの文言によって限定されるべきではない。さらに、「発明の背景」の節に
おける技術の説明は、技術が本開示内の任意の発明(複数可)の先行技術であることを認
めるものと解釈されるべきではない。「概要」は、論点となる特許請求の範囲に記載され
た本発明(複数可)の特徴付けとは、決してみなされない。さらに、本開示内での単数形
の「発明」の言及は、本開示において単一の新規性のみ存在すると主張するために使用さ
れるべきではない。複数の発明が、本開示に由来する複数の特許請求の範囲の制限に従っ
て記載されてもよく、したがって、かかる特許請求の範囲は、それによって保護される本
発明(複数可)およびそれらの等価物を定義する。すべての例では、かかる請求項の範囲
は、本開示に照らしてそれら自体のメリットを考慮されるであろうが、本明細書内で記載
された見出しによって制約されるべきではない。
【0308】
特許請求の範囲および/または明細書中の「備える(comprising)」という
用語と併せて使用されるときに使用される「1つ(a)」または「1つ(an)」という
語は、「1つ(one)」を意味し得るが、それはまた、「1つ以上(one or m
ore)」、「少なくとも1つ(at least one)」、および「1つまたは2
つ以上(one or more than one)」の意味とも矛盾しない。特許請
求の範囲の中で使用される「または(or)」という用語は、代替物のみに明示的に言及
せず、または代替物が相互に排他的でない限り、「および/または(and/or)」を
意味するように使用されているが、本開示は、代替物のみ、および「および/または」を
指す定義を支持する。本出願全体を通じて、「約(about)」という用語は、1つの
値が、装置の固有の誤差ばらつきを含むことを示すために使用され、方法は、その値、ま
たは研究課題の間に存在するばらつきを決定するために採用されている。一般に、ただし
前述の考察に対する対象であるが、「約」または「実質的に(substantiall
y)」などの近似の語により修飾された本明細書中の値は、記述された値から、少なくと
も±1、2、3、4、5、6、7、10、12、または15%だけ変化する可能性がある
。
【0309】
本明細書および請求項(複数可)で使用されているように、単語「備える(compr
ising)」(ならびに「comprise」および「comprises」などの任
意の形式の備える)、「有する(having)」(ならびに「have」および「ha
s」などの任意の形式の有する)、「含む(including)」(ならびに「inc
ludes」および「include」などの任意の形式の含む)、または「conta
ining」(ならびに「contains」および「contain」などの任意の形
式の包含する)は、包括的または開放的、追加的、引用されていない要素または方法ステ
ップを排除しない。
【0310】
「そのとき(at the time)」、「同等(equivalent)」、「間
中(during)」、「完全(complete)」等の比較、測定、およびタイミン
グに関する単語は、「実質的にそのとき(substantially at the
time)」、「実質的に同等(substantially equivalent)
」、「実質的に~間中(substantially during)」、「実質的に完
全(substantially complete)」等を意味すると理解されるべき
であり、ここで、「実質的に(substantially)」とは、そのような比較、
測定、およびタイミングが、暗黙のうちに、または明示的に記述された所望の結果を達成
するために、実用的であることを意味している。「近く(near)」、「近接する(p
roximate to)」、「隣接する(adjacent to)」などの要素の相
対的位置に関係する単語は、それぞれのシステム要素の相互作用に実質的な影響を及ぼす
のに十分近いことを意味するものとする。近似の他の言葉は、同様に、そのように変更さ
れたとき、必ずしも絶対的または完全であるとはみなされないが、存在しているとしてそ
の条件を指定することを保証するために、当業者にとっては十分近いとみなされるであろ
うということが理解される条件を指す。記述が変わる可能性の程度は、どのように大きな
変化がもたらされるかに依存し、当業者であれば、修正されていない特徴の要求された特
性および可能性を依然として有するような修正された特徴を認識するであろう。
【0311】
本明細書で使用される用語「またはそれらの組み合わせ」は、その用語に先行する列挙
された項目のすべての順列および組み合わせを指す。例えば、「A、B、C、またはそれ
らの組み合わせ」は、A、B、C、AB、AC、BC、またはABCのうちの少なくとも
1つを含むことを意図しており、特定の文脈で順番が重要である場合には、BA、CA、
CB、CBA、BCA、ACB、BAC、またはCABも同様である。この例を続けると
、BB、AAA、AB、BBC、AAABCCCC、CBBAAA、CABABBなどの
ような1つ以上の項目または用語の繰り返しを含む組み合わせが明示的に含まれる。当業
者であれば、文脈から明らかでない限り、典型的には、任意の組み合わせにおける項目ま
たは用語の数に制限はないことを理解するであろう。
【0312】
本明細書に開示および請求された組成物および/または方法のすべては、本開示に照ら
して過度の実験をすることなく作製および実行することができる。本開示の組成物および
方法は、好ましい実施形態の観点から記載されているが、組成物および/または方法に対
して、ならびに本明細書に記載された方法のステップまたは一連のステップにおいて、本
開示の概念、趣旨および範囲から逸脱することなく、バリエーションを適用することがで
きることは、当業者にとって明らかであろう。当業者に明らかなこのような類似の置換お
よび修飾はすべて、添付の特許請求の範囲によって定義される開示の趣旨、範囲および概
念の範囲内であるとみなされる。
【手続補正書】
【提出日】2024-01-29
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エネルギー・リレーであって、
第1のモジュールと、第2のモジュールと、を備え、前記第1のモジュールが、前記エネルギー・リレーの横方向平面内に、第1のコンポーネント設計構造体および第2のコンポーネント設計構造体の配置を備え、前記第2のモジュールが、前記エネルギー・リレーの前記横方向平面内に、第3のコンポーネント設計構造体および第4のコンポーネント設計構造体の配置を備え、
前記第1および第2のコンポーネント設計構造体がどちらも、前記横方向平面に対して垂直である長手方向平面に沿って、第1のエネルギー領域に属するエネルギーを輸送するように構成され、前記第3および第4のコンポーネント設計構造体がどちらも、前記横方向平面に対して垂直である前記長手方向平面に沿って、前記第1のエネルギー領域とは異なる第2のエネルギー領域に属するエネルギーを輸送するように構成され、前記第1のモジュールが、前記第1のエネルギー領域について、前記長手方向平面において前記横方向平面よりも大幅に高い輸送効率を有し、前記第2のモジュールが、前記第2のエネルギー領域について、前記長手方向平面において前記横方向平面よりも大幅に高い輸送効率を有する、エネルギー・リレー。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0312
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0312】
本明細書に開示および請求された組成物および/または方法のすべては、本開示に照らして過度の実験をすることなく作製および実行することができる。本開示の組成物および方法は、好ましい実施形態の観点から記載されているが、組成物および/または方法に対して、ならびに本明細書に記載された方法のステップまたは一連のステップにおいて、本開示の概念、趣旨および範囲から逸脱することなく、バリエーションを適用することができることは、当業者にとって明らかであろう。当業者に明らかなこのような類似の置換および修飾はすべて、添付の特許請求の範囲によって定義される開示の趣旨、範囲および概念の範囲内であるとみなされる。
さらに下記実施形態が含まれてよい。
[項目1]
エネルギー・リレーであって、
第1のモジュールと、第2のモジュールと、を備え、上記第1のモジュールが、上記エネルギー・リレーの横方向平面内に、第1のコンポーネント設計構造体および第2のコンポーネント設計構造体の配置を備え、上記第2のモジュールが、上記エネルギー・リレーの上記横方向平面内に、第3のコンポーネント設計構造体および第4のコンポーネント設計構造体の配置を備え、
上記第1および第2のコンポーネント設計構造体がどちらも、上記横方向平面に対して垂直である長手方向平面に沿って、第1のエネルギー領域に属するエネルギーを輸送するように構成され、上記第3および第4のコンポーネント設計構造体がどちらも、上記横方向平面に対して垂直である上記長手方向平面に沿って、上記第1のエネルギー領域とは異なる第2のエネルギー領域に属するエネルギーを輸送するように構成され、上記第1のモジュールが、上記第1のエネルギー領域について、上記長手方向平面において上記横方向平面よりも大幅に高い輸送効率を有し、上記第2のモジュールが、上記第2のエネルギー領域について、上記長手方向平面において上記横方向平面よりも大幅に高い輸送効率を有する、エネルギー・リレー。
[項目2]
上記エネルギー・リレーが、対向する第1および第2の表面を備え、上記第1および第2の表面が異なる表面積を有し、上記エネルギー・リレーが、上記第1および第2の表面を通って延在する伝搬経路に沿って、エネルギーの上記第1および第2のドメインをリレーするように構成される、項目1に記載のエネルギー・リレー。
[項目3]
上記エネルギー・リレーが、上記第1および第2の表面の傾斜表面接続縁部をさらに備え、上記エネルギー・リレーが、少なくとも上記第1または第2のドメインのエネルギーがそれぞれの伝搬経路に沿ってリレーされるときに、該ドメインに拡大または縮小のいずれかを適用する、項目2に記載のエネルギー・リレー。
[項目4]
上記エネルギー・リレーが、少なくとも第1の表面と、第2の表面と、第3の表面と、を備え、上記エネルギー・リレーが、上記第1および第2の表面を通って延在する第1の複数のエネルギー伝播経路に沿って、上記第1のドメインのエネルギーをリレーするように、ならびに上記第1および第3の表面を通って延在する第2の複数のエネルギー伝播経路に沿って、上記第2のドメインのエネルギーをリレーするように構成され、
上記第1および第2の複数のエネルギー伝播経路が、上記第1の表面においてインターリーブされる、項目1に記載のエネルギー・リレー。
[項目5]
上記第2および第3の表面が、同一平面上にあり、上記第1の表面と平行であり、かつ実質的に異なる位置に配置される、項目4に記載のエネルギー・リレー。
[項目6]
上記第1、第2、第3、および第4のコンポーネント設計構造体が、上記第2および第3の表面が実質的に異なる位置にあることを可能にする可撓性を備える、項目4に記載のエネルギー・リレー。
[項目7]
上記第1および第2の複数の伝搬経路が、実質的に非平行である、項目4に記載のエネルギー・リレー。
[項目8]
上記第1のモジュールが、上記エネルギー・リレーの横方向平面内に、実質的に非ランダムパターンで、上記第1および第2のコンポーネント設計構造体の配置を備え、
上記第2のモジュールが、上記エネルギー・リレーの上記横方向平面内に、実質的に非ランダムパターンで、上記第3および第4のコンポーネント設計構造体の配置を備える、項目1に記載のエネルギー・リレー。
[項目9]
上記第1および第2のコンポーネント設計構造体が、実質的に類似する第1の設計特性および実質的に異なる第2の設計特性を備え、上記第3および第4のコンポーネント設計構造体が、実質的に類似する第1の設計特性および実質的に異なる第2の設計特性を備える、項目8に記載のエネルギー・リレー。
[項目10]
上記第1の設計特性が、上記エネルギー・リレーの横方向寸法の断面サイズを含み、上記第2の設計特性が、屈折率を含む、項目9に記載のエネルギー・リレー。
[項目11]
上記第1の設計特性が、上記エネルギー・リレーの上記横方向寸法の断面サイズを含み、上記第2の設計特性が、音響インピーダンスを含む、項目9に記載のエネルギー・リレー。
[項目12]
上記第1のエネルギー領域が、電磁スペクトルの第1の帯域を備え、上記第2のエネルギー領域が、上記電磁スペクトルの第2の帯域を備える、項目8に記載のエネルギー・リレー。
[項目13]
上記第1のエネルギー領域が、電磁エネルギーを備え、上記第2のエネルギー領域が、機械的エネルギーを備える、項目8に記載のエネルギー・リレー。
[項目14]
上記第1および第2のコンポーネント設計構造体が、実質的に類似する第1の設計特性および実質的に異なる第2の設計特性を備え、上記第3および第4のコンポーネント設計構造体が、実質的に類似する第1の設計特性および実質的に異なる第3の設計特性を備える、項目8に記載のエネルギー・リレー。
[項目15]
上記第1の設計特性が、上記エネルギー・リレーの上記横方向寸法の断面サイズを含み、上記第2の設計特性が、屈折率を含み、および上記第3の設計特性が、音響インピーダンスを含む、項目14に記載のエネルギー・リレー。
[項目16]
上記第1のモジュールが、上記エネルギー・リレーの横方向平面内に、実質的に非ランダムパターンで、上記第1および第2のコンポーネント設計構造体の配置を備え、上記第2のモジュールが、上記エネルギー・リレーの上記横方向平面内に、実質的にランダムなパターンで、上記第3および第4のコンポーネント設計構造体の配置を備える、項目1に記載のエネルギー・リレー。
[項目17]
上記第1および第2のコンポーネント設計構造体が、実質的に類似する第1の設計特性および実質的に異なる第2の設計特性を備え、上記第3および第4のコンポーネント設計構造体が、実質的に類似する第1の設計特性および実質的に異なる第2の設計特性を備える、項目16のエネルギー・リレー。
[項目18]
上記第1の設計特性が、上記エネルギー・リレーの上記横方向寸法の断面サイズを含み、上記第2の設計特性が、屈折率を含む、項目17に記載のエネルギー・リレー。
[項目19]
上記第1の設計特性が、上記エネルギー・リレーの上記横方向寸法の断面サイズを含み、上記第2の設計特性が、音響インピーダンスを含む、項目17に記載のエネルギー・リレー。
[項目20]
上記第1のエネルギー領域が、上記電磁スペクトルの第1の帯域を備え、上記第2のエネルギー領域が、上記電磁スペクトルの第2の帯域を備える、項目16に記載のエネルギー・リレー。
[項目21]
上記第1のエネルギー領域が、電磁エネルギーを備え、上記第2のエネルギー領域が、機械的エネルギーを備える、項目16に記載のエネルギー・リレー。
[項目22]
上記第1および第2のコンポーネント設計構造体が、実質的に類似する第1の設計特性および実質的に異なる第2の設計特性を備え、上記第3および第4のコンポーネント設計構造体が、実質的に類似する第1の設計特性および実質的に異なる第3の設計特性を備える、項目16に記載のエネルギー・リレー。
[項目23]
上記第1の設計特性が、上記エネルギー・リレーの上記横方向寸法の断面サイズを含み、上記第2の設計特性が、屈折率を含み、および上記第3の設計特性が、音響インピーダンスを含む、項目22に記載のエネルギー・リレー。
[項目24]
上記第1のモジュールが、上記エネルギー・リレーの横方向平面内に、実質的にランダムなパターンで、上記第1および第2のコンポーネント設計構造体の配置を備え、上記第2のモジュールが、上記エネルギー・リレーの上記横方向平面内に、実質的にランダムなパターンで、上記第3および第4のコンポーネント設計構造体の配置を備える、項目1に記載のエネルギー・リレー。
[項目25]
上記第1および第2のコンポーネント設計構造体が、実質的に類似する第1の設計特性および実質的に異なる第2の設計特性を備え、上記第3および第4のコンポーネント設計構造体が、実質的に類似する第1の設計特性および実質的に異なる第2の設計特性を備える、項目24に記載のエネルギー・リレー。
[項目26]
上記第1の設計特性が、上記エネルギー・リレーの上記横方向寸法の断面サイズを含み、上記第2の設計特性が、屈折率を含む、項目25に記載のエネルギー・リレー。
[項目27]
上記第1の設計特性が、上記エネルギー・リレーの上記横方向寸法の断面サイズを含み、上記第2の設計特性が、音響インピーダンスを含む、項目25に記載のエネルギー・リレー。
[項目28]
上記第1のエネルギー領域が、上記電磁スペクトルの第1の帯域を備え、上記第2のエネルギー領域が、上記電磁スペクトルの第2の帯域を備える、項目24に記載のエネルギー・リレー。
[項目29]
上記第1のエネルギー領域が、電磁エネルギーを備え、上記第2のエネルギー領域が、機械的エネルギーを備える、項目24に記載のエネルギー・リレー。
[項目30]
上記第1および第2のコンポーネント設計構造体が、実質的に類似する第1の設計特性および実質的に異なる第2の設計特性を備え、上記第3および第4のコンポーネント設計構造体が、実質的に類似する第1の設計特性および実質的に異なる第3の設計特性を備える、項目24に記載のエネルギー・リレー。
[項目31]
上記第1の設計特性が、上記エネルギー・リレーの上記横方向寸法の断面サイズを含み、上記第2の設計特性が、屈折率または音響インピーダンスのうちの1つを含み、上記第3の設計特性が、屈折率または音響インピーダンスのうちの1つを含む、項目30に記載のエネルギー・リレー。
[項目32]
エネルギー・リレーであって、
上記エネルギー・リレーの横方向平面内に第1のコンポーネント設計構造体および第2のコンポーネント設計構造体の配置を備える第1のモジュールと、
エネルギー・リレー材料と、を備え、
上記第1のモジュールおよび上記エネルギー・リレー材料が、上記エネルギー・リレーの上記横方向平面にわたって分布し、
上記第1および第2のコンポーネント設計構造体がどちらも、上記横方向平面に対して垂直である長手方向平面に沿って、第1のエネルギー領域に属するエネルギーを輸送するように構成され、上記エネルギー・リレー材料が、上記横方向平面に対して垂直である長手方向平面に沿って、上記第1のエネルギー領域とは異なる第2のエネルギー領域に属するエネルギーを輸送するように構成され、上記第1のモジュールが、上記第1のエネルギー領域について、上記長手方向平面において上記横方向平面よりも大幅に高い輸送効率を有し、上記エネルギー・リレー材料が、上記第2のエネルギー領域について、上記長手方向平面において上記横方向平面よりも大幅に高い輸送効率を有する、エネルギー・リレー。
[項目33]
上記第1のモジュールが、上記エネルギー・リレーの横方向平面内に、実質的に非ランダムパターンで、上記第1および第2のコンポーネント設計構造体の配置を備える、項目32に記載のエネルギー・リレー。
[項目34]
上記第1および第2のコンポーネント設計構造体が、実質的に類似する第1の設計特性および実質的に異なる第2の設計特性を備える、項目33に記載のエネルギー・リレー。
[項目35]
上記第1の設計特性が、上記エネルギー・リレーの上記横方向寸法の断面サイズを含み、上記第2の設計特性が、屈折率を含む、項目34に記載のエネルギー・リレー。
[項目36]
上記第1の設計特性が、上記エネルギー・リレーの上記横方向寸法の断面サイズを含み、上記第2の設計特性が、音響インピーダンスを含む、項目34に記載のエネルギー・リレー。
[項目37]
上記第1のエネルギー領域が、上記電磁スペクトルの第1の帯域を備え、上記第2のエネルギー領域が、上記電磁スペクトルの第2の帯域を備え、上記第1および第2の帯域の少なくとも一部分が重複しない、項目33に記載のエネルギー・リレー。
[項目38]
上記第1のエネルギー領域が、電磁エネルギーを備え、上記第2のエネルギー領域が、機械的エネルギーを備える、項目33に記載のエネルギー・リレー。
[項目39]
上記第2のエネルギー領域が、電気エネルギーを備える、項目33に記載のエネルギー・リレー。
[項目40]
上記第1のモジュールが、上記エネルギー・リレーの横方向平面内に、実質的にランダムなパターンで、上記第1および第2のコンポーネント設計構造体の配置を備える、項目32に記載のエネルギー・リレー。
[項目41]
上記第1および第2のコンポーネント設計構造体が、実質的に類似する第1の設計特性および実質的に異なる第2の設計特性を備える、項目40に記載のエネルギー・リレー。
[項目42]
上記第1の設計特性が、上記エネルギー・リレーの上記横方向寸法の断面サイズを含み、上記第2の設計特性が、屈折率を含む、項目41に記載のエネルギー・リレー。
[項目43]
上記第1の設計特性が、上記エネルギー・リレーの上記横方向寸法の断面サイズを含み、上記第2の設計特性が、音響インピーダンスを含む、項目41に記載のエネルギー・リレー。
[項目44]
上記第1のエネルギー領域が、上記電磁スペクトルの第1の帯域を備え、上記第2のエネルギー領域が、上記電磁スペクトルの第2の帯域を備え、上記第1および第2の帯域の少なくとも一部分が重複しない、項目40に記載のエネルギー・リレー。
[項目45]
上記第1のエネルギー領域が、電磁エネルギーを備え、上記第2のエネルギー領域が、機械的エネルギーを備える、項目40に記載のエネルギー・リレー。
[項目46]
上記第2のエネルギー領域が、電気エネルギーを備える、項目40に記載のエネルギー・リレー。
[項目47]
エネルギー・リレーを形成する方法であって、
上記エネルギー・リレーの長手方向平面に沿って、第1のエネルギー領域に属するエネルギーを輸送するように構成された第1のエネルギー・リレー材料を提供することと、
上記第1のエネルギー・リレー材料に1つ以上の機械的開口部を形成することであって、上記1つ以上の機械的開口部が、上記長手方向平面に沿って実質的に配向されている、形成することと、
第2のエネルギー・リレー材料を上記1つ以上の機械的開口部に組み込むことであって、上記第2のエネルギー・リレー材料が、上記エネルギー・リレーの上記長手方向平面に沿って、上記第1のエネルギー領域とは異なる第2のエネルギー領域に属するエネルギーを輸送するように構成される、組み込むことと、を含み、
上記エネルギー・リレーが、上記第1および第2のエネルギー領域について、上記長手方向平面において、上記長手方向平面に対して垂直である横方向平面よりも大幅に高い輸送効率を有する、方法。
[項目48]
上記第1のエネルギー領域が、上記電磁スペクトルの第1の帯域を備え、上記第2のエネルギー領域が、上記電磁スペクトルの第2の帯域を備え、上記第1および第2の帯域の少なくとも一部分が重複しない、項目47に記載の方法。
[項目49]
上記第1のエネルギー領域が、電磁エネルギーを備え、上記第2のエネルギー領域が、音響機械的エネルギーを備える、項目47に記載の方法。
[項目50]
上記第2のエネルギー・リレー材料が、上記第1のエネルギー領域に属するエネルギーを反射するようにさらに構成され、上記第1のエネルギー・リレー材料が、上記第2のエネルギー領域に属するエネルギーを反射するようにさらに構成される、項目47に記載の方法。
[項目51]
上記第2のエネルギー・リレー材料が、空気を含む、項目47に記載の方法。
[項目52]
上記第2のエネルギー・リレー材料が、可撓性リレー材料を含む、項目47に記載の方法。
[項目53]
上記第1および第2のエネルギー・リレー材料がどちらも、実質的に同じ材料を含む、項目47に記載の方法。
[項目54]
上記第1および第2のエネルギー・リレー材料がどちらも、複数の1つ以上のコンポーネント設計粒子を含む、項目47に記載の方法。
[項目55]
エネルギー・リレーを形成するための方法であって、
上記エネルギー・リレーの長手方向平面に沿って、それぞれ、第1および第2のエネルギー領域に属するエネルギーを輸送するように構成された複数の第1および第2のエネルギー・リレー材料を提供することと、
上記長手方向平面に対して垂直である、上記エネルギー・リレーの横方向平面に、あるパターンで、上記複数の第1および第2のエネルギー・リレー材料を配置することと、
上記エネルギー・リレーの上記横方向平面内の第1および第2のエネルギー・リレー材料の上記実質的に非ランダムパターンを維持しながら、上記第1および第2のエネルギー・リレー材料の配置を、融合させた構造体に処理することと、を含み、
上記エネルギー・リレーが、上記長手方向平面において上記横方向平面よりも大幅に高いエネルギー輸送効率を有する、方法。
[項目56]
処理することが、以下のステップ、すなわち、
圧縮力を上記配置に適用すること、
熱を上記配置に適用すること、
冷却を上記配置に適用すること、および
上記配置上で化学反応を実行すること、のうちの少なくとも1つを実行することを含む、項目55に記載の方法。
[項目57]
上記第1のエネルギー領域が、上記電磁スペクトルの第1の帯域を備え、上記第2のエネルギー領域が、上記電磁スペクトルの第2の帯域を備え、上記第1および第2の帯域の少なくとも一部分が重複しない、項目55に記載の方法。
[項目58]
上記第1のエネルギー領域が、電磁エネルギーを備え、上記第2のエネルギー領域が、機械的エネルギーを備える、項目55に記載の方法。
[項目59]
上記第2のエネルギー・リレー材料が、上記第1のエネルギー領域に属するエネルギーを反射するようにさらに構成され、上記第1のエネルギー・リレー材料が、上記第2のエネルギー領域に属するエネルギーを反射するようにさらに構成される、項目55に記載の方法。
[項目60]
上記第2のエネルギー・リレー材料が、空気を含む、項目55に記載の方法。
[項目61]
少なくとも上記第1または第2のエネルギー・リレー材料が、可撓性リレー材料を含む、項目55に記載の方法。
[項目62]
上記第1および第2のエネルギー・リレー材料がどちらも、1つ以上のコンポーネント設計構造体を備える、項目55に記載の方法。
[項目63]
上記第1のエネルギー・リレー材料が、上記第1のエネルギー領域のエネルギーをリレーするように構成された第1および第2のコンポーネント設計構造体を備え、上記第2のエネルギー・リレー材料が、上記第2のエネルギー領域のエネルギーをリレーするように構成された第3および第4のコンポーネント設計構造体を備える、項目62に記載の方法。
[項目64]
上記エネルギー・リレーを形成する前に、上記第1および第2のエネルギー・リレー材料の配置を拘束空間に収容することをさらに含む、項目55に記載の方法。
[項目65]
エネルギー指向システムであって、
少なくとも第1および第2のエネルギー・リレー材料を備えるエネルギー・リレー装置であって、上記第1のエネルギー・リレー材料が、第1のエネルギー領域に属するエネルギーを輸送するように構成され、上記第2のエネルギー・リレー材料が、上記第1のエネルギー領域とは異なる第2のエネルギー領域に属するエネルギーを輸送するように構成される、エネルギー・リレー装置を備え、
上記エネルギー・リレー装置が、少なくとも第1の表面、第2の表面、および第3の表面を備え、上記エネルギー・リレーが、上記第1および第2の表面を通って延在する第1の複数のエネルギー伝播経路に沿って、上記第1のドメインのエネルギーをリレーするように、ならびに上記第1および第3の表面を通って延在する第2の複数のエネルギー伝播経路に沿って、上記第2のドメインのエネルギーをリレーするように構成され、
上記第1および第2の複数のエネルギー伝播経路が、上記第1の表面に沿って、上記第1のエネルギー領域の複数の第1のエネルギー位置および上記第2のエネルギー領域の複数の第2のエネルギー位置を形成する上記第1の表面においてインターリーブされ、
上記エネルギー指向システムが、上記複数の第1および第2のエネルギー位置に、またはそこからエネルギーを指向するように構成された導波路のアレイをさらに備える、エネルギー指向システム。
[項目66]
上記導波路のアレイの第1の複数の導波路が、上記第1のエネルギー位置に、およびそこからエネルギーを指向するように構成され、上記導波路のアレイの第2の複数の導波路が、第2のエネルギー位置に、およびそこからエネルギーを指向するように構成される、項目65に記載のシステム。
[項目67]
上記第1の複数の導波路が、第1のエネルギー位置に隣接して配置され、上記第2の複数の導波路が、第2のエネルギー位置に隣接して配置される、項目66に記載のシステム。
[項目68]
第1の複数の導波路が、上記複数の第1のエネルギー位置に、およびそこからエネルギーを指向するように構成される、項目65に記載のシステム。
[項目69]
上記第1および第2のエネルギー領域が、実質的に同じであり、上記導波路のアレイの各導波路が、複数の第1および第2のエネルギー位置の両方に、およびその両方からエネルギーを指向する、項目65に記載のシステム。
[項目70]
上記複数の第1のエネルギー位置が、エネルギー感知位置であり、上記複数の第2のエネルギー位置が、エネルギー源位置である、項目69に記載のシステム。
[項目71]
各導波路が、一組のエネルギー位置と関連付けられ、かつ上記一組のエネルギー位置のうちの1つのエネルギー位置によって少なくとも部分的に決定される伝搬経路に沿って、上記一組のエネルギー位置のうちの上記1つのエネルギー位置に、またはそこからエネルギーを指向するように構成され、上記伝搬経路が、2つの角座標によって画定され、各導波路が、2つの空間座標によって画定され、それによって、上記2つの空間座標および2つの角座標を組み合わせて、4D座標を形成し、
上記導波路のアレイの各導波路の各伝搬経路の上記4D座標が、4Dエネルギーフィールド関数によって記述される、項目65に記載のシステム。
[項目72]
上記第1および第2のエネルギー領域が、実質的に同じであり、
上記導波路のアレイの一組の導波路が、第1および第2のエネルギー位置の両方に、およびその両方からエネルギーを指向するように構成される、項目71に記載のシステム。
[項目73]
上記導波路のアレイが、一組の第1の導波路と、一組の第2の導波路と、を備え、上記一組の第1の導波路が、一組の上記第1のエネルギー位置に、およびそこから上記第1のエネルギー領域のエネルギーを指向するように構成され、上記一組の第2の導波路が、一組の上記第2のエネルギー位置に、およびそこから上記第2のエネルギー領域のエネルギーを指向するように構成される、項目71に記載のシステム。
[項目74]
上記導波路のアレイが、第3の一組の導波路を備え、上記第3の一組の導波路が、上記第1の表面に沿って、第3の一組のエネルギー位置に、およびそこから、上記第1および第2のエネルギー領域とは異なる第3のエネルギー領域のエネルギーを指向するように構成される、項目73に記載のシステム。
[項目75]
上記第1の一組の導波路が、第1の4Dエネルギーフィールド関数によって記述された伝搬経路に沿って、上記第1の一組の導波路を介して、上記複数の第1のエネルギー位置から上記第1のエネルギー領域のエネルギーを指向し、上記第2の一組の導波路が、第2の4Dエネルギーフィールド機能によって記述された伝搬経路に沿って、上記第2の一組の導波路を介して、上記複数の第2のエネルギー位置に上記第2のエネルギー領域のエネルギーを指向する、項目73に記載のシステム。
[項目76]
上記第1のエネルギー領域が、電磁エネルギーであり、上記第2のエネルギー領域が、音波の形態の機械的エネルギーである、項目75に記載のシステム。
[項目77]
上記第1のエネルギー領域が、音波の形態の機械的エネルギーであり、上記第2のエネルギー領域が、電磁エネルギーである、項目75に記載のシステム。
[項目78]
上記第1および第2のエネルギー領域がどちらも、音波の形態の電磁エネルギーまたは機械的エネルギーのいずれかである、項目75に記載のシステム。
[項目79]
上記第1のエネルギー領域のエネルギーが、上記第2の表面に沿って複数のエネルギー装置で提供され、かつ上記第1の複数の伝搬経路に沿って、上記第1の表面に沿った上記複数の第1の位置へリレーされ、上記第2のエネルギー領域のエネルギーが、上記第1の表面に沿った上記複数の第2の位置から、上記第2の複数の伝搬経路に沿って、上記第3の表面の複数のエネルギー感知装置にリレーされる、項目75に記載のシステム。
[項目80]
第1のエネルギー・リレー材料を含む上記第1の表面の領域が、上記導波路のアレイによってアドレス指定され、第2のエネルギー・リレー材料を含む上記第1の表面の領域が、上記導波路のアレイによってアドレス指定されない、項目65に記載のシステム。
[項目81]
上記エネルギー指向システムが、複数のエネルギー・リレー装置を備え、上記複数のエネルギー・リレー装置の上記第1の表面が、単一のシームレスなエネルギー面に配設され、よって、上記複数のエネルギー・リレー装置の第1の表面の間の分離が、上記単一のシームレスなエネルギー面の幅、または上記単一のシームレスなエネルギー面からの上記単一のシームレスエネルギー面の長さ、のうちの小さい方である距離において、20/40の視野を有する人間の眼の視力によって画定されるような、最小知覚可能外形よりも実質的に小さい、項目65に記載のシステム。
[項目82]
上記複数のエネルギー・リレー装置が、上記第2および第3の表面を備えるエネルギー源側面と、上記第1の表面を備えるディスプレイ側面であって、上記第1のエネルギー・リレー材料が、上記源側面から、上記第1の複数のエネルギー伝播経路に沿って、上記ディスプレイ側面にエネルギーを指向するように構成され、上記第2のエネルギー・リレー材料が、上記ディスプレイ側面から、上記第2の複数のエネルギー伝播経路に沿って、上記源側面にエネルギーを指向するように構成される、ディスプレイ側面と、を備える、項目81に記載のシステム。
[項目83]
上記導波路のアレイの各導波路が、上記源側面から上記ディスプレイ側面にリレーされる上記第1の複数の伝搬経路に沿って、上記第1のドメインのエネルギーを指向するように、かつ上記ディスプレイ側面から上記源側面にリレーされる上記第2の複数の伝搬経路に沿って、上記第2のドメインのエネルギーを指向するように構成される、項目82に記載のシステム。
[項目84]
上記複数のエネルギー・リレー装置の各々の上記第2および第3の表面が、上記第1および第2の複数の伝搬経路が共通の表面に沿ってインターリーブされるように、上記共通の表面に沿ってインターリーブされる、項目82に記載のシステム。
[項目85]
エネルギー指向システムであって、
エネルギー面から第1のエネルギーを指向するように構成された複数の第1のエネルギー位置を備える上記エネルギー面と、
複数の開口を備える導電性平面の1つ以上の対の間に装着された1つ以上の導電性ダイヤフラムを備えるエネルギー装置と、を備え、
上記エネルギー装置が、上記エネルギー面に隣接して配置され、上記エネルギー面の表面の少なくとも一部分にわたって延在し、上記複数の開口が、上記複数の第1のエネルギー位置と実質的に一致しており、
上記1つ以上の導電性ダイヤフラムが、上記エネルギー面から指向された上記第1のエネルギーを実質的に透過し、
上記導電性平面の1つ以上の対が、上記1つ以上の導電性ダイヤフラムを移動させ、それによって、上記エネルギー装置から指向された第2のエネルギーを生成するように構成される、エネルギー指向システム。
[項目86]
上記エネルギー面が、ディスプレイ壁であり、上記複数のエネルギー位置が、複数の光源であり、上記第1のエネルギーが、光エネルギーを備え、
上記エネルギー装置が、静電スピーカであり、上記第2のエネルギーが、音波を含む、項目85に記載のエネルギー指向システム。
[項目87]
上記複数の光源が、LED光源を備える、項目86に記載のエネルギー指向システム。
[項目88]
エネルギーシステムであって、
導波路のアレイであって、各導波路が、別々の基板に配置された1つ以上の素子を備え、各導波路が、少なくとも1つの開口を備える、導波路のアレイと、
複数のエネルギー開口を備える導電性平面の1つ以上の対の間に装着された1つ以上の導電性ダイヤフラムを備えるエネルギー装置と、を備え、
上記エネルギー装置が、電圧が上記導電性平面の1つ以上の対にわたって印加されたときに、上記導電性平面の1つ以上の対が上記1つ以上の導電性ダイヤフラムの運動を誘発し、それによって、エネルギーを生成するように構成され、
上記複数のエネルギー開口が、上記複数の導波路開口と実質的に一致し、
上記エネルギー装置が、上記導波路のアレイの上記別々の基板の間に収容されるように構成される、エネルギーシステム。
[項目89]
上記導波路の上記素子の間に配置された上記導電性平面が、隣接する導波路の間のエネルギー伝播を抑制する、項目88に記載のエネルギーシステム。
[項目90]
エネルギー指向システムであって、
複数のエネルギー位置において少なくとも第1のエネルギーを生成するように構成されたエネルギー源システムと、
導波路のアレイであって、上記導波路のアレイの各導波路が、上記複数のエネルギー位置の対応するサブセットから、上記少なくとも第1のエネルギーを受信するように構成され、上記複数のエネルギー位置の上記サブセットの各エネルギー位置が、各導波路の開口を実質的に満たし、各導波路が、複数の伝搬経路に沿って、上記少なくとも第1のエネルギーを指向し、上記複数の伝搬経路の各伝搬経路が、少なくとも上記対応するエネルギー位置の位置によって決定される、導波路のアレイと、
複数の開口を備える導電性平面の1つ以上の対の間に装着された1つ以上の導電性ダイヤフラムを備えるエネルギー装置と、を備え、
上記エネルギー装置の上記複数の開口が、上記導波路のアレイの上記開口と実質的に一致するように、上記エネルギー装置が、上記導波路のアレイに隣接して配置され、上記導波路のアレイの少なくとも一部分にわたって延在し、
上記1つ以上の導電性ダイヤフラムが、上記複数の伝搬経路に沿って指向された上記少なくとも第1のエネルギーを実質的に透過し、
上記エネルギー装置が、電圧が上記導電性平面の1つ以上の対にわたって印加されたときに、上記導電性平面の1つ以上の対が上記1つ以上の導電性ダイヤフラムの運動を誘発し、それによって、上記複数の伝搬経路と協働して指向された第2のエネルギーを生成するように構成される、エネルギー指向システム。
[項目91]
上記導波路のアレイの各導波路の上記複数の伝搬経路を組み合わせて、上記少なくとも第1のエネルギーの4Dエネルギーフィールドを形成する、項目90に記載のエネルギー指向システム。
[項目92]
上記第2のエネルギーが、音響エネルギーを備える、項目90に記載のエネルギー指向システム。
[項目93]
上記エネルギー装置の上記1つ以上の導電性平面が、上記少なくとも第1のエネルギーの伝搬を抑制するように構成され、それによって、導波路の開口を通過しない上記導波路と関連付けられた上記複数のエネルギー位置の上記対応するサブセットからの上記少なくとも第1のエネルギーの任意の一部分が、実質的に吸収される、項目90に記載のエネルギー指向システム。
[項目94]
上記エネルギー装置が、導電性平面の複数の対を備え、各対が、互いに独立して動作するように構成される、項目90に記載のエネルギー指向システム。
[項目95]
上記第2のエネルギーが、音響エネルギーである、項目94に記載のエネルギー指向システム。
[項目96]
上記第2のエネルギーが、超音波エネルギーである、項目94に記載のエネルギー指向システム。
[項目97]
上記エネルギー装置が、上記少なくとも第1のエネルギーの上記複数の伝搬経路と協働して少なくとも1つの体積触覚表面を形成する音響エネルギーフィールドを生成するように動作可能である、項目96に記載のエネルギー指向システム。
[項目98]
上記導波路のアレイの各導波路の上記複数の伝搬経路を組み合わせて、上記少なくとも第1のエネルギーの4Dエネルギーフィールドを形成し、上記体積触覚表面が、上記4Dエネルギーフィールドと協働して生成される、項目97に記載のエネルギー指向システム。
[項目99]
上記エネルギー指向システムが、上記4Dエネルギーフィールドを占有する上記第1のエネルギーのホログラムを生成するように構成され、上記エネルギー装置が、上記生成されたホログラムと実質的に一致する複数の体積触覚表面を生成するように構成される、項目98に記載のエネルギー指向システム。
【外国語明細書】