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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024050641
(43)【公開日】2024-04-10
(54)【発明の名称】表示制御装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G09G 5/00 20060101AFI20240403BHJP
   G09G 5/37 20060101ALI20240403BHJP
   G09G 5/22 20060101ALI20240403BHJP
   G09G 5/14 20060101ALI20240403BHJP
【FI】
G09G5/00 530M
G09G5/37 600
G09G5/22 680L
G09G5/14 Z
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024005528
(22)【出願日】2024-01-17
(62)【分割の表示】P 2020011199の分割
【原出願日】2020-01-27
(71)【出願人】
【識別番号】399021943
【氏名又は名称】アイビーリサーチ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110004222
【氏名又は名称】弁理士法人創光国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】藤澤 正人
(57)【要約】
【課題】ユーザが閲覧している文章に対応する図面を表示する。
【解決手段】表示制御装置100は、文章を情報端末の画面の第1領域に表示させ、図面に含まれる複数の図のうち一以上の図を画面の第1領域と異なる第2領域に表示させる表示制御部243と、第1領域に表示された文章に含まれる文字列の選択を受け付ける選択受付部241と、選択受付部が選択を受け付けた文字列である選択文字列に関連付けられた複数の図が図面に含まれている場合、複数の図のうち、選択文字列の前における選択文字列に最も近い位置に図を特定する文字列が含まれている図を選択図として選択する選択部242と、を有する。
【選択図】図1

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータに、
特許文献に含まれる複数の文を含む文章を前記コンピュータの画面の第1領域に表示させるステップと、
前記文章に図を特定するための図特定文字列が記載されている複数の図のうち一以上の図を前記画面の前記第1領域と異なる第2領域に表示させるステップと、
前記第1領域に表示された前記文章に含まれる複数の文字列から1つの第1選択文字列の選択を受け付けるステップと、
前記第1選択文字列の前における前記第1選択文字列に最も近い位置に前記図特定文字列が含まれている図を選択図として選択するステップと、
前記選択図における前記第1選択文字列に含まれる参照符号を他の参照符号と異なる態様にした状態で前記選択図を前記第2領域に表示する第1表示ステップと、
を実行させるためのプログラム。
【請求項2】
前記コンピュータに、
前記第2領域に表示されている図に関連付けて前記第2領域に表示された複数の文字列から1つの参照符号を含む第2選択文字列の選択を受け付けるステップと、
前記第1領域に含まれている文章において前記第2領域に表示されている図を示す文字列の後に記載されている前記第2選択文字列を含む文字列を前記第1領域の文章内の他の文字列と異なる態様で表示する第2表示ステップと、
をさらに実行させるための、請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
前記コンピュータに、
前記第1選択文字列及び前記第2選択文字列のうちいずれかの選択文字列を含む領域が前記第1領域であるか前記第2領域であるかを示す選択領域情報を生成するステップをさらに実行させ、
前記選択領域情報が前記第1領域を示している場合に前記第1表示ステップを実行させ、前記選択領域情報が前記第2領域を示している場合に前記第2表示ステップを実行させるための、請求項2に記載のプログラム。
【請求項4】
特許文献に含まれる複数の文を含む文章をコンピュータの画面の第1領域に表示させ、前記文章に図を特定するための図特定文字列が記載されている複数の図のうち一以上の図を前記画面の前記第1領域と異なる第2領域に表示させる表示制御部と、
前記第1領域に表示された前記文章に含まれる複数の文字列から1つの第1選択文字列の選択を受け付ける選択受付部と、
前記第1選択文字列の前における前記第1選択文字列に最も近い位置に前記図特定文字列が含まれている図を選択図として選択する図選択部と、
を有し、
前記表示制御部は、前記選択図における前記第1選択文字列に含まれる参照符号を他の参照符号と異なる態様にした状態で前記選択図を前記第2領域に表示させる、
表示制御装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示制御装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、特許明細書等の文書の作成を支援することが行われている。例えば、特許文献1には、明細書の新規作成時に、ユーザが入力した単語を含む過去に作成した明細書と、それに対応する図面とを表示する表示制御装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】国際公開2017/061253号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許明細書等の文書においては、文章中に同一の単語が複数含まれていても、単語それぞれが指し示す図面は異なる場合がある。この場合、ユーザが指定した単語に基づいて、ユーザが閲覧したい図面と異なる図面が表示されてしまう場合があるという問題があった。
【0005】
そこで、本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、ユーザが閲覧したい図面を表示するための表示制御装置及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の態様に係るプログラムは、コンピュータに、特許文献に含まれる複数の文を含む文章を前記コンピュータの画面の第1領域に表示させるステップと、前記文章に図を特定するための図特定文字列が記載されている複数の図のうち一以上の図を前記画面の前記第1領域と異なる第2領域に表示させるステップと、前記第1領域に表示された前記文章に含まれる複数の文字列から1つの第1選択文字列の選択を受け付けるステップと、前記第1選択文字列の前における前記第1選択文字列に最も近い位置に前記図特定文字列が含まれている図を選択図として選択するステップと、前記選択図における前記第1選択文字列に含まれる参照符号を他の参照符号と異なる態様にした状態で前記選択図を前記第2領域に表示する第1表示ステップと、を実行させるためのプログラムである。
【0007】
前記プログラムは、前記コンピュータに、前記第2領域に表示されている図に関連付けて前記第2領域に表示された複数の文字列から1つの参照符号を含む第2選択文字列の選択を受け付けるステップと、前記第1領域に含まれている文章において前記第2領域に表示されている図を示す文字列の後に記載されている前記第2選択文字列を含む文字列を前記第1領域の文章内の他の文字列と異なる態様で表示する第2表示ステップと、をさらに実行させてもよい。
【0008】
前記プログラムは、前記コンピュータに、前記第1選択文字列及び前記第2選択文字列のうちいずれかの選択文字列を含む領域が前記第1領域であるか前記第2領域であるかを示す選択領域情報を生成するステップをさらに実行させ、前記選択領域情報が前記第1領域を示している場合に前記第1表示ステップを実行させ、前記選択領域情報が前記第2領域を示している場合に前記第2表示ステップを実行させてもよい。
【0009】
本発明の第2の態様に係る表示制御装置は、特許文献に含まれる複数の文を含む文章をコンピュータの画面の第1領域に表示させ、前記文章に図を特定するための図特定文字列が記載されている複数の図のうち一以上の図を前記画面の前記第1領域と異なる第2領域に表示させる表示制御部と、前記第1領域に表示された前記文章に含まれる複数の文字列から1つの第1選択文字列の選択を受け付ける選択受付部と、前記第1選択文字列の前における前記第1選択文字列に最も近い位置に前記図特定文字列が含まれている図を選択図として選択する図選択部と、を有し、前記表示制御部は、前記選択図における前記第1選択文字列に含まれる参照符号を他の参照符号と異なる態様にした状態で前記選択図を前記第2領域に表示させる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、ユーザが閲覧している文章に対応する図面を表示することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本実施形態に係る表示制御装置の概要を説明するための図である。
図2】表示制御装置が表示する特許文献に含まれている複数の図の例を示す図である。
図3】本実施形態に係る表示制御装置の構成を示す図である。
図4】制御部が実行する図面及び文書の表示処理の流れを示すフローチャートである。
図5】図面表示処理の流れを示すフローチャートである。
図6】図面表示処理を説明するための画面の一例である。
図7】文章表示処理の流れを示すフローチャートである。
図8】文章表示処理を説明するための画面の一例である。
図9】変形例に係る表示制御装置200の構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
[表示制御装置100の概要]
図1は、本実施形態に係る表示制御装置100の概要を説明するための図である。表示制御装置100は、パーソナルコンピュータ又はタブレット等のコンピュータである。表示制御装置100は、例えば特許文献等の文書の閲覧を支援するためのプログラム(アプリケーションソフトウェア)を実行することにより、文章と図面とを画面に表示する。図1においては、表示制御装置100が、文章と図面とを画面に同時に表示しているが、表示制御装置100は、文章と図面を順次画面に表示してもよい。
【0013】
表示制御装置100は、特許明細書等の複数の文を含む文章をコンピュータの画面の第1領域R1に表示させ、文章と関連付けられた図面に含まれる複数の図のうち1以上の図を画面の第1領域R1と異なる第2領域R2に表示させる機能を有する。例えば、表示制御装置100は、ユーザが選択した第1領域R1に表示された文章に含まれる文字列を受け付ける。そして、選択された文字列である選択文字列に関連付けられた複数の図が図面に含まれている場合、複数の図のうち、選択文字列の前における選択文字列に最も近い位置に図を特定する文字列が含まれている図を選択図として選択し、第2領域R2に表示する。
【0014】
図1に示す例においては、第1領域R1に表示された文章における「リードフレーム13」という文字列が選択されている。当該文字列の直前の図の番号を示す文字列は[図A]であるので、第2領域R2には、[図A]が示されている。[図A]においては、第1領域R1において選択された文字列であるリードフレーム13に対応する参照符号「13」が、他の参照符号と異なる態様で表示されている。なお、図Aには参照符号のみが表示されているが、表示制御装置100は、第1領域R1における文章中の文字列を第2領域R2に表示された図に含まれている参照符号に対応する位置に表示させてもよい。
【0015】
表示制御装置100は、第2領域R2に表示された図に含まれている文字列(例えば参照符号)が選択されると、第1領域R1に、選択された文字列に対応する文字列の周辺の文章を第1領域R1に表示する機能も有する。表示制御装置100は、例えば、[図A]において参照符号13が選択された場合、[図A]について説明している文章における「リードフレーム13」を他の文字列と異なる態様で表示する。
【0016】
図2は、表示制御装置100が表示する特許文献に含まれている複数の図の例を示す図である。本実施形態においては、第1領域R1に表示される文章が、発光ダイオードDに関する文章であり、第2領域R2に、発光ダイオードDを異なる向きから視認した複数の図が表示される場合を例にして説明する。[図A]は、発光ダイオードDを横から見た図である。[図A]には、上部レンズ11、底部レンズ12、リードフレーム13、リードフレーム14、及びリードフレーム15の参照符号が含まれている。
【0017】
図B]は、発光ダイオードDを上から見た図である。[図B]には上部レンズ11及び底部レンズ12の参照符号が含まれているが、リードフレーム13、リードフレーム14、及びリードフレーム15は底部レンズ12に隠れるため、これらの参照符号は含まれていない。[図C]は、発光ダイオードDを下から見た図である。[図C]には、底部レンズ12、リードフレーム13、リードフレーム14、及びリードフレーム15の参照符号が含まれている。上部レンズ11は底部レンズに隠れるため、上部レンズ11に対応する参照符号は含まれていない。
【0018】
[表示制御装置100の構成例]
図3は、本実施形態に係る表示制御装置100の構成を示す図である。表示制御装置100は、入力部21と、表示部22と、記憶部23と、制御部24とを備える。制御部24は、選択受付部241、選択部242、及び表示制御部243を有する。
【0019】
入力部21は、例えば、マウスやキーボード等である。入力部21は、表示制御装置100のユーザから操作入力を受け付ける。
【0020】
表示部22は、例えば、液晶ディスプレイや有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等である。表示部22は、制御部24の制御に応じて、第1領域R1に文章を表示し、第2領域R2に図を表示する。
【0021】
記憶部23は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)及びハードディスク等の記憶媒体である。記憶部23は、表示制御装置100を、選択受付部241、選択部242、及び表示制御部243として機能させるための表示制御プログラムを記憶する。記憶部23は、外部メモリ等の記憶媒体に記憶されたプログラムを読み取って記憶してもよく、通信ネットワークを介して外部機器から取得したプログラムを記憶してもよい。
【0022】
制御部24は、例えばCPU(Central Processing Unit)である。制御部24は、記憶部23に記憶されている各種プログラムを実行することにより、制御部24は、選択受付部241、選択部242、及び表示制御部243として機能する。
【0023】
選択受付部241は、第1領域R1に表示された文章においてユーザが選択した選択文字列を、入力部21から受け付ける。選択受付部241は、入力部21から受け付けた選択文字列を選択部242に通知する。
【0024】
選択部242は、ユーザが選択した第1領域R1に表示された文章に含まれる選択文字列を選択受付部241から取得する。選択部242は、選択受付部241から取得した選択文字列に関連付けられた図が、文章に関連付けられた図面に複数含まれている場合、複数の図のうち、選択文字列に対応する図を選択する。具体的には、選択部242は、文章中の選択文字列の前における選択文字列に最も近い位置に記載されている図を特定する文字列に対応する図を選択図として選択する。
【0025】
表示制御部243は、文章及び図を表示部22に表示させる。表示制御部243は、表示部22における第1領域R1に文章を表示させ、第2領域R2に、図面に含まれる複数の図のうち1以上の図を表示させる。表示制御部243は、選択部242が選択した選択図を第2領域に表示させる。なお、表示制御部243は、入力部21において入力された指示に基づいて、第1領域R1及び第2領域R2の位置及び形状を変化させてもよい。
【0026】
[表示制御装置100の処理例]
続いて、表示制御装置100が図面を表示する処理の流れを説明する。図4は、制御部24が実行する図面及び文書の表示処理の流れを示すフローチャートである。まず、表示制御部243は、閲覧対象の文章を表示部22の第1領域に表示させる。そして、表示制御部243は、文章に関連付けられた図面を表示部22の第2領域に表示させる(S10)。
【0027】
表示制御部243が文章及び図を表示部22に表示させた後に、選択受付部241は、文字列の選択が行われたか否かを判定する(S20)。選択受付部241は、入力部21から選択文字列を受け付けなかった場合は(S20においてNO)、S20の処理を繰り返す。選択受付部241は、入力部21から選択文字列を受け付けた場合は(S20においてYES)、入力部21から受け付けた選択文字列を選択部242に通知する。また、選択受付部241は、選択文字列が、第1領域R1に表示された文章において選択された文字列であるか、第2領域R2に表示された図において選択された文字列であるかを示す選択領域情報も選択部242に通知する。
【0028】
選択部242は、選択受付部241から受け付けた選択領域情報に基づいて、選択部242から受け付けた選択文字列が第1領域R1に含まれていたか否かを判定する(S30)。選択部242は、選択文字列が第1領域R1に含まれていたと判定した場合(S30においてYES)、選択文字列に対応する図を表示する図面表示処理を実行する(S40)。図面表示処理の詳細については後述する。
【0029】
選択受付部241は、選択文字列に対応する選択図を第2領域R2に表示した後に、選択文字列に関連付けられた複数の図のうち、選択図の次の図を表示させるための指示を受け付けることができる。選択受付部241が、次の図を表示するための指示を受け付けた場合(S50においてYES)、表示制御部243は、選択文字列に関連付けられた複数の図のうち、選択図の次の図を第2領域R2に表示する(S60)。
【0030】
選択部242は、選択文字列が第1領域R1に含まれておらず、第2領域R2において選択文字列が指定されたと判定した場合(S30においてNO)、第2領域R2に含まれている選択文字列に対応する文章中の文字列を表示する文書表示処理を実行する(S70)。文書表示処理の詳細については後述する。
【0031】
[図面表示処理]
図5は、図面表示処理(S40)の流れを示すフローチャートである。図6は、図面表示処理を説明するための画面の一例である。
【0032】
選択部242は、第1領域R1に表示された文章において選択された選択文字列を特定する(S401)。図6に示す例においては、図Cについて説明する文における「リードフレーム13」という文字列が選択されており、選択部242は、当該文字列を選択文字列として特定する。
【0033】
続いて、選択部242は、選択文字列よりも1つ前に記されている文字列を取得する(S402)。選択部242は、取得した文字列が図を特定するための情報を含む図特定文字列であるか否かを判定する(S403)。選択部242は、取得した文字列が図特定文字列ではないと判定した場合は(S403においてNO)、S402に処理を戻す。ここで、選択部242は、S403からS402に移行した後にS402の処理を行う場合は、図を示す文字列か否かを判定した文字列からさらに1つ前に記されている文字列を取得する。
【0034】
選択部242は、取得した文字列が図特定文字列であると判定した場合は(S403においてYES)、図特定文字列に対応する図を特定する(S404)。続いて、選択部242は、選択した図において、選択文字列に含まれている文字列(例えば参照符号)を特定する(S405)。選択部242は、選択した図を特定する情報、及び選択した文字列の位置を示す情報を表示制御部243に通知する。
【0035】
表示制御部243は、選択部242から通知された情報に基づいて、選択部242が選択した文字列を他の文字列と異なる態様にした状態で、選択部242が選択した図を第2領域R2に表示させる(S406)。表示制御部243は、例えば、選択部242が選択した参照符号を他の参照符号と異なる色で表示させたり、選択部242が選択した参照符号にマーキングをした状態で表示させたりする。図6に示す例では、第2領域R2に図Cが表示されており、図Cにおいて、リードフレーム13に対応する参照符号13が破線で囲まれた状態で表示されている。
【0036】
制御部24がこのような処理を行うことで、表示制御装置100は、ユーザが第1領域R1の文章中から選択した文字列と関連付けられた図を第2領域R2に表示させることができるので、ユーザが、読んでいる文に対応する図を見ることができるようになる。さらに、表示制御部243が、選択された文字列に対応する文字列(例えば参照符号)を他の文字列と異なる態様で表示することで、ユーザは、選択した文字列に対応する箇所を図中で容易に特定することができる。
【0037】
なお、図6に示すように、表示制御部243は、ユーザが次の図又は前の図を閲覧することを表示制御装置100に指示するための指示用画像81と指示用画像82とを第2領域に表示してもよい。ユーザは、指示用画像81を選択することで、表示されている図よりも前の図で選択文字列を含む図を表示させることができる。ユーザは、指示用画像82を選択することで、表示されている図よりも後の図で選択文字列を含む図を表示させることができる。本実施の形態の場合、ユーザが指示用画像81を選択した場合、表示制御部243は、選択文字列である「リードフレーム13」に対応する参照符号13が含まれている図Aを第2領域R2に表示させる。
【0038】
[文章表示処理]
図7は、文章表示処理(S70)の流れを示すフローチャートである。図8は、文章表示処理を説明するための画面の一例である。表示制御装置100は、第2領域R2に表示された図に含まれている複数の図面内文字列から1つの図面内文字列の選択を受け付ける。表示制御装置100は、第2領域R2に表示された図に対応する文章において、選択された1つの図面内文字列に対応する文字列が含まれている部分を第1領域R1に表示する。以下、図7を参照しながら、文章表示処理の流れを説明する。
【0039】
まず、選択受付部241は、入力部21においてユーザにより選択された文字列を受け付ける(S701)。選択受付部241は、受け付けた文字列を選択部242に通知する。図8に示す例の場合、選択受付部241は、参照符号12が選択されたことを選択部242に通知する。
【0040】
続いて、選択部242は、表示部22に表示されている図を特定する(S702)。図8に示す例の場合、選択部242は、図Bが表示されていることを特定する。選択部242は、例えば、表示制御部243から、第2領域R2に表示されている図を特定するための情報を取得することにより、表示部22に表示されている図を特定する。
【0041】
続いて、選択部242は、図面に対応する文章において、特定した図を特定するための文字列である図特定文字列を特定する(S703)。図8に示す例の場合、選択部242は、表示部22に表示されている図Bを特定するための「図B」という文字列を特定する。
【0042】
続いて、選択部242は、特定した図特定文字列の後に記載されている選択文字列を特定する(S704)。図8に示す例の場合、選択部242は、「図B」という文字列の後に記載されている参照符号12を特定する。
【0043】
選択部242は、選択文字列に関連付けられている文字列を特定してもよい。選択部242は、例えば、ユーザが選択した文字列が参照符号である場合、参照符号を含む文字列を特定する。具体的には、図8に示す例における選択文字列が「12」である場合、参照符号12に対応する「底部レンズ12」を特定する。選択部242は、例えば、予め記憶部23に記憶された、参照符号と文字列とが関連付けられたテーブルを参照することにより、参照符号を含む文字列を特定する。選択部242は、図特定文字列、及び選択文字列又は選択文字列を含む文字列を表示制御部243に通知する。
【0044】
表示制御部243は、選択部242から通知された図特定文字列を含む文が第1領域R1における最上部になるように文章を表示させる。さらに、表示制御部243は、選択部242から通知された選択文字列又は選択文字列を含む文字列を他の文字列と異なる態様で表示させる(S705)。図8に示す例において、表示制御部243は、「底部レンズ12」を他の文字列と異なる態様で表示させている。
【0045】
制御部24がこのような処理を行うことで、ユーザは、第2領域に表示されている図において文字列を選択することにより、第1領域に表示されている明細書等の文章のうち、選択した文字列に関して説明されている文章を閲覧することができる。
【0046】
[変形例]
以上の説明においては、表示制御装置が、文書を閲覧するユーザが使用するコンピュータである場合を例示したが、表示制御装置は、ユーザが使用するコンピュータに表示させる画面データを提供するサーバであってもよい。
【0047】
図9は、変形例に係る表示制御装置200の構成を示す図である。図9において、図3に示した表示制御装置100と同等の機能を有するブロックには同一の参照符号を付している。
【0048】
表示制御装置200は、表示制御装置100における入力部21及び表示部22を有しておらず、通信部25を有している。通信部25は、ユーザが使用するコンピュータにおいて選択された文字列を示す情報を受信し、受信した情報を制御部24に通知する。また、通信部25は、表示制御部243が作成した表示データを、ユーザが使用するコンピュータに送信する。ユーザが使用するコンピュータにおいては、表示制御装置100の表示部22に表示された画面と同等の画面が表示される。
【0049】
[本実施形態に係る表示制御装置による効果]
以上のとおり、本実施形態に係る表示制御装置100及び表示制御装置200は、第1領域R1に表示される明細書等の文章中の文字列をユーザが選択した場合は、ユーザが選択した文字列に関連付けられた図を第2領域R2に表示することができる。したがって、ユーザは、閲覧している文章に対応する図面を見ることができるので、文章の内容を理解しやすくなる。
【0050】
また、表示制御装置100は、ユーザが文章中で選択した文字列に関連付けられた文字列を含む次の図を表示することができる。表示制御装置100がこのように動作することで、ユーザが内容を確認したい文字列に対応する箇所が示されている複数の図を容易に参照することができるので、ユーザが、文章の内容をさらに理解しやすくなる。
【0051】
さらに、表示制御装置100は、第2領域R2に表示されている図にある文字列が選択された場合は、第1領域R1に表示される明細書等の文章から選択された文字列を表示することができる。表示制御装置100がこのように動作することで、ユーザが詳細内容を確認したい箇所が図面にある場合に、当該箇所に関して説明された文章を容易に閲覧することが可能になる。
【0052】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、装置の全部又は一部は、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。また、複数の実施の形態の任意の組み合わせによって生じる新たな実施の形態も、本発明の実施の形態に含まれる。組み合わせによって生じる新たな実施の形態の効果は、もとの実施の形態の効果を併せ持つ。
【0053】
(付記)
上記のプログラムは、コンピュータに、複数の文を含む文章を前記コンピュータの画面の第1領域に表示させるステップと、前記文章と関連付けられた図面に含まれる複数の図のうち一以上の図を前記画面の前記第1領域と異なる第2領域に表示させるステップと、前記第1領域に表示された前記文章に含まれる文字列の選択を受け付けるステップと、選択された文字列である選択文字列に関連付けられた複数の図が前記図面に含まれている場合、前記複数の図のうち、前記選択文字列の前における前記選択文字列に最も近い位置に図を特定する文字列が含まれている図を選択図として選択するステップと、前記選択図を前記第2領域に表示するステップと、を実行させてもよい。
【0054】
上記のプログラムは、コンピュータに、前記第2領域に前記選択図を表示した後に、前記選択文字列に関連付けられた前記複数の図のうち、前記選択図の次の図を表示させるための指示を受け付けるステップと、前記指示を受け付けた場合に、前記選択文字列に関連付けられた前記複数の図のうち、前記選択図の次の図を前記第2領域に表示するステップと、をさらに実行させてもよい。
【0055】
上記のプログラムは、コンピュータに、前記第2領域に表示された前記図に含まれている複数の図面内文字列から1つの図面内文字列の選択を受け付けるステップと、前記文章のうち、選択された前記1つの図面内文字列に対応する文字列が含まれている部分を前記第1領域に表示するステップと、をさらに実行させてもよい。
【0056】
上記の表示制御装置は、情報端末の画面に、複数の文を含む文章及び前記文章と関連付けられた図面を表示させる表示制御装置であって、前記表示制御装置は、前記文章を前記情報端末の画面の第1領域に表示させ、前記図面に含まれる複数の図のうち一以上の図を前記画面の前記第1領域と異なる第2領域に表示させる表示制御部と、前記第1領域に表示された前記文章に含まれる文字列の選択を受け付ける選択受付部と、前記選択受付部が選択を受け付けた文字列である選択文字列に関連付けられた複数の図が前記図面に含まれている場合、前記複数の図のうち、前記選択文字列の前における前記選択文字列に最も近い位置に図を特定する文字列が含まれている図を選択図として選択する図選択部と、を有し、前記表示制御部は、前記選択図を前記第2領域に表示させてもよい。
【符号の説明】
【0057】
100 表示制御装置
200 表示制御装置
21 入力部
22 表示部
23 記憶部
24 制御部
25 通信部
241 選択受付部
242 選択部
243 表示制御部
図1
図2
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図9