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▶ 田中 進の特許一覧

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  • 特開-ポール付き浴槽 図1
  • 特開-ポール付き浴槽 図2
  • 特開-ポール付き浴槽 図3
  • 特開-ポール付き浴槽 図4
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024050715
(43)【公開日】2024-04-10
(54)【発明の名称】ポール付き浴槽
(51)【国際特許分類】
   A61H 33/06 20060101AFI20240403BHJP
   A47K 3/02 20060101ALI20240403BHJP
【FI】
A61H33/06 Z
A47K3/02
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024011514
(22)【出願日】2024-01-30
(62)【分割の表示】P 2019235502の分割
【原出願日】2019-12-26
(71)【出願人】
【識別番号】595012475
【氏名又は名称】田中 進
(72)【発明者】
【氏名】田中 進
(57)【要約】      (修正有)
【課題】高齢者の方や身障者の方々が自宅で安全に入浴ができる浴槽の支柱の安全ポールを提供する。
【解決手段】浴槽に入る時に体を支えるポールを備えた浴槽であって、前記浴槽の一側壁上端には、前記ポールを差し込む開口部が設けられ、前記開口部下部の前記一側壁内には、前記ポールの下端部を保持する水平方向に延びるボルトが設けられ、前記ポールの下端部には、前記ボルトを跨いで挿入される上下方向の切欠けが設けられている。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
浴槽に入る時に体を支える握りポールを備えた浴槽であって、
前記握りポールは、所定距離を離して一対設けられ、
前記浴槽の一側壁は、前記一対の握りポールの間で一段低く形成されており、
前記浴槽の一側壁上端は、前記握りポールを差し込む開口部が設けられ、
前記開口部の内部の下部は、前記握りポールの下端部を保持するために水平方向に延びるボルトが設けられ、
前記ポールの下端部は、前記ボルトを跨いで挿入される上下方向の切欠けが設けられ、
前記握りポールは、垂直方向に延設された状態で前記浴槽と取り外し可能であって、強固に固定される、
握りポール付き浴槽。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は高齢者要介護者、障害者の入浴に関してのリハビリと介護者の労力軽減と自立を目指す、ポール付き浴槽に関する。
【背景技術】
【0002】
下記特許文献に記載の発明品が導入された介護施設の介護ケアマネジャーさんに意見を求めると、「高齢者、要介護の人、身体障害者の方々は足腰が弱くふらつくので、浴槽のバリアフリー化だけでは体が安定できない入浴は危ないので、そのような人達にバリアフリーの浴槽を薦められない。」 との問題点を指摘された。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】1706581486289_01706581486289_1 公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、この問題を解決するために高齢者、要介護の人、身体障害者の方々が安心して浴槽に入れる新たな浴槽を提供せんとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
浴槽に入る時に体を支えるポールを備えた浴槽であって、前記浴槽の一側壁上端には、前記ポールを差し込む開口部が設けられ、前記開口部下部の前記一側壁内には、前記ポールの下端部を保持する水平方向に延びるボルトが設けられ、前記ポールの下端部には、前記ボルトを跨いで挿入される上下方向の切欠けが設けられているポール付き浴槽。
また前記ポールは所定距離を離して一対設けられており、さらに、前記一対のポールの間の前記浴槽の一側壁が一段低く形成されているポール付き浴槽である。
【発明の効果】
【0006】
本発明は浴槽に入るときにポールを持って入れるから高齢者、要介護の人、障害者の 方々が安全・安心に入浴することができ、入浴での血液の循環、リハビリを兼ねた入浴で心身ともに健康法として捉えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】は、 図1は、握りポールの 説明図。
図2】は、 浴槽の一側壁の断面形状を示す。
図3】は、握りポールを設置して入浴ができる状態を示す。
図4】は、浴槽の切欠部から浴槽にポールを握った状態で入るが、図は正面向きだが、より安全な入浴方法は本来は後ろ向きで入るのがベスト。 (水泳プールの上り下りを参考) 足の不自由な入浴者は、お尻をタイル面に座り浴槽に入る状態を示す。
【0008】
以下、本発明の実施の形態を図1図3に基づいて説明する。
図1は、入浴者が浴槽に浸かる時に握るポール1の下端部を示す。 その下端部は下端から上方に向けて所定幅の切欠け2が設けてある。
図1は、浴槽の断面図で、ボルト5を貫通しナット6で固定したもので、浴槽の側壁4と図3のシャッター板ユニット10の固定板4とで強固に固定されており、ポール1を支持できる強度は十分である。
【0009】
図3は、浴槽の一側壁上部8にポール1の下端部を差し込む開口部(以下穴という)3を開けて、上から穴3をのぞくと空洞になっており、浴槽を貫通したボルト5が見えるので、ポール1の先端の切欠け2をそのボルト5の向きに合わせ押し込むことでボルトのネジの溝にはまり簡単に横に動かず固定できる。又、取り外すときも差し込んだだけなので、簡単に取り外しが出来るので信頼性のある握りポールである。他の入浴者であってポールが必要のない人は、ポールを抜きその後の穴にゴム等のキャップで塞ぐ。
高齢者、身体障害者の人達の入浴は浴槽を跨いで入ることは困難で危険が伴う。
先に特許第6375499(浴槽)の浴槽にポール1を二本取付けて両手でポール1を握ることで体を安定して入浴する事が出来る。
【0010】
そのポール1の浴槽への取付方法は
1)浴槽の一側壁の上端にポール1が挿入できる穴3を、所定距離を離して2ヶ所を開ける。
2)浴槽の上端の穴3に差し込むポール1の先端に巾7mm程度で深さ3cm~5cmの鋭角の切欠を加工したものを支持ポールとして2本用意をする。
3)浴槽の一側壁上端に開けた穴3から真下に深度20cm~30cmの位置にボルト5の直径6mm程度の穴7を浴槽の内側と外側の同位置に開けてボルト5を貫通してナット6で固定する。
4)切欠2を加工したポール1を浴槽の上端の穴3から差し込み先端の加工した切欠2を先に浴槽に通したボルト5に押し込み固定する。これにより、ポールで体を支えことができ支持ポール1としての役目をなす事が出来る。
5)特許第6375499(浴槽)の浴槽への入浴方法は立姿で入浴する場合はポール1を両手で持ち後ろ向きに入ると腕が逆にならず、スムースに入ることができる。
6)このポール1は他の家族の健常者が入浴の時に邪魔になる場合は、ポール1は浴槽の上端の穴3の中のボルト5に切欠2を差し込んだだけなので取り外しは容易に出来る。
7)浴槽からポール1が不要な場合、取り外し後の穴3はゴム等のキャップで塞ぐ。
8)ポール1は、付け外しが容易にできるので、便利で安全安心な入浴を提供できる方法である。
【符号の説明】
【0011】
1 ポール
2 上下方向の切欠け
3 開口部(穴)
4 シャッターユニットの固定板
5 ボルト
6 ナット
7 ボルト5貫通用穴
8 浴槽の上段に開けたポールの挿入口
10 シャッターユニット

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図1
図2
図3
図4