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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024050786
(43)【公開日】2024-04-10
(54)【発明の名称】ユーザ機器、及び基地局
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/0453 20230101AFI20240403BHJP
   H04W 72/23 20230101ALI20240403BHJP
【FI】
H04W72/0453
H04W72/23
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024015415
(22)【出願日】2024-02-05
(62)【分割の表示】P 2023000834の分割
【原出願日】2017-01-05
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.3GPP
(71)【出願人】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】ガオ ユーカイ
(72)【発明者】
【氏名】ワン ガン
(57)【要約】      (修正有)
【課題】無線通信システムにおける基準信号の送信および受信のための方法及び装置を提供する。
【解決手段】基準信号送信のための方法は、ネットワーク側の周波数範囲構成に基づいて共通基準信号シーケンスを生成することを含む。共通基準信号は、それら自身の基準信号送信構成を、それぞれに割り当てられた少なくともいくつかの端末装置によって共有される。方法はまた、共通基準信号シーケンスおよびシーケンス構成情報を端末装置に送信することを含む。シーケンス構成情報は、端末装置に対して送信された初期基準信号シーケンスを取得することができるパラメータを示す。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
チャネル状態情報基準信号(CSI-RS: Channel State Information Reference Signal)のための第1のシーケンスを生成する手段を有し、
前記第1のシーケンスは、前記CSI-RSのためのリソース内にマップされ、
前記リソースは、ユーザ機器(UE:User Equipment)固有の帯域幅内に設定され、
前記UE固有の帯域幅は、セルにおける、セル固有帯域幅の一部であり、
前記第1のシーケンスは、第1のインデックスセットによって定義づけられ、
前記第1のシーケンスは、前記リソースにおける位置を示す第2のインデックスセットに対応し、
前記第1のインデックスセットにおけるインデックスの値は、前記第2のインデックスセットにおけるインデックスの値と、それぞれオフセット値を介して対応し、
前記第2のインデックスセットにおける前記インデックスの値それぞれは、周波数領域におけるセル固有の位置に相対的に定義され、
前記セル固有の位置は、前記セル内の各UEに共通であり、
前記CSI-RSを、前記リソースにおける前記位置にて基地局から受信するように構成された手段を備える、
UE。
【請求項2】
前記基地局から、前記UE固有の帯域幅に関する設定情報を受信する手段を更に有し、
前記設定情報は、前記UE固有の帯域幅の、前記周波数領域における開始位置および幅に対応する情報である、
請求項1に記載のUE。
【請求項3】
前記UE固有の帯域幅は、前記周波数領域において、他のUE用に構成されたUE固有の帯域幅と重複し得る、
請求項1または2に記載のUE。
【請求項4】
前記UEは、前記UE固有の帯域幅内でスケジュールされることが可能である、
請求項1乃至3のいずれかに記載のUE。
【請求項5】
前記セル内には複数のUEが位置しており、前記セル内の前記複数のUEはそれぞれ、異なるUE固有の帯域幅を有する、
請求項1乃至4のいずれかに記載のUE。
【請求項6】
チャネル状態情報基準信号(CSI-RS: Channel State Information Reference Signal)のための第1のシーケンスを生成する手段を有し、
前記第1のシーケンスは、前記CSI-RSのためのリソース内にマップされ、
前記リソースは、ユーザ機器(UE:User Equipment)固有の帯域幅内に設定され、
前記UE固有の帯域幅は、セルにおける、セル固有帯域幅の一部であり、
前記第1のシーケンスは、第1のインデックスセットによって定義づけられ、
前記第1のシーケンスは、前記リソースにおける位置を示す第2のインデックスセットに対応し、
前記第1のインデックスセットにおけるインデックスの値は、前記第2のインデックスセットにおけるインデックスの値と、それぞれオフセット値を介して対応し、
前記第2のインデックスセットにおける前記インデックスの値それぞれは、周波数領域におけるセル固有の位置に相対的に定義され、
前記セル固有の位置は、前記セル内の各UEに共通であり、
前記CSI-RSを、前記リソースにおける前記位置にてUEへ送信するように構成された手段を備える、
基地局。
【請求項7】
前記UEへ、前記UE固有の帯域幅に関する設定情報を送信する手段を更に有し、
前記設定情報は、前記UE固有の帯域幅の、前記周波数領域における開始位置および幅に対応する情報である、
請求項6に記載の基地局。
【請求項8】
前記UE固有の帯域幅は、前記周波数領域において、他のUE用に構成されたUE固有の帯域幅と重複し得る、
請求項6または7に記載の基地局。
【請求項9】
前記UEは、前記UE固有の帯域幅内でスケジュールされることが可能である、
請求項6乃至8のいずれかに記載の基地局。
【請求項10】
前記セル内には複数のUEが位置しており、前記セル内の前記複数のUEはそれぞれ、異なるUE固有の帯域幅を有する、
請求項6乃至9のいずれかに記載の基地局。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の非限定的で例示的な実施形態は、一般に無線通信技術の分野に関し、より詳細には無線通信システムにおける基準信号送信および受信のための方法および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
NRシステムまたはネットワークとも呼ばれる新しい無線アクセスシステムは、次世代の通信システムである。第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)ワーキンググループのための無線アクセスネットワーク(RAN)#71会議で、NRシステムの研究が承認された。NRシステムは、Technical Report TR 38.913で定義されているすべての使用シナリオ、要件、および展開シナリオに対処する単一のテクニカルフレームワークを目的として、最大100GHzの周波数を検討し、これには、拡張モバイルブロードバンド、大規模マシンタイプの通信、超高信頼性および低遅延通信などの要件が含まれる。
【0003】
この研究項目の初期作業では、無線プロトコルの構造とアーキテクチャに関して何が求められているかについて共通の理解を得ることに高い優先順位を割り当て、以下の分野の進展に焦点を当てる必要がある。
・新しいRATのための基本的な物理層信号構造
・OFDMに基づく波形、非直交波形およびマルチアクセスの潜在的サポート
・FFS:正当な利得を示す場合の他の波形
・基本的なフレーム構造
・チャンネルコーディング方式
【0004】
さらに、次のような新しい無線アクセスを可能にするために必要な技術的特徴を研究し特定することも必要である。
・同一の連続したスペクトルブロック上の異なるサービスおよびユースケースに対するトラフィックの効率的な多重化
【0005】
さらに、動的/柔軟な帯域幅割り当てと設定可能なRSパターン(密度を含む)もRAN1で合意された。
【0006】
ダイナミック/フレキシブル帯域幅割り当ては、ダイナミック/フレキシブルおよびUE固有の帯域幅割り当てがNRでサポートされることを意味する。したがって、そのような場合、UEはネットワーク側で全システム帯域幅を知らず、異なるUEは異なる基準信号シーケンスを必要とする可能性があり、既存のRSシーケンス生成ソリューションを使用してUE用の共有RSシーケンスを生成することは不可能である。他方で、RSパターンもまた構成可能(例えば、時間/または周波数領域における構成可能な密度)とすることができ、それ故、レガシーRSシーケンスは、特にマルチユーザスケジューリングに関して、異なるパターンに対する要件を満たすことができない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本開示では、先行技術における問題の少なくとも一部を軽減または少なくとも軽減するために、無線通信システムにおいて基準信号を送受信するための新しい解決策が提供される。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の第1の態様によれば、無線通信システムにおける基準信号送信方法が提供される。この方法は、ネットワーク側の周波数範囲構成に基づいて、それら自身の基準信号送信構成をそれぞれ割り当てられた端末装置の少なくともいくつかによって共有される共通基準信号シーケンスを生成することと、 前記共通基準信号シーケンスおよびシーケンス構成情報を端末装置に送信することと、を備え、前記シーケンス構成情報は、前記端末装置に対して送信された初期基準信号シーケンスを取得することができるパラメータを示す。
【0009】
本開示の第2の態様によれば、無線通信システムにおいて基準信号受信の方法が提供される。 この方法は、ネットワーク側から送信された基準信号シーケンスと、前記端末装置に対して送信された初期基準信号シーケンスを取得するためのパラメータを示すシーケンス構成情報と、を受信することと、前記シーケンス構成情報に基づいて前記端末装置に対する初期基準信号シーケンスを取得することと、を備える。
【0010】
本開示の第3の態様によれば、無線通信システムにおける基準信号送信の装置が提供される。装置は、基準信号生成モジュールと、シーケンスおよび情報送信モジュールとを備える。基準信号生成モジュールは、ネットワーク側の周波数範囲構成に基づいて、それら自身の基準信号送信構成をそれぞれ割り当てられた端末装置の少なくともいくつかのによって共有される共通基準信号シーケンスを生成するように構成される。シーケンス及び情報送信モジュールは、前記共通基準信号シーケンス及びシーケンス構成情報を端末装置に送信するように構成され、前記シーケンス構成情報は、前記端末装置に対して送信された初期基準信号シーケンスを取得することができるパラメータを示す。
【0011】
本開示の第4の態様によれば、無線通信システムにおいて基準信号を受信する装置が提供される。装置は、シーケンス及び信号受信モジュールと、シーケンス取得モジュールとを備える。シーケンス及び信号受信モジュールは、ネットワーク側から送信された基準信号シーケンスと、前記端末装置に対して送信された初期基準信号シーケンスを取得するためのパラメータを示すシーケンス構成情報と、を受信するように構成される。シーケンス取得モジュールは、前記シーケンス構成情報に基づいて前記端末装置に対する前記初期基準信号シーケンスを取得するように構成される。
【0012】
本開示の第5の態様によれば、コンピュータプログラムコードを具現化したコンピュータ可読記憶媒体が提供され、前記コンピュータプログラムコードは、実行されると、第1の態様のいずれかの実施形態による方法内の動作を装置に実行させるように構成される。
【0013】
本開示の第6の態様によれば、コンピュータプログラムコードを具現化したコンピュータ可読記憶媒体が提供され、前記コンピュータプログラムコードは、実行されると、第2の態様のいずれかの実施形態による方法内の動作を装置に実行させるように構成される。
【0014】
本開示の第7の態様によれば、前記第5の態様によるコンピュータ可読記憶媒体を備えるコンピュータプログラム製品が提供される。
【0015】
本開示の第8の態様によれば、前記第6の態様によるコンピュータ可読記憶媒体を備えるコンピュータプログラム製品が提供される。
【0016】
本開示の実施形態では、ダイナミック帯域幅割り当ておよび/または構成可能な基準信号パターンを有する無線通信システム(特に新しい無線アクセスシステム)のための複雑さの低い基準信号シーケンス解決策が提案される。共通基準信号シーケンスは、帯域幅割り当ておよび/または基準信号パターン構成のような基準信号伝送構成に関係なく、少なくともいくつかの端末装置によって生成および共有される。したがって、たとえそれらが異なる帯域幅割り当ておよび/または構成可能な基準信号パターンを構成されていても、UEのためのRS測定およびマルチユーザスケジューリングを実行することが可能である。さらに、干渉セルからの基準信号が得られやすいので、それはより良い干渉除去を達成することができる。さらに、端末装置が異なる帯域割り当ておよび/またはRSパターン構成に対して少数(例えば1つだけ)の基準信号シーケンスを生成することを必要とするだけであり、これはより複雑でない解決策を意味する。
【図面の簡単な説明】
【0017】
本開示の上記および他の特徴は、添付の図面を参照しながら実施形態に示される実施形態の詳細な説明を通してより明らかになるであろう。図面全体を通して、同じ参照番号は同じまたは類似の構成要素を表す。
【0018】
図1図1は、LTEシステムにおけるシステム帯域幅構成を概略的に示す。
【0019】
図2図2は、NRシステムにおけるダイナミック帯域幅割り当てに関連する潜在的な問題の例を概略的に示す。
【0020】
図3図3は、NRシステムにおける設定RSパターンに関連付けられた潜在的な問題の例を概略的に示す。
【0021】
図4図4は、本開示の例示の実施形態による基準信号送信のための方法のフローチャートを概略的に示す。
【0022】
図5図5は、本開示の例示的実施形態による、異なる周波数帯域割り当てを有するそれぞれのUEについての共通RSシーケンスおよびRSシーケンスを概略的に示す。
【0023】
図6図6は、本開示の別の実施形態による例示的な共通RSシーケンスの生成を概略的に示す。
【0024】
図7図7は、本開示のさらなる実施形態による、固定インデックスを用いた例示的な共通RSシーケンスの生成を概略的に示す。
【0025】
図8図8は、本開示のまたさらなる実施形態による、固定インデックスを用いた例示的な共通RSシーケンスの生成を概略的に示す。
【0026】
図9図9は、本開示のなおさらなる実施形態による構成可能なRSパターンを有するUEのための例示的な共通RSシーケンスを概略的に示す。
【0027】
図10図10は、本開示の一実施形態による、異なるRS密度を有するそれぞれのUEについての共通RSシーケンスおよびRSシーケンスを概略的に示す。
【0028】
図11図11は、本開示の別の例示的実施形態による、時間領域において異なるRS構成を有するそれぞれのUEについての共通RSシーケンスおよびRSシーケンスを概略的に示す。
【0029】
図12図12は、本開示の別の例示的実施形態による、周波数領域における異なる帯域割り当ておよび時間領域における異なるRS構成を有するそれぞれのUEについての共通RSシーケンスおよびRSシーケンスを概略的に示す。
【0030】
図13図13は、本開示の実施形態によるRSシーケンス内の変調シンボルの異なる可変モードを概略的に示す。
図14図14は、本開示の実施形態によるRSシーケンス内の変調シンボルの異なる可変モードを概略的に示す。
図15図15は、本開示の実施形態によるRSシーケンス内の変調シンボルの異なる可変モードを概略的に示す。
【0031】
図16A図16Aは、本開示の一実施形態による、密度が異なるシンボルのための共通RSシーケンスの生成を概略的に示す。
図16B図16Bは、本開示の一実施形態による、密度が異なるシンボルのための共通RSシーケンスの生成を概略的に示す。
【0032】
図17図17は、本開示の一実施形態による基準信号受信のための方法のフローチャートを概略的に示す。
【0033】
図18図18は、本開示の一実施形態による基準信号送信のための装置のブロック図を概略的に示す。
【0034】
図19図19は、本開示の一実施形態による基準信号受信のための装置のブロック図を概略的に示す。
【0035】
図20図20は、無線ネットワークにおける基地局のようなサービングノードとして具体化されるか又はそれに含まれることができる装置2010と、本明細書でUEのようなものとして説明されているような端末装置として具体化されるか又はその中に含まれることができる装置2020と、の簡略ブロック図をさらに示す。
【発明を実施するための形態】
【0036】
以下に添付図面を参照しながら、本開示において提供される解決策を実施形態を通して詳細に説明する。 これらの実施形態は、当業者が本開示をよりよく理解し実施することを可能にするためにのみ提示されており、決して本開示の範囲を限定することを意図していないことを理解されたい。
【0037】
添付の図面において、本開示の様々な実施形態は、ブロック図、流れ図および他の図で示される。フローチャートまたはブロック内の各ブロックは、特定の論理機能を実行するための1つまたは複数の実行可能命令を含むモジュール、プログラム、またはコードの一部を表すことができ、本開示では、不要ブロックを点線で示す。さらに、これらのブロックは、方法のステップを実行するための特定の順序で示されているが、実際のところ、それらは必ずしも厳密に示された順序に従って実行されなくてもよい。例えば、それらは逆の順序でまたは同時に実行されてもよく、それはそれぞれの動作の性質に依存する。ブロック図および/またはフローチャート中の各ブロック、ならびにそれらの組み合わせは、特定の機能/動作を実行するための専用のハードウェアベースのシステムによって、または専用のハードウェアとコンピュータ命令との組み合わせによって実装され得る。
【0038】
一般に、特許請求の範囲で使用される全ての用語は、本明細書で他に明確に定義されない限り、技術分野におけるそれらの通常の意味に従って解釈されるべきである。「a/an/the/said[要素、装置、構成要素、手段、ステップなど]」に対するすべての言及は、前記要素、装置、構成要素、手段、ユニットなどの少なくとも1つの例を指すものとして公然と解釈されるべきであり、特に明記しない限り、複数のそのような装置、構成要素、手段、ユニット、ステップなどを排除することなく解釈される。さらに、本明細書で使用される不定冠詞「a/an」は、複数のそのようなステップ、ユニット、モジュール、デバイス、およびオブジェクトなどを除外するものではない。
【0039】
さらに、本開示の文脈において、ユーザ機器(UE:User Equipment)は、端末、移動端末(MT:Mobile Terminal)、加入者局、携帯加入者局、移動局(MS:Mobile Station)、またはアクセス端末(AT:Access Terminal)を指すことがあり、UE、端末、MT、SS、携帯加入者局、MS、またはATの機能の一部または全部が含まれてもよい。さらに、本開示の文脈では、用語「BS」は、例えば、ノードB(NodeBまたはNB)、発展型ノードB(eNodeBまたはeNB)、gNB(NR内のNodeB)、無線ヘッダ(RH:Radio Header)、リモート無線ヘッド(RRH:Remote Radio Head)、リレー、またはフェムト、ピコなどの低電力ノードを表すことができる。
【0040】
以下では、本開示の実施形態の理解を容易にするために、LTEシステムにおけるチャネル状態情報基準信号(CSI-RS:Channel State Information-Reference Signal)シーケンス生成について最初に説明する。
【0041】
LTEにおけるCSI-RSの生成によれば、基準信号シーケンス
は、以下によって定義される。


ここで、nは無線フレーム内のスロット番号であり、
はスロット内のOFDMのシンボル番号である。c(i)は擬似乱数列生成器によって生成された擬似乱数列で、次のように初期化される。


各OFDMシンボルの先頭に以下が付加される。


そして、ここで、量
がよりレイヤの高い層によって構成されない場合、量

に等しい。
【0042】
CSI基準信号送信用に構成されたサブフレームでは、基準信号シーケンス
は、以下に従ったアンテナポートp上の基準シンボルとして使用される複素数値変調シンボル
にマッピングされるものとする。

【0043】
したがって、CSI-RSシーケンスが固定最大長NRB max、DLおよび設定長NRB DLで生成されることは明らかである。設定長NRB DLは、ネットワークでのシステム帯域幅の設定に関連付けられている。
【0044】
CSI-RSシーケンス生成のためのインデックスはUEに知られており、NRB max、DLは110に固定され、NRB DLは物理放送チャネル(PBCH:Physical Broadcast CHannel)から得られ、CSI-RSはフルバンド1(full band one)である。したがって、生成されたCSI-RSはセル内のすべてのUEによって共有されることができる。
【0045】
したがって、LTEシステムでは、CSI-RSシーケンスは固定最大長で生成され、図1に示すように、システム帯域幅の6つの異なる構成のそれぞれは、同じ中心周波数を有し、生成されたCSI-RSシーケンスは固定される。したがって、同じセルIDに対して、CSI-RSシーケンスはセル内のすべてのUEに共通である。
【0046】
しかしながら、NRシステムでは事情が異なるだろう。前述のように、動的/柔軟な帯域幅割り当てはNRシステムでサポートされ、したがってUEは、ネットワーク側での全システム帯域幅を知らない。さらに、異なるUEに異なる周波数帯域が割り当てられる可能性があるため、異なるUEは異なる基準信号シーケンスが必要になる可能性がある。既存のRSシーケンス生成ソリューションでは、UEのために共有することができる単一のRSシーケンスを生成することは不可能である。
【0047】
図2は、NRシステムにおける動的帯域幅割り当てに関連する潜在的な問題の例を示す。図2に示すように、3つの異なるUE、すなわちUE1、UE2、およびUE3があり、それらは同じセル内に配置されているが、スケジューリング/測定のために、UE固有の周波数帯域で設定され、それのそれぞれは、ネットワーク側で設定された全システム帯域の一部だけである。図2に示すように、異なるUEの周波数帯域は分離してもよく、また、部分的または完全にオーバーラップすることができる。UEの観点からは、その全帯域幅はRF機能に依存し、ネットワーク側のシステム帯域幅を知ることは必須ではないため、帯域割り当ては明白であるべきである。
【0048】
そのような場合、動的帯域割り当てを用いたRS構成は、いくつかの問題を引き起こす可能性がある。例えば、セルまたはビーム固有のRSについては、それは、CSI測定のためのRSのように、共通であるかまたはUEのグループによって共有されるものとする。さらに、マルチユーザMIMOスケジューリングを考慮すると、復調RSもまた直交同時スケジューリング(orthogonally co-scheduling)のために統一されるべきである。準直交またはセル間/セル内干渉管理のためのRSの異なるシーケンスに対してさえ、RSシーケンスは、高度な干渉除去のために他のUEに対して知られることが可能であるべきである。そのような場合、動的帯域割り当てを用いたRS構成は、RS共有を可能にしないであろうが、問題となるであろう。
【0049】
さらに、NRシステムでは、UEは、時間/周波数領域でUE固有のRSパターン(たとえば、UE固有のRS密度)を用いて構成することができる。そのような場合、既存のRS生成ソリューションと共通のRSを共有することも不可能である。しかしながら、UEが共通シーケンスから必要なRSを抽出することができるので、共通RS生成は、多くの場合、特にRSパターンが動的に変更されるときにもまた有益であり得る。さらに、共通のシーケンスは、マルチユーザスケジューリングを容易にすることができる。
【0050】
図3に示されるように、UEがそれらのRSシーケンスを別々に生成する場合、RE上で受信された信号は、YおよびYであり、それらはそれぞれ以下のように表される。


しかしながら、そのような場合、図3に示されるように、異なるRSパターンに対して直交性は保証され得ず、これは各UEに対するチャネルH1およびH2が推定できないことを意味する。さらに、各UEは、他のUEに干渉を引き起こす可能性があり、高度なUEでは、他のUEからの干渉を差し引くことができない。したがって、レガシーRSシーケンス生成は、異なるRSパターン、特にマルチユーザスケジューリングのために、要件も満たすことができない。
【0051】
上記を考慮して、本開示では、UE帯域幅またはRSパターン構成とは無関係の共通RSシーケンス設計ソリューションが提案される。共通RSシーケンス設計によって、それら自身のRS送信構成を有するUEのグループは、測定およびマルチユーススケジューリングのためのそれらのRSのような共通RSシーケンスを共有することができる。さらに、干渉セルからのRSが取得されやすいので、それは、より良い干渉除去を達成するかもしれない。さらに、UEは、異なる帯域割り当て/パターン構成のためにいくつかのシーケンス(例えば1つだけ)を生成するだけでよく、それはRSシーケンス生成においてより少ない複雑さを意味する。
【0052】
以下では、添付の図面を参照して、本明細書で提案されるような基準信号送信および受信のための解決策を説明する。しかしながら、これらの説明は例示目的のためにのみなされ、本開示はそれに限定されないことに留意されたい。
【0053】
最初に図4を参照すると、それは本開示の実施形態による無線通信システムにおける基準信号送信の方法400のフローチャートを概略的に示す。方法400は、例えば、BS、ノードB(NodeBまたはNB)のようなサービングノードにおいて実行することができる。
【0054】
図4に示すように、最初にステップ401において、ネットワーク側の周波数範囲構成に基づいて共通基準信号シーケンスが生成され、共通基準信号は、それら自身の基準信号送信構成を、それぞれに割り当てられた少なくともいくつかの端末装置によって共有され得る。
【0055】
本開示の一実施形態では、ネットワーク側でシステム帯域幅に基づいて共通基準信号シーケンスが生成される。言い換えれば、共通基準信号シーケンスの長さは、少なくともネットワーク側の全システム帯域幅に基づいて決定される。
【0056】
図5に示すように、共通基準信号シーケンスR_iは、R_0、R_1、R_2、…、R_M-2、R_M-1からなり、Mは基準信号R_iの長さであり、ネットワーク側のシステム帯域幅に少なくとも関連する。さらに、それはまた、最小サブキャリア間隔(SCS:SubCarrier Space)にさらに関連し得る。
【0057】
シーケンスR_iは、擬似ランダムシーケンス発生器によって初期値C_initで初期化することができる擬似ランダムシーケンスによって定義することができる。初期値C_initはスロットインデックスn、シンボルインデックス
、cell_ID NID、UE_ID UID、CPタイプNCP、SCS構成のインデックスNSCS、リンクタイプNlink_type等の少なくとも一つに関連するパラメータを用いて計算することができる。以下、本開示の例示的な実施形態では、C_initを決定することができる。


ここで、aは各要素の係数であり、i=0、1、…、であり、パラメータ数NSCSは、サブキャリア間隔構成のパラメータであり、NSCSの値は、一組の値から選択することができ、サブキャリア間隔に対応する各値Nlink_typeは、初期値がダウンリンク、アップリンク、またはサイドリンクであることを示すリンクタイプのパラメータである。端末装置の少なくともいくつかについては、それらは同じUIDを割り当てられ、したがって、それらは生成されたRSシーケンスを共有することができることに留意されたい。
【0058】
本開示の一実施形態では、以下の表をサブキャリア間隔構成を示すために使用することができる。
表1 サブキャリア間隔構成例
【0059】
リンクタイプパラメータNlink_typeに関して、リンクタイプを示すための方法として、次の表を使用することができる。
表2 リンクタイプの表示例
【0060】
ダウンリンクまたはアップリンクの場合、RSシーケンスは対称的であり、シーケンスは異なる初期値で生成される。
【0061】
したがって、図5に示されるような長さMを伴う共通RSシーケンスでは、異なる帯域幅構成を有する異なるUE、例えばシステム周波数帯域内の異なる周波数範囲/位置で構成されたものに対して、それらのそれぞれのRSシーケンスは、共通RSシーケンスの異なるインデックスから始まり、異なる長さを有する。図示のように、UE1のRSシーケンスは、i_start_1(共通RSシーケンスのR_3)から始まり、i_end_1(共通RSシーケンスのR_10)で終了してもよい。UE2のRSシーケンスは、i_start_2(共通RSシーケンスのR_i)から始まり、i_end_2(共通RSシーケンスのR_M-2)で終了してもよい。UE3のRSシーケンスは、i_start_3(共通RSシーケンスのR_2)から始まり、i_end_3(共通RSシーケンスのR_i+2)で終了してもよい。言い換えれば、それぞれのUEに対するRSシーケンスは、それら自身の割り当てられた周波数帯域に対応するであろう。ここで、UEのRSシーケンスの開始インデックスは、UEのRSシーケンスのインデックスとも呼ばれる。
【0062】
図4に戻り、ステップS402において、共通基準信号シーケンスおよびシーケンス構成情報が端末装置に送信され、シーケンス構成情報は、端末装置に対して送信された初期基準信号シーケンスを取得することができるパラメータを示す。
【0063】
共通RSシーケンスは少なくともいくつかの端末装置に送信されることができ、それぞれの端末装置はそれら自身の割り当てられた帯域でそれぞれ、それら自身のためのRSシーケンスを受信する。しかしながら、端末装置はまた、例えば、チャネル測定または同時スケジューリングを実行するために、RSシーケンスの初期変調シンボル(すなわち、チャネルを経ない初期RSシーケンス)を知る必要がある。これにより、端末装置に対して送信された初期基準信号シーケンスを取得することができるパラメータを示すシーケンス構成情報を端末装置にも送信することができる。シーケンス構成情報内で運ばれるパラメータによって、端末装置は、ステップ401で説明されたものと同様の方法で生成された共通のRSシーケンスからRSシーケンスを取得することができる。
【0064】
本開示の一実施形態では、シーケンス構成情報は、明示的な方法で端末装置に送信され得る。例えば、シーケンス構成情報は、共通基準信号シーケンスにおいて、端末装置用の基準信号シーケンスが位置する位置を示すシーケンス位置情報を含んでもよい。シーケンス位置情報は、以下のいずれかを含み得る。
1)端末装置に対する基準信号シーケンスの開始インデックスおよび終了インデックス、すなわち、i_start_ue、およびi_end_ue。
2)端末装置に対する基準信号シーケンスの開始インデックスおよび長さ、すなわち、i_start_ueおよびm_ue。
3)端末装置に対する基準信号シーケンスの終了インデックスおよび長さ、すなわち、i_end_ueおよびm_ue。
【0065】
さらに、LTEにおけるRS生成ソリューションとは異なり、端末装置に対するRSシーケンスのインデックスは周波数帯域のインデックスに対応していないことが分かる。このような場合、端末装置の周波数構成に対するオフセット値を端末装置に送信することも可能である。オフセット値は、端末装置に割り当てられた周波数帯域のインデックスに対する、端末装置に対するRSシーケンスのインデックスのオフセットを示す。本開示の別の実施形態では、固定周波数位置に対するオフセット値を送信することも可能である。このようにして、端末装置は、そのRSシーケンスを取得する方法も知ることができる。
【0066】
本開示の別の実施形態では、それはまた、共通RSシーケンスの長さMをUEに送信し得る。
【0067】
本開示の別の実施形態では、シーケンス構成情報を暗黙的に送信することも可能である。言い換えれば、シーケンス構成情報は、他のパラメータから暗黙的に示すことができる。これらのパラメータの例は、端末装置に割り当てられた周波数帯域の境界/長さ、端末装置の周波数帯域構成、端末装置のシーケンス生成初期値を含むが、これらに限定されない。
【0068】
前述したように、端末装置のためのRSシーケンスはそれ自身の割り当てられた帯域幅に対応しており、したがって端末装置に割り当てられた周波数帯域の境界/長さは暗黙のうちにシーケンス構成情報を示すために使用できる。さらに、端末装置の帯域が所定の指示値を有する所定の帯域のグループから選択された場合、周波数帯域構成によって、端末装置は所定の値から割り当てられた周波数帯域を学習し、したがってシーケンス構成情報を取得することができる。その上、端末装置がそれ自体からRSシーケンスを生成することができるシーケンス初期化値C_init_ueを端末装置に送信することも可能である。C_init_ueは端末装置に固有であるが、共通RSシーケンスに対するC_initに由来し、したがって、異なる端末装置に対するRSシーケンスのシンボルを同じ周波数または時間位置で同じにする。
【0069】
前述したが、本開示はネットワーク側でシステム帯域幅に基づいて生成される実施形態を用いて説明されているが、本開示はそれに限定されないことに留意されたい。本開示の一実施形態では、システム帯域幅全体ではなく、端末装置にサービスを提供するノードに対して構成された周波数帯域に基づいて共通RSシーケンスを生成することができる。異なるサービングノードに異なる周波数帯域幅が割り当てられてもよく、そのような場合、ネットワークがその割り当てられた周波数帯域幅に対応する共通RSシーケンスを生成することも可能であることを理解されたい。
【0070】
例えば、異なる周波数範囲構成の場合、RSシーケンス生成のための開始インデックスは異なり得る。しかしながら、そのような場合、共通の基準信号シーケンスは、異なる周波数範囲構成の全ての可能な周波数範囲をカバーする周波数範囲に基づいて生成されることができる。そのような場合、それは、異なる周波数範囲構成に対するRSシーケンスが同じ周波数位置で同じ値を有することを確実にするだろう。
【0071】
例えば、図6に示すように、周波数範囲1と周波数範囲2の2つの異なる周波数範囲構成がある。言い換えれば、2つの送信および受信点(TRPs:Transmission and Reception Points)/セル、または、1つのセルの2つの構成は、異なる周波数帯域/またはヌメロロジ(numerology)の割り当てで構成されている。UEがTRP/セル間干渉を測定する必要がある場合、RSシーケンスは、(例えば、重ね合わせ部分に対して)ある領域で同じであるべきである。この場合、2つの周波数範囲の下限に対応する同じ開始位置idx_rsから共通シーケンスを生成することが可能である。
【0072】
各UEについて、RS生成のためのインデックスidx_rsをUEに示すことができ、idx_rsに関するオフセット値kもまたUEに示すことができる。そのような場合、UEは、例えば、idx_rs1=idx_rs+kとして、そのRSシーケンスの開始インデックスを決定することができる。あるいは、idx_rsから独立しており、UEのための帯域/ヌメロロジ割り当てのための開始インデックスidx_b1をUEに示すことができる。2つの異なる周波数範囲設定のRSシーケンスは、idx_rsから生成された共通RSシーケンスから取得できる。RSシーケンスパラメータ(例えば、サービングセルおよび隣接セルのための)は、UEに示され得る。パラメータは、開始インデックス、長さ、終了インデックス、オフセット値、ヌメロロジなどのうちの少なくとも1つを含み得る。
【0073】
本開示の一実施形態では、異なる周波数範囲構成は、異なるサブキャリア間隔構成および異なるサイクリックプレフィックス構成のうちの少なくとも1つを有することができる。
【0074】
本開示の実施形態では、異なるヌメロロジのためのRSシーケンス生成のために、固定インデックスを使用することができる。インデックスは、例えば、同期信号によって、UEによって検出され得る。言い換えれば、異なるヌメロロジ構成におけるヌメロロジについて、共通基準信号シーケンスは、ヌメロロジのすべての可能な周波数範囲をカバーする周波数範囲に基づいて生成することができる。また、シーケンス構成情報を示すために、固定インデックスと固定インデックスに対するオフセット値を用いることができる。
【0075】
図7は、本開示の一実施形態による、固定インデックスを用いた例示的な共通RSシーケンスの生成を示す図である。図示のように、例えば3つのヌメロロジを含む様々なヌメロロジ構成について、これらのヌメロロジ構成におけるヌメロロジ1、2、および3のそれぞれについて、共通RSシーケンス生成は、固定インデックス、すなわち、それぞれインデックス1、2、または3を使用することができる。すなわち、共通RSシーケンス生成は、ヌメロロジの全ての可能な周波数範囲をカバーする周波数範囲に基づいて生成され、シーケンス構成情報として固定インデックスとオフセット値が使用される。このようにして、同じ周波数位置で基準信号を同じに保つことが可能である。
【0076】
図8は、本開示の別の実施形態による、固定インデックスを用いた例示的な共通RSシーケンス生成を示す図である。この解決策は、図7の解決策と実質的に同様であるが、インデックスが各周波数範囲の中心位置に固定されているという点で異なる。すなわち、全ての周波数範囲は同じ中心周波数位置を有する。
【0077】
本開示の別の実施形態では、異なるヌメロロジ用のRSシーケンス生成のためのインデックスは、ネットワークによって構成することができる。
【0078】
以下、本開示は、主に動的帯域幅割り当てを参照して説明されるが、本開示はこれに限定されない。本開示はまた、時間領域における基準信号密度構成、周波数領域における基準信号密度構成、および基準信号周波数オフセット構成のうちの少なくとも1つを含み得る、構成可能なRSパターンにおいても使用され得る。そのような場合、共通の基準信号シーケンスが、異なる基準信号構成においてRS送信に使用されるリソースエレメントの全セットにさらに基づいて生成されると有利であろう。
【0079】
図9に示すように、RSパターンは時間-周波数領域でネストされ、構成可能なRSパターンがNRシステムでサポートされる場合、様々なRSパターン、異なるオフセット伴う、異なる密度を伴う、異なる送信を伴う/伴わない等、図9内の右図に示すようなものがあり得る。このような場合、図9の左図に示すように、異なるRS構成でRS送信に使用されるリソースエレメントのセット全体を取得することができ、したがって、REおよび関連するRE上の変調シンボルは、セット全体からすべて選択できる。そして、異なる基準信号構成でRS送信に使用されるリソースエレメントの全体セットにさらに基づいて共通RSシーケンスを生成することが可能である。したがって、端末装置のRSパターンに対するRSシーケンスは、共通RSシーケンスから得ることができる。
【0080】
異なる基準信号パターン構成におけるRS送信に使用されるリソース要素の全セットに基づいて生成された共通RSシーケンスを用いて、異なる密度のような異なるRSパターンを有するUEに対して、それらのそれぞれのRSシーケンスは共通RSシーケンスを得る。
【0081】
図10は、本開示の実施形態による、異なるRS密度を有するそれぞれのUEについての共通のRSシーケンスおよびRSシーケンスを概略的に示す。図示のように、共通RSシーケンスは長さMを有し、したがってシーケンスは、R_i、i=0、1、…、M-1によって表すことができる。異なる密度で構成されたUEの場合、密度構成はUEに通知され得る。異なる密度構成の場合、UEは、共通シーケンスR_iから必要なシーケンスを抽出することができる。例えば、密度が1のUEの場合、そのシーケンスは、R_i、i=0、1、…、M-1であり、1/2の密度のUEの場合、そのシーケンスは、


、またはR_i、i=1、3、5…である。
【0082】
同様に、異なるSCS構成に対して、UEはまた、共通シーケンスから必要なシーケンスを抽出することができる。
【0083】
例えば、最大密度または最小SCS k0のUEの場合、シーケンスは、R_i、i=0、1、…、M-1である。一方、密度1/KまたはSCS K*k0のUEの場合、シーケンスは、次のように表すことができる。


ここで、i_startはシーケンスの開始インデックス、i_endはシーケンスの終了インデックス、Kは密度のパラメータ(1/2密度構成の場合、K=2)、または、SCSのパラメータ(K・k0、ここで基準SCSはk0である)、oはオフセット構成である。これらのパラメータは、個別に設定することも、一緒に設定することもできる。基準SCS k0は、ネットワークによって構成することができる。たとえば、ネットワークによっては、基準SCSは15kHz、30kHz、60kHz、120kHz、または240kHzである。
【0084】
本開示の実施形態では、異なるシンボル/スロットに対して、RSシーケンスは同じであるか、または異なる初期値で生成されることができる。
【0085】
本開示の別の実施形態では、RSシーケンスは時間-周波数領域に対して生成され得る。周波数領域における1つのPRB内の基準密度はd0(例えば最大密度)で表すことができ、基準SCSはk0(例えば最小SCS)で表すことができ、時間領域内の基準密度はt0(例えば最大密度)で表すことができる。PRBの数(SCS k0を基準とする)はNで表すことができ、帯域幅全体における1つのシンボル内の長さはLで表すことができ(例えば、L=N*d0)、シーケンスの最大長さはMによって(例えばM=L*t0)表すことができる。共通シーケンスはR_i、i=0、1、…、M-1である。異なる構成を有するUEの場合、それは共通のRSシーケンスから必要なシーケンスを抽出することができる。
【0086】
異なるSCS kiで構成されたUEの場合、図10に示す場合と同様に、そのRSシーケンスはki/k0ごとに抽出することができる。周波数領域において異なる密度diで構成されたUEの場合、やはり図10に示す場合と同様に、そのRSシーケンスはdi/d0ごとに共通RSシーケンスから抽出することができる。異なる時間密度tiで構成されたUEの場合、図11に示すように、そのRSシーケンスはRSシーケンスグループから抽出することができる。異なるパターンで構成されたUEの場合、そのRSシーケンスはそれに応じて共通RSシーケンスから抽出することができる。
【0087】
時間領域における異なるパターンおよび周波数領域における異なる帯域割り当てで構成されたUEの場合、それらのそれぞれのRSシーケンスは、図12に示すように、それらの帯域割り当ておよびそれらのRSパターンに対応する共通RSシーケンスから抽出することができる。
【0088】
本開示の実施形態では、1つのシンボルおよび1つのPRB内のRS変調シンボルは、似ており、次いで周波数領域において密度が異なるUEのRSシーケンスは容易に取得することができる。
【0089】
本開示の別の実施形態では、共通基準信号シーケンス内の変調シンボルは、周波数領域における所定数のサブキャリアと、時間領域における所定数のシンボルと、のうちのいずれかによって変化する。
【0090】
図13に示すように、共通RSシーケンス内の変調シンボルは、周波数領域内の所定数のサブキャリアによって変化する可能性がある。すなわち、これらのサブキャリア内では、変調シンボルは同じであり得るが、別の所定数のサブキャリア中の変調シンボルとは異なり得る。
【0091】
代替として、図14に示されるように、共通RSシーケンス内の変調されたシンボルは、時間領域内の所定数のシンボルによって変化する可能性がある。すなわち、所定数のシンボル内の変調シンボルは同じになるが、他の所定数のシンボルとは異なる可能性がある。
【0092】
さらに、共通RSシーケンス内の変調シンボルは、図15に示すように、時間-周波数ブロックによっても変化する可能性がある。すなわち、同じ時間-周波数ブロック内では、変調シンボルは同じであるが、他の時間-周波数ブロックからは、異なるであろう。時間-周波数ブロックは、図15の左側に示されるように、それらの間に周波数シフトを有さず、または図15の右側に示されるように、所定の周波数シフトを有し得る。
【0093】
加えて、異なるシンボル内の1つのRSの密度は、図16A(オフセットなし)および図16B(オフセット有り)に示されるように異なり得る。そのような場合、いくつかのオプションがあるかもしれません。第1のオプションでは、RSを含む第1のシンボルに対してRSシーケンスを生成し、後続のシンボルの変調シンボルを同じ周波数位置内の最初のシンボルに基づいて生成することができる。たとえば、同じ周波数位置内にある最初のオフセットと同じか、または周波数オフセット(複素数)を乗算したものである。第2のオプションでは、時間-周波数ブロックに対して1つの共通RSシーケンスが生成され、異なるシンボル上の変調シンボルは、共通RSシーケンスから抽出される。第3のオプションでは、各シンボルについてRSシーケンスを初期化する。
【0094】
NRシステムでは、位相トラッキングRS(PT-RS)が導入され、これは位相雑音または周波数オフセットを追跡するために使用され、RAN1#87会議で合意された基準信号である。RAN1#87の会議における合意によれば、周波数領域におけるPT-RSの密度は、かなり余裕がある可能性がある。そのような場合、PT-RSのシーケンスは、同じ周波数位置における以前のDMRSに基づいて生成されることができる。すなわち、PT-RSは、同じ周波数位置にある以前のDMRSとの周波数オフセット(複素数値)と同じであるか、または乗算されてもよい。あるいは、設定されたシーケンスインデックスを用いてPT-RSのシーケンスを生成することも可能であり、その場合には、シーケンス設定情報を端末装置に送信することができる。
【0095】
以上、ネットワーク側での新しいRS解決策に関連する動作について説明した。 以下、図17を参照して、端末装置側における新しいRS解決策に係る動作について説明する。
【0096】
図17は、本開示の例示の実施形態による基準信号受信のための方法のフローチャートをさらに概略的に示す。 方法1700は、端末装置、例えばUE、または他の同様の端末装置で実施することができる。
【0097】
図17に示すように、該方法は、ステップ1701から始まり、UEのような端末装置は、ネットワーク側から送信された基準信号シーケンスと、端末装置に対して送信された基準信号シーケンスを取得することができるパラメータを示すシーケンス構成情報と、を受信する。
本開示の一実施形態では、シーケンス構成情報は、例えば、端末装置用の基準信号シーケンスが共通基準信号シーケンス内に位置する位置を示すシーケンス位置情報を含むことができる明示的な情報とすることができる。一例として、シーケンス位置情報は、端末装置に対する基準信号シーケンスの開始インデックスおよび終了インデックス、端末装置の開始インデックスと基準信号シーケンスの長さ、端末装置の周波数構成に対するオフセット値に関連した端末装置の終了インデックスおよび基準信号シーケンスの長さ、及び、固定周波数位置に対するオフセット値のいずれかを含み得る。
【0098】
本開示の別の実施形態では、シーケンス構成情報は、例えば、端末装置に割り当てられた周波数帯域の境界/長さ、端末装置の周波数帯域構成、および、端末装置のシーケンス生成初期値のいずれかを含む他のパラメータによって示される暗黙の情報とすることができる。
【0099】
次に、ステップ1702において、端末装置に対する初期基準信号シーケンスがシーケンス構成情報に基づいて取得され得る。端末装置では、端末装置は、図4から図16を参照して説明したものと同様の方法で、共通RSシーケンスを生成することができる。したがって、端末装置は、ステップ1702で受信されたシーケンス構成情報に基づいて、その初期RSシーケンスを抽出することができる。したがって、端末装置は、ノードBなどのサービングノードと、UEなどの端末装置と、の間のチャネルを経由しない初期RSシーケンスを知ることができる。ステップ702において、初期RSシーケンスおよび端末装置がその割り当てられた周波数帯域にあるRSシーケンスによって、例えばチャネル推定または同時スケジューリングを実行することが可能である。
本開示の一実施形態では、端末装置の初期基準信号シーケンスを取得することは、端末装置のシーケンス構成情報および基準信号パターンに基づいて、端末装置の初期基準信号シーケンスを取得することを含み得る。基準信号パターンは、時間領域における基準信号密度構成、周波数領域における基準信号密度構成、および基準信号周波数オフセット構成のうちの少なくとも1つを含み得る。
【0100】
したがって、本開示の実施形態では、動的帯域幅割り当ておよび/または構成可能な基準信号パターンを有する無線通信システム(特に新しい無線アクセスシステム)について、複雑度が低い基準信号シーケンス解決策が提案され、帯域幅割り当ておよび/または基準信号パターン構成などの基準信号送信構成に関係なく、1つの共通の基準信号シーケンスが生成され、少なくともいくつかの端末装置によって共有することができる。したがって、たとえそれらが異なる帯域幅割り当ておよび/または構成可能な基準信号パターンを構成されていても、UEのためのRS測定およびマルチユーザスケジューリングを実行することが可能である。さらに、干渉セルからの基準信号が得られやすいので、それはより良い干渉除去を達成することができる。さらに、端末装置が、異なる帯域割り当ておよび/またはRSパターン構成に対して少数(例えば1つだけ)の共通基準信号シーケンスを生成することを必要とするだけであり、これはより複雑さが低い解決策を意味する。
【0101】
さらに、本開示では、無線通信システムにおけるサービングノードおよび端末装置で、それぞれ基準信号を送信および受信するための装置も提供され、これについては、図18および図19を参照して次に説明する。
【0102】
図18は、本開示の実施形態による無線通信システムにおける基準信号送信のための装置1800のブロック図を概略的に示す。装置1800は、サービングノード、例えば、ノードB(NodeBまたはNB)のようなBSで実施することができる。
【0103】
図18に示すように、装置1800は、基準信号生成モジュール1801と、シーケンスおよび情報送信モジュール1802とを含み得る。基準信号生成モジュール1801は、ネットワーク側の周波数範囲構成に基づいて、それら自体の基準信号送信構成がそれぞれ割り当てられた少なくともいくつかの端末装置によって共有される共通基準信号シーケンスを生成するように構成され得る。シーケンスおよび情報送信モジュール1802は、共通基準信号シーケンスおよびシーケンス構成情報を端末装置に送信するように構成され、該シーケンス構成情報は、端末装置に対して送信された初期基準信号シーケンスを取得するためのパラメータを示す。
【0104】
本開示の一実施形態では、シーケンス構成情報は、端末装置のための基準信号シーケンスが共通基準信号シーケンス中に位置する位置を示すシーケンス位置情報を含み得る。
【0105】
本開示の別の実施形態では、シーケンス位置情報は、端末装置に対する基準信号シーケンスの開始インデックスと終了インデックス、端末装置の開始インデックスと基準信号シーケンスの長さ、端末装置の終了インデックスと基準信号シーケンスの長さ、および、端末装置の周波数構成に対するオフセット値と固定周波数位置に対するオフセット値、のいずれかを含み得る。
【0106】
本開示のさらなる実施形態において、シーケンス構成情報は、端末装置に割り当てられた周波数帯域の境界/長さ、端末装置の周波数帯域構成、及び、端末装置のシーケンス生成初期値、のいずれかによって示され得る。
【0107】
本開示のなおさらなる実施形態では、ネットワーク側の周波数範囲構成は、システム帯域幅、および、端末装置にサービスを提供するノードに設定された周波数帯域のいずれかを含み得る。
【0108】
本開示のなおさらなる実施形態では、基準信号送信構成は、帯域割り当て、時間領域における基準信号密度構成、周波数領域における基準信号密度構成、および、基準信号周波数オフセット構成、のうちの少なくとも1つを備える。
【0109】
本開示の別の実施形態では、基準信号生成モジュール1801は、異なる周波数範囲構成に対して、異なる周波数範囲構成のすべての可能な周波数範囲をカバーする周波数範囲に基づいて共通の基準信号シーケンスを生成するようにさらに構成され得る。異なる周波数範囲構成は、異なるサブキャリア間隔構成および異なるサイクリックプレフィックス構成のうちの少なくとも1つを有し得る。
【0110】
本開示のさらなる実施形態では、基準信号生成モジュール1801はさらに、異なる基準信号構成でRS送信に使用されるリソースエレメントの全セットにさらに基づいて、共通基準信号シーケンスを生成するように構成され得る。
【0111】
本開示のなおさらなる実施形態では、共通基準信号シーケンス中の変調シンボルは、時間-周波数ブロック、周波数領域における所定数のサブキャリア、および、時間領域における所定の数のシンボル、のいずれかによって変化し得る。
【0112】
本開示のなおさらなる実施形態では、シンボル内の基準信号シーケンス内の変調シンボルは、同じ周波数位置内の前のシンボル内の基準信号シーケンス内の変調シンボルに基づいて生成され得る。
【0113】
本開示の別の実施形態では、シンボル内の基準信号シーケンスは、前のシンボル内の基準信号シーケンスとは異なる密度および異なる周波数オフセットのうちの少なくとも1つを有することができる。
【0114】
図19は、本開示の一実施形態による無線通信システムにおいて基準信号を受信するための装置1900のブロック図をさらに概略的に示す。装置1900は、端末装置、例えばUE、または他の同様の端末装置に実装することができる。
【0115】
図19に示すように、装置1900は、シーケンスおよび信号受信モジュール1901と、シーケンス取得モジュール1902と、を含み得る。信号受信モジュール1901は、ネットワーク側から送信された基準信号シーケンスと、端末装置に対して送信された基準信号シーケンスを取得することができるパラメータを示すシーケンス構成情報と、を受信するように構成することができる。シーケンス取得モジュール1902は、シーケンス構成情報に基づいて端末装置のための初期基準信号シーケンスを取得するように構成することができる。
【0116】
本開示の一実施形態では、シーケンス取得モジュール1902はさらに、端末装置のシーケンス構成情報および基準信号パターンに基づいて端末装置の初期基準信号シーケンスを取得するように構成することができる。
【0117】
以上、図18および図19を参照して装置1800および1900について説明した。装置1800および1900は、図4から17を参照して説明したような機能を実施するように構成され得ることに留意されたい。したがって、これらの装置内のモジュールの動作に関する詳細については、図4から17を参照して方法のそれぞれのステップに関して行われたそれらの説明を参照することができる。
【0118】
装置1800および1900の構成要素は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、および/またはそれらの任意の組み合わせで具現化され得ることにさらに留意されたい。例えば、装置1800および1900の構成要素は、回路、プロセッサ、または他の任意の適切な選択装置によってそれぞれ実装され得る。
【0119】
当業者であれば、前述の実施例は例示のためだけであり、限定ではなく、本開示がそれらに限定されないことを理解するであろう。本明細書で提供される教示から多くの変形、追加、削除、および修正を容易に想到することができ、これらすべての変形、追加、削除、および修正は本開示の保護範囲に含まれる。
【0120】
さらに、本開示のいくつかの実施形態では、装置1800および1900のそれぞれは少なくとも1つのプロセッサを含み得る。本開示の実施形態と共に使用するのに適した少なくとも1つのプロセッサは、例として、既に知られているかまたは将来開発される汎用プロセッサおよび特殊用途プロセッサの両方を含み得る。装置1800および1900のそれぞれは、少なくとも1つのメモリをさらに含み得る。少なくとも1つのメモリは、例えば、RAM、ROM、EPROM、EEPROM、およびフラッシュメモリ装置などの半導体メモリ装置を含むことができる。少なくとも1つのメモリは、コンピュータ実行可能命令のプログラムを格納するために使用され得る。プログラムは、高水準および/または低水準の適合性のある、または解釈可能な任意のプログラミング言語で書くことができる。実施形態によれば、コンピュータ実行可能命令は、少なくとも1つのプロセッサを用いて、装置1800および1900に少なくとも図4から17のそれぞれを参照して説明した方法による動作を実行させるように構成され得る。
【0121】
図20は、無線ネットワークにおける基地局のようなサービングノードとして具体化されるか又はそれに含まれることができる装置2010と、本明細書に記載されているUEのような端末装置として具体化されるか又はそれに含まれることができる装置2020の簡易的なブロック図をさらに示す。
【0122】
装置2010は、データプロセッサ(DP:Data Processor)などの少なくとも1つのプロセッサ2011と、プロセッサ2011に結合された少なくとも1つのメモリ(MEM:MEMory)2012とを備える。装置2010は、プロセッサ2011に結合された送信機TXおよび受信機RX2013をさらに含み、それは、装置2020に通信可能に接続するように動作可能である。MEM2012は、プログラム(PROG:PROGram)2014を格納する。PROG2014は、関連するプロセッサ2011上で実行されると、装置2010が本開示の実施形態、例えば方法400に従って動作することを可能にする命令を含むことができる。少なくとも1つのプロセッサ2011と少なくとも1つのMEM2012の組み合わせは、本開示の様々な実施形態を実施するようになっている処理手段2015を形成することができる。
【0123】
装置2020は、DPなどの少なくとも1つのプロセッサ2021と、プロセッサ2021に結合された少なくとも1つのMEM2022とを備える。装置2020は、装置2010との無線通信のために動作可能であり得るプロセッサ2021に結合された適切なTX/RX2023をさらに含み得る。MEM2022は、PROG2024を格納する。PROG2024は、関連するプロセッサ2021上で実行されたときに、装置2020が本開示の実施形態に従って動作すること、例えば、方法1700を実行することを可能にする命令を含むことができる。少なくとも1つのプロセッサ2021と少なくとも1つのMEM2022の組み合わせは、本開示の様々な実施形態を実施するようになっている処理手段2025を形成することができる。
【0124】
本開示の様々な実施形態は、プロセッサ2011、2021のうちの1つまたは複数によって実行可能なコンピュータプログラム、ソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア、またはそれらの組合せによって実装され得る。
【0125】
MEM2012および2022は、ローカルの技術的環境に適した任意の種類のものでよく、半導体ベースのメモリデバイス、磁気メモリデバイスおよびシステム、光メモリデバイスおよびシステム、固定メモリ、ならびに非限定的な例としてのリムーバブルメモリなどの任意の適切なデータ記憶技術を使用して実装できる。
【0126】
プロセッサ2011および2021は、ローカルの技術的環境に適した任意のタイプのものでよく、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタルシグナルプロセッサDSPおよびマルチコアプロセッサアーキテクチャに基づくプロセッサのうちの1つ以上を、非限定的な例として含み得る。
【0127】
さらに、本開示はまた、上述のようなコンピュータプログラムを含むキャリアを提供することができ、キャリアは電子信号、光信号、無線信号、またはコンピュータ可読記憶媒体のうちの1つである。コンピュータ可読記憶媒体は、例えば、光学コンパクトディスク、またはランダムアクセスメモリ(RAM:Random Access Memory)、リードオンリーメモリ(ROM:Read Only Memory)、フラッシュメモリ、磁気テープ、CD-ROM、DVD、ブルーレイディスクなどのような電子メモリデバイスであり得る。
【0128】
本明細書に記載の技法は、一実施形態で説明した対応する装置の1つまたは複数の機能を実施する装置が従来技術の手段だけではないように、様々な手段によって実施することができ、しかし、それはまた、実施形態で説明された対応する装置の1つまたは複数の機能を実施するための手段であり、各別々の機能ごとに別々の手段、または2つ以上の機能を実行するように構成され得る手段を含み得る。例えば、これらの技術は、ハードウェア(1つ以上の装置)、ファームウェア(1つ以上の装置)、ソフトウェア(1つ以上のモジュール)、またはそれらの組み合わせで実施されてもよい。ファームウェアまたはソフトウェアの場合、本明細書に記載されている機能を実行するモジュール(たとえば、手順、機能など)を介して実装することができる。
【0129】
本明細書における例示的な実施形態は、方法および装置のブロック図およびフローチャート図を参照して上記で説明されてきた。ブロック図およびフローチャート図の各ブロック、ならびにブロック図およびフローチャート図のブロックの組み合わせはそれぞれ、コンピュータプログラム命令を含む様々な手段によって実施できることを理解されよう。これらのコンピュータプログラム命令は、コンピュータまたは他のプログラム可能なデータ処理装置上で実行される命令が指定された機能を実施するための手段を作成するように、機械を製造するために、フローチャートブロックにおいて、汎用コンピュータ、専用コンピュータまたは他のプログラム可能なデータ処理装置にロードされ得る。
【0130】
本明細書は多くの具体的な実装の詳細を含むが、これらはいかなる実装の範囲または主張され得るものに対する限定としてではなく、むしろ特定の実装の特定の実施形態に特有であり得る特徴の説明として解釈されるべきである。本明細書において別々の実施形態の文脈で説明されている特定の特徴は、単一の実施形態において組み合わせて実施することもできる。逆に、単一の実施形態の文脈で説明されている様々な特徴はまた、別々にまたは任意の適切なサブコンビネーションで複数の実施形態で実施することができる。さらに、特徴は特定の組み合わせで作用するものとして上に記載され、そして最初にそれ自体として主張されてもよいが、主張された組み合わせからの1つ以上の特徴は組み合わせから切り取られ得る。そして、請求された組み合わせは、サブコンビネーションまたはサブコンビネーションの変形に向けられてもよい。
【0131】
技術が進歩するにつれて、本発明の概念が様々な方法で実施され得ることは当業者には明らかであろう。上述の実施形態は、本開示を限定するのではなく説明するために与えられており、当業者が容易に理解するように、本開示の精神および範囲から逸脱することなく修正および変形に頼ることができる。そのような修正形態および変形形態は、本開示および添付の特許請求の範囲の範囲内にあると見なされる。本開示の保護範囲は、添付の特許請求の範囲によって定義される。
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