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特開2024-50868異なる信頼度を有するデータを転送するための方法、システム、およびデバイス
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024050868
(43)【公開日】2024-04-10
(54)【発明の名称】異なる信頼度を有するデータを転送するための方法、システム、およびデバイス
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/563 20230101AFI20240403BHJP
   H04W 28/04 20090101ALI20240403BHJP
   H04W 72/1268 20230101ALI20240403BHJP
   H04W 72/115 20230101ALI20240403BHJP
【FI】
H04W72/563
H04W28/04 110
H04W72/1268
H04W72/115
【審査請求】有
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024017919
(22)【出願日】2024-02-08
(62)【分割の表示】P 2023024030の分割
【原出願日】2019-06-19
(31)【優先権主張番号】62/687,085
(32)【優先日】2018-06-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/752,807
(32)【優先日】2018-10-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/779,271
(32)【優先日】2018-12-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.3GPP
(71)【出願人】
【識別番号】316012245
【氏名又は名称】アイディーエーシー ホールディングス インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】弁理士法人谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】プレテイエ、ジスレン
(72)【発明者】
【氏名】マリニエール、ポール
(72)【発明者】
【氏名】アルファルファン、ファリス
(72)【発明者】
【氏名】エルハマス、アータ
(57)【要約】
【課題】異なる信頼度を有するデータを転送するシステム、方法およびデバイスを提供する。
【解決手段】WTRUは、第1のCGおよび第2のCGを示す構成情報を受信し、ここで、構成情報は、第1のCGに関連付けられる第1のCGオフセットおよび第2のCGに関連付けられる第2のCGオフセットをさらに示し、第1のCGに関連付けられる第1の送信リソースおよび第2のCGに関連付けられる第2の送信リソースが時間において少なくとも部分的に重複することを判定し、アップリンク送信のために第1の送信リソースまたは第2の送信リソースを選択し、第1の送信リソースが選択される場合第1のCGオフセットに、または第2の送信リソースが選択される場合第2のCGオフセットに少なくとも基づいて、アップリンク送信に関連付けられるHARQプロセスIDを判定し、第1の送信リソースまたは第2の送信リソースの選択された1つを使用してアップリンク送信を送信する。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線送受信ユニット(WTRU)であって、
第1の構成されたグラント(CG)および第2のCGを示す構成情報を受信することであって、前記構成情報は、前記第1のCGに関連付けられる第1のオフセットおよび前記第2のCGに関連付けられる第2のオフセットをさらに示す、ことと、
前記第1のCGに関連付けられる第1の送信リソースおよび前記第2のCGに関連付けられる第2の送信リソースが時間において少なくとも部分的に重複することを判定することと、
前記第1のCGおよび前記第2のCGのうちの1つが優先されるCGであることを判定することと、
前記第1のCGが前記優先されるCGであると判定されるという条件で前記第1のオフセットに、または
前記第2のCGが前記優先されるCGであると判定されるという条件で前記第2のオフセットに
少なくとも基づいて、アップリンク送信に関連付けられるハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロセス識別子(ID)を判定することと、
前記第1のCGに関連付けられる前記第1の送信リソースまたは前記第2のCGに関連付けられる前記第2の送信リソースを使用して前記アップリンク送信を送信することであって、前記アップリンク送信は、前記判定されたHARQプロセスIDを含む、ことと
を実行するように構成されたプロセッサを備えたWTRU。
【請求項2】
前記プロセッサは、前記第1のCGおよび前記第2のCGに関連付けられるそれぞれの優先度、構成されたサービスインデックス、1つまたは複数のLCP制限、前記第1のCGの特性、前記第2のCGの特性、および前記第1のCGまたは前記第2のCGに関連して実行される測定のうちの1つまたは複数に基づいて、前記第1のCGおよび前記第2のCGのうちの1つが前記優先されるCGであることを判定するように構成される、請求項1のWTRU。
【請求項3】
前記第1のCGの特性は、前記第1のCGのタイプ、前記第1のCGの周期、および前記第1のCGの物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)持続時間のうちの1つまたは複数を含み、前記第2のCGの特性は、前記第2のCGのタイプ、前記第2のCGの周期、および前記第2のCGのPUSCH持続時間のうちの1つまたは複数を含む、請求項2のWTRU。
【請求項4】
前記プロセッサは、前記第1のCGおよび前記第2のCGのうちの1つが前記優先されるCGであることを、前記第1のCGにマッピングされる第1の論理チャネルの論理チャネル優先度および前記第2のCGにマッピングされる第2の論理チャネルの論理チャネル優先度に基づいて判定するように構成される、請求項1のWTRU。
【請求項5】
前記プロセッサは、前記第1のCGにマッピングされる第1の論理チャネルの論理チャネル優先度が前記第2のCGにマッピングされる第2の論理チャネルの論理チャネル優先度よりも高いことに基づいて、前記第1のCGが前記優先されるCGであることを判定するように構成され、前記プロセッサは、前記第2のCGにマッピングされる第2の論理チャネルの論理チャネル優先度が前記第1のCGにマッピングされる第1の論理チャネルの論理チャネル優先度よりも高いことに基づいて、前記第2のCGが前記優先されるCGであることを判定するように構成される、請求項4のWTRU。
【請求項6】
前記プロセッサは、HARQプロセスIDを、前記第1のオフセットまたは前記第2のオフセットのうちの1つと、予め定められた式とに基づいて判定するようにさらに構成される、請求項1のWTRU。
【請求項7】
前記予め定められた式は、前記第1のCGまたは前記第2のCGによって占められる1つまたは複数のリソースに基づく、請求項6のWTRU。
【請求項8】
前記第1のCGは第1のCG機会に関連付けられ、前記第2のCGは第2のCG機会に関連付けられる、請求項1のWTRU。
【請求項9】
前記第1のCGは、構成されたグラントリソースが可能な送信のためにスケジュールされる第1の時間またはスロットを含み、前記第2のCGは、構成されたグラントリソースが可能な送信のためにスケジュールされる第2の時間またはスロットを含む、請求項8のWTRU。
【請求項10】
前記プロセッサが前記第1のCGおよび前記第2のCGのうちの1つが優先されるCGであることを判定するように構成されることは、前記プロセッサが前記第1のCGまたは前記第2のCGのうちの1つをアクティブなCGとして選択するように構成されることを含む、請求項1のWTRU。
【請求項11】
無線送受信ユニット(WTRU)によって実行される方法であって、
第1の構成されたグラント(CG)および第2のCGを示す構成情報を受信することであって、前記構成情報は、前記第1のCGに関連付けられる第1のオフセットおよび前記第2のCGに関連付けられる第2のオフセットをさらに示す、ことと、
前記第1のCGに関連付けられる第1の送信リソースおよび前記第2のCGに関連付けられる第2の送信リソースが時間において少なくとも部分的に重複することを判定することと、
前記第1のCGおよび前記第2のCGのうちの1つが優先されるCGであることを判定することと、
前記第1のCGが前記優先されるCGであると判定されるという条件で前記第1のオフセットに、または
前記第2のCGが前記優先されるCGであると判定されるという条件で前記第2のオフセットに
少なくとも基づいて、アップリンク送信に関連付けられるハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロセス識別子(ID)を判定することと、
前記第1のCGに関連付けられる前記第1の送信リソースまたは前記第2のCGに関連付けられる前記第2の送信リソースを使用して前記アップリンク送信を送信することであって、前記アップリンク送信は、前記判定されたHARQプロセスIDを含む、ことと
を含む方法。
【請求項12】
前記第1のCGおよび前記第2のCGのうちの1つは、前記第1のCGおよび前記第2のCGに関連付けられるそれぞれの優先度、構成されたサービスインデックス、1つまたは複数のLCP制限、前記第1のCGの特性、前記第2のCGの特性、および前記第1のCGまたは前記第2のCGに関連して実行される測定のうちの1つまたは複数に基づいて、前記優先されるCGであると判定される、請求項11の方法。
【請求項13】
前記第1のCGの特性は、前記第1のCGのタイプ、前記第1のCGの周期、および前記第1のCGの物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)持続時間のうちの1つまたは複数を含み、前記第2のCGの特性は、前記第2のCGのタイプ、前記第2のCGの周期、および前記第2のCGのPUSCH持続時間のうちの1つまたは複数を含む、請求項12の方法。
【請求項14】
前記第1のCGおよび前記第2のCGのうちの1つは、前記第1のCGにマッピングされる第1の論理チャネルの論理チャネル優先度および前記第2のCGにマッピングされる第2の論理チャネルの論理チャネル優先度に基づいて、前記優先されるCGであることを判定される、請求項11の方法。
【請求項15】
前記第1のCGは、前記第1のCGにマッピングされる第1の論理チャネルの論理チャネル優先度が前記第2のCGにマッピングされる第2の論理チャネルの論理チャネル優先度よりも高いことに基づいて、前記優先されるCGであると判定され、前記第2のCGは、前記第2のCGにマッピングされる第2の論理チャネルの論理チャネル優先度が前記第1のCGにマッピングされる第1の論理チャネルの論理チャネル優先度よりも高いことに基づいて、前記優先されるCGであると判定される、請求項14の方法。
【請求項16】
前記HARQプロセスIDは、前記第1のオフセットまたは前記第2のオフセットのうちの1つと、予め定められた式とに基づいて判定される、請求項11の方法。
【請求項17】
前記予め定められた式は、前記第1のCGまたは前記第2のCGによって占められる1つまたは複数のリソースに基づく、請求項16の方法。
【請求項18】
前記第1のCGは第1のCG機会に関連付けられ、前記第2のCGは第2のCG機会に関連付けられる、請求項11の方法。
【請求項19】
前記第1のCGは、構成されたグラントリソースが可能な送信のためにスケジュールされる第1の時間またはスロットを含み、前記第2のCGは、構成されたグラントリソースが可能な送信のためにスケジュールされる第2の時間またはスロットを含む、請求項18の方法。
【請求項20】
前記第1のCGおよび前記第2のCGのうちの1つが優先されるCGであることを判定することは、前記第1のCGまたは前記第2のCGのうちの1つをアクティブなCGとして選択することを含む、請求項11の方法。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、参照により内容が本明細書に組み込まれている、2018年6月19日に出願した米国特許仮出願第62/687,085号、2018年10月30日に出願した米国特許仮出願第62/752,807号、および2018年12月13日に出願した米国特許仮出願第62/779,271号の利益を主張する。
【0002】
新無線(NR)無線送受信ユニット(WTRU)は、セル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI)とは別に、追加のネットワーク一時識別子(RNTI)を用いて無線リソース制御(RRC)によって構成され得る。
【発明の概要】
【0003】
いくつかの実施形態は、アップリンク(UL)送信のために無線送受信ユニット(WTRU)において実装される方法を提供する。第1のグラントは、第1のULリソースのために受信されまたは構成され、第2のグラントは、第2のULリソースのために受信されまたは構成される。WTRUは、ULリソースを用いて、アップリンクデータおよび/または制御情報(例えば、SR信号、HARQ ACK/NACK情報、MAC CE)を送信する。第1のULリソースが時間において第2のULリソースと重複するかどうかが決定される。第1のULリソースが時間において第2のULリソースと重複する場合、第1の使用可能な処理時間が決定される。第1の使用可能な処理時間が第1の閾値より大きい場合、第1のULリソースまたは第2のULリソースのいずれかは、優先されるULリソースに指定され、優先されるリソースのために単一の送信および/またはトランスポートブロック(TB)が生成され、単一のTBが、優先されるリソース上で送信される。
【0004】
いくつかの実施形態において、第1の使用可能な処理時間が第1の閾値未満であるが、第2の使用可能な処理時間が第2の閾値より大きい場合、第1のULリソースまたは第2のULリソースのいずれかが、優先されるULリソースに指定され、第1のTBおよび/またはUL制御情報が第1のリソースのために生成され、第2のTBおよび/またはUL制御情報が第2のリソースのために生成され、第1の送信が第1のULリソース上で開始され、第2の送信が第2のULリソース上で開始され、並びに先取り手順が第1の送信および第2の送信上で行われる。
【0005】
いくつかの実施形態において、第2の使用可能な処理時間が第2の閾値未満である場合、第1のULリソースまたは第2のULリソースのいずれかが、優先されるULリソースに指定され、TBおよび/またはUL制御情報が重複するリソースのために生成され、優先されないULリソースに対する処理および送信は中止され、TBおよび/またはUL制御情報が、優先されるULリソース上で送信される。
【0006】
いくつかの実施形態において、第1の使用可能な処理時間は、第1のULリソースが時間において第2のULリソースと重複するとの決定と、第1のULリソースおよび第2のULリソースの全ての送信の最も早期の開始時間との間の時間の差を含む。いくつかの実施形態において、第2の使用可能な処理時間は、第1のULリソースが時間において第2のULリソースと重複するとの決定と、第1のULリソースおよび第2のULリソースとの間の時間における重複の開始との間の、時間の差を含む。いくつかの実施形態において、WTRUは、スケジューリング情報に基づいて、第1のULリソースおよび第2のULリソースが時間において重複するかどうかを決定する。いくつかの実施形態において、スケジューリング情報は、第1のULグラント、第2のULグラント、またはUL制御情報の送信のためのリソースを含む。いくつかの実施形態において、WTRUは、第1のULリソースおよび第2のULリソースが時間において重複することを、第1のULリソースおよび第2のULリソースの両方に対して、バッファされたデータを有する少なくとも1つの論理チャネルが初期送信を許容されることを条件として決定する。いくつかの実施形態において、WTRUは、第1のULリソースおよび第2のULリソースが時間において重複することを、第1のULリソースにマッピングされた最高の論理チャネル優先度が、第2のULリソースにマッピングされた最高の論理チャネル優先度とは異なることを条件として決定する。
【0007】
いくつかの実施形態において、第1の閾値は、WTRUによって、第1のULリソースの優先度と第2のULリソースの優先度とを決定するために必要な最短時間に基づく。いくつかの実施形態において、第1の閾値は、WTRUによって、第1のグラントに対するおよび第2のグラントに対する論理チャネル優先順位付け(LCP)制限を評価するために必要な最短時間に基づき、および最高の構成された優先度の論理チャネルは、第1のグラントと第2のグラントとにマッピングされる。いくつかの実施形態において、第1の閾値は、WTRUによって、構成された論理チャネル優先順位付け(LCP)制限に従って第1のULリソースにマッピングされた最高の構成された優先度の論理チャネルと、第2のULリソースにマッピングされたUL制御情報に対応する(またはそれをトリガした)論理チャネルとを評価するために必要な最短時間に基づく。いくつかの実施形態において、第2の閾値は、先取り手順を行うために必要な最短時間に基づき、および物理レイヤにおけるグラント処理に基づいて、各ULリソースに対する優先度を決定する。いくつかの実施形態において、先取り手順は、物理レイヤによって、第1のULリソースまたは第2のULリソースの優先順位付けに基づいて第1の送信または第2の送信を先取りすることを含む。いくつかの実施形態において、第1のULリソースまたは第2のULリソースのいずれかを優先されるULリソースに指定することは、論理チャネル優先順位付け(LCP)を行うことと、ULリソースにマッピングされた最高優先度の論理チャネルを評価することと、および/またはULリソースにマッピングされたUL制御情報に対応する(またはそれをトリガした)論理チャネルを評価することとを含む。
【0008】
いくつかの実施形態は、アップリンク(UL)送信のために構成された無線送受信ユニット(WTRU)を提供する。WTRUは、第1のULリソースに対する第1のグラントおよび第2のULリソースに対する第2のグラントを受信する受信機回路と、第1のULリソースが時間において第2のULリソースと重複するかどうかを決定する、受信機回路に結合されたプロセッサとを含む。プロセッサは、第1のULリソースが時間において第2のULリソースと重複する場合、第1の使用可能な処理時間を決定する。第1の使用可能な処理時間が第1の閾値より大きい場合、プロセッサは、第1のULリソースまたは第2のULリソースのいずれかを優先されるULリソースに指定し、優先されるリソースのために単一のトランスポートブロック(TB)および/またはUL制御情報を生成し、それを、優先されるリソース上でプロセッサに結合された送信機回路により送信する。
【0009】
いくつかの実施形態において、第1の使用可能な処理時間は第1の閾値未満であるが、第2の使用可能な処理時間は第2の閾値より大きい場合、プロセッサは、第1のULリソースまたは第2のULリソースのいずれかを優先されるULリソースに指定し、第1のリソースのために第1のTBおよび/またはUL制御情報と、第2のリソースのために第2のTBおよび/またはUL制御情報とを生成し、第1のULリソース上で第1の送信を開始し、第2のULリソース上で第2の送信を開始し、並びに第1の送信および第2の送信に対して先取り手順を行う。
【0010】
いくつかの実施形態において、第2の使用可能な処理時間が第2の閾値未満である場合、プロセッサは、第1のULリソースまたは第2のULリソースのいずれかを優先されるULリソースに指定し、重複するリソースのためにTBおよび/またはUL制御情報を生成し、優先されないULリソースに対する処理および送信を中止し、並びに優先されるULリソース上でTBおよび/またはUL制御情報を送信する。
【0011】
いくつかの実施形態において、第1の使用可能な処理時間は、第1のULリソースが時間において第2のULリソースと重複するとの決定と、第1のULリソースおよび第2のULリソースの全ての送信の最も早期の開始時間との間の時間の差を含む。いくつかの実施形態において、第2の使用可能な処理時間は、第1のULリソースが時間において第2のULリソースと重複するとの決定と、第1のULリソースと第2のULリソースとの間の時間における重複の開始との間の、時間の差を含む。いくつかの実施形態において、プロセッサは、スケジューリング情報に基づいて、第1のULリソースおよび第2のULリソースが時間において重複するかどうかを決定するようにさらに構成される。いくつかの実施形態において、スケジューリング情報は、第1のULグラント、第2のULグラント、またはUL制御情報の送信のためのリソースを含む。いくつかの実施形態において、プロセッサは、第1のULリソースおよび第2のULリソースが時間において重複することを、第1のULリソースおよび第2のULリソースの両方に対して、バッファされたデータを有する少なくとも1つの論理チャネルが初期送信を許容されることを条件として決定するようにさらに構成される。いくつかの実施形態において、プロセッサは、第1のULリソースおよび第2のULリソースが時間において重複することを、第1のULリソースにマッピングされた最高の論理チャネル優先度が、第2のULリソースにマッピングされた最高の論理チャネル優先度とは異なることを条件として決定するようにさらに構成される。
【0012】
いくつかの実施形態において、第1の閾値は、WTRUによって、第1のULリソースの優先度と第2のULリソースの優先度とを決定するために必要な最短時間に基づく。いくつかの実施形態において、第1の閾値は、WTRUによって、第1のグラントに対するおよび第2のグラントに対する論理チャネル優先順位付け(LCP)制限を評価するために必要な最短時間に基づき、およびプロセッサは、最高の構成された優先度の論理チャネルを第1のグラントと第2のグラントとにマッピングするようにさらに構成される。いくつかの実施形態において、第2の閾値は、先取り手順を行うために必要な最短時間に基づき、およびプロセッサは、物理レイヤにおけるグラント処理に基づいて、各ULリソースに対する優先度を決定するようにさらに構成される。いくつかの実施形態において、先取り手順は、物理レイヤによって、第1のULリソースまたは第2のULリソースの優先順位付けに基づいて第1の送信または第2の送信を先取りすることを含む。いくつかの実施形態において、第1のULリソースまたは第2のULリソースのいずれかを優先されるULリソースに指定することは、論理チャネル優先順位付け(LCP)を行うことと、ULリソースにマッピングされた最高優先度の論理チャネルを評価することと、および/またはULリソースにマッピングされたUL制御情報に対応する(またはそれをトリガした)論理チャネルを評価することとを含む。
【図面の簡単な説明】
【0013】
より詳細な理解は、添付図面と共に例として示される以下の説明から得ることができ、図における類似の参照番号は類似の要素を示す。
図1A】1つまたは複数の開示される実施形態が実施され得る、例示の通信システムを示すシステム図である。
図1B】実施形態による、図1Aに示される通信システム内で用いられ得る例示の無線送受信ユニット(WTRU)を示すシステム図である。
図1C】実施形態による、図1Aに示される通信システム内で用いられ得る例示の無線アクセスネットワーク(RAN)および例示のコアネットワーク(CN)を示すシステム図である。
図1D】実施形態による、図1Aに示される通信システム内で用いられ得る他の例示のRANおよび他の例示のCNを示すシステム図である。
図2】WTRUがMACにおけるグラントの間で優先順位付けするおよび/または選択する例示の場合を示すシグナリング図である。
図3】WTRUが進行中のUL送信を先取りする例示の場合を示すシグナリング図である。
図4】第1のアップリンクリソース上のWTRUからの物理アップリンクチャネル送信が、第2のアップリンクリソース上のWTRUからの物理アップリンクチャネル送信と、時間領域において重複するのを示すシグナリング図である。
図5】異なるリソース上の重複する送信に対処するための例示の方法を示すフローチャートである。
図6】異なるリソース上の重複する送信に対処するための、図5の例示の方法をさらに示すフローチャートである。
図7】異なるリソース上の重複する送信に対処するための、図5および図6の例示の方法をさらに示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
図1Aは、1つまたは複数の開示される実施形態が実施され得る、例示の通信システム100を示す図である。通信システム100は、複数の無線ユーザに音声、データ、ビデオ、メッセージング、ブロードキャストなどのコンテンツを提供する多元接続方式とすることができる。通信システム100は、複数の無線ユーザが、無線帯域幅を含む、システムリソースの共有を通してこのようなコンテンツにアクセスすることを可能にする。例えば通信システム100は、符号分割多元接続(CDMA)、時分割多元接続(TDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、直交FDMA(OFDMA)、シングルキャリアFDMA(SC-FDMA)、ゼロテールユニークワードDFT拡散OFDM(ZT UW DTS-s OFDM)、ユニークワードOFDM(UW-OFDM)、リソースブロックフィルタ型OFDM、フィルタバンクマルチキャリア(FBMC)などの1つまたは複数のチャネルアクセス方法を使用することができる。
【0015】
図1Aに示されるように、通信システム100は、無線送受信ユニット(WTRU)102a、102b、102c、102d、RAN104/113、CN106/115、公衆交換電話ネットワーク(PSTN)108、インターネット110、および他のネットワーク112を含み得るが、開示される実施形態は任意の数のWTRU、基地局、ネットワーク、および/またはネットワーク要素を企図することが理解されるであろう。WTRU102a、102b、102c、102dのそれぞれは、無線環境において動作および/または通信するように構成された任意のタイプのデバイスとすることができる。例えば、そのいずれも「ステーション」および/または「STA」と呼ばれ得るWTRU102a、102b、102c、102dは、無線信号を送信および/または受信するように構成されることができ、ユーザ機器(UE)、移動局、固定または移動体加入者ユニット、サブスクリプションベースのユニット、ページャ、携帯電話、PDA、スマートフォン、ラップトップ、ネットブック、パーソナルコンピュータ、無線センサ、ホットスポットまたはMi-Fiデバイス、IoTデバイス、ウォッチまたは他のウェアラブル、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)、乗り物、ドローン、医療機器およびアプリケーション(例えば、遠隔手術)、産業用機器およびアプリケーション(例えば、産業および/または自動化処理チェーンの関連において動作する、ロボットおよび/または他の無線デバイス)、民生用エレクトロニクスデバイス、商用および/または産業用無線ネットワーク上で動作するデバイスなどを含み得る。WTRU102a、102b、102c、および102dのいずれも、同義的にUEと呼ばれ得る。
【0016】
通信システム100はまた、基地局114aおよび/または基地局114bを含み得る。基地局114a、114bのそれぞれは、CN106/115、インターネット110、および/または他のネットワーク112などの1つまたは複数の通信ネットワークへのアクセスを容易にするために、WTRU102a、102b、102c、102dの少なくとも1つと無線にインターフェース接続するように構成された任意のタイプのデバイスとすることができる。例えば、基地局114a、114bは、基地トランシーバ局(BTS)、ノードB、eノードB、ホームノードB、ホームeノードB、gNB、NRノードB、サイトコントローラ、アクセスポイント(AP)、無線ルータなどとすることができる。基地局114a、114bはそれぞれ単一の要素として描かれるが、基地局114a、114bは、任意の数の相互接続された基地局および/またはネットワーク要素を含み得ることが理解されるであろう。
【0017】
基地局114aは、基地局コントローラ(BSC)、無線ネットワークコントローラ(RNC)、中継ノードなどの、他の基地局および/またはネットワーク要素(図示せず)も含み得るRAN104/113の一部とすることができる。基地局114aおよび/または基地局114bは、セル(図示せず)と呼ばれ得る1つまたは複数のキャリア周波数上で無線信号を送信および/または受信するように構成され得る。これらの周波数は認可されたスペクトル、無認可のスペクトル、または認可されたおよび無認可のスペクトルの組み合わせにおけるものとすることができる。セルは、比較的固定的な、または時間と共に変化し得る、特定の地理的エリアに対する無線サービスのためのカバレッジを提供し得る。セルは、セルセクタにさらに分割され得る。例えば、基地局114aに関連付けられたセルは、3つのセクタに分割され得る。従って、一実施形態において、基地局114aは3つのトランシーバ、すなわち、セルの各セクタに対して1つずつを含み得る。実施形態において、基地局114aは、MIMO技術を使用でき、セルの各セクタに対して複数のトランシーバを利用できる。例えば、所望の空間方向において信号を送信および/または受信するようにビームフォーミングが用いられ得る。
【0018】
基地局114a、114bは、任意の適切な無線通信リンク(例えば、無線周波数(RF)、マイクロ波、センチメートル波、マイクロメートル波、赤外線(IR)、紫外線(UV)、可視光など)とすることができるエアインターフェース116を通して、WTRU102a、102b、102c、102dの1つまたは複数と通信することができる。エアインターフェース116は、任意の適切な無線アクセス技術(RAT)を用いて確立され得る。
【0019】
より具体的には、上記のように、通信システム100は多元接続方式とすることができ、CDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、SC-FDMAなどの1つまたは複数のチャネルアクセス方式を使用できる。例えば、RAN104/113内の基地局114a、およびWTRU102a、102b、102cは、ユニバーサルモバイル電気通信システム(UMTS)地上無線アクセス(UTRA)などの無線技術を実施でき、これは広帯域CDMA(WCDMA(登録商標))を用いてエアインターフェース115/116/117を確立できる。WCDMAは、高速パケットアクセス(HSPA)および/または発展型HSPA(HSPA+)などの通信プロトコルを含み得る。HSPAは、高速ダウンリンク(DL)パケットアクセス(HSDPA)および/または高速ULパケットアクセス(HSUPA)を含み得る。
【0020】
実施形態において、基地局114aおよびWTRU102a、102b、102cは、発展型UMTS地上無線アクセス(E-UTRA)などの無線技術を実施でき、これはロングタームエボリューション(LTE)および/またはLTE-Advanced(LTE-A)および/またはLTE-Advanced Pro(LTE-A Pro)を用いてエアインターフェース116を確立できる。
【0021】
実施形態において、基地局114aおよびWTRU102a、102b、102cは、NR無線アクセスなどの無線技術を実施でき、これは新無線(NR)を用いてエアインターフェース116を確立できる。
【0022】
実施形態において、基地局114aおよびWTRU102a、102b、102cは、複数の無線アクセス技術を実施できる。例えば、基地局114aおよびWTRU102a、102b、102cは、例えば、デュアルコネクティビティ(DC)原理を用いて、LTE無線アクセスおよびNR無線アクセスを一緒に実施できる。従って、WTRU102a、102b、102cによって利用されるエアインターフェースは、複数のタイプの無線アクセス技術、および/または複数のタイプの基地局(例えば、eNBおよびgNB)に、またはそれらから、送られる送信を特徴とし得る。
【0023】
他の実施形態において、基地局114aおよびWTRU102a、102b、102cは、IEEE802.11(即ち、WiFi(Wireless Fidelity))、IEEE802.16(即ち、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access))、CDMA2000、CDMA2000 1X、CDMA2000 EV-DO、暫定標準2000(IS-2000)、暫定標準95(IS-95)、暫定標準856(IS-856)、GSM(登録商標)(Global System for Mobile Communications)、GSM進化型高速データレート(EDGE)、GSM EDGE(GERAN)などの無線技術を実施できる。
【0024】
図1Aの基地局114bは、例えば、無線ルータ、ホームノードB、ホームeノードB、またはアクセスポイントとすることができ、事業所、自宅、乗り物、キャンパス、産業施設、空中回廊(例えば、ドローンによる使用のための)、車道などの、局在したエリア内の無線接続性を容易にするための任意の適切なRATを利用できる。一実施形態において、基地局114bおよびWTRU102c、102dは、IEEE802.11などの無線技術を実施して、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)を確立できる。実施形態において、基地局114bおよびWTRU102c、102dは、IEEE802.15などの無線技術を実施して、無線パーソナルエリアネットワーク(WPAN)を確立できる。他の実施形態において、基地局114bおよびWTRU102c、102dは、セルラベースのRAT(例えば、WCDMA、CDMA2000、GSM、LTE、LTE-A、LTE-A Pro、NRなど)を利用して、ピコセルまたはフェムトセルを確立できる。図1Aに示されるように、基地局114bは、インターネット110への直接接続を有し得る。従って、基地局114bは、CN106/115を通じてインターネット110にアクセスすることを不要とすることができる。
【0025】
RAN104/113は、CN106/115と通信することができ、これは音声、データ、アプリケーション、および/またはVoIP(Voice over Internet Protocol)サービスをWTRU102a、102b、102c、102dの1つまたは複数に提供するように構成された、任意のタイプのネットワークとすることができる。データは、異なるスループット要件、待ち時間要件、エラー耐性要件、信頼度要件、データスループット要件、モビリティ要件などの様々なサービス品質(QoS)要件を有し得る。CN106/115は、呼制御、料金請求サービス、モバイル位置情報サービス、プリペイドコール、インターネット接続性、ビデオ配信などを提供することができ、および/またはユーザ認証などの高レベルセキュリティ機能を行える。図1Aに示されないが、RAN104/113および/またはCN106/115は、RAN104/113と同じRATまたは異なるRATを使用する他のRANと、直接または間接に通信し得ることが理解されるであろう。例えば、NR無線技術を利用し得るRAN104/113に接続されることに加えて、CN106/115はまた、GSM、UMTS、CDMA2000、WiMAX、E-UTRA、またはWiFi無線技術を使用する他のRAN(図示せず)と通信できる。
【0026】
CN106/115はまた、WTRU102a、102b、102c、102dが、PSTN108、インターネット110、および/または他のネットワーク112にアクセスするためのゲートウェイとして働くことができる。PSTN108は、従来型電話サービス(POTS)を提供する回線交換電話ネットワークを含むことができる。インターネット110は、TCP/IPインターネットプロトコル群におけるTCP、UDP、および/またはIPなどの共通通信プロトコルを用いる、相互接続されたコンピュータネットワークおよびデバイスの地球規模のシステムを含むことができる。ネットワーク112は、他のサービスプロバイダによって所有および/または運用される有線および/または無線通信ネットワークを含むことができる。例えばネットワーク112は、RAN104/113と同じRATまたは異なるRATを使用し得る1つまたは複数のRANに接続された、他のCNを含むことができる。
【0027】
通信システム100内のWTRU102a、102b、102c、102dのいくつかまたは全ては、マルチモード能力を含み得る(例えば、WTRU102a、102b、102c、102dは、異なる無線リンクを通して異なる無線ネットワークと通信するための、複数のトランシーバを含み得る)。例えば、図1Aに示されるWTRU102cは、セルラベースの無線技術を使用可能な基地局114aと、およびIEEE 802無線技術を使用可能な基地局114bと通信するように構成され得る。
【0028】
図1Bは、例示のWTRU102を示すシステム図である。図1Bに示されるように、WTRU102は中でも、プロセッサ118、トランシーバ120、送受信要素122、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、ディスプレイ/タッチパッド128、非リムーバブルメモリ130、リムーバブルメモリ132、電源134、GPSチップセット136、および/または他の周辺装置138を含み得る。WTRU102は、実施形態と一貫性を保ちながら、前述の要素の任意のサブコンビネーションを含み得ることが理解されるであろう。
【0029】
プロセッサ118は、汎用プロセッサ、専用プロセッサ、従来型プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアに関連した1つまたは複数のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、ASIC、FPGA回路、任意の他のタイプの集積回路(IC)、状態機械などとすることができる。プロセッサ118は、信号符号化、データ処理、電力制御、入力/出力処理、および/またはWTRU102が無線環境において動作することを可能にする任意の他の機能を行い得る。プロセッサ118はトランシーバ120に結合されることができ、これは送受信要素122に結合され得る。図1Bはプロセッサ118およびトランシーバ120を個別の構成要素として描いているが、プロセッサ118およびトランシーバ120は、電子回路パッケージまたはチップ内に一緒に一体化され得ることが理解されるであろう。
【0030】
送受信要素122は、エアインターフェース116を通して基地局(例えば、基地局114a)に信号を送信し、またはそれから信号を受信するように構成され得る。例えば、一実施形態において、送受信要素122は、RF信号を送信および/または受信するように構成されたアンテナとすることができる。実施形態において、送受信要素122は例えば、IR、UV、または可視光信号を送信および/または受信するように構成された放射器/検出器とすることができる。他の実施形態において、送受信要素122は、RFおよび光信号の両方を送信および/または受信するように構成され得る。送受信要素122は、無線信号の任意の組み合わせを送信および/または受信するように構成され得ることが理解されるであろう。
【0031】
図1Bでは送受信要素122は単一の要素として描かれるが、WTRU102は任意の数の送受信要素122を含み得る。より具体的には、WTRU102はMIMO技術を使用し得る。従って、一実施形態において、WTRU102は、エアインターフェース116を通して無線信号を送信および受信するための2つ以上の送受信要素122(例えば、複数のアンテナ)を含み得る。
【0032】
トランシーバ120は、送受信要素122によって送信されることになる信号を変調するように、および送受信要素122によって受信された信号を復調するように構成され得る。上記のように、WTRU102はマルチモード能力を有し得る。従って、トランシーバ120は、WTRU102が例えばNRおよびIEEE 802.11などの複数のRATを通じて通信することを可能にするための複数のトランシーバを含み得る。
【0033】
WTRU102のプロセッサ118は、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、および/またはディスプレイ/タッチパッド128(例えば、液晶表示(LCD)ディスプレイユニット、または有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイユニット)に結合されることができ、およびそれらからユーザ入力データを受信できる。プロセッサ118はまた、ユーザデータをスピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、および/またはディスプレイ/タッチパッド128に出力できる。加えて、プロセッサ118は、非リムーバブルメモリ130および/またはリムーバブルメモリ132などの、任意のタイプの適切なメモリの情報にアクセスし、それにデータを記憶できる。非リムーバブルメモリ130は、RAM、ROM、ハードディスク、または任意の他のタイプのメモリ記憶デバイスを含み得る。リムーバブルメモリ132は、SIMカード、メモリスティック、SDメモリカードなどを含み得る。他の実施形態において、プロセッサ118は、サーバまたはホームコンピュータ(図示せず)上など、WTRU102上に物理的に位置しないメモリからの情報にアクセスし、それにデータを記憶できる。
【0034】
プロセッサ118は、電源134から電力を受け取ることができ、WTRU102内の他の構成要素に対する電力を分配および/または制御するように構成され得る。電源134は、WTRU102に電力供給するための任意の適切なデバイスとすることができる。例えば、電源134は、1つまたは複数の乾電池(例えば、ニッケルカドミウム(NiCd)、ニッケル亜鉛(NiZn)、ニッケル水素(NiMH)、リチウムイオン(Liイオン)など)、太陽電池、燃料電池などを含み得る。
【0035】
プロセッサ118はまたGPSチップセット136に結合されることができ、これはWTRU102の現在位置に関しての位置情報(例えば、経度および緯度)を提供するように構成され得る。GPSチップセット136からの情報に加えて、またはその代わりに、WTRU102はエアインターフェース116を通して、基地局(例えば、基地局114a、114b)から位置情報を受信でき、および/または2つ以上の近くの基地局から受信される信号のタイミングに基づいてそれの位置を決定できる。WTRU102は、実施形態と一貫性を保ちながら、任意の適切な位置決定方法によって位置情報を取得し得ることが理解されるであろう。
【0036】
プロセッサ118は他の周辺装置138にさらに結合されることができ、これはさらなる特徴、機能、および/または有線もしくは無線接続性を提供する1つまたは複数のソフトウェアおよび/またはハードウェアモジュールを含み得る。例えば、周辺装置138は加速度計、電子コンパス、衛星トランシーバ、デジタルカメラ(写真および/またはビデオ用)、USBポート、振動デバイス、テレビ送受信機、ハンズフリーヘッドセット、ブルートゥース(登録商標)モジュール、周波数変調(FM)ラジオユニット、デジタル音楽プレーヤ、メディアプレーヤ、ビデオゲームプレーヤモジュール、インターネットブラウザ、仮想現実および/または拡張現実(VR/AR)デバイス、アクティビティトラッカなどを含むことができる。周辺装置138は1つまたは複数のセンサを含むことができ、センサはジャイロスコープ、加速度計、ホール効果センサ、磁力計、方位センサ、近接センサ、温度センサ、時間センサ;ジオロケーションセンサ;高度計、光センサ、タッチセンサ、磁力計、気圧計、ジェスチャセンサ、生体センサ、および/または湿度センサの1つまたは複数とすることができる。
【0037】
WTRU102は、(例えば、UL(例えば、送信用)およびダウンリンク(例えば、受信用)の両方のための特定のサブフレームに関連付けられた)信号のいくつかまたは全ての送信および受信がコンカレントおよび/または同時となり得る、全二重無線を含み得る。全二重無線は、ハードウェア(例えば、チョーク)、またはプロセッサを通じた(例えば、別個のプロセッサ(図示せず)、またはプロセッサ118を通じた)信号処理によって、自己干渉を低減するおよび/または実質的に除去するための干渉管理ユニット139を含み得る。実施形態において、WTRU102は、信号(例えば、UL(例えば、送信用)、またはダウンリンク(例えば、受信用)のための特定のサブフレームに関連付けられた)の、いくつかまたは全ての送信および受信のために半二重無線を含み得る。
【0038】
図1Cは、実施形態によるRAN104およびCN106を示すシステム図である。上記のように、RAN104はE-UTRA無線技術を使用して、エアインターフェース116を通してWTRU102a、102b、102cと通信することができる。RAN104はまた、CN106と通信することができる。
【0039】
RAN104はeノードB160a、160b、160cを含み得るが、RAN104は、実施形態と一貫性を保ちながら、任意の数のeノードBを含み得ることが理解されるであろう。eノードB160a、160b、160cはそれぞれ、エアインターフェース116を通してWTRU102a、102b、102cと通信するための1つまたは複数のトランシーバを含み得る。一実施形態において、eノードB160a、160b、160cは、MIMO技術を実施し得る。従って、例えば、eノードB160aは、複数のアンテナを用いてWTRU102aに無線信号を送信し、および/またはそれから無線信号を受信できる。
【0040】
eノードB160a、160b、160cのそれぞれは、特定のセル(図示せず)に関連付けられることができ、無線リソース管理決定、ハンドオーバ決定、ULおよび/またはDLにおけるユーザのスケジューリングなどに対処するように構成され得る。図1Cに示されるように、eノードB160a、160b、160cは、X2インターフェースを通して互いに通信できる。
【0041】
図1Cに示されるCN106は、モビリティ管理エンティティ(MME)162、サービングゲートウェイ(SGW)164、およびパケットデータネットワーク(PDN)ゲートウェイ(またはPGW)166を含み得る。前述の要素のそれぞれはCN106の一部として描かれるが、これらの要素のいずれも、CNオペレータ以外のエンティティによって所有および/または運用され得ることが理解されるであろう。
【0042】
MME162は、S1インターフェースを通じてRAN104内のeノードB162a、162b、162cのそれぞれに接続され、制御ノードとして働くことができる。例えば、MME162は、WTRU102a、102b、102cのユーザを認証すること、ベアラアクティブ化/非アクティブ化、WTRU102a、102b、102cの初期アタッチの間に特定のサービングゲートウェイを選択すること等を受け持ち得る。MME162は、RAN104と、GSMおよび/またはWCDMAなどの他の無線技術を使用する他のRAN(図示せず)との間で切り換えるための、制御プレーン機能を提供し得る。
【0043】
SGW164は、S1インターフェースを通じてRAN104内のeノードB160a、160b、160cのそれぞれに接続され得る。SGW164は一般に、WTRU102a、102b、102cへのまたはそれらからのユーザデータパケットを経路指定および転送し得る。SGW164は、eノードB間ハンドオーバの間にユーザプレーンをアンカリングすること、WTRU102a、102b、102cのためのDLデータが使用可能であるときにページングをトリガすること、WTRU102a、102b、102cのコンテキストを管理および記憶することなどの他の機能を行い得る。
【0044】
SGW164は、WTRU102a、102b、102cと、IP対応デバイスとの間の通信を容易にするために、インターネット110などのパケット交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供することができるPGW166に接続され得る。
【0045】
CN106は、他のネットワークとの通信を容易にし得る。例えば、CN106は、WTRU102a、102b、102cと、従来型の陸線通信デバイスとの間の通信を容易にするために、PSTN108などの回線交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供し得る。例えば、CN106は、CN106とPSTN108との間のインターフェースとして働くIPゲートウェイ(例えば、IPマルチメディアサブシステム(IMS)サーバ)を含むことができ、またはそれと通信することができる。加えて、CN106は、WTRU102a、102b、102cに、他のサービスプロバイダによって所有および/または運用される他の有線および/または無線ネットワークを含み得る他のネットワーク112へのアクセスを提供することができる。
【0046】
WTRUは、図1A~1Dでは無線端末として述べられるが、いくつかの代表的な実施形態においてこのような端末は、通信ネットワークとの有線通信インターフェースを用い得ること(例えば、一時的にまたは恒久的に)が企図される。代表的な実施形態において他のネットワーク112は、WLANとすることができる。
【0047】
インフラストラクチャ基本サービスセット(BSS)モードでのWLANは、BSSのためのアクセスポイント(AP)、およびAPに関連付けられた1つまたは複数のステーション(STA)を有し得る。APは、分配システム(DS)、またはBSS内へのおよび/またはそれからのトラフィックを運ぶ他のタイプの有線/無線ネットワークへの、アクセスまたはインターフェースを有し得る。BSSの外部から生じるSTAへのトラフィックは、APを通して到着し、STAに届けられ得る。STAから生じる、BSSの外部の宛先へのトラフィックは、APに送られてそれぞれの宛先に届けられ得る。BSS内のSTA間のトラフィックはAPを通して送られることができ、例えば、送信元STAはトラフィックをAPに送ることができ、APはトラフィックを宛先STAに届けることができる。BSS内のSTA間のトラフィックは、ピアツーピアトラフィックと、見なされ得るおよび/または呼ばれ得る。ピアツーピアトラフィックは、直接リンクセットアップ(DLS)によって、送信元と宛先STAとの間で(例えば、それらの間で直接)送られ得る。いくつかの代表的な実施形態において、DLSは、802.11e DLSまたは802.11zトンネルDLS(TDLS)を用いることができる。独立BSS(IBSS)モードを用いるWLANはAPを持たなくてよく、IBSSにおけるまたはそれを用いるSTA(例えば、STAの全て)は、互いに直接通信することができる。IBSS通信モードは本明細書においてときには、「アドホック」通信モードと呼ばれ得る。
【0048】
802.11acインフラストラクチャ動作モードまたは同様な動作モードを用いるとき、APは、プライマリチャネルなどの固定チャネル上にビーコンを送信できる。プライマリチャネルは固定の幅とする(例えば、20MHz幅の帯域幅)、またはシグナリングを通じて動的に設定される幅とすることができる。プライマリチャネルはBSSの動作チャネルとすることができ、STAによってAPとの接続を確立するために用いられ得る。いくつかの代表的な実施形態では、例えば802.11システムにおいて、キャリア検知多重アクセス/衝突回避(CSMA/CA)が実施され得る。CSMA/CAに対して、APを含み、STA(例えば、あらゆるSTA)はプライマリチャネルを検知できる。特定のSTAによって、プライマリチャネルがビジーであることが検知/検出され、および/または決定された場合、特定のSTAはバックオフすることができる。所与のBSSにおける任意の所与の時点で、1つのSTA(例えば、1つのステーションのみ)が送信することができる。
【0049】
高スループット(HT)STAは通信のために、例えば、40MHz幅のチャネルを形成するようにプライマリ20MHzチャネルと、隣接したまたは隣接しない20MHzチャネルとの組み合わせを通じて、40MHz幅のチャネルを用いることができる。
【0050】
超高スループット(VHT)STAは、20MHz、40MHz、80MHz、および/または160MHz幅のチャネルをサポートし得る。40MHzおよび/または80MHzチャネルは、連続した20MHzチャネルを組み合わせることによって形成され得る。160MHzチャネルは、8つの連続した20MHzチャネルを組み合わせることによって、または80+80構成と呼ばれ得る2つの連続しない80MHzチャネルを組み合わせることによって形成され得る。80+80構成に対してデータは、チャネルエンコーディングの後、データを2つのストリームに分割することができるセグメントパーサに通過され得る。各ストリームに対して別々に、逆高速フーリエ変換(IFFT)処理、および時間領域処理が行われ得る。ストリームは2つの80MHzチャネル上にマッピングされることができ、データは送信するSTAによって送信され得る。受信するSTAの受信機では、80+80構成に対する上記で述べられた動作が逆にされることができ、組み合わされたデータは媒体アクセス制御(MAC)に送られ得る。
【0051】
サブ1GHz動作モードは、802.11afおよび802.11ahによってサポートされる。802.11afおよび802.11ahにおいてチャネル動作帯域幅およびキャリアは、802.11nおよび802.11acで用いられるものと比べて低減される。802.11afはTVホワイトスペース(TVWS)スペクトル内の5MHz、10MHz、および20MHz帯域幅をサポートし、802.11ahは非TVWSスペクトルを用いた1MHz、2MHz、4MHz、8MHz、および16MHz帯域幅をサポートする。代表的な実施形態によれば、802.11ahは、マクロカバレッジエリア内のMTCデバイスなど、メータタイプ制御/マシンタイプ通信をサポートし得る。MTCデバイスは一定の能力、例えば、一定のおよび/または制限された帯域幅に対するサポート(例えば、それらに対するサポートのみ)を含む制限された能力を有し得る。MTCデバイスは、閾値より大きい電池寿命を有する電池を含み得る(例えば、非常に長い電池寿命を維持するように)。
【0052】
802.11n、802.11ac、802.11af、および802.11ahなど、複数のチャネルおよびチャネル帯域幅をサポートし得るWLANシステムは、プライマリチャネルに指定され得るチャネルを含む。プライマリチャネルは、BSS内の全てのSTAによってサポートされる最も大きな共通動作帯域幅に等しい帯域幅を有し得る。プライマリチャネルの帯域幅は、最小の帯域幅動作モードをサポートする、BSS内で動作する全てのSTAの中からの、STAによって設定および/または制限され得る。802.11ahの例において、プライマリチャネルは、AP、およびBSS内の他のSTAが2MHz、4MHz、8MHz、16MHzおよび/または他のチャネル帯域幅動作モードをサポートする場合でも、1MHzモードをサポートする(例えば、それのみをサポートする)STA(例えば、MTCタイプデバイス)のために1MHz幅とすることができる。キャリア検知および/またはネットワーク割り振りベクトル(NAV)設定は、プライマリチャネルのステータスに依存し得る。例えば、APに送信するSTA(1MHz動作モードのみをサポートする)に起因してプライマリチャネルがビジーである場合、たとえ周波数帯域の大部分がアイドルのままであり使用可能であり得る場合でも、使用可能な周波数帯域全体がビジーであると見なされ得る。
【0053】
米国において、802.11ahによって用いられ得る使用可能な周波数帯域は、902MHzから928MHzである。韓国において、使用可能な周波数帯域は、917.5MHzから923.5MHzである。日本において、使用可能な周波数帯域は、916.5MHzから927.5MHzである。802.11ahのために使用可能な総帯域幅は、国コードに応じて6MHzから26MHzである。
【0054】
図1Dは、実施形態によるRAN113およびCN115を示すシステム図である。上記のように、RAN113はNR無線技術を使用して、エアインターフェース116を通してWTRU102a、102b、102cと通信できる。RAN113はまた、CN115と通信できる。
【0055】
RAN113は、gNB180a、180b、180cを含み得るが、RAN113は実施形態と一貫性を保ちながら、任意の数のgNBを含み得ることが理解されるであろう。gNB180a、180b、180cはそれぞれ、エアインターフェース116を通してWTRU102a、102b、102cと通信するための1つまたは複数のトランシーバを含み得る。一実施形態においてgNB180a、180b、180cは、MIMO技術を実施できる。例えば、gNB180a、108bは、gNB180a、180b、180cに信号を送信し、および/またはそれらから信号を受信するために、ビームフォーミングを利用できる。従って、gNB180aは、例えば複数のアンテナを用いてWTRU102aに無線信号を送信し、および/またはそれから無線信号を受信できる。実施形態において、gNB180a、180b、180cは、キャリアアグリゲーション技術を実施できる。例えばgNB180aは、複数のコンポーネントキャリアをWTRU102aに送信できる(図示せず)。これらのコンポーネントキャリアのサブセットは無認可のスペクトル上とすることができ、残りのコンポーネントキャリアは認可されたスペクトル上とすることができる。実施形態において、gNB180a、180b、180cは、協調マルチポイント(CoMP)技術を実施できる。例えばWTRU102aは、gNB180aおよびgNB180b(および/またはgNB180c)からの協調された送信を受信できる。
【0056】
WTRU102a、102b、102cは、スケーラブルニューメロロジーに関連付けられた送信を用いてgNB180a、180b、180cと通信できる。例えば、OFDMシンボル間隔および/またはOFDMサブキャリア間隔は、異なる送信、異なるセル、および/または無線送信スペクトルの異なる部分に対して変わり得る。WTRU102a、102b、102cは、多様なまたはスケーラブルな長さ(例えば、様々な数のOFDMシンボルを含んだ、および/または様々な長さの絶対時間だけ継続する)のサブフレームまたは送信時間間隔(TTI)を用いて、gNB180a、180b、180cと通信できる。
【0057】
gNB180a、180b、180cは、スタンドアロン構成および/または非スタンドアロン構成において、WTRU102a、102b、102cと通信するように構成され得る。スタンドアロン構成において、WTRU102a、102b、102cは、他のRAN(例えば、eノードB160a、160b、160cなど)にもアクセスせずに、gNB180a、180b、180cと通信できる。スタンドアロン構成において、WTRU102a、102b、102cは、gNB180a、180b、180cの1つまたは複数をモビリティアンカーポイントとして利用できる。スタンドアロン構成において、WTRU102a、102b、102cは、無認可の帯域内の信号を用いてgNB180a、180b、180cと通信できる。非スタンドアロン構成において、WTRU102a、102b、102cは、eノードB160a、160b、160cなどの他のRANとも通信/接続しながら、gNB180a、180b、180cと通信/接続できる。例えば、WTRU102a、102b、102cはDC原理を実施して、1つまたは複数のgNB180a、180b、180c、および1つまたは複数のeノードB160a、160b、160cと、実質的に同時に通信できる。非スタンドアロン構成において、eノードB160a、160b、160cは、WTRU102a、102b、102cのためのモビリティアンカとして働くことができ、gNB180a、180b、180cは、WTRU102a、102b、102cにサービスするための追加のカバレッジおよび/またはスループットを提供し得る。
【0058】
gNB180a、180b、180cのそれぞれは、特定のセル(図示せず)に関連付けられることができ、無線リソース管理決定、ハンドオーバ決定、ULおよび/またはDLにおけるユーザのスケジューリング、ネットワークスライシングのサポート、デュアルコネクティビティ、NRとE-UTRAとの間のインターワーキング、ユーザプレーンデータをユーザプレーン機能(UPF)184a、184bに向けて経路指定すること、制御プレーン情報をアクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)182a、182bに向けて経路指定すること等に対処するように構成され得る。図1Dに示されるように、gNB180a、180b、180cは、Xnインターフェースを通して互いに通信できる。
【0059】
図1Dに示されるCN115は、少なくとも1つのAMF182a、182b、少なくとも1つのUPF184a、184b、少なくとも1つのセッション管理機能(SMF)183a、183b、および場合によってはデータネットワーク(DN)185a、185bを含み得る。前述の要素のそれぞれはCN115の一部として描かれるが、これらの要素のいずれも、CNオペレータ以外のエンティティによって所有および/または運用され得ることが理解されるであろう。
【0060】
AMF182a、182bは、N2インターフェースを通じてRAN113内のgNB180a、180b、180cの1つまたは複数に接続され、制御ノードとして働くことができる。例えば、AMF182a、182bは、WTRU102a、102b、102cのユーザを認証すること、ネットワークスライシングのためのサポート(例えば、異なる要件を有する異なるPDUセッションの対処)、特定のSMF183a、183bを選択すること、レジストレーションエリアの管理、NASシグナリングの終了、モビリティ管理などに対して責任をもち得る。ネットワークスライシングは、WTRU102a、102b、102cによって利用されるサービスのタイプに基づいて、WTRU102a、102b、102cに対するCNサポートをカスタマイズするために、AMF182a、182bによって用いられ得る。例えば、異なるネットワークスライスは、超高信頼低遅延(URLLC)アクセスに依存したサービス、強化型大規模モバイルブロードバンド(eMBB)アクセスに依存したサービス、マシンタイプ通信(MTC)アクセスのためのサービス、および/または同様のものなどの、異なるユースケースに対して確立され得る。AMF162は、RAN113と、LTE、LTE-A、LTE-A Pro、および/またはWiFiなどの非3GPPアクセス技術などの他の無線技術を使用する他のRAN(図示せず)との間で切り換えるための、制御プレーン機能を提供し得る。
【0061】
SMF183a、183bは、N11インターフェースを通じてCN115内のAMF182a、182bに接続され得る。SMF183a、183bはまた、N4インターフェースを通じてCN115内のUPF184a、184bに接続され得る。SMF183a、183bは、UPF184a、184bを選択および制御し、UPF184a、184bを通るトラフィックの経路指定を構成することができる。SMF183a、183bは、UE IPアドレスを管理するおよび割り振ること、PDUセッションを管理すること、ポリシー実行およびQoSを制御すること、ダウンリンクデータ通知を提供することなどの他の機能を行える。PDUセッションタイプは、IPベース、非IPベース、イーサネットベースなどとすることができる。
【0062】
UPF184a、184bは、N3インターフェースを通じてRAN113内のgNB180a、180b、180cの1つまたは複数に接続され、これはWTRU102a、102b、102cとIP対応デバイスとの間の通信を容易にするために、インターネット110などのパケット交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供し得る。UPF184、184bは、パケットを経路指定および転送すること、ユーザプレーンポリシーを実行すること、マルチホーム型PDUセッションをサポートすること、ユーザプレーンQoSに対処すること、ダウンリンクパケットをバッファすること、モビリティアンカリングを提供することなどの他の機能を行い得る。
【0063】
CN115は、他のネットワークとの通信を容易にする。例えばCN115は、CN115とPSTN108との間のインターフェースとして働くIPゲートウェイ(例えば、IPマルチメディアサブシステム(IMS)サーバ)を含み、またはそれと通信できる。さらに、CN115は、WTRU102a、102b、102cに、他のサービスプロバイダによって所有および/または運用される他の有線および/または無線ネットワークを含み得る他のネットワーク112へのアクセスを提供し得る。一実施形態において、WTRU102a、102b、102cは、UPF184a、184bへのN3インターフェース、およびUPF184a、184bとDN185a、185bとの間のN6インターフェースを通じて、UPF184a、184bを通してローカルデータネットワーク(DN)185a、185bに接続され得る。
【0064】
図1A図1D、および図1A図1Dの対応する説明に鑑みて、WTRU102a~d、基地局114a~b、eノードB160a~c、MME162、SGW164、PGW166、gNB180a~c、AMF182a~b、UPF184a~b、SMF183a~b、DN185a~b、および/または本明細書で述べられる任意の他のデバイスの1つまたは複数に関して、本明細書で述べられる機能の1つまたは複数、または全ては、1つまたは複数のエミュレーションデバイス(図示せず)によって行われ得る。エミュレーションデバイスは、本明細書で述べられる機能の1つまたは複数、または全てをエミュレートするように構成された1つまたは複数のデバイスとすることができる。例えば、エミュレーションデバイスは、他のデバイスをテストするためおよび/または、ネットワークおよび/またはWTRU機能をシミュレートするために用いられ得る。
【0065】
エミュレーションデバイスは、研究室環境および/またはオペレータネットワーク環境において他のデバイスの1つまたは複数のテストを実施するように設計され得る。例えば、1つまたは複数のエミュレーションデバイスは、通信ネットワーク内の他のデバイスをテストするために、有線および/または無線通信ネットワークの一部として、全体的にまたは部分的に実施されおよび/または配備されながら、1つまたは複数、または全ての機能を行うことができる。1つまたは複数のエミュレーションデバイスは、有線および/または無線通信ネットワークの一部として、一時的に実施/配備されながら、1つまたは複数、または全ての機能を行うことができる。エミュレーションデバイスは、テストの目的のために別のデバイスに直接結合されることができ、および/またはオーバーザエア無線通信を用いてテストを行い得る。
【0066】
1つまたは複数のエミュレーションデバイスは、有線および/または無線通信ネットワークの一部として実施/配備されずに、全てを含む、1つまたは複数の機能を行うことができる。例えば、エミュレーションデバイスは、1つまたは複数の構成要素のテストを実施するために、テスト室および/または配備されていない(例えば、テストする)有線および/または無線通信ネットワークにおけるテストシナリオにおいて利用され得る。1つまたは複数のエミュレーションデバイスは、テスト機器とすることができる。データを送信および/または受信するためにエミュレーションデバイスによって、直接RF結合、および/またはRF回路(例えば、これは1つまたは複数のアンテナを含み得る)を通じた無線通信が用いられ得る。
【0067】
NR WTRUは、第1および第2のMCSテーブルを用いてRRCによって構成されることができ、例えば、各テーブルは、送信に対して適用可能として、それぞれ第1および第2の無線ネットワーク一時識別子(RNTI)によって、または第1の物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)探索空間(SS)(例えば、セル共通SS)内、もしくは第2のPDCCH SS(例えば、WTRU固有SS)内のダウンリンク制御情報(DCI)メッセージによって示され得る。
【0068】
グラントベースの送信に対して、ダウンリンク制御情報(DCI)巡回冗長検査(CRC)は、新たなMCSテーブルを示すように追加のRNTIによってスクランブルされ得る。いくつかの実装形態において、ネットワークは、たとえ新RNTIが構成されなくても、新たなMCSテーブルを動的に示すことができ、それによって、ユーザ探索空間(USS)において送られたDCIは新たなMCSテーブルを用い、および共通探索空間(CSS)において送られたDCIは既存のMCSテーブルを用いる。構成されたグラントに対しては、RRCは構成されたグラントリソース構成の新RNTI部分を提供し得る。
【0069】
NR WTRUは、C-RNTIのそれと同様な特性を有する追加のRNTIを用いて構成され得る。例えば、新RNTIはまた、WTRUを一意に識別し得る。新RNTIおよびC-RNTIはそれぞれ、DCIによってスケジュールされる送信のために用いられることになる、複数のMCSテーブルの1つを示し得る。異なるMCSテーブルは、異なる信頼度および/またはブロックエラーレート(BLER)目標に対応し得る。あるいは、WTRUは、WTRUのPDCCH探索空間内のDCIの位置から所与のDCIによってスケジュールされる送信のために、どのMCSテーブルを用いるかを決定し得る。例えば、WTRUは、WTRU固有探索空間(UESS)において受信されたDCIは第2のMCSテーブルに対応し、共通探索空間(CSS)において受信されたDCIは第1の(またはデフォルトの)MCSテーブルに対応すると決定し得る。WTRUは、第2のRNTIを、構成されたグラントに対する送信リソースの構成において受信し得る。
【0070】
いくつかの実装形態において、UL送信のためにトランスポートブロック(TB)が用いられる。LTEおよびNRにおいて、ネットワーク(例えば、eNBまたはgNB)は、UL共有チャネル(UL-SCH)上の送信のためにWTRUに無線リソースを付与し得る。WTRUは、このようなリソース割り振りを、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)上で受信されるグラントにおいて、または構成されたリソース(例えば、LTEでは半持続的にスケジュールされたULグラント、またはNRではタイプ1グラントもしくはタイプ2グラント)において受信し得る。いくつかの実装形態において、リソース割り振りを受信した後、WTRUの媒体アクセス制御(本明細書の以下ではMAC)レイヤは、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)エンティティ(WTRU)に、UL送信のための必要な情報を提供し得る。この情報は、新データ表示(NDI)、送信単位(transmission unit)、冗長バージョン(RV)、または送信持続時間の1つまたは複数を含み得る。NDIは、アップリンク送信が新たな送信または再送信であるべきか否かを示し得る。送信単位(例えば、トランスポートブロック(TB)サイズ)は、アップリンク送信のために使用可能なビット数を示し得る。UL送信に対してMACによって提供されるUL HARQ情報は、送信持続時間(TTI)を示す。
【0071】
通常のシングルキャリアシステムにおいて、任意の所与の時点で所与の送信持続時間の、最大限でも単一のTBが存在し得る。HARQエンティティは、そのための送信が生じるべきHARQプロセスを識別し得る。HARQエンティティはまた、HARQフィードバックと、変調および符号化方式(MCS)とをHARQプロセスに提供し得る。
【0072】
NDI、TBサイズ、RV TTI、およびMCSの値はネットワーク(例えば、eNBまたはgNB)によって制御されることができ、パケット遅延バジェット(PDB)、パケットエラーロス率(PELR)、および/または、例えば、WTRUから受信される、バッファステータス報告(BSR)情報、報告されるチャネル品質表示(CQI)、および/またはHARQフィードバックに基づいて、WTRUのために確立された異なる無線ベアラの対応する無線ブロックエラーレート(BLER)目標など、サービス品質(QoS)要件に適合するためのネットワークによって選択され得る。
【0073】
送信に対してMACプロトコルデータユニット(PDU)を組み立てるために、WTRUは、1つまたは複数の論理チャネル(LCH)から、1つまたは複数のMACサービスデータユニット(SDU)を、適切なトランスポートチャネル上で物理レイヤに届けられることになるTB上に多重化し得る。このような多重化に対して、LCHからのデータと所与のTBとの間のマッピングに対する制限もあり得る。例示の制限は、TBの送信の1つまたは複数の特性に基づく制限を含む。例示の特性は、SCS、最大PUSCH送信持続時間(例えば、最大TTI)、構成されたグラントのタイプ(例えば、NRタイプ1、タイプ2)、および/またはLCHに対するデータの送信のために許容されたサービングセルを含み得る。
【0074】
本明細書で論じられるように、論理チャネル(LCH)は、データパケットおよび/またはPDUの間の論理関連付けを表し得る。このような関連付けは、同じベアラに関連付けられたデータユニットに基づき得る。本明細書で論じられるように、論理チャネルグループ(LCG)は、LCHのグループ(または上記の定義に従って等価なもの)を含むことができ、このようなグループ分けは1つまたは複数の基準に基づき得る。例示のグループ分け基準は、例えば、グループ内の1つまたは複数のLCHは、同じLCGの他のLCHと同様な優先度レベルを有する、または何らかのやり方で送信の同じタイプに関連付けられる(例えば、同じSCS、持続時間、波形などを有する)ことを含み得る。
【0075】
いくつかの実装形態において、UL送信に対して論理チャネル優先順位付け(LCP)が用いられる。LCPは、送信のために使用可能なデータを、UL送信のために使用可能であるリソースに関連付けるために用いられる機構である。いくつかの実装形態は、同じトランスポートブロック内で、異なるQoS要件を有する、異なるデータの多重化をサポートする。いくつかの実装形態において、このような多重化は、多重化が、最も厳しいQoS要件を有するサービスに悪影響(例えば、待ち時間または信頼度の観点から)を導入しない、および/またはシステムリソースの不必要な浪費を導入しない(例えば、ベストエフォートトラフィックのために構成されたリソース上に高信頼度トラフィックを運ぶことによるスペクトル非効率性を導入することによる)場合に、サポートされる。
【0076】
いくつかの実装形態において、WTRUは、以下の原理を用いて、1つまたは複数のLCHからのデータのためにサービスするように、MAC PDUを組み立てる(例えば、UL送信のためのTBを満たす)。例えば、いくつかの実装形態においてWTRUは、2ラウンドまでの処理を用いてLCPを行い得る。
【0077】
例示のLCP実装形態の第1のラウンドにおいて(または、別の表現では、ステップ1および2)、優先されるビットレート(PBR)まで、優先度の高いものから順に、1つまたは複数のLCHからのデータがサービスされる。別言すれば、データはLCHに対して、最大限でも、PBRまでサービスされ得る。いくつかの例において、このラウンドにおいてTBに対して多重化するためにLCHから取られるデータの量は、最大限でも、PBRに対応する値までとすることができ、LCHは優先度の高いものから順にサービスされる。
【0078】
サービスされるデータは、所与のTTI内の送信のためのLCHに対するデータ容量の使用可能な大きさを超えることができる(すなわち、サービスされるデータは、通常、不必要なRLCセグメンテーションを避けるために用いられる所与のTTI(例えば、エンベロープ)内の可能性のあるサービスされるデータの量に対する「バケット」またはトラフィックシェーパ(traffic shaper)を超えることができる)。別言すれば、いくつかの実装形態は、例えば、そうすることが、WTRUによるPDUまたはパケットのセグメンテーションが必要になることを、避けることに寄与するようになる場合、データの最大量より多くがサービスされることを許容する。
【0079】
例示のLCP実装形態のラウンド2(または別の表現では、ステップ3)において、LCHからのデータは、残りのリソースを満たすように厳密に優先度の高いものから順にサービスされる。いくつかの例において、残りのリソースはLCHに対するPBRを超える任意の量のデータを含む。
【0080】
いくつかの実装形態において、NRに対して、RRCは、各論理チャネルに対してマッピング制限を構成することによってLCP手順を制御する。例示の制限は送信のための許容されるサブキャリア間隔を設定する制限(例えば、allowedSCS-List)、送信のために許容される最大PUSCH持続時間を設定する制限(例えば、maxPUSCH-Duration)、送信のために、構成されたグラントタイプ1が用いられ得るかどうかを設定する制限(例えば、configuredGrantType1Allowed)、および/または送信のために許容されるセルを設定する制限(例えば、allowedServingCells)を含む。
【0081】
いくつかの実装形態は、送信プロファイル(TP)の使用を通して柔軟なマッピング制限を提供する。TPは、動的に示され得る、またはグラントごとに構成され得る、マッピング制限である。ネットワークの観点からは、TPはTBの送信に関連付けられたスケジューリング方針に対応し得る。WTRU MACの観点からは、新たな送信に対して、MACは、トランスポートブロックを構築するときにどのLCHを評価するかを決定するために、所与のULグラントに対してgNBによって示されるTPを用い得る。マッピング手順は、グラントの、基礎をなすPHYレイヤ特性、およびgNBからのスケジューリング方針に関する情報を必要とせずに、WTRUによって行われ得る。いくつかの実装形態において、TPは、スケジューラがより柔軟におよび動的にLCPロジックを制御することを可能にする。例えば、いくつかの実装形態において、TPは、待ち時間、信頼度、および/またはQoS特性の観点から特定の取り扱いが物理レイヤ送信に適用され得るように、gNBがリソースの特定のセットを(例えば、特定のニューメロロジー、送信持続時間、または両方の組み合わせを用いて)、特定のLCH(またはLCG)に(例えば、特定のタイプのデータトラフィックに)割り当てることを可能にする。いくつかの実装形態において、MACエンティティは、ULグラントに関連付けられた値に一致するTP値を用いて構成されたLCHからのデータのみを多重化する。
【0082】
いくつかの実装形態において、WTRU物理レイヤは適用可能なTPを決定し得る。決定は、例えば、送信に対して適用可能なTP(または、いくつかの実施形態では、適用可能なLCHもしくはLCG)を示すPDCCH上の動的シグナリングの受信に基づいて、またはマッピング制限の観点からグラントに適用可能な値に基づいてなされ得る。WTRUは、この情報をMACレイヤ(例えば、LCPのために)に渡し得る(例えば、グラント情報の一部として)。WTRUがまた、構成されたLCHごとに少なくとも1つのTP値を用いて、構成されたマッピング制限(例えば、特定のTP値に対応するallowedSCS値0およびallowedServingCells値0、または同様なもの)に対する、1つまたは複数の値との関連付けによって、明示的に(例えば、0~3の間のTP値)、またはそうでなければTPに対するデフォルト値(例えば、TP=0)を用いて、構成された場合、WTRUは、所与のTBにおける多重化のために、どのLCHからの何のデータが、所与のTBにおける多重化のために適切であるかを決定し得る。
【0083】
いくつかの実装形態において、このような柔軟なマッピング制限は、例えばニューメロロジー/TTI持続時間に応じて、スケジューラが、発行されたULグラントに対して異なるようにサービスを優先順位付けすることを可能にする利点を有することができる。
【0084】
新RNTI(例えば、new-RNTI、MCS-C-RNTIなど)の導入は、特定のレベルの信頼度を達成するようにMCSテーブルの動的選択を可能にする。しかし、MACサブレイヤでの機能は、所望の信頼度レベルに基づいて、トラフィックの差別化された取り扱いを現在は許容していない。本明細書で論じられる様々な例は、new-RNTI、MCS-C-RNTI、第2のC-RNTI、または複数のRNTIの他の表記など、例示の新RNTIを論じる。この用語は例示的なものであり、本明細書で論じられる技法は複数のRNTIシナリオに一般に適用可能であることに留意されたい。例えば、本明細書で論じられるように、C-RNTIおよびMCS-C-RNTIの機能は、異なるMCSテーブルへのそれらの対応を除いて同様である。
【0085】
いくつかの実施形態は、MAC上に対する追加のRNTIの影響に関する。いくつかのこのような影響はランダムアクセスに関し得る。例えば、WTRUは、それぞれの構成されたMCSテーブルおよび/またはC-RNTI値に対する最大数のプリアンブル送信、バックオフ値、電力ランピングステップ値を用いて構成され得る。WTRUが、ランダムアクセスは、最大限でも1つのMCSテーブルおよび/またはC-RNTI値に一意に関連付けられ、プリアンブルが送信されるサービングセルに対するWTRUの構成はC-RNTIに対して2つ以上のRNTI値を含むことを決定した場合、WTRUは、RNTI値に応じて手順に対するプリアンブル送信の最大数を決定し得る。これは例えば、ランダムアクセス手順の完了が成功しない場合に回復手順を開始する前に、試行の最大数を動的に決定するために、サービス(例えば、URLLC、またはeMBB)のQoS要件(例えば、待ち時間)に応じてランダムアクセス手順が開始される場合に有用となり得る。決定された試行の最大数は、論理チャネル(LCH)マッピング制限、データ、および/またはランダムアクセスをトリガし得たLCH、および/またはランダムアクセスをトリガする(例えば、PDCCH命令によって)DCIのC-RNTIに応じたものとすることができる。RAパラメータを決定するために用いられるQoSは、RA(すなわち、PDCCH命令による無競合RA)を命令したPDCCHをスクランブルするために用いられるC-RNTIから決定され得る。いくつかの場合において、WTRUは、またはMCSテーブルおよび/またはC-RNTI値ごとにビーム障害回復関連パラメータの1つの値を用いて、ビーム障害回復関連パラメータで構成され得る。このようなパラメータは以下の任意の1つまたは複数を含み得る:
- ビーム障害検出のための最大カウント。このカウントは、例えば本明細書では、beamFailureInstanceMaxCountと呼ばれ得る。
- ビーム障害検出のためのタイマ。このタイマは、例えば本明細書では、beamFailureDetectionTimerと呼ばれる。
- ビーム障害回復のためのRSRP閾値。この閾値は、例えば本明細書では、beamFailureCandidateBeamThresholdと呼ばれる。
- ビーム障害回復のためのプリアンブル電力ランピングステップ。このプリアンブル電力ランピングステップは、例えば本明細書では、preamblePowerRampingStepと呼ばれる。
- ビーム障害回復のためのプリアンブル受信目標電力。この受信目標電力は、例えば本明細書では、preambleReceivedTargetPowerと呼ばれる。
- ビーム障害回復のためのプリアンブル送信最大値。この最大値は、例えば本明細書では、preambleTxMaxと呼ばれる。
- 無競合ランダムアクセスプリアンブルを用いたビーム障害回復に対する応答を監視するための時間ウィンドウ。この時間ウィンドウは、例えば本明細書では、ra-ResponseWindowと呼ばれる。
【0086】
WTRUは、それぞれの構成されたMCSテーブルおよび/またはC-RNTI値に対して、1つまたは複数のビーム障害回復構成を用いて構成され得る。これらの障害回復構成は、例えば本明細書では、BeamFailureRecoveryConfigと呼ばれる。RNTI値に基づいた差別化されたパラメータは、ビーム障害回復手順のためのパラメータの異なるセットの間で動的に適応させるように用いられ得る(例えば、回復の予想される速度および/または信頼度に応じて)。例えば、WTRUは、ビーム障害回復要求を送信するために用いられるMCSテーブルに関連付けられたBeamFailureRecoveryConfigを選択することができ、またはWTRUは、それが第2のC-RNTIを用いて構成されている場合、高信頼度に関連付けられたBeamFailureRecoveryConfigを選択することができる。
【0087】
ビーム障害回復(BFR)に対して、WTRUは、プリアンブルを送信し、プリアンブルを送信した後、C-RNTIによって識別されるBFR要求に対する応答のための、サービングセル(例えば、マスタセルグループ(MCG)のプライマリセル(PCell)、またはセカンダリセルグループ(SCG)などの特別のセル(SpCell))のPDCCHを監視することによって、無競合ランダムアクセス(CFRA)を行い得る。WTRUが2つ以上のC-RNTI値(例えば、サービングセルごとに2つ以上の値)を用いて構成された場合、WTRUはC-RNTIにアドレシングされた送信のために構成されたRNTI値を用いてC-RNTIを監視することができ、またはWTRUは単一のRNTI値を用いてC-RNTIを監視することができる。
【0088】
WTRUが、C-RNTIにアドレシングされた送信のために、全ての構成されたRNTI値を用いてC-RNTIを監視する場合において、WTRUはそれが、BeamFailureRecoveryConfigにおいて構成されたra-ResponseWindowが満了する前に、いずれかの値を用いて、C-RNTIにアドレシングされたPDCCH送信を受信した場合、BFRのためのランダムアクセス手順は成功したと見なし得る。そうでなければ、WTRUはランダムアクセス受信は成功しなかったと見なし得る。いくつかの場合において、WTRUは、C-RNTIのRNTI値に応じて、追加の情報を決定し得る。例えば、WTRUは、PDCCH上のDCIが第1のRNTI値を用いて受信された場合、第1の態様を決定し得る。他の例において、WTRUは、PDCCH上のDCIが第2のRNTI値を用いて受信された場合、第2の態様を決定し得る。
【0089】
WTRUが単一のRNTI値を用いてC-RNTIを監視する場合において、WTRUは、BFR手順に適用可能な単一の値を用い得る。このような値は、デフォルトMCSテーブルに対応することができ(例えば、eMBBサービスに対応する)、または別のMCSテーブルに対応することができる(例えば、URLLCサービスに対応する)。いくつかの場合において、どの値をWTRUが監視するかは、WTRUの構成態様となり得る。いくつかの場合において、WTRUは、それがBeamFailureRecoveryConfigにおいて構成されたra-ResponseWindowが満了する前に、適用可能なC-RNTI値にアドレシングされたPDCCH送信を受信した場合、BFRのためのランダムアクセス手順は成功したと見なすことができ、そうでなければ、WTRUはランダムアクセス受信は成功しなかったと見なし得る。いくつかの場合において、WTRUは、C-RNTIに対する進行中のBFR手順に適用可能なRNTI値以外の構成されたRNTI値を用いてアドレシングされたPDCCH送信を受信し得る。WTRUは、対応するビームはもはや使用され得ないことを決定することができ、対応するビームの使用を停止することができ、および異なるビームの確立を開始することができる。この場合において、WTRUは、ランダムアクセス手順は完了したと見なすことができ、ランダムアクセス手順は成功したと見なすことができる。例えば、この場合、WTRUは、手順の現在のインスタンスに対してさらなるプリアンブルを送信することはできず、および/または無線リンク問題を上位レイヤに示すことはできず、およびWTRUはビーム障害回復が完了したことを決定し得る。
【0090】
一般の競合ベースのランダムアクセス(それがBFRのために用いられる場合を含む)に対して、WTRUがC-RNTIに対して2つ以上の値を用いて構成された場合(例えば、サービングセルごとに2つ以上の値)、WTRUは、それがra-ContentionResolutionTimerが稼働している間にいずれかの構成されたRNTI値を有するC-RNTIを受信した場合は、競合解決は成功したと決定することができ、またはWTRUは、それがra-ContentionResolutionTimerが稼働している間に1つの特定のRNTI値を有するC-RNTIを受信した場合は、競合解決は成功したと決定することができる。
【0091】
WTRUが、それがra-ContentionResolutionTimerが稼働している間にいずれかのRNTI値を有するC-RNTI受信した場合に競合解決は成功したと決定するいくつかの場合において、WTRUは、WTRUが、該当する手順に対してMsg3にC-RNTI MAC CEを含めなかった場合にのみ、競合解決が成功したと決定することができ、そうでなければ、WTRUはランダムアクセス受信は成功しなかったと見なし得る。このような場合において、WTRUはC-RNTIのRNTI値に応じて追加の情報を決定し得る。例えば、WTRUは、第1のRNTI値を用いてPDCCH上のDCIが受信された場合、第1の態様を決定することができ、またはWTRUは、第2のRNTI値を用いてPDCCH上のDCIが受信された場合、第2の態様を決定することができ、または両方とすることができる。
【0092】
WTRUが、それが、ra-ContentionResolutionTimerが稼働している間に1つの特定のRNTI値を有するC-RNTIを受信した場合に、競合解決は成功したと決定するいくつかの場合において、WTRUは、競合ベースのランダムアクセス手順のために競合解決に対して適用可能な単一の値を用い得る。このような値はデフォルトMCSテーブルに対応することができ(例えば、eMBBサービスに対応する)、または別のMCSテーブルに対応することができる(例えば、URLLCサービスに対応する)。いくつかの場合において、WTRUが監視する値は、WTRUの構成態様であり得る。いくつかの場合において、値は、それがランダムアクセス手順のメッセージ3(Msg3)に含まれた場合は、C-RNTI MAC CEに含まれるRNTIに対応し得る。例えば、CBRA手順(RA-SR)がスケジューリング要求(SR)に対するトリガに続いて開始された場合、WTRUは、C-RNTI MAC CEに、SRをトリガしたデータに応じて、RNTI値を含め得る。例えば、LCHは、それがLCHマッピング制限の一部としてMCSテーブルに(またはより一般にTPに対して)関連付けられるように構成され得る。このような場合において、WTRUは、例えば、MCSテーブルがそれ自体特定のRNTI値に関連付けられる場合、C-RNTI MAC CEにおける関連付けられたMCSテーブルに対応するRNTI値を含め得る。WTRUはその後、C-RNTI MAC CEに含まれるRNTI値を用いて競合解決を行い得る。
【0093】
WTRUが、それが、ra-ContentionResolutionTimerが稼働している間に1つの特定のRNTI値を有するC-RNTIを受信した場合に、競合解決は成功したと決定するいくつかの場合において、WTRUは、それがra-ContentionResolutionTimerが満了する前に適用可能なC-RNTI値にアドレシングされたPDCCH送信を受信したとき、ランダムアクセスに対する競合解決は成功と見なすことができ、そうでなければ、WTRUは競合解決は不成功と見なし得る。BFRに対して、WTRUは、C-RNTIに対する進行中のBFR手順に適用可能なRNTI値以外の構成されたRNTI値を用いてアドレシングされたPDCCH送信を受信することができ、WTRUは、競合解決は不成功であったと決定し得る。この場合において、WTRUは、ra-ContentionResolutionTimerが満了したとき、BFRに対するランダムアクセス手順は不成功であったと決定し得る。
【0094】
いくつかの場合において、WTRUは、C-RNTIに対する進行中のBFR手順に適用可能なRNTI値以外の構成されたRNTI値を用いて受信されたPDCCHを無視し得る。いくつかの場合において、WTRUは、C-RNTIに対する進行中のBFR手順に適用可能なRNTI値以外の構成されたRNTI値を用いてアドレシングされたPDCCH送信を受信し得る。いくつかの場合において、WTRUは、競合解決は不成功であったと決定し得る。いくつかの場合において、WTRUは、C-RNTIに対する進行中のランダムアクセス手順に適用可能なRNTI値以外の構成されたRNTI値を用いて受信されたPDCCHを無視し得る。いくつかの場合において、RARメッセージ内で受信された一時的C-RNTIは、デフォルトMCSテーブルに関連付けられたRNTI値に常に対応する。
【0095】
MAC C-RNTI CEに対して、いくつかの例において、WTRUがC-RNTIに対して2つ以上の値を用いて構成された場合(例えば、サービングセルごとに2つ以上の値)、WTRUは、C-RNTI MAC CE(例えば、ランダムアクセス手順のMsg3に対して)に、以下の4つ値の少なくとも1つに対応するC-RNTIに対するRNTI値を含むものとする。第1に、含められるRNTI値は、デフォルトRNTI値、例えば、デフォルトMCSテーブルに対応し得る。第2に、含められるRNTI値は、WTRUがそれに対して、ランダムアクセス手順を開始するようにWTRUに指示するDCIの復号に成功したC-RNTI値に対応し得る(例えば、ランダムアクセス手順を行うためのPDCCH命令のために受信されたDCIのC-RNTI)。第3に、含められるRNTI値は、ランダムアクセス手順に対するトリガに応じて選択され得る。例えば、RA-SR(例えば、送信のために使用可能になるデータによってトリガされる)に対して、RNTI値は、LCH制限に応じてRA-SRをトリガしたデータのLCHに対応し得る。このようなLCH制限は、MCS値、または関連付けられたMCSテーブルを含み得る。このような場合において、WTRUは、C-RNTI MAC CEにおけるLCH制限に対して関連付けられたMCSテーブルに対応するRNTI値を含み得る(例えば、MCSテーブルがそれ自体、特定のRNTI値に関連付けられる場合)。第4に、1つまたは複数のRNTI値をサポートするフォーマットに対して、ランダムアクセス手順の開始に繋がったLCHに関する前の例と同様に、1つまたは複数のRNTI値をサポートするフォーマットに対して、含められるRNTI値はそれに対して送信のために使用可能なデータが存在するLCHに対応し得る。
【0096】
いくつかの実施形態はHARQ動作に関する。例えば、WTRUがサービングセルごとにC-RNTIに対して2つ以上の値を用いて構成される場合には、WTRUは、HARQエンティティに関連付けられた1つまたは複数のパラメータに対して、C-RNTIごとに1つの値を用いて構成され得る。このようなパラメータは、例えば、HARQプロセスに対するおよび/またはトランスポートブロックに対する、HARQ再送信の最大数を含み得る。
【0097】
サービングセルごとにC-RNTIに対して2つ以上の値を用いて構成されたWTRUは、サービングセルに対するMACエンティティのC-RNTIの1つに対するPDCCH上のDCIを受信し得る(例えば、DCIは、C-RNTIによって少なくとも部分的にスクランブルされる)。いくつかの実施形態において、WTRUは、例えば、DCIが該当するC-RNTI値に対して第1の送信をスケジュールする場合、DCIがダウンリンク割り当てまたはULグラントを含む場合に、新データインジケータ(NDI)はDCI内に示されるHARQプロセスのためにトグルされていると見なし得る(例えば、DCIは新たなトランスポートブロックの送信を示す);および例えば、DCIが、異なるC-RNTI値を用いて最後にスケジュールされたHARQプロセスを(例えば、HARQプロセス識別情報に基づいて)スケジュールする場合;DCIが、異なるC-RNTI値を用いて最後にスケジュールされたHARQプロセスを(例えば、HARQプロセス識別情報に基づいて)スケジュールするが、再送信のMCSまたはMCSテーブルは、このプロセスがこのHARQプロセスに対して最後にスケジュールされたときに用いられたものとは異なる場合;DCIが、異なるC-RNTI値を用いて最後にスケジュールされたHARQプロセスを(例えば、HARQプロセス識別情報に基づいて)スケジュールするが、送信のパラメータ(例えば、MCSまたはMCSテーブル)は、このHARQプロセスのための最後の送信に関連付けられたデータのLCH制限と一致しない場合;DCIが、同じC-RNTI値を用いて最後にスケジュールされたHARQプロセスを(例えば、HARQプロセス識別情報に基づいて)スケジュールするが、スケジュールされるトランスポートブロックサイズは、このHARQプロセスのために最後にスケジュールされたサイズとは異なる場合;またはDCI内のNDIフラグが、NDIはトグルされていることを示す場合。
【0098】
いくつかの例において、PDCCH上で受信されたダウンリンク割り当ては、特定のMACエンティティのためのDL-SCHの送信があることを示すと共に、関連のあるHARQ情報を提供する。MACエンティティがC-RNTI、MCS-C-RNTI、一時的C-RNTI、またはCS-RNTIを有するとき、MACエンティティは、その間にそれがPDCCHを監視する各PDCCH機会に対して、および各サービングセルに対して、以下とする:このPDCCH機会およびこのサービングセルに対するダウンリンク割り当てが、MACエンティティのC-RNTI、MCS-C-RNTI、または一時的C RNTIのためのPDCCH上で受信された場合:ダウンリンク割り当ての存在を示し、関連付けられたHARQ情報をHARQエンティティに届ける;これがこの一時的C-RNTIに対する最初のダウンリンク割り当てである場合:NDIはトグルされていると見なす;ダウンリンク割り当てがMACエンティティのC-RNTIに対するものである場合、および同じHARQプロセスのHARQエンティティに示された前のダウンリンク割り当てが、MACエンティティのCS-RNTIもしくはMCS-C-RNTIのために受信されたダウンリンク割り当てであるか、または構成されたダウンリンク割り当てであった場合:NDIは、NDIの値に関わらずトグルされていると見なす;ダウンリンク割り当てがMACエンティティのMCS-C-RNTIに対するものである場合、および同じHARQプロセスのHARQエンティティに示された前のダウンリンク割り当てが、MACエンティティのCS-RNTIもしくはC-RNTIのために受信されたダウンリンク割り当て、または構成されたダウンリンク割り当てのいずれかであった場合:NDIは、NDIの値に関わらずトグルされていると見なす。
【0099】
いくつかの例において、アップリンクグラントは、ランダムアクセス応答においてPDCCH上で動的に受信されるか、またはRRCによって半持続的に構成される。MACエンティティは、UL-SCH上で送信するためにアップリンクグラントを有するものとする。要求された送信を行うために、MACレイヤはより下位のレイヤからHARQ情報を受信する。MACエンティティがC-RNTI、一時的C-RNTI、MCS-C-RNTI、またはCS-RNTIを有する場合、MACエンティティは、各PDCCH機会に対して、および稼働しているtimeAlignmentTimerを有するTAGに属する各サービングセルに対して、およびこのPDCCH機会のために受信された各グラントに対して、以下とする:このサービングセルに対するアップリンクグラントが、MACエンティティのC-RNTI、MCS-C-RNTI、または一時的C-RNTIのためのPDCCH上で受信された場合、またはアップリンクグラントがランダムアクセス応答において受信された場合:アップリンクグラントおよび関連付けられたHARQ情報を、HARQエンティティに届ける;アップリンクグラントがMACエンティティのC-RNTIに対するものである場合、および同じHARQプロセスに対してHARQエンティティに届けられた前のアップリンクグラントが、MACエンティティのCS-RNTIもしくはMCS-C-RNTIのために受信されたアップリンクグラントまたは構成されたアップリンクグラントであった場合、またはアップリンクグラントがMACエンティティのMCS-C-RNTIに対するものである場合、および同じHARQプロセスのHARQエンティティに届けられた前のアップリンクグラントが、MACエンティティのCS-RNTIもしくはC-RNTIに対する受信されたアップリンクグラント、または構成されたアップリンクグラントであった場合:NDIは、NDIの値に関わらず対応するHARQプロセスのためにトグルされていると見なす。アップリンクグラントがMACエンティティのC-RNTIまたはMCS-C-RNTIに対するものであり、識別されたHARQプロセスが構成されたアップリンクグラントのために構成されたものである場合:構成された場合、対応するHARQプロセスのためのconfiguredGrantTimerを開始または再始動する。
【0100】
いくつかの例において、PDCCH上で受信されたダウンリンク割り当ては、特定のMACエンティティのためのDL-SCHの送信があることを示すと共に、関連のあるHARQ情報を提供する。MACエンティティがC-RNTI、MCS-C-RNTI、一時的C-RNTI、またはCS-RNTIを有するとき、MACエンティティは、その間にそれがPDCCHを監視する各PDCCH機会に対して、および各サービングセルに対して、以下とする:このPDCCH機会およびこのサービングセルに対するダウンリンク割り当てが、MACエンティティのC-RNTI、MCS-C-RNTI、または一時的C RNTIのためのPDCCH上で受信された場合:ダウンリンク割り当ての存在を示し、関連付けられたHARQ情報をHARQエンティティに届ける;これがこの一時的C-RNTIに対する最初のダウンリンク割り当てである場合、NDIはトグルされていると見なす;ダウンリンク割り当てがMACエンティティのC-RNTIに対するものである場合、および同じHARQプロセスのHARQエンティティに示された前のダウンリンク割り当てが、MACエンティティのCS-RNTIもしくはMCS-C-RNTIのために受信されたダウンリンク割り当てであるか、または構成されたダウンリンク割り当てであった場合、またはダウンリンク割り当てがMACエンティティのC-RNTIもしくはMCS-C-RNTIのためのものである場合、および同じHARQプロセスのHARQエンティティに示された前のダウンリンク割り当てが、異なるMCSテーブルを用いた送信のためのダウンリンク割り当てであった場合:NDIは、NDIの値に関わらずトグルされていると見なす。
【0101】
いくつかの例において、アップリンクグラントは、ランダムアクセス応答においてPDCCH上で動的に受信されるか、またはRRCによって半持続的に構成される。MACエンティティは、UL-SCH上で送信するためにアップリンクグラントを有するものとする。要求された送信を行うために、MACレイヤはより下位のレイヤからHARQ情報を受信する。MACエンティティがC-RNTI、一時的C-RNTI、MCS-C-RNTI、またはCS-RNTIを有する場合、MACエンティティは、各PDCCH機会に対して、および稼働しているtimeAlignmentTimerを有するTAGに属する各サービングセルに対して、およびこのPDCCH機会のために受信された各グラントに対して、以下とする:このサービングセルに対するアップリンクグラントが、MACエンティティのC-RNTI、MCS-C-RNTI、または一時的C-RNTIのためのPDCCH上で受信された場合、またはアップリンクグラントがランダムアクセス応答において受信された場合:アップリンクグラントおよび関連付けられたHARQ情報を、HARQエンティティに届ける;アップリンクグラントがMACエンティティのC-RNTIに対するものである場合、および同じHARQプロセスに対してHARQエンティティに届けられた前のアップリンクグラントが、MACエンティティのCS-RNTIもしくはMCS-C-RNTIのために受信されたアップリンクグラントまたは構成されたアップリンクグラントであった場合、またはアップリンクグラントがMACエンティティのMCS-C-RNTIに対するものである場合、および同じHARQプロセスのHARQエンティティに届けられた前のアップリンクグラントが、異なるMCSテーブルを用いた送信に対するアップリンクグラントであった場合:NDIは、NDIの値に関わらず対応するHARQプロセスのためにトグルされていると見なす。アップリンクグラントがMACエンティティのC-RNTIまたはMCS-C-RNTIに対するものであり、識別されたHARQプロセスが構成されたアップリンクグラントのために構成されたものである場合:構成された場合、対応するHARQプロセスのためのconfiguredGrantTimerを開始または再始動する。
【0102】
サービングセルごとにC-RNTIに対して2つ以上の値を用いて構成されたWTRUは、サービングセルに対するMACエンティティのC-RNTIの1つに対するPDCCH上のDCIを受信し得る(例えば、DCIは、C-RNTIによって少なくとも部分的にスクランブルされる)。いくつかの例において、WTRUは、例えば以下の少なくとも1つに従って、DCIがダウンリンク割り当てまたはULグラントを含む場合、DCI内に示されるHARQプロセスのためにNDIはトグルされていないと見なし得る(例えば、DCIはトランスポートブロックに再送信を示す):DCIが、異なるC-RNTI値を用いて最後にスケジュールされたHARQプロセスを(例えば、HARQプロセス識別情報に基づいて)スケジュールし、トランスポートブロックサイズは、このHARQプロセスのために最後にスケジュールされたものと同じサイズである;DCIが、異なるC-RNTI値を用いて最後にスケジュールされたHARQプロセスを(例えば、HARQプロセス識別情報に基づいて)スケジュールし、トランスポートブロックサイズは、このHARQプロセスのために最後にスケジュールされたものと同じサイズであり、MCSまたはMCSテーブルは、このHARQプロセスのために最後にスケジュールされたものと同じである;またはDCI内のNDIフラグが、NDIはトグルされていないことを示す。
【0103】
サービングセルごとにC-RNTIに対して2つ以上の値を用いて構成されたWTRUは、サービングセルに対するMACエンティティのC-RNTIの1つに対するPDCCH上のDCIを受信し得る(例えば、DCIは、C-RNTIによって少なくとも部分的にスクランブルされる)。いくつかの実施形態において、WTRUは、例えば以下の少なくとも1つを決定した場合、DCIは廃棄されるべきであると決定し得る(例えば、WTRUは、DCI上で受信されたULグラント上の送信、および/またはDCI上で受信されたDL割り当て上の受信を行わない):DCIが、異なるC-RNTI値を用いて最後にスケジュールされたHARQプロセスを(例えば、HARQプロセス識別情報に基づいて)スケジュールすること;DCIが、異なるC-RNTI値を用いて最後にスケジュールされたHARQプロセスを(例えば、HARQプロセス識別情報に基づいて)スケジュールし、トランスポートブロックサイズは、このHARQプロセスのために最後にスケジュールされたサイズとは異なること;またはDCIが、異なるC-RNTI値を用いて最後にスケジュールされたHARQプロセスを(例えば、HARQプロセス識別情報に基づいて)スケジュールし、DCI内のNDIフィールドがNDIはトグルされていないことを示すこと。この場合は、予期せぬ場合、例えばネットワークエラーまたはPDCCHフォールスポジティブ検出に対応し得る。
【0104】
いくつかの例において、PDCCH上で受信されたダウンリンク割り当ては、特定のMACエンティティのためのDL-SCHの送信があることを示すと共に、関連のあるHARQ情報を提供する。MACエンティティがC-RNTI、MCS-C-RNTI、一時的C-RNTI、またはCS-RNTIを有するとき、MACエンティティは、その間にそれがPDCCHを監視する各PDCCH機会に対して、および各サービングセルに対して、以下とする:このPDCCH機会およびこのサービングセルに対するダウンリンク割り当てが、MACエンティティのC-RNTI、MCS-C-RNTI、または一時的C RNTIのためのPDCCH上で受信された場合:これがこの一時的C-RNTIに対する最初のダウンリンク割り当てである場合:NDIはトグルされていると見なす;ダウンリンク割り当てがMACエンティティのC-RNTIまたはMCS-C-RNTIに対するものである場合、および同じHARQプロセスのHARQエンティティに示された前のダウンリンク割り当てが、MACエンティティのCS-RNTIのために受信されたダウンリンク割り当てであるか、または構成されたダウンリンク割り当てであった場合:NDIは、NDIの値に関わらずトグルされていると見なす;ダウンリンク割り当てがMACエンティティのC-RNTIのためのものである場合、および同じHARQプロセスのHARQエンティティに示された前のダウンリンク割り当てが、MACエンティティのMCS-C-RNTIのために受信された場合、およびNDIはトグルされていない場合、またはダウンリンク割り当てがMACエンティティのC-RNTIのためのものである場合、および同じHARQプロセスのHARQエンティティに示された前のダウンリンク割り当てが、MACエンティティのMCS-C-RNTIのために受信された場合、およびNDIはトグルされていない場合:ダウンリンク割り当てを無視する;そうでなければ:ダウンリンク割り当ての存在を示し、関連付けられたHARQ情報をHARQエンティティに届ける。
【0105】
いくつかの例において、アップリンクグラントは、ランダムアクセス応答においてPDCCH上で動的に受信されるか、またはRRCによって半持続的に構成される。MACエンティティは、UL-SCH上で送信するためにアップリンクグラントを有するものとする。要求された送信を行うために、MACレイヤはより下位のレイヤからHARQ情報を受信する。MACエンティティがC-RNTI、一時的C-RNTI、MCS-C-RNTI、またはCS-RNTIを有する場合、MACエンティティは、各PDCCH機会に対して、および稼働しているtimeAlignmentTimerを有するTAGに属する各サービングセルに対して、およびこのPDCCH機会のために受信された各グラントに対して、以下とする:このサービングセルに対するアップリンクグラントが、MACエンティティのC-RNTI、MCS-C-RNTI、または一時的C-RNTIのためのPDCCH上で受信された場合、またはアップリンクグラントがランダムアクセス応答において受信された場合:アップリンクグラントがMACエンティティのC-RNTIまたはMCS-C-RNTIに対するものである場合、および同じHARQプロセスに対してHARQエンティティに届けられた前のアップリンクグラントが、MACエンティティのCS-RNTIのために受信されたアップリンクグラントまたは構成されたアップリンクグラントであった場合:NDIは、NDIの値に関わらず対応するHARQプロセスのためにトグルされていると見なす。アップリンクグラントがMACエンティティのC-RNTIまたはMCS-C-RNTIに対するものであり、識別されたHARQプロセスが構成されたアップリンクグラントのために構成されたものである場合:構成された場合、対応するHARQプロセスのためのconfiguredGrantTimerを開始または再始動する;アップリンクグラントがMACエンティティのC-RNTIに対するものである場合、および同じHARQプロセスのHARQエンティティに届けられた前のアップリンクグラントが、MACエンティティのMCS-C-RNTI上で受信された場合、およびNDIがトグルされていない場合、またはアップリンクグラントがMACエンティティのMCS-C-RNTIに対するものである場合、および同じHARQプロセスのHARQエンティティに届けられた前のアップリンクグラントがMACエンティティのC-RNTI上で受信された場合、およびNDIがトグルされていない場合:アップリンクグラントを無視する;そうでなければ:アップリンクグラントおよび関連付けられたHARQ情報をHARQエンティティに届ける。
【0106】
いくつかの実施形態は、論理チャネル優先順位付けに関する。例えば、いくつかの実施形態において、RRCは、各論理チャネルに対して1つまたは複数のマッピング制限を構成することによって、LCP手順を制御し得る。マッピング制限は、例えば、MCSテーブルを表す各論理チャネルに対して構成されたパラメータによって、またはC-RNTIに対するRNTI値を示すパラメータによって示され得る。これらの例示のパラメータは、本明細書ではそれぞれallowedMCS-TableおよびallowedRNTI-valueと呼ばれる。いくつかの実施形態において、WTRUは、LCHが同じ値を用いて、または許容される値の範囲内の値を用いて、データが送信されることを許容するマッピング制限を用いて構成される場合にのみ、トランスポートブロックに対して、特定のMCSテーブルを用いておよび/または特定のRNTIを用いてスケジュールされたデータを多重化し得る。
【0107】
いくつかの実施形態において、最大PUSCH持続時間または許容されるサブキャリア間隔など、マッピング制限は、グラントによって示されるMCSテーブルのタイプ、またはグラントのために用いられるRNTIのタイプ(例えば、C-RNTIまたはnew-RNTI)に依存し得る。例えば、最大PUSCH持続時間は、高信頼度のために最適化された第1のタイプのMCSテーブルに対する第1の(例えば、より高い)値に対して、および高信頼度のために最適化されない第2のタイプのMCSテーブルに対する第2の(例えば、より低い)値に対して構成され得る。この手法は、高信頼度のために最適化されたMCSテーブルが示される場合は再送信が必要となる可能性がより低いことにより、効率を活用し得る。
【0108】
いくつかの実施形態において、WTRUは、適用可能HARQプロセスIDに従って、構成されたLCPマッピング制限の適用可能性を適応させ得る。WTRUは、LCP制限の全てまたはサブセットから免除されるものとして、いくつかのHARQプロセスIDを用いてRRCによって構成され得る。WTRUは、免除されたHARQプロセスID上のみで制限から免除されるものとして、いくつかのLCHを用いてRRCによって構成され得る。WTRUは、LCP制限から免除されるように、HARQプロセスIDがそれに対してRRCによって構成されるULグラントに対して、TBを構築するとき、LCHに対して構成された制限の全てまたはサブセットを適用しなくてよい。例えば、WTRUは、LCP LCH選択制限のサブセットから免除されるものとして構成されたHARQプロセスIDを用いてULグラントを受信し得る。WTRUは、新たな送信に対するULグラントのためのTBを、バッファされたデータを有する全てのLCH、または制限を用いて構成されない全てのLCHに加えて、または免除されたHARQプロセスID上の制限から免除されるものとして構成されたLCHを考慮して、構築し得る。
【0109】
いくつかの実施形態において、WTRUは、いくつかの構成されたLCP制限の適用を一時停止または再開するように、gNBから動的な表示を受信し得る。WTRUは、ネットワークからLCP制限適用可能性表示を受信して、以下の1つを行い得る:構成された制限を一時停止する、新たな制限を適用する、または構成された制限の適用を再開する。WTRUは、明示的なシグナリングまたは表示を通じて適用可能性表示を受信し得る。例えば、WTRUは、DCIまたはMAC CEシグナリング上で、適用可能性表示を受信し得る。他の例において、WTRUは、UL HARQ情報の内容、QoSフローマーカ、および/またはプロトコルサブヘッダから、適用可能性表示を決定し得る。表示は、単一のパケット、TB、またはHARQ PID送信に対してのみ適用可能となり得る。
【0110】
WTRUは、PDCCHリソースからの例(例えば、コアセット、および/または探索空間)、PDCCHリソースの特性(例えば、周期、監視パターン、持続時間、C-RNTI、および/またはスクランブリングタイプ)、または該当するUL送信に対応するDL送信の特性(例えば、反映型QoSインジケータ、および/またはQFI)から、適用可能性表示を暗黙的に決定し得る。1つの例において、DCI上でスケジュールされたULグラントおよび/またはこのようなC-RNTIによってスクランブルされたPDCCHが、WTRUによって、LCP制限またはLCP制限のサブセットから免除されるものとして見なされ得るように、WTRUは、制限から免除されるものとして、一定のC-RNTIを用いてRRCによって特定されまたは構成され得る;WTRUは、免除されるC-RNTIによってスクランブルされたPDCCH上にスケジュールされたULグラントのためにTBを構築するときに、LCHに対して構成されるLCP制限(または制限のサブセット)を適用しなくてよい。他の例において、このようなPDCCHリソース上でスケジュールされたULグラントが、WTRUによって、LCP制限の全てまたはサブセットから免除されるものとして見なされるように、WTRUは、LCP制限から免除されるものとして、いくつかのコアセットおよび/または探索空間を用いてRRCによって特定されまたは構成されることができ、WTRUは、LCP制限から免除されるものとして指定されたC-RNTIによってスクランブルされたPDCCH上にスケジュールされたULグラントのためにTBを構築するときに、LCHに対して構成されるLCP制限(または制限のサブセット)を適用しなくてよい。
【0111】
適用可能性表示はまた、LCP制限一時停止または再開がそれに対して適用可能である「示された基準」を示す(または予め構成されるように適用可能とする)ことができる。示された基準は以下の少なくとも1つを含み得る:(a)論理チャネル:例えば、適用可能性表示は、制限一時停止または再開がそれに対して適用可能なLCHまたはLCHのグループに対する表示を提供し得る。例えば、WTRUは、表示を受信するとすぐに、所与のLCHまたはLCGに対して構成された制限を一時停止し得る。1つの実現形態において、WTRUは、適用可能性表示を受信するとすぐに、LCP制限から免除されるように、いくつかのLCHを用いてRRCによって構成され得る;(b)LCP制限:例えば、適用可能性表示は、一時停止または再開がそれに対して適用可能なLCP制限に対する表示を提供し得る。例えば、WTRUは、表示を受信するとすぐにLCP LCH選択制限のサブセット(例えば、ニューメロロジー、TTI持続時間制限、および/または構成されたグラントタイプ1)を一時停止し得る。表示は、どの制限が一時停止されるかを提供し得る。1つの実現形態において、WTRUは、適用可能性表示を受信するとすぐに、LCP手順における適用から免除されるように、いくつかのLCP制限を用いてRRCによって構成され得る;(c)リソースタイプまたはインデックス:WTRUは、適用可能性表示を受信するとすぐに、リソースタイプ(例えば、構成されたグラントタイプ1、タイプ2、および/または動的グラント)に対する構成された制限を一時停止する。例えば、WTRUは、表示を受信するとすぐに、所与のULリソース(またはULリソースインデックス)に対する構成された制限を一時停止し得る。ULリソースは、適用可能性表示によって示され、またはより高位のレイヤによって予め構成され得る。例えば、WTRUは、いくつかのULリソースタイプまたはリソースインデックスを用いてRRCによって構成され得る;WTRUは、表示を受信するとすぐに、このようなULリソースに対する構成された制限を一時停止し得る;(d)HARQプロセスID:WTRUは、適用可能性表示によって示された、または表示を受信するとすぐに免除されるように予め構成された、HARQプロセスIDに対するアップリンク送信のために構築されたTBに対する構成された制限を一時停止または再開し得る。1つの例において、WTRUは、表示を受信するとすぐにLCP制限から免除されるものとして、いくつかのHARQプロセスIDを用いてRRCによって構成され得る。WTRUは、決定されたHARQプロセスIDがRRCによって免除されるものとして構成された場合、表示を受信するとすぐに、所与のULリソースに対する構成された制限を一時停止し得る。WTRUは、HARQプロセスIDを、シグナリングされたUL HARQ情報から、および/または選択されたリソースから(例えば、リソースタイプおよびTTIに基づいて)直接決定し得る;(e)トランスポートブロックサイズ。例えば、WTRUは、TBSが、RRCによって構成されたまたはWTRUに示された一定の閾値未満である(またはそれより大きい)場合、LCP制限を一時停止し得る;(f)QoSパラメータ。例えば、WTRUは、グラントにマッピングされた最高優先度LCHが、一定の閾値を超えるまたは下回るとき、構成されたいくつかの制限を一時停止または適用し得る。他の例において、WTRUは、一定のQoSフローまたはDRBからのデータがバッファされたとき、構成された制限を一時停止し得る。
【0112】
WTRUは一時停止タイマを用いて構成され得る。一時停止タイマが稼働しているとき、WTRUは、LCP制限(または示された基準に対するLCP制限)を適用しない。タイマが満了するとすぐに、WTRUは構成されたLCP制限を再び適用する。WTRUは、LCP制限の一時停止を示すLCP制限適用可能性表示を受信するとすぐに、一時停止タイマを開始し得る。タイマは、タイマがLCP制限適用可能性表示の受信によって開始された場合、示された基準に対するLCP制限の一時停止に影響を与え得る。WTRUは、新たなパケット、SDU、および/またはDRB、LCH、および/またはQoSフローの構成されたセットからの、より高位のレイヤからのバッファされたデータを受信するとすぐに、一時停止タイマを開始し得る。WTRUは、LCHの構成されたセットに関連付けられたSR、および/またはSR構成を送信(またはトリガ)するとすぐに、タイマを開始し得る。WTRUは、LCHの構成されたセットからBSRをトリガするとすぐに、タイマを開始し得る。WTRUは、データ到着と、WTRUが対応するBSRをトリガしたLCHに対する構成されたLCP制限に一致する使用可能なリソースを有しないこととにより、SRをトリガするとすぐにタイマを開始し得る。一時停止タイマは、WTRU、LCH、LCG、DRB、QoSフロー、および/またはアップリンクリソースごとにRRCによって構成され得る。
【0113】
WTRUは制限適用可能性タイマを用いて構成され得る。制限適用可能性タイマが稼働しているとき、WTRUは、構成されたLCP制限(または示された基準に対するLCP制限)を適用する。満了するとすぐに、WTRUは構成されたLCP制限(または示された基準に対するLCP制限)を適用しない。WTRUは、LCP制限の再開または新たなLCP制限の追加を示す、LCP制限適用可能性表示を受信するとすぐに、制限適用可能性タイマを開始し得る。タイマは、タイマがLCP制限適用可能性表示の受信によって開始された場合、示された基準に対するLCP制限の適用可能性に影響を与え得る。WTRUは、新たなパケット、SDU、および/またはDRB、LCH、および/またはQoSフローの構成されたセットからの、より高位のレイヤからのバッファされたデータを受信するとすぐに、制限適用可能性タイマを開始する。WTRUは、LCHの構成されたセットに関連付けられたSR、および/またはSR構成を送信(またはトリガ)するとすぐに、タイマを開始し得る。WTRUは、LCHの構成されたセットからBSRをトリガするとすぐに、タイマを開始し得る。制限適用可能性タイマは、WTRU、LCH、LCG、DRB、QoSフロー、および/またはアップリンクリソースごとにRRCによって構成され得る。
【0114】
いくつかの実施形態は無線リンク障害に関する。例えば、WTRUは、サービングセルごとにC-RNTIに対して2つ以上の値を用いて構成され得る。WTRUは、スケジューリングのために用いられるC-RNTI値に応じて、異なる無線リンク回復手順を行うように構成され得る。例えば、特定のC-RNTI値に関連付けられた信号の送信(例えば、PUSCH上のデータ、プリアンブル送信)が、回復手順の開始に繋がる場合、そのC-RNTIに関連付けられた特定の無線リンク回復手順が行われ得る。いくつかの例において、WTRUは、進行中のHARQプロセス(例えば、最後の送信がそれに対して肯定応答されていないHARQプロセス)に関連付けられたRNTI値に応じて行うように、無線リンク回復手順を決定し得る。例えば、無線リンク問題は、第1のMCSテーブルおよび/またはC-RNTIに対するRNTI値に関連付けられたトランスポートブロックの送信の繰り返される障害(例えば、NACK受信によって示される)から検出され得る。いくつかの実施形態において、WTRUは、無線リンク障害(RLF)を引き起こした送信が特定のRNTIを用いてスケジュールされていた場合、RRC接続再確立手順を開始すべきかどうかを決定し得る。WTRUは、HARQプロセス(またはHARQプロセスの最後の送信)が第1のRNTI値(例えば、eMBBサービスに対応する)を用いてスケジュールされている場合は、RRC接続再確立手順を開始する、またはそうでなければ(例えば、URLLCサービスに対して)条件付きハンドオーバ(例えば、予め構成された再構成を適用することによって)を開始するべきであると決定し得る。
【0115】
いくつかの手法はUL/DL割り当てに関する。例えば、ダウンリンク割り当て受信に関して、WTRUは、各セルに対してPDCCHを、ダウンリンク割り当てを受信するために、それが第2のC-RNTI(例えば、MCS-C-RNTIとも呼ばれる)を用いて構成されている場合、監視し得る。MCS-C-RNTIという用語は、new-RNTIという用語と同義的に用いられ得ることに留意されたい。
【0116】
いくつかの実施形態において、ダウンリンク割り当てを受信した後、WTRUは、以下の少なくとも1つが生じる場合、シグナリングされたNDIにおいて示される値に関わらず、NDIをトグルされるものと見なし得る:WTRUは、それのMCS-C-RNTIのためのダウンリンク割り当てを受信し、前のダウンリンク割り当ては、同じHARQプロセスがWTRUがそれを用いて構成されたものとは異なるRNTIに対するものであったことを示した;WTRUはそれのMCS-C-RNTIに対するダウンリンク割り当てを受信し、前のダウンリンク割り当ては、構成されたダウンリンク割り当てのための同じHARQプロセスを示した;またはWTRUは、それのC-RNTIに対するダウンリンク割り当てを受信し、前のダウンリンク割り当ては、同じHARQプロセスがWTRUのMCS-C-RNTIに対するものであったことを示した。
【0117】
WTRUはまた、もしくは代わりに、受信されたダウンリンク割り当てが、前に受信されたダウンリンク割り当てと重複するかどうかに基づいて、NDIをトグルするかどうかを決定し得る。WTRUはまた、もしくは代わりに、PDSCH持続時間、ニューメロロジー、および/または示されたMCSのBLERを含む、現在および前に受信されたダウンリンク割り当ての物理レイヤ送信特性に基づいて、NDIをトグルするかどうかを決定し得る。
【0118】
アップリンクグラント受信に関して、WTRUは各セルのためのPDCCHを、それがアップリンクグラントを受信するようにMCS-C-RNTIを用いて構成される場合、監視し得る。いくつかの例において、アップリンクグラントを受信した後、WTRUは、以下の1つまたは複数が生じた場合は、シグナリングされたNDIにおいて示される値に関わらず、NDIをトグルし得る:WTRUは、それのMCS-C-RNTIに対するアップリンクグラントを受信し、前のアップリンクグラントが、同じHARQプロセスは、WTRUがそれを用いて構成されたものとは異なるRNTIに対するものであったこと示した;WTRUは、それのMCS-C-RNTIに対するアップリンクグラントを受信し、前のアップリンクグラントは、構成されたアップリンクグラントのためのものと同じHARQプロセスを示した;または、WTRUは、それのC-RNTIに対するアップリンクグラントを受信し、前のアップリンクグラントは、WTRUのMCS-C-RNTIに対するもの同じHARQプロセスを示した。
【0119】
WTRUはまた、もしくは代わりに、受信されたアップリンクグラントが、NDIをトグルする前に、前に受信されたアップリンクグラントと重複するかどうかに基づいてNDIをトグルし得る。WTRUはまた、もしくは代わりに、PUSCH持続時間、ニューメロロジー、および/または示されたMCSのBLERを含む、現在およびNDIをトグルする前の、前に受信されたアップリンクグラントの物理レイヤ送信特性に基づいて、NDIをトグルし得る。
【0120】
スケジューリング要求(SR)に関して、WTRUは、スケジューリング要求リソース、または所与のMCSテーブルに結び付けられた構成を用いて構成され得る。WTRUは、論理チャネル構成に応じて一定のSR構成を選択し得る。例えば、一定のLCHが、一定のMCSテーブルを用いるようにLCPにおいて制限される場合、WTRUは、一定の関連付けられたSR構成、またはSRをトリガしたLCHのための許容されるMCSテーブルに関連付けられたリソースを選択し得る。
【0121】
いくつかの手法は、構成されたグラントまたは割り当てに関する。例えば、いくつかの実施形態において、構成されたグラントはMCSテーブルのタイプに関連付けられ得る。このような関連付けは、RRC構成の一部としてシグナリングされ得る。あるいは、このような関連付けは、構成されたグラントがアクティブ化されるとき、物理レイヤシグナリングによって定義され得る。例えば、構成されたグラントは、アクティブ化コマンドを含んだPDCCHが第1の探索空間(例えば、WTRU固有探索空間)において受信される場合は第1のタイプのMCSテーブルに、またはアクティブ化コマンドを含んだPDCCHが第2の探索空間(例えば、共通探索空間)において受信される場合は第2のタイプのMCSテーブルに関連付けられ得る。他の例において、構成されたグラントは、第1のRNTI値(例えば、new-RNTI)が、アクティブ化コマンドを含んだPDCCHのために用いられる場合は、第1のタイプのMCSテーブルに、第2のRNTI(例えば、C-RNTI)がアクティブ化コマンドを含んだPDCCHのために用いられる場合は第2のタイプのMCSテーブルに関連付けられ得る。
【0122】
いくつかの実施形態において、構成されたグラントによる再送信または新たな送信のタイプ、および/またはそれに対するトリガは、この構成されたグラントに関連付けられたMCSテーブルのタイプに依存し得る。以下で述べられる、このような例は、異なるタイプのMCSテーブルを用いたトラフィックに対する異なるレベルの信頼度を可能にする。
【0123】
いくつかの実施形態において、構成されたグラントに関連付けられた構成されたグラントタイマが稼働している場合、WTRUは、構成されたグラントが第1のタイプのMCSテーブルに関連付けられている場合はそれを用いて再送信(例えば、非適応型再送信)を行うことができ、それが第2のタイプのMCSテーブルに関連付けられている場合は再送信を行うことはできない。いくつかの例において、第1のタイプのMCSテーブルに関連付けられた構成されたグラントに対して、WTRUは、それが一定のタイプの物理レイヤシグナリングを受信した場合は関連付けられた構成されたグラントタイマを停止し得る。物理レイヤシグナリングは、例えば、第1のRNTI値(例えば、new-RNTI)を用いたPDCCH、または一定の探索空間(例えば、WTRU固有探索空間)において受信されたPDCCHを含み得る。これら、またはこれらの手法の組み合わせは、WTRUが、構成されたグラントタイマ値に対応する持続時間までの間、ネットワークから表示を受信するまで、あらゆる構成されたグラントインスタンスに対して同じトランスポートブロックを再送信することを許容し得る。この手法は信頼度を増加させる利点を有し得る。
【0124】
いくつかの例において、構成されたグラントに関連付けられた構成されたグラントタイマが稼働していない場合、WTRUは、構成されたグラントが第1のタイプのMCSテーブルに関連付けられている場合は、構成されたグラントを用いて再送信(例えば、非適応型再送信)を行うことができ、構成されたグラントが第2のタイプのMCSテーブルに関連付けられている場合は、新たな送信(例えば、NDIビットはトグルされていると見なす)を行うことができる。
【0125】
構成されたグラントは時間において動的グラントと重複し得る。いくつかの例において、動的グラントが優先する(すなわち、構成されたグラントをオーバーライドする)か否かは、動的グラントによって示されたMCSテーブルのタイプ、動的グラントを復号するために用いられるRNTIのタイプ(例えば、C-RNTIまたはnew-RNTI)、または構成されたグラントに関連付けられたMCSテーブルのタイプの少なくとも1つに依存し得る。例えば、いくつかの実施形態において、動的グラントは、動的グラントが第1のタイプのMCSテーブル(例えば、信頼度のために最適化され化されたMCSテーブルのタイプ)もしくは第1のタイプのRNTI(例えば、new-RNTI)を示す場合、または構成されたグラントが第2のタイプのMCSテーブル(例えば、信頼度のために最適化されていないタイプのMCSテーブル)に関連付けられている場合にのみ、構成されたグラントよりも優先し得る。
【0126】
いくつかの実施形態は、スケジューリング情報の複数のセットへの対処に関する(例えば、グラント(例えば、PUSCHリソース)、DCI、制御情報の送信もしくはシグナリングのためのリソース(例えば、PUCCHリソース)など、グラントは本明細書では例示的SIとして用いられる)。例えば、いくつかの実装形態において、WTRUは、1つのグラントが時間および/またはリソースにおいて別のグラントと重複し得ることを決定することができる。いくつかの実装形態において、WTRUは、スケジューリング情報(例えば、グラント)の1つのセットが、時間および/またはリソースにおいて、別のグラントにおいて示されるものと重複するかどうかを決定し得る。例えば、WTRUは、新たなデータがWTRUバッファに到着した場合、および/またはデータ優先度および/またはLCPマッピング制限に応じて、2つのグラントが時間において重複すると決定し得る。WTRUは、それに従って、重複するグラントの間の優先順位付け、または別のTBの生成に関する処置を遂行し得る。例えば、新たなデータがWTRUバッファに到着し、WTRUのバッファされたデータのサブセットが、重複するグラントの一方に対してマッピングするが両方のグラントに対してではない場合、WTRUは、重複するグラントの間の優先順位付けに関する処置を遂行することができ(例えば、一方のグラントが他方より高い優先度を有することを決定し、それに従ってバッファされたデータを割り振ることができる)、または別のTBを生成することができる。
【0127】
いくつかの例において、構成されたグラントは、時間において動的グラントと重複し得る。いくつかの例において、構成されたグラントは、時間においておよびPRBのセットにおいての両方で動的グラントと重複し得る。
【0128】
いくつかの例において、WTRUはアップリンク送信に対するグラントを用いて構成され得る。WTRUは、このような構成をL3またはRRCシグナリングによって受信し得る。このような構成は、時間および/または周波数リソースを含むことができ、通常、グラントに関連付けられるものなど、他の送信パラメータを含み得る。いくつかの例において、構成されたグラントは、少なくとも1つの送信プロファイル(TP)に関連付けられ得る。いくつかの例において、トランスポートブロック(TB)における送信に対してデータを多重化するためのWTRU構成は、1つまたは複数のTPに対するマッピング制限を含み得る。このようなマッピング制限は、論理チャネル(LCH)(または論理チャネルグループ(LCG)、無線ベアラ(RB)、もしくは同様のもの)のデータと、特定のTPとの間の関連付けを含み得る。
【0129】
いくつかの例において、WTRUはグラント情報において(例えば、DCIにおいて、またはグラントの構成において)、送信のための適用可能なTPについての情報を受信し得る。WTRUは、グラント情報によってシグナリングされるのに従って、送信に関連付けられたTBに適用可能なTPを決定することができ(例えば、論理優先順位付け手順(LCP)の一部として)、およびマッピング制限が、該当するデータがこのようなTBを用いてそれらに対して送信されることを許容する、LCH、LCG、および/またはRBからのデータのみを含み得る。
【0130】
WTRUは、このような構成されたグラントがアクティブであることを、例えばグラントを構成するシグナリングの受信に基づいて、および/または構成されたグラントをアクティブ化する後続の制御シグナリング(例えば、DCI)の受信から、通知され得る。いくつかの例では、構成されたグラントに関連付けられたリソースは、特定の帯域幅部分(BWP)のリソースに対応し得る。このような場合において、いくつかの例では、WTRUは、WTRUが該当するBWPもWTRUに対してアクティブ化された状態にあると決定した場合にのみ、構成されたグラントがアクティブであると決定する。いくつかの例では、構成されたグラントに関連付けられたリソースは、WTRUの構成の特定のセルのリソースに対応し得る。このような場合において、いくつかの例では、WTRUは、WTRUがこのような該当するセルもWTRUに対してアクティブ化された状態にあると決定した場合にのみ、構成されたグラントがアクティブであると決定する。
【0131】
いくつかの例において、WTRUは、WTRUが送信を行うべきであることを示す動的スケジューリング情報(例えば、PDCCH上のDCI)を受信し得る。このようなスケジューリング情報は、このような送信のためのリソース(例えば、時間および/または周波数リソース)が、アクティブな構成されたグラントによって示される送信と少なくとも部分的に重複することを示すことができ、一方、WTRUは、リソースに対して単一の送信を行うことが可能になり得るだけである(例えば、WTRUは、動的グラント送信と構成されたグラント送信とを、同じリソース上で同時に送信することはできず、例えば1つの送信は高信頼度を目的とする)。
【0132】
いくつかの実施形態において、WTRUは、最高のQoS要件を有する送信のために使用可能なデータを運ぶことができるグラントを選択する。例えば、WTRUは、最高優先度値(例えば、TP値)を有するグラントに対応する、およびそれに対してWTRUがグラントのマッピング制限(例えば、グラントのTP)の下で送信されることができるバッファされたデータを有する、送信に適用可能である、グラント情報を優先させるおよび/または決定し得る。UEは、各LCHに対して構成されたLCP LCH選択制限を考慮して、それにマッピングされ得るバッファされたデータを有する最高優先度論理チャネルとして、グラントの優先度値を決定し得る。他の例において、WTRUが、重複するグラントのセット内の任意のグラントに適用されるLCHの任意のものに対する送信のために使用可能なデータを有しない場合、最低優先度(または最低のTP値)を有するグラント情報が選択され得る(例えば、パッディング情報および/またはバッファステータス報告の送信のため)。いくつかの例において、WTRUが適用可能なTPおよび/またはグラントの任意のものに対する送信のために使用可能なデータを有しない場合、WTRUは、動的シグナリングによって(例えば、PDCCH上のDCIによって)受信されたグラント情報を優先順位付けまたは選択し得る。
【0133】
いくつかの例において、WTRUは、このような決定をLCPに対する構成されたマッピング制限の1つまたは複数のパラメータに基づいて行い得る(例えば、スケジューリング情報内に、および/または構成されたグラントに対しておよび/または構成されたLCH、LCG、もしくはRBに対してWTRUの構成内に、TPに対する明示的な表示がない場合)。別の言い方をすれば、WTRUは、2つのグラント(例えば、構成されたグラントおよび動的にスケジュールされたグラント)が送信のために使用可能であり、少なくとも1つのシンボルが、それらのそれぞれの送信持続時間に対して両方のグラント情報に時間において共通であるとき、最高優先度を有するバッファされたデータを有する論理チャネルに関連付けられたデータを運び得るグラントを選択することができる。
【0134】
いくつかの例において、WTRUは、異なる手順(例えば、第1の選択手順または第2の選択手順であり、それらの例は以下で述べられる)を行って、送信リソースのタイプに応じて(例えば、適用可能なMCS、MCSテーブル、SCS、ニューメロロジー、送信持続時間、シンボルの数などの観点から)、および/または送信リソースの重複のタイプに応じて(例えば、時間および/または周波数の観点から)、WTRUの現在のグラントのうちの、どのグラントを選択するかを決定し得る。
【0135】
いくつかの例において、WTRUは、両方のグラントが正確に同じリソース/PRB/データに対するものである場合は、DCIに基づいて、使用可能なグラント(例えば、現在アクティブな構成されたグラント)を常にオーバーライドする。いくつかの例において、WTRUは、全てのグラントのグラント情報が、時間におけるおよび周波数における正確な重複以外の何かを示す(すなわち、グラント情報が、両方の送信は物理リソースブロックの観点からリソースの異なる使用に繋がるようになることを示す)場合にのみ、第1の選択手順を行い得る(例えば、上記に従って)。そうでなく、重複がPRBの観点から正確である場合、WTRUは決定論的に(例えば、動的に変化しない規則を用いて)グラントの1つを選択し得る(例えば、WTRUがグラント情報を取得したやり方に応じて)。例えば、WTRUは、動的にスケジュールされたグラントを常に選択し得る。これはネットワークが、そうでなければWTRUが構成されたグラントを用いて行っていたことになる送信を動的に適応させる場合に対応し得る(例えば、ネットワークは、MCSまたはPHY信頼度特性を適応させるように、構成されたグラント機会と重複する動的グラントを割り当てる)。いくつかの例において、WTRUは、いずれかのグラントに対するTPおよび/またはマッピング制限が、同じデータが送信のために選択されることに繋がる場合にのみ、動的にスケジュールされたグラントを選択し得る(例えば、両方のグラントが、それらは同じデータの送信に適用可能であることを示す場合)。
【0136】
いくつかの例において、WTRUは、両方のグラントが同じLCHマッピング制限および/またはTPおよび/またはQoSを運ぶ場合は、DCIに基づいて、使用可能なグラント(例えば、現在アクティブな構成されたグラント)を常にオーバーライドする。いくつかの例において、WTRUは、両方のグラントのグラント情報におけるTPおよび/または結果としてのマッピング制限が、異なるデータが送信上で多重化され得ることを示す場合にのみ(例えば、両方のグラントがそれらが異なるLCH、LCG、および/またはRBからのデータの送信に適用可能であることを示す場合)、第2の選択手順を行い得る(例えば、上記に従って)。そうでなく、いずれかのグラントを用いて同じデータが送信され得る場合、WTRUは決定論的に(例えば、動的に変化しない規則を用いて)グラントの1つを選択し得る(例えば、WTRUがグラント情報を取得したやり方に応じてであり、例えば、WTRUは、動的にスケジュールされたグラントを常に選択し得る)。例えば、これはネットワークが、そうでなければWTRUが構成されたグラントを用いて行っていたことになる送信を動的に適応させる場合に対応し得る(例えば、上記のように)。
【0137】
いくつかの例において、WTRUは、両方のグラントが同様なPHYレイヤQoSを有する場合は、DCIに基づいて、使用可能なグラント(例えば、現在アクティブな構成されたグラント)を常にオーバーライドする。例えば、(場合によっては上記のオーバーライドの1つまたは複数において)、WTRUは決定論的に(例えば、動的に変化しない規則を用いて)グラントの1つを選択し得る(例えば、WTRUがグラント情報を取得したやり方に応じてであり、例えば、両方のグラントが、同じMCSテーブルの使用を示す、それらが同じ送信持続時間のものである、それらが同じニューメロロジーのものである、および/またはそれらがPRBの同じセットのものであるとき、WTRUは動的にスケジュールされたグラントを常に選択し得る)。いくつかの例において、これはネットワークが、構成されたグラントに対して送信を動的に適応させる場合に対応し得る(例えば、上記のように)。
【0138】
いくつかの例において、WTRUは、特定のTBに含まれるデータを再送信されたデータと見なす。例えば、上記のシナリオのいずれかにおいて、いくつかの実装形態では、グラントがHARQ再送信のためのものである場合、WTRUは、トランスポートブロック(例えば、それに対して再送信が適用可能である)に含まれたデータを、送信のために使用可能なデータの一部と見なし得る。いくつかの例において、WTRUは、初期送信に対応するグラントは、再送信に対応するグラントよりも常に優先されると決定し得る。
【0139】
いくつかの実施形態は先取りに関する。いくつかの実施形態では、先取りは、1つの送信を別の重複する送信よりも、優先させる。いくつかの実施形態において、先取り送信は、進行中の送信を中断し得る。例えば、WTRUは、WTRUが1つのグラントは時間および/またはリソースにおいて別のグラントと重複すると決定した場合、少なくとも部分的に、2つのグラントのそれぞれに関連付けられた送信が行われ得ると決定することができる(グラントは、便宜上本明細書では、スケジューリング情報のセットの例として用いられるが、これは一般にスケジューリング情報のセットに当てはまる)。例えば、WTRU(例えば、MAC)は、各グラントに対して1つのTBを生成し、第1の送信を開始し、その後に互いに重複する送信の部分に対する物理レイヤ先取りを適用することができる。いくつかの例において、WTRUは、例えば、不十分な処理リソースまたは不十分な処理時間により、WTRUが重複する送信に先取りを適用するように構成されている場合、および/または1つのグラントの選択を行うことが不可能な場合、物理レイヤ先取りを用いてこのような複数のグラントに対処し得る。例えば、このような処理時間(例えば、第1の処理時間)は、第2の(例えば、時間において後の)グラントの受信と、該当する重複する送信の最も早期の開始に対応する時間との間の時間に対応することができ、WTRUは、処理時間が不十分(例えば、構成された閾値未満)である場合、重複する送信に先取りを適用して、MACレイヤにおける送信を優先させ得る(例えば、LCPを用いて)。いくつかの例において、このような処理時間は、WTRUの能力に対応し得る(この能力は、例えばWTRU能力情報交換の一部としてネットワークにシグナリングされ得る)。他の例において、WTRUは、第2の処理時間が構成された閾値より大きいという条件で先取りを適用することができ、このような第2の処理時間は、第2の(例えば、時間において後の)グラントの受信と、該当する重複する送信間のリソース重複の開始に対応する時間との間の時間に対応し得る。
【0140】
図2は、WTRUがMACにおけるグラントの間で優先順位付けおよび/または選択する、例示のシナリオ200を示すシグナリング図である。シナリオ200において、時間250でWTRUは、グラント1に対する送信210は時間220で始まるようになり、並びにグラント2に対する送信230は送信210と時間領域において重複するようになり、および時間240で送信210より前に始まるようになると決定する。2つのグラントのMACレイヤ優先順位付けを行うために、WTRUはLCPを行うための最小処理時間Tminを必要とする。時間250は、Tminの開始の前であるので、WTRUは、2つのグラントを優先順位付けし、それに従ってMACレイヤ優先順位付けを用いて送信を優先順位付けするのに、十分な時間を有する。
【0141】
図3は、WTRUが進行中のUL送信を先取りする例示のシナリオ300を示すシグナリング図である。シナリオ300において、時間350でWTRUは、グラント1に対する送信310は時間320で始まるようになり、並びにグラント2に対する送信330は送信310と時間領域において重複するようになり、および時間340で送信310より前に始まるようになると決定する。2つのグラントのMACレイヤ優先順位付けを行うために、WTRUはLCPを行うための最小処理時間Tminを必要とする。時間250は、Tminの開始の後であるので、WTRUは、2つのグラントを優先順位付けし、それに従って物理レイヤ先取りを用いて、グラント1またはグラント2のいずれか上の重複する送信を先取りするのに、十分な時間を有しない。
【0142】
図4は、例示のシナリオ400を示すシグナリング図であり、ULリソース1上のWTRUからの物理アップリンクチャネル送信410は、ULリソース2上のWTRUからの物理アップリンクチャネル送信420と、時間領域において重複する。送信410の最初のシンボルは時間t3で始まるようになり、送信420の最初のシンボルは後に時間t4で始まるようになる。WTRUが送信410と420との間の重複または「衝突」に対処するために、WTRUは十分なリードタイムを有して衝突を検出することが必要になる。WTRUがMACレイヤ処理(例えば、LCPによる)を用いて重複に対処する、および/または単一のトランスポートブロックを生成するために、WTRUは、より早期の重複する送信410の始まりより閾値時間tMACProcだけ前に、重複を検出することが必要になる。
【0143】
従って、WTRUがいつ送信410が生じるか(例えば、時間t1で)をすでに決定しており、送信420との重複が時間t2以前(すなわち、より以前の送信410より少なくともtMACProcだけ前)に生じるようになると決定した場合、WTRUはMACレイヤ処理(例えば、MACレイヤ優先順位付け)を用いて重複に対処するのに十分な処理時間を有する。
【0144】
一方、WTRUがいつ送信410が生じるか(例えば、時間t1で)をすでに決定しており、送信420との重複が時間t2bis以前(すなわち、送信410と送信420との間の重複の始まりである、後の送信の始まりの少なくともtPHYProc前)に生じるようになると決定した場合、WTRUは、PHYレイヤ処理(例えば、物理レイヤ先取り)を用いて重複に対処するのに十分な処理時間を有する。
【0145】
図5図6および図7は、第1のリソース(例えば、第1のグラント)上の物理チャネル送信と、第2のリソース(例えば、第2のグラント)上の第2の物理チャネル送信との間の重複に対処するために、WTRUにおいて実装され得る、例示の方法を示すフローチャートである。ステップの順序は例示的なものであることに留意されたい。いくつかの実施形態において、ステップは異なる順序で生じてよく、時間において重複してよく、またはいくつかのステップは省かれてよい。いくつかのステップにおけるトランスポートブロック(TB)の生成は、アップリンクリソース上の送信のタイプに対する例示的なものであり、UL制御情報と入れ替えられることができ、またはアップリンク送信として一般化され得ることに留意されたい。
【0146】
図5は、上述の重複に対処するための例示の方法を示すフローチャート500である。ステップ510において、WTRUは第1のリソースに対する第1のグラントを受信し、ステップ520において、WTRUは第2のリソースに対する第2のグラントを受信する。WTRUは、第1および第2のグラント上の送信が予想されるかどうか、およびそれがいつであるかを決定する。第1のリソース上の送信および第2のリソース上の送信が時間領域において重複するようになるという条件530で、WTRUはステップ540において使用可能な処理時間を決定し、そうでなければ、フローはステップ510に戻り、WTRUは潜在的に重複するリソースのセットに対する別のグラントを受信する。処理時間が第1の閾値より大きいという条件550で、WTRUはステップ560で優先されるリソースを指定し、ステップ570で優先されるリソースのための単一のTBを生成し、ステップ580で優先されるリソース上で単一のTBを送信する。そうでなければ、フローは、図6に関して示され述べられたようにステップ610に続く。
【0147】
ステップ540において、WTRUは、上述の様々な実施形態により、第1の閾値に対する第1の使用可能な処理時間と、第2の閾値に対する第2の使用可能な処理時間の両方を決定する。
【0148】
例えば、第1の閾値に対する第1の使用可能な処理時間は、WTRUが、第2のグラント上の送信が予想されること(第2のグラント上の送信が、第1のグラント上の送信より後に生じる場合)を決定した後と、第1のグラント上の送信の開始との残りの時間として決定され得る。これは、いくつかの実施形態において、図4に関して示され述べられたように、t2とt3との間の時間に対応する。
【0149】
第2の閾値に対する第2の使用可能な処理時間は、WTRUが、第2のグラント上の送信が予想されること(第2のグラント上の送信が、第1のグラント上の送信より後に生じるようになると想定して)を決定した後と、第2のグラント上の送信の開始(すなわち、送信の間の重複の開始)との残りの時間として決定され得る。これは、いくつかの実施形態において図4に関して示され述べられたように、t2とt4との間の時間に対応する。
【0150】
条件550において、WTRUは、WTRUがMACレイヤ優先順位付けを用いて2つのうちのどちらが優先されるべきかを決定するのに十分な処理時間が残っているかどうかを決定するために、第1の使用可能な処理時間を第1の閾値と比較する。この閾値は、図4に関して示され述べられたように、tMACProcに対応する。
【0151】
様々なステップおよび条件は、1つの例示の実施形態を表すのみであり、別個に、および特に例示および理解を容易にするためのみであることに留意されたい。様々なステップおよび条件は、必ずしも連続したまたは別個の動作ではない。例えば、それぞれステップ510および520で受信される第1および第2のグラントは、いくつかの実施形態において、同時に、または示される順序と逆に受信され得る。
【0152】
例示の方法は、それぞれ図5図6および図7に関して示され述べられるように、フローチャート500、600、および700の組み合わせを用いて述べられる。しかし、フローチャート500の方法はまた、それ自体でMACレイヤ優先順位付けのための方法として概念化されることができ、その場合は、いくつかの実施形態において条件550の否定条件は、ステップ510に戻るようになることに留意されたい。
【0153】
図6は、上述の重複に対処するための例示の方法をさらに示すフローチャート600である。フローは、図5に関して示され述べられたように、条件550から条件610に進む。第1の使用可能な処理時間は第1の閾値未満であるが、第2の使用可能な処理時間は第2の閾値より大きいという条件610で、WTRUは、ステップ620で優先されるリソースを指定し、ステップ630で第1のリソースのための第1のTBと第2のリソースのための第2のTBとを生成し、ステップ640で第1のリソース上で第1のTBの送信を開始し、ステップ650で第2のリソース上で第2のTBの送信を開始し、並びにステップ660で第1のTBおよび第2のTBの送信に対する先取り手順(PHYレイヤにおける)を行う。そうでなければ、フローは、図7に関して示され述べられたようにステップ710に続く。様々な処理ステップ630、640、および650の順序は例示的なものであり、他の実施形態では、任意の適切な順序で生じる、および/または時間において重複する、または同時とすることができることに留意されたい。いくつかのステップでのトランスポートブロック(TB)の生成は、アップリンクリソース上の送信のタイプに対する例示的なものであり、UL制御情報と入れ替えられる、またはアップリンク送信としてより一般化され得ることに留意されたい。
【0154】
条件610において、WTRUは、WTRUがPHYレイヤ優先順位付けを用いて2つのうちのどちらが優先されるべきかを決定するのに十分な処理時間が残っているかどうかを決定するために、第2の使用可能な処理時間を(すなわち、図5に関して示され述べられたように、ステップ540において決定されたように)、第2の閾値と比較する。この閾値は、図4に関して示され述べられたように、tPHYProcに対応する。
【0155】
図7は、上述の重複に対処するための方法をさらに示すフローチャート700である。フローは、図6に関して示され述べられたように、条件610から条件710に進む。第2の使用可能な処理時間が第2の閾値未満であるという条件710で、WTRUは、ステップ720で優先されるリソースを指定し、ステップ730で、優先された送信がその上で行われるリソースのための単一のTBを生成し、ステップ740で、優先されないULリソースに対する処理および送信を中止し、ステップ750で優先されるリソース上で単一のTBを送信する。様々な処理ステップ730、740、および750の順序は例示的なものであり、他の実施形態では、任意の適切な順序で生じる、および/または時間において重複する、または同時とすることができることに留意されたい。いくつかのステップでのトランスポートブロック(TB)の生成は、アップリンクリソース上の送信のタイプに対する例示的なものであり、UL制御情報と入れ替えられる、またはアップリンク送信としてより一般化され得ることに留意されたい。フローは、図5に関して示され述べられたように、ステップ510に戻る。
【0156】
図5図6および図7に示される例示の処理順序において、条件710は暗黙的な条件であり、すなわち、処理が条件710に達した場合は第2の使用可能な処理時間は常に第2の閾値未満になる(すなわち、否定条件は存在しない)。しかし、この処理順序は単に例示的なものであることに留意されたい。他の実装形態において、WTRUは、この条件を条件610および/または550より先に決定することができ、その場合、否定条件は、それに従って次の適切な条件(例えば、条件610または550)にフローを進めるようになる。
【0157】
いくつかの実装形態において、先取りは、WTRUが第2の送信(例えば、第2のグラントに対応する)を開始するために、第1の進行中の送信(例えば、第1のグラントに対応する)を停止することを含む。いくつかの実装形態において、WTRUは、適用可能なLCHに対するWTRUのバッファ内の使用可能なデータに応じて、グラントが別のグラントと重複すると見なされるべきかどうかを決定し得る(例えば、ゼロでなく、および/またはそれらのLCHに対する送信のために使用可能なデータの特定の量より多く存在する場合)。このような決定は、LCHマッピング制限に基づく、および/または所与のグラントに関連付けられたTBに対して適用可能なTPの決定に基づくことができる。
【0158】
いくつかの実装形態において、WTRUは、第1のグラントが時間および/またはリソースにおいて第2のグラントと重複するが、使用可能な処理リソース(例えば、時間)は、第1のグラントに対応する送信の開始の前、第1のグラントに対応する送信がすでに開始するより前、および/または第1のグラントに対応する送信の少なくとも1つのTBがすでに物理レイヤに届けられる前に、第2のグラントの処理を完了するためには不十分であると決定することができる。この場合、WTRUは第2のグラントを通して送信を行うことができ、送信のために使用可能なデータ、および第1および第2のグラントの特性に応じて、第1のグラントに関連付けられた送信を先取りすることができる。
【0159】
具体的には、いくつかの実装形態において、WTRUは、以下の例示の条件の少なくとも1つが生じる場合、第1のグラントに関連付けられた送信を先取りすることができる。
【0160】
第1の例において、WTRUは、WTRUが論理チャネル制限および/またはTPに従って第2のグラントを通して送信され得る送信のために使用可能なデータを有する場合に、第1のグラントに関連付けられた送信を先取りすることができる。いくつかの実装形態において、追加の条件は、このようなデータはこのような制限および/またはTPに従って第1のグラントを通して送信されることができないことである。
【0161】
第2の例において、WTRUは、第1および第2のグラントのリソースが時間領域において重複する(完全にまたは部分的に)が、周波数領域では重複しない、または完全に重複しない場合に、第1のグラントに関連付けられた送信を先取りすることができる。いくつかの実装形態において、このような条件はより高位のレイヤによって構成可能となり得る。
【0162】
第3の例において、WTRUは、送信のために使用可能なデータに関連付けられた優先度パラメータが、第1のグラントに対応する送信によって運ばれるトランスポートブロックに含まれるデータに関連付けられたいずれの優先度パラメータより高い場合に、第1のグラントに関連付けられた送信を先取りすることができる。いくつかの実装形態において、このような優先度パラメータは、例えば、LCP手順の一部として、論理チャネル優先度を含むことができ、または先取り優先度を含むことができる。いくつかの実装形態において、このような先取り優先度は、より高位のレイヤによって、論理チャネル優先度とは無関係に各論理チャネルまたは論理チャネルグループに対して構成され得る。
【0163】
第4の例において、WTRUは、第2のグラントに関連付けられた優先度パラメータ(例えば、先取りパラメータ)が、第1のグラントに関連付けられた優先度パラメータより高い場合に、第1のグラントに関連付けられた送信を先取りすることができる。いくつかの実装形態において、このような優先度パラメータは、各グラントに対して、例えばTPの一部として構成される、またはDCI内でもしくはRRCによって明示的にシグナリングされることができる。いくつかの実装形態において、優先度パラメータは、グラントの特性に基づいて暗黙的に決定され得る。
【0164】
第5の例において、WTRUは、第1および第2のグラントに対応するHARQプロセスが同じでない場合に、最も早期に生じるグラントに関連付けられた送信を先取りすることができる。このような場合において、最も早期に生じるグラントがまた、第3のグラント(例えば、時間において、より後の)と重複する場合、WTRUは依然として、他の適用可能な条件が満たされる場合に第3のグラントを通して送信を行い得る。
【0165】
第6の例において、WTRUは、第1および第2のグラントに対応するPUSCH持続時間が異なる場合に、第1のグラントに関連付けられた送信を先取りすることができる。例えば、WTRUは、第2のグラントのPUSCH持続時間が一定の構成された値より短い(いくつかの例において、このような値は、バッファされたデータを有する最高優先度LCHに対して構成された最大PUSCH持続時間LCP制限、または半静的に構成された値に依存し得る)、第2のグラントのPUSCH持続時間が一定の相対値より短い(例えば、第1のグラントのPUSCH持続時間もしくは第1のグラントの残りのPUSCH持続時間より短い)、および/または第1の送信(第1のグラント上の)を完了させるための残りの時間が一定の値より大きい場合、第1のグラントの送信を先取りすることができる。
【0166】
第7の例において、WTRUは、第1および第2のグラントに適用される、上記の段落で述べられた選択方法の1つが、結果として第2のグラントを選択することになる場合、第1のグラントに関連付けられた送信を先取りすることができる。言い換えれば、グラント優先順位付けに対する上述の条件は、先取りに対する条件として適用され得る(例えば、処理時間、グラント優先度、QoSなどに基づいて)。
【0167】
いくつかの場合において、上記の場合のいくつかの実装形態など、WTRUが第1のグラントに関連付けられた送信を先取りして(すなわち、「先取りされる送信」)、第2のグラントに関連付けられた送信(すなわち、「先取りする送信」)を行う場合、以下の1つまたは複数が起こり得る;先取りされる送信は、先取りする送信の開始においてまたはその前に中断されまたは取り消され得る;先取りされる送信は、先取りする送信の終了においてまたはその後に再開し得る;先取りされるおよび先取りする送信のHARQプロセスが同じ場合には、先取りされる送信のHARQプロセスはフラッシュされ得る;および/またはWTRUは、先取りされるコードブロックグループに対するCBGベースの再送信を生成し得る(このような場合において、いくつかの実装形態では、WTRUは従って、初期送信の合計のTBサイズより小さなTBSを有する後のグラントを受信し得る。WTRUは、第2のグラントの第1のグラント部分上、またはアップリンク制御チャネル上に、先取りされたCBGのインデックスを提供し得る)。
【0168】
いくつかの例は、HARQプロセス選択に関する。いくつかの実装形態において、第2のグラントが構成されたグラントである場合、WTRUは構成されたグラントに関連付けられたHARQプロセスを識別し得る。いくつかの実装形態において、WTRUは予め定義された式に基づいて(例えば、グラントによって占有されるリソースに基づいて)、HARQプロセスを決定し得る。いくつかの実装形態において、WTRUは、HARQプロセスが別のグラント(例えば、前の重複する第1のグラント)に関連付けられたHARQプロセスと同じになると決定し得る。第1のグラントのHARQプロセスでのデータの上書きを防止するために、WTRUは、以下の例示の手法の少なくとも1つに基づいて、HARQプロセス(すなわち、予め定義された式に基づいてWTRUによって自律的に決定されるもの以外のHARQプロセスID)を決定(例えば、再選択)し得る。第1の例示の手法において、WTRUは、構成されたグラントタイマがそれに対して稼働していないHARQプロセスを選択する。例えば、WTRUは、例えば初期に決定されたものから開始して、構成されたグラントタイマがそれに対して稼働していないものを見出すまで、使用可能なHARQプロセスを循環し得る。このようなHARQプロセスが見出され得ない場合、WTRUはタイマがそれに対して最も長く稼働しているHARQプロセスを選択し得る。第2の例示の手法において、WTRUは、いずれの進行中の送信にも関連付けられていないHARQプロセスを選択する。
【0169】
構成されたグラントと、時間領域において重複する動的グラントを受信した後、WTRUは、いくつかの処置の1つまたは複数を行い得る。第1の例示の処置において、WTRUは、重複する構成されたグラントに関連付けられた構成されたグラントタイマを停止し得る。例えば、WTRUが構成されたグラントは動的グラントより優先されると決定した場合、WTRUは構成されたグラントタイマが稼働している場合はそれを停止し得る。第2の例示の処置において、WTRUは、例えば、動的グラントが構成されたグラントより優先される場合、構成されたグラントタイマを停止し得る。第3の例示の処置において、WTRUは、重複するグラントが同じHARQプロセスIDを有する場合、第1のまたはセクションの例示の処置を条件付きで行い得る。
【0170】
いくつかの実装形態において、WTRUは複数のアクティブな構成されたグラントを有し得る。構成されたグラントのリソース構成態様に応じて、2つ以上の構成されたグラントが時間において重複し得る。WTRUは、一定の機会に対する構成されたグラントのHARQプロセスID(すなわち、構成されたグラント機会、例えば、可能な送信のために、その中に構成されたグラントリソースがスケジュールされる時間またはスロット)が、予め定義された式(例えば、グラントによって占有されるリソースに基づく式)に基づくと決定し得る。構成されたグラント送信のための所与の機会において、複数のアクティブな構成されたグラントが重複する場合、WTRUは、選択されたアクティブな構成されたグラントに基づいてHARQプロセスIDを決定し得る。例えば、所与の機会に対して、WTRUは、例えば、HARQプロセスIDを決定するために用いられる式に、構成されたグラントインデックスまたはオフセットを含めることによって、異なる構成されたグラントに対して、異なるHARQプロセスIDを選択し得る。
【0171】
いくつかの例は、複数のアクティブな構成されたグラントの間での選択および/または優先順位付けに関する。いくつかの実装形態においてWTRUは、複数のアクティブな構成されたグラントを有し得る。リソース構成態様に応じて、2つ以上の構成されたグラントが時間において重複し得る。WTRUは、重複する構成されたグラントの間で、優先順位付けするまたは選択することが必要になり得る。このような優先順位付けまたは選択は、例えば1つまたは複数の条件に基づいてWTRUによってなされ得る。
【0172】
第1の例示の条件において、優先順位付けまたは選択は、送信のために使用可能なデータの最高優先度に基づいてなされる。例えば、WTRUは、最高優先度データがその上に送信され得る構成されたグラントを選択し得る。優先度は、LCPのために構成されたLCH優先度に基づき得る。
【0173】
第2の例示の条件において、優先順位付けまたは選択は構成されたサービスインデックスおよび/またはTPに基づいてなされる。例えば、1つまたは複数のTPは、構成されたグラントごとにおよびLCHごとに構成され得る。WTRUは、送信のためのバッファされたデータがそれのために使用可能な、最高優先度LCHのために構成された少なくとも1つのTPに一致するTPを有する、構成されたグラントを選択し得る。
【0174】
第3の例示の条件において、優先順位付けまたは選択は、送信のためのバッファされたデータがそれのために使用可能な最高優先度LCHのLCP制限に基づいてなされる。例えば、WTRUは、送信のためのバッファされたデータを有する最高優先度LCHのLCP LCH選択制限を満たす構成されたグラントを優先させ得る。
【0175】
第4の例示の条件において、優先順位付けまたは選択は、構成されたグラントの特性に基づいてなされる。例示の特性は、構成されたグラントのタイプ(例えば、NRタイプ1またはタイプ2)および以下を含み得る;構成されたグラントの周期(例えば、WTRUは最も短い構成された周期の構成されたグラントを選択する);構成されたグラントのPUSCH持続時間(例えば、WTRUは最も短いPUSCH持続時間の構成されたグラントを選択し、このような持続時間は、例えば反復(K)を含む合計の持続時間を含み得る);各グラントに対する構成されたグラントタイマのために構成された値(例えば、WTRUは最も短い構成されたグラントタイマの構成されたグラントを選択する);構成されたテーブルのMCSテーブル(例えば、WTRUは、最低のスペクトル効率に対応するMCSテーブルを有する構成されたグラントを選択する);および/または構成された最小反復数(K)(例えば、WTRUは、最も少ない反復数を有する構成されたグラントを選択する。第1の構成されたグラントの少なくとも1つの反復が、第2の構成されたグラントと重複しない場合には、WTRUは例えば、少なくとも1つの反復のための第1の構成されたグラントを用い得る)。
【0176】
第5の例示の条件において、優先順位付けまたは選択は、構成されたグラントに関して行われる測定に基づいてなされる。例えば、WTRUは、そのBWPに対して行われる測定に基づいて、一定のBWP上の構成されたグラントを選択し得る。WTRUは、最良メトリック(RSRP、RSRQ、RSSI、および/またはチャネル占有率を含むが、それらに限定されない)を有する構成されたグラントを選択し得る。
【0177】
第6の例示の条件において、優先順位付けまたは選択は、例えば再送信番号またはレビジョン番号を含み、送信が初期送信かそれとも再送信であるかに基づいてなされる。第7の例示の条件において、優先順位付けまたは選択は、構成されたグラントリソースが位置するセルまたは帯域幅部分に基づいてなされる。他の例において、優先順位付けまたは選択は、これらおよび/または他の条件の組み合わせに基づいてなされ得る。
【0178】
いくつかの実装形態において、WTRUは一定の構成されたグラントを非アクティブ化されたものと見なし得る。いくつかの実装形態において、WTRUは一定の構成されたグラントを、たとえそれらがアクティブな帯域幅部分内に構成されたとしても、例えば構成されたグラントの周期、アクティブトラフィック/サービスプロファイル、および/または構成されたグラントにマッピングするバッファされたデータを有するLCHに対するLCP制限に応じて、非アクティブ化されたものと見なし得る。例えば、一定のTPが、構成されたグラントのための構成される場合、WTRUは、送信のためのバッファされたデータを有するLCHのものと一致するTPを有する構成されたグラントのみを、アクティブな構成されたグラントと見なし得る。他の例において、WTRUは、送信のためのバッファされたデータを有するLCHのパケット遅延バジェットと一致する構成された周期を有する構成されたグラントのみを、アクティブな構成されたグラントと見なし得る。
【0179】
いくつかの実装形態において、グラント優先順位付けは、MACおよびより高位のレイヤに影響を及ぼし得る。例えば、MACが、送信されない、送信のために物理レイヤに届けられない、またはそれのPUSCH送信持続時間の開始後に先取りされるTBを構築する場合、制御要素並びに関連するタイマおよびカウンタの取り込みに関する、より高位のレイヤへの影響が存在し得る。より一般的には、TBが取り消される、またはMACにおいて送信されないとき、MACは以下の例示の処置など、1つまたは複数の処置を行うことを考慮し得る。
【0180】
第1の例において、取り消されたMAC PDU(例えば、先取りされた送信)がいくつかのMAC CEを含む場合、WTRUは後のグラントにおいてMAC CEを生成し得る。MAC CEは、C-RNTI MAC CE、BSR MAC CE、および電力ヘッドルーム(PHR)MAC CEを含み得るがそれらに限定されない。例えば、MACエンティティは、第2のグラントのMAC PDUの第1のグラント部分に含まれていた全てのMAC CEまたはそのサブセットを生成することができ、これらはMACにおいて先取りイベントより前に(またはPHYが第1のTBを先取りするようになるかどうかの知識をもたずに)考慮され得る。MACは、第2のグラントがリソースにおいて第1のグラントと重複する場合、このようなMAC CEの生成を考慮し得る。
【0181】
第2の例において、取り消されたMAC PDU内のMAC CEの取り込みの結果として、MACにおいていくつかのタイマまたは処置が、修正された/運ばれた場合(例えば、第1のグラント/先取りされたグラント)、MACはこのような処置をリセットまたは元に戻すことができる。先取りされたグラント内のMAC CEの取り込みの結果として開始されたタイマに対しては、MACはこのようなタイマを停止または再始動し得る。例えば、第2のTBが同じMAC CEに含まれる場合、MACは関連するタイマを再始動することができ、および/または第2のTBが同じMAC CEを含まない場合、MACは関連するタイマを停止することができる。
【0182】
第3の例において、BSR MAC CEが、先取りされたMAC PDUに含まれており、取り込みの結果としてBSRタイマ(例えば、periodicBSR-TimerおよびretxBSR-Timer)が開始された場合、MACは、関連のあるMAC PDUが先取りされている、またはそうなると決定するとすぐに、これらのタイマを停止し得る。MACはさらに、例えば第2の/後のグラント内にBSR MAC CEを含めるために、取り消されたMAC PDU内のBSR MAC CEの取り込みの結果としてMACによって取り消されたBSRを再トリガし得る。
【0183】
第4の例において、PHR MAC CEが、先取りされたMAC PDUに含まれており、取り込みの結果としてPHRタイマ(例えば、phr-ProhibitTimerおよびphr-PeriodicTimer)が開始された場合、MACは、関連のあるMAC PDUが先取りされている、またはそうなると決定するとすぐに、これらのタイマを停止し得る。MACはさらに、例えば第2の/後のグラント内にPHR MAC CEを含めるために、取り消されたMAC PDU内のPHR MAC CEの取り込みの結果としてMACによって取り消されたPHRを再トリガし得る。
【0184】
第5の例において、取り消されたMAC PDU内のMAC CEの取り込みの結果として、あるカウンタがインクリメントされたまたは修正された場合(例えば、第1のグラント/先取りされたグラント)、MACはカウンタをデクリメントしてそれの値を復元することができ、またはカウンタをリセットすることができる。
【0185】
これらの例示の処置(または他の処置)は、TBが取り消されたまたは送信されなかった場合に対してMACによってより一般的に行われることができ、およびMAC CE優先度、またはMAC CEの取り込みをトリガしたLCHの優先度に対して、さらに条件付けされ得る。
【0186】
いくつかの手法は不連続受信(DRX)に関する。例えば、DRX手順は、例えばトラフィックのタイプに応じて、WTRUに対して異なる省電力化機会を提供するように強化され得る。いくつかの例において、MCSテーブルの複数のタイプの1つを示すグラントまたは割り当て(またはC-RNTIおよびnew-RNTIなど、2つ以上のRNTIを用いて)が受信され得るとき、追加のDRXタイマが利用され得る。このような追加のDRXタイマは、例えば、グラントまたは割り当てが第1のタイプのMCSテーブルを示す(またはnew-RNTIなど、第1のRNTIを用いる)というさらなる条件により、既存のDRXタイマを開始または停止するためのものと同様な条件に基づいて開始されまたは停止され得る。いくつかの例において、既存のDRXタイマは、グラントまたは割り当てが第2のタイプのMCSテーブルを示す(またはC-RNTIなど、第2のRNTIを用いる)というさらなる条件により、開始されまたは停止され得る。
【0187】
いくつかの例において、新たなタイマ(例えば、drx-HARQ-RTT-TimerUL-UR、UL HARQ再送信グラントがMACエンティティによって予想される前の最小持続時間)は、PDCCHが第1のタイプのMCSテーブルを示すUL送信を示す、またはMAC PDUが第1のタイプのMCSテーブルに関連付けられた構成されたアップリンクグラントにおいて送信される場合にのみ開始され得る。新たなタイマ(例えば、drx-RetransmissionTimerUL-UR、UL再送信のためのグラントが受信されるまでの最大持続時間)は、同じ条件の下で停止され得る。いくつかの例において、第1のタイプのMCSテーブルはいわゆる超高信頼度通信(例えば、URLLC)に対応し得る。従って、本明細書での例において、アクティブ時間および様々なタイマは、超高信頼度通信(UR)に関係するものとして示されるが、これらの技法は他の例において所望のタイプのMCSテーブルに適用され得ることに留意されたい。いくつかの例において、既存のタイマ(例えば、drx-HARQ-RTT-TimerUL)は、PDCCHが第2のタイプのMCSテーブルを示すUL送信を示す、またはMAC PDUが第2のタイプのMCSテーブルに関連付けられた構成されたアップリンクグラントにおいて送信される場合にのみ開始され得る。既存のタイマ(例えば、drx-RetransmissionTimerUL)は、同じ条件の下で停止され得る。いくつかの例において、新たなタイマ(例えば、drx-InactivityTimer-UR)は、PDCCHが第1のタイプのMCSテーブルに関連付けられた新たな送信を示す場合にのみ開始され得る。いくつかの例において、新たなタイマ(例えば、drx-RetransmissionTimerUL)は、新たなタイマ(例えば、drx-HARQ-RTT-Timer-UL-UR)が満了するとすぐに開始され得る。
【0188】
同様な挙動は対応するDLタイマに当てはまり得る。いくつかの例において、共通のアクティブ時間が、全てのタイプのMCSテーブルまたはRNTIに対して用いられる。このような場合において、アクティブ時間はまた、drx-InactivityTimer-UR(PDCCHがMACエンティティに対する新たなULまたはDL送信をその中で示すPDCCH機会の後の持続時間)、drx-RetransmissionTimerDL-UR(DL再送信が受信されるまでの最大持続時間)、またはdrx-RetransmissionTimerUL-URもしくはdrx-onDurationTimer-UR(DRXサイクルの始まりでの持続時間)など、新たに定義されたタイマのいくつかが稼働しているときの時間を含み得る。あるいは、いくつかの例において、アクティブ時間は、RNTIの一定のタイプのMCSテーブルまたはそのセットに対して定義され得る。複数のタイプのアクティブ時間が定義されることができ、そのそれぞれは、WTRUがMCSテーブルのタイプの一定のセット(例えば、UR MCS)またはRNTIに対してPDCCHを監視するときに適用され得る。
【0189】
例えば、Active Time URは、drx-onDurationTimer-UR、またはdrx-InactivityTimer-UR、またはdrx-RetransmissionTimerDL-UR、またはdrx-RetransmissionTimerUL-UR、またはra-ContentionResolutionTimer-URの少なくとも1つが稼働している間の時間を含み得る。Active Time URの間、WTRUは、第1のタイプのMCSテーブルのみに対して、または第1のRNTI(new-RNTIなど)のみに対して、PDCCHを監視し得る。あるいは、WTRUは、MCSテーブルまたはRNTIのタイプに関係なくPDCCHを監視し得る。アクティブ時間の間、WTRUは、第2のタイプのMCSテーブルのみに対して、または第2のRNTI(C-RNTIなど)のみに対して、PDCCHを監視し得る。あるいは、WTRUは、MCSテーブルまたはRNTIのタイプに関係なくPDCCHを監視し得る。
【0190】
いくつかの手法は、探索空間構成に関する。例えば、WTRUは、第1のRNTI(例えば、C-RNTI)によってDCIフォーマット(またはDCIサイズ)の第1のセット、および第2のRNTI(例えば、new-RNTI)によってDCIフォーマット(またはDCIサイズ)の第2のセットを用いて、PDCCHを監視するように構成され得る。いくつかの例において、WTRUは、RNTIの一定のセットを用いて、特定の探索空間またはコアセット上でPDCCHを監視するように構成され得る。RNTIのセットはRRCによってシグナリングされ得る。例えば、UEは、第1のコアセットまたは探索空間内でnew-RNTIに対してのみPDCCHを監視するように構成され、および第2のコアセットまたは探索空間内でC-RNTIおよびnew-RNTIの両方に対してPDCCHを監視するように構成され得る。
【0191】
いくつかの例において、RNTIのセットは、探索空間の監視周期から決定され得る。例えば、監視周期k<kthrに対して、WTRUはnew-RNTIを監視することができ、より高い周期に対して、WTRUはC-RNTI(またはnew-RNTIおよびC-RNTIの両方)を監視することができる。ここで、kthrはWTRUがそれによって構成される閾値である。別の言い方をすれば、探索空間の周期がkthr未満である場合、WTRUは第1のRNTIに対して監視し、または第1のMCSテーブルを用い、そうでなければ、第2のRNTIを監視し、または第2のMCSテーブルを用いる。いくつかの例において、RNTIのセットは、Symbol Within Slotから決定され得る(すなわち、PUSCH送信に対して、スロット内のシンボル番号からC-RNTIを決定する)。例えば、最初のN個のシンボルはC-RNTIに結び付けられることができ、スロットの残りのシンボルはnew-RNTIに結び付けられ得る。いくつかの例において、RNTIのセットはアグリゲーションレベルから決定され得る。いくつかの例において、新RNTIが同じDCIサイズによって用いられる場合、DCIフィールドの解釈は用いられるRNTIに依存し得る。これは誤警報率の低減を可能にし得る。
【0192】
いくつかの例は、PDSCH/PUSCHの時間領域割り振りに関する。いくつかの例において、URLLCに対する時間領域割り振りは異なるテーブルを指し示す。いくつかの例は、HARQフィードバックタイミング表示に関する。いくつかの例において、K1値のセットはURLLC/eMBBの間で異なる。いくつかの例において、不使用のフィールドは、誤警報率を減少させるために再使用され得る。例えば、URLLCパケットは小さなサイズを有することが予想されるので、たとえセルがCBGベースの送信を用いて構成されても、CBGは用いられ得ない。この場合、DCI内のCBGTI/CBGFIフィールドは特別な値に設定され得る。
【0193】
K1は、DLデータ(PDSCH)受信と、UL上の対応するACK送信との間の遅延を指すことに留意されたい。K2は、DLにおけるULグラント受信と、ULデータ(PUSCH)送信との間の遅延を指す。K2値のセットは、例えば異なるRNTI値に対して、URLLC/eMBBの間で異なり得る。N1は、NR-PDSCH受信の終了から、WTRUの観点からの対応するACK/NACK送信の可能な限り早い開始までのWTRU処理のために必要なOFDMシンボルの数を指す。N1値のセットは、例えば異なるRNTI値に対して、URLLC/eMBBの間で異なり得る。N2は、ULグラント受信を含んだNR-PDCCHの終了から、WTRUの観点から対応するNR-PUSCH送信の可能な限り早い開始までのWTRU処理のために必要なOFDMシンボルの数を指す。N2値のセットは、例えば異なるRNTI値に対して、URLLC/eMBBの間で異なり得る。
【0194】
特徴および要素を特定の組み合わせで上述したが、当業者は各特徴または要素は単独で、または他の特徴および要素との任意の組み合わせにおいて用いられ得ることを理解するであろう。本明細書で述べられる方法は、コンピュータまたはプロセッサによる実行のためにコンピュータ可読媒体に組み込まれたコンピュータプログラム、ソフトウェアまたはファームウェアにおいて実施され得る。コンピュータ可読媒体の例は、電子信号(有線または無線接続を通して送信される)、およびコンピュータ可読記憶媒体を含む。コンピュータ可読記憶媒体の例は、ROM、RAM、レジスタ、キャッシュメモリ、半導体メモリデバイス、内蔵ハードディスクおよびリムーバブルディスクなどの磁気媒体、光磁気媒体、並びにCD-ROMディスクなどの光媒体、およびDVDを含むが、それらに限定されない。ソフトウェアに関連してプロセッサは、WTRU、UE、端末装置、基地局、RNC、または任意のホストコンピュータにおける使用のために、無線周波数トランシーバを実施するために用いられ得る。
図1A
図1B
図1C
図1D
図2
図3
図4
図5
図6
図7