(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024050898
(43)【公開日】2024-04-10
(54)【発明の名称】関連ヘルプ自動表示装置、関連ヘルプ自動表示方法、および、関連ヘルプ自動表示プログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 3/0481 20220101AFI20240403BHJP
G06F 8/38 20180101ALI20240403BHJP
【FI】
G06F3/0481
G06F8/38
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024019778
(22)【出願日】2024-02-13
(62)【分割の表示】P 2020122370の分割
【原出願日】2020-07-16
(71)【出願人】
【識別番号】398040527
【氏名又は名称】株式会社オービック
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】山ノ内 宗人
(72)【発明者】
【氏名】上野 剛光
(57)【要約】
【課題】事前に発生タイミングに関連するヘルプを紐付けておき、指定タイミングで紐付けておいたヘルプを画面上の表示させることができる関連ヘルプ自動表示装置、関連ヘルプ自動表示方法、および、関連ヘルプ自動表示プログラムを提供することを課題とする。
【解決手段】ヘルプイベント管理マスタおよびヘルプ記事紐付マスタに基づいて、イベント発生時において、イベント発生のタイミングに関連するヘルプの記事を表示させる。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
記憶部と制御部とを備えた関連ヘルプ自動表示装置であって、
前記記憶部は、
レコードを識別するキー、ヘルプの起動をどのジョブで行うかを示すジョブID、前記ヘルプの起動をどのタイミングで発生させるかを示すイベントタイプ、および、どの項目を制御するために前記ヘルプを起動させるかを示すコントロールIDを紐付けて設定したヘルプイベント管理マスタを記憶するヘルプイベント管理記憶手段と、
前記キー、ウィザード選択時に表示させる記事を示すヘッダID、前記ウィザード選択後のヘルプ検索に使用されるキーワード、および、前記ウィザードに表示させるメッセージを紐付けて設定したヘルプ記事ウィザード設定マスタを記憶するヘルプ記事ウィザード設定記憶手段と、
を備え、
前記制御部は、
前記ヘルプイベント管理マスタの前記レコードの前記キーを持つ前記ヘルプ記事ウィザード設定マスタのレコードを取得し、イベント発生時において、前記ヘルプ記事ウィザード設定マスタのレコードに設定された前記ウィザードを表示させ、前記ウィザードに回答が入力された場合、当該回答に基づいて、前記イベント発生の前記タイミングに関連する前記ヘルプの前記記事を表示させる記事表示手段、
を備えたことを特徴とする関連ヘルプ自動表示装置。
【請求項2】
前記ヘルプ記事ウィザード設定マスタは、
更に、優先度を示すオーダが設定されており、
前記記事表示手段は、
前記ヘルプイベント管理マスタの前記レコードの前記キーを持つ前記ヘルプ記事ウィザード設定マスタの前記レコードを取得し、前記イベント発生時において、前記ヘルプ記事ウィザード設定マスタのレコードに設定された前記優先度の一番高い前記ウィザードを表示させ、前記ウィザードに回答が入力された場合、当該回答に基づいて、前記イベント発生の前記タイミングに関連する前記ヘルプの前記記事を表示させることを特徴とする請求項1に記載の関連ヘルプ自動表示装置。
【請求項3】
前記記憶部は、
前記ヘルプの前記記事のタイプを示す記事タイプ、表示させる前記記事を示す前記ヘッダID、および、優先度を示すオーダを紐付けて設定したヘルプ関連記事管理マスタを記憶するヘルプ関連記事管理記憶手段、
を更に備え、
前記記事表示手段は、
更に、前記ヘルプイベント管理マスタおよび前記ヘルプ関連記事管理マスタに基づいて、前記イベント発生時において、前記イベント発生の前記タイミングに関連する、前記優先度の一番高い前記ヘルプの前記記事を表示させることを特徴とする請求項1に記載の関連ヘルプ自動表示装置。
【請求項4】
前記記憶部は、
前記ヘルプの前記記事のタイプを示す前記記事タイプ、および、表示させる前記記事を示す前記ヘッダIDを紐付けて設定したヘルプ記事紐付マスタを記憶するヘルプ記事紐付記憶手段と、
前記記事を記憶する記事記憶手段と、
を更に備え、
前記記事表示手段は、
前記イベント発生時において、当該イベントに一致する前記ヘルプイベント管理マスタのレコードを特定し、前記ヘルプイベント管理マスタのレコードに紐付く前記ヘルプ記事紐付マスタのレコードが特定できなかった場合、前記ジョブ、前記項目および/または前記イベントに基づいて、前記記事記憶手段を検索することで、最有力の検索結果に対応する前記ヘルプの前記記事を表示させることを特徴とする請求項3に記載の関連ヘルプ自動表示装置。
【請求項5】
前記記事表示手段は、
更に、前記検索結果に対応する前記ヘルプの前記記事の前記記事タイプ、前記ヘッダID、および、前記オーダを設定したレコードを前記ヘルプ関連記事管理マスタに登録することを特徴とする請求項4に記載の関連ヘルプ自動表示装置。
【請求項6】
前記イベント発生時は、
項目入力時、ジョブ起動時、データ更新時、データ削除時、エラー発生時、または、データ登録時であることを特徴とする請求項1または2に記載の関連ヘルプ自動表示装置。
【請求項7】
記憶部と制御部とを備えた関連ヘルプ自動表示装置に実行させるための関連ヘルプ自動表示方法であって、
前記記憶部は、
レコードを識別するキー、ヘルプの起動をどのジョブで行うかを示すジョブID、前記ヘルプの起動をどのタイミングで発生させるかを示すイベントタイプ、および、どの項目を制御するために前記ヘルプを起動させるかを示すコントロールIDを紐付けて設定したヘルプイベント管理マスタを記憶するヘルプイベント管理記憶手段と、
前記キー、ウィザード選択時に表示させる記事を示すヘッダID、前記ウィザード選択後のヘルプ検索に使用されるキーワード、および、前記ウィザードに表示させるメッセージを紐付けて設定したヘルプ記事ウィザード設定マスタを記憶するヘルプ記事ウィザード設定記憶手段と、
を備え、
前記制御部で実行させる、
前記ヘルプイベント管理マスタの前記レコードの前記キーを持つ前記ヘルプ記事ウィザード設定マスタのレコードを取得し、イベント発生時において、前記ヘルプ記事ウィザード設定マスタのレコードに設定された前記ウィザードを表示させ、前記ウィザードに回答が入力された場合、当該回答に基づいて、前記イベント発生の前記タイミングに関連する前記ヘルプの前記記事を表示させる記事表示ステップ、
を含むことを特徴とする関連ヘルプ自動表示方法。
【請求項8】
記憶部と制御部とを備えた関連ヘルプ自動表示装置に実行させるための関連ヘルプ自動表示プログラムであって、
前記記憶部は、
レコードを識別するキー、ヘルプの起動をどのジョブで行うかを示すジョブID、前記ヘルプの起動をどのタイミングで発生させるかを示すイベントタイプ、および、どの項目を制御するために前記ヘルプを起動させるかを示すコントロールIDを紐付けて設定したヘルプイベント管理マスタを記憶するヘルプイベント管理記憶手段と、
前記キー、ウィザード選択時に表示させる記事を示すヘッダID、前記ウィザード選択後のヘルプ検索に使用されるキーワード、および、前記ウィザードに表示させるメッセージを紐付けて設定したヘルプ記事ウィザード設定マスタを記憶するヘルプ記事ウィザード設定記憶手段と、
を備え、
前記制御部において、
前記ヘルプイベント管理マスタの前記レコードの前記キーを持つ前記ヘルプ記事ウィザード設定マスタのレコードを取得し、イベント発生時において、前記ヘルプ記事ウィザード設定マスタのレコードに設定された前記ウィザードを表示させ、前記ウィザードに回答が入力された場合、当該回答に基づいて、前記イベント発生の前記タイミングに関連する前記ヘルプの前記記事を表示させる記事表示ステップ、
を実行させるための関連ヘルプ自動表示プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、関連ヘルプ自動表示装置、関連ヘルプ自動表示方法、および、関連ヘルプ自動表示プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、パーソナルコンピュータがユーザにより利用されている際に、エラー等のイベントの発生を検知した場合、イベントに関する検索キーワードを生成し、検索キーワードを複数の検索エンジンで検索させ、検索結果をイベントに対処するための解決方法としてユーザに提示する構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1記載の発明においては、検索結果の入手先として掲示板や質問サイトなどと称されるサイトを含む構成となっているため、悪意を持った投稿者による真偽不明の情報がイベントに対処するための解決方法としてユーザに提示されてしまうという課題があった。
【0005】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、事前に発生タイミングに関連するヘルプを紐付けておき、指定タイミングで紐付けておいたヘルプを画面上の表示させることができる関連ヘルプ自動表示装置、関連ヘルプ自動表示方法、および、関連ヘルプ自動表示プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る関連ヘルプ自動表示装置は、記憶部と制御部とを備えた関連ヘルプ自動表示装置であって、前記記憶部は、ヘルプの起動をどのジョブで行うかを示すジョブID、前記ヘルプの起動をどのタイミングで発生させるかを示すイベントタイプ、および、どの項目を制御するために前記ヘルプを起動させるかを示すコントロールIDを紐付けて設定したヘルプイベント管理マスタを記憶するヘルプイベント管理記憶手段と、前記ヘルプの記事のタイプを示す記事タイプ、および、表示させる前記記事を示すヘッダIDを紐付けて設定したヘルプ記事紐付マスタを記憶するヘルプ記事紐付記憶手段と、を備え、前記制御部は、前記ヘルプイベント管理マスタおよび前記ヘルプ記事紐付マスタに基づいて、イベント発生時において、前記イベント発生の前記タイミングに関連する前記ヘルプの前記記事を表示させる記事表示手段、を備えたことを特徴とする。
【0007】
また、本発明に係る関連ヘルプ自動表示装置において、前記記憶部は、ウィザード選択時に表示させる前記記事を示す前記ヘッダID、前記ウィザード選択後のヘルプ検索に使用されるキーワード、および、前記ウィザードに表示させるメッセージを紐付けて設定したヘルプ記事ウィザード設定マスタを記憶するヘルプ記事ウィザード設定記憶手段、を更に備え、前記記事表示手段は、更に、前記ヘルプイベント管理マスタおよび前記ヘルプ記事ウィザード設定マスタに基づいて、前記イベント発生時において、前記ウィザードを表示させ、前記ウィザードに回答が入力された場合、当該回答に基づいて、前記イベント発生の前記タイミングに関連する前記ヘルプの前記記事を表示させることを特徴とする。
【0008】
また、本発明に係る関連ヘルプ自動表示装置において、前記ヘルプ記事ウィザード設定マスタは、更に、優先度を示すオーダが設定されており、前記記事表示手段は、前記ヘルプイベント管理マスタおよび前記ヘルプ記事ウィザード設定マスタに基づいて、前記イベント発生時において、前記優先度の一番高い前記ウィザードを表示させ、前記ウィザードに回答が入力された場合、当該回答に基づいて、前記イベント発生の前記タイミングに関連する前記ヘルプの前記記事を表示させることを特徴とする。
【0009】
また、本発明に係る関連ヘルプ自動表示装置において、前記記事表示手段は、前記イベント発生時において、当該イベントに一致する前記ヘルプイベント管理マスタのレコードを特定し、前記ヘルプイベント管理マスタのレコードに紐付く前記ヘルプ記事紐付マスタのレコードを特定することで、前記イベント発生の前記タイミングに関連する前記ヘルプの前記記事を表示させることを特徴とする。
【0010】
また、本発明に係る関連ヘルプ自動表示装置において、前記記憶部は、ユーザ、前記ヘルプの前記記事のタイプを示す前記記事タイプ、表示させる前記記事を示す前記ヘッダID、および、前記ヘルプの閲覧権限を紐付けて設定した閲覧権限マスタを記憶する閲覧権限記憶手段、を更に備え、前記記事表示手段は、更に、前記閲覧権限マスタに基づいて、前記イベントを発生させた前記ユーザに前記ヘルプの前記閲覧権限があるか否かを判定することを特徴とする。
【0011】
また、本発明に係る関連ヘルプ自動表示装置において、前記記憶部は、前記ヘルプの前記記事のタイプを示す前記記事タイプ、表示させる前記記事を示す前記ヘッダID、および、優先度を示すオーダを紐付けて設定したヘルプ関連記事管理マスタを記憶するヘルプ関連記事管理記憶手段、を更に備え、前記記事表示手段は、更に、前記ヘルプイベント管理マスタおよび前記ヘルプ関連記事管理マスタに基づいて、前記イベント発生時において、前記イベント発生の前記タイミングに関連する、前記優先度の一番高い前記ヘルプの前記記事を表示させることを特徴とする。
【0012】
また、本発明に係る関連ヘルプ自動表示装置において、前記記憶部は、前記記事を記憶する記事記憶手段、を更に備え、前記記事表示手段は、前記イベント発生時において、当該イベントに一致する前記ヘルプイベント管理マスタのレコードを特定し、前記ヘルプイベント管理マスタのレコードに紐付く前記ヘルプ記事紐付マスタのレコードが特定できなかった場合、前記ジョブ、前記項目および/または前記イベントに基づいて、前記記事記憶手段を検索することで、最有力の検索結果に対応する前記ヘルプの前記記事を表示させることを特徴とする。
【0013】
また、本発明に係る関連ヘルプ自動表示装置において、前記記事表示手段は、更に、前記検索結果に対応する前記ヘルプの前記記事の前記記事タイプ、前記ヘッダID、および、前記オーダを設定したレコードを前記ヘルプ関連記事管理マスタに登録することを特徴とする。
【0014】
また、本発明に係る関連ヘルプ自動表示装置において、前記イベント発生時は、項目入力時、ジョブ起動時、データ更新時、データ削除時、エラー発生時、または、データ登録時であることを特徴とする。
【0015】
また、本発明に係る関連ヘルプ自動表示方法は、記憶部と制御部とを備えた関連ヘルプ自動表示装置に実行させるための関連ヘルプ自動表示方法であって、前記記憶部は、ヘルプの起動をどのジョブで行うかを示すジョブID、前記ヘルプの起動をどのタイミングで発生させるかを示すイベントタイプ、および、どの項目を制御するために前記ヘルプを起動させるかを示すコントロールIDを紐付けて設定したヘルプイベント管理マスタを記憶するヘルプイベント管理記憶手段と、前記ヘルプの記事のタイプを示す記事タイプ、および、表示させる前記記事を示すヘッダIDを紐付けて設定したヘルプ記事紐付マスタを記憶するヘルプ記事紐付記憶手段と、を備え、前記制御部で実行させる、前記ヘルプイベント管理マスタおよび前記ヘルプ記事紐付マスタに基づいて、イベント発生時において、前記イベント発生の前記タイミングに関連する前記ヘルプの前記記事を表示させる記事表示ステップ、を含むことを特徴とする。
【0016】
また、本発明に係る関連ヘルプ自動表示プログラムは、記憶部と制御部とを備えた関連ヘルプ自動表示装置に実行させるための関連ヘルプ自動表示プログラムであって、前記記憶部は、ヘルプの起動をどのジョブで行うかを示すジョブID、前記ヘルプの起動をどのタイミングで発生させるかを示すイベントタイプ、および、どの項目を制御するために前記ヘルプを起動させるかを示すコントロールIDを紐付けて設定したヘルプイベント管理マスタを記憶するヘルプイベント管理記憶手段と、前記ヘルプの記事のタイプを示す記事タイプ、および、表示させる前記記事を示すヘッダIDを紐付けて設定したヘルプ記事紐付マスタを記憶するヘルプ記事紐付記憶手段と、を備え、前記制御部において、前記ヘルプイベント管理マスタおよび前記ヘルプ記事紐付マスタに基づいて、イベント発生時において、前記イベント発生の前記タイミングに関連する前記ヘルプの前記記事を表示させる記事表示ステップ、を実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、その時点で必要なヘルプが表示されるため、ユーザの調査コストや担当者への問合せコストが削減されるという効果を奏する。また、本発明によれば、関連するヘルプが複数存在した場合、ユーザには学習させた最有力候補ヘルプの表示、ウィザード表示、関連記事一覧表示を行い、ユーザが求めているヘルプ記事へと導くことができるという効果を奏する。また、本発明によれば、学習させた最有力候補ヘルプの表示や、ウィザード回答させることにより、複数あるヘルプの中から現在必要としているヘルプへと導くことができるため、調査コストを削減することができるという効果を奏する。また、本発明によれば、業務システムと連動していることにより、リアルタイムで解決策を知ることができ、入力項目やエラーパターンから検索し、関連性の高いヘルプを表示させることができるという効果を奏する。また、本発明によれば、ウィザードによるヘルプの絞り込みによる解決策を誘導することで、求められているヘルプに導くことができ、間違ったヘルプを見て異なる登録を行わせないようにすることができ、複数パターンや特殊運用を行うシステムであってもユーザが求める方向に導くことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】
図1は、従来のジョブ解決処理の一例を示す図である。
【
図2】
図2は、本実施形態における関連ヘルプ自動表示処理の一例を示す図である。
【
図3】
図3は、本実施形態における関連ヘルプ自動表示処理の一例を示す図である。
【
図4】
図4は、本実施形態における関連ヘルプ自動表示装置の構成の一例を示すブロック図である。
【
図5】
図5は、本実施形態におけるマスタ構成の一例を示す図である。
【
図6-1】
図6-1は、本実施形態における関連ヘルプ自動表示装置の処理の一例を示すフローチャートである。
【
図6-2】
図6-2は、本実施形態における関連ヘルプ自動表示装置の処理の一例を示すフローチャートである。
【
図6-3】
図6-3は、本実施形態における関連ヘルプ自動表示装置の処理の一例を示すフローチャートである。
【
図7】
図7は、本実施形態における紐付きヘルプ表示制御の一例を示す図である。
【
図8】
図8は、本実施形態における最有力候補表示制御の一例を示す図である。
【
図9】
図9は、本実施形態におけるウィザード表示制御の一例を示す図である。
【
図10】
図10は、本実施形態におけるウィザード表示制御の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は本実施形態により限定されるものではない。
【0020】
[1.概要]
まず、
図1から
図3を参照して、本発明の概要を説明する。
図1は、従来のジョブ解決処理の一例を示す図である。
図2から
図3は、本実施形態における関連ヘルプ自動表示処理の一例を示す図である。
【0021】
従来、コンピュータ使用中のエラー発生時等に表示されるメッセージだけでは、具体的な内容がわからず、ユーザを次の行動にうまく誘導できていなかった。そのため、従来は、ユーザが次の行動が分からない場合、自身の力で情報を採りにいかなければならなかった。また、従来は、必要とするデータを全て手動で作成していたため、設定ミスにより必要とするデータを作成できないことがあった。
【0022】
例えば、従来、
図1に示すように、発注入力処理中にエラーが生じた場合、ユーザは、数ある資料から求めている情報を探しあてることで、問題解決を図る必要があった。
【0023】
そこで、本実施形態においては、
図2(1)に示すように、発注入力処理中にエラーが生じた場合、予め特定のマニュアルに紐付けられたヘルプを自動的に表示させ、問題解決を図ることができる仕組みを提供している。また、
図2(2)に示すように、発注入力処理中にエラーが生じた場合、ユーザがシステム側の誘導にしたがって表示されるウィザード等に回答するだけで、該当のヘルプを自動的に表示させ、問題解決を図ることができる仕組みを提供している。
【0024】
例えば、
図3に示すように、本実施形態においては、エラー発生時に、ユーザによりハイパーリンクがクリックされた際に、関連するヘルプの該当件数が1件の場合、エラー解決に繋がるヘルプを起動させる。また、
図3に示すように、本実施形態においては、エラー発生時に、ユーザによりハイパーリンクがクリックされた際に、関連するヘルプの該当件数が複数の場合、最有力候補のヘルプをプレビュー表示させたり、ウィザードを利用した解決に繋がるヘルプの絞り込み後に、回答内容を反映したヘルプを表示させたり、ヘルプの候補一覧を表示させたりすることができる。これにより、本実施形態においては、今現在必要とする情報をリアルタイムで表示させることができ、ウィザードによりユーザが求めている情報に自動で導くことができる(ユーザが不要な情報を見る無駄がなくなる)。
【0025】
[2.構成]
本実施形態に係る関連ヘルプ自動表示装置100の構成の一例について、
図4から
図5を参照して説明する。
図4は、本実施形態における関連ヘルプ自動表示装置100の構成の一例を示すブロック図である。
【0026】
図4に示すように、関連ヘルプ自動表示装置100は、市販のデスクトップ型パーソナルコンピュータである。なお、関連ヘルプ自動表示装置100は、デスクトップ型パーソナルコンピュータのような据置型情報処理装置に限らず、市販されているノート型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants)、スマートフォン、タブレット型パーソナルコンピュータなどの携帯型情報処理装置であってもよい。
【0027】
関連ヘルプ自動表示装置100は、制御部102と通信インターフェース部104と記憶部106と入出力インターフェース部108と、を備えている。関連ヘルプ自動表示装置100が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
【0028】
通信インターフェース部104は、ルータ等の通信装置および専用線等の有線または無線の通信回線を介して、関連ヘルプ自動表示装置100をネットワーク300に通信可能に接続する。通信インターフェース部104は、他の装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。ここで、ネットワーク300は、関連ヘルプ自動表示装置100とサーバ200とを相互に通信可能に接続する機能を有し、例えばインターネットやLAN(Local Area Network)等である。
【0029】
記憶部106には、各種のデータベース、テーブル、およびファイルなどが格納される。記憶部106には、OS(Operating System)と協働してCPU(Central Processing Unit)に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部106として、例えば、RAM(Random Access Memory)・ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および光ディスク等を用いることができる。記憶部106は、ヘルプイベント管理マスタ106aとヘルプ記事紐付マスタ106bとヘルプ記事ウィザード設定マスタ106cと閲覧権限マスタ106dとヘルプ関連記事管理マスタ106eと記事データベース106fとを備えている。
【0030】
ヘルプイベント管理マスタ106aは、ヘルプの起動をどのジョブで行うかを示すジョブID、ヘルプの起動をどのタイミングで発生させるかを示すイベントタイプ、および/または、どの項目を制御するためにヘルプを起動させるかを示すコントロールIDを紐付けて設定したマスタである。ここで、ヘルプイベント管理マスタ106aは、レコードを識別するキー、ジョブID、イベントタイプ、コントロールID、および/または、ヘルプの起動時のメッセージを示すメッセージIDが紐付けて設定されていてもよい。
【0031】
ヘルプ記事紐付マスタ106bは、ヘルプの記事のタイプを示す記事タイプ(システムKBN)、および、表示させる記事を示すヘッダIDを紐付けて設定したマスタである。ここで、ヘルプ記事紐付マスタ106bは、レコードを識別するキー、紐づくヘルプイベント管理マスタ106aのレコードを示す親キー、記事タイプ、および/または、ヘッダIDが紐付けて設定されていてもよい。このように、ヘルプ記事紐付マスタ106bは、どのジョブのどのイベントでどのヘルプ記事を表示させるかを管理していてもよい。
【0032】
ヘルプ記事ウィザード設定マスタ106cは、ウィザード選択時に表示させる記事を示すヘッダID、ウィザード選択後のヘルプ検索に使用されるキーワード、および/または、ウィザードに表示させるメッセージを紐付けて設定したマスタである。ここで、ヘルプ記事ウィザード設定マスタ106cは、(同一の親キーが有る場合のウィザード表示順に関する)優先度を示すオーダが設定されていてもよい。また、ヘルプ記事ウィザード設定マスタ106cは、レコードを識別するキー、紐づくヘルプイベント管理マスタ106aのレコードを示す親キー、記事タイプ(YesシステムKBNおよびNoシステムKBN)、ヘッダID(YesヘッダIDおよびNoヘッダID)、キーワード(YesキーワードおよびNoキーワード)、オーダ、および/または、ウィザードで表示させるメッセージが紐付けて設定されていてもよい。このように、ヘルプ記事ウィザード設定マスタ106cは、どのジョブのどのイベントでどのウィザードを表示させるかを管理していてもよい。
【0033】
閲覧権限マスタ106dは、ユーザ、ヘルプの記事のタイプを示す記事タイプ、表示させる記事を示すヘッダID、および、ヘルプの閲覧権限を紐付けて設定したマスタである。
【0034】
ヘルプ関連記事管理マスタ106eは、ヘルプの記事のタイプを示す記事タイプ、表示させる記事を示すヘッダID、および/または、優先度を示すオーダを紐付けて設定したマスタである。ここで、優先度は、学習により決定または更新されてもよい。また、ヘルプ関連記事管理マスタ106eは、レコードを識別するキー、紐づくヘルプイベント管理マスタ106aのレコードを示す親キー、記事タイプ(SystemKBN)、ヘッダID、および/または、優先度が紐付けて設定されていてもよい。このように、ヘルプ関連記事管理マスタ106eは、どのヘルプ記事の関連性が高いかを管理しており、ヘルプイベント管理マスタ106aの1レコードに対し、検索されたヘルプ記事毎にレコードが作成されてもよい。
【0035】
記事データベース106fは、記事を記憶する。ここで、記事データベース106fは、ヘルプの記事を記憶していてもよい。また、記事データベース106fは、記事に紐付けて記事タイプ(SystemKBN)および/またはヘッダID等を記憶していてもよい。
【0036】
ここで、
図5を参照して、本実施形態におけるマスタ構成の一例について説明する。
図5は、本実施形態におけるマスタ構成の一例を示す図である。
【0037】
図5に示すように、本実施形態においては、マスタのレコードを識別するキーおよび紐づく他のマスタのレコードを示す親キーを用いて、ヘルプイベント管理マスタ106aをハブとして、ヘルプ記事紐付マスタ106b、ヘルプ記事ウィザード設定マスタ106c、および、ヘルプ関連記事管理マスタ106eを紐付けている。ここで、本実施形態において、ヘルプに表示する記事は、マニュアル毎またはFAQ毎に管理されており、システムKBNおよびヘッダIDにより、一意の記事を取得することができる。
【0038】
図4に戻り、入出力インターフェース部108には、入力装置112および出力装置114が接続されている。出力装置114には、モニタ(タッチパネルを含む)の他、スピーカやプリンタを用いることができる。入力装置112には、キーボード、マウス、およびマイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。なお、以下では、出力装置114をモニタ114またはプリンタ114とし、入力装置112をキーボード112またはマウス112として記載する場合がある。
【0039】
制御部102は、関連ヘルプ自動表示装置100を統括的に制御するCPU等である。制御部102は、OS等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。制御部102は、機能概念的に、記事表示部102aを備えている。
【0040】
記事表示部102aは、ヘルプの記事を表示させる。ここで、記事表示部102aは、ヘルプイベント管理マスタ106aおよびヘルプ記事紐付マスタ106bに基づいて、イベント発生時において、イベント発生のタイミングに関連するヘルプの記事を表示させてもよい。また、記事表示部102aは、ヘルプイベント管理マスタ106aおよびヘルプ記事ウィザード設定マスタ106cに基づいて、イベント発生時において、ウィザードを表示させ、ウィザードに回答が入力された場合、当該回答に基づいて、イベント発生のタイミングに関連するヘルプの記事を表示させてもよい。また、記事表示部102aは、ヘルプイベント管理マスタ106aおよびヘルプ記事ウィザード設定マスタ106cに基づいて、イベント発生時において、優先度の一番高いウィザードを表示させ、ウィザードに回答が入力された場合、当該回答に基づいて、イベント発生のタイミングに関連するヘルプの記事を表示させてもよい。また、記事表示部102aは、イベント発生時において、当該イベントに一致するヘルプイベント管理マスタ106aのレコードを特定し、ヘルプイベント管理マスタ106aのレコードに紐付くヘルプ記事紐付マスタ106bのレコードを特定することで、イベント発生のタイミングに関連するヘルプの記事を表示させてもよい。また、記事表示部102aは、閲覧権限マスタ106dに基づいて、イベントを発生させたユーザにヘルプの閲覧権限があるか否かを判定してもよい。また、記事表示部102aは、ヘルプイベント管理マスタ106aおよびヘルプ関連記事管理マスタ106eに基づいて、イベント発生時において、イベント発生のタイミングに関連する、優先度の一番高いヘルプの記事を表示させてもよい。また、記事表示部102aは、イベント発生時において、当該イベントに一致するヘルプイベント管理マスタ106aのレコードを特定し、ヘルプイベント管理マスタ106aのレコードに紐付くヘルプ記事紐付マスタ106bのレコードが特定できなかった場合、ジョブ、項目および/またはイベントに基づいて、記事データベース106fを検索することで、最有力の検索結果に対応するヘルプの記事を表示させてもよい。また、記事表示部102aは、検索結果に対応するヘルプの記事の記事タイプ、ヘッダID、および、オーダを設定したレコードをヘルプ関連記事管理マスタ106eに登録してもよい。また、イベント発生時は、項目入力時、ジョブ起動時、データ更新時、データ削除時、エラー発生時、または、データ登録時等であってもよい。
【0041】
[3.具体例]
本実施形態の具体例について、
図6から
図10を参照して説明する。
【0042】
[関連ヘルプ自動表示処理]
ここで、
図6を参照して、本実施形態における関連ヘルプ自動表示処理の一例について説明する。
図6は、本実施形態における関連ヘルプ自動表示装置100の処理の一例を示すフローチャートである。
【0043】
図6に示すように、記事表示部102aは、出力装置114に表示された実行中ジョブの画面におけるイベント発生時に、該当イベントに一致するヘルプイベント管理マスタ106aのレコードを取得する(ステップSA-1)。
【0044】
そして、記事表示部102aは、レコードを取得できなかった場合(ステップSA-1:0件取得)、処理をステップSA-2に移行させる。
【0045】
そして、記事表示部102aは、ジョブ名、コントロール名、エラーコードまたはエラー内容を検索ワードとして、記事データベース106fを検索する(ステップSA-2)。
【0046】
そして、記事表示部102aは、検索されたヘルプの記事に基づいて、検索結果に対応するヘルプの一覧を出力装置114に表示させ、最有力候補となるヘルプおよびウィザードを表示させず(ステップSA-3)、処理を終了する。
【0047】
一方、記事表示部102aは、レコードを取得できた場合(ステップSA-1:1件以上取得)、処理をステップSA-4に移行させる。
【0048】
そして、記事表示部102aは、取得したヘルプイベント管理マスタ106aのレコードのキーを持つヘルプ記事紐付マスタ106bのレコードを取得する(ステップSA-4)。
【0049】
そして、記事表示部102aは、レコードを取得できた場合(ステップSA-4:1件以上取得)、処理をステップSA-5に移行させる。
【0050】
そして、記事表示部102aは、閲覧権限マスタ106dに基づいて、イベントを発生させたユーザのヘルプの閲覧権限をチェックする(ステップSA-5)。
【0051】
そして、記事表示部102aは、閲覧権限があると判定した場合(ステップSA-5:権限あり)、処理をステップSA-6に移行させる。
【0052】
そして、記事表示部102aは、ヘルプイベント管理マスタ106aおよびヘルプ記事紐付マスタ106bに基づいて、ヘルプ記事紐付マスタ106bのレコードに設定されたヘッダIDの記事を出力装置114に表示させ、ヘルプの最有力候補として学習し(ステップSA-6)、処理を終了する。
【0053】
一方、記事表示部102aは、閲覧権限がないと判定した場合(ステップSA-5:権限なし)、処理をステップSA-7に移行させる。
【0054】
そして、記事表示部102aは、ジョブ名、コントロール名、エラーコードまたはエラー内容を検索ワードとして、記事データベース106fを検索し(ステップSA-7)、処理をステップSA-9に移行させる。
【0055】
一方、記事表示部102aは、レコードを取得できなかった場合(ステップSA-4:0件取得)、処理をステップSA-8に移行させる。
【0056】
そして、記事表示部102aは、ジョブ名、コントロール名、エラーコードまたはエラー内容を検索ワードとして、記事データベース106fを検索する(ステップSA-8)。
【0057】
そして、記事表示部102aは、最有力候補の表示チェックとして、取得したヘルプイベント管理マスタ106aのレコードのキーを持つヘルプ関連記事管理マスタ106eのレコードを取得する(ステップSA-9)。
【0058】
そして、記事表示部102aは、レコードを取得できなかった場合(ステップSA-9:0件取得)、処理をステップSA-10に移行させる。
【0059】
そして、記事表示部102aは、最有力候補となるヘルプを表示させず(ステップSA-10)、処理をステップSA-14に移行させる。
【0060】
一方、記事表示部102aは、レコードを取得できた場合(ステップSA-9:1件以上取得)、処理をステップSA-11に移行させる。
【0061】
そして、記事表示部102aは、閲覧権限マスタ106dに基づいて、イベントを発生させたユーザのヘルプの閲覧権限をチェックする(ステップSA-11)。
【0062】
そして、記事表示部102aは、ユーザに閲覧権限のある記事がないと判定した場合(ステップSA-11:権限のある記事がない)、処理をステップSA-12に移行させる。
【0063】
そして、記事表示部102aは、最有力候補となるヘルプを表示させず(ステップSA-12)、処理をステップSA-14に移行させる。
【0064】
一方、記事表示部102aは、ユーザに閲覧権限のある記事があると判定した場合(ステップSA-11:権限のある記事がある)、処理をステップSA-13に移行させる。
【0065】
そして、記事表示部102aは、ヘルプイベント管理マスタ106aおよびヘルプ関連記事管理マスタ106eに基づいて、ヘルプ関連記事管理マスタ106eのレコードに設定されたオーダの一番小さい記事を最有力候補のヘルプとして出力装置114に表示させる(ステップSA-13)。
【0066】
そして、記事表示部102aは、ウィザードの表示チェックとして、取得したヘルプイベント管理マスタ106aのレコードのキーを持つヘルプ記事ウィザード設定マスタ106cのレコードを取得する(ステップSA-14)。
【0067】
そして、記事表示部102aは、レコードを取得できなかった場合(ステップSA-14:0件取得)、処理をステップSA-15に移行させる。
【0068】
そして、記事表示部102aは、ウィザードを表示させず(ステップSA-15)、処理をステップSA-17に移行させる。
【0069】
一方、記事表示部102aは、レコードを取得できた場合(ステップSA-14:1件以上取得)、処理をステップSA-16に移行させる。
【0070】
そして、記事表示部102aは、ヘルプイベント管理マスタ106aおよびヘルプ記事ウィザード設定マスタ106cに基づいて、ヘルプ記事ウィザード設定マスタ106cのレコードに設定されたオーダの一番小さいウィザードを出力装置114に表示させる(ステップSA-16)。
【0071】
そして、記事表示部102aは、検索されたヘルプの記事に基づいて、検索結果の一覧を出力装置114に表示させ、ユーザに入力装置112を介してウィザード回答を入力(選択)させるように制御する(ステップSA-17)。
【0072】
そして、記事表示部102aは、ユーザにより入力装置112を介して入力されたウィザード回答を取得する(ステップSA-18)。
【0073】
そして、記事表示部102aは、ユーザにより入力装置112を介してウィザードにおいて「Yes」が選択され(ステップSA-18:Yes選択)、且つ、ヘルプ記事ウィザード設定マスタ106cのレコードのYesヘッダIDに値が格納されており、イベントを発生させたユーザにヘルプの閲覧権限がある場合(ステップSA-18:YesHeaderIDに値があり閲覧権限あり)、ヘルプイベント管理マスタ106aおよびヘルプ記事ウィザード設定マスタ106cに基づいて、ヘルプ記事ウィザード設定マスタ106cのレコードに設定されたYesヘッダIDの記事を出力装置114に表示させ、ヘルプの最有力候補(優先度)として学習し(ステップSA-19)、処理を終了する。
【0074】
一方、記事表示部102aは、ユーザにより入力装置112を介してウィザードにおいて「Yes」が選択され(ステップSA-18:Yes選択)、且つ、ヘルプ記事ウィザード設定マスタ106cのレコードのYesヘッダIDに値が格納されていない、または、イベントを発生させたユーザにヘルプの閲覧権限がない場合(ステップSA-18:左記条件以外)、Yesキーワードを検索ワードとして、前回検索でヒットしたヘルプの記事を検索する(ステップSA-20)。
【0075】
そして、記事表示部102aは、表示していないウィザードがある場合、処理をステップSA-21に移行させる。
【0076】
そして、記事表示部102aは、ヘルプイベント管理マスタ106aおよびヘルプ記事ウィザード設定マスタ106cに基づいて、ヘルプ記事ウィザード設定マスタ106cのレコードに設定されたオーダの順番が次のウィザードを出力装置114に表示させ、ウィザードの下にヘルプ検索の結果を一覧で表示させる(ステップSA-21)。そして、記事表示部102aは、ユーザに入力装置112を介してウィザード回答を入力(選択)させるように制御し、処理をステップSA-18に移行させる。
【0077】
一方、記事表示部102aは、表示していないウィザードがない場合、処理をステップSA-22に移行させる。
【0078】
そして、記事表示部102aは、ヘルプ検索の結果を一覧で出力装置114に表示させ(ステップSA-22)、処理を終了する。
【0079】
一方、記事表示部102aは、ユーザにより入力装置112を介してウィザードにおいて「No」が選択され(ステップSA-18:No選択)、且つ、ヘルプ記事ウィザード設定マスタ106cのレコードのNoヘッダIDに値が格納されており、イベントを発生させたユーザにヘルプの閲覧権限がある場合(ステップSA-18:NoHeaderIDに値があり閲覧権限あり)、ヘルプイベント管理マスタ106aおよびヘルプ記事ウィザード設定マスタ106cに基づいて、ヘルプ記事ウィザード設定マスタ106cのレコードに設定されたNoヘッダIDの記事を出力装置114に表示させ、ヘルプの最有力候補(優先度)として学習し(ステップSA-23)、処理を終了する。
【0080】
一方、記事表示部102aは、ユーザにより入力装置112を介してウィザードにおいて「No」が選択され(ステップSA-18:No選択)、且つ、ヘルプ記事ウィザード設定マスタ106cのレコードのNoヘッダIDに値が格納されていない、または、イベントを発生させたユーザにヘルプの閲覧権限がない場合(ステップSA-18:左記条件以外)、Noキーワードを検索ワードとして、前回検索でヒットしたヘルプの記事を検索する(ステップSA-24)。そして、記事表示部102aは、表示していないウィザードがある場合、処理をステップSA-21に移行させる。一方、記事表示部102aは、表示していないウィザードがない場合、処理をステップSA-22に移行させる。
【0081】
なお、記事表示部102aは、ユーザにより入力装置112を介して記事データベース106fから選択された記事を出力装置114に表示させ、ヘルプの最有力候補(優先度)として学習してもよい。
【0082】
ここで、
図7を参照して、本実施形態における紐付きヘルプ表示制御の一例について説明する。
図7は、本実施形態における紐付きヘルプ表示制御の一例を示す図である。
【0083】
図7に示すように、本実施形態においては、対象のヘルプイベント管理マスタ106aのレコードのKeyがParentKeyとして設定されたヘルプ記事紐付マスタ106bのレコードが取得され、閲覧権限マスタ106dに基づいて、ユーザに記事の閲覧権限がある場合、紐付きヘルプが表示される。例えば、
図7に示すように、本実施形態においては、JobID=発注入力、ControlID=商品コード、および、MessageCD=E00001が設定されたヘルプイベント管理マスタ106aのレコード(Key=A001)が特定された場合、ヘルプ記事紐付マスタ106bに基づいて、マニュアル形式のヘルプが表示される。
【0084】
また、
図8を参照して、本実施形態における最有力候補表示制御の一例について説明する。
図8は、本実施形態における最有力候補表示制御の一例を示す図である。
【0085】
図8に示すように、本実施形態においては、対象のヘルプイベント管理マスタ106aのレコードのKeyがParentKeyとして設定されたヘルプ関連記事管理マスタ106eのレコードが取得され、閲覧権限マスタ106dに基づいて、ユーザに記事の閲覧権限がある場合、ヘルプの最有力候補プレビューが表示される。例えば、
図8に示すように、本実施形態においては、JobID=発注入力、ControlID=商品コード、および、MessageCD=E00002が設定されたヘルプイベント管理マスタ106aのレコード(Key=A002)が特定された場合、ヘルプ関連記事管理マスタ106eに基づいて、オーダが一番小さいレコード(Key=D001)に設定されたヘッダID:H003の記事が最有力候補として表示される。
【0086】
また、
図9を参照して、本実施形態におけるウィザード表示制御の一例について説明する。
図9は、本実施形態におけるウィザード表示制御の一例を示す図である。
【0087】
図9に示すように、本実施形態においては、対象のヘルプイベント管理マスタ106aのレコードのKeyがParentKeyとして設定されたヘルプ記事ウィザード設定マスタ106cのレコードが取得された場合、ウィザードが表示される。例えば、
図9に示すように、本実施形態においては、JobID=発注入力、ControlID=商品コード、および、MessageCD=E00002が設定されたヘルプイベント管理マスタ106aのレコード(Key=A002)が特定された場合、ヘルプ記事ウィザード設定マスタ106cに基づいて、オーダが一番小さいレコード(Key=E001)に設定されたウィザード(画面)がまず表示される。
【0088】
また、
図10を参照して、本実施形態におけるウィザード表示制御の一例について説明する。
図10は、本実施形態におけるウィザード表示制御の一例を示す図である。
【0089】
図10に示すように、本実施形態においては、特定された記事が表示されるまで、または、取得されたヘルプ記事ウィザード設定マスタ106cのレコードに設定された分のウィザードが全て表示されるまで繰り返し表示される。例えば、
図10に示すように、本実施形態においては、ヘルプ記事ウィザード設定マスタ106cに設定されたレコード(Key=E001)のウィザードにおいて、「Yes」が回答され、「H003」の記事の閲覧権限がある場合、「YesSystemKBN」および「YesHeaderID」に値が格納されているため、「H003」の記事が表示されるが、「H003」の記事の閲覧権限がない場合、ヘルプ記事ウィザード設定マスタ106cに設定されたレコード(Key=E002)のウィザードが表示され、レコード(Key=E001)に設定された「YesKeyword」に格納された「登録」というワードを用いて検索結果内で再検索され、再検索結果が反映される。また、
図10に示すように、本実施形態においては、ヘルプ記事ウィザード設定マスタ106cに設定されたレコード(Key=E001)のウィザードにおいて、「No」が回答された場合、「NoSystemKBN」および「NoHeaderID」に値が格納されてなく表示される記事がなく、且つ、表示していないウィザードが存在するため、ヘルプ記事ウィザード設定マスタ106cに設定されたレコード(Key=E002)のウィザードが表示され、レコード(Key=E001)に設定された「NoKeyword」に格納された「設定」というワードを用いて検索結果内で再検索され、再検索結果が表示される。また、
図10に示すように、本実施形態においては、ヘルプ記事ウィザード設定マスタ106cに設定されたレコード(Key=E002)のウィザードにおいて、「Yes」が回答され、「H004」の記事の閲覧権限がある場合、「YesSystemKBN」および「YesHeaderID」に値が格納されているため、「H004」の記事が表示されるが、「H004」の記事の閲覧権限がない場合、レコード(Key=E002)に設定された「YesKeyword」に格納された「セット品」というワードを用いて検索結果内で再検索され、再検索結果が反映される。また、
図10に示すように、本実施形態においては、ヘルプ記事ウィザード設定マスタ106cに設定されたレコード(Key=E002)のウィザードにおいて、「No」が回答された場合、「NoSystemKBN」および「NoHeaderID」に値が格納されてなく表示される記事がなく、且つ、表示していないウィザードが存在しないため、ウィザードが表示されず、レコード(Key=E002)に設定された「NoKeyword」に値が格納されていないため、検索結果が再検索されずそのまま表示される。
【0090】
[4.他の実施形態]
本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
【0091】
例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
【0092】
また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0093】
また、関連ヘルプ自動表示装置100に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
【0094】
例えば、関連ヘルプ自動表示装置100が備える処理機能、特に制御部102にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPUおよび当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて関連ヘルプ自動表示装置100に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDD(Hard Disk Drive)などの記憶部などには、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部を構成する。
【0095】
また、このコンピュータプログラムは、関連ヘルプ自動表示装置100に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
【0096】
また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto-Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、および、Blu-ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
【0097】
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、本実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
【0098】
記憶部106に格納される各種のデータベース等は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、および、ウェブページ用ファイル等を格納する。
【0099】
また、関連ヘルプ自動表示装置100は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、関連ヘルプ自動表示装置100は、当該装置に本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラムまたはデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
【0100】
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0101】
本発明は、コンピュータシステムを利用する全ての業界において有用である。
【符号の説明】
【0102】
100 関連ヘルプ自動表示装置
102 制御部
102a 記事表示部
104 通信インターフェース部
106 記憶部
106a ヘルプイベント管理マスタ
106b ヘルプ記事紐付マスタ
106c ヘルプ記事ウィザード設定マスタ
106d 閲覧権限マスタ
106e ヘルプ関連記事管理マスタ
106f 記事データベース
108 入出力インターフェース部
112 入力装置
114 出力装置
200 サーバ
300 ネットワーク