(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024050935
(43)【公開日】2024-04-10
(54)【発明の名称】取外し可能な気化器カートリッジシステム及びポータブルな気化デバイスにより濃縮液体を気化する方法
(51)【国際特許分類】
A61M 15/06 20060101AFI20240403BHJP
【FI】
A61M15/06 Z
【審査請求】有
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024022107
(22)【出願日】2024-02-16
(62)【分割の表示】P 2023004300の分割
【原出願日】2019-08-16
(31)【優先権主張番号】62/721,699
(32)【優先日】2018-08-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】16/541,062
(32)【優先日】2019-08-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】524034187
【氏名又は名称】カイバル ラブス、インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100105924
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 賢樹
(72)【発明者】
【氏名】ウッドバイン、ジョン ジェシー
(72)【発明者】
【氏名】キーナン、ジョセフ フランシス
(57)【要約】 (修正有)
【課題】カートリッジデバイスを気化デバイスに取り付けるとき気密性が確保でき、簡単に洗浄可能な気化デバイスのカートリッジシステムを提供する
【解決手段】気化器カートリッジシステム100は、ハウジング106と、ハウジング内に濃縮液体のリザーバ108と、ディフューザ部品112と、第1のワンウェイバルブ118と、供給プランジャと、を備える。第1のワンウェイバルブは、リザーバとディフューザ部品との間に配置される。供給プランジャは、第1のワンウェイバルブからディフューザ部品に所定の量の濃縮液体を供給するために、リザーバに所定の力を与えるように構成される。取外し可能なカートリッジ104は、気化デバイス内に取外し可能に配置される。気化デバイスは、ディフューザ部品に近接する加熱装置を備える。気化デバイスは、取外し可能なカートリッジの供給プランジャと噛み合うように構成された供給トリガ130をさらに備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ポータブルな気化デバイスにより濃縮液体を気化する方法であって、
第1の気化カートリッジを受けるステップと、
前記第1の気化カートリッジの少なくとも一部を気化デバイスに挿入するステップと、を備え、
前記気化カートリッジは、
ハウジングと、
前記ハウジング内に濃縮液体のリザーバと、
ディフューザ部品と、
第1のワンウェイバルブと、
供給プランジャと、を備え、
前記第1のワンウェイバルブは、前記リザーバと前記ディフューザ部品との間に配置され、
前記供給プランジャは、前記第1のワンウェイバルブから前記ディフューザ部品に所定の量の濃縮液体を供給するために、前記リザーバに所定の力を与えるように構成され、
前記気化デバイスは、前記第1の気化カートリッジを受けるように構成された受流ポートに近接する加熱部品と、前記第1の気化カートリッジから前記ディフューザ部品に所定の量の濃縮液体を供給するために、前記供給プランジャと噛み合うように構成されたディスペンサトリガと、を与え、
所定の量の濃縮液体を前記ディフューザ部品に供給するために、供給トリガを起動するステップと、
前記濃縮液体を気化させて、前記ディフューザ部品から空気通路を通して蒸気供給ポートまで送るために、前記ディフューザ部品を加熱するステップと、をさらに備えることを特徴とする方法。
【請求項2】
前記プランジャはねじ式プランジャであり、
前記気化デバイスのトリガは、前記ねじ式プランジャに所定の角度の回転を操作可能に与え、
所定の量の濃縮液体を供給するために、前記リザーバの濃縮液体に対して前記ねじ式プランジャを前進させるために、前記所定の角度が事前に選定されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
ポンプキャビティと、第1のワンウェイバルブと、第2のワンウェイバルブと、コイルスプリングと、をさらに備え、
前記ポンプキャビティは、ポンプ底部及びポンプ底部で定義され、
前記第1のワンウェイバルブは、ポンプ底部に配置され、
前記第2のワンウェイバルブは、ポンプ頂部に配置されて前記リザーバと流体連通し、
前記コイルスプリングは、前記ポンプキャビティの周囲に配置されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記プランジャは、前記リザーバから前記ポンプキャビティに濃縮液体を駆動し、
前記ポンプキャビティの圧縮が、所定の量の濃縮液体を前記ディフューザ部品に供給することを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項5】
少なくとも前記気化デバイスの加熱部品を制御するためにの情報を与えるために、気化システムによって特定されるように構成された識別子をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項6】
第1のカートリッジのディフューザ部品に供給される第1の量の濃縮液体と、第2のカートリッジのディフューザ部品に供給される第2の量の濃縮液体とは異なることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記供給プランジャは機械的な閾値トリガであり、前記供給プランジャを動かすためには所定の閾値力が必要であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願への相互参照]
本出願は、35U.S.C.§119(e)の下で、米国仮特許出願67/721、699(2018年8月23日出願)「気化器カートリッジシステム及びその使用方法」及び米国実用新案出願16/541、062(2019年8月14日出願)「ディフューザを備えたカートリッジシステムを気化させるシステム及び方法」に基づく優先権を主張する。これらの出願は、参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本発明は、一般に小型携帯型気化システムに関し、より具体的には、そこで使われるカートリッジデバイスに関する。これは、濃縮材料の気化品質、デバイスの気化効率、デバイス特性ならびに製造性の管理と最適化、気化量の制御と管理、及びユーザの使用感の向上を実現する。
【背景技術】
【0003】
気化デバイスは、生産物(すなわち、オイル、オイルコンセントレート、蒸留物などの液体又は半固体の生産物)を濃縮するために、医療やレクリエーションの分野でよく知られ、使用されている。現行のデバイスによれば、ユーザは、所望の量の濃縮生産物(選択的に、カートリッジユニット内に予め包装されたもの)を気化器の気化チェンバ/カートリッジ内に充填することにより、気化デバイスを取り扱うことができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一般に濃縮物を充填するメカニズムは、実施が難しい。その結果ユーザは、気化過程において異常で矛盾した量の濃縮物を消費すること、及び/又は、カートリッジのシーリング性能に損傷を与えることが起こり得る。その結果、例えば濃縮物を不適切に加熱することになる。さらに典型的にはユーザは、濃縮に関する情報を得ることができないため、使われるべき濃縮を知らない。
【0005】
気化器のその他の部品の機能に関わらず、カートリッジは、多くの気化デバイスの動作全般において必須の部品である。現行の気化器に使われるカートリッジは、以下の欠点を持つ。1)安定的に量を計測できない。2)吸い出しプロセスを促進するために、ポリエチレングリコールなどの賦形剤を用いて濃縮油を希釈する必要がある。3)オイルを燃焼させるヒータコイルを含む。これにより、タール(PAH)、一酸化炭素その他の健康に悪い副産物が生成される。4)製造物の適切で安全な使用を促進するための、カートリッジに関する適切な情報を蓄積することができない。5)あるデザインでは、相互汚染を防ぐための専用ディフューザがない。6)カートリッジ内に蓄積した製造物に関し、熱的劣化や、気化中の過度な吸い出しを防ぐことができない。7)カートリッジ内の製造物の紫外線劣化を防ぐことができない。8)形状が大きすぎて場所を取るため、ユーザの使い勝手が悪い。9)製造コストが高い。10)複数の投薬のための容量がない。
【0006】
Pax3(登録商標)やFirefly(登録商標)などの現在入手可能な気化デバイスは、カートリッジベースのシステムを備えていない。そのため、濃縮の情報は生成物のパッケージのラベルに頼っており、デバイス内への生成物の投薬の計測はユーザに頼っている。PotBoticのRYAH(登録商標)はカートリッジを提供するが、投薬量の計測は、完全マルチ-ドーズ型のリザーバの加熱と、カートリッジから染み出した蒸気の吸入の監視に頼っている。このような加熱による方法は、濃縮生成物をカートリッジ内で循環させるが、これは品質劣化を加速するため適当ではない。
【0007】
またこの投薬及びその量の計測方法では、デバイスからカートリッジに返すことが望まれる情報(例えば、残りの投薬回数)を記録することができない。蓄積された生成物を保護でき、生成物に関する情報(例えば、名称、蒸留物充填バッチ番号、実験結果、生成物の温度限界、等)を記録しユーザに与えることのできる、カートリッジシステムを備えた気化デバイスは有用である。Pax3(登録商標)のような気化器は、手動による充填が必要である。従ってユーザは、投薬量を正確に制御するために、計測シリンジなどの精密器具を使う必要がある。
【0008】
上記の課題の観点からいえば、ユーザの吸入に関し、多くの気化器は、濃縮生成物及び関連する特定の油を清潔かつ正確に投薬することができない。これらの器具は、気化システムに追加的なコストを与えることが難しい。
【0009】
医療用気化器の場合、このような制限により、ユーザ及び/又は医師は、濃縮生成物の服用を、ユーザの必要性に最適に合うように高い信頼性と一貫性をもって管理及び/又は処方することができない。いくつかの濃縮気化デバイスは、服用量制御手段に吸入フロー率を使うことで、服用量に関する問題を解決してきた。しかしながらこれらの製品は、濃縮物の均一な気化を適切に実現することができない。この結果、処方された/所望の投薬量と実際のユーザの服用量との間に不一致が起きる。さらに、濃縮物が予め充填されたカートリッジ(例えば「服用ポッド」)を使う気化器は、やはり、最小服用量がポッド内の濃縮生成物の量に依存するという制限を受ける。現行の気化器の観点からいえば、気化器の動作確実性を維持することが必要である。なぜならこうした動作確実性は、気化シーリング、服用の完全性、対応する最低限の直接的なユーザ及びシステムのフィードバックに関わるからである。
【0010】
さらに、現行の技術の欠陥は、気化デバイスで使われる濃縮生成物に関し、複数のタイプの服用ができないことにある。これらの物質は、例えば、ペースト、シックオイル(thick oil)その他の気化器を通して供給可能な物理的物質である。同様に、気化器に入れる大抵の原料は、粘度又は密度が変わり、均一な服用ができる形で標準化することができない。充填が手作業で行われるなど十分よくコントロールされていないと、こうした生成物の正確な服用は妥協的となる。生成物の物理的形態及び/又は組成に関わらず、よくコントロールされた均一な服用と、カートリッジ内に含まれる化学物質の追跡とが可能なカートリッジシステムを備えた「オールインワン」の気化器が必要となる。
【0011】
先行技術に係る気化器は、濃縮油を気化するために、燃焼又は対流の技術を用いる。対流によれば、濃縮油の活性化合物を、より効率的に、かつ、不健康なレベルの副生成物(例えば、タール(PAH)や一酸化炭素)を伴わずに供給することができる。従って、これは一般に好まれる方法である。しかしながら、対流にもまた困難さがある。なぜなら、従来の対流技術では、効率的な気化のために油の温度を一定にし維持することは、より難しいからである。
【0012】
ある態様では、油は熱にさられると、近くの非機能的な表面に流れる及び/又は吸い出される傾向がある。これが原因で、現行の気化器の効率が損なわれる。これらの先行技術はまた、他のデザイン上の欠点の他に上記の流れ及び吸い出しの傾向が原因で、数回使用した後に加熱することがある。従ってこれらは、ユーザを火傷から防ぐための安全回路を必要とする。これらの現在入手可能な気化器は、油を濃縮するための対流熱を制御するために様々な手法を使う。これらは、フラッシングのための限定された表面領域を用いて、加熱チェンバに含まれる油に直接熱風を流すことを含む。解決手段の1つとして、先行技術の気化器では、気化のため熱より多くの熱を必要とする大きな服用パッドに油を供給する。この方法によるバッチ加熱により、所望の服用に必要な量より多い油が加熱される。このような方法は、濃縮蒸気の供給の非効率化と、この加熱過程で使われる残りの油の劣化を招く。
【0013】
Pax3(登録商標)やFirefly2(登録商標)などの先行技術の気化システムもまた、濃縮生成物が完全に気化したことをユーザに警告するためのフィードバックシステムを与えない。PotBoticのRYAH(登録商標)のような他のシステムは、服用量の計測機能を持つが、残りの服用回数といった所望の情報を獲得し、カートリッジに向けて記録することはできない。
【0014】
さらにRYAHは、例えば装置を使用後に誤って使い続けることを避けるために、装置を停止させるための、気化器とカートリッジとの間の通信機能を持たない。このように、ユーザが服用を自在に選択でき(例えばマイクロドージング)、所望の量の又は処方された量の濃縮生成物を吸引し終えたことを知ることができることが望ましい。
【0015】
さらに、ユーザが異なるタイミングで異なるタイプの濃縮生成物を望むことは(特に、このような使用がユーザの様々な健康状態のためであることは)まれではない。しかしながら、従来の気化チェンバは気化デバイスの部品の一つであるため、カートリッジの除去され交換されたとき、気化チェンバ内の同じ気化表面又は領域が使われる。
【0016】
しばしば、気化領域は洗浄が難しい、又は通常ない取り扱い又は注意が必要とされる。従って過去の気化の残留物が蓄積し、新たな気化の妨げとなる/新たな気化の質が低下する。より単純にいえば、適量の濃縮生成物が気化チェンバに与えられたとしても、残留物が原因で、新たに供給された濃縮物を意図された通り完全に気化することができない。このように気化が不十分であることは、残った濃縮物は問題点を増やすだけである。なぜならこうした残留物は、同じ又は異なる生成物の次の気化の妨げとなるからである。気化デバイスのカートリッジシステムが、潜在的な汚染及び濃縮生成物の相互汚染を排除し、濃縮生成物の過度な吸い出しを防ぎ、濃縮生成物を効率的に管理する統合的な部品を与え、一方で、気化効率を上げ、気化デバイスの製造及び組み立てコストを削減し、カートリッジ充填及び濃縮生成物の再注入を制御し、気化デバイスの容積、重量及び接地面積(すなわち全体のサイズ)を最小化することも望ましい。
【0017】
従って、カートリッジデバイスを気化デバイスに取り付けるとき気密性が確保でき、使用前/使用後にユーザが簡単に洗浄可能な気化デバイスのカートリッジシステムが一層必要となる。
【0018】
従って、前述の1つ以上の欠点を解決する方法又はシステムが必要となる。
【課題を解決するための手段】
【0019】
我々の発明は、カートリッジ間の相互汚染及び残留物の蓄積を実質的に低減し、同時に取外し可能なリザーバカートリッジから濃縮生成物の服用を正確に計量できることを保証する新規なシステム及び方法を与えることにより、先行技術の課題を解決する。
【0020】
特に例示のみを用いると、少なくとも1つの実施の形態に係る気化カートリッジが与えられる。この気化器カートリッジシステムは、気化デバイスと、ディフューザを備えた気化カートリッジと、を備える。気化デバイスは、加熱部品と、ディスペンサトリガと、を備える。気化カートリッジは、ハウジングと、濃縮液体のリザーバと、ディフューザ部品と、計量ディスペンサと、を備える。加熱部品は、受流ポートを備えた取外し可能なカートリッジに近接する。ディスペンサトリガは、所定の量の濃縮液体をディフューザ部品を備えた取外し可能なカートリッジから供給するために、受流ポート内に配置されたディフューザを備えた取外し可能なカートリッジと噛み合うように構成される。計量ディスペンサは、リザーバからディフューザ部品に所定の量の濃縮液体を供給するように構成される。
【0021】
別の実施の形態では、取外し可能な気化器カートリッジシステムが与えられる。この取外し可能な気化器カートリッジシステムは、ハウジングと、ハウジング内に濃縮液体のリザーバと、ディフューザ部品と、第1のワンウェイバルブと、供給プランジャと、を備える。第1のワンウェイバルブは、リザーバとディフューザ部品との間に配置される。供給プランジャは、第1のワンウェイバルブからディフューザ部品に所定の量の濃縮液体を供給するために、リザーバに所定の力を与えるように構成される。取外し可能なカートリッジは、気化デバイス内に取外し可能に配置される。気化デバイスは、ディフューザ部品に近接する加熱装置を備える。気化デバイスは、取外し可能なカートリッジの供給プランジャと噛み合うように構成された供給トリガをさらに備える。
【0022】
さらに別の実施の形態では、取外し可能な気化器カートリッジシステムが与えられる。この取外し可能な気化器カートリッジシステムは、ハウジングと、エアレスポンプと、ディフューザ部品と、機械的閾値供給トリガと、を備える。エアレスポンプは、濃縮液体のリザーバを備える。リザーバは、少なくとも部分的にはハウジング内に配置される。機械的閾値供給トリガは、機械的閾値供給トリガが所定の量の濃縮液体をディフューザ部品内に供給するための力をエアレスポンプに与える前に、所定の閾値力が加えられなければならないように構成される。取外し可能な気化器カートリッジシステムは、気化デバイス内に取外し可能に配置される。気化デバイスは、ディフューザ部品に近接する加熱部品を備える。気化デバイスは、供給トリガをさらに備える。供給トリガは、取外し可能な気化器カートリッジシステムの供給プランジャと噛み合うように構成される。
【0023】
さらに別の実施の形態では、ポータブルな気化デバイスにより濃縮液体を気化する方法が与えられる。この方法は、第1の気化カートリッジを受けるステップと、第1の気化カートリッジの少なくとも一部を気化デバイスに挿入するステップと、所定の量の濃縮液体をディフューザ部品に供給するために、供給トリガを起動するステップと、濃縮液体を気化させて、ディフューザ部品から空気通路を通して蒸気供給ポートまで送るために、ディフューザ部品を加熱するステップと、を備える。第1の気化デバイスは、ハウジングと、ハウジング内に濃縮液体のリザーバと、ディフューザ部品と、第1のワンウェイバルブと、供給プランジャと、を備える。第1のワンウェイバルブは、リザーバとディフューザ部品との間に配置される。供給プランジャは、第1のワンウェイバルブからディフューザ部品に所定の量の濃縮液体を供給するために、リザーバに所定の力を与えるように構成される。気化デバイスは、第1の気化カートリッジを受けるように構成された受流ポートに近接する加熱部品と、第1の気化カートリッジからディフューザ部品に所定の量の濃縮液体を供給するために、供給プランジャと噛み合うように構成されたディスペンサトリガと、を与える。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【
図1】本発明の少なくとも1つの実施の形態に係る、ディフューザを備えた気化器カートリッジシステムを備えた気化デバイスの斜視図である。
【0025】
【
図2A】本発明の少なくとも1つの実施の形態に係る、ねじ式プランジャを有するディフューザを備えた気化カートリッジの側面断面図である。
【0026】
【
図2B】本発明の少なくとも1つの実施の形態に係る、ねじ式プランジャを有するディフューザを備えた気化カートリッジの上面断面図である。
【0027】
【
図3A】静止状態における
図2Aの気化カートリッジのノズル領域の拡大部分側面断面図である。
【0028】
【
図3B】ディフューザ部品に計量された濃縮液体を供給しているときの、
図2Aの気化カートリッジのノズル領域の拡大部分側面断面図である。
【0029】
【
図4A】縦型プランジャを有するディフューザを備えた気化カートリッジを概念的に示す側面断面図である。
【0030】
【
図5A】初期状態における、
図4Aの気化カートリッジを概念的に示す側面断面図である。
【
図5B】供給状態における、
図4Aの気化カートリッジを概念的に示す側面断面図である。
【0031】
【
図6A】ポンプキャビティの再注入時における、
図4Aの気化カートリッジを概念的に示す側面断面図である。
【
図6B】再度初期状態に戻り、次の供給動作を待っているときの
図4Aの気化カートリッジを概念的に示す側面断面図である。
【0032】
【
図7】本発明の少なくとも1つの実施の形態に係るディフューザを備えた気化カートリッジの使用方法の高レベルフローチャートである。
【0033】
【
図8A】
図7に示される使用方法の概念的なブロック図である。
【
図8B】
図7に示される使用方法の概念的なブロック図である。
【
図8C】
図7に示される使用方法の概念的なブロック図である。
【
図8D】
図7に示される使用方法の概念的なブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
詳細な説明を始める前に、本開示は例示のみであり、限定でないことを理解する。ここで説明する概念は、取外し可能な気化システムを使用する又は与える特定のシステム又は方法の、使用又は応用に限られない。従って本明細書の説明は、示される特定の実施の形態理解を助けるためのものである。ここでの原理は、取外し可能な気化器カートリッジ並びに気化デバイスの気化液体及び濃縮物に関する他のタイプのシステム及び方法に、同様に適用可能であることを理解されたい。
【0035】
以下で本発明を、図面を参照しながら、好ましい実施の形態に関して説明する。図面において同一又は類似の部品には同じ符号を付す。さらに、同一又は類似の部品の符号に関し、先頭の数字は、当該部品が最初に現れた図面の番号を示すと理解されたい。例えば、部品100は最初に
図1に現れる。
【0036】
図1を参照すると、気化器カートリッジシステム100が示される。気化器カートリッジシステム100は、気化デバイス102と、「ディフューザを備えた気化カートリッジ」104(以下、「VCD104」と呼ぶ)と、を備える。図示されるように、VCD104は、気化デバイス102内に挿入することができる。VCD104は、密封されたデバイスである。すなわちVCD104は、気化デバイス102内に挿入される前に、又は気化デバイス102から取り外された後に、VCD104内にある濃縮生成物が保護されるように構成される。
【0037】
後述するように、2つの選択的な例として、服用制御に有利な変形例が存在する。すなわちVCD104の例として、ねじ式プランジャがVCD104Aで示され、縦型プランジャがVCD104Bで示される。
【0038】
一般にVCD14は、ハウジング106と、ハウジング106内に濃縮液体110(点で示す)のリザーバ108と、ディフューザ部品112と、計量ディスペンサ114と、を備える。計量ディスペンサ114は、所定の量の濃縮液体110を、リザーバ108からディフューザ部品112に供給するように構成される。リザーバ108、濃縮液体110及びディフューザ部品112は、部分的断面
図116にさらに示される。部分的断面
図116には、第1のワンウェイバルブ118も示される。
【0039】
本明細書で用いる「濃縮」という用語は、化学物質、蒸留物及び単離物を含んでもよい。濃縮物の例として、テトラヒドロカンナビノール(THC)、テルペン、カンナビジオール(CBD)その他のカンナビノイド組成物の揮発性薬品がある。その他の濃縮物の例としては、乾燥ハーブ、エッセンシャルオイル、ワックス及びルーズリーフがある。さらに、VCD104の別の実施の形態は、非常に異なる濃縮液体を与えてもよい。このような液体は、水やアルコールのような低粘度のものから、ワックスやシックオイルのような高粘度のものにまで及ぶ。濃縮液体110は、様々な理由で(例えば乾燥や酸化などだが、これに限られない)、空気にさらすことが望ましくないタイプのものも多数ある。従って、濃縮液体110をリザーバ108内に保管するための密閉シールは、本発明の実施の形態の少なくとも1つの態様である。
【0040】
さらに、従来の気化デバイスは、ディフューザ部品を内部に含むが、これは定期的に洗浄又は交換する必要がある。このとき使用されるすべての濃縮液体は廃棄され、これにより少なくとも部分的に相互汚染が起きる。これに対しVCD104は、有利なことに、ディフューザ部品112を取外し可能なカートリッジの一部として含む。従って、各VCD104が交換されると、新たな新鮮なディフューザ部品112が気化デバイス102に与えられる。これにより、相互汚染又は異なる気化濃縮物の汚染を実質的に低減することができ、残留濃縮物の蓄積を低減することもできる。
【0041】
VCD104に戻ると、ディフューザ部品112は、濃縮液体108受け取り、これを気化デバイス102によってによって与えられた熱源に直接さらし、その結果当該濃縮液体108が気化されるように構成される。濃縮液体108の表面張力及び材料の選択(例えば、金属、ガラス、セラミック又は合成スクリーン、有孔シート又は羊毛構造などだが、それらに限定されない)により、ディフューザ部品112は、濃縮液体を、当該ディフューザ部品112を横切って/通して、受け取る(及び、少なくともある実施の形態では吸い出す)ことができる。これにより、均質で実質的に首尾一貫した気化が促進される。
【0042】
ある実施の形態では、ディフューザ部品112は金属(例えば、金、ステンレス鋼、真鍮、タングステン鋼などだが、これらに限定されない)である。別の実施の形態では、ディフューザ部品112は、ガラス又はグラスファイバである。さらに別の実施の形態では、ディフューザ部品112は、合成繊維又は有機繊維である。VCD104の実施の形態ごとに濃縮液体が異なるので、それぞれの濃縮液体に最適なディフューザ部品112を選ぶことができる点に留意する。
【0043】
従って有利なことに、VCD104により、与えられたVCD104の濃縮液体に紐付いた最適なディフューザ部品を選択することができる。言い換えれば、少なくとも1つの実施の形態では、気化デバイス102の動作及び効率は様々な濃縮液体に適した汎用的なディフューザ部品を与えることへの要望として改良されるが、各VCD104はそれ自身の最適化されたディフューザ部品112を与えるので、ある1つの濃縮液体のためだけに特別の最適化がされることはない。
【0044】
少なくとも1つの実施の形態では、ディフューザ部品112は、VCD104の末端部で、多孔性インサートとして保護スリーブ124内に配置される。保護スリーブ124は、1つ以上の開口122を持つ。これにより、ディフューザ部品112を通して(及び/又はディフューザ部品112の周囲で)空気の流れが生じる。少なくとも1つの代替的な実施の形態では、ディフューザ部品112は、VCD104の末端部120として与えられてもよい。様々な実施の形態では、VCD104の末端120部分は、ノズル126であると考えてよい。少なくとも1つの実施の形態では、VCD104は、識別子128を与える。識別子128は、例えば、コンピュータチップ(例えば、スマートチップ)その他の、気化デバイス102内のカートリッジリーダで読み取り可能な素子である。
【0045】
こうした識別子128を与えるVCD104の実施の形態では、識別子128は、VCD104によって与えられた濃縮液体108を識別するために(より具体的には、気化デバイスの加熱部品を制御するために)、気化デバイスによって使われてもよい。さらに、少なくとも1つの実施の形態では、有利なことに、識別子128により、気化デバイス102内に配置された所定のVCD104から与えられた特定の濃縮液体108のための気化加熱部品の最適化された制御が実現される。
【0046】
分かりやすく言えば、濃縮液体がディフューザ部品112の上に与えられるか、それともディフューザ部品112の内部に与えられるかは、材料の特性及びディフューザ部品112の構造に関する設計上の選択の問題と考えてよい。従って特に断りのない限り、「の上に」及び「の内部に」という用語は、濃縮液体がどのようにディフューザ部品112に与えられるかということに関して、交換可能である。
【0047】
有利なことにVCD104はまた、計量ディスペンサ114を用いることにより、適切な量の濃縮液体108がディフューザ部品112内に供給されることを保証する。詳細は以下で説明するが、少なくとも1つの実施の形態では、これは、少なくとも部分的には、機械的閾値トリガを備えたVCD104によって実現される。簡単に言えばVCD104は、VCD104が所定の量の濃縮液体を供給し始める前に、ユーザが少なくとも所定の閾値の力を加えなければならないことを保証するように構成される。実際ユーザが与えた力が閾値に満たない場合は濃縮液体108は供給されないが、これは本発明の有利な態様である。従って、VCD104のそれぞれの起動に関し、所定の量の濃縮液体108の供給が高い精度で実現される。
【0048】
さらに、VCD104の別の実施の形態として、異なる量の異なる濃縮液体を供給できるものがあると考えてよい。言い換えれば、第1の濃縮液体を持つ第1のVCD104は、第1の所定の量の濃縮液体を供給するように構成されてよい。そして、第2の濃縮液体を持つ第2のVCD104は、第2の所定の量の濃縮液体(これは第1の所定の量の濃縮液体と異なる)を供給するように構成されてよい。
【0049】
さらに有利なことに、VCD104及び気化器カートリッジシステム100により、様々な製品に関し、ユーザは所定の様々な量で濃縮液体を服用できる。VCD104で定められる服用量について、服用量に関するこのような有利な融通性は、ユーザが気化デバイス102の調整や再設定をすることなしに実現される。
【0050】
気化デバイス102は、内部加熱部品(図示せず)と、供給トリガ130と、を備える。内部加熱部品は、VCD104の受流ポート(内部にあり、図示しない)に近接する。供給トリガ130は、所定の量の濃縮液体110をディフューザ部品112に供給するために、VCD104と連動するように構成される。供給トリガ130の少なくとも1つの実施の形態では、濃縮液体の供給を開始するときにユーザが回転させるホイールが存在する。少なくとも1つの別の実施の形態では、供給トリガは、プレスレバーである。
【0051】
少なくとも1つの実施の形態では、気化デバイス102は、特に供給トリガ130としてのホイール又はプレスレバーに関し、事前設定されてもよい。この場合、対応するVCD104は、ホイール又はプレスレバーと連動する。しかし少なくとも1つの別の実施の形態では、気化デバイス102は、供給トリガ130としてホイールとプレスレバーの両方(あるいは、ホイールとプレスレバーの組み合わせ)を与えてもよい。気化デバイス102内に配置されたとき、これらの動作はVCD104の機械的インタフェースによって設定される。
【0052】
要約すると、少なくとも1つの実施の形態では、気化器カートリッジシステム100が与えられる。気化器カートリッジシステム100は、気化デバイス102と、ディフューザを備えた取外し可能なカートリッジ104と、を備える。気化デバイス102は、加熱部品802と、供給トリガ130と、を備える。取外し可能なカートリッジ104は、ハウジング106と、濃縮液体110のリザーバ108と、計量ディスペンサ114と、を備える。加熱部品802は、取外し可能なカートリッジシステム受流ポート804に近接する。供給トリガ130は、取外し可能なカートリッジ104から所定の量の濃縮液体110を供給するために、取外し可能なカートリッジ104を受流ポート804内に配置されたディフューザに結合させるように構成される。計量ディスペンサ114は、所定の量の濃縮液体110をリザーバ108からディフューザ部品112に供給するように構成される。
【0053】
少なくとも1つの実施の形態では、計量ディスペンサ114は、協同的に相互作用する複数の部品を備える。これら複数の部品は、第1のワンウェイバルブ128と、供給プランジャ132と、を備える。第1のワンウェイバルブ128は、リザーバ108とディフューザ部品との間に配置される。供給プランジャ132は、第1のワンウェイバルブ128からディフューザ部品112内に所定の量の濃縮液体を供給するために、リザーバに所定の力を与えるように構成される。VCD104の変形例として、供給プランジャ132には少なくとも2つの形態を適用することができる。これらの形態については、以下で詳説する。
【0054】
最初に、少なくとも1つの実施の形態では、供給プランジャ132はねじ式プランジャである。供給トリガ130は、ねじ式プランジャに所定の角度の回転を操作可能に与えるように構成される。所定の量の濃縮液体を供給するために、リザーバの濃縮液体に対してねじ式プランジャを前進させるように、回転の角度が事前に選定される。言い換えれば、ねじ式プランジャは、ハウジング内のねじ山と噛み合うねじ式プランジャの周囲のねじ山により、縦軸の周りに回転する。これによりねじ式プランジャは、部分的な回転とともに、濃縮液体のリザーバに向けて前進する。このような供給プランジャ及びリザーバの構成は、国際出願公開WO2019/204812(PCT/US19/2854)「Improved Vaporizer、System、and Method for Managing Concentrate Usage」に記載されている。この文献は参照として本明細書に組み込まれる。
【0055】
次に、少なくとも1つの実施の形態では、供給プランジャ132は縦型プランジャである。この縦型プランジャは、エアレスポンプを起動するために、縦軸に沿って上下運動する。簡単に要約すると、少なくとも1つの実施の形態では、エアレスポンプが与えられる。このエアレスポンプは、ポンプ頂部及びポンプ底部で定義されたポンプキャビティと、ポンプ底部に配置された第1のワンウェイバルブ118と、ポンプ頂部に配置されてリザーバと流体連通する第2のワンウェイバルブと、ポンプキャビティの周囲に配置されたコイルスプリングと、で与えられる。縦型プランジャの縦方向の運動は、2つのフェーズでポンプを操作する。
【0056】
第1フェーズでは、ポンプキャビティは圧縮される。その結果、ポンプキャビティ内の濃縮液体は、底部で、第1のワンウェイバルブ118からディフューザ部品内に供給される。第2フェーズでは、縦型プランジャが押し下げられていない状態に戻ると、ポンプキャビティは拡張し、頂部で、第2のワンウェイバルブを通して、濃縮液体のリザーバから濃縮液体を吸い出す。リザーバの上側フローティングシールは、リザーバの密閉を維持し、リザーバが空になるまでポンプキャビティに向けて移動する。
【0057】
図1を参照すると、VCD104のねじ式プランジャとしての形態はVCD104Aとして示され、VCD104の縦型プランジャとしての形態はVCD104Bとして示される。
図1に示されるように、供給プランジャの実施の形態としての変形は、ディフューザ部品112に影響しない。
【0058】
図2Aは、VCD104Aの形態、すなわち回転ねじ式プランジャ200の側面断面図である。図示されるように、回転駆動ナット202が、回転ねじ式プランジャ200の上に配置される。これは、縦軸204の周りに回転する。必然的かつ実質的にボルト周囲のねじ山として、外部ねじ山206が、プランジャシャフトの周囲(の少なくとも一部)に与えられる。外部ねじ山206は、ハウジング106の頂部の内部に与えられた内部ねじ山208と噛み合う。図示された実施の形態では、プランジャチップ210が、リザーバ108の可動端部を定義するプランジャシールと結合する。このような部品配置により、回転ねじ式プランジャが回転すると、これが前進してプランジャシール212をディフューザ部品112に向けて駆動し、その結果濃縮液体が供給されることが分かる。
【0059】
このような構成では、気化デバイスの供給トリガ130(
図1参照)は、ねじ式プランジャに所定の角度の回転を与えるように構成された回転ホイールである。少なくとも1つの実施の形態では、このような回転は、回転ホイール(一般に、投与ホイールと呼ばれる)の形をした供給トリガ130を与えることによって実現される。別の実施の形態では、このような回転は、実質的にボールペンと共通のメカニズムを持つ供給トリガによって実現される。この場合、山形歯カム(angled tooth cam)が、トリガの縦方向の運動を回転の増加に変換する。VCD104が気化デバイス102内で横方向に動くのは望ましくないので、VCD104の横方向の運動を取り除くためのさらなるスプリング及びカムが使われてもよい。
【0060】
さらに別の実施の形態では、供給トリガ130は、回転ホイールである。このような回転ホイールは、回転ホイール内の縦溝と噛み合うレバーの1つ以上のスプリングによって、バイアスされてもよい。その結果、ホイールを回転させるためには、所定の閾値力を与える必要がある。このような閾値は、回転ホイールの各部分回転が意図的かつ完全なものであることが保証される値となるように予め定められてもよい。変形例では、回転ホイールは、部分回転が異なる割合で増加するように(例えば、部分回転の4から18の間の増加)構成されてもよい。少なくとも1つの実施の形態では、回転ホイールは6部分回転となるように構成される。少なくとも1つの別の実施の形態では、回転ホイールは12部分回転となるように構成される。
【0061】
回転ホイールの各部分回転に関し、回転ドライバ202がねじ式プランジャ200に部分回転214を与える。外部ねじ山206と内部ねじ山208とが噛み合っていることにより、この部分回転が、プランジャシール212を、リザーバ108内で縦軸204に沿ってディフューザ部品112に向けて前進させる(矢印216で示される)。このような逐次的な前進は、濃縮液体110を、第1のワンウェイバルブ218からディフューザ部品112内に駆動する。第1のワンウェイバルブ218は、エラストマー(シリコンラバー、TRE、等)その他のフレキシブルで反発性の物質であってよい。これにより、一方向のみへの液体の流れが実現する。
【0062】
部分回転の増加のための所定の構成は、回転ねじ式プランジャの逐次的前進、及びこれに対応する濃縮液体のリザーバからディフューザ部品112への押し出しに直接関係する。従って、供給トリガ130の部分回転により、VCD104は、所定の量の濃縮液体を正確かつ首尾一貫して供給することができる。
【0063】
第1の実施の形態では、ねじ式プランジャ200が回転すると、すなわち本質的にはディフューザ部品112に向けてねじ込まれると、VCD104の全長は短くなる。少なくとも1つの第2の実施の形態では、ドライブ202は、VCD104の下側部分の周りに回転し、そうでない場合は定位置にとどまるスリーブであると理解される。ドライブ202から回転プランジャ200に回転が与えられると、回転プランジャ200は、ドライバ202内でディフューザ部品112に向けて移動する。このとき、VCD104の全長は、本質的に一定である。
【0064】
少なくとも1つの実施の形態では、VCD104の供給端部は、ノズル220として構成される。ノズル220は、リザーバ108と第1のワンウェイバルブ218との間に内部チャネル222を備える。これによりリザーバ108の大部分は、ハウジング106側に後退し、ディフューザ部品112から離される。ディフューザ部品112に熱が加えられたとき、リザーバ108(より重要には、濃縮液体110を)を効率的に熱から隔離できるという点で、このような配置は望ましいだろう。
【0065】
さらに少なくとも1つの実施の形態では、拡大断面
図226に示されるように、ノズルインサート224はチャネル222内に配置されてよい。変形例では、さらなる利点のためにノズルインサートが与えられてよいが、これに限定されない。これにより、ノズルチャネル222内でVCDの周期間に停滞した濃縮液体110の容積が低減される。あるいはノズルインサート224は、ワンウェイバルブ218の起動を助けるためのさらなる熱的隔離のためであってもよいし、上記の目的との組みわせのためであってもよい。
【0066】
拡大断面
図226にも識別子128が示される。少なくとも1つの実施の形態では、識別子128は、少なくとも部分的にはハウジング106内に組み込まれる。これにより外部との電気的接触が与えられ、識別子128として与えられるスマートチップを気化デバイス102が読み出すことが可能となる。別の実施の形態では、識別子は、気化デバイス102によって読まれる画像であってもよい。さらに別の実施の形態では、識別子は、VCD104を識別するためのコードを機械的に与えるために気化デバイスによって与えられたピンを押し下げる1つ以上の物理的構造であってよい。
【0067】
回転ねじ式プランジャ200の発展型として、一方向にのみ進むものが考えられる。プランジャシール212の発展型に関し、VCD104Aは、ワンウェイラチェット224又は爪を含む。
図2Bに示されるように、少なくとも1つの実施の形態では、ハウジング106の内部フランジ230によってワンウェイラチェット228が与えられる。内部フランジ230は、縦スロット又は回転ねじ式プランジャ200内に配置された溝232と噛み合うように、回転ねじ式プランジャ200に対して内向きに配置される。
【0068】
図3A及び3Bは、VCD104Aの拡大部分断面図である。
図3は、第1の高さ300で静止したプランジャシールを備えるVCD104Aを概念的に示す。これにより、リザーバ108の第1の容積が定義される。第1のワンウェイバルブ218は閉じており、濃縮液体110はリザーバ108及びチャネル222内に保たれる。
【0069】
図3Bでは、矢印302で示されるように、ユーザが、計量された濃縮液体110を供給する動作を起こした。上述のようにこの動作は、プランジャシール210のディフューザ部品112に向かう縦方向運動304に変換される。さらに
図3Bから、プランジャシール210が第2の高さ306まで前進したことが理解される。第1の高さ300と第2の高さ306との間に対応する変化は、少なくとも部分的には、外部ねじ山206及び内部ねじ山208のピッチと、閾値供給トリガ130によって与えられた計測された回転度数とによって実現された所定の変化である。
【0070】
従ってリザーバ108の容積は、リザーバの縦断面と高さの変化308により減少した。より具体的には、リザーバの容積が減少すると、リザーバ108内の圧力が高まる。所定のデザインは、ワンウェイバルブ218を起動し、濃縮液体110をリザーバ108及びチャネル222からディフューザ部品112に向けて吐き出させるのに十分である。実際
図3Bでは、点で示される濃縮液体110がディフューザ部品112内にも現れている。圧力が解放されると、ワンウェイバルブ228は閉じ、計量された濃縮液体がディフューザ部品112内に供給される。
【0071】
図3A及び
図3Bによれば、次のことが理解される。すなわち、VCD104/104Aは、計量された濃縮液体110がディフューザ部品112内に供給されるときに気化デバイス102内に配置されるが、ディフューザ部品112はVCD104/104Aの統合部品なので、ディフューザ部品112は気化デバイス102の一部ではない。より具体的には、計量された濃縮液体110は、気化デバイス102内に配置されるVCD104/104Aからなくならない。しかしながら、計量された濃縮液体110は、気化デバイス102によって気化される。
【0072】
図4Aから6Bは、別の実施の形態を示す。ここでは、計量ディスペンサ114はエアレスポンプである。典型的にはエアレスポンプは、液体を供給するために真空を発生させることによって動作する。従って、十分な密封と気密が必要である。前述のVCD104Aの回転ねじ式プランジャでは、プランジャシール212はネジ式プランジャ200の端部に取り付けられていた(又はネジ式プランジャ200の一部であった)。これに対しエアレスポンプでは、フローティングシールがリザーバ108の上端部を定義する。
【0073】
図4Aは組み立てられたVCD104Bの実施の形態を概念的に示し、
図4Bは対応する分解立体図である。ただし理解を容易にするため、縮尺は調整してある。少なくとも1つの実施の形態では、計量ディスペンサ114は、供給プランジャ400を与えられる。この供給プランジャ400に力が加えられる。供給プランジャ400は、頂部に押しボタン404を有する可動シャフト402を備える。
【0074】
可動シャフト402は、円周型の溝を有してもよい。これにより可動シャフト402は、供給プランジャ400がハウジング106内に受け入れられるときハウジングの一部と噛み合う皿ばね406と、能動的に結合する。図示される概念的な形態では、リザーバ108は、供給プランジャ400の内部壁408、フローティングシール412、及びポンプキャビティ414の頂部410によって与えられる。ポンプキャビティ414は、ポンプ頂部416及びポンプ底部418、ポンプ底部418に配置された第1のワンウェイバルブ420並びにポンプ頂部416にリザーバ108と流体連通可能に配置された第2のワンウェイバルブ422によって与えられる。
【0075】
供給プランジャ400の末端部424は、底部シート426と結合する。底部シート426は、下側環状壁428と噛み合うように構成される。下側環状壁428には、コイルスプリング430が取り付けられる。ポンプキャビティ414のスリーブ432が、コイルスプリング430の上で入れ子になって、コイルスプリング430の内側に沿って下向きに、下側環状壁428の表面と摺動可能に噛み合って配置される。スリーブ432は、ポンプ頂部416を与える。ポンプ頂部416の中に、第2のワンウェイバルブ422が配置される。静止状態でポンプキャビティ414は、少なくとも部分的には縦断面と初期高さ432とによって定義される、第1の容積を持つ。
【0076】
図5Aは、初期状態で静止状態のVCD104Bを示す。ポンプキャビティ414は、いくらかの濃縮液体500(濃縮液体110より少し大きい点で概念的に示す)で充填されている。ポンプキャビティの初期高さは、高さ434で示される。小さな力の矢印502で示されるように、押しボタン404に閾値力が加えられない限り、皿ばね406の所定の閾値に負けているので、供給プランジャ400は静止し続ける。
【0077】
図5Bでは、大きな力の矢印504で示されるように、閾値力以上の力が加えられている。従って皿ばね406は変形し、供給プランジャ400はディフューザ部品112に向けて縦方向に動くことができる。これにより、底部シート426を下側環状壁428に沿って動かし、ポンプキャビティ414内に圧力を発生させる。その結果、第1のワンウェイバルブ128/420が開き、濃縮液体500がポンプキャビティ414からディフューザ部品112内に解放される。大きな点506で示されるように、解放された濃縮液体506は、ディフューザ部品112内にある。コイルスプリング430は圧縮される。
【0078】
圧縮状態では、ポンプキャビティの高さが初期高さ432から第2の高さ508に縮小する。供給される濃縮液体108の体積は、初期高さ432から第2の高さ508への変化510に関係することが理解されるだろう。従ってVCD104Bに関し、断面積の異なる及び/又は第2の高さの異なる様々な実施の形態をデザインできる。これにより、異なる所定量の濃縮液体108を供給することができる。
【0079】
図6Aでは、
図5Bに示される閾値力が解放されている。その結果コイルスプリング430が伸びて、ポンプキャビティ414を初期状態に戻す。この動作により、ポンプキャビティ414内に真空が発生する。これにより、第1のワンウェイバルブ420が効率的に閉じ、第2のワンウェイバルブ422が開き、濃縮液体110をリザーバからポンプキャビティ414内に吸い出す。この真空はまた、濃縮液体500がリザーバ108からポンプキャビティに充填されると、フローティングシール412を下向きに吸い出す。
【0080】
図6Bに示されるように、初期状態に拡張して戻ると、第1のワンウェイバルブ420及び第2のワンウェイバルブ422は閉じる。そしてフローティングシール412は、ハウジング106内の新たな位置に移動する。位置の差600は、リザーバ108からポンプキャビティ414内に吸い出された濃縮液体110の体積を表す。第1のワンウェイバルブ420及び第2のワンウェイバルブ422は、フローティングシール412とともに、エラストマー(シリコンラバー、TRE、等)その他のフレキシブルで反発性の物質であってよい。これにより、一方向のみへの液体の流れが実現する。
【0081】
前述のように、VCD104/104Bは、濃縮液体110の正確かつ首尾一貫した計量供給を可能とするように構成される。これは、少なくとも部分的には、供給プランジャ400を運動させるための所定の力を必要とする閾値トリガによって実現される。
【0082】
少なくとも1つの実施の形態では、この閾値トリガは、可動シャフト402の周囲に配置された皿ばね406によって実現される。皿ばね406は、皿ばねワッシャ、円錐形皿ばね、ディスクスプリング、カップ型スプリングワッシャなどであってもよい(これらによって本発明の範囲を逸脱することはない)。より具体的には、皿ばね406は、少なくとも所定の力が加えられるまでは軸方向の負荷に対抗するものが事前に選択される。このような力が加えられると、皿ばね406は変形し、可動シャフト402の縦方向の運動が可能となる。この力が解放されると、皿ばね406は初期の形を取り戻す。これにより、可動シャフト402を初期状態に戻す。
【0083】
可動シャフト402(より具体的には、供給プランジャ400)の動きは、VCD104/104Bの全長に比べて小さいことが理解されるだろう。従って、皿ばね406を変形させるための最小の力は、供給プランジャ400の縦方向の起動が意図的かつ完全なものであることを保証するように選べることが理解されるだろう。
【0084】
代替的な皿ばね406として、少なくとも1つの実施の形態では、可動シャフト402は、円周型の溝を有してもよい。そしてスプリングを備える1つ以上のボール又はピンが、ハウジング106内にマウントされたスリーブから当該溝に向かって部分的に(又は当該溝内に)配置されてもよい。ボール及びピンの角度方向の配置並びにスプリングの力は、事前に選択された最小力が可動シャフト402の押しボタン404に加えられることを保証するように、そして供給プランジャ400の動きが意図的かつ完全なものであることを保証するように、事前に選ぶことができる。
【0085】
説明を簡単にするため
図4Aから6Bには示されないが、少なくとも1つの実施の形態では、VCD104/104Bのノズルは、
図2を参照して説明した内部チャネル及びノズルインサートを含んでもよいと理解されたい。
【0086】
前述の
図3A及び3Bを参照して説明したように、
図5Bから6B(特に
図6B)によれば、次のことが理解される。すなわち、VCD104/104Bは、計量された濃縮液体110/506がディフューザ部品112内に供給されるときに気化デバイス102内に配置されるが、ディフューザ部品112はVCD104/104Bの統合部品なので、ディフューザ部品112は気化デバイス102の一部ではない。より具体的には、計量された濃縮液体110/506は、気化デバイス102内に配置されるVCD104/104Bからなくならない。しかしながら、計量された濃縮液体110/506は、気化デバイス102によって気化される。
【0087】
要約すれば、少なくとも1つの実施の形態では、取外し可能な気化器カートリッジシステムが与えられる。このカートリッジシステムは、ハウジング106と、エアレスポンプと、ディフューザ部品112と、機械的閾値供給トリガ130と、を備える。エアレスポンプは、濃縮液体110のリザーバ108を備える。リザーバ108は、少なくとも部分的にはハウジング106内に配置される。機械的閾値供給トリガ130は、当該機械的閾値供給トリガ130が所定の量の濃縮液体110をディフューザ部品112内に供給するための力をエアレスポンプに与える前に、所定の閾値力が加えられなければならないように構成される。当該取外し可能な気化器カートリッジシステムは、気化デバイス102内に取外し可能に配置される。気化デバイス102は、ディフューザ部品112に近接する加熱部品802を与える。気化デバイス102は、供給トリガ130をさらに与える。供給トリガ130は、取外し可能な気化器カートリッジシステムの供給プランジャ132/200/400と噛み合うように構成される。
【0088】
気化器カートリッジシステム100の実施の形態(より具体的には、
図1-6Bに示されるVCD104)を説明したが、これに関連して、ポータブルな気化デバイス(有利には、VCD104を受け入れるように構成されたもの)により濃縮液体を気化する方法の実施の形態を、
図1-6Bに関連する
図7及び8A-8Dを参照して説明する。さらに
図7は、濃縮液体を気化する方法700の実施の形態を示すフローチャートである。そして
図8A-8Dは、要素を単純化し、少なくとも1つのVCD104に関連する気化方法を示す概念的なブロック図である。ここで説明する方法は説明する順番通りに実行する必要はないこと、さらに本発明に係る製品による服用方法の例示に過ぎないことを理解されたい。
【0089】
図示されるように、方法700は通常通り、ブロック702でユーザが第1のVCD104を受けるステップから始まる。その後ブロック704で、VCD104の少なくとも一部が気化デバイス102/800に挿入される。気化デバイスは少なくとも、受流ポート804に近接する加熱部品802と、供給トリガ806と、を備える。様々な実施の形態で、気化デバイス102は、少なくとも1つのカートリッジリーダ808と、制御器810と、電源8121と、を備えてもよい。制御器は例えば、少なくとも1つのマイクロプロセッサと、関連するメモリと、を備える中央演算装置(CPU)である。気化デバイス102はまた、少なくとも1つの空気取入口814と、空気通路によって相互接続された気化ポート816と、を備える。
【0090】
図8A-8Dに示される通り、少なくとも1つの実施の形態では、気化デバイス102は、カートリッジリーダ808を持つ。従って、方法700は選択的に、ブロック706でVCD104から識別子128を読み出す。制御器810は、加熱部品802の最適な加熱制御を特定するために、その場で又は無線ネットワークプロトコルで通信する遠隔システムの助けを借りて、識別子128を解釈する。
【0091】
ブロック710でユーザは、供給トリガ130/806を起動することにより、リザーバ108からの濃縮液体110の計量供給を開始する。その結果、
図8Bに示されるようにリザーバ108は、計測した量の濃縮液体110を第1のワンウェイバルブ118を通して排出し、ディフューザ部品112内に供給する
【0092】
図8Bに示されるように、ディフューザ部品及び保護スリーブ124は、気化デバイス102内に空気通路818を与える。空気は、空気通路818を通って気化デバイス102に入り、ディフューザ部品を通って加熱領域に導かれ、気化ポート816から排出する。より具体的には、VCD104は、気化デバイス102内に配置されると、空気通路に当たる部分を与える。
【0093】
図8Cに示されるように、濃縮液体110がVCD104のディフューザに供給されると、制御器810はブロック712で加熱部品802を起動する。少なくとも1つの実施の形態では、この加熱制御は、電源812から加熱部品802に供給される電流の量及び持続時間を制御することによって実現される。前述の様々な実施の形態において、制御器810は、特定の持続時間、熱の強さ、段階的な加熱及び冷却などに関し、加熱部品802を操作してもよい。少なくとも1つの実施の形態では、制御器810は、濃縮液体108の最大の気化を実現するために、識別子128に基づいて、最適な方法で加熱部品802を操作する。
【0094】
さらに
図8Cに示されるように、ディフューザ部品内の濃縮液体110は気化する。これは、より明るい線の丸110’及び点線の丸110’’で表される。気化ポートから排出する蒸気の流れ820は、気化した濃縮液体を含む。
【0095】
方法700では、判断714でユーザが望めば、現在挿入されているVCD104を再利用することができる。そのようにユーザが望んだ場合、方法700は、供給トリガを起動したままブロック710に戻る。
【0096】
方法700では、判断716でユーザが望めば、VCD104を取外し、第2のVCD104を組み込むことができる。新たな第2のVCD104が組み込まれると、方法700はブロック704に戻る。そして選択的なブロック706で、第2のVCD104から識別子128を読み出す選択的なステップが実行される。
【0097】
さらに加熱部品802に特定の制御をすることに加えて、少なくとも1つの実施の形態では、加熱部品802は、第1の濃縮液体108を特定の第1の温度まで加熱し、第2の濃縮液体108を特定の第2の温度まで加熱するように制御される。
【0098】
前述の通り、
図8Dから以下のことが分かる。すなわち、VCD104Aは、計量された濃縮液体110がディフューザ部品112内に供給されるときに気化デバイス102/800内に配置されるが、ディフューザ部品112はVCD104の統合部品なので、ディフューザ部品112は気化デバイス102の一部ではない。より具体的には、計量された濃縮液体110は、気化デバイス102内に配置されるVCD104からなくならない。しかしながら、計量された濃縮液体110は、気化デバイス102によって気化される。
【0099】
ここで示した様々な実施の形態は、ブラウザ拡張機能として証明を与えることに関するシステム及び方法のための装置、システム、メーカ文書等の説明である。いくつかの実施の形態では、インタフェース、アプリケーションブラウザ、ウィンドウ等を与えることができ、これによりコンピュータデバイスのユーザは、計算デバイスの振る舞いを命令することができる。
【0100】
さらに、上記の詳細な説明のある部分は、コンピュータメモリ内のデータビットの操作及び処理の形で示される。このような操作のステップは、物理量の操作を必要とする。一般に(必須ではないが)、これらの量は、他の操作と比較して、記憶、通信、結合が可能な電気又は磁気信号の形を取る。当業者は、これらの信号が一般的に、ビット、値、要素番号などと呼ばれることを理解するだろう。
【0101】
これらの用語はすべて適切な物理量と結びついており、これらの物理量に与えられる便宜的なラベルに過ぎないことが理解される。さらに、本明細書全体を通じて、「処理」「評価」「受信」「出力」等の用語は、コンピュータシステムのメモリ内で物理(電気)量として示されるデータを操作する、及び、コンピュータシステムのメモリ内の物理量として同様に示される他のデータに変換する、コンピュータシステム(又は同様の電気的な計算デバイス)の動作及びプロセッサを指すことを理解されたい。
【0102】
本発明はまた、本明細書に記載された操作を実行する装置に関する。特にこの装置は、以下に示されるような必要とされる目的のために構成されてよい。あるいはこの装置は、電気的命令を記憶するのに適したコンピュータ読み取り可能な記録媒体上でコンピュータ内に記憶された1つ以上のプログラムによって選択的に適用又は再設定される汎用コンピュータであってもよい。
【0103】
本発明の範囲を逸脱することなく、上記の方法、システム及び構造の変形が可能である。上記の説明に含まれる及び/又は添付図面に示される内容は例示であり、限定でないことに注意されたい。実際、当業者には明らかなように、多くの他の実施の形態も実施及び実行が可能である。特許請求の範囲は、上記の実施の形態に限定されず、請求項及びその均等物の文言にのみ限定される。