(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024005105
(43)【公開日】2024-01-17
(54)【発明の名称】旅行プラン作成支援システム、旅行プラン作成支援プログラム、旅行プラン作成支援方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/14 20120101AFI20240110BHJP
G06Q 50/10 20120101ALI20240110BHJP
【FI】
G06Q50/14
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022105132
(22)【出願日】2022-06-29
(71)【出願人】
【識別番号】522203112
【氏名又は名称】株式会社スキム
(74)【代理人】
【識別番号】100137338
【弁理士】
【氏名又は名称】辻田 朋子
(72)【発明者】
【氏名】キム セヒョン
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC12
5L049CC26
(57)【要約】 (修正有)
【課題】ユーザが投稿した旅行プランを参考にして、他のユーザが簡便に自身の旅行プランを作成する旅行プラン作成支援システム、旅行プラン作成支援方法及び旅行プラン作成支援プログラムを提供する。
【解決手段】サーバと、複数のユーザ端末と、複数の事業者端末とが、ネットワークを介して通信可能旅行プラン作成支援システムにおいて、サーバ10は、投稿ユーザから旅行プラン情報の登録を受け付けると、旅行プラン情報と投稿ユーザのユーザ情報と紐づけて登録する旅行プラン情報登録手段13と投稿ユーザとは異なる利用ユーザから旅行プラン情報を編集可能な状態で複製を受け付け、複製された旅行プラン情報は、投稿ユーザのユーザ情報と紐づける旅行プラン情報複製手段14と、を備える。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
旅行プラン作成支援システムであって、
前記システムは、旅行プラン情報登録手段と、旅行プラン情報複製手段と、を備え、
前記旅行プラン情報登録手段は、投稿ユーザから旅行プラン情報の登録を受け付ける手段であり、
前記旅行プラン情報は、前記投稿ユーザのユーザ情報と紐づけて登録され、
前記旅行プラン情報複製手段は、前記投稿ユーザとは異なる利用ユーザから前記旅行プラン情報を編集可能な状態で複製を受け付ける手段であり、
複製された前記旅行プラン情報は、前記投稿ユーザのユーザ情報と紐づけられる、
旅行プラン作成支援システム。
【請求項2】
前記システムは、さらに複製報酬登録手段を備え、
前記複製報酬登録手段は、前記旅行プラン情報複製手段が前記旅行プラン情報の複製を受け付けた後、複製報酬情報を登録する手段であり、
前記複製報酬情報は、報酬に関する情報と、当該旅行プラン情報に紐づけられた前記投稿ユーザのユーザ情報と、を含む、
請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記旅行プラン情報は、当該旅行プラン情報が複製されたものであるか否かを示す情報を含み、
前記複製報酬登録手段は、複製が要求された前記旅行プラン情報が、複製されたものでないことを示す情報を含む場合に、前記複製報酬情報の登録を行う手段である、
請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
前記旅行プラン情報複製手段は、複製された前記旅行プラン情報の編集画面を前記利用ユーザのユーザ端末に表示処理する、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記旅行プラン情報は、前記旅行プラン情報複製手段により複製する複製可能情報と、複製しない複製不可情報と、を含み、
前記旅行プラン情報複製手段は、前記旅行プラン情報に含まれる前記複製可能情報が反映された編集画面を前記利用ユーザのユーザ端末に表示処理する、
請求項4に記載のシステム。
【請求項6】
前記システムは、さらに訪問認証キー発行手段と、訪問登録手段を備え、
前記訪問認証キー発行手段は、事業者から訪問認証キーの発行の要求を受け付けると、訪問認証識キーを発行する手段であり、
前記訪問登録手段は、訪問ユーザから、前記訪問認証キーの入力を受け付けると、前記訪問ユーザのユーザ情報と、訪問報酬情報と、を紐づけて登録する手段である、
請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
旅行プラン作成支援プログラムであって、
コンピュータを、
旅行プラン情報登録手段と、旅行プラン情報複製手段と、として動作させ、
前記旅行プラン情報登録手段は、投稿ユーザから旅行プラン情報の登録を受け付ける手段であり、
前記旅行プラン情報は、前記投稿ユーザのユーザ情報と紐づけて登録され、
前記旅行プラン情報複製手段は、前記投稿ユーザとは異なる利用ユーザから前記旅行プラン情報を編集可能な状態で複製を受け付ける手段であり、
複製された前記旅行プラン情報は、前記投稿ユーザのユーザ情報と紐づけられる、
旅行プラン作成支援プログラム。
【請求項8】
旅行プラン作成支援方法であって、
コンピュータが、
旅行プラン情報登録ステップと、旅行プラン情報複製ステップと、を実行し、
前記旅行プラン情報登録ステップは、投稿ユーザから旅行プラン情報の登録を受け付けるステップであり、
前記旅行プラン情報は、前記投稿ユーザのユーザ情報と紐づけて登録され、
前記旅行プラン情報複製ステップは、前記投稿ユーザとは異なる利用ユーザから前記旅行プラン情報を編集可能な状態で複製を受け付けるステップであり、
複製された前記旅行プラン情報は、前記投稿ユーザのユーザ情報と紐づけられる、
旅行プラン作成支援方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、旅行プランの作成を容易に行うことができるシステム、プログラム、及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
旅行へ行く際に、事前に旅行プランを練ることは一般的に行われている。旅行プランは、目的地の設定、予算の設定、出発時間の設定、目的地までの行程、各場所の滞在時間、宿の予約、宿までの行程、持ち物リストの作成、買い物リストの作成など、決めなければならないことが多岐に渡る。また、旅行に関する情報は、キュレーションサイトや旅行サービスのサイトなど膨大な情報があり、その中から情報を取捨選択して自身の旅行プランを作成するのは時間と労力がかかるものであった。
【0003】
近年では、自身で旅行プランを作成せずに、旅行プランの提案を行ってくれるシステムについて開発が進められている。
例えば、特許文献1には、ユーザがアカウントを登録しているソーシャルネットワーキングサービスからユーザの嗜好を収集し、当該嗜好を分析して旅行の行先や行程を含む旅行プランを作成するシステムが記載されている。
また、特許文献2には、画像情報に対応する撮影場所を特定し、当該撮影場所を目的地とする旅行プランを生成する旅行プラン生成装置について記載されている。
特許文献3には、地図上のユーザが閲覧しているエリアに関するエリア情報の取得手段と、一つ以上のスポットの位置情報を含む旅行プランを格納する格納手段によって格納された旅行プランに対し、前記取得手段によって取得されたエリア情報との合致度を算出する算出手段と、前記算出手段によって算出された合致度に基づいて、前記格納手段によって格納された旅行プランを出力する手段を備える旅行プラン出力システムが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2022-072414号公報
【特許文献2】特開2019-008696号公報
【特許文献3】特開2016-071481号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述の通り、膨大な情報の中からユーザ自身が望む旅行プランを作成するためには大変労力がかかるものであるが、自分の都合に合わせて自由にプランを組み立てられる魅力もある。
【0006】
上記システムは、自動で旅行プランを提案、計画してくれるものであり、簡便性という観点から優れたものであるが、ユーザが自分自身でプランを修正、編集できるものではなかった。
【0007】
また、近年では、SNSの発展に伴い個人レベルで情報を発信することが容易となり、情報収集にあたって、インフルエンサーの投稿を参考にする事例も増えてきている。旅行プランの作成にあたっても、実際に目的の旅行地に向かった旅行者の行程や感想を参考にしたいという需要が存在する。
上記システムは、自身の趣向や、予めシステム内に格納された情報に基づいて旅行プランを提案するものであり、他者が実施した旅行行程やその感想を参照できるものではなかった。
【0008】
したがって、本発明は、ユーザが投稿した旅行プランを参照して、他のユーザが簡便に自身の旅行プランを作成することができるシステムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記課題を解決する本発明は、
旅行プラン作成支援システムであって、
前記システムは、旅行プラン情報登録手段と、旅行プラン情報複製手段と、を備え、
前記旅行プラン情報登録手段は、投稿ユーザから旅行プラン情報の登録を受け付ける手段であり、
前記旅行プラン情報は、前記投稿ユーザのユーザ情報と紐づけて登録され、
前記旅行プラン情報複製手段は、前記投稿ユーザとは異なる利用ユーザから前記旅行プラン情報を編集可能な状態で複製を受け付ける手段であり、
複製された前記旅行プラン情報は、前記投稿ユーザのユーザ情報と紐づけられる。
【0010】
本発明のシステムは、ユーザが投稿した旅行プランを、他のユーザが編集可能に複製して使用することができる。このように、旅行プランを二次利用することで、簡便に旅行プランを作成することができる。
【0011】
本発明の好ましい形態では、
前記システムは、さらに複製報酬登録手段を備え、
前記複製報酬登録手段は、前記旅行プラン情報複製手段が前記旅行プラン情報の複製を受け付けた後、複製報酬情報を登録する手段であり、
前記複製報酬情報は、前記旅行プラン情報の複製に対して与えられる報酬に関する情報と、当該旅行プラン情報に紐づけられた前記投稿ユーザのユーザ情報と、を含む。
【0012】
本発明のシステムは、ユーザが投稿した旅行プランを、他のユーザが複製して利用した場合には、旅行プランを投稿した投稿ユーザに報酬が支払われる。これにより、投稿ユーザにとってはより優れた旅行プランを投稿するモチベーションが増大し、優れた旅行プランの投稿数が増大する。旅行プランを利用する利用ユーザにとっては、より自身の都合に適合した旅行プランを利用することが可能となる。
【0013】
本発明の好ましい形態では、前記旅行プラン情報は、当該旅行プラン情報が複製されたものであるか否かを示す情報を含み、
前記複製報酬登録手段は、複製が要求された前記旅行プラン情報が、複製されたものでないことを示す情報を含む場合に、前記複製報酬情報の登録を行う手段である。
【0014】
本発明のシステムは、既に二次利用された旅行プラン情報が複製された場合(三次利用)であっても、二次利用者に報酬は支払われない。これにより、旅行プランの原作者による投稿のモチベーションを維持することができる。
【0015】
本発明の好ましい形態では、前記旅行プラン情報複製手段は、複製された前記旅行プラン情報の編集画面を前記利用ユーザのユーザ端末に表示処理する。
【0016】
本発明のシステムは、複製を要求した利用ユーザのユーザ端末に複製された旅行プラン情報を編集する画面が表示されるため、より簡便に旅行プランの編集を行うことができる。
【0017】
前記旅行プラン情報は、前記旅行プラン情報複製手段により複製する複製可能情報と、複製しない複製不可情報と、を含み、
前記旅行プラン情報複製手段は、前記旅行プラン情報に含まれる前記複製可能情報が反映された編集画面を前記利用ユーザのユーザ端末に表示処理する。
【0018】
本発明のシステムは、旅行プラン情報に含まれる個人情報や著作権が伴う写真情報等の複製不可情報については複製を行わずに、旅行の行程等の複製可能情報が反映された編集画面を表示することができる。
【0019】
本発明の好ましい形態では、
前記システムは、さらに訪問認証キー発行手段と、訪問登録手段を備え、
前記訪問認証キー発行手段は、事業者から訪問認証キーの発行の要求を受け付けると、訪問認証識キーを発行する手段であり、
前記訪問登録手段は、訪問ユーザから、前記訪問認証キーの入力を受け付けると、前記訪問ユーザのユーザ情報と、訪問報酬情報と、を紐づけて登録する手段である。
【0020】
本発明のシステムは、観光地やご当地の施設等を運営する事業者が、訪問を認証するための訪問認証キーを発行することができ、実際に現地に訪問したユーザが訪問認証キーを用いて訪問認証を行うことで、当該ユーザに報酬が支払われる。
これにより、事業者は観光客を誘致するきっかけを作ることができる。ユーザにとっては、様々な観光地等へ足を運ぶことで報酬を得ることができ、旅行、観光のモチベーションが増大することになる。
【0021】
前記課題を解決する本発明は、
旅行プラン作成支援プログラムであって、
コンピュータを、
旅行プラン情報登録手段と、旅行プラン情報複製手段と、として動作させ、
前記旅行プラン情報登録手段は、投稿ユーザから旅行プラン情報の登録を受け付ける手段であり、
前記旅行プラン情報は、前記投稿ユーザのユーザ情報と紐づけて登録され、
前記旅行プラン情報複製手段は、前記投稿ユーザとは異なる利用ユーザから前記旅行プラン情報を編集可能な状態で複製を受け付ける手段であり、
複製された前記旅行プラン情報は、前記投稿ユーザのユーザ情報と紐づけられる。
【0022】
本発明のプログラムは、ユーザが投稿した旅行プランを、他のユーザが編集可能に複製して使用することができる。このように、旅行プランを二次利用することで、簡便に旅行プランを作成することができる。
【0023】
前記課題を解決する本発明は、
旅行プラン作成支援方法であって、
コンピュータが、
旅行プラン情報登録ステップと、旅行プラン情報複製ステップと、を実行し、
前記旅行プラン情報登録ステップは、投稿ユーザから旅行プラン情報の登録を受け付けるステップであり、
前記旅行プラン情報は、前記投稿ユーザのユーザ情報と紐づけて登録され、
前記旅行プラン情報複製ステップは、前記投稿ユーザとは異なる利用ユーザから前記旅行プラン情報を編集可能な状態で複製を受け付けるステップであり、
複製された前記旅行プラン情報は、前記投稿ユーザのユーザ情報と紐づけられる。
【0024】
本発明の方法によれば、ユーザが投稿した旅行プランを、他のユーザが編集可能に複製して使用することができる。このように、旅行プランを二次利用することで、簡便に旅行プランを作成することができる。
【発明の効果】
【0025】
本発明は、ユーザが投稿した旅行プランを他のユーザが二次利用することで、簡便に旅行プランを作成することができる。
本発明の好ましい形態によれば、旅行プランを投稿する投稿ユーザは、投稿した旅行プラン情報が二次利用されることで報酬を得ることができ、優れた旅行プラン情報の投稿を行うモチベーションを維持、又は向上させることができる。一方、二次利用をする利用ユーザにとっては、優れた投稿が増大することで、より自分に合った適切な旅行プランを選択することができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【
図1】一実施形態のシステムの構成を示すブロック図である。
【
図2】一実施形態のサーバの機能ブロック図である。
【
図4】一実施形態の旅行プラン情報の登録から複製報酬情報の登録までの処理を示すシーケンス図である。
【
図5】一実施形態の旅行プラン情報登録画面である。
【
図6】一実施形態の旅行プラン情報登録画面である。
【
図7】一実施形態の旅行プラン情報閲覧画面である。
【
図8】一実施形態のシステムに係る、報酬が支払われる場合と支払われない場合の説明図である。
【
図10】一実施形態の訪問認証キーの発行から訪問情報登録までの処理の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、図面を用いて、本発明について詳細にする。なお、以下に示す実施形態は本発明の一例であり、本発明を以下の実施形態に限定するものではなく、様々な構成を採用することもできる。
【0028】
例えば、本実施形態では、旅行プラン作成支援システムの構成、動作等について説明するが、実行される方法、装置、コンピュータプログラム等によっても、同様な効果を奏することができる。本実施形態におけるプログラムは、コンピュータが読み取り可能な非一過性の記憶媒体として提供されてもよいし、外部のサーバからダウンロード可能に提供されてもよい。
本実施形態では、サーバコンピュータに旅行プラン作成支援プラグラムを起動させることで旅行プラン作成支援システムを実現する場合について説明する。
【0029】
本発明は、旅行プランを投稿するユーザ(以下、投稿ユーザという)により投稿された旅行プランを、他のユーザ(以下、利用ユーザという)の要求により、利用ユーザが編集可能な状態で複製することができるシステムに関する。
ここで、前記投稿ユーザ、及び利用ユーザは、説明の便宜上区別しているに過ぎず、投稿ユーザが利用ユーザとなり、利用ユーザが投稿ユーザとなることがあり得る。
【0030】
(1)システム構成
図1は、一実施形態に係るシステムの構成を示すブロック図である。
図1に示すように、旅行プラン支援作成システム0は、サーバ10、ユーザ端末20、事業者端末30を備える。
サーバ10、ユーザ端末20、事業者端末30は、ネットワークNWを介して通信可能に構成されている。ネットワークNWは、本実施形態ではIP(Internet Protocol)ネットワークであるが、通信プロトコルの種類に制限はなく、更に、ネットワークの種類、規模にも制限はない。
【0031】
サーバ10としては、汎用のサーバ向けのコンピュータやパーソナルコンピュータ等を利用することが可能である。また、複数のコンピュータを用いてサーバ10を構成することも可能である。ユーザ端末20及び事業者端末30として、スマートフォンやタブレット端末、パーソナルコンピュータ、ウェアラブルデバイス等を利用することができる。なお、ユーザ端末20及び事業者端末30は、サーバ10に対してリクエストを行い、レスポンスを受け取るためのプラットフォーム・アプリケーションを有する。
【0032】
本実施形態では、上述したプラットフォーム・アプリケーションが、ウェブアプリケーションとして提供される場合について説明する。そのため、ユーザ端末20及び事業者端末30は、ウェブブラウザを介してプラットフォーム・アプリケーションにアクセスすることができる。ユーザ端末20及び事業者端末30は、プラットフォーム・アプリケーションをネイティブアプリの態様で有していてもよい。
【0033】
(2)ハードウェア構成
サーバ10は、ハードウェア構成として、処理部と、記憶部と、通信部と、を備える。
【0034】
処理部は、CPU(Central Processing Unit)等の1又は2以上のプロセッサを含み、本発明に係る旅行プラン作成支援プラグラム、OS(Operating System)やウェブブラウザ、その他のアプリケーションを実行することで、サーバ10の動作処理全体を制御する。
【0035】
記憶部は、HDD(Hard Disk Drive)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等であって、本発明に係る旅行プラン作成支援プログラム及び、処理部がプログラムに基づき処理を実行する際に利用するデータ等を記憶する。
処理部が記憶部に記憶されている旅行プラン作成支援プログラムに基づき処理を実行することで、後述する機能構成が実現される。
通信部は、ネットワークNWとの通信制御を実行して、サーバ10を動作させるために必要な入力や、動作結果に係る出力を行う。
【0036】
端末(ユーザ端末20、事業者端末30)のハードウェア構成として、処理部と、記憶部と、通信部と、入力部と出力部を備える。
【0037】
端末の処理部は、CPU等の1以上のプロセッサを含み、端末の動作処理全体を制御する。端末の記憶部は、HDD、ROM、RAM等であって、サーバ10にアクセスするためのアプリケーション等を記憶する。端末の通信部は、ネットワークNWとの通信を制御する。端末の入力部は、タッチパネル、マウス、及びキーボード等であって、ユーザによる操作要求を処理部に入力する。出力部は、ディスプレイ等であって、処理部の処理の結果等を表示する。
【0038】
(3)サーバ10の機能構成要素
図2に示す通り、本実施形態に係るサーバ10は、機能構成要素として、記憶手段11、ユーザ登録受付手段12、旅行プラン情報登録手段13、旅行プラン情報複製手段14、複製報酬登録手段15、訪問認証キー発行手段16、訪問登録手段17を備える。
【0039】
記憶手段11は、ユーザ情報、旅行プラン情報、複製報酬情報、訪問報酬情報、訪問情報を格納する。なお、これらの全部は、記憶手段11に格納されてもよいし、これらの一部又は全部が、別の記憶手段に格納されてもよい。
【0040】
ユーザ情報は、サービスを利用するユーザを示す情報である。本実施形態では、ユーザ情報は、ユーザID、ユーザ名、ステータスを含む。
【0041】
旅行プラン情報は、ユーザが作成した旅行プランを示す情報である。本実施形態では、旅行プラン情報として、プランID、投稿ユーザのユーザID、旅行の行程、複製の有無を含む。
旅行の行程としては、出発地、目的地、移動手段、出発時刻、及び到着時刻等が例示できる。旅行の行程は、複数の出発地、目的地、移動手段、出発時刻、到着時刻を含むこともできる。また、旅行プラン情報として、予算、持ち物リスト、買い物リスト、旅行の際の注意点、及び旅行後の感想等を含むこともできる。
【0042】
複製の有無とは、当該旅行プラン情報が、複製されたものであるか否かを示す情報である。例えば、当該旅行プラン情報がオリジナルであることを示す情報を含む場合や、複製されたものであることを示す情報を含まない場合には、当該旅行プラン情報は複製されたものでないと判別する。一方、当該旅行プラン情報がオリジナルでないことを示す情報を含む場合や、複製されたものであることを示す情報を含む場合には、当該旅行プラン情報は複製されたものであると判別する。
旅行プラン情報が、複製されたものである場合には、当該旅行プラン情報は、複製元である旅行プラン情報と紐づけられた投稿ユーザのユーザIDを含む。
【0043】
本実施形態では、旅行プラン情報には、旅行プラン情報複製手段14により複製する複製可能情報と、複製しない複製不可情報が含まれる。
複製可能情報としては、上述した旅行の行程、予算、持ち物リスト、買い物リスト等が例示できる。
複製不可情報とは、個人情報保護の観点から複製しない情報、著作権の観点から複製しない情報、及び複製する意義がない情報等、複製することに諸問題がある情報や、複製する意義の無い情報を含む。複製不可情報としては、例えば、旅行後の感想、個人が特定される情報、著作権を伴う写真データ等が例示できる。
【0044】
ユーザ登録受付手段12は、ユーザ端末20からユーザ情報の登録を受け付ける手段である。ユーザ登録受付手段12は、ユーザ情報の登録を受け付けると、記憶手段11にユーザ情報を記憶する。本実施形態において、ユーザ登録受付手段12は、ユーザ端末20に表示されたユーザ情報登録画面において、ユーザ情報の入力を受け付ける。
【0045】
旅行プラン情報登録手段13は、ユーザから、旅行プラン情報の登録を受け付ける手段である。旅行プラン情報登録手段13は、旅行プラン情報の登録を受け付けると、旅行プラン情報と、当該旅行プラン情報の登録をしたユーザのユーザ情報とを紐づけて記憶手段11に記憶する。本実施形態において、旅行プラン情報登録手段13は、ユーザ端末20に表示された旅行プラン情報登録画面において、旅行プラン情報の入力を受け付ける。
【0046】
旅行プラン情報複製手段14は、旅行プラン情報を登録した投稿ユーザとは異なる利用ユーザから、前記旅行プラン情報を編集可能な状態で複製を受け付ける手段である。本実施形態では、旅行プラン情報複製手段14は、利用ユーザのユーザ端末20に表示された、他のユーザが登録した旅行プランを示す登録旅行プラン表示画面において、旅行プラン情報の複製の要求を受け付ける。前記旅行プラン情報複製手段14は、複製の要求を受け付けると、複製された前記旅行プラン情報が反映した編集画面を前記利用ユーザのユーザ端末20に表示処理する。
複製された旅行プラン情報は、複製元の旅行プラン情報を登録した投稿ユーザのユーザ情報と紐づけられて記憶手段11に記憶される。
【0047】
本実施形態では、前記旅行プラン情報複製手段14は、前述した旅行プラン情報に含まれる複製可能情報が反映された編集画面を利用ユーザのユーザ端末に表示処理する。言い換えれば、旅行プラン情報のうち編集不可情報は、旅行プラン情報複製手段14が表示処理する編集画面に反映されない。
【0048】
訪問認証キー発行手段16は、事業者から訪問認証キーの発行の要求を受け付けると、訪問認証キーを発行する手段である。本実施形態では、訪問認証キー発行手段16は、事業者端末30に表示された訪問認証キー発行画面において、訪問認証キーの発行の要求を受け付けて、訪問認証キーを発行する。
【0049】
訪問認証キーとは、ユーザが観光地やご当地の施設への訪問したことを示す訪問情報の登録を認証するための情報である。
【0050】
訪問登録手段17は、観光地やご当地の施設に訪問したユーザ(以下、訪問ユーザという)から、前記訪問認証キーの入力を受け付けると、前記訪問ユーザのユーザ情報と、訪問報酬情報とを紐づけて登録する手段である。
本実施形態では、訪問認証キーは、QRコード(登録商標、以下省略)に格納されている。訪問ユーザは、ユーザ端末20を用いて、現地に設置されたQRコードを読み取ると、対応する訪問認証キーがサーバ10の訪問登録手段17に送信される。訪問登録手段17は、訪問認証キーを受け付けると、訪問ユーザのユーザ情報と、訪問報酬情報とを含む訪問情報を記憶手段11に記憶する。
訪問報酬情報は、訪問ユーザの訪問に基づく報酬を示す情報であり、訪問先IDと、訪問先名称と、報酬額と、訪問認証キーを含む。
訪問情報とは、訪問ユーザが観光地やご当地の施設を訪問したことを示す情報であり、本実施形態では、訪問先名称と、報酬額と、訪問ユーザのユーザIDを含む。
【0051】
(4)旅行プラン情報の登録から複製報酬登録までの流れ
(4-1)データ構成図
図3は、本実施形態における記憶手段11が格納する情報の一例を示す図面である。
図3(a)は、本実施形態におけるユーザ情報のデータ構成例を示す。ユーザ情報は、ユーザID、ユーザ名、ステータスと、を有するユーザ情報を格納する。
【0052】
図3(b)は、旅行プラン情報のデータ構成例を示す。旅行プラン情報は、プランIDにより特定され、投稿ユーザのユーザIDと紐づいている。また、出発地、目的地、移動手段、出発時刻、到着時刻等の旅行の行程と、複製の有無を含む。
その旅行プラン情報が複製である場合には、当該旅行プラン情報は、複製元となる旅行プラン情報のプランIDと、複製元のユーザID(投稿ユーザのユーザID)を含む。
【0053】
図3(c)は、複製報酬手段のデータ構成例を示す。複製報酬情報は、複製元となる旅行プラン情報のプランID、複製元の旅行プラン情報の投稿ユーザのユーザID、複製者が登録した旅行プラン情報のプランID、複製者である利用ユーザのユーザID、報酬額を含む。
【0054】
(4-2)処理の流れ
図4に、旅行プラン情報の登録から複製報酬情報の登録までの処理を示すシーケンス図を示す。
図5~
図7に開発中の画面の一例を示す。
【0055】
図4における投稿ユーザ端末20Aは、旅行プラン情報を投稿する投稿ユーザが使用するユーザ端末の便宜上の名称である。また、利用ユーザ端末20Bは、投稿された旅行プラン情報を複製して利用する利用ユーザが使用するユーザ端末の便宜上の名称である。
【0056】
投稿ユーザ及び利用ユーザは、各ユーザ端末からユーザ情報登録画面にアクセスしてユーザ情報を入力し、記憶手段11に各ユーザ情報が登録されているものとする。
【0057】
ステップS100にて、投稿ユーザは、旅行プラン情報登録画面(
図5、
図6参照)から、各項目の入力を行う。
ステップS101にて、旅行の行程等の入力を終え、「登録」ボタン(図示せず)を押すことで、入力した旅行プラン情報がサーバ10に送信される。ステップS102にて、旅行プラン情報登録手段13は、プランIDを発行し、当該プランIDと投稿ユーザのユーザID、及び入力した旅行の行程等を含む旅行プラン情報を登録する。
登録された旅行プラン情報は、ユーザ端末20のウェブブラウザを介してサーバ10にアクセスすることで閲覧することができる。
【0058】
ステップS103にて、利用ユーザが利用ユーザ端末20を用いてサーバ10にアクセスすることで、サーバ10は、利用ユーザ端末20に登録旅行プラン表示画面を表示処理する(
図7参照)。
ステップS104にて、利用ユーザは、登録旅行プラン表示画面内の「複製」ボタン(図示せず)を押すことで、ステップS105にて、利用ユーザ端末20Bはサーバ10に、当該旅行プラン情報の複製要求を送信する。
ステップS106にて、サーバ10の旅行プラン情報複製手段14は、複製要求を受け付けた旅行プラン情報を複製し、ステップS107にて複製された旅行プラン情報を編集するための編集画面を利用ユーザ端末20Bに表示処理する。本実施形態において、編集画面は、旅行プラン情報登録画面と同一のユーザインタフェースである。旅行プラン情報登録画面ではブランクとなっていた項目が、編集画面では複製された旅行プラン情報に基づいて予め入力されている。
【0059】
本実施形態において、旅行プラン情報複製手段14は、旅行プラン情報に複製不可情報が含まれている場合には、当該複製不可情報は複製しない。すなわち、複製された旅行プラン情報は、複製不可情報を含まない。言い換えれば、複製された旅行プラン情報は、複製可能情報を含む。
複製可能情報及び複製不可情報は、予めサーバ10の管理者が設定することができる。具体的には、
図5及び
図6に示される項目ごとに、複製可能情報とするか複製不可情報とするかを設定することができる。
例えば、
図6の「タイトル」、「場所」、「URL」、「到着時刻」、「出発時刻」、「移動手段」、「内容」に入力される情報は複製可能情報とし、「画像添付」に入力される情報は複製不可情報とすることができる。。
また、投稿ユーザ自身が、各項目を複製可能とするか、複製不可とするかを選択することができる形態であってもよい。
【0060】
ステップS108にて、利用ユーザは、編集画面から各項目を任意に編集した後、「登録」ボタンを押し、ステップ109にて、旅行プラン情報がサーバ10に送信される。ステップS110にて、サーバ10の旅行プラン情報登録手段13は、複製された旅行プラン情報を登録する。複製された旅行プラン情報には、複製元の旅行プラン情報のプランIDと、投稿ユーザのユーザIDが含まれる。また、複製された旅行プラン情報には、当該旅行プラン情報が複製されたものであることを示す情報を含む。
【0061】
次いで、ステップS111にて、複製報酬登録手段15は、複製元である旅行プラン情報のプランID、当該旅行プラン情報を投稿した投稿ユーザのユーザID、複製先の旅行プラン情報のプランID、利用ユーザのユーザID、及び複製元である旅行プラン情報の複製に基づく投稿ユーザに与えられる報酬額に関する情報を含む、複製報酬情報を登録する。次いでステップS112にて、サーバ10は、複製報酬情報が登録された旨の通知を投稿ユーザ端末20Aに送信する。
【0062】
本発明のシステムは、他のユーザの旅行プランを利用したいユーザは、旅行プランを複製、編集することで、簡便に自身の都合に合わせた旅行プランを作成することができる。また、旅行プランを登録したユーザは、自身の旅行プランが複製することで、報酬を得ることができる。
【0063】
本実施形態では、複製された旅行プラン情報に基づく旅行プラン情報の登録があった後に、複製報酬情報を登録する形態について説明したが、本発明のシステムは、これに限定されない。
【0064】
旅行プラン情報複製手段14は、利用ユーザから旅行プラン情報を編集可能な状態での複製を受け付ける手段であればよい。旅行プラン情報複製手段14は、好ましくは複製された旅行プラン情報が反映された編集画面を利用ユーザのユーザ端末に表示する。
より好ましくは、旅行プラン情報複製手段14は、旅行プラン情報に含まれる複製可能情報が反映された編集画面を前記利用ユーザのユーザ端末に表示処理する。
【0065】
旅行プラン情報は、少なくとも当該旅行プランを登録した投稿ユーザのユーザ情報と紐づけられて登録されていればよい。好ましくは、旅行プラン情報は投稿ユーザのユーザIDと紐づけられて登録される。
ユーザIDは、ユーザ自身が入力したユーザIDであってもよい。また、ユーザ登録受付手段12がユーザ情報の登録を受け付けたときに、ユーザIDを発行する形態であってもよい。
【0066】
複製された旅行プラン情報は、少なくとも投稿ユーザのユーザ情報と紐づいていればよい。これにより、複製に基づく報酬を受けることができるユーザを判別することができる。
複製された旅行プラン情報は、好ましくは複製されたものであることを示す情報を含む。これにより、後述する旅行プランの三次利用に基づく二次利用者への報酬の付与を防止することができる。
【0067】
複製された旅行プラン情報は、好ましくは複製元の旅行プラン情報と紐づけられている。これにより、複製元の旅行プラン情報がどの程度複製されたか、どのようなプロフィールを有するユーザに利用されたか、統計を取ることができる。投稿ユーザは、統計を確認して今後の旅行プランの作成に活かすことができる。
【0068】
複製報酬登録手段15は、複製要求を受け付けた後に複製報酬情報を登録する手段であればよく、旅行プラン情報を複製した後、及び、複製された旅行プラン情報の編集画面を利用ユーザのユーザ端末に表示処理した後等に、複製報酬情報を登録してもよい。
【0069】
複製報酬情報は、少なくとも旅行プラン情報の複製に対して与えられる報酬に関する情報と、当該旅行プラン情報に紐づけられた前記投稿ユーザのユーザ情報と、を含めばよい。
【0070】
ユーザに付与される報酬は、特に限定されない。報酬としては、例えば、現金、ポイント、電子通貨、その他特典等が例示できる。報酬は、一律であってもよく、投稿ユーザの旅行プラン情報が複製された数に応じて変動してもよい。
【0071】
(4-3)本実施形態に係るシステムの複製報酬について
図8に、本実施形態に係るシステムにおいて、複製報酬が支払われる場合と支払われない場合を説明する説明図を示す。
【0072】
本実施形態に係るシステムは、複製された旅行プラン情報(二次利用)を、さらに複製すること(三次利用)が可能であるが、この場合、二次利用者には、報酬が支払われない。
投稿ユーザAは、旅行プラン情報Aを登録し、利用ユーザBは、旅行プラン情報Aを複製し旅行プラン情報Bを作成する。この場合、投稿ユーザAには複製に基づく報酬が支払われる。利用ユーザCが、旅行プラン情報Bをさらに複製し、旅行プラン情報Cを作成することが可能であるが、この場合、旅行プラン情報Bを登録した利用ユーザBには、報酬が支払われない。
一方、利用ユーザCが旅行プラン情報Aを複製して旅行プラン情報Cを作成した場合には、投稿ユーザAに報酬が支払われる。
【0073】
すなわち、本実施形態に係るシステムは、旅行プラン情報の原作者である投稿ユーザに報酬が支払われ、複製された旅行プラン情報をさらに他のユーザが複製しても、複製した旅行プラン情報を登録した利用ユーザには報酬が支払われない。
【0074】
システムの機能構成の観点から説明すると、複製報酬登録手段15は、複製が要求された前記旅行プラン情報が、複製されたものでないことを示す情報を含む場合に、前記複製報酬情報の登録を行う手段である。言い換えれば、複製報酬登録手段15は、複製が要求された旅行プラン情報が、複製されたものであるとの情報を含む場合、前記複製報酬情報の登録を行わない。
このような構成とすることで、投稿ユーザにとっては、より良いオリジナルの旅行プランを作成するモチベーションを維持、向上することになる。結果として、優れた旅行プランの登録数が増大する。利用ユーザにとっては、より良い旅行プランの中から、自分にあった適切な旅行プランを二次利用することができる。
【0075】
(5)訪問報酬情報の登録について
(5-1)データ構成図
図9は、本実施形態に係る記憶手段11に格納する情報の一例を示す図面である。
図9(a)は、本実施形態におけるユーザ情報のデータ構成例を示す。
図9(b)は、本実施形態における訪問報酬情報を示す。訪問報酬情報は、報酬額と、訪問先名称と、認証キーを含む。
図9(c)は、本実施形態における訪問情報を示す訪問情報は、報酬額と、訪問先名称と、ユーザIDを含む。
【0076】
(5-2)処理の流れ
図10は、訪問認証キーの発行から訪問情報登録までの処理の流れを示すフローチャートである。
【0077】
ステップS200にて、観光地やご当地の施設を運営する事業者は、事業者端末30を用いて、訪問認証キー発行画面にアクセスし、訪問認証キーの発行要求をする。サーバ10の訪問認証キー発行手段16は、要求を受け付けると、訪問認証キーを発行する。このとき、訪問認証キーと、報酬額と、訪問先名称を含む訪問報酬情報が、記憶手段11に記憶される。発行された訪問認証キーは、事業者端末30に通知される。
通知は、サーバ10が、訪問認証キーが記載された画面を表示処理してもよく、ユーザ情報に含まれるメールアドレス(図示せず)に訪問認証キーが記載されたメールを送信する形態であってもよい。
また、訪問認証キーの通知は、訪問認証キーが格納されたQRコード及びバーコード等のコードを通知する形態であってもよい。本実施形態においては、訪問認証キーがQRコードに格納された形態について説明する。
【0078】
発行された訪問認証キーを含むQRコードは、事業者自身が運営する観光地や施設に訪問したユーザが閲覧できる位置に表示する。表示の方法は特に限定されず、紙媒体であってもよく、任意の端末に表示する形態であってもよい。
【0079】
ステップS201において、訪問ユーザは、ユーザ端末20のQRコードリーダー等の読取手段(図示せず)を用いて、QRコードを読み取ると、ユーザ端末20は訪問認証キーをサーバ10に送信する。
ステップS202にて、訪問登録手段17は、訪問認証キーを受け付けると、訪問認証キーに紐づけられた報酬額及び訪問先名称と、訪問ユーザのユーザIDを含む訪問情報を記憶手段11に記憶する。
【0080】
本実施形態に係るシステムによれば、事業者は観光客を誘致するきっかけを作ることができる。ユーザにとっては、様々な観光地等へ足を運ぶことで報酬を得ることができ、旅行、観光のモチベーションが増大することになる。
【0081】
本実施形態では、訪問認証キーを格納したQRコードを読み取りことで、訪問認証キーがサーバ10に送信され、これを受け付けた訪問登録手段17が訪問情報を登録する形態について説明したが、本発明はこれに限定されない。
本発明のシステムにおける訪問登録手段17は、訪問ユーザの訪問認証キーの入力を受け付けると前記訪問ユーザのユーザ情報と、訪問報酬情報と、を紐づけて登録する手段であればよい。
例えば、訪問認証キーが任意の文字列である場合には、訪問ユーザは、ユーザ端末20のプラウザを用いてサーバ10にアクセスし、サーバ10はユーザ端末20に訪問認証登録画面を表示処理する。訪問ユーザは、訪問認証登録画面から訪問認証キーを入力、送信する形態であってもよい。
【0082】
訪問報酬情報は、少なくとも報酬に関する情報を含めばよい。好ましくは、訪問報酬情報は訪問先名称、訪問先IDを含む。
【0083】
訪問情報は、少なくとも訪問ユーザのユーザ情報と、報酬に関する情報を含んでいればよい。これにより訪問に基づく報酬を付与するユーザを特定することができる。
好ましくは、訪問情報は訪問先ID及び/又は訪問先名称を含む。これにより、どの訪問先にどのようなプロフィールを有するユーザが、どの程度訪問しているか、統計を取ることができる。
【0084】
訪問に対する報酬については、上記(4-2)で説明した事項を適用することができる。
また、報酬は一律であってもよく、訪問先ごとに異なる報酬額や種類が異なっていてもよい。また、訪問ユーザの各訪問先への訪問数によって、報酬が変動する形態であってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0085】
本発明は、旅行プランを投稿して報酬を得たいユーザ、旅行プランを利用したいユーザ、訪問客を増やしたい事業者にとってのプラットフォームに応用することができる。
【符号の説明】
【0086】
10 サーバ
11 記憶手段
12 ユーザ登録受付手段
13 旅行プラン情報登録手段
14 旅行プラン情報複製手段
15 複製報酬登録手段
16 訪問認証キー発行手段
17 訪問登録手段
20 ユーザ端末
20A 投稿ユーザ端末
20B 利用ユーザ端末
30 事業者端末