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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024051078
(43)【公開日】2024-04-10
(54)【発明の名称】梱包箱
(51)【国際特許分類】
   B65D 83/04 20060101AFI20240403BHJP
【FI】
B65D83/04 G
【審査請求】有
【請求項の数】21
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024027370
(22)【出願日】2024-02-27
(62)【分割の表示】P 2023501068の分割
【原出願日】2021-07-27
(31)【優先権主張番号】202021538976.1
(32)【優先日】2020-07-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】508351303
【氏名又は名称】インターコンチネンタル グレート ブランズ エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【弁護士】
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】マ リー
(72)【発明者】
【氏名】マルコ アントニオ イサシス セリス
(57)【要約】
【課題】好適な梱包箱を提供すること。
【解決手段】本実用新案は、梱包箱に関する。梱包箱は、上部カバーと、下部カバーと、を含んでいる。上部カバー及び下部カバーは、ともに組み合わされて、それらの間に内部梱包空間を形成することができる。梱包箱は、上部カバー及び下部カバーのうちの少なくとも1つの内部に提供された少なくとも1つのスペーサを更に含んでいる。上部カバー及び下部カバーが組み合わされると、スペーサが、内部梱包空間を少なくとも左キャビティ及び右キャビティに分割する。左キャビティ及び右キャビティは、左出口及び右出口をそれぞれ有しており、上部カバー及び下部カバーのうちの少なくとも1つには、少なくとも1つのフリップカバーが提供されている。少なくとも1つのフリップカバーは、垂直方向に反転されて、左出口及び/又は右出口を閉鎖又は開放することができる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
梱包箱であって、
上部カバーと、
下部カバーと、を備えており、前記上部カバー及び前記下部カバーが、ともに組み合わせて、それらの間に内部梱包空間を形成することができ、また、
前記上部カバー及び前記下部カバーのうちの少なくとも1つの内部に提供された少なくとも1つのスペーサを更に備えていることと、前記上部カバー及び前記下部カバーが組み合わされると、前記スペーサが、前記内部梱包空間を少なくとも左キャビティ及び右キャビティに分割することと、前記左キャビティ及び前記右キャビティが、左出口及び右出口をそれぞれ有しており、前記上部カバー及び前記下部カバーのうちの少なくとも1つに、少なくとも1つのフリップカバーが提供されていることと、前記少なくとも1つのフリップカバーは、垂直方向に反転させて、前記左出口及び/又は前記右出口を閉鎖又は開放することができることと、を特徴とし、前記梱包箱は、
前記左キャビティにおいて前記左出口から前記上部カバー及び前記下部カバーのうちの1つまで延在している徐々に傾斜した左ガイドレールと、前記右キャビティにおいて前記右出口から前記上部カバー及び前記下部カバーのうちの1つまで延在している徐々に傾斜した右ガイドレールとのうちの少なくとも1つをさらに備えている、梱包箱。
【請求項2】
前記スペーサが、前記上部カバー及び前記下部カバーのうちの少なくとも1つの内部のある位置に提供されたリッジであり、前記上部カバー及び前記下部カバーが組み合わされると、前記リッジが、前記内部梱包空間を前記左キャビティ及び前記右キャビティに分割する、請求項1に記載の梱包箱。
【請求項3】
前記梱包箱が、長方形の箱であり、前記上部カバー及び前記下部カバーが、一対の平行な長縁部と、前記一対の平行な長縁部に対して垂直な一対の平行な短縁部と、をそれぞれ有している、請求項1に記載の梱包箱。
【請求項4】
前記スペーサが、前記上部カバー及び前記下部カバーのうちの少なくとも1つの内部のある位置に提供された直線状のリッジであり、前記リッジが、前記短縁部に平行であり、前記上部カバー及び前記下部カバーが組み合わされると、前記リッジが、前記内部梱包空間を前記左キャビティ及び前記右キャビティに分割する、請求項3に記載の梱包箱。
【請求項5】
前記スペーサが、前記上部カバー及び前記下部カバーのうちの少なくとも1つの内部の中間位置に提供された直線状のリッジであり、前記上部カバー及び前記下部カバーが組み合わされると、前記リッジが、前記内部梱包空間を同一のサイズを有する前記左キャビティ及び前記右キャビティに分割する、請求項4に記載の梱包箱。
【請求項6】
前記リッジの端部を備えている前記上部カバーの側面の長縁部の一部分に、上部ノッチが提供されており、前記上部カバーの前記上部ノッチに対応する前記下部カバーの位置に、下部ノッチが提供されており、前記上部カバー及び前記下部カバーが組み合わされると、前記上部カバーの前記上部ノッチ、前記下部カバーの前記下部ノッチ、及び前記リッジが、前記左キャビティの前記左出口及び前記右キャビティの前記右出口をともに形成する、請求項4又は5に記載の梱包箱。
【請求項7】
前記左出口及び前記右出口が、同一の又は異なる形状を有している、請求項1に記載の梱包箱。
【請求項8】
前記左出口及び前記右出口が、同一の又は異なるサイズを有している、請求項1に記載の梱包箱。
【請求項9】
前記少なくとも1つのフリップカバーが、1つのフリップカバーであり、前記1つのフリップカバーが、前記左出口及び前記右出口を同時に閉鎖又は開放し、前記1つのフリップカバーが、前記上部カバー及び前記下部カバーのうちの1つに提供されている、請求項1に記載の梱包箱。
【請求項10】
前記少なくとも1つのフリップカバーが、2つのフリップカバーを備えており、前記2つのフリップカバーが、前記左出口及び前記右出口をそれぞれ閉鎖又は開放し、前記2つのフリップカバーが、前記上部カバー及び前記下部カバーのうちの1つに提供されているか、又は前記上部カバー及び前記下部カバーにそれぞれ提供されている、請求項1に記載の梱包箱。
【請求項11】
前記少なくとも1つのフリップカバーが、ヒンジによって、前記上部カバー及び前記下部カバーのうちの少なくとも1つに接続されている、請求項1に記載の梱包箱。
【請求項12】
前記徐々に傾斜した左ガイドレールが、前記左キャビティにおいて前記左出口の左縁部から前記上部カバー及び前記下部カバーのうちの前記1つの左短縁部まで延在しており、前記徐々に傾斜した右ガイドレールが、前記右キャビティにおいて前記右出口の右縁部から前記上部カバー及び前記下部カバーのうちの前記1つの右短縁部まで延在している、請求項1に記載の梱包箱。
【請求項13】
前記左ガイドレール及び前記右ガイドレールのどちらか1つが、前記上部カバー及び前記下部カバーのうちの少なくとも1つに提供されている、請求項12に記載の梱包箱。
【請求項14】
前記下部カバー、前記スペーサ、前記左ガイドレール、前記右ガイドレール、及び前記フリップカバーが、一体的に形成されている、請求項12に記載の梱包箱。
【請求項15】
前記下部カバーが、前記上部カバーの高さよりも高い高さを有している、請求項1に記載の梱包箱。
【請求項16】
前記左出口及び前記右出口が、互いに隣接している、請求項1に記載の梱包箱。
【請求項17】
前記左出口及び前記右出口が、前記梱包箱の側縁部に提供されている、請求項1に記載の梱包箱。
【請求項18】
前記梱包箱が、平坦である、請求項1に記載の梱包箱。
【請求項19】
前記上部カバー及び前記下部カバーのうちの少なくとも1つの外面に、凹部が提供されており、前記少なくとも1つのフリップカバーの自由端に、突出部分が提供されており、前記突出部分が、前記少なくとも1つのフリップカバーが前記左出口及び前記右出口を閉鎖するように、前記凹部の側面と係合可能であるように構成されている、請求項18に記載の梱包箱。
【請求項20】
前記上部カバーの側縁部に、上部ダブテール構造が提供されており、前記下部カバーの側縁部に、下部ダブテール構造が提供されており、前記上部ダブテール構造及び前記下部ダブテール構造が、前記上部カバーを前記下部カバーと組み合わせるように、互いに係合可能であるように構成されている、請求項18に記載の梱包箱。
【請求項21】
前記上部ダブテール構造及び前記下部ダブテール構造のうちの一方が、突出ダブテール構造であり、前記上部ダブテール構造及び前記下部ダブテール構造のうちの他方が、陥凹ダブテール構造である、請求項20に記載の梱包箱。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2020年7月29日に出願の中国特許出願第202021538976.1号の利益を主張するものであり、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0002】
(発明の分野)
本実用新案は、梱包箱に関するものであり、特に、様々なタイプのブロックを収容するのに好適な梱包箱に関するものである。
【背景技術】
【0003】
生活水準が向上し続けるにつれて、人々は、定期的に消費することが必要である特定のブロック形状の食品又は薬物(「ブロック」と称される)に対してより高い梱包要件を有する。様々なタイプのブロックが市販されているが、これらのブロックは、立方体形状、球形状、楕円形状、及び環状形状などの任意の形状を有し得るか、又は不規則形状を有するペレットであり得る。ブロックの表面は、滑らかな場合又は滑らかでない場合があり、例えば、表面は、砂糖などの顆粒を有する。加えて、ブロックは、硬質のブロック(例えば、チョコレートのブロック)又は軟質のブロック(例えば、軟質のキャンディ)であり得る。
【0004】
現在、チューインガムの梱包箱などのブロックを収容するための市販の梱包箱は、比較的に単純な設計である。そのような梱包箱は、一般に、単一のキャビティを有する箱本体を採用しており、箱本体には、ブロックにアクセスするための単一の出口が提供されている。しかしながら、一例として、菓子製品は、様々なタイプが入手可能であり、各タイプの菓子製品は、一般に、異なる風味を有する。梱包箱が単一のキャビティ及び単一の出口で構成されている場合、消費者が異なるタイプの菓子製品又は異なる風味を有する菓子製品を味わいたい場合、消費者は、複数の箱の菓子製品を購入することが必要であり、それにより、消費者に不便をもたらす。更に、多数の製品が購入されるので、それらの製品を短時間で完全に消費することは困難な場合があり、製品は、期限切れになる。
【0005】
他方では、菓子製品のための既存の梱包箱に関して、一般に、消費者が梱包箱を片手で操作することによって菓子製品にアクセスすることが困難であり、更には、一度にアクセスされる菓子製品の数を制御することも困難である。これは、いくつかの使用シナリオ(運転中などの)において、消費者にとって特に問題となる。
【0006】
したがって、上述した問題を解決するために、様々なタイプのブロックを収容し、かつブロックへのアクセスを容易にするための好適な梱包箱を提供することが必要である。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した問題を解決するために、本実用新案は、梱包箱を提供する。梱包箱は、上部カバーと、下部カバーと、を備えており、上部カバー及び下部カバーは、ともに組み合わされて、それらの間に内部包装空間を形成することができる。梱包箱は、上部カバー及び下部カバーのうちの少なくとも1つの内部に提供された少なくとも1つのスペーサを更に備えている。上部カバー及び下部カバーが組み合わされると、スペーサが、内部梱包空間を少なくとも左キャビティ及び右キャビティに分割する。左キャビティ及び右キャビティは、左出口及び右出口をそれぞれ有しており、上部カバー及び下部カバーのうちの少なくとも1つには、少なくとも1つのフリップカバーが提供されている。少なくとも1つのフリップカバーは、垂直方向に反転させて、左出口及び/又は右出口を閉鎖又は開放することができる。
【0008】
いくつかの実施形態では、スペーサは、上部カバー及び下部カバーのうちの少なくとも1つの内部のある位置に提供されたリッジであり得、上部カバー及び下部カバーが組み合わされると、リッジは、内部包装空間を左キャビティ及び右キャビティに分割する。
【0009】
いくつかの実施形態では、梱包箱は、長方形の箱であり得、上部カバー及び下部カバーは、一対の平行な長縁部と、一対の平行な長縁部に対して垂直な一対の平行な短縁部と、をそれぞれ有している。
【0010】
いくつかの実施形態では、スペーサは、上部カバー及び下部カバーのうちの少なくとも1つの内部のある位置に提供された直線状のリッジであり得、リッジは、短縁部に平行であり、上部カバー及び下部カバーが組み合わされると、リッジは、内部梱包空間を左キャビティ及び右キャビティに分割する。
【0011】
いくつかの実施形態では、スペーサは、上部カバー及び下部カバーのうちの少なくとも1つの内部の中間位置に提供された直線状のリッジであり得、上部カバー及び下部カバーが組み合わされると、リッジは、内部梱包空間を同一のサイズを有する左キャビティ及び右キャビティに分割する。
【0012】
当業者は、本実用新案の他の実施形態では、実際の要件に従って、梱包箱の特定の実装形態の態様を調節することができることを理解し得る。例えば、梱包箱は、限定されないが円形の箱、楕円形の箱、円筒形の箱などを含む、他の好適な形状を有する梱包箱であり得、スペーサの形状及び位置もまた、実際の要件に従って柔軟に構成することができ、また、本実用新案は、それらに限定されない。
【0013】
いくつかの実施形態では、リッジの端部を備えている上部カバーの側面の長縁部の一部分には、上部ノッチが提供されており、上部カバーの上部ノッチに対応する下部カバーのある位置には、下部ノッチが提供されており、上部カバー及び下部カバーが組み合わされると、上部カバーの上部ノッチ、下部カバーの下部ノッチ、及びリッジが、ともに左キャビティの左出口及び右キャビティの右出口を形成し得る。当業者は、本実用新案の他の実施形態では、スペーサが左キャビティの左出口及び右キャビティの右出口を形成する一部分としての役割を果たさない場合があることを理解し得る。
【0014】
いくつかの実施形態では、左出口及び右出口は、同一の又は異なる形状を有し得る。
【0015】
いくつかの実施形態では、左出口及び右出口は、同一の又は異なるサイズを有し得る。
【0016】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのフリップカバーは、1つのフリップカバーであり得、1つのフリップカバーは、左出口及び右出口を同時に閉鎖又は開放し、1つのフリップカバーは、上部カバー及び下部カバーのうちの1つに提供されている。
【0017】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのフリップカバーは、2つのフリップカバーを備え得、2つのフリップカバーは、左出口及び右出口をそれぞれ閉鎖又は開放し、2つのフリップカバーは、上部カバー及び下部カバーのうちの1つに提供されているか、又は上部カバー及び下部カバーにそれぞれ提供されている。
【0018】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのフリップカバーは、ヒンジによって、上部カバー及び下部カバーのうちの少なくとも1つに接続され得る。しかしながら、本実用新案は、ヒンジ接続に限定されず、フリップカバーとカバーとの間の接続を実施することができる任意の好適な接続方法を採用することができる。
【0019】
いくつかの実施形態では、左出口の左縁部から上部カバー及び下部カバーのうちの1つの左短縁部まで延在している徐々に傾斜した左ガイドレールが、左キャビティに提供され得、また、右出口の右縁部から上部カバー及び下部カバーのうちの1つの右短縁部まで延在している徐々に傾斜した右ガイドレールが、右キャビティに提供され得る。左ガイドレール及び右ガイドレールは、ブロックへのアクセスを容易にするように、その中に収容されたブロックを左出口及び右出口へと案内するためにそれぞれ使用される。
【0020】
いくつかの実施形態では、左ガイドレール及び右ガイドレールのどちらか1つは、上部カバー及び下部カバーのうちの少なくとも1つに提供され得る。
【0021】
いくつかの実施形態では、下部カバー、スペーサ、左ガイドレール、右ガイドレール、及びフリップカバーは、一体的に形成され得る。
【0022】
いくつかの実施形態では、下部カバーは、上部カバーよりも高い高さを有する。
【0023】
いくつかの実施形態では、左出口及び右出口は、互いに隣接し得る。好ましくは、左出口と右出口との間の距離は、梱包箱の長縁部の長さの1/10以下である。より好ましくは、左出口と右出口との間の距離は、梱包箱の長縁部の長さの1/20以下である。
【0024】
いくつかの実施形態では、左出口及び右出口は、梱包箱の側面に提供され得る。好ましくは、左出口及び右出口は、梱包箱の同じ側面に提供され得る。
【0025】
いくつかの実施形態では、梱包箱は、平坦であり得る。
【0026】
いくつかの実施形態では、上部カバー及び下部カバーのうちの少なくとも1つの外面には、凹部が提供され得、少なくとも1つのフリップカバーの自由端には、突出部分が提供され得、突出部分は、少なくとも1つのフリップカバーが左出口及び右出口を閉鎖するように、凹部の側面と係合可能であるように構成されている。
【0027】
いくつかの実施形態では、上部カバーの側縁部には、上部ダブテール構造が提供され得、下部カバーの側縁部には、下部ダブテール構造が提供され得、上部ダブテール構造及び下部ダブテール構造は、上部カバーを下部カバーと組み合わせるように互いに係合可能であるように構成されている。
【0028】
いくつかの実施形態では、上部ダブテール構造及び下部ダブテール構造のうちの一方は、突出ダブテール構造であり得、上部ダブテール構造及び下部ダブテール構造のうちの他方は、陥凹ダブテール構造であり得る。
【0029】
本実用新案の技術的解決策によれば、梱包箱の内部梱包空間が複数のキャビティに分割されるようにスペーサが梱包箱内に提供され、それによって、様々なタイプのブロックを1つの梱包箱に格納することを可能にし、消費者のユーザエクスペリエンスを大幅に改善する。更に、消費者が梱包箱を片手で容易に保持することができるように、梱包箱の下部カバーの丸みを帯びたコーナーが、梱包箱の上部カバーの丸みを帯びたコーナーよりも大きくなるように構成されている。更に、フリップカバーが垂直方向に反転することを可能にする設計によって、消費者は、片手で梱包箱の製品に容易にアクセスし得、それによって、梱包箱の用途シナリオを拡大させる。
本明細書は、例えば、以下の項目も提供する。
(項目1)
梱包箱であって、
上部カバーと、
下部カバーと、を備えており、前記上部カバー及び前記下部カバーが、ともに組み合わせて、それらの間に内部梱包空間を形成することができ、また、
前記上部カバー及び前記下部カバーのうちの少なくとも1つの内部に提供された少なくとも1つのスペーサを更に備えていることと、前記上部カバー及び前記下部カバーが組み合わされると、前記スペーサが、前記内部梱包空間を少なくとも左キャビティ及び右キャビティに分割することと、前記左キャビティ及び前記右キャビティが、左出口及び右出口をそれぞれ有しており、前記上部カバー及び前記下部カバーのうちの少なくとも1つに、少なくとも1つのフリップカバーが提供されていることと、前記少なくとも1つのフリップカバーは、垂直方向に反転させて、前記左出口及び/又は前記右出口を閉鎖又は開放することができることと、を特徴とする、梱包箱。
(項目2)
前記スペーサが、前記上部カバー及び前記下部カバーのうちの少なくとも1つの内部のある位置に提供されたリッジであり、前記上部カバー及び前記下部カバーが組み合わされると、前記リッジが、前記内部梱包空間を前記左キャビティ及び前記右キャビティに分割する、項目1に記載の梱包箱。
(項目3)
前記梱包箱が、長方形の箱であり、前記上部カバー及び前記下部カバーが、一対の平行な長縁部と、前記一対の平行な長縁部に対して垂直な一対の平行な短縁部と、をそれぞれ有している、項目1に記載の梱包箱。
(項目4)
前記スペーサが、前記上部カバー及び前記下部カバーのうちの少なくとも1つの内部のある位置に提供された直線状のリッジであり、前記リッジが、前記短縁部に平行であり、前記上部カバー及び前記下部カバーが組み合わされると、前記リッジが、前記内部梱包空間を前記左キャビティ及び前記右キャビティに分割する、項目3に記載の梱包箱。
(項目5)
前記スペーサが、前記上部カバー及び前記下部カバーのうちの少なくとも1つの内部の中間位置に提供された直線状のリッジであり、前記上部カバー及び前記下部カバーが組み合わされると、前記リッジが、前記内部梱包空間を同一のサイズを有する前記左キャビティ及び前記右キャビティに分割する、項目4に記載の梱包箱。
(項目6)
前記リッジの端部を備えている前記上部カバーの側面の長縁部の一部分に、上部ノッチが提供されており、前記上部カバーの前記上部ノッチに対応する前記下部カバーの位置に、下部ノッチが提供されており、前記上部カバー及び前記下部カバーが組み合わされると、前記上部カバーの前記上部ノッチ、前記下部カバーの前記下部ノッチ、及び前記リッジが、前記左キャビティの前記左出口及び前記右キャビティの前記右出口をともに形成する、項目4又は5に記載の梱包箱。
(項目7)
前記左出口及び前記右出口が、同一の又は異なる形状を有している、項目1に記載の梱包箱。
(項目8)
前記左出口及び前記右出口が、同一の又は異なるサイズを有している、項目1に記載の梱包箱。
(項目9)
前記少なくとも1つのフリップカバーが、1つのフリップカバーであり、前記1つのフリップカバーが、前記左出口及び前記右出口を同時に閉鎖又は開放し、前記1つのフリップカバーが、前記上部カバー及び前記下部カバーのうちの1つに提供されている、項目1に記載の梱包箱。
(項目10)
前記少なくとも1つのフリップカバーが、2つのフリップカバーを備えており、前記2つのフリップカバーが、前記左出口及び前記右出口をそれぞれ閉鎖又は開放し、前記2つのフリップカバーが、前記上部カバー及び前記下部カバーのうちの1つに提供されているか、又は前記上部カバー及び前記下部カバーにそれぞれ提供されている、項目1に記載の梱包箱。
(項目11)
前記少なくとも1つのフリップカバーが、ヒンジによって、前記上部カバー及び前記下部カバーのうちの少なくとも1つに接続されている、項目1に記載の梱包箱。
(項目12)
前記左出口の左縁部から前記上部カバー及び前記下部カバーのうちの1つの左短縁部まで延在している徐々に傾斜した左ガイドレールが、前記左キャビティに提供されており、前記右出口の右縁部から前記上部カバー及び前記下部カバーのうちの前記1つの右短縁部まで延在している徐々に傾斜した右ガイドレールが、前記右キャビティに提供されている、項目1に記載の梱包箱。
(項目13)
前記左ガイドレール及び前記右ガイドレールのどちらか1つが、前記上部カバー及び前記下部カバーのうちの少なくとも1つに提供されている、項目12に記載の梱包箱。
(項目14)
前記下部カバー、前記スペーサ、前記左ガイドレール、前記右ガイドレール、及び前記フリップカバーが、一体的に形成されている、項目12に記載の梱包箱。
(項目15)
前記下部カバーが、前記上部カバーの高さよりも高い高さを有している、項目1に記載の梱包箱。
(項目16)
前記左出口及び前記右出口が、互いに隣接している、項目1に記載の梱包箱。
(項目17)
前記左出口及び前記右出口が、前記梱包箱の側縁部に提供されている、項目1に記載の梱包箱。
(項目18)
前記梱包箱が、平坦である、項目1に記載の梱包箱。
(項目19)
前記上部カバー及び前記下部カバーのうちの少なくとも1つの外面に、凹部が提供されており、前記少なくとも1つのフリップカバーの自由端に、突出部分が提供されており、前記突出部分が、前記少なくとも1つのフリップカバーが前記左出口及び前記右出口を閉鎖するように、前記凹部の側面と係合可能であるように構成されている、項目18に記載の梱包箱。
(項目20)
前記上部カバーの側縁部に、上部ダブテール構造が提供されており、前記下部カバーの側縁部に、下部ダブテール構造が提供されており、前記上部ダブテール構造及び前記下部ダブテール構造が、前記上部カバーを前記下部カバーと組み合わせるように、互いに係合可能であるように構成されている、項目18に記載の梱包箱。
(項目21)
前記上部ダブテール構造及び前記下部ダブテール構造のうちの一方が、突出ダブテール構造であり、前記上部ダブテール構造及び前記下部ダブテール構造のうちの他方が、陥凹ダブテール構造である、項目20に記載の梱包箱。
【図面の簡単な説明】
【0030】
本実用新案は、以下の添付図面において、本実用新案の実施形態の例示及び説明を参照することによってより良好に理解することができる。
図1】本実用新案の一実施形態による梱包箱の斜視図である。
図2】本実用新案の一実施形態による、別の角度から見た梱包箱の斜視図である。
図3図1の本実用新案の実施形態による梱包箱の上部カバーの斜視図である。
図4図1の本実用新案の実施形態による、別の角度から見た梱包箱の上部カバーの斜視図である。
図5図1の本実用新案の実施形態による梱包箱の下部カバーの斜視図である。
図6図1の本実用新案の実施形態による、別の角度から見た梱包箱の下部カバーの斜視図である。
図7図1の線A-Aに沿った断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下の説明には、説明の目的で、本実用新案の包括的な理解を提供するために、多数の具体的な詳細が記載されている。しかしながら、当業者には、これらの具体的な詳細がなくても、本実用新案が実施され得ることが明らかである。他の例では、周知の構造及びデバイスがブロック図に示されている。これに関して、本明細書で提示される実例となる例示的な実施形態は、単に説明を目的とするものであり、本実用新案を限定することを意図するものではない。したがって、本実用新案の保護範囲は、上記の特定の実施形態によって限定されるものではなく、添付の特許請求の範囲の範囲だけに従属する。
【0032】
第一に、本実用新案の実施形態は、左キャビティ及び右キャビティを有する梱包箱を例示的に記載しているが、当業者は、スペーサの構成の変更によってキャビティの数が変化し得ることを理解し得ることに留意するべきである。例えば、キャビティの数は、3つ、4つ、又はそれ以上であり得、本実用新案は、それらに限定されない。換言すれば、当業者は、様々なタイプの製品を格納する要件を満たすように、実際の使用条件に従ってスペーサの数、形状、及び位置を柔軟に構成し得る。
【0033】
図1図6を参照されたい。図1は、本実用新案の一実施形態による梱包箱の斜視図である。図2は、本実用新案の一実施形態による、別の角度から見た梱包箱の斜視図である。図3は、図1の本実用新案の実施形態による梱包箱の上部カバーの斜視図である。図4は、図1の本実用新案の実施形態による、別の角度から見た梱包箱の上部カバーの斜視図である。図5は、図1の本実用新案の実施形態による梱包箱の下部カバーの斜視図である。図6は、図1の本実用新案の実施形態による、別の角度から見た梱包箱の下部カバーの斜視図である。
【0034】
図1及び図2に示されるように、本実用新案の一実施形態による梱包箱1は、上部カバー11と、下部カバー12と、を含んでいる。上部カバー11及び下部カバー12は、ともに組み合わせて、上部カバー11と下部カバー12との間に、ブロックを収容するための内部梱包空間を形成することができる。梱包箱1は、上部カバー11及び下部カバー12のうちの少なくとも1つの内部に提供された、少なくとも1つのスペーサ13を更に含んでいる。上部カバー11及び下部カバー12が組み合わされると、スペーサ13は、内部梱包空間を少なくとも左キャビティ及び右キャビティに分割することができる。図4及び図5に示される実施形態では、スペーサは、上部カバー11及び下部カバー12の各々の内部に提供されており、すなわち、スペーサ131が上部カバー11の内部に提供されており、スペーサ132が下部カバー12の内部に提供されている。しかしながら、当業者は、スペーサが、内部梱包空間を分割することができる限り、上部カバーだけ又は下部カバーだけに提供され得ること、及び本実用新案は、それらに限定されないことを理解し得る。
【0035】
この実施形態では、左キャビティ及び右キャビティは、左出口及び右出口をそれぞれ有しており、上部カバー11及び下部カバー12のうちの少なくとも1つには、少なくとも1つのフリップカバー14が提供されている。少なくとも1つのフリップカバー14は、垂直方向に反転させて、左出口及び/又は右出口を閉鎖又は開放することができる。図5に示されるように、この実施形態では、少なくとも1つのフリップカバー14は、2つのフリップカバーを含んでいる。2つのフリップカバーは、左フリップカバー141及び右フリップカバー142である。左フリップカバー141及び右フリップカバー142は、左出口及び右出口を閉鎖又は開放するためにそれぞれ使用され、左フリップカバー141及び右フリップカバー142は、下部カバー12に提供されている。同様に、当業者は、左出口及び右出口を閉鎖又は開放することができる限り、左フリップカバー141及び右フリップカバー142の両方が上部カバー11に提供され得るか、又は左フリップカバー141及び右フリップカバー142が上部カバー11及び下部カバー12にそれぞれ提供され得ること、並びに本実用新案は、それらに限定されないことを理解し得る。本実用新案に例示されていない他の実施形態では、少なくとも1つのフリップカバー14は、1つのフリップカバーであり得、1つのフリップカバーが、上部カバー11又は下部カバー12に提供され得、また、左出口及び右出口を同時に閉鎖又は開放し得る。
【0036】
この実施形態では、左フリップカバー141及び右フリップカバー142が、ヒンジによって、下部カバー12に接続されることに留意するべきである。しかしながら、本実用新案は、それらに限定されず、フリップカバーとカバーとの間の接続を実施することができる任意の好適な接続方法が本実用新案の保護範囲の範囲内に入る。加えて、この実施形態では、説明は、左フリップカバー141及び右フリップカバー142がほぼ同一の構成を有することに基づいて提供される。しかしながら、当業者は、左フリップカバー141及び右フリップカバー142が、わずかに異なる構成を有し得ること、並びに本実用新案が、それらに限定されないことを理解し得る。
【0037】
図1及び図2に示される実施形態では、梱包箱1は、平坦な長方形の箱として示されている。具体的には、図3及び図4に示されるように、上部カバー11は、一対の平行な長縁部111及び112と、一対の平行な長縁部111及び112に対して垂直な一対の平行な短縁部113及び114と、を有している。図5及び図6に示されるように、下部カバー12は、一対の平行な長縁部121及び122と、一対の平行な長縁部121及び122に対して垂直な一対の平行な短縁部123及び124と、を有している。確実に、当業者は、実際の要件に従って、梱包箱の特定の実装形態の態様を調節することができることを理解し得る。例えば、梱包箱は、限定されないが円形の箱、楕円形の箱、円筒形の箱などを含む、他の好適な形状を有する梱包箱であり得、梱包箱は、非平面であり得、また、本実用新案は、それらに限定されない。
【0038】
図3図6の参照を続けると、この実施形態では、スペーサ131は、短縁部113及び114に平行な直線状のリッジとして示されており、また、上部カバー11の内部の中間位置に提供されている。スペーサ132は、短縁部123及び124に平行な直線状のリッジとして示されており、また、下部カバー12の内部の中間位置に提供されている。上部カバー11及び下部カバー12が組み合わされると、スペーサ131及びスペーサ132がともに組み合わされて、内部梱包空間を同一のサイズを有する左キャビティ及び右キャビティに分割する。同様に、当業者は、実際の要件に従って、スペーサの形状及び位置を柔軟に構成することができることを理解し得る。本実用新案に例示されていない他の実施形態では、スペーサは、湾曲したリッジであり得る、又は強化構造を有するスペーサ部品であり得る、などであり、また、本実用新案は、それらに限定されない。加えて、本実用新案に例示されていない他の実施形態では、スペーサは、梱包箱の内部梱包空間を、異なるサイズを有する左キャビティ及び右キャビティに分割することができるように、中間位置に配置されない場合がある。この場合、製造業者は、消費者の購入選好に従って、左キャビティのサイズ及び右キャビティのサイズを予め構成することができる。比較的大きいキャビティは、消費者によって頻繁に購入される製品を収容するために使用することができ、比較的小さいキャビティは、消費者によってあまり頻繁に購入されない製品、又は使用される新しい製品のサンプルを収容するために使用することができ、それによって、消費者のユーザエクスペリエンスを更に改善する。
【0039】
本実用新案の実施形態では、図3及び図4に示されるように、スペーサ131の端部を含む上部カバー11の側面の長縁部111の一部分には、上部ノッチが提供されている。図5に示されるように、スペーサ132の端部を含む下部カバー12の側面の長縁部121の一部分には、下部ノッチが提供されており、上部ノッチの位置は、下部ノッチの位置に対応している。上部カバー11及び下部カバー12が組み合わされると、上部カバー11の上部ノッチ、下部カバー12の下部ノッチ、スペーサ131、及びスペーサ132が、ともに左キャビティの左出口及び右キャビティの右出口を形成する。本実用新案に例示されていない他の実施形態では、スペーサは、左出口及び右出口を形成している一部分としての役割を果たさない場合がある。すなわち、上部カバー11には、スペーサ131の左側の長縁部111及び112又は短縁部113のある位置に第1の上部ノッチが提供され得、下部カバー12には、スペーサ132の左側の長縁部121及び122又は短縁部123のある位置に第1の下部ノッチが提供され得、第1の上部ノッチの位置は、第1の下部ノッチの位置に対応している。同様に、上部カバー11には、スペーサ131の右の長縁部111及び112又は短縁部114のある位置に第2の上部ノッチが提供され得、下部カバー12には、スペーサ132の右の長縁部121及び122又は短縁部124のある位置に第2の下部ノッチが提供され得、第2の上部ノッチの位置は、第2の下部ノッチの位置に対応している。上部カバー11及び下部カバー12が組み合わされると、上部カバー11の第1の上部ノッチ及び下部カバー12の第1の下部ノッチが、左キャビティの左出口を形成し、上部カバー11の第2の上部ノッチ及び下部カバー12の第2の下部ノッチが、右キャビティの右出口を形成する。
【0040】
図1図6に示される実施形態では、説明は、左出口及び右出口が同一の形状及びサイズを有することに基づいて提供される。しかしながら、当業者は、左出口の形状が右出口の形状と異なり得ること、左出口のサイズが右出口のサイズと異なり得ること、及び出口の形状及びサイズが、その中に収容されるブロックの特定の形及びサイズに従って、柔軟に構成することができること、並びに本実用新案は、それらに限定されないことを理解し得る。図1図6に示される実施形態では、消費者が梱包箱を片手で保持することによって左出口及び右出口を容易に開放及び閉鎖することができるように、左出口及び右出口が、梱包箱の同じ側面に提供されており、また、左出口及び右出口が互いに隣接している。好ましくは、左出口と右出口との間の距離は、梱包箱の長縁部の長さの1/10以下である。より好ましくは、左出口と右出口との間の距離は、梱包箱の長縁部の長さの1/20以下である。しかしながら、本実用新案は、それらに限定されない。本実用新案に例示されていない他の実施形態では、例えば、スペーサが左出口及び右出口を形成している部分としての役割を果たさない技術的解決策において、左出口及び右出口は、梱包箱の異なる側面に提供され得るか、又は互いに隣接していない場合がある。
【0041】
本実用新案の実施形態によれば、図5に示されるように、左フリップカバー141の自由端は、突出部分1411を有しており、右フリップカバー142の自由端は、突出部分1421を有している。図3に示されるように、上部ノッチに対応する上部カバー11の外面には、凹部115が提供されており、凹部115は、上部ノッチの長さと実質的に同一の長さを有している。左フリップカバー141及び右フリップカバー142が閉鎖されると、突出部分1411及び突出部分1421が凹部115の側面と係合して、梱包箱の側壁部分の外観と実質的に一致する外観を形成し得る。凹部115の幅は、指が容易に力を印加してフリップカバーを開放することを可能にするように設計され得る。
【0042】
本実用新案の実施形態では、好ましくは、左出口の左縁部から上部カバー及び下部カバーのうちの1つの左短縁部まで延在している徐々に傾斜した左ガイドレールが、左キャビティに更に提供されており、また、右出口の右縁部から上部カバー及び下部カバーのうちの1つの右短縁部まで延在している徐々に傾斜した右ガイドレールが、右キャビティに更に提供されている。左ガイドレール及び右ガイドレールは、ブロックへのアクセスを容易にするように、その中に収容されたブロックを左出口及び右出口へと案内するためにそれぞれ使用される。図5に示されるように、この実施形態では、左出口の左縁部から下部カバー12の短縁部123まで延在している徐々に傾斜した左ガイドレール151が、左キャビティで提供されており、また、右出口の右縁部から下部カバー12の短縁部124まで延在している徐々に傾斜した右ガイドレール152が、右キャビティで提供されている。本実用新案に例示されていない他の実施形態では、左ガイドレール又は右ガイドレールもまた、上部カバーに提供され得、本実用新案は、それらに限定されない。加えて、図5に示される実施形態では、例示及び説明は、左ガイドレール及び右ガイドレールがリッジの形態であることに基づいて提供される。しかしながら、当業者は、ブロックをその外側縁部によって案内することができる限り、左ガイドレール及び右ガイドレールもまた他の構造又は形態で構成され得ること、例えば、左ガイドレール及び右ガイドレールが、中空/中実部分を有する構造であり得ること、並びに本実用新案が、それらに限定されないことを理解し得る。
【0043】
本実用新案の実施形態では、下部カバー12、スペーサ132、左ガイドレール151、右ガイドレール152、左フリップカバー141、及び右フリップカバー142のうちの1つ以上は、独立した構成要素であり得る。代替的に、下部カバー12、スペーサ132、左ガイドレール151、右ガイドレール152、左フリップカバー141、及び右フリップカバー142は、一体的に形成され得る。加えて、当業者は、カバー、スペーサ、ガイドレール、及びフリップカバーのうちのいずれか1つを処理する際に、環境保護及び食品/医薬規格を満たしている任意の材料を使用することができ、その材料としては、金属、プラスチック、紙製品などが挙げられるが、これらに限定されないことを理解し得る。
【0044】
本実用新案の実施形態では、上部カバー及び下部カバーのうちの一方には、複数の第1の位置決めカラムが提供され得、上部カバー及び下部カバーのうちの他方には、複数の対応する第2の位置決めカラムが更に提供され得る。上部カバー及び下部カバーは、複数の第1の位置決めカラム及び複数の第2の位置決めカラムによって組み合わされる。具体的には、図4に示されるように、複数の第1の位置決めカラム161、162、163、及び164は、上部カバー11の4つのコーナーの近くにそれぞれ提供されている。図5に示されるように、複数の第2の位置決めカラム171、172、173、及び174は、下部カバー12の4つのコーナーの近くにそれぞれ提供されている。複数の第1の位置決めカラム161、162、163、及び164の位置は、複数の第2の位置決めカラム171、172、173、及び174の位置及びサイズにそれぞれ対応しており、複数の第1の位置決めカラム161、162、163、及び164は、上部カバー11と下部カバー12との間の組み合わせを容易にするために、複数の第2の位置決めカラム171、172、173、及び174に挿入されるように適合されている。好ましくは、上部カバー11のスペーサ131には、第1の位置決めカラム165が更に提供され得る。それに応じて、下部カバー12のスペーサ132には、上部カバー11と下部カバー12との間の組み合わせを更に容易にするために、第2の位置決めカラム175が更に提供され得る。
【0045】
本実用新案の実施形態では、下部カバー12の側面は、下部ノッチ以外の部分に丸みを帯びたコーナーを有しており、それによって、ユーザの保持動作中の快適さを改善する。図1の線A-Aに沿った断面図である、図7を参照されたい。図7に示される実施形態では、下部カバー12の側面が、下部ノッチ以外の部分に丸みを帯びたコーナーを有していることに加えて、上部カバー11の側面が、上部ノッチ以外の部分に丸みを帯びたコーナーを有している。上部カバー11の側面は、上部ノッチ以外の部分に上部の丸みを帯びたコーナーの半径を有している。下部カバー12の側面は、下部ノッチ以外の部分に下部の丸みを帯びたコーナーの半径を有している。図7に示されるように、下部の丸みを帯びたコーナーの半径は、上部の丸みを帯びたコーナーの半径よりも大きく、下部カバー12の丸みを帯びたコーナーは、上部カバー11の丸みを帯びたコーナーよりも大きく、それによって、ユーザの保持動作中の快適さを更に改善している。いくつかの実施形態では、下部カバー12は、下部の丸みを帯びたコーナーの半径と実質的に同一の高さを有し得、上部カバー11は、上部の丸みを帯びたコーナーの半径と実質的に同一の高さを有し得る。本実用新案に示される実施形態では、説明は、上部カバーの側面及び下部カバーの側面の両方が丸みを帯びたコーナーを有することに基づいて提供される。しかしながら、当業者は、下部カバーの側面が、丸みを帯びたコーナーを有するが、上部カバーの側面は、丸みを帯びたコーナーを有しない可能性があること(例えば、正方形のコーナーを有し得ること)、及び本実用新案が、それらに限定されないことを理解し得る。
【0046】
本実用新案の実施形態によれば、図7に示されるように、上部ダブテール構造116は、上部ノッチ以外の部分の上部カバー11の側縁部に形成されている。下部ダブテール構造125は、下部ノッチ以外の部分の下部カバー12の側縁部に形成されている。上部ダブテール構造116は、突出ダブテール構造として示されており、下部ダブテール構造125は、陥凹ダブテール構造として示されている。上部ダブテール構造116及び下部ダブテール構造125は、上部カバー11を下部カバー12と組み合わせるように、互いに係合可能に構成されている。この組み合わせ方法は、好都合であり、かつ堅固な接続を容易にする。確実に、当業者は、上部カバーを下部カバーと組み合わせることは、ダブテール構造を使用することに限定されておらず、上部カバーを下部カバーと組み合わせることができる任意の他の好適な方法が、本実用新案の保護範囲の範囲内にあることを理解し得る。
【0047】
本実用新案の技術的解決策では、梱包箱の内部梱包空間が複数のキャビティに分割されるようにスペーサが梱包箱内に提供され、それによって、様々なタイプのブロックを1つの梱包箱に格納することを可能にし、消費者のユーザエクスペリエンスを大幅に改善する。更に、消費者が梱包箱を片手で容易に保持することができるように、梱包箱の下部カバーの丸みを帯びたコーナーが、梱包箱の上部カバーの丸みを帯びたコーナーよりも大きくなるように構成されている。更に、フリップカバーが垂直方向に反転することを可能にする設計によって、消費者は、片手で梱包箱の製品に容易にアクセスし得、それによって、梱包箱の用途シナリオを拡大させる。
【0048】
例示的な実施形態を上で詳細に説明してきたが、開示される実施形態は、例示的なものに過ぎず、また、限定するものではなく、当業者は、例示的な実施形態において、本開示の新規の教示及び利点から実質的に逸脱することなく、多数の他の修正例、変更例、及び/又は代替例が可能であることを容易に認識し得る。したがって、これらの修正例、変更例、及び/又は代替例の全ては、添付の特許請求の範囲で定義されている本開示の範囲の範囲内に含まれることが意図されている。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【外国語明細書】