(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024051226
(43)【公開日】2024-04-11
(54)【発明の名称】シート包装体
(51)【国際特許分類】
B65D 83/08 20060101AFI20240404BHJP
【FI】
B65D83/08 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022157271
(22)【出願日】2022-09-30
(71)【出願人】
【識別番号】390029148
【氏名又は名称】大王製紙株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】平田 記瑞
【テーマコード(参考)】
3E014
【Fターム(参考)】
3E014LA08
(57)【要約】
【課題】生産性が向上しながら、シート包装体の容量の増大を防ぎ、シートの取出性の低下を防ぐシート包装体を提供すること。
【解決手段】複数枚のシートが積層された直方体状のシート積層体と、前記シート積層体を収容する樹脂フィルム製の包装袋と、前記包装袋の天面に形成されて前記シートが引き出される取出口と、を有するシート包装体であって、前記シート積層体は、前記シートが引き出される方向がCD方向となるように積層されたものであり、前記シート積層体は、前記シート積層体の長側面が対向する第1方向に締め付けられた状態で前記包装袋に収容され、前記シート包装体の前記第1方向の硬さ(RH)が、4%以上12%以下である、シート包装体。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数枚のシートが積層された直方体状のシート積層体と、前記シート積層体を収容する樹脂フィルム製の包装袋と、前記包装袋の天面に形成されて前記シートが引き出される取出口と、を有するシート包装体であって、
前記シート積層体は、前記シートが引き出される方向がCD方向となるように積層されたものであり、
前記シート積層体は、前記シート積層体の長側面が対向する第1方向に締め付けられた状態で前記包装袋に収容され、
前記シート包装体の前記第1方向の硬さ(RH)が、4%以上12%以下である、シート包装体。
【請求項2】
前記シート積層体は、前記シート積層体の高さ方向に締め付けられた状態で前記包装袋に収容されている、請求項1に記載のシート包装体。
【請求項3】
前記シート包装体の前記高さ方向の硬さ(RH)が、6%以上12%以下である、請求項2に記載のシート包装体。
【請求項4】
前記シート積層体は、前記シート積層体の短側面が対向する第2方向に締め付けられた状態で前記包装袋に収容されている、請求項1に記載のシート包装体。
【請求項5】
前記シート包装体の前記第2方向の硬さ(RH)が、0.5%以上4%以下である、請求項4に記載のシート包装体。
【請求項6】
前記シート積層体がキャラメル包装されている、請求項1乃至5のいずれか一項に記載のシート包装体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シート包装体に関する。
【背景技術】
【0002】
ティシューペーパー等の衛生薄葉紙は、そのウェブが厚紙の箱に収容されたカートンタイプが普及しているが、運搬、保管、廃棄、環境負荷、コスト等の観点から、近年は、樹脂フィルム製の包装袋にウェブが収容されたフィルムパックの需要が高まっている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
フィルムパックの製造では、ウェブを包装袋に収容する際にウェブのコンパクションによる衛生薄葉紙の取出性低下を防ぐため、収容されるウェブの側面が揃いやすいロータリー式インターフォルダが用いられる(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2019-177901号公報
【特許文献2】特開2021-54517号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、ロータリー式インターフォルダを用いたフィルムパックの製造では、ウェブの供給能力が低いため、フィルムパックの生産性を高めることができない。
【0006】
また、ロータリー式インターフォルダに代えてウェブの供給能力が高いマルチスタンド式インターフォルダを用いると、フィルムパックの生産性は向上するものの、ウェブの側面が揃わないため、その分だけフィルムパックの容量が大きくなる。その結果、フィルムパックの集合包装体では、フィルムパックの数だけ容量が大きくなり、複数の集合包装体を梱包する従来のケースに、同じ数量の集合包装体が梱包できない(積載効率が低下する)。
【0007】
さらに、ウェブの側面が揃わないフィルムパックは、ウェブのコンパクションを強くすることで、容量を小さくすることができるが、ウェブのコンパクションが強くなると、収容されたウェブの側面が揃わない状態で押し潰されて、衛生薄葉紙の取出性が低下する。
【0008】
本発明の課題は、生産性が向上しながら、シート包装体の容量の増大を防ぎ、シートの取出性の低下を防ぐシート包装体を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係る第1の態様は、複数枚のシートが積層された直方体状のシート積層体と、前記シート積層体を収容する樹脂フィルム製の包装袋と、前記包装袋の天面に形成されて前記シートが引き出される取出口と、を有するシート包装体であって、前記シート積層体は、前記シートが引き出される方向がCD方向となるように積層されたものであり、前記シート積層体は、前記シート積層体の長側面が対向する第1方向に締め付けられた状態で前記包装袋に収容され、前記シート包装体の前記第1方向の硬さ(RH)が、4%以上12%以下である、シート包装体を提供する。
【0010】
本明細書において、CD方向とは、シートを構成する繊維の流れ方向(MD方向)と直交する方向を示す。「シートが引き出される方向がCD方向となる」とは、シート包装体の取出口からシートが引き出される場合のシートの移動方向がCD方向であり、また包装体内の積層状態においてもシートの移動方向がCD方向であることを意味する。
【0011】
シートが引き出される方向がCD方向となるように積層されたシート積層体には、シートがマルチスタンド式インターフォルダ(1つの折り板でシートを折り込みながら交互に重ねてウェブを製造する装置)で積層されたものが含まれる。
【0012】
シートがマルチスタンド式インターフォルダで積層されたシート積層体は、通常、シートが引き出される方向がCD方向となるように積層されたシート積層体を構成する。また、マルチスタンド式インターフォルダで積層されたシート積層体は、シート積層体が直方体状の場合は、一対の長側面が不揃いとなりやすい(シートの折り目が積層方向にずれやすい)。
【0013】
シート積層体の長側面が対向する第1方向は、シート積層体が包装袋に収容された状態におけるシート包装体の短手方向を示す。
【0014】
シート包装体の第1方向の硬さ(RH)とは、シート包装体をシート積層体の第1方向が地面と垂直になるように置いた状態で、シート包装体の上面に所定の荷重(例えば100gf/cm2)をかけたときの、シート包装体の垂直方向における荷重前の長さ(A)に対する荷重前の長さ(A)と荷重後の長さ(B)の差(A-B)の割合[(A-B)/(A)]×100(%)を示す。
【0015】
第1の態様では、シートが引き出される方向がCD方向となるように積層されたシート積層体が、供給能力が高いマルチスタンド式インターフォルダで積層されたものであるため、シート包装体の生産性を向上させることができる。
【0016】
第1の態様では、シートが引き出される方向がCD方向となるように積層されたシート積層体が、シート積層体の長側面が対向する第1方向に締め付けられた状態で包装袋に収容されているため、不揃いの長側面にコンパクションをかけることができる。そのため、シート包装体の容量の増大を防ぎ、その結果、シート包装体を集積したシート集合包装体の容量の増大を防ぐため、シート包装体またはシート集合包装体の積載効率を維持することができる。
【0017】
第1の態様では、さらに、シート包装体の第1方向の硬さ(RH)が4%以上12%以下であることで、マルチスタンド式インターフォルダで製造したシート積層体の長側面が不揃いであっても、シートが包装袋内で押し潰されることを抑制することができる。そのため、シートを引き出す際に、取出口に詰まりにくくなり、シートの破れやシート包装体が持ち上がりを抑制することができる。
【0018】
また、第1の態様では、シート包装体の第1方向の硬さ(RH)が上述の範囲となることで、シートが引き出される方向がCD方向となるように積層されたシート積層体が、シート積層体の長側面が対向する第1方向に締め付けられた状態で包装袋に収容されていても、シートの取出性の低下を防ぐことができる。
【0019】
本発明に係る第2の態様は、前記シート積層体は、前記シート積層体の高さ方向に締め付けられた状態で前記包装袋に収容されている、第1の態様に記載のシート包装体を提供する。
【0020】
第2の態様では、シート積層体が高さ方向に締め付けられた状態で包装袋に収容されていることで、不揃いの長側面にコンパクションがかけられた結果、高さ方向に膨れるシート積層体にコンパクションをかけることができる。そのため、シート包装体の高さ方向にも容量の増大を防ぎ、その結果、シート包装体を高さ方向に集積したシート集合包装体の容量の増大を防ぐことができ、シート包装体またはシート集合包装体の積載効率を維持することができる。
【0021】
本発明に係る第3の態様は、前記シート包装体の前記高さ方向の硬さ(RH)が、6%以上12%以下である、第2の態様に記載のシート包装体を提供する。
【0022】
シート包装体の高さ方向の硬さ(RH)とは、シート包装体を高さ方向が地面と垂直になるように置いた状態で、シート包装体の上面に所定の荷重(例えば100gf/cm2)をかけたときの、シート包装体の垂直方向における荷重前の長さ(A)に対する荷重前の長さ(A)と荷重後の長さ(B)の差(A-B)の割合[(A-B)/(A)]×100(%)を示す。
【0023】
第3の態様では、シート包装体の高さ方向の硬さ(RH)が6%以上12%以下であることで、不揃いの長側面にコンパクションがかけられた結果、シート積層体が高さ方向に膨れる場合でも、シート包装体の容量が高さ方向に増大するのを防ぐことができる。
【0024】
本発明に係る第4の態様は、前記シート積層体は、前記シート積層体の短側面が対向する第2方向に締め付けられた状態で前記包装袋に収容されている、第1乃至は第3の態様に記載のシート包装体を提供する。
【0025】
シート積層体の短側面が対向する第2方向は、シート積層体が包装袋に収容された状態におけるシート包装体の長手方向を示す。
【0026】
第4の態様では、シート積層体がシート積層体の短側面が対向する第2方向に締め付けられた状態で包装袋に収容されていることで、不揃いの長側面にコンパクションがかけられた結果、短側面が対向する方向に膨れるシート積層体にコンパクションをかけることができる。そのため、シート包装体の短側面が対向する方向にも容量の増大を防ぎ、その結果、シート包装体を高さ方向に集積したシート集合包装体の容量の増大を防ぐことができ、シート包装体またはシート集合包装体の積載効率を維持することができる。
【0027】
本発明に係る第5の態様は、前記シート包装体の前記第2方向の硬さ(RH)が、0.5%以上4%以下である、第4の態様に記載のシート包装体を提供する。
【0028】
シート包装体の第2方向の硬さ(RH)とは、シート包装体をシート積層体の第2方向が地面と垂直になるように置いた状態で、シート包装体の上面に所定の荷重(例えば100gf/cm2)をかけたときの、シート包装体の垂直方向における荷重前の長さ(A)に対する荷重前の長さ(A)と荷重後の長さ(B)の差(A-B)の割合[(A-B)/(A)]×100(%)を示す。
【0029】
第5の態様では、シート包装体の第2方向の硬さ(RH)が0.5%以上4%以下であることで、不揃いの長側面にコンパクションがかけられた結果、シート積層体がシート積層体の短側面が対向する方向に膨れる場合でも、シート包装体の容量がシート積層体の短側面が対向する方向に増大するのを防ぐことができる。
【0030】
本発明に係る第6の態様は、前記シート積層体がキャラメル包装されている、第1乃至第5の態様のいずれか一つに記載のシート包装体を提供する。本明細書において、キャラメル包装とは、筒状のフィルムの両端部またはいずれか一方の端部が折り畳まれて接着または封止された包装袋に包装されることを示す。
【0031】
第6の態様では、シート積層体をキャラメル包装することにより、シート包装体のコンパクションが容易になる。そのため、シート包装体の硬さ(RH)の調整が容易になる。
【発明の効果】
【0032】
本発明の一態様によれば、生産性が向上しながら、シート包装体の容量の増大を防ぎ、シートの取出性の低下を防ぐシート包装体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【
図2】シート包装体(個包装体)に収容されたシート積層体を示す図である。
【
図3】包装前のシート積層体を一方の妻面側から見た拡大図である。
【
図4】
図1のシート包装体(個包装体)を天面から見た図である。
【
図5】シート包装体(個包装体)の使用状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。各図において共通する部分については、同一の符号を付して説明を省略する場合がある。また、各図面における各部材の縮尺は、実際とは異なる場合がある。
【0035】
本明細書では、図の方向を3軸方向(X方向、Y方向、Z方向)の3次元直交座標系を用いて説明する。各図において、左右方向(シート包装体またはシート集合包装体の長手方向)をX方向とし、前後方向(シート包装体またはシート集合包装体の短手方向)をY方向とし、上下方向(シート包装体またはシート集合包装体の高さ方向)をZ方向とする。
【0036】
また、本明細書において、各方向には、実施形態の作用、効果を損なわない程度のずれが許容される。また、直交には、略直交が含まれてもよい。
【0037】
<シート包装体>
図1は、実施形態に係るシート包装体(個包装体)を示す図である。
図2は、シート包装体(個包装体)に収容されたシート積層体を示す図である。
図3は、包装前のシート積層体を一方の短側面から見た拡大図である。
【0038】
本実施形態に係るシート包装体100は、シート積層体10、包装袋20を有する(
図1)。本実施形態では、シート10Aの積層方向が高さ方向(Z方向)となるようにシート積層体10が包装袋20に収容される。なお、シート包装体100は、本実施形態に係るシート包装体の一例である。
【0039】
シート積層体10は、複数枚(または複数組)のシート10Aが積層されたものである(
図2)。シート積層体10の形状は、直方体状である。シート積層体10は、包装袋20の天面21に形成される取出口30を通してシート10Aが1枚ずつ(または1組ずつ)引き出せるようになっている(
図1、
図5参照)。
【0040】
シート10Aの材質は、特に限定されず、例えば、紙、不織布又は布等であり、好ましくは薄葉紙である。シートが薄葉紙の場合、パルプ組成は、薄葉紙における公知の組成を用いることができる。パルプの配合割合は、例えば、50質量%以上にすることができ、好ましくは90質量%以上、より好ましくは100質量%である。
【0041】
また、シート10Aの坪量は、特に限定されないが、プライ数に応じて、紙の場合は5g/m2以上80g/m2以下、不織布の場合は20g/m2以上100g/m2以下のものが望ましい。なお、坪量は、JIS P 8124(2011)の規定に準拠して測定される。
【0042】
また、シート10Aの厚みは、特に限定されず、JIS P 8111(1998)の環境下で測定された紙厚を採用することができる。例えば、シートが薄葉紙の場合、薄葉紙の紙厚は、1プライ(2プライの場合は2プライ)あたり、50μm以上500μm以下にすることができ、好ましくは60μm以上330μm以下である。
【0043】
なお、シート積層体10は、シート10Aを1枚または1組ずつ引き出す観点から、各シート10Aが折り込まれた状態で互い違いに積層されたもの(いわゆるポップアップ式のシート積層体10)であることが好ましい。また、シート積層体10の形態は、ポップアップ式に引き出せるものに限定されず、複数枚(または複数組)のシート10Aが単に積層されたもの、各シート10Aが折り畳まれた状態で積層されたものでもよい。
【0044】
また、シート積層体10の寸法は、シート包装体100の長手方向(X方向)の長さを155mm以上230mm以下、シート包装体100の長手方向(X方向)に直交する短手方向または奥行方向(Y方向)の長さを80mm以上120mm以下、高さ方向または厚み方向(Z方向)の厚みを30mm以上100mm以下とすることができる。
【0045】
シート積層体10を構成するシート10Aの態様は、特に限定されず、例えば、ティシューペーパー、トイレットペーパー、キッチンペーパー、ペーパータオル等の衛生薄葉紙に適用可能である。なお、ティシューペーパー、ペーパータオル等の衛生薄葉紙には、保湿成分を含んだ衛生薄葉紙(例えば、ローションティシュー等)も含まれる。また、シート10Aの用途は、特に限定されず、産業用、家庭用、携帯用のいずれにも適用できる。これらの中でも、家庭用のティシューペーパーに好適に用いられる。
【0046】
シート積層体10は、シート10Aが引き出される方向がCD方向(シート10Aを構成する繊維の流れ方向(MD方向)と直交する方向)となるように積層されたものである。
【0047】
シートが引き出される方向がCD方向となることは、シート包装体100の取出口30からシート10Aが引き出される場合のシート10Aの移動方向がCD方向であり、またシート包装体100内のシート積層体10の状態においてもシート10Aの移動方向がCD方向であることを意味する。
【0048】
シート10Aの引き出し方向がCD方向となるように積層されたシート積層体10は、シート10Aがマルチスタンド式インターフォルダ(1つの折り板でシートを折り込みながら交互に重ねてウェブを製造する装置)で積層されたものであることが好ましい。
【0049】
シートがマルチスタンド式インターフォルダで積層されたシート積層体10は、通常、シートが引き出される方向がCD方向となるように積層されたシート積層体を構成する。シート積層体10が直方体状の場合は、
図2に示すように、シート積層体10の一方の短側面15から長手方向(X方向)に見た一対の長側面13、14が不揃いとなりやすい(シートの折り目が積層方向(Z方向)にずれやすい)。
【0050】
なお、従来のロータリー式インターフォルダで積層されたシート積層体は、通常、シートが引き出される方向がMD方向となるように積層されたシート積層体となる。また、ロータリー式インターフォルダで積層されたシート積層体は、シート積層体が直方体状の場合は、シート積層体の一方の短側面から長手方向(X方向)に見た一対の長側面が揃いやすい(シートの折り目が積層方向にずれにくい)。
【0051】
包装袋20は、シート積層体10を収容する。
【0052】
包装袋20は、シート積層体10が収容された状態で、天面21、底面22、正面23、背面24、側面25、側面26を有する。包装袋20では、天面21と底面22が上下方向(Z方向)に対向し、正面23と背面24が前後方向(Y方向)に対向し、側面25と側面26が左右方向(X方向)に対向する。側面25および側面26は、天面21、底面22、正面23、および背面24のいずれにも連続する(
図1参照)。
【0053】
包装袋20に収容されたシート積層体10は、シート積層体10の天面11、底面12、長側面13、長側面14、短側面15、短側面16が、包装袋20の天面21、底面22、正面23、背面24、側面25、側面26にそれぞれ対面する。
【0054】
包装袋20の天面21には、取出口30が設けられている。取出口30は、シート10Aが引き出せるようになっている。取出口30の形態は、特に限定されず、例えば、連続する切込みOP(
図5参照)や細長い開口で構成される。開口の形状は、特に限定されず、平面視で直線、波線、長方形、楕円、瓢箪型(またはダンベル型)等の形状にすることができる。取出口30を構成する開口OPは、ミシン目(断続的な切込み)を破ることで構成してもよい(
図1、
図4)。
【0055】
取出口30の長手方向(X方向)の長さは、特に限定されず、例えば、シート包装体100の包装袋20の天面21の長手方向(X方向)の全長に対して50%以上100%以下であり、好ましくは55%以上90%以下、より好ましくは60%以上80%以下である。
【0056】
包装袋20は、樹脂フィルム製である。包装袋20を構成する樹脂フィルムは、可撓性である。樹脂フィルムに用いられる樹脂は、特に限定されず、例えば、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリスチレン(PS)、ポリ塩化ビニル(PVC)、エチレン-酢酸ビニル共重合体(EVA)、ポリアミド(PA)等の樹脂を用いることができる。ポリエチレンとしては、高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン等を用いることができる。
【0057】
なお、これらの中でも、柔軟で取扱い性に優れ、ヒートシールした場合のシール性も高いこと、安価であること等の点で、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート等が好ましい。また、無臭であり、耐水性・耐薬品性に優れ、低コストで大量生産が可能である点で、ポリエチレンが好ましい。また、堅牢であり、成形しやすく、印刷時の発色がよく、また光沢を付与できること等の観点からは、ポリプロピレンが好ましい。
【0058】
なお、包装袋20を形成する材質には、生分解性材料(ポリ乳酸などの生分解性プラスチック等)、バイオマス材料(バイオマスフィルム等の再生可能な生物由来の有機性資源で化石資源を除いたもの)を用いることができる。
【0059】
包装袋20を形成する樹脂フィルムの形態は、特に限定されず、上述の樹脂が単層で形成された単層フィルム、上述の樹脂を積層したラミネートフィルム、上述の樹脂とパルプ紙または不織布とを貼合またはラミネートしたフィルム、または上述の2種類以上の樹脂の混合物で形成された混合フィルムであってもよい。
【0060】
包装袋20を形成する樹脂フィルムの厚みは、特に限定されず、好ましくは20μm以上100μm以下、より好ましくは25μm以上70μm以下である。樹脂フィルムの厚みを20μm以上とすることで、シート10Aが収容される包装袋20としての十分な強度を確保することができる。また、樹脂フィルムの厚みを100μm以下とすることで、包装袋20の柔軟性及び軽量性を確保できるとともに、コストが抑えられる。
【0061】
また、包装袋20の包装態様は、特に限定されない。本実施形態では、例えば、筒状の樹脂フィルムの両端部を折り畳んでシール(封止)する包装(キャラメル包装)、ガセット状に折り込まれた筒状の樹脂フィルムの両端部またはいずれか一方の端部をシール(封止)する包装(ピロー包装)、熱収縮性の樹脂フィルムを加熱して被包装体に密着させる包装(シュリンク包装)、またはこれらを組み合わせた包装等を採用することができる。これらの中でも、シート積層体10に対するコンパクションの制御が容易な点で、キャラメル包装が好ましい(
図1参照)。
【0062】
キャラメル包装では、シート積層体10を樹脂フィルムで長手方向(X方向)の両端が開口する筒型に巻き込むようにして包み、その巻き込み方向に重畳する部分を融着処理や接着剤によって接着する。次に、筒型の樹脂フィルムの長手方向(X方向)の両端を、シート積層体10の端面側に折り込み、その際に形成される略三角形又は略台形の片の少なくとも各先端縁部同士を重ねて融着処理や接着剤によって接着して、筒型の開口を封止する。本実施形態では、筒状の樹脂フィルムの両端部(包装袋20の側面25、26)が折り畳まれてシールされている(
図1参照)。
【0063】
シート包装体100では、シート積層体10がシート積層体10の長側面13、14が対向する第1方向(Y方向)に締め付けられた状態で包装袋20に収容されている。ここで、シート積層体10の長側面13、14が対向する第1方向は、シート積層体10が包装袋20に収容された状態におけるシート包装体100の短手方向(Y方向)を示す。
【0064】
具体的には、シート積層体10がキャラメル包装される際にシート積層体10の第1方向(Y方向)にコンパクション(圧縮)C1がかけられる(
図1)。このときのコンパクションC1は、シート包装体100の第1方向(Y方向)の硬さ(RH)が、好ましくは4%以上12%以下、より好ましくは5%以上10%以下、さらに好ましくは6%以上8%以下となるように調整される。
【0065】
ここで、シート包装体100の第1方向(Y方向)の硬さ(RH)は、シート包装体100をシート積層体10の第1方向(Y方向)が地面と垂直になるように置いた状態で、シート包装体100の上面に所定の荷重(例えば100gf/cm2)をかけたときの、シート包装体100の垂直方向(Z方向)における荷重前の長さ(A)に対する荷重前の長さ(A)と荷重後の長さ(B)の差(A-B)の割合[(A-B)/(A)]×100(%)を示す。
【0066】
シート包装体100では、さらに、シート積層体10がシート積層体10の高さ方向(Z方向)に締め付けられた状態で包装袋20に収容されている。
【0067】
具体的には、シート積層体10がキャラメル包装される際にシート積層体10の高さ方向(Z方向)にコンパクション(圧縮)C2がかけられる(
図1)。このときのコンパクションC2は、シート包装体100の高さ方向(Z方向)の硬さ(RH)が、好ましくは6%以上12%以下、より好ましくは8%以上11%以下、さらに好ましくは9%以上10%以下となるように調整される。
【0068】
ここで、シート包装体100の高さ方向(Z方向)の硬さ(RH)は、シート包装体100を高さ方向(Z方向)が地面と垂直になるように置いた状態で、シート包装体100の上面に所定の荷重(例えば100gf/cm2)をかけたときの、シート包装体100の垂直方向(Z方向)における荷重前の長さ(A)に対する荷重前の長さ(A)と荷重後の長さ(B)の差(A-B)の割合[(A-B)/(A)]×100(%)を示す。
【0069】
シート包装体100では、さらに、シート積層体10がシート積層体10の短側面15、16が対向する第2方向(X方向)に締め付けられた状態で包装袋20に収容されている。ここで、シート積層体10の短側面15、16が対向する第2方向は、シート積層体10が包装袋20に収容された状態におけるシート包装体100の長手方向(X方向)を示す。
【0070】
具体的には、シート積層体10がキャラメル包装される際にシート積層体10の第2方向(X方向)にコンパクション(圧縮)がかけられる。このときの第2方向(X方向)のコンパクションは、シート包装体100の第2方向(X方向)の硬さ(RH)が、好ましくは0.5%以上4%以下、より好ましくは1%以上3%以下、さらに好ましくは1.4%以上2%以下となるように調整される。
【0071】
ここで、シート包装体100の第2方向(X方向)の硬さ(RH)は、シート包装体100をシート積層体10の第2方向(X方向)が地面と垂直になるように置いた状態で、シート包装体100の上面に所定の荷重(例えば100gf/cm2)をかけたときの、シート包装体100の垂直方向(Z方向)における荷重前の長さ(A)に対する荷重前の長さ(A)と荷重後の長さ(B)の差(A-B)の割合[(A-B)/(A)]×100(%)を示す。
【0072】
本実施形態のシート包装体100では、上述のように、シート10Aが引き出される方向がCD方向となるように積層されたシート積層体10が、供給能力が高いマルチスタンド式インターフォルダで積層されたものであるため、シート包装体100の生産性を向上させることができる。
【0073】
また、本実施形態のシート包装体100では、シート10Aが引き出される方向がCD方向となるように積層されたシート積層体10が、シート積層体10の長側面13、14が対向する第1方向(Y方向)に締め付けられた状態で包装袋20に収容されているため、不揃いの長側面13、14にコンパクションC1をかけることができる。そのため、シート包装体100の容量の増大を防ぎ、その結果、シート包装体100を集積したシート集合包装体(図示せず)の容量の増大を防ぐため、シート包装体100またはシート集合包装体の積載効率を維持することができる。
【0074】
本実施形態のシート包装体100では、さらに、シート包装体100の第1方向(Y方向)の硬さ(RH)が4%以上12%以下であることで、マルチスタンド式インターフォルダで製造したシート積層体10の長側面13、14が不揃いであっても、シート10Aが包装袋20内で押し潰されることを抑制することができる。そのため、シート10Aを引き出す際に、取出口30に詰まりにくくなり、シート10Aの破れやシート包装体100が持ち上がりを抑制することができる。
【0075】
また、本実施形態では、シート包装体100の第1方向(Y方向)の硬さ(RH)が上記の範囲になることで、シート10Aが引き出される方向がCD方向となるように積層されたシート積層体10が、シート積層体10の長側面13、14が対向する第1方向(Y方向)に締め付けられた状態で包装袋20に収容されていても、シート10Aの取出性の低下を防ぐことができる。
【0076】
本実施形態のシート包装体100では、上述のように、シート積層体10が高さ方向(Z方向)に締め付けられた状態で包装袋20に収容されていることで、不揃いの長側面13、14にコンパクションC1がかけられた結果、高さ方向(Z方向)に膨れるシート積層体10にコンパクションC2をかけることができる。そのため、シート包装体100の高さ方向(Z方向)にも容量の増大を防ぎ、その結果、シート包装体100を高さ方向(Z方向)に集積したシート集合包装体の容量の増大を防ぐことができ、シート包装体100またはシート集合包装体の積載効率を維持することができる。
【0077】
本実施形態のシート包装体100では、上述のように、シート包装体100の高さ方向(Z方向)の硬さ(RH)が6%以上12%以下であることで、不揃いの長側面13、14にコンパクションC1がかけられた結果、シート積層体10が高さ方向(Z方向)に膨れる場合でも、シート包装体100の容量が高さ方向(Z方向)に増大するのを防ぐことができる。
【0078】
本実施形態のシート包装体100では、上述のように、シート積層体10がシート積層体10の短側面15、16が対向する第2方向(X方向)に締め付けられた状態で包装袋20に収容されていることで、不揃いの長側面13、14にコンパクションC1がかけられた結果、短側面15、16が対向する方向(X方向)に膨れるシート積層体10にコンパクションをかけることができる。そのため、シート包装体100の短側面15、16が対向する方向(X方向)にも容量の増大を防ぎ、その結果、シート包装体100を高さ方向(Z方向)に集積したシート集合包装体の容量の増大を防ぐことができ、シート包装体100またはシート集合包装体の積載効率を維持することができる。
【0079】
本実施形態のシート包装体100では、上述のように、シート包装体100の第2方向(X方向)の硬さ(RH)が0.5%以上4%以下であることで、不揃いの長側面13、14にコンパクションC1がかけられた結果、シート積層体10がシート積層体10の短側面15、16が対向する方向(X方向)に膨れる場合でも、シート包装体100の容量がシート積層体10の短側面15、16が対向する方向(X方向)に増大するのを防ぐことができる。
【0080】
本実施形態のシート包装体100では、上述のように、シート積層体をキャラメル包装することにより、シート包装体100のコンパクションが容易になる。そのため、シート包装体100の硬さ(RH)の調整が容易になる。
【実施例0081】
以下、本発明について、さらに実施例を用いて具体的に説明する。実施例、比較例の評価は、以下の条件で行った。
【0082】
[実施例1]
シート積層体(ウェブ)10としてマルチスタンド式インターフォルダで(シートが引き出される方向がCD方向となるように)シート10Aが交互に折り畳まれてポップアップ式に1組ずつ引き出せるように積層されたティシューペーパー(寸法:高さ(Z方向)約46mm、横(X方向)約180mm、縦(Y方向)約101mm、重さ約120g)を、厚み約40μmのポリエチレンフィルムで形成された包装袋20で、シート積層体10の長側面13、14が対向する第1方向(Y方向)、高さ方向(Z方向)、シート積層体10の短側面15、16が対向する第2方向(X方向)にそれぞれコンパクション(圧縮)をかけながらキャラメル包装したシート包装体100を作製した(
図1~
図4)。包装袋20の天面21には、ミシン目を設け、該ミシン目を破ることで開口OPが構成される取出口30を形成した。取出口30は、包装袋20の天面21の長手方向(X方向)に延びる直線状のミシン目(開封後はスリットとなる)で構成した(
図1、
図4)。取出口30の長手方向(X方向)の長さを170mm、幅方向(Y方向)の幅を0.5mmとした。作製したシート包装体100を実施例1とする。
【0083】
[実施例2]
取出口30の長手方向(X方向)の長さを120mmとした以外は、実施例1と同様に、実施例2のシート包装体を作製した。
【0084】
[比較例1]
マルチスタンド式インターフォルダに代えてロータリー式インターフォルダで(シートが引き出される方向がMD方向となるように)シート積層体(ウェブ)を積層した以外は、実施例1と同様に、比較例1のシート包装体を作製した。
【0085】
[比較例2]
マルチスタンド式インターフォルダに代えてロータリー式インターフォルダで(シートが引き出される方向がMD方向となるように)シート積層体(ウェブ)を積層した以外は、実施例2と同様に、比較例1のシート包装体を作製した。
【0086】
[シート包装体の硬さ(RH)]
実施例1、比較例1について、シート包装体(個包装体)の第1方向(Y方向)、高さ方向(Z方向)、および第2方向(X方向)のそれぞれの硬さ(RH)の平均値、最大値、および最小値を測定した。N数は5とした。測定装置として自動厚み測定器(カトーテック社製、KES-G5)を用い、以下の条件で測定した。なお、測定時は、個包装体と端子の距離を5mm以内となるように土台などを用いて適宜高さを調整した。
・試料: 布・フィルム等
・SENS:2.000
・力計の種類:1kg
・SPEED RANGE:0.1cm/s
・DEF感度:20mm/10V
・加圧面積:2cm2
・取込み間隔:0.100
・測定荷重:10
・上限荷重:100gf/cm2
【0087】
シート包装体の第1方向(Y方向)の硬さ(RH)は、シート包装体をシート積層体10の第1方向(Y方向)が地面と垂直になるように置いた状態で、シート包装体の上面に自動厚み測定器の端子が上限荷重(100gf/cm2)で荷重したときの、シート包装体の垂直方向(Z方向)における荷重前の長さ(ウェブの奥行D)[mm]に対する荷重前の長さ(初期高さT0)と荷重後の長さ(TM)の差(押込み量DS:T0-TM)の割合[DS/D]×100(%)を求める。なお、実施例1、比較例1のシート包装体の第1方向(Y方向)の硬さ(RH)は、表1に実施例1-1、表2に比較例1-1として、それぞれ条件および結果を示す。
【0088】
シート包装体の高さ方向(Z方向)の硬さ(RH)は、シート包装体を高さ方向(Z方向)が地面と垂直になるように置いた状態で、シート包装体の上面に自動厚み測定器の端子が上限荷重(100gf/cm2)で荷重したときの、シート包装体の垂直方向(Z方向)における荷重前の長さ(ウェブの高さH)[mm]に対する荷重前の長さ(初期高さT0)と荷重後の長さ(TM)の差(押込み量DS:T0-TM)の割合[DS/H]×100(%)を求める。なお、実施例1、比較例1のシート包装体の高さ方向(Z方向)の硬さ(RH)は、表3に実施例1-2、表4に比較例1-2として、それぞれ条件および結果を示す。
【0089】
シート包装体の第2方向(X方向)の硬さ(RH)は、シート包装体をシート積層体10の第2方向(X方向)が地面と垂直になるように置いた状態で、シート包装体の上面に自動厚み測定器の端子が上限荷重(100gf/cm2)で荷重したときの、シート包装体の垂直方向(Z方向)における荷重前の長さ(ウェブの幅W)[mm]に対する荷重前の長さ(初期高さT0)と荷重後の長さ(TM)の差(押込み量DS:T0-TM)の割合[DS/W]×100(%)を求める。なお、実施例1、比較例1のシート包装体の第2方向(X方向)の硬さ(RH)は、表5に実施例1-3、表6に比較例1-3として、それぞれ条件および結果を示す。
【0090】
【0091】
【0092】
【0093】
【0094】
【0095】
【0096】
[引き出し抵抗値(取出性)]
実施例1~2、比較例1~2について、個包装体の取出口30のミシン目を破って開口OPを形成し、開口OPから見えるシートの端部に治具としてダブルクリップ(プラス社製、CP-103)を取り付け、プッシュプルゲージ(イマダ社製、デジタルフォースゲージZ2-20N)にて垂直方向(Z方向)へシートを引き出し、引き出し時の抵抗値(ピーク)の測定を行った。このとき、個包装製が浮き上がらないよう固定し、1秒間に100mm程度引き出す速度で、1~10組までシートを引き出し、その平均値、最大値、および最小値を測定した。N数は3とした。引き出し抵抗値の平均値が0.19未満の場合は取出性が良好と評価し、引き出し抵抗値の平均値が0.19以上の場合は取出性が不良と評価した。表7に、引き出し抵抗値(取出性)の条件および結果を示す。
【0097】
【0098】
表1~7より、マルチスタンド式インターフォルダで、シートが引き出される方向がCD方向となるように積層されたシート積層体が、シート積層体の長側面が対向する第1方向(Y方向)、高さ方向(Z方向)、第2方向(X方向)にそれぞれ締め付けられた状態で包装袋にキャラメル包装で収容され、包装袋の取出口が直線状であり、シート包装体の第1方向(Y方向)の硬さ(RH)が、4%以上12%以下であり、シート包装体の高さ方向(Z方向)の硬さ(RH)が、6%以上12%以下であり、シート包装体の第2方向(X方向)の硬さ(RH)が、0.5%以上4%以下であるシート包装体は、生産性が向上しながら、シート包装体の容量の増大を防ぎ、シートの取出性の低下を防ぐものであることが判った(実施例1、2)。
【0099】
一方、シート積層体がロータリー式インターフォルダで(シートが引き出される方向がMD方向となるように)積層され、シート包装体の硬さ(RH)が実施例1の条件を満たさないシート包装体は、生産性が向上できず、シートの取出性の低下するものであることが判った(比較例1、2)。
【0100】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。