(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024051248
(43)【公開日】2024-04-11
(54)【発明の名称】プログラム、端末装置、方法およびシステム
(51)【国際特許分類】
H05B 47/10 20200101AFI20240404BHJP
【FI】
H05B47/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022157307
(22)【出願日】2022-09-30
(71)【出願人】
【識別番号】000003757
【氏名又は名称】東芝ライテック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】緒方 祐貴
(72)【発明者】
【氏名】西垣 英則
【テーマコード(参考)】
3K273
【Fターム(参考)】
3K273PA03
3K273QA39
3K273RA15
3K273RA17
3K273TA15
3K273TA28
3K273TA41
3K273TA52
3K273TA54
3K273UA13
3K273UA15
3K273UA22
3K273VA02
3K273VA08
3K273VA10
(57)【要約】
【課題】ユーザの利便性を向上させることができるプログラム、端末装置、方法およびシステムを提供する。
【解決手段】プログラムは、保持手順をコンピュータに実行させる。保持手順は、制御対象装置と端末装置とを無線で接続する際に、端末装置により制御対象装置の通信関連情報が変更された場合には、変更された通信関連情報を保持する。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御対象装置と端末装置とを無線で接続する際に、前記端末装置により前記制御対象装置の通信関連情報が変更された場合には、変更された前記通信関連情報を保持する保持手順;
をコンピュータに実行させるプログラム。
【請求項2】
前記制御対象装置および前記端末装置は、アクセスポイントを介して接続されており、
前記アクセスポイントの識別情報を取得する取得手順と;
前記保持手順によって保持された前記通信関連情報を用いて、前記アクセスポイントの通信関連情報を設定する設定手順と;
を実行させる請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
前記制御対象装置は、カメラ付き照明装置であり、
前記制御対象装置の前記通信関連情報は、カメラを利用するための認証情報を含む
請求項1または2に記載のプログラム。
【請求項4】
前記端末装置は、複数の前記制御対象装置に接続されており、
前記保持手順は、前記端末装置により変更された前記通信関連情報を、前記制御対象装置ごとに対応付けて保持する
請求項1または2に記載のプログラム。
【請求項5】
無線で接続された制御対象装置の通信関連情報の変更を受け付ける受付部と;
前記受付部により変更を受け付けた前記通信関連情報を保持する保持部と;
を具備する端末装置。
【請求項6】
制御対象装置と端末装置とを無線で接続する際に、前記端末装置により前記制御対象装置の通信関連情報が変更された場合には、変更された前記通信関連情報を保持する保持工程;
を含む方法。
【請求項7】
端末装置と、前記端末装置と無線で接続された制御対象装置とを有するシステムであって、
前記制御対象装置の通信関連情報の変更を受け付ける受付部と;
前記受付部により変更を受け付けた前記通信関連情報を保持する保持部と;
を具備するシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、プログラム、端末装置、方法およびシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、1つの筐体に照明ユニットと、カメラユニットとを備えたカメラ付き照明装置がある。かかるカメラ付き照明装置は、工場での生産ラインの監視やオフィス内での従業員の状態監視などの用途にも導入されつつある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来技術では、ユーザの利便性を向上させる点において改善の余地があった。
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、ユーザの利便性を向上させることができるプログラム、端末装置、方法およびシステムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態に係るプログラムは、保持手順をコンピュータに実行させる。保持手順は、制御対象装置と端末装置とを無線で接続する際に、端末装置により制御対象装置の通信関連情報が変更された場合には、変更された通信関連情報を保持する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、ユーザの利便性を向上させることができるプログラム、端末装置、方法およびシステムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1A】
図1Aは、実施形態に係るカメラ付き照明装置の側面図である。
【
図1B】
図1Bは、実施形態に係るカメラ付き照明装置の下面図である。
【
図1C】
図1Cは、実施形態に係るシステムの概要を示す図である。
【
図2】
図2は、実施形態に係る端末装置のブロック図である。
【
図3】
図3は、端末装置が有する通信関連情報の一例を示す図である。
【
図4】
図4は、実施形態に係るカメラ付き照明装置のブロック図である。
【
図5】
図5は、カメラ付き照明装置が有する通信関連情報の一例を示す図である。
【
図6】
図6は、実施形態に係るアクセスポイントのブロック図である。
【
図7】
図7は、実施形態に係るシステムが実行する処理手順の一例を示すフローチャートである。
【
図8】
図8は、実施形態に係るシステムが実行する処理手順の他の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して、実施形態に係るプログラム、端末装置、方法およびシステムを説明する。実施形態において同一の機能を有する構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。なお、以下の実施形態で説明するプログラム、端末装置、方法およびシステムは、一例を示すに過ぎず、実施形態を限定するものではない。
【0010】
以下に説明する実施形態に係るプログラムは、保持手順をコンピュータに実行させる。保持手順は、制御対象装置と端末装置100とを無線で接続する際に、端末装置100により制御対象装置の通信関連情報が変更された場合には、変更された通信関連情報を保持する。
【0011】
以下に説明する実施形態に係るプログラムは、取得手順と、設定手順とを実行させる。制御対象装置および端末装置100は、アクセスポイント70を介して接続されている。取得手順は、アクセスポイント70の識別情報を取得する。設定手順は、保持手順によって保持された通信関連情報を用いて、アクセスポイント70の通信関連情報を設定する。
【0012】
以下に説明する実施形態に係る制御対象装置は、カメラ付き照明装置10である。制御対象装置の通信関連情報は、例えば、カメラを利用するための認証情報を含む。
【0013】
以下に説明する実施形態に係る端末装置100は、複数の制御対象装置に接続されている。保持手順は、端末装置100により変更された通信関連情報を、制御対象装置ごとに対応付けて保持する。
【0014】
以下に説明する実施形態に係る端末装置100は、受付部4bと保持部4cとを具備する。受付部4bは、無線で接続された制御対象装置の通信関連情報の変更を受け付ける。保持部4cは、受付部4bにより変更を受け付けた通信関連情報を保持する。
【0015】
以下に説明する実施形態に係る方法は、保持工程を含む。保持工程は、制御対象装置と端末装置100とを無線で接続する際に、端末装置100により制御対象装置の通信関連情報が変更された場合には、変更された通信関連情報を保持する。
【0016】
以下に説明する実施形態に係るシステム1は、端末装置100と、端末装置100と無線で接続された制御対象装置とを有する。端末装置100は、受付部4bと保持部4cとを具備する。受付部4bは、制御対象装置の通信関連情報の変更を受け付ける。保持部4cは、受付部4bにより変更を受け付けた通信関連情報を保持する。
【0017】
[実施形態]
まず、
図1Aおよび
図1Bを用いて、実施形態に係るシステムにおける制御対象装置の一例であるカメラ付き照明装置について説明する。
図1Aは、実施形態に係るカメラ付き照明装置の側面図である。
図1Bは、実施形態に係るカメラ付き照明装置の下面図である。
【0018】
図1Aに示すように、カメラ付き照明装置10は、照明ユニット20と、カメラユニット30と、電源ユニット40とを備える。また、照明ユニット20と、カメラユニット30とは、L字金具を介してネジ止めされ、照明ユニット20と、電源ユニット40とは、連結部12を介して連結される。
【0019】
連結部12は、さらに、取付部11と接合し、取付部11を介して、カメラ付き照明装置10が天井などの設置面に取り付けられる。
【0020】
照明ユニット20は、光源部21と、フィン25とを備える。フィン25は、光源部21の上部に設けられ、光源部21の発光による発熱を冷却する。
図1Bに示すように、光源部21は、基板21a上にLED(Light Emitting Diode)等の発光素子21bが設けられる。
【0021】
また、光源部21の出射面は、カバー22によって覆われる。なお、カバー22は、例えば、透過性のガラスや樹脂である。なお、
図1Bに示す例では、光源部21が4つの基板21aから構成される場合を示しているが、これに限定されるものではない。
【0022】
また、カメラユニット30は、撮像部31と、レンズ32とを備える。撮像部31は、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの撮像センサや、画像または映像を撮影するのに必要となる各種部品が含まれる。また、撮像部31の下面は、レンズ32によって覆われる。
【0023】
また、
図1Bに示すように、光源部21と、撮像部31との向きは、それぞれ取り付け時に同一の方向を向くことになる。これにより、光源部21によって光が照射されたエリアを撮像部31によって撮像することができるので、撮影対象の照度を確保でき、鮮明な画像を撮像できる。
【0024】
また、カメラ付き照明装置10は、天井に設置されるので、天井から空間内を俯瞰した画像を撮影することができる。なお、
図1Aおよび
図1Bに示すカメラ付き照明装置10の外観形状は、一例であり、ベースライト、シーリングライトなど、その他の形状であってもよい。
【0025】
次に、
図1Cを用いて、実施形態に係るシステムについて説明する。
図1Cは、実施形態に係るシステムの概要を示す図である。なお、以下では、システムが工場に導入される場合を例に挙げて説明する。
【0026】
図1Cに示すように、実施形態に係るシステム1は、複数のカメラ付き照明装置10と、アクセスポイント70と、端末装置100とを備える。また、
図1Cに示す例では、各カメラ付き照明装置10が工場の作業現場(例えば、製造ライン等)に設置される場合を示す。
【0027】
アクセスポイント70は、カメラ付き照明装置10と端末装置100との通信を中継する。
【0028】
端末装置100は、例えば、デスクトップ型や、ノート型のPC(Personal Computer)であってもよく、スマートフォンやタブレット端末などの携帯端末装置であってもよい。
【0029】
端末装置100は、例えば、複数のカメラ付き照明装置10を管理するユーザが利用するユーザ端末であってもよい。端末装置100は、無線LAN(Local Area Network)や有線LANなどを介してアクセスポイント70に接続される。かかる端末装置100は、ユーザ操作に従って各カメラ付き照明装置10に対する制御命令をアクセスポイント70に送信したり、アクセスポイント70から受信した各種情報を取得したりする。
【0030】
端末装置100には、カメラ付き照明装置10のカメラユニット30とデータ通信を行うためのアプリケーション(以下、単にアプリ)を有しており、端末装置100は、かかるアプリと通信連携を行うことで、カメラユニット30に記憶されている情報や、アクセスポイント70の識別情報を取得したり、変更したりすることが可能となる。
【0031】
ところで、カメラ付き照明装置10のカメラユニット30には、アクセスポイント70と接続するための情報が予め設定され、保持されている。かかる情報を変更することで、カメラユニット30とアクセスポイント70との無線接続に不具合が生じると、例えば、カメラ付き照明装置10を操作してカメラユニット30の設定をリセットし、初期化する等の対応が必要となる。
【0032】
しかしながら、システム1を上述のように工場に導入する場合、カメラ付き照明装置10が高天井に取り付けられることになる。この場合、制御信号が無線で送受信されるカメラ付き照明装置10の初期化には、例えば、高所での作業が必要となる。
【0033】
そこで、実施形態に係る端末装置100は、カメラユニット30に保持されている情報が変更された場合には、変更された情報のログを生成し、保持しておく。これにより、カメラユニット30とアクセスポイント70との接続に不具合が生じた場合であっても、保持されたログを利用してカメラユニット30とアクセスポイント70とが正常に接続された状態に戻すことが可能となり、ユーザの利便性が向上する。
【0034】
次に、
図2を用いて、実施形態に係るカメラ付き照明装置10の構成例について説明する。
図2は、実施形態に係るカメラ付き照明装置のブロック図である。
図2に示すように、カメラ付き照明装置10は、通信部15と、照明ユニット20と、カメラユニット30と、電源ユニット40と、記憶部50と、制御部60とを備える。
【0035】
通信部15は、アクセスポイント70との間で情報の送受信をそれぞれ行う。通信部15は、例えば、所定の通信回路またはNIC(Network Interface Card)等によって実現される。
【0036】
照明ユニット20は、
図1Bに示したように、基板21aや、発光素子21b等を有し、例えば、電源ユニット40の制御によって点灯する。カメラユニット30は、撮像センサなどによって構成される。
【0037】
電源ユニット40は、照明ユニット20およびカメラユニット30へ電力を供給する。例えば、電源ユニット40は、外部電源から供給される電力を変換したうえで、照明ユニット20およびカメラユニット30へ供給する。
【0038】
記憶部50は、例えば、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、HDD、光ディスク等の記憶装置である。
図2に示す例において、記憶部50は、通信関連情報51を記憶する。
【0039】
通信関連情報51は、カメラ付き照明装置10のカメラユニット30とアクセスポイント70との無線通信に関する情報である。ここで、
図3を用いて、通信関連情報51の具体例について説明する。
【0040】
図3は、カメラ付き照明装置が有する通信関連情報の一例を示す図である。
図3に示すように、通信関連情報51は、「機器ID」、「パスワード」および「識別情報」を含んでいる。
【0041】
「機器ID」は、カメラ付き照明装置10を識別するための識別子である。「機器ID」は、例えば、SSID(Service Set Identifier)である。「パスワード」は、例えば、対応する「機器ID」によって識別されるカメラ付き照明装置10がアクセスポイント70へアクセスするためのパスワードである。「識別情報」は、アクセスポイント70を識別するための情報を示す。「識別情報」は、例えば、アクセスポイント70のIPアドレスであってもよい。
【0042】
通信関連情報51は、カメラを利用するための認証情報を含んでもよい。具体的には、通信関連情報51は、例えば、カメラユニット30のUIDを含んでもよく、かかるUIDによって識別されるカメラユニット30がアクセスポイント70へアクセスするためのパスワードを含んでもよい。また、通信関連情報51は、例えば、カメラユニット30のIPアドレスなど、カメラの識別情報を含んでもよい。
【0043】
記憶部50は、通信関連情報51が変更された場合には、変更された通信関連情報51が、変更前の通信関連情報51とともに記憶されてもよい。かかる場合、記憶部50は、変更前の通信関連情報51と変更後の通信関連情報51とを対応付けて保持する。なお、変更前の通信関連情報51は、通信関連情報51の初期データであってもよく、変更直前の通信関連情報51であってもよい。
【0044】
通信関連情報51は、例えば、端末装置100による入力操作に応じて変更することができる。例えば、端末装置100の受付部4bが通信関連情報の変更を受け付けると、カメラ付き照明装置10の制御部60は、変更を受け付けた通信関連情報51を変更する。
【0045】
通信関連情報51は、例えば、変更された通信関連情報のみを保持してもよく、変更前の通信関連情報51と変更後の通信関連情報51とを対応付けて保持してもよい。かかる場合、変更前の通信関連情報51は、通信関連情報51の初期データであってもよく、変更直前の通信関連情報51であってもよい。
【0046】
制御部60は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、入出力ポートなどを有するマイクロコンピュータや各種の回路を含む。
【0047】
制御部60は、処理部61を備える。処理部61の機能は、例えば、制御部60のCPUが制御部60のRAM、ROM、または記憶部50に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより実現される。
【0048】
なお、処理部61は、一部または全部がASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアで構成されてもよい。
【0049】
処理部61は、自装置または端末装置100からの要求に応じて各種処理を実行する。処理部61は、端末装置100からの要求に応じて、通信関連情報51を通知する。処理部61は、端末装置100からの要求に応じて、通信関連情報51の変更を受け付ける。処理部61は、変更を受け付けた通信関連情報51を更新し、記憶部50に記憶させる。
【0050】
図4は、実施形態に係る端末装置のブロック図である。
図4に示すように、端末装置100は、通信部2と、記憶部3と、制御部4とを備える。通信部2は、アクセスポイント70およびアクセスポイント70に接続された各カメラ付き照明装置10とデータ通信を行う通信モジュールである。
【0051】
記憶部3は、例えば、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、HDD、光ディスク等の記憶装置である。
図4に示す例において、記憶部3は、通信関連情報3aを保持する。
【0052】
通信関連情報3aは、カメラ付き照明装置10のカメラユニット30とアクセスポイント70との無線通信に関する情報である。かかる通信関連情報3aは、例えば、後述する保持部4cによって生成される。ここで、
図5を用いて、通信関連情報3aの具体例について説明する。
【0053】
図5は、カメラ付き照明装置が有する通信関連情報の一例を示す図である。なお、以下では、通信関連情報3aが1つのカメラ付き照明装置10に関して保持されるデータである場合を例に挙げて説明する。
図5に示すように、通信関連情報3aは、「機器ID」、「パスワード」および「識別情報」を含んでもよい。
【0054】
通信関連情報3aは、カメラを利用するための認証情報を含んでもよい。また、通信関連情報3aは、カメラの識別情報を含んでもよい。
図5に示す通信関連情報3aは、
図3に示す通信関連情報51に基づいて作成される。
【0055】
記憶部3は、複数のカメラ付き照明装置10に対応する通信関連情報3aを、カメラ付き照明装置10ごとに対応付けて保持してもよい。また、記憶部3は、通信関連情報3aが変更された場合には、変更された通信関連情報を保持してもよい。かかる場合、記憶部3は、変更前の通信関連情報3aと変更後の通信関連情報3aとを対応付けて保持する。なお、変更前の通信関連情報3aは、通信関連情報3aの初期データであってもよく、変更直前の通信関連情報3aであってもよい。
【0056】
次に、制御部4について説明する。制御部4は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、入出力ポートなどを有するマイクロコンピュータや各種の回路を含む。
【0057】
図4に示す例では、制御部4は、取得部4aと、受付部4bと、保持部4cと、設定部4dとを備える。取得部4a、受付部4b、保持部4cおよび設定部4dの機能は、例えば、制御部4のCPUが制御部4のRAM、ROM、または記憶部3に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより実現される。
【0058】
なお、取得部4a、受付部4b、保持部4cおよび設定部4dは、それぞれ一部または全部がASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアで構成されてもよい。
【0059】
取得部4aは、カメラ付き照明装置10が保持する通信関連情報51を取得する。取得部4aは、アクセスポイント70を介してカメラユニット30と端末装置100とが接続されている間に、通信関連情報51を取得する。
【0060】
取得部4aは、アクセスポイント70の識別情報を取得する。取得部4aは、例えば、アクセスポイント70のIPアドレスを取得する。
【0061】
受付部4bは、カメラ付き照明装置10の通信関連情報51の変更を受け付ける。受付部4bは、例えば、端末装置100の操作に応じて、変更を受け付けた通信関連情報51を、アクセスポイント70を介してカメラ付き照明装置10に通知する。
【0062】
保持部4cは、受付部4bにより変更を受け付けた通信関連情報を保持する。保持部4cは、例えば、受付部4bがカメラ付き照明装置10の通信関連情報51の変更を受け付けると、変更を受け付けた通信関連情報41のログを生成し、通信関連情報3aとして記憶部3に保持する。
【0063】
保持部4cは、取得部4aにより取得した通信関連情報51を保持してもよい。保持部4cは、例えば、取得部4aがカメラ付き照明装置10の通信関連情報51を取得すると、取得した通信関連情報51のログを生成し、通信関連情報3aとして記憶部3に保持する。かかる場合、通信関連情報3aは、カメラ付き照明装置10ごとに対応付けて保持されてもよい。
【0064】
設定部4dは、アクセスポイント70の通信関連情報を設定する。設定部4dは、保持部4cによって保持された通信関連情報3aを用いて、アクセスポイント70の通信関連情報81(
図6参照)を設定する。
【0065】
図6は、実施形態に係るアクセスポイントのブロック図である。
図6に示すように、アクセスポイント70は、通信部75と、記憶部80と、制御部90とを備える。
【0066】
通信部75は、カメラ付き照明装置10のカメラユニット30および端末装置100との間で情報の送受信をそれぞれ行う。通信部75は、例えば、所定の通信回路またはNIC等によって実現される。
【0067】
記憶部80は、例えば、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、HDD、光ディスク等の記憶装置である。記憶部80は、通信関連情報81を記憶する。
【0068】
通信関連情報81は、カメラ付き照明装置10のカメラユニット30との無線通信に関する情報である。通信関連情報81は、「機器ID」、「パスワード」および「識別情報」を含んでもよい。
【0069】
通信関連情報81は、カメラを利用するための認証情報を含んでもよい。また、通信関連情報81は、カメラの識別情報を含んでもよい。
【0070】
通信関連情報81は、カメラ付き照明装置10が有する通信関連情報51と一致している場合に、カメラユニット30とアクセスポイント70との無線接続が可能となる。
【0071】
制御部90は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、入出力ポートなどを有するマイクロコンピュータや各種の回路を含む。
【0072】
制御部90は、処理部91を備える。処理部91の機能は、例えば、制御部90のCPUが制御部90のRAM、ROM、または記憶部80に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより実現される。
【0073】
なお、処理部91は、一部または全部がASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアで構成されてもよい。
【0074】
処理部91は、自装置または端末装置100からの要求に応じて各種処理を実行する。処理部91は、端末装置100からの要求に応じて、通信関連情報81を通知する。処理部91は、端末装置100からの要求に応じて、通信関連情報81の変更を受け付ける。処理部91は、変更を受け付けた通信関連情報81を更新し、記憶部80に記憶させる。
【0075】
次に、
図7を用いて、実施形態に係るシステム1が実行する処理手順について説明する。
図7は、実施形態に係るシステムが実行する処理手順の一例を示すフローチャートである。
【0076】
図7に示すように、まず、制御対象装置とアクセスポイントとを接続する(ステップS11)。具体的には、システム1は、カメラ付き照明装置10のカメラユニット30とアクセスポイント70とを無線で接続する。つづいて、システム1は、端末装置100とアクセスポイント70とを接続する(ステップS12)。
【0077】
処理部61によりカメラ付き照明装置10の通信関連情報51が変更されると(ステップS13)、端末装置100の保持部4cは、変更された通信関連情報51のログを作成し(ステップS14)、作成したログを通信関連情報3aとして記憶部3に保持し(ステップS15)、処理を終了する。
【0078】
次に、
図8を用いて、実施形態に係るシステム1が実行する処理手順の他の一例について説明する。
図8は、実施形態に係るシステムが実行する処理手順の他の一例を示すフローチャートである。
【0079】
図8に示すように、まず、制御対象装置と端末装置とを接続する(ステップS21)。具体的には、システム1は、カメラ付き照明装置10のカメラユニット30とアクセスポイント70とを無線で接続し、端末装置100とアクセスポイント70とを接続する。
【0080】
処理部61によりカメラ付き照明装置10の通信関連情報51が変更されると(ステップS22)、端末装置100の保持部4cは、変更された通信関連情報51のログを作成し、通信関連情報3aとして記憶部3に保持する(ステップS23)。
【0081】
処理部91によりアクセスポイント70の通信関連情報81が変更されると(ステップS24)、処理部61は、制御対象装置であるカメラユニット30とアクセスポイント70とを再接続する(ステップS25)。
【0082】
処理部61は、カメラユニット30とアクセスポイント70との再接続に成功したか否かを判定する(ステップS26)。再接続に成功した場合(ステップS26:Yes)、システム1は、端末装置100とアクセスポイント70とを再接続し、処理を終了する。再接続に失敗した場合(ステップS26:No)、システム1は、ステップS22に戻り、以降の処理を繰り返す。
【0083】
以上説明したように、実施形態に係るプログラムは、保持手順をコンピュータに実行させる。保持手順は、制御対象装置と端末装置100とを無線で接続する際に、端末装置100により制御対象装置の通信関連情報が変更された場合には、変更された通信関連情報を保持する。これにより、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0084】
また、実施形態に係るプログラムは、取得手順と、設定手順とを実行させる。制御対象装置および端末装置100は、アクセスポイント70を介して接続されている。取得手順は、アクセスポイント70の識別情報を取得する。設定手順は、保持手順によって保持された通信関連情報を用いて、アクセスポイント70の通信関連情報を設定する。これにより、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0085】
また、実施形態に係る制御対象装置は、カメラ付き照明装置10である。制御対象装置の通信関連情報は、カメラを利用するための認証情報を含む。これにより、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0086】
また、実施形態に係る端末装置100は、複数の制御対象装置に接続されている。保持手順は、端末装置100により変更された通信関連情報を、制御対象装置ごとに対応付けて保持する。これにより、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0087】
また、実施形態に係る端末装置100は、受付部4bと保持部4cとを具備する。受付部4bは、無線で接続された制御対象装置の通信関連情報の変更を受け付ける。保持部4cは、受付部4bにより変更を受け付けた通信関連情報を保持する。これにより、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0088】
また、実施形態に係る方法は、保持工程を含む。保持工程は、制御対象装置と端末装置100とを無線で接続する際に、端末装置100により制御対象装置の通信関連情報が変更された場合には、変更された通信関連情報を保持する。これにより、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0089】
また、実施形態に係るシステム1は、端末装置100と、端末装置100と無線で接続された制御対象装置とを有する。端末装置100は、受付部4bと保持部4cとを具備する。受付部4bは、制御対象装置の通信関連情報の変更を受け付ける。保持部4cは、受付部4bにより変更を受け付けた通信関連情報を保持する。これにより、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0090】
本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0091】
1 システム
3a 通信関連情報
4 制御部
4a 取得部
4b 受付部
4c 保持部
4d 設定部
10 カメラ付き照明装置
20 照明ユニット
30 カメラユニット
50 記憶部
60 制御部
70 アクセスポイント
100 端末装置