(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024051285
(43)【公開日】2024-04-11
(54)【発明の名称】間接照明構造
(51)【国際特許分類】
E04B 9/00 20060101AFI20240404BHJP
E04B 1/82 20060101ALI20240404BHJP
E04B 1/86 20060101ALI20240404BHJP
F21S 2/00 20160101ALI20240404BHJP
F21S 8/04 20060101ALI20240404BHJP
F21Y 115/10 20160101ALN20240404BHJP
【FI】
E04B9/00 A
E04B9/00 H
E04B1/82 R
E04B1/86 A
E04B1/86 Q
F21S2/00 625
F21S8/04 100
F21Y115:10
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022157359
(22)【出願日】2022-09-30
(71)【出願人】
【識別番号】390037154
【氏名又は名称】大和ハウス工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100105843
【弁理士】
【氏名又は名称】神保 泰三
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 秋甫
(72)【発明者】
【氏名】玄 晴夫
【テーマコード(参考)】
2E001
【Fターム(参考)】
2E001DF04
2E001FA06
2E001FA14
2E001GA07
2E001GA12
2E001GA18
2E001HA33
2E001HC02
2E001HC07
2E001HF15
(57)【要約】
【課題】戸建て住宅やマンション等の居住建物での吸音に好適な間接照明構造を提供する。
【解決手段】間接照明構造1は、光出射側を上に向けて屋内の天井面11或いは天井面11および壁面12を照らす照明具2と、上記照明具2を隠す造作物3と、上記造作物3内に収容された吸音材4と、を備える。造作物3は、屋内の上部側の壁面12から離間して上記吸音材4の収容空間を横方向に形成する幕板部31と、上記幕板部31の下側に位置して上記吸音材4を支持する底部32と、上記吸音材4の上方側で上記壁面12と上記幕板部31との間に位置して上記照明具2を支持する支持部33と、を備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
光を屋内の天井面および壁面の少なくとも一方に照射して間接照明を得る照明具と、上記照明具を隠す造作物と、上記造作物内に収容された吸音材と、を備えることを特徴とする間接照明構造。
【請求項2】
請求項1に記載の間接照明構造において、上記造作物は、上記屋内の壁面から離間して当該壁面との間に上記吸音材の収容空間を横方向に形成する幕板部と、上記幕板部の下側に位置して上記吸音材を支持する底部と、を備えることを特徴とする間接照明構造。
【請求項3】
請求項2に記載の間接照明構造において、上記幕板部は、吸音機能を有する吸音板または開口部を有することを特徴とする間接照明構造。
【請求項4】
請求項1に記載の間接照明構造において、上記造作物は、上記屋内の天井面から離間して位置し、当該天井面との間に上記吸音材の収容空間を形成するとともに上記吸音材を支持する下天井板部を備えることを特徴とする間接照明構造。
【請求項5】
請求項4に記載の間接照明構造において、上記下天井板部は、吸音機能を有する吸音板または開口部を有することを特徴とする間接照明構造。
【請求項6】
請求項1に記載の間接照明構造において、上記造作物は、上記屋内の壁面から離間して当該壁面との間に上記吸音材の収容空間を縦方向に形成する突出壁板部を備えていることを特徴とする間接照明構造。
【請求項7】
請求項6に記載の間接照明構造において、上記突出壁板部は、吸音機能を有する吸音板または開口部を有することを特徴とする間接照明構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、吸音機能を有する間接照明構造に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、建築物の天井面に設置される照明器具に、その外周を包囲するように吸音材製の筒状吸音体を装着した吸音型照明器具が開示されている。
【0003】
なお、間接照明としては、
図5(A)の垂直断面図に示すように、天井面91或いは天井面91と壁面92を照明具93によって下から照らすようにしたコーブ照明、
図5(B)の垂直断面図に示すように、壁面92を照明具93によって上から照らすようにしたコーニス照明、
図5(C)の水平断面図に示すように、壁面92を照明具93によって横から照らすようにしたバーチカル照明が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記従来の吸音型照明器具は、膜屋根を持つ野球場,サッカー場等のドーム建築物及び体育館等での使用には適するものの、戸建て住宅やマンション等の居住建物での使用には適さないという欠点がある。
【0006】
この発明は、戸建て住宅やマンション等の居住建物での吸音に好適な間接照明構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明の間接照明構造は、光を屋内の天井面および壁面の少なくとも一方に照射して間接照明を得る照明具と、上記照明具を隠す造作物と、上記造作物内に収容された吸音材と、を備えることを特徴とする。
【0008】
上記の構成であれば、間接照明に寄与する造作物を利用した吸音構造となるので、インテリアを損なうことなく、戸建て住宅やマンション等の居住建物で使用するのに好適となる。
【0009】
上記造作物は、上記屋内の壁面から離間して当該壁面との間に上記吸音材の収容空間を横方向に形成する幕板部と、上記幕板部の下側に位置して上記吸音材を支持する底部と、を備えてもよい。これによれば、間接照明として光を上向きに照射するコーブ照明を実現しつつ、吸音構造も実現される。
【0010】
上記幕板部は、吸音機能を有する吸音板または開口部を有してもよい。これによれば、より優れた吸音効果が得られる。
【0011】
或いは、上記造作物は、上記屋内の天井面から離間して位置し、当該天井面との間に上記吸音材の収容空間を形成するとともに上記吸音材を支持する下天井板部を備えてもよい。これによれば、間接照明として光を下向きに照射するコーニス照明を実現しつつ、吸音構造も実現される。
【0012】
上記下天井板部は、吸音機能を有する吸音板または開口部を有してもよい。これによれば、より優れた吸音効果が得られる。
【0013】
或いは、上記造作物は、上記屋内の壁面から離間して当該壁面との間に上記吸音材の収容空間を縦方向に形成する突出壁板部を備えてもよい。これによれば、間接照明として光を横向きに照射するバーチカル照明を実現しつつ、吸音構造も実現される。
【0014】
上記突出壁板部は、吸音機能を有する吸音板または開口部を有してもよい。これによれば、より優れた吸音効果が得られる。
【発明の効果】
【0015】
本発明であれば、戸建て住宅やマンション等に用いることができる間接照明構造において吸音機能を持たせることができ、インテリアを損なうことなく吸音性能を高めることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】同図(A)は、実施形態1の間接照明構造の概略を鉛直断面によって示した説明図であり、同図(B)は同間接照明構造の変形例を示した説明図である。
【
図2】同図(A)は、実施形態2の間接照明構造の概略を鉛直断面によって示した説明図であり、同図(B)は同間接照明構造の変形例を示した説明図である。
【
図3】同図(A)は、実施形態3の間接照明構造の概略を水平断面によって示した説明図であり、同図(B)は同間接照明構造の変形例を示した説明図である。
【
図4】同図(A)は、間接照明構造を有する部屋構造の概略を水平断面によって示した説明図であり、同図(B)は同部屋構造の変形例を示した説明図であり、同図(C)は同部屋構造の他の変形例を示した説明図であり、同図(D)は同部屋構造の他の変形例を示した説明図である。
【
図5】従来例を示す図であって、同図(A)はコーブ照明を、同図(B)はコーニス照明を、同図(C)はバーチカル照明を、それぞれ示している。
【発明を実施するための形態】
【0017】
(実施形態1)
以下、この発明の一態様に係る実施形態を添付図面に基づいて説明する。
図1(A)に示すように、この実施形態の間接照明構造1は、光出射側を上に向けて屋内の天井面11或いは天井面11および壁面12を照らす照明具2と、上記照明具2を隠す造作物3と、上記造作物3内に収容された吸音材4と、を備える。上記吸音材4は、例えば、グラスウールが袋内に収容されたもので、造作物3内に収容する際に変形が可能となっている。
【0018】
上記造作物3は、屋内の上部側の壁面12から離間して当該壁面12との間に上記吸音材4の収容空間を横方向に形成する幕板部31と、上記幕板部31の下側に位置して上記吸音材4を支持する底部32と、上記吸音材4の上方側で上記壁面12と上記幕板部31との間に位置して上記照明具2を支持する支持部33と、を備える。幕板部31および底部32の部屋側面には壁紙が貼られる。幕板部31の上端と天井面11との間には隙間が形成されており、天井面11および壁面12で反射した光が上記隙間から屋内空間に導かれるとともに、屋内空間で発生した音が上記隙間を通って上記吸音材4に導かれる。照明具2は、横方向に複数並べて配置することもできる。また、照明具2は、壁面12上で支持されてもよい。
【0019】
このような構成であれば、間接照明に寄与する造作物3を利用した吸音構造となるので、戸建て住宅やマンション等の居住建物で使用するのに適したものとなる。また、間接照明として光を上向きに照射するコーブ照明とし、インテリアを損なうことなく吸音構造を実現できる。上記造作物3の作製は、コーブ照明のための造作作業と同様の作業により行うことができ、また、この作業を行う際に、上記収容空間内に吸音材4を収容することができる。なお、吸音材4は軽量であるので、造作物3の補強は特に必要無いが、上記収容空間内に補強リブ等を造り込んでもよい。
【0020】
図1(B)に示す間接照明構造1の変形例では、上記幕板部31は、吸音機能を有する吸音板として例えば3mm厚の合板等からなる薄板31Aを備える。この薄板31Aは、例えば、幕板部31を構成する桟木等の剛体部に周囲部のみがビス留めされる。薄板31Aの表面には壁紙が貼付される。屋内空間で発生した音は、薄板31Aに当たることで、この薄板31Aを振動させるエネルギーとして使われて減衰される。吸音材4であるグラスウールは、一般に高音域の減衰に優れているが、低音域の減衰力は小さい。一方、薄板31Aは、低音域の減衰に優れている。よって、低音から高音の広い範囲の音域の減衰が可能となる。吸音板としては、薄板31Aに限らず、孔があいている孔あき吸音板(共鳴器型吸音機構)を用いることができる。また、この孔あき吸音板に壁紙を貼ってもよい。孔の表面に壁紙(膜)があることで、吸音効果を高めることが可能である。
【0021】
上記幕板部31は、上記吸音板を備えずに開口が残された構造、すなわち、開口部を有し、この開口部を直接覆う壁紙が貼られた構造であってもよい。また、見栄えを気にしないのであれば、上記開口部に壁紙を貼らず、壁紙等により化粧をした吸音材4が上記開口部から見える構造としてもよく、これによれば、音を、幕板部31等で反射させることなく、吸音材4へと導いて吸音効果を高めることも可能である。なお、上記開口部に格子部材をはめ込んでもよい。
【0022】
(実施形態2)
以下、この発明の一態様に係る実施形態を添付図面に基づいて説明する。
図2(A)に示すように、この実施形態の間接照明構造1Aは、光出射側を下に向けて屋内の壁面12を照らす照明具2と、上記照明具2を隠す造作物としてのふかし天井3Aと、ふかし天井3A内に収容された吸音材4と、を備える。
【0023】
ふかし天井3Aは、屋内の天井面11から離間して位置し、当該天井面11との間に吸音材4の収容空間を形成するとともに上記吸音材4を支持する下天井板部34と、この下天井板部34を支持する立板部35と、を備えている。ただし、この実施形態では、立板部35には開口が形成されるか、或いは、複数の立板部35が間隔をおいて配置されることで隙間が形成されており、屋内の音が上記開口や隙間から上記吸音材4に導かれるようになっている。
【0024】
また、照明具2が天井面11に支持される構成に限られない。照明具2は、下天井板部34または立板部35によって支持されてもよい。
【0025】
このような構成であれば、間接照明に寄与するふかし天井3Aを利用した吸音構造となるので、戸建て住宅やマンション等の居住建物で使用するのに適したものとなる。また、間接照明として光を下向きに照射するコーニス照明を実現しつつ、吸音構造も実現される。下天井板部34上への吸音材4を配置は、ふかし天井3Aの作製作業を行う際に行えばよい。
【0026】
図2(B)に示す間接照明構造1Aの変形例では、上記下天井板部34は、吸音機能を有する吸音板となる薄板34Aからなる。なお、薄板34A自体で吸音材4を支持することが困難である場合は、桟木で吸音材4を支持し、桟木下に薄板34Aの周囲部のみをビス留めしてもよい。薄板34Aの表面には壁紙が貼付される。屋内空間で発生した音は、薄板34Aに当たることで、この薄板34Aを振動させるエネルギーとして使われて減衰される。薄板34Aは、低音域の減衰に優れているので、低音から高音の広い範囲の音域の減衰が可能となる。吸音板としては、薄板34Aに限らず、孔があいている孔あき吸音板(共鳴器型吸音機構)を用いることができる。また、この孔あき吸音板に壁紙を貼ってもよい。孔の表面に壁紙(膜)があることで、吸音効果を高めることが可能である。
【0027】
上記下天井板部34の一部が、上記吸音板を備えずに開口が残された構造でもよい。或いは、見栄えを気にしないのであれば、上記開口部に壁紙を貼らず、壁紙等により化粧をした吸音材4が上記開口部から見える構造としてもよく、これによれば、音を、下天井板部34等で反射させることなく、吸音材4へと導いて吸音効果を高めることも可能である。なお、上記開口部に格子部材をはめ込んでもよい。
【0028】
(実施形態3)
以下、この発明の一態様に係る実施形態を添付図面に基づいて説明する。
図3(A)に示すように、この実施形態の間接照明構造1Bは、光出射側を横に向けて屋内の壁面12を照らす照明具2と、上記照明具2を隠す造作物としてのふかし壁3Bと、ふかし壁3B内に収容された吸音材4と、を備える。
【0029】
ふかし壁3Bは、屋内の壁面12から離間して当該壁面12との間に上記吸音材4の収容空間を縦方向に形成する突出壁板部36を備える。また、ふかし壁3Bには、上記収容空間側に配置された上記照明具2から出射されて上記屋内の壁面12で反射された光を屋内空間に導く隙間が形成される。また、屋内空間で発生した音は、上記隙間を通って吸音材4に導かれる。なお、ふかし壁3Bが部屋の壁面12の中央側に作製され、このふかし壁3Bの両サイドから光が壁面12に照射されるように照明具2が配置される構成としてもよい。
【0030】
このような構成であれば、間接照明に寄与するふかし壁3Bを利用した吸音構造となるので、戸建て住宅やマンション等の居住建物で使用するのに適したものとなる。また、間接照明として光を横向きに照射するバーチカル照明を実現しつつ、吸音構造も実現される。上記ふかし壁3Bの作製作業を行う際に、上記収容空間内に吸音材4を収容していけばよい。
【0031】
図3(B)に示す間接照明構造1Bの変形例では、上記突出壁板部36は、吸音機能を有する吸音板として薄板36Aからなる。この薄板36Aは、例えば、突出壁板部36の一部における桟木部分に周囲部のみがビス留めされている。薄板36Aの表面には壁紙が貼付される。部屋内で発生した音は、薄板36Aに当たることで、この薄板36Aを振動させるエネルギーとして使われて減衰される。これにより、低音から高音の広い範囲の音域の減衰が可能となる。吸音板としては、薄板36Aに限らず、孔があいている孔あき吸音板(共鳴器型吸音機構)を用いることができる。また、この孔あき吸音板に壁紙を貼ってもよい。孔の表面に壁紙(膜)があることで、吸音効果を高めることが可能である。
【0032】
上記突出壁板部36は、上記吸音板を備えずに開口が残された構造、すなわち、開口部を有し、この開口部を覆う壁紙が貼られた構造であってもよい。或いは、見栄えを気にしないのであれば、上記開口部に壁紙を貼らず、壁紙等により化粧をした吸音材4が上記開口部から見える構造としてもよく、これによれば、音を、突出壁板部36等で反射させることなく、吸音材4へと導いて吸音効果を高めることも可能である。なお、上記開口部に格子部材をはめ込んでもよい。
【0033】
次に、上記間接照明構造を備える部屋構造を説明する。
図4(A)に示すように、部屋構造100は、上記コーブ照明となる間接照明構造1を、リビング側の1つの壁面12に備えている。この部屋構造100では、間接照明構造1は各階の天井近くに配置される。
【0034】
図4(B)に示す部屋構造101は、上記コーブ照明となる間接照明構造1を、吹き抜けリビング側の対向する両壁面12と他の1つの壁面12の合計3面に備えている。このような吹き抜け構造の部屋では、間接照明構造1を吹き抜け天井付近に配置してもよい。或いは、間接照明構造1を、壁面12のみを下から照らすコーブ照明として構成し、この間接照明構造1を、2階床高さとなる高さ位置付近に配置してもよい。以下の部屋構造でも同様である。
【0035】
図4(C)に示す部屋構造102は、吹き抜けリビングダイニングにおいて、上記コーブ照明となる間接照明構造1を、吹き抜けリビングダイニングの対向する両壁面12と他の1つの壁面12の合計3面に備える他、吹き抜けリビングダイニングの吹き抜け天井面に上記コーニス照明となる間接照明構造1Aを備えている。
【0036】
なお、
図4(C)に示すように、四角形のふかし天井3Aが作製され、壁面12に近接するふかし天井3Aの三辺付近から光が下向きに照射されるように複数の照明具2が下天井板部34または立板部35によって支持される構成としてもよい。また、上記三辺以外の一辺に照明具2を配置し、この照明具2が出射する光を上に向けて天井面11を照らせば、この一辺側においてコーブ照明が行われることになる。
【0037】
図4(D)に示す部屋構造103は、さらに広い吹き抜けリビングダイニングにおいて、上記コーブ照明となる間接照明構造1を、吹き抜けリビングダイニングの対向する両壁面12に備えるとともに、他の壁面12に上記バーチカル照明となる間接照明構造1Bを備え、吹き抜けリビングダイニングの吹き抜け天井面に上記コーニス照明となる間接照明構造1Aを備える。上記バーチカル照明となる間接照明構造1Bは、2階床高さを超える高さで配置してもよい。
【0038】
このような部屋構造であれば、吹き抜けリビング等の容積が大きい部屋でも良好に吸音が可能となる。なお、部屋の残響時間は、部屋の容積と部屋の表面積と部屋の吸音率とから算出できることが知られており、部屋の容積が大きいと、残響時間は長くなる。一方、部屋の容積が大きくなれば、必要とされる照明も多くなるので、この照明として間接照明構造1,1A,1Bを増やすことで、部屋の明るさを確保すると同時に部屋の吸音力も高める部屋構造を提供することができる。
【0039】
上記実施形態では、間接照明構造1,1A,1Bは、部屋内に配置されたが、廊下、玄関等に配置することもできる。
【0040】
以上、図面を参照してこの発明の実施形態を説明したが、この発明は、図示した実施形態のものに限定されない。図示した実施形態に対して、この発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
【符号の説明】
【0041】
1 :間接照明構造
1A :間接照明構造
1B :間接照明構造
2 :照明具
3 :造作物
3A :ふかし天井
3B :ふかし壁
4 :吸音材
11 :天井面
12 :壁面
31 :幕板部
31A :薄板
32 :底部
33 :支持部
34 :下天井板部
34A :薄板
35 :立板部
36 :突出壁板部
36A :薄板
37 :隙間部
91 :天井面
92 :壁面
93 :照明具
100 :部屋構造
101 :部屋構造
102 :部屋構造
103 :部屋構造