(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024051470
(43)【公開日】2024-04-11
(54)【発明の名称】表示方法、及び表示装置
(51)【国際特許分類】
G09G 5/00 20060101AFI20240404BHJP
G09G 5/36 20060101ALI20240404BHJP
H04N 5/74 20060101ALI20240404BHJP
【FI】
G09G5/00 510X
G09G5/00 510H
G09G5/00 530D
G09G5/36 520B
G09G5/00 530T
G09G5/00 550D
H04N5/74 Z
【審査請求】有
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022157658
(22)【出願日】2022-09-30
(71)【出願人】
【識別番号】000002369
【氏名又は名称】セイコーエプソン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100179475
【弁理士】
【氏名又は名称】仲井 智至
(74)【代理人】
【識別番号】100216253
【弁理士】
【氏名又は名称】松岡 宏紀
(74)【代理人】
【識別番号】100225901
【弁理士】
【氏名又は名称】今村 真之
(72)【発明者】
【氏名】山田 浩正
【テーマコード(参考)】
5C058
5C182
【Fターム(参考)】
5C058BA35
5C058BB11
5C058EA02
5C058EA26
5C182AA02
5C182AA03
5C182AA04
5C182AA13
5C182AB02
5C182AB08
5C182AB14
5C182AC13
5C182BA01
5C182BA03
5C182BB04
5C182BC22
5C182BC25
5C182BC26
5C182CA01
5C182CA02
5C182CA22
5C182CB03
5C182CB47
5C182CC11
5C182CC21
5C182CC25
5C182DA14
5C182DA62
(57)【要約】
【課題】ユーザー設定画像が表示される条件が限られるため、ユーザー設定に関して詳しくないユーザーに対して、ユーザー設定画像が表示されるとは限らない。
【解決手段】表示方法は、設定画面を表示させる表示モードが予め設定されることと、外部装置から画像信号の入力を受け付けることと、前記画像信号が入力され、かつ、前記表示モードであると判別した場合に、前記設定画面を表示することと、を含む。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
設定画面を表示させる表示モードが予め設定されることと、
外部装置から画像信号の入力を受け付けることと、
前記画像信号が入力され、かつ、前記表示モードであると判別した場合に、前記設定画面を表示することと、を含む、
表示方法。
【請求項2】
前記設定画面が表示されたとき、前記設定画面を表示させない非表示モードを設定する操作を受け付けること、を更に含む、
請求項1に記載の表示方法。
【請求項3】
前記設定画面は、前記表示モードから前記非表示モードに切り替える操作を受け付ける切替入力欄を有し、
前記設定画面を表示させない前記非表示モードを設定する操作を受け付けることは、
前記設定画面が表示されたとき、前記切替入力欄に入力される切替入力情報を受け付けることと、
前記切替入力情報に基づいて、前記表示モードを前記非表示モードに切り替えることと、を含む、
請求項2に記載の表示方法。
【請求項4】
前記非表示モードに切り替えられた後に前記画像信号が入力されたとき、前記設定画面を表示しないこと、を更に含む、
請求項3に記載の表示方法。
【請求項5】
前記画像信号は、前記外部装置を識別する識別信号を含み、
前記表示モード、もしくは前記非表示モードを、前記識別信号に対応する識別情報と関連付けて記憶することと、
前記画像信号が入力されたとき、前記画像信号に含まれる前記識別信号を取得することと、
前記識別信号が、前記識別情報と対応しないと判別したとき前記設定画面を表示することと、を更に含む、
請求項2に記載の表示方法。
【請求項6】
前記識別信号が、前記識別情報と対応すると判別した場合に、
前記識別情報に関連付けられたモードが、前記表示モードであると判別したとき、前記設定画面を表示することと、
前記識別情報に関連付けられたモードが、前記非表示モードであると判別したとき、前記設定画面を表示しないことと、を更に含む、
請求項5に記載の表示方法。
【請求項7】
前記設定画面は、前記画像信号に基づいて表示される画像を自動で調整する自動設定を適用するか否かを切り替える自動設定欄を有し、
前記設定画面が表示されたとき、前記自動設定欄に入力される自動設定情報を受け付けることと、
前記自動設定情報が前記自動設定を適用することを示すとき、前記表示モードを前記非表示モードに切り替えることと、を含む、
請求項2に記載の表示方法。
【請求項8】
前記画像信号が入力され、かつ、前記自動設定であると判別したとき、前記画像信号に基づく画像種別を判別すること、を更に含む、
請求項7に記載の表示方法。
【請求項9】
前記設定画面は、第1項目画像、及び第2項目画像を含み、
前記第1項目画像に対して選択入力が受け付けられたとき、前記第1項目画像に対応する第1表示設定画面を表示することと、
前記第2項目画像に対して前記選択入力が受け付けられたとき、前記第2項目画像に対応する第2表示設定画面を表示することと、を更に含む、
請求項1乃至8のいずれか1項に記載の表示方法。
【請求項10】
前記第1表示設定画面は、画像調整に係る項目表示欄を含み、
前記第1表示設定画面が表示されたとき、前記項目表示欄に対応する項目設定値を受け付けることと、
前記項目設定値に基づいて補正した前記画像信号に基づく画像を表示することと、を含む、
請求項9に記載の表示方法。
【請求項11】
外部装置から出力された画像信号の入力を受け付けるインターフェイス回路と、
設定画面を表示させる表示モードを予め設定することと、前記画像信号が前記インターフェイス回路に入力され、かつ、前記表示モードであると判別した場合に、前記設定画面を表示させることと、を実行する1又は複数のプロセッサーと、
前記1又は複数のプロセッサーの制御によって、前記設定画面を表示する表示パネルと、
を備える表示装置。
【請求項12】
前記表示パネルが前記設定画面を表示するとき、前記設定画面を表示させない非表示モードを設定する操作を受け付ける操作パネル又はリモコンを備える、
請求項11に記載の表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、表示方法、及び表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ユーザー設定画像を表示する表示装置が知られている。特許文献1に記載される表示装置は、外部装置から画像信号を入力する。表示装置は、入力された画像信号の種別を判定する。表示装置は、入力された画像信号の種別が判定できないとき、ユーザー設定画像を生成する。表示装置は、生成されたユーザー設定画像を表示する。表示装置は、ユーザー設定画像を表示することによって、ユーザーに設定データの更新を促す。一方、表示装置は、入力された画像信号の種別を判定できるときには、ユーザー設定画像を表示しない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ユーザー設定画像が表示される条件が限られるため、ユーザー設定に関して詳しくないユーザーに対して、ユーザー設定画像が表示されるとは限らない。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の表示方法は、設定画面を表示させる表示モードが予め設定されることと、外部装置から画像信号の入力を受け付けることと、前記画像信号が入力され、かつ、前記表示モードであると判別した場合に、前記設定画面を表示することと、を含む。
【0006】
本開示の表示装置は、外部装置から出力された画像信号の入力を受け付けるインターフェイス回路と、設定画面を表示させる表示モードを予め設定することと、前記画像信号が前記インターフェイス回路に入力され、かつ、前記表示モードであると判別した場合に、前記設定画面を表示させることと、を実行する1又は複数のプロセッサーと、前記1又は複数のプロセッサーの制御によって、前記設定画面を表示する表示パネルと、を備える。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図4】プロジェクターの表示方法に係るフローチャートを示す図。
【
図9】プロジェクターの表示方法に係るフローチャートを示す図。
【
図10】プロジェクターの表示方法に係るフローチャートを示す図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1は、投射システム1の概略構成を示している。投射システム1は、プロジェクター10と、画像提供装置50と、を備える。プロジェクター10は、投射面SCに投射画像PGを投射する。
図1に示す投射システム1は、1つの画像提供装置50を備えるが、これに限定されない。複数の画像提供装置50がプロジェクター10に接続されてもよい。
【0009】
投射面SCは、プロジェクター10から投射された投射画像PGを表示する。
図1に示す投射面SCは、スクリーンで構成されるが、これに限定されない。投射面SCは、室内の壁、天井、建物の外壁等でもよい。投射面SCの投射面形状は、平面に限定されず、曲面、凹凸を有する面、球面等の3次元形状でもよい。
【0010】
プロジェクター10は、投射面SCと対向する位置に配置される。プロジェクター10は、画像提供装置50と通信可能に接続する。プロジェクター10は、画像提供装置50と異なる制御装置と通信可能に接続されてもよい。プロジェクター10は、画像提供装置50から画像データを受信する。プロジェクター10は、画像データに基づいて、投射面SCに投射画像PGを投射する。プロジェクター10は、内部に記憶された表示データに基づいて、投射面SCに投射画像PGを投射してもよい。プロジェクター10は、表示装置の一例に対応する。
【0011】
プロジェクター10は、操作パネル11を備える。操作パネル11は、ユーザーによって操作される。ユーザーは、操作パネル11に対して操作入力を行うことによって、プロジェクター10の各種設定を行う。操作パネル11は、複数の入力ボタン13を有する。
【0012】
画像提供装置50は、プロジェクター10と通信可能に接続する。画像提供装置50は、画像データをプロジェクター10に送信する。画像提供装置50は、プロジェクター10が投射面SCに投射する投射画像PGの画像形状を調整する機能を有してもよい。画像提供装置50は、タブレット端末、スマートフォン、モバイルコンピューター、デスクトップコンピューター等である。画像提供装置50は、外部装置の一例に対応する。
【0013】
図2は、投射システム1のブロック構成を示している。
図2は、プロジェクター10のブロック構成、及び画像提供装置50のブロック構成を示している。プロジェクター10は、画像提供装置50と有線、もしくは無線で通信接続する。
【0014】
プロジェクター10は、操作パネル11と、通信インターフェイス15と、メモリー17と、制御ユニット21と、投射ユニット30と、を備える。画像提供装置50は、記憶部51と、データ処理部55と、通信部57と、を備える。
【0015】
操作パネル11は、複数の入力ボタン13を有する。複数の入力ボタン13は、一例として、メニューボタン、戻るボタン、決定ボタン、選択ボタン、調整ボタン、初期値ボタン等である。ユーザーは、複数の入力ボタン13の中から所望の入力ボタン13を適宜選択し、入力ボタン13に対して操作入力を行う。ユーザーは、操作パネル11の代わりに図示しないリモコンを用いてもよい。ユーザーは、リモコンを用いて操作入力を行う。リモコンは操作パネル11と同様に、複数の入力ボタンを有する。また、換言すると操作パネル11又はリモコンは、ユーザーからの操作を受け付ける。
【0016】
通信インターフェイス15は、画像提供装置50と通信接続するインターフェイス回路である。通信インターフェイス15は、画像提供装置50と所定の通信プロトコルに従って、有線、もしくは無線で接続する。通信インターフェイス15は、有線コネクター、無線通信ポートを含む。有線コネクターは、HDMI(High-Definition Multimedia Interface)コネクター、USB(Universal Serial Bus)コネクター、LAN(Local Area Network)コネクター等である。無線通信ポートは、Wi-Fi通信ポート、Bluetooth通信ポート等である。HDMI、Wi-Fi、及びBluetoothは、登録商標である。通信インターフェイス15は、画像提供装置50から画像データ、装置情報等の入力を受け付ける。通信インターフェイス15は、画像提供装置50にプロジェクター10の設定データ等を受信してもよい。通信インターフェイス15は、受信部の一例に対応する。画像データは、静止画データ、動画データ等を含む画像に係るデータである。画像データは、音声データを含んでもよい。画像データは、画像信号の一例に対応する。
【0017】
メモリー17は、画像データや各種プログラムデータを記憶する。メモリー17は、制御ユニット21で実行される制御プログラムCPを記憶する。メモリー17は、画像提供装置50から送信された画像データ、装置情報等を記憶する。メモリー17は、各種画面データ等を記憶する。画面データは、投射ユニット30にシーン設定画面100、詳細設定画面110等の操作画面を表示させるデータである。シーン設定画面100、及び詳細設定画面110は、後述される。メモリー17は、モード情報を記憶する。モード情報は、画面表示モード、もしくは画面非表示モードである。メモリー17は、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)等で構成される。制御プログラムCPは、プログラムの一例に対応する。
【0018】
メモリー17は、外部装置情報19を記憶する。外部装置情報19は、通信インターフェイス15を介して通信接続された外部装置に係る装置情報である。外部装置情報19は、装置固有情報53を含む。装置固有情報53は、後述される。メモリー17は、装置固有情報53等を入力したデータ形式、もしくは加工したデータ形式で記憶する。外部装置情報19は、識別情報の一例に対応する。
【0019】
メモリー17は、初期設定値群を記憶する。初期設定値群は、設定項目に対応する初期設定値を含むセットデータである。初期設定値群は、シーン種別に対応して設定される。シーン種別は、画像データに基づいて投射面SCに投射される投射画像PGのコンテンツ種別である。シーン種別は、ゲーム、映画、プレゼン等を含む。シーン種別ごとに初期設定値群は、記憶される。メモリー17は、複数の初期設定値群を記憶する。初期設定値群が修正されたとき、メモリー17は、修正された初期設定値群を設定値群として記憶する。複数の初期設定値群は、標準設定値群を含む。標準設定値群は、各設定項目の標準値を含むセットデータである。各設定項目の標準値は、プロジェクター10の製造者によって予め定めた値である。標準設定値群は、複数のシーン種別に対応する共通の設定値群として記憶されてもよい。
【0020】
制御ユニット21は、プロジェクター10を制御するコントローラーである。制御ユニット21は、一例として、CPU(Central Processing Unit)を有するプロセッサーである。制御ユニット21は、1又は複数のプロセッサーで構成される。制御ユニット21は、ROM、RAM等の半導体メモリーを有してもよい。半導体メモリーは、制御ユニット21のワークエリアとして機能する。制御ユニット21は、メモリー17に記憶される制御プログラムCPを実行することによって、OSD制御部23、及び画像制御部25として機能する。制御ユニット21は、表示制御部の一例に対応する。
【0021】
OSD制御部23は、投射面SCに投射される各種画面の表示制御を行う。OSDは、オンスクリーンディスプレイの略である。OSD制御部23は、制御ユニット21が制御プログラムCPを実行させたときに動作する機能部である。OSD制御部23は、シーン設定画面100等の操作画面の表示・非表示を制御する。OSD制御部23は、シーン設定画面100等の操作画面の表示内容を制御する。OSD制御部23は、表示制御部の一例に対応する。
【0022】
OSD制御部23は、シーン設定画面100の表示・非表示を制御する。OSD制御部23は、モード情報を設定可能である。モード情報は、画面表示モード、もしくは画面非表示モードである。OSD制御部23は、モード情報を画面表示モードから画面非表示モード、もしくは画面非表示モードから画面表示モードに切り替える切替設定を実行可能である。OSD制御部23は、モード情報である画面表示モード、もしくは画面非表示モードをメモリー17に記憶させる。メモリー17は、モード情報を記憶する。
【0023】
画面表示モードは、画像提供装置50から画像データが入力されるとシーン設定画面100を表示させるモードである。画面表示モードは、表示モードの一例に対応する。シーン設定画面100は、設定画面の一例に対応する。画面表示モードは、工場出荷時、プロジェクター10のリセット時等に初期設定として予め設定される。画面表示モードは、プロジェクター10の管理画面からプロジェクター10の管理者等によって設定されてもよい。管理者等が、管理画面に対して画面非表示モードから画面表示モードに切り替える設定を入力したとき、OSD制御部23は、画面非表示モードから画面表示モードに切り替える切替設定を実行する。
【0024】
画面非表示モードは、画像提供装置50から画像データが入力されるとシーン設定画面100を表示させないモードである。画面非表示モードは、非表示モードの一例に対応する。画面非表示モードは、シーン設定画面100が表示されたとき、プロジェクター10のユーザーは、シーン設定画面100から画面非表示モードを設定可能である。ユーザーが、シーン設定画面100に対して画面表示モードから画面非表示モードに切り替える設定を入力したとき、OSD制御部23は、画面表示モードから画面非表示モードに切り替える切替設定を実行する。シーン設定画面100は、画面非表示モードを設定可能である。
【0025】
OSD制御部23は、画像提供装置50から画像データが入力されたとき、メモリー17に記憶されるモード情報を取得する。OSD制御部23は、モード情報が画面表示モードであるか否かを判別する。OSD制御部23は、画面表示モードであると判別すると、シーン設定画面100を表示させる。OSD制御部23は、画面表示モードでないと判別すると、モード情報が、シーン設定画面100を表示させない画面非表示モードであると判別する。OSD制御部23は、画面非表示モードであると判別すると、シーン設定画面100を表示させない。
【0026】
OSD制御部23は、投射ユニット30にシーン設定画面100等の各種操作画面を投射させる。OSD制御部23は、メモリー17に記憶される画面データを読み出す。OSD制御部23は、読み出した画面データを投射ユニット30に送信し、画面データに基づく操作画面を投射ユニット30に投射させる。OSD制御部23は、投射ユニット30に操作画面を投射させることによって、投射面SCに操作画面を表示させる。
【0027】
メモリー17は、複数の画面データを記憶する。複数の画面データは、シーン設定画面データ、及び詳細設定画面データを含む。シーン設定画面データは、シーン設定画面100を表示させるデータである。詳細設定画面データは、詳細設定画面110を表示させるデータである。
【0028】
画像制御部25は、画像提供装置50から取得した画像データに対して画像処理を行う。画像制御部25は、設定値群に基づいて画像データを補正する。設定値群は、シーン設定画面100、もしくは詳細設定画面110で受け付けられた入力データに基づいて、設定される。設定値群は、複数の設定項目に対応する設定値を含むセットデータである。設定値群は、メモリー17に記憶される。画像制御部25は、メモリー17から設定値群を読み出す。設定値群の詳細は、後述される。画像制御部25は、画像データを補正した補正画像データを生成する。画像制御部25は、生成した補正画像データを投射ユニット30に送信する。
【0029】
投射ユニット30は、制御ユニット21の制御に基づいて、投射面SCに投射画像PGを投射する。投射ユニット30は、補正画像データに基づく投射画像PGを投射面SCに投射する。投射ユニット30は、画面データに基づいて、各種操作画面を投射面SCに投射する。各種操作画面は、シーン設定画面100、詳細設定画面110等を含む。各種操作画面は、投射画像PGの一例である。投射ユニット30の詳細は、後述される。投射ユニット30は、表示部の一例に対応する。
【0030】
画像提供装置50は、画像データをプロジェクター10に出力する。画像提供装置50は、プロジェクター10の通信インターフェイス15に接続される。画像提供装置50は、記憶部51と、データ処理部55と、通信部57と、を備える。
【0031】
記憶部51は、各種画像データ、装置情報等を記憶する。記憶部51は、装置情報として、装置固有情報53を含む画像提供装置50に係る各種情報を記憶する。装置固有情報53は、画像提供装置50を識別する情報である。装置固有情報53は、IPアドレス、MACアドレス、製品名、製造番号等である。装置固有情報53は、識別信号の一例に対応する。記憶部51は、ROMやRAM等で構成される。記憶部51は、HDD(Hard Disk Drive)等の磁気記録装置で構成されてもよい。
【0032】
データ処理部55は、各種画像データを生成する画像処理コントローラーである。データ処理部55は、各種アプリケーションを動作させることによって、画像データを生成する。データ処理部55は、生成した画像データを通信部57に送信する。データ処理部55は、生成した画像データを記憶部51に送信し、記憶部51に記憶させてもよい。データ処理部55は、1または複数の画像処理プロセッサーで構成される。
【0033】
通信部57は、プロジェクター10と通信接続する通信回路である。通信部57は、プロジェクター10と所定の通信プロトコルに従って、有線、もしくは無線で接続する。通信部57は、通信インターフェイス15と通信接続する。通信部57は、有線コネクター、無線通信ポートを含む。有線コネクターは、HDMIコネクター、USBコネクター、LANコネクター等である。無線通信ポートは、Wi-Fi通信ポート、Bluetooth通信ポート等である。通信部57は、プロジェクター10に画像データを送信する。通信部57は、プロジェクター10から各種通知データ等を受信してもよい。
【0034】
通信部57は、画像データを通信インターフェイス15に出力するとき、画像データに装置固有情報53を付加してもよい。通信部57は、通信インターフェイス15と通信接続されたとき、装置固有情報53を通信インターフェイス15に出力してもよい。
【0035】
図3は、投射ユニット30の概略構成を示している。
図3は、投射ユニット30の一例を示している。投射ユニット30は、光源31と、3つの液晶ライトバルブ33と、ライトバルブ駆動部35と、投射レンズ37と、を備える。
【0036】
光源31は、液晶ライトバルブ33に光を射出する。光源31は、光源部31aと、リフレクター31bと、不図示のインテグレーター光学系と、不図示の色分離光学系と、を備える。光源部31aは、光を射出する。光源部31aは、キセノンランプ、超高圧水銀ランプ、LED(Light Emitting Diode)、またはレーザー光源等で構成される。光源31は、制御ユニット21の制御に基いて、光を射出する。リフレクター31bは、光源部31aが射出する光の射出方向のばらつきを低減させる。インテグレーター光学系は、光源31から射出される光の輝度分布ばらつきを低減させる。リフレクター31bを通過した光は、色分離光学系に入射する。色分離光学系は、入射した光を、赤色、緑色、及び青色の色光成分に分離する。
【0037】
液晶ライトバルブ33は、光源31から射出された光を変調する。液晶ライトバルブ33は、光を変調することによって、投射画像PGを生成する。液晶ライトバルブ33は、一対の透明基板間に液晶が封入される液晶パネル等で構成される。液晶ライトバルブ33は、マトリクス状に配列された複数の画素33pを含む矩形の画素領域33aを有する。液晶ライトバルブ33では、液晶に対して画素33pごとに駆動電圧が印加される。
図3に示す投射ユニット30は、3つの液晶ライトバルブ33を有する。液晶ライトバルブ33は表示パネルの一例である。投射ユニット30は、液晶ライトバルブ33を備える構成としたが、これに限定されない。投射ユニット30は、1以上のDMD(Digital Mirror Device)を含んで構成されてもよい。この場合、DMDは表示パネルの一例である。
【0038】
3つの液晶ライトバルブ33は、赤色光用液晶ライトバルブ33R、緑色光用液晶ライトバルブ33G、及び青色光用液晶ライトバルブ33Bである。色分離光学系で分離された赤色の色光成分は、赤色光用液晶ライトバルブ33Rに入射する。色分離光学系で分離された緑色の色光成分は、緑色光用液晶ライトバルブ33Gに入射する。色分離光学系で分離された青色の色光成分は、青色光用液晶ライトバルブ33Bに入射する。
【0039】
ライトバルブ駆動部35は、制御ユニット21から受信した画像データに基づいて、駆動電圧を各画素33pに印加させる。ライトバルブ駆動部35は、例えば、制御回路である。駆動電圧は、図示しない駆動源によって供給される。ライトバルブ駆動部35は、画像制御部25で補正された画像データに基づいて、駆動電圧を各画素33pに印加してもよい。ライトバルブ駆動部35が、駆動電圧を各画素33pに印加させると、各画素33pは、画像データに基づく光透過率に設定される。光源31から射出される光は、画素領域33aを透過することによって変調される。3つの液晶ライトバルブ33は、色光ごとの色成分画像を形成する。
【0040】
投射レンズ37は、液晶ライトバルブ33で形成された各色成分画像を合成し、拡大投射する。投射レンズ37は、投射画像PGを投射面SCに投射する。投射画像PGは、各色成分画像を合成した複数色画像である。
【0041】
第1実施形態
第1実施形態は、シーン設定画面100を表示する表示方法を示している。第1実施形態では、シーン設定画面100の一例である第1シーン設定画面100aが表示される表示方法を示している。第1シーン設定画面100aは、後述される。
【0042】
図4は、プロジェクター10の表示方法に係るフローチャートを示している。
図4は、シーン設定画面100の一例である第1シーン設定画面100aを表示する表示方法を示している。
【0043】
プロジェクター10は、ステップS101で、画像提供装置50から画像データを入力する。プロジェクター10の通信インターフェイス15は、画像提供装置50の通信部57と通信接続する。通信インターフェイス15は、通信部57から画像データを入力する。通信インターフェイス15は、画像データを制御ユニット21のOSD制御部23に出力する。OSD制御部23は、画像データを入力する。
【0044】
プロジェクター10は、画像データを入力したとき、ステップS103でモード情報が画面表示モードであるか否かを判別する。モード情報は、画面表示モード、もしくは画面非表示モードである。モード情報は、画像データを入力する前に予め設定される。モード情報は、メモリー17に記憶される。初期設定では、画面表示モードが予めプロジェクター10に設定される。初期設定は、プロジェクター10の工場出荷時、プロジェクター10のリセット時に設定される設定である。
【0045】
OSD制御部23は、モード情報が画面表示モードであると判別したとき、ステップS105に進む(ステップS103:YES)。OSD制御部23は、モード情報が画面表示モードでないと判別したとき、モード情報が画面非表示モードであると判別する。OSD制御部23は、モード情報が画面非表示モードであると判別したとき、ステップS131に進む(ステップS103:NO)。
【0046】
プロジェクター10は、ステップS103でモード情報が画面非表示モードであると判別したとき、ステップS131で、標準設定値群を取得する。OSD制御部23は、メモリー17から標準設定値群を読み出す。メモリー17は、標準設定値群を予め記憶する。OSD制御部23は、標準設定値群を設定値群として、画像制御部25に出力する。プロジェクター10は、画像制御部25に設定値群を出力したのちステップS115に進む。
【0047】
画面非表示モードは、シーン設定画面100が表示されたときに設定可能である。画像データが画像提供装置50から入力する前に、前回の画像データが画像提供装置50から入力されていた場合、ユーザーは、シーン設定画面100を用いて画面非表示モードを設定可能である。
【0048】
プロジェクター10は、ステップS105で、第1シーン設定画面100aを表示する。OSD制御部23は、シーン設定画面データに基づいて投射ユニット30に第1シーン設定画面100aを投射させることによって、第1シーン設定画面100aを投射面SCに表示させる。投射ユニット30は、OSD制御部23の制御によって、第1シーン設定画面100aを投射面SCに投射する。
【0049】
図5は、シーン設定画面100の概略構成を示している。
図5は、シーン設定画面100の一例である第1シーン設定画面100aの概略構成を示している。
図5に示す第1シーン設定画面100aは、
図4のステップS105で投射面SCに表示される。
【0050】
第1シーン設定画面100aは、複数の選択アイコン101を表示する。複数の選択アイコン101のそれぞれは、ユーザーによる操作入力である選択入力を受け付け可能である。ユーザーは、操作パネル11の入力ボタン13に対して操作入力を行うことにより、選択アイコン101を選択可能である。複数の選択アイコン101は、ゲームアイコン101a、映画アイコン101b、プレゼンアイコン101c、マルチ画面アイコン101d、共通アイコン101e、及び未設定アイコン101fである。第1シーン設定画面100aに表示される選択アイコン101の数は、6個に限定されない。選択アイコン101の数は、2個以上であれば、その数は限定されない。ゲーム、映画、プレゼン、及びマルチ画面は、それぞれプロジェクター10で投射される投射画像PGのシーン種別を示している。
【0051】
ゲームアイコン101aは、画像データがゲーム画像であるときにユーザーに選択されるアイコンである。ユーザーは、画像提供装置50から出力される画像データがゲーム画像であると判断したとき、ゲームアイコン101aに対して選択入力を行う。ゲームアイコン101aに対して選択入力が受け付けられることによって、ゲームアイコン101aが選択される。ゲームアイコン101aは、第1項目画像の一例に対応する。
【0052】
映画アイコン101bは、画像データが映画画像であるときにユーザーに選択されるアイコンである。ユーザーは、画像提供装置50から出力される画像データが映画画像であると判断したとき、映画アイコン101bに対して選択入力を行う。映画アイコン101bに対して選択入力が受け付けられることによって、映画アイコン101bが選択される。映画アイコン101bは、第2項目画像の一例に対応する。
【0053】
プレゼンアイコン101cは、画像データがプレゼンテーション画像であるときにユーザーに選択されるアイコンである。ユーザーは、画像提供装置50から出力される画像データがプレゼンテーション画像であると判断したとき、プレゼンアイコン101cに対して選択入力を行う。プレゼンアイコン101cに対して選択入力が受け付けられることによって、プレゼンアイコン101cが選択される。
【0054】
マルチ画面アイコン101dは、画像データが複数の画像を同一画面上に表示させるマルチ画像であるときにユーザーに選択されるアイコンである。ユーザーは、画像提供装置50から出力される画像データがマルチ画像であると判断したとき、マルチ画面アイコン101dに対して選択入力を行う。マルチ画面アイコン101dに対して選択入力が受け付けられることによって、マルチ画面アイコン101dが選択される。
【0055】
共通アイコン101eは、画像データがシーン種別で区別されない画像であるときにユーザーに選択されるアイコンである。ユーザーは、画像提供装置50から出力される画像データがシーン種別で区別されない画像であると判断したとき、共通アイコン101eに対して選択入力を行う。共通アイコン101eに対して選択入力が受け付けられることによって、共通アイコン101eが選択される。
【0056】
未設定アイコン101fは、プロジェクター10の管理者によってシーン種別を設定可能なアイコンである。管理者が未設定アイコン101fに対して所定の設定を行ったとき、選択可能となる。未設定アイコン101fは、プロジェクター10のユーザーによって選択不可であることを示している。
【0057】
第1シーン設定画面100aは、表示設定欄103を表示する。表示設定欄103は、画面表示モードから画面非表示モードへ切り替えさせる切替操作入力を受け付ける。第1シーン設定画面100aが表示されたとき、画面非表示モードを設定可能となる。
図5に示す表示設定欄103は、切替操作入力を受け付けていない状態を示している。表示設定欄103へ切替操作入力が受け付けられると、表示設定欄103の表示様態は、変更される。表示設定欄103には、一例として、チェック画像が重ねて表示される。表示設定欄103は、切替入力欄の一例に対応する。切替操作入力は、切替入力情報の一例に対応する。
【0058】
第1シーン設定画面100aが表示されたとき、第1シーン設定画面100aを表示させない画面非表示モードを設定操作を受け付けること、を含む。
画像データが入力されたときに画面非表示モードを選択できる。ユーザーは、画像データがプロジェクター10に入力されたときに、第1シーン設定画面100aが表示されない画面非表示モードにすることができる。
【0059】
図4に戻り、プロジェクター10は、第1シーン設定画面100aを表示したのち、ステップS107で、ユーザーによる選択入力を受け付ける。ユーザーは、操作パネル11の入力ボタン13を操作することによって、選択入力を行う。
図5に示す第1シーン設定画面100aに表示される複数の選択アイコン101のうちの1の選択アイコン101に対する選択入力が受け付けられる。表示設定欄103に対して、ユーザーによる切替操作入力が受け付けられてもよい。
【0060】
プロジェクター10は、選択アイコン101への選択入力を受け付けたとき、ステップS109で、第1シーン設定画面100aで受け付けられた選択アイコン101に対応するシーン種別を受け付ける。OSD制御部23は、選択アイコン101に対応するシーン種別を受け付ける。OSD制御部23は、選択アイコン101に対応するシーン種別を一時的に記憶する。OSD制御部23は、選択アイコン101に対応するシーン種別をメモリー17に記憶させてもよい。
【0061】
プロジェクター10は、表示設定欄103への切替操作入力を受け付けたとき、ステップS109で、モード情報を画面表示モードから画面非表示モードに切り替える。OSD制御部23は、切替操作入力に基づいて、モード情報として画面非表示モードをメモリー17に記憶させる。プロジェクター10は、表示設定欄103への切替操作入力を受け付けていないとき、ステップS109で、モード情報を画面表示モードから画面非表示モードに切り替えない。プロジェクター10は、画面表示モードを維持する。メモリー17は、モード情報として画面表示モードを引き続き記憶する。
【0062】
第1シーン設定画面100aは、画面表示モードから画面非表示モードに切り替える操作を受け付ける表示設定欄103を有する。表示方法は、第1シーン設定画面100aを表示させない画面非表示モードを設定する操作を受け付けることは、第1シーン設定画面100aが表示されたとき、表示設定欄103に入力される切替操作入力を受け付けることと、切替操作入力に基づいて、画面表示モードを画面非表示モードに切り替えることと、を含む。
第1シーン設定画面100aが表示されたとき、画面非表示モードを設定可能となる。ユーザーは、次回画像提供装置50から画像データを入力させたときに第1シーン設定画面100aを表示させない画面非表示モードを選択できる。
【0063】
プロジェクター10は、選択アイコン101に対応するシーン種別を記憶したのち、ステップS111で、詳細設定画面110を表示する。OSD制御部23は、詳細設定画面データを投射ユニット30に送信する。OSD制御部23は、詳細設定画面データに基づいて、詳細設定画面110を投射面SCに投射させる。OSD制御部23は、投射ユニット30に詳細設定画面110を投射させることによって、詳細設定画面110を投射面SCに表示させる。
【0064】
図6は、詳細設定画面110の概略構成を示している。
図6は、詳細設定画面110の一例である第1詳細設定画面110aを示している。第1詳細設定画面110aは、第1シーン設定画面100aで、ゲームアイコン101aに対する選択入力を受け付けたときに表示される。第1詳細設定画面110aは、ゲームアイコン101aに対応する。第1詳細設定画面110aは、第1表示設定画面の一例に対応する。
【0065】
第1詳細設定画面110aは、複数の設定アイコン111を表示する。第1詳細設定画面110aは、カラーモード設定アイコン111a、明るさ設定アイコン111b、コントラスト設定アイコン111c、シャープネス設定アイコン111d、フレーム遅延設定アイコン111e、アスペクト設定アイコン111f、及び音量設定アイコン111gを表示する。詳細設定画面110に表示される設定アイコン111の数は、7個に限定されない。設定アイコン111の数は、1個以上であれば、その個数は限定されない。設定アイコン111は、画像調整に係るアイコンを含む。カラーモード設定アイコン111a、明るさ設定アイコン111b、コントラスト設定アイコン111c、シャープネス設定アイコン111d、フレーム遅延設定アイコン111e、及びアスペクト設定アイコン111fは、画像調整に係る。設定アイコン111は、設定項目に対応する。カラーモード、明るさ、コントラスト、シャープネス、フレーム遅延、アスペクト、及び音量は、設定項目である。
【0066】
制御ユニット21は、詳細設定画面110に表示される設定アイコン111に対応する設定項目の初期設定値を記憶する。複数の設定アイコン111が表示される場合、制御ユニット21は、それぞれの設定アイコン111に対応する設定項目の初期設定値を含む初期設定値群を読み出す。初期設定値群は、各設定アイコン111に対応する初期設定値をセットにして、予めメモリー17に初期設定値群として記憶される。初期設定値群は、シーン設定画面100で選択されたシーン種別ごとに設定される。詳細設定画面110は、シーン種別ごとに設定される操作画面である。制御ユニット21は、表示される詳細設定画面110に対応するシーン種別の初期設定値群をメモリー17から読み出す。詳細設定画面110は、設定アイコン111に対応する設定項目の初期設定値の変更を受け付け可能とする画面である。第1詳細設定画面110aが表示されるとき、制御ユニット21は、複数の設定アイコン111のそれぞれに対応する初期設定値を読み出す。読み出される初期設定値群は、ゲームアイコン101aに対応するシーン種別であるゲームシーン用の初期ゲーム設定値群である。初期ゲーム設定値群は、複数の初期設定値群の一例である。
【0067】
カラーモード設定アイコン111aは、ユーザーがカラーモードを設定するときに選択されるアイコンである。ユーザーがカラーモードを設定するとき、ユーザーはカラーモード設定アイコン111aに対して操作入力を行う。ユーザーがカラーモード設定アイコン111aに対して操作入力を行うことによって、カラーモード設定アイコン111aが選択される。カラーモードは、投射画像PGの明るさ、コントラスト、及び色のバランスの設定に関する項目である。カラーモードは、ダイナミックモード、ビビットモード、ナチュラルモード等である。第1シーン設定画面100aでゲームアイコン101aが選択されると、一例として、ダイナミックモードが、カラーモードの初期設定値としてメモリー17から読み出される。カラーモード設定アイコン111aが選択されると、ユーザーは、初期設定値であるダイナミックモードから他の設定値へ変更することができる。ユーザーが他の設定値に変更したとき、OSD制御部23は、変更した設定値をカラーモードの設定値として取得する。ユーザーが初期設定値を変更しないとき、OSD制御部23は、初期設定値をカラーモードの設定値として取得する。カラーモード設定アイコン111aは、項目表示欄の一例に対応する。カラーモードの設定値は、項目設定値の一例に対応する。
【0068】
明るさ設定アイコン111bは、ユーザーが投射画像PGの明るさを設定するときに選択されるアイコンである。ユーザーが投射画像PGの明るさを設定するとき、ユーザーは明るさ設定アイコン111bに対して操作入力を行う。ユーザーが明るさ設定アイコン111bに対して操作入力を行うことによって、明るさ設定アイコン111bが選択される。投射画像PGの明るさは、数値等で表される。第1シーン設定画面100aでゲームアイコン101aが選択されたとき、ゲームシーンに対応する初期設定値群に含まれる明るさの初期設定値がメモリー17から読み出される。明るさ設定アイコン111bが選択されると、ユーザーは、明るさの初期設定値から他の設定値へ変更することができる。ユーザーが他の設定値に変更したとき、OSD制御部23は、変更した設定値を明るさの設定値として取得する。ユーザーが初期設定値を変更しないとき、OSD制御部23は、初期設定値を明るさの設定値として取得する。明るさ設定アイコン111bは、項目表示欄の一例に対応する。明るさの設定値は、項目設定値の一例に対応する。
【0069】
コントラスト設定アイコン111cは、ユーザーが投射画像PGのコントラストを設定するときに選択されるアイコンである。ユーザーが投射画像PGのコントラストを設定するとき、ユーザーはコントラスト設定アイコン111cに対して操作入力を行う。ユーザーがコントラスト設定アイコン111cに対して操作入力を行うことによって、コントラスト設定アイコン111cが選択される。投射画像PGのコントラストは、数値等で表される。第1シーン設定画面100aでゲームアイコン101aが選択されたとき、ゲームシーンに対応する初期設定値群に含まれるコントラストの初期設定値がメモリー17から読み出される。コントラスト設定アイコン111cが選択されると、ユーザーは、コントラストの初期設定値から他の設定値へ変更することができる。ユーザーが他の設定値に変更したとき、OSD制御部23は、変更した設定値をコントラストの設定値として取得する。ユーザーが初期設定値を変更しないとき、OSD制御部23は、初期設定値をコントラストの設定値として取得する。コントラスト設定アイコン111cは、項目表示欄の一例に対応する。コントラストの設定値は、項目設定値の一例に対応する。
【0070】
シャープネス設定アイコン111dは、ユーザーが投射画像PGのシャープネスを設定するときに選択されるアイコンである。ユーザーが投射画像PGの輪郭の見え方を設定するとき、ユーザーはシャープネス設定アイコン111dに対して操作入力を行う。ユーザーがシャープネス設定アイコン111dに対して操作入力を行うことによって、シャープネス設定アイコン111dが選択される。投射画像PGのシャープネスは、数値等で表される。第1シーン設定画面100aでゲームアイコン101aが選択されたとき、ゲームシーンに対応する初期設定値群に含まれるシャープネスの初期設定値がメモリー17から読み出される。シャープネス設定アイコン111dが選択されると、ユーザーは、初期設定値から他の設定値へ変更することができる。ユーザーが他の設定値に変更したとき、OSD制御部23は、変更した設定値をシャープネスの設定値として取得する。ユーザーが初期設定値を変更しないとき、OSD制御部23は、初期設定値をシャープネスの設定値として取得する。シャープネス設定アイコン111dは、項目表示欄の一例に対応する。シャープネスの設定値は、項目設定値の一例に対応する。
【0071】
フレーム遅延設定アイコン111eは、ユーザーが投射画像PGを表示するときのフレーム遅延を設定するときに選択されるアイコンである。ユーザーがフレーム遅延を設定するとき、ユーザーはフレーム遅延設定アイコン111eに対して操作入力を行う。ユーザーがフレーム遅延設定アイコン111eに対して操作入力を行うことによって、フレーム遅延設定アイコン111eが選択される。設定されるフレーム遅延は、低遅延モード、高画質モード等である。第1シーン設定画面100aでゲームアイコン101aが選択されると、一例として、低遅延モードが、フレーム遅延の初期設定値としてメモリー17から読み出される。フレーム遅延設定アイコン111eが選択されると、ユーザーは、初期設定値から他の設定値へ変更することができる。ユーザーが他の設定値に変更したとき、OSD制御部23は、変更した設定値をフレーム遅延の設定値として取得する。ユーザーが初期設定値を変更しないとき、OSD制御部23は、初期設定値をフレーム遅延の設定値として取得する。フレーム遅延設定アイコン111eは、項目表示欄の一例に対応する。フレーム遅延の設定値は、項目設定値の一例に対応する。
【0072】
アスペクト設定アイコン111fは、ユーザーが投射画像PGのアスペクト比を設定するときに選択されるアイコンである。ユーザーが投射画像PGのアスペクト比を設定するとき、ユーザーはアスペクト設定アイコン111fに対して操作入力を行う。ユーザーがアスペクト設定アイコン111fに対して操作入力を行うことによって、アスペクト設定アイコン111fが選択される。設定されるアスペクト比は、4:3、16:10、16:9等である。第1シーン設定画面100aでゲームアイコン101aが選択されると、一例として、16:9が、アスペクトの初期設定値としてメモリー17から読み出される。アスペクト設定アイコン111fが選択されると、ユーザーは、初期設定値から他の設定値へ変更することができる。ユーザーが他の設定値に変更したとき、OSD制御部23は、変更した設定値をアスペクトの設定値として取得する。ユーザーが初期設定値を変更しないとき、OSD制御部23は、初期設定値をアスペクトの設定値として取得する。アスペクト設定アイコン111fは、項目表示欄の一例に対応する。アスペクトの設定値は、項目設定値の一例に対応する。
【0073】
音量設定アイコン111gは、ユーザーが投射画像PGを表示するときの音量を設定するときに選択されるアイコンである。ユーザーが音量を設定するとき、ユーザーは音量設定アイコン111gに対して操作入力を行う。ユーザーが音量設定アイコン111gに対して操作入力を行うことによって、音量設定アイコン111gが選択される。音量は、数値等で表される。第1シーン設定画面100aでゲームアイコン101aが選択されると、ゲームシーンに対応する初期設定値群に含まれる音量の初期設定値がメモリー17から読み出される。音量設定アイコン111gが選択されると、ユーザーは、初期音量設定値から他の設定値へ変更することができる。ユーザーが他の設定値に変更したとき、OSD制御部23は、変更した設定値を音量の設定値として取得する。ユーザーが初期設定値を変更しないとき、OSD制御部23は、初期設定値を音量の設定値として取得する。
【0074】
図7は、詳細設定画面110の概略構成を示している。
図7は、詳細設定画面110の一例である第2詳細設定画面110bを示している。第2詳細設定画面110bは、第1シーン設定画面100aで、映画アイコン101bに対する選択入力を受け付けたときに表示される。第2詳細設定画面110bは、映画アイコン101bに対応する。第2詳細設定画面110bは、第2表示設定画面の一例に対応する。
【0075】
シーン設定画面100に含まれる複数の選択アイコン101のそれぞれに対応した詳細設定画面110が、予め設定される。各選択アイコン101に対応する詳細設定画面110のそれぞれは、同じ表示内容に構成されてもよいし、異なる表示内容で構成されてもよい。選択アイコン101に対応する詳細設定画面110のそれぞれは、異なる表示内容で構成されることが好ましい。
図7に示す第2詳細設定画面110bは、
図6に示す第1詳細設定画面110aと、表示様態を異ならせている。
【0076】
第2詳細設定画面110bは、複数の設定アイコン111を表示する。第2詳細設定画面110bは、カラーモード設定アイコン111a、明るさ設定アイコン111b、コントラスト設定アイコン111c、シャープネス設定アイコン111d、フレーム遅延設定アイコン111e、アスペクト設定アイコン111f、及び音量設定アイコン111gを表示する。第2詳細設定画面110bに表示される複数の設定アイコン111は、第1詳細設定画面110aに表示される複数の設定アイコン111と同じであり、同じ機能を有する。
【0077】
第2詳細設定画面110bに含まれるカラーモード設定アイコン111a、コントラスト設定アイコン111c、及びアスペクト設定アイコン111fは、第1詳細設定画面110aに含まれるそれぞれの設定アイコン111と異なる表示様態で表示される。第2詳細設定画面110bに含まれるカラーモード設定アイコン111a、コントラスト設定アイコン111c、及びアスペクト設定アイコン111fは、強調して表示される。カラーモード設定アイコン111a、コントラスト設定アイコン111c、及びアスペクト設定アイコン111fは、ユーザーによって初期設定値が変更される可能性が高い項目に係る設定アイコン111である。複数の設定アイコン111のうちの所定の設定アイコン111が、強調して表示されることによって、ユーザーは、強調して表示された設定アイコン111を確認し易くなる。
【0078】
図7に示す第2詳細設定画面110bは、
図6に示す第1詳細設定画面110aと異なる表示様態で構成されるが、この構成に限定されない。第2詳細設定画面110bは、第1詳細設定画面110a内の複数の設定アイコン111の表示順と異なる表示順で構成されてもよい。
【0079】
制御ユニット21は、詳細設定画面110に表示される設定アイコン111に対応する初期設定値をメモリー17から読み出す。制御ユニット21は、それぞれの設定アイコン111に対応する初期設定値を含む初期設定値群をメモリー17から読み出す。第2詳細設定画面110bが表示されるとき、制御ユニット21は、複数の設定アイコン111のそれぞれに対応する初期設定値を含む初期設定値群を読み出す。読み出される初期設定値群は、映画アイコン101bに対応するシーン種別である映画シーンの初期設定値群である。
【0080】
図4に戻り、プロジェクター10は、詳細設定画面110を表示したのち、ステップS113で、設定アイコン111に対応する設定値を受け付ける。ユーザーは、詳細設定画面110に含まれる複数の設定アイコン111のうち、1の設定アイコン111に対して操作入力を行う。OSD制御部23は、1の設定アイコン111に対する操作入力を受け付ける。1の設定アイコン111が選択されると、ユーザーは、1の設定アイコン111に対応する設定項目の初期設定値から他の設定値へ変更することができる。ユーザーが他の設定値に変更したとき、OSD制御部23は、変更した設定値を設定項目の設定値として取得する。ユーザーが初期設定値を変更しないとき、OSD制御部23は、初期設定値を設定項目の設定値として取得する。
【0081】
ユーザーが、操作パネル11に含まれる入力ボタン13である決定ボタンに対して操作入力を行ったとき、OSD制御部23は、設定アイコン111に対応する設定項目の設定値を取得する。ユーザーが複数の設定アイコン111に対応する設定項目の設定値を変更したとき、OSD制御部23は、複数の設定項目の設定値をセットにした設定値群を取得する。OSD制御部23は、取得した設定値群を画像制御部25に出力する。
【0082】
プロジェクター10は、設定値を受け付けたのち、ステップS115で、画像データを補正し、補正した補正画像データを表示する。画像制御部25は、OSD制御部23から設定値群を取得する。画像制御部25は、設定値群を用いて画像データを補正する。画像制御部25は、補正された画像データを補正画像データとして投射ユニット30に出力する。投射ユニット30は、補正画像データに基づいて投射面SCに投射画像PGを投射する。画像制御部25は、補正画像データに基づいて投射ユニット30に投射させることによって、投射面SCに投射画像PGを表示させる。
【0083】
図4は、ステップS109でモード情報を記憶したのち、ステップS111で詳細設定画面110を表示したが、これに限定されない。OSD制御部23は、選択アイコン101に対する選択入力を受け付けたとき、選択されたシーン種別に対応する初期設定値群を取得し、画像制御部25に出力してもよい。画像制御部25は、取得した初期設定値群を用いて画像データを補正する。画像制御部25は、補正した補正画像データに基づいて、投射ユニット30に投射画像PGを投射させる。
【0084】
表示方法は、シーン設定画面100を表示させる画面表示モードが予め設定されることと、画像提供装置50から画像データの入力を受け付けることと、画像データが入力され、かつ、画像表示モードであると判別した場合に、シーン設定画面100を表示することと、を含む。
画面表示モードが予め設定されることによって、画像データが入力されたときにシーン設定画面100が画像データのシーン種別に関わらず表示される。プロジェクター10のユーザーは、画像調整に係る設定を行うことが可能であると認識できる。プロジェクター10は、ユーザー設定に詳しくないユーザーに対してシーン設定画面100を表示させることができる。
【0085】
表示方法は、画面非表示モードに切り替えられた後に画像データが入力されたとき、シーン設定画面100を表示しないことと、を含む。
シーン設定画面100が表示されたときに画面非表示モードをモード情報として設定すると、ユーザーが次回画像提供装置50から画像データを入力させたときにシーン設定画面100は表示されない。ユーザーは、画像提供装置50から画像データを入力させるごとにシーン設定画面100を確認する必要がない。
【0086】
第1シーン設定画面100aは、ゲームアイコン101a、及び映画アイコン101bを含む。表示方法は、ゲームアイコン101aに対して選択入力が受け付けられたとき、ゲームアイコン101aに対応する第1詳細設定画面110aを表示することと、映画アイコン101bに対して選択入力が受け付けられたとき、映画アイコン101bに対応する第2詳細設定画面110bを表示することと、を含む。
選択された選択アイコン101ごとの詳細設定画面110が表示される。ユーザーは、シーン種別ごとの詳細設定画面110を用いて各種設定項目の設定値を設定することができる。
【0087】
第1詳細設定画面110aは、画像調整に係る設定アイコン111を含む。表示方法は、第1詳細設定画面110aが表示されたとき、設定アイコン111に対応する設定値を受け付けることと、設定値に基づいて補正した画像データに基づく投射画像PGを表示することと、を含む。
第1詳細設定画面110aを用いて入力された設定値に基づいて、投射画像PGの画像補正が可能となる。
【0088】
プロジェクター10は、画像提供装置50から出力された画像データの入力を受け付ける通信インターフェイス15と、シーン設定画面100を表示させる画面表示モードを予め設定することと、画像データが通信インターフェイス15に入力され、かつ、画面表示モードであると判別した場合に、シーン設定画面100を表示させることと、を実行する制御ユニット21と、制御ユニット21の制御によって、シーン設定画面100を表示する投射ユニット30と、を備える。
画面表示モードが予め設定されることによって、画像データが入力されたときにシーン設定画面100が画像データの種別に関わらず表示される。プロジェクター10は、ユーザー設定に詳しくないユーザーに対してシーン設定画面100を表示させることができる。プロジェクター10のユーザーは、画像調整に係る設定を行うことが可能であると認識できる。
【0089】
投射ユニット30がシーン設定画面100を表示するとき、シーン設定画面を表示させない画面非表示モードを設定する操作を受け付ける操作パネル11又はリモコンを備える。
ユーザーは、画像データが入力されたときにシーン設定画面100が表示されない画面非表示モードを操作パネル11又はリモコンを用いて選択できる。
【0090】
第2実施形態
第2実施形態は、第1実施形態と異なるシーン設定画面100を表示する表示方法を示している。第2実施形態では、シーン設定画面100の一例である第2シーン設定画面100bが表示される表示方法を示している。
【0091】
図8は、シーン設定画面100の概略構成を示している。
図8は、シーン設定画面100の一例である第2シーン設定画面100bの概略構成を示している。第2シーン設定画面100bの表示内容は、第1シーン設定画面100aの表示内容と異なっている。
【0092】
第2シーン設定画面100bは、複数の選択アイコン101を表示する。複数の選択アイコン101のそれぞれは、ユーザーによる操作入力である選択入力を受け付け可能である。ユーザーは、操作パネル11の入力ボタン13に対して操作入力を行うことにより、選択アイコン101を選択可能である。複数の選択アイコン101は、ゲームアイコン101a、映画アイコン101b、プレゼンアイコン101c、マルチ画面アイコン101d、共通アイコン101e、及び未設定アイコン101fである。第2シーン設定画面100bに表示される複数の選択アイコン101は、第1シーン設定画面100aに表示される複数の選択アイコン101と同じである。第2シーン設定画面100bに表示される複数の選択アイコン101は、第1シーン設定画面100aに表示される複数の選択アイコン101と同じでもよいし、異なってもよい。第2シーン設定画面100bに表示される選択アイコン101の数は、6個に限定されない。選択アイコン101の数は、2個以上であれば、その数は限定されない。
【0093】
第2シーン設定画面100bは、表示設定欄103を表示する。表示設定欄103は、画面表示モードから画面非表示モードへ切り替えさせる切替操作入力を受け付ける。第2シーン設定画面100bが表示されたとき、画面非表示モードを設定可能となる。第2シーン設定画面100bに表示される表示設定欄103は、第1シーン設定画面100aに表示される表示設定欄103と同じである。
図8に示す表示設定欄103は、切替操作入力を受け付けていない状態を示している。表示設定欄103へ切替操作入力が受け付けられると、表示設定欄103の表示様態は、変更される。表示設定欄103には、一例として、チェック画像が重ねて表示される。
【0094】
第2シーン設定画面100bは、自動選択欄105を表示する。自動選択欄105は、制御ユニット21が投射画像PGを自動に調整するシーン自動設定を適用する変更入力を受け付ける。シーン自動設定は、自動設定の一例に対応する。第2シーン設定画面100bが表示されたとき、シーン自動設定が設定可能となる。自動選択欄105を用いて、ユーザーはシーン自動設定を適用するか否かを切り替える。ユーザーが自動選択欄105に対して、シーン自動設定を適用する変更入力を行ったとき、制御ユニット21は、変更入力を受け付ける。
図8に示す自動選択欄105は、変更入力を受け付けていない状態を示している。自動選択欄105へ変更入力が受け付けられると、自動選択欄105の表示様態は、変更される。自動選択欄105には、一例として、チェック画像が重ねて表示される。自動選択欄105は、自動設定欄の一例に対応する。変更入力は、自動設定情報の一例に対応する。
【0095】
図9は、プロジェクター10の表示方法に係るフローチャートを示している。
図9は、シーン設定画面100の一例である第2シーン設定画面100bを表示する表示方法を示している。
【0096】
プロジェクター10は、ステップS201で、画像提供装置50から画像データを入力する。プロジェクター10の通信インターフェイス15は、画像提供装置50の通信部57と通信接続する。通信インターフェイス15は、通信部57から画像データを入力する。通信インターフェイス15は、画像データを制御ユニット21のOSD制御部23に出力する。OSD制御部23は、画像データを入力する。
【0097】
プロジェクター10は、画像データを入力したとき、ステップS203で、モード情報が画面表示モードであるか否かを判別する。モード情報は、画面表示モード、もしくは画面非表示モードである。モード情報は、画像データを入力する前に予め設定される。モード情報は、メモリー17に記憶される。初期設定では、画面表示モードが予めプロジェクター10に設定される。
【0098】
OSD制御部23は、モード情報が画面表示モードであると判別したとき、ステップS205に進む(ステップS203:YES)。OSD制御部23は、モード情報が画面表示モードでないと判別したとき、モード情報が画面非表示モードであると判別する。OSD制御部23は、モード情報が画面非表示モードであると判別したとき、ステップS221に進む(ステップS203:NO)。
【0099】
プロジェクター10は、ステップS205で、第2シーン設定画面100bを表示する。OSD制御部23は、シーン設定画面データに基づいて投射ユニット30に投射させることによって、第2シーン設定画面100bを投射面SCに表示させる。投射ユニット30は、OSD制御部23の制御によって、第2シーン設定画面100bを投射面SCに投射する。
【0100】
プロジェクター10は、第2シーン設定画面100bを表示したのち、ステップS207で、ユーザーによる選択入力を受け付ける。ユーザーは、操作パネル11の入力ボタン13を操作することによって、選択入力を行う。
図8に示す第2シーン設定画面100bに表示される複数の選択アイコン101のうちの1の選択アイコン101に対する選択入力が受け付けられる。表示設定欄103に対して、ユーザーによる切替操作入力が受け付けられてもよい。また、自動選択欄105に対して、ユーザーによる変更入力が受け付けられてもよい。
【0101】
自動選択欄105に対して変更入力が受け付けられたとき、表示設定欄103の表示様態が変更されてもよい。自動選択欄105への変更入力が受け付けられたとき、表示設定欄103は、切替操作入力を受け付けたときの表示様態に変更される。自動選択欄105への変更入力は、表示設定欄103への切替操作入力を含む。自動選択欄105への変更入力は、表示設定欄103への切替操作入力と連動する。
【0102】
プロジェクター10は、選択アイコン101への操作入力を受け付けたとき、ステップS209で、第2シーン設定画面100bで受け付けられた選択アイコン101に対応するシーン種別を受け付ける。OSD制御部23は、選択アイコン101に対応するシーン種別を受け付ける。OSD制御部23は、選択アイコン101に対応するシーン種別を一時的に記憶する。OSD制御部23は、選択アイコン101に対応するシーン種別をメモリー17に記憶させてもよい。
【0103】
プロジェクター10は、表示設定欄103への切替操作入力を受け付けたとき、ステップS209で、画面表示モードから画面非表示モードに切り替える。OSD制御部23は、切替操作入力に基づいて、モード情報として画面非表示モードをメモリー17に記憶させる。プロジェクター10は、表示設定欄103への切替操作入力を受け付けていないとき、ステップS209で、モード情報を画面表示モードから画面非表示モードに切り替えない。プロジェクター10は、画面表示モードを維持する。メモリー17は、モード情報として画面表示モードを引き続き記憶する。
【0104】
プロジェクター10は、自動選択欄105への変更入力を受け付けたとき、ステップS209で、シーン自動設定に変更する。OSD制御部23は、変更入力に基づいて、シーン自動設定をメモリー17に記憶させる。プロジェクター10は、自動選択欄105への変更入力を受け付けたとき、モード情報を画面表示モードから画面非表示モードに切り替える。OSD制御部23は、変更入力に基づいて、モード情報として画面非表示モードをメモリー17に記憶させる。プロジェクター10は、自動選択欄105への変更入力を受け付けていないとき、ステップS209で、シーン自動設定に変更しない。
【0105】
プロジェクター10は、選択アイコン101に対応するシーン種別を記憶したのち、ステップS211で、詳細設定画面110を表示する。OSD制御部23は、詳細設定画面データを投射ユニット30に送信する。OSD制御部23は、詳細設定画面データに基づいて、詳細設定画面110を投射面SCに投射させる。OSD制御部23は、投射ユニット30に詳細設定画面110を投射させることによって、詳細設定画面110を投射面SCに表示させる。表示される詳細設定画面110は、
図6に示す第1詳細設定画面110a等である。
【0106】
プロジェクター10は、詳細設定画面110を表示したのち、ステップS213で、設定アイコン111に対応する設定値を受け付ける。ユーザーは、詳細設定画面110に含まれる複数の設定アイコン111のうち、1の設定アイコン111に対して操作入力を行う。OSD制御部23は、1の設定アイコン111に対する操作入力を受け付ける。1の設定アイコン111が選択されると、ユーザーは、1の設定アイコン111に対応する設定項目の初期設定値から他の設定値へ変更することができる。ユーザーが他の設定値に変更したとき、OSD制御部23は、変更した設定値を設定項目の設定値として取得する。ユーザーが初期設定値を変更しないとき、OSD制御部23は、初期設定値を設定項目の設定値として取得する。
【0107】
ユーザーが、操作パネル11に含まれる入力ボタン13である決定ボタンに対して操作入力を行ったとき、OSD制御部23は、設定アイコン111に対応する設定項目の設定値を取得する。ユーザーが複数の設定アイコン111に対応する設定項目の設定値を変更したとき、OSD制御部23は、複数の設定項目の設定値をセットにした設定値群を取得する。OSD制御部23は、取得した設定値群を画像制御部25に出力する。
【0108】
プロジェクター10は、設定値を受け付けたのち、ステップS215で、画像データを補正し、補正した補正画像データを表示する。画像制御部25は、OSD制御部23から設定値群を取得する。画像制御部25は、設定値群を用いて画像データを補正する。画像制御部25は、補正された画像データを補正画像データとして投射ユニット30に出力する。投射ユニット30は、補正画像データに基づいて投射面SCに投射画像PGを投射する。画像制御部25は、補正画像データに基づいて投射ユニット30に投射させることによって、投射面SCに投射画像PGを表示させる。
【0109】
図9は、ステップS209でモード情報を記憶したのち、ステップS211で詳細設定画面110を表示したが、これに限定されない。OSD制御部23は、選択アイコン101に対する選択入力を受け付けたとき、選択されたシーン種別に対応する初期設定値群を取得し、画像制御部25に出力してもよい。画像制御部25は、取得した初期設定値群を用いて画像データを補正する。画像制御部25は、補正した補正画像データに基づいて、投射ユニット30に投射画像PGを投射させる。
【0110】
ステップS203で、プロジェクター10は、モード情報が画面非表示モードであると判別したとき、ステップS221に進む(ステップS203:NO)。プロジェクター10は、ステップS211で、シーン自動設定が適用されているか否かを判別する。制御ユニット21は、メモリー17にシーン自動設定が記憶されていると判別したとき、ステップS223に進む(ステップS221:設定)。制御ユニット21は、メモリー17にシーン自動設定が記憶されていないと判別したとき、ステップS231に進む(ステップS221:未設定)。
【0111】
プロジェクター10は、ステップS223で、画像データのシーン種別を判別する。制御ユニット21は、画像データを解析することによって、画像データに基づくシーン種別を判別する。制御ユニット21は、画像データに含まれる画像パターン等を解析することによって、シーン種別を判別する。シーン種別は、ゲーム、映画、プレゼン、マルチ画面等である。シーン種別は、画像種別の一例に対応する。
【0112】
プロジェクター10は、シーン種別を判別したのち、ステップS225で、設定値群を取得する。OSD制御部23は、メモリー17に記憶されるシーン種別ごとに設定される初期設定値群を取得する。メモリー17は、シーン種別に対応する初期設定値群を記憶する。メモリー17は、ゲームシーンに対応する初期設定値群、映画シーンに対応する初期設定値群等を記憶する。OSD制御部23は、初期設定値群を取得し、初期設定値群を設定値群として、画像制御部25に出力する。プロジェクター10は、ステップS215に進む。
【0113】
ステップS221で、プロジェクター10は、シーン自動設定でないと判別したとき、ステップS231に進む(ステップS221:未設定)。プロジェクター10は、ステップS231で、標準設定値群を取得する。OSD制御部23は、メモリー17から標準設定値群を読み出す。OSD制御部23は、標準設定値群を設定値群として、画像制御部25に出力する。プロジェクター10は、ステップS215に進む。
【0114】
第2シーン設定画面100bは、画像データに基づいて表示される投射画像PGを自動で調整するシーン自動設定を適用するか否かを切り替える自動選択欄105を有する。表示方法は、第2シーン設定画面100bが表示されたとき、自動選択欄105に入力される変更入力を受け付けることと、変更入力がシーン自動設定を適用することを示すとき、画面表示モードを画面非表示モードに切り替えることと、を含む。
シーン自動設定が適用されているとき、第2シーン設定画面100bは表示されない。ユーザーは、シーン自動設定を適用しているときに、第2シーン設定画面100bを視認しなくてもよい。
【0115】
表示方法は、画像データが入力され、かつ、シーン自動設定であると判別したとき、画像データに基づくシーン種別を判別すること、を更に含む。
シーン自動設定が適用されているとき、画像データに基づくシーン種別を判別するので、シーン種別に対応する設定値群が設定可能となる。
【0116】
第3実施形態
第3実施形態は、第1実施形態、及び第2実施形態とは異なる表示方法を示している。第3実施形態は、画像提供装置50の外部装置情報19とモード情報とを関連付けて記憶するプロジェクター10の表示方法を示している。外部装置情報19は、画像提供装置50の装置固有情報53と対応する。
図10は、プロジェクター10の表示方法に係るフローチャートを示している。
図10は、画像提供装置50の外部装置情報19とモード情報とを関連付けて記憶するプロジェクター10の表示方法を示している。
【0117】
プロジェクター10は、ステップS301で、画像提供装置50から画像データ、及び装置固有情報53を入力する。プロジェクター10の通信インターフェイス15は、画像提供装置50の通信部57と通信接続する。通信インターフェイス15は、通信部57から画像データ、及び装置固有情報53を入力する。装置固有情報53は、画像データに付加されて画像提供装置50から出力される。画像提供装置50は、プロジェクター10と通信接続したとき、画像データとは別に装置固有情報53をプロジェクター10に出力してもよい。通信インターフェイス15は、画像データを制御ユニット21のOSD制御部23に出力する。OSD制御部23は、画像データを入力する。
【0118】
プロジェクター10は、画像データ、及び装置固有情報53を入力したのち、ステップS302で、装置固有情報53と対応する外部装置情報19がメモリー17に記憶されているか否かを判別する。メモリー17は、外部装置情報19とモード情報とを関連付けて記憶する。メモリー17は、外部装置情報19と画面表示モードとを関連付けて記憶する。もしくは、メモリー17は、外部装置情報19と画面非表示モードとを関連付けて記憶する。メモリー17は、通信インターフェイス15が装置固有情報53を入力したとき、装置固有情報53と対応する情報として外部装置情報19を記憶する。画像提供装置50が初めてプロジェクター10に画像データを出力したとき、メモリー17は、装置固有情報53と対応する外部装置情報19と初期設定である画面表示モードとを関連付けて記憶する。ユーザーがシーン設定画面100を用いて画面非表示モードを設定したとき、メモリー17は、画像データを出力した画像提供装置50の装置固有情報53と対応する外部装置情報19と画面非表示モードとを関連付けて記憶する。
【0119】
OSD制御部23は、装置固有情報53と対応する外部装置情報19がメモリー17に記憶されているか否かを判別する。OSD制御部23は、メモリー17が外部装置情報19を記憶していないとき、ステップS305に進む(ステップS302:無)。画像提供装置50が初めてプロジェクター10に画像データを出力するとき、メモリー17は、装置固有情報53と対応する外部装置情報19を記憶していない。メモリー17が外部装置情報19と画面表示モードとを関連付けて記憶したのち、プロジェクター10は、ステップS305に進む。OSD制御部23は、メモリー17が装置固有情報53と対応する外部装置情報19を記憶しているとき、ステップS303に進む(ステップS302:有)。
【0120】
プロジェクター10は、外部装置情報19を記憶していると判別したとき、ステップS303で、外部装置情報19と関連付けられたモード情報が画面表示モードであるか否かを判別する。画像提供装置50が1回プロジェクター10と接続すると、装置固有情報53と対応する外部装置情報19は、メモリー17に記憶される。OSD制御部23は、メモリー17が外部装置情報19と画面表示モードとを関連付けて記憶していると判別したとき、ステップS305に進む(ステップS303:YES)。OSD制御部23は、メモリー17が外部装置情報19と画面非表示モードとを関連付けて記憶していると判別したとき、ステップS331に進む(ステップS303:NO)。ステップS331に進むと、OSD制御部23は、第1シーン設定画面100aを表示させない。
【0121】
プロジェクター10は、ステップS303でモード情報が画面非表示モードであると判別したとき、ステップS331で、標準設定値群を取得する。OSD制御部23は、メモリー17から標準設定値群を読み出す。OSD制御部23は、標準設定値群を設定値群として、画像制御部25に出力する。プロジェクター10は、ステップS315に進む。
【0122】
プロジェクター10は、ステップS305で、第1シーン設定画面100aを表示する。OSD制御部23は、シーン設定画面データに基づいて投射ユニット30に投射させることによって、第1シーン設定画面100aを投射面SCに表示させる。投射ユニット30は、OSD制御部23の制御によって、第1シーン設定画面100aを投射面SCに投射する。プロジェクター10は、ステップS305で、第1シーン設定画面100aを表示したが、これに限定されない。プロジェクター10は、第2シーン設定画面100bを表示してもよい。
【0123】
プロジェクター10は、第1シーン設定画面100aを表示したのち、ステップS307で、ユーザーによる選択入力を受け付ける。ユーザーは、操作パネル11の入力ボタン13を操作することによって、選択入力を行う。
図5に示す第1シーン設定画面100aに表示される複数の選択アイコン101のうちの1の選択アイコン101に対する選択入力が受け付けられる。表示設定欄103に対して、ユーザーによる切替操作入力が受け付けられてもよい。
【0124】
プロジェクター10は、選択アイコン101への選択入力を受け付けたとき、ステップS309で、第1シーン設定画面100aで受け付けられた選択アイコン101に対応するシーン種別を受け付ける。OSD制御部23は、選択アイコン101に対応するシーン種別を受け付ける。OSD制御部23は、選択アイコン101に対応するシーン種別を一時的に記憶する。OSD制御部23は、選択アイコン101に対応するシーン種別をメモリー17に記憶させてもよい。
【0125】
プロジェクター10は、表示設定欄103への切替操作入力を受け付けたとき、ステップS309で、画面表示モードから画面非表示モードに切り替える。OSD制御部23は、切替操作入力に基づいて、モード情報として画面非表示モードをメモリー17に記憶させる。
【0126】
プロジェクター10は、選択アイコン101に対応するシーン種別を記憶したのち、ステップS311で、詳細設定画面110を表示する。OSD制御部23は、詳細設定画面データを投射ユニット30に送信する。OSD制御部23は、詳細設定画面データに基づいて、詳細設定画面110を投射面SCに投射させる。OSD制御部23は、投射ユニット30に詳細設定画面110を投射させることによって、詳細設定画面110を投射面SCに表示させる。
【0127】
プロジェクター10は、詳細設定画面110を表示したのち、ステップS313で、設定アイコン111に対応する設定値を受け付ける。ユーザーは、詳細設定画面110に含まれる複数の設定アイコン111のうち、1の設定アイコン111に対して操作入力を行う。OSD制御部23は、1の設定アイコン111に対する操作入力を受け付ける。1の設定アイコン111が選択されると、ユーザーは、1の設定アイコン111に対応する設定項目の初期設定値から他の設定値へ変更することができる。ユーザーが他の設定値に変更したとき、OSD制御部23は、変更した設定値を設定項目の設定値として取得する。ユーザーが初期設定値を変更しないとき、OSD制御部23は、初期設定値を設定項目の設定値として取得する。
【0128】
ユーザーが、操作パネル11に含まれる入力ボタン13である決定ボタンに対して操作入力を行ったとき、OSD制御部23は、設定アイコン111に対応する設定項目の設定値を取得する。ユーザーが複数の設定アイコン111に対応する設定項目の設定値を変更したとき、OSD制御部23は、複数の設定項目の設定値をセットにした設定値群を取得する。OSD制御部23は、取得した設定値群を画像制御部25に出力する。
【0129】
プロジェクター10は、設定値を受け付けたのち、ステップS315で、画像データを補正し、補正した補正画像データを表示する。画像制御部25は、OSD制御部23から設定値群を取得する。画像制御部25は、設定値群を用いて画像データを補正する。画像制御部25は、補正された画像データを補正画像データとして投射ユニット30に出力する。投射ユニット30は、補正画像データに基づいて投射面SCに投射画像PGを投射する。画像制御部25は、補正画像データに基づいて投射ユニット30に投射させることによって、投射面SCに投射画像PGを表示させる。
【0130】
図10は、ステップS309でモード情報を記憶したのち、ステップS311で詳細設定画面110を表示したが、これに限定されない。OSD制御部23は、選択アイコン101に対する選択入力を受け付けたとき、選択されたシーンに対応する初期設定値群を取得し、画像制御部25に出力してもよい。画像制御部25は、取得した初期設定値群を用いて画像データを補正する。画像制御部25は、補正した補正画像データに基づいて、投射ユニット30に投射画像PGを投射させる。
【0131】
画像データは、画像提供装置50を識別する装置固有情報53を含む。表示方法は、画面表示モード、もしくは画面非表示モードを、装置固有情報53に対応する外部装置情報19と関連付けて記憶することと、画像データが入力されたとき、画像データに含まれる装置固有情報53を取得することと、装置固有情報53が、外部装置情報19と対応しないと判別したときシーン設定画面100を表示することと、を含む。
プロジェクター10に対して接続されたことのない画像提供装置50から画像データが入力されたとき、シーン設定画面100が表示される。プロジェクター10を初めて使用するユーザーに対して、シーン設定画面100が表示される。ユーザーは、シーン設定画面100を確認することで、各種設定が可能であることを認識することができる。
【0132】
表示方法は、装置固有情報53が、外部装置情報19と対応すると判別したとき、外部装置情報19に関連付けられたモード情報が、画面表示モードであると判別したとき、シーン設定画面100を表示することと、画面非表示モードであると判別したとき、シーン設定画面100を表示しないことと、を含む。
以前画像データをプロジェクター10に出力した画像提供装置50に対して、記憶されたモード情報でのシーン設定画面100の表示・非表示が行われる。画像提供装置50ごとに、シーン設定画面100の表示・非表示が設定可能となる。
【0133】
本開示では、表示装置としてプロジェクター10を用いる構成を説明したが、これに限定されず、画像を表示するための表示パネルを備える他の表示装置でもよい。例えば、表示装置は、液晶表示パネルに画像を表示する液晶表示装置や、有機EL(Electro Luminescence)パネルに画像を表示する表示装置、モニター、液晶テレビ、又はフラットパネルディスプレイ等の自発光型の表示装置であってもよい 。
【0134】
以下に、本開示のまとめが付記される。
付記1
本開示の表示方法は、設定画面を表示させる表示モードが予め設定されることと、外部装置から画像信号の入力を受け付けることと、前記画像信号が入力され、かつ、前記表示モードであると判別した場合に、前記設定画面を表示することと、を含む。
表示モードが予め設定されることによって、画像信号が入力されたときに設定画面が画像信号の種別に関わらず表示される。表示装置は、ユーザー設定に詳しくないユーザーに対して設定画面を表示させることができる。表示装置のユーザーは、画像調整に係る設定を行うことが可能であると認識できる。
【0135】
付記2
本開示の表示方法は、付記1に記載の表示方法であって、前記設定画面が表示されたとき、前記設定画面を表示させない非表示モードを設定する操作を受け付けること、を更に含む。
画像信号が入力されたときに非表示モードを選択できる。ユーザーは、画像信号が表示装置に入力されたときに、設定画面が表示されない非表示モードにすることができる。
【0136】
付記3
本開示の表示方法は、付記2に記載の表示方法であって、前記設定画面は、前記表示モードから前記非表示モードに切り替える操作を受け付ける切替入力欄を有し、前記設定画面を表示させない前記非表示モードを設定する操作を受け付けることは、前記設定画面が表示されたとき、前記切替入力欄に入力される切替入力情報を受け付けることと、前記切替入力情報に基づいて、前記表示モードを前記非表示モードに切り替えることと、を含む。
設定画面が表示されたとき、非表示モードを設定可能となる。ユーザーは、次回外部装置から画像信号を入力させたときに設定画面を表示させないことを選択できる。
【0137】
付記4
本開示の表示方法は、付記3に記載の表示方法であって、前記非表示モードに切り替えられた後に前記画像信号が入力されたとき、前記設定画面を表示しないこと、を更に含む。
設定画面が表示されたときに非表示モードをモード情報として設定すると、ユーザーが次回外部装置から画像信号を入力させたときに設定画面は表示されない。ユーザーは、外部装置から画像信号を入力させるごとに設定画面を確認する必要がない。
【0138】
付記5
本開示の表示方法は、付記2乃至4のいずれか1項に記載の表示方法であって、前記画像信号は、前記外部装置を識別する識別信号を含み、前記表示モード、もしくは前記非表示モードを、前記識別信号に対応する識別情報と関連付けて記憶することと、前記画像信号が入力されたとき、前記画像信号に含まれる前記識別信号を取得することと、前記識別信号が、前記識別情報と対応しないと判別したとき前記設定画面を表示することと、を更に含む。
表示装置に対して接続されたことのない外部装置から画像信号が入力されたとき、設定画面が表示される。表示装置を初めて使用するユーザーに対して、設定画面が表示される。ユーザーは、設定画面を確認することで、各種設定が可能であることを認識することができる。
【0139】
付記6
本開示の表示方法は、付記5に記載の表示方法であって、前記識別信号が、前記識別情報と対応すると判別した場合に、前記識別情報に関連付けられたモードが、前記表示モードであると判別したとき、前記設定画面を表示することと、前記識別情報に関連付けられたモードが、前記非表示モードであると判別したとき、前記設定画面を表示しないことと、を更に含む。
以前画像信号を表示装置に出力した外部装置に対して、記憶された表示条件での設定画面の表示又は非表示が行われる。外部装置ごとに、設定画面の表示又は非表示が設定可能となる。
【0140】
付記7
本開示の表示方法は、付記2乃至6のいずれか1項に記載の表示方法であって、前記設定画面は、前記画像信号に基づいて表示される画像を自動で調整する自動設定を適用するか否かを切り替える自動設定欄を有し、前記設定画面が表示されたとき、前記自動設定欄に入力される自動設定情報を受け付けることと、前記自動設定情報が前記自動設定を適用することを示すとき、前記表示モードを前記非表示モードに切り替えることと、を含む。
自動設定が設定されているとき、設定画面は表示されない。ユーザーは、自動設定を設定しているときに、設定画面を視認しなくてもよい。
【0141】
付記8
本開示の表示方法は、付記7に記載の表示方法であって、前記画像信号が入力され、かつ、前記自動設定であると判別したとき、前記画像信号に基づく画像種別を判別すること、を更に含む。
自動設定が設定されているとき、画像信号に基づく画像種別を判別するので、画像種別に対応する設定値群が設定可能となる。
【0142】
付記9
本開示の表示方法は、付記1乃至8のいずれか1項に記載の表示方法であって、前記設定画面は、第1項目画像、及び第2項目画像を含み、前記第1項目画像に対して選択入力が受け付けられたとき、前記第1項目画像に対応する第1表示設定画面を表示することと、前記第2項目画像に対して前記選択入力が受け付けられたとき、前記第2項目画像に対応する第2表示設定画面を表示することと、を更に含む。
選択された第1項目画像に対応する第1表示設定画面が表示される。ユーザーは、第1表示設定画面を用いて各種設定値を設定することができる。
【0143】
付記10
本開示の表示方法は、付記9に記載の表示方法であって、前記第1表示設定画面は、画像調整に係る項目表示欄を含み、前記第1表示設定画面が表示されたとき、前記項目表示欄に対応する項目設定値を受け付けることと、前記項目設定値に基づいて補正した前記画像信号に基づく画像を表示することと、を含む。
第1表示設定画面を用いて入力された設定値に基づいて、画像の画像補正が可能となる。
【0144】
付記11
本開示の表示装置は、外部装置から出力された画像信号の入力を受け付けるインターフェイス回路と、設定画面を表示させる表示モードを予め設定することと、前記画像信号が前記インターフェイス回路に入力され、かつ、前記表示モードであると判別した場合に、前記設定画面を表示させることと、を実行する1又は複数のプロセッサーと、前記1又は複数のプロセッサーの制御によって、前記設定画面を表示する表示パネルと、を備える。
表示モードが予め設定されることによって、画像信号が入力されたときに設定画面が画像信号の種別に関わらず表示される。表示装置は、ユーザー設定に詳しくないユーザーに対して設定画面を表示させることができる。表示装置のユーザーは、画像調整に係る設定を行うことが可能であると認識できる。
【0145】
付記12
本開示の表示装置は、付記11に記載の表示装置であって、前記表示パネルが前記設定画面を表示するとき、前記設定画面を表示させない非表示モードを設定する操作を受け付ける操作パネル又はリモコンを備える。
ユーザーは、画像信号が入力されたときに設定画面が表示されない非表示モードを操作パネルまたはリモコンを用いて選択できる。ユーザーは、画像信号入力時に設定画面が表示されないモードに設定することができる。
【符号の説明】
【0146】
1…投射システム、10…プロジェクター、11…操作パネル、13…入力ボタン、15…通信インターフェイス、17…メモリー、19…外部装置情報、21…制御ユニット、23…OSD制御部、25…画像制御部、30…投射ユニット、31…光源、31a…光源部、31b…リフレクター、33…液晶ライトバルブ、33a…画素領域、33B…青色光用液晶ライトバルブ、33G…緑色光用液晶ライトバルブ、33R…赤色光用液晶ライトバルブ、33p…画素、35…ライトバルブ駆動部、37…投射レンズ、50…画像提供装置、51…記憶部、53…装置固有情報、55…データ処理部、57…通信部、100…シーン設定画面、100a…第1シーン設定画面、100b…第2シーン設定画面、101…選択アイコン、101a…ゲームアイコン、101b…映画アイコン、101c…プレゼンアイコン、101d…マルチ画面アイコン、101e…共通アイコン、101f…未設定アイコン、103…表示設定欄、105…自動選択欄、110…詳細設定画面、110a…第1詳細設定画面、110b…第2詳細設定画面、111…設定アイコン、111a…カラーモード設定アイコン、111b…明るさ設定アイコン、111c…コントラスト設定アイコン、111d…シャープネス設定アイコン、111e…フレーム遅延設定アイコン、111f…アスペクト設定アイコン、111g…音量設定アイコン、CP…制御プログラム、PG…投射画像、SC…投射面。
【手続補正書】
【提出日】2023-10-16
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0016】
通信インターフェイス15は、画像提供装置50と通信接続するインターフェイス回路
である。通信インターフェイス15は、画像提供装置50と所定の通信プロトコルに従っ
て、有線、もしくは無線で接続する。通信インターフェイス15は、有線コネクター、無
線通信ポートを含む。有線コネクターは、HDMI(High-Definition
Multimedia Interface)コネクター、USB(Universal
Serial Bus)コネクター、LAN(Local Area Network
)コネクター等である。無線通信ポートは、Wi-Fi通信ポート、Bluetooth
通信ポート等である。HDMI、Wi-Fi、及びBluetoothは、登録商標であ
る。通信インターフェイス15は、画像提供装置50から画像データ、装置情報等の入力
を受け付ける。通信インターフェイス15は、画像提供装置50からプロジェクター10
の設定データ等を受信してもよい。通信インターフェイス15は、受信部の一例に対応す
る。画像データは、静止画データ、動画データ等を含む画像に係るデータである。画像デ
ータは、音声データを含んでもよい。画像データは、画像信号の一例に対応する。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0058
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0058】
第1シーン設定画面100aが表示されたとき、表示方法は、第1シーン設定画面10
0aを表示させない画面非表示モードを設定操作を受け付けること、を含む。
画像データが入力されたときに画面非表示モードを選択できる。ユーザーは、画像デー
タがプロジェクター10に入力されたときに、第1シーン設定画面100aが表示されな
い画面非表示モードにすることができる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0072
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0072】
アスペクト設定アイコン111fは、ユーザーが投射画像PGのアスペクト比を設定す
るときに選択されるアイコンである。ユーザーが投射画像PGのアスペクト比を設定する
とき、ユーザーはアスペクト設定アイコン111fに対して操作入力を行う。ユーザーが
アスペクト設定アイコン111fに対して操作入力を行うことによって、アスペクト設定
アイコン111fが選択される。設定されるアスペクト比は、4:3、16:10、16
:9等である。第1シーン設定画面100aでゲームアイコン101aが選択されると、
一例として、16:9が、アスペクト比の初期設定値としてメモリー17から読み出され
る。アスペクト設定アイコン111fが選択されると、ユーザーは、初期設定値から他の
設定値へ変更することができる。ユーザーが他の設定値に変更したとき、OSD制御部2
3は、変更した設定値をアスペクト比の設定値として取得する。ユーザーが初期設定値を
変更しないとき、OSD制御部23は、初期設定値をアスペクト比の設定値として取得す
る。アスペクト設定アイコン111fは、項目表示欄の一例に対応する。アスペクト比の
設定値は、項目設定値の一例に対応する。
【手続補正書】
【提出日】2023-10-17
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0016】
通信インターフェイス15は、画像提供装置50と通信接続するインターフェイス回路
である。通信インターフェイス15は、画像提供装置50と所定の通信プロトコルに従っ
て、有線、もしくは無線で接続する。通信インターフェイス15は、有線コネクター、無
線通信ポートを含む。有線コネクターは、HDMI(High-Definition
Multimedia Interface)コネクター、USB(Universal
Serial Bus)コネクター、LAN(Local Area Network
)コネクター等である。無線通信ポートは、Wi-Fi通信ポート、Bluetooth
通信ポート等である。HDMI、Wi-Fi、及びBluetoothは、登録商標であ
る。通信インターフェイス15は、画像提供装置50から画像データ、装置情報等の入力
を受け付ける。通信インターフェイス15は、画像提供装置50からプロジェクター10
の設定データ等を受信してもよい。通信インターフェイス15は、受信部の一例に対応す
る。画像データは、静止画データ、動画データ等を含む画像に係るデータである。画像デ
ータは、音声データを含んでもよい。画像データは、画像信号の一例に対応する。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0058
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0058】
第1シーン設定画面100aが表示されたとき、表示方法は、第1シーン設定画面10
0aを表示させない画面非表示モードを設定操作を受け付けること、を含む。
画像データが入力されたときに画面非表示モードを選択できる。ユーザーは、画像デー
タがプロジェクター10に入力されたときに、第1シーン設定画面100aが表示されな
い画面非表示モードにすることができる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0072
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0072】
アスペクト設定アイコン111fは、ユーザーが投射画像PGのアスペクト比を設定す
るときに選択されるアイコンである。ユーザーが投射画像PGのアスペクト比を設定する
とき、ユーザーはアスペクト設定アイコン111fに対して操作入力を行う。ユーザーが
アスペクト設定アイコン111fに対して操作入力を行うことによって、アスペクト設定
アイコン111fが選択される。設定されるアスペクト比は、4:3、16:10、16
:9等である。第1シーン設定画面100aでゲームアイコン101aが選択されると、
一例として、16:9が、アスペクト比の初期設定値としてメモリー17から読み出され
る。アスペクト設定アイコン111fが選択されると、ユーザーは、初期設定値から他の
設定値へ変更することができる。ユーザーが他の設定値に変更したとき、OSD制御部2
3は、変更した設定値をアスペクト比の設定値として取得する。ユーザーが初期設定値を
変更しないとき、OSD制御部23は、初期設定値をアスペクト比の設定値として取得す
る。アスペクト設定アイコン111fは、項目表示欄の一例に対応する。アスペクト比の
設定値は、項目設定値の一例に対応する。