(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024005151
(43)【公開日】2024-01-17
(54)【発明の名称】シャッター装置
(51)【国際特許分類】
E06B 9/06 20060101AFI20240110BHJP
E05F 15/605 20150101ALI20240110BHJP
【FI】
E06B9/06 620G
E05F15/605
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022105216
(22)【出願日】2022-06-30
(71)【出願人】
【識別番号】307038540
【氏名又は名称】三和シヤッター工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103137
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 滋
(74)【代理人】
【識別番号】100145838
【弁理士】
【氏名又は名称】畑添 隆人
(72)【発明者】
【氏名】板井 亮祐
【テーマコード(参考)】
2E052
【Fターム(参考)】
2E052AA04
2E052CA06
2E052DA03
2E052DB03
2E052EA07
2E052EB01
2E052EC05
2E052GA02
2E052GA06
2E052GB06
2E052GC02
2E052GC06
2E052GD09
(57)【要約】 (修正有)
【課題】複数の駆動装置を備えたシャッター装置において、上限位置ないし下限位置でシャッターカーテンの上昇ないし下降を適切に停止させる。
【解決手段】第1駆動装置6A´、第2駆動装置6B´によって巻き取り・繰り出される第1ワイヤW1、第2ワイヤW2と、第1ワイヤW1、第2ワイヤW2の巻き取り・繰り出しによって昇降して開口部を開閉するシャッターカーテン1と、シャッターカーテン1の開閉動作を制御する制御手段と、を備え、シャッターカーテン1の上限位置を検知する上限位置検知機構と、シャッターカーテン1の下限位置を検知する下限位置検知機構と、が設けてあり、前記上限位置検知機構、前記下限位置検知機構は、それぞれ、シャッターカーテン1の位置を機械的に検知する第1検知手段LSU1、LSU2、LSD1、LSD2と、シャッターカーテンの位置を電気的に検知する第2検知手段ENC1、ENC2と、を備えている。
【選択図】
図63
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の駆動装置と、
各駆動装置によって巻き取り・繰り出される複数本のワイヤと、
前記複数本のワイヤに連結されており、前記複数本のワイヤの巻き取り・繰り出しによって昇降して開口部を開閉するシャッターカーテンと、
前記シャッターカーテンの開閉動作を制御する制御手段と、
を備えたシャッター装置において、
シャッターカーテンの上限位置を検知する上限位置検知機構と、
シャッターカーテンの下限位置を検知する下限位置検知機構と、が設けてあり、
前記上限位置検知機構、前記下限位置検知機構は、それぞれ、シャッターカーテンの位置を機械的に検知する第1検知手段と、シャッターカーテンの位置を電気的に検知する第2検知手段と、を備えている、シャッター装置。
【請求項2】
前記上限位置検知機構及び前記下限位置検知機構は、各駆動装置に対応して設けてある、
請求項1に記載のシャッター装置。
【請求項3】
前記上限位置検知機構において、
前記第1検知手段は、第1上限位置を検知し、
前記第2検知手段は、第1上限位置よりも上方の第2上限位置を検知し、
各駆動装置に対応して、前記第2上限位置よりも上方で作動するエマーゼンシースイッチが設けてある、
請求項2に記載のシャッター装置。
【請求項4】
前記下限位置検知機構において、
前記第1検知手段は、第1下限位置を検知し、
前記第2検知手段は、第1下限位置よりも下方の第2下限位置を検知し、
各駆動装置は、それぞれ、対応するワイヤの弛みを検知するワイヤ弛み検知手段を備えており、
前記第1検知手段の検知に応じて、対応するワイヤ弛み検知手段を無効化し、
前記第2検知手段の検知に応じて、対応する駆動装置を停止させる、
請求項2に記載のシャッター装置。
【請求項5】
前記下限位置検知機構において、
前記第1検知手段は、第1下限位置を検知し、
前記第2検知手段は、第1下限位置よりも下方の第2下限位置を検知し、
各駆動装置は、それぞれ、対応するワイヤの弛みを検知するワイヤ弛み検知手段を備えており、
いずれかのワイヤ弛み検知手段の検知に応じて作動中の全ての駆動装置を停止するようになっており、
前記ワイヤ弛み検知手段は、前記第2下限位置よりも下方で作動する、
請求項2に記載のシャッター装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シャッター装置に関するものである。
【0002】
開口幅方向に延びる複数の骨材と、前記複数の骨材に設けられたシートと、からなるシャッターカーテンを備え、シャッターカーテンの下端に吊持ワイヤを固定し、シャッターカーテン開放時には、吊持ワイヤを巻き取ることで、骨材を重ねながらシートを折り畳むようにしてシャッターカーテンを引き上げて開放するようにしたシャッター装置が提案されている(特許文献1)。
【0003】
この種のシャッター装置を設置して幅寸法・高さ寸法が大きい大開口を開閉する場合には、大型のシャッターカーテンを複数の駆動装置を用いて昇降させることが有利であるが、その場合に、幅寸法が大きいシャッターカーテンを上限位置ないし下限位置で適切に停止させることが重要である。
【特許文献1】特開昭60-226990
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、複数の駆動装置を備えたシャッター装置において、上限位置ないし下限位置でシャッターカーテンの上昇ないし下降を適切に停止させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明が採用した技術手段は、
複数の駆動装置と、
各駆動装置によって巻き取り・繰り出される複数本のワイヤと、
前記複数本のワイヤに連結されており、前記複数本のワイヤの巻き取り・繰り出しによって昇降して開口部を開閉するシャッターカーテンと、
前記シャッターカーテンの開閉動作を制御する制御手段と、
を備えたシャッター装置において、
シャッターカーテンの上限位置を検知する上限位置検知機構と、
シャッターカーテンの下限位置を検知する下限位置検知機構と、が設けてあり、
前記上限位置検知機構、前記下限位置検知機構は、それぞれ、シャッターカーテンの位置を機械的に検知する第1検知手段と、シャッターカーテンの位置を電気的に検知する第2検知手段と、を備えている、シャッター装置、である。
前記制御手段は、上限位置検知機構の上限位置検知に基づいてシャッターカーテンの上昇を上限位置で停止させ、下限位置検知機構の下限位置検知に基づいてシャッターカーテンの下降を下限位置で停止させる。
【0006】
1つの態様では、前記上限位置検知機構及び前記下限位置検知機構は、各駆動装置に対応して設けてある。
1つの態様では、ワイヤの下端はシャッターカーテンのボトムに連結されている。
1つの態様では、シャッターカーテンの幅方向両端部は、開口部の幅方向両端のガイドレールに案内されるようになっており、前記ワイヤは各ガイドレール内で引き出されるようになっている。
1つの態様では、前記下限位置検知機構の2つの第1検知手段は、各ガイドレールの下端部位に設けてある。
1つの態様では、前記上限位置検知機構の複数の第1検知手段は、開口部上方に位置して開口幅方向に離間して設けてある。
1つの態様では、前記第2検知手段はエンコーダであり、各駆動装置の回転量に基づいて各ワイヤの位置(引き出し量)を検出し、ワイヤ引き出し量によって各駆動装置に対応するシャッターカーテンの位置(上限位置、下限位置)が検出される。
【0007】
1つの態様では、前記上限位置検知機構において、
前記第1検知手段は、第1上限位置を検知し、
前記第2検知手段は、第1上限位置よりも上方の第2上限位置を検知し、
各駆動装置に対応して、前記第2上限位置よりも上方で作動するエマーゼンシースイッチが設けてある。
1つの態様では、前記制御手段は、前記第1検知手段の検知に応じて、対応する駆動装置を停止し、前記第2検知手段の検知に応じて、対応する駆動装置を停止し、エマーゼンシースイッチの検知に応じて、作動中の全ての駆動装置を停止する。
【0008】
1つの態様では、前記下限位置検知機構において、
前記第1検知手段は、第1下限位置を検知し、
前記第2検知手段は、第1下限位置よりも下方の第2下限位置を検知し、
各駆動装置は、それぞれ、対応するワイヤの弛みを検知するワイヤ弛み検知手段を備えており、
前記第1検知手段の検知に応じて、対応するワイヤ弛み検知手段を無効化し、
前記第2検知手段の検知に応じて、対応する駆動装置を停止させる。
【0009】
1つの態様では、前記下限位置検知機構において、
前記第1検知手段は、第1下限位置を検知し、
前記第2検知手段は、第1下限位置よりも下方の第2下限位置を検知し、
各駆動装置は、それぞれ、対応するワイヤの弛みを検知するワイヤ弛み検知手段を備えており、
いずれかのワイヤ弛み検知手段の検知に応じて作動中の全ての駆動装置を停止するようになっており、
前記ワイヤ弛み検知手段は、前記第2下限位置よりも下方で作動する。
この態様では、前記ワイヤ弛み検知手段が、いわば下端側のエマーゼンシースイッチとして機能することになる。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係るシャッター装置の上限位置検知機構、下限位置検知機構は、それぞれ、シャッターカーテンの位置を機械的に検知する第1検知手段と、シャッターカーテンの位置を電気的に検知する第2検知手段と、を備えており、異なるタイプの検知手段を用いることで、より確実に上限位置ないし下限位置でシャッターカーテンを停止させることができる。
【0011】
本発明に係る上限位置検知機構において、前記第1検知手段は、第1上限位置を検知し、前記第2検知手段は、第1上限位置よりも上方の第2上限位置を検知し、各駆動装置に対応して、前記第2上限位置よりも上方で作動するエマーゼンシースイッチが設けてあるものでは、第1上限位置、第1上限位置よりも上方の第2上限位置、第2上限位置よりも上方の非常停止位置の3段階の位置で、シャッターカーテンの上昇を停止させることができ、シャッターカーテンを上限位置でより確実に停止させることができ、シャッター本体の破損を防止することが可能である。
【0012】
本発明に係る下限位置検知機構において、前記第1検知手段は、第1下限位置を検知し、前記第2検知手段は、第1下限位置よりも下方の第2下限位置を検知し、各駆動装置は、それぞれ、対応するワイヤの弛みを検知するワイヤ弛み検知手段を備えており、前記第1検知手段の検知に応じて、対応するワイヤ弛み検知手段を無効化し、前記第2検知手段の検知に応じて、対応する駆動装置を停止させるものでは、シャッターカーテンを第2下限位置(全閉姿勢)で停止させる一方、第2下限位置よりも上方の第1下限位置でワイヤ弛み検知手段が無効化されているので、全閉姿勢において各ワイヤが張った状態となることを回避し、全閉姿勢において強風が吹いてシャッターカーテンが揺れても各ワイヤに大きな張力が掛かることがなく、ワイヤの耐久性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】第1実施形態に係るシートシャッターの正面図(開口部全閉状態)である。
【
図2】第1実施形態に係るシートシャッターの正面図(開口部全開状態)である。
【
図3】第1実施形態に係るシートシャッター平面図及び正面図の上端部位である。
【
図5】第1実施形態に係るシャッターカーテンの側面図(開口部全閉状態)である。
【
図7】第1実施形態に係るシャッターカーテンの側面図(開口部全開状態)である。
【
図9】本実施形態に係る骨材の幅方向両端部に設けられるガイドプレートを示す。
【
図10】本実施形態に係るシートシャッターの幅方向端部の平面図である。
【
図12】
図1のシート幅方向端部(骨材とシート押え部材)の部分拡大図である。
【
図14】ボトム部材の平面図(A)、B方向から見た正面図(B)、C方向から見た正面図(C)である。
【
図17】ボトム部材の上側被ガイド部、ワイヤ固定部、下側被ガイド部の横断面図である。
【
図17A】本実施形態に係るガイドレールを示し、右図は第1ガイドレール、左図は第2ガイドレールである。
【
図21】
図1のシート幅方向端部(ボトム部材の上側フレームとシート押え部材)の部分拡大図である。
【
図22】ボトム部材の端部プレート組立体を示す図である。
【
図23】
図4の全閉姿勢にあるシャッターカーテンの下方部位の側面図である。
【
図24】ボトム部材の端部プレートに設けた一対のワイヤ固定部の高さ位置が異なる態様を示す。
【
図25】
図4の上方の巻取装置を示す部分拡大図である。
【
図27】第1実施形態に係るシートシャッターの上方部位の部分拡大平面図であって、上限リミットスイッチ及びエマージェンシースイッチを示している(梁H、載置プレートPは省略されている)。
【
図28】シートシャッター(開口部全開状態)の上方部位の縦断面図であり、上限リミットスイッチのOFF状態を示している。
【
図29】シートシャッター(開口部全開状態)の上方部位の縦断面図であり、エマージェンシースイッチのOFF状態を示している。
【
図30】ボトムロック機構のロック装置の操作部及び係止部を示す(屋内側から見た図である)。
【
図31】ボトムロック機構のロック装置を示す(
図30を右から見た図ないし
図32を左から見た図である)。
【
図32】ボトムロック機構を示し、実線で示す係止部がロック位置、二点鎖線で示す係止部が非ロック位置である。
【
図33】ボトム部材の幅方向端部の横断面図であり、ボトムロック機構を示している。
【
図34】全開状態にあるシャッターカーテンの骨材とボトム部材の重畳状態を示す部分縦断面図である。
【
図35】第1実施形態に係るシートを示す正面図である。
【
図36】第2実施形態に係るシートシャッターの正面図(開口部全閉状態)である。
【
図37】第2実施形態に係るシートシャッターの正面図(開口部全開状態)である。
【
図38】第2実施形態に係るシートシャッター平面図及び正面図の上端部位である。
【
図40】
図36の縦断面図であり、左図は上側部位及び中間部位の縦断面図、右図は上側部位及び下側部位の縦断面図である。
【
図41】第2実施形態に係るシャッターカーテンの側面図(開口部全閉状態)である。
【
図42】第2実施形態に係るシャッターカーテンの上側部位及び中間部位の縦側面図(開口部全閉状態)である。
【
図43】
図37の縦断面図であり、左図は上側部位及び中間部位の縦断面図、右図は上側部位及び下側部位の縦断面図である。
【
図43A】第2実施形態に係るシートシャッターの開口部全開状態における中間ガイドレール3と折り畳まれた下側部位(重畳するボトム部材と骨材)との位置関係を示す図である(折り畳まれたシートは省略されている)。
【
図44】第2実施形態に係るシャッターカーテンの縦断面図(開口部全開状態)であり、左図は上側部位及び中間部位の縦断面図、右図は上側部位及び下側部位の縦断面図である。
【
図45】第2実施形態に係るシャッターカーテンによって開閉される開口の中間開口の見付幅方向の第1側の部分拡大図である。
【
図46】第2実施形態に係るシャッターカーテンによって開閉される開口の中間開口の見付幅方向の第2側の部分拡大図である。
【
図47】
図45に示す中間開口の見付幅方向の第1側の閉鎖状態を示す図である。
【
図48】
図46に示す中間開口の見付幅方向の第2側の閉鎖状態を示す図である。
【
図48A】中間部位(第2中間部位)のパネル本体を示す図である。
【
図49】第2実施形態に係るシャッターカーテンの上側部位の骨材の平面図である。
【
図50】第2実施形態に係るシャッターカーテンの上側部位のボトム部材(上部ボトム)の平面図である。
【
図51】第2実施形態に係るシャッターカーテンの上側部位のボトム部材及び中間部位を示す図である。
【
図52】第2実施形態に係るシャッターカーテンの上側部位のボトム部材の第1側の部分拡大図である。
【
図53】第2実施形態に係るシャッターカーテンの上側部位のボトム部材の第2側の部分拡大図である。
【
図54】
図51に示す第2実施形態に係るシャッターカーテンの上側部位のボトム部材に設けた第1中間部位の下方部位の部分拡大図である。
【
図55】
図51に示す第2実施形態に係るシャッターカーテンの上側部位のボトム部材に設けた第2中間部位の下方部位の部分拡大図である。
【
図56】
図51に示す第2実施形態に係るシャッターカーテンの中間部位に設けた中間ガイドレールの側面を示す縦断面図である。
【
図56A】下側ガイドレールの第1ガイドレールの上端部位を示す図である。
【
図57】第2実施形態に係る中間ガイドレールを設けた中間部位の幅方向端部の正面図であり、左図は第1ガイドレールを示し、右図は第2ガイドレールを示す。
【
図58】第2実施形態に係る中間ガイドレールの下端と下側ガイドレールの上端の位置合わせを示す図である。
【
図59】第2実施形態に係る中間ガイドレール及び中間部位の下端と下側ガイドレールの上端の位置合わせを示す図である。
【
図60】第2実施形態に係るシートシャッターの上方部位の部分拡大平面図であって、上限リミットスイッチ及びエマージェンシースイッチを示している(梁H、載置プレートPは省略されている)。
【
図61】第2実施形態において、全開状態にあるシャッターカーテンの骨材とボトム部材の重畳状態を示す部分縦断面図である。
【
図62】第2実施形態に係るシートを示す正面図である。
【
図63】第1実施形態に係るシートシャッターの概略図である。
【
図64】第1実施形態に係るシートシャッターの制御を示すブロック図である。
【
図65】第1実施形態に係るシートシャッターの開放動作のフローチャートである。
【
図66】第1実施形態に係るシートシャッターの閉鎖動作のフローチャートである。
【
図67】第2実施形態に係るシートシャッターの概略図である。
【
図68】第2実施形態に係るシートシャッターの制御を示すブロック図である。
【
図69】第2実施形態に係るシートシャッターの開放動作(全閉姿勢から中間位置)のフローチャートである。
【
図70】第2実施形態に係るシートシャッターの開放動作(中間位置から全開姿勢)のフローチャートである。
【
図71】第2実施形態に係るシートシャッターの閉鎖動作の(全開姿勢から中間位置)フローチャートである。
【
図72】第2実施形態に係るシートシャッターの閉鎖動作の(中間位置から全閉姿勢)フローチャートである。
【
図74】単動操作部及び運転モード切替スイッチを示す図である。
【
図75】第2実施形態に係るシャッター装置の状態を示す複数のステータスランプを示す。
【
図76】位置比較部におる異常判定に基づく制御を示すフローチャートである。
【発明の詳細な説明】
【0014】
図面を参照しつつ、本実施形態に係るシートシャッターについて詳細に説明する。本明細書では、第1実施形態及び第2実施形態の2つの実施形態に基づいて本発明について説明する。第1実施形態と第2実施形態とで大きく異なる点は、開口部の形状及びシャッターカーテンの形状である。本実施形態に係るシートシャッターは、大開口部を開閉するものであるが、開口部及びシャッターカーテンの大きさは限定されない。本明細書において、吊持ワイヤWは、ワイヤ(第1ワイヤW1、第2ワイヤW2、第3ワイヤW3)の総称として、シート4は、シート(第1シート4A、第2シート4B等)の総称、プーリ5は、プーリ(第1プーリ5A、第2プーリ5B等)の総称、巻取装置6は、巻取装置(第1巻取装置6A、第2巻取装置6B等)の総称、載置プレートPは、載置プレート(載置プレートP1、載置プレートP2)の総称、ガイドレールGは、ガイドレール(上側ガイドレールG1、下側ガイドレールG2等)の総称、梁Hは、梁(梁H1、H2等)の総称として用いられることがある点に留意されたい。
【0015】
[I]第1実施形態
[A]全体構成
図1~7を参照しつつ、第1実施形態に係るシートシャッターの全体構成について説明する。第1実施形態に係るシートシャッターは、開口部を開閉するシャッターカーテン1と、開口部幅方向両側に位置し、シャッターカーテン1の幅方向両端部を高さ方向に案内するガイドレールGと、シャッターカーテン1の昇降駆動装置と、を備えている。本明細書において、開口部幅方向はシャッターカーテン1及びシャッターカーテン1の構成要素の幅方向であり、見付方向を意味する。
【0016】
第1実施形態に係るシートシャッター1によって開閉される開口部は長方形状の開口部である。開口部の上方に位置して一対の梁H1、H2が開口幅方向に延びており、一対の梁H1、H2の下端を架け渡すように開口幅方向に延びる断面視皿状の上端部材14によって開口部の上端が形成されている。開口部の下端は床面FLによって規定される。開口部の幅方向の端部は、左右の躯体C及び躯体Cに固定された左右のガイドレールGによって規定されている。
【0017】
シャッターカーテン1は、所定の見込幅を備え、開口幅方向に延びる複数本の骨材と、複数本の骨材に設けられたシートと、からなる。本実施形態において、複数本の骨材は、複数本の骨材2と、最下位に位置するボトム部材3と、からなる。骨材2及びボトム部材3は、所定の見込幅を備え、本実施形態に係るシート4は、各骨材2及びボトム部材3の見込方向の第1側に固定され、シャッターカーテン1の第1見付面を形成する第1シート4Aと各骨材2及びボトム部材3の見込方向の第2側に固定され、シャッターカーテン1の第2見付面を形成する第2シート4Bの2枚のシートからなり、開口部全閉状態において、第1シート4A、第2シート4Bが見込方向に離間対向するようになっている。第1シート4A、第2シート4Bの上端は、開口部上方の上端部材14を介して一対の梁H1、H2の下面に固定されている。
【0018】
昇降駆動装置は、下端がボトム部材3に連結されたワイヤと、開口部上方に設けられ、ワイヤ上端が連結された巻取装置と、を備えている。シャッターカーテン1の最下位に位置するボトム部材3の幅方向両端部には、それぞれ、第1ワイヤW1、第2ワイヤW2の下端が連結されている。第1ワイヤW1は、開口部上方で第1プーリ5Aに巻き掛けされて、開口部上方に設けた第1巻取装置6Aに連結されている。第2ワイヤW2は、開口部上方で第2プーリ5Bに巻き掛けされて、開口部上方に設けた第2巻取装置6Bに連結されている。
【0019】
開口部閉鎖時には、第1ワイヤW1、第2ワイヤW2を繰り出すことで、シャッターカーテン1は、骨材2、ボトム部材3が高さ方向に離間し、シート4A、4Bが対向して高さ方向に垂直に延びた伸展状態となり、開口部開放時には、第1ワイヤW1、第2ワイヤW2を巻き取ることで、シャッターカーテン1は、複数本の骨材2、ボトム部材3が高さ方向に重畳し、第1シート4A、第2シート4Bが第1側、第2側でそれぞれ折り畳まれた折り畳み状態となる。
【0020】
[B]シャッターカーテン
本実施形態に係るシャッターカーテン1は、開口幅方向に延びる長尺部材からなる複数本の骨材2及び下端のボトム部材3と、シャッターカーテン1の第1見付面及び第2見付面を形成する第1シート4A及び第2シート4Bと、から形成されている。本実施形態に係るシャッターカーテン1において、骨材2、シート押え部材7はアルミ型材から形成されるが、スチールやステンレス等でもよい。シャッターカーテン1の構成要素において、骨材2、シート押え部材7以外の要素(摺動部材26を除く)は、スチール等から形成される。
【0021】
[B―1]骨材
図8に示すように、骨材2は、所定の見込幅を備え、開口幅方向(見付方向)に延びる水平部20と、水平部の見込方向の両端に設けられ、開口幅方向に延びる当接部21、21と、からなり、当接部21の高さ寸法は、水平部20の高さ(厚さ)よりも大きく、当接部21の上端部22は、水平部20の上面200よりも上方に位置しており、当接部21の下端部23は、水平部20の下面201よりも下方に位置している。当接部21、21は垂直面である見付面210を備えており、第1シート4A、第2シート4Bがそれぞれ見付面210に当接した状態で固定されるようになっている(
図13参照)。
【0022】
開口部開放時には、上下に隣接する骨材2が重畳するが、上下に隣接する骨材2において、上側の骨材2の当接部21の下端部23と下側の骨材2の当接部21の上端部22の一方が凹部、他方が凸部であり、開口部開放時には、上側の骨材2の下端部23と下側の骨材2の上端部22が嵌り合うようになっている。
【0023】
本実施形態では、骨材2の上端部22が凹部となっており、凹部は凹部の底面を形成する水平面220と、水平面220の外側に位置し、傾斜面2210を備えた外側の凸部221と、水平面220の内側に位置する凸部222と、からなる。骨材2の下端部23は下向き凸部となっており、凸部は、凸部の下端面を形成する水平面230と、外側の傾斜面231と、内側の垂直面232と、内側の水平面233と、からなる。上下に隣接する骨材2が重畳した時には、上側の骨材2の下端部23の凸部に、下側の骨材2の上端部22の凹部が嵌るようになっている(
図34参照)。
【0024】
[B―1―1]ガイド受部
図10、
図11に示すように、骨材2の水平部20の上面200の長さ方向両端には、水平状のガイドプレート24が固定されている。ガイドプレート24の先端側は、骨材2の長さ方向端部よりも突出しており、突出部には、ガイド受部25が形成されている。ガイド受部25は、見付方向に延びる被ガイド溝部250と、被ガイド溝部250の奥側に位置する幅広部251と、からなる。被ガイド溝部250は、一対のガイド要素によって形成されており、本実施形態では一対のガイド要素は一対の摺動部材26である。本実施形態に係る摺動部材26は所定の強度を備え、かつ、滑り性の良い樹脂である。
【0025】
本実施形態において、ガイドプレート24は平面視略方形状の基端側部位において水平部20に固定されており、先端側の突出部には、所定の見込幅及び奥行を備えた切り欠き部240が形成されており、切り欠き部240の開口の両側は平面視において傾斜辺241となっており、第1ワイヤW1、第2ワイヤW2の昇降経路と干渉しないようになっている。
【0026】
切り欠き部240の開口に位置して、見込方向に対向する一対の摺動部材26が離間対向して設けてあり、摺動部材26によって切り欠き部240の開口が狭められており、摺動部材26間の隙間が被ガイド溝部250となっている。切り欠き部240において、被ガイド溝部250の奥側の部位が被ガイド溝部250よりも幅広の幅広部251となっている。切り欠き部240の開口に位置して、一対の固定部材27が設けてあり、各固定部材27に各摺動部材26が支持されている。
図9に示すように、摺動部材26及び固定部材27の高さ寸法はガイドプレート24の厚さよりも大きい寸法となっている。
【0027】
図9に示すように、摺動部材26は、平面視において略長方形状を備えた略直方体であり、被ガイド溝部250を形成する先端の見付面260と、基端の見付面261と、外側の見込面262と、内側の見込面263と、を備えている。被ガイド溝部250を形成する先端見付面260は、平面視において緩やかに膨出している。
【0028】
固定部材27は、見付片270と、外側の見込片271と、内側の見込片272と、から形成されており、見付片270と、外側の見込片271とから平面視L形状の支持部を備えている。摺動部材26の基端の見付面261が見付片270に当接し、外側見込面262が外側見込片271に当接した状態で、外側見込片271に螺子S1(
図9)で止着することで、固定部材27に対して着脱可能に取り付けられている。先端の見付面260は外側見込面262が取り付けられた外側見込片271の先端よりも突出している。
【0029】
[B―2]ボトム部材
図14に示すように、ボトム部材3は、開口幅方向に水平に平行して延びる上側の一対のフレーム30と、開口幅方向に水平に平行して延びる下側の一対のフレーム31と、両端の垂直状の端部プレート32と、から全体として直方体状を備えている。一方の上側フレーム30及び下側フレーム31が見込方向の第1側に位置しており、他方の上側フレーム30及び下側フレーム31が見込方向の第2側に位置している。ボトム部材3は、傾斜状に延びる複数本の補強材38を備えており、トラス構造となっている。本実施形態において、ボトム部材3の見込幅は、骨材2の見込幅と略同じである。
【0030】
本実施形態に係る上側フレーム30は断面視方形状の角パイプであり、垂直状の側面(見付面)300と、水平状の上面301と、を備えている。一対の上側フレーム30の上面301がボトム部材3の上面を形成している。
【0031】
下側フレーム31は断面視方形状の角パイプであり、垂直状の側面(見付面)310を備えている。一方の上側フレーム30の見付面300及び下側フレーム31の見付面310がボトム部材3の第1側の見付面を形成しており、他方の上側フレーム30の見付面300及び下側フレーム31の見付面310がボトム部材3の第2側の見付面を形成している。
【0032】
上側フレーム30の上面301には、幅方向に間隔を存して、上側の骨材2の下端部23が当接する面に隣接して凸部33が形成されている。本実施形態では、上面301において、骨材2の下端部23が当接する面の内側に位置して凸部33が設けてある。本実施形態に係る凸部33は、ボトム部材3の上面301の幅方向に間隔を存して複数設けてあるが、開口幅方向に延びる長尺部材であってもよい。
【0033】
下側フレーム31の下端には緩衝部材34が設けてある。緩衝部材34はボトム部材3の幅方向(シャッターカーテン1の幅方向)に延びる長尺部材であり、2本の緩衝部材34が見込方向に離間して並設しており、開口部全閉時に、ボトム部材3の下端の緩衝部材34が床面FLに密着するようになっている。
【0034】
図17~
図20、
図22に示すように、端部プレート32は、垂直状の縦長の長方形状であり、ボトム部材3の左右の見込面を形成している。端部プレート32の高さ方向の中間にはワイヤ固定部35が設けてあり、端部プレート32の上側には、ワイヤ固定部35の上側に位置して上側被ガイド部36が設けてあり、端部プレート32の下側には、ワイヤ固定部35の下側に位置して下側被ガイド部37が設けてある。上側被ガイド部36、下側被ガイド部37は、それぞれ、一対のガイド要素を備えており、本実施形態では、上側被ガイド部36は一対の摺動部材362、下側被ガイド部37は一対の第1ガイドローラ370、第2ガイドローラ371を備えている。ボトム部材3の高さ方向の上側、下側に、上側被ガイド部36、下側被ガイド部37が位置しているので、ボトム部材3の傾きを抑制することができる。
【0035】
[B―2-1]ワイヤ固定部
図19、
図22、
図23に示すように、本実施形態に係るワイヤ固定部35は、見込方向に並設された一対のワイヤ固定部35からなる。各ワイヤ固定部35は、吊持ワイヤWの下端が取り付けられる軸部350と、軸部350を支持する支持部351と、端部プレート32から持ち出し状に設けられ、支持部351が固定されるベース352と、からなる。ベース352の上端には、垂直方向に延びるボルト等からなる高さ調整手段353が設けてあり、ワイヤ固定部35に連結された2本の吊持ワイヤWの弛みがないように調整し、ワイヤ固定部35を上方に引っ張った時にボトム部材3が傾かないようにしている。
【0036】
[B―2-2]上側被ガイド部
図18、
図22に示すように、上側被ガイド部36は、ガイド受部360を備えた上側ガイドプレート361からなる。上側ガイドプレート361は、端部プレート32に固定される垂直面部3610の上端から水平に延びており、上側ガイドプレート361にはガイド受部360が形成されている。上側ガイドプレート361には、ガイドプレート24と同様に切り欠き部3611が形成されており、切り欠き部3611の開口に位置して、見込方向に離間して一対の摺動部材362が設けてあり、摺動部材362間に被ガイド溝部が形成されており、切り欠き部3611において、被ガイド溝部の奥側が幅広部となっている。摺動部材362は、切り欠き部3611の開口に位置して見込方向に離間して設けた一対の固定部材363に固定されている。ボトム部材3のガイド受部360の構成は骨材2の長さ方向両端部のガイド受部25の構成と同一であり、必要に応じて、ガイド受部25の説明を援用することができる。
【0037】
[B―2-3]下側被ガイド部
図20、
図22に示すように、下側被ガイド部37は、一対の第1ガイドローラ370、平面視において第1ガイドローラ370に対して垂直方向の姿勢の第2ガイドローラ371を備えた下側ガイドプレート372からなる。下側ガイドプレート372は、端部プレート32に固定される垂直面部3720の下端から水平に延びており、下側ガイドプレート372には切り欠き部3721が形成されており、切り欠き部3721の開口を見込方向から挟むように一対の第1ガイドローラ370が離間対向しており、見込み方向に対向する第1ガイドローラ370の周面間に、開口の幅よりも幅狭の被ガイド溝部が形成されている。垂直面部3720には、第2ガイドローラ371が設けてある。また、下側被ガイド部37のガイド要素である一対の第1ガイドローラ370、第2ガイドローラ371は、シャッターカーテン1の最下位に位置するので、シャッターカーテン1(シート4)の見付方向、見込方向を含む水平方向の偏倚に対してスムーズに対応できる。
【0038】
[B―3]シート及びシートの固定構造
第1シート4A、第2シート4Bは、開口部を閉鎖可能な高さ寸法及び見付幅寸法を備えている。第1シート4A、第2シート4Bは、複数本の骨材2及びボトム部材3を高さ方向に間隔を設けて平行状に位置させた状態において、各骨材2の見付面及びボトム部材3の見付面に当接させて固定されている。第1シート4A、第2シート4Bの上端は、上端部材14の第1見付面140、第2見付面141に固定されている。骨材2及びボトム部材3の一方の見付面、他方の見付面は、第1見付面140、第2見付面141と面一である(
図5参照)。
【0039】
本実施形態において、複数本の骨材2、ボトム部材3は同一の見込幅を備えており、各骨材2の当接部21の見付面210、ボトム部材3の上側フレーム30の見付面300、下側フレーム31の見付面310は、同一垂直面上に位置しており、第1シート4A、第2シート4Bは、各骨材2の見付面210、ボトム部材3の見付面300、310に当接した状態で、シート幅方向に延びるシート押え部材7によって螺子S2で見付面210、300、310に固定されている(
図5、
図10~
図13、
図18~
図21)。
【0040】
図13に示すように、シート押え部材7は断面視において、垂直部70と、垂直部70の上側の上側傾斜部71と、垂直部70の下側の下側傾斜部72と、からなる。シート4は、シート4を骨材2及びボトム部材3の見付面に当接させた状態で、垂直部70を上からシート4に重ねて、垂直部70と見付面でシート4を挟んだ状態で、開口幅方向に間隔を存して複数本の螺子S2で固定される。
【0041】
図10~
図12、
図18~
図21に示すように、シート4の見付幅寸法は、骨材2及びボトム部材3の見付幅よりも大きく、シート4の幅方向両端部は、骨材2、ボトム部材3の長さ方向両端部を越えて延出部42を備えている。シート4の幅方向端縁を4´で表している。シート押え部材7の長さ寸法は、端部が骨材2、ボトム部材3の長さ寸法よりも長く、シート押え部材7の幅方向両端部位は、骨材2及びボトム部材3の幅方向端部を越えて突出しており、延出部7´を形成している。シート4の延出部42は、シート押え部材7の延出部7´に固定されている。より具体的には、シート4の延出部42を、固定部材としての裏板73とシート押え部材7の延出部7´で挟み込むようにして、螺子S3で固定されている。固定部材の形状は限定されないが、本実施形態に係る裏板73は薄肉の円板状である。
【0042】
本実施形態に係るシート4の材質は、所定の強度及び可撓性を備えていれば、限定されず、公知のシート素材から形成することができる。
図35に示すように、本実施形態に係るシート4は、高さ方向に延びる複数本の帯状シート400を幅方向に接続することで形成されている。帯状シート400の接続部はシート高さ方向に延びているため、複数枚のシートを高さ方向に接続した場合(接続部が水平に延びる)に比べて、シート自重が接続部に与える影響が小さい。
【0043】
[C]ガイド機構
ガイドレールGは、開口部の両端に位置して躯体Cに固定され、開口部の略全高に亘って延びる部材である。
図10、
図17A、
図18~20に示すように、本実施形態に係るガイドレールGは、シャッターカーテン1の見込幅の略中央に位置して見付方向に延びる第1ガイドレール8と、平面視において第1ガイドレール8を挟むように位置して見付方向に延びる一対の第2ガイドレール9と、からなる。本実施形態において、第1ガイドレール8と第2ガイドレール9の見付方向の長さは同一である。シャッターカーテン1の幅方向両端部位は、ガイドレールGに案内されるようになっている。各骨材2のガイド受部25、及びボトム部材3のガイド受部360、一対の第1ガイドローラ370間に第1ガイドレール8が受け入れられており、一方の第2ガイドレール9の外側に第1シート4Aの幅方向両端部位が位置し、他方の第2ガイドレール9の外側に第2シート4Bの幅方向両端部位が位置するようになっている。
【0044】
[C―1]第1ガイドレール
第1ガイドレール8は、シャッターカーテン1の見込幅の略中央に位置して、基端側が躯体Cに固定され、見付方向の先端側にガイド部を備えている。第1ガイドレール8のガイド部は、シャッターカーテン1の見込幅の略中央に位置して見付方向に延びる第1部分80と、第1部分80の先端において見込方向に延びる第2部分81と、を備え、本実施形態では平面視T形状を備えている。第1部分80の基端側は幅広部800となっており、幅広部800の基端には固定片82が形成されている。第1ガイドレール8は、固定片82を躯体Cにボルトで固定することで躯体Cに取り付けられている。
【0045】
[C―2]第2ガイドレール(シートガイド)
第2ガイドレール9は、基端側が躯体Cに固定され、見付方向の先端側部位がシャッターカーテン1の幅方向両端部の見付面に位置して、シート4の幅方向両端部に内側から当接ないし近接するようになっている。第2ガイドレール9は、先端側の第1見付片90と、第1見付片90に対して見込方向内側に位置する、基端側の第2見付片91と、第1見付片90の基端と第2見付片91の先端との間に位置する段部92と、を備えている。第1見付片90の外面にシート4の幅方向端部が当接ないし近接するようになっている。第2見付片91の基端には、第2見付片91に対して垂直に延びる固定片93が設けてあり、第2ガイドレール9は全体として平面視略L形状となっている。一対の第2ガイドレール9が、平面視において第1ガイドレール8を挟むように位置している。
【0046】
[C―3]第1ガイド機構
第1ガイドレール8を備えた第1ガイド機構について説明する。骨材2の幅方向両端部には、見付方向に延びる被ガイド溝部250と、被ガイド溝部250の奥側に位置する幅広部251と、からなるガイド受部25が設けてあり、被ガイド溝部250に第1部分80の一部がクリアランスを存して位置し、幅広部251に第2部分81が位置しており、第2部分81の見込寸法は、被ガイド溝部250の溝幅よりも大きく、幅広部251の見込幅よりも小さく、第2部分81は被ガイド溝部250(摺動部材26の内側見込面263)に係止可能となっている。本実施形態に係る摺動部材26は滑り性の良い樹脂であり、第2部分81が摺動部材26の内側見込面263に当接した状態でも、シャッターカーテン1の開閉に支障がない。
【0047】
ボトム部材3の幅方向両端部には、上側に上側被ガイド部36のガイド受部360が設けてあり、下側に下側被ガイド部37の一対の第1ガイドローラ370が設けてある。上側のガイド受部360の被ガイド溝部に第1部分80の一部がクリアランスを存して位置し、幅広部に第2部分81が位置しており、第2部分81の見込寸法は、被ガイド溝部の溝幅よりも大きく、幅広部の見込幅よりも小さく、第2部分81は被ガイド溝部(摺動部材362の内側見込面)に係止可能となっている。
【0048】
下側被ガイド部37の一対の第1ガイドローラ370間に第1部分80の一部がクリアランスを存して位置し、第2部分81の見込寸法は、第1ガイドローラ370間の溝幅よりも大きく、また、第1ガイドローラ370の内側の側面と第2部分81は、離間しており、接触しないようになっている。第2部分81の先端面は、第2ガイドローラ371と離間対向しており、シャッターカーテン1の幅方向の揺れに応じて、第2ガイドローラ371が第2部分81の先端面に摺接可能となっている。
図22に示すように、第2ガイドローラ371は一対の第1ガイドローラ370の上側に位置している。
【0049】
シャッターカーテン1の幅方向の一方の第1ガイドレール8の第2部分81が被ガイド溝部(摺動部材26の内側見込面263、摺動部材362の内側見込面)に係止した状態で、同じ側の第1ガイドレール8の第2部分81と第1ガイドローラ370の側面は離間しており、また、シャッターカーテン1の幅方向の他方の第1ガイドレール8の第2部分81の先端とガイド受部25の幅広部251の底辺2510、ガイド受部360の幅広部の底辺とは離間状態を維持するようになっている。
【0050】
[C―4]第2ガイド機構
第2ガイドレール9を備えた第2ガイド機構について説明する。第1シート4Aの幅方向両端部位は、骨材2及びボトム部材3の幅方向端部を超えて延びる延出部42となっており、延出部42は、一方の第2ガイドレール9の第1見付片90に当接ないし近接する第1部位420と、第2見付片91に離間対向する第2部位421と、を備え、第2部位421は、延出部7´の裏面に当接した状態で裏板73で挟み込んで螺子S3を用いて延出部7´に固定されている。第2ガイドレール9はシートガイドであり、第1シート4Aの幅方向両端部位は、第1シート4Aの幅方向両端部位の第1部位420の裏面側に位置する第2ガイドレール9の第1見付片90によってガイドされるようになっている。
【0051】
第2シート4Bの幅方向両端部位は、骨材2及びボトム部材3の幅方向端部を超えて延びる延出部42となっており、延出部42は、他方の第2ガイドレール9の第1見付片90に当接ないし近接する第1部位420と、第2見付片91に離間対向する第2部位421と、を備え、第2部位421は、延出部7´の裏面に当接した状態で裏板73で挟み込んで螺子S3を用いて延出部7´に固定されている。第2ガイドレール9はシートガイドであり、第2シート4Bの幅方向両端部位は、第2シート4Bの幅方向両端部位の第1部位420の裏面側に位置する第2ガイドレール9の第1見付片90によってガイドされるようになっている。
【0052】
各第2ガイドレール9において、第2ガイドレール9の段部92の見込寸法は、平面視における裏板73の突出寸法(すなわち、裏板73の厚さ)よりも大きく、シート4の幅方向両端部位の第2部位421の裏面に位置する裏板73は第2ガイドレール9の第2見付片91と離間対向しており、裏板73と第2見付片91との接触が規制されている。第2ガイドレール9の第2見付片91に離間対向する裏板73は、第2ガイドレール9の段部92に対して見付方向に外側に離間しており、第2部分81が摺動部材26の内側見込面263に当接した状態であっても、第2ガイドレールの段部92と裏板73との接触が規制されている。
【0053】
[D]昇降駆動装置
本実施形態に係るシートシャッターは、昇降駆動装置によってシャッターカーテン1を電動で昇降させることで開口部を開閉するようになっている。昇降駆動装置は、下端がボトム部材3に連結された吊持ワイヤWと、開口部上方に設けられ、吊持ワイヤWの上端が連結された巻取装置6と、を備えており、巻取装置6を電動モータMで駆動させることで、吊持ワイヤWの上端側を巻き取って吊持ワイヤWを上動させてシャッターカーテン1を上昇させ、吊持ワイヤWの上端側を繰り出すことで吊持ワイヤWを下動させてシャッターカーテン1を下降させる。
【0054】
図23に示すように、本実施形態に係る吊持ワイヤWは、見込方向に対向して垂直に延びる2本の吊持ワイヤWからなるワイヤセットである。シャッターカーテン1の最下位に位置するボトム部材3の幅方向両端部には、それぞれ、2本の第1ワイヤW1からなる第1ワイヤセット、2本の第2ワイヤW2からなる第2ワイヤセットの下端が連結されている。より具体的には、ボトム部材3の一方の端部プレート32に設けた一対のワイヤ固定部35のそれぞれに第1ワイヤW1が固定されており、ボトム部材3の他方の端部プレート32に設けた一対のワイヤ固定部35のそれぞれに第2ワイヤW2が固定されている。
【0055】
図10、
図18、
図19に示すように、シャッターカーテン1の幅方向両端部において、一対の第1ワイヤW1、一対の第2ワイヤW2は、それぞれ、ガイドレールG(第1ガイドレール8、第2ガイドレール9)、ガイドプレート24、上側ガイドプレート361から離間した位置で垂直方向に延びており、ガイドレールG(第1ガイドレール8、第2ガイドレール9)、ガイドプレート24、上側ガイドプレート361と接触することがないようになっている。より具体的には、第1ワイヤセット及び第2ワイヤセットの一方の第1ワイヤW1、第2ワイヤW2は、それぞれ、第1ガイドレール8と一方の第2ガイドレール9との間の空間で延びており、第1ワイヤセット及び第2ワイヤセットの他方の第1ワイヤW1、第2ワイヤW2は、それぞれ、第1ガイドレール8と他方の第2ガイドレール9との間の空間で延びている。ガイドプレート24の切り欠き部240の開口の見込方向両側は平面視において一対の傾斜辺241となっており、2本の第1ワイヤW1、2本の第2ワイヤW2の昇降経路と干渉しないようになっている。上側ガイドプレート361にも同様の傾斜辺が形成されている。
【0056】
本実施形態において、開口部の上方には、上端部材14が開口幅方向に延びており、さらにその上に、H型鋼からなる2本の梁H1、H2が並行して開口幅方向に延びている(
図25、
図26、
図27参照)。開口部の高さ方向に垂直に延びる第1ワイヤセット(2本の第1ワイヤW1)、第2ワイヤセット(2本の第2ワイヤW2)の上端部位は、それぞれ、上端部材14の底面142の長さ方向の両端部に形成した切り欠き部1420、一対の梁H1、H2の間の空間を通って高さ方向に延びている(
図25参照)。
【0057】
開口部上方には、開口部の幅方向の一端側の直上に位置して第1プーリ5Aが配置され、開口部の幅方向の他端側の直上に位置して第2プーリ5Bが配置されている。開口部上方の天井面には、開口部の幅方向の略中央部位の直上に位置して第1巻取装置6A、第2巻取装置6Bが配置されている。第1プーリ5Aは、見込方向に並設されて第1プーリセットを形成しており、第2プーリ5Bは、見込方向に並設されて第2プーリセットを形成している。
【0058】
図1~
図3、
図26に示すように、2本の第1ワイヤW1は、開口部上方で第1プーリセットのそれぞれの第1プーリ5Aに巻き掛けされて、開口部中央へ向かって延び、第1巻取装置6Aに連結されており、第1巻取装置6Aに巻取可能となっている。2本の第1ワイヤW1は、第1巻取装置6Aの共通の巻取ドラム60に巻き取られるようになっており、見込方向に延びる巻取ドラム60の一方の半部61に一方の第1ワイヤW1が巻き取られ、他方の半部62に他方の第1ワイヤW1が巻き取られるようになっている。
【0059】
図1~
図3に示すように、2本の第2ワイヤW2は、開口部上方で第2プーリセットのそれぞれの第2プーリ5Bに巻き掛けされて、開口部中央へ向かって延び、第2巻取装置6Bに連結されており、第2巻取装置6Bに巻取可能となっている。2本の第2ワイヤW2は、第2巻取装置6Bの共通の巻取ドラム60に巻き取られるようになっており、見込方向に延びる巻取ドラム60の一方の半部61に一方の第2ワイヤW2が巻き取られ、他方の半部62に他方の第2ワイヤW2が巻き取られるようになっている。
【0060】
開口部上方で開口幅方向に並行して延びる一対の梁H1、H2の屋内側に離間して梁H3が位置しており、3本の梁H1、H2、H3の上面を架け渡すように梁H1、H2、H3に直交して複数の載置プレートPが設けてある。開口部の幅方向の端部の上方に位置して設けた載置プレートP1には、プーリ5が設けてある。開口部幅方向の略中央部位の上方に位置して設けた載置プレートP2には、巻取装置6が設けてある。
【0061】
第1ワイヤセットを構成する2本の第1ワイヤW1は、第1巻取装置6Aの共通の巻取ドラム60に巻き取られるようになっており、第2ワイヤセットを構成する2本の第2ワイヤW2は、第2巻取装置6Bの共通の巻取ドラム60に巻き取られるようになっている。本実施形態において、第1ワイヤセットの2本の第1ワイヤW1の下端、第2ワイヤセットの2本の第2ワイヤW2の下端の取付位置は、それぞれ高さ方向に調整可能である。
図24に示すように、ワイヤ固定部35のベース352は端部プレート32に対して高さ方向に位置調整可能に固定されている。より具体的には、端部プレート32には、高さ方向に延びる長孔が形成されており、必要に応じて、ベース352の上方に位置する高さ調整手段353でワイヤ固定部35の高さ位置を調整して、螺子S4で端部プレート32に固定するようになっている。
【0062】
[E]シャッター開閉動作
本実施形態に係るシートシャッターはモータMによって駆動される巻取装置6によって電動開閉される。開口部を開放する際には、第1巻取装置6A、第2巻取装置6Bの巻取ドラム60に第1ワイヤW1、第2ワイヤW2を巻き取ることで、シャッターカーテン1は、複数本の骨材2、ボトム部材3が高さ方向に重畳しなが上昇し、シート4A、4Bが第1側、第2側でそれぞれ外側へ折り畳まれた折り畳み状態となって開口部全開状態となる(
図2、
図6、
図7参照)。
【0063】
シャッターカーテン1の上昇時には、ボトム部材3の上端(上面301)が骨材2の下端部23に当接し、上下に隣り合う骨材2において、下側の骨材2の上端部22が上側の骨材2の下端部23に当接するようになっている。吊持ワイヤWの上動によって上動するボトム部材3の上側フレーム30の上面301が最下位の骨材2の下端部23の水平面230に当接して当該骨材2を上動させ、当該骨材2の上端部22の水平面220が上側に位置する骨材2の下端部23の水平面230に当接して、骨材2を上動させる。
【0064】
図34に示すように、ボトム部材3と骨材2が重畳した状態において、見込方向の両側に位置する骨材2の下端部23の下向き凸部の内側に位置してボトム部材3の上面301の凸部33が位置している。本実施形態に係る凸部33の高さは、下端部23の下向き凸部の高さよりも低く、下向き凸部の内側の垂直面232に離間対向する部位は下側の垂直面330と上側の傾斜面331となっている。シャッターカーテン1の上動時(シャッターカーテン1が引き上げられる時)に、ボトム部材3と上側の骨材2が離間した状態で見込方向にズレた場合には、いずれか一方の凸部33の傾斜面331がいずれか一方の下向き凸部の内側の垂直面232と水平面230との角部に当接してズレが規制されるようになっている。ボトム部材3と上側の骨材2が当接した状態で見込方向にズレた場合には、いずれか一方の凸部33の垂直面330がいずれか一方の下向き凸部の内側の垂直面232に当接してズレが規制されるようになっている。
【0065】
図34に示すように、骨材2同士が重畳した状態において、上側の骨材2の下端部23の凸部の水平面230に、下側の骨材2の上端部22の凹部の水平面220が当接し、上側の骨材2の下端部23の凸部の傾斜面231に、下側の骨材2の上端部22の凹部の傾斜面2210が近接ないし当接し、上側の骨材2の下端部23の下向き凸部の内側の垂直面232が、下側の骨材2の上端部22の凹部の内側の凸部222の内側側面に対向し、凸部222の上端が、内側の水平面233に対向している。シャッターカーテン1の上動時(シャッターカーテン1が引き上げられる時)に、上下の上側の骨材2が離間した状態で見込方向にズレた場合には、また、上下の上側の骨材2が当接した状態で見込方向にズレた場合には、いずれか一方の凸部232がいずれか一方の内側凸部222に当接し、他方の傾斜面2210が傾斜面231に当接してズレが規制されるようになっている。
【0066】
シャッターカーテン1の上昇時に、シャッターカーテン1が所定の上限位置まで達すると、上限リミットスイッチLSUが作動して、電動上昇が停止する。シャッターカーテン1において、最上位の骨材2の水平部20の上面200には、開口幅方向に間隔を存して凸部からなる当接部2000が設けてある。開口部上方に位置する上端部材14は、第1見付面140と、第2見付面141と、底面142から断面視コ字形状の部分を備えており、上端部材14の内部に、開口幅方向に間隔を存して上限リミットスイッチLSUが設けてあり、上限リミットスイッチLSUの検知レバーが上端部材14の底面142より下方に突出している。
【0067】
巻取装置6による吊持ワイヤWの巻き上げによって、最上位の骨材2が上限位置まで上昇すると、最上位の骨材2の当接部2000が検知レバーに下方から当接して、上限リミットスイッチLSUが作動して、巻取装置を駆動するモータMが停止する。開口部全開状態では、上限リミットスイッチがOFF状態にある。さらに、上端部材14の内部には、開口幅方向に間隔を存してエマージェンシースイッチEMSが設けてあり、エマージェンシースイッチEMSの検知部が上端部材14の底面142より下方に突出している。エマージェンシースイッチEMSの検知部は、上限リミットスイッチLSUの検知レバーよりも上方に位置している。
【0068】
開口部を閉鎖する際には、第1巻取装置6A、第2巻取装置6Bの巻取ドラム60から第1ワイヤW1、第2ワイヤW2を繰り出すことで、シャッターカーテン1は、骨材2、ボトム部材3が高さ方向に離間しながら下降し、シート4A、4Bが高さ方向に垂直に延びた伸展状態となり、ボトム部材3の下端の緩衝部材34が着床することで開口部全閉状態となる(
図1、
図4、
図5参照)。シャッターカーテン1の上昇時に、シャッターカーテン1が所定の上限位置まで達すると、上限リミットスイッチLSUが作動して、電動上昇が停止する。ガイドレールGの下端部位には、シャッターカーテン1が全閉姿勢となったことを検知する下限リミットスイッチLSDが設けてある。開口部全閉状態では、下限リミットスイッチLSDがOFF状態にある。ボトム部材3の端部プレート32の下端部位には、下限リミットスイッチLSDに当接する検知部39が設けてある(
図15、
図33)。
【0069】
[F]ボトムロック機構
本実施形態に係るシートシャッターは、開口部全閉状態におけるシャッターカーテン1の持ち上がりを防止するボトムロック機構を備えている。
図16、
図30~
図33を参照しつつ、ボトムロック機構について説明する。ボトムロック機構はガイドレールGの下端部位に設けたロック装置15と、ボトム部材3の幅方向両端に設けた係止受部16と、からなる。ガイドレールGの下端部位に設けられ、非ロック姿勢とロック姿勢をとる係止部150を備えたロック装置とからなり、開口部全閉状態において、ロック姿勢にある係止部が係止受部に係止することで、シャッターカーテンの持ち上がりが規制される。
【0070】
本実施形態において、係止受部16は、ボトム部材3の端部プレート32の下方部位の見込方向の屋外側に位置して固定されており、水平状の係止面160と、係止面160に立ち上がり形成された当接部161と、を備えている。ボトムロック機構のロック部(係止受部16と係止部150)を屋外側に位置させたことで、外部からの持ち上げ防止に効果的である。
【0071】
ロック装置15は、非ロック姿勢とロック姿勢の間で可動な係止部150を備え、係止部150は、操作部151の回動操作に連動して、ロック姿勢と、非ロック姿勢を選択的にとるようになっている。係止部150がロック姿勢となると、係止受部16の係止面160の直上にブロック状の係止部150が位置するようになっており、開口部全閉姿勢にあるシャッターカーテン1の下端のボトム部材3が持ち上げられると、係止受部16の係止面160が下方から係止部150の下面に当接して、ボトム部材3の上動が規制される。
【0072】
本実施形態に係る係止部150は躯体Cに固定された上下のガイド1500、1501の間でスライド可能となっている。操作部151は、第1の位置と第2の位置の間で回動可能となっており、操作部151を第1の位置から第2の位置へ回動させることで、係止部150が非ロック姿勢からロック姿勢に移動し、操作部151を第2の位置から第1の位置へ回動させることで、係止部150がロック姿勢から非ロック姿勢に移動する。
【0073】
操作部151と係止部150は、水平方向に延びる軸部152と、概ね上下方向に延びるリンク153を介して連動連結されており、操作部151が第1の位置にある時に、リンク153の下端が見付方向の内側に押されてリンク153の上端が見付方向の外側に引っ張られて係止部150が非ロック姿勢となり、操作部151が第2の位置にある時に、リンク153の下端が見付方向の外側に移動して、リンク153の上端が見付方向の内側に押し出されて係止部150がロック姿勢となる。リンク153の回転に伴いリンク153の部分が検知スイッチMSのON・OFFを切り替える。
【0074】
本実施形態において、係止受部16は、ボトム部材3の見込方向の外側に位置しており、係止部150は、ガイドレールGの見込方向の外側に位置しており、操作部151は、ガイドレールGの見込方向の内側(内側見付面)に位置している。より具体的には、操作部151は、屋内側の第2ガイドレール9の第2見付片91の外側に位置しており、軸部152は、屋内側の第2ガイドレール9、第1ガイドレール8の幅広部800を貫通して、屋外側の第2ガイドレール9の内側に位置するリンク153に連結しており、係止部150は、屋外側の第2ガイドレール9の内側に位置してガイド1500、1501に沿って見付方向にスライド可能となっている。
【0075】
本実施形態では、係止部150は、スプリング154によってロック姿勢となるように付勢されており、係止部150が非ロック姿勢にある時には、スプリング154は圧縮されている。係止部150が係止位置までスライド移動すると、係止部150の先端面が係止受部16の係止面160に立ち上がり形成した当接部161に当接することで、係止面160のロック姿勢が位置決めされる。ロック装置15は、係止部150の非ロック姿勢を保持するための手段を備えており、本実施形態では、係止ピン155を軸部152の周面に設けた被係止部に係止させることで(屋内側の第2ガイドレール9に貫通孔がある)、軸部152の回転を規制している。通常は、係止ピン155は係止状態にあり、操作部151の回動操作が規制されている。
【0076】
ロック装置15は、ロック装置15がロック状態にあることを検知する検知スイッチMSを備えている。係止部150がロック姿勢にある時、すなわち、ロック装置15がロック状態にある時には、検知スイッチMSがOFF状態にあり、検知スイッチMSがOFF状態にある時には、シャッターカーテン1の電動開閉が無効化されるようになっている。
【0077】
本実施形態に係るロック装置15は、手動操作(操作部151の回動操作)で作動するが、ロック装置15を電動操作で作動させてもよい。具体的には、開口部全閉状態であることを条件として(下限リミットスイッチLSDがOFF状態)、制御部からのロック信号の入力により、係止部を非ロック姿勢からロック姿勢へ移動させてロック状態とする。ロック信号の入力は、手動スイッチ操作により送信してもよく、あるいは、下限リミットスイッチLSDがOFF状態となった後にタイマが作動して所定時間後に、ロック信号を送信するようにしてもよい。係止部の移動手段としては、例えば、係止方向にスプリングで付勢させておき、非係止位置では圧縮状態にあるスプリングの伸長を規制しておき、ロック信号により規制を解除する手法や、ロック信号による入力によってソレノイドで係止部を移動させる等が採用し得る。
【0078】
[II]第2実施形態
[A]全体構成
図36~
図44を参照しつつ、第2実施形態に係るシートシャッターの全体構成について説明する。第2実施形態に係るシートシャッターは、第1実施形態に係るシートシャッターと同様に、開口部を開閉するシャッターカーテン1´と、シャッターカーテン1´の幅方向両端部を高さ方向に案内するガイドレールGと、シャッターカーテン1´の昇降駆動装置と、を備えている。第1実施形態と同様に、開口部の上方に位置して一対の梁H1、H2が開口幅方向に延びており、一対の梁H1、H2の下端を架け渡すように開口幅方向に延びる断面視皿状の上端部材14によって開口部の上端が形成されている。開口部の下端は床面FLによって規定される。第2実施形態に係る開口部の形状は、以下の説明から明らかなように、第1実施形態の開口部の形状と異なる。
【0079】
第2実施形態に係るシャッターカーテン1´は、幅広の上側部位10と、幅狭の下側部位11と、上側部位10の下方に位置し、下側部位11の上方部位と同じ高さに位置する中間部位12と、からなる。本実施形態に係る中間部位12の見付幅寸法は、下側部位11の見付幅寸法よりも大きく、上側部位10の見付幅寸法よりも小さい。図示の態様では、幅狭の下側部位11は、幅広の上側部位10の幅方向中央に対して第1側に寄った位置に設けてある。
【0080】
第2実施形態に係るシート4は、上側の幅広のシート40と、下側の幅狭のシート41と、からなる。シャッターカーテン1´の上側部位10は、開口幅方向に延びる複数本の長尺の骨材と、複数本の長尺の骨材に設けられた幅広のシート40と、からなり、長尺の骨材が高さ方向に離間した伸展状態と、長尺の骨材が高さ方向に重畳した折り畳み状態をとることで高さ寸法が可変である。上側部位10において、複数本の長尺の骨材は、複数本の骨材2´と、上側部位10の最下位に位置するボトム部材13と、からなる。
【0081】
下側部位11は、開口幅方向に延びる複数本の短尺の骨材と、複数本の短尺の骨材に設けられた幅狭のシート41と、からなり、短尺の骨材が高さ方向に離間した伸展状態と、短尺の骨材が高さ方向に重畳した折り畳み状態をとることで高さ寸法が可変である。下側部位11において、複数本の短尺の骨材は、複数本の骨材2´´と、下側部位11(すなわちシャッターカーテン1´)の最下位に位置するボトム部材3´と、からなる。
【0082】
本実施形態に係るシート(幅広シート40と幅狭シート41)は、シャッターカーテン1´の第1側の第1見付面を形成する第1シート4A´と、シャッターカーテン1´の第2側の第2見付面を形成する第2シート4B´とからなり、開口部全閉状態において、2枚のシート4A´、4B´が見込方向に離間対向するようになっている。骨材2´、2´´及びボトム部材3´、13、上端部材14は、所定の同一見込幅を備えており、第1シート4A´は、上端部材14、骨材2´、ボトム部材13、骨材2´´、ボトム部材3´の見込方向の第1側に固定され、第2シート4B´は、上端部材14、骨材2´、ボトム部材13、骨材2´´、ボトム部材3´の見込方向の第2側に固定されている。第2実施形態において、幅広のシート40と幅狭のシート41は、共通のシート4A´、4B´から形成されている。
【0083】
上側部位10のボトム部材13は、下側部位11の骨材2´´の直上に位置する第1部位13Aと、第1部位13Aの見付幅方向(長さ方向)の第1側に位置する第2部位13Bと、第1部位13Aの見付幅方向(長さ方向)の第2側に位置する第3部位13Cと、を備えている。上側部位10のボトム部材13の第2部位13Bの下方に位置して第1中間部位12Aが設けられ、ボトム部材13の第3部位13Cの下方に位置して第2中間部位12Bが設けられており、中間部位12(第1中間部位12A、第2中間部位12B)は、下側部位11の上方部位の側方に位置している。中間部位12は、複数本の角パイプを骨組状に接合したパネル体であり、高さ寸法が不変である。
【0084】
第2実施形態に係るシートシャッター1´によって開閉される開口部は、幅広の上側開口と、幅狭の下側開口と、前記上側開口と前記下側開口の間に位置し、上側開口よりも幅狭で下側開口よりも幅広の中間開口と、からなる。開口部(上側開口)の上端は、上端部材14によって規定されており、開口部(下側開口)の下端は、床面FLによって規定される。
【0085】
上側開口の幅方向両端部は、上側ガイドレールG1によって規定されており、下側開口の幅方向両端部は、下側ガイドレールG2によって規定されている。中間開口の幅方向両端部は、中間側壁C1によって規定されている。上側開口の下端部位において、中間開口の幅方向両端の外側に位置する部位は、上側床面FL1となっている。中間開口の下端部位において、下側開口の幅方向両端の外側に位置する部位は、中間床面FL2となっている。
【0086】
開口部閉鎖時には、シャッターカーテン1´幅広の上側部位10が幅広の上側開口に位置し、中間部位12と幅狭の下側部位11の上方部位が中間開口に位置し、下側部位11の残りの部位が幅狭の下側開口に位置するようになっている。本実施形態に係る中間部位12は、第1中間部位12Aと第2中間部位12Bとからなり、第1中間部位12Aと第2中間部位12Bの間の空間は、下側部位11の見付幅寸法に対応しており、第1中間部位12Aと第2中間部位12Bの空間に面する部位には、下側ガイドレールG2の直上に位置して中間ガイドレールG3が設けてある。
【0087】
シャッターカーテン1´の最下位に位置するボトム部材3´の幅方向両端部には、それぞれ、2本の第1ワイヤW1からなる第1ワイヤセット、2本の第2ワイヤW2からなる第2ワイヤセットの下端が連結されている。第1ワイヤW1は、下側部位11の幅方向の第1側に沿って垂直に延び、さらに、上側部位10を高さ方向に挿通して、開口部上方で第1プーリセット5Aに巻き掛けされて、開口部上方に設けた第1巻取装置6Aに連結されている。第2ワイヤW2は、下側部位11の幅方向の第2側に沿って垂直に延び、さらに、上側部位10を高さ方向に挿通して、開口部上方で第2プーリセット5Bに巻き掛けされて、開口部上方に設けた第2巻取装置6Bに連結されている。
【0088】
上側部位10のボトム部材13の長さ方向の第2側(下側部位11が寄った第1側とは反対側)には、2本の第3ワイヤW3からなる第3ワイヤセットが連結されており、第3ワイヤW3は、開口部上方で第3プーリセット5Cに巻き掛けされて、開口部上方に設けた第3巻取装置6Cに連結されている。第3ワイヤセット(2本の第3ワイヤW3)の上端部位は、上端部材14の底面142の長さ方向の第2側の端部に形成した切り欠き部1420、一対の梁H1、H2の間の空間を通って高さ方向に延びている(
図60参照)。
【0089】
すなわち、第2実施形態に係るシートシャッターは、昇降駆動装置によってシャッターカーテン1´を電動で昇降させることで開口部を開閉するようになっている。昇降駆動装置は、下端が下側部位11のボトム部材3´の両端に連結された第1ワイヤセット(2本の第1ワイヤW1)及び第2ワイヤセット(2本の第2ワイヤW2)と、下端が上側部位10のボトム部材13の幅方向の一端に設けられた第3ワイヤセット(2本の第3ワイヤW3)と、開口部上方において2本の第1ワイヤW1が巻き掛けされる第1プーリセット(2つの第1プーリ5A)と、2本の第2ワイヤW2が巻き掛けされる第2プーリセット(2つの第2プーリ5B)と、2本の第3ワイヤW3が巻き掛けされる第3プーリセット(2つの第3プーリ5C)と、2本の第1ワイヤW1を巻取り・繰り出し可能な第1巻取装置6Aと、2本の第2ワイヤW2を巻取り・繰り出し可能な第2巻取装置6Bと、2本の第3ワイヤW3を巻取り・繰り出し可能な第3巻取装置6Cと、を備えている。
【0090】
開口部閉鎖時には、第1巻取装置6A、第2巻取装置6B、第3巻取装置6Cによって、第1ワイヤW1、第2ワイヤW2、第3ワイヤW3を繰り出すことで、シャッターカーテン1´は、ボトム部材3´、骨材2´´、ボトム部材13、骨材2´が高さ方向に離間し、シート4A´、4B´が高さ方向に垂直に延びた伸展状態となる。開口部全閉状態では、下限リミットスイッチLSDがOFF状態にある。
【0091】
第2実施形態に係るシートシャッターは、第1実施形態に係るシートシャッターと同様に、開口部全閉状態におけるシャッターカーテン1´の持ち上がりを防止するボトムロック機構を備えている。ボトムロック機構は下側ガイドレールG2の下端部位に設けたロック装置15と、ボトム部材3´の幅方向両端に設けた係止受部16と、からなる。下側ガイドレールG2の下端部位に設けられ、非ロック姿勢とロック姿勢をとる係止部を備えたロック装置とからなり、開口部全閉状態において、ロック姿勢にある係止部が係止受部に係止することで、シャッターカーテン1´の持ち上がりが規制される。ボトムロック機構の詳細については、第1実施形態における記載を援用することができる。
【0092】
開口部開放時には、第1巻取装置6A、第2巻取装置6B、第3巻取装置6Cによって、第1ワイヤW1、第2ワイヤW2、第3ワイヤW3を巻き取ることで、シャッターカーテン1´は、ボトム部材3´、骨材2´´、ボトム部材13、骨材2´が高さ方向に重畳し、シート4A´、4B´が第1側、第2側でそれぞれ折り畳まれた折り畳み状態となる。シャッターカーテン1´の上昇時に、シャッターカーテン1´が所定の上限位置まで達すると、上限リミットスイッチLSUが作動して、電動上昇が停止する。下側ガイドレールG2の下端部位には、シャッターカーテン1´が全閉姿勢となったことを検知する下限リミットスイッチLSDが設けてある。
【0093】
[B]シャッターカーテン
[B―1]全体形状
第2実施形態に係るシャッターカーテン1´は、幅広の上側部位10と、幅狭の下側部位11と、上側部位10の下方に位置して固定され、下側部位11の上方部位と同じ高さに位置する中間部位12と、からなる。第2実施形態に係るシャッターカーテン1´の構成は、第1実施形態に係るシャッターカーテン1の構成と共通する部分も多く、必要に応じて、第1実施形態に係る記載を援用ないし参酌できる点について留意されたい。本実施形態に係るシャッターカーテン1´において、骨材2´、2´´、シート押え部材7はアルミ型材から形成されるが、スチールやステンレス等でもよい。シャッターカーテン1´の構成要素において、骨材2´、2´´、シート押え部材7以外の要素(摺動部材を除く)は、スチール等から形成される。
【0094】
上側部位10は、開口幅方向に延びる複数本の長尺の骨材2´と、最下位の骨材2´の下方に設けたボトム部材13(上部ボトム)と、複数本の長尺の骨材2´及びボトム部材13に設けられた幅広のシート40と、からなる。上側部位10の最上位の骨材2´は、シャッターカーテン1´の上端に位置しており、上限リミットスイッチLSU、エマージェンシースイッチEMSに当接する当接部を備えている(
図60参照)。
【0095】
下側部位11は、開口幅方向に延びる複数本の短尺の骨材2´´と、最下位の骨材2´´の下方に設けたボトム部材3´(下部ボトム)と、複数本の短尺の骨材2´´及びボトム部材3´に設けられた幅狭のシート41と、からなる。下側部位11の最下位のボトム部材3´は、シャッターカーテン1´の下端に位置しており、下側ガイドレールG2の下端部位に設けた下限リミットスイッチLSDとの当接部を備えている。
【0096】
中間部位12は、下側部位11の上方部位の見付幅方向の第1側に隣接して、上側部位10の下端に設けた第1中間部位12Aと、下側部位11の上方部位の見付幅方向の第2側に隣接して、上側部位10の下端に設けた第2中間部位12Bと、からなる。第1中間部位12Aと第2中間部位12Bとの間の間隔は、下側部位11の見付幅寸法に対応しており、第1中間部位12Aと第2中間部位12Bの対向する見込面には、高さ方向に亘って中間ガイドレールG3が設けてあり、下側部位11の幅方向両端部を案内するようになっている。中間部位12の構成の詳細については後述する。
【0097】
[B―2]骨材
上側部位10の骨材2´、下側部位11の骨材2´´の構成は、長さ寸法を除いて、第1実施形態に係る骨材2の構成と同じであり、参照番号を含めて骨材2の説明を適宜援用することができ、例えば、
図8を参照することができる。具体的には、骨材2´、2´´は、所定の見込幅を備え、開口幅方向(見付方向)に延びる水平部20と、水平部の見込方向の両端に設けられ、開口幅方向に延びる当接部21、21と、からなり、当接部21の高さ寸法は、水平部20の高さ(厚さ)よりも大きく、当接部21の上端部22は、水平部20の上面200よりも上方に位置しており、当接部21の下端部23は、水平部20の下面201よりも下方に位置している。当接部21、21は垂直面である見付面210を備えており、第1シート4A´、第2シート4B´がそれぞれ見付面210に当接した状態で固定されるようになっている。
【0098】
本実施形態では、骨材2´、2´´の上端部22が凹部となっており、凹部は凹部の底面を形成する水平面220と、水平面220の外側に位置し、傾斜面2210を備えた外側の凸部221と、水平面220の内側に位置する凸部222と、からなる。骨材2´、2´´の下端部23は下向き凸部となっており、凸部は、凸部の下端面を形成する水平面230と、外側の傾斜面231と、内側の垂直面232と、内側の水平面233と、からなる。上下に隣接する骨材2´、2´´が重畳した時には、上側の骨材2´、2´´の下端部23の凸部に、下側の骨材2´、2´´の上端部22の凹部が嵌るようになっている。
【0099】
骨材2´、2´´の水平部20の上面200の長さ方向両端には、水平状のガイドプレート24が固定されている。ガイドプレート24の先端側は、骨材2´、2´´の長さ方向端部よりも突出しており、突出部には、ガイド受部25が形成されている。ガイド受部25は、見付方向に延びる被ガイド溝部250と、被ガイド溝部250の奥側に位置する幅広部251と、からなる。ガイドプレート24、ガイド受部25の具体的な構成については、第1実施形態におけるガイドプレート24、ガイド受部25の説明を援用することができる。
【0100】
上側部位10の骨材2´は、第1ワイヤセットの2本の第1ワイヤW1、第2ワイヤセットの2本の第2ワイヤW2を高さ方向に挿通させる挿通部を備えている点において、第1実施形態に係る骨材2と異なる。
図49に示すように、各骨材2´の水平部20には、2本の第1ワイヤW1、2本の第2ワイヤW2の昇降経路に位置して、4つの開口202が形成されており、2本の第1ワイヤW1、2本の第2ワイヤW2は、それぞれ開口202を挿通して上側部位10の高さ方向に延びている。なお、
図60に示すように、上端部材14の底面142にも、2本の第1ワイヤW1、2本の第2ワイヤW2の昇降経路に位置して、4つの開口1400が形成されており、2本の第1ワイヤW1、2本の第2ワイヤW2は、それぞれ開口1400を挿通して開口部上方に延びている。
【0101】
[B―3]ボトム部材
[B―3―1]下部ボトム
下側部位11のボトム部材3´の構成は、第1実施形態に係るシャッターカーテン1のボトム部材3の構成と同じであり、参照番号を含めてボトム部材3の説明を適宜援用することができ、例えば、
図14~
図23を参照することができる。具体的には、ボトム部材3´は、開口幅方向に水平に平行して延びる上側の一対のフレーム30と、開口幅方向に水平に平行して延びる下側の一対のフレーム31と、両端の垂直状の端部プレート32と、から全体として直方体状を備えている。一方の上側フレーム30及び下側フレーム31が見込方向の第1側に位置しており、他方の上側フレーム30及び下側フレーム31が見込方向の第2側に位置している。ボトム部材3´は、傾斜状に延びる複数本の補強材38を備えており、トラス構造となっている。
【0102】
本実施形態に係る上側フレーム30は断面視方形状の角パイプであり、垂直状の側面(見付面)300と、水平状の上面301と、を備えている。一対の上側フレーム30の上面301がボトム部材3´の上面を形成している。下側フレーム31は断面視方形状の角パイプであり、垂直状の側面(見付面)310を備えている。一方の上側フレーム30の見付面300及び下側フレーム31の見付面310がボトム部材3´の第1側の見付面を形成しており、他方の上側フレーム30の見付面300及び下側フレーム31の見付面310がボトム部材3´の第2側の見付面を形成している。
【0103】
上側フレーム30の上面301には、幅方向に間隔を存して、上側の骨材2´´の下端部23が当接する面に隣接して凸部33が形成されている。本実施形態では、上面301において、骨材2´´の下端部23が当接する面の内側に位置して凸部33が設けてある。本実施形態に係る凸部33は、ボトム部材3´の上面301の幅方向に間隔を存して複数設けてあるが、開口幅方向に延びる長尺部材であってもよい。
【0104】
下側フレーム31の下端には緩衝部材34が設けてある。緩衝部材34はボトム部材3´の幅方向(シャッターカーテン1´の幅方向)に延びる長尺部材であり、2本の緩衝部材34が見込方向に離間して並設しており、開口部全閉時に、ボトム部材3´の下端の緩衝部材34が床面FLに密着するようになっている。
【0105】
端部プレート32は、垂直状の縦長の長方形状であり、ボトム部材3´の左右の見込面を形成している。端部プレート32の高さ方向の中間にはワイヤ固定部35が設けてあり、端部プレート32の上側には、ワイヤ固定部35の上側に位置して上側被ガイド部36が設けてあり、端部プレート32の下側には、ワイヤ固定部35の下側に位置して下側被ガイド部37が設けてある。上側被ガイド部36、下側被ガイド部37は、それぞれ、一対のガイド要素を備えており、本実施形態では、上側被ガイド部36は一対の摺動部材362、下側被ガイド部37は一対の第1ガイドローラ370、第2ガイドローラ371を備えている。
【0106】
[B―3―2]上部ボトム
図50、
図51に示すように、上側部位10のボトム部材13は、下側部位11の骨材2´´の直上に位置する第1部位13Aと、第1部位13Aの見付幅方向(長さ方向)の第1側に位置する第2部位13Bと、第1部位13Aの見付幅方向(長さ方向)の第2側に位置する第3部位13Cと、からなる。本実施形態では、第3部位13Cは、複数の短尺要素を端部プレート132を介して連結することで形成されている。第1部位13Aの一方の端部と第2部位13Bの一方の端部は、第1ジョイント部13Dを介して接続されており、第1部位13Aの他方の端部と第3部位13Cの一方の端部は、第2ジョイント部13Eを介して接続されている。第1ジョイント部13Dは、第1ワイヤセット(2本の第1ワイヤW1)の昇降経路に位置しており、第2ジョイント部13Eは、第2ワイヤセット(2本の第2ワイヤW2)の昇降経路に位置している。
【0107】
図52、
図53に示すように、ボトム部材13は、開口幅方向に水平に平行して延びる上側の一対のフレーム130と、開口幅方向に水平に平行して延びる下側の一対のフレーム131と、両端(第2部位13Bの他方の端部、第3部位13Cの他方の端部)の端部プレート132と、から全体として直方体状を備えている。一方の上側フレーム130及び下側フレーム131が見込方向の第1側に位置しており、他方の上側フレーム130及び下側フレーム131が見込方向の第2側に位置している。ボトム部材13の第1部位13A、第2部位13B、第3部位13Cは、傾斜状に延びる複数本の補強材139を備えており、トラス構造となっている。本実施形態では、ボトム部材13の第1部位13Aの見付幅はボトム部材3´の見付幅と略同じであり、第1部位13Aの両端に位置する第1ジョイント部13D、第2ジョイント部13Eの内部には補強材139は設けられておらず、吊持ワイヤWを高さ方向に挿通させるための十分な空間(ワイヤ挿通部)が形成されている。
【0108】
本実施形態に係る上側フレーム130は断面視方形状の角パイプであり、垂直状の側面(見付面)1300と、水平状の上面1301と、を備えている。一対の上側フレーム130の上面1301がボトム部材13の上面を形成している。下側フレーム131は断面視方形状の角パイプであり、垂直状の側面(見付面)1310を備えている。一方の上側フレーム130の見付面1300及び下側フレーム131の見付面1310がボトム部材13の第1側の見付面を形成しており、他方の上側フレーム130の見付面1300及び下側フレーム131の見付面1310がボトム部材13の第2側の見付面を形成している。
【0109】
上側フレーム130の上面1301には、幅方向に間隔を存して、上側の骨材2´の下端部23が当接する面に隣接して凸部133が形成されている。本実施形態では、上面1301において、骨材2´の下端部23が当接する面の内側に位置して凸部133が設けてある。本実施形態に係る凸部133は、ボトム部材13の上面1301の幅方向に間隔を存して複数設けてあるが、開口幅方向に延びる長尺部材であってもよい。
【0110】
下側フレーム131の下面1311には、幅方向に間隔を存して、下側の骨材2´´の上端部22が当接する面に隣接して凸部134が形成されている(
図61参照)。本実施形態では、下面1311において、骨材2´´の上端部22が当接する面の内側に位置して凸部134が設けてある。本実施形態に係る凸部134は、ボトム部材13の下面1311の幅方向に間隔を存して複数設けてあるが、開口幅方向に延びる長尺部材であってもよい。
【0111】
端部プレート132は、垂直状の方形プレートであり、ボトム部材13の左右の見込面を形成している。ボトム部材13の長さ方向(見付幅方向)の第2側の端部プレート132には、高さ方向の中間に位置してワイヤ固定部135が設けてある。両方の端部プレート132には、上側被ガイド部136、下側被ガイド部137が設けてあり、上側被ガイド部136、下側被ガイド部137の間に位置して、高さ方向の中間には、中間ガイド部としてのガイドローラ138が設けてある。第2側の端部プレート132において、一対のワイヤ固定部135の間に位置してガイドローラ138が位置している。
【0112】
本実施形態に係るワイヤ固定部135は、見込方向に並設された一対のワイヤ固定部135からなる。各ワイヤ固定部135は、第3ワイヤW3の下端が取り付けられようになっている。ワイヤ固定部135は端部プレート132に対して高さ方向に位置調整可能に固定されている。より具体的には、端部プレート132には、高さ方向に延びる長孔が形成されており、必要に応じて、高さ調整手段1353(
図53参照)でワイヤ固定部135の高さ位置が調整可能となっている。ワイヤ固定部135の具体的な構成については、第1実施形態におけるワイヤ固定部35の説明を援用することができる。
【0113】
上側被ガイド部136、下側被ガイド部137は、第1実施形態に係るボトム部材3の上側被ガイド部36の構成と同じであり、必要に応じて、上側被ガイド部36についての記載を援用することができる。また、上側被ガイド部136、下側被ガイド部137のガイド受部の構成は、骨材2の長さ方向両端部のガイド受部25の構成と同一であり、必要に応じて、ガイド受部25(一対の摺動部材26と一対の固定部材27を備えている)の説明を援用することができる。ガイドローラ138については、第1実施形態における第2ガイドローラ371の説明を援用することができる。
【0114】
[B―4]シート及びシートの固定構造
本実施形態において、上端部材14、複数本の骨材2´、ボトム部材13、複数本の骨材2´´、ボトム部材3´は同一の見込幅を備えており、第1シート4A´、第2シート4B´は、上端部材14の第1見付面140、第2見付面141、各骨材2´、2´´の見付面210、ボトム部材3´の見付面300、310、ボトム部材13の見付面1300、1310に当接した状態で、シート幅方向に延びるシート押え部材7によって螺子S2で固定されている。シート幅方向両端部の固定構造は、第1実施形態に係るシート4の幅方向両端部位の固定構造と実質的に同じであり、具体的な構成については、第1実施形態における記載を援用することができる。
【0115】
幅広シート40の見付幅寸法は、骨材2´及びボトム部材13の見付幅よりも大きく、幅広シート40の幅方向両端部は、骨材2´、ボトム部材13の長さ方向両端部を越えて延出部42を備えている。幅広シート40を固定するシート押え部材7の長さ寸法は、端部が骨材2´、ボトム部材13の長さ寸法よりも長く、シート押え部材7の幅方向両端部位は、骨材2´及びボトム部材13の幅方向端部を越えて突出しており、延出部7´を形成している。シート4の延出部42は、シート押え部材7の延出部7´に固定されている。より具体的には、シート4の延出部42を、固定部材としての裏板73とシート押え部材7の延出部7´で挟み込むようにして、螺子S3で固定されている。
【0116】
幅狭シート41の見付幅寸法は、骨材2´´及びボトム部材3´の見付幅よりも大きく、幅狭シート41の幅方向両端部は、骨材2´´、ボトム部材3´の長さ方向両端部を越えて延出部42を備えている。幅狭シート41を固定するシート押え部材7の長さ寸法は、端部が骨材2´´、ボトム部材3´の長さ寸法よりも長く、シート押え部材7の幅方向両端部位は、骨材2´´及びボトム部材3´の幅方向端部を越えて突出しており、延出部7´を形成している。シート4の延出部42は、シート押え部材7の延出部7´に固定されている。より具体的には、シート4の延出部42を、固定部材としての裏板73とシート押え部材7の延出部7´で挟み込むようにして、螺子S3で固定されている。
【0117】
本実施形態に係るシート4の材質は、所定の強度及び可撓性を備えていれば、限定されず、公知のシート素材から形成することができる。
図62に示すように、本実施形態に係るシート4は、高さ方向に延びる複数本の帯状シートを幅方向に接続することで形成されている。具体的には、複数本の帯状シートは、幅広シート40と幅狭シート41とからなる第1の高さ(シャッターカーテン1´の全高)を備えた複数本の第1帯状シート4000、4000´と、幅広シート40のみの第2の高さを備えた複数本の第2帯状シート4100と、からなり、第1帯状シート4000´は、一方の半部が第1の高さ、他方の半部が第2の高さを備えたシートである。第1帯状シート4000´は、1枚のシート片であって、幅広シート40の下端と幅狭シート41の上端で形成される隅部を備えており、複数本の帯状シートの接続部が前記隅部に位置しないようになっている。帯状シート4000、4100、4000´の接続部はシート高さ方向に延びているため、複数枚のシートを高さ方向に接続した場合(接続部が水平に延びる)に比べて、シート自重が接続部に与える影響が小さい。
【0118】
[B―5]中間部位
図42、
図51、
図54、
図55を参照しつつ、中間部位12について説明する。シャッターカーテン1´の上側部位10のボトム部材13の第2部位13Bの下方に位置して第1中間部位12Aが設けられ、ボトム部材13の第3部位13Cの下方に位置して第2中間部位12Bが設けられており、中間部位12(第1中間部位12A、第2中間部位12B)は、下側部位11の上方部位の側方に位置している。
【0119】
中間部位12は、所定の高さ寸法、見込寸法、見付幅寸法を備えたパネル体であり、上端部が上側部位10のボトム部材13の第2部位13Bの下面に固定されている。より具体的には、本実施形態に係る中間部位12は、直方体の各辺に相当する複数本の角パイプ状のフレーム(見付方向に水平に延びるフレーム、見込方向に水平に延びるフレーム、垂直方向に延びるフレーム)から組み立てられたパネル本体からなる。パネル本体の見付面には、シート120が取り付けられている。シート120は、シート押え部材7を用いて螺子でパネル本体の所定のフレームに取り付けられている。本実施形態に係るパネル本体は、さらに、複数本の中間フレームを備えている。パネル本体の上面には、ボトム部材13の下端部との取付片が形成されている。パネル本体の内側の見込面には、中間ガイドレールG3の取付片が形成されている。
【0120】
図48Aに示すように、中間部位12(中間部位12B)のパネル本体は、第1見付面(シート120)と、第2見付面(シート120)と、内側(見付幅方向の第1側)の見込面(一対の見込縦フレーム127、上側見込フレーム126、下側見込フレーム122)と、外側(見付幅方向の第2側)の見込面(一対の見込縦フレーム127´、上側見込フレーム126´、下側見込フレーム122´)と、上面(一対の上側見付フレーム125、上側見込フレーム126、126´)と、下面(一対の下側見付フレーム121、下側見込フレーム122、122´)と、を備えている。内側の見込面には中間ガイドレールG3の取付片128が形成されている。上面には、ボトム部材13の下端部との取付片129が形成されている。
【0121】
本実施形態では、開口幅方向に水平に平行して延びる下側の一対の下側見付フレーム121と、一対の下側見付フレーム121の中間ガイドレールG3側の端部を接続する下側見込フレーム122は、後述する第3ガイド手段の要素を構成している。中間部位12の幅方向の所定部位の下方部位には、検知スイッチMS1を作動させる作動体123が設けてある。中間部位12の下端には、シート120の下端から下方に垂直に突出する一対の緩衝片124が幅方向に亘って設けてある。
【0122】
中間部位12の高さ寸法は、伸縮状態にある下側部位11の高さ寸法と略同じである。中間部位12の見込幅は、上側部位10、下側部位11の見込幅と略同じであり、開口部全閉状態において、幅広シート40、幅狭シート41、中間部位12のシート120は面一となって垂直面を形成するようになっている。本実施形態では、第1中間部位12Aの見付幅寸法が狭く、第2中間部位12Bの見付幅寸法が広くなっている。
【0123】
第1中間部位12Aと第2中間部位12Bは、離間対向する見込面を備えており、各見込面には、高さ方向に亘って中間ガイドレールG3が設けてある。後述するように、中間ガイドレールG3は、第1ガイドレール8と一対の第2ガイドレール9からなる。中間ガイドレールG3は、下側ガイドレールG2の直上に位置しており、下側ガイドレールG2と中間ガイドレールG3で、幅狭の下側部位11の幅方向両端を案内するようになっている。本実施形態に係る中間ガイドレールG3の高さ寸法は、中間部位12の高さ寸法と略同じである。図示の態様では、中間ガイドレールG3の下端部位は、中間部位12の下端よりも少し下方に突出している。
【0124】
開口部全閉状態において、下側部位11は、折り畳み状態にあり、重畳した骨材2´´及びボトム部材3´は、中間ガイドレールG3間の空間に位置しており、下端(ボトム部材3´の下端)が中間部位12の下端と略同じ高さ位置にある(
図37参照)。
【0125】
開口部全閉状態において、第1中間部位12Aが中間開口の開口幅方向の第1側部位を閉鎖し、第2中間部位12Bが中間開口の開口幅方向の第2側部位を閉鎖し、中間部位の第1側部位と第2側部位の間の空間は、下側部位11の上方部位によって閉鎖されるようになっている(
図36、
図47、
図48参照)。
【0126】
[C]ガイド機構
[C―1]第1ガイドレールと第2ガイドレール
第2実施形態に係るシャッターカーテン1´の上側部位10の幅方向両端は、上側開口の幅方向両端に設けた左右の上側ガイドレールG1によって案内され、下側部位11の幅方向両端は、下側開口の幅方向両端に設けた左右の下側ガイドレールG2と、第1中間部位12A及び第2中間部位12Bに設けた左右の中間ガイドレールG3によって案内される。第2実施形態に係る上側ガイドレールG1、下側ガイドレールG2、中間ガイドレールG3は、いずれも、シャッターカーテン1´の見込幅の略中央に位置して見付方向に延びる第1ガイドレール8と、平面視において第1ガイドレール8を挟むように位置して見付方向に延びる一対の第2ガイドレール9と、からなる。
【0127】
第1ガイドレール8は、シャッターカーテン1´の見込幅の略中央に位置して、基端側が躯体Cに固定され、見付方向の先端側にガイド部を備えている。第1ガイドレール8のガイド部は、シャッターカーテン1´の見込幅の略中央に位置して見付方向に延びる第1部分80と、第1部分80の先端において見込方向に延びる第2部分81と、を備え、本実施形態では平面視T形状を備えている。第1部分80の基端側は幅広部800となっており、幅広部800の基端には固定片82が形成されている。第1ガイドレール8は、固定片82を躯体Cにボルトで固定することで躯体Cに取り付けられている。
【0128】
第2ガイドレール9は、基端側が躯体Cに固定され、見付方向の先端側部位がシャッターカーテン1´の幅方向両端部の見付面に位置して、シート4(幅広シート40、幅狭シート41)の幅方向両端部に内側から当接ないし近接するようになっている。第2ガイドレール9は、先端側の第1見付片90と、第1見付片90に対して見込方向内側に位置する、基端側の第2見付片91と、第1見付片90の基端と第2見付片91の先端との間に位置する段部92と、を備えている。第1見付片90の外面にシート4(幅広シート40、幅狭シート41)の幅方向端部が当接ないし近接するようになっている。第2見付片91の基端には、第2見付片91に対して垂直に延びる固定片93が設けてあり、第2ガイドレール9は全体として平面視略L形状となっている。一対の第2ガイドレール9が、平面視において第1ガイドレール8を挟むように位置している。
【0129】
各骨材2´、2´´のガイド受部25、ボトム部材3´の上側被ガイド部36、下側被ガイド部37、ボトム部材13の上側被ガイド部136、下側被ガイド部137の一対のガイド要素間に第1ガイドレール8の第1部分80が受け入れられており、一方の第2ガイドレール9の外側に第1シート4A´の幅方向両端部位が位置し、他方の第2ガイドレール9の外側に第2シート4B´の幅方向両端部位が位置するようになっている。第1ガイドレール8を備えた第1ガイド機構、第2ガイドレール9を備えた第2ガイド機構の詳細については、第1実施形態における記載を援用することができる。
【0130】
[C―2]下側部位のガイドレールの位置合わせ
シャッターカーテン1´の下側部位11の幅方向両端部位を案内するガイドレールは、下側のガイドレールG2と上側の中間ガイドレールG3とからなり、中間ガイドレールG3は上側部位10及び中間部位12の上下動と共に、固定ガイドレールである下側ガイドレールG2の直上に位置して上下動する可動ガイドレールである。したがって、シャッターカーテン1´の閉鎖時に、躯体に取り付けられた固定の下側ガイドレールG2の上端と、上側部位10に取り付けられた可動の中間ガイドレールG3の下端との位置合わせを行うガイド手段が設けられる。下側ガイドレールG2の上端と中間ガイドレールG3の下端が位置合わせされて下側部位11の幅方向両端部を案内する1本のガイドレールを形成した状態において、下側ガイドレールG2の第2ガイドレール9の上端96と中間ガイドレールG3の第2ガイドレール9の下端95が当接して接合面を形成するようになっている(
図47、
図58、
図59参照)。
【0131】
図54~
図59を参照しつつ、位置合わせ用のガイド手段について説明する。本実施形態において、位置合わせ用のガイド手段は、上側の中間ガイドレールG3の第1ガイドレール8の下端と、下側ガイドレールG2の第1ガイドレール8の上端とを位置合わせする第1ガイド手段と、上側の中間ガイドレールG3の一対の第2ガイドレール9の下端95と、下側ガイドレールG2の一対の第2ガイドレール9の上端96とを位置合わせする第2ガイド手段と、中間部位12の下端が当接する中間床面FL2に設けられ、中間部位12(中間ガイドレールG3が取り付けられている)の見込方向もしくは/および見付方向の位置決めを行う第3ガイド手段と、を備えている。
【0132】
本実施形態に係る第1ガイド手段は、中間ガイドレールG3の第1ガイドレール8の第1部分80の基端側の幅広部800の下端に取り付けられた第1ガイド部材17と、下側ガイドレールG2の第1ガイドレール8の第1部分80の基端側の幅広部800の上端に形成した被係止部と、を備えている。第1ガイド部材17は、第1ガイドレール8の第1部分80の下端への取付片170と、第1ガイドレール8の第1部分80の下端から拡開状に下方に延びる一対の傾斜状の第1ガイド片171と、からなる。上側の中間ガイドレールG3が、下側のガイドレールG2の上端に対して上方に離間した位置から下降すると、中間ガイドレールG3の下端から下方に突出する第1ガイド片171が、下側ガイドレールG2の第1ガイドレール8の第1部分80の幅広部800の上端の被係止部に係止して、見込方向の位置決めが行われる。本実施形態では、全閉状態(中間ガイドレールG3の第1ガイド片171が、下側ガイドレールG2の被係止部に係止した状態)において、中間ガイドレールG3の第1ガイドレール8の下端と、下側ガイドレールG2の第1ガイドレール8の上端は離間している(隙間がある)。本実施形態では、下側ガイドレールG2の第1ガイドレール8の第1部分80の幅広部800の上端には一対の傾斜面172(被係止部)が形成されており(
図56A参照)、開口部閉鎖時に中間部位12が下降する時に、第1ガイド部材17の傾斜状の一対の第1ガイド片171が傾斜面172にガイドされながら見込方向の位置決めが行われる。第1ガイド部材17は第1ガイドレール8の第1部分80の基端側の幅広部800に形成されているため、第1ガイドレール8のガイド機能に支障を与えない。図示の態様では、一対の傾斜状の第1ガイド片171は、直線状に延びているが、第1ガイド片171の形状は限定されず、例えば、拡開状に下方に延びる一対の傾斜状の湾曲片171´(
図43A)であってもよく、あるいは、各第1ガイド片171が垂直方向に対する第1角度(垂直面に対して鋭角)で傾斜する上側の傾斜部と垂直方向に対する第2角度(第1角度より垂直面に対して鈍角)で傾斜する下側の傾斜部から形成された傾斜片171´´(
図43A)でもよい。
【0133】
本実施形態に係る第2ガイド手段は、中間ガイドレールG3の第2ガイドレール9の第1見付片90の下端に取り付けられた第2ガイド部材18と、下側ガイドレールG2の第2ガイドレール9の第1見付片90に形成されたポケット部94の上端部位と、を備えている。第2ガイド部材18は、第2ガイドレール9に固定される上側の固定片180と、第2ガイドレール9の下端95から下方に突出する下側の第2ガイド片181と、からなる。第2ガイド片181は先端(下端)が先細となっている。本実施形態では、第2ガイドレール9の第1見付片90の基端側の裏面には高さ方向に延びるポケット部94が形成されており、第2ガイド部材18の固定片180は、ポケット部94に装着されて固定される。上側の中間ガイドレールG3が、下側ガイドレールG2の上端に対して上方に離間した位置から下降すると、中間ガイドレールG3の下端から下方に突出する第2ガイド片181が、下側ガイドレールG2の第2ガイドレール9の第1見付片90の基端側の裏面に形成されたポケット部に係止することで、見込方向及び見付方向の位置決めが行われる。
【0134】
本実施形態に係る第3ガイド手段は、中間部位12の下端が当接する中間床面FL2に設けられた第3ガイド部材19と、中間部位12の一対の下側見付フレーム121、下側見込フレーム122と、を備えている。第3ガイド部材19は、一対の見付面190と、見込面191と、上面192と、を備え、一対の見付面190の垂直部分の上方部位は上方に向かって互いに接近する方向に傾斜する傾斜面1900となっており、見込面191の垂直部分の上方部位は、上方に向かって他方の見込面側に傾斜する傾斜面1910となっている。
【0135】
本実施形態では、第1中間部位12Aの下端が当接する中間床面FL2に幅方向に離間して2つの第3ガイド部材19が異なる向きで設けてあり、中間ガイドレールG3に近い側の第3ガイド部材19は傾斜面1910が中間ガイドレールG3に近い側に位置する向きとなっている。第2中間部位12Bの下端が当接する中間床面FL2に幅方向に離間して2つの第3ガイド部材19が異なる向きで設けてあり、中間ガイドレールG3に近い側の第3ガイド部材19は傾斜面1910が中間ガイドレールG3に近い側に位置する向きとなっている。
【0136】
本実施形態では、中間ガイドレールG3の下端と下側ガイドレールG2の上端が一致した時に、開口幅方向に水平に平行して延びる下側の一対の下側見付フレーム121の内側見付面が第3ガイド部材19の一対の見付面190の垂直部分と近接ないし摺接するようになっており、中間部位12及び中間ガイドレールG3が、下側ガイドレールG2の上端に対して上方に離間した位置から下降すると、下側見付フレーム121の内側見付面が第3ガイド部材19の一対の見付面190の上側の傾斜面1900に案内されながら下降して、見込方向の位置決めが行われる。
【0137】
中間ガイドレールG3の下端と下側ガイドレールG2の上端が一致した時に、第1中間部位12A及び第2中間部位12Bの下側見込フレーム122の内側見込面が第3ガイド部材19の見込面191の垂直部分と近接ないし摺接するようになっており、中間部位12及び中間ガイドレールG3が、下側ガイドレールG2の上端に対して上方に離間した位置から下降すると、下側見込フレーム122の内側見込面が第3ガイド部材19の見込面191の上側の傾斜面1910に案内されながら下降して、見付方向の位置決めが行われる。
【0138】
本実施形態では、シャッターカーテン1´の閉鎖時に、第3ガイド手段、第1ガイド手段、第2ガイド手段の順で位置合わせが実行されるが、これらの順番は限定されない。また、ガイド手段は、第1ガイド手段、第2ガイド手段、第3ガイド手段のいずれか1つあるいは複数の組み合わせてであってもよい。見込方向の位置決めを行う第3ガイド手段において、中間床面FL2に見込方向に離間して設けた一対の第3ガイド部材によって、中間部位12を見込方向から挟むようにして位置決めしてもよい。
【0139】
中間床面FL2に設けた第3ガイド部材19に隣接して、マイクロスイッチが設けてあり、中間部位12の下方部位には、中間部位12の下端が、見込方向及び見付方向にガイドされながら所定の位置まで下降した時に、検知スイッチMS1がOFFとなるように作動体123が設けてある。検知スイッチMS1がOFF状態にある時には、上側部位10及び中間部位が下端まで降下しており、かつ、中間ガイドレールG3の下端と下側ガイドレールG2の上端の位置が一致していると判断できる。本実施形態では、第3ガイド部材19は、第1中間部位12Aの下方に位置する第1中間床面FL2上に2個、第2中間部位12Bの下方に位置する第2中間床面FL2上に2個、合計4個設けてあるが(
図37参照)、第1中間床面FL2上には中間ガイドレールG3に近い部位に1個、第2中間床面FL2上には中間ガイドレールG3に近い部位に1個、合計2個設けたものでもよい。あるいは、第2中間床面FL2において、
図37に示す2個の第3ガイド部材19の間に1個以上の第3ガイド部材19を設けることで、合計5個以上の第3ガイド部材19を設けてもよい。
【0140】
[D]シャッター開閉動作
本実施形態に係るシートシャッターは電動モータMによって駆動される巻取装置6によって電動開閉される。開口部を開放する際には、第1巻取装置6A、第2巻取装置6B、第3巻取装置6Cの巻取ドラム60に第1ワイヤW1、第2ワイヤW2、第3ワイヤW3を巻き取ることで、シャッターカーテン1´は、ボトム部材3´、複数本の骨材2´´、ボトム部材13、複数本の骨材2´が高さ方向に重畳しなが上昇し、第1シート4A´、第2シート4B´が第1側、第2側でそれぞれ外側へ折り畳まれた折り畳み状態となって開口部全開状態となる。本実施形態において、シャッターカーテン1´の上側部位10と下側部位11の見込寸法は略同じである。より具体的には、上側部位10の骨材2´、ボトム部材13、下側部位11の骨材2´´、ボトム部材3´の見込寸法は略同じである(
図41、
図61参照)。
【0141】
シャッターカーテン1´の上昇時には、ボトム部材(下部ボトム)3´の上端(上面301)が骨材2´´の下端部23に当接し、上下に隣り合う骨材2´´において、下側の骨材2´´の上端部22が上側の骨材2´´の下端部23に当接するようになっている。吊持ワイヤWの上動によって上動するボトム部材3´の上側フレーム30の上面301が最下位の骨材2´´の下端部23の水平面230に当接して当該骨材2´´を上動させ、当該骨材2´´の上端部22の水平面220が上側に位置する骨材2´´の下端部23の水平面230に当接して、骨材2´´を上動させる。
【0142】
上動する下側部位11の最上位の骨材2´´の上端部22が、上側部位10の下端のボトム部材(上部ボトム)13の下面1311に当接し、ボトム部材(上部ボトム)13の上端(上面1301)が骨材2´の下端部23に当接し、上下に隣り合う骨材2´において、下側の骨材2´の上端部22が上側の骨材2´の下端部23に当接するようになっている。吊持ワイヤWの上動によって上動するボトム部材13の上側フレーム130の上面1301が最下位の骨材2´の下端部23の水平面230に当接して当該骨材2´を上動させ、当該骨材2´の上端部22の水平面220が上側に位置する骨材2´の下端部23の水平面230に当接して、骨材2´を上動させる。
【0143】
ボトム部材3´と直上の骨材2´´が重畳した状態において、見込方向の両側に位置する骨材2´´の下端部23の下向き凸部の内側に位置してボトム部材3の上面301の凸部33が位置している。本実施形態に係る凸部33の高さは、下端部23の下向き凸部の高さよりも低く、下向き凸部の内側の垂直面232に離間対向する部位は下側の垂直面330と上側の傾斜面331となっている(
図34を援用)。シャッターカーテン1´の上動時(シャッターカーテン1´が引き上げられる時)に、ボトム部材3´と上側の骨材2´´が離間した状態で見込方向にズレた場合には、いずれか一方の凸部33の傾斜面331がいずれか一方の下向き凸部の内側の垂直面232と水平面230との角部に当接してズレが規制されるようになっている。ボトム部材3´と上側の骨材2´´が当接した状態で見込方向にズレた場合には、いずれか一方の凸部33の垂直面330がいずれか一方の下向き凸部の内側の垂直面232に当接してズレが規制されるようになっている。
【0144】
下側部位11の骨材2´´同士が重畳した状態において、上側の骨材2´´の下端部23の凸部の水平面230に、下側の骨材2´´の上端部22の凹部の水平面220が当接し、上側の骨材2´´の下端部23の凸部の傾斜面231に、下側の骨材2´´の上端部22の凹部の傾斜面2210が近接ないし当接し、上側の骨材2´´の下端部23の下向き凸部の内側の垂直面232が、下側の骨材2´´の上端部22の凹部の内側の凸部222の内側側面に対向し、凸部222の上端が、内側の水平面233に対向している。シャッターカーテン1の上動時(シャッターカーテン1´が引き上げられる時)に、上下の上側の骨材2´´が離間した状態で見込方向にズレた場合には、また、上下の上側の骨材2´´が当接した状態で見込方向にズレた場合には、いずれか一方の凸部の垂直面232がいずれか一方の内側凸部222に当接し、他方の傾斜面2210が傾斜面231に当接してズレが規制されるようになっている。
【0145】
ボトム部材13と直下の骨材2´´が重畳した状態において、骨材2´´の上端部22の内側の凸部222の上端と外側の凸部221の上端がボトム部材13の下面1311に当接しており、見込方向の両側に位置する骨材2´´の上端部22の内側凸部222に対向してボトム部材13の下面1311の凸部134が位置している。本実施形態に係る凸部134は、ボトム部材13の下面1311において、見付面1310から離間する側に設けてあり、見付面1310側に位置する側面は、上側の垂直面1340と、垂直面1340の下端から見付面1310から離れる方向に傾斜する下側の傾斜面1341と、から形成されている。シャッターカーテン1´の上動時(シャッターカーテン1´が引き上げられる時)に、ボトム部材13と下側の骨材2´´が離間した状態で見込方向にズレた場合には、いずれか一方の凸部134の傾斜面1341に、いずれか一方の内側の凸部222の上端が当接し、ズレが規制されるようになっている。ボトム部材13´と上側の骨材2´´が当接した状態で見込方向にズレた場合には、いずれか一方の凸部134の垂直面1340がいずれか一方の内側凸部222の見付面に当接してズレが規制されるようになっている。
【0146】
ボトム部材13と直上の骨材2´が重畳した状態において、見込方向の両側に位置する骨材2´の下端部23の下向き凸部の内側に位置してボトム部材13の上面1301の凸部133が位置している。本実施形態に係る凸部133の高さは、下端部23の下向き凸部の高さよりも低く、下向き凸部の内側の垂直面232に離間対向する部位は下側の垂直面1330と上側の傾斜面1331となっている。シャッターカーテン1´の上動時(シャッターカーテン1´が引き上げられる時)に、ボトム部材13と上側の骨材2´が離間した状態で見込方向にズレた場合には、いずれか一方の凸部133の傾斜面1331がいずれか一方の下向き凸部の内側の垂直面232と水平面230との角部に当接してズレが規制されるようになっている。ボトム部材13と上側の骨材2´が当接した状態で見込方向にズレた場合には、いずれか一方の凸部133の垂直面1330がいずれか一方の下向き凸部の内側の垂直面232に当接してズレが規制されるようになっている。
【0147】
下側部位11の骨材2´同士が重畳した状態において、上側の骨材2´の下端部23の凸部の水平面230に、下側の骨材2´の上端部22の凹部の水平面220が当接し、上側の骨材2´の下端部23の凸部の傾斜面231に、下側の骨材2´の上端部22の凹部の傾斜面2210が近接ないし当接し、上側の骨材2´の下端部23の下向き凸部の内側の垂直面232が、下側の骨材2´の上端部22の凹部の内側の凸部222の内側側面に対向し、凸部222の上端が、内側の水平面233に対向している。シャッターカーテン1´の上動時(シャッターカーテン1´が引き上げられる時)に、上下の上側の骨材2´が離間した状態で見込方向にズレた場合には、また、上下の上側の骨材2´が当接した状態で見込方向にズレた場合には、いずれか一方の凸部の垂直面232がいずれか一方の内側凸部222に当接し、他方の傾斜面2210が傾斜面231に当接してズレが規制されるようになっている。
【0148】
開口部全閉時には、伸展状態にある上側部位10が上側開口を閉鎖し、伸展状態にある下側部位11が下側開口を閉鎖し、第1中間部位12A、第2中間部位12Bと伸展状態にある下側部位11の上方部位が中間開口を閉鎖する。上側部位10の幅方向両端部は躯体に設けた上側ガイドレールG1に案内されており、下側部位11の幅方向両端部は、躯体に設けた下側ガイドレールG2と、第1中間部位12A、第2中間部位12Bに設けられた中間ガイドレールG3に案内されている。
【0149】
開口部全閉状態において、上側部位10の下端の第1中間部位12A、第2中間部位12Bの外側に位置する部位は、上側床面FL1と離間しており、上側床面FL1に設けたレールRと緩衝しないようになっている。上側部位10の下端のかかる部位には緩衝材は設けられていないが、レールRを避けるようにして緩衝材を設けてもよい。
【0150】
第1中間部位12Aの下端は緩衝片124を介して、中間床面FL2に当接しており、第1中間部位12Aの外側の見込面と中間側壁C1は離間対向している。第2中間部位12Bの下端は緩衝片124を介して、中間床面FL2に当接しており、第2中間部位12Bの外側の見込面と中間側壁C1は離間対向している。中間開口の幅方向両端部位にはガイドレールは設けらていない。
【0151】
[III]シートシャッターの動作制御
[A]第1実施形態に係るシートシャッター
第1実施形態に係るシートシャッターは、開口部全高に亘って同じ幅寸法を備えたシャッターカーテン1によって開口部を開閉する。
図63に示すように、第1実施形態に係るシートシャッターは、第1駆動装置6A´と、第2駆動装置6B´を備えており、第1駆動装置6A´で第1ワイヤW1を昇降させ、第2駆動装置6B´で第2ワイヤW2を昇降させることで、シャッターカーテン1を電動昇降させて、開口部を開閉する。第1駆動装置6A´は、第1モータM1によって駆動される第1巻取装置6Aを備え、第2駆動装置6B´は、第2モータM2によって駆動される第2巻取装置6Bを備えている。
【0152】
開口部を開放する際には、第1モータM1、第2モータM2をそれぞれ駆動させて、第1巻取装置6A、第2巻取装置6Bの巻取ドラム60に第1ワイヤW1、第2ワイヤW2をそれぞれ同時に巻き取ることで、シャッターカーテン1は、複数本の骨材2、ボトム部材3が高さ方向に重畳しながら上昇し、シート4A、4Bが第1側、第2側でそれぞれ外側へ折り畳まれた折り畳み状態となって開口部全開状態となる(
図2、
図6、
図7参照)。
【0153】
開口部を閉鎖する際には、第1モータM1、第2モータM2をそれぞれ駆動させて、第1巻取装置6A、第2巻取装置6Bの巻取ドラム60から第1ワイヤW1、第2ワイヤW2をそれぞれ同時に繰り出すことで、シャッターカーテン1は、骨材2、ボトム部材3が高さ方向に離間しながら下降し、シート4A、4Bが高さ方向に垂直に延びた伸展状態となり、ボトム部材3の下端の緩衝部材34が着床することで開口部全閉状態となる(
図1、
図4、
図5参照)。
【0154】
第1駆動装置6A´は、第1エンコーダENC1を備えており、第1エンコーダENC1によって、第1駆動装置6A´の所定の回転部の回転数をパルス数としてカウントすることで、パルス数によって第1ワイヤW1の引き出し量が決定され、第1ワイヤW1が取り付けられた部位におけるシャッターカーテン1の位置(開口部における高さ位置)を検出する。第1エンコーダENC1によって、第1ワイヤW1が取り付けられた部位におけるシャッターカーテン1の位置(開口部における高さ位置)の上限位置、下限位置を検出することができる。本実施形態では、シャッターカーテン1の下限位置(シャッターカーテン1の全閉位置)に対応するパルス数を0として、パルス数によって第1駆動装置6A´に対応するシャッターカーテン1の位置が検出される。
【0155】
第2駆動装置6B´は、第2エンコーダENC2を備えており、第2エンコーダENC2によって、第2駆動装置6B´の所定の回転部の回転数をパルス数としてカウントすることで、パルス数によって第2ワイヤW2の引き出し量が決定され、第2ワイヤW2が取り付けられた部位におけるシャッターカーテン1の位置(開口部における高さ位置)を検出する。第2エンコーダENC2によって、第2ワイヤW2が取り付けられた部位におけるシャッターカーテン1の位置(開口部における高さ位置)の上限位置、下限位置を検出することができる。本実施形態では、シャッターカーテン1の下限位置(シャッターカーテン1の全閉位置)に対応するパルス数を0として、パルス数によって第2駆動装置6B´に対応するシャッターカーテン1の位置が検出される。
【0156】
本実施形態において、第1駆動装置6A´、第2駆動装置6B´はそれぞれインバータ1、インバータ2を備えており、第1エンコーダENC1、第2エンコーダENC2でそれぞれ検出されたシャッターカーテン1の位置に対応して、所定の設定にしたがって、第1モータM1、第2モータM2により得られる速度を制御し、シャッターカーテン1の昇降速度をシャッターカーテン1の高さ位置によって変化させることが可能となっている。
【0157】
第1実施形態に係るシートシャッターは、第1駆動装置6A´によって昇降される第1ワイヤW1に対応するシャッターカーテン1に対応して上限リミットスイッチLSU1、下限リミットスイッチLSD1が設けてあり、第2駆動装置6B´によって昇降される第2ワイヤW2に対応するシャッターカーテン1に対応して上限リミットスイッチLSU2、下限リミットスイッチLSD2が設けてある。上限リミットスイッチLSU1、下限リミットスイッチLSD1、限リミットスイッチLSU2、下限リミットスイッチLSD2は、機械的にシャッターカーテン1の位置を検知する機械的検知手段である。
【0158】
第1実施形態に係るシートシャッターは、第1駆動装置6A´によって昇降される第1ワイヤW1に対応するシャッターカーテン1に対応して上限リミットスイッチLSU1よりも上方の位置で作動する第1エマーゼンシースイッチEMS1が設けてあり、第2駆動装置6B´によって昇降される第2ワイヤW2に対応するシャッターカーテン1に対応して上限リミットスイッチLSU2よりも上方の位置で作動する第2エマーゼンシースイッチEMS2が設けてある。
【0159】
第1実施形態に係るシートシャッターは、左右のガイドレールGの下方の所定高さ位置において、光電センサOSが設けてあり、開口幅方向に延びる光ビームが遮られた時に開口部に位置する障害物(人を含む)を検知するようになっている。光電センサOSが障害物を検知した時には、シャッターカーテン1の下降動作が停止される。
【0160】
図1~
図3、
図26に示すように、2本の第1ワイヤW1は、開口部上方で第1プーリセットのそれぞれの第1プーリ5Aに巻き掛けされて、開口部中央へ向かって延び、第1巻取装置6Aに連結されており、第1巻取装置6Aに巻取可能となっている。第1プーリ5Aには、第1ワイヤ弛み検知手段WD1が設けてある。第1ワイヤ弛み検知手段WD1が第1ワイヤW1の弛みを検知した時には、シャッターカーテン1の昇降動作が停止される。
【0161】
図1~
図3に示すように、2本の第2ワイヤW2は、開口部上方で第2プーリセットのそれぞれの第2プーリ5Bに巻き掛けされて、開口部中央へ向かって延び、第2巻取装置6Bに連結されており、第2巻取装置6Bに巻取可能となっている。第2プーリ5Bには、第2ワイヤ弛み検知手段WD2が設けてある。第2ワイヤ弛み検知手段WD2が第2ワイヤW2の弛みを検知した時には、シャッターカーテン1の昇降動作が停止される。
【0162】
本実施形態に係るシートシャッターは、開口部全閉状態におけるシャッターカーテン1の持ち上がりを防止するボトムロック機構を備えている。ボトムロック機構のロック装置15は、ロック装置15がロック状態にあることを検知する検知スイッチMSを備えている。係止部150がロック姿勢にある時、すなわち、ロック装置15がロック状態にある時には、検知スイッチMSがOFF状態にあり、検知スイッチMSがOFF状態にある時には、シャッターカーテン1の電動開閉が無効化されるようになっている。
【0163】
第1駆動装置6A´、第2駆動装置6B´は、操作部から連動操作によって作動して、シャッターカーテン1を動作させる。本実施形態に係るシートシャッターの運転モードには、連動モードと単動モードがあり、通常の開閉は連動モードで行われる。本実施形態に係る操作部は、連動操作部(
図73参照)と、単動操作部(
図74参照、
図74は第2実施形態用の単動操作部である)と、を備えており、モード切替スイッチ(
図74参照)によって、連動モードと、単動モードが切替可能となっている。操作部は操作し易いように床面に設置された操作ボックスに設けてあるが、本実施形態では、開口部上方にはメンテナンス用操作部が設けてある。操作部の詳細については後述する。
【0164】
図64に示すように、シートシャッターの開閉動作は、制御部CUによって制御される。制御部CUはコンピュータから構成されており、プロセッサ、メモリ、入力部、出力部を備えている。メモリには、所定の入力に応じて所定の制御を実行するプログラムが格納されている。通常時の運転モードは連動モードであり、連動操作部からの開放信号、閉鎖信号、停止信号の入力に応じて、第1駆動装置6A´(第1モータM1)、第2駆動装置6B´(第2モータM2)が同時に駆動されて、シャッターカーテン1が開閉動作する。制御部CUによる動作制御の詳細については後述する。
【0165】
[B]第2実施形態に係るシートシャッター
第2実施形態に係るシャッターカーテン1´は、幅広の上側部位10と、幅狭の下側部位11と、からなる。第2実施形態のより具体的な一態様では、
図36、
図37に示すように、シャッターカーテン1´は、幅広の上側部位10と、幅狭の下側部位11と、上側部位10の下方に位置し、下側部位11の上方部位と同じ高さに位置する中間部位12と、からなるが、
図67に示す態様は、第2実施形態に係るシャッターカーテン1´を一般化して示しており、中間部位12を省略している点に留意されたい。また、第2実施形態に係る以下の説明は、中間部位12を備えたシャッターカーテン1´にも適用し得ることが当業者に理解される。
【0166】
図67に示すように、第2実施形態に係るシートシャッターは、第1駆動装置6A´と、第2駆動装置6B´と、第3駆動装置6C´と、を備えており、第1駆動装置6A´で第1ワイヤW1を昇降させ、第2駆動装置6B´で第2ワイヤW2を昇降させることで、シャッターカーテン1´の下側部位11を電動昇降させ、第1駆動装置6A´で第1ワイヤW1を昇降させ、第2駆動装置6B´で第2ワイヤW2を昇降させ、第3駆動装置6C´で第3ワイヤW3を昇降させることで、シャッターカーテン1´の上側部位10及び中間部位12を昇降させて、開口部を開閉する。第1駆動装置6A´は、第1モータM1によって駆動される第1巻取装置6Aを備え、第2駆動装置6B´は、第2モータM2によって駆動される第2巻取装置6Bを備え、第3駆動装置6C´は、第3モータM3によって駆動される第3巻取装置6Cを備えている。
【0167】
全閉状態から開口部を開放する際には、連動操作部から開放スイッチSUを押すことで、第1モータM1、第2モータM2をそれぞれ同時に駆動させて、第1巻取装置6A、第2巻取装置6Bの巻取ドラム60に第1ワイヤW1、第2ワイヤW2をそれぞれ同時に巻き取ることで、シャッターカーテン1´の下側部位11は、複数本の骨材2´´、ボトム部材3´が高さ方向に重畳しながら中間位置まで上昇し、シート4A´、4B´(下側部位11)が第1側、第2側でそれぞれ外側へ折り畳まれた折り畳み状態となる。本実施形態では、シャッターカーテン1´が中間位置まで上昇した時に、シャッターカーテン1´の上昇が停止するようになっている。中間位置において、連動操作部から開放スイッチSUを押すことで、第1モータM1、第2モータM2、第3モータM3をそれぞれ同時に駆動させて、第1巻取装置6A、第2巻取装置6B、第3巻取装置6Cの巻取ドラム60に第1ワイヤW1、第2ワイヤW2、第3ワイヤW3をそれぞれ同時に巻き取ることで、シャッターカーテン1´の上側部位10(及び中間部位12)は、複数本の骨材2´、ボトム部材13が高さ方向に重畳しながら上昇し、シート4A´、4B´(上側部位10)が第1側、第2側でそれぞれ外側へ折り畳まれた折り畳み状態となり、開口部全開状態となる(
図37参照)。
【0168】
全開状態から開口部を閉鎖する際には、連動操作部から閉鎖スイッチSDを押すことで、第1モータM1、第2モータM2、第3モータM3をそれぞれ同時に駆動させて、第1巻取装置6A、第2巻取装置6B、第3巻取装置6Cの巻取ドラム60から第1ワイヤW1、第2ワイヤW2、第3ワイヤW3をそれぞれ同時に繰り出すことで、シャッターカーテン1´の上側部位10(及び中間部位12)は、骨材2´、ボトム部材13が高さ方向に離間しながら中間位置まで下降し、シート4A´、4B´(上側部位10)が高さ方向に垂直に延びた伸展状態となる。本実施形態では、シャッターカーテン1´が中間位置まで下降した時に、シャッターカーテン1´の下降が停止するようになっている。中間位置において、連動操作部から閉鎖スイッチSDを押すことで、第1モータM1、第2モータM2をそれぞれ同時に駆動させて、第1巻取装置6A、第2巻取装置6Bの巻取ドラム60から第1ワイヤW1、第2ワイヤW2をそれぞれ繰り出すことで、シャッターカーテン1´の下側部位11は、骨材2´´、ボトム部材3´が高さ方向に離間しながら下降し、シート4A、4B(下側部位11)が高さ方向に垂直に延びた伸展状態となり、ボトム部材3の下端の緩衝部材34が着床することで開口部全閉状態となる(
図36参照)。
【0169】
第1駆動装置6A´は、第1エンコーダENC1を備えており、第1エンコーダENC1によって、第1駆動装置6A´の所定の回転部の回転数をパルス数としてカウントすることで、パルス数によって第1ワイヤW1の引き出し量が決定され、第1ワイヤW1が取り付けられた部位におけるシャッターカーテン1´の位置(開口部における高さ位置)を検出する。第1エンコーダENC1によって、第1ワイヤW1が取り付けられた部位におけるシャッターカーテン1´の位置(開口部における高さ位置)の上限位置、下限位置を検出することができる。本実施形態では、シャッターカーテン1´の下限位置(シャッターカーテン1の全閉位置)に対応するパルス数を0として、パルス数によって第1駆動装置6A´に対応するシャッターカーテン1´の位置が検出される。
【0170】
第2駆動装置6B´は、第2エンコーダENC2を備えており、第2エンコーダENC2によって、第2駆動装置6B´の所定の回転部の回転数をパルス数としてカウントすることで、パルス数によって第2ワイヤW2の引き出し量が決定され、第2ワイヤW2が取り付けられた部位におけるシャッターカーテン1´の位置(開口部における高さ位置)を検出する。第2エンコーダENC2によって、第2ワイヤW2が取り付けられた部位におけるシャッターカーテン1´の位置(開口部における高さ位置)の上限位置、下限位置を検出することができる。本実施形態では、シャッターカーテン1の下限位置(シャッターカーテン1´の全閉位置)に対応するパルス数を0として、パルス数によって第2駆動装置6B´に対応するシャッターカーテン1´の位置が検出される。
【0171】
第3駆動装置6C´は、第3エンコーダENC3を備えており、第3エンコーダENC3によって、第3駆動装置6C´の所定の回転部の回転数をパルス数としてカウントすることで、パルス数によって第3ワイヤW3の引き出し量が決定され、第3ワイヤW3が取り付けられた部位におけるシャッターカーテン1´の上側部位10の位置(開口部における高さ位置)を検出する。第3エンコーダENC3によって、第3ワイヤW3が取り付けられた部位におけるシャッターカーテン1´の上側部位10の位置(開口部における高さ位置)の上限位置、下限位置(中間位置)を検出することができる。本実施形態では、中間位置に対応する第3エンコーダENC3のパルス数は、中間位置に対応する第1エンコーダENC1、第2エンコーダENC2のパルス数と一致するように設定されており、パルス数によって第3駆動装置6C´に対応するシャッターカーテン1´(上側部位11)の位置が検出される。
【0172】
本実施形態において、第1駆動装置6A´、第2駆動装置6B´、第3駆動装置6C´はそれぞれインバータ1、インバータ2、インバータ3を備えており、第1エンコーダENC1、第2エンコーダENC2、第3エンコーダENC3でそれぞれ検出されたシャッターカーテン1´の位置に対応して、所定の設定にしたがって、第1モータM1、第2モータM2、第3モータM3により得られる速度を制御し、シャッターカーテン1´の昇降速度をシャッターカーテン1´の高さ位置によって変化させることが可能となっている。
【0173】
第2実施形態に係るシートシャッターは、第1駆動装置6A´によって昇降される第1ワイヤW1に対応するシャッターカーテン1に対応して上限リミットスイッチLSU1、下限リミットスイッチLSD1が設けてあり、第2駆動装置6B´によって昇降される第2ワイヤW2に対応するシャッターカーテン1に対応して上限リミットスイッチLSU2、下限リミットスイッチLSD2が設けてあり、第3駆動装置6C´によって昇降される第3ワイヤW3に対応するシャッターカーテン1´に対応して上限リミットスイッチLSU3が設けてある。上限リミットスイッチLSU1、下限リミットスイッチLSD1、上限リミットスイッチLSU2、下限リミットスイッチLSD2、上限リミットスイッチLSU3は、機械的にシャッターカーテン1の位置を検知する機械的検知手段である。
【0174】
第2実施形態に係るシートシャッターは、シャッターカーテン1´が中間部位まで降下した時に、上側部位10(中間部位12)の下端が中間床面に着床したことを検知する中間ボトムスイッチを備えている。中間ボトムスイッチは、開口幅方向において、第1駆動装置6A´、第2駆動装置6B´、第3駆動装置6C´によって昇降される第1ワイヤW1、第2ワイヤW2、第3ワイヤW3に対応するシャッターカーテンの部位に位置して設けられた第1中間ボトムスイッチBS1、第2中間ボトムスイッチBS2、第3中間ボトムスイッチBS3と、からなる(
図67参照)。中間ボトムスイッチの構成については、
図59に示す検知スイッチMS1及び作動体123を参照することができる。
【0175】
第2実施形態に係るシートシャッターは、第1駆動装置6A´によって昇降される第1ワイヤW1に対応するシャッターカーテン1に対応して上限リミットスイッチLSU1よりも上方の位置で作動する第1エマーゼンシースイッチEMS1が設けてあり、第2駆動装置6B´によって昇降される第2ワイヤW2に対応するシャッターカーテン1に対応して上限リミットスイッチLSU2よりも上方の位置で作動する第2エマーゼンシースイッチEMS2が設けてあり、第3駆動装置6C´によって昇降される第3ワイヤW3に対応するシャッターカーテン1´に対応して上限リミットスイッチLSU3よりも上方の位置で作動する第3エマーゼンシースイッチEMS3が設けてある。
【0176】
第2実施形態に係るシートシャッターは、左右のガイドレールG2の下方の所定高さ位置において、光電センサOSが設けてあり、開口幅方向に延びる光ビームが遮られた時に開口部に位置する障害物(人を含む)を検知するようになっている。光電センサOSが障害物を検知した時には、シャッターカーテン1´の下降動作が停止される。
【0177】
図36、
図38、
図39に示すように、2本の第1ワイヤW1は、開口部上方で第1プーリセットのそれぞれの第1プーリ5Aに巻き掛けされて、開口部上方で水平状に延び、第1巻取装置6Aに連結されており、第1巻取装置6Aに巻取可能となっている。第1プーリ5Aには、第1ワイヤ弛み検知手段WD1が設けてある。第1ワイヤ弛み検知手段WD1が第1ワイヤW1の弛みを検知した時には、シャッターカーテン1の昇降動作が停止される。
【0178】
図36に示すように、2本の第2ワイヤW2は、開口部上方で第2プーリセットのそれぞれの第2プーリ5Bに巻き掛けされて、開口部上方で水平状に延び、第2巻取装置6Bに連結されており、第2巻取装置6Bに巻取可能となっている。第2プーリ5Bには、第2ワイヤ弛み検知手段WD2が設けてある。第2ワイヤ弛み検知手段WD2が第2ワイヤW2の弛みを検知した時には、シャッターカーテン1の昇降動作が停止される。
【0179】
図36に示すように、2本の第3ワイヤW3は、開口部上方で第3プーリセットのそれぞれの第3プーリ5Cに巻き掛けされて、開口部上方で水平状に延び、第3巻取装置6Cに連結されており、第3巻取装置6Cに巻取可能となっている。第3プーリ5Cには、第3ワイヤ弛み検知手段WD3が設けてある。第3ワイヤ弛み検知手段WD3が第3ワイヤW3の弛みを検知した時には、シャッターカーテン1´の昇降動作が停止される。
【0180】
本実施形態に係るシートシャッターは、開口部全閉状態におけるシャッターカーテン1´の持ち上がりを防止するボトムロック機構を備えている。ボトムロック機構のロック装置15は、ロック装置15がロック状態にあることを検知する検知スイッチMSを備えている。係止部150がロック姿勢にある時、すなわち、ロック装置15がロック状態にある時には、検知スイッチMSがOFF状態にあり、検知スイッチMSがOFF状態にある時には、シャッターカーテン1´の電動開閉が無効化されるようになっている。
【0181】
第1駆動装置6A´、第2駆動装置6B´、第3駆動装置6C´は、操作部から操作によって作動して、シャッターカーテン1を動作させる。本実施形態において、シャッター装置の運転モードには、連動モードと単動モードがあり、通常の開閉は連動モードで行われる。本実施形態に係る操作部は、連動操作部(
図73参照)と、単動操作部(
図74参照)と、を備えており、モード切替スイッチ(
図74参照)によって、連動モードと、単動モードが切替可能となっている。操作部は操作し易いように床面に設置された操作ボックスに設けてあるが、本実施形態では、開口部上方にはメンテナンス用操作部が設けてある。操作部の詳細については後述する。
【0182】
図68に示すように、シートシャッターの開閉動作は、制御部CUによって制御される。制御部CUはコンピュータから構成されており、プロセッサ、メモリ、入力部、出力部を備えている。メモリには、所定の入力に応じて所定の制御を実行するプログラムが格納されている。通常時の運転モードは連動モードであり、連動操作部からの開放信号、閉鎖信号、停止信号の入力に応じて、第1駆動装置6A´(第1モータM1)、第2駆動装置6B´(第2モータM2)、あるいは、第1駆動装置6A´(第1モータM1)、第2駆動装置6B´(第2モータM2)、第3駆動装置6C´(第3モータM3)が同時に駆動されて、シャッターカーテン1´が開閉動作する。制御部CUによる動作制御の詳細については後述する。
【0183】
[C]操作部
操作部について詳細に説明する。
図63、
図67に示すように、床面には、開口部の近傍に位置して操作部CPを構成する操作ボックスが設けてある。操作ボックスには操作盤ないし操作パネルが設けてあり、操作パネルには、連動操作部(
図73)、モード切替スイッチ及び単動操作部(
図74)、運転状況を表示する複数のステータスランプを備えた制御パネル(
図75)が設けてある。また、操作パネルには、さらに、電源がONであることを示す表示灯(図示せず)、運転モードが「連動モード」、「単動モード」にあるのかを示す表示灯(図示せず)が設けてある。本実施形態では、開口部の上方に位置して、メンテナンス用操作部CP´が設けてある。操作部とメンテナンス用操作部は、メンテナンスモードの選択が操作部においてのみ可能となっていることを除いて、実質的に同じ機能(スイッチ)を備えている。
【0184】
図73に示すように、本実施形態に係る連動操作部は、共通の開放スイッチSUと、閉鎖スイッチSDと、停止スイッチSSを備えている。通常時には、連動モードが選択されており、連動モードでは、第1実施形態のシャッターカーテン1の昇降時、及び、第2実施形態のシャッターカーテン1´の下側部分11の昇降時において、第1駆動装置6A´と第2駆動装置6B´が、連動操作部からの操作で同時に作動するようになっており、第2実施形態のシャッターカーテン1´の上側部分10(及び中間部分12)の昇降時において、第1駆動装置6A´と第2駆動装置6B´と第3駆動装置6C´が、連動操作部からの操作で同時に作動するようになっている。
【0185】
第1実施形態において、開放スイッチSUが押されると、第1駆動装置6A´と第2駆動装置6B´が同時に同じ速度で動作して、第1ワイヤW1、第2ワイヤW2を同じ速度で同時に巻き取って上昇させることで、シャッターカーテン1が上昇して開口部を開放する。閉鎖スイッチSDが押されると、第1駆動装置6A´と第2駆動装置6B´が同時に同じ速度で動作して、第1ワイヤW1、第2ワイヤW2を同じ速度で同時に繰り出して下降させることで、シャッターカーテン1が下降して開口部を閉鎖する。停止スイッチSSが押されると、動作中の第1駆動装置6A´と第2駆動装置6B´が同時に停止して、第1ワイヤW1、第2ワイヤW2の昇降が停止し、昇降中のシャッターカーテン1が停止する。
【0186】
第2実施形態に係るシャッターカーテン1´の全閉状態において、連動操作部の開放スイッチSUが押されると、第1駆動装置6A´と第2駆動装置6B´が同時に同じ速度で動作して、第1ワイヤW1、第2ワイヤW2を同じ速度で同時に上昇させることで、シャッターカーテン1´が中間位置まで上昇して開口部の下側部位を開放する。本実施形態では、上昇中のシャッターカーテン1´は中間位置で停止するようになっている。再度、連動操作部の開放スイッチSUが押されると、第1駆動装置6A´と第2駆動装置6B´と第3駆動装置6C´が同時に同じ速度で動作することで、第1ワイヤW1、第2ワイヤW2、第3ワイヤW3を同じ速度で同時に上昇させることで、シャッターカーテン1´が上昇して開口部を開放する。
【0187】
第2実施形態に係るシャッターカーテン1´の全開状態において、連動操作部の閉鎖スイッチSDが押されると、第1駆動装置6A´と第2駆動装置6B´と第3駆動装置6C´が同時に同じ速度で動作して、第1ワイヤW1、第2ワイヤW2、第3ワイヤW3を同じ速度で同時に下降させることで、シャッターカーテン1が中間位置まで下降する。本実施形態では、下降中のシャッターカーテン1´は中間位置で停止するようになっている。再度、連動操作部の閉鎖スイッチSDが押されると、第1駆動装置6A´と第2駆動装置6B´が同時に同じ速度で動作することで、第1ワイヤW1、第2ワイヤW2を同じ速度で同時に下降させることで、シャッターカーテン1´が下降して開口部を閉鎖する。
【0188】
停止スイッチが押されると、動作中の第1駆動装置6A´と第2駆動装置6B´が同時に停止して、第1ワイヤW1、第2ワイヤW2の昇降が停止し、昇降中のシャッターカーテン1が停止する。あるいは、動作中の第1駆動装置6A´と第2駆動装置6B´と第3駆動装置6C´が同時に停止して、第1ワイヤW1、第2ワイヤW2、第3ワイヤW3の昇降が停止し、昇降中のシャッターカーテン1が停止する。
【0189】
図73に示すように、連動操作部は、非常停止スイッチESSを備えている。連動操作部において、操作パネルに設けた開放スイッチSU、停止スイッチSS、閉鎖スイッチSDは、蓋体(図示せず)に覆われており、蓋体を開放することで操作可能となっている。非常停止スイッチESSは、蓋体の側方に位置しており、蓋体の開閉にかかわらず、常時操作可能な状態にある。非常停止スイッチESSが押されると、シャッター装置への電源供給が無効化ないし遮断され、シャッター装置の全ての動作が停止するようになっている。、電源がONであることを示す表示灯は消灯する。
【0190】
図74に単動操作部を示す。単動操作部の操作パネルには、単動操作部の各スイッチに隣接して、運転モード切替スイッチが設けてある。運転モード切替スイッチは、連動モード、単動モード、メンテナンスモードの3つのモードが選択可能となっており、通常時には、連動モードが選択されている。メンテナンス用操作部CP´においては、運転モード切替スイッチは、連動モードと単動モードの選択のみが可能となっている。すなわち、メンテナンス用操作部CP´における操作は、操作部CPにおいて、運転モードがメンテナンスモードとして選択された場合にのみ可能となっている。
【0191】
図74は、第2実施形態に係る単動操作部を示しており、第1駆動装置6A´(第1モータM1)に対応して、上昇(押切)ボタン、下降(押切)ボタン、単独運転速度選択ボタンが設けてあり、第1駆動装置6A´(第1モータM1)に対応して、上昇(押切)ボタン、下降(押切)ボタン、単独運転速度選択ボタンが設けてあり、第1駆動装置6B´(第2モータM2)に対応して、上昇(押切)ボタン、下降(押切)ボタン、単独運転速度選択ボタンが設けてあり、第1駆動装置6C´(第3モータM3)に対応して、上昇(押切)ボタン、下降(押切)ボタン、単独運転速度選択ボタンが設けてある。単動モードが選択されると、第1駆動装置6A´、第2駆動装置6B´、第3駆動装置6C´に対応する個別のスイッチからの操作によって、第1駆動装置6A´、第2駆動装置6B´、第3駆動装置6C´を独立して個別に駆動可能となる。単動モードでは、光電センサOS、各エマーゼンシースイッチEMS1、EMS2、EMS3、各ワイヤ弛み検知手段WD1、WD2、WD3からの入力の有無にかかわらず、第1駆動装置6A´、第2駆動装置6B´、第3駆動装置6C´を個別に駆動可能となっている。単動操作部は、典型的には、シャッターカーテン1´の幅方向の高さ位置調整に用いられるが、単動モード下でシャッターカーテン1´を昇降させたい場合には、例えば、高速を選択し、複数の開放スイッチ、あるいは、複数の閉鎖スイッチを同時に長押しすることで、シャッターカーテン1´を昇降させることができる。
【0192】
第1実施形態に係る単動操作部は、
図74において、第1駆動装置6C´(第3モータM3)に対応する上昇(押切)ボタン、下降(押切)ボタン、単独運転速度選択ボタンが無い態様であり、単動モードが選択されると、第1駆動装置6A´、第2駆動装置6B´に対応する個別のスイッチからの操作によって、第1駆動装置6A´、第2駆動装置6B´を独立して個別に駆動可能となる。
【0193】
図75は、第2実施形態に係るシャッター装置の状態を示す複数のステータスランプを示している。3つのインバータ異常ランプは、各インバータ1、2、3の異常時(例えば、過電流や異常発熱)に点灯するランプである。3つ巻き過ぎ防止ランプは、各エマーゼンシースイッチEMS1、EMS2、EMS3が作動した時に点灯するランプである。3つのエンコーダランプは、各エンコーダENC1、ENC2、ENC3に対応しており、位置比較部PCUによってパルス数の差が閾値を超えた時に、最も低い位置に対応するパルス数を出力しているエンコーダに対応するランプが点灯するようになっている。3つのワイヤ異常ランプは、各ワイヤ弛み検知手段WD1、WD2、WD3に対応しており、ワイヤ弛み装置が作動した時に点灯するようになっている。3つの上限LSランプは、各上限リミットスイッチLSU1、LSU2、LSU3に対応しており、上限リミットスイッチの検知時に点灯するようになっている。2つの下限LSランプは、各下限リミットスイッチLSD1、LSD2に対応しており、下限リミットスイッチの検知時に点灯するようになっている。3つの中間BSランプは、各中間ボトムスイッチBS1、BS2、BS3に対応しており、各中間ボトムスイッチの検知時に点灯するようになっている。3つの上昇中ランプは、各駆動装置によって各ワイヤが巻き取られていることを点灯で示すようになっている。3つの下降中ランプは、各駆動装置によって各ワイヤが繰り出されていることを点灯で示すようになっている。光電センサランプは、光電センサの検知時に点灯するようになっている。メンテナンスランプは、メンテナンスモードが選択されている時に点灯するようになっている。インターロックランプは、開口部で作業するクレーンが所定の位置にある時に点灯するようになっている。2つのボトムロックランプは、開口部下端の幅方向両端のそれぞれのボトムロック装置15に対応しており、ロック時に点灯するようになっている。
図75に示すランプは例示であり、他の状態を示すランプを設けてもよい。また、ランプの点灯、消灯の条件は、ランプによっては逆にし得ることが当業者に理解される。
図75は、第2実施形態に係るシャッター装置の状態を示す複数のステータスランプを示しているが、
図75において、全ての中間BSランプ、3つ目の各ランプを取り除くことで、第1実施形態に係るシャッター装置の状態を示す複数のステータスランプが得られることが当業者に理解される。
【0194】
[D]制御部
[D-1]第1実施形態に係る制御部
図64に示すように、シートシャッターの開閉動作は、制御部CUによって制御される。制御部CUはコンピュータから構成されており、プロセッサ、メモリ、入力部、出力部を備えている。メモリには、所定の入力に応じて所定の制御を実行するプログラムが格納されている。通常時には、運転モード切替スイッチは連動モードを選択しており、連動操作部からの開放信号、閉鎖信号、停止信号の入力に応じて、第1駆動装置6A´(第1モータM1)、第2駆動装置6B´(第2モータM2)が同時に駆動されて、シャッターカーテン1が開閉動作する。シャッターカーテン1の昇降時に、第1駆動装置6A´(第1モータM1)に対応するシャッターカーテンの位置は第1エンコーダENC1によって取得され、第2駆動装置6B´(第2モータM2)に対応するシャッターカーテンの位置は第2エンコーダENC2によって取得される。
【0195】
第1エンコーダENC1によって検出されたシャッターカーテン1の位置に応じて、所定のプログラムにしたがって、インバータ1によって第1モータM1の回転数が制御され、第2エンコーダENC2によって検出されたシャッターカーテン1の位置に応じて、所定のプログラムにしたがって、インバータ2によって第2モータM2の回転数が制御される。なお、いずれかのインバータの異常が検知された場合には、全ての駆動装置の駆動が停止する。
【0196】
制御部CUは、位置比較部PCUを備えており、位置比較部PCUには、第1エンコーダENC1のパルスの第1パルス数と第2エンコーダENC2のパルスの第2パルス数が入力される。位置比較部PCUには、第1パルス数と第2パルス数の差が算出され、パルス数の差が位置比較部PCUに格納されている閾値と比較され、差が閾値よりも小さい時には、正常であると判定され、差が閾値よりも大きい時には異常であると判定され、異常判定となった場合には、所定の制御が行われる。本実施形態では、異常判定となった場合には、第1駆動装置6A´(第1モータM1)、第2駆動装置6B´(第2モータM2)の駆動が停止され、シャッターカーテン1の昇降動作が停止する。モード切替スイッチによって、運転モードを単動モードに切り替え、単動操作部からの入力によって、第1駆動装置6A´(第1モータM1)、第2駆動装置6B´(第2モータM2)を独立して操作することで、パルス数の差を解消するようになっている。
【0197】
位置比較部PCUの判定結果が正常の場合には、シャッターカーテン1は上昇動作ないし下降動作を継続する。上昇動作時に、第1上限リミットスイッチLSU1の検知によって、第1駆動装置6A´(第1モータM1)の駆動が停止し、第2上限リミットスイッチLSU2の検知によって、第2駆動装置6B´(第1モータM1)の駆動が停止する。
【0198】
シャッターカーテン1の上昇時にシャッターカーテン1の位置は、第1エンコーダENC1、第2エンコーダENC2によって監視されている。シャッターカーテン1の第1駆動装置6A´(第1モータM1)に対応する部位が第1上限リミットスイッチLSU1の検知位置を超えて上昇した時には、予め設定した第1エンコーダENC1のパルス数に応じて第1駆動装置6A´(第1モータM1)を停止させる。シャッターカーテン1の第2駆動装置6B´(第2モータM2)に対応する部位が第2上限リミットスイッチLSU2の検知位置を超えて上昇した時には、予め設定した第2エンコーダENC2のパルス数に応じて第2駆動装置6B´(第2モータM2)を停止させる。
【0199】
シャッターカーテン1の第1駆動装置6A´(第1モータM1)に対応する部位が第1エンコーダENC1のパルス数によって設定された上限位置よりも上方に上昇した時には、第1エマーゼンシースイッチEMS1が作動し、第1駆動装置6A´(第1モータM1)、及び、駆動中の場合は第2駆動装置6B´(第2モータM2)を停止させる。シャッターカーテン1の第2駆動装置6B´(第2モータM2)に対応する部位が第2エンコーダENC2のパルス数によって設定された上限位置よりも上方に上昇した時には、第2エマーゼンシースイッチEMS2が作動し、第2駆動装置6B´(第2モータM2)、及び、駆動中の場合は第1駆動装置6A´(第1モータM1)を停止させる。
【0200】
下降動作時に、第1下限リミットスイッチLSD1の検知によって、第1駆動装置6A´(第1モータM1)に対応する第1ワイヤ弛み検知手段WD1が無効化され、第2下限リミットスイッチLSD2の検知によって、第2駆動装置6B´(第1モータM1)に対応する第2ワイヤ弛み検知手段WD2が無効化される。シャッターカーテン1の下降時にシャッターカーテン1の位置は、第1エンコーダENC1、第2エンコーダENC2によって監視されており、第1エンコーダENC1に基づく下限位置、第2エンコーダENC2に基づく下限位置は、それぞれ、第1下限リミットスイッチLSD1の下限位置、第2下限リミットスイッチLSD2の下限位置よりも下方に位置している。第1エンコーダENC1による下限位置の検出によって、第1駆動装置6A´(第1モータM1)の駆動が停止し、第2エンコーダENC2による下限位置の検出によって、第2駆動装置6B´(第1モータM1)の駆動が停止する。シャッターカーテン1の下限停止位置において、第1ワイヤ弛み検知手段WD1、第2ワイヤ弛み検知手段WD2が無効化されているので、全閉姿勢において、第1ワイヤW1、第2ワイヤW2を幾分弛んだ状態とすることが許容される。こうすることで、全閉姿勢において第1ワイヤW1、第2ワイヤW2が張った状態となることを回避し、全閉姿勢において強風が吹いてシャッターカーテン1が揺れても第1ワイヤW1、第2ワイヤW2に大きな張力が掛かることがなく、第1ワイヤW1、第2ワイヤW2の耐久性が向上する。
【0201】
シャッターカーテン1の下降中に、光電センサOSが障害物を検知した時には、シャッターカーテン1´の昇降動作が停止される。1つの態様では、光電センサOSの検知後に、障害物が取り除かれた場合には、連動操作部からの操作が可能である。第1ワイヤ弛み検知手段WD1が第1ワイヤW1の弛みを検知した時、あるいは、第2ワイヤ弛み検知手段WD2が第2ワイヤW2の弛みを検知した時には、シャッターカーテン1の昇降動作が停止される。1つの態様では、第1ワイヤ弛み検知手段WD1、第2ワイヤ弛み検知手段WD2の検知後に、連動操作部から操作が無効化され、単動操作部からの操作でシャッターカーテン1の位置調整ないし昇降を行う。ロック装置15がロック状態にある時には、検知スイッチMSがOFF状態にあり、検知スイッチMSがOFF状態にある時には、シャッターカーテン1の電動開閉が無効化されるようになっている。また、単動モードにおいて、シャッターカーテン1の全閉姿勢時において、各エンコーダのパルス数をリセットするリセット手段を備えている。本実施形態では、単動操作部において、停止ボタンを長押しすることでリセットされるが、リセットボタンは停止ボタンに限定されるものではない。本実施形態では、シャッターカーテン1の全閉姿勢時(第1下限リミットスイッチLSD1の検知状態、第2下限リミットスイッチLSD2の検知状態)においてパルス数を0にリセットするが。予め設定した所定の開閉位置において、エンコーダのパルス数をリセットするものであれば、必ずしも全閉姿勢時に限定されない。
【0202】
[D-2]第2実施形態に係る制御部
図68に示すように、シートシャッターの開閉動作は、制御部CUによって制御される。制御部CUはコンピュータから構成されており、プロセッサ、メモリ、入力部、出力部を備えている。メモリには、所定の入力に応じて所定の制御を実行するプログラムが格納されている。通常時には、運転モード切替スイッチは連動モードを選択しており、連動操作部からの開放信号、閉鎖信号、停止信号の入力に応じて、第1駆動装置6A´(第1モータM1)、第2駆動装置6B´(第2モータM2)、第3駆動装置6C´(第3モータM3)が同時に駆動されて、あるいは、第1駆動装置6A´(第1モータM1)、第2駆動装置6B´(第2モータM2)が同時に駆動されて、シャッターカーテン1´が開閉動作する。シャッターカーテン1´の昇降時に、第1駆動装置6A´(第1モータM1)に対応するシャッターカーテンの位置は第1エンコーダENC1によって取得され、第2駆動装置6B´(第2モータM2)に対応するシャッターカーテンの位置は第2エンコーダENC2によって取得され、第3駆動装置6C´(第3モータM3)に対応するシャッターカーテンの位置は第3エンコーダENC3によって取得される。
【0203】
第1エンコーダENC1によって検出されたシャッターカーテン1の位置に応じて、所定のプログラムにしたがって、インバータ1によって第1モータM1の回転数が制御され、第2エンコーダENC2によって検出されたシャッターカーテン1の位置に応じて、所定のプログラムにしたがって、インバータ2によって第2モータM2の回転数が制御され、第3エンコーダENC3によって検出されたシャッターカーテン1の位置に応じて、所定のプログラムにしたがって、インバータ3によって第3モータM3の回転数が制御される。なお、いずれかのインバータの異常が検知された場合には、全ての駆動装置の駆動が停止する。
【0204】
制御部CUは、位置比較部PCUを備えており、位置比較部PCUには、第1エンコーダENC1のパルス数と第2エンコーダENC2のパルス数と第3エンコーダENC3のパルス数が入力される。シャッターカーテン1´の下側部位11の昇降時には、位置比較部PCUにおいて、第1パルス数と第2パルス数の差が算出され、パルス数の差が位置比較部PCUに格納されている閾値と比較され、差が閾値よりも小さい時には、正常であると判定され、差が閾値よりも大きい時には異常であると判定される。シャッターカーテン1´の上側部位10の昇降時には、位置比較部PCUにおいて、第1パルス数と第2パル数の差、第1パルス数と第3パルス数の差、第2パルス数と第3パルス数の差が算出され、各パルス数の差が位置比較部PCUに格納されている閾値と比較され、全てのパルス数の差が閾値よりも小さい時には、正常であると判定され、いずれかのパルス数の差が閾値よりも大きい時には異常であると判定される。
【0205】
異常判定となった場合には、所定の制御が行われる。本実施形態では、異常判定となった場合には、全ての駆動装置の駆動が停止され、シャッターカーテン1´の昇降動作が停止する。具体的には、第1駆動装置6A´(第1モータM1)と第2駆動装置6B´(第2モータM2)が駆動している場合には、第1駆動装置6A´(第1モータM1)と第2駆動装置6B´(第2モータM2)の駆動が停止し、第1駆動装置6A´(第1モータM1)と第2駆動装置6B´(第2モータM2)と第3駆動装置6C´(第3モータM3)が駆動している場合には、第1駆動装置6A´(第1モータM1)と第2駆動装置6B´(第2モータM2)と第3駆動装置6C´(第3モータM3)の駆動が停止する。モード切替スイッチによって、運転モードを単動モードに切り替え、単動操作部からの入力によって、第1駆動装置6A´(第1モータM1)、第2駆動装置6B´(第2モータM2)、あるいは、第1駆動装置6A´(第1モータM1)、第2駆動装置6B´(第2モータM2)、第3駆動装置6C´(第3モータM3)を独立して操作することで、パルス数の差を解消するようになっている。
【0206】
位置比較部PCUの判定結果が正常の場合には、シャッターカーテン1´は上昇動作ないし下降動作を継続する。シャッターカーテン1´(上側部位10)の上昇動作時に、第1上限リミットスイッチLSU1の検知によって、第1駆動装置6A´(第1モータM1)の駆動が停止し、第2上限リミットスイッチLSU2の検知によって、第2駆動装置6B´(第1モータM1)の駆動が停止し、第3上限リミットスイッチLSU3の検知によって、第3駆動装置6C´(第3モータM3)の駆動が停止する。
【0207】
シャッターカーテン1´の上昇時にシャッターカーテン1´の位置は、第1エンコーダENC1、第2エンコーダENC2、あるいは、第1エンコーダENC1、第2エンコーダENC2、第3エンコーダENC3によって監視されている。シャッターカーテン1´の第1駆動装置6A´(第1モータM1)に対応する部位が第1上限リミットスイッチLSU1の検知位置を超えて上昇した時には、予め設定した第1エンコーダENC1のパルス数に応じて第1駆動装置6A´(第1モータM1)を停止させる。シャッターカーテン1´の第2駆動装置6B´(第2モータM2)に対応する部位が第2上限リミットスイッチLSU2の検知位置を超えて上昇した時には、予め設定した第2エンコーダENC2のパルス数に応じて第2駆動装置6B´(第2モータM2)を停止させる。シャッターカーテン1´の第3駆動装置6C´(第3モータM3)に対応する部位が第2上限リミットスイッチLSU3の検知位置を超えて上昇した時には、予め設定した第3エンコーダENC3のパルス数に応じて第3駆動装置6C´(第3モータM3)を停止させる。
【0208】
シャッターカーテン1´の第1駆動装置6A´(第1モータM1)に対応する部位が第1エンコーダENC1のパルス数によって設定された上限位置よりも上方に上昇した時には、第1エマーゼンシースイッチEMS1が作動し、第1駆動装置6A´(第1モータM1)を含む駆動中の駆動装置を停止させる。シャッターカーテン1´の第2駆動装置6B´(第2モータM2)に対応する部位が第2エンコーダENC2のパルス数によって設定された上限位置よりも上方に上昇した時には、第2エマーゼンシースイッチENS2が作動し、第2駆動装置6B´(第2モータM2)を含む駆動中の駆動装置6B´を停止させる。シャッターカーテン1´の第3駆動装置6C´(第3モータM3)に対応する部位が第3エンコーダENC3のパルス数によって設定された上限位置よりも上方に上昇した時には、第3エマーゼンシースイッチEMS3が作動し、第3駆動装置6C´(第3モータM3)を含む駆動中駆動装置を停止させる。
【0209】
全閉姿勢からのシャッターカーテン1´(下側部位11)の上昇時に、シャッターカーテン1´の第1駆動装置6A´(第1モータM1)に対応する部位が中間位置まで上昇した時には、予め設定した第1エンコーダENC1のパルス数に応じて第1駆動装置6A´(第1モータM1)を停止させる。シャッターカーテン1´の第2駆動装置6B´(第2モータM2)に対応する部位が中間位置まで上昇した時には、予め設定した第2エンコーダENC2のパルス数に応じて第2駆動装置6B´(第2モータM2)を停止させる。連動操作部の開放スイッチSUを押すことで、中間位置で停止したシャッターカーテン1´は、第1駆動装置6A´(第1モータM1)、第2駆動装置6B´(第2モータM2)、第3駆動装置6C´(第3モータM3)によって上昇するようになっている。
【0210】
下降動作時に、シャッターカーテン1´(上側部位10)が中間位置まで下降した時に、第1駆動装置6A´(第1モータM1)に対応する第1中間ボトムスイッチBS1の検知によって、第1駆動装置6A´(第1モータM1)の駆動が停止し、第2駆動装置6B´(第2モータM2)に対応する第2中間ボトムスイッチBS2の検知によって、第2駆動装置6B´(第1モータM1)の駆動が停止し、第3駆動装置6C´(第3モータM3)に対応する第3中間ボトムスイッチBS3の検知によって、第3駆動装置6C´(第3モータM3)の駆動が停止する。連動操作部の閉鎖スイッチSDを押すことで、中間位置で停止したシャッターカーテン1´は、第1駆動装置6A´(第1モータM1)、第2駆動装置6B´(第2モータM2)によって下降するようになっている。
【0211】
第1下限リミットスイッチLSD1の検知によって、第1駆動装置6A´(第1モータM1)に対応する第1ワイヤ弛み検知手段が無効化され、第2下限リミットスイッチLSD2の検知によって、第2駆動装置6B´(第2モータM2)に対応する第2ワイヤ弛み検知手段が無効化される。シャッターカーテン1の下降時にシャッターカーテン1の位置は、第1エンコーダENC1、第2エンコーダENC2によって監視されており、第1エンコーダENC1に基づく下限位置、第2エンコーダENC2に基づく下限位置は、それぞれ、第1下限リミットスイッチLSD1の下限位置、第2下限リミットスイッチLSD2の下限位置よりも下方に位置している。第1エンコーダENC1による下限位置の検出によって、第1駆動装置6A´(第1モータM1)の駆動が停止し、第2エンコーダENC2による下限位置の検出によって、第2駆動装置6B´(第2モータM2)の駆動が停止する。
【0212】
光電センサOSが障害物を検知した時には、シャッターカーテン1´の昇降動作が停止される。第1ワイヤ弛み検知手段WD1が第1ワイヤW1の弛みを検知した時、あるいは、第2ワイヤ弛み検知手段WD2が第2ワイヤW2の弛みを検知した時、あるいは、第3ワイヤ弛み検知手段WD3が第3ワイヤW3の弛みを検知した時には、シャッターカーテン1´の昇降動作が停止される。ロック装置15がロック状態にある時には、検知スイッチMSがOFF状態にあり、検知スイッチMSがOFF状態にある時には、シャッターカーテン1´の電動開閉が無効化されるようになっている。また、単動モードにおいて、シャッターカーテン1´の全閉姿勢時において、各エンコーダのパルス数をリセットするリセット手段を備えている。本実施形態では、単動操作部において、停止ボタンを長押しすることでリセットされるが、リセットボタンは停止ボタンに限定されるものではない。本実施形態では、シャッターカーテン1´の全閉姿勢時においてパルス数を0にリセットするが。予め設定した所定の開閉位置において、エンコーダのパルス数をリセットするものであれば、必ずしも全閉姿勢時に限定されない。
【0213】
[E]シャッター開閉動作
[E-1]第1実施形態に係るシャッターの開閉動作
[E-1-1]開放動作
図65を参照しつつ、シャッターカーテン1が全閉姿勢から全開姿勢となるまでの流れを説明する。ボトムロックが解除されていることを条件として、連動操作部の開放スイッチSUを押すことで、第1駆動装置6A´、第2駆動装置6B´が作動して、シャッターカーテン1が上昇する。第1ワイヤ弛み検知手段WD1、第2ワイヤ弛み検知手段WD2のいずれかがワイヤ弛みを検知すると、ワイヤ弛み検知信号を受信した制御部CUが異常状態と判定し、第1駆動装置6A´、第2駆動装置6B´の駆動が停止され、シャッターカーテン1の上昇が停止する。
【0214】
シャッターカーテンの上昇時には、常時、第1エンコーダENC1のパルス数と第2エンコーダENC2のパルス数が制御部CUに入力され、パルス数の差が算出され、閾値と比較される。パルス数の差が閾値よりも大きい時には、制御部CUが異常状態を判定し、第1駆動装置6A´、第2駆動装置6B´の駆動が停止され、シャッターカーテン1の上昇が停止する。シャッターカーテン1の上昇停止後の処理工程の詳細については後述する。
【0215】
パルス数の差が閾値よりも小さい時には、制御部CUが正常状態と判定し、シャッターカーテン1は上昇を継続する。第1上限リミットスイッチLSU1が検知すると、第1駆動装置6A´の駆動が停止し、第2上限リミットスイッチLSU2が検知すると、第2駆動装置6B´の駆動が停止し、シャッターカーテン1の上昇は停止して、開口部全開状態となる。
【0216】
シャッターカーテン1が第1上限リミットスイッチLSU1の検知位置を超えて上昇した時には、予め設定した第1エンコーダENC1のパルス数に応じて第1駆動装置6A´(第1モータM1)を停止させ、シャッターカーテン1が第2上限リミットスイッチLSU2の検知位置を超えて上昇した時には、予め設定した第2エンコーダENC2のパルス数に応じて第2駆動装置6B´(第2モータM2)を停止させることで、シャッターカーテン1の上昇は停止して、開口部全開状態となる。
【0217】
シャッターカーテン1が第1エンコーダENC1のパルス数によって設定された上限位置よりも上方に上昇した時には、第1エマーゼンシースイッチEMS1が作動し、第1駆動装置6A´(第1モータM1)、及び、駆動中の場合は第2駆動装置6B´(第2モータM2)を停止させる。シャッターカーテン1が第2エンコーダENC2のパルス数によって設定された上限位置よりも上方に上昇した時には、第2エマーゼンシースイッチEMS2が作動し、第2駆動装置6B´(第2モータM2)、及び、駆動中の場合は第1駆動装置6A´(第1モータM1)を停止させる。
【0218】
[E-1-2]閉鎖動作
図66を参照しつつ、シャッターカーテン1が全開姿勢から全閉姿勢となるまでの流れを説明する。ボトムロックが解除されていることを条件として、連動操作部の閉鎖スイッチSDを押すことで、第1駆動装置6A´、第2駆動装置6B´が作動して、シャッターカーテン1が下降する。第1ワイヤ弛み検知手段WD1、第2ワイヤ弛み検知手段WD2のいずれかがワイヤ弛みを検知すると、ワイヤ弛み検知信号を受信した制御部CUが異常状態と判定し、第1駆動装置6A´、第2駆動装置6B´の駆動が停止され、シャッターカーテン1の下降が停止する。
【0219】
シャッターカーテンの下降時には、常時、第1エンコーダENC1のパルス数と第2エンコーダENC2のパルス数が制御部CUに入力され、パルス数の差が算出され、閾値と比較される。パルス数の差が閾値よりも大きい時には、制御部CUが異常状態と判定し、第1駆動装置6A´、第2駆動装置6B´の駆動が停止され、シャッターカーテン1の下降が停止する。シャッターカーテン1の下降停止後の処理工程の詳細については後述する。
【0220】
パルス数の差が閾値よりも小さい時には、制御部CUが正常状態と判定し、シャッターカーテン1は下降を継続する。シャッターカーテン下降時に光電センサOSがONとなると、制御部CUが異常状態と判定し、第1駆動装置6A´、第2駆動装置6B´の駆動が停止され、シャッターカーテン1の下降が停止する。障害物が取り除かれて、光電センサOSがOFFとなると、再度閉鎖スイッチSDを押すことで、シャッターカーテン1が再下降する。第1下限リミットスイッチLSD1が検知すると、第1ワイヤ弛み検知手段WD1が無効化され、第2下限リミットスイッチLSD2が検知すると、第2ワイヤ弛み検知手段WD2が無効化される。
【0221】
第1エンコーダENC1に基づく下限位置、第2エンコーダENC2に基づく下限位置は、それぞれ、第1下限リミットスイッチLSD1の下限位置、第2下限リミットスイッチLSD2の下限位置よりも下方に位置しており、第1エンコーダENC1による下限位置の検出によって、第1駆動装置6A´(第1モータM1)の駆動が停止し、第2エンコーダENC2による下限位置の検出によって、第2駆動装置6B´(第1モータM1)の駆動が停止して、開口部全閉状態となる。
【0222】
なお、第1ワイヤ弛み検知手段WD1、第2ワイヤ弛み検知手段WD2を無効化せずに、シャッターカーテン1が、第1エンコーダENC1に基づく下限位置あるいは第2エンコーダENC2に基づく下限位置を超えて下方に下降した場合には、第1ワイヤ弛み検知手段WD1あるいは第2ワイヤ弛み検知手段WD2を作動させて、駆動中の駆動装置を停止するようにしてもよい。この態様では、第1ワイヤ弛み検知手段WD1あるいは第2ワイヤ弛み検知手段WD2が、いわば下端側のエマーゼンシースイッチとして機能することになる。
【0223】
[E-2]第2実施形態に係るシャッターの開閉動作
[E-2-1]開放動作(全閉姿勢から中間位置)
図69、
図70を参照しつつ、シャッターカーテン1´が全閉姿勢から全開姿勢となるまでの流れを説明する。ボトムロックが解除されていることを条件として、連動操作部の開放スイッチSUを押すことで、第1駆動装置6A´、第2駆動装置6B´が作動して、シャッターカーテン1´が上昇する。第1ワイヤ弛み検知手段WD1、第2ワイヤ弛み検知手段WD2のいずれかがワイヤ弛みを検知すると、ワイヤ弛み検知信号を受信した制御部CUが異常状態と判定し、第1駆動装置6A´、第2駆動装置6B´の駆動が停止され、シャッターカーテン1´の上昇が停止する。
【0224】
シャッターカーテン´の上昇時には、常時、第1エンコーダENC1のパルス数と第2エンコーダENC2のパルス数が制御部CUに入力され、パルス数の差が算出され、閾値と比較される。パルス数の差が閾値よりも大きい時には、制御部CUが異常状態を判定し、第1駆動装置6A´、第2駆動装置6B´の駆動が停止され、シャッターカーテン1´の上昇が停止する。シャッターカーテン1の上昇停止後の処理工程の詳細については後述する。
【0225】
パルス数の差が閾値よりも小さい時には、制御部CUが正常状態と判定し、シャッターカーテン1´は上昇を継続する。シャッターカーテン1´が第1エンコーダENC1のパルス数、第2エンコーダENC2のパルス数によって決定される中間位置まで上昇すると、第1エンコーダENC1の所定のパルス数が制御部CUに入力されることで、第1駆動装置6A´が停止し、第2エンコーダENC2の所定のパルス数が制御部CUに入力されることで、第2駆動装置6B´が停止する。
[E-2-2]開放動作(中間位置から全開姿勢)
ボトムロックが解除されていることを条件として、連動操作部の開放スイッチSUを押すことで、第1駆動装置6A´、第2駆動装置6B´、第3駆動装置6C´が作動して、シャッターカーテン1´が上昇する。第1ワイヤ弛み検知手段WD1、第2ワイヤ弛み検知手段WD2、第3ワイヤ弛み検知手段WD3のいずれかがワイヤ弛みを検知すると、ワイヤ弛み検知信号を受信した制御部CUが異常状態と判定し、第1駆動装置6A´、第2駆動装置6B´、第3駆動装置6C´の駆動が停止され、シャッターカーテン1´の上昇が停止する。
【0226】
シャッターカーテン1´の上昇時には、常時、第1エンコーダENC1のパルス数と第2エンコーダENC2のパルス数と第3エンコーダENC3のパルス数が制御部CUに入力され、パルス数の差が算出され、閾値と比較される。ここでは、第1エンコーダENC1のパルス数と第2エンコーダENC2のパルス数の差、第1エンコーダENC1のパルス数と第3エンコーダENC3のパルス数の差、第2エンコーダENC2のパルス数と第3エンコーダENC3のパルス数の差が算出される。いずれかのパルス数の差が閾値よりも大きい時には、制御部CUが異常状態を判定し、第1駆動装置6A´、第2駆動装置6B´、第3駆動装置6C´の駆動が停止され、シャッターカーテン1´の上昇が停止する。シャッターカーテン1´の上昇停止後の処理工程の詳細については後述する。
【0227】
パルス数の差が閾値よりも小さい時には、制御部CUが正常状態と判定し、シャッターカーテン1´は上昇を継続する。第1上限リミットスイッチLSU1が検知すると、第1駆動装置6A´の駆動が停止し、第2上限リミットスイッチLSU2が検知すると、第2駆動装置6B´の駆動が停止し、シャッターカーテン1の上昇は停止し、第3上限リミットスイッチLSU3が検知すると、第3駆動装置6C´の駆動が停止し、シャッターカーテン1´の上昇は停止して、開口部全開状態となる。
【0228】
シャッターカーテン1´が第1上限リミットスイッチLSU1の検知位置を超えて上昇した時には、予め設定した第1エンコーダENC1のパルス数に応じて第1駆動装置6A´(第1モータM1)を停止させ、シャッターカーテン1´が第2上限リミットスイッチLSU2の検知位置を超えて上昇した時には、予め設定した第2エンコーダENC2のパルス数に応じて第2駆動装置6B´(第2モータM2)を停止させ、シャッターカーテン1´が第3上限リミットスイッチLSU3の検知位置を超えて上昇した時には、予め設定した第3エンコーダENC3のパルス数に応じて第3駆動装置6C´(第3モータM3)を停止させることで、シャッターカーテン1´の上昇は停止して、開口部全開状態となる。
【0229】
シャッターカーテン1´が第1エンコーダENC1のパルス数によって設定された上限位置よりも上方に上昇した時には、第1エマーゼンシースイッチEMS1が作動し、第1駆動装置6A´(第1モータM1)、及び、駆動中の場合は第2駆動装置6B´(第2モータM2)、第3駆動装置6C´(第3モータM3)を停止させる。シャッターカーテン1´が第2エンコーダENC2のパルス数によって設定された上限位置よりも上方に上昇した時には、第2エマーゼンシースイッチEMS2が作動し、第2駆動装置6B´(第2モータM2)、及び、駆動中の場合は第1駆動装置6A´(第1モータM1)、第3駆動装置6C´(第3モータM3)を停止させる。シャッターカーテン1´が第3エンコーダENC3のパルス数によって設定された上限位置よりも上方に上昇した時には、第3エマーゼンシースイッチEMS3が作動し、第3駆動装置6C´(第3モータM3)、及び、駆動中の場合は第1駆動装置6A´(第1モータM1)、第2駆動装置6B´(第2モータM2)を停止させる。
【0230】
[E-2-3]閉鎖動作(全開状態から中間位置)
図71、
図72を参照しつつ、シャッターカーテン1が全開姿勢から全閉姿勢となるまでの流れを説明する。ボトムロックが解除されていることを条件として、連動操作部の閉鎖スイッチSDを押すことで、第1駆動装置6A´、第2駆動装置6B´、第3駆動装置6C´が作動して、シャッターカーテン1´が下降する。第1ワイヤ弛み検知手段WD1、第2ワイヤ弛み検知手段WD2、第3ワイヤ弛み検知手段WD3のいずれかがワイヤ弛みを検知すると、ワイヤ弛み検知信号を受信した制御部CUが異常状態と判定し、第1駆動装置6A´、第2駆動装置6B´、第3駆動装置6C´の駆動が停止され、シャッターカーテン1´の下降が停止する。
【0231】
シャッターカーテン1´の下降時には、常時、第1エンコーダENC1のパルス数と第2エンコーダENC2のパルス数と第3エンコーダENC3のパルス数が制御部CUに入力され、パルス数の差が算出され、閾値と比較される。ここでは、第1エンコーダENC1のパルス数と第2エンコーダENC2のパルス数の差、第1エンコーダENC1のパルス数と第3エンコーダENC3のパルス数の差、第2エンコーダENC2のパルス数と第3エンコーダENC3のパルス数の差が算出される。いずれかのパルス数の差が閾値よりも大きい時には、制御部CUが異常状態を判定し、第1駆動装置6A´、第2駆動装置6B´、第3駆動装置6C´の駆動が停止され、シャッターカーテン1´の下降が停止する。シャッターカーテン1の下降停止後の処理工程の詳細については後述する。
【0232】
パルス数の差が閾値よりも小さい時には、制御部CUが正常状態と判定し、シャッターカーテン1´は下降を継続する。シャッターカーテン1´の下降時に光電センサOSがONとなると、制御部CUが異常状態と判定し、第1駆動装置6A´、第2駆動装置6B´、第3駆動装置6C´の駆動が停止され、シャッターカーテン1´の下降が停止する。障害物が取り除かれて、光電センサOSがOFFとなると、再度閉鎖スイッチSDを押すことで、シャッターカーテン1´が再下降する。
【0233】
シャッターカーテン1´が中間位置まで下降すると、中間ボトムスイッチが作動する。第1中間ボトムスイッチBS1の検知によって、第1駆動装置6A´の駆動が停止し、第2中間ボトムスイッチBS2の検知によって、第2駆動装置6B´の駆動が停止し、第3中間ボトムスイッチBS3の検知によって、第3駆動装置6C´の駆動が停止する。
【0234】
[E-2-4]閉鎖動作(中間位置から全閉姿勢)
ボトムロックが解除されていることを条件として、連動操作部の閉鎖スイッチSDを押すことで、第1駆動装置6A´、第2駆動装置6B´が作動して、シャッターカーテン1´が再下降する。第1ワイヤ弛み検知手段WD1、第2ワイヤ弛み検知手段WD2のいずれかがワイヤ弛みを検知すると、ワイヤ弛み検知信号を受信した制御部CUが異常状態と判定し、第1駆動装置6A´、第2駆動装置6B´の駆動が停止され、シャッターカーテン1´の下降が停止する。
【0235】
シャッターカーテン1´の下降時には、常時、第1エンコーダENC1のパルス数と第2エンコーダENC2のパルス数が制御部CUに入力され、パルス数の差が算出され、閾値と比較される。パルス数の差が閾値よりも大きい時には、制御部CUが異常状態と判定し、第1駆動装置6A´、第2駆動装置6B´の駆動が停止され、シャッターカーテン1´の下降が停止する。シャッターカーテン1´の下降停止後の処理工程の詳細については後述する。
【0236】
パルス数の差が閾値よりも小さい時には、制御部CUが正常状態と判定し、シャッターカーテン1´は下降を継続する。シャッターカーテン下降時に光電センサOSがONとなると、制御部CUが異常状態と判定し、第1駆動装置6A´、第2駆動装置6B´の駆動が停止され、シャッターカーテン1´の下降が停止する。障害物が取り除かれて、光電センサOSがOFFとなると、再度閉鎖スイッチSDを押すことで、シャッターカーテン1´が再下降する。第1下限リミットスイッチLSD1が検知すると、第1ワイヤ弛み検知手段WD1が無効化され、第2下限リミットスイッチLSD2が検知すると、第2ワイヤ弛み検知手段WD2が無効化される。
【0237】
第1エンコーダENC1に基づく下限位置、第2エンコーダENC2に基づく下限位置は、それぞれ、第1下限リミットスイッチLSD1の下限位置、第2下限リミットスイッチLSD2の下限位置よりも下方に位置しており、第1エンコーダENC1による下限位置の検出によって、第1駆動装置6A´(第1モータM1)の駆動が停止し、第2エンコーダENC2による下限位置の検出によって、第2駆動装置6B´(第2モータM2)の駆動が停止して、開口部全閉状態となる。
【0238】
なお、第1ワイヤ弛み検知手段WD1、第2ワイヤ弛み検知手段WD2を無効化せずに、シャッターカーテン1´が、第1エンコーダENC1に基づく下限位置あるいは第2エンコーダENC2に基づく下限位置を超えて下方に下降した場合には、第1ワイヤ弛み検知手段WD1あるいは第2ワイヤ弛み検知手段WD2が作動して、駆動中の駆動装置を停止するようにしてもよい。
【0239】
[E-3]位置比較部の異常判定に基づく制御
図76を参照しつつ、位置比較部PCUにおる異常判定に基づく制御について説明する。シャッターカーテン1の連動モードでの昇降時に、位置比較部PCUにおいて、各駆動装置に対応するエンコーダのパルス数が比較され、パルス数の差が予め決められてメモリに格納された閾値と比較される。パルス数の差が、閾値よりも小さい時には、正常状態であると判定され、シャッターカーカーテン1は昇降動作を継続する。
【0240】
位置比較部PCUで算出されたパルス数の差が、閾値よりも大きい時には、駆動中の全ての駆動装置が停止する。本実施形態では、最も低い位置に対応する値を出力しているエンコーダのランプ(
図75参照)が点灯する。運動モード切替スイッチにおいて、連動モードから単動モードに切り替える。単動モード選択時には、ワイヤ弛み検知手段が無効化される。点灯しているエンコーダに対応する上昇ボタンの押切動作によって、点灯が消灯(各エンコーダのパルス数の差が閾値内に収まる)するまで、シャッターカーテンの位置を調整する。
【0241】
運転モード切替スイッチにおいて、単動モードから連動モードに切り替える。連動操作部において、開放ボタンないし閉鎖ボタンを押すことで、シャッターカーテンは上昇ないし下降する。その後の動作フローについては、
図65、
図66、
図69~
図72を参照することができる。
【0242】
本実施形態では、最も低い位置に対応する値を出力しているエンコーダのランプが点灯するようにしているが、最も高い位置に対応する値を出力しているエンコーダのランプを点灯させ、下降ボタンを用いて調整するようにしてもよい。本実施形態では、パルス数の差が閾値を越えた時にはシャッターカーテンの動作を停止し、単動操作部で手動でシャッターカーテンの傾きを調整しているが、パルス数の差が閾値を越えた時の情報を制御部CUに入力し、制御部CUによって、選択された駆動装置に対応するインバータにより選択された駆動装置の回転数を、同時に駆動している複数の駆動装置に対応するパルス数を一致させるように(パルス数の差が閾値内に収まるように制御する)、他の駆動装置の回転数に比べて増大あるいは減少させることで、自動的にシャッターカーテンの傾きを調整してもよい。
【0243】
[付記1]
[概念1]
複数の駆動装置と、
各駆動装置によって巻き取り・繰り出される複数本のワイヤと、
前記複数本のワイヤに連結されており、前記複数本のワイヤの巻き取り・繰り出しによって昇降して開口部を開閉するシャッターカーテンと、
前記シャッターカーテンの開閉動作を制御する制御手段と、
を備えたシャッター装置であって、
各駆動装置は、それぞれ、シャッターカーテンの開閉位置を検出する開閉位置検出手段を備えており、
各開閉位置検出手段で検出された開閉位置を比較する位置比較手段と、
前記位置比較手段により得られた比較結果に基づいて開閉動作の正常・異常を判定する判定手段と、
を備えたシャッター装置。
[概念2]
前記制御手段は、前記判定手段の判定結果に基づいて、前記シャッターカーテンの開閉動作を制御する。
概念1に記載のシャッター装置。
[概念3]
各駆動装置に対応して、シャッターカーテンの上限位置を検知する上限位置検知手段と、下限位置を検知する下限位置検知手段と、が設けてあり、
前記制御手段は、各上限位置検知手段の検知、各下限位置検知手段の検知に基づいて各駆動装置を制御する、
概念1、2いずれか1項に記載のシャッター装置。
[概念4]
各駆動装置に対応して、各ワイヤの弛みを検知するワイヤ弛み検知手段を備えており、
前記制御手段は、少なくともいずれか1つのワイヤ弛み検知手段が弛みを検知した場合に、動作中の全ての駆動装置を停止する、
概念1、2いずれか1項に記載のシャッター装置。
[概念5]
各駆動装置に対応して、前記上限位置よりも上方の位置で作動するエマーゼンシースイッチが設けてあり、
前記制御手段は、少なくともいずれか1つのエマーゼンシースイッチの検知に応じて、動作中の全ての駆動装置を停止する、
概念3に記載のシャッター装置。
【0244】
[付記2]
[概念1]
複数の駆動装置と、
各駆動装置によって巻き取り・繰り出される複数本のワイヤと、
前記複数本のワイヤに連結されており、前記複数本のワイヤの巻き取り・繰り出しによって昇降して開口部を開閉するシャッターカーテンと、
前記シャッターカーテンの開閉動作を制御する制御手段と、
を備えたシャッター装置において、
シャッターカーテンの上限位置を検知する上限位置検知機構と、
シャッターカーテンの下限位置を検知する下限位置検知機構と、が設けてあり、
前記上限位置検知機構、前記下限位置検知機構は、それぞれ、シャッターカーテンの位置を機械的に検知する第1検知手段と、シャッターカーテンの位置を電気的に検知する第2検知手段と、を備えている、シャッター装置。
[概念2]
前記上限位置検知機構及び前記下限位置検知機構は、各駆動装置に対応して設けてある、
概念1に記載のシャッター装置。
[概念3]
前記上限位置検知機構において、
前記第1検知手段は、第1上限位置を検知し、
前記第2検知手段は、第1上限位置よりも上方の第2上限位置を検知し、
各駆動装置に対応して、前記第2上限位置よりも上方で作動するエマーゼンシースイッチが設けてある、
概念2に記載のシャッター装置。
[概念4]
前記下限位置検知機構において、
前記第1検知手段は、第1下限位置を検知し、
前記第2検知手段は、第1下限位置よりも下方の第2下限位置を検知し、
各駆動装置は、それぞれ、対応するワイヤの弛みを検知するワイヤ弛み検知手段を備えており、
前記第1検知手段の検知に応じて、対応するワイヤ弛み検知手段を無効化し、
前記第2検知手段の検知に応じて、対応する駆動装置を停止させる、
概念2に記載のシャッター装置。
[概念5]
前記下限位置検知機構において、
前記第1検知手段は、第1下限位置を検知し、
前記第2検知手段は、第1下限位置よりも下方の第2下限位置を検知し、
各駆動装置は、それぞれ、対応するワイヤの弛みを検知するワイヤ弛み検知手段を備えており、
いずれかのワイヤ弛み検知手段の検知に応じて作動中の全ての駆動装置を停止するようになっており、
前記ワイヤ弛み検知手段は、前記第2下限位置よりも下方で作動する、
概念2に記載のシャッター装置。
【0245】
[付記3]
[概念1]
複数の駆動装置と、
各駆動装置によって巻き取り・繰り出される複数本のワイヤと、
前記複数本のワイヤに連結されており、前記複数本のワイヤの巻き取り・繰り出しによって昇降して開口部を開閉するシャッターカーテンと、
前記シャッターカーテンの開閉動作を制御する制御手段と、
を備えたシャッター装置において、
前記制御手段は、前記複数の駆動装置が同時に動作する連動モードと、各駆動装置が個別に動作する単動モードと、を備える、
シャッター装置。
[概念2]
連動モード用の連動操作部と単動モード用の単動操作部を別個に備えている、
概念1に記載のシャッター装置。
[概念3]
運転モードの切替スイッチを備えており、前記切替スイッチによって、連動モードと単動モードの切り替えが可能である、
概念1、2いずれか1項に記載のシャッター装置。
[概念4]
各駆動装置は、連動モードにおいて、各駆動装置に対応して、シャッターカーテンの開閉位置を検出する開閉位置検出手段を備えており、
前記制御手段は、
連動モードにおいて、各開閉位置検出手段で検出された開閉位置の比較結果に基づいてシャッターカーテンの開閉動作を停止し、
単動モードにおいて、単動操作部によって各駆動装置に対応するシャッターカーテンの位置を調整する、
概念2に記載のシャッター装置。
[概念5]
シャッターカーテンの動作状況を表示する制御パネルを備え、
前記制御パネルには、単動操作部による調整対象となる駆動装置が表示される、
概念4に記載のシャッター装置。
[概念6]
前記開口部の下方に位置して、前記連動操作部と、前記単動操作部と、前記切替スイッチを含む第1操作装置が設けられ、
前記開口部の上方に位置して、前記連動操作部と、前記単動操作部と、前記切替スイッチを含む第2操作装置が設けられ、
前記第1操作装置の前記切替スイッチは、メンテナンスモードの選択が可能となっており、
前記メンテナンスモードが選択された時に、前記第2操作装置における操作が可能となる、
概念3に記載のシャッター装置。
[概念7]
前記開閉位置検出手段はエンコーダであり、
単動モードにおいて、予め設定した所定の開閉位置において、エンコーダのパルス数をリセットするリセット手段を備えている、
概念4に記載のシャッター装置。
【0246】
[付記4]
[概念1]
複数の駆動装置と、
各駆動装置によって巻き取り・繰り出される複数本のワイヤと、
前記複数本のワイヤに連結されており、前記複数本のワイヤの巻き取り・繰り出しによって昇降して開口部を開閉するシャッターカーテンと、
前記シャッターカーテンの開閉動作を制御する制御手段と、
を備えたシャッター装置において、
各駆動装置は、シャッターカーテンの開閉位置を検出する開閉位置検出手段を備えており
前記開閉位置検出手段は、上限位置と下限位置の間の中間位置を検出する中間位置検出手段を含み、
前記制御手段は、シャッターカーテンの開閉動作時の前記中間位置検出手段の検知に基づいて、駆動装置の数を増加あるいは減少させてシャッターカーテンの開閉動作を制御する、
シャッター装置。
[概念2]
N台の駆動装置を備え、シャッターカーテンが下限位置から中間位置にある時はn(n<N)台の駆動装置で開閉され、シャッターカーテンが中間位置から上限位置にある時はN台の駆動装置で開閉される、
概念1に記載のシャッター装置。
[概念3]
前記制御手段は、中間位置の検出に応じて、シャッターカーテンの開閉動作を停止させる、
概念1に記載のシャッター装置。
[概念4]
前記中間位置検出手段は、
シャッターカーテン下降時に中間位置を検出する機械的検知手段と、
シャッターカーテン上昇時に中間位置を検出する電気的検知手段と、を備えている、
概念1~3いずれか1項に記載のシャッター装置。
【符合の説明】
【0247】
1 シャッターカーテン(第1実施形態)
1´ シャッターカーテン(第2実施形態)
6A´ 第1駆動装置
6B´ 第2駆動装置
6C´ 第3駆動装置
CU 制御部
CP 操作部
SU 開放スイッチ
SD 閉鎖スイッチ
SS 停止スイッチ
PCU 位置比較部
EMS1 第1エマーゼンシースイッチ
EMS2 第2エマーゼンシースイッチ
EMS3 第3エマーゼンシースイッチ
ENC1 第1エンコーダ(開閉位置検出手段)
ENC2 第2エンコーダ(開閉位置検出手段)
ENC3 第3エンコーダ(開閉位置検出手段)
WD1 第1ワイヤ弛み検知手段
WD2 第2ワイヤ弛み検知手段
WD3 第3ワイヤ弛み検知手段
LSU1 第1上限リミットスイッチ
LSU2 第2上限リミットスイッチ
LSU3 第3上限リミットスイッチ
LSD1 第1下限リミットスイッチ
LSD2 第2下限リミットスイッチ
BS1 第1中間ボトムスイッチ
BS2 第2中間ボトムスイッチ
BS3 第3中間ボトムスイッチ
15 ロック装置
W1 第1ワイヤ
W2 第2ワイヤ
W3 第3ワイヤ