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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024051668
(43)【公開日】2024-04-11
(54)【発明の名称】精米設備
(51)【国際特許分類】
   B02B 7/02 20060101AFI20240404BHJP
   B02B 7/00 20060101ALI20240404BHJP
【FI】
B02B7/02 107
B02B7/00 K
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022157953
(22)【出願日】2022-09-30
(71)【出願人】
【識別番号】000000125
【氏名又は名称】井関農機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100092794
【弁理士】
【氏名又は名称】松田 正道
(72)【発明者】
【氏名】川端 英臣
(72)【発明者】
【氏名】丸岡 政司
(72)【発明者】
【氏名】弓達 武志
(72)【発明者】
【氏名】越智 輝久
(72)【発明者】
【氏名】大家 生裕
【テーマコード(参考)】
4D043
【Fターム(参考)】
4D043GB47
4D043JF08
4D043JF09
(57)【要約】
【課題】公衆で利用する精米設備でありながら、利用対象者を特定することなく精白米を保管することを目的とする。
【解決手段】精米機10出口の精白米を白米タンク11または白米保管庫21の白米収容体23に切替供給可能に設け、白米保管庫21の開閉扉28を建屋1の外側から開閉可能に設け、開閉扉28を施錠及び解錠可能に設けてなる。前記開閉扉28の解錠は暗証番号の入力によって実行される構成とする。
【選択図】 図4


【特許請求の範囲】
【請求項1】
建屋(1)を仕切壁(2)で機械室(3)と客室(4)に仕切る構成の精米設備において、精米機(10)出口の精白米を白米タンク(11)または白米保管庫(21)の白米収容体(23)に切替供給可能に設け、白米保管庫(21)の開閉扉(28)を建屋(1)の外側から開閉可能に設け、開閉扉(28)を施錠及び解錠可能に設けたことを特徴とする精米設備。
【請求項2】
通気ファン(42)の運転によって白米保管庫(21)内空気を循環通風できる構成とした請求項1に記載の精米設備。
【請求項3】
前記白米収容体は袋スタンド(23a)に支持される白米収納袋(23)とし、この白米収納袋(23)へ所定量の精白米を供給すると精白米の排出先を白米タンク(11)に切り替える構成とした請求項1に記載の精米設備。
【請求項4】
前記開閉扉(28)の解錠は暗証番号の入力によって実行される構成とした請求項1に記載の精米設備。
【請求項5】
白米保管庫(21)は複数の保管庫スペース(22)に設けられ、保管庫スペース(22)毎に設けた開閉扉(28)を独立的に施錠又は解錠できる構成とした請求項1に記載の精米設備。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、精米設備に関する。
【背景技術】
【0002】
精米機で処理された精白米を保管する白米貯蔵槽から必要量の精白米を計量器で切り出して販売する構成がある(特許文献1)。また、玄米保管庫を備えて予め保管庫に玄米を保管しておき、照合手段によって照合されたときは玄米保管が解除されて移送され精米機で精白処理する構成がある(特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平2-307542号公報
【特許文献2】特開2003-236397号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のように精白米を貯蔵して所定量を切り出して販売する構成があり利用者の利便性を向上するが、既存の精米設備の機能、すなわち不特定の利用者に対応して持ち込み玄米を精白処理して持ち帰ることができない。
【0005】
また、特許文献2の構成は、特定の玄米を保管し精米するものであるが、特定のユーザ対応でしかない。
【0006】
本発明は、公衆で利用する精米設備でありながら、利用対象者を特定することなく精白米を保管することを可能とさせる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
かかる課題を解決するために、請求項1記載の発明は、建屋1を仕切壁2で機械室3と客室4に仕切る構成の精米設備において、精米機10出口の精白米を白米タンク11または白米保管庫21の白米収容体23に切替供給可能に設け、白米保管庫21の開閉扉28を建屋1の外側から開閉可能に設け、開閉扉28を施錠及び解錠可能に設けてなる。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、通気ファン42の運転によって白米保管庫21内空気を循環通風できる構成とした。
【0009】
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記白米収容体は袋スタンド23aに支持される白米収納袋23とし、この白米収納袋23へ所定量の精白米を供給すると精白米の排出先を白米タンク11に切り替える構成とした。
【0010】
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記開閉扉28の解錠は暗証番号の入力によって実行される構成とした。
【0011】
請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、白米保管庫21は複数の保管庫スペース22に設けられ、保管庫スペース22毎に設けた開閉扉28を独立的に施錠又は解錠できる構成とした。
【発明の効果】
【0012】
請求項1に記載の発明によると、精米した精白米を建屋1の白米保管庫21で保管することができ、開閉扉28に施錠できるため、精白米を一時保管に供することができ、所謂コインロッカーに類する効果を期待できる。
【0013】
請求項2に記載の発明によると、請求項1に記載の効果に加え、通気ファン42の運転によって白米保管庫21内空気を循環通風するから、白米保管庫21内の温度を低温に保ち、精白米品質低下を防止する。
【0014】
請求項3に記載の発明によると、請求項1に記載の発明の効果に加え、白米収納袋23を採用することで取り扱いが容易である。
【0015】
請求項4に記載の発明によると、請求項1に記載の効果に加え、開閉扉28を暗証番号による解錠信号によるから利用者以外の任意の者に対しても解錠権限を移譲でき、プレゼント米等の対応も容易である。
【0016】
請求項5に記載の発明によると、請求項1に記載の効果に加え、複数の保管庫スペース22毎に設けた開閉扉28を独立的に施錠又は解錠するもので、利用対象を拡大できる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明の実施形態にかかる、平面から見た精米設備の内部を示す図
図2】同上精米設備の、正面から見た客室を示す図
図3】同上精米設備の作業工程図
図4】(A)同上精米設備の建屋の一部断面した斜視図、(B)白米保管庫内部の斜視図
図5】(A)同上精米設備の精米機出口の分岐樋部側断面図、(B)精米機出口の分岐樋部作用図及び保管庫コンベアを示す側断面図
図6】同上精米設備の通信システム概要図
図7】(A)~(G)同上精米設備の携帯端末の表示説明図
図8】同上精米設備の動作のフローチャート図
図9】同上精米設備の動作のフローチャート図
図10】(A)本発明の実施形態にかかる別例の精米設備の平面図、(B)別例の白米保管庫の正面図
図11】(A)さらに別例の精米設備の正面図、(B)その平面図、(C)精米機出口部の側面図
図12】(A)別例の精米設備の内部の平面図、(B)冷蔵可能な収納ロッカーの斜視図
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明の実施の形態の料金式精米設備について以下説明する。
【0019】
図2に示すように精米設備は、建屋1を仕切壁2で前後方向に機械室3と客室4に仕切る構成である。
【0020】
精米設備内には、利用者が持参した玄米を収容する投入ホッパ5と、投入ホッパ5内の玄米を繰り出すロータリバルブ6と、繰り出された玄米を受けて揚穀する第1昇降機7と、玄米中に混在する石を選別分離する石抜機8と、石抜機8で選別された玄米を揚穀する第2昇降機9と、玄米を精米処理して精白米とする精米機10と、精白米を収容する白米タンク11を設ける。
【0021】
投入ホッパ5と白米タンク11は客室4側にのぞむように設け、第1昇降機7・石抜機8・第2昇降機9・精米機10は機械室3側に設ける。投入ホッパ5は客室4の左右一側に設け、白米タンク11は客室4の左右他側に設ける。投入ホッパ5と白米タンク11の間には、その盤面に精白度を設定する精白度選択スイッチ12、料金を投入する料金投入口13、釣銭返却口14等を配設した制御盤15を設ける。投入ホッパ5の前側には、投入ホッパ5の投入口を閉鎖・開放する開閉シャッタ16を設ける。
【0022】
前記建屋1の機械室3側であって、白米タンク11と建屋1の一側壁20との間に、白米保管庫21を設ける。白米保管庫21は一側壁20に沿って複数の保管庫スペース22(図例では3区画)が設けられる。この複数区画された保管庫スペース22に白米収納体としての白米収納袋23(例えば、30kg収納)を開口状態で待機支持する袋スタンド23aが設けられる。前記精米機10出口の精白米は、一旦分岐樋24に排出され切替弁25の作動に従って白米タンク11または白米保管庫21へ切替え供給できる構成である。詳細には、分岐樋24の切替弁25が白米保管庫21側に切替作動されると、精白米は切替弁25を経て保管庫コンベア26に供給され、保管庫コンベア26の下部に開閉可能に設ける供給シャッタ27の開動によって保管庫コンベア26から所定の保管庫スペース22に設定された白米収納袋23に供給される構成である。保管庫コンベア26によって搬送される白米の量は適宜手段によって計量できる構成とし、白米収納袋23の許容量または予め設定した量に達すると供給シャッタ27を閉じ、次段の保管庫スペース22の白米収納袋23へ供給すべく次段の供給シャッタ27を開くよう制御する構成である。なお、保管庫コンベア26としてはスクレーパコンベアとしコンベア筒内において搬送される精白米は供給シャッタ27を閉じた供給口を通過し開いた供給口において落下し下方に待機する白米収納袋23に収容される。
【0023】
保管庫スペース22毎に設けた開閉扉28を、建屋1の外側から開いて白米収納袋23を取り出すことができる構成である。この開閉扉28毎に施錠又は解錠できる構成としている。
【0024】
ここで、管理コンピュータ31、携帯端末(スマートフォンやタブレット端末など)32、精米設備の制御部C等によって構成される管理システムについて図6に基づき説明する。各精米設備の制御盤15に内蔵の制御部Cは、クラウドサーバー33に送受信可能に構成され、当該精米設備の管理番号(コイン精米機番号)のほか、白米保管庫21の区画毎に割り付けられた保管庫番号、および保管庫の利用の有無や利用時の精白米重量等の保管庫情報を送受信する。管理コンピュータ31もクラウドサーバー33に送受信可能に設けられ、特定の玄米保管庫21の開閉扉28情報を受信すると記憶している白米保管庫情報を参照して解錠状態又は施錠状態信号を受信できる。
【0025】
そして携帯端末32の利用者は、クラウドサーバー33に利用者識別情報、利用中の白米保管庫情報及び暗証番号をリンクさせて送信する。すると、管理コンピュータ31は、暗証番号を受信すると白米保管庫21情報を参照していずれの白米保管庫21であるかを認識し、クラウドサーバー33を経由して解錠信号又は施錠信号を発信する。この解錠信号又は施錠信号は開閉扉28の図外ロック機構を作動してこれを解錠又は施錠する構成である。
【0026】
図7(A)~(G)は携帯端末の操作及び表示一例を示すものである。個人情報入力画面(A)、白米保管庫利用の有無や暗証番号設定画面(B)、精白米保管量設定画面(C)、第三者へ暗証番号連絡画面(G)等である。
【0027】
したがって、携帯端末32による指定とともに開閉扉28の解錠暗証番号を入力でき、後刻この暗証番号の入力を認識すると、指定された保管庫スペース22の開閉扉28は解錠信号を受信し施錠状態の開閉扉28を開くことができる。なお、この解錠信号の受信はいつでも受け入れるが、一定時間後は料金投入口13からの料金投入と相まって解錠信号を出力するよう構成し、この一定時間後については保管料金を必要として有料化する構成としている(図7(G))。
【0028】
図8において、利用者は投入ホッパ5に所定の玄米を投入し、料金投入口13から所定の料金を投入し、精白度選択スイッチ12で所望の精白度に設定する(S101~S103)。この条件が整うと制御部Cは各部駆動信号が出力することとなるが、利用者において保管庫へ精白米を供給して取り出したい場合には、携帯端末32の図9(C)に示す保管庫指定用設定スイッチを操作し、空きのある又は所望の保管庫スペース22を設定し(S104)、さらに暗証番号を入力すると(S105)、分岐樋24の切替弁25が作動して精米機10出口からの精白米を保管庫コンベア26側供給状態に切替え(S106)、あわせて解錠状態にある開閉扉28を施錠状態とするものである。なお、制御部Cは、S104,S105による白米保管庫21利用に関する信号を入力すると、釣銭返却口14から所定割引額の金銭を取り出し可能に構成している。
【0029】
次いで制御部Cは保管庫スペース22で待機する白米収納袋23への供給量を演算し保管庫コンベア26の運転時間を演算する(S107,S108)。すなわち、通常は制御盤15にて供給量を設定し、その設定供給量に基づいて保管庫コンベア26の運転時間を演算するが、供給量の設定がない場合には、図外光センサ等の白米収納袋23の大きさ検出に基づき(S109)、制御部Cに記憶している収納可能な精白米量を呼出し、保管庫コンベア26の運転時間を演算する(S108)。
【0030】
以上の準備作業を終えると、各部に駆動信号が出力され、各部運転される(S110,S111)。
【0031】
運転開始されると、精白米は分岐樋24を経由して保管庫コンベア26に供給され開出力された供給シャッタ27から設定された所定時間にわたり待機する白米収納袋23に投入され(S112,S113)、供給シャッタ27は閉じられる(S114)。
【0032】
上記白米収納袋23に所定量が充填されると、次段の保管庫スペース22の指定の有無が判定され(S115)、指定ありの場合は、保管庫コンベア26の運転を継続し次段の供給シャッタ27の開閉を行う(S116)。一方S115で指定なしの場合は、分岐樋24の切替弁25を切替え、精白米を白米タンク11側に供給する(S117)。
【0033】
以後、所要の玄米の精白処理が終了すると、精米施設運転終了か否か判定され、各部停止信号出力とともに各部運転停止する(S118,S119)。
【0034】
次いで、図9に基づき、保管庫スペース22に収容された白米を取り出す手順について説明する。図9におけるS105で設定した前記暗証番号を記憶し、制御部Cは内蔵タイマにより経過時間をカウントしている(S201,S202)。
【0035】
ところで、制御盤15へ暗証番号の直接入力し、または制御盤15の制御部Cに管理コンピュータ31を介して情報を授受できる携帯端末32により暗証番号を入力できるように構成する。そして、利用者本人または利用者から暗証番号を伝えられた第三者によって当該暗証番号を入力したと判定されると(S203)、その暗証番号を呼出す(S204)。この暗証番号の登録をした利用者に関する精米作業情報や保管庫スペース22情報が認識され呼び出される。なお図6において、携帯端末32のうち、符号32Aで示すものは利用者本人所有の端末を、符号32Bで示すものは第三者所有の端末を指す。
【0036】
次いで、運転各部停止信号入力後の停止時間が判定され(S205)、一定時間経過後には、料金投入口13への料金投入を待って開閉扉28の解錠信号が出力される(S206,S207)。一方一定時間未満の場合には料金を無料として直ちに開閉扉28の解錠信号が出力される。
【0037】
白米収納袋23の取り出しを検知すると(S209)、暗証番号はリセットされ施錠信号が出力される(S210)。
【0038】
前記仕切壁2の上部に前記白米保管庫21の上部空間に通じる通気口41を設け、建屋1の客室4の壁部に設ける通気ファン42の運転によって白米保管庫21内空気を循環通風できる構成としている(図1図2)。これによって白米保管庫21内高温雰囲気を温度低下させることができる。
【0039】
図10は白米保管庫の別例を示す。図10(A)において、機械室3の後方一側に設けられメンテナンス等のために主として所有者が出入りできる開閉ドア43を備え、白米保管庫21Aは、この開閉ドア43によって解放される出入口部に面して配置される。白米保管庫21Aは図外キャスターを備え、出入口部と機械室3奥側の間に配置したレール44に乗せて移動可能にかつロック固定可能に設けている。このロック手段としてはキャスターの回転を規制しまたは解除する公知の構成としている。したがって、白米保管庫21Aとして利用する場合はキャスターをロックしておき、白米収納袋23を取り出し易くし、所有者がメンテナンスで機械室3内に入るときは、レール44に沿って奥側に移動することで人が入れる空間を確保する。白米保管庫21Aには棚と仕切りを設けて複数区画に形成し、それぞれの区画に白米収納袋23を入れて施錠できる構成としている(図10(B))。精白米搬送コンベアについては省略するが、複数段に対応すべく案内シュートを設けて供給できる構成でもよく、または客室4にて白米タンク11に排出される精白米を適宜に小分けして人為的に白米保管庫21Aに持ち運ぶ構成としてもよい。
【0040】
図11は白米保管庫の更に別例を示す。白米タンク11と建屋1の一側壁20との間に白米保管庫21Bを設け、客室4側を開放されていて、当該客室4側から精白米を収容した白米収納袋23を取り出すことができる構成である。精米機10の出口に設ける分岐樋46に左右流路切替弁47を設け、白米タンク11または白米保管庫21Bに待機する白米収容袋23側供給に切替る。底部に重量計48を配置している。制御部Cは重量計48の計量信号を受けて所定量の精白米を収容すると左右流路切替弁47を白米タンク11側に切替る構成である。
【0041】
図11(B))において、精米機10によって分離された糠を搬送して機械室3後部に配置した糠袋49に収容できる構成とするが、糠圧送ファン50の作用を受けて気流に乗った糠は可撓性搬送路51で送られ、糠サイクロン52の分離作用を受けて気流から分離した糠が移送螺旋53を経て糠袋49に排出される構成である。糠サイクロン52による気流を戸外に排出する排出ダクト54途中に分岐ダクト55を設け、この分岐ダクト55の端部を前記白米保管庫21Bの上部空間に臨ませている。分岐部の切替弁56を切り替えると気流が白米保管庫21Aに供給されて気流による冷却効果を発揮する。
【0042】
図12は客室4において、冷蔵可能な収納ロッカーの構成を示すものである。冷蔵システムを内蔵した本体60の上部に、冷蔵システムに通じて冷気を導入可能な収容ボックス61を設け、利用者は蓋62を開けて収容ボックス61内に対象物を配置し、精米設備稼働中に利用する。図例では買い物かご63を収容できる構成としている。客室4の出入口ドア64に開閉を検出するセンサ65を設け、ドア開の検知に基づいて本体60内冷蔵システムの電源(図示せず)をONしする構成としている。そして、精米設備の稼働、すなわち料金投入口13に料金を投入し精米運転を行うが、この精米運転終了に関連して電源OFFとする構成である。
【符号の説明】
【0043】
1 建屋
2 仕切壁
3 機械室
4 客室
5 玄米用投入ホッパ
10 精米機
11 白米タンク
21 白米保管庫
22 保管庫スペース
23 白米収容袋(白米収容体)
23a 袋スタンド
28 開閉扉
41 通気ファン
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12