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特開2024-51838情報中継装置、回答端末、照会端末、情報中継方法、回答方法、照会方法、及びプログラム
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  • 特開-情報中継装置、回答端末、照会端末、情報中継方法、回答方法、照会方法、及びプログラム 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024051838
(43)【公開日】2024-04-11
(54)【発明の名称】情報中継装置、回答端末、照会端末、情報中継方法、回答方法、照会方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04L 9/08 20060101AFI20240404BHJP
【FI】
H04L9/08 B
H04L9/08 F
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022158193
(22)【出願日】2022-09-30
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.JAVASCRIPT
(71)【出願人】
【識別番号】000232092
【氏名又は名称】NECソリューションイノベータ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100115255
【弁理士】
【氏名又は名称】辻丸 光一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100201732
【弁理士】
【氏名又は名称】松縄 正登
(74)【代理人】
【識別番号】100154081
【弁理士】
【氏名又は名称】伊佐治 創
(74)【代理人】
【識別番号】100227019
【弁理士】
【氏名又は名称】安 修央
(72)【発明者】
【氏名】片山 紘希
(72)【発明者】
【氏名】石田 州裕
(72)【発明者】
【氏名】山上 辰典
(72)【発明者】
【氏名】山地 智
(72)【発明者】
【氏名】足立 浩基
(72)【発明者】
【氏名】外村 彰英
(72)【発明者】
【氏名】高橋 昌也
(57)【要約】      (修正有)
【課題】セキュア、且つ、簡便に情報を中継できる情報中継装置、方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】情報中継システム装置100において、情報中継装置10は、複数の装置と通信可能であり、一方の装置が有する秘密鍵から生成された一方の公開鍵と、一方の装置が対応可能な照会項目を含む項目情報と、一方の装置を識別する一方の識別情報との組を含む書式情報を取得する書式情報取得部と、書式情報を他方の装置に送信する書式情報送信部と、他方の装置が有する秘密鍵から生成された他方の公開鍵と、項目情報と対応し、且つ、一方の公開鍵を用いて暗号化された照会情報との組を含む要求情報を取得する要求情報取得部と、要求情報を一方の装置に送信する要求情報送信部と、一方の装置から、照会情報と対応し、且つ、他方の公開鍵を用いて暗号化された回答情報を取得する回答情報取得部と、回答情報を他方の装置に送信する回答情報送信部と、を含む。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
書式情報取得部、書式情報送信部、要求情報取得部、要求情報送信部、回答情報取得部、及び、回答情報送信部を含み、
複数の装置と通信可能であり、
前記書式情報取得部は、一方の装置から、一方の装置が有する秘密鍵から生成された一方の公開鍵と、一方の装置が対応可能な照会項目を含む項目情報と、一方の装置を識別する一方の識別情報との組を含む書式情報を取得し、
前記書式情報送信部は、前記書式情報を他方の装置に送信し、
前記要求情報取得部は、前記他方の装置から、前記他方の装置が有する秘密鍵から生成された他方の公開鍵と、前記項目情報と対応する照会情報との組を含む要求情報を取得し、
前記照会情報は、前記一方の公開鍵を用いて暗号化されており、
前記要求情報送信部は、前記要求情報を前記一方の装置に送信し、
前記回答情報取得部は、前記一方の装置から、前記照会情報と対応する回答情報を取得し、
前記回答情報は、前記他方の公開鍵を用いて暗号化されており、
前記回答情報送信部は、前記回答情報を前記他方の装置に送信する、情報中継装置。
【請求項2】
選択情報取得部を含み、
前記選択情報取得部は、前記他方の装置から、前記一方の装置を選択する情報又は前記照会情報の少なくとも一方を含む選択情報を取得し、
前記書式情報送信部は、前記選択情報に基づいて、前記他方の装置に送信する書式情報を抽出し、抽出した前記書式情報を前記他方の装置に送信する、請求項1記載の情報中継装置。
【請求項3】
鍵情報管理部、項目情報設定部、書式情報送信部、要求情報受信部、復号処理部、回答情報入力部、暗号化部、及び回答情報送信部を含み、
請求項1又は2記載の情報中継装置と通信可能であり、
前記鍵情報管理部は、前記一方の秘密鍵を管理し、前記一方の秘密鍵から前記一方の公開鍵を生成し、
前記項目情報設定部は、照会項目を設定した項目情報を設定し、
前記書式情報送信部は、前記一方の公開鍵と、前記項目情報と、前記一方の識別情報との組を、前記書式情報として前記情報中継装置に送信し、
前記要求情報受信部は、前記情報中継装置から前記要求情報を受信し、
前記復号処理部は、前記一方の秘密鍵を用いて前記要求情報が含む前記照会情報を復号し、
前記回答情報入力部は、前記照会情報と対応する回答情報を入力可能であり、
前記暗号化部は、前記要求情報が含む前記他方の公開鍵を用いて前記回答情報を暗号化し、
前記回答情報送信部は、前記暗号化した回答情報を前記情報中継装置に送信する、回答端末。
【請求項4】
鍵情報管理部、書式情報受信部、照会情報入力部、暗号化部、要求情報送信部、回答情報受信部、復号処理部、及び出力部を含み、
請求項1又は2記載の情報中継装置と通信可能であり、
前記鍵情報管理部は、前記他方の秘密鍵を管理し、前記他方の秘密鍵から前記他方の公開鍵を生成し、
前記書式情報受信部は、前記情報中継装置から前記書式情報を受信し、
前記照会情報入力部は、前記項目情報と対応する照会情報を入力し、
前記暗号化部は、前記一方の公開鍵を用いて前記照会情報を暗号化し、
前記要求情報送信部は、前記他方の公開鍵と、前記照会情報の組とを前記要求情報として前記情報中継装置に送信し、
前記回答情報受信部は、前記情報中継装置から前記回答情報を受信し、
前記復号処理部は、前記他方の秘密鍵を用いて前記回答情報を復号し、
前記出力部は、復号した前記回答情報を閲覧可能に出力する、照会端末。
【請求項5】
書式情報取得工程、書式情報送信工程、要求情報取得工程、要求情報送信工程、回答情報取得工程、及び、回答情報送信工程を含み、
複数の装置と通信し、
前記書式情報取得工程は、一方の装置から、一方の装置が有する秘密鍵から生成された一方の公開鍵と、一方の装置が対応可能な照会項目を含む項目情報と、一方の装置を識別する一方の識別情報との組を含む書式情報を取得し、
前記書式情報送信工程は、前記書式情報を他方の装置に送信し、
前記要求情報取得工程は、前記他方の装置から、前記他方の装置が有する秘密鍵から生成された他方の公開鍵と、前記項目情報と対応する照会情報との組を含む要求情報を取得し、
前記照会情報は、前記一方の公開鍵を用いて暗号化されており、
前記要求情報送信工程は、前記要求情報を前記一方の装置に送信し、
前記回答情報取得工程は、前記一方の装置から、前記照会情報と対応する回答情報を取得し、
前記回答情報は、前記他方の公開鍵を用いて暗号化されており、
前記回答情報送信工程は、前記回答情報を前記他方の装置に送信する、情報中継方法。
【請求項6】
鍵情報管理工程、項目情報設定工程、書式情報送信工程、要求情報受信工程、復号処理工程、回答情報入力工程、暗号化工程、及び回答情報送信工程を含み、
請求項1又は2記載の情報中継装置と通信し、
前記鍵情報管理工程は、前記一方の秘密鍵を管理し、前記一方の秘密鍵から前記一方の公開鍵を生成し、
前記項目情報設定工程は、照会項目を設定した項目情報を設定し、
前記書式情報送信工程は、前記一方の公開鍵と、前記項目情報と、前記一方の識別情報との組を、前記書式情報として前記情報中継装置に送信し、
前記要求情報受信工程は、前記情報中継装置から前記要求情報を受信し、
前記復号処理工程は、前記一方の秘密鍵を用いて前記要求情報が含む前記照会情報を復号し、
前記回答情報入力工程は、前記照会情報と対応する回答情報を入力可能であり、
前記暗号化工程は、前記要求情報が含む前記他方の公開鍵を用いて前記回答情報を暗号化し、
前記回答情報送信工程は、前記暗号化した回答情報を前記情報中継装置に送信する、回答方法。
【請求項7】
鍵情報管理工程、書式情報受信工程、照会情報入力工程、暗号化工程、要求情報送信工程、回答情報受信工程、復号処理工程、及び出力工程を含み、
請求項1又は2記載の情報中継装置と通信し、
前記鍵情報管理工程は、前記他方の秘密鍵を管理し、前記他方の秘密鍵から前記他方の公開鍵を生成し、
前記書式情報受信工程は、前記情報中継装置から前記書式情報を受信し、
前記照会情報入力工程は、前記項目情報と対応する照会情報を入力し、
前記暗号化工程は、前記一方の公開鍵を用いて前記照会情報を暗号化し、
前記要求情報送信工程は、前記他方の公開鍵と、前記照会情報の組とを前記要求情報として前記情報中継装置に送信し、
前記回答情報受信工程は、前記情報中継装置から前記回答情報を受信し、
前記復号処理工程は、前記他方の秘密鍵を用いて前記回答情報を復号し、
前記出力工程は、復号した前記回答情報を閲覧可能に出力する、照会方法。
【請求項8】
書式情報取得手順、書式情報送信手順、要求情報取得手順、要求情報送信手順、回答情報取得手順、及び、回答情報送信手順を含み、
複数の装置と通信し、
前記書式情報取得手順は、一方の装置から、一方の装置が有する秘密鍵から生成された一方の公開鍵と、一方の装置が対応可能な照会項目を含む項目情報と、一方の装置を識別する一方の識別情報との組を含む書式情報を取得し、
前記書式情報送信手順は、前記書式情報を他方の装置に送信し、
前記要求情報取得手順は、前記他方の装置から、前記他方の装置が有する秘密鍵から生成された他方の公開鍵と、前記項目情報と対応する照会情報との組を含む要求情報を取得し、
前記照会情報は、前記一方の公開鍵を用いて暗号化されており、
前記要求情報送信手順は、前記要求情報を前記一方の装置に送信し、
前記回答情報取得手順は、前記一方の装置から、前記照会情報と対応する回答情報を取得し、
前記回答情報は、前記他方の公開鍵を用いて暗号化されており、
前記回答情報送信手順は、前記回答情報を前記他方の装置に送信し、
前記各手順をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項9】
鍵情報管理手順、項目情報設定手順、書式情報送信手順、要求情報受信手順、復号処理手順、回答情報入力手順、暗号化手順、及び回答情報送信手順を含み、
請求項1又は2記載の情報中継装置と通信し、
前記鍵情報管理手順は、前記一方の秘密鍵を管理し、前記一方の秘密鍵から前記一方の公開鍵を生成し、
前記項目情報設定手順は、照会項目を設定した項目情報を設定し、
前記書式情報送信手順は、前記一方の公開鍵と、前記項目情報と、前記一方の識別情報との組を、前記書式情報として前記情報中継装置に送信し、
前記要求情報受信手順は、前記情報中継装置から前記要求情報を受信し、
前記復号処理手順は、前記一方の秘密鍵を用いて前記要求情報が含む前記照会情報を復号し、
前記回答情報入力手順は、前記照会情報と対応する回答情報を入力可能であり、
前記暗号化手順は、前記要求情報が含む前記他方の公開鍵を用いて前記回答情報を暗号化し、
前記回答情報送信手順は、前記暗号化した回答情報を前記情報中継装置に送信し、
前記各手順をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項10】
鍵情報管理手順、書式情報受信手順、照会情報入力手順、暗号化手順、要求情報送信手順、回答情報受信手順、復号処理手順、及び出力手順を含み、
請求項1又は2記載の情報中継装置と通信し、
前記鍵情報管理手順は、前記他方の秘密鍵を管理し、前記他方の秘密鍵から前記他方の公開鍵を生成し、
前記書式情報受信手順は、前記情報中継装置から前記書式情報を受信し、
前記照会情報入力手順は、前記項目情報と対応する照会情報を入力し、
前記暗号化手順は、前記一方の公開鍵を用いて前記照会情報を暗号化し、
前記要求情報送信手順は、前記他方の公開鍵と、前記照会情報の組とを前記要求情報として前記情報中継装置に送信し、
前記回答情報受信手順は、前記情報中継装置から前記回答情報を受信し、
前記復号処理手順は、前記他方の秘密鍵を用いて前記回答情報を復号し、
前記出力手順は、復号した前記回答情報を閲覧可能に出力し、
前記各手順をコンピュータに実行させるためのプログラム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報中継装置、回答端末、照会端末、情報中継方法、回答方法、照会方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
検察、警察等の捜査機関が犯罪捜査を行うにあたり、関連する情報を保有する企業や団体に対し、情報提供を求める場合がある。通常、捜査機関がこのような情報提供を求める場合、捜査関係事項照会書による照会が行われている(非特許文献1)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【非特許文献1】小向 太郎“捜査機関による第三者保有の個人情報に対するアクセスと本人の保護”、総務省 学術冊子『情報通信政策研究』第4巻第1号、Journal of Information and Communications Policy Vol.4 No.1、[online]、2020年、[令和4年9月5日検索]、インターネット <URL:https://www.soumu.go.jp/main_content/000719095.pdf>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、捜査関係事項照会の手続は郵送等により書類を送付することにより行われており、さらに、照会事項や回答のフォーマットが定型ではないため、照会にも回答にも時間及び手間がかかるという課題もある。また、捜査関係事項は個人情報である場合が多く、ICTを用いて捜査機関とやり取りを行う場合、盗聴等のセキュリティリスクが高くなるという問題もある。このような課題は、個人情報等の秘匿性の高い情報をやり取りする様々なシーンにおいて同様である。
【0005】
そこで、本発明は、セキュア且つ簡便に情報を中継できる情報中継装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するために、本発明の情報中継装置は、
書式情報取得部、書式情報送信部、要求情報取得部、要求情報送信部、回答情報取得部、及び、回答情報送信部を含み、
複数の装置と通信可能であり、
前記書式情報取得部は、一方の装置から、一方の装置が有する秘密鍵から生成された一方の公開鍵と、一方の装置が対応可能な照会項目を含む項目情報と、一方の装置を識別する一方の識別情報との組を含む書式情報を取得し、
前記書式情報送信部は、前記書式情報を他方の装置に送信し、
前記要求情報取得部は、前記他方の装置から、前記他方の装置が有する秘密鍵から生成された他方の公開鍵と、前記項目情報と対応する照会情報との組を含む要求情報を取得し、
前記照会情報は、前記一方の公開鍵を用いて暗号化されており、
前記要求情報送信部は、前記要求情報を前記一方の装置に送信し、
前記回答情報取得部は、前記一方の装置から、前記照会情報と対応する回答情報を取得し、
前記回答情報は、前記他方の公開鍵を用いて暗号化されており、
前記回答情報送信部は、前記回答情報を前記他方の装置に送信する。
【0007】
本発明の回答端末は、
鍵情報管理部、項目情報設定部、書式情報送信部、要求情報受信部、復号処理部、回答情報入力部、暗号化部、及び回答情報送信部を含み、
前記本発明の情報中継装置と通信可能であり、
前記鍵情報管理部は、前記一方の秘密鍵を管理し、前記一方の秘密鍵から前記一方の公開鍵を生成し、
前記項目情報設定部は、照会項目を設定した項目情報を設定し、
前記書式情報送信部は、前記一方の公開鍵と、前記項目情報と、前記一方の識別情報との組を、前記書式情報として前記情報中継装置に送信し、
前記要求情報受信部は、前記情報中継装置から前記要求情報を受信し、
前記復号処理部は、前記一方の秘密鍵を用いて前記要求情報が含む前記照会情報を復号し、
前記回答情報入力部は、前記照会情報と対応する回答情報を入力可能であり、
前記暗号化部は、前記要求情報が含む前記他方の公開鍵を用いて前記回答情報を暗号化し、
前記回答情報送信部は、前記暗号化した回答情報を前記情報中継装置に送信する。
【0008】
本発明の照会端末は、
鍵情報管理部、書式情報受信部、照会情報入力部、暗号化部、要求情報送信部、回答情報受信部、復号処理部、及び出力部を含み、
前記本発明の情報中継装置と通信可能であり、
前記鍵情報管理部は、前記他方の秘密鍵を管理し、前記他方の秘密鍵から前記他方の公開鍵を生成し、
前記書式情報受信部は、前記情報中継装置から前記書式情報を受信し、
前記照会情報入力部は、前記項目情報と対応する照会情報を入力し、
前記暗号化部は、前記一方の公開鍵を用いて前記照会情報を暗号化し、
前記要求情報送信部は、前記他方の公開鍵と、前記照会情報の組とを前記要求情報として前記情報中継装置に送信し、
前記回答情報受信部は、前記情報中継装置から前記回答情報を受信し、
前記復号処理部は、前記他方の秘密鍵を用いて前記回答情報を復号し、
前記出力部は、復号した前記回答情報を閲覧可能に出力する。
【0009】
本発明の情報中継方法は、
書式情報取得工程、書式情報送信工程、要求情報取得工程、要求情報送信工程、回答情報取得工程、及び、回答情報送信工程を含み、
複数の装置と通信し、
前記書式情報取得工程は、一方の装置から、一方の装置が有する秘密鍵から生成された一方の公開鍵と、一方の装置が対応可能な照会項目を含む項目情報と、一方の装置を識別する一方の識別情報との組を含む書式情報を取得し、
前記書式情報送信工程は、前記書式情報を他方の装置に送信し、
前記要求情報取得工程は、前記他方の装置から、前記他方の装置が有する秘密鍵から生成された他方の公開鍵と、前記項目情報と対応する照会情報との組を含む要求情報を取得し、
前記照会情報は、前記一方の公開鍵を用いて暗号化されており、
前記要求情報送信工程は、前記要求情報を前記一方の装置に送信し、
前記回答情報取得工程は、前記一方の装置から、前記照会情報と対応する回答情報を取得し、
前記回答情報は、前記他方の公開鍵を用いて暗号化されており、
前記回答情報送信工程は、前記回答情報を前記他方の装置に送信する。
【0010】
本発明の回答方法は、鍵情報管理工程、項目情報設定工程、書式情報送信工程、要求情報受信工程、復号処理工程、回答情報入力工程、暗号化工程、及び回答情報送信工程を含み、
前記本発明の情報中継装置と通信し、
前記鍵情報管理工程は、前記一方の秘密鍵を管理し、前記一方の秘密鍵から前記一方の公開鍵を生成し、
前記項目情報設定工程は、照会項目を設定した項目情報を設定し、
前記書式情報送信工程は、前記一方の公開鍵と、前記項目情報と、前記一方の識別情報との組を、前記書式情報として前記情報中継装置に送信し、
前記要求情報受信工程は、前記情報中継装置から前記要求情報を受信し、
前記復号処理工程は、前記一方の秘密鍵を用いて前記要求情報が含む前記照会情報を復号し、
前記回答情報入力工程は、前記照会情報と対応する回答情報を入力可能であり、
前記暗号化工程は、前記要求情報が含む前記他方の公開鍵を用いて前記回答情報を暗号化し、
前記回答情報送信工程は、前記暗号化した回答情報を前記情報中継装置に送信する。
【0011】
本発明の照会方法は、
鍵情報管理工程、書式情報受信工程、照会情報入力工程、暗号化工程、要求情報送信工程、回答情報受信工程、復号処理工程、及び出力工程を含み、
前記本発明の情報中継装置と通信し、
前記鍵情報管理工程は、前記他方の秘密鍵を管理し、前記他方の秘密鍵から前記他方の公開鍵を生成し、
前記書式情報受信工程は、前記情報中継装置から前記書式情報を受信し、
前記照会情報入力工程は、前記項目情報と対応する照会情報を入力し、
前記暗号化工程は、前記一方の公開鍵を用いて前記照会情報を暗号化し、
前記要求情報送信工程は、前記他方の公開鍵と、前記照会情報の組とを前記要求情報として前記情報中継装置に送信し、
前記回答情報受信工程は、前記情報中継装置から前記回答情報を受信し、
前記復号処理工程は、前記他方の秘密鍵を用いて前記回答情報を復号し、
前記出力工程は、復号した前記回答情報を閲覧可能に出力する。
【0012】
本発明の第1のプログラムは、コンピュータに、
書式情報取得手順、書式情報送信手順、要求情報取得手順、要求情報送信手順、回答情報取得手順、及び、回答情報送信手順を含み、
複数の装置と通信し、
前記書式情報取得手順は、一方の装置から、一方の装置が有する秘密鍵から生成された一方の公開鍵と、一方の装置が対応可能な照会項目を含む項目情報と、一方の装置を識別する一方の識別情報との組を含む書式情報を取得し、
前記書式情報送信手順は、前記書式情報を他方の装置に送信し、
前記要求情報取得手順は、前記他方の装置から、前記他方の装置が有する秘密鍵から生成された他方の公開鍵と、前記項目情報と対応する照会情報との組を含む要求情報を取得し、
前記照会情報は、前記一方の公開鍵を用いて暗号化されており、
前記要求情報送信手順は、前記要求情報を前記一方の装置に送信し、
前記回答情報取得手順は、前記一方の装置から、前記照会情報と対応する回答情報を取得し、
前記回答情報は、前記他方の公開鍵を用いて暗号化されており、
前記回答情報送信手順は、前記回答情報を前記他方の装置に送信し、
前記各手順をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
【0013】
本発明の第2のプログラムは、
鍵情報管理手順、項目情報設定手順、書式情報送信手順、要求情報受信手順、復号処理手順、回答情報入力手順、暗号化手順、及び回答情報送信手順を含み、
前記本発明の情報中継装置と通信し、
前記鍵情報管理手順は、前記一方の秘密鍵を管理し、前記一方の秘密鍵から前記一方の公開鍵を生成し、
前記項目情報設定手順は、照会項目を設定した項目情報を設定し、
前記書式情報送信手順は、前記一方の公開鍵と、前記項目情報と、前記一方の識別情報との組を、前記書式情報として前記情報中継装置に送信し、
前記要求情報受信手順は、前記情報中継装置から前記要求情報を受信し、
前記復号処理手順は、前記一方の秘密鍵を用いて前記要求情報が含む前記照会情報を復号し、
前記回答情報入力手順は、前記照会情報と対応する回答情報を入力可能であり、
前記暗号化手順は、前記要求情報が含む前記他方の公開鍵を用いて前記回答情報を暗号化し、
前記回答情報送信手順は、前記暗号化した回答情報を前記情報中継装置に送信し、
前記各手順をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
【0014】
本発明の第3のプログラムは、
鍵情報管理手順、書式情報受信手順、照会情報入力手順、暗号化手順、要求情報送信手順、回答情報受信手順、復号処理手順、及び出力手順を含み、
前記本発明の情報中継装置と通信し、
前記鍵情報管理手順は、前記他方の秘密鍵を管理し、前記他方の秘密鍵から前記他方の公開鍵を生成し、
前記書式情報受信手順は、前記情報中継装置から前記書式情報を受信し、
前記照会情報入力手順は、前記項目情報と対応する照会情報を入力し、
前記暗号化手順は、前記一方の公開鍵を用いて前記照会情報を暗号化し、
前記要求情報送信手順は、前記他方の公開鍵と、前記照会情報の組とを前記要求情報として前記情報中継装置に送信し、
前記回答情報受信手順は、前記情報中継装置から前記回答情報を受信し、
前記復号処理手順は、前記他方の秘密鍵を用いて前記回答情報を復号し、
前記出力手順は、復号した前記回答情報を閲覧可能に出力し、
前記各手順をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、セキュア且つ簡便に情報を中継できる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1図1は、実施形態1の情報中継装置を含む情報中継システム装置の一例の構成を示すブロック図である。
図2図2は、実施形態1の情報中継装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図3図3は、実施形態1の回答端末のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図4図4は、実施形態1の照会端末のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図5図5は、情報中継システム装置が含む情報中継システム装置、回答端末、照会端末における処理の一例を示すフローチャートである。
図6図6は、実施形態2の情報中継装置を含む情報中継システム装置の一例の構成を示すブロック図である。
図7図7は、情報中継システム装置が含む情報中継システム装置、回答端末、照会端末における処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0017】
次に、本発明の実施形態について図を用いて説明する。本発明は、以下の実施形態には限定されない。以下の各図において、同一部分には、同一符号を付している。また、各実施形態の説明は、特に言及がない限り、互いの説明を援用でき、各実施形態の構成は、特に言及がない限り、組合せ可能である。
【0018】
[実施形態1]
本実施形態の情報中継装置を含む情報中継システム装置について、図1を用いて説明する。図1は、本実施形態の情報中継装置10、回答端末20、照会端末30を含む情報中継システム装置100の一例の構成を示すブロック図である。図1に示すように、情報中継装置10は、複数の装置(回答端末20及び照会端末30)と通信可能である。回答端末20は、例えば、照会端末30からの照会要求に対し回答を行う者が有する端末であり、一方の装置ともいう。照会端末30は、例えば、回答端末20を有する他方の組織に対して何らかの情報の回答を要求する者が有する端末であり、他方の装置ともいう。回答端末(一方の装置)20は、例えば、プロバイダ、携帯電話キャリア等の通信事業者;銀行等の金融機関;小売店等の店舗;自治体;役所;等が保有する端末があげられる。照会端末(他方の装置)30は、例えば、警察、検察等の捜査機関が保有する端末、個人の端末等があげられる。図示していないが、情報中継装置10は、例えば、複数の回答端末20と通信可能であってもよい。また、情報中継装置10は、例えば、複数の照会端末30と通信可能であってもよい。図1に示すように、情報中継装置10及び回答端末20は、通信回線網40を介して互いに接続可能であり、情報中継装置10及び照会端末30も、通信回線網40を介して互いに接続可能である。回答端末20及び照会端末30は、例えば、通信回線網40を介して互いに接続可能であってもよいし、接続可能でなくてもよい。図示していないが、情報中継装置10は、通信回線網40を介して、装置外のデータベースと接続可能であってもよい。また、図示していないが、情報中継装置10は、例えば、通信回線網40を介して、システム管理者の外部端末とも接続可能であり、システム管理者は、前記外部端末から情報中継装置10の管理を実施してもよい。
【0019】
情報中継装置10(以下、「本装置10」ともいう)は、書式情報取得部11、書式情報送信部12、要求情報取得部13、要求情報送信部14、回答情報取得部15、及び、回答情報送信部16を含む。図示していないが、本装置10は、例えば、記憶部を含んでもよい。
【0020】
本装置10は、例えば、前記各部を含む1つの装置でもよいし、前記各部が、通信回線網を介して接続可能な装置でもよい。また、本装置10は、通信回線網を介して、後述する外部装置と接続可能である。通信回線網は、特に制限されず、公知のネットワークを使用でき、例えば、有線でも無線でもよい。通信回線網は、例えば、インターネット回線、WWW(World Wide Web)、電話回線、LAN(Local Area Network)、SAN(Storage Area Network)、DTN(Delay Tolerant Networking)、LPWA(Low Power Wide Area)、L5G(ローカル5G)、等があげられる。無線通信としては、例えば、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、ローカル5G、LPWA等が挙げられる。前記無線通信としては、各装置が直接通信する形態(Ad Hoc通信)、インフラストラクチャ(infrastructure通信)、アクセスポイントを介した間接通信等であってもよい。本装置10は、例えば、システムとしてサーバに組み込まれていてもよい。また、本装置10は、例えば、本発明のプログラムがインストールされたパーソナルコンピュータ(PC、例えば、デスクトップ型、ノート型)、スマートフォン、タブレット端末等であってもよい。さらに、本装置10は、例えば、前記各部のうち少なくとも一つがサーバ上にあり、その他の前記各部が端末上にあるような、クラウドコンピューティングやエッジコンピューティング等の形態であってもよい。
【0021】
図2に、本装置10のハードウェア構成のブロック図を例示する。本装置10は、例えば、中央処理装置101、メモリ102、バス103、記憶装置104、入力装置105、出力装置106、通信デバイス(通信部)107等を含む。本装置10の各部は、それぞれのインタフェース(I/F)により、バス103を介して相互に接続されている。
【0022】
中央処理装置101は、コントローラ(システムコントローラ、I/Oコントローラ等)等により、他の構成と連携動作し、本装置10の全体の制御を担う。本装置10において、中央処理装置101により、例えば、本発明のプログラムやその他のプログラムが実行され、また、各種情報の読み込みや書き込みが行われる。具体的には、例えば、中央処理装置101が、情報中継装置10(以下、「本装置10」ともいう)は、書式情報取得部11、書式情報送信部12、要求情報取得部13、要求情報送信部14、回答情報取得部15、及び、回答情報送信部16として機能する。本装置10は、演算装置として、CPU、GPU(Graphics Processing Unit)、APU(Accelerated Processing Unit)等の他の演算装置を備えてもよいし、これらの組合せを備えてもよい。
【0023】
バス103は、例えば、外部装置とも接続できる。前記外部装置は、例えば、回答端末20及び照会端末30、又は外部記憶装置(外部データベース等)、プリンタ、外部入力装置、外部表示装置、及び外部撮像装置等があげられる。本装置10は、例えば、バス103に接続された通信デバイス107により、外部ネットワーク(前記通信回線網)に接続でき、外部ネットワークを介して、他の装置と接続することもできる。
【0024】
メモリ102は、例えば、メインメモリ(主記憶装置)が挙げられる。中央処理装置101が処理を行う際には、例えば、後述する記憶装置104に記憶されている本発明のプログラム等の種々の動作プログラムを、メモリ102が読み込み、中央処理装置101は、メモリ102からデータを受け取って、プログラムを実行する。前記メインメモリは、例えば、RAM(ランダムアクセスメモリ)である。また、メモリ102は、例えば、ROM(読み出し専用メモリ)であってもよい。
【0025】
記憶装置104は、例えば、前記メインメモリ(主記憶装置)に対して、いわゆる補助記憶装置ともいう。前述のように、記憶装置104には、本発明のプログラムを含む動作プログラムが格納されている。記憶装置104は、例えば、記録媒体と、記録媒体に読み書きするドライブとの組合せであってもよい。前記記録媒体は、特に制限されず、例えば、内蔵型でも外付け型でもよく、HD(ハードディスク)、CD-ROM、CD-R、CD-RW、MO、DVD、フラッシュメモリー、メモリーカード等が挙げられる。記憶装置104は、例えば、記録媒体とドライブとが一体化されたハードディスクドライブ(HDD)、及びソリッドステートドライブ(SSD)であってもよい。本装置10が、例えば、前記記憶部を含む場合、記憶装置104が前記記憶部として機能する。本装置10が前記記憶部を含む場合、例えば、本装置が取得又は生成した各情報を前記記憶部が記憶してもよい。
【0026】
本装置10において、メモリ102及び記憶装置104は、ログ情報、外部データベース(図示せず)や外部の装置から取得した情報、本装置10によって生成した情報、本装置10が処理を実行する際に用いる情報等の種々の情報を記憶することも可能である。なお、少なくとも一部の情報は、例えば、メモリ102及び記憶装置104以外の外部サーバに記憶されていてもよいし、複数の端末にブロックチェーン技術等を用いて分散して記憶されていてもよい。
【0027】
本装置10は、例えば、さらに、入力装置105、出力装置106を備える。入力装置105は、例えば、タッチパネル、トラックパッド、マウス等のポインティングデバイス;キーボード;カメラ、スキャナ等の撮像手段;ICカードリーダ、磁気カードリーダ等のカードリーダ;マイク等の音声入力手段;等があげられる。出力装置106は、例えば、LEDディスプレイ、液晶ディスプレイ等の表示装置;スピーカ等の音声出力装置;プリンタ;等があげられる。本実施形態において、入力装置105と出力装置106とは、別個に構成されているが、入力装置105と出力装置106とは、タッチパネルディスプレイのように、一体として構成されてもよい。
【0028】
回答端末20(以下、「一方の装置20」、「端末20」ともいう)は、例えば、PC;携帯電話、スマートフォン、タブレット端末等の携帯端末;スマートウォッチ、スマートグラス、ウェアラブル端末等があげられる。回答端末20は、例えば、カメラ、スキャナ等の撮像手段、IC(integrated circuit)カードリーダ、マイク等の音声入力手段等を備えてもよい。回答端末20は、例えば、JavaScript等により作成されたウェブアプリケーションとして実装されていてもよい。
【0029】
図3に、回答端末20のハードウェア構成のブロック図を例示する。図3に示すように、回答端末20は、例えば、中央処理装置201、メモリ202、バス203、記憶装置204、入力装置205、出力装置206、通信デバイス207等を備える。回答端末20において、中央処理装置201が、鍵情報管理部21、項目情報設定部22、書式情報送信部23、要求情報受信部24、復号処理部25、回答情報入力部26、暗号化部27、及び回答情報送信部28として機能する。回答端末20の各部は、それぞれのインタフェース(I/F)により、バス203を介して接続されている。回答端末20の各構成の説明は、情報中継装置10の各構成の説明を援用できる。
【0030】
照会端末30(以下、「他方の装置30」、「端末30」ともいう)は、例えば、PC;携帯電話、スマートフォン、タブレット端末等の携帯端末;スマートウォッチ、スマートグラス、ウェアラブル端末等があげられる。照会端末30は、例えば、カメラ、スキャナ等の撮像手段、IC(integrated circuit)カードリーダ、NFCリーダ、マイク等の音声入力手段等を備えてもよい。
【0031】
図4に、照会端末30のハードウェア構成のブロック図を例示する。図4に示すように、照会端末30は、例えば、中央処理装置301、メモリ302、バス303、記憶装置304、入力装置305、出力装置306、通信デバイス(通信部)307等を備える。照会端末30において、中央処理装置301が、鍵情報管理部31、書式情報受信部32、照会情報入力部33、暗号化部34、要求情報送信部35、回答情報受信部36、復号処理部37、及び出力部38として機能する。照会端末30の各部は、それぞれのインタフェース(I/F)により、バス303を介して接続されている。照会端末30の各構成の説明は、情報中継装置10の各構成の説明を援用できる。
【0032】
つぎに、本実施形態の情報中継方法の一例を、図5のフローチャートに基づき説明する。本実施形態の情報中継方法は、例えば、図1に示す情報中継システム装置100を用いて、次のように実施する。なお、本実施形態の情報中継方法は、図1の情報中継システム装置100の使用には限定されない。図5は、左から、回答端末20の処理(S21~S28)、情報中継装置10の処理(S1~S7)、照会端末30の処理(S31~38)の一例を示すフローチャートである。
【0033】
まず、回答端末20は、鍵情報管理部21により、一方の秘密鍵を管理し、前記一方の秘密鍵から一方の公開鍵を生成する(S21、鍵情報管理工程)。前記一方の秘密鍵は、例えば、回答端末20のメモリ202又は記憶装置204に記憶されている秘密鍵である。前記一方の公開鍵は、前記一方の秘密鍵のペアとなる公開鍵であり、鍵情報管理部21が前記一方の公開鍵を生成するアルゴリズムは、例えば、特に制限されず、公知の公開鍵の生成アルゴリズムを適宜利用できる。同様に、照会端末30は、鍵情報管理部31により、他方の秘密鍵を管理し、前記他方の秘密鍵から他方の公開鍵を生成する(S31、鍵情報管理工程)。前記他方の秘密鍵は、例えば、照会端末30のメモリ302又は記憶装置304に記憶されている秘密鍵である。前記他方の公開鍵は、前記他方の秘密鍵のペアとなる公開鍵であり、鍵情報管理部31が前記他方の公開鍵を生成するアルゴリズムは、例えば、特に制限されず、公知の公開鍵の生成アルゴリズムを適宜利用できる。
【0034】
つぎに、回答端末20の項目情報設定部22は、照会項目を設定した項目情報を設定する(S22、項目情報設定工程)。前記照会項目は、例えば、回答端末20を所有する組織又は個人が、照会端末30により照会を受けた際に回答可能な項目である。前記回答可能項目の設定方法(入力方法)は、例えば、回答端末20のユーザによりテキストで指定されてもよいし、CSV(Comma Separated Values)、TSV(Tab Separated Values)、JSON(JavaScript Object Notation)、又はXML(Extensible Markup Language)のデータを回答端末20に読み込ませてもよいし、帳票等の画面をキャプチャーした画像ファイルを回答端末20に読み込ませてもよい。回答端末20は、回答可能項目として前記画像ファイルが入力された場合、OCR(Optical Character Recognition)、特に、AIOCRにより、前記画像ファイルに含まれる文字情報を抽出し、抽出した文字情報をテキストで指定された回答可能項目(例えば、CSV、TSV、JSON、又はXML)に変換することが好ましい。前記回答項目は、例えば、プロバイダ、携帯電話キャリア等の通信事業者;銀行等の金融機関;小売店等の店舗;自治体;役所;等の組織が、捜査機関の捜査関連事項照会により問い合わせを受けた際に回答可能な項目があげられ、具体例としては、例えば、口座の取引情報、プロパイダのIP情報、防犯カメラの映像及び/又は画像等があげられる。また、前記回答項目はこれには限定されず、例えば、役所等の自治体が、住民票等の電子申請可能な書類等の取得に際し必要な入力項目があげられ、具体例としては、児童手当特例給付の申請、市民税・都民税等の課税(非課税)証明書のオンライン申請に関し必要な入力項目があげられる。前記項目情報の形式は、特に制限されず、例えば、JSON(JavaScript Object Notation)、XML(Extensible Markup Language)等があげられる。前記書式情報は、例えば、項目定義設定ファイルともいう。
【0035】
そして、回答端末20の書式情報送信部23は、前記一方の公開鍵と、前記項目情報と、前記一方の識別情報との組を、書式情報として情報中継装置10に送信する(S23、書式情報送信工程)。回答端末20と情報中継装置10とは、例えば、有線で接続されていてもよいし、無線で接続されていてもよい。
【0036】
情報中継装置10の書式情報取得部11は、回答端末(一方の装置)20から、一方の装置が有する秘密鍵から生成された一方の公開鍵と、一方の装置が対応可能な照会項目を含む項目情報と、一方の装置を識別する一方の識別情報との組を含む書式情報を取得する(S1、書式情報取得工程)。情報中継装置10は、例えば、取得した書式情報をメモリ102又は記憶装置104に記憶してもよい。この場合、情報中継装置10は、例えば、一方の識別情報毎に前記書式情報を管理することが好ましい。
【0037】
つぎに、書式情報送信部12は、前記書式情報を照会端末(他方の装置)30に送信する。情報中継装置10と照会端末30とは、例えば、有線で接続されていてもよいし、無線で接続されていてもよい。
【0038】
そして、照会端末30の書式情報受信部32は、情報中継装置10から前記書式情報を受信する(S32、書式情報受信工程)。書式情報受信部32による前記書式情報の取得は、例えば、照会端末30のユーザによる任意の実行処理により取得してもよいし、定期的に自動取得してもよい。前記定期的な自動取得は、例えば、毎時、毎日、隔日、毎週、毎月等、任意のタイミングを指定できる。照会端末30は、例えば、受信した前記書式情報をメモリ302又は記憶装置304に記憶してもよい。
【0039】
照会端末30のユーザは、照会情報入力部33により、前記項目情報と対応する照会情報を入力する(S33、照会情報入力工程)。前記照会情報は、例えば、照会端末30を所有する組織または個人が、情報中継装置10を介して前記回答端末20を所有する組織に対して照会を行う情報である。前記照会項目は、例えば、捜査機関等により、プロバイダ、携帯電話キャリア等の通信事業者;銀行等の金融機関;小売店等の店舗;自治体;役所;等の組織に対して捜査関連事項照会により問い合わせる情報があげられ、具体例としては、例えば、捜査関係事項照会書の副本、並びに照会対象者の電話番号、個人情報、銀行等の口座番号、IPアドレス、氏名、防犯カメラの映像及び/又は画像、写真等の電子添付データ等があげられる。また、前記照会情報はこれには限定されず、例えば、住民票等の電子申請可能な書類等の取得に際し必要な入力情報(例えば、氏名、住所、電話番号等の個人情報等)等があげられる。前記照会情報の形式は、特に制限されず、例えば、JSON(JavaScript Object Notation)、PDF、XML(Extensible Markup Language)等があげられる。
【0040】
つぎに、照会端末30の暗号化部34は、前記一方の公開鍵を用いて前記照会情報を暗号化する(S34、暗号化工程)。前記公開鍵を用いた暗号化は、例えば、前記公開鍵を用いて照会情報を直接的に暗号化する処理でもよいし、前記公開鍵を用いて照会情報を間接的に暗号化する処理でもよい。前記「公開鍵を用いて照会情報を間接的に暗号化する処理」とは、例えば、パスワードを用いて照会情報を暗号化した後、前記パスワードを公開鍵により暗号化する処理があげられる。この場合において、前記パスワードは、例えば、照会端末30のユーザが任意に設定したパスワードでもよいし、照会端末30により生成されたパスワード(例えば、ランダム文字生成)でもよい。つぎに、要求情報送信部35は、前記他方の公開鍵と、前記照会情報の組とを要求情報として情報中継装置10に送信する(S35、要求情報送信工程)。
【0041】
情報中継装置10の要求情報取得部13は、照会端末(他方の装置)30から、照会端末30が有する秘密鍵から生成された他方の公開鍵と、前記項目情報と対応する照会情報との組を含む要求情報を取得する(S3、要求情報取得工程)。そして、要求情報送信部14は、前記要求情報を回答端末(一方の装置)20に送信する(S4、要求情報送信工程)。この際、要求情報送信部14は、例えば、前記要求情報にタイムスタンプを付与して回答端末20に送信してもよい。前記タイムスタンプは、例えば、本装置10外のタイムスタンプサービスにより付与されたタイムスタンプのファイルを添付することにより付与することができる。
【0042】
回答端末20の要求情報受信部24は、情報中継装置10から前記要求情報を受信する(S24、要求情報受信工程)。受信した前記要求情報は、前記一方の公開鍵を用いて暗号化された照会情報を含む。つぎに、復号処理部25は、前記一方の秘密鍵を用いて前記要求情報が含む前記照会情報を復号し(S25、復号処理工程)、復号した照会情報を閲覧可能に出力する。
【0043】
回答端末20のユーザは、回答情報入力部26により、前記照会情報と対応する回答情報を入力する(S26、回答情報入力工程)。前記回答情報は、例えば、前記照会情報に対応する情報であればよい。具体例としては、例えば、捜査関係事項照会書に対する回答等があげられ、具体例としては、個人情報(例えば、氏名、住所、連絡先、家族構成等)、金融機関における取引履歴、戸籍情報等があげられる。また、前記回答情報はこれには限定されず、例えば、前記照会情報として、電子申請可能な書類等の取得に際し必要な入力情報(例えば、氏名、住所、電話番号等の個人情報等)に対応する書類(例えば、住民票)等があげられる。前記回答情報の形式は、特に制限されず、例えば、CSV(Comma Separated Values)、JSON(JavaScript Object Notation)、PDF、XML(Extensible Markup Language)等があげられる。
【0044】
つぎに、回答端末20の暗号化部27は、前記要求情報が含む前記他方の公開鍵を用いて前記回答情報を暗号化する(S27、暗号化工程)。前記公開鍵を用いた暗号化は、例えば、前記公開鍵を用いて回答情報を直接的に暗号化する処理でもよいし、前記公開鍵を用いて回答情報を間接的に暗号化する処理でもよい。前記「公開鍵を用いて回答情報間接的に暗号化する処理」とは、例えば、パスワードを用いて回答情報を暗号化した後、前記パスワードを公開鍵により暗号化する処理があげられる。この場合において、前記パスワードは、例えば、回答端末20のユーザが任意に設定したパスワードでもよいし、回答端末20により生成されたパスワード(例えば、ランダム文字生成)でもよい。つぎに、回答情報送信部28は、前記暗号化した回答情報を前記情報中継装置に送信する(S28、回答情報送信工程)。
【0045】
情報中継装置10の回答情報取得部15は、回答端末(一方の装置)20から、前記照会情報と対応する回答情報を取得し(S6、回答情報取得工程)、回答情報送信部16により、前記回答情報を照会端末(他方の装置)30に送信する(S7、回答情報送信工程)。この際、回答情報送信部16は、例えば、前記回答情報にタイムスタンプを付与して照会端末30に送信してもよい。前記タイムスタンプは、例えば、本装置10外のタイムスタンプサービスにより付与されたタイムスタンプのファイルを添付することにより付与することができる。
【0046】
照会端末30の回答情報受信部36は、情報中継装置10から前記回答情報を受信する(S36、要求情報受信工程)。受信した前記回答情報は、前記他方の公開鍵を用いて暗号化されている。つぎに、復号処理部37は、前記他方の秘密鍵を用いて前記回答情報を復号し(S37、復号処理工程)、出力部38は、復号した回答情報を閲覧可能に出力する。
【0047】
以下、具体例を示して本装置10の利用の例を説明する。以下の説明においては、照会端末(他方の装置)30が、捜査機関(警察)の端末であり、回答端末(一方の装置)20が、前記捜査機関から情報提供の要求を受ける組織の端末である場合を例に挙げて説明するが、本発明は以下の例示には何ら限定及び制限されない。
【0048】
まず、回答端末20を所有する組織は、捜査機関から捜査関係事項照会書により照会を受けた際に回答可能な照会項目を設定し、一方の公開鍵、一方の識別情報、項目情報の組を書式情報として本装置10に登録(送信)する。捜査機関は、照会端末30により本装置10にアクセスし、捜査関係事項照会書により照会を行う組織を選択し、選択した組織の書式情報を取得する。捜査機関は、照会端末30により、照会情報として、捜査関係事項照会書を入力、一方の公開鍵により暗号化し、他方の公開鍵と照会情報との組を要求情報として本装置10に送信する。本装置10は、要求情報にタイムスタンプを付与し、回答端末20に要求情報を送信する。回答端末20は、一方の秘密鍵を用いて本装置10から取得した要求情報を復号し、照会情報(捜査関係事項照会書)に基づいて、対応する回答情報を入力する。そして、回答端末20は、入力した回答情報を他方の公開鍵を用いて暗号化し、本装置10に送信する。本装置10は、回答情報を取得し、照会端末30に送信する。照会端末30は、本装置10から回答情報を受信し、他方の秘密鍵により回答情報を復号し、閲覧可能に出力する。これにより、ICTを用いてセキュア且つ簡便に操作関係事項照会を行うことができる。
【0049】
また、本装置10の別の利用の例として、照会端末(他方の装置)30が、住民の端末であり、回答端末(一方の装置)20が、自治体の端末であり、本装置10を介して住民が自治体に対して書類の電子申請を行うことも可能である。この場合、前記項目情報が、住民票等の電子申請可能な書類等の取得に際し必要な入力項目であり、前記照会情報が、電子申請を行う住民の個人情報であり、前記回答情報が、申請に従って交付される書類(例えば、住民票)である以外は前述の具体例と同様である。
【0050】
本実施形態の情報中継装置によれば、接続された各装置が保有する秘密鍵により復号可能な情報を中継するため、セキュア且つ簡便に複数の装置間の情報を中継することが可能となる。
【0051】
[実施形態2]
実施形態2は、本発明の情報中継システム装置の他の例である。
【0052】
本実施形態の情報中継システム装置について、図6を用いて説明する。図6は、本実施形態の情報中継装置10A、回答端末20、及び照会端末30Aを含む情報中継システム装置100Aの一例の構成を示すブロック図である。図示していないが、情報中継システム装置100Aは、例えば、複数の回答端末20、複数の照会端末30Aを含んでもよい。図6に示すように、情報中継システム装置100Aは、実施形態1の情報中継装置10に代えて、情報中継装置10Aを含み、実施形態1の照会端末30に代えて、照会端末30Aを含むこと以外の構成は実施形態1の情報中継システム装置100と同様であり、その説明を援用できる。また、図示していないが、情報中継システム装置100Aは、例えば、照会端末30Aに加えて、実施形態1の情報中継システム装置100における照会端末30を含んでもよい。
【0053】
実施形態2の情報中継システム装置100Aにおいて、情報中継装置10は、例えば、選択情報取得部17を含み、選択情報取得部17は、他方の装置30Aから、一方の装置20を選択する情報又は前記照会情報の少なくとも一方を含む選択情報を取得し、書式情報送信部12は、前記選択情報に基づいて、他方の装置30Aに送信する書式情報を抽出し、抽出した前記書式情報を他方の装置30Aに送信する。本実施形態の情報中継装置10Aは、これらのことを除いて前記実施形態1の情報中継システム装置100における情報中継装置10と同様であり、その説明を援用できる。情報中継装置10のハードウェア構成は、図2の情報中継装置10のハードウェア構成において、中央処理装置101が、図1の情報中継装置10の構成に代えて、図6の情報中継装置10Aの構成を備える以外は同様である。
【0054】
図6に示すように、情報中継システム装置100Aにおいて、照会端末30Aは、例えば、選択情報入力部39及び選択情報送信部310を含み、選択情報入力部39は、一方の装置20を選択する情報又は前記照会情報の少なくとも一方を含む選択情報を入力し、選択情報送信部39は、前記選択情報を情報中継装置10Aに送信し、書式情報受信部32は、情報中継装置10Aから、選択情報に基づいて抽出された書式情報を受信する。照会端末30Aのハードウェア構成は、図4の照会端末30のハードウェア構成において、中央処理装置301が、図1の照会端末30の構成に代えて、図6の照会端末30Aの構成を備える以外は同様である。
【0055】
つぎに、本実施形態の情報中継方法の一例を、図7のフローチャートに基づき説明する。本実施形態の情報中継方法は、例えば、図6の情報中継システム装置100Aを用いて、次のように実施する。なお、本実施形態の情報中継方法は、図6の情報中継システム装置100Aの使用には限定されない。図7は、左から、回答端末20の処理(S21~S28)、情報中継装置10の処理(S1~S7及びS11)、照会端末30の処理(S31~38、S311、及びS312)の一例を示すフローチャートである。
【0056】
まず、実施形態1の情報中継システム装置100の処理における回答端末20の処理S21~S23、情報中継装置10の処理S1、照会端末30における処理S31と同様にして、S21~S23、S1、S31を実施する。
【0057】
つぎに、照会端末30Aのユーザは、選択情報入力部39により、一方の装置20を選択する情報又は前記照会情報の少なくとも一方を含む選択情報を入力する(S311、選択情報入力工程)。具体的に、前記選択情報は、例えば、捜査機関等が捜査関連事項照会を希望する組織が所有する一方の装置20の一方の識別情報、及び前述の照会情報の少なくとも一方を含む。そして、選択情報送信部39は、前記選択情報を情報中継装置10Aに送信する(S312、選択情報送信工程)。
【0058】
つぎに、情報中継装置10Aの選択情報取得部17は、他方の装置30Aから、一方の装置20を選択する情報又は前記照会情報の少なくとも一方を含む選択情報を取得する(S11、選択情報取得工程)。つぎに、書式情報送信部12は、前記選択情報に基づいて、他方の装置30Aに送信する書式情報を抽出し、抽出した前記書式情報を他方の装置30Aに送信する(S2、書式情報送信工程)。具体的に、書式情報送信部12は、例えば、取得した選択情報に基づいて、一方の装置20から取得した書式情報を抽出する。前記抽出は、例えば、前記選択情報が含む一方の識別情報に対応する一方の識別情報が含まれる書式情報を抽出してもよいし、前記選択情報が含む照会情報と対応する項目情報が含まれる書式情報を抽出してもよい。
【0059】
そして、照会端末30Aの書式情報受信部32は、情報中継装置10Aから、選択情報に基づいて抽出された書式情報を受信する(S32、書式情報受信工程)。
【0060】
本実施形態の情報中継方法は、これらの点を除き、前記実施形態1の情報中継方法と同様であり、その記載を援用できる。
【0061】
捜査機関が捜査関連事項照会を行う際、例えば、どのような組織に照会をかければよいのかの判断が難しい場合がある。本実施形態の実施形態2の情報中継システム装置100Aによれば、例えば、選択情報に基づいて書式情報を抽出し、抽出した書式情報を他方の装置に送信できるため、照会内容又は照会先の組織の端末を指定するだけで適切な書式情報を取得できるため、より簡便に情報を中継できる。
【0062】
[実施形態3]
本実施形態の第1のプログラム(以下、「プログラム製品」ともいう)は、前述の情報中継方法の各工程を、コンピュータに実行させるためのプログラムである。具体的に、本実施形態の第1のプログラムは、コンピュータに、書式情報取得手順、書式情報送信手順、要求情報取得手順、要求情報送信手順、回答情報取得手順、及び、回答情報送信手順を実行させるためのプログラムである。
【0063】
複数の装置と通信し、
前記書式情報取得手順は、一方の装置から、一方の装置が有する秘密鍵から生成された一方の公開鍵と、一方の装置が対応可能な照会項目を含む項目情報と、一方の装置を識別する一方の識別情報との組を含む書式情報を取得し、
前記書式情報送信手順は、前記書式情報を他方の装置に送信し、
前記要求情報取得手順は、前記他方の装置から、前記他方の装置が有する秘密鍵から生成された他方の公開鍵と、前記項目情報と対応する照会情報との組を含む要求情報を取得し、
前記照会情報は、前記一方の公開鍵を用いて暗号化されており、
前記要求情報送信手順は、前記要求情報を前記一方の装置に送信し、
前記回答情報取得手順は、前記一方の装置から、前記照会情報と対応する回答情報を取得し、
前記回答情報は、前記他方の公開鍵を用いて暗号化されており、
前記回答情報送信手順は、前記回答情報を前記他方の装置に送信する。
【0064】
また、本実施形態の第1のプログラムは、コンピュータを、書式情報取得手順、書式情報送信手順、要求情報取得手順、要求情報送信手順、回答情報取得手順、及び、回答情報送信手順として機能させるプログラムということもできる。
【0065】
本実施形態の第1のプログラムは、前記本発明の情報中継装置及び情報中継方法における記載を援用できる。前記各手順は、例えば、「手順」を「処理」と読み替え可能である。また、本実施形態の第1のプログラムは、例えば、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。前記記録媒体は、例えば、非一時的なコンピュータ可読記録媒体(non-transitory computer-readable storage medium)である。前記記録媒体は、特に制限されず、例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、ハードディスク(HD)、光ディスク、フロッピー(登録商標)ディスク(FD)等があげられる。また、本実施形態の第1のプログラム(プログラム製品)は、例えば、外部のコンピュータから配信される形態であってもよい。
【0066】
[実施形態4]
本実施形態の第2のプログラム(以下、「プログラム製品」ともいう)は、前述の回答方法の各工程を、コンピュータに実行させるためのプログラムである。具体的に、本実施形態の第2のプログラムは、コンピュータに、鍵情報管理手順、項目情報設定手順、書式情報送信手順、要求情報受信手順、復号処理手順、回答情報入力手順、暗号化手順、及び回答情報送信手順を実行させるためのプログラムである。
【0067】
前記情報中継装置と通信し、
前記鍵情報管理手順は、前記一方の秘密鍵を管理し、前記一方の秘密鍵から前記一方の公開鍵を生成し、
前記項目情報設定手順は、照会項目を設定した項目情報を設定し、
前記書式情報送信手順は、前記一方の公開鍵と、前記項目情報と、前記一方の識別情報との組を、前記書式情報として前記情報中継装置に送信し、
前記要求情報受信手順は、前記情報中継装置から前記要求情報を受信し、
前記復号処理手順は、前記一方の秘密鍵を用いて前記要求情報が含む前記照会情報を復号し、
前記回答情報入力手順は、前記照会情報と対応する回答情報を入力可能であり、
前記暗号化手順は、前記要求情報が含む前記他方の公開鍵を用いて前記回答情報を暗号化し、
前記回答情報送信手順は、前記暗号化した回答情報を前記情報中継装置に送信する。
【0068】
また、本実施形態の第2のプログラムは、コンピュータを、鍵情報管理手順、項目情報設定手順、書式情報送信手順、要求情報受信手順、復号処理手順、回答情報入力手順、暗号化手順、及び回答情報送信手順として機能させるプログラムということもできる。
【0069】
本実施形態の第2のプログラムは、前記本発明の回答端末及び回答方法における記載を援用できる。前記各手順は、例えば、「手順」を「処理」と読み替え可能である。また、本実施形態の第2のプログラムは、例えば、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。前記記録媒体は、例えば、非一時的なコンピュータ可読記録媒体(non-transitory computer-readable storage medium)である。前記記録媒体は、特に制限されず、例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、ハードディスク(HD)、光ディスク、フロッピー(登録商標)ディスク(FD)等があげられる。また、本実施形態の第2のプログラム(プログラム製品)は、例えば、外部のコンピュータから配信される形態であってもよい。
【0070】
[実施形態5]
本実施形態の第3のプログラム(以下、「プログラム製品」ともいう)は、前述の照会方法の各工程を、コンピュータに実行させるためのプログラムである。具体的に、本実施形態の第3のプログラムは、コンピュータに、鍵情報管理手順、書式情報受信手順、照会情報入力手順、暗号化手順、要求情報送信手順、回答情報受信手順、復号処理手順、及び出力手順を実行させるためのプログラムである。
【0071】
前記情報中継装置と通信し、
前記鍵情報管理手順は、前記他方の秘密鍵を管理し、前記他方の秘密鍵から前記他方の公開鍵を生成し、
前記書式情報受信手順は、前記情報中継装置から前記書式情報を受信し、
前記照会情報入力手順は、前記項目情報と対応する照会情報を入力し、
前記暗号化手順は、前記一方の公開鍵を用いて前記照会情報を暗号化し、
前記要求情報送信手順は、前記他方の公開鍵と、前記照会情報の組とを前記要求情報として前記情報中継装置に送信し、
前記回答情報受信手順は、前記情報中継装置から前記回答情報を受信し、
前記復号処理手順は、前記他方の秘密鍵を用いて前記回答情報を復号し、
前記出力手順は、復号した前記回答情報を閲覧可能に出力する。
【0072】
また、本実施形態の第3のプログラムは、コンピュータを、鍵情報管理手順、書式情報受信手順、照会情報入力手順、暗号化手順、要求情報送信手順、回答情報受信手順、復号処理手順、及び出力手順として機能させるプログラムということもできる。
【0073】
本実施形態の第3のプログラムは、前記本発明の照会端末及び照会方法における記載を援用できる。前記各手順は、例えば、「手順」を「処理」と読み替え可能である。また、本実施形態の第3のプログラムは、例えば、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。前記記録媒体は、例えば、非一時的なコンピュータ可読記録媒体(non-transitory computer-readable storage medium)である。前記記録媒体は、特に制限されず、例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、ハードディスク(HD)、光ディスク、フロッピー(登録商標)ディスク(FD)等があげられる。また、本実施形態の第3のプログラム(プログラム製品)は、例えば、外部のコンピュータから配信される形態であってもよい。
【0074】
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をできる。
【0075】
<付記>
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のように記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
書式情報取得部、書式情報送信部、要求情報取得部、要求情報送信部、回答情報取得部、及び、回答情報送信部を含み、
複数の装置と通信可能であり、
前記書式情報取得部は、一方の装置から、一方の装置が有する秘密鍵から生成された一方の公開鍵と、一方の装置が対応可能な照会項目を含む項目情報と、一方の装置を識別する一方の識別情報との組を含む書式情報を取得し、
前記書式情報送信部は、前記書式情報を他方の装置に送信し、
前記要求情報取得部は、前記他方の装置から、前記他方の装置が有する秘密鍵から生成された他方の公開鍵と、前記項目情報と対応する照会情報との組を含む要求情報を取得し、
前記照会情報は、前記一方の公開鍵を用いて暗号化されており、
前記要求情報送信部は、前記要求情報を前記一方の装置に送信し、
前記回答情報取得部は、前記一方の装置から、前記照会情報と対応する回答情報を取得し、
前記回答情報は、前記他方の公開鍵を用いて暗号化されており、
前記回答情報送信部は、前記回答情報を前記他方の装置に送信する、情報中継装置。
(付記2)
前記要求情報送信部は、前記要求情報にタイムスタンプを付与して前記一方の装置に送信する、付記1記載の情報中継装置。
(付記3)
前記回答情報送信部は、前記回答情報にタイムスタンプを付与して前記他方の装置に送信する、付記1又は2記載の情報中継装置。
(付記4)
選択情報取得部を含み、
前記選択情報取得部は、前記他方の装置から、前記一方の装置を選択する情報又は前記照会情報の少なくとも一方を含む選択情報を取得し、
前記書式情報送信部は、前記選択情報に基づいて、前記他方の装置に送信する書式情報を抽出し、抽出した前記書式情報を前記他方の装置に送信する、付記1から3のいずれかに記載の情報中継装置。
(付記5)
鍵情報管理部、項目情報設定部、書式情報送信部、要求情報受信部、復号処理部、回答情報入力部、暗号化部、及び回答情報送信部を含み、
付記1から4のいずれかに記載の情報中継装置と通信可能であり、
前記鍵情報管理部は、前記一方の秘密鍵を管理し、前記一方の秘密鍵から前記一方の公開鍵を生成し、
前記項目情報設定部は、照会項目を設定した項目情報を設定し、
前記書式情報送信部は、前記一方の公開鍵と、前記項目情報と、前記一方の識別情報との組を、前記書式情報として前記情報中継装置に送信し、
前記要求情報受信部は、前記情報中継装置から前記要求情報を受信し、
前記復号処理部は、前記一方の秘密鍵を用いて前記要求情報が含む前記照会情報を復号し、
前記回答情報入力部は、前記照会情報と対応する回答情報を入力可能であり、
前記暗号化部は、前記要求情報が含む前記他方の公開鍵を用いて前記回答情報を暗号化し、
前記回答情報送信部は、前記暗号化した回答情報を前記情報中継装置に送信する、回答端末。
(付記6)
鍵情報管理部、書式情報受信部、照会情報入力部、暗号化部、要求情報送信部、回答情報受信部、復号処理部、及び出力部を含み、
付記1から4のいずれかに記載の情報中継装置と通信可能であり、
前記鍵情報管理部は、前記他方の秘密鍵を管理し、前記他方の秘密鍵から前記他方の公開鍵を生成し、
前記書式情報受信部は、前記情報中継装置から前記書式情報を受信し、
前記照会情報入力部は、前記項目情報と対応する照会情報を入力し、
前記暗号化部は、前記一方の公開鍵を用いて前記照会情報を暗号化し、
前記要求情報送信部は、前記他方の公開鍵と、前記照会情報の組とを前記要求情報として前記情報中継装置に送信し、
前記回答情報受信部は、前記情報中継装置から前記回答情報を受信し、
前記復号処理部は、前記他方の秘密鍵を用いて前記回答情報を復号し、
前記出力部は、復号した前記回答情報を閲覧可能に出力する、照会端末。
(付記7)
選択情報入力部及び選択情報送信部を含み、
前記選択情報入力部は、前記一方の装置を選択する情報又は前記照会情報の少なくとも一方を含む選択情報を入力し、
前記選択情報送信部は、前記選択情報を付記4記載の情報中継装置に送信し、
前記書式情報受信部は、前記情報中継装置から、選択情報に基づいて抽出された書式情報を受信する、付記6記載の照会端末。
(付記8)
情報中継装置と、回答端末と、照会端末とを含み、
情報中継装置は、
前記一方の装置として、前記回答端末と通信可能であり、
前記他方の装置として、前記照会端末と通信可能であり、
前記情報中継装置が、付記1から4のいずれかに記載の情報中継装置であり、
前記回答端末が、付記5記載の回答端末であり、
前記照会端末が、付記6又は7記載の照会端末である、情報中継システム。
(付記9)
書式情報取得工程、書式情報送信工程、要求情報取得工程、要求情報送信工程、回答情報取得工程、及び、回答情報送信工程を含み、
複数の装置と通信し、
前記書式情報取得工程は、一方の装置から、一方の装置が有する秘密鍵から生成された一方の公開鍵と、一方の装置が対応可能な照会項目を含む項目情報と、一方の装置を識別する一方の識別情報との組を含む書式情報を取得し、
前記書式情報送信工程は、前記書式情報を他方の装置に送信し、
前記要求情報取得工程は、前記他方の装置から、前記他方の装置が有する秘密鍵から生成された他方の公開鍵と、前記項目情報と対応する照会情報との組を含む要求情報を取得し、
前記照会情報は、前記一方の公開鍵を用いて暗号化されており、
前記要求情報送信工程は、前記要求情報を前記一方の装置に送信し、
前記回答情報取得工程は、前記一方の装置から、前記照会情報と対応する回答情報を取得し、
前記回答情報は、前記他方の公開鍵を用いて暗号化されており、
前記回答情報送信工程は、前記回答情報を前記他方の装置に送信する、情報中継方法。
(付記10)
前記要求情報送信工程は、前記要求情報にタイムスタンプを付与して前記一方の装置に送信する、付記9記載の情報中継方法。
(付記11)
前記回答情報送信工程は、前記回答情報にタイムスタンプを付与して前記他方の装置に送信する、付記9又は10記載の情報中継方法。
(付記12)
選択情報取得工程を含み、
前記選択情報取得工程は、前記他方の装置から、前記一方の装置を選択する情報又は前記照会情報の少なくとも一方を含む選択情報を取得し、
前記書式情報送信工程は、前記選択情報に基づいて、前記他方の装置に送信する書式情報を抽出し、抽出した前記書式情報を前記他方の装置に送信する、付記9から11のいずれかに記載の情報中継方法。
(付記13)
鍵情報管理工程、項目情報設定工程、書式情報送信工程、要求情報受信工程、復号処理工程、回答情報入力工程、暗号化工程、及び回答情報送信工程を含み、
付記1から4のいずれかに記載の情報中継装置と通信し、
前記鍵情報管理工程は、前記一方の秘密鍵を管理し、前記一方の秘密鍵から前記一方の公開鍵を生成し、
前記項目情報設定工程は、照会項目を設定した項目情報を設定し、
前記書式情報送信工程は、前記一方の公開鍵と、前記項目情報と、前記一方の識別情報との組を、前記書式情報として前記情報中継装置に送信し、
前記要求情報受信工程は、前記情報中継装置から前記要求情報を受信し、
前記復号処理工程は、前記一方の秘密鍵を用いて前記要求情報が含む前記照会情報を復号し、
前記回答情報入力工程は、前記照会情報と対応する回答情報を入力可能であり、
前記暗号化工程は、前記要求情報が含む前記他方の公開鍵を用いて前記回答情報を暗号化し、
前記回答情報送信工程は、前記暗号化した回答情報を前記情報中継装置に送信する、回答方法。
(付記14)
鍵情報管理工程、書式情報受信工程、照会情報入力工程、暗号化工程、要求情報送信工程、回答情報受信工程、復号処理工程、及び出力工程を含み、
付記1から4のいずれかに記載の情報中継装置と通信し、
前記鍵情報管理工程は、前記他方の秘密鍵を管理し、前記他方の秘密鍵から前記他方の公開鍵を生成し、
前記書式情報受信工程は、前記情報中継装置から前記書式情報を受信し、
前記照会情報入力工程は、前記項目情報と対応する照会情報を入力し、
前記暗号化工程は、前記一方の公開鍵を用いて前記照会情報を暗号化し、
前記要求情報送信工程は、前記他方の公開鍵と、前記照会情報の組とを前記要求情報として前記情報中継装置に送信し、
前記回答情報受信工程は、前記情報中継装置から前記回答情報を受信し、
前記復号処理工程は、前記他方の秘密鍵を用いて前記回答情報を復号し、
前記出力工程は、復号した前記回答情報を閲覧可能に出力する、照会方法。
(付記15)
選択情報入力工程及び選択情報送信工程を含み、
前記選択情報入力工程は、前記一方の装置を選択する情報又は前記照会情報の少なくとも一方を含む選択情報を入力し、
前記選択情報送信工程は、前記選択情報を付記4記載の情報中継装置に送信し、
前記書式情報受信工程は、前記情報中継装置から、選択情報に基づいて抽出された書式情報を受信する、付記14記載の照会方法。
(付記16)
書式情報取得手順、書式情報送信手順、要求情報取得手順、要求情報送信手順、回答情報取得手順、及び、回答情報送信手順を含み、
複数の装置と通信し、
前記書式情報取得手順は、一方の装置から、一方の装置が有する秘密鍵から生成された一方の公開鍵と、一方の装置が対応可能な照会項目を含む項目情報と、一方の装置を識別する一方の識別情報との組を含む書式情報を取得し、
前記書式情報送信手順は、前記書式情報を他方の装置に送信し、
前記要求情報取得手順は、前記他方の装置から、前記他方の装置が有する秘密鍵から生成された他方の公開鍵と、前記項目情報と対応する照会情報との組を含む要求情報を取得し、
前記照会情報は、前記一方の公開鍵を用いて暗号化されており、
前記要求情報送信手順は、前記要求情報を前記一方の装置に送信し、
前記回答情報取得手順は、前記一方の装置から、前記照会情報と対応する回答情報を取得し、
前記回答情報は、前記他方の公開鍵を用いて暗号化されており、
前記回答情報送信手順は、前記回答情報を前記他方の装置に送信し、
前記各手順をコンピュータに実行させるためのプログラム。
(付記17)
前記要求情報送信手順は、前記要求情報にタイムスタンプを付与して前記一方の装置に送信する、付記16記載のプログラム。
(付記18)
前記回答情報送信手順は、前記回答情報にタイムスタンプを付与して前記他方の装置に送信する、付記16又は17記載のプログラム。
(付記19)
選択情報取得手順を含み、
前記選択情報取得手順は、前記他方の装置から、前記一方の装置を選択する情報又は前記照会情報の少なくとも一方を含む選択情報を取得し、
前記書式情報送信手順は、前記選択情報に基づいて、前記他方の装置に送信する書式情報を抽出し、抽出した前記書式情報を前記他方の装置に送信する、付記16から18のいずれかに記載のプログラム。
(付記20)
鍵情報管理手順、項目情報設定手順、書式情報送信手順、要求情報受信手順、復号処理手順、回答情報入力手順、暗号化手順、及び回答情報送信手順を含み、
付記1から4のいずれかに記載の情報中継装置と通信し、
前記鍵情報管理手順は、前記一方の秘密鍵を管理し、前記一方の秘密鍵から前記一方の公開鍵を生成し、
前記項目情報設定手順は、照会項目を設定した項目情報を設定し、
前記書式情報送信手順は、前記一方の公開鍵と、前記項目情報と、前記一方の識別情報との組を、前記書式情報として前記情報中継装置に送信し、
前記要求情報受信手順は、前記情報中継装置から前記要求情報を受信し、
前記復号処理手順は、前記一方の秘密鍵を用いて前記要求情報が含む前記照会情報を復号し、
前記回答情報入力手順は、前記照会情報と対応する回答情報を入力可能であり、
前記暗号化手順は、前記要求情報が含む前記他方の公開鍵を用いて前記回答情報を暗号化し、
前記回答情報送信手順は、前記暗号化した回答情報を前記情報中継装置に送信し、
前記各手順をコンピュータに実行させるためのプログラム。
(付記21)
鍵情報管理手順、書式情報受信手順、照会情報入力手順、暗号化手順、要求情報送信手順、回答情報受信手順、復号処理手順、及び出力手順を含み、
付記1から4のいずれかに記載の情報中継装置と通信し、
前記鍵情報管理手順は、前記他方の秘密鍵を管理し、前記他方の秘密鍵から前記他方の公開鍵を生成し、
前記書式情報受信手順は、前記情報中継装置から前記書式情報を受信し、
前記照会情報入力手順は、前記項目情報と対応する照会情報を入力し、
前記暗号化手順は、前記一方の公開鍵を用いて前記照会情報を暗号化し、
前記要求情報送信手順は、前記他方の公開鍵と、前記照会情報の組とを前記要求情報として前記情報中継装置に送信し、
前記回答情報受信手順は、前記情報中継装置から前記回答情報を受信し、
前記復号処理手順は、前記他方の秘密鍵を用いて前記回答情報を復号し、
前記出力手順は、復号した前記回答情報を閲覧可能に出力し、
前記各手順をコンピュータに実行させるためのプログラム。
(付記22)
選択情報入力手順及び選択情報送信手順を含み、
前記選択情報入力手順は、前記一方の装置を選択する情報又は前記照会情報の少なくとも一方を含む選択情報を入力し、
前記選択情報送信手順は、前記選択情報を付記4記載の情報中継装置に送信し、
前記書式情報受信手順は、前記情報中継装置から、選択情報に基づいて抽出された書式情報を受信する、付記21記載のプログラム。
(付記23)
書式情報取得手順、書式情報送信手順、要求情報取得手順、要求情報送信手順、回答情報取得手順、及び、回答情報送信手順を含み、
複数の装置と通信し、
前記書式情報取得手順は、一方の装置から、一方の装置が有する秘密鍵から生成された一方の公開鍵と、一方の装置が対応可能な照会項目を含む項目情報と、一方の装置を識別する一方の識別情報との組を含む書式情報を取得し、
前記書式情報送信手順は、前記書式情報を他方の装置に送信し、
前記要求情報取得手順は、前記他方の装置から、前記他方の装置が有する秘密鍵から生成された他方の公開鍵と、前記項目情報と対応する照会情報との組を含む要求情報を取得し、
前記照会情報は、前記一方の公開鍵を用いて暗号化されており、
前記要求情報送信手順は、前記要求情報を前記一方の装置に送信し、
前記回答情報取得手順は、前記一方の装置から、前記照会情報と対応する回答情報を取得し、
前記回答情報は、前記他方の公開鍵を用いて暗号化されており、
前記回答情報送信手順は、前記回答情報を前記他方の装置に送信し、
前記各手順をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
(付記24)
前記要求情報送信手順は、前記要求情報にタイムスタンプを付与して前記一方の装置に送信する、付記23記載の記録媒体。
(付記25)
前記回答情報送信手順は、前記回答情報にタイムスタンプを付与して前記他方の装置に送信する、付記23又は24記載の記録媒体。
(付記26)
選択情報取得手順を含み、
前記選択情報取得手順は、前記他方の装置から、前記一方の装置を選択する情報又は前記照会情報の少なくとも一方を含む選択情報を取得し、
前記書式情報送信手順は、前記選択情報に基づいて、前記他方の装置に送信する書式情報を抽出し、抽出した前記書式情報を前記他方の装置に送信する、付記23から25のいずれかに記載の記録媒体。
(付記27)
鍵情報管理手順、項目情報設定手順、書式情報送信手順、要求情報受信手順、復号処理手順、回答情報入力手順、暗号化手順、及び回答情報送信手順を含み、
付記1から4のいずれかに記載の情報中継装置と通信し、
前記鍵情報管理手順は、前記一方の秘密鍵を管理し、前記一方の秘密鍵から前記一方の公開鍵を生成し、
前記項目情報設定手順は、照会項目を設定した項目情報を設定し、
前記書式情報送信手順は、前記一方の公開鍵と、前記項目情報と、前記一方の識別情報との組を、前記書式情報として前記情報中継装置に送信し、
前記要求情報受信手順は、前記情報中継装置から前記要求情報を受信し、
前記復号処理手順は、前記一方の秘密鍵を用いて前記要求情報が含む前記照会情報を復号し、
前記回答情報入力手順は、前記照会情報と対応する回答情報を入力可能であり、
前記暗号化手順は、前記要求情報が含む前記他方の公開鍵を用いて前記回答情報を暗号化し、
前記回答情報送信手順は、前記暗号化した回答情報を前記情報中継装置に送信し、
前記各手順をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
(付記28)
鍵情報管理手順、書式情報受信手順、照会情報入力手順、暗号化手順、要求情報送信手順、回答情報受信手順、復号処理手順、及び出力手順を含み、
付記1から4のいずれかに記載の情報中継装置と通信し、
前記鍵情報管理手順は、前記他方の秘密鍵を管理し、前記他方の秘密鍵から前記他方の公開鍵を生成し、
前記書式情報受信手順は、前記情報中継装置から前記書式情報を受信し、
前記照会情報入力手順は、前記項目情報と対応する照会情報を入力し、
前記暗号化手順は、前記一方の公開鍵を用いて前記照会情報を暗号化し、
前記要求情報送信手順は、前記他方の公開鍵と、前記照会情報の組とを前記要求情報として前記情報中継装置に送信し、
前記回答情報受信手順は、前記情報中継装置から前記回答情報を受信し、
前記復号処理手順は、前記他方の秘密鍵を用いて前記回答情報を復号し、
前記出力手順は、復号した前記回答情報を閲覧可能に出力し、
前記各手順をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
(付記29)
選択情報入力手順及び選択情報送信手順を含み、
前記選択情報入力手順は、前記一方の装置を選択する情報又は前記照会情報の少なくとも一方を含む選択情報を入力し、
前記選択情報送信手順は、前記選択情報を付記4記載の情報中継装置に送信し、
前記書式情報受信手順は、前記情報中継装置から、選択情報に基づいて抽出された書式情報を受信する、付記28記載の記録媒体。
【産業上の利用可能性】
【0076】
本発明によれば、接続された各装置が保有する秘密鍵により復号可能な情報を中継するため、セキュア且つ簡便に複数の装置間の情報を中継することが可能となる。このため、本発明は、例えば、捜査機関による捜査関連事項照会や、自治体の電子申請等、複数の装置間でセキュアな情報のやり取りが必要となる分野において特に好適に利用できる。
【符号の説明】
【0077】
10、10A 情報中継装置
11 書式情報取得部
12 書式情報送信部
13 要求情報取得部
14 要求情報送信部
15 回答情報取得部
16 回答情報送信部
17 選択情報取得部
101、201、301 CPU(中央処理装置)
102、202、302 メモリ
103、203、302 バス
104、204、304 記憶装置
105、205、305 入力装置
106、206、306 出力装置
100、100A 情報中継システム装置
20 回答端末
21 鍵情報管理部
22 項目情報設定部
23 書式情報送信部
24 要求情報受信部
25 復号処理部
26 回答情報入力部
27 暗号化部
28 回答情報送信部
30、30A 照会端末
31 鍵情報管理部
32 書式情報受信部
33 照会情報入力部
34 暗号化部
35 要求情報送信部
36 回答情報受信部
37 復号処理部
38 出力部
39 選択情報入力部
310 選択情報送信部

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7