(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024051874
(43)【公開日】2024-04-11
(54)【発明の名称】日射遮蔽装置
(51)【国際特許分類】
E06B 9/42 20060101AFI20240404BHJP
E06B 9/68 20060101ALI20240404BHJP
E06B 5/00 20060101ALI20240404BHJP
H01L 31/042 20140101ALI20240404BHJP
E06B 9/264 20060101ALI20240404BHJP
【FI】
E06B9/42 Z
E06B9/42 B
E06B9/42 A
E06B9/68
E06B5/00 A
H01L31/04 500
E06B9/264 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022158248
(22)【出願日】2022-09-30
(71)【出願人】
【識別番号】504163612
【氏名又は名称】株式会社LIXIL
(74)【代理人】
【識別番号】100105924
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 賢樹
(72)【発明者】
【氏名】石井 久史
(72)【発明者】
【氏名】小平 康正
【テーマコード(参考)】
2E042
2E043
2E239
5F151
5F251
【Fターム(参考)】
2E042AA06
2E042BA01
2E042CA01
2E042CB01
2E042CB02
2E042DA01
2E043AA01
2E043AA04
2E043DA01
2E239AA01
5F151JA30
5F251JA30
(57)【要約】
【課題】太陽電池セルを備えた日射遮蔽装置において、発電した電力を有効に利用する。
【解決手段】建物の開口部に配置されるロールスクリーン装置は、シート状に構成されるスクリーン部12と、スクリーン部12に設けられた太陽電池セル20と、スクリーン部12の上方に設けられた上部フレーム15と、上部フレーム15内に収容された、太陽電池セル20で生じた電力の充電および放電の制御を行う充放電制御基板28とを備える。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
建物の開口部に配置される日射遮蔽装置であって、
日射遮蔽体と、
前記日射遮蔽体に設けられた太陽電池セルと、
前記日射遮蔽体の上方に設けられた上部フレームと、
前記上部フレーム内に収容された、前記太陽電池セルで生じた電力の充電および放電の制御を行う充放電制御基板と、
を備える日射遮蔽装置。
【請求項2】
前記上部フレーム内に収容された、前記充放電制御基板により制御される蓄電池をさらに備える、請求項1に記載の日射遮蔽装置。
【請求項3】
前記フレーム内に収容されたMPPT制御基板をさらに備える請求項1または2に記載の日射遮蔽装置。
【請求項4】
前記太陽電池セルで発電された電力を外部に出力するための給電部をさらに備える、請求項1から3のいずれかに記載の日射遮蔽装置。
【請求項5】
前記日射遮蔽体の側方に配置された追加フレームをさらに備え、
前記給電部は、前記追加フレームに設けられる、請求項4に記載の日射遮蔽装置。
【請求項6】
前記給電部は、給電ポートを含む、請求項4または5に記載の日射遮蔽装置。
【請求項7】
前記給電部は、非接触で電力の伝送が可能なワイヤレス給電部を含む、請求項4または5に記載の日射遮蔽装置。
【請求項8】
当該日射遮蔽装置は、ロールスクリーン装置であり、
前記日射遮蔽体は、シート状に構成されるスクリーン部を含む、請求項1から7のいずれかに記載の日射遮蔽装置。
【請求項9】
前記スクリーン部を巻き取るための巻取ドラムと、
前記巻取ドラムを回転させるためのモータと、
前記上部フレームに収容された、前記モータを制御するためのモータ制御基板と、
をさらに備える請求項8に記載の日射遮蔽装置。
【請求項10】
前記巻取ドラムに設けられた送電コイル部と、
前記巻取ドラムの支持部材に設けられた受電コイル部と、
を備え、
前記送電コイル部と前記受電コイル部との間で非接触で電力を伝送して、前記太陽電池セルで生じた電力が取り出される、請求項9に記載の日射遮蔽装置。
【請求項11】
取り出された電力は、前記上部フレーム内に収容された基板に形成された配線により伝送される、請求項10に記載の日射遮蔽装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ロールスクリーン装置などの日射遮蔽装置に関し、特に太陽電池セルを備えた日射遮蔽装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、発電可能な日射遮蔽装置として、スクリーン部分に太陽電池セルを設けたロールスクリーン装置が知られている(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に開示されるような従来の発電機能を備えるロールスクリーン装置では、発電した電力をどのように利用するのか開示されていない。
【0005】
本開示は、このような課題に鑑みてなされ、その目的は、太陽電池セルを備えた日射遮蔽装置において、発電した電力を有効に利用することのできる技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明のある態様の日射遮蔽装置は、建物の開口部に配置される日射遮蔽装置であって、日射遮蔽体と、前記日射遮蔽体に設けられた太陽電池セルと、前記日射遮蔽体の上方に設けられた上部フレームと、前記上部フレーム内に収容された、前記太陽電池セルで生じた電力の充電および放電の制御を行う充放電制御基板と、を備える。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】実施形態に係るロールスクリーン装置の概略正面図である。
【
図2】ロールスクリーン装置の構成を説明するための図である。
【
図3】ロールスクリーン装置の概略縦断面図である。
【
図4】別の実施形態に係るロールスクリーン装置の要部概略正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに図面を参照しながら説明する。以下の構成は本開示を理解するための例示を目的とするものであり、本開示の範囲は、添付の請求の範囲によってのみ定まる。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、各図面における部材の寸法は、理解を容易にするために適宜拡大、縮小して示される。また、各図面において実施の形態を説明する上で重要ではない部材の一部は省略して表示する。また、本開示において「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「内」、「外」等の方向を表す用語が用いられる場合、それらは日射遮蔽装置が建物に取り付けられたときの姿勢における方向を意味する。
【0009】
ここでは、日射遮蔽装置の一実施形態として、ロールスクリーン装置を示す。
図1は、実施形態に係るロールスクリーン装置10の概略正面図である。このロールスクリーン装置10は、建物の開口部100に取り付けて使用される。
図1に示す例においては、縦方向に延びる方立(縦枠)101,102および横方向に延びる無目(横枠)103,104などの枠材によって建物の開口部100が形成されている。
【0010】
建物の開口部100の室外側には、ガラスパネル105が配置されている。ガラスパネル105は、構造シーラント等の所定の支持手段により、方立101,102および無目103,104に取り付けられてよい。ロールスクリーン装置10は、建物の開口部100の室内側に配置される。
【0011】
ロールスクリーン装置10は、日射遮熱体としてのスクリーン部12と、スクリーン部12を吊り下げ保持する保持部14と、スクリーン部12の側方に配置された追加フレーム45,46とを備える。
【0012】
保持部14は、スクリーン部12を巻き取るための巻取ドラム16と、巻取ドラム16の上方に設けられた上部フレーム15とを備える。上部フレーム15は、スクリーン部12の上方に設けられている。上部フレーム15は、中空の角材であり、長手方向が巻取ドラム16の長手方向と平行になるように配置される。上部フレーム15は、長手方向に垂直な断面がコの字形状の部材であってもよい。上部フレーム15の左右両端には支持部材17が設けられている。巻取ドラム16は、支持部材17を介して上部フレーム15に支持されている。
【0013】
スクリーン部12は、可撓性を有する長方形のシート状体に構成される。このスクリーン部12は、その長手方向の上端部が巻取ドラム16に連結され、下端部にボトムレール18が設けられている。
【0014】
ボトムレール18は、スクリーン部12を下方向に引き降ろす方向に力を加えると共に、スクリーン部12に張力を付与して平面性を高める作用を及ぼす。
【0015】
スクリーン部12は、ファブリック層と、ファブリック層上に設けられた複数の太陽電池セル20とを備える。ファブリック層は、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステルなどの繊維類やプラスチック類(合成樹脂)で形成されてよい。
【0016】
図1に示す例では、複数の平面視正方形の太陽電池セル20がマトリクス状に並べて配列されているが、太陽電池セル20のサイズ、形状、配列方法については特に限定されず、自由なサイズ、形状、配列が可能である。例えば、平面視長方形の複数の太陽電池セルがスクリーン部12の上下方向に並べて配置されていてもよい。一般に、結晶系シリコン太陽電池セルにおいてはマトリクス配置が多用されている。太陽電池セル20は光起電力効果を利用し、光エネルギーを電力に変換するように構成される。
【0017】
追加フレーム45,46は、中空の角材であり、スクリーン部12の側方に、長手方向が方立101,102の長手方向と平行になるように配置される。追加フレーム45,46は、長手方向に垂直な断面がコの字形状の部材であってもよい。左側の追加フレーム45は方立101に取り付けられ、右側の追加フレーム46は方立102に取り付けられる。
図1において、追加フレームは、方立の内側面に取り付けられているが、追加フレームは、方立の背面(室内側の面)に取り付けられてもよい。この場合、追加フレームが方立と一体となったような外観となる。追加フレームと方立の固定方法は、特に限定されず、ねじ締結、接着、嵌合、溶接などであってよい。
【0018】
ロールスクリーン装置10は、スクリーン部12の左右両端に、スクリーン部12の昇降を案内する一対のガイドレールを備えてもよい。ガイドレールは、追加フレーム45,46の側面に固定されてよいし、方立101,102の背面、または側面に設けられてもよい。ガイドレールは、スクリーン部12の端部を挟み込むように構成されてよい。ガイドレールとスクリーン部12の隙間はモヘヤなどで塞いでもよい。ガイドレールを設けることにより、スクリーン部12の横側からの光漏れおよび熱漏れを防ぐことができるので、遮光性能、遮熱性能および断熱性能を向上することができる。また、スクリーン部12の皺を抑制する効果も期待できる。
【0019】
図2は、ロールスクリーン装置10の構成を説明するための概略正面図である。
図2では、説明のために上部フレーム15、巻取ドラム16、スクリーン部12および追加フレーム45の内部を透視的に図示している。
図3は、ロールスクリーン装置10の構成を説明するための概略縦断面図である。
図3において、スクリーン部12よりも左側が室外側であり、スクリーン部12よりも右側が室内側である。
【0020】
上述したように、スクリーン部12は、マトリクス状に配置された複数の太陽電池セル20を備える。各太陽電池セル20には、正と負の取り出し電極が形成されている。各太陽電池セル20に形成された正の取り出し電極は、正極用リボン線21により互いに接続される。同様に、各太陽電池セル20に形成された負の取り出し電極は、負極用リボン線22により互いに接続される。複数の太陽電池セル20は、このように正極用リボン線21および負極用リボン線22により互いに接続される。配線形式は直列、並列を問わず配置可能であり、ここでは、それを限定するものではない。
【0021】
リボン線は薄厚のものが用いられ、例えばリボン線の厚さは50μm~300μmであってよい。リボン線の材質は、例えば銅であってよく、表面がメッキされていてもよい。銅の種類としては無酸素銅、タフピッチ銅、リン脱酸銅などの純銅などが好ましい。銅以外の材質としては、アルミニウム又はアルミニウム合金も利用できる。この場合も表面処理されていてもよい。
【0022】
スクリーン部12の上端部において、正極用リボン線21および負極用リボン線22にはそれぞれ、正極用リード線23および負極用リード線24が接続されている。正極用リード線23および負極用リード線24は、スクリーン部12の上端部から外部に引き出されている。正極用リード線23および負極用リード線24は、巻取ドラム16の内部に引き込まれている。正極用リード線23および負極用リード線24は、巻取ドラム16の回転軸16aの内部を通って巻取ドラム16の外部に引き出され、上部フレーム15内に引き込まれている。
【0023】
本実施形態に係るロールスクリーン装置10においては、太陽電池セル20で生じた電力の制御を行うための制御基板および蓄電池29が上部フレーム15内に収容されている。制御基板は、MPPT(Maximum Power Point Tracking)制御基板26と、充放電制御基板28とを含む。MPPT制御基板26は、気象状況の変化に応じて、発電時最大動作点をリアルタイムに追従するための制御基板である。充放電制御基板28は、太陽電池セル20で生じた電力の充電および放電の制御ための制御基板である。蓄電池29は、充放電制御基板28により充放電が制御される。
【0024】
本実施形態に係るロールスクリーン装置10においては、電力を外部に出力するための給電ポート32と、給電ポート32を介した外部への電力の供給を制御する給電基板30とが、左側の追加フレーム45に設けられている。給電ポート32は、例えばUSBポートやDCジャックであってよい。給電基板30は、正極用リード線23および負極用リード線24を介して充放電制御基板28と接続されている。充電ケーブルのコネクタ50を給電ポート32の差込口32aに差し込むことにより、スマートフォンなどの携帯端末の充電を行うことができる。本実施形態では追加フレーム45に給電基板30および給電ポート32を設けたが、上部フレーム15に設けてもよい。また、給電基板30および給電ポート32をボトムレール18に設けてもよい。
【0025】
給電ポートに代えて又は加えて、別の電力伝送方式の給電部が設けられてもよい。例えば、電力を外部に出力するための給電部として、非接触で電力の伝送が可能なワイヤレス給電部が設けられてもよい。ワイヤレス給電部は、例えば送電コイルと送電制御基板で構成され得る。ワイヤレス給電部の近傍に携帯端末を置くことで、携帯端末の充電を行うことができる。ワイヤレス給電方式は、電磁誘導方式や磁界共鳴方式を用いることができる。
【0026】
図2に示すように、巻取ドラム16内には、巻取ドラム16を回転させるための管状モータ34が配置されている。管状モータ34の駆動により、スクリーン部12を昇降することができる。
【0027】
本実施形態に係るロールスクリーン装置10においては、上部フレーム15内に、管状モータ34を制御するためのモータ制御基板36、スマートフォン等の携帯端末との通信制御を行う通信制御基板38、およびコンセントから電源線41を介して入力される交流電圧を直流電圧に変換するAC/DC変換基板40が収容されている。
図2では、電源線41は上部フレーム15から外部に引き出されているが、電源線41は追加フレームの下端から引き出されてもよい。モータ制御基板36は、コンセントからの電力を用いて管状モータ34を駆動する。また、蓄電池29に蓄えられた電力を用いて管状モータ34の駆動を行ってもよい。この場合、省エネルギー化が可能である。
【0028】
以上、本実施形態に係るロールスクリーン装置10の構成について説明した。太陽電池セル20で生じた電力を遠く離れた蓄電池に充電する場合は、配線長が長くなり、そのための配線スペースの確保に加え、施工の煩雑さなどが生じると共に、電力の損失も大きくなる可能性がある。一方、本実施形態に係るロールスクリーン装置10では、太陽電池セル20で生じた電力を低損失で直近の上部フレーム15内に収容された蓄電池29に充電したり、追加フレーム45に設けられた給電ポート32から外部に低損失で出力したりすることができるので、発電した電力を有効に利用することができる。
【0029】
本実施形態に係るロールスクリーン装置10では、各種の制御基板および蓄電池29が上部フレーム15に収納されている。ロールスクリーン装置10を建物の開口部100に設置する際には、まず、上側の無目103にブラケット106を取り付ける。そして、ブラケット106を介して上部フレーム15を無目103に固定する。これにより、巻取ドラム16、スクリーン部12およびボトムレール18が開口部100に取り付けられる。次に、追加フレーム45、46を設置する。最後に電源線41を建物のコンセントに差し込むことで、設置が完了する。建物への特別の工事や多くの結線作業は必要なく、工場で組み立てたロールスクリーン装置10を建物の開口部100に取り付けるだけでよいため、非常に設置が容易である。
【0030】
図3に示すように、本実施形態に係るロールスクリーン装置10は、建物のブラインドボックス110に取り付けることができる。この場合、制御基板および蓄電池29が収容された上部フレーム15をブラインドボックス110内に配置できるので、制御基板や蓄電池29に直達光が当たるのを避けることができ、またブラインドボックスがヒートシンクとしての役割を果たすので、制御基板や蓄電池29の温度上昇を抑えることができる。これにより、上部フレーム15内に排熱のためのファンを設ける必要がなくなるため、低電力化、低コスト化および静音化を図ることができる。さらに排熱性を向上するために、ブラインドボックス110の一部に、例えば天井裏に排熱するための開口部を設けてもよい。
【0031】
図4は、別の実施形態に係るロールスクリーン装置60の要部概略正面図である。スクリーン部12の上端部からリード線を引き出す構造の場合、スクリーン部12の巻き取りとともにリード線が回転することとなるため、リード線の絡まりや傷みが生じやすいという課題がある。この課題を解決するために、スリップリングを用いる方法が考えられるが、ここではワイヤレス電力伝送(非接触電力伝送)を用いた方法を提案する。
【0032】
図4に示すように、回転体である巻取ドラム16の端部に送電コイル部62を設け、支持部材17に受電コイル部64を設ける。送電コイル部62は主に送電コイルと送電制御基板で構成され、受電コイル部64は主に受電コイルと受電制御基板で構成される。送電コイル部62と受電コイル部64は、対向するように配置される。送電コイル部62には正極用リード線23および負極用リード線24が接続されている。送電コイル部62に電流が流れると電磁誘導が発生し、対向する受電コイル部64に電流が流れる。これにより、スクリーン部12の巻き取りとともにリード線が絡まるといった事態を回避しつつ、太陽電池セル20で生じた電極を好適に取り出すことができる。ここで示したワイヤレス伝送は、電磁誘導方式を用いたものであるが、磁界共鳴方式を用いることもできる。
【0033】
また、本実施形態に係るロールスクリーン装置60においては、取り出した電力を複数の基板66に形成された配線で電力を伝送している。複数の基板66には、上部フレーム15内に収容されたMPPT制御基板26や充放電制御基板28が含まれる。
図4に示すように、基板66の端部同士を当接させ、基板66間で電力を伝送している。このように、基板66に形成された配線で電力を伝送することにより、絡まりやすく扱いにくいリード線による配線構造および配線作業が不要となるので、低コスト化が可能となる。さらに、これらの基板を一枚の基板として構成した場合、基板間の配線を削減できるので、生産工程を削減でき、コストを低減できる。
【0034】
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、いろいろな変形および変更が本発明の特許請求範囲内で可能なこと、またそうした変形例および変更も本発明の特許請求の範囲にあることは当業者に理解されるところである。従って、本明細書での記述および図面は限定的ではなく例証的に扱われるべきものである。
【0035】
例えば、上記説明では日射遮蔽装置の一実施形態としてロールスクリーン装置を説明したが、日射遮蔽装置はロールスクリーン装置に限定されず、日射遮蔽体を吊り下げた装置であれば本発明を適用できる。例えば、日射遮蔽体としてスクリーン部を備えるが、スクリーン部を巻き取る巻取ドラムを備えていない日射遮蔽装置に本発明が適用されてもよい。また例えば、日射遮蔽体として、縦方向に配列される、横方向に延びる複数のスラットを備えるブラインド装置に本発明が適用されてもよい。
【符号の説明】
【0036】
10、60 ロールスクリーン装置、 12 スクリーン部、 14 保持部、 15 上部フレーム、 16 巻取ドラム、 18 ボトムレール、 20 太陽電池セル、 26 MPPT制御基板、 28 充放電制御基板、 29 蓄電池、 30 給電基板、 32 給電ポート、 34 管状モータ、 36 モータ制御基板、 38 通信制御基板、 40 AC/DC変換基板、 41 電源線、 45,46 追加フレーム、 50 コネクタ、 62 送電コイル部、 64 受電コイル部64、 66 基板。