(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024051880
(43)【公開日】2024-04-11
(54)【発明の名称】電気機器、通信システム及び制御プログラム
(51)【国際特許分類】
G01S 13/58 20060101AFI20240404BHJP
F24F 11/63 20180101ALI20240404BHJP
F24H 15/265 20220101ALI20240404BHJP
F24H 15/37 20220101ALI20240404BHJP
F24H 3/00 20220101ALI20240404BHJP
F24F 11/89 20180101ALI20240404BHJP
【FI】
G01S13/58 200
F24F11/63
F24H15/265
F24H15/37
F24H3/00 B
F24F11/89
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022158256
(22)【出願日】2022-09-30
(71)【出願人】
【識別番号】391001457
【氏名又は名称】アイリスオーヤマ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100150072
【弁理士】
【氏名又は名称】藤原 賢司
(74)【代理人】
【識別番号】100185719
【弁理士】
【氏名又は名称】北原 悠樹
(72)【発明者】
【氏名】渡邉 雄彦
(72)【発明者】
【氏名】小野 恭裕
【テーマコード(参考)】
3L260
5J070
【Fターム(参考)】
3L260BA01
3L260BA42
3L260CA02
3L260FA01
3L260HA01
5J070AB17
5J070AC02
5J070AC06
5J070AD20
5J070AE09
5J070AF10
5J070AK40
5J070BA00
(57)【要約】
【課題】ユーザ等の電気機器に対する動きに応じて適切に動作する電気機器、通信システム及び制御プログラムを提供する。
【解決手段】電気機器は、電波レーダと、動作部と、制御部とを備える。電波レーダは、検知対象を含む空間へ電波を送信し、検知対象において反射した電波を受信することによって、検知対象の動きを検知する。動作部は、上記空間に関連する動作を行なう。制御部は、検知対象が電気機器へ近付いている場合と、検知対象が電気機器から遠ざかっている場合とで動作部が異なる動作をするように動作部を制御する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気機器であって、
検知対象を含む空間へ電波を送信し、前記検知対象において反射した電波を受信することによって、前記検知対象の動きを検知する電波レーダと、
前記空間に関連する動作を行なう動作部と、
前記検知対象が前記電気機器へ近付いている場合と、前記検知対象が前記電気機器から遠ざかっている場合とで前記動作部が異なる動作をするように前記動作部を制御する制御部とを備える、電気機器。
【請求項2】
前記電波レーダは、電波の送信及び受信を行なうアンテナを含み、
前記電気機器は、
前記アンテナによって送信又は受信される電波を透過する窓部を含み、前記電波レーダ、前記動作部及び前記制御部を内部に収容する筐体と、
前記電気機器の側面視において前記筐体の内面と前記電波レーダとの間に位置し、前記アンテナによって送信又は受信される電波に関し前記窓部よりも低い透過率を有する遮蔽部材とをさらに備え、
前記遮蔽部材は、前記窓部と前記アンテナとの間において貫通した孔部を含む、請求項1に記載の電気機器。
【請求項3】
前記孔部は、前記アンテナ側に位置する第1開口部と、前記窓部側に位置する第2開口部とを含み、前記第1開口部から前記第2開口部に向かって広がるように構成されており、
前記第2開口部においては、幅方向の長さが高さ方向の長さよりも長い、請求項2に記載の電気機器。
【請求項4】
前記電気機器は暖房装置であり、
前記電気機器は、前記空間の空気を前記電気機器の内部に取り込むファンをさらに備え、
前記動作部は、前記ファンによって前記電気機器の内部に取り込まれた空気を加熱し、
前記電気機器は、前記動作部において加熱された空気を前記空間へ吹き出す吹出し口をさらに備える、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の電気機器。
【請求項5】
前記電気機器は空調装置であり、
前記動作部は、設定された運転レベルに従って室内及び室外間で熱交換を行なうための動作を行ない、
前記電気機器は、前記動作部によって温度調節された空気を吹き出す吹出し口をさらに備え、
前記制御部は、前記検知対象が前記電気機器へ近付いている場合に前記運転レベルを上昇させる一方、前記検知対象が前記電気機器から遠ざかっている場合に前記運転レベルを低下させる、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の電気機器。
【請求項6】
前記電気機器は、室外子機と室内親機とを備えるインターホン装置であり、
前記室外子機は、前記電波レーダと、前記動作部と、前記制御部と、受付部とを含み、
前記動作部は、前記空間の撮影画像を録画し、
前記受付部は、前記検知対象による操作を受け付け、
前記制御部は、前記検知対象が前記電気機器へ近付いている場合に前記受付部が前記検知対象による操作を受け付けたか否かに拘わらず前記撮影画像の録画を開始するように前記動作部を制御する一方、前記検知対象が前記電気機器から遠ざかっている場合に前記撮影画像の録画を停止するように前記動作部を制御する、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の電気機器。
【請求項7】
請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の電気機器と、
クラウドサーバとを備え、
前記電気機器は、前記クラウドサーバと通信する通信部をさらに含み、
前記制御部は、前記電気機器が設置されている室内に前記検知対象が存在するか否かを示す在不在情報を前記電波レーダによる検知結果に基づいて生成すると共に、前記在不在情報を前記クラウドサーバへ送信するように前記通信部を制御し、
前記クラウドサーバは、前記在不在情報を移動端末へ送信する、通信システム。
【請求項8】
請求項7に記載の通信システムに含まれる前記クラウドサーバから前記在不在情報を受信する前記移動端末の制御プログラムであって、
前記在不在情報、前記電気機器の種類を示す種類情報、及び、前記電気機器が設置されている室内の場所を示す場所情報を前記サーバから受信するステップと、
前記在不在情報、前記種類情報及び前記場所情報を前記移動端末の表示部に表示させるステップとをコンピュータに実行させる、制御プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気機器、通信システム及び制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特開2019-207164号公報(特許文献1)は、検出装置を開示する。この検出装置は、室内を移動する人等の物体の位置、及び、物体が室内の同じ位置に存在する頻度を検出する(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、ユーザ等の電気機器に対する動きに応じて適切に動作する電気機器、通信システム及び制御プログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明のある局面に従う電気機器は、電波レーダと、動作部と、制御部とを備える。電波レーダは、検知対象を含む空間へ電波を送信し、検知対象において反射した電波を受信することによって、検知対象の動きを検知する。動作部は、上記空間に関連する動作を行なう。制御部は、検知対象が電気機器へ近付いている場合と、検知対象が電気機器から遠ざかっている場合とで動作部が異なる動作をするように動作部を制御する。
【0006】
この電気機器においては、検知対象が電気機器へ近付いている場合と、検知対象が電気機器から遠ざかっている場合とで動作部が異なる動作をする。したがって、この電気機器によれば、検知対象(例えば、ユーザ)の電気機器に対する動きに応じた動作を動作部に行なわせることができる。
【0007】
上記電気機器において、電波レーダは、電波の送信及び受信を行なうアンテナを含んでもよい。電気機器は、アンテナによって送信又は受信される電波を透過する窓部を含み、電波レーダ、動作部及び制御部を内部に収容する筐体と、電気機器の側面視において筐体の内面と電波レーダとの間に位置し、アンテナによって送信又は受信される電波に関し窓部よりも低い透過率を有する遮蔽部材とをさらに備えてもよい。遮蔽部材は、窓部とアンテナとの間において貫通した孔部を含んでもよい。
【0008】
この電気機器においては、遮蔽部材が窓部とアンテナとの間において貫通した孔部を含んでいる。したがって、この電気機器によれば、アンテナから送信され窓部から電気機器の外部へ放出される電波に指向性を持たせることができる。
【0009】
上記電気機器において、孔部は、アンテナ側に位置する第1開口部と、窓部側に位置する第2開口部とを含み、第1開口部から第2開口部に向かって広がるように構成されていてもよい。第2開口部においては、幅方向の長さが高さ方向の長さよりも長くてもよい。
【0010】
例えば、検知対象が人間である場合に、検知対象の移動範囲は高さ方向よりも横方向の方が広い場合が多い。この電気機器においては、第2開口部において、幅方向の長さが高さ方向の長さよりも長い。したがって、この電気機器によれば、横方向において広い検知範囲を実現することができる。
【0011】
上記電気機器は暖房装置であってもよい。電気機器は、上記空間の空気を電気機器の内部に取り込むファンをさらに備えてもよい。動作部は、ファンによって電気機器の内部に取り込まれた空気を加熱してもよい。電気機器は、動作部において加熱された空気を空間へ吹き出す吹出し口をさらに備えてもよい。
【0012】
例えば、PIR(Passive Infrared Ray)センサを用いて対象を検知することがある。しかしながら、PIRセンサを用いて暖房装置の周囲に存在する対象を検知しようとした場合には、暖房装置によって周囲の温度が高められ、検知対象の存在以外の要因によって周囲の温度が変化するため、PIRセンサによる検知精度が低下する。この電気機器(暖房装置)においては、電波レーダによって暖房装置の周囲の検知対象の動きが検知される。したがって、この電気機器によれば、検知対象が電気機器へ近付いている場合と、検知対象が電気機器から遠ざかっている場合とで空気の加熱度合いを適切に調節することができる。
【0013】
上記電気機器は空調装置であってもよい。動作部は、設定された運転レベルに従って室内及び室外間で熱交換を行なうための動作を行なってもよい。電気機器は、動作部によって温度調節された空気を吹き出す吹出し口をさらに備えてもよい。制御部は、検知対象が電気機器へ近付いている場合に運転レベルを上昇させる一方、検知対象が電気機器から遠ざかっている場合に運転レベルを低下させてもよい。
【0014】
この電気機器(空調装置)においては、検知対象が電気機器へ近付いている場合に動作部の運転レベルが上昇する一方、検知対象が電気機器から遠ざかっている場合に動作部の運転レベルが低下する。したがって、この電気機器によれば、検知対象の動きに応じて適切な運転レベルで動作部を動作させることができる。
【0015】
上記電気機器は、室外子機と室内親機とを備えるインターホン装置であってもよい。室外子機は、電波レーダと、動作部と、制御部と、受付部とを含んでもよい。動作部は、上記空間の撮影画像を録画してもよい。受付部は、検知対象による操作を受け付けてもよい。制御部は、検知対象が電気機器へ近付いている場合に受付部が検知対象による操作を受け付けたか否かに拘わらず撮影画像の録画を開始するように動作部を制御する一方、検知対象が電気機器から遠ざかっている場合に撮影画像の録画を停止するように動作部を制御してもよい。
【0016】
この電気機器(インターホン装置)においては、検知対象が電気機器へ近付いている場合に受付部が検知対象による操作を受け付けたか否かに拘わらず撮影画像の録画を開始するように動作部が制御される一方、検知対象が電気機器から遠ざかっている場合に撮影画像の録画を停止するように動作部が制御される。したがって、この電気機器によれば、検知対象が電気機器へ近付いている場合以外における撮影画像の録画が抑制されるため、消費電力を抑制することができる。
【0017】
本発明の他の局面に従う通信システムは、上記電気機器と、クラウドサーバとを備える。電気機器は、クラウドサーバと通信する通信部をさらに含む。制御部は、電気機器が設置されている室内に検知対象が存在するか否かを示す在不在情報を電波レーダによる検知結果に基づいて生成すると共に、在不在情報をクラウドサーバへ送信するように通信部を制御する。クラウドサーバは、在不在情報を移動端末へ送信する。
【0018】
この通信システムにおいては、電波レーダによる検知結果に基づいて生成された在不在情報がクラウドサーバから移動端末へ送信される。したがって、この通信システムによれば、在不在情報を通じて移動端末のユーザに各室に検知対象が存在するか否かを認識させることができる。
【0019】
本発明の他の局面に従う制御プログラムは、上記通信システムに含まれるクラウドサーバから在不在情報を受信する移動端末の制御プログラムである。この制御プログラムは、在不在情報、電気機器の種類を示す種類情報、及び、電気機器が設置されている室内の場所を示す場所情報をサーバから受信するステップと、在不在情報、種類情報及び場所情報を移動端末の表示部に表示させるステップとをコンピュータに実行させる。
【0020】
この制御プログラムが実行されると、在不在情報、種類情報及び場所情報が移動端末の表示部に表示される。したがって、この制御プログラムによれば、在不在情報、種類情報及び場所情報の各々の内容を移動端末のユーザに認識させることができる。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、ユーザ等の電気機器に対する動きに応じて適切に動作する電気機器、通信システム及び制御プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図1】実施の形態1に従う暖房装置の電気的構成を模式的示す図である。
【
図2】暖房装置に取り付けられた状態のレーダユニットの側方断面を模式的に示す図である。
【
図3】電波レーダの電気的構成を模式的に示す図である。
【
図5】暖房装置における運転レベルの調節動作を示すフローチャートである。
【
図6】暖房装置の自動停止動作を示すフローチャートである。
【
図7】実施の形態2に従う空調装置の電気的構成を模式的に示す図である。
【
図8】空調装置における運転レベルの調節動作を示すフローチャートである。
【
図9】実施の形態3に従うインターホン装置の電気的構成を模式的に示す図である。
【
図10】インターホン装置における自動録画動作を示すフローチャートである。
【
図11】実施の形態4に従う見守りシステムの構成を模式的に示す図である。
【
図12】クラウドサーバの電気的構成を模式的に示す図である。
【
図13】移動端末の電気的構成を模式的に示す図である。
【
図14】見守りシステムに含まれる各電気機器における在不在情報のアップロード動作を示すフローチャートである。
【
図15】クラウドサーバにおいて記憶されている在不在情報等DBを模式的に示す図である。
【
図16】移動端末に在不在情報等を表示させる動作を説明するためのフローチャートである。
【
図17】移動端末から各電気機器を操作する手順を示すフローチャートである。
【
図18】他の例であるレーダユニットの側方断面を模式的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明の一側面に係る実施の形態(以下、「本実施の形態」とも称する。)について、図面を用いて詳細に説明する。なお、図中同一又は相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。また、各図面は、理解の容易のために、適宜対象を省略又は誇張して模式的に描かれている。
【0024】
[1.実施の形態1]
<1-1.暖房装置の構成>
図1は、本実施の形態1に従う暖房装置10の電気的構成を模式的示す図である。暖房装置10は、例えば、セラミックファンヒータによって構成され、室内に配置される。
図1に示されるように、暖房装置10は、ファン100と、加熱部110と、吹出し口120と、レーダユニット130と、制御部140と、電源部150とを含んでいる。
【0025】
ファン100は、回転駆動することによって、吸気口(不図示)を通じて、暖房装置10の外部の空気を暖房装置10の内部に取り込むように構成されている。加熱部110は、例えば、セラミックスによって構成され、ファン100によって取り込まれた空気を加熱するように構成されている。吹出し口120は、加熱部110によって加熱された空気を暖房装置10の外部へ吹き出すように構成されている。なお、暖房装置10の外部へ吹き出される空気の加熱を行なう加熱部110は、暖房装置10の外部の空間に関連する動作を行なうといえる。
【0026】
レーダユニット130は、例えば、暖房装置10の前面側に位置する検知対象(例えば、ユーザ)の動作を検知するように構成されている。レーダユニット130は、例えば、検知対象が暖房装置10へ近付いているか否か、及び、検知対象が暖房装置10から遠ざかっているか否かを検知するように構成されている。
【0027】
図2は、暖房装置10に取り付けられた状態のレーダユニット130の側方断面を模式的に示す図である。
図2に示されるように、レーダユニット130は、電波レーダ131と、遮蔽部材139とを含んでいる。
【0028】
電波レーダ131は、例えば、ドップラー方式のレーダによって構成される。電波レーダ131は、送信波の周波数と受信波の周波数との差分に基づいて電波レーダ131から検知対象までの距離を検知し、電波レーダ131から検知対象までの距離の変化に基づいて検知対象の動作を検知するように構成されている。電波レーダ131は、基板132と、基板132上に実装されたアンテナ133及び送受信回路134とを含んでいる。なお、電波レーダ131は、FMCW(Frequency Modulated Continuous Wave)方式のレーダによって構成されてもよい。
【0029】
図3は、電波レーダ131の電気的構成を模式的に示す図である。
図3に示されるように、電波レーダ131は、アンテナ133と送受信回路134とを含む。アンテナ133は送信アンテナ135と受信アンテナ136とを含み、送受信回路134は変換回路137と信号処理回路138とを含む。
【0030】
送信アンテナ135は、所定周波数の電波(送信波)を暖房装置10の外部の空間(検知対象O1を含む空間)へ送信するように構成されている。受信アンテナ136は、例えば、検知対象O1において反射した電波(受信波)を受信するように構成されている。変換回路137は、送信アンテナ135によって送信された電波の周波数と受信アンテナ136によって受信された電波の周波数との差分を信号処理回路138へ出力するように構成されている。信号処理回路138は、例えば、変換回路137によって出力された周波数の差分に基づいて電波レーダ131から検知対象O1までの距離を検知し、電波レーダ131から検知対象O1までの距離の変化に基づいて検知対象O1の動作を検知するように構成されている。信号処理回路138は、検知結果を示す信号を制御部140へ出力するように構成されている。
【0031】
再び
図2を参照して、暖房装置10の筐体160には、窓部161が設けられている。窓部161は、アンテナ133によって送受信される電波を透過するように構成されている。遮蔽部材139は、筐体160の内面と電波レーダ131との間に配置されている。遮蔽部材139は、電波に関して窓部161よりも低い透過率を有している。遮蔽部材139は、例えば、ミリ波及びマイクロ波等の電波を透過させない材料で構成される。遮蔽部材139は、例えば、金属、透磁率の高いアモルファス若しくはパーマロイ等の特殊合金、又は、磁性材とアルミ箔とを多層化した材料によって構成されてもよい。遮蔽部材139は、入射した電波の反射損失が大きくなるように構成されてもよいし、入射した電波を誘導電流として吸収するように構成されてもよいし、入射した電波が反射を繰り返すように構成されてもよい。
【0032】
遮蔽部材139においては、孔H1が形成されている。孔H1は、窓部161とアンテナ133との間において貫通している。暖房装置10においては、アンテナ133の周囲が遮蔽部材139によって囲まれるため、アンテナ133から送信され窓部161から暖房装置10の外部へ放出される電波に指向性を持たせることができる。また、意図せぬ方向から入射するノイズがアンテナ133によって受信されることを抑制することができる。
【0033】
遮蔽部材139においては、背面側の端部に第1開口部A1が形成され、前面側の端部に第2開口部A2が形成されている。第1開口部A1及び第2開口部A2の各々は、孔H1によって形成されている。孔H1は、第1開口部A1から第2開口部A2へ向かって広がるように構成されている。例えば、遮蔽部材139の内周面によって形成される角度X1は、アンテナ133の半値角(例えば、60度)であってもよい。
【0034】
図4は、遮蔽部材139の正面を模式的に示す図である。
図4に示されるように、第1開口部A1及び第2開口部A2の各々は、正面視において矩形形状を有している。第1開口部A1は、平面部171,172,173,174の各々の背面側の端部によって囲まれることにより形成されている。第2開口部A2は、平面部171,172,173,174の各々の前面側の端部によって囲まれることにより形成されている。第1開口部A1において、幅方向の長さL12は、高さ方向の長さL11よりも長い。第2開口部A2において、幅方向の長さL22は、高さ方向の長さL21よりも長い。
【0035】
例えば、検知対象O1が人間である場合に、検知対象O1の移動範囲は高さ方向よりも横方向の方が広い場合が多い。暖房装置10においては、第2開口部A2において、幅方向の長さL22が高さ方向の長さL21よりも長い。したがって、暖房装置10によれば、検知対象O1の移動範囲(横方向の範囲)において広い検知範囲を確保することができる。また、暖房装置10は、鉛直方向に延びる軸を回転軸として回転可能(首振り運転可能)であってもよい。これにより、検知対象O1の移動範囲においてより広い検知範囲を確保することができる。
【0036】
上述のように、遮蔽部材139においては、正面視において、第1開口部A1及び第2開口部A2の各々が、平面部171,172,173,174によって囲まれることにより形成されている。なお、第1開口部A1及び第2開口部A2の各々は、平面によって囲まれることにより形成される必要はなく、例えば、曲面によって囲まれることにより形成されてもよい。また、遮蔽部材139の正面視において、平面部171,172,173,174の少なくとも一部の面に切欠きが形成されていてもよい。例えば、平面部171,172,173,174のいずれかに切欠きが形成され、遮蔽部材139の正面視において、遮蔽部材139がアルファベットの「C」のような形状となっていてもよい。この場合であっても、遮蔽部材139が設けられない場合と比較して、アンテナ133から送信され窓部161から暖房装置10の外部へ放出される電波に高い指向性を持たせることができる。
【0037】
再び
図1を参照して、制御部140は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)を含んでいる。制御部140は、情報処理に応じて、暖房装置10内の各構成要素を制御するように構成されている。
【0038】
電源部150は、商用電源から供給される電力を暖房装置10内の各構成要素に供給するように構成されている。電源部150は、例えば、商用電源から供給される交流電力の直流電力への変換、及び、商用電源から供給される電圧の変換を行なう。
【0039】
<1-2.暖房装置の動作>
図5は、暖房装置10における運転レベルの調節動作を示すフローチャートである。このフローチャートに示される処理は、例えば、暖房装置10が運転レベルを自動調節するモードに設定されている場合に、制御部140によって実行される。なお、暖房装置10においては、複数の運転レベルが予め用意されている。運転レベルが高くなる程、加熱部110の温度が高くなる。
【0040】
図5を参照して、制御部140は、レーダユニット130の出力に基づいて、検知対象O1が暖房装置10へ近付いているか否かを判定する(ステップS100)。検知対象O1が暖房装置10へ近付いていると判定されると(ステップS100においてYES)、制御部140は、既に暖房装置10の運転レベルが最大であるか否かを判定する(ステップS110)。既に運転レベルが最大であると判定されると(ステップS110においてYES)、制御部140は、運転レベルを維持し、現状の運転レベルに従って動作するように加熱部110を制御する(ステップS130)。
【0041】
一方、ステップS110において運転レベルが最大ではないと判定されると(ステップS110においてNO)、制御部140は、運転レベルを1つ上げ、現状の運転レベルよりも1つ高い運転レベルに従って動作するように加熱部110を制御する(ステップS120)。
【0042】
また、ステップS100において検知対象O1が近付いていないと判定されると(ステップS100においてNO)、制御部140は、検知対象O1が暖房装置10から遠ざかっているか否かを判定する(ステップS140)。検知対象O1が暖房装置10から遠ざかっていないと判定されると(ステップS140においてNO)、制御部140は、運転レベルを維持し、現状の運転レベルに従って動作するように加熱部110を制御する(ステップS130)。
【0043】
一方、ステップS140において検知対象O1が暖房装置10から遠ざかっていると判定されると(ステップS140においてYES)、制御部140は、既に運転レベルが最小であるか否かを判定する(ステップS150)。既に運転レベルが最小であると判定されると(ステップS150においてYES)、制御部140は、運転レベルを維持し、現状の運転レベルに従って動作するように加熱部110を制御する(ステップS130)。
【0044】
一方、ステップS150において運転レベルが最小ではないと判定されると(ステップS150においてNO)、制御部140は、運転レベルを1つ下げ、現状の運転レベルよりも1つ低い運転レベルに従って動作するように加熱部110を制御する(ステップS160)。
【0045】
上述とは異なる変形例として、制御部140は、検知対象O1が暖房装置10から遠ざかっていると判断した場合に、運転レベルを1つ上げるように加熱部110を制御してもよく、検知対象O1が暖房装置10へ近付いていると判断した場合に、運転レベルを1つ下げるように加熱部110を制御してもよい。この場合には、検知対象O1へ温風が当たりすぎないようにしたいというユーザニーズに対応できる。
【0046】
図6は、暖房装置10の自動停止動作を示すフローチャートである。このフローチャートに示される処理は、暖房装置10の運転レベルが最小となっている場合に制御部140によって実行される。
【0047】
図6を参照して、制御部140は、暖房装置10の運転レベルが最小で維持されているか否かを判定する(ステップS200)。運転レベルが最小で維持されていないと判定されると(ステップS200においてNO)、このフローチャートに示される処理は終了する。
【0048】
一方、運転レベルが最小で維持されている判定されると(ステップS200においてYES)、制御部140は、運転レベルが最小となってから所定時間が経過したか否かを判定する(ステップS210)。運転レベルが最小となってから所定時間が経過していないと判定されると(ステップS210においてNO)、制御部140は、再びステップS200の処理を実行する。
【0049】
一方、運転レベルが最小となってから所定時間が経過したと判定されると(ステップS210においてYES)、制御部140は、運転を停止するように暖房装置10の各構成要素を制御する(ステップS220)。すなわち、ステップS220においては、暖房装置10の電源がオフされる。これにより、室内に人が存在しないにも拘わらず暖房装置10が運転を継続するという事態の発生を抑制することができる。
【0050】
<1-3.特徴>
以上のように、本実施の形態1に従う暖房装置10においては、検知対象O1が暖房装置10へ近付いている(近接している)場合と、検知対象O1が暖房装置10から遠ざかっている(離間している)場合とで加熱部110が異なる動作をする。したがって、暖房装置10によれば、検知対象O1(例えば、ユーザ)の暖房装置10に対する動きに応じた動作を加熱部110に行なわせることができる。
【0051】
一般的な暖房装置において、例えば、PIR(Passive Infrared Ray)センサを用いて対象を検知することがある。しかしながら、PIRセンサを用いて暖房装置の周囲に存在する対象を検知しようとした場合には、暖房装置によって周囲の温度が高められ、検知対象の存在以外の要因によって周囲の温度が変化するため、PIRセンサによる検知精度が低下する。本実施の形態1に従う暖房装置10においては、電波レーダ131によって暖房装置10の周囲の検知対象O1の動きが高精度に検知される。したがって、暖房装置10によれば、検知対象O1が暖房装置10へ近付いている場合と、検知対象O1が暖房装置10から遠ざかっている場合とで空気の加熱度合いを適切に調節することができる。
【0052】
[2.実施の形態2]
<2-1.空調装置の構成>
図7は、本実施の形態2に従う空調装置20の電気的構成を模式的に示す図である。
図7に示されるように、空調装置20は、室内機200と、室外機250とを含んでいる。室内機200は部屋の内部に設置され、室外機250は部屋の外部に設置される。室内機200と室外機250とによって冷媒回路RC1が構成される。
【0053】
室内機200は、室内熱交換器201と、室内ファン202と、レーダユニット130と、制御部204と、電源部205とを含んでいる。室内熱交換器201は、冷媒回路RC1を循環する冷媒と室内の空気との間における熱交換に用いられる。室内ファン202は、室内の空気を室内熱交換器201へ供給するように構成されている。すなわち、室内ファン202は、熱交換(冷却又は加熱)した空気を室内に供給することで、空調装置20の外部の空間に関連する動作を行なうといえる。また、空調装置20において、熱交換のために駆動する各構成要素も、空調装置20の外部の空間に関連する動作を行なうといえる。レーダユニット130は、上記実施の形態1におけるレーダユニット130と同様の構成を有している。すなわち、レーダユニット130は、例えば、室内機200の前面側に位置する検知対象(例えば、ユーザ)の動作を検知するように構成されている。レーダユニット130は、例えば、検知対象が室内機200へ近付いているか否か、及び、検知対象が室内機200から遠ざかっているか否かを検知するように構成されている。
【0054】
制御部204は、例えば、CPU、RAM及びROMを含んでいる。制御部204は、情報処理に応じて、室内機200内の各構成要素を制御するように構成されている。制御部204は、例えば、不図示のセンサ(例えば、温度センサ及び湿度センサ)の出力に従って室内の温度及び湿度が目標値に近付くように、室内ファン202を制御すると共に室外機250へ情報を送信する。
【0055】
電源部205は、商用電源から供給される電力を空調装置20内の各構成要素に供給するように構成されている。電源部205は、例えば、商用電源から供給される交流電力の直流電力への変換、及び、商用電源から供給される電圧の変換を行なう。
【0056】
室外機250は、室外熱交換器251と、室外ファン252と、電動膨張弁253と、圧縮機ユニット254と、制御部255とを含んでいる。室外熱交換器251は、冷媒回路RC1を循環する冷媒と室外の空気との間における熱交換に用いられる。室外ファン252は、室外の空気を室外熱交換器251へ供給するように構成されている。電動膨張弁253は、冷媒を減圧するように構成されている。圧縮機ユニット254は、例えば、冷媒を圧縮する圧縮機と、冷房サイクルと暖房サイクルとを切り替え可能な四路切替弁と、冷媒液を分離可能なアキュムレータとを含む。
【0057】
制御部255は、例えば、CPU、RAM及びROMを含んでいる。制御部255は、情報処理に応じて、室外機250内の各構成要素を制御するように構成されている。制御部255は、例えば、制御部204から受信された情報に従って室外機250内の各構成要素(例えば、室外ファン252、電動膨張弁253及び圧縮機ユニット254)を制御する。なお、制御部204,255によって制御ユニット260が構成される。また、制御部204,255は1つの制御部によって実現されてもよい。
【0058】
<2-2.空調装置の動作>
図8は、空調装置20における運転レベルの調節動作を示すフローチャートである。このフローチャートに示される処理は、例えば、空調装置20が運転レベルを自動調節するモードに設定されている場合に、制御ユニット260によって実行される。なお、空調装置20においては、複数の運転レベルが予め用意されている。運転レベルが高くなる程、急速に室内の温度が変化するように各構成要素が制御される。
【0059】
図8を参照して、制御ユニット260(制御部204)は、レーダユニット130の出力に基づいて、検知対象が室内機200へ近付いているか否かを判定する(ステップS300)。検知対象が室内機200へ近付いていると判定されると(ステップS300においてYES)、制御ユニット260(制御部204)は、既に空調装置20の運転レベルが最大であるか否かを判定する(ステップ310)。既に運転レベルが最大であると判定されると(ステップS310においてYES)、制御ユニット260(制御部204,255)は、運転レベルを維持し、現状の運転レベルに従って動作するように各構成要素を制御する(ステップS330)。
【0060】
一方、ステップS310において運転レベルが最大ではないと判定されると(ステップS310においてNO)、制御ユニット260(制御部204,255)は、運転レベルを1つ上げ、現状の運転レベルよりも1つ高い運転レベルに従って動作するように各構成要素を制御する(ステップS320)。
【0061】
また、ステップS300において検知対象が近付いていないと判定されると(ステップS300においてNO)、制御ユニット260(制御部204)は、検知対象が室内機200から遠ざかっているか否かを判定する(ステップS340)。検知対象が室内機200から遠ざかっていないと判定されると(ステップS340においてNO)、制御ユニット260(制御部204,255)は、運転レベルを維持し、現状の運転レベルに従って動作するように各構成要素を制御する(ステップS330)。
【0062】
一方、ステップS340において検知対象が室内機200から遠ざかっていると判定されると(ステップS340においてYES)、制御ユニット260(制御部204)は、既に運転レベルが最小であるか否かを判定する(ステップS350)。既に運転レベルが最小であると判定されると(ステップS350においてYES)、制御ユニット260(制御部204,255)は、運転レベルを維持し、現状の運転レベルに従って動作するように各構成要素を制御する(ステップS330)。
【0063】
一方、ステップS350において運転レベルが最小ではないと判定されると(ステップS350においてNO)、制御ユニット260(制御部204,255)は、運転レベルを1つ下げ、現状の運転レベルよりも1つ低い運転レベルに従って動作するように各構成要素を制御する(ステップS360)。
【0064】
上述とは異なる変形例として、制御部204は、検知対象が室内機200から遠ざかっていると判断した場合に、運転レベルを1つ上げるように各構成要素を制御してもよく、検知対象が室内機200へ近付いていると判断した場合に、運転レベルを1つ下げるように各構成要素を制御してもよい。この場合には、検知対象へ温風又は冷風が当たりすぎないようにしたいというユーザニーズに対応できる。
【0065】
また、空調装置20においても
図6のフローチャートに示される処理が実行される。すなわち、空調装置20において運転レベルが最小である状態が所定時間継続されると、空調装置20の運転が自動的に停止される。これにより、室内に人が存在しないにも拘わらず空調装置20が運転を継続するという事態の発生を抑制することができる。
【0066】
<2-3.特徴>
以上のように、本実施の形態2に従う空調装置20においては、検知対象が空調装置20(室内機200)へ近付いている場合と、検知対象が空調装置20(室内機200)から遠ざかっている場合とで電動膨張弁253及び圧縮機ユニット254等の各構成要素が異なる動作をする。したがって、空調装置20によれば、検知対象(例えば、ユーザ)の空調装置20に対する動きに応じた動作を空調装置20の各構成要素に行なわせることができる。
【0067】
また、空調装置20においては、検知対象が空調装置20(室内機200)へ近付いている場合に動作部(電動膨張弁253及び圧縮機ユニット254等)の運転レベルが上昇する一方、検知対象が空調装置20(室内機200)から遠ざかっている場合に動作部の運転レベルが低下する。したがって、空調装置20によれば、検知対象の動きに応じて適切な運転レベルで動作部を動作させることができる。
【0068】
[3.実施の形態3]
<3-1.インターホン装置の構成>
図9は、本実施の形態3に従うインターホン装置30の電気的構成を模式的に示す図である。
図9に示されるように、インターホン装置30は、親機300と、子機350とを含んでいる。親機300と子機350とは、2線式の伝送路L1を介して接続されている。伝送路L1は、例えば、ツイストペア線によって構成される。
【0069】
親機300は、第1制御部301と、記憶部302と、マイクロホン303と、スピーカ304と、ディスプレイ305と、操作部306と、通信部307と、電源部308とを含んでいる。
【0070】
第1制御部301は、CPU、RAM及びROM等(不図示)を含み、親機300の各構成要素を制御するように構成されている。例えば、ROM等のメモリに記憶された親機300の制御プログラムがCPUによって実行されることにより、親機300における各種機能が実現される。
【0071】
記憶部302は、各種データを記憶するように構成されている。記憶部302は、例えば、ディスプレイ305に表示されるUI(User Interface)を示す画像データ、及び、スピーカ304から出力される呼び出し音を示す音声データを記憶する。記憶部302は、例えば、ROM、RAM、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、ハードディスクドライブ及びソリッドステートドライブの少なくとも一部によって構成される。
【0072】
マイクロホン303は、入力された音声をアナログ音声信号に変換するように構成されている。このアナログ音声信号は、例えば、音声処理回路(不図示)によってデジタル音声信号(音声データ)に変換され、子機350に送信される。
【0073】
スピーカ304は、アナログ音声信号を音声に変換して出力するように構成されている。例えば、子機350から受信されたデジタル音声信号(音声データ)が音声処理回路(不図示)によってアナログ音声信号に変換され、スピーカ304は、該アナログ音声信号を音声に変換して出力する。また、スピーカ304は、例えば、親機300が子機350から呼び出し信号を受信している状態において、記憶部302に記憶されている音声データが示す呼び出し音を出力する。
【0074】
ディスプレイ305は、画像を表示するように構成されている。ディスプレイ305は、例えば、液晶モニタ又は有機EL(Electro Luminescence)モニタ等のモニタで構成される。ディスプレイ305には、例えば、子機350によって撮影された画像が表示される。
【0075】
操作部306は、ユーザからの操作を受け付けるように構成されている。操作部306は、例えば、タッチパネル又は物理ボタンで構成される。例えば、親機300が子機350から呼び出し信号を受信している状態において、操作部306を介した所定の操作(例えば、物理ボタンの押下)が行なわれると、親機300及び子機350間における通話が可能となる。操作部306がタッチパネルによって構成される場合には、例えば、ディスプレイ305上に所定の操作を受け付ける操作領域が表示され、ユーザからのタッチ操作に応じて先の物理ボタンの操作と同様に親機300及び子機350間における通話が可能となる。
【0076】
通信部307は、伝送路L1を介して子機350との間で制御信号の送受信を行なうように構成されている。すなわち、親機300及び子機350間においては、伝送路L1を介した双方向通信が可能である。また、通信部307は、伝送路L1を介して子機350に電力を送るように構成されている。この電力は、親機300に接続された電源部308から供給される。電源部308は、商用電源から供給される電力をインターホン装置30内の各構成要素に供給するように構成されている。電源部308は、例えば、商用電源から供給される交流電力の直流電力への変換、及び、商用電源から供給される電圧の変換を行なう。
【0077】
子機350は、第2制御部351と、記憶部352と、呼出しベル353と、マイクロホン354と、スピーカ355と、カメラ356と、通信部357と、レーダユニット130とを含んでいる。
【0078】
第2制御部351は、CPU、RAM及びROM等(不図示)を含み、子機350の各構成要素を制御するように構成されている。例えば、ROM等のメモリに記憶された子機350の制御プログラムがCPUによって実行されることにより、子機350における各種機能が実現される。
【0079】
記憶部352は、各種データを記憶するように構成されている。記憶部352は、例えば、スピーカ355から出力される音声のデータを記憶する。記憶部352は、例えば、ROM、RAM、EEPROM、ハードディスクドライブ及びソリッドステートドライブの少なくとも一部によって構成される。
【0080】
呼出しベル353は、例えば、訪問者によって押下されるボタンである。訪問者によって呼出しベル353が押下されると、呼び出し信号が伝送路L1を介して子機350から親機300へ送信される。
【0081】
マイクロホン354は、入力された音声をアナログ音声信号に変換するように構成されている。このアナログ音声信号は、例えば、音声処理回路(不図示)によってデジタル音声信号(音声データ)に変換され、親機300に送信される。
【0082】
スピーカ355は、アナログ音声信号を音声に変換して出力するように構成されている。例えば、親機300から受信されたデジタル音声信号(音声データ)が音声処理回路(不図示)によってアナログ音声信号に変換され、スピーカ355は、該アナログ音声信号を音声に変換して出力する。
【0083】
カメラ356は、動画像を撮像し、画像データを生成するように構成されている。呼出しベル353が押下されると、カメラ356によって生成された画像データは、子機350から親機300に送信される。送信された画像は、親機300のディスプレイ305に表示される。インターホン装置30において、カメラ356は、例えば、屋外の画像を常時撮影してもよいし、訪問者が子機350に近付いてきたときのみに撮影してもよい。例えば、常時撮影を通じて生成された画像データ(撮影画像)を記憶部352に記憶させることによって、インターホン装置30に監視カメラの機能を持たせることができる。カメラ356は、例えば、イメージセンサーを含むカメラモジュールで構成される。カメラ356は、屋外の画像を撮影することにより、インターホン装置30の外部の空間に関連する動作を行なうといえる。
【0084】
通信部357は、伝送路L1を介して親機300との間で制御信号の送受信を行なうように構成されている。また、通信部357は、伝送路L1を介して親機300から電力の供給を受けるように構成されている。
【0085】
レーダユニット130は、上記実施の形態1におけるレーダユニット130と同様の構成を有している。すなわち、レーダユニット130は、例えば、子機350の前面側に位置する検知対象(例えば、訪問者)の動作を検知するように構成されている。レーダユニット130は、例えば、検知対象が子機350へ近付いているか否か、及び、検知対象が子機350から遠ざかっているか否かを検知するように構成されている。
【0086】
<3-2.インターホン装置の動作>
図10は、インターホン装置30における自動録画動作を示すフローチャートである。このフローチャートに示される処理は、子機350の第2制御部351によって繰り返し実行される。インターホン装置30においては、例えば、レーダユニット130による検知が常時実行されている。
【0087】
図10を参照して、第2制御部351は、レーダユニット130の出力に基づいて、検知対象が子機350へ近付いているか否かを判定する(ステップS400)。ここで、検知対象には、例えば、訪問者及び不審者等が含まれる。検知対象が子機350へ近付いていると判定されると(ステップS400においてYES)、第2制御部351は、呼出しベル353の操作が行なわれたか否かに拘わらず、カメラ356による撮影画像を録画するための制御を行なう(ステップS410)。すなわち、第2制御部351は、撮影を行なうようにカメラ356を制御すると共に、カメラ356によって生成された動画像データを記憶するように記憶部352を制御する。
【0088】
一方、ステップS400において検知対象が近付いていないと判定されると(ステップS400においてNO)、第2制御部351は、検知対象が子機350から遠ざかっているか否かを判定する(ステップS420)。検知対象が子機350から遠ざかっていないと判定されると(ステップS420においてNO)、第2制御部351は、再びステップS400の処理を実行する。
【0089】
一方、検知対象が子機350から遠ざかっていると判定されると(ステップS420においてYES)、第2制御部351は、カメラ356による撮影画像の録画を停止するための制御を行なう(ステップS430)。すなわち、第2制御部351は、カメラ356によって生成された動画像データを記憶部352に記憶させるための処理を停止する。
【0090】
<3-3.特徴>
以上のように、本実施の形態3に従うインターホン装置30においては、検知対象が子機350(インターホン装置30)へ近付いている場合と、検知対象が子機350から遠ざかっている場合とで記憶部352等が異なる動作をする。したがって、インターホン装置30によれば、検知対象(例えば、訪問者)の子機350に対する動きに応じた動作を記憶部352等に行なわせることができる。
【0091】
また、インターホン装置30においては、検知対象が子機350へ近付いている場合に呼出しベル353が検知対象による操作を受け付けたか否かに拘わらず撮影画像の録画を開始するように記憶部352等が制御される一方、検知対象が子機350から遠ざかっている場合に撮影画像の録画を停止するように記憶部352等が制御される。したがって、インターホン装置30によれば、検知対象が子機350へ近付いている場合以外における撮影画像の録画が抑制されるため、消費電力を抑制することができる。
【0092】
[4.実施の形態4]
<4-1.見守りシステムの構成>
図11は、本実施の形態4に従う見守りシステムS1の構成を模式的に示す図である。
図11に示されるように、見守りシステムS1は、複数の電気機器40(例えば、電気機器40A,40B)と、ルータ50と、クラウドサーバ60と、移動端末70とを含んでいる。見守りシステムS1を利用するユーザは、移動端末70を通じて各部屋に検知対象(例えば、人)が存在するか否かを確認することができる。以下、詳細に説明する。
【0093】
複数の電気機器40の各々は、例えば、上記実施の形態1における暖房装置10、上記実施の形態2における空調装置20、及び、上記実施の形態3におけるインターホン装置30のいずれかに通信機能を追加したものである。各電気機器40において、通信機能は、例えば、有線LAN(Local Area Network)モジュール、無線LANモジュール、又は、LTE若しくは5G等の通信規格(セルラー方式)に準拠した通信モジュールで実現される。複数の電気機器40の各々は、ルータ50及びインターネットN1を通じてクラウドサーバ60及び移動端末70の各々と通信可能である。この例においては、電気機器40Aが部屋R1に配置されており、電気機器40Bが部屋R2に配置されている。部屋R1,R2の各々は建物B1内に設けられている。
【0094】
図12は、クラウドサーバ60の電気的構成を模式的に示す図である。本実施の形態4において、クラウドサーバ60は、例えば、汎用コンピュータによって実現される。
図12に示されるように、クラウドサーバ60は、制御部600と、記憶部610と、通信部620とを含んでいる。
【0095】
制御部600は、CPU601、RAM602及びROM603等を含み、情報処理に応じて各構成要素の制御を行なうように構成されている。
【0096】
記憶部610は、例えば、ハードディスクドライブ、ソリッドステートドライブ等の補助記憶装置である。記憶部610は、例えば、制御プログラム611と、在不在情報等DB612とを記憶している。制御プログラム611が制御部600(CPU)によって実行されることによって、クラウドサーバ60における各種機能が実現される。また、在不在情報等DB612については後程説明する。
【0097】
通信部620は、インターネットN1を通じて、電気機器40及び移動端末70の各々と通信するように構成されている。通信部620は、例えば、有線LANモジュール、無線LANモジュール、又は、LTE若しくは5G等の通信規格(セルラー方式)に準拠した通信モジュールで構成される。
【0098】
図13は、移動端末70の電気的構成を模式的に示す図である。移動端末70は、例えば、PC(Personal Computer)、タブレット又はスマートフォンによって構成される。
【0099】
図13に示されるように、移動端末70は、制御部700と、通信部720と、表示部730と、受付部740と、電源部750と、記憶部710とを含んでいる。
【0100】
制御部700は、CPU701、RAM702及びROM703等を含み、情報処理に応じて各構成要素の制御を行なうように構成されている。
【0101】
通信部720は、例えば、クラウドサーバ60及び複数の電気機器40の各々と通信するように構成されている。通信部720は、例えば、有線LANモジュール、無線LANモジュール、又は、LTE若しくは5G等の通信規格(セルラー方式)に準拠した通信モジュールで構成される。
【0102】
表示部730は、画像を表示するように構成されている。表示部730は、例えば、液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイ等のディスプレイで構成される。受付部740は、ユーザからの入力を受け付けるように構成されている。受付部740は、例えば、タッチパネル、キーボード、マウス及びマイクの一部又は全部で構成される。電源部750は、例えば、リチウムイオン電池等の二次電池によって構成される。電源部750によって供給される電力によって移動端末70は動作する。
【0103】
記憶部710は、例えば、ハードディスクドライブ、ソリッドステートドライブ等の補助記憶装置である。記憶部710は、例えば、制御プログラム711を記憶している。制御プログラム711がCPU701によって実行されることによって、移動端末70における各種機能が実現される。
【0104】
<4-2.見守りシステムの動作>
図14は、見守りシステムS1に含まれる各電気機器40における在不在情報のアップロード動作を示すフローチャートである。このフローチャートに示される処理は、各電気機器40において予め定められたタイミングが到来すると、各電気機器40の制御部によって実行される。
【0105】
図14を参照して、電気機器40の制御部は、レーダユニット130の出力に基づいて在不在情報を生成する(ステップS500)。在不在情報は、電気機器40が配置された部屋における検知対象の有無を示す情報である。在不在情報は、電気機器40が配置された部屋に検知対象(例えば、人)が存在するか否かのみを示してもよいし、電気機器40が配置された部屋に検知対象がいくつ(例えば、何人)存在するかを示してもよい。電気機器40の制御部は、例えば、電気機器40に近付いてきた検知対象の数と、電気機器40から遠ざかった検知対象の数との差を算出することによって在不在情報を生成してもよい。
【0106】
電気機器40の制御部は、例えば、電気機器40に対応付けられたID情報、電気機器40が配置された部屋(室内)の場所を示す場所情報、電気機器40の種類を示す種類情報、在不在情報が生成された日時を示す日時情報、及び、生成された在不在情報をクラウドサーバ60へ送信(アップロード)するための制御を行なう(ステップS510)。なお、ID情報、場所情報及び種類情報の各々は、電気機器40の記憶部に予め記憶されている。また、ID情報としては、共通のユーザによって使用される各電気機器40に同一のものが割り当てられてもよい。
【0107】
図15は、クラウドサーバ60において記憶されている在不在情報等DB612を模式的に示す図である。
図15に示されるように、在不在情報等DB612は、各電気機器40から受信された在不在情報等を管理するように構成されている。すなわち、在不在情報等DB612は、各電気機器40から受信されたID情報、場所情報、種類情報、日時情報及び在不在情報を管理する。
【0108】
図16は、移動端末70に在不在情報等を表示させる動作を説明するためのフローチャートである。
図16を参照して、左側のフローチャートに示される処理はクラウドサーバ60の制御部600によって実行され、右側のフローチャートに示される処理は移動端末70の制御部700によって実行される。
【0109】
図16の左側のフローチャートを参照して、クラウドサーバ60の制御部600は、制御部700から在不在情報等の送信要求を受信したか否かを判定する(ステップS600)。在不在情報等の送信要求を受信していないと判定されると(ステップS600においてNO)、制御部600は、在不在情報等の送信要求を受信するまで待機する。
【0110】
一方、在不在情報等の送信要求を受信したと判定されると(ステップS600においてYES)、制御部600は、送信要求に応じた在不在情報等を記憶部610から読み出し、読み出された在不在情報等を送信するように通信部620を制御する(ステップS610)。ステップS610においては、例えば、送信要求を送信した移動端末70のユーザに割り当てられたIDに関する在不在情報等が送信される。
【0111】
図16の右側のフローチャートを参照して、移動端末70の制御部700は、受付部740を介してユーザから在不在情報等の取得指示を受け付けたか否かを判定する(ステップS700)。在不在情報等の取得指示においては、例えば、特定の時間帯が指定されてもよく、この場合には、特定の時間帯における在不在情報等がクラウドサーバ60から移動端末70へ送信されてもよい。在不在情報等の取得指示を受け付けていないと判定されると(ステップS700においてNO)、制御部700は、在不在情報等の取得指示を受け付けるまで待機する。
【0112】
一方、在不在情報等の取得指示を受け付けたと判定されると(ステップS700においてYES)、制御部700は、在不在情報等の送信要求をクラウドサーバ60へ送信するように通信部720を制御する(ステップS710)。その後、制御部700は、通信部720を通じて在不在情報等がクラウドサーバ60から受信されたか否かを判定する(ステップS720)。在不在情報等が受信されていないと判定されると(ステップS720においてNO)、制御部700は、在不在情報等が受信されるまで待機する。
【0113】
一方、在不在情報等が受信されたと判定されると(ステップS720においてYES)、制御部700は、受信された在不在情報等を表示するように表示部730を制御する(ステップS730)。ステップS730においては、例えば、ID情報、場所情報、種類情報、日時情報及び在不在情報の各々が表示部730に表示される。
【0114】
図17は、移動端末70から各電気機器40を操作する手順を示すフローチャートである。このフローチャートに示される処理は、例えば、在不在情報等が移動端末70の表示部730に表示された状態で移動端末70の制御部700によって実行される。
【0115】
図17を参照して、移動端末70の制御部700は、移動端末70のユーザの管理する電気機器40のいずれかの操作指示を、受付部740を介して受け付けたか否かを判定する(ステップS800)。操作指示を受け付けていないと判定されると(ステップS800においてNO)、制御部700は、操作指示を受け付けるまで待機する。
【0116】
一方、操作指示を受け付けたと判定されると(ステップS800においてYES)、制御部700は、操作指示に応じたコマンドを対象の電気機器40へ送信するように通信部720を制御する(ステップS810)。操作指示の内容の一例としては、例えば、各電気機器40の運転レベルの調節、並びに、各電気機器40の運転開始及び停止が挙げられる。これにより、ユーザは、各部屋における検知対象の在不在に応じて、各電気機器40を遠隔地から操作することができる。
【0117】
<4-3.特徴>
以上のように、本実施の形態4に従う見守りシステムS1(通信システムの一例)においては、電波レーダ131による検知結果に基づいて生成された在不在情報等がクラウドサーバ60から移動端末70へ送信される。したがって、見守りシステムS1によれば、在不在情報を通じて移動端末70のユーザに各室内(各部屋)に検知対象が存在するか否かを認識させることができる。
【0118】
また、移動端末70においては、在不在情報、種類情報及び場所情報等が移動端末70の表示部730に表示される。したがって、移動端末70によれば、在不在情報、種類情報及び場所情報の各々の内容を移動端末70のユーザに認識させることができる。
【0119】
[5.他の実施の形態]
上記実施の形態の思想は、以上で説明された実施の形態に限定されない。例えば、いずれかの実施の形態の少なくとも一部の構成と、他のいずれかの実施の形態の少なくとも一部の構成とが組み合わされてもよい。以下、上記実施の形態の思想を適用できる他の実施の形態の一例について説明する。
【0120】
<5-1>
上記実施の形態1-4の各々において、レーダユニット130に含まれる遮蔽部材139に形成された孔H1は四角錐台形状であった。しかしながら、遮蔽部材139に形成される孔H1の形状はこれに限定されない。
【0121】
図18は、他の例であるレーダユニット130Aの側方断面を模式的に示す図である。
図18に示されるように、遮蔽部材139Aにおいては孔H2が形成されており、遮蔽部材139Aの内周の面は曲面になっている。例えば、遮蔽部材139においてはこのような孔が形成されていてもよい。
【0122】
<5-2>
上記実施の形態3においては、検知対象が子機350に近付いてきた場合にカメラ356の撮影画像の録画が開始され、検知対象が子機350から遠ざかった場合にカメラ356の撮影画像の録画が停止された。しかしながら、検知対象が子機350に近付くか子機350から離れるかによって変更される動作はこれに限定されない。例えば、検知対象が子機350に近付いてきた場合にカメラ356による撮影及び録画の両方が開始され、検知対象が子機350から遠ざかった場合にカメラ356による撮影及び録画の両方が停止されてもよい。また、例えば、検知対象が子機350に近付いてきた場合にカメラ356の検出感度が上昇するように制御され、検知対象が子機350から遠ざかった場合にカメラ356の検出感度が低下するように制御されてもよい。例えば、検出感度としては、複数のレベルが設けられていてもよい。
【0123】
以上、本発明の実施の形態について例示的に説明した。すなわち、例示的な説明のために、詳細な説明及び添付の図面が開示された。よって、詳細な説明及び添付の図面に記載された構成要素の中には、課題解決のために必須でない構成要素が含まれることがある。したがって、それらの必須でない構成要素が詳細な説明及び添付の図面に記載されているからといって、それらの必須でない構成要素が必須であると直ちに認定されるべきではない。
【0124】
また、上記実施の形態は、あらゆる点において本発明の例示にすぎない。上記実施の形態は、本発明の範囲内において、種々の改良や変更が可能である。すなわち、本発明の実施にあたっては、実施の形態に応じて具体的構成を適宜採用することができる。
【符号の説明】
【0125】
10 暖房装置、20 空調装置、30 インターホン装置、40A,40B 電気機器、50ルータ、60 クラウドサーバ、70 移動端末、100 ファン、110 加熱部、120 吹出し口、130,130A レーダユニット、131 電波レーダ、132 基板、133 アンテナ、134 送受信回路、135 送信アンテナ、136 受信アンテナ、137 変換回路、138 信号処理回路、139,139A 遮蔽部材、140,204,255,600,700 制御部、150,205,308,630,750 電源部、160 筐体、161 窓部、171,172,173,174 平面部、200 室内機、201 室内熱交換器、202 室内ファン、250 室外機、251 室外熱交換器、252 室外ファン、253 電動膨張弁、254 圧縮機ユニット、260 制御ユニット、300 親機、301 第1制御部、302,352,610,710 記憶部、303,354 マイクロホン、304,355 スピーカ、305 ディスプレイ、306 操作部、307,357,620,720 通信部、350 子機、351 第2制御部、353 呼出しベル、356 カメラ、601,701 CPU、602,702 RAM、603,703 ROM、611,711 制御プログラム、612 在不在情報等DB、730 表示部、740 受付部、A1,A12 第1開口部、A2,A22 第2開口部、B1 建物、H1,H2 孔、L1 伝送路、N1 インターネット、O1 検知対象、R1,R2 部屋、RC1 冷媒回路、S1 見守りシステム。