(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024051969
(43)【公開日】2024-04-11
(54)【発明の名称】治療用アプリ管理システムおよび治療用アプリケーションプログラム
(51)【国際特許分類】
G16H 20/00 20180101AFI20240404BHJP
【FI】
G16H20/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022158381
(22)【出願日】2022-09-30
(71)【出願人】
【識別番号】515318326
【氏名又は名称】サスメド株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100105784
【弁理士】
【氏名又は名称】橘 和之
(72)【発明者】
【氏名】本橋 智光
(72)【発明者】
【氏名】高城 健太郎
【テーマコード(参考)】
5L099
【Fターム(参考)】
5L099AA15
(57)【要約】
【課題】医療従事者に大きな負担をかけることなく治療用アプリを使用可能な状態とすることを可能にする。
【解決手段】患者端末10にインストールされた治療用アプリ1と、IDの発行を行う管理サーバ30とを備え、管理サーバ30は、治療用アプリ1を処方する医療機関を識別する医療機関IDを発行する医療機関ID発行部31を備え、治療用アプリ1は、治療用アプリ1を使用可能な状態にするための情報として医療機関IDを設定するアプリ設定部12とを備える。治療用アプリ1の使用開始に必要なIDとして、患者に関する情報を含まない医療機関IDを用いることにより、患者を診断して治療用アプリ1を処方した医療機関の医療従事者がID発行のために何らかの入力作業を行うことなく、管理サーバ30により医療機関IDを発行することができるようにする。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
患者端末にインストールして使用される治療用アプリの使用開始に関する処理を行うシステムであって、
上記患者端末にインストールされた上記治療用アプリと、
上記治療用アプリの使用開始に必要なIDの発行を行う管理サーバとを備え、
上記管理サーバは、上記治療用アプリを処方する医療機関を識別する医療機関IDを発行する医療機関ID発行部を備え、
上記治療用アプリは、
上記医療機関ID発行部により発行された上記医療機関IDを取得する医療機関ID取得部と、
上記医療機関ID取得部により取得された上記医療機関IDを、上記治療用アプリを使用可能な状態にするための情報として設定するアプリ設定部とを備えた
ことを特徴とする治療用アプリ管理システム。
【請求項2】
上記治療用アプリは、上記アプリ設定部により上記医療機関IDの設定が行われたことに起因して実行可能となるログイン情報登録要求を上記管理サーバに対して行うログイン情報登録要求部を更に備え、
上記管理サーバは、上記治療用アプリから送信される上記ログイン情報登録要求に応じて、上記治療用アプリを使用する患者が上記治療用アプリにログインする際に使用するログイン情報を登録するログイン情報登録部を更に備えた
ことを特徴とする請求項1に記載の治療用アプリ管理システム。
【請求項3】
上記管理サーバは、
上記医療機関ID発行部を備えた第1の管理サーバと、
上記ログイン情報登録部を備えた第2の管理サーバとを含む
ことを特徴とする請求項2に記載の治療用アプリ管理システム。
【請求項4】
上記治療用アプリは、上記アプリ設定部により上記医療機関IDの設定が行われた後に、上記治療用アプリを用いた治療の開始に当たり設定すべき患者の初期情報の入力を受け付け、入力された患者初期情報を上記管理サーバに送信する患者情報送信部を更に備え、
上記管理サーバは、上記治療用アプリから送信された上記患者初期情報を、上記医療機関において使用される医療機関端末から閲覧可能な状態にして管理する患者情報管理部を更に備えた
ことを特徴とする請求項1に記載の治療用アプリ管理システム。
【請求項5】
上記治療用アプリは、上記ログイン情報登録部により上記ログイン情報の登録が行われた後に、上記治療用アプリを用いた治療の開始に当たり設定すべき患者の初期情報の入力を受け付け、入力された患者初期情報を上記管理サーバに送信する患者情報送信部を更に備え、
上記管理サーバは、上記治療用アプリから送信された上記患者初期情報を、上記医療機関において使用される医療機関端末から閲覧可能な状態にして管理する患者情報管理部を更に備えた
ことを特徴とする請求項2に記載の治療用アプリ管理システム。
【請求項6】
上記患者情報管理部は、上記治療用アプリから送信された上記患者初期情報を、上記医療機関端末から編集可能な状態にして管理することを特徴とする請求項4または5に記載の治療用アプリ管理システム。
【請求項7】
上記治療用アプリは、上記ログイン情報登録部により上記ログイン情報の登録が行われた後に、上記治療用アプリを用いた治療の開始に当たり設定すべき患者の初期情報の入力を受け付け、入力された患者初期情報を上記管理サーバに送信する患者情報送信部を更に備え、
上記管理サーバは、上記治療用アプリから送信された上記患者初期情報を、上記医療機関において使用される医療機関端末から閲覧可能な状態にして管理する患者情報管理部を更に備え、
上記管理サーバまたは当該管理サーバより上記医療機関IDの提供を受けるコード発行サーバは、上記ログイン情報および上記患者初期情報の両方を含まず上記医療機関IDを含んだコード情報を生成するコード情報生成部を備え、
上記患者端末の上記医療機関ID取得部は、上記患者端末のコード読み取り手段により上記コード情報が読み取られて解読された上記医療機関IDを取得する
ことを特徴とする請求項2に記載の治療用アプリ管理システム。
【請求項8】
上記管理サーバまたは当該管理サーバより上記医療機関IDの提供を受けるコード発行サーバは、上記医療機関IDを含んだコード情報を生成し、生成したコード情報を上記医療機関において使用される医療機関端末に提供するコード情報生成部を備え、
上記患者端末の上記医療機関ID取得部は、上記医療機関端末の表示装置に表示された上記コード情報を上記患者端末のコード読み取り手段により読み取ることによって解読された上記医療機関IDを取得する
ことを特徴とする請求項1~5の何れか1項に記載の治療用アプリ管理システム。
【請求項9】
上記医療機関ID発行部は、上記医療機関が上記治療用アプリを処方するか否かによらず、複数の医療機関に対応する複数の医療機関IDを発行することを特徴とする請求項1~5の何れか1項に記載の治療用アプリ管理システム。
【請求項10】
上記医療機関ID発行部は、上記医療機関が上記治療用アプリを処方するか否かによらず、複数の医療機関に対応する複数の医療機関IDを発行し、
上記コード情報生成部は、上記医療機関が上記治療用アプリを処方するか否かによらず、複数の医療機関ごとに該当の医療機関IDを記録した複数のコード情報を生成する
ことを特徴とする請求項8に記載の治療用アプリ管理システム。
【請求項11】
患者端末にインストールして使用される治療用アプリのプログラムであって、
上記治療用アプリの使用開始に必要なIDとして管理サーバから発行されたIDであって、上記治療用アプリを処方する医療機関を識別する医療機関IDを取得する医療機関ID取得手段、および
上記医療機関ID取得手段により取得された上記医療機関IDを、上記治療用アプリを使用可能な状態にするための情報として設定するアプリ設定手段
としてコンピュータを機能させるための治療用アプリケーションプログラム。
【請求項12】
上記アプリ設定手段により上記医療機関IDの設定が行われたことに起因して実行可能となるログイン情報登録要求を上記管理サーバに対して行うログイン情報登録要求手段
として上記コンピュータを更に機能させることを特徴とする請求項11に記載の治療用アプリケーションプログラム。
【請求項13】
上記ログイン情報登録要求手段による上記ログイン情報登録要求に応じて上記管理サーバに対して上記ログイン情報の登録が行われた後に、上記治療用アプリを用いた治療の開始に当たり設定すべき患者の初期情報の入力を受け付け、入力された患者初期情報を上記管理サーバに送信する患者情報送信手段
として上記コンピュータを更に機能させることを特徴とする請求項12に記載の治療用アプリケーションプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、治療用アプリ管理システムおよび治療用アプリケーションプログラムに関し、特に、患者端末にインストールして使用される治療用アプリの使用開始に関する処理を行うシステムに用いて好適なものである。
【背景技術】
【0002】
近年、病気の治療を目的としたアプリケーションプログラム(以下、治療用アプリという)の開発が進められている。例えば、睡眠障害などの疾患を、患者の生活習慣の改善を通じて治療することを目的とした治療用アプリが知られている(例えば、非特許文献1参照)。この他、ニコチン依存症を禁煙によって治療することを目的とした治療用アプリも知られている。多くの治療用アプリは、スマートフォンにインストールして使用される。
【0003】
一般的なスマートフォンアプリは、所定のダウンロードサイト(いわゆるアプリストア)から自由にダウンロードし、スマートフォンにインストールして使用することが可能である。これに対し、治療用アプリは、医療機器(医療用ソフトウェア)であるため、誰でも自由に使用できるわけではない。治療用アプリを使用するためには、患者が医師の問診や診断を受け、医師が必要と判断し処方した場合に提供されるIDとパスワードが必要である。
【0004】
従来は、このIDとパスワードの発行を医療機関において行っていた。医療機関では、端末から患者情報を入力して患者IDとパスワードを発行し、患者情報および患者IDを2次元コードに記録して、当該2次元コードとパスワードとを別々にデータまたは紙媒体の形式で患者に手交していた。しかしながら、医療機関が一人ひとりの患者に対して治療用アプリの患者IDとパスワードを処方しなければならない状況では、医療従事者の負担は大きなものとなる。
【0005】
これに対し、患者を診断した医師がユーザIDおよびパスワードを発行するためのコンピュータ操作を行うことなく、ユーザ端末にインストールされている治療用アプリからの要求に応じて、治療用アプリのIDとパスワードを自動的に発行するようにしたシステムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
特許文献1に記載のシステムでは、治療用アプリをユーザ端末にインストール済みの患者が、医師の診断を受けた後、医療機関のロビーまたは診察室などに設置されている医療機関端末に表示された管理画面からコード表示要求を行うと、その要求を医療機関端末から受信した管理サーバがユーザIDとパスワードを発行し、これらの情報を記録した2元コード画像を生成して医療機関端末に表示させる。コード表示要求を行ったユーザが、医療機関端末に表示された2次元コード画像を治療用アプリの機能によって読み取ると、システム登録の要求が治療用アプリから管理サーバに送信され、当該要求を行った治療用アプリが正規アプリとして登録されるとともに、治療用アプリの機能制限が解除される。それ以降、ユーザIDおよびパスワードを用いたログインによって、機能制限を受けることなく治療用アプリを使用することが可能となる。
【0007】
しかしながら、この特許文献1に記載のシステムでは、ユーザIDおよびパスワードが登録されるまでの間は治療用アプリの一部の機能に制限をかけるという特殊な仕組みが必要であり、このような機能制限の仕組みを持たない治療用アプリは適用することができない。
【0008】
また、所定のアクティベートコード(2次元コード)をスマートフォンで読み込むことによって治療用アプリを使用可能な状態にするようにしたシステムも知られている(例えば、特許文献2,3参照)。
【0009】
特許文献2に記載のシステムでは、診察の結果、医療用アプリの利用決定が行われると、医師または医師の指示を受けた者が、電子カルテ等のシステムを介して処方箋(バーコードあるいは2次元コードの形成で生成されたアクティベートコードを含む)を発行する。処方箋を受けた患者は、医療用アプリを患者側端末にダウンロードしてインストールした後、医療用アプリを起動し、端末のコードリーダ機能でアクティベートコードの読み込みを行わせ、医療用アプリを使用可能な状態とする。
【0010】
特許文献3に記載のシステムにおいて、サーバは、治療用アプリによる治療の対象となる患者の情報処理端末から、治療用アプリを実行するためのアクティベーションコードの要求を受け付けて、事前に医療従事者により入力された患者の治療する病気に関する初期情報に基づいてアクティベーションコードを生成して、患者の情報処理端末に送信する。患者の情報処理端末は、サーバから受信したアクティベーションコードを用いて、初期情報が適用された状態で治療用アプリケーションを実行する。
【0011】
しかしながら、特許文献2に記載のシステムでは、医師または医師の指示を受けた者が、電子カルテ等のシステムを介して、種々の情報を記録したアクティベートコードを発行する必要がある。また、特許文献3に記載のシステムでは、治療用アプリを実行するためのアクティベーションコードを発行する前提として、患者の治療する病気に関する初期情報を医療従事者があらかじめ入力してサーバに登録しておく必要がある。そのため、特許文献2,3の何れのシステムにおいても、医療従事者の負担は大きなものとなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0012】
【特許文献1】特許第6611112号公報
【特許文献2】特開2022-80050 号公報
【特許文献3】特開2022-70086 号公報
【非特許文献】
【0013】
【非特許文献1】ウェブサイト「不眠症を改善し、15兆円の経済損失を回復させる『yawn』」,2022.9.12検索,インターネットURL<https://alldtx.com/product-best/mentalhealth-best-product-pickup-best/yawn-susmed/>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
本発明は、このような問題を解決するために成されたものであり、医療従事者に大きな負担をかけることなく治療用アプリを使用可能な状態とすることができるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0015】
上記した課題を解決するために、本発明では、管理サーバは、患者端末にインストールされた治療用アプリの使用開始に必要なIDとして、治療用アプリを処方する医療機関を識別する医療機関IDを発行し、治療用アプリは、管理サーバにて発行された医療機関IDを取得し、治療用アプリを使用可能な状態にするための情報として当該医療機関IDを治療用アプリに設定する。
【発明の効果】
【0016】
上記のように構成した本発明によれば、治療用アプリの使用開始に必要なIDは、医療機関ごとにあらかじめ決められた医療機関IDであり、患者に関する情報を含まない。このため、患者を診断して治療用アプリを処方した医療機関の医療従事者は、治療用アプリを使用可能な状態とするために何らかの入力作業を行う必要がなく、管理サーバにて発行された医療機関IDを患者が治療用アプリに設定することで、治療用アプリを使用可能な状態とするための設定を行うことができる。このように、本発明によれば、医療機関の医療従事者に大きな負担をかけることなく治療用アプリを使用可能な状態とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】本実施形態による治療用アプリ管理システムの全体構成例を示す図である。
【
図2】本実施形態の治療用アプリ管理システムが備える機能構成例を示すブロック図である。
【
図3】本実施形態の治療用アプリ管理システムが備える機能構成例を示すブロック図である。
【
図4】本実施形態による治療用アプリ管理システムの動作例を示すフローチャートである。
【
図5】本実施形態による治療用アプリ管理システムの動作例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態による治療用アプリ管理システムの全体構成例を示す図である。
図1に示すように、本実施形態の治療用アプリ管理システムは、複数の患者端末10
-1,10
-2,・・・(以下、特に区別しないときは患者端末10と記す)と、複数の医療機関端末20
-1,20
-2,・・・(以下、特に区別しないときは医療機関端末20と記す)と、管理サーバ30と、コード発行サーバ40とを備えて構成される。患者端末10、医療機関端末20、管理サーバ30およびコード発行サーバ40は、インターネットまたは携帯電話網などの通信ネットワーク50を介して接続可能に構成されている。
【0019】
複数の患者端末10-1,10-2,・・・は、治療用アプリをインストールして疾患の治療を行う個々の患者により使用される端末であり、例えばスマートフォン、タブレットまたはパーソナルコンピュータにより構成される。複数の医療機関端末20-1,20-2,・・・は、患者を診断して治療用アプリを処方する個々の医療機関において使用される端末であり、例えばスマートフォン、タブレット、パーソナルコンピュータまたは医療用専用端末により構成される。
【0020】
管理サーバ30およびコード発行サーバ40は、患者端末10にインストールして使用される治療用アプリの使用開始に関する処理を行う。ここで、管理サーバ30は、例えば治療用アプリを提供する事業体が運用するサーバであり、治療用アプリの使用開始に必要な医療機関IDの発行を行う。管理サーバ30は、治療用アプリの使用が開始された後に、治療用アプリおよび医療機関端末20と連携して治療用アプリによる治療に関する処理も実行する。
【0021】
また、コード発行サーバ40は、管理サーバ30により発行された医療機関IDを含んだコード情報を生成し、医療機関端末20に提供する。このコード発行サーバ40は、例えば治療用アプリを提供する事業体が運用するサーバであってもよいし、それとは別の事業体が運用するサーバであってもよい。なお、管理サーバ30とコード発行サーバ40とを分けず、管理サーバ30が医療機関ID発行部31およびコード情報生成部41を備える構成としてもよい。
【0022】
図2および
図3は、本実施形態の治療用アプリ管理システムが備える機能構成例を示すブロック図である。
図2は、治療用アプリに医療機関IDを設定するまでの処理に関連する機能構成を示し、
図3は、治療用アプリに医療機関IDを設定した後の処理に関連する機能構成を示している。
【0023】
図2に示すように、治療用アプリ1に医療機関IDを設定するまでの処理に関連する機能構成として、患者端末10の治療用アプリ1は医療機関ID取得部11およびアプリ設定部12を備え、医療機関端末20はコード記憶部21およびコード提供部22を備え、管理サーバ30は医療機関ID発行部31を備え、コード発行サーバ40はコード情報生成部41を備えている。患者端末10には、治療用アプリ1のほかにコード読取アプリ2(特許請求の範囲のコード読み取り手段に相当)も記憶されている。なお、コード読み取り手段を治療用アプリ1が備えるようにしてもよい。
【0024】
また、
図3に示すように、治療用アプリ1に医療機関IDを設定した後の処理に関連する機能構成として、治療用アプリ1はログイン情報登録要求部13および患者情報送信部14を備え、管理サーバ30はログイン情報登録部32および患者情報管理部33を備えている。
【0025】
図2および
図3に示す機能ブロックは、ハードウェア、DSP(Digital Signal Processor)、ソフトウェアの何れによっても構成することが可能である。例えばソフトウェアによって構成する場合、上記機能ブロックは、実際には患者端末10、医療機関端末20、管理サーバ30およびコード発行サーバ40のそれぞれに内蔵されたコンピュータのCPU、RAM、ROMなどを備えて構成され、RAMやROM、ハードディスクまたは半導体メモリ等の記憶媒体に記憶されたプログラムが動作することによって実現される。特に、治療用アプリ1の機能構成は、患者端末10にインストールされた治療用アプリケーションプログラムが動作することによって実現される。
【0026】
図2において、管理サーバ30の医療機関ID発行部31は、個々の医療機関を識別する医療機関IDを発行し、発行した医療機関IDをコード発行サーバ40に提供する。本実施形態において、医療機関ID発行部31は、医療機関が患者に治療用アプリ1を処方するか否かによらず、複数の医療機関に対応する複数の医療機関IDを発行し、複数の医療機関IDをコード発行サーバ40に提供する。
【0027】
ここで、「医療機関が患者に治療用アプリ1を処方するか否かによらず」というのは、医療機関が患者に治療用アプリ1を処方する前からあらかじめ、という意味である。例えば、治療用アプリ1の導入を決定した医療機関の情報を管理サーバ30に最初に登録した際に、医療機関ID発行部31がその登録した医療機関を識別する医療機関IDを発行してコード発行サーバ40に提供する。医療機関ID発行部31は、医療機関の情報が管理サーバ30に登録されるたびに、医療機関IDの発行を行う。
【0028】
コード発行サーバ40のコード情報生成部41は、医療機関IDを記録したコード情報を生成し、生成したコード情報をその医療機関IDに対応する医療機関の医療機関端末20に提供する。このコード情報は、後述するログイン情報および患者初期情報の両方を含まない。コード情報は、例えばQRコード(登録商標)のような2次元コードである。あるいは、コード情報は、バーコードであってもよいし、その他のコンピュータ可読コードであってもよい。
【0029】
本実施形態において、コード情報生成部41は、医療機関が患者に治療用アプリ1を処方するか否かによらず、複数の医療機関ごとに該当の医療機関IDを記録した複数のコード情報を生成し、複数の医療機関端末20に提供する。例えば、コード情報生成部41は、上述したように医療機関の情報が管理サーバ30に登録され、その医療機関の医療機関IDが管理サーバ30からコード発行サーバ40に提供されるたびに、提供された医療機関IDを含むコード情報を生成し、生成したコード情報を該当の医療機関端末20に提供する。
【0030】
コード情報の提供方法は任意である。例えば、コード情報生成部41は、通信ネットワーク50を介してコード情報を医療機関端末20に送信するようにすることが可能である。また、コード情報生成部41がコード情報をリムーバブル記憶媒体に記録し、管理者がこのリムーバブル記憶媒体を医療機関端末20に配送するようにしてもよい。あるいは、コード情報生成部41は、管理サーバ30またはコード発行サーバ40が管理するデータ転送用のウェブサイトを介して医療機関端末20にコード情報の提供を行うようにしてもよい。
【0031】
医療機関端末20のコード記憶部21は、コード発行サーバ40から提供されたコード情報を取得して記憶する。コード記憶部21は、医療機関が患者に治療用アプリ1を処方するか否かによらず(医療機関が患者に治療用アプリ1を処方する前からあらかじめ)、当該医療機関の医療機関IDが記録されたコード情報を記憶することになる。
【0032】
コード提供部22は、コード記憶部21に記憶されているコード情報を患者端末10に提供する。コード情報を患者端末10に提供するのは、医療機関が患者に治療用アプリ1を処方した後である。例えば、医療従事者が医療機関端末20操作してコード情報の提供を指示すると、コード提供部22はこの指示を受けて、コード記憶部21からコード情報を読み出して患者端末10に提供する。
【0033】
コード情報の提供方法は任意である。例えば、コード提供部22が医療機関端末20の表示装置にコード情報を表示させ、これを患者端末10のコード読取アプリ2で読み取ることによってコード情報の提供を行うようにすることが可能である。コード提供部22は、医療機関端末20の表示装置にコード情報を表示させることに代えて、医療機関端末20に接続された印刷装置によりコード情報を紙媒体に印刷するようにしてもよい。この場合、紙媒体に記録されたコード情報を患者端末10のコード読取アプリ2で読み取ることによってコード情報の提供が行われる。また、コード提供部22がコード情報をリムーバブル記憶媒体に記録し、患者端末10がこのリムーバブル記憶媒体からコード情報を読み取ることによってコード情報の提供を行うようにしてもよい。あるいは、コード提供部22は、管理サーバ30が管理するデータ転送用のウェブサイトを介して患者端末10にコード情報の提供を行うようにしてもよい。
【0034】
治療用アプリ1の医療機関ID取得部11は、管理サーバ30の医療機関ID発行部31により発行された医療機関IDを取得する。例えば、医療機関端末20から患者端末10に対するコード情報の提供をコード読取アプリ2によるコード情報の読み取りによって行うように構成した場合、医療機関ID取得部11は、コード読取アプリ2がコード情報を読み取って解読した医療機関IDをコード読取アプリ2から取得する。リムーバブル記憶媒体またはデータ転送用のウェブサイトを介して医療機関端末20から患者端末10にコード情報の提供を行うように構成した場合、医療機関ID取得部11は、提供されたコード情報を解読することによって医療機関IDを取得する。
【0035】
アプリ設定部12は、医療機関ID取得部11により取得された医療機関IDを、治療用アプリ1を使用可能な状態にするための情報として治療用アプリ1に設定する。治療用アプリ1を使用可能な状態にするとは、治療用アプリ1が管理サーバ30を介して医療機関端末20と連携して治療に関する処理を行うことが可能な状態を意味する。
【0036】
すなわち、患者が治療用アプリ1の使用を開始した後は、治療用アプリ1から管理サーバ30に治療に関する種々の情報(現在の症状や治療用アプリ1の実施状況を示す情報など)が登録され、それを医療機関端末20から閲覧可能となるが、治療用アプリ1に紐づけられた医療機関端末20からしか閲覧できないようにする必要ある。この治療用アプリ1と医療機関端末20との紐づけに医療機関IDが用いられる。よって、医療機関IDが治療用アプリ1に設定される前は治療用アプリ1を使用できない状態であり、医療機関IDは治療用アプリ1の使用開始に当たり治療用アプリ1に設定することが必要な情報である。
【0037】
図3において、治療用アプリ1のログイン情報登録要求部13は、アプリ設定部12により医療機関IDの設定が行われたことに起因して実行可能となるログイン情報登録要求を管理サーバ30に対して行う。例えば、ログイン情報登録要求部13は、例えば医療機関IDの設定完了をトリガとしてログイン情報の登録画面を患者端末10の表示装置に表示し、ログイン情報の登録を患者に促す。なお、ログイン情報の登録要求は、医療機関IDの設定が完了した後の任意のタイミングで患者が登録画面を手動で表示して行うことができるようにしてもよい。
【0038】
本実施形態では、患者が治療用アプリ1を実際に使用する際には、治療用アプリ1に対するログインを行うことが必要な設計としている。このログインには、患者のユーザIDおよびパスワードを用いる。ユーザIDには、例えば患者端末10のメールアドレスが用いられる。患者が登録画面に対する操作によってユーザIDおよびパスワードを入力すると、ログイン情報登録要求部13は、入力されたユーザIDおよびパスワードと、医療機関ID取得部11により取得された医療機関IDとを管理サーバ30に送信してログイン情報の登録要求を行う。
【0039】
管理サーバ30のログイン情報登録部32は、治療用アプリ1から送信されるログイン情報登録要求に応じて、患者が治療用アプリ1にログインする際に使用するログイン情報を管理サーバ30に登録する。この登録に際に、ログイン情報登録部32は、ログイン情報と共に治療用アプリ1から送信された医療機関IDにユーザIDを紐づけて登録する。以上のように、本実施形態では、治療用アプリ1に医療機関IDを設定しなければ、管理サーバ30に対するログイン情報の登録を行うことができない仕組みになっている。
【0040】
治療用アプリ1の患者情報送信部14は、ログイン情報登録要求部13によるログイン情報登録要求に応じて管理サーバ30に対してログイン情報の登録が行われた後に、治療用アプリ1を用いた治療の開始に当たり設定すべき患者の初期情報の入力を受け付け、入力された患者初期情報を管理サーバ30に送信する。
【0041】
例えば、患者情報送信部14は、例えばログイン情報の登録完了通知を管理サーバ30から受けたことをトリガとして患者初期情報の入力画面を患者端末10の表示装置に表示し、患者初期情報の入力を患者に促す。患者初期情報は、例えば、診察券番号、氏名、性別、生年月日、治療中の他の病気(併発疾患)、治療用アプリ1で治療する疾患に関連する情報(現在の症状等)を含む。患者が入力画面に対する操作によって患者初期情報を入力すると、患者情報送信部14は、入力された患者初期情報を管理サーバ30に送信する。なお、患者初期情報の入力は、ログイン情報の登録完了後の任意のタイミングで患者が入力画面を手動で表示して行うことができるようにしてもよい。
【0042】
患者情報管理部33は、治療用アプリ1から送信された患者初期情報を記憶媒体に記憶し、治療用アプリ1に対して医療機関IDで紐づけられた医療機関端末20から閲覧可能な状態にして管理する。すなわち、医療機関端末20が医療機関IDを用いて管理サーバ30にアクセスしたときに、患者情報管理部33は、その医療機関IDに紐づくユーザIDに関連付けて登録さている患者初期情報を医療機関端末20に対して閲覧可能な状態にして提供する。
【0043】
患者情報管理部33は、患者初期情報だけでなく、治療用アプリ1の使用開始後に治療用アプリ1から管理サーバ30に逐次登録される治療に関する種々の情報も医療機関端末20に提供する。医療従事者はこの治療に関する情報を閲覧することにより、患者の疾患や治療の状況(数値がどう変化しているか、治療用アプリ1の利用を継続しているかなど)を把握することが可能であり、必要に応じて患者に対してコンタクトすることが可能である。なお、患者情報管理部33は、ユーザID(メールアドレス)およびパスワードについては医療機関端末20に提供しない。
【0044】
患者情報管理部33は、治療用アプリ1から送信された患者初期情報を、治療用アプリ1に対して医療機関IDで紐づけられた医療機関端末20から編集可能な状態にして管理するようにしてもよい。例えば、管理サーバ30に登録された患者初期情報を見た医療従事者が、治療用アプリ1を処方した診断時の記憶やカルテ情報と照らし合わせて入力が間違っていると認識した場合などに、医療従事者が正しい情報に修正することを可能にしてもよい。また、診断時の記憶やカルテ情報、あるいは他の患者の入力情報と照らし合わせて入力漏れがあると認識した場合などに、医療従事者が情報を追加入力することを可能にしてもよい。
【0045】
患者情報管理部33は、患者初期情報だけでなく、治療用アプリ1の使用開始後に治療用アプリ1から管理サーバ30に逐次登録される治療に関する種々の情報ついても、治療用アプリ1に対して医療機関IDで紐づけられた医療機関端末20から編集可能な状態にして管理するようにしてもよい。例えば、治療用アプリ1から管理サーバ30に送信されて登録された情報と、医療従事者が診療に日常的に使っているカルテ情報と照らし合わせて入力の間違いや入力漏れがあると認識した場合などに、医療従事者が情報を編集することを可能にしてもよい。
【0046】
図4および
図5は、以上のように構成した本実施形態による治療用アプリ管理システムの動作例を示すフローチャートである。
図4は、医療機関端末20にコード情報を記憶させるまでの処理を示し、
図5は、医療機関が患者に対して治療用アプリ1を処方した後の処理を示している。
【0047】
図4において、まず、管理サーバ30の医療機関ID発行部31は、治療用アプリ1の導入を決定した医療機関の情報が管理サーバ30に登録されたか否かを判定する(ステップS1)。ここでは、医療機関の情報が管理サーバ30に登録されるまで、ステップS1の判定が所定時間ごとに繰り返される。医療機関の情報が管理サーバ30に登録されると、医療機関ID発行部31は、医療機関を識別する医療機関IDを発行し、発行した医療機関IDをコード発行サーバ40に提供する(ステップS2)。
【0048】
コード発行サーバ40のコード情報生成部41は、管理サーバ30から提供された医療機関IDを記録したコード情報を生成し、生成したコード情報をその医療機関IDに対応する医療機関の医療機関端末20に提供する(ステップS3)。医療機関端末20のコード記憶部21は、コード発行サーバ40から提供されたコード情報を取得して記憶する(ステップS4)。以上により、
図4に示すフローチャートの処理を終了する。
【0049】
図5において、まず、医療機関端末20のコード提供部22は、治療用アプリ1を処方した医療従事者からコード情報の提供を指示する操作が医療機関端末20に対して行われたか否かを判定する(ステップS11)。この指示が行われた場合、コード提供部22は、コード記憶部21に記憶されているコード情報を、治療用アプリ1を処方した患者の患者端末10に提供する(ステップS12)。
【0050】
患者端末10では、治療用アプリ1の医療機関ID取得部11が、コード読取アプリ2がコード情報を読み取って解読した医療機関IDをコード読取アプリ2から取得する(ステップS13)。そして、アプリ設定部12が、医療機関ID取得部11により取得された医療機関IDを、治療用アプリ1を使用可能な状態にするための情報として治療用アプリ1に設定する(ステップS14)。
【0051】
次いで、ログイン情報登録要求部13は、ログイン情報の登録画面を患者端末10に表示し、登録画面を通じて入力されたユーザIDおよびパスワードと、医療機関ID取得部11により取得された医療機関IDとを管理サーバ30に送信してログイン情報の登録要求を行う(ステップS15)。管理サーバ30のログイン情報登録部32は、治療用アプリ1から送信されるログイン情報登録要求に応じて、ログイン情報を医療機関IDに紐づけて管理サーバ30に登録する(ステップS16)。
【0052】
その後、治療用アプリ1の患者情報送信部14は、ログイン情報の登録完了通知を管理サーバ30から受けたことをトリガとして患者初期情報の入力画面を患者端末10に表示し、この入力画面を通じて入力された患者初期情報を管理サーバ30に送信する(ステップS17)。管理サーバ30の患者情報管理部33は、治療用アプリ1から送信された患者初期情報を記憶媒体に記憶し、治療用アプリ1に対して医療機関IDで紐づけられた医療機関端末20から閲覧および編集可能な状態にして管理する(ステップS18)。以上により、
図5に示すフローチャートの処理を終了する。
【0053】
以上詳しく説明したように、本実施形態では、患者端末10にインストールされた治療用アプリ1の使用開始に必要な医療機関ID(治療用アプリを処方した医療機関を識別するID)を管理サーバ30にて発行し、この医療機関IDを治療用アプリ1において取得して設定することにより、治療用アプリ1を使用可能な状態にしている。
【0054】
また、本実施形態では、医療機関IDが治療用アプリ1に設定された後に、治療用アプリ1から管理サーバ30にログイン情報登録要求を行うことによってログイン情報の登録を行うようにしている。また、本実施形態では、ログイン情報の登録が行われた後に、治療用アプリ1から管理サーバ30に患者初期情報を送信して登録するようにしている。
【0055】
上記のように構成した本実施形態において、治療用アプリ1を使用可能な状態とするために用いる情報は、医療機関ごとにあらかじめ決められた医療機関IDであり、ログイン情報も患者に関する情報も含まない。このため、医療機関の医療従事者がID発行のために何らかの入力作業を行う必要はなく、管理サーバ30にて医療機関IDを発行することが可能である。また、医療従事者が患者を診断して治療用アプリ1を処方するよりも前から、医療機関IDを医療機関端末20にあらかじめ提供しておくことも可能である。そして、治療用アプリ1の処方が行われた後に、患者が医療機関から提供された医療機関IDを治療用アプリ1に設定することで、治療用アプリ1を使用可能な状態とするための設定を行うことができる。さらに、ログイン情報および患者初期情報は、治療用アプリ1に医療機関IDを設定した後に患者が治療用アプリ1から入力して管理サーバ30に登録する仕組みとなっている。このため、治療用アプリ1を実際に使用可能な状態とするために医療機関の医療従事者がログイン情報および患者初期情報の登録作業を行う必要もない。このように、本実施形態によれば、医療機関の医療従事者に大きな負担をかけることなく、患者が治療用アプリ1を使用可能な状態とすることができる。
【0056】
なお、上記実施形態では、管理サーバ30は治療用アプリ1を提供する事業体が運用するサーバであり、この管理サーバ30が機能構成31~33を備える構成について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、医療機関ID発行部31を備えて医療機関IDを発行する第1の管理サーバと、ログイン情報登録部32および患者情報管理部33を備えて治療用アプリ1を用いた治療に関する処理を実行する第2の管理サーバとを備える構成とし、治療用アプリ1を提供する事業体が第2の管理サーバを運用する一方、第1の管理サーバは別の事業体が運用するようにしてもよい。さらに、第1の管理サーバが医療機関ID発行部31に加えてコード情報生成部41を備える構成としてもよい。この場合、第1の管理サーバは、個々の医療機関が運用する複数のサーバであってもよい。医療機関が運用する管理サーバで医療機関IDを発行する構成としても、医療機関の医療従事者がID発行のために何らかの入力作業を行う必要はない。
【0057】
また、上記実施形態では、コード発行サーバ40を備え、医療機関IDをコード化して医療機関端末20に提供する例について説明したが、本発明はこれに限定されない。すなわち、医療機関ID発行部31により発行された医療機関IDを医療機関端末20に提供し、医療機関端末20から医療機関IDを患者端末10の治療用アプリ1に提供するようにしてもよい。
【0058】
また、上記実施形態では、管理サーバ30に登録したログイン情報を用いて治療用アプリ1にログインする構成について説明したが、治療用アプリ1へのログインを不要としてもよい。この場合、例えば、ログイン情報登録要求部13に代えてアプリID送信部を設け、ユーザIDと医療機関IDとを紐づけて管理サーバ30に登録することに代えて、処方した治療用アプリ1を識別するアプリIDと医療機関IDとを紐づけて管理サーバ30に登録することが考えられる。またこの場合、患者情報送信部14は、アプリ設定部12により医療機関IDの設定が行われたことに起因して治療用アプリ1が使用可能な状態となった後に、治療用アプリ1を用いた治療の開始に当たり設定すべき患者初期情報の入力を受け付け、入力された患者初期情報を管理サーバ30に送信する。
【0059】
また、上記実施形態では、医療機関が患者に治療用アプリ1を処方するか否かによらず(医療機関が患者に治療用アプリ1を処方する前からあらかじめ)、医療機関IDを発行してコード情報を医療機関端末20に記憶しておく例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、医療機関が患者に治療用アプリ1を処方したときに、医療機関端末20から管理サーバ30にID発行要求を送信して医療機関IDの発行を行うようにしてもよい。
【0060】
その他、上記実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
【符号の説明】
【0061】
1 治療用アプリ
10 患者端末
11 医療機関ID取得部
12 アプリ設定部
13 ログイン情報登録要求部
14 患者情報送信部
20 医療機関端末
21 コード記憶部
22 コード提供部
30 管理サーバ
31 医療機関ID発行部
32 ログイン情報登録部
33 患者情報管理部
40 コード発行サーバ
41 コード情報生成部