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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024052070
(43)【公開日】2024-04-11
(54)【発明の名称】ハンドスピナー
(51)【国際特許分類】
   A63H 33/00 20060101AFI20240404BHJP
【FI】
A63H33/00 303E
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022158519
(22)【出願日】2022-09-30
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-07-18
(71)【出願人】
【識別番号】521496397
【氏名又は名称】平岡 晴彦
(74)【代理人】
【識別番号】100182349
【弁理士】
【氏名又は名称】田村 誠治
(72)【発明者】
【氏名】平岡 晴彦
【テーマコード(参考)】
2C150
【Fターム(参考)】
2C150BB01
2C150DA39
2C150DD14
2C150DJ06
2C150EB41
2C150EH22
2C150FB43
(57)【要約】
【課題】従来の遊び方とは異なる、飽きずに長時間遊ぶことができるハンドスピナーを提供する。
【解決手段】ハンドスピナー100は、プレート部110を回転させて遊ぶハンドスピナー100であって、プレート部110の内周に設けられ、プレート部110を回転自在に支持する支持部120を備え、支持部120に飲料用ボトルPBの口栓部に形成された雄ネジ部MSに螺合する螺合部を設けたことを特徴とするハンドスピナー100が提供される。かかる構成によれば、従来の遊び方とは異なる、飽きずに長時間遊ぶことができるハンドスピナーを提供することができる。
【選択図】図2

【特許請求の範囲】
【請求項1】
プレート部を回転させて遊ぶハンドスピナーであって、
前記プレート部の内周に設けられ、前記プレート部を回転自在に支持する支持部を備え、
前記支持部に飲料用ボトルの口栓部に形成された雄ネジ部に螺合する螺合部を設けたことを特徴とするハンドスピナー。
【請求項2】
前記螺合部は、前記支持部の内周面に形成された第1雌ネジ部を備えることを特徴とする、請求項1に記載のハンドスピナー。
【請求項3】
前記螺合部は、前記支持部の軸方向に突出し、前記第1雌ネジ部よりも大径の第2雌ネジ部をさらに備えたことを特徴とする、請求項2に記載のハンドスピナー。
【請求項4】
前記支持部には、軸方向の両端部に前記支持部を指で挟んで持つことを可能とする一対のホールド部が設けられ、
前記螺合部は、前記一対のホールド部の少なくとも一方に設けられ、内周面に第3雌ネジ部が形成されたキャップ状に構成されていることを特徴とする、請求項1に記載のハンドスピナー。
【請求項5】
前記螺合部は、前記一対のホールド部の両方に設けられ、それぞれ異なる径の第4雌ネジ部と第5雌ネジ部が形成されたキャップ状に構成されていることを特徴とする、請求項4に記載のハンドスピナー。
【請求項6】
前記螺合部は、外周に装飾が設けられていることを特徴とする、請求項4又は5に記載のハンドスピナー。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ハンドスピナーに関する。
【背景技術】
【0002】
従来のハンドスピナーとして、実用新案登録第3212430号公報(特許公報1)に開示されるものが知られている。同文献に開示されるハンドスピナーは、ボールベアリング部の外輪から放射状に延びるプラスチックや金属等でできたプレート部分と、内輪を軸方向から挟むホールド用のホールド部分とでできている。手や指でプレート部分を回転させることで一定時間プレート部分が回り続け、基本的には指の間や机の上で回転するスピナーを眺めたり、指に乗せてジャイロ効果を感じたりして遊ぶことができる玩具である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実用新案登録第3212430号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記のような従来のハンドスピナーは、机の上で回転する様子を眺めたり、指に乗せてジャイロ効果を感じたりというように遊び方が少ない。そのため、すぐに飽きてしまうという問題があった。
【0005】
そこで本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、従来の遊び方とは異なる、飽きずに長時間遊ぶことができるハンドスピナーを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明によれば、プレート部を回転させて遊ぶハンドスピナーであって、前記プレート部の内周に設けられ、前記プレート部を回転自在に支持する支持部を備え、前記支持部に飲料用ボトルの口栓部に形成された雄ネジ部に螺合する螺合部を設けたことを特徴とするハンドスピナーが提供される。
【0007】
かかる構成によれば、ユーザが遊び方を工夫して飽きずに長時間遊ぶことができるハンドスピナーを提供することができる。例えば、支持部に設けられた螺合部を飲料用ボトルの口栓部に取り付けることで、動き回りながら回転遊びを楽しめ長時間飽きさせないことができる、また固定具を飲料用ボトルにすることで、固定具の購入費用を安く抑え、身近に入手することができる。このようにして、飲料用ボトル飲料の飲用と回転玩具遊びの両方を同時に楽しむことができるハンドスピナーとすることが可能である。なお、本発明は螺合部を有するために一般的なハンドスピナーとは異なるが、あえてハンドスピナーと呼ぶこととする。
【0008】
本発明は様々な応用が可能である。以下の応用例は、適宜組み合わせて実施できる。例えば、前記螺合部は、前記支持部の内周面に形成された第1雌ネジ部を備えるようにしてもよい。かかる構成によれば、支持部の内周面に形成された第1雌ネジ部と飲料用ボトルの口栓部を螺合させ、飲料用ボトルに限定して手で持たなくても遊ぶことができる回転玩具とすることができる。また、飲料用ボトル内の飲料の飲用中に、ストローを差して飲料を飲みながら同時に回転玩具遊びを楽しむことができる。支持部の内周面に第1雌ネジ部分を一体に形成した場合、高さを抑えて収納や梱包に便利な形状とできる。
【0009】
また、前記螺合部は、前記支持部の軸方向に突出し、前記第1雌ネジ部よりも大径の第2雌ネジ部をさらに備えていてもよい。かかる構成によれば、例えば、第1雌ネジ部を約28mmの内径として設け、第2雌ネジ部を約30mmの内径として設けることによって、飲料用ボトルの口栓部の約28mmと約30mmの2種類の大きさに対応することができ、口栓部に対して汎用性を高める効果がある。
【0010】
また、前記支持部には、軸方向の両端部に前記支持部を指で挟んで持つことを可能とする一対のホールド部が設けられ、前記螺合部は、前記一対のホールド部の少なくとも一方に設けられ、内周面に第3雌ネジ部が形成されたキャップ状に構成されていてもよい。かかる構成によれば、一般的なハンドスピナーのホールド部分のみの容易な改良とすることができるため、ハンドスピナーの製造のために特別な設備を必要としない。よって、設備投資のコストを抑える効果がある。
【0011】
また、前記螺合部は、前記一対のホールド部の両方に設けられ、それぞれ異なる径の第4雌ネジ部と第5雌ネジ部が形成されたキャップ状に構成されていてもよい。かかる構成によれば、例えば、一方のキャップ状の部材の雌ネジ部を約28mmの内径として設け、もう一方のキャップ状の部材の雌ネジ部を約30mmの内径として設けることによって、飲料用ボトルの口栓部の約28mmと約30mmの2種類の大きさに対応することができる。よって、口栓部に対して汎用性を高める効果がある。
【0012】
また、前記螺合部は、外周に装飾が設けられていてもよい。かかる構成によれば、外周に人気キャラクターや観光記念となる装飾部を平面的なプリントや立体的な形状に設けることによって、今までどこにもない新しいお土産商品として土産店や、キャラクター商品としておもちゃ売り場にも需要が見込まれる。さらに、装飾部に飲料メーカーのロゴや社名をプリントして広告媒体としての景品用にも需要が見込まれる。よって、産業や経済の発展にも寄与する効果がある。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、従来の遊び方と異なる、飽きずに長時間遊ぶことができるハンドスピナーが提供される。本発明のその他の効果については、後述する発明を実施するための形態においても説明する。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】第1の実施形態のハンドスピナー100をペットボトルPBに取り付けた状態を示す正面図である。
図2】ハンドスピナー100の断面図である。
図3】第2の実施形態のハンドスピナー200の断面図である。
図4】第3の実施形態のハンドスピナー300の正面図である。
図5】第4の実施形態のハンドスピナー400の正面図である。
図6】第5の実施形態のハンドスピナー500の正面図である。
【0015】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0016】
(第1の実施形態)
第1の実施形態のハンドスピナー100について、図1及び図2を参照しながら説明する。図1は、第1の実施形態のハンドスピナー100をペットボトルPB(飲料用ボトル)に取り付けた状態を示す正面図である。図2は、ハンドスピナー100の断面図である。本実施形態のハンドスピナー100は、図1に示したように、プレート部110を回転させて遊ぶものであって、プレート部110の内周に設けられ、プレート部110を回転自在に支持する支持部120を備え、支持部120にペットボトルPBの口栓部に形成された雄ネジ部MSに螺合する内輪雌ネジ部130(第1雌ネジ部)を設けて構成される。ペットボトルPBは、一般的なものが用いられる。
【0017】
(プレート部110)
プレート部110は、回転させて遊ぶものである。プレート部110は、図1及び図2に示したように、支持部120の外周から放射状に延びる形状をしており、一般的に羽状に延びた形状や、直方体状のもの、球状のものなどがあり、プラスチック製、金属製など任意の素材で構成される。
【0018】
(支持部120)
支持部120は、プレート部110を回転自在に支持するものである。支持部120は、図1及び図2に示したように、プレート部110の内周に設けられており、内輪122と外輪124の2つの軌道輪で玉126を囲み、玉126の自転で回転時の摩擦を軽減し、水平方向からと並行方向からの荷重を支持するボールベアリングである。支持部120は、ステンレス鋼製、クロム鋼製、セラミックス製など任意の素材で構成される。外輪124の外周から外輪124と一体に回転するようにプレート部110が放射状に延びている。内輪122の内周には内輪雌ネジ部130が設けられている。
【0019】
(内輪雌ネジ部130)
内輪雌ネジ部130は、ペットボトルPBの口栓部に形成された雄ネジ部MSに螺合する形状の螺合部である。内輪雌ネジ部130は、図1及び図2に示したように、支持部120の内輪122の内周面に設けられる。なお、内輪雌ネジ部130は、内輪122に直接形成してもよく、また、内輪雌ネジ部130が形成された部材を内輪122に取り付けてもよい。内輪雌ネジ部130は、ある特定のサイズのペットボトルPBにのみ利用可能であってもよく、複数種類のサイズに利用可能であってもよい。また、螺合部分の形状は、口栓部の雄ネジ部MSと螺合部分の内輪雌ネジ部130の一部分のみが噛み合うことによって振り回しても脱落しないように固着可能であればどのような形状であってもよい。ポリエチレン製、ポリプロピレン製、スチロール製、ナイロン製、ABS製、等の合成樹脂製、金属製、紙製、など任意の素材で構成される。
【0020】
以上、ハンドスピナー100の構成について説明した。以下、図1及び図2を参照しながらハンドスピナー100の使用方法について説明する。
【0021】
ハンドスピナー100は、図1に示したように、ペットボトルPBの口栓部に形成された雄ネジ部MSに内輪雌ネジ部130を螺合させることによってペットボトルPBに取り付けられる。ハンドスピナー100は、ペットボトルPBに取り付けられた状態で、プレート部110を指や手で回転させることができる。また、内輪雌ネジ部130の内側は孔状であることによって、ペットボトルPBは、ハンドスピナー100を付けたままで口栓部にストローを差して飲料を飲むことができる。
【0022】
このように、支持部120の内輪122に設けられた内輪雌ネジ部130をペットボトルPBの口栓部に設けられた雄ネジ部MSに取り付けることで、ハンドスピナー100付きのペットボトルPBを持って散歩やジョギングや駆けっこで動き回りながら回転遊びを楽しむことができる。加えて、ペットボトルPBの口栓部にストローを差すことにより、ペットボトル飲料の飲用と回転玩具遊びの両方を同時に楽しむことができる。また、支持部120の内輪122の内周面に内輪雌ネジ部130を同一に形成した場合、高さを抑えて収納や梱包に便利な形状のハンドスピナー100とすることが可能である。
【0023】
(第1の実施形態の効果)
以上説明したように、本実施形態によれば、ペットボトルPBの雄ネジ部MSに内輪雌ネジ部130を螺合させることにより、動きながらの回転玩具遊びや、飲料を飲むことと同時に回転玩具遊びが可能である。
【0024】
また、支持部120の内輪122の内周面に内輪雌ネジ部130を同一に形成すると、高さが抑えられ、収納や梱包をしやすくなる。
【0025】
(第2の実施形態)
第2の実施形態のハンドスピナー200について、図3を参照しながら説明する。図3は、第2の実施形態のハンドスピナー200の断面図である。本実施形態は、主に第1の実施形態のハンドスピナー100の内輪雌ネジ部130に連続して内輪雌ネジ部130より大径の大径雌ネジ部220を軸方向に突出させて設けた螺合部の構成が上記第1の実施形態とは異なるものであり、その他の構成は第1の実施形態と同様である。本実施形態では、上記第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0026】
本実施形態のハンドスピナー200は、図3に示したように、第1の実施形態のハンドスピナー100の支持部120の内輪122の上に大径雌ネジ部220(第2雌ネジ部)を軸方向に突出させて設けた螺合部の構成である。内輪雌ネジ部130の内径は約28mm、大径雌ネジ部220の内径は約30mmである。
【0027】
内輪雌ネジ部130はペットボトルPBの口栓部の大きさが28mmの雄ネジ部MSと螺合し、大径雌ネジ部220の約30mmの内径がペットボトルPBの口栓部約30mmの雄ネジ部MSと螺合することにより、ペットボトルPBの口栓部の雄ネジ部MS約28mmと約30mmの2種類の大きさに対応することができる。
【0028】
(第2の実施形態の効果)
以上説明したように、本実施形態によれば、上記第1の実施形態の効果に加えて、内輪雌ネジ部130を約28mmの内径として設け、大径雌ネジ部220を約30mmの内径として設けることによって、口栓部の大きさが28mmと30mmの2種類の大きさのペットボトルPBに対応することができる。よって、ペットボトルPBに対しての汎用性を高める効果がある。
【0029】
(第3の実施形態)
第3の実施形態のハンドスピナー300について、図4を参照しながら説明する。図4は、第3の実施形態のハンドスピナー300の正面図である。本実施形態のハンドスピナー300は、図4に示したように、プレート部310を回転させて遊ぶものであって、プレート部310の内周に設けられ、プレート部310を回転自在に支持する支持部を備え、支持部を軸方向に挟む一対のホールド部330が設けられる。支持部は第1の実施形態と同様のボールベアリングで構成することができる。一方のホールド部330には、内周面にキャップ雌ネジ部342(第3雌ネジ部)が形成され、キャップ状に構成されたキャップ部340(螺合部)が設けられている。
【0030】
(ホールド部330)
ホールド部330は、従来のハンドスピナーと同様に、回転させて遊ぶ際に指で挟んで固定するものである。ホールド部330は、図4に示したように、支持部の内周を軸方向から挟む被回転部分で、プラスチック製、金属製など任意の素材で構成される。
【0031】
(キャップ部340)
キャップ部340は、ペットボトルPBの口栓部に形成された雄ネジ部MSに螺合する形状の螺合部である。キャップ部340は、図4に示したように、内周面にキャップ雌ネジ部342が形成されたキャップ状の部材で、ホールド部330の上に軸方向に突出させて設けられている。キャップ部340の内径は、ペットボトルPBの口栓部と離脱しない程度であれば、キャップ部340とペットボトルPBの口栓部の間に任意の大きさの隙間を設けてもよい。また、キャップ部340の内径はペットボトルPBの規定の範囲内で最も互換性のある約28mmの内径として設けてもよい。キャップ部340は、プラスチックなど任意の素材で構成される。なお、キャップ部340は、ホールド部340と別体に構成してもよいし、一体に構成してもよい。
【0032】
以上、ハンドスピナー300の構成について説明した。以下、図4を参照しながらハンドスピナー300の使用方法について説明する。ペットボトルPBの口栓部に形成された雄ネジ部MSにキャップ雌ネジ部342を螺合させてハンドスピナー300をペットボトルPBに取り付ける。ハンドスピナー300をペットボトルPBに取り付けたまま、プレート部310を指や手で回転させる。
【0033】
なお、本実施形態のハンドスピナー300は、一般的なハンドスピナーのホールド部にキャップ部340を取り付けることによって構成することもできるため、特別な設備を必要とせず製造することも可能である。
【0034】
(第3の実施形態の効果)
以上説明したように、本実施形態によれば、一般的なハンドスピナーのホールド部330の上にキャップ部340を設け、ペットボトルPBの雄ネジ部MSにキャップ雌ネジ部342を螺合させることにより、ハンドスピナー300がペットボトルPBに固着される。よって、ドリンクを飲んでの休息中に、ペットボトルPBをハンドスピナー300の固定台として利用して回転を眺めて楽しむことができる。また、ハンドスピナー300付きのペットボトルPBを持って動きながらの回転玩具遊びができることによって、退屈にならずに楽しく散歩やジョギングができる。
【0035】
また、製造に一般的なハンドスピナーを用いることができるため、ハンドスピナーの製造のために特別な設備を必要としない。よって、設備投資のコストを抑えることができる。
【0036】
さらに、ホールド部330は一般のハンドスピナーと同様な構成であるため、ホールド部330とキャップ部340とを一体に構成した場合、ホールド部330と一体となったキャップ部340が脱着可能となる。よって、形状の違うキャップ部と交換して楽しむ事が出来る。
【0037】
(第4の実施形態)
第4の実施形態のハンドスピナー400について、図5を参照しながら説明する。図5は、第4の実施形態のハンドスピナー400の正面図である。本実施形態は、ハンドスピナー400のホールド部330の両方の面に小キャップ部440(螺合部)と大キャップ部450(螺合部)を設けた構成が、上記第3の実施形態とは異なるものであり、その他の構成は第3の実施形態と同様である。本実施形態では、上記第3の実施形態と異なる点を中心に説明する。実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0038】
本実施形態のハンドスピナー400は、図5に示したように、第3の実施形態のハンドスピナー300のホールド部330の一方の面に小キャップ部440を、他方の面に大キャップ部450をそれぞれ軸方向に突出させて設けた構成である。小キャップ部440と大キャップ部450は、径方向の大きさが異なっている。小キャップ部440の内周面には、小雌ネジ部442が形成されている。小雌ネジ部442(第4雌ネジ部)は、内径が約28mmである。大キャップ部450の内周面には、大雌ネジ部452(第5雌ネジ部)が形成されている。大雌ネジ部452は、内径が約30mmである。
【0039】
小キャップ部440の小雌ネジ部442が、口栓部の大きさが28mmのペットボトルPBの雄ネジ部MSと螺合する。また、大キャップ部450の大雌ネジ部452が、口栓部の大きさが30mmのペットボトルPBの雄ネジ部MSと螺合する。よって、口栓部の大きさが28mmと30mmの2種類のペットボトルPBに対応することができる。また、オリジナルの口径部用の大きさに構成してもよい。
【0040】
(第4の実施形態の効果)
以上説明したように、本実施形態によれば、上記第1の実施形態の効果に加えて、小雌ネジ部442を約28mmの内径として設け、大雌ネジ部452を約30mmの内径として設けることによって、口栓部の大きさが28mmと30mmの2種類のペットボトルPBに対応することができ、1つのハンドスピナー400で、ペットボトルPBに対しての汎用性が高まり遊びやすくできる効果がある。
【0041】
(第5の実施形態)
第5の実施形態のハンドスピナー500について、図6を参照しながら説明する。図6は、第5の実施形態のハンドスピナー500の正面図である。本実施形態は、小キャップ部540と大キャップ部550の表面部(外周)に平面的なプリントや立体的な形状の装飾534、544を設けた構成が、上記第4の実施形態の小キャップ部440と大キャップ部450とは異なるものであり、その他の構成は第4の実施形態と同様である。本実施形態では、上記第4の実施形態と異なる点を中心に説明する。実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0042】
本実施形態のハンドスピナー500は、図6に示したように、小キャップ部540と大キャップ部550の表面部に平面的なプリントや立体的な形状の装飾を設けた構成である。小キャップ部540には、約28mmの内径の小雌ネジ部542(第4雌ネジ部)が形成されており、口栓部の大きさが28mmのペットボトルPBの雄ネジ部MSに螺合する。大キャップ部550には、約30mmの内径の大雌ネジ部552(第5雌ネジ部)が形成されており、口栓部の大きさが30mmのペットボトルPBの雄ネジ部MSに螺合する。よって、ハンドスピナー500は、口栓部の大きさが28mmと30mmの2種類のペットボトルPBに対応することができる。
【0043】
(第5の実施形態の効果)
以上説明したように、本実施形態によれば、上記第4の実施形態の効果に加えて、小キャップ部540と大キャップ部550の表面部に、例えば、ご当地の観光記念となる装飾を設けることによって、お土産商品として土産店や、人気キャラクターをプリントしたキャラクター商品としておもちゃ売り場にも需要が見込まれる。さらに、装飾部に飲料メーカーのロゴや社名をプリントして広告媒体としての景品用にも需要が見込まれる。よって、産業や経済の発展にも寄与する効果がある。
【0044】
また、かさばらずに軽くて珍しい新しいお土産商品として提供できる品ぞろえを増やすことに貢献でき、陳列スペースの一部を確保できる地位を占める可能性がある。
【0045】
また、ペットボトルキャップは海外でも同様な規格サイズであることが多いために、日本の観光記念となる装飾を設けることによって、外国人観光客のお土産品にも好ましい。
【0046】
また、装飾部を設ける側面部は高さを高めにして設けることによって、装飾面積が多く確保できて装飾部分が見やすくアピールされて好ましい。
【0047】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【0048】
例えば、上記第1実施形態では、支持部120をボールベアリングとしたが、本発明はこの例に限定されない。プレート部と一体に回転する回転部と回転部と相対回転する非回転部とを有する構成であれば任意に設計することができる。他の実施形態でも同様である。
【0049】
また、上記第1実施形態では、ハンドスピナー100のプレート部110は支持部120の外周から放射状に延びる形状をしているが、本発明はこの例に限定されない。ペットボトルに取り付けることによってハンドスピナー自体を手に持つ必要がなく、飽きずに長時間遊ぶことができるハンドスピナーであればよく、例えば、ハンドスピナーには風や水が当たって回転する角度を有するプレート部を設けてもよい。他の実施形態も同様である。
【0050】
また、上記第1実施形態では、ペットボトルPBとしたが、本発明はこの例に限定されない。飲料用ボトルであればよい。例えば、アルミ缶などでもよい。ハンドスピナーが螺合可能で趣旨を損なわなければ任意に設計することができる。他の実施形態も同様である。
【0051】
また、上記第2実施形態では、ペットボトルPBの口栓部の径を28mmと30mmとし、ハンドスピナー200の螺合部の大きさを口栓部に対応する大きさに構成したが、本発明はこの例に限定されない。ハンドスピナーの螺合部は、飲料用ボトルの口栓部の大きさに対応する大きさであれば任意に設計することができる。螺合部は、各メーカーによっても雄ネジ部の形状が多少異なるために螺合の密着度合いは、趣旨を損なわなければ精度は求める必要はない。例えば、アルミ缶の口栓部の径としてコーヒー飲料で35mmのものが一般に知られている。他の実施形態も同様である。
【0052】
また、上記第5の実施形態では、ハンドスピナー500の小キャップ部540と大キャップ部550の両方に装飾を設けたが、本発明はこの例に限定されない。例えば、第1キャップ部と第2キャップ部の少なくともいずれか一方に装飾を設けるようにしてもよい。さらに、プレート部分に装飾部を設けてもよい。
【0053】
以上説明した実施形態、応用例、変形例等は、任意に組み合わせて実施できる。
【符号の説明】
【0054】
100、200、300、400、500 ハンドスピナー
110、310 プレート部
120、320 支持部
122 内輪
124 外輪
126 玉
130 内輪雌ネジ部(第1雌ネジ部)
220 大径雌ネジ部(第2雌ネジ部)
330 ホールド部
340 キャップ部(螺合部)
342 キャップ雌ネジ部(第3雌ネジ部)
440、540 小キャップ部(螺合部)
442、542 小雌ネジ部(第4雌ネジ部)
450、550 大キャップ部(螺合部)
452、552 大雌ネジ部(第5雌ネジ部)
534、544 装飾
MS 雄ネジ部
PB ペットボトル(飲料用ボトル)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【手続補正書】
【提出日】2023-04-12
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プレート部を回転させて遊ぶハンドスピナーであって、
前記プレート部の内周に設けられ、前記プレート部を回転自在に支持する支持部を備え、
前記支持部には、飲料用ボトルの口栓部に形成された雄ネジ部に螺合する螺合部設けられており、
前記支持部は、前記螺合部を飲料用ボトルの口栓部に螺合させて飲料用ボトルに着脱自在に取り付けられることを特徴とするハンドスピナー。
【請求項2】
プレート部を回転させて遊ぶハンドスピナーであって、
前記プレート部の内周に設けられ、前記プレート部を回転自在に支持する支持部を備え、
前記支持部に飲料用ボトルの口栓部に形成された雄ネジ部に螺合する螺合部を設け、
前記螺合部は、前記支持部の内周面に形成された第1雌ネジ部を備えることを特徴とする、ハンドスピナー。
【請求項3】
プレート部を回転させて遊ぶハンドスピナーであって、
前記プレート部の内周に設けられ、前記プレート部を回転自在に支持する支持部を備え、
前記支持部に飲料用ボトルの口栓部に形成された雄ネジ部に螺合する螺合部を設け、
前記螺合部は、前記支持部の軸方向に突出し、前記第1雌ネジ部よりも大径の第2雌ネジ部をさらに備えたことを特徴とする、ハンドスピナー。
【請求項4】
前記支持部には、軸方向の両端部に前記支持部を指で挟んで持つことを可能とする一対のホールド部が設けられ、
前記螺合部は、前記一対のホールド部の少なくとも一方に設けられ、内周面に第3雌ネジ部が形成されたキャップ状に構成されていることを特徴とする、請求項1に記載のハンドスピナー。
【請求項5】
プレート部を回転させて遊ぶハンドスピナーであって、
前記プレート部の内周に設けられ、前記プレート部を回転自在に支持する支持部を備え、
前記支持部に飲料用ボトルの口栓部に形成された雄ネジ部に螺合する螺合部を設け、
前記支持部には、軸方向の両端部に前記支持部を指で挟んで持つことを可能とする一対のホールド部が設けられ、
前記螺合部は、前記一対のホールド部の少なくとも一方に設けられ、内周面に第3雌ネジ部が形成されたキャップ状に構成されており、
前記螺合部は、前記一対のホールド部の両方に設けられ、それぞれ異なる径の第4雌ネジ部と第5雌ネジ部が形成されたキャップ状に構成されていることを特徴とする、ハンドスピナー。
【請求項6】
前記螺合部は、外周に装飾が設けられていることを特徴とする、請求項4又は5に記載のハンドスピナー。
【手続補正書】
【提出日】2023-06-08
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プレート部を回転させて遊ぶハンドスピナーであって、
前記プレート部の内周に設けられ、前記プレート部を回転自在に支持する支持部を備え、
前記支持部には、飲料用ボトルの口栓部に形成された雄ネジ部に螺合する螺合部が設けられており、
前記支持部は、前記螺合部を飲料用ボトルの口栓部に螺合させて飲料用ボトルに着脱自在に取り付けられることを特徴とする、ハンドスピナー。
【請求項2】
プレート部を回転させて遊ぶハンドスピナーであって、
前記プレート部の内周に設けられ、前記プレート部を回転自在に支持する支持部を備え、
前記支持部に飲料用ボトルの口栓部に形成された雄ネジ部に螺合する螺合部を設け、
前記螺合部は、前記支持部の内周面に形成された第1雌ネジ部を備えることを特徴とする、ハンドスピナー。
【請求項3】
プレート部を回転させて遊ぶハンドスピナーであって、
前記プレート部の内周に設けられ、前記プレート部を回転自在に支持する支持部を備え、
前記支持部に飲料用ボトルの口栓部に形成された雄ネジ部に螺合する螺合部を設け、
前記螺合部は、前記支持部の内周面に形成された第1雌ネジ部と、前記支持部の軸方向に突出し、前記第1雌ネジ部よりも大径の第2雌ネジ部と、を備えたことを特徴とする、ハンドスピナー。
【請求項4】
前記支持部には、軸方向の両端部に前記支持部を指で挟んで持つことを可能とする一対のホールド部が設けられ、
前記螺合部は、前記一対のホールド部の少なくとも一方に設けられ、内周面に第3雌ネジ部が形成されたキャップ状に構成されていることを特徴とする、請求項1に記載のハンドスピナー。
【請求項5】
プレート部を回転させて遊ぶハンドスピナーであって、
前記プレート部の内周に設けられ、前記プレート部を回転自在に支持する支持部を備え、
前記支持部に飲料用ボトルの口栓部に形成された雄ネジ部に螺合する螺合部を設け、
前記支持部には、軸方向の両端部に前記支持部を指で挟んで持つことを可能とする一対のホールド部が設けられ、
前記螺合部は、前記一対のホールド部の少なくとも一方に設けられ、内周面に第3雌ネジ部が形成されたキャップ状に構成されており、
前記螺合部は、前記一対のホールド部の両方に設けられ、それぞれ異なる径の第4雌ネジ部と第5雌ネジ部が形成されたキャップ状に構成されていることを特徴とする、ハンドスピナー。
【請求項6】
前記螺合部は、外周に装飾が設けられていることを特徴とする、請求項4又は5に記載のハンドスピナー。